JP7044094B2 - 回転角度検出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、回転体の回転角度を検出する回転角度検出装置に関する。
回転体の回転角度を検出する回転角度検出装置としては、次の技術が公知である(例えば、特許文献1~3参照)。すなわち、公知の回転角度検出装置は、回転体であるシャフトに設けられたマグネットと、マグネットと対向し、マグネットの回転角度に応じた信号を出力する回転角度センサとを備える。
このような回転角度検出装置において、マグネットとは別の場所から発生した磁束が外乱磁束として回転角度センサに影響すると、回転角度センサの検出角度にずれが生じる虞がある。
ここで、回転角度センサに外乱磁束が影響する場合でも、回転角度センサによって回転角度を精度よく検出する技術として、次の技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。すなわち、提案に係る技術では、外乱磁束を予測し、この予測した外乱磁束に基づいて回転角度センサの検出角度を補正している。しかしながら、この技術では、補正するための演算回路が必要になり、コストアップになる。
また、外乱磁束の影響が小さくなるように、基板の配線パターンやコイルなどの外乱磁束の発生源から回転角度センサを離して配置することも考えられるが、このようにすると、基板が大型化する。近年は、基板の小型化が進んでいるため、基板の小型化が要求される。
特開2016-128772号公報 特開2015-143082号公報 特開2011-83159号公報
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、コストアップを抑制しつつ回転角度センサの検出精度を確保できると共に、基板を小型化できる回転角度検出装置を提供することを課題とする。
前記課題を解決するために、請求項1に記載の回転角度検出装置は、回転体に設けられたマグネットと、前記マグネットと対向し、前記マグネットの回転角度に応じた信号を出力する回転角度センサと、電流が流れることに伴って第一磁束を発生する配線パターンを有する基板と、を備え、前記基板には、前記配線パターンに接続され、電流が流れることに伴って第二磁束を発生するチョークコイルが配置され、前記チョークコイルの周辺には、前記第一磁束の磁束密度よりも前記第二磁束の磁束密度が高い第一領域が形成され、前記第一領域の外側には、前記第二磁束によって前記第一磁束が低減される第二領域が形成され、前記回転角度センサは、前記第二領域に配置され、前記回転角度センサの少なくとも一部は、前記基板の平面視で前記配線パターンと重複する位置に位置している。
請求項1に記載の回転角度検出装置によれば、基板には、配線パターンに接続されたチョークコイルが配置されている。そして、このチョークコイルに電流が流れることに伴ってチョークコイルから第二磁束が発生すると、チョークコイルの周辺には、配線パターンから発生する第一磁束の磁束密度よりも第二磁束の磁束密度が高い第一領域が形成され、第一領域の外側には、第二磁束によって第一磁束が低減される第二領域が形成される。
ここで、回転角度センサは、上述の第二領域、すなわち、チョークコイルから発生する第二磁束によって配線パターンから発生する第一磁束が低減される領域に配置されている。したがって、配線パターンから発生する第一磁束が回転角度センサに影響することが抑制される。
さらに、この回転角度センサは、上述の第一領域の外側、すなわち、配線パターンから発生する第一磁束の磁束密度よりもチョークコイルから発生する第二磁束の磁束密度が高い領域の外側に配置されている。したがって、チョークコイルから発生する第二磁束が回転角度センサに影響することも抑制される。
このように、請求項1に記載の回転角度検出装置によれば、チョークコイルから発生する第二磁束が回転角度センサに影響することを抑制しつつ、配線パターンから発生する第一磁束が回転角度センサに影響することを抑制できる。したがって、マグネットの回転角度に応じた信号を回転角度センサから精度よく出力できるので、回転角度センサの検出精度を確保できる。
しかも、チョークコイルを用いるだけの簡単な構造で、回転角度センサの検出精度を確保できる。したがって、例えば、外乱磁束を予測し、この予測した外乱磁束に基づいて回転角度センサの検出角度を補正する技術に比して、補正するための演算回路が不要であるため、コストダウンできる。
さらに、回転角度センサの少なくとも一部は、基板の平面視で配線パターンと重複する位置に位置している。これにより、例えば、配線パターンから回転角度センサを離して配置する場合に比して、回転角度センサを配線パターンに近づけて配置する分、基板を小型化できる。
本発明の一実施形態に係る回転角度検出装置の斜視図である。 回転角度検出装置の正面図である。 チョークコイルの一部断面を含む斜視図である。 回転角度センサの配置例1を示す三面図である。 回転角度センサの配置例2を示す三面図である。 回転角度センサの配置例3を示す三面図である。 回転角度センサの配置例4を示す三面図である。 回転角度センサの配置例5を示す三面図である。 回転角度センサの配置例6を示す三面図である。 回転角度センサの配置例7を示す三面図である。 回転角度センサの配置例8を示す三面図である。 本実施形態の効果をコンピュータシミュレーションによって検証した例を説明する図である。 配線パターンの近くに回転角度センサを配置した場合の一例を示す斜視図である。 図13のF14-F14線断面図である。 回転角度センサに外乱磁束が影響する場合の一例を説明する平面図である。
以下、本発明の一実施形態に係る回転角度検出装置について説明する。
図1、図2には、本実施形態に係る回転角度検出装置10が概略的に示されている。図1、図2に示されるように、回転角度検出装置10は、マグネット12と、回転角度センサ14と、基板16と、チョークコイル18とを備える。
マグネット12は、円盤状に形成されており、N極12AとS極12Bとを有する。N極12AとS極12Bは、マグネット12の径方向に対向している。このマグネット12は、回転体の一例であるシャフト20に設けられている。具体的には、マグネット12は、シャフト20と同軸に配置されており、このシャフト20に固定されている。
回転角度検出装置10は、一例として、モータ装置22に適用されており、シャフト20は、例えば、ブラシ付き直流モータやブラシレスモータ等であるモータ本体24によって回転させられる。シャフト20は、モータ本体24の回転軸でもよく、また、モータ本体24の回転軸に接続された減速ギアの出力軸でもよい。
基板16は、マグネット12の軸方向にマグネット12と対向して配置されている。基板16のマグネット12側の面は、第一実装面16Aであり、第一実装面16Aと反対側の面は、第二実装面16Bである。
回転角度センサ14は、第一実装面16Aに実装され、チョークコイル18は、第二実装面16Bに実装されている。回転角度センサ14は、第一実装面16Aにおけるマグネット12と対向する位置に配置され、チョークコイル18は、第二実装面16Bにおける回転角度センサ14から離れた位置に配置されている。
回転角度センサ14は、平盤状の本体部26と、本体部26の両側の側面から延びる複数の端子部28とを有する。この回転角度センサ14は、マグネット12の回転角度に応じた信号を出力する。具体的には、図2に示されるマグネット12のN極12AからS極12Bに向かう磁束Mの向きは、マグネット12の回転角度に応じて変化し、回転角度センサ14は、本体部26に沿う磁束Mの向きに応じた信号を出力する構成とされている。
図2に示されるように、基板16は、配線パターン30を有する。この配線パターン30は、第二実装面16Bに形成されている。この配線パターン30に電流Iが流れると、これに伴って配線パターン30から第一磁束M1が発生する。
ここで、配線パターン30から発生する第一磁束M1が外乱磁束として回転角度センサ14に影響すると、回転角度センサ14の検出角度にずれが生じるという問題がある。
図13~図15には、この問題を説明する図が示されている。すなわち、図13、図14に示されるように、配線パターン30の近くに回転角度センサ14が配置されていると、配線パターン30に電流Iが流れた場合に、配線パターン30から発生した第一磁束M1が外乱磁束として回転角度センサ14に影響する。
具体的には、図15のマグネット磁束は、上述のマグネット12のN極12AからS極12Bに向かう磁束Mに相当し、図15の外乱磁束は、配線パターン30から発生した第一磁束M1に相当する。このように回転角度センサ14に二種類の磁束が作用すると、回転角度センサ14は、マグネット磁束と外乱磁束とを合成した合成磁束の向きに応じた信号を出力する。したがって、マグネット磁束に対する合成磁束の角度差θだけ、回転角度センサ14の検出角度にずれが生じる。
図1、図2に示されるチョークコイル18は、回転角度センサ14の検出角度にずれが生じることを抑制するためのものであり、配線パターン30に接続されている。
図3には、チョークコイル18の構成が具体的に示されている。図3に示されるように、チョークコイル18は、コア部32と、コイル部34と、一対の端子部36、38とを有する。コア部32は、鉄芯部40を有しており、この鉄芯部40は、コイル部34の内側に挿入されている。コイル部34の両端には、一対の端子部36、38がそれぞれ接続されており、一対の端子部36、38は、配線パターン30にそれぞれ接続されている。
そして、このチョークコイル18では、コイル部34に電流Iが流れると、これに伴って第二磁束M2が発生する。この第二磁束M2は、上述の第一磁束M1(図2参照)を低減させるために利用される。
本実施形態では、第二磁束M2によって第一磁束M1が低減される領域に回転角度センサ14を配置することで、回転角度センサ14に第一磁束M1が外乱磁束として影響することを抑制する。回転角度センサ14に第一磁束M1が外乱磁束として影響することを抑制するために、回転角度センサ14は、例えば、以下の配置例1~8のように配置される。
次に、チョークコイル18の配置例1~8について説明する。
図4~図11には、回転角度センサ14の配置例1~8が示されている。なお、図4~図11において、図(A)は平面図、図(B)は側面図、図(C)は正面図である。
図4~図11に示される第一領域A1、第二領域A2、及び第三領域A3の定義は、以下の通りである。
第一領域A1は、チョークコイル18の周辺に形成され、配線パターン30から発生する第一磁束M1の磁束密度よりもチョークコイル18から発生する第二磁束M2の磁束密度が高い領域である。
第二領域A2は、第一領域A1の外側に形成され、チョークコイル18から発生する第二磁束M2によって配線パターン30から発生する第一磁束M1が低減される領域である。
この第二領域A2では、チョークコイル18から発生する第二磁束M2が配線パターン30から発生する第一磁束M1と逆向きとなり、第一磁束M1が第二磁束M2によって打ち消されることで第一磁束M1が低減される。
この第二領域A2は、チョークコイル18の中心部に対して電流Iの流れる方向の下流側に位置する下流側領域A2-1と、チョークコイル18の中心部に対して電流Iの流れる方向の上流側に位置する上流側領域A2-2とを有する。
第三領域A3は、第一領域A1及び第二領域A2以外の配線パターン30の周辺の領域である。
この第三領域A3のうち、配線パターン30の横幅方向における第二領域A2と反対側の領域A3-1では、チョークコイル18から発生する第二磁束M2が配線パターン30から発生する第一磁束M1と同じ向きとなる。したがって、この領域A3-1では、配線パターン30から発生する第一磁束M1にチョークコイル18から発生する第二磁束M2が合成されることで第二領域A2に比して磁束密度が増加する。
なお、図4~図11に示される配置例1~8において、回転角度センサ14は、一例として、上述の本体部26(図1参照)のみが図示されており、複数の端子部28(図1参照)の図示が省略されている。以下、配置例1~8について順に説明する。
(配置例1)
図4に示される配置例1では、回転角度センサ14が第二領域A2のうちの下流側領域A2-1に配置されている。また、回転角度センサ14の一部14Aは、基板16の平面視で配線パターン30と重複する位置に位置している。回転角度センサ14は、基板16の第一実装面16Aに実装されている。
(配置例2)
図5に示される配置例2では、回転角度センサ14が第二領域A2のうちの上流側領域A2-2に配置されている。また、回転角度センサ14の一部14Aは、基板16の平面視で配線パターン30と重複する位置に位置している。回転角度センサ14は、基板16の第一実装面16Aに実装されている。
(配置例3)
図6に示される配置例3では、基板16の第一実装面16Aと対向して第二基板46が配置されている。第二基板46は、基板16と反対側の第一実装面46Aと、基板16側の第二実装面46Bとを有しており、回転角度センサ14は、第一実装面46Aに実装されている。この回転角度センサ14は、第二領域A2のうちの下流側領域A2-1に配置されている。また、回転角度センサ14の一部14Aは、基板16の平面視で配線パターン30と重複する位置に位置している。
(配置例4)
図7に示される配置例4では、基板16の第一実装面16Aと対向して第二基板46が配置されている。第二基板46は、基板16と反対側の第一実装面46Aと、基板16側の第二実装面46Bとを有しており、回転角度センサ14は、第二実装面46Bに実装されている。この回転角度センサ14は、第二領域A2のうちの下流側領域A2-1に配置されている。また、回転角度センサ14の一部14Aは、基板16の平面視で配線パターン30と重複する位置に位置している。
(配置例5)
図8に示される配置例5では、チョークコイル18が配置例1~4とは逆向きで配線パターン30に接続されている。これにより、チョークコイル18から発生する第二磁束M2の向きが配置例1~4とは逆向きとされ、第二領域A2は、配置例1~4とは配線パターン30の横幅方向の反対側に形成されている。そして、回転角度センサ14は、第二領域A2のうちの下流側領域A2-1に配置されている。また、回転角度センサ14の一部14Aは、基板16の平面視で配線パターン30と重複する位置に位置している。回転角度センサ14は、基板16の第一実装面16Aに実装されている。
(配置例6)
図9に示される配置例6では、配置例5と同様に、チョークコイル18が配置例1~4とは逆向きで配線パターン30に接続されている。そして、回転角度センサ14は、第二領域A2のうちの上流側領域A2-2に配置されている。また、回転角度センサ14の一部14Aは、基板16の平面視で配線パターン30と重複する位置に位置している。回転角度センサ14は、基板16の第一実装面16Aに実装されている。
(配置例7)
図10に示される配置例7では、配置例3と同様に、基板16の第一実装面16Aと対向して第二基板46が配置されている。第二基板46は、基板16と反対側の第一実装面46Aと、基板16側の第二実装面46Bとを有しており、回転角度センサ14は、第一実装面46Aに実装されている。また、この配置例7では、配置例5と同様に、チョークコイル18が配置例1~4とは逆向きで配線パターン30に接続されている。そして、回転角度センサ14は、第二領域A2のうちの下流側領域A2-1に配置されている。また、回転角度センサ14の一部14Aは、基板16の平面視で配線パターン30と重複する位置に位置している。
(配置例8)
図11に示される配置例8では、配置例4と同様に、基板16の第一実装面16Aと対向して第二基板46が配置されている。第二基板46は、基板16と反対側の第一実装面46Aと、基板16側の第二実装面46Bとを有しており、回転角度センサ14は、第二実装面46Bに実装されている。また、この配置例8では、配置例5と同様に、チョークコイル18が配置例1~4とは逆向きで配線パターン30に接続されている。そして、回転角度センサ14は、第二領域A2のうちの下流側領域A2-1に配置されている。また、回転角度センサ14の一部14Aは、基板16の平面視で配線パターン30と重複する位置に位置している。
以上の図4~図11に示される配置例1~8において、回転角度センサ14は、本体部26(図1参照)のみが図示されており、複数の端子部28(図1参照)の図示が省略されている。したがって、上述の回転角度センサ14の一部14Aは、本体部26の一部に相当する。
なお、上述の回転角度センサ14の一部14Aには、複数の端子部28が含まれてもよい。つまり、回転角度センサ14のうち基板16の平面視で配線パターン30と重複する部分は、本体部26でも端子部28でもどちらでもよい。また、回転角度センサ14のうち基板16の平面視で配線パターン30と重複する部分は、本体部26及び端子部28でもよい。
また、第二領域A2のうち回転角度センサ14が配置される領域では、第一磁束M1が第二磁束M2によって打ち消されることで磁束密度がゼロであることが好ましいが、回転角度センサの検出精度を確保できるのであれば、第二領域A2における磁束密度はゼロでなくてもよい。
次に、本実施形態の作用及び効果について説明する。
以上詳述した通り、本実施形態に係る回転角度検出装置10によれば、基板16には、配線パターン30に接続されたチョークコイル18が配置されている。そして、このチョークコイル18に電流Iが流れることに伴ってチョークコイル18から第二磁束M2が発生すると、チョークコイル18の周辺には、配線パターン30から発生する第一磁束M1の磁束密度よりも第二磁束M2の磁束密度が高い第一領域A1が形成される。また、この第一領域A1の外側には、第二磁束M2によって第一磁束M1が低減される第二領域A2が形成される。
ここで、上述の配置例1~8において、回転角度センサ14は、上述の第二領域A2、すなわち、チョークコイル18から発生する第二磁束M2によって配線パターン30から発生する第一磁束M1が低減される領域に配置されている。したがって、配線パターン30から発生する第一磁束M1が回転角度センサ14に影響することが抑制される。
さらに、この回転角度センサ14は、上述の第一領域A1の外側、すなわち、配線パターン30から発生する第一磁束M1の磁束密度よりもチョークコイル18から発生する第二磁束M2の磁束密度が高い領域の外側に配置されている。したがって、チョークコイル18から発生する第二磁束M2が回転角度センサ14に影響することも抑制される。
このように、本実施形態に係る回転角度検出装置10によれば、チョークコイル18から発生する第二磁束M2が回転角度センサ14に影響することを抑制しつつ、配線パターン30から発生する第一磁束M1が回転角度センサ14に影響することを抑制できる。したがって、マグネット12の回転角度に応じた信号を回転角度センサ14から精度よく出力できるので、回転角度センサ14の検出精度を確保できる。
しかも、チョークコイル18を用いるだけの簡単な構造で、回転角度センサ14の検出精度を確保できる。したがって、例えば、外乱磁束を予測し、この予測した外乱磁束に基づいて回転角度センサ14の検出角度を補正する技術に比して、補正するための演算回路が不要であるため、コストダウンできる。
また、磁束密度の低いマグネット12を用いても、回転角度センサ14の検出精度を確保できるので、磁束密度の低いマグネット12を用いる分、コストダウンできる。
さらに、回転角度センサ14の一部14Aは、基板16の平面視で配線パターン30と重複する位置に位置している。これにより、例えば、配線パターン30から回転角度センサ14を離して配置する場合に比して、回転角度センサ14を配線パターン30に近づけて配置する分、基板16を小型化できる。
また、例えば、図4の配置例1に示される基板16と、図8の配置例5に示される基板16のような、左右対称の基板16を作成した場合でも、チョークコイル18の向きを変えることにより、回転角度センサ14を第二領域A2に配置できる。したがって、左右対称の基板16を作成した場合でも、容易に対処することができる。
次に、本実施形態の変形例について説明する。
上記実施形態において、回転角度検出装置10は、一例として、モータ装置22に適用されているが、モータ装置22以外の装置に適用されてもよい。また、マグネット12は、回転体の一例であるシャフト20に設けられているが、シャフト20以外の回転体に設けられてもよい。
また、上記実施形態において、回転角度センサ14は、その一部14Aが基板16の平面視で配線パターン30と重複するように配置されているが、回転角度センサ14の全部が基板16の平面視で配線パターン30と重複するように配置されてもよい。
また、上記実施形態では、回転角度センサ14の配置の一例として、配置例1~8が示されているが、回転角度センサ14は、第二領域A2に配置されるのであれば、どのような位置や向きに配置されてもよい。
次に、本実施形態の効果をコンピュータシミュレーションによって検証した例を説明する。
図12(A)は、本実施形態の実施例を示し、図12(B)は、比較例を示している。図12(A)、(B)において、三角形の向きは、磁束の向きを示し、三角形の大きさは、磁束密度の高さを示している。三角形で示される磁束は、配線パターン30から発生する第一磁束とチョークコイル18から発生する第二磁束との合成磁束である。
図12(A)に示される本実施形態の実施例では、チョークコイル18の周辺に、チョークコイル18から発生する第二磁束によって磁束密度の高い第一領域A1が形成されている。また、この第一領域A1の外側には、チョークコイル18から発生する第二磁束によって配線パターン30から発生する第一磁束が低減されることにより、磁束密度の低い第二領域A2が形成されている。
なお、第一領域A1及び第二領域A2以外の第三領域A3のうち、第二領域A2と反対側の領域A3-1では、チョークコイル18から発生する第二磁束が配線パターン30から発生する第一磁束と同じ向きとなり、第一磁束に第二磁束が合成されることで磁束密度が高くなっている。
一方、図12(B)に示される比較例では、チョークコイル18が本実施形態の実施例とは逆向きに配置されている。これにより、第二領域A2は、本実施形態の実施例とは配線パターン30の横幅方向の反対側に形成されている。
しかしながら、この比較例では、回転角度センサ14が第二領域A2と反対側の領域A3-1、すなわち、配線パターン30から発生する第一磁束にチョークコイル18から発生する第二磁束が合成されることで磁束密度が高い領域に配置されている。したがって、磁束が回転角度センサ14に影響し、回転角度センサ14の検出精度が低下する。
これに対し、図12(A)に示される本実施形態の実施例では、回転角度センサ14が第二領域A2、すなわち、チョークコイル18から発生する第二磁束によって配線パターン30から発生する第一磁束が低減されることにより、磁束密度の低い領域に配置されている。したがって、磁束が回転角度センサ14に影響することを抑制できるので、回転角度センサ14の検出精度を確保できる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上記に限定されるものでなく、上記以外にも、その主旨を逸脱しない範囲内において種々変形して実施可能であることは勿論である。
10…回転角度検出装置、12…マグネット、14…回転角度センサ、16…基板、18…チョークコイル、20…シャフト(回転体の一例)、22…モータ装置、24…モータ本体、26…本体部、28…端子部、30…配線パターン、32…コア部、34…コイル部、36…端子部、40…鉄芯部、46…第二基板、A1…第一領域、A2…第二領域、A3…第三領域、I…電流、M…磁束、M1…第一磁束、M2…第二磁束

Claims (1)

  1. 回転体に設けられたマグネットと、
    前記マグネットと対向し、前記マグネットの回転角度に応じた信号を出力する回転角度センサと、
    電流が流れることに伴って第一磁束を発生する配線パターンを有する基板と、
    を備え、
    前記基板には、前記配線パターンに接続され、電流が流れることに伴って第二磁束を発生するチョークコイルが配置され、
    前記チョークコイルの周辺には、前記第一磁束の磁束密度よりも前記第二磁束の磁束密度が高い第一領域が形成され、
    前記第一領域の外側には、前記第二磁束によって前記第一磁束が低減される第二領域が形成され、
    前記回転角度センサは、前記第二領域に配置され、
    前記回転角度センサの少なくとも一部は、前記基板の平面視で前記配線パターンと重複する位置に位置している、
    回転角度検出装置。
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Citations (8)

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