しかしながら、上記の先行技術では、第1センサ及び第2センサと、第3センサとを、制御基板における互いに反対側の面に実装する必要がある。このため、ハンダ付け等の工程が煩雑になり、製造面で不具合がある。
本発明は上記事実を考慮し、回転体の回転状態を高精度に検出することが可能となり、しかも、製造が容易になるモータを提供することを目的とする。
本発明のモータは、回転子の回転によって回転される回転体と、前記回転体の回転方向に並んだ複数の磁極を有し、前記回転体に取り付けられたセンサマグネットと、前記回転体の径方向を板厚方向として配置され、前記センサマグネット側を向く第1面及び当該第1面とは反対側の第2面を有する基板と、前記第1面又は前記第2面のいずれか一方に実装され、前記センサマグネットの回転に伴い各々が位相をずらして電気信号を出力する3つの回転センサと、を備え、前記3つの回転センサは、前記センサマグネットからの磁束が鎖交する磁束量が同等となるように前記基板に配置されている。
上記構成のモータによれば、回転子の回転によって回転される回転体には、センサマグネットが取り付けられている。このセンサマグネットは、回転体の回転方向に並んだ複数の磁極を有している。また、回転体の径方向を板厚方向として配置された基板には、センサマグネット側を向く第1面又は当該第1面とは反対側の第2面のいずれか一方に、3つの回転センサが実装されている。3つの回転センサは、センサマグネットが回転体と一緒に回転することに伴い、各々が位相をずらして電気信号を出力する。これらの出力に基づいて回転体の回転状態(回転数、回転位置、回転方向など)を検出することができる。
ここで、このモータでは、上記3つの回転センサは、センサマグネットからの磁束が鎖交する磁束量が同等(同じ又は略同じ)となるように基板に配置されている。これにより、3つの回転センサが基板の同じ面(第1面又は第2面)に実装された構成であっても、回転体の回転状態を高精度に検出することが可能となる。しかも、3つの回転センサが基板の同じ面に実装されるので、製造が容易になる。
また、本発明のモータでは、前記3つの回転センサは、前記板厚方向から見た場合に前記回転体の軸方向と直交する直交方向にずれて配置されており、前記直交方向の中央に位置する回転センサと、当該中央に位置する回転センサに対して前記直交方向にずれて位置する1対の回転センサとが、前記軸方向にずれて配置されている。
上記構成のモータによれば、基板の同じ面に実装された3つの回転センサは、基板の板厚方向から見た場合に、回転体の軸方向と直交する直交方向(以下、単に「直交方向」と称する場合がある)にずれて配置されている。そして、直交方向の中央に位置する回転センサと、当該中央に位置する回転センサに対して直交方向にずれて位置する1対の回転センサとが、回転体の軸方向にずれて配置されている。このように3つの回転センサを配置することにより、センサマグネットからの磁束が3つの回転センサの夫々と鎖交する磁束量を同等にするための設定が容易になる。
また、本発明のモータでは、前記板厚方向から見た場合に、前記中央に位置する回転センサが前記1対の回転センサよりも前記センサマグネットの軸方向中央から離れて配置されている。
上記構成のモータによれば、基板の板厚方向から見た場合に、直交方向の中央に位置する回転センサが、当該回転センサに対して直交方向にずれて位置する1対の回転センサよりも、センサマグネットの軸方向中央から離れて配置されている。これにより、例えばセンサマグネットが単純な円筒形状に形成されている場合でも、センサマグネットと3つの回転センサとの物理的距離を同等にすることができる。
また、本発明のモータでは、前記板厚方向から見た場合に、前記1対の回転センサが前記直交方向に並んでおり、且つ前記1対の回転センサと前記回転体の軸線との距離が同等に設定されている。
上記構成のモータによれば、基板の板厚方向から見た場合に、直交方向の中央に位置する回転センサに対して直交方向にずれて位置する1対の回転センサが、直交方向に並んでおり、且つ上記1対の回転センサと回転体の軸線との距離(物理的距離)が同等に設定されている。これにより、上記1対の回転センサとセンサマグネットとの物理的距離が同等になるので、当該物理的距離を同等にするための設定が容易である。
また、本発明のモータでは、前記センサマグネットは、円筒形状をなしており、前記中央に位置する回転センサは、前記板厚方向から見た場合に、前記回転体の軸線と重なるように配置され、前記板厚方向から見た場合に、前記1対の回転センサの夫々が前記センサマグネットに対向する面積が、前記中央に位置する回転センサが前記センサマグネットに対向する面積に比べて大きくなるように設定されている。
上記構成のモータによれば、回転体には、円筒形状をなすセンサマグネットが取り付けられている。また、基板の板厚方向から見た場合に、直交方向の中央に位置する回転センサが、回転体の軸線と重なるように配置されており、当該中央に位置する回転センサに対して1対の回転センサが直交方向にずれて位置している。これら1対の回転センサの夫々がセンサマグネットに対向する面積は、中央に位置する回転センサがセンサマグネットに対向する面積に比べて大きくなるように設定されている。これにより、センサマグネットが円筒形状に形成された構成でも、センサマグネットと3つの回転センサとの物理的距離を同等にすることができる。
また、本発明のモータでは、前記センサマグネットは、大径部と小径部とが前記軸方向に並んだ段付形状をなしており、前記大径部と前記1対の回転センサとが前記板厚方向に対向し、前記小径部と前記中央に位置する回転センサとが前記板厚方向に対向している。
上記構成のモータによれば、センサマグネットが上記のような段付形状とされ、3つの回転センサが基板の同じ面上で上記のように配置されるので、センサマグネットと各回転センサとの物理的距離を同等にするための設定が容易になる。
また、本発明のモータでは、前記センサマグネットは、前記軸方向の一方側へ向かって漸次的に縮径したテーパ形状をなしている。
上記構成のモータによれば、センサマグネットが上記のようなテーパ形状とされるので、3つの回転センサが基板の同じ面上で回転体の軸方向にずれて配置される構成において、センサマグネットと各回転センサとの物理的距離を同等にするための設定が容易になる。
また、本発明のモータでは、前記3つの回転センサは、前記板厚方向から見て前記センサマグネットと重なり且つ前記回転体の軸方向に並んで配置されている。
上記構成のモータによれば、3つの回転センサは、基板の板厚方向から見てセンサマグネットと重なり且つ回転体の軸方向に並んで配置されている。これにより、3つの回転センサが基板の同じ面(第1面又は第2面)に実装された構成であっても、センサマグネットと各回転センサとの物理的距離を同等(同じ又は略同じ)にすることができる。
また、本発明のモータでは、前記センサマグネットは、前記軸方向に並んで配置された3つの磁石によって構成されており、前記3つの磁石の各々が前記回転方向に並んだ複数の磁極を有しており、前記3つの磁石が有する複数の磁極が互いに前記回転方向にずれて配置されており、前記板厚方向から見て前記3つの磁石と前記3つの回転センサとがそれぞれ重なっている。
上記構成のモータによれば、上記のような3つの磁石によってセンサマグネットが構成されるので、例えばセンサマグネットに複数の磁極がスキュー着磁される構成と比較して、着磁の品質管理が容易になる。
また、本発明のモータでは、前記センサマグネットには、前記複数の磁極がスキュー着磁されている。
上記構成のモータによれば、センサマグネットに複数の磁極がスキュー着磁されるので、例えばセンサマグネットが複数の磁石で構成される場合と比較して、回転体への磁石の組み付け工数が少なくなる。
また、本発明のモータは、回転子の回転によって回転される回転体と、前記回転体に取り付けられ、前記回転体の回転方向に並んだ複数の磁極を有するセンサマグネットと、前記回転体の径方向を板厚方向として配置され、前記センサマグネット側を向く第1面及び当該第1面とは反対側の第2面を有する基板と、前記第1面又は前記第2面のいずれか一方に実装され、前記センサマグネットの回転に伴い各々が同等の位相差をもって電気信号を出力する3つの回転センサと、を備えている。
上記構成のモータによれば、回転子の回転によって回転される回転体には、センサマグネットが取り付けられている。このセンサマグネットは、回転体の回転方向に並んだ複数の磁極を有している。また、回転体の径方向を板厚方向として配置された基板には、センサマグネット側を向く第1面又は当該第1面とは反対側の第2面のいずれ一方に、3つの回転センサが実装されている。3つの回転センサは、センサマグネットが回転体と一緒に回転することに伴い、各々が同等の(同じ又は略同じ)位相差をもって電気信号を出力する。このように、3つの回転センサから同等の位相差をもって電気信号が出力されるので、これらの出力に基づいて回転体の回転状態(回転数、回転位置、回転方向など)を高精度に検出することができる。しかも、3つの回転センサが基板の同じ面(第1面又は第2面)に実装されるので、製造が容易になる。
また、本発明のモータでは、前記3つの回転センサは、前記基板の前記第1面に実装されている。
上記構成のモータによれば、3つの回転センサが、基板の第1面すなわちセンサマグネット側を向く面に実装されるので、3つの回転センサが基板の第2面に実装される場合と比較して、センサマグネットと各回転センサとの物理的距離を縮めることができる。その結果、回転体の回転状態を一層高精度に検出することが可能となる。
<第1の実施形態>
以下、図1~図4Bを用いて本発明の第1実施形態に係るモータ10について説明する。本実施形態に係るモータ10は、例えば車両用ワイパ装置に設けられるワイパモータとされており、ここではブラシレスモータとされている。このモータ10は、図1に示されるように、モータハウジング12と、ギヤハウジング14と、カバー16と、電動モータであるモータ本体18と、減速機構20と、グリスカバー21と、制御基板22とを備えている。この制御基板22は、本発明における「基板」に相当する。以下、上記各構成要素について詳細に説明する。
モータハウジング12は、例えば鉄や合成樹脂によって構成されており、有底円筒状に形成されている。このモータハウジング12は、円筒状の周壁部12Aと、周壁部12Aの軸方向一端部を塞いだ底壁部12Bと、周壁部12Aの軸方向他端部(開口側の端部)から延出されたフランジ部12Cとを有している。
ギヤハウジング14は、例えば鉄やアルミニウム等の導電材料によって構成されており、モータハウジング12の開口側に配置されている。このギヤハウジング14は、モータハウジング12の軸方向と直交する方向の一方側が開口した扁平な略箱状をなす本体部14Aと、本体部14Aのモータハウジング12側に形成された接続部14Bとを備えている。接続部14Bは、モータハウジング12と同心の筒形状をなしている。この接続部14Bには、例えば1対のビスを用いてモータハウジング12のフランジ部12Cが固定されている。
カバー16は、例えば合成樹脂などの絶縁材料によって構成されており、モータハウジング12の軸方向と直交する方向の他方側が開口した扁平な略箱形状をなしている。このカバー16は、例えば爪嵌合によってギヤハウジング14に固定されており、ギヤハウジング14の開口を塞いでいる。ギヤハウジング14及びモータハウジング12は、第1収容室(符号省略)を形成しており、ギヤハウジング14及びカバー16は、第2収容室(符号省略)を形成している。第1収容室と第2収容室とは、相互に連通されている。第1収容室には、モータ本体18が収容されており、第2収容室には、減速機構20、グリスカバー21及び制御基板22が収容されている。
モータ本体18は、インナロータ型とされており、固定子であるステータ24と、回転子であるロータ26とを備えている。ステータ24は、複数の電磁鋼板が積層されることにより円筒状に形成されたステータコア28と、ステータコア28の軸方向両端側に設けられた樹脂製のコイルボビン30(図1では一方のみを図示)と、コイルボビン30に巻かれたU相、V相、W相(3相)のコイル32U、32V、32Wとを有している。ステータコア28は、モータハウジング12内に同軸的に収容されており、モータハウジング12に対して相対回転不能に固定されている。U相、V相、W相のコイル32U、32V、32Wは、スター結線やデルタ結線等の所定の結線方法により電気的に接続されている。これらU相、V相、W相のコイル32U、32V、32Wの端末部には、それぞれ端子34U、34V、34Wが取り付けられている。
ロータ26は、ロータコア36と、ロータコア36の外周面に固定された永久磁石38とを有しており、ステータ24の内側に同軸的に配置されている。ロータコア36の軸心部には、回転軸40が設けられている。回転軸40は、本発明における「回転体」に相当しており、モータハウジング12内からギヤハウジング14内に亘って配置されている。ロータ26のロータコア36は、回転軸40の軸方向一端側に同軸的に固定されている。回転軸40の軸方向他端側には、1対の軸受42、44が固定されており、これらの軸受42、44はギヤハウジング14によって回転可能に支持されている。これにより、ロータ26が回転軸40及び軸受42、44を介してギヤハウジング14に回転可能に支持されている。このロータ26は、ステータ24のコイルコイル32U、32V、32Wが励磁されることにより、回転軸40と一体で回転する。
回転軸40における1対の軸受42、44の間の部位には、転造等の手段によってウォーム40Aが形成されている。また、回転軸40におけるウォーム40Aと軸受42との間の部位には、永久磁石である第1センサマグネット46が取り付けられている。この第1センサマグネット46は、本発明における「センサマグネット」に相当する。この第1センサマグネット46は、円筒状に形成されており、内側に回転軸40が嵌合した状態で回転軸40に同軸的に固定されている。なお、回転軸40は、第1センサマグネット46が嵌合した部位が拡径されている。
この第1センサマグネット46は、図2Bに示されるように、回転軸40の回転方向(周方向)に並んだ複数の磁極(N極、S極)を有している。この第1センサマグネット46では、N極とS極とが回転軸40の回転方向に交互に並んで配置されている。なお、図2Aでは、第1センサマグネット46に設けられた複数の磁極(N極、S極)の境界を示す線の図示を省略すると共に、軸受42やウォーム40Aの図示を省略している。また、本実施形態では、第1センサマグネット46の極数が8極とされているが、これに限らず、第1センサマグネット46の極数は、2極、4極、6極などでもよく、適宜変更可能である。
さらに、ギヤハウジング14内には、ウォームホイール48が設けられている。このウォームホイール48は、軸方向が回転軸40の軸方向と直交する姿勢で配置されており、回転軸40のウォーム40Aと噛み合っている。ウォーム40A及びウォームホイール48は、減速機構20を構成している。ウォームホイール48の軸心部には、出力軸50が同軸的に固定されている。この出力軸50は、ウォームホイール48の軸方向一方側(カバー16とは反対側)へ延びており、ギヤハウジング14の本体部14Aに形成された円筒状の筒状部14C内に挿通されている。筒状部14C内には、上下一対の軸受52が取り付けられており、これらの軸受52によって出力軸50が回転可能に支持されている。この出力軸50は、ウォーム40A(回転軸40)の回転によってウォームホイール48が減速されて回転されることにより、ウォームホイール48と一体で回転する。
上記の筒状部14Cの周りには、複数(ここでは3つ)の車体側固定部14Dが形成されている。これらの車体側固定部14Dには、雌ねじ部が形成されており、各雌ねじ部に螺合されるボルト等の雄ねじ部材を用いて本モータ10が車体に固定される。また、上記の出力軸50には、例えばワイパアーム(図示省略)の基端部が固定され、当該ワイパアームの先端部にはワイパブレードが連結される。そして、上記のワイパアームが出力軸50と一体で回転されることにより、上記のワイパブレード(図示省略)が車両のウインドシールドガラス(図示省略)を払拭する構成となる。
ウォームホイール48の軸方向他方側には、グリスカバー21及び制御基板22が配置されている。グリスカバー21は、例えば合成樹脂等の絶縁材料によって板状に形成されており、ウォームホイール48の軸方向(回転軸40の径方向)を板厚方向として配置されている。このグリスカバー21は、例えばビス止め等の手段でギヤハウジング14の本体部14Aに固定されている。
制御基板22は、絶縁材料によって略矩形の板状に形成されており、ウォームホイール48の軸方向(回転軸40の径方向)を板厚方向としてグリスカバー21とカバー16との間に配置されている。この制御基板22は、回転軸40側を向く第1面22Aと、当該第1面22Aとは反対側の第2面22B(図2B参照)とを有している。この制御基板22は、例えばビス止め等の手段でギヤハウジング14の本体部14Aに固定されている。この制御基板22は、グリスカバー21によって板厚方向の一方側(第1面22A側)から覆われると共に、カバー16によって板厚方向の他方側(第2面22B側)から覆われている。グリスカバー21は、制御基板22とウォーム40A及びウォームホイール48との間に介在している。これにより、ウォーム40A及びウォームホイール48に塗布されたグリスが制御基板22に付着することが防止される構成になっている。
上記の制御基板22に対応してギヤハウジング14には、コネクタ54が取り付けられている。そして、このコネクタ54に設けられた図示しない端子が制御基板22と電気的に接続されている。このコネクタ54には、車体側に設けられた外部コネクタ(図示省略)が接続される。これにより、制御基板22が車載バッテリやワイパスイッチ(何れも図示省略)と電気的に接続される構成になっている。また、この制御基板22には、前述した端子34U、34V、34Wが接続された3つの端子56U、56V、56Wが設けられている。端子56U、56V、56Wは、第2面22Bからギヤハウジング14とは反対側へ突出しており、第2面22B側で端子34U、34V、34Wと接続されている。これにより、U相、V相、W相のコイル32U、32V、32Wと制御基板22とが電気的に接続されている。
この制御基板22の第1面22A(回転軸40側を向く面)には、3つの回転センサ58A、58B、58Cが実装されている。3つの回転センサ58A、58B、58Cは、ホールICによって構成されており、第1センサマグネット46と対向して配置されている。3つの回転センサ58A、58B、58Cは、U相,V相,W相のコイル32U、32V、32Wに対応して設けられている。これら3つの回転センサ58A、58B、58Cは、第1センサマグネット46の磁極の変化に基づいてスイッチング動作を行い、電気信号(パルス信号)を出力する。つまり、3つの回転センサ58A、58B、58Cは、第1センサマグネット46とセットで用いられる非接触型の回転センサとされている。
また、制御基板22の第1面22Aには、MRセンサ60が実装されている。MRセンサ60は、ウォームホイール48の軸心部に取り付けられた図示しない第2センサマグネットと対向して配置されている。第2センサマグネットは、永久磁石であり、出力軸50の回転方向に並んだ複数の磁極(N極、S極)を有している。MRセンサ60は、例えば磁気抵抗素子によって構成されており、第2センサマグネットの磁極の変化に基づいて、ギヤハウジング14に対する出力軸50の回転位置を検出する。つまり、MRセンサ60は、第2センサマグネットとセットで用いられる非接触型の回転センサとされている。
さらに、制御基板22の第1面22A及び第2面22Bには、図示又は符号を省略したCPU、コントローラチップ、キャパシタ、インダクタ、FETモジュールなどの各種電子部品が実装されており、電子回路が形成されている。CPUは、公知のマイクロコンピュータによって構成されており、FETモジュールは、複数のスイッチング素子を有している。CPUおよびFETモジュールは、ステータ24のコイル32U、32V、32Wに励磁電流を供給し、ロータ26の回転を制御する。この際、CPUは、3つの回転センサ58A、58B、58CおよびMRセンサ60によって検出された検出値に基づいて、FETモジュールを制御する。具体的には、CPUは、3つの回転センサ58A、58B、58Cによって検出された検出値に基づいて、ロータ26の回転状態(回転数、回転位置、回転方向など)を検知すると共に、MRセンサ60によって検出された検出値に基づいて、ギヤハウジング14に対する出力軸50の回転位置(絶対位置)を検知する。そして、これらの検知結果に基づいて、CPUがFETモジュールを制御する構成になっている。
ここで、本実施形態では、図2Aに示されるように、3つの回転センサ58A、58B、58Cは、制御基板22の板厚方向から見た場合に、回転体40の軸方向と直交する直交方向(以下、単に「直交方向」と称する場合がある)にずれて配置されている。そして、直交方向の中央に位置する1つの回転センサ58Bと、当該回転センサ58Bに対して直交方向にずれて位置する1対の回転センサ58A、58Cとが、回転体40の軸方向にずれて配置されている。詳細には、3つの回転センサ58A、58B、58Cを制御基板22の板厚方向から見た場合に、上記中央に位置する1つの回転センサ58Bが、回転軸40の軸線SLと重なるように配置されており、他の2つ(1対)の回転センサ58A、58Cが、回転軸40の軸線SLを介して互いに反対側に配置されている。そして、上記1つの回転センサ58B(以下、「中央センサ58B」と称する場合がある)と、上記1対の回転センサ58A、58C(以下、「側方センサ58A、58C」と称する場合がある)とが、回転軸40の軸方向にずれて配置されている。
具体的には、中央センサ58Bは、制御基板22の板厚方向視において、中心が軸線SLと重なるように配置されると共に、1対の側方センサ58A、58Cよりも第1センサマグネット46の軸方向中央(図2Aの一点鎖線CL参照)から離れて配置されている。また、1対の側方センサ58A、58Cは、制御基板22の板厚方向から見た場合に、上記直交方向(回転体40の軸線SLと直交する方向)に並んで配置されており、1対の側方センサ58A、58Cと軸線SLとの距離が同等(同じ又は略同じ)に設定されている。これにより、第1センサマグネット46と上記各回転センサ58A、58B、58Cとの物理的距離が同等(同じ又は略同じ)に設定されている。
なお、本実施形態に係る第1センサマグネット46は、軸方向に一定の外径を有しており、軸方向の一端から他端まで一定の着磁率で着磁されている。また、上記の物理的距離は、例えば、制御基板22の板厚方向から見た場合における上記各回転センサ58A、58B、58Cの中心(中央)と、第1センサマグネット46の外周面との間の最短距離とされている。
そして、本実施形態では、制御基板22の板厚方向から見た場合に、1対の側方センサ58A、58Cの全体が第1センサマグネット46と重なっており、中央センサ58Bの一部のみが第1センサマグネット46と重なっている。これにより、第1センサマグネット46と上記各回転センサ58A、58B、58Cとの物理的距離が同等に設定されている。換言すれば、制御基板22の板厚方向から見た場合に、中央センサ58Bが第1センサマグネット46に対向する面積に比べて、1対の側方センサ58A、58Cの夫々が第1センサマグネット46に対向する面積が大きくなるように設定されている。これにより、3つの回転センサ58A、58B、58Cは、第1センサマグネット46からの磁束が鎖交する磁束量が同等となるよう制御基板22に配置されている。つまり、軸線SLと重なる位置に配置された中央センサ58Bに対して第1センサマグネット46からの磁束が鎖交する磁束量が、1対の側方センサ58A、58Cに対して鎖交する磁束量に比して多くならないように構成されている。これにより、本実施形態では、第1センサマグネット46が回転軸40と一緒に回転することに伴い、上記各回転センサ58A、58B、58Cが同等の位相差をもって電気信号を出力するように構成されている。
具体的には、図3に示されるように、一方の側方センサ58Aの検出磁束(ここではU相の位相;図3に実線で示される波形参照)と、中央センサ58Bの検出磁束(ここではV相の位相;図3に破線で示される波形参照)と、他方の側方センサ58Cの検出磁束(ここではW相の位相;図3に一点鎖線で示される波形参照)との位相差が、それぞれ120度又は略120度に設定されており、且つ、上記各回転センサ58A、58B、58Cの検出磁束量が同等に設定されている。つまり、3つの回転センサ58A、58B、58Cは、第1センサマグネット46の回転に伴い、各々が同等の位相差をもって電気信号を出力する構成になっている。
なお、中央センサ58B及び1対の側方センサ58A、58Cの配置は、図2A及び図2Bに示される配置に限らず、上記の条件を満たす範囲で適宜変更可能である。例えば図4A及び図4Bに示されるように、回転軸40(第1センサマグネット46)の軸方向から見て、中央センサ58Bと1対の側方センサ58A、58Cとが部分的に重なるように配置された構成にしてもよい。
(作用及び効果)
次に、本実施形態の作用及び効果について説明する。
上記構成のモータ10では、ロータ26によって回転される回転軸40には、第1センサマグネット46が取り付けられている。この第1センサマグネット46は、回転軸40の回転方向に並んだ複数の磁極を有している。また、回転軸40の径方向を板厚方向として配置された制御基板22には、第1センサマグネット46側を向く第1面22Aに、3つの回転センサ58A、58B、58Cが実装されている。3つの回転センサ58A、58B、58Cは、第1センサマグネット46が回転軸40と一緒に回転することに伴い、各々が位相をずらして電気信号を出力する。これらの出力に基づいて回転軸40の回転状態(回転数、回転位置、回転方向など)を検出することができる。
ここで、このモータ10では、上記3つの回転センサ58A、58B、58Cは、第1センサマグネット46からの磁束が鎖交する磁束量が同等となるように制御基板22に配配置されている。これにより、3つの回転センサ58A、58B、58Cが制御基板22の同じ面(第1面22A)に実装された構成であっても、回転軸40(すなわちロータ26)の回転状態を高精度に検出することが可能となる。しかも、本実施形態では、3つの回転センサ58A、58B、58Cが制御基板22の同じ面に実装されるので、中央センサ58Bと1対の側方センサ58A、58Cとが制御基板22の異なる面に実装される場合と比較して、製造が容易になる。
また、上記のように中央センサ58Bと1対の側方センサ58A、58Cとが制御基板22の異なる面に実装される場合、制御基板22の厚みが変更される際に、1対の側方センサ58A、58Cの配置を見直さなければならないといった不具合が生じるが、本実施形態ではこれを回避することができる。
しかも、第1センサマグネット46と各回転センサ58A、58B、58Cとの物理的距離が同等に設定されているので、各回転センサ58A、58B、58Cの検出磁束量が同等になり、且つ各回転センサ58A、58B、58Cの検出磁束の位相差が、120度又は略120度のピッチとなる。これにより、各回転センサ58A、58B、58Cの検出磁束量のずれ(ピーク値の違い)を、CPUの制御によって補正する必要がなくなるので、当該補正に伴ってセンシングミスが生じることを回避できる。
つまり、図5に示される比較例のように、制御基板22の同じ面に3つの回転センサ58A、58B、58Cが実装された構成において、中央センサ58Bと第1センサマグネット46との物理的距離L1と、1対の側方センサ58A、58Cと第1センサマグネット46との物理的距離L2とが異なる(L2>L1である)場合、以下のような問題が生じる。
図5に示される比較例では、図6に示されるように、一方の側方センサ58Aの検出磁束(ここではU相の位相;図6に実線で示される波形参照)と、中央センサ58Bの検出磁束(ここではV相の位相;図6に破線で示される波形参照)と、他方の側方センサ58Cの検出磁束(ここではW相の位相;図6に一点鎖線で示される波形参照)との位相差が異なっており、且つ、上記各回転センサ58A、58B、58Cの検出磁束量が異なっている。このため、各回転センサ58A、58B、58Cの検出磁束量のずれ(ピーク値の違い)を、CPUの制御によって補正する必要があり、当該補正に伴ってセンシングミスが生じる可能性があるが、本実施形態ではこれを回避することができる。
また、本実施形態では、3つの回転センサ58A、58B、58Cは、制御基板22の板厚方向から見た場合に、回転軸40の軸方向と直交する直交方向にずれて配置されている。そして、直交方向の中央に位置する中央センサ58Bと、当該中央センサ58Aに対して直交方向にずれて位置する1対の側方センサ58A、58Bとが、回転軸40の軸方向にずれて配置されている。このように3つの回転センサ58A、58B、58Cを配置することにより、第1センサマグネット46からの磁束が3つの回転センサ58A、58B、58Cの夫々と鎖交する磁束量を同等にするための設定が容易になる。
さらに、本実施形態では、例えば3つの回転センサ58A、58B、58Cが制御基板22の同じ面において回転軸40の軸方向に並んで配置される場合と比較して、第1センサマグネット46の軸方向寸法を小さく設定することができる。その結果、第1センサマグネット46の小型軽量化が可能となり、ひいてはモータ10の小型軽量化が可能となる。
また、本実施形態では、3つの回転センサ58A、58B、58Cが、制御基板22の第1面22Aすなわち第1センサマグネット46側を向く面に実装されているので、3つの回転センサ58A、58B、58Cが制御基板22の第2面22Bに実装される場合と比較して、第1センサマグネット46と各回転センサ58A、58B、58Cとの物理的距離を縮めることができる。その結果、ロータ26の回転状態を一層高精度に検出することが可能となる。
また、本実施形態では、回転軸40には、円筒形状をなす第1センサマグネット46が取り付けられている。また、制御基板22の板厚方向から見た場合に、直交方向の中央に位置する中央センサ58Bが、回転軸40の軸線SLと重なるように配置されており、当該中央センサ58Bに対して1対の側方センサ58A、58Cが直交方向にずれて位置している。これら1対の側方センサ58A、58Cの夫々が第1センサマグネット46に対向する面積は、中央センサ58Bが第1センサマグネット46に対向する面積に比べて大きくなるように設定されている。これにより、第1センサマグネット46が円筒形状に形成された構成でも、第1センサマグネットと3つの回転センサとの物理的距離を同等にすることができる。
換言すれば、本実施形態では、制御基板22の板厚方向から見た場合に、軸線SLと重なる中央センサ58Bが、上記軸線SLを介して互いに反対側に位置する1対の側方センサ58A、58Cよりも、第1センサマグネット46の軸方向中央(図2Aの一点鎖線CL参照)から離れて配置されている。これにより、本実施形態のように第1センサマグネット46が単純な円筒形状に形成されている場合でも、第1センサマグネット46と3つの回転センサ58A、58B、58Cとの物理的距離を同等にすることができる。
また、本実施形態では、制御基板22の板厚方向から見た場合に、回転軸40の軸線SLを介して互いに反対側に位置する1対の側方センサ58A、58Cが、上記軸線SLと直交する直交方向に並んでおり、且つ1対の側方センサ58A、58Cと上記軸線SLとの距離が同等に設定されている。これにより、1対の側方センサ58A、58Cと第1センサマグネット46との物理的距離が同等になるので、当該物理的距離を同等にするための設定が容易である。
次に、本発明の他の実施形態について説明する。なお、第1実施形態と基本的に同様の構成及び作用については、第1実施形態と同符号を付与しその説明を省略する。
<第2の実施形態>
図7Aには、本発明の第2実施形態に係るモータ10における第1センサマグネット46周辺の構成が制御基板22の板厚方向から見た平面図にて示されている。また、図7Bには、図7Aに示される構成が、第1センサマグネット46の軸方向から見た部分断面図にて示されている。さらに、図7Cには、図7A及び図7Bに示される構成が、制御基板22の板厚方向及び第1センサマグネット46の軸方向と直交する直交方向から見た部分断面図にて示されている。
この実施形態では、第1センサマグネット46は、大径部46Rと小径部46Sとが回転軸40の軸方向に並んだ段付形状をなしている。そして、大径部46Rと1対の側方センサ58A、58Cとが制御基板22の板厚方向に対向し、小径部46Sと中央センサ58Bとが制御基板22の板厚方向に対向している。この実施形態では、上記以外の構成は、第1実施形態と同様とされている。
この実施形態では、上記のように構成されているので、大径部46R及び小径部46Sの外径寸法の調整(変更)によって、第1センサマグネット46と各回転センサ58A、58B、58Cとの物理的距離を調整することができる。このため、第1センサマグネット46と各回転センサ58A、58B、58Cとの物理的距離を同等にするための設定、すなわち第1センサマグネット46からの磁束が3つの回転センサ58A、58B、58Cの夫々と鎖交する磁束量を同等にするための設定が容易になる。この実施形態においても、第1実施形態と基本的に同様の作用効果が得られる。
<第3の実施形態>
図8Aには、本発明の第3実施形態に係るモータ10における第1センサマグネット46周辺の構成が制御基板22の板厚方向から見た平面図にて示されている。また、図8Bには、図8Aに示される構成が、第1センサマグネット46の軸方向から見た部分断面図にて示されている。さらに、図8Cには、図8A及び図8Bに示される構成が、制御基板22の板厚方向及び第1センサマグネット46の軸方向と直交する直交方向から見た部分断面図にて示されている。
この実施形態では、第1センサマグネット46は、軸方向の一方側へ向かって漸次的に縮径したテーパ形状をなしている。そして、第1センサマグネット46の大径側の部位と側方センサ58A、58Cとが制御基板22の板厚方向に対向しており、第1センサマグネット46の小径側の部位と中央センサ58Bとが制御基板22の板厚方向に対向している。この実施形態では、上記以外の構成は、第1実施形態と同様とされている。
この実施形態では、上記のように構成されているので、第1センサマグネット46のテーパ形状の調整(変更)によって、第1センサマグネット46と各回転センサ58A、58B、58Cとの物理的距離を調整することができる。このため、第1センサマグネット46と各回転センサ58A、58B、58Cとの物理的距離を同等にするための設定が容易になる。この実施形態においても、第1実施形態と基本的に同様の作用効果が得られる。
<第4の実施形態>
図9Aには、本発明の第4実施形態に係るモータ10における第1センサマグネット46周辺の構成が制御基板22の板厚方向から見た平面図にて示されている。また、図9Bには、図9Aに示される構成が第1センサマグネット46の軸方向から見た部分断面図にて示されている。
この実施形態では、第1センサマグネット46には、複数の磁極(N極、S極)がスキュー着磁されている。つまり、この実施形態に係る第1センサマグネット46は、互いに回転軸40の回転方向及び軸方向にずれて配置された複数の磁極を有している。また、この実施形態では、制御基板22の第1面22Aに実装された3つの回転センサ58A、58B、58Cが、制御基板22の板厚方向から見て第1センサマグネット46の軸線SLと重なり且つ回転軸40の軸方向に並んで配置されている。これら3つの回転センサ58A、58B、58Cは、第1センサマグネット46の回転に伴い各々が位相をずらして電気信号(パルス信号)を出力する。この実施形態では、上記以外の構成は、第1実施形態と同様とされている。
この実施形態では、3つの回転センサ58A、58B、58Cが、制御基板22の板厚方向から見て第1センサマグネット46と重なり且つ回転軸40の軸方向に並んで配置されている。これにより、3つの回転センサ58A、58B、58Cが制御基板22の第1面22A(同じ面)に実装された構成であっても、第1センサマグネット46と各回転センサ58A、58B、58Cとの物理的距離を同等にすることができる。その結果、回転軸40の回転状態を高精度に検出することが可能となる。しかも、3つの回転センサ58A、58B、58Cが制御基板22の同じ面に実装されるので、製造が容易になる。また、第1センサマグネット46に複数の磁極がスキュー着磁されるので、例えば第1センサマグネット46が複数の磁石で構成される場合と比較して、回転軸40への磁石の組み付け工数が少なくなる。
<第5の実施形態>
図10Aには、本発明の第5実施形態に係るモータ10における第1センサマグネット46周辺の構成が、制御基板22の板厚方向から見た平面図にて示されている。また、図10Bには、図10Aに示される構成が、第1センサマグネット46の軸方向から見た部分断面図にて示されている。
この実施形態では、回転軸40の軸方向に並んで配置された3つの磁石46A、46B、46Cによって第1センサマグネット46が構成されている。これら3つの磁石46A、46B、46Cは、それぞれ円筒形状をなしており、回転軸40に同軸的に固定されている。これらの3つの磁石46A、46B、46Cは、それぞれ回転軸40の回転方向に並んだ複数の磁極(N極、S極)を有している。そして、3つの磁石46A、46B、46Cが有する複数の磁極が互いに上記回転方向にずれて配置されている。つまり、この実施形態に係る第1センサマグネット46は、互いに回転軸40の回転方向及び軸方向にずれて配置された複数の磁極を有している。
また、この実施形態では、制御基板22の第1面22Aに実装された3つの回転センサ58A、58B、58Cが、制御基板22の板厚方向から見て第1センサマグネット46の軸線SLと重なり且つ回転軸40の軸方向に並んで配置されている。そして、これら3つの回転センサ58A、58B、58Cと、上記3つの磁石46A、46B、46Cとがそれぞれ重なっている。これら3つの回転センサ58A、58B、58Cは、第1センサマグネット46の回転に伴い各々が位相をずらして電気信号(パルス信号)を出力する。この実施形態では、上記以外の構成は、第1実施形態と同様とされている。
この実施形態では、3つの回転センサ58A、58B、58Cが、制御基板22の板厚方向から見て第1センサマグネット46の3つの磁石46A、46B、46Cと重なり且つ回転軸40の軸方向に並んで配置されている。これにより、3つの回転センサ58A、58B、58Cが制御基板22の第1面22A(同じ面)に実装された構成であっても、第1センサマグネット46と各回転センサ58A、58B、58Cとの物理的距離を同等にすることができる。その結果、回転軸40の回転状態を高精度に検出することが可能となる。しかも、3つの回転センサ58A、58B、58Cが制御基板22の同じ面に実装されるので、製造が容易になる。また、3つの磁石46A、46B、46Cによって第1センサマグネット46が構成されるので、例えば第1センサマグネット46に複数の磁極がスキュー着磁される構成と比較して、着磁の品質管理が容易になる。
<実施形態の補足説明>
前記各実施形態では、3つの回転センサ58A、58B、58Cが制御基板22の第1面22Aに実装された構成にしたが、これに限らず、3つの回転センサ58A、58B、58Cが制御基板22の第2面22Bに実装された構成にしてもよい。
また、前記各実施形態では、ロータ26の回転軸40が本発明における回転体とされた場合について説明にしたが、これに限らず、回転体は回転子の回転によって回転されるものであればよい。
また、前記各実施形態では、ワイパモータであり且つブラシレスモータであるモータ10に対して本発明が適用された場合について説明したが、これに限らず、本発明はワイパモータやブラシレスモータ以外のモータに対しても適用可能である。
その他、本発明は、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更して実施できる。また、本発明の権利範囲が上記各実施形態に限定されないことは勿論である。