JP2015206606A - モータ - Google Patents
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Abstract
【課題】磁気センサの検出対象である磁石以外の磁束源の影響を低減することによりモータ回転角の検出精度を確保することができるモータを提供する。
【解決手段】モータは出力軸23の端部に固定されたバイアス磁石41と、バイアス磁石41の回転に伴う磁界の変化に応じた電気信号を生成する磁気センサ42とを有する。磁気センサ42により生成される電気信号に基づきモータに対する給電が制御される。またモータは電源ノイズを除去するチョークコイル32bを有する。チョークコイル32bはC字状のコア51およびコイル52を有する。コア51は出力軸23の軸線に沿って延びるコア本体51aと、コア本体51aの2つの端部にそれぞれ連結された第1および第2の腕部51b,51cを有する。第1および第2の腕部51b,51cのコア本体51aと反対側の端部はそれぞれ同一方向へ延びて強磁性体製のカバー34の内壁面に接触している。
【選択図】図4
【解決手段】モータは出力軸23の端部に固定されたバイアス磁石41と、バイアス磁石41の回転に伴う磁界の変化に応じた電気信号を生成する磁気センサ42とを有する。磁気センサ42により生成される電気信号に基づきモータに対する給電が制御される。またモータは電源ノイズを除去するチョークコイル32bを有する。チョークコイル32bはC字状のコア51およびコイル52を有する。コア51は出力軸23の軸線に沿って延びるコア本体51aと、コア本体51aの2つの端部にそれぞれ連結された第1および第2の腕部51b,51cを有する。第1および第2の腕部51b,51cのコア本体51aと反対側の端部はそれぞれ同一方向へ延びて強磁性体製のカバー34の内壁面に接触している。
【選択図】図4
Description
本発明は、モータに関する。
従来、特許文献1に記載されるように、インバータおよびマイクロコンピュータを含む制御装置が内蔵されたモータが存在する。当該モータはロータの回転角を検出するための構成として、ロータと一体的に回転する出力軸の端部に設けられた磁石、および出力軸の軸線方向において磁石に対向する磁気センサを有している。磁気センサは磁石の回転に伴う磁界の変化に応じた電気信号を生成する。マイクロコンピュータは磁気センサにより生成される電気信号に基づきロータの回転角を求め、当該回転角に応じてインバータのスイッチングを制御することによりモータコイルに対する給電を制御する。
制御装置が内蔵されるモータにおいては、磁気センサの検出対象である磁石以外にも磁束源が存在する。当該磁束源としては、たとえば電源ノイズを低減するためのチョークコイルがある。チョークコイルには大電流が流れるため、発生する磁界も大きい。このため、磁石の磁界を検出する磁気センサがチョークコイルの周囲に形成される磁界の影響を受けるおそれがある。たとえば、磁石からの理想的な磁界以外にチョークコイルからの磁界が磁気センサに印加される場合、磁気センサを通じて検出されるモータの回転角と実際の回転角との間に誤差が生じることが懸念される。
本発明の目的は、磁気センサの検出対象である磁石以外の磁束源の影響を低減することによりモータ回転角の検出精度を確保することができるモータを提供することにある。
上記目的を達成し得るモータは、基板と、モータ本体の出力軸に固定された磁石と、前記基板に設けられて前記磁石の回転に伴う磁界の変化に応じた電気信号を生成する磁気センサと、前記基板に設けられて前記磁気センサにより生成される電気信号に基づき前記出力軸の回転角を演算し当該回転角に応じてモータ本体に対する給電を制御する制御回路と、前記基板に設けられてモータ本体に対する給電に伴い発生する電源ノイズを除去する開磁路型のチョークコイルと、前記チョークコイルのコアと協働して閉磁路を構成する磁路形成部材と、を有する。
この構成によれば、チョークコイルから発生する磁束は、チョークコイルのコアと磁路形成部材とにより構成される閉磁路に閉じ込められる。このため、チョークコイル、正確にはそのコアの外部に漏れる磁束が減少する。その結果、チョークコイルから発生する磁束が磁気センサに印加されたり磁石から発生する磁束に干渉したりすることが抑制される。したがって、磁気センサの検出誤差が低減されることにより、回転角の検出精度を確保することができる。
上記のモータにおいて、前記チョークコイルには前記基板に対して直交する前記コアとしての直線状のコア本体および前記コア本体に設けられたコイルを有するものが存在する。このようなチョークコイルを採用する場合、前記磁路形成部材は、前記磁石および前記基板を収容する強磁性体製のカバーと、前記コア本体における前記コイルよりも外側の2つの端部と前記カバーの内壁面との間にそれぞれ介在される第1および第2の磁路形成部材とを含むことが好ましい。
この構成によれば、チョークコイルから発生する磁束の一部は、コア本体、第1の磁路形成部材、カバーにおける第1の磁路形成部材と第2の磁路形成部材との間の部分、および第2の磁路形成部材を経由する閉磁路に閉じ込められる。
上記のモータにおいて、前記第1および第2の磁路形成部材は前記コアの一部分として前記コア本体と一体形成されていてもよい。
この構成によれば、コア本体、第1の磁路形成部材および第2の磁路形成部材を別体とする場合に比べて、チョークコイルの組み付け作業性を低下させることなく閉磁路を構成することが可能である。
この構成によれば、コア本体、第1の磁路形成部材および第2の磁路形成部材を別体とする場合に比べて、チョークコイルの組み付け作業性を低下させることなく閉磁路を構成することが可能である。
上記のモータにおいて、前記第1および第2の磁路形成部材は前記カバーに固定されていてもよい。
この構成によれば、直線状のコアを有する既存の開磁路型のチョークコイルをそのまま利用して簡単に閉磁路を構成することができる。カバーに第1および第2の磁路形成部材を設けるだけでよいからである。
この構成によれば、直線状のコアを有する既存の開磁路型のチョークコイルをそのまま利用して簡単に閉磁路を構成することができる。カバーに第1および第2の磁路形成部材を設けるだけでよいからである。
本発明によれば、磁気センサの検出対象である磁石以外の磁束源の影響を低減することによりモータ回転角の検出精度を確保することができる。
以下、モータの一実施の形態を説明する。本例のモータは三相ブラシレスモータであって、たとえば車両の電動パワーステアリング装置の動力源として使用される。
図1に示すように、モータ10はモータ本体20および制御装置30が一体的に設けられてなる。
図1に示すように、モータ10はモータ本体20および制御装置30が一体的に設けられてなる。
モータ本体20は、円筒状のハウジング21、ステータ22、出力軸23およびロータ24を有している。ステータ22は円筒状のステータコア22aおよびステータコア22aに設けられたステータコイル22bを有している。ステータコア22aはハウジング21の内周面に対して嵌められた状態で固定されている。出力軸23は2つの軸受23a,23bを介してハウジング21に対して回転可能に支持されている。出力軸23の2つの端部はそれぞれハウジング21を貫通している。ロータ24はステータ22の内部に設けられている。ロータ24は出力軸23の外周面に固定された円柱状のロータコア24aおよびロータコア24aの表面に固定された円筒状の永久磁石24bを有している。
制御装置30は制御基板31、駆動基板32、回転角センサ33およびカバー34を有している。カバー34は鉄などの強磁性体により有底円筒状に設けられている。カバー34はその開口をハウジング21へ向けた状態でハウジング21の端部(図1中の上端部)に固定されている。カバー34の内部には制御基板31、駆動基板32および回転角センサ33がそれぞれ収容されている。制御基板31および駆動基板32はそれぞれ出力軸23の軸線に対して直交する姿勢でカバー34に固定されている。制御基板31は出力軸23の端部、正確にはカバー34の内部に位置する第1の端部に対向している。
制御基板31にはMPU(microprocessing unit)31aが設けられている。駆動基板32には電源回路としてインバータ回路32aおよびチョークコイル32bが設けられている。インバータ回路32aは複数のFET(Field Effect Transistor)を有する。これらFETがMPU31aにより生成されるスイッチング指令に基づきスイッチングすることにより三相の交流電力が生成される。当該生成される交流電力は図示しない給電経路を介してステータコイル22bに供給される。チョークコイル32bはたとえばインバータ回路32aとモータ本体20との間の給電経路に設けられる。チョークコイル32bはインバータ回路32aのスイッチング動作などに起因して発生する電源ノイズを低減するノイズフィルタとして機能する。回転角センサ33はロータ24の回転角を検出する。MPU31aは回転角センサ33を通じて検出されるロータ24の回転角に基づきインバータ回路32aに対するスイッチング指令を生成する。
つぎに、回転角センサの構成を説明する。
図1に示すように、回転角センサ33は、円柱状のバイアス磁石41および磁気センサ42を有している。磁気センサ42としては、たとえばMRセンサ(磁気抵抗効果センサ)が採用される。バイアス磁石41は出力軸23の第1の端部に固定されている。磁気センサ42は制御基板31に設けられている。磁気センサ42は出力軸23の軸線に沿う方向においてバイアス磁石41と対向している。
図1に示すように、回転角センサ33は、円柱状のバイアス磁石41および磁気センサ42を有している。磁気センサ42としては、たとえばMRセンサ(磁気抵抗効果センサ)が採用される。バイアス磁石41は出力軸23の第1の端部に固定されている。磁気センサ42は制御基板31に設けられている。磁気センサ42は出力軸23の軸線に沿う方向においてバイアス磁石41と対向している。
図2に示すように、バイアス磁石41は、その半径方向にN極およびS極が着磁された2極磁石である。バイアス磁石41によって磁気センサ42にはN極からS極へ向かう実線の矢印43で示される方向の磁界が付与される。たとえば出力軸23が図中の位置から矢印44で示される方向へ向けて回転角θだけ回転したとき、バイアス磁石41も矢印44で示される方向へ向けて回転角θだけ回転する。これにより、磁気センサ42に付与されるバイアス磁界の向きが実線の矢印43で示される方向から軸線Oを中心として回転角θだけ回転した一点鎖線の矢印45で示される方向に変化する。このように、磁気センサ42に付与される磁界の方向は出力軸23の回転角θに応じて変化する。MPU31aは磁気センサ42により生成される電気信号に基づき出力軸23、すなわちロータ24の回転角θを演算する。
つぎに、チョークコイル32bについて説明する。
チョークコイル32bには閉磁路型および開磁路型などの種々のタイプが存在する。閉磁路型としてはリング状のコアを有するトロイダルコイルが、開磁路型としては直線状のコアを有するソレノイドコイルが知られている。チョークコイル32bとしては、トロイダルコイルおよびソレノイドコイルのいずれも採用可能である。しかし、トロイダルコイルは巻線工程の自動化が難しいことなどに起因してソレノイドコイルに比べて高価である。このため、製品コストの観点からソレノイドコイルが採用されることも多い。ここではまず、当該ソレノイドコイルを採用した場合について検討する。
チョークコイル32bには閉磁路型および開磁路型などの種々のタイプが存在する。閉磁路型としてはリング状のコアを有するトロイダルコイルが、開磁路型としては直線状のコアを有するソレノイドコイルが知られている。チョークコイル32bとしては、トロイダルコイルおよびソレノイドコイルのいずれも採用可能である。しかし、トロイダルコイルは巻線工程の自動化が難しいことなどに起因してソレノイドコイルに比べて高価である。このため、製品コストの観点からソレノイドコイルが採用されることも多い。ここではまず、当該ソレノイドコイルを採用した場合について検討する。
図3に示すように、チョークコイル32bはフェライトなどの強磁性体からなる直線状のコア51およびコア51の外周に導線が巻き回されてなるコイル52を有している。コア51は駆動基板32における制御基板31側の側面(図3中の下面)に対して直交して設けられている。コイル52に電流が供給されるとき、チョークコイル32bにはその軸線に対して直交する8の字状をなす磁界が発生する。すなわち、チョークコイル32bから生じる磁束φ1はコイル52の軸線(正確には、その中点)を基点として互いに反対側に位置する楕円を描くように分布する。コイル52の互いに反対側の端部である2つのループ開口部のうち一方のループ開口部から出た磁束φ1は他方のループ開口部に入る。
ここで、チョークコイル32bには大電流が流れるため、発生する磁界も大きい。このため、特にチョークコイル32bが回転角センサ33(磁気センサ42およびバイアス磁石41)の近傍に設けられる場合、磁気センサ42がチョークコイル32bの周囲に形成される磁界の影響を受けるおそれがある。たとえばバイアス磁石41からの理想的な磁束φ2以外にもチョークコイル32bからの磁束φ1が磁気センサ42に印加されることが考えられる。また、チョークコイル32bからの磁束φ1がバイアス磁石41からの磁束φ2に干渉することによってバイアス磁石41の磁界が歪められることも考えられる。この場合、磁気センサ42を通じて検出されるロータ24の回転角と実際の回転角との間に誤差が生じることが懸念される。
図2に示すように、たとえば出力軸23が図中の位置から矢印44で示される方向へ向けて回転角θだけ回転したとき、本来であれば磁気センサ42に付与されるバイアス磁界の向きは実線の矢印43で示される方向から軸線Oを中心として回転角θだけ回転した一点鎖線の矢印45で示される方向に変化する。しかし、磁気センサ42あるいはバイアス磁石41からの理想的な磁束φ2がチョークコイル32bからの磁束φ1の影響を受ける場合、磁気センサ42に付与されるバイアス磁界の向きは矢印45で示される本来の方向ではなく、たとえば二点鎖線の矢印46で示される方向となることが想定される。この矢印46で示される方向は、図2に実線の矢印43で示される方向から回転角θよりも大きな回転角θ1だけ回転した方向になることもあるし、回転角θよりも小さな回転角θ2だけ回転した方向になることもある。このため、磁気センサ42は本来の回転角θではなく、回転角θ1または回転角θ2に応じた電気信号を生成する。MPU31aは回転角θ1または回転角θ2に応じた電気信号に基づき誤ったロータ24の回転角θ1または回転角θ2を演算する。誤って演算される回転角θ1,θ2は実際の回転角θに対して、次式(A),(B)で表される誤差δ1,δ2を含む。ただし、ここでは各回転角θ,θ1,θ2は正の値である。
δ1=θ1−θ …(A)
δ2=θ−θ2 …(B)
そこで、本例ではつぎの構成を採用している。
δ2=θ−θ2 …(B)
そこで、本例ではつぎの構成を採用している。
図4に示すように、コア51はフェライトなどの強磁性体によりC字状に一体形成されている。コア51は、駆動基板32に対して直交するコア本体51a、および駆動基板32に沿って同一方向へ向けて延びる第1および第2の腕部51b,51cを有している。第1および第2の腕部51b,51cはコア本体51aの両端部、正確にはコア本体51aにおけるコイル52の両端よりも外側の部分に連結されている。第1および第2の腕部51b,51cのコア本体51aと反対側の端部はそれぞれカバー34の内壁面に接触した状態に維持されている。コア本体51a、第1の腕部51b、カバー34(第1の腕部51bと第2の腕部51cとの間の部分)および第2の腕部51cは、コイル52から発生する磁束φ1の通り路となる閉磁路を構成する。
したがって、本実施の形態によれば、以下の効果を得ることができる。
(1)チョークコイル32bに電流が供給されるとき、コイル52から発生する磁束φ1の一部はコア本体51a、第1の腕部51b、カバー34および第2の腕部51cを経由する閉磁路に閉じ込められる。このため、チョークコイル32b、正確にはコア51の外部に漏れる磁束が減少する。その結果、チョークコイル32bから発生する磁束が磁気センサ42に印加されたりバイアス磁石41から発生する磁束に干渉したりすることが抑制される。したがって、磁気センサ42の検出誤差が低減されることにより、ロータ24の回転角の検出精度を確保することができる。
(1)チョークコイル32bに電流が供給されるとき、コイル52から発生する磁束φ1の一部はコア本体51a、第1の腕部51b、カバー34および第2の腕部51cを経由する閉磁路に閉じ込められる。このため、チョークコイル32b、正確にはコア51の外部に漏れる磁束が減少する。その結果、チョークコイル32bから発生する磁束が磁気センサ42に印加されたりバイアス磁石41から発生する磁束に干渉したりすることが抑制される。したがって、磁気センサ42の検出誤差が低減されることにより、ロータ24の回転角の検出精度を確保することができる。
<他の実施の形態>
なお、前記実施の形態は、つぎのように変更して実施してもよい。
・先の図3に示される直線状のチョークコイル32bを基礎として、つぎの構成を採用してもよい。すなわち、図5に示すように、直線状のコア51の両端部とカバー34との間にそれぞれ2つの磁路形成部材61a,61bを介在させる。2つの磁路形成部材61a,61bの第1の端部はそれぞれカバー34の内壁面に固定されている。2つの磁路形成部材61a,61bの第2の端部はそれぞれコア51の側面に接触した状態に維持されている。このようにすれば、コア本体51a、一方の磁路形成部材61a、カバー34の一部分および他方の磁路形成部材61bからなる閉磁路が構成される。したがって、前記実施の形態と同様の効果を得ることができる。また、コア51は単純な直線状のままに2つの磁路形成部材61a,61bを設けるだけでよいので、既存のコア51を利用して簡単に閉磁路を構成することができる。
なお、前記実施の形態は、つぎのように変更して実施してもよい。
・先の図3に示される直線状のチョークコイル32bを基礎として、つぎの構成を採用してもよい。すなわち、図5に示すように、直線状のコア51の両端部とカバー34との間にそれぞれ2つの磁路形成部材61a,61bを介在させる。2つの磁路形成部材61a,61bの第1の端部はそれぞれカバー34の内壁面に固定されている。2つの磁路形成部材61a,61bの第2の端部はそれぞれコア51の側面に接触した状態に維持されている。このようにすれば、コア本体51a、一方の磁路形成部材61a、カバー34の一部分および他方の磁路形成部材61bからなる閉磁路が構成される。したがって、前記実施の形態と同様の効果を得ることができる。また、コア51は単純な直線状のままに2つの磁路形成部材61a,61bを設けるだけでよいので、既存のコア51を利用して簡単に閉磁路を構成することができる。
・また、先の図5に示される2つの磁路形成部材61a,61bとコア51およびカバー34の少なくとも一方との間には、それぞれ隙間(ギャップ)を設けてもよい。たとえば図6に示すように、一方(図中の下方)の磁路形成部材61aの第1の端部はカバー34の内壁面に固定されている。また当該一方の磁路形成部材61aの第2の端部とコア51との間には隙間L1が形成されている。他方(図中の上方)の磁路形成部材61bの第1の端部とカバー34との間には隙間L2が、同じく第2の端部とコア51との間には隙間L3が形成されている。このようにしても、前記実施の形態と同様の効果を得ることができる。また、2つの磁路形成部材61a,61bとカバー34およびコア51との間にそれぞれ若干の隙間が形成されてもよいことから、2つの磁路形成部材61a,61bの寸法あるいはカバー34の内部における取り付け位置などを厳密に管理する必要がない。
・また、先の図4に示されるC字状のチョークコイル32bを基礎として、つぎの構成を採用してもよい。すなわち、図7に示すように、第1および第2の腕部51b,51cはカバー34から離れている。第1の腕部51bおよび第2の腕部51cとの間は磁路形成部材としてのピン71により連結されている。ピン71は第1および第2の腕部51b,51cにおけるコア本体51aと反対側の端部にそれぞれ設けられた孔51d,51eに対して貫通するかたちで圧入されている。このようにすれば、コア本体51a、第1の腕部51b、ピン71および第2の腕部51cからなる閉磁路が構成される。したがって、前記実施の形態と同様の効果を得ることができる。また、チョークコイル32bをカバー34の近傍に設けることができない場合に有効である。
・制御基板31および駆動基板32を単一の基板として構成してもよい。この基板にMPU31aおよび磁気センサ42などを含む制御系の回路、ならびにインバータ回路32aおよびチョークコイル32bなどを含む電源系の回路をそれぞれ設けてもよい。
・制御基板31、駆動基板32およびバイアス磁石41の配置は適宜変更してもよい。たとえばバイアス磁石41を出力軸23の周面に設けるとともに、磁気センサ42が出力軸23の半径方向においてバイアス磁石41に対向するように制御基板31を設けてもよい。磁気センサ42としてはMRセンサを採用してもよいし、ホールセンサを採用してもよい。このようにした場合であれ、駆動基板32あるいはチョークコイル32bの配置によっては、磁気センサ42がチョークコイル32bから発生する磁界の影響を受けるおそれがある。このため、チョークコイル32bからの磁束漏れを抑制するための前記実施の形態の構成は有効である。
10…モータ、20…モータ本体、23…出力軸、41…磁石、31…制御基板、31a…MPU(制御回路)、32…駆動基板、32b…チョークコイル、34…カバー(磁路形成部材)、42…磁気センサ、51…コア、51a…コア本体、51b…第1の腕部、51c…第2の腕部、52…コイル、61a…磁路形成部材(第1)、61b…磁路形成部材(第2)。
Claims (4)
- 基板と、
モータ本体の出力軸に固定された磁石と、
前記基板に設けられて前記磁石の回転に伴う磁界の変化に応じた電気信号を生成する磁気センサと、
前記基板に設けられて前記磁気センサにより生成される電気信号に基づき前記出力軸の回転角を演算し当該回転角に応じてモータ本体に対する給電を制御する制御回路と、
前記基板に設けられてモータ本体に対する給電に伴い発生する電源ノイズを除去する開磁路型のチョークコイルと、
前記チョークコイルのコアと協働して閉磁路を構成する磁路形成部材と、を有するモータ。 - 請求項1に記載のモータにおいて、
前記チョークコイルは前記基板に対して直交する前記コアとしての直線状のコア本体および前記コア本体に設けられたコイルを有し、
前記磁路形成部材は、前記磁石および前記基板を収容する強磁性体製のカバーと、前記コア本体における前記コイルよりも外側の2つの端部と前記カバーの内壁面との間にそれぞれ介在される第1および第2の磁路形成部材とを含むモータ。 - 請求項2に記載のモータにおいて、
前記第1および第2の磁路形成部材は前記コアの一部分として前記コア本体と一体形成されてなるモータ。 - 請求項2に記載のモータにおいて、
前記第1および第2の磁路形成部材は前記カバーに固定されているモータ。
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