JP7043725B2 - 発泡壁紙及び発泡壁紙の製造方法 - Google Patents
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発泡剤を用いることなく、壁紙を厚くする手段としては、壁紙に備わる樹脂層の坪量を増やす手段があるが、近年の施工業界の環境の変化により、運搬や施工の負荷が大きい重い壁紙は敬遠される傾向が強まっている。
また、発泡剤の増量は、壁紙表面に多くの凹凸を生じさせ、壁紙に備わる絵柄印刷層に負荷がかかってひび割れを起こし、印刷濃度が低下し白化してしまうことがある。そのため、発泡剤の増量は特に濃色の絵柄の印刷において大きな阻害要因となり、意匠面において制限がかかってしまうという課題があった。
本発明は、上記の事情を鑑みてなされたものであり、高い表面強度と必要十分な厚みを備えつつ軽量化し、さらに白化を起こさず濃色印刷への適性が高い発泡壁紙及びその製造方法を提供することを目的とする。
以下に、図面を参照して、本発明の実施形態に係る発泡壁紙及びその製造方法について説明する。ここで、図面は模式的なものであり、厚みと平面寸法との関係、各層の厚みの比率等は現実のものとは異なる。また、以下に示す実施形態は、本発明の技術的思想を具体化するための構成を例示するものであって、本発明の技術的思想は、構成部品の材質、形状、及び構造等が下記のものに特定するものでない。本発明の技術的思想は、特許請求の範囲に記載された請求項が規定する技術的範囲内において、種々の変更を加えることができる。
図1に、本発明の実施形態に係る発泡壁紙10の断面の形状の一例を示す。
本実施形態に係る発泡壁紙10は、基材となる紙基材1の上に、発泡樹脂層2、絵柄印刷層3、表面保護層4が、この順に積層されている。更に、本実施形態に係る発泡壁紙10の表面にはエンボス模様5が賦型されている。
紙基材1は、いわゆる壁紙用裏打紙(繊維質シート)である。紙基材1としては、例えば、壁紙用一般紙(パルプ主体のシートを既知のサイズ剤でサイズ処理したもの);難燃紙(パルプ主体のシートをスルファミン酸グアニジン、リン酸グアジニン等の難燃剤で処理したもの);水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム等の無機添加剤を含む無機質紙;上質紙;薄用紙;繊維混抄紙(パルプと合成繊維とを混合して抄紙したもの)等が挙げられる。
本実施形態では、紙基材1としては、普通紙が適用可能であり、坪量50/m2以上100g/m2以下かつ厚み80μm以上150μm以下の範囲内のものとすることにより、壁装材として求められる剛性が確保される。
発泡剤含有樹脂層(図示せず)は、紙基材1の表面に発泡剤を含有した樹脂(ペースト、樹脂組成物)を塗工することで形成される。本実施形態では、樹脂に対して、発泡剤、可塑剤、安定剤、減粘剤その他の有機系添加剤、及び充填剤として無機粉体(無機フィラー)を用途に応じて適宜混合し、紙基材1の表面にシート状もしくは絵柄模様状に塗工することで、発泡剤含有樹脂層を設ける。
樹脂の塗工方法としては、例えば、ナイフコート法、ノズルコート法、ダイコート法、リップコート法、コンマコート法、グラビアコート法、ロータリースクリーンコート法、リバースロールコート法等の塗工方法を挙げられる。
なお、紙基材1に発泡剤含有樹脂層を塗工した後、その発泡剤含有樹脂層に含まれる発泡剤を加熱発泡させることで、発泡樹脂層2が形成される。なお、上述した発泡剤を加熱発泡させる際、紙基材1と発泡剤含有樹脂層とを少なくとも備えた積層体をエンボスヒーター内を通過させてもよい。
また、防火性能を付与する観点から、壁紙の合計坪量は200g/m2以下であることが望ましい。
発泡剤の添加量としては、発泡樹脂層2(発泡剤含有樹脂層)の厚みと発泡倍率(発泡前後での体積の膨張率)にもよるが、例えば、樹脂100質量部に対して1質量部以上20質量部以下、好ましくは5質量部以上15質量部以下程度が良い。
なお、発泡樹脂層2(発泡剤含有樹脂層)の坪量と発泡倍率を、坪量50g/m2以上150g/m2以下かつ4倍以上の発泡倍率とすることで、不陸隠蔽性を得るのに十分なボリューム感を有しかつ優れた表面強度を有するとともに、後述するエンボスによる表面の凹凸形状もシャープに再現することができる。
このように、本実施形態に係る発泡樹脂層2(発泡剤含有樹脂層)は、水性エマルジョン系樹脂と発泡剤と無機フィラーとを含有する樹脂組成物により形成される。
絵柄印刷層3は、発泡壁紙10に意匠性を付与する。絵柄印刷層3は、例えば、発泡樹脂層2(発泡剤含有樹脂層)の表面に絵柄模様を印刷することで形成できる。絵柄印刷層3の厚みは、絵柄模様の種類より異なるが、一般には0.1μm以上10μm以下程度とすることが好ましい。
絵柄模様としては、例えば、木目模様、石目模様、砂目模様、タイル貼模様、煉瓦積模様、布目模様、皮絞模様、幾何学図形、文字、記号、抽象模様等が挙げられる。絵柄模様は、目的に応じて選択できる。
また、発泡樹脂層2が絵柄印刷層3に対するベタ層の役割を果たす場合、又は発泡樹脂層2を絵柄模様状に塗工する場合には、発泡樹脂層2も着色剤を含有していても良い。
表面保護層4は、絵柄印刷層3の表面に、艶調整及び/又は絵柄印刷層3の保護を意図して形成される。表面保護層4の厚みは限定的ではないが、0.1μm以上15μm以下程度が好ましい。ここで、表面保護層4の種類は限定的ではない。艶調整を目的とする表面保護層4であれば、例えば、シリカ等の既知フィラーを含む表面保護層4がある。表面保護層4の形成方法としては、例えば、グラビア印刷等の公知の方法が採用できる。なお、絵柄印刷層3と表面保護層4との密着性が十分に得られない場合には、絵柄印刷層3の表面を易接着処理(プライマー処理)した後に表面保護層4を設けることもできる。発泡壁紙10の表面強度(耐スクラッチ性等)、耐汚染性、絵柄印刷層3の保護等を目的として表面保護層4を形成する場合には、電離放射線硬化型樹脂を樹脂として含有するものが好適である。電離放射線硬化型樹脂としては、例えば、電子線照射によってラジカル重合(硬化)するものが好ましい。
表面保護層4に含有される樹脂としては、例えば、ポリオレフィン系樹脂、アクリル系樹脂、ポリビニルアルコール系樹脂、フッ素系樹脂等が挙げられ、特にアクリル系樹脂が好適である。これらの樹脂は、1種単独又は2種以上を組み合わせて使用しても良い。また、表面保護層4の形成に架橋可能な樹脂を使用する場合には、必要に応じて、当該樹脂に架橋処理を行っても良い。表面保護層4の乾燥後の坪量は10g/m2以上40g/m2以下、できれば15g/m2以上30g/m2以下とすることが好ましい。
このように、本実施形態に係る表面保護層4は、アクリル系樹脂とフィラーとを含有する。
発泡壁紙10の最表層である表面保護層4の表面に対してエンボス加工(エンボス版を用いた凹凸賦型)を施し、凹凸形状を賦型(付与)する。こうして、エンボス模様5を形成する。エンボス加工では、例えば、発泡壁紙10を、深度15μm以上の凹部を有するエンボスロールと、硬度が50度以上90度未満のゴム製のバックロールとの間を通過させて、発泡壁紙10に凹凸形状を施すようにしても良い。硬度の計測方法としては、例えば、JIS K-6301 A型を用いることができる。凹凸形状としては、例えば、木目板導管溝、石板表面凹凸、布表面テクスチャア、梨地、砂目、ヘアライン、万線条溝等がある。
また、エンボス工程におけるエンボス版の接触直前の発泡壁紙10の表面温度を160℃以上200℃以下、できれば170℃以上180℃以下に維持することが望ましい。
(1)本実施形態に係る発泡壁紙10は、紙基材1の上に、水性エマルジョン系樹脂と発泡剤と無機フィラーとを含有する樹脂組成物による発泡樹脂層2と、印刷による絵柄模様を有する絵柄印刷層3と、樹脂とフィラーとを含有する表面保護層4とが積層されている。そして、発泡樹脂層2、絵柄印刷層3及び表面保護層4には、同じ凹凸形状(エンボス模様)5が形成されている。
このような構成であれば、表面保護層4が絵柄印刷層3及び発泡樹脂層2を被覆しているため、高い表面強度と必要十分な厚みを備えつつ軽量化し、さらに白化を起こさず濃色印刷への適性が高い発泡壁紙及びその製造方法を提供することができる。
このような構成であれば、発泡樹脂層2(発泡剤含有樹脂層)を押出し製膜しやすくなる。
(4)また、本実施形態では、表面保護層4の坪量を10g/m2以上40g/m2以下の範囲内としてもよい。
このような構成であれば、十分な表面強度を有するとともに、エンボスによる表面の凹凸形状もシャープに再現することができる。
このような構成であれば、壁装材として求められる剛性が確保される。また、不陸隠蔽性を得るのに十分なボリューム感を有しかつ優れた表面強度を有するとともに、エンボスによる表面の凹凸形状もシャープに再現することができる。
以下に、本実施形態の実施例及び比較例を示す。なお、本実施形態は下記の実施例に限定されるものではない。
[実施例1~実施例9]
壁紙用裏打紙(紙基材1)として坪量65g/m2厚み110μmの普通紙(日本製紙(株):「WK665IHT」)を用いた。次に、EVA樹脂(住化ケムテックス製:「S-7400(HQ)」)に充填剤(無機フィラー)80部及びカプセル発泡剤12部を加えたペーストを坪量100g/m2となるようにコーティング法により壁紙用裏打紙上に塗布して、発泡剤含有樹脂層を形成した。その後、その発泡剤含有樹脂層上に水性インキを用いてグラビア印刷にて絵柄印刷を行った後、リップコーター法により表面保護層を坪量20g/m2となるように形成した。こうして、本実施例に係る積層体を作成した。その後、その積層体に含まれる発泡剤を加熱発泡すると同時にエンボスロールにて直前表面温度160℃、エンボス圧力9800N/mで発泡壁紙に凹凸形状を付与した。最後に、エンボス加工が施された発泡壁紙を冷却、乾燥して本実施例の壁装材とした。なお、実施例2から実施例9は表1の条件で行った。
壁紙用裏打紙(紙基材1)として坪量65g/m2厚み130μmの普通紙(日本製紙(株):「WK665IHT」)を用いた。また、EVA樹脂(住化ケムテックス製:「S-7400(HQ)」)に充填剤(無機フィラー)80部及びカプセル発泡剤12部を加えたペーストを坪量100g/m2となるようにコーティング法により壁紙用裏打紙上に塗布して、発泡剤含有樹脂層を形成した。その後、その発泡剤含有樹脂層上に水性インキを用いてグラビア印刷にて絵柄印刷を行った。こうして、本比較例に係る積層体を作成した。その後、その積層体に含まれる発泡剤を加熱発泡すると同時にエンボスロールにて直前表面温度150℃、エンボス圧力9800N/mで発泡壁紙に凹凸形状を付与した。最後に、エンボス加工が施された発泡壁紙を冷却、乾燥して本比較例の壁装材とした。
壁紙用裏打紙(紙基材1)として坪量85g/m2厚み130μmの普通紙(日本製紙(株):「WK685AP」)を用いた。また、EVA樹脂(住化ケムテックス製:「S-7400(HQ)」)に充填剤(無機フィラー)80部及びカプセル発泡剤12部を加えたペーストを坪量100g/m2となるようにコーティング法により壁紙用裏打紙上に塗布して、発泡剤含有樹脂層を形成した。その後、その発泡剤含有樹脂層上に水性インキを用いてグラビア印刷にて絵柄印刷を行った後、リップコーター法により表面保護層を坪量20g/m2となるように形成した。こうして、本比較例に係る積層体を作成した。その後、その積層体に含まれる発泡剤を加熱発泡すると同時にエンボスロールにて直前表面温度150℃、エンボス圧力9800N/mで発泡壁紙に凹凸形状を付与した。最後に、エンボス加工が施された発泡壁紙を冷却、乾燥して本比較例の壁装材とした。
壁紙用裏打紙(紙基材1)として坪量65g/m2厚み110μmの普通紙(日本製紙(株):「WK665IHT」)を用いた。また、EVA樹脂(住化ケムテックス製:「S-7400(HQ)」)に充填剤(無機フィラー)80部及びカプセル発泡剤12部を加えたペーストを坪量160g/m2となるようにコーティング法により壁紙用裏打紙上に塗布して、発泡剤含有樹脂層を形成した。その後、その発泡剤含有樹脂層上に水性インキを用いてグラビア印刷にて絵柄印刷を行った後、リップコーター法により表面保護層を坪量20g/m2となるように形成した。こうして、本比較例に係る積層体を作成した。その後、その積層体に含まれる発泡剤を加熱発泡すると同時にエンボスロールにて直前表面温度150℃、エンボス圧力9800N/mで発泡壁紙に凹凸形状を付与した。最後に、エンボス加工が施された発泡壁紙を冷却、乾燥して本比較例の壁装材とした。
表面保護層の坪量を5gとした以外は実施例1と同様にして作成した発泡壁紙を、本比較例の壁装材とした。
(評価方法)
表面強度は、壁紙工業会制定の規格「表面強化壁紙性能規定」に準拠した試験により、引っ掻き時の表面の破損状態を目視判定し、原紙層(紙基材)が露出するか否かを評価した。原紙層が露出しない場合を「○」、原紙層が露出した場合を「×」とした。
表面状態は目視判定により、乾燥不足による発泡前製品の表面の割れや面荒れの発生、絵柄印刷層の割れによる白化の有無を確認した。白化等が全く生じなかった場合を「◎」、白化等がほとんど生じなかった場合を「○」、白化等が生じた場合を「×」とした。
製品厚みは、エンボス後の壁装材の厚みをダイヤルゲージを用いて測定した。
上記評価結果を表1に示す。
一方、比較例1の発泡壁紙は、表面強度が「×」であった。これは、表面保護層を備えていないためと考えられる。
また、比較例2の発泡壁紙は、表面強度が「×」であった。これは、エンボスヒータの出口付近での紙面温度が適正な温度に達していなかったためと考えられる。
また、比較例4の発泡壁紙は、表面強度及び表面状態が共に「×」であった。これは、比較例4で塗布した表面保護層の坪量が適正な量でなかったためと考えられる。
以上の結果から、発泡壁紙において、本実施形態のような構成で発泡樹脂層、絵柄印刷層及び表面保護層を形成持することは、強度、厚み、軽量化といった要素を並立しつつ白化を防止するという観点においては有効であることがわかった。
以上、特定の実施形態を参照して本発明を説明したが、これらの説明によって発明を限定することを意図するものではない。本発明の説明を参照することにより、当業者には、開示された実施形態の種々の変形例とともに本発明の別の実施形態も明らかである。したがって、特許請求の範囲は、本発明の範囲及び要旨に含まれるこれらの変形例又は実施形
態も網羅すると解すべきである。
2…発泡樹脂層
3…絵柄印刷層
4…表面保護層
5…エンボス模様
10…発泡壁紙
Claims (10)
- 紙基材と、
水性エマルジョン系樹脂と、発泡剤と、無機フィラーとを含有する樹脂組成物で形成された発泡樹脂層と、
印刷による絵柄模様を有する絵柄印刷層と、
樹脂と、フィラーとを含有する表面保護層とがこの順に積層され、
前記発泡樹脂層、前記絵柄印刷層及び前記表面保護層には、同じエンボス模様が形成されており、
前記樹脂組成物は、水性エマルジョン系樹脂100質量部に対して無機フィラーを50質量部以上150質量部以下の範囲内、発泡剤を1質量部以上20質量部以下の範囲内で含有しており、
前記樹脂組成物の坪量は、50g/m2以上150g/m2以下の範囲内であり、
前記水性エマルジョン系樹脂の、JIS K 6922に記載の190℃、荷重21.18Nの条件で測定したメルトフローレートは、10g/10分以上100g/10分以下の範囲内であり、
前記水性エマルジョン系樹脂は、エチレン-メチルメタクリレート共重合体樹脂であり、
前記エチレン-メチルメタクリレート共重合体樹脂は、メチルメタクリレートの共重合比率(MMA量)が5質量%以上25質量%以下の範囲内であることを特徴とする発泡壁紙。 - 紙基材と、
水性エマルジョン系樹脂と、発泡剤と、無機フィラーとを含有する樹脂組成物で形成された発泡樹脂層と、
印刷による絵柄模様を有する絵柄印刷層と、
樹脂と、フィラーとを含有する表面保護層とがこの順に積層され、
前記発泡樹脂層、前記絵柄印刷層及び前記表面保護層には、同じエンボス模様が形成されており、
前記樹脂組成物は、水性エマルジョン系樹脂100質量部に対して無機フィラーを50質量部以上150質量部以下の範囲内、発泡剤を1質量部以上20質量部以下の範囲内で含有しており、
前記樹脂組成物の坪量は、50g/m2以上150g/m2以下の範囲内であり、
前記水性エマルジョン系樹脂の、JIS K 6922に記載の190℃、荷重21.18Nの条件で測定したメルトフローレートは、10g/10分以上100g/10分以下の範囲内であり、
前記水性エマルジョン系樹脂は、エチレン-メタクリル酸共重合体樹脂であり、
前記エチレン-メタクリル酸共重合体樹脂は、アクリル酸の共重合比率(MAA量)が2質量%以上15質量%以下の範囲内であることを特徴とする発泡壁紙。 - 前記表面保護層は、坪量が10g/m2以上40g/m2以下の範囲内であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の発泡壁紙。
- 前記紙基材は、坪量が50g/m2以上100g/m2以下の範囲内であり、かつ厚みが80μm以上150μm以下の範囲内であり、
前記発泡樹脂層は、坪量が50g/m2以上150g/m2以下の範囲内であり、かつ4倍以上の発泡倍率であることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の発泡壁紙。 - 発泡壁紙の合計坪量は、200g/m2以下であることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の発泡壁紙。
- 紙基材上に、水性エマルジョン系樹脂100質量部に対して無機フィラーを50質量部以上150質量部以下の範囲内で含有し、発泡剤を1質量部以上20質量部以下の範囲内で含有するペーストを坪量が50g/m2以上150g/m2以下の範囲内となるように塗布して発泡剤含有樹脂層を形成する工程と、
前記発泡剤含有樹脂層上に絵柄模様を有する絵柄印刷層を印刷する工程と、
前記絵柄印刷層上に表面保護層を形成する工程と、
前記各層を備えた積層体をエンボスヒーター内を通過させて加熱する工程と、を有し、
前記積層体を加熱する工程では、前記エンボスヒーターの出口での前記積層体の紙面温度を160℃以上200℃以下の範囲内とし、その温度範囲内で前記発泡剤含有樹脂層に含まれる前記発泡剤を加熱発泡させて発泡樹脂層を形成し、
前記エンボスヒーターを通過した後直ちにエンボスロールにて9800N/m以上24500N/m以下の範囲内で前記積層体を加圧して、前記発泡樹脂層、前記絵柄印刷層及び前記表面保護層にエンボス模様を付与することを特徴とする発泡壁紙の製造方法。 - 前記エンボスヒーターを通過した後、前記積層体の紙面温度を160℃以上200℃以下の範囲内に維持した状態でエンボスロールにて9800N/m以上24500N/m以下の範囲内で前記積層体を加圧して、前記発泡樹脂層、前記絵柄印刷層及び前記表面保護層にエンボス模様を同時に付与することを特徴とする請求項6に記載の発泡壁紙の製造方法。
- 前記水性エマルジョン系樹脂は、エチレン-酢酸ビニル共重合体樹脂であることを特徴とする請求項6又は請求項7に記載の発泡壁紙の製造方法。
- 前記表面保護層は、坪量が10g/m2以上40g/m2以下の範囲内であることを特徴とする請求項6から請求項8のいずれか1項に記載の発泡壁紙の製造方法。
- 前記紙基材は、坪量が50g/m2以上100g/m2以下の範囲内であり、かつ厚みが80μm以上150μm以下の範囲内であり、
前記発泡樹脂層は、坪量が50g/m2以上150g/m2以下の範囲内であり、かつ4倍以上の発泡倍率であることを特徴とする請求項6から請求項9のいずれか1項に記載の発泡壁紙の製造方法。
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