JPH08281854A - 内装用化粧材およびその製造方法 - Google Patents
内装用化粧材およびその製造方法Info
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- JPH08281854A JPH08281854A JP7117751A JP11775195A JPH08281854A JP H08281854 A JPH08281854 A JP H08281854A JP 7117751 A JP7117751 A JP 7117751A JP 11775195 A JP11775195 A JP 11775195A JP H08281854 A JPH08281854 A JP H08281854A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- aqueous
- decorative material
- resin
- top layer
- aqueous emulsion
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- Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 耐汚れ性、経済性に優れ、しかも作業環境の
悪化の心配がなく、無公害性の高い内装用化粧材及びそ
の製造方法を提供する。 【構成】 難燃性裏打紙1の上に、水性エマルジョン樹
脂層2が設けられ、その表面に水性インキ4を用いた絵
柄が施され、さらにその上に、水性樹脂トップ層3が設
けられ、発泡後、表面にエンボス5が施された内装用化
粧材である。
悪化の心配がなく、無公害性の高い内装用化粧材及びそ
の製造方法を提供する。 【構成】 難燃性裏打紙1の上に、水性エマルジョン樹
脂層2が設けられ、その表面に水性インキ4を用いた絵
柄が施され、さらにその上に、水性樹脂トップ層3が設
けられ、発泡後、表面にエンボス5が施された内装用化
粧材である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、建装材、特に内装材と
して使用する発泡壁紙等の内装用化粧材に関するもので
ある。
して使用する発泡壁紙等の内装用化粧材に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、内装材として使用される壁紙とし
ては、主に軟質ポリ塩化ビニルが用いられている。しか
し、このポリ塩化ビニルを用いた壁紙は、燃焼時に発生
する塩酸ガスが、人体やまわりの環境に与える悪影響の
点で問題があり、また燃焼時の焼却炉の耐用年数の低下
を招くなどの問題が最近重要視されるようになってき
た。また、かかる壁紙は、ジオクチルフタレート(DO
P)等の可塑剤を用いているため、経時により可塑剤の
ブリードが起きてしまい、壁紙の表面が汚れやすくなる
ことがある。
ては、主に軟質ポリ塩化ビニルが用いられている。しか
し、このポリ塩化ビニルを用いた壁紙は、燃焼時に発生
する塩酸ガスが、人体やまわりの環境に与える悪影響の
点で問題があり、また燃焼時の焼却炉の耐用年数の低下
を招くなどの問題が最近重要視されるようになってき
た。また、かかる壁紙は、ジオクチルフタレート(DO
P)等の可塑剤を用いているため、経時により可塑剤の
ブリードが起きてしまい、壁紙の表面が汚れやすくなる
ことがある。
【0003】このようなポリ塩化ビニル樹脂を用いた壁
紙の欠点を改良するため、アクリル系、オレフィン系等
の水性エマルジョンを用いた壁紙が開発された。水性エ
マルジョンを用いることにより、燃焼時の塩酸ガスの排
出、可塑剤のブリード等の欠点は改良されたが、難燃効
果を出すため、無機質充填材を多量に添加するのは通常
であり、そのため、壁紙の表面(化粧面)が荒れてしま
い、埃等の汚れが表面に溜まりやすく、更に、表面に付
いたたばこの煙、手垢、落書き、各種食品中の色素等の
汚れを拭き取るため、アルコール類、エステル類、ケト
ン類、芳香族化合物等を用いるときにこれらの溶剤に侵
されやすいため、十分な注意を払う必要がある。
紙の欠点を改良するため、アクリル系、オレフィン系等
の水性エマルジョンを用いた壁紙が開発された。水性エ
マルジョンを用いることにより、燃焼時の塩酸ガスの排
出、可塑剤のブリード等の欠点は改良されたが、難燃効
果を出すため、無機質充填材を多量に添加するのは通常
であり、そのため、壁紙の表面(化粧面)が荒れてしま
い、埃等の汚れが表面に溜まりやすく、更に、表面に付
いたたばこの煙、手垢、落書き、各種食品中の色素等の
汚れを拭き取るため、アルコール類、エステル類、ケト
ン類、芳香族化合物等を用いるときにこれらの溶剤に侵
されやすいため、十分な注意を払う必要がある。
【0004】これらの問題を解決する、すなわち汚れ防
止対策としてポリ塩化ビニル樹脂で出来た壁紙の表面に
ウレタン樹脂層を設けることが提案されている(実開昭
64−14199号、実公平3−51360号、特公平
4−28840号等)が、ウレタン樹脂の溶液を塗布す
る方法では、高い濃度の溶液が高粘度のために使用困難
であること、溶媒としてトルエン−イソプロパノール等
の有機溶剤を使用するため、被膜形成過程において有機
溶剤の拡散による作業環境の悪化及び有機溶剤の回収の
ための装置が必要になるなど、経済的にも不利なことな
どの問題がある。また、表面にフッ素樹脂フィルムをラ
ミネートする方法(特開平2−300388号、実開平
4−2630号等)が提案されているが、この方法の場
合も同様に有機溶剤を使用しており、しかもフッ素樹脂
フィルムが高価であるため、経済的に不利な問題があ
る。
止対策としてポリ塩化ビニル樹脂で出来た壁紙の表面に
ウレタン樹脂層を設けることが提案されている(実開昭
64−14199号、実公平3−51360号、特公平
4−28840号等)が、ウレタン樹脂の溶液を塗布す
る方法では、高い濃度の溶液が高粘度のために使用困難
であること、溶媒としてトルエン−イソプロパノール等
の有機溶剤を使用するため、被膜形成過程において有機
溶剤の拡散による作業環境の悪化及び有機溶剤の回収の
ための装置が必要になるなど、経済的にも不利なことな
どの問題がある。また、表面にフッ素樹脂フィルムをラ
ミネートする方法(特開平2−300388号、実開平
4−2630号等)が提案されているが、この方法の場
合も同様に有機溶剤を使用しており、しかもフッ素樹脂
フィルムが高価であるため、経済的に不利な問題があ
る。
【0005】更に、これらの問題点に対し、エチレン−
ビニルアルコール系共重合体の水性分散液を表面に塗布
する方法(特開平6−57692号)が提案されてお
り、溶剤が水系であるため、上記の作業環境や経済性等
の問題点が改善されているが、耐水性、通気性等の点で
は劣っている。また、表面の塗工剤は水性のエチレン−
ビニルアルコール樹脂であるが、塗工基材はポリ塩化ビ
ニル樹脂壁紙であるため、このポリ塩化ビニル樹脂壁紙
を製造する工程で可塑剤DOPやその他の揮発性の希釈
剤を用いるため、本質的には作業環境が改善されていな
いのである。
ビニルアルコール系共重合体の水性分散液を表面に塗布
する方法(特開平6−57692号)が提案されてお
り、溶剤が水系であるため、上記の作業環境や経済性等
の問題点が改善されているが、耐水性、通気性等の点で
は劣っている。また、表面の塗工剤は水性のエチレン−
ビニルアルコール樹脂であるが、塗工基材はポリ塩化ビ
ニル樹脂壁紙であるため、このポリ塩化ビニル樹脂壁紙
を製造する工程で可塑剤DOPやその他の揮発性の希釈
剤を用いるため、本質的には作業環境が改善されていな
いのである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来の
問題点に鑑みなされたもので、その目的とするところ
は、耐汚れ性、経済性に優れ、しかも作業環境の悪化の
心配がなく、無公害性の高い内装用化粧材及びその製造
方法を提供することにある。
問題点に鑑みなされたもので、その目的とするところ
は、耐汚れ性、経済性に優れ、しかも作業環境の悪化の
心配がなく、無公害性の高い内装用化粧材及びその製造
方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の内装用化粧材は、難燃性裏打紙の上に、発
泡剤とその他添加剤を含有する水性エマルジョン樹脂層
を設け、更にその水性エマルジョン樹脂層の上に水性樹
脂トップ層を設けた後、発泡させてなることを特徴とし
ている。
め、本発明の内装用化粧材は、難燃性裏打紙の上に、発
泡剤とその他添加剤を含有する水性エマルジョン樹脂層
を設け、更にその水性エマルジョン樹脂層の上に水性樹
脂トップ層を設けた後、発泡させてなることを特徴とし
ている。
【0008】また、本発明の内装用化粧材は、前記水性
樹脂トップ層がアクリル系水性エマルジョンからなるこ
とを特徴としている。
樹脂トップ層がアクリル系水性エマルジョンからなるこ
とを特徴としている。
【0009】また、本発明の内装用化粧材は、前記水性
樹脂トップ層が水性ウレタン樹脂からなることを特徴と
している。
樹脂トップ層が水性ウレタン樹脂からなることを特徴と
している。
【0010】また、本発明の内装用化粧材は、化粧材の
表面にエンボスを施してなることを特徴としている。
表面にエンボスを施してなることを特徴としている。
【0011】また一方、本発明の内装用化粧材の製造方
法は、難燃性裏打紙の上に、発泡剤とその他添加剤を含
有する水性エマルジョンを塗布し乾燥して水性エマルジ
ョン樹脂層を形成し、更にその水性エマルジョン樹脂層
の上に水性樹脂を塗布し乾燥して水性樹脂トップ層を形
成した後、発泡させたことを特徴としている。
法は、難燃性裏打紙の上に、発泡剤とその他添加剤を含
有する水性エマルジョンを塗布し乾燥して水性エマルジ
ョン樹脂層を形成し、更にその水性エマルジョン樹脂層
の上に水性樹脂を塗布し乾燥して水性樹脂トップ層を形
成した後、発泡させたことを特徴としている。
【0012】さらに、本発明の内装用化粧材の製造方法
は、前記水性樹脂トップ層がアクリル系水性エマルジョ
ンを用いて形成されることを特徴としている。
は、前記水性樹脂トップ層がアクリル系水性エマルジョ
ンを用いて形成されることを特徴としている。
【0013】さらに、本発明の内装用化粧材の製造方法
は、前記水性樹脂トップ層が水性ウレタン樹脂を用いて
形成されることを特徴としている。
は、前記水性樹脂トップ層が水性ウレタン樹脂を用いて
形成されることを特徴としている。
【0014】またさらに、本発明の内装用化粧材の製造
方法は、化粧材の表面にエンボスを施すことを特徴とし
ている。
方法は、化粧材の表面にエンボスを施すことを特徴とし
ている。
【0015】以下、本発明の構成を詳しく説明する。
【0016】図1は、本発明の内装用化粧材の一実施例
として発泡壁紙の構成を示す断面図である。
として発泡壁紙の構成を示す断面図である。
【0017】図1に示すとおり、本実施例の発泡壁紙
は、難燃性裏打紙1の上に、水性エマルジョン樹脂層2
が設けられ、その表面に水性インキ4を用いた絵柄が施
され、さらにその上に、水性樹脂トップ層3が設けら
れ、発泡後、表面にエンボス5が施されている。
は、難燃性裏打紙1の上に、水性エマルジョン樹脂層2
が設けられ、その表面に水性インキ4を用いた絵柄が施
され、さらにその上に、水性樹脂トップ層3が設けら
れ、発泡後、表面にエンボス5が施されている。
【0018】上記難燃性裏打紙1としては、スルファニ
ル酸グアナジン、リン酸グアナジン等の水溶性難燃剤を
含浸させた難燃紙、または、炭酸カルシウム、水酸化ア
ルミニウム、水酸化マグネシウム等の無機質材を混抄し
た無機質紙等が使用可能である。
ル酸グアナジン、リン酸グアナジン等の水溶性難燃剤を
含浸させた難燃紙、または、炭酸カルシウム、水酸化ア
ルミニウム、水酸化マグネシウム等の無機質材を混抄し
た無機質紙等が使用可能である。
【0019】上記水性エマルジョン樹脂層2に用いられ
る水性エマルジョンとしては特に限定されない。例え
ば、アクリル系、ポリオレフィン系、塩化ビニル系、塩
化ビニリデン系、酢酸ビニル系、エチレン−酢酸ビニル
共重合体、シリコーン、ポリウレタン、ポリブテン等の
水性エマルジョンの少なくとも1種または2種以上の樹
脂混合物が使用できる。
る水性エマルジョンとしては特に限定されない。例え
ば、アクリル系、ポリオレフィン系、塩化ビニル系、塩
化ビニリデン系、酢酸ビニル系、エチレン−酢酸ビニル
共重合体、シリコーン、ポリウレタン、ポリブテン等の
水性エマルジョンの少なくとも1種または2種以上の樹
脂混合物が使用できる。
【0020】また、上記水性エマルジョン樹脂層2に含
有される発泡剤としては、ポリアクリロニトリル系、フ
ェノール樹脂系、エポキシ樹脂系、尿素樹脂系、ピッチ
系などの有機発泡剤系が有用で、特に低沸点炭化水素を
内包したポリアクリロニトリル系の膨張型マイクロカプ
セルが有効である。
有される発泡剤としては、ポリアクリロニトリル系、フ
ェノール樹脂系、エポキシ樹脂系、尿素樹脂系、ピッチ
系などの有機発泡剤系が有用で、特に低沸点炭化水素を
内包したポリアクリロニトリル系の膨張型マイクロカプ
セルが有効である。
【0021】マイクロカプセル型の発泡剤を使用する場
合、発泡開始温度は100〜200℃の範囲にあるもの
が好ましい。このようなマイクロカプセル型の発泡剤の
配合量は、エマルジョン固形分100重量部に対して3
〜20重量部、更には5〜15重量部が好ましい。3重
量部未満の場合は発泡倍率が低く、壁紙の意匠性が劣
り、また20重量部より多い場合は発泡したセルが著し
く粗野な状態となり、壁紙の表面が荒れてしまう。
合、発泡開始温度は100〜200℃の範囲にあるもの
が好ましい。このようなマイクロカプセル型の発泡剤の
配合量は、エマルジョン固形分100重量部に対して3
〜20重量部、更には5〜15重量部が好ましい。3重
量部未満の場合は発泡倍率が低く、壁紙の意匠性が劣
り、また20重量部より多い場合は発泡したセルが著し
く粗野な状態となり、壁紙の表面が荒れてしまう。
【0022】また、上記水性エマルジョン樹脂層2に用
いられる無機質の充填材としては、一般的に使用される
炭酸カルシウム、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシ
ウム等の無機質材が使用可能であるが、中でも自己消化
性をもつ水酸化アルミニウムが好ましい。用いられる無
機質充填材は平均粒径5〜20μmのものが望ましく、
更に好ましくは7〜15μmのものである。粒径が20
μmより大きくなると、水性エマルジョン樹脂層2の表
面が荒れてしまい、印刷適性が悪くなる。また、粒径が
5μm未満ではコスト面で不利である。また、この無機
質充填材の添加量は、エマルジョン固形分100重量部
に対して100〜200重量部が望ましく、更には13
0〜180重量部が好ましい。添加量が200重量部よ
り多くなるとシート強度が悪くなり、100重量部以下
では難燃効果があまり良く得られない。
いられる無機質の充填材としては、一般的に使用される
炭酸カルシウム、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシ
ウム等の無機質材が使用可能であるが、中でも自己消化
性をもつ水酸化アルミニウムが好ましい。用いられる無
機質充填材は平均粒径5〜20μmのものが望ましく、
更に好ましくは7〜15μmのものである。粒径が20
μmより大きくなると、水性エマルジョン樹脂層2の表
面が荒れてしまい、印刷適性が悪くなる。また、粒径が
5μm未満ではコスト面で不利である。また、この無機
質充填材の添加量は、エマルジョン固形分100重量部
に対して100〜200重量部が望ましく、更には13
0〜180重量部が好ましい。添加量が200重量部よ
り多くなるとシート強度が悪くなり、100重量部以下
では難燃効果があまり良く得られない。
【0023】上記水性エマルジョン樹脂層2には、上記
発泡剤、無機質充填材の他に、必要に応じて他の添加剤
を用いることが出来る。他の添加剤としては、例えば、
分散剤、消泡剤、湿潤剤、ブロッキング防止剤、増粘
剤、顔料等である。
発泡剤、無機質充填材の他に、必要に応じて他の添加剤
を用いることが出来る。他の添加剤としては、例えば、
分散剤、消泡剤、湿潤剤、ブロッキング防止剤、増粘
剤、顔料等である。
【0024】また、上記水性樹脂トップ層3に用いられ
る水性樹脂としては、アクリル系水性エマルジョンまた
は水性ウレタン樹脂が好ましい。
る水性樹脂としては、アクリル系水性エマルジョンまた
は水性ウレタン樹脂が好ましい。
【0025】アクリル系水性エマルジョンとしては、ア
ルキルアクリレートを主成分とした軟質共重合体、また
は、アルキルメタクリレートを主成分とした硬質共重合
体が挙げられる。
ルキルアクリレートを主成分とした軟質共重合体、また
は、アルキルメタクリレートを主成分とした硬質共重合
体が挙げられる。
【0026】アルキルアクリレートとしては、アルキル
基の炭素数が1〜8のもので、特に好ましくは、n−ブ
チルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレートで
ある。これらと共重合可能なモノエチレン性単量体とし
ては、炭素数1〜40のアルキルメタクリレートが好ま
しく、特にメチルメタクリレートが好ましい。また、多
官能の架橋性単量体としては、アリルメタクリレート、
アリルアクリレート、1,4−ブチレングリコールジメ
タクリレート、エチレングリコールジアクリレート、
1,3−ブチレングリコールジアクリレート、ジビニル
ベンゼン等が挙げられ、特に1,3−ブチレングリコー
ルジアクリレートが好ましい。
基の炭素数が1〜8のもので、特に好ましくは、n−ブ
チルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレートで
ある。これらと共重合可能なモノエチレン性単量体とし
ては、炭素数1〜40のアルキルメタクリレートが好ま
しく、特にメチルメタクリレートが好ましい。また、多
官能の架橋性単量体としては、アリルメタクリレート、
アリルアクリレート、1,4−ブチレングリコールジメ
タクリレート、エチレングリコールジアクリレート、
1,3−ブチレングリコールジアクリレート、ジビニル
ベンゼン等が挙げられ、特に1,3−ブチレングリコー
ルジアクリレートが好ましい。
【0027】また、アルキルメタクリレートとしては、
アルキル基の炭素数が1〜4のもので、特に好ましくは
メチルメタクリレートである。これらと共重合可能なモ
ノエチレン性単量体としては、外観、手触り感、ガラス
転移温度(Tg)等を考慮して選定すればよく、好まし
くは炭素数1〜8のアルキル基を有するアルキルアクリ
レートである。また、多官能の架橋性単量体としては、
上記の軟質共重合体の場合と同様なものが使用可能であ
る。
アルキル基の炭素数が1〜4のもので、特に好ましくは
メチルメタクリレートである。これらと共重合可能なモ
ノエチレン性単量体としては、外観、手触り感、ガラス
転移温度(Tg)等を考慮して選定すればよく、好まし
くは炭素数1〜8のアルキル基を有するアルキルアクリ
レートである。また、多官能の架橋性単量体としては、
上記の軟質共重合体の場合と同様なものが使用可能であ
る。
【0028】このようなアクリル系水性エマルジョンの
軟質共重合体及び硬質共重合体は、公知の乳化重合法に
より得ることが出来る。この重合体の重合に用いる重合
開始剤としては、通常の乳化重合に使用されるラジカル
重合開始剤が使用可能であり、例えば、カルシウムパー
スルフェート、アンモニウムパースルフェート等の過硫
酸塩あるいはキュメンハイドロパーオキサイド/ナトリ
ウムホルムアルデヒドスルホキシレート、ジイソプロピ
ルベンゼンハイドロパーオキサイド/ナトリウムホルム
アルデヒドスルホキシレート等のレドックス開始剤が挙
げられる。また、乳化剤としては特に制限はなく、通常
の乳化重合で用いられるものが使用可能であり、長鎖脂
肪酸塩類、リン酸エステル塩類等のアニオン性界面活性
剤が特に好ましい。
軟質共重合体及び硬質共重合体は、公知の乳化重合法に
より得ることが出来る。この重合体の重合に用いる重合
開始剤としては、通常の乳化重合に使用されるラジカル
重合開始剤が使用可能であり、例えば、カルシウムパー
スルフェート、アンモニウムパースルフェート等の過硫
酸塩あるいはキュメンハイドロパーオキサイド/ナトリ
ウムホルムアルデヒドスルホキシレート、ジイソプロピ
ルベンゼンハイドロパーオキサイド/ナトリウムホルム
アルデヒドスルホキシレート等のレドックス開始剤が挙
げられる。また、乳化剤としては特に制限はなく、通常
の乳化重合で用いられるものが使用可能であり、長鎖脂
肪酸塩類、リン酸エステル塩類等のアニオン性界面活性
剤が特に好ましい。
【0029】上記水性樹脂トップ層3に用いるアクリル
系水性エマルジョンは、上記のように重合して得られる
軟質共重合体及び硬質共重合体を単独またはこれらの混
合物として使用することが出来る。混合の割合は、エン
ボス性、意匠性、手触り感等を考慮して任意に変えるこ
とが出来る。
系水性エマルジョンは、上記のように重合して得られる
軟質共重合体及び硬質共重合体を単独またはこれらの混
合物として使用することが出来る。混合の割合は、エン
ボス性、意匠性、手触り感等を考慮して任意に変えるこ
とが出来る。
【0030】また、上記水性樹脂トップ層3に用いる水
性ウレタン樹脂は、公知の重合法によって得ることがで
きる。ウレタン樹脂の原料として使用されるオリゴマー
ポリオール(分子量数百〜数千)、ポリイソシアネー
ト、鎖延長剤、架橋剤には多種多様な化合物があるが、
代表的なオリゴマーポリオール原料としては、ポリオ
キシエチレングリコール、ポリオキシプロピレングリコ
ール、ポリオキシプロピレントリオール、ポリオキシテ
トラメチレングリコール等のポリエーテル類;ポリエ
チレンアジペート、ポリプロピレンアジペート、ポリブ
チレンアジペート、ポリヘキシレンアジペート、ポリエ
チレン−ブチレンアジペート、ポリカプロラクトン等の
ポリエステル系;アクリル系ポリオール、ヒマシ油等
が用いられる。また、代表的なポリイソシアネート原料
としては、トリレンジイソシアネート、フェニレンジ
イソシアネート、4,4’−ジフェニルメタンジイソシ
アネート、1,5−ナフチレンジイソシアネート等の芳
香族系ジイソシアネート;ヘキサメチレンジイソシア
ネート、キシレンジイソシアネート、リジンジイソシア
ネート、4,4’−ジシクロヘキシルメタン、ジイソシ
アネート、イソホロンジイソシアネート等の脂肪族系ジ
イソシアネート等が用いられる。さらに、代表的な鎖延
長剤、架橋剤原料としては、エチレングリコール、プ
ロピレングリコール、ブタンジオール、ヘキサンジオー
ル、ジエチレングリコール、グリセリン、トリメチロー
ルプロパン等のポリオール;ヒドラジン、エチレンジ
アミン、プロピレンジアミン、ジエチレントリアミン、
4,4’−ジアミノジフェニルメタン、4,4’−ジア
ミノジシクロヘキシルメタン等のポリアミン;水等が
用いられる。ウレタン樹脂を水に分散または溶解させる
方法として、乳化剤を使用する場合と使用しない場合
(自己乳化)とがあるが、本発明ではいずれでも構わな
い。
性ウレタン樹脂は、公知の重合法によって得ることがで
きる。ウレタン樹脂の原料として使用されるオリゴマー
ポリオール(分子量数百〜数千)、ポリイソシアネー
ト、鎖延長剤、架橋剤には多種多様な化合物があるが、
代表的なオリゴマーポリオール原料としては、ポリオ
キシエチレングリコール、ポリオキシプロピレングリコ
ール、ポリオキシプロピレントリオール、ポリオキシテ
トラメチレングリコール等のポリエーテル類;ポリエ
チレンアジペート、ポリプロピレンアジペート、ポリブ
チレンアジペート、ポリヘキシレンアジペート、ポリエ
チレン−ブチレンアジペート、ポリカプロラクトン等の
ポリエステル系;アクリル系ポリオール、ヒマシ油等
が用いられる。また、代表的なポリイソシアネート原料
としては、トリレンジイソシアネート、フェニレンジ
イソシアネート、4,4’−ジフェニルメタンジイソシ
アネート、1,5−ナフチレンジイソシアネート等の芳
香族系ジイソシアネート;ヘキサメチレンジイソシア
ネート、キシレンジイソシアネート、リジンジイソシア
ネート、4,4’−ジシクロヘキシルメタン、ジイソシ
アネート、イソホロンジイソシアネート等の脂肪族系ジ
イソシアネート等が用いられる。さらに、代表的な鎖延
長剤、架橋剤原料としては、エチレングリコール、プ
ロピレングリコール、ブタンジオール、ヘキサンジオー
ル、ジエチレングリコール、グリセリン、トリメチロー
ルプロパン等のポリオール;ヒドラジン、エチレンジ
アミン、プロピレンジアミン、ジエチレントリアミン、
4,4’−ジアミノジフェニルメタン、4,4’−ジア
ミノジシクロヘキシルメタン等のポリアミン;水等が
用いられる。ウレタン樹脂を水に分散または溶解させる
方法として、乳化剤を使用する場合と使用しない場合
(自己乳化)とがあるが、本発明ではいずれでも構わな
い。
【0031】このようなアクリル系水性エマルジョンも
しくは水性ウレタン樹脂を用いた水性樹脂トップ層3に
は、前記の水性エマルジョン樹脂層2と同様に、必要に
応じて種々の添加剤を添加してもよい。
しくは水性ウレタン樹脂を用いた水性樹脂トップ層3に
は、前記の水性エマルジョン樹脂層2と同様に、必要に
応じて種々の添加剤を添加してもよい。
【0032】上記水性エマルジョン樹脂層2及び水性樹
脂トップ層3の塗布方法としては、公知のコンマコータ
ー、リップコーター、グラビアコーター、ロータリース
クリーンコーター、リバースロールコーター等を用いる
ことができる。
脂トップ層3の塗布方法としては、公知のコンマコータ
ー、リップコーター、グラビアコーター、ロータリース
クリーンコーター、リバースロールコーター等を用いる
ことができる。
【0033】上記水性エマルジョン樹脂層2の塗布量は
特に限定されるわけではないが、50〜300g/m2
程度の塗布量が望ましい。300g/m2を超えると塗
布後の乾燥がし難くなり、50g/m2未満では十分な
厚みが得られず、エンボスが入り難く、意匠性に欠け
る。また、上記水性樹脂トップ層3の塗布量についても
特に限定されるわけではないが、1〜20g/m2程度
の範囲が望ましい。20g/m2を超えると乾燥の時に
塗布面が割れやすく、コスト面でも不経済である。ま
た、1g/m2未満の塗布量であると本発明のトップコ
ートとしての効果が十分に発揮されない。塗布後の乾燥
温度は、90〜95℃の範囲が好ましい。100℃以上
になると、水が突沸して塗工面が荒れてしまうことがあ
る。乾燥に用いる加熱方法としては、エアー乾燥炉また
は赤外線乾燥炉等が好適である。
特に限定されるわけではないが、50〜300g/m2
程度の塗布量が望ましい。300g/m2を超えると塗
布後の乾燥がし難くなり、50g/m2未満では十分な
厚みが得られず、エンボスが入り難く、意匠性に欠け
る。また、上記水性樹脂トップ層3の塗布量についても
特に限定されるわけではないが、1〜20g/m2程度
の範囲が望ましい。20g/m2を超えると乾燥の時に
塗布面が割れやすく、コスト面でも不経済である。ま
た、1g/m2未満の塗布量であると本発明のトップコ
ートとしての効果が十分に発揮されない。塗布後の乾燥
温度は、90〜95℃の範囲が好ましい。100℃以上
になると、水が突沸して塗工面が荒れてしまうことがあ
る。乾燥に用いる加熱方法としては、エアー乾燥炉また
は赤外線乾燥炉等が好適である。
【0034】なお、上記水性樹脂トップ層3を塗布する
前に、所望により、水性インキ4を用いて水性エマルジ
ョン樹脂層2の表面に絵柄印刷を施すことができる。印
刷方法はグラビア印刷など任意である。または、上記水
性樹脂トップ層3を塗布した後に、水性インキ4を用い
て該トップ層3の表面に絵柄印刷を施すこともできる。
前に、所望により、水性インキ4を用いて水性エマルジ
ョン樹脂層2の表面に絵柄印刷を施すことができる。印
刷方法はグラビア印刷など任意である。または、上記水
性樹脂トップ層3を塗布した後に、水性インキ4を用い
て該トップ層3の表面に絵柄印刷を施すこともできる。
【0035】上記水性エマルジョン樹脂層2を発泡させ
る場合、発泡に用いる加熱方法としては上記乾燥時の加
熱方法と全く同じ方法を採用することが出来、乾燥と発
泡を同時に行うようにしても構わない。より効率的に乾
燥及び発泡を行うためには、原反の表裏両面同時に加熱
することが好ましい。
る場合、発泡に用いる加熱方法としては上記乾燥時の加
熱方法と全く同じ方法を採用することが出来、乾燥と発
泡を同時に行うようにしても構わない。より効率的に乾
燥及び発泡を行うためには、原反の表裏両面同時に加熱
することが好ましい。
【0036】上記水性樹脂トップ層3の塗布はグラビア
印刷等により行うこともできる。この場合、下の絵柄印
刷と連続して印刷することができる。
印刷等により行うこともできる。この場合、下の絵柄印
刷と連続して印刷することができる。
【0037】意匠性を高めるため、化粧材の表面に加熱
加圧によりエンボス5を施すことができる。エンボスは
上記の加熱発泡と同時に行ってもよい。
加圧によりエンボス5を施すことができる。エンボスは
上記の加熱発泡と同時に行ってもよい。
【0038】以上のようにして、本発明にかかる発泡壁
紙が得られる。
紙が得られる。
【0039】
【作用】本発明によると、水性エマルジョン樹脂層の上
に水性樹脂トップ層を設けることにより、化粧材の表面
強度を向上させると同時に、耐汚れ性にも優れた化粧材
が得られる。
に水性樹脂トップ層を設けることにより、化粧材の表面
強度を向上させると同時に、耐汚れ性にも優れた化粧材
が得られる。
【0040】また、本発明によると、水性エマルジョン
樹脂層及び水性樹脂トップ層はいずれも水性樹脂を用い
て形成されるため、作業するときの有機溶媒の発生がな
く、環境的にもコスト的にも優れている。
樹脂層及び水性樹脂トップ層はいずれも水性樹脂を用い
て形成されるため、作業するときの有機溶媒の発生がな
く、環境的にもコスト的にも優れている。
【0041】さらに、本発明の化粧材は、水性エマルジ
ョン樹脂を主成分とするので、従来の塩化ビニル壁紙と
異なり、燃焼時に塩酸ガスなどの有害ガスの発生がな
く、また、可塑剤のブリードによる汚れの可能性もなく
なる。
ョン樹脂を主成分とするので、従来の塩化ビニル壁紙と
異なり、燃焼時に塩酸ガスなどの有害ガスの発生がな
く、また、可塑剤のブリードによる汚れの可能性もなく
なる。
【0042】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに具体的に
説明する。
説明する。
【0043】実施例−1 裏打紙 TT−120(特種製紙社製)にコンマコータ
ーを用いて、下記に示す配合の水性エマルジョン樹脂を
150g/m2の塗布量で塗布し、温度90℃の乾燥炉
を経由して乾燥した。
ーを用いて、下記に示す配合の水性エマルジョン樹脂を
150g/m2の塗布量で塗布し、温度90℃の乾燥炉
を経由して乾燥した。
【0044】 水性樹脂エマルジョンの配合(単位は重量部) ・樹脂 ブチルアクリレート/メチルメタクリレート 100 ・分散剤 ポリカルボン酸 1.5 ・消泡剤 非シリコン系 0.4 ・湿潤剤 ジアルキルスルホンコハク酸ソーダ 1.1 ・ブロッキング防止剤 シリコンオイル 0.4 ・顔料 酸化チタン 15.0 ・発泡剤 イソブタン 7.0 ・増粘剤 ポリアクリル酸ソーダ 1.5 ・難燃剤 水酸化アルミニウム 140 こうして形成した水性エマルジョン樹脂層の上に、水性
インキを用いてグラビア印刷により絵柄を施した後、ア
クリル系水性エマルジョン(n−ブチルアクリレート9
5部及びメチルメタクリレート5部から得られた共重合
体55部と、メチルメタクリレート70部及びメチルア
クリレート30部から得られた共重合体45部との混合
物)をグラビアコーターを用いて5g/m2の塗布量で
塗布して水性樹脂トップ層を形成し、先と同様に90℃
の乾燥炉を経由して乾燥した。
インキを用いてグラビア印刷により絵柄を施した後、ア
クリル系水性エマルジョン(n−ブチルアクリレート9
5部及びメチルメタクリレート5部から得られた共重合
体55部と、メチルメタクリレート70部及びメチルア
クリレート30部から得られた共重合体45部との混合
物)をグラビアコーターを用いて5g/m2の塗布量で
塗布して水性樹脂トップ層を形成し、先と同様に90℃
の乾燥炉を経由して乾燥した。
【0045】さらに、150℃の乾燥炉で加熱発泡させ
て、同時に表面にはエンボスを施して、本発明の発泡壁
紙を得た。
て、同時に表面にはエンボスを施して、本発明の発泡壁
紙を得た。
【0046】実施例−2 上記実施例−1のアクリル系水性エマルジョンの代わり
に、水性ウレタン樹脂(分子量2000のポリオキシプ
ロピレングリコール、分子量425のポリオキシプロピ
レントリオール及びトリレンジイソシアネートから得ら
れる遊離のイソシアネート基を持ったウレタンプレポリ
マーを乳化剤水溶液中で水で鎖延長して得られたもの)
を使用して水性樹脂トップ層を形成したことを除いては
実施例−1と全く同様にして作製し、本発明の発泡壁紙
を得た。
に、水性ウレタン樹脂(分子量2000のポリオキシプ
ロピレングリコール、分子量425のポリオキシプロピ
レントリオール及びトリレンジイソシアネートから得ら
れる遊離のイソシアネート基を持ったウレタンプレポリ
マーを乳化剤水溶液中で水で鎖延長して得られたもの)
を使用して水性樹脂トップ層を形成したことを除いては
実施例−1と全く同様にして作製し、本発明の発泡壁紙
を得た。
【0047】比較例 上記実施例−1の水性樹脂トップ層を除いたこと以外は
実施例−1と同じ構成の発泡壁紙を比較例とした。
実施例−1と同じ構成の発泡壁紙を比較例とした。
【0048】上記のようにして得られた実施例−1、実
施例−2及び比較例の発泡壁紙について汚れの取れやす
さのテストを行った。発泡壁紙の表面に、墨色の油性イ
ンキ、口紅、及び醤油を付着させ、これをメタノールま
たは中性洗剤で拭き取ったときの汚れの取れやすさを、
○:綺麗に拭き取れる、△:一応拭き取れるが痕跡が残
る、×:拭き取れない、という評価基準で評価を行い、
その結果を下記表1に示した。
施例−2及び比較例の発泡壁紙について汚れの取れやす
さのテストを行った。発泡壁紙の表面に、墨色の油性イ
ンキ、口紅、及び醤油を付着させ、これをメタノールま
たは中性洗剤で拭き取ったときの汚れの取れやすさを、
○:綺麗に拭き取れる、△:一応拭き取れるが痕跡が残
る、×:拭き取れない、という評価基準で評価を行い、
その結果を下記表1に示した。
【0049】
【表1】 上記表1の結果から、本発明の発泡壁紙は、耐汚れ性に
優れ、汚れが付いても簡単に綺麗に拭き取ることができ
る。これに対して、比較例の発泡壁紙は、一度付いた汚
れは簡単には取ることが出来ない。
優れ、汚れが付いても簡単に綺麗に拭き取ることができ
る。これに対して、比較例の発泡壁紙は、一度付いた汚
れは簡単には取ることが出来ない。
【0050】なお、本発明の発泡壁紙は、上記メタノー
ル等を用いてもこれらの溶剤に侵されることはなかった
が、比較例の発泡壁紙は、これらの溶剤で拭き取ったと
きに壁紙の表面が少し侵されていた。
ル等を用いてもこれらの溶剤に侵されることはなかった
が、比較例の発泡壁紙は、これらの溶剤で拭き取ったと
きに壁紙の表面が少し侵されていた。
【0051】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、難燃性裏打紙の上に水性エマルジョン樹脂層を設
け、その上に水性樹脂トップ層を設けることにより、化
粧材の表面強度を向上させるとともに、耐汚れ性にも優
れた内装用化粧材を得ることができる。
れば、難燃性裏打紙の上に水性エマルジョン樹脂層を設
け、その上に水性樹脂トップ層を設けることにより、化
粧材の表面強度を向上させるとともに、耐汚れ性にも優
れた内装用化粧材を得ることができる。
【0052】また、本発明によれば、水性エマルジョン
樹脂層及び水性樹脂トップ層はいずれも水性樹脂を用い
て形成されるため、作業中の有機溶媒の揮発の心配もな
く、環境的にもコスト的にも優れた内装用化粧材を得る
ことができる。
樹脂層及び水性樹脂トップ層はいずれも水性樹脂を用い
て形成されるため、作業中の有機溶媒の揮発の心配もな
く、環境的にもコスト的にも優れた内装用化粧材を得る
ことができる。
【0053】さらに、本発明の化粧材によれば、水性エ
マルジョン樹脂を主成分とするので、従来の塩化ビニル
壁紙と異なり、燃焼時に塩酸ガスなどの有害ガスの発生
がなく、また、可塑剤のブリードによる汚れの可能性も
ない内装用化粧材を得ることができる。
マルジョン樹脂を主成分とするので、従来の塩化ビニル
壁紙と異なり、燃焼時に塩酸ガスなどの有害ガスの発生
がなく、また、可塑剤のブリードによる汚れの可能性も
ない内装用化粧材を得ることができる。
【図1】本発明の内装用化粧材の一実施例の構成を示す
断面図である。
断面図である。
1 裏打紙 2 水性エマルジョン樹脂層 3 水性樹脂トップ層 4 水性インキ 5 エンボス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B05D 7/24 302 B05D 7/24 302P 302T B32B 3/30 B32B 3/30 27/10 27/10 27/30 27/30 A 27/40 27/40 31/14 7148−4F 31/14 33/00 33/00
Claims (8)
- 【請求項1】 難燃性裏打紙の上に、発泡剤とその他添
加剤を含有する水性エマルジョン樹脂層を設け、更にそ
の水性エマルジョン樹脂層の上に水性樹脂トップ層を設
けた後、発泡させてなることを特徴とする内装用化粧
材。 - 【請求項2】 前記水性樹脂トップ層はアクリル系水性
エマルジョンからなることを特徴とする請求項1記載の
内装用化粧材。 - 【請求項3】 前記水性樹脂トップ層は水性ウレタン樹
脂からなることを特徴とする請求項1記載の内装用化粧
材。 - 【請求項4】 化粧材の表面にエンボスを施してなるこ
とを特徴とする請求項1記載の内装用化粧材。 - 【請求項5】 難燃性裏打紙の上に、発泡剤とその他添
加剤を含有する水性エマルジョンを塗布し乾燥して水性
エマルジョン樹脂層を形成し、更にその水性エマルジョ
ン樹脂層の上に水性樹脂を塗布し乾燥して水性樹脂トッ
プ層を形成した後、発泡させたことを特徴とする内装用
化粧材の製造方法。 - 【請求項6】 前記水性樹脂トップ層はアクリル系水性
エマルジョンを用いて形成されることを特徴とする請求
項5記載の内装用化粧材の製造方法。 - 【請求項7】 前記水性樹脂トップ層は水性ウレタン樹
脂を用いて形成されることを特徴とする請求項5記載の
内装用化粧材の製造方法。 - 【請求項8】 化粧材の表面にエンボスを施すことを特
徴とする請求項5記載の内装用化粧材の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7117751A JPH08281854A (ja) | 1995-04-19 | 1995-04-19 | 内装用化粧材およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7117751A JPH08281854A (ja) | 1995-04-19 | 1995-04-19 | 内装用化粧材およびその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08281854A true JPH08281854A (ja) | 1996-10-29 |
Family
ID=14719423
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7117751A Pending JPH08281854A (ja) | 1995-04-19 | 1995-04-19 | 内装用化粧材およびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08281854A (ja) |
Cited By (16)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH08290505A (ja) * | 1995-04-21 | 1996-11-05 | Toppan Printing Co Ltd | 発泡壁紙及びその製造方法 |
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JPH10175280A (ja) * | 1996-12-18 | 1998-06-30 | Dainippon Printing Co Ltd | 化粧シート |
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JP2000246171A (ja) * | 1999-03-02 | 2000-09-12 | Achilles Corp | 内装用化粧材の原料樹脂選定システム |
JP2002052680A (ja) * | 2000-08-09 | 2002-02-19 | Toyota Tsusho Corp | 化粧用紙 |
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JP2019002086A (ja) * | 2017-06-14 | 2019-01-10 | 凸版印刷株式会社 | 発泡壁紙 |
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JPH0780979A (ja) * | 1993-09-16 | 1995-03-28 | Toppan Printing Co Ltd | 化粧材 |
-
1995
- 1995-04-19 JP JP7117751A patent/JPH08281854A/ja active Pending
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