JP7044356B2 - 海苔巻き成形機 - Google Patents

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Description

この発明は、手動のハンドル操作により手軽に海苔巻き寿司を成形することが可能な海苔巻き成形機の改良に関する。
例えばスーパーマーケットなどのような比較的大規模な店舗において、海苔巻き寿司を多量に生産し販売する場合においては、海苔巻き寿司の生産を全て手巻き作業(すなわち、巻簾に海苔を敷いて寿司飯や具を乗せて巻簾ごと巻き込む作業)に頼る場合には、生産性が悪いために、売り上げを向上させるには限界がある。
そこで、生産性を向上させるために半自動で連続的に海苔巻き寿司を製造する海苔巻き製造装置が提案されている。
その一例として、本出願人の出願に係る特許文献1に記載されている海苔巻き製造装置によると、ホッパーに投入された寿司飯は搬送部によって板状に圧延された後、巻きプレート上に用意されている海苔上に載置される。この状態で寿司飯上に具を並べて、巻きプレートを動作させることで、海苔と寿司飯等は棒状に巻き上げられて海苔巻き寿司が製造される。これによれば、作業者は寿司飯の上に具を並べるだけで、熟練を要することなく、形の揃った海苔巻き寿司を容易にかつ連続的に製造することができる。
ところで、前記したスーパーマーケットなどのように海苔巻き寿司を比較的大量に製造し販売する場合においては、前記した特許文献1に開示された海苔巻き製造装置を好適に利用することができる。
しかし、一般家庭や小規模な店舗などにおける販売のために、比較的少量の海苔巻き寿司を成形しようとする場合には、特許文献1に開示された海苔巻き製造装置においては、装置の設置スペースの確保、維持管理や装置の価格の面などにおいて採算がとれない。
そこで、手動により手軽に海苔巻き寿司を成形することが可能な海苔巻き成形機が提案されており、これは例えば特許文献2に開示されている。
この特許文献2に開示され海苔巻き成形機によると、ハンドルの操作に連動してそれぞれ立ち上がる前後左右の回動アームと、前側一対のアーム間および後側一対のアーム間に取り付けらた前後のローラーと、前後のローラー間に掛けられた幅広い海苔巻き成形用のベルトとが備えられる。
そして、各回動アームが前後に倒れた初期状態において、平面状に展開された状態の前記ベルト上に、海苔と寿司飯および具を載置し、この状態で前記ハンドルを回動操作することにより、前後のローラーを中央部に向かって立ち上げることができる。これにより具を中心にして寿司飯と海苔が、前記ベルトによって円柱状に巻き締められる。したがって、前記ハンドルを元の初期状態に戻すことにより、再び平面状に展開されたベルト上に、巻き締められた海苔巻き寿司を得ることができる。
特開平7-75512号公報 韓国特許KRB101666827号公報
ところで、特許文献2に開示された海苔巻き成形機においては、平面状に展開された海苔巻き成形用のベルト上に、海苔と寿司飯および具などを載置するに際して、寿司飯や具などがベルトの左右外側にこぼれる場合がある。
ベルトの左右外側には、ハンドルの操作に連動してそれぞれ立ち上がる前後左右の回動アームが配置されており、これらの回動アームは駆動軸などによって支持されて、前後のアームが連動して立ち上がるように構成されている。
したがって、前後のアームが連動して回動される部分にこぼれた寿司飯などが入り込んだ場合には、海苔巻き成形機の動作が不調になり、成形機の機能の維持が困難になるという問題を招くことになる。また前後のアームが連動して立ち上がる基端部に、不注意により指先等が入り込んだ場合には、思わぬ怪我をするなどの問題も発生し得る。
この発明は、前記した海苔巻き成形機が有する問題点に着目してなされたものであり、海苔巻き成形用ベルトの外側にこぼれた寿司飯などにより、成形機が受ける前記した影響を効果的に防止することができると共に、不注意により指先等に怪我を負わせる問題も効果的に防止し得る海苔巻き成形機を提供することを主要な課題とするものである。
前記した課題を解決するためになされたこの発明に係る海苔巻き成形機は、上面に海苔巻き成形用のベルトを載置するベルト載置面を形成したフレーム本体と、前記フレーム本体に回動可能に取り付けられて前記ベルトを前方で支持する前方側支持部と、前記フレーム本体に回動可能に取り付けられて前記ベルトを後方で支持する後方側支持部と、前記フレーム本体に回動可能に取り付けられ、一方向への回動操作により前記前方側支持部と後方側支持部を起立させて、起立した前方側支持部と後方側支持部との間に前記ベルトの湾曲による海苔巻き成形域を形成させるハンドルとを備えた海苔巻き成形機であって、前記前方側支持部を構成する第1回動アームの基端部および後方側支持部を構成する第2回動アームの基端部を、上部で覆う上部カバー部材が備えられていることを特徴とする。
この場合、好ましくは前記第1回動アームの基端部には第1ギアが形成され、前記第2回動アームの基端部には第2ギアが形成される。そして、前記第1ギアと第2ギアが噛み合わされると共に、前記第1ギアと第2ギアが噛み合わせ部分の上部を覆うように、前記上部カバー部材が配置される。
さらに、好ましくは前記第1回動アームと第2回動アームのいずれか一方に、前記上部カバー部材の一方の端部が回動可能に軸支され、第1回動アームと第2回動アームのいずれか他方に形成された長孔内に、前記上部カバー部材の他方の端部がスライド可能に装着され、前記第1回動アームと第2回動アームが垂直に立てられた状態において、前記上部カバー部材は、起立された前方側支持部と後方側支持部との間に挟まれた状態で収容される構成が採用される。
前記した構成の海苔巻き成形機によると、第1回動アームおよび第2回動アームの基端部を覆う上部カバー部材を備えたので、ベルトの両側にこぼれた寿司飯等が、各アームを連動して回動させる例えばギア部分に入り込むのを阻止することができる。これにより、成形機の機能の維持が困難になるという問題の発生を阻止することができる。
また、上部カバー部材は、前記ギア部分に不注意により指先等が入り込むのを阻止することができ、指先等に怪我を負わせる問題も効果的に防止することができる。
そして、上部カバー部材は、長さ方向の各端部を第1回動アームと第2回動アームに対して軸支およびスライド可能に装着した構成を採用しており、第1回動アームと第2回動アームが垂直に立てられた状態において、前記上部カバー部材も垂直に立てられて、前方側支持部と後方側支持部との間に挟まれた状態で収容される。
これにより、成形機の機能および動作に影響を及ぼすことのない、上部カバー部材を備えた海苔巻き成形機を実現させることができる。
この発明に係る海苔巻き成形機を海苔巻き成形用ベルトを除いた状態で示した斜視図である。 同じく左右の側面カバー部材を除いた状態で示した斜視図である。 同じく側面カバー部材と本体フレームを除いた状態で示した斜視図である。 図1に示す海苔巻き成形機をベルトを除いた状態で示した上面図である。 海苔巻き成形機の動作初期状態を示し、(A)はフレームの外側に配置された主要部の右側面図であり、(B)はこの時のフレーム内のカムとリンクの関係を軸方向から見た正面図である。 同じく巻き締め途中の状態を示し、(A)はフレームの外側に配置された主要部の右側面図であり、(B)はこの時のフレーム内のカムとリンクの関係を軸方向から見た正面図である。 同じく巻き締め終了の状態を示し、(A)はフレームの外側に配置された主要部の右側面図であり、(B)はこの時のフレーム内のカムとリンクの関係を軸方向から見た正面図である。
この発明に係る海苔巻き成形機について、図に示す実施の形態に基づいて説明する。
なお、以下に示す各図においては、同一部分を同一符号で示しているが、一部の図面においては、紙面の都合により代表的な部分に符号を付けて、その詳細な説明はその他の図面に付けた符号を引用して説明することもある。
この海苔巻き成形機は、後述する海苔巻き成形用のベルトを除いて、他の主要部の殆どはステンレス素材により構成されている。そして、ベースとなる箱状の本体フレーム1の両側面に、それぞれ後述するベルトの支持部や牽引部を構成する4本の回動アームやハンドルなどが配置される。また前記回動アームやハンドルの基端部を支持する駆動軸および従動軸が通される本体フレーム1の内側にカムおよびリンク等が収容されている。
図1および図4に示すように、本体フレーム1の左右両側には、円盤状に形成された側面カバー部材2が、後述する駆動軸の端部にそれぞれの中央部がねじ込まれて取り付けられている。この側面カバー部材2は、本体フレーム1の両側面にそれぞれ配置されたベルトの支持部や牽引部等を構成する4本の回動アームやハンドルなどの基端部を覆うものであり、このカバー部材2は、清掃やメンテナンス時において、必要に応じて取り外すことができる。
なお図2、図3は、前記側面カバー部材2を取り外した状態の成形機の斜視図であり、また図5~図7は、前記側面カバー部材2を取り外した状態の成形機の右側面図を示している。そして、4本の回動アームやハンドルなどの配置構成は、本体フレーム1を介して左右対称である。したがって、図5~図7に示した成形機の右側面図において、その左側を前方もしくは手前と呼び、その右側を後方もしくは後部と呼ぶこともある。
この成形機のベースとなる、前記本体フレーム1は、図1および図2に示すように、上部に海苔巻き寿司を成形するためのベルト10が置かれる平坦状のベルト載置面1aが形成されており、左右両側に左側面板1bおよび右側面板1cが備えられて、箱形を形成している。
そして、本体フレーム1の左右を跨ぐようにしてベルトの前方側支持部20と後方側支持部30、ベルト牽引部40、ベルト戻し部50およびハンドル3が設置され、図3および図5~図7の各(B)に示すように本体フレーム1の内部に、駆動軸4と縦動軸5が配置されている。
ハンドル3はコの字状に形成されて、その中央部には取っ手3aが取り付けられ、またハンドル両脚の左右先端部が前記駆動軸4の両端部に結合されている。これによりハンドル3の回動に伴ない駆動軸4も共に回転される。
この駆動軸4には、図3および図5~図7の各(B)に示すように縦動軸5を駆動するためのカム6が取り付けられている。
また、前記縦動軸5は駆動軸4と平行に配置されており、前記駆動軸4のカム6と向かい合う位置にリンク7が取り付けられ、さらにこのリンク7の一方向に突出された部分には、ローラー7aが取り付けられている。
したがって、駆動軸4が回転するとカム6の加圧部6aが、リンク7のローラー7aを加圧して縦動軸5を回転させて、カム6の加圧部6aとローラー7aの接触が終わると、縦動軸5はその状態を維持し、駆動軸4のみが単独で回転する。
なお、この実施の形態においては、前記したカム6とリンク7は、図3に示すように駆動軸4と縦動軸5の左右両端部に近い位置において、本体フレーム1内に左右対象となるようにそれぞれ配置されている。
前方側支持部20は、縦動軸5に取り付けられた第1回動アーム21と、第1回動アーム21の先端部に設置された第1支持ローラー22と、第1支持ローラー22に隣接するように配置された前方側ベルト固定部25を備える。
第1回動アーム21は縦動軸5に対して一体に取り付けられて、縦動軸5が回転する時に共に回転して、側面には係止ピン23(図7参照)が取り付けられている。前方側ベルト固定部25はベルト10の前方端部を固定する機能を有し、第1回動アーム21に脱着が可能に装着されている。第1支持ローラー22はベルト10を前方で支持しながら、後述するようにベルト10をすぼめて、ベルト10の湾曲による海苔巻き成形域を形成させる。なお、第1回動アーム21の基端部には第1ギア21aが形成されている。
ベルト牽引部40は、基端部が縦動軸5に対して回転可能に取り付けられた第3回動アーム41と、第3回動アーム41の先端部に設置された第3支持ローラー42で構成される。この第3回動アーム41は第1回動アーム21と同軸上に、第1回動アーム21の外側に回転可能に設置されている。
この第3回動アーム41の側面にはハンドル3によって加圧される加圧用突出部44が取り付けられている。第3回動アーム41が回動すると、第3支持ローラー42がベルト10に接触して、ベルト10を前方で引くように作用する。
なお、第3回動アーム41と第1回動アーム21との間には、第1コイルスプリング46(図4参照)が配置されており、この第1コイルスプリング46は、第1回動アーム21と第3回動アーム41が互いに隣接接近するように維持させる。よって第1回動アーム21が回転すると第1コイルスプリング46によって、第3回動アーム41も追従して回転するようになされる。
後方側支持部30は、その基端部が前記駆動軸4に対して回転可能に取り付けられた第2回動アーム31と、第2回動アーム31の先端部に設置された第2支持ローラー32と、第2支持ローラー32に隣接して配置された後方側ベルト固定部33を備える。
また、第2回動アーム31の基端部には第2ギア31aが形成されており、この第2ギア31aは、前記した第1回動アーム21の基端部に形成された第1ギア21aと噛み合っている。
また第2回動アーム31の側面には第1フック35が取り付けられている。この第1フック35は前記した第1回動アーム21の係止ピン23(図7参照)に係合して固定させる役目をして、第1フック35の側面には復帰用加圧突起36が取り付けられている。
後方側ベルト固定部33は海苔巻き成形用ベルト10の後方端部を固定する機能を有し、第2回動アーム31に脱着が可能に装着されている。第2支持ローラー32はベルト10を後方で支持しながら第1支持ローラー22に接近し、後述するようにベルト10をすぼめて、ベルト10の湾曲による海苔巻き成形域を形成させる。
ベルト戻し部50は、第2回動アーム31の基端部付近に回転可能に取り付けられた第4回動アーム51と、第4回動アーム51の先端部に取り付けられた第4支持ローラー52で構成される。第4回動アーム51は第2回動アーム31よリ外側に配置され、第4回動アーム51の第4支持ローラー52は、ベルト10の一定部分を第2回動アーム31の後方に維持させることで、以後ベルト10が前方に引かれる時にベルト10に十分な移送量を確保するように機能する。
そして、第4回動アーム51は第2回動アーム31に対して後方に開いて、第2回動アーム31と一定間隔を維持するように、第2コイルスプリング55(図4参照)によって弾性支持されている。
さらに、第4回動アーム51には係止ピン54(図5、図6参照)が取り付けられており、この係止ピン54は、第2回動アーム31に取り付けられた第2フック37によって係止される。
この第2フック37は、海苔巻きを巻いた後にハンドル3が反対方向に復帰する時に、第4回動アーム51と第2回動アーム31が互いに広がることを防止する。
なお、本体フレーム1の側面には、第2フック37の解除突起39が配置されており、第2フック37はこの解除突起39に当接したとき、第4回動アーム51の係止ピン54を解除するように作用する。
一方、図1~図4に示されたように、この海苔巻き成形機においては本体フレーム1のベルト載置面1aの後部に、丸棒状のシャフトによるストッパー部材61が配置されている。このストッパー部材61はベルト載置面1aの後部に沿って、ベルト載置面1aに対して所定の隙間を介して平行状態に配置されており、その両端部は本体フレーム1の左側面板1bと右側面板1cとの間に掛け渡されるようにして取り付けられている。
このストッパー部材61は、ベルト載置面1aに沿って配置される海苔巻き成形用のベルト10の下面に位置することで、展開された状態のベルト10の上面を、直線状に突出させるように作用する。
海苔巻き成形用のベルト10は、本体フレーム1におけるベルト載置面1aをほぼ覆うことができる横幅を有しており、可撓性の素材に例えばテフロン(登録商標)加工を施すことで、寿司飯などに対する剥離性を向上させている。
なお、図5~図7は、前記ベルト10を透視した状態で示している。
図5に示されているように、このベルト10の前端部は、前方側ベルト固定部25に固定されており、第3支持ローラー42を覆いながら後方に延長され、第1支持ローラー22を経てフレーム1のベルト載置面1aおよびストッパー部材61の上を通過して配置される。以後、第2支持ローラー32に接すると共に、第4支持ローラー52を覆いながら後方側ベルト固定部33に固定されている。
この海苔巻き成形機には、ベルト載置面1a上に海苔巻き成形用のベルト10が展開された初期状態において、前記した駆動軸4および縦動軸5の各端部に取り付けられる第1~第4回動アーム21,31,41,51の基端部、特に第1ギア21aおよび第2ギア31aを上部から覆う上部カバー部材63が配置されている。
なお、図4においては上部カバー部材63は、成形機の右側面側のみに配置されているが、これは図3に示されているように、左側面側にも対称に配置されていることが望ましい。
この上部カバー部材63は、その上面に前後に長い平面部63aが形成されて、この平面部63aによって前記第1ギア21aおよび第2ギア31aを上部で覆うように構成されている。そして、上部カバー部材63の前端部は、第1回動アーム21に対して軸支部63bにおいて回動可能に軸支されており、上部カバー部材63の後端部には、水平方向に突出するように摺動軸63cが取り付けられている。
この摺動軸63cは、第2回動アーム31の長手方向に沿って形成された長孔31b内にスライド可能に装着されている。
以上のように構成された海苔巻き成形機を利用して、海苔巻き寿司を成形する例について説明する。
図1~図5に示すように各回動アーム21,31,41,51が前後に倒れた初期状態において、ベルト載置面1aに平面状に展開された状態のベルト10上に、例えば海苔と寿司飯および具を順に載置する。
この時、寿司飯などがベルト10の左右外側にこぼれる場合があり、例えば第1回動アーム21の第1ギア21aと、第2回動アーム31の第2ギア31aとの噛み合わせ部分に、寿司飯などがこぼれた場合には、前記噛み合わせ部分の動作が不調になり、成形機の機能の維持が困難になる可能性がある。
そこで、この海苔巻き成形機においては、前記したように第1ギア21aと第2ギア31aの噛み合わせ部分を覆うように、上部カバー部材63が配置されているので、前記噛み合わせ部分が受ける障害の発生を低減させることができる。
そして、ベルト10上に、海苔と寿司飯および具など順に載置した状態で、ハンドル3を手前に引くことで、ハンドル3を固定した駆動軸4が回転して、駆動軸4に取り付けられたカム6の加圧部6aが、縦動軸5のリンク7に取り付けられたローラー7aを加圧する。これにより、縦動軸5は回転作用を受ける。
縦動軸5が回転すると、縦動軸5に一体に取り付けられた第1回動アーム21は、図6に示すように時計まわりで回転しながら、中央部に向かって持ち上げられ起立される。第1回動アーム21が持ち上げられると第1コイルスプリング46によって隣接するように維持される第3回動アーム41も共に持ち上げられる。
よって前方側支持部20とベルト牽引部40は共に上に持ち上げられる。
第1回動アーム21が時計まわりで回転することで、第1回動アーム21の基端部に形成された第1ギア21aを介して、第2回動アーム31の基端部に形成された第2ギア31aが回転駆動を受け、これにより第2回動アーム31は中央部に向かって反時計まわりに回転して持ち上げられ起立される。第2回動アーム31の立ち上がりにより、第4回動アーム51はベルト10に引かれて反時計まわりに持ち上げられる。
よって後方側支持部30とベルト戻し部50は共に上に持ち上げられる。
この結果、図6に示すように前方側支持部20と後方側支持部30が持ち上げられながら互いに近ずいて、それぞれがほとんど垂直に立てられた状態になる。
この時、第2回動アーム31の第1フック35が、第1回動アーム21の係止ピン23に係止(図7参照)して、第1回動アーム21と第2回動アーム31は相互に拘束された状態を維持するようになる。
なお、前記した動作と共に上部カバー部材63に取り付けられた摺動軸63cは、第2回動アーム31に形成された長孔31b内をスライドする。そして、上部カバー部材63は軸支部63bを軸回りにして垂直に立てられることで、起立された前方側支持部20と後方側支持部30との間に挟まれた状態で収容される。
第1回動アーム21と第2回動アーム31がほぼ垂直に立てられた状態になされることで、前方側支持部20の第1支持ローラー22と、後方側支持部30の第2支持ローラー32によって、ベルト10はすぼめられる。
したがって、初期状態においてベルト10上に載置された海苔および寿司飯等は、すぼめられたベルト10の湾曲により作られた海苔巻き成形域11内(図6参照)において丸く巻かれる。
なお、前方側支持部20と後方側支持部30が垂直に立てられた状態以後は、駆動軸4のカム6が縦動軸5のリンク7に取り付けられたローラー7aを押して回転させることができる区間を超えるため、駆動軸4が回転しても縦動軸5はこれ以上回転しない。
そして、ハンドル3をさらに手前に引く(図7参照)ことで、ハンドル3の脚部が第3回動アーム41に取り付けられた加圧用突出部44を押して、第3回動アーム41を反時計まわり(手前)に回転させる。
第3回動アーム41が回動すると第3支持ローラー42がベルト10を前方を向けて引っぱって、ベルト戻し部50を構成する第4回動アーム51は、ベルト10によって引かれながら後方側支持部30に近ずき、この過程でベルト10が前方に引き出される。そして、第4回動アーム51に取り付けられた係止ピン54は、第2回動アーム31に取り付けられた第2フック37によって係止される。
そして、ベルト10が前方に引き出されることで、第1支持ローラー22と第2支持ローラー32の間に位置して、海苔巻き成形域11を形成するベルト10は、海苔巻き成形域11を時計まわりに回転しながら、ベルト10の内側面が海苔巻きを巻き締めるように作用し、これにより海苔巻きが成形される。
なお、第4回動アーム51は、第2コイルスプリング55によって、第2回動アーム31に対して後方に開くように付勢されており、したがってベルト10が前方に移送されて海苔巻きを巻き締める際に、ベルト10に対して適度なバックテンションを与える。
したがって、第2コイルスプリング55のばね力を適宜選定することで、成形される海苔巻き寿司の巻き締めの度合いを調整することができる。
成形された海苔巻き寿司を取り出すために、ハンドル3を反対方向(後方)に回動操作すると、ハンドル3による加圧用突出部44の押圧が解除され、第1コイルスプリング46の復元力によって、ベルト牽引部40は時計まわりに回転しながら前方側支持部20に近づく。なおもハンドル3が後方に回動することで、ハンドル3の脚部が復帰用加圧突起36を押して、第1フック35が回動して係止ピン23の係止を外す。
これにより、第1回動アーム21と第2回動アーム31の相互の拘束が解除され、前方側支持部20の第1回動アーム21と、後方側支持部30の第2回動アーム31は、前後に広がりながら下降する。
このとき、第2回動アーム31と第4回動アーム51は第2フック37によって相互が拘束されているので、互いに密着した状態を維持しながら下降する。
そして、回動アーム21,31,41,51が前後に倒れてベルト10が平たく展開される直前の状態において、成形された海苔巻き寿司をベルト10上から取り上げることができる。
さらに、ハンドル3を初期状態まで戻すことにより、第2回動アーム31に取り付けられた第2フック37の先端部が、本体フレーム1側に取り付けられた第2フックの解除突起39に当接して回動し、第4回動アーム51に取り付けられた係止ピン54の係合を外す。したがって、第2回動アーム31と第4回動アーム51の相互の拘束は解除されて、第2コイルスプリング55の張力によって、第4回動アーム51は第2回動アーム31から後退する。
このとき、ベルト戻し部50を構成する第4回動アーム51は、後退しながらベルト10を後方に引き戻すことで、次の海苔巻き寿司の成形においてのベルト10の前方移送のための移送量を確保することができる。これにより、海苔巻き成形機は初期状態に復帰する。
前記した海苔巻き成形機によると、海苔巻き寿司を成形しハンドル3を初期状態に戻す直前、すなわちベルト10が平たく展開される直前の状態において、成形された海苔巻き寿司をベルト10上から取り上げることが望ましい。
ハンドル3を初期状態まで戻した場合には、ベルト戻し部50によってベルト10が成形機の後方に向かって引き戻されるため、ベルト10上に載置された状態の海苔巻き寿司は、ベルト10の後方へ移送される作用を受けて成形機から落下する恐れがある。
しかし、この海苔巻き成形機においては、展開された状態の前記ベルト10上の海苔巻き寿司の落下を阻止するストッパー部材61が備えられており、このストッパー部材61は、前記したとおりベルト載置面1aの後部に沿って配置された丸棒状のシャフトにより構成されている。
この構成により、ストッパー部材61が、展開された状態のベルト10の上面を直線状に突出させるように作用するので、成形された海苔巻き寿司が、移送されるベルト10に沿って落下するのを効果的に阻止することができる。
以上説明した海苔巻き成形機を利用するにおいては、第1と第2の成形方法を採用することができる。その第1の成形方法は、冒頭において記述したように、平面状に展開された状態のベルト10上に、海苔と寿司飯および具を載置し、この状態でハンドル3を手前に回動操作することで、具を中心にして寿司飯と海苔を、前記ベルト10によって円柱状に巻き締める方法である。
また、第2の成形方法は、平面状に展開された状態のベルト10上に、寿司飯および具を載置し、載置した寿司飯の後部側のベルト10上に海苔を貼り付ける。この状態でハンドルを手前に回動操作することで、先ずは具を中心にして寿司飯が巻かれ、これに続く前記ベルト10の前方への移送作用を受けて、巻かれた寿司飯の外側に海苔を巻き締めることができる。
前記した第2の成形方法を利用すると、より綺麗に海苔巻き寿司を巻き上げることができることが検証されている。
一方、この海苔巻き成形機を複数台用意し、市販のシャリ板成形機を併用することで、より効率的に多量の海苔巻き寿司を成形することに寄与できる。
すなわち、ホッパーに寿司飯を投入することで、プレート上に連続的に板状の寿司飯(シャリ板)を成形させるシャリ板成形機が提供されている。
このシャリ板成形機の前記プレート上に、例えば海苔を載置することで、海苔の上に寿司飯(シャリ板)を貼り付けた状態で得ることができる。
したがって、シャリ板成形機によって得られる海苔が貼り付いた状態の前記シャリ板を、この発明に係る海苔巻き成形機のベルト10上に載置し、必要に応じて具を載置して巻き込むことで、効率よく多量の海苔巻き寿司を得ることが可能となる。
以上の説明で明らかなとおり、この発明に係る海苔巻き成形機によると、第1回動アーム21および第2回動アーム31の基端部を覆う上部カバー部材63を備えたので、ベルト10の両側にこぼれた寿司飯等が、各アームを連動して回動させる例えばギア部分(第1ギア21a、第2ギア31a)に入り込むのを阻止することができる。これにより、成形機の機能の維持が困難になるという問題の発生を阻止することができる。
また、上部カバー部材63は、前記ギア部分に不注意により指先等が入り込むのを阻止することができ、指先等に怪我を負わせる問題も効果的に防止することができるなど、前記した発明の効果の欄に記載した作用効果を得ることができる。
なお、前記した実施の形態においては、上部カバー部材63は、その一端部(前端部)が、第1回動アーム21に対して軸支部63bにおいて回動可能に軸支され、他端部(後端部)が、第2回動アーム31に形成された長孔31b内にスライド可能に装着されているが、各回動アーム21,31に形成される軸支部63bと長孔31bは、相互に入れ代えて、上部カバー部材63を支持するように構成しても同様の作用効果を得ることができる。
1 本体フレーム
1a ベルト載置面
1b 左側面板
1c 右側面板
2 側面カバー部材
3 ハンドル
3a 取っ手
4 駆動軸
5 縦動軸
6 カム
6a 加圧部
7 リンク
7a ローラー
10 ベルト
11 海苔巻き成形域
20 前方側支持部
21 第1回動アーム
21a 第1ギア
22 第1支持ローラー
23 係止ピン
25 前方側ベルト固定部
30 後方側支持部
31 第2回動アーム
31a 第2ギア
31b 長孔
32 第2支持ローラー
33 後方側ベルト固定部
35 第1フック
36 復帰用加圧突起
37 第2フック
39 第2フック解除突起
40 ベルト牽引部
41 第3回動アーム
42 第3支持ローラー
44 加圧用突出部
46 第1コイルスプリング
50 ベルト戻し部
51 第4回動アーム
52 第4支持ローラー
54 係止ピン
55 第2コイルスプリング
61 ストッパー部材
63 上部カバー部材
63a 平面部
63b 軸支部
63c 摺動軸

Claims (2)

  1. 上面に海苔巻き成形用のベルトを載置するベルト載置面を形成したフレーム本体と、前記フレーム本体に回動可能に取り付けられて前記ベルトを前方で支持する前方側支持部と、前記フレーム本体に回動可能に取り付けられて前記ベルトを後方で支持する後方側支持部と、前記フレーム本体に回動可能に取り付けられ、一方向への回動操作により前記前方側支持部と前記後方側支持部を起立させて、起立した前記前方側支持部と前記後方側支持部との間に前記ベルトの湾曲による海苔巻き成形域を形成させるハンドルとを備えた海苔巻き成形機であって、
    前記前方側支持部を構成する第1回動アームの基端部には第1ギアが形成されて、
    前記後方側支持部を構成する第2回動アームの基端部には第2ギアが形成されて、
    前記第1ギアは、前記第2ギアと噛み合わされて、
    前記第1ギアと前記第2ギアとの噛み合わせ部分の上部を覆う上部カバー部材、
    を有してなる、
    ことを特徴とする海苔巻き成形機。
  2. 前記第1回動アームと前記第2回動アームのいずれか一方に、前記上部カバー部材の一方の端部が回動可能に軸支され、前記第1回動アームと前記第2回動アームのいずれか他方に形成された長孔内に、前記上部カバー部材の他方の端部がスライド可能に装着され、
    前記第1回動アームと前記第2回動アームとが垂直に立てられた状態において、前記上部カバー部材は、起立された前記前方側支持部と前記後方側支持部との間に挟まれた状態で収容される、
    請求項1記載の海苔巻き成形機。
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