JP7042452B2 - 電磁継電器及び制御方法 - Google Patents

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Description

本開示は電磁継電器及び制御方法に関し、より詳細には、コイルが磁束を発生することにより可動接点を移動させる電磁継電器及びこの電磁継電器の制御方法に関する。
従来例として特許文献1記載の電磁継電器を例示する。特許文献1記載の電磁継電器は、励磁コイルと、可動子と、固定子と、復帰ばねと、接点装置と、を備える。可動子は、励磁コイルに通電されていないとき(非通電時)には、固定子との間に磁気吸引力が生じないため、復帰ばねのばね力によって第2の位置に位置することになる。一方、励磁コイルに通電されると、可動子は、固定子との間に磁気吸引力が生じるため、復帰ばねのばね力に抗して第1の位置に移動する。接点装置は、一対の固定接点と、一対の可動接点と、を有している。接点装置は、可動子の移動に伴って可動接点が移動することにより、可動子が固定子に接するときに可動接点が固定接点に接する閉状態となる。接点装置は、可動子の移動に伴って可動接点が移動することにより、可動子が固定子に接していないときに可動接点が固定接点に接していない開状態となる。
しかしながら、特許文献1記載の電磁継電器において、励磁用電源から励磁コイル(コイル)に電流が供給される状態から電流が供給されない状態になっても、励磁コイルでは自己誘導により回生電流が発生する。回生電流により発生する磁束は、可動子を第2の位置から第1の位置へ移動させる向きの力を発生させる。これにより、可動子が第1の位置から第2の位置へ移動する動作が妨げられる可能性があった。
特開2017-016908号公報
本開示は、コイルで生じる回生電流をより早く低減させることができる電磁継電器及び制御方法を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本開示の一態様に係る電磁継電器は、固定接点と、可動接点と、電磁石装置と、回生部と、制御部と、を備える。前記可動接点は、前記固定接点に接触する閉位置と前記固定接点から離れた開位置との間で移動可能である。前記電磁石装置は、コイルを含む。前記電磁石装置は、前記コイルに電流が流れると、前記コイルが
磁束を発生することにより、前記可動接点を、前記閉位置と前記開位置とのうち一方から他方へ移動させる。前記回生部は、スイッチと、負荷と、ダイオードと、電圧制限素子と、を含む。前記回生部は、前記コイルに直列又は並列に接続されている。前記負荷は、前記スイッチに並列に接続され、電流が流れると電力を消費する。前記ダイオードは、前記スイッチ及び前記負荷の並列回路に直列に接続されている。前記電圧制限素子は、前記スイッチ及び前記負荷の前記並列回路と前記ダイオードとに直列に接続されている。前記制御部は、前記スイッチのオンオフを制御する。前記コイルの状態が、電源から電流が供給される給電状態から、前記電源から電流が供給されない非給電状態になると、前記回生部には、前記コイルからの回生電流が流れる。前記制御部は、前記コイルの状態が前記給電状態から前記非給電状態になると、前記スイッチを制御することで、前記負荷に前記回生電流を流させる。前記ダイオードのカソードは、前記電源と前記コイルとの間の高電位側の配線に接続されている。前記電圧制限素子には、前記コイルの逆起電圧が所定電圧よりも大きいとき、前記回生電流が流れる。
本開示の一態様に係る制御方法は、電磁継電器の制御方法である。前記電磁継電器は、固定接点と、可動接点と、電磁石装置と、回生部と、を備える。前記可動接点は、前記固定接点に接触する閉位置と前記固定接点から離れた開位置との間で移動可能である。前記電磁石装置は、コイルを含む。前記電磁石装置は、前記コイルに電流が流れると、前記コイルが磁束を発生することにより、前記可動接点を、前記閉位置と前記開位置とのうち一方から他方へ移動させる。前記回生部は、スイッチと、負荷と、ダイオードと、電圧制限素子と、を含む。前記回生部は、前記コイルに直列又は並列に接続されている。前記負荷は、前記スイッチに並列に接続され、電流が流れると電力を消費する。前記ダイオードは、前記スイッチ及び前記負荷の並列回路に直列に接続されている。前記電圧制限素子は、前記スイッチ及び前記負荷の前記並列回路と前記ダイオードとに直列に接続されている。前記コイルの状態が、電源から電流が供給される給電状態から、前記電源から電流が供給されない非給電状態になると、前記回生部には、前記コイルからの回生電流が流れる。前記制御方法は、前記コイルの状態が前記給電状態から前記非給電状態になると、前記スイッチを制御することで、前記負荷に前記回生電流を流させる。前記ダイオードのカソードは、前記電源と前記コイルとの間の高電位側の配線に接続されている。前記電圧制限素子には、前記コイルの逆起電圧が所定電圧よりも大きいとき、前記回生電流が流れる。
図1は、実施形態1に係る電磁継電器の回路図である。 図2は、同上の電磁継電器の、コイルに電流が流れていない状態のときの断面図である。 図3は、同上の電磁継電器の、コイルに電流が流れている状態のときの断面図である。 図4は、同上の電磁継電器のタイムチャートである。 図5は、同上の電磁継電器においてコイルに流れる回生電流の時間変化を示すグラフである。 図6は、同上の電磁継電器において2つの可動接点の位置の時間変化を示すグラフである。 図7は、実施形態1の一変形例に係る電磁継電器の回路図である。 図8は、実施形態1の別の変形例に係る電磁継電器の回路図である。 図9は、実施形態2に係る電磁継電器の回路図である。 図10は、実施形態2の一変形例に係る電磁継電器の回路図である。
以下、実施形態に係る電磁継電器について、図面を用いて説明する。ただし、以下に説明する各実施形態は、本開示の様々な実施形態の一部に過ぎない。下記の各実施形態は、本開示の目的を達成できれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。
(実施形態1)
本実施形態の電磁継電器1は、例えば、自動車等の車両に備えられる。以下、図1を参照して、電磁継電器1の回路構成について説明する。
(電磁継電器の回路構成)
電磁継電器1は、電磁石装置2(図2参照)と、2つの固定接点F1、F2と、2つの可動接点M1、M2と、回生部3と、制御部11と、を備えている。電磁継電器1は、電源スイッチ12を更に備えている。
2つの固定接点F1、F2及び2つの可動接点M1、M2の各々は、導電性を有している。可動接点M1は、可動接点M2に電気的に接続されている。2つの固定接点F1、F2の間には、例えば、電源V2と、電源V2に直列に接続された電装品100とが電気的に接続される。電源V2は、例えば、自動車のバッテリである。電磁石装置2は、コイルL1を含む。コイルL1には、電源V1から電流が供給される。電源V1は、例えば、電源V2の電圧を降圧する降圧回路を含む電源である。電源スイッチ12は、電源V1(直流電源)からコイルL1に電流を供給する配線W2に設けられている。コイルL1は、電源スイッチ12を介して電源V1に電気的に接続されている。電源V2には、電装品100が接続されることに限定されず、任意の負荷が接続されていてもよい。
コイルL1に電流が流れると、コイルL1が磁束を発生することにより、可動接点M1が移動して固定接点F1に接し、かつ、可動接点M2が移動して固定接点F2に接する。これにより、2つの固定接点F1、F2間が電気的に接続され、電源V2から電装品100に電流が供給される。電磁継電器1では、コイルL1の状態が、電源V1から電流が供給される給電状態と、電源V1から電流が供給されない非給電状態とに相互に切り替わる。これにより、電装品100の状態が、電源V2から電流が供給される状態と、電源V2から電流が供給されない状態とに相互に切り替わる。
回生部3には、コイルL1で発生する回生電流I1が流れる。回生部3は、スイッチ31と、負荷32と、を含む。スイッチ31は、例えば、MOSFET(Metal-Oxide-Semiconductor Field-Effect Transistor)等の半導体スイッチである。負荷32は、例えば、抵抗器である。スイッチ31は、負荷32に並列に接続されている。
回生部3は、ダイオード33と、電圧制限素子34と、を更に含む。電圧制限素子34は、例えば、ツェナーダイオードである。電圧制限素子34は、ツェナーダイオードに限定されず、例えば、バリスタであってもよい。ダイオード33は、スイッチ31及び負荷32の並列回路に直列に接続されている。電圧制限素子34は、スイッチ31及び負荷32の並列回路とダイオード33とに直列に接続されている。より詳細には、スイッチ31及び負荷32の並列回路は、ダイオード33と電圧制限素子34との間に電気的に接続されている。
回生部3は、コイルL1に並列に接続されている。より詳細には、回生部3の第1端T1は、コイルL1の第1端L11(低電位側端子)に電気的に接続されている。第1端T1は、ダイオード33、負荷32及び電圧制限素子34の直列回路の電圧制限素子34側の端である。回生部3の第2端T2は、コイルL1の第2端L12(高電位側端子)に電気的に接続されている。第2端T2は、ダイオード33、負荷32及び電圧制限素子34の直列回路のダイオード33側の端である。
電圧制限素子34のアノードは、スイッチ31及び負荷32の並列回路の第1端301に電気的に接続されている。電圧制限素子34のアノードは、スイッチ31及び負荷32の並列回路とダイオード33とを介して、回生部3の第2端T2に電気的に接続されている。電圧制限素子34のカソードは、回生部3の第1端T1に電気的に接続されている。
ダイオード33のアノードは、スイッチ31及び負荷32の並列回路の第2端302に電気的に接続されている。ダイオード33のアノードは、スイッチ31及び負荷32の並列回路と電圧制限素子34とを介して、回生部3の第1端T1に電気的に接続されている。ダイオード33のカソードは、回生部3の第2端T2に電気的に接続されている。
より詳細には、ダイオード33のアノードは、電源V1とコイルL1との間の低電位側の配線W1に、スイッチ31及び負荷32の並列回路、電圧制限素子34及び第1端T1を介して接続されている。また、ダイオード33のカソードは、電源V1とコイルL1との間の高電位側の配線W2に、第2端T2を介して接続されている。
ダイオード33は、電源V1からスイッチ31及び負荷32の並列回路に電流が流れることを抑制する。
電源V1からコイルL1に電流が供給される状態から電流が供給されない状態になると、コイルL1は、自己誘導により回生電流I1を発生させる。また、コイルL1の逆起電圧(自己誘導起電圧)が所定電圧よりも大きいとき、電圧制限素子34の両端電圧は、電圧制限素子34(ツェナーダイオード)の降伏電圧よりも大きくなり、電圧制限素子34には、第1端T1側の端(カソード)から第2端T2側の端(アノード)へ電流が流れる。したがって、コイルL1の逆起電圧が所定電圧よりも大きいとき、電圧制限素子34(回生部3)には、コイルL1で発生する回生電流I1が流れる。
電源スイッチ12は、回生部3及びコイルL1の並列回路と電源V1との間に電気的に接続されている。電源スイッチ12は、例えば、MOSFET(Metal-Oxide-Semiconductor Field-Effect Transistor)等の半導体スイッチである。
制御部11は、スイッチ31のオンオフを制御する。また、制御部11(電源スイッチ制御部)は、電源スイッチ12のオンオフを制御する。より詳細には、制御部11は、スイッチ31のゲート電圧を制御することで、スイッチ31のオンオフを制御する。また、制御部11は、電源スイッチ12のゲート電圧を制御することで、電源スイッチ12のオンオフを制御する。制御部11は、例えば、プロセッサを有するコンピュータ(マイクロコンピュータ)により構成されている。
上述の通り、電磁継電器1では、コイルL1の状態が、電源V1から電流が供給される給電状態と、電源V1から電流が供給されない非給電状態とに相互に切り替わる。給電状態とは、より詳細には、制御部11が電源スイッチ12をオンにしているときの状態である。非給電状態とは、より詳細には、制御部11が電源スイッチ12をオフにしているときの状態である。
(電磁継電器の構造)
次に、図2、3を参照して、電磁継電器1の構造について説明する。
電磁継電器1の電磁石装置2は、コイルL1と、可動子21と、固定子22と、継鉄4と、を含む。電磁継電器1は、可動接触子51と、ホルダ52と、接圧ばね53と、復帰ばね54と、シャフト55と、ケース6と、第1の接点台71と、第2の接点台72と、を更に備えている。また、電磁継電器1は、コイルL1が巻き付けられるコイルボビンを更に備えていてもよい。
以下の説明では、図2、3において、可動子21と固定子22とが並んでいる方向を上下方向と規定し、可動子21から見て固定子22側を上と規定し、固定子22から見て可動子21側を下と規定する。また、第1の接点台71と第2の接点台72とが並んでいる方向を左右方向と規定し、第2の接点台72から見て第1の接点台71側を左と規定し、第1の接点台71から見て第2の接点台72側を右と規定する。
継鉄4は、鉄等の磁性材料からなる。継鉄4は、第1の壁部41と、第2の壁部42と、第3の壁部43と、第4の壁部44と、を有している。第1の壁部41及び第3の壁部43は、矩形板状に形成されている。第1の壁部41及び第3の壁部43は、上下方向に厚みを有する。第2の壁部42及び第4の壁部44は、筒状に形成されている。第2の壁部42及び第4の壁部44の軸方向は、上下方向に沿っている。第2の壁部42は、軸方向から見て矩形状の角筒状に形成されている。第2の壁部42は、第1の壁部41の四辺及びその四辺の各々に対応する第3の壁部43の四辺を連結する。すなわち、第2の壁部42は、第1の壁部41の外縁から第3の壁部43の外縁までに亘って形成されている。第3の壁部43は、円状の開口部430を有している。第4の壁部44は、第1の壁部41、第2の壁部42及び第3の壁部43とは別の部材からなる。第4の壁部44は、開口部430の周縁から上向きに突出している。第4の壁部44は、円筒状に形成されている。
なお、第2の壁部42は、筒状に形成されることに限定されず、第1の壁部41と第3の壁部43とを連結する矩形板状に形成されてコイルL1の左右に1つずつ配置されていてもよい。
固定子22は、鉄等の磁性材料からなる。固定子22は、第1の壁部41の下面411から下向きに突出している。固定子22は、円筒状に形成されている。
可動子21は、鉄等の磁性材料からなる。コイルL1に電流が流れていないときは、可動子21は、第3の壁部43の開口部430と、第4の壁部44の内側とに亘って配置されている。可動子21は、上下方向において固定子22に対向している。可動子21は、円柱状に形成されている。
復帰ばね54は、例えば、圧縮コイルばねである。復帰ばね54の少なくとも一部は、固定子22の内部に配置されている。可動子21と固定子22とが並ぶ一方向(上下方向)における復帰ばね54の第1端は、可動子21のうち、固定子22と対向する面(上面211)に接している。復帰ばね54の第2端は、継鉄4の第1の壁部41の下面411に接している。
シャフト55は、可動子21の上面211から上向きに突出している。シャフト55は、継鉄4の第1の壁部41を貫いている。シャフト55は、円柱状に形成されている。復帰ばね54は、シャフト55を囲むように配置されている。シャフト55は、例えば、非磁性材料からなる。
ホルダ52は、シャフト55につながっている。ホルダ52は、角筒状に形成されている。ホルダ52の軸方向は、左右方向に沿っている。ホルダ52の内部には、可動接触子51の一部と、接圧ばね53とが配置されている。接圧ばね53は、例えば、圧縮コイルばねである。可動接触子51は、接圧ばね53から上向きの力が加えられている。
可動接触子51は、板状の部材である。可動接触子51は、導電性を有している。可動接触子51の長手方向は、左右方向に沿っている。可動接触子51において、長手方向の第1端(左端)の上端には可動接点M1が固定されており、長手方向の第2端(右端)の上端には可動接点M2が固定されている。これにより、可動接触子51は、2つの可動接点M1、M2に電気的に接続されている。また、2つの可動接点M1、M2は、可動接触子51を介して互いに電気的に接続されている。
ケース6は、箱状に形成されている。ケース6は、上下方向に厚みを有する基部61と、基部61から下向きに突出する筒状部62と、を含む。筒状部62の先端は、継鉄4の第1の壁部41に接続されている。ケース6と第1の壁部41とにより、2つの固定接点F1、F2及び2つの可動接点M1、M2が収容される空間が形成されている。
2つの固定接点F1、F2は、第1の接点台71及び第2の接点台72を介して、電源V2(図1参照)及び電装品100(図1参照)に電気的に接続されている。第1の接点台71及び第2の接点台72は、ケース6の基部61に固定されている。第1の接点台71及び第2の接点台72は、基部61を貫通している。第1の接点台71及び第2の接点台72は、導電性を有している。第1の接点台71には、固定接点F1が電気的に接続されている。第2の接点台72には、固定接点F2が電気的に接続されている。固定接点F1は上下方向において可動接点M1に対向しており、固定接点F2は上下方向において可動接点M2に対向している。
コイルL1に電流が流れていないときは、2つの可動接点M1、M2は2つの固定接点F1、F2から離れた状態である。このときの2つの可動接点M1、M2の位置を、開位置と規定する。2つの可動接点M1、M2が開位置にあるとき、第1の接点台71と第2の接点台72との間は電気的に開放されている。
コイルL1は、可動子21及び固定子22を囲むように配置されている。電源スイッチ12(図1参照)がオンになることで、コイルL1に電流が流れると、コイルL1は磁束を発生する。コイルL1で発生する磁束は、継鉄4、可動子21及び固定子22を通る。コイルL1で発生する磁束により、可動子21と固定子22との間に吸引力が発生する。この吸引力により、可動子21が固定子22に向かって移動する。つまり、このとき、可動子21は、上向きに移動する。より詳細には、このとき、可動子21は、復帰ばね54を圧縮させながら上向きに移動する。また、このとき、可動子21は、継鉄4の第4の壁部44にガイドされながら移動する。
2つの可動接点M1、M2は、シャフト55、ホルダ52及び可動接触子51を介して可動子21につながっている。したがって、2つの可動接点M1、M2は、可動子21と一緒に移動する。
2つの可動接点M1、M2が開位置にあるとき、コイルL1に電流が流れると、可動子21と一緒に2つの可動接点M1、M2が上向きに移動することで、図3に示すように、可動接点M1は固定接点F1に接触し、可動接点M2は固定接点F2に接触する。これにより、可動接点M1が固定接点F1に電気的に接続され、可動接点M2が固定接点F2に電気的に接続される。そのため、第1の接点台71と第2の接点台72とが電気的に接続される。可動接点M1が固定接点F1に接触し、可動接点M2が固定接点F2に接触しているときの2つの可動接点M1、M2の位置を、閉位置と規定する。2つの可動接点M1、M2が閉位置にあるとき、接圧ばね53から可動接触子51に加えられる上向きの力によって、可動接点M1と固定接点F1との接触圧力及び、可動接点M2と固定接点F2との接触圧力が生じる。2つの可動接点M1、M2が閉位置にあるとき、可動子21は固定子22に接触している。
コイルL1に流れる電流が低減し、コイルL1で発生する磁束が低減すると、可動子21と固定子22との間の吸引力も低減する。吸引力が復帰ばね54の弾性力を下回ると、復帰ばね54の弾性力により、可動子21が下向きに移動する。すると、2つの可動接点M1、M2は、可動子21と一緒に下向きに移動する。これにより、2つの可動接点M1、M2は、閉位置から開位置へ移動する。
また、復帰ばね54の弾性力は、可動子21を下向きに移動させる向きに作用する。したがって、2つの可動接点M1、M2が開位置にあり可動子21が固定子22から離れているときに、電磁継電器1に振動又は衝撃が加えられた場合に、可動子21が固定子22側へ移動する可能性が低減される。
(電磁継電器の動作例)
次に、電磁継電器1の動作例について、図1、4を参照してより詳細に説明する。
制御部11は、電源スイッチ12及びスイッチ31のオンオフを制御する。制御部11が電源スイッチ12をオンにしてコイルL1の状態を給電状態にすると、2つの可動接点M1、M2が開位置から閉位置へ移動し、電源V2から電装品100に電流が供給される。制御部11が電源スイッチ12をオフにしてコイルL1の状態を非給電状態にしてから時間が経過すると、2つの可動接点M1、M2が開位置に移動し、電源V2から電装品100に電流が供給されなくなる。
制御部11は、電源スイッチ12をオンにしてコイルL1の状態を給電状態にしているときは、スイッチ31をオンにする(図4参照)。また、制御部11は、電源スイッチ12をオフにしてコイルL1の状態を非給電状態にしているときは、スイッチ31をオフにする(図4参照)。
制御部11が電源スイッチ12をオンにしてコイルL1の状態を給電状態にしているときに、電磁継電器1に振動又は衝撃が加えられると、電源V1からコイルL1への電流の供給が一時的に遮断される(瞬断する)可能性がある。このとき、コイルL1は、自己誘導により回生電流I1を発生させる。また、このとき、スイッチ31はオンになったままである。また、このとき、コイルL1の逆起電圧は、所定電圧よりも大きいとする。つまり、このとき、電圧制限素子34には第1端T1側の端(カソード)から第2端T2側の端(アノード)へ電流が流れる。したがって、コイルL1で生じた回生電流I1は、電圧制限素子34、スイッチ31及びダイオード33をこの順で通る経路A1を経て、コイルL1に戻る。
このように、コイルL1の状態が給電状態のときに電源V1からコイルL1への電流の供給が一時的に遮断された場合は、回生電流I1は、スイッチ31を通りコイルL1に戻る。しばらくの間は、回生電流I1によりコイルL1が磁束を発生させ続けるので、2つの可動接点M1、M2は閉位置に留まり、電源V2から電装品100への電流の供給が継続される。このとき、負荷32に流れる回生電流I1の大きさは、スイッチ31に流れる回生電流I1の大きさよりも小さい。したがって、スイッチ31がオフであって回生電流I1が負荷32に流れスイッチ31に流れない場合と比較して、負荷32での電力の消費量が小さいので、電源V2から電装品100への電流の供給がより長く継続される。
コイルL1の逆起電圧は、逆起電圧が生じてから時間が経過するにつれて小さくなる。コイルL1の逆起電圧が小さいほど、電圧制限素子34の両端電圧は小さい。したがって、コイルL1及び回生部3には、電圧制限素子34(ツェナーダイオード)の降伏電圧が小さいほど長い時間、回生電流I1が流れる。電圧制限素子34を降伏電圧の異なる別のツェナーダイオードに変更することで、コイルL1及び回生部3に回生電流I1が流れる時間を変更できる。これにより、電源V1からコイルL1への電流の供給が一時的に遮断された場合に、電源V2から電装品100への電流の供給が継続される時間の長さを変更できる。また、回生部3において電圧制限素子34を省略してもよい。電圧制限素子34の有無により、電源V1からコイルL1への電流の供給が一時的に遮断された場合に、電源V2から電装品100への電流の供給が継続される時間の長さを変更できる。
制御部11が電源スイッチ12をオンからオフに切り替えることで、コイルL1の状態が給電状態から非給電状態になると、コイルL1は、自己誘導により回生電流I1を発生させる。制御部11は、電源スイッチ12をオフにしているときはスイッチ31をオフにするので、このとき、スイッチ31はオフになっている。また、このとき、コイルL1の逆起電圧は、所定電圧よりも大きいとする。つまり、このとき、電圧制限素子34には第1端T1側の端(カソード)から第2端T2側の端(アノード)へ電流が流れる。したがって、コイルL1で生じた回生電流I1は、電圧制限素子34、負荷32及びダイオード33をこの順で通る経路A2を経て、コイルL1に戻る。
要するに、制御部11は、コイルL1の状態が給電状態から非給電状態になると、スイッチ31を制御する(オフにする)ことで、負荷32に回生電流I1を流させる。負荷32に回生電流I1が流れると、負荷32は電力を消費する。これにより、回生電流I1が負荷32に流れない場合と比較して、回生電流I1と、コイルL1において回生電流I1により生じる磁束と、磁束により生じる可動子21(図2参照)と固定子22(図2参照)との間の吸引力とがより早く低減する。そのため、制御部11が電源スイッチ12をオンからオフに切り替えたとき、2つの可動接点M1、M2を閉位置から開位置へより早く移動させることができる。よって、2つの可動接点M1、M2が2つの固定接点F1、F2から離れるときに発生するアークをより早く消すことができる。また、電源V2から電装品100へ電流が供給される状態から電流が供給されない状態へと、より早く切り替えることができる。
図5に、コイルL1に流れる回生電流I1の大きさと、制御部11が電源スイッチ12をオンからオフに切り替えてから経過した時間との関係を示す。図5において、実線は、スイッチ31をオフにしている場合の回生電流I1の大きさであり、破線は、スイッチ31をオンにしている場合の回生電流I1の大きさである。また、図6に、2つの可動接点M1、M2の位置と、制御部11が電源スイッチ12をオンからオフに切り替えてから経過した時間との関係を示す。図6において、実線は、スイッチ31をオフにしている場合の2つの可動接点M1、M2の位置であり、破線は、スイッチ31をオンにしている場合の2つの可動接点M1、M2の位置である。図5の縦軸及び横軸、並びに図6の横軸の数値はそれぞれ、1目盛りがある大きさとなるように正規化された数値である。
図5に示すように、スイッチ31をオンにしている場合よりも、スイッチ31をオフにしている場合の方が、単位時間あたりの回生電流I1の減少量は大きく、回生電流I1は短い時間で0になる。その結果、図6に示すように、スイッチ31をオフにしている場合よりも、スイッチ31をオンにしている場合の方が、2つの可動接点M1、M2が閉位置から開位置へ向かって移動し始めるまでに要する時間が長く、2つの可動接点M1、M2が開位置に到達するまでに要する時間も長い。
制御部11は、電源スイッチ12をオンにして電装品100に電流を供給するときは、スイッチ31をオンにする。これにより、スイッチ31をオフにしているときと比較して、電源V1からコイルL1への電流の供給が一時的に遮断された場合に、2つの可動接点M1、M2がより長い時間、閉位置に留まるので、電源V2から電装品100への電流の供給をより長い時間継続できる。一方で、電装品100に電流を供給している状態から電装品100に電流を供給しない状態に切り替えるときは、制御部11は、スイッチ31をオフにする。これにより、スイッチ31をオンにしているときと比較して、2つの可動接点M1、M2がより早く開位置へ移動するので、電源V2から電装品100への電流の供給をより早く遮断し、かつ、2つの可動接点M1、M2で発生するアークをより早く消すことができる。
(実施形態1の変形例)
次に、実施形態1の変形例を列挙する。以下の変形例は、適宜組み合わせて実現されてもよい。
実施形態1では、制御部11は、スイッチ31のオンオフを制御する機能と、電源スイッチ12のオンオフを制御する機能とを有している。これに対して、スイッチ31のオンオフを制御する機能を有する構成と、電源スイッチ12のオンオフを制御する機能を有する構成とが個別に設けられていてもよい。
また、電源スイッチ12がオンになっているとき、電源V1からコイルL1に供給される電流がスイッチ31に流れないことが好ましい。これにより、スイッチ31での電力損失を低減できる。例えば、図1に示すように、スイッチ31及び負荷32の並列回路は、ダイオード33のアノードと、電圧制限素子34のアノードとの間に電気的に接続されていることが好ましい。あるいは、図7に示すように、ダイオード33は、スイッチ31及び負荷32の並列回路の第1端301と電圧制限素子34との間に電気的に接続されていることも好ましい。図7に示す電磁継電器1Aでは、回生部3Aは、コイルL1に並列に接続されている。あるいは、図8に示すように、電圧制限素子34は、スイッチ31及び負荷32の直列回路の第2端302とダイオード33との間に電気的に接続されていることも好ましい。図8に示す電磁継電器1Bでは、回生部3Bは、コイルL1に並列に接続されている。
また、実施形態1の2つの可動接点M1、M2及び2つの固定接点F1、F2は、a接点を構成しているが、これに限定されず、b接点又はc接点を構成していてもよい。
また、実施形態1の電磁継電器1は、可動子21の直動(変位)により、2つの可動接点M1、M2と2つの固定接点F1、F2とが接触した状態と離れた状態とになるプランジャ型リレーであるが、電磁継電器1は、プランジャ型リレーに限定されない。電磁継電器1は、例えば、可動子が支点を軸にして回転することにより、可動接点が移動し、可動接点と固定接点とが接触した状態と離れた状態とになるヒンジ型リレーであってもよい。
また、固定接点の個数は2つに限定されず、1つであってもよいし、3つ以上であってもよい。可動接点の個数は2つに限定されず、1つであってもよいし、3つ以上であってもよい。
また、電磁石装置2、制御部11、電源スイッチ12及び回生部3は、1つの筐体に集約されていてもよいし、複数の筐体に分散して設けられていてもよい。制御部11、電源スイッチ12及び回生部3のうち一部又は全部は、継鉄4の内側の空洞に配置されていてもよいし、ケース6に収容されていてもよいし、継鉄4及びケース6とは別の構成である筐体に収容されていてもよい。
(実施形態1のまとめ)
以上説明したように、第1の態様に係る電磁継電器1(又は1A、1B)は、2つの固定接点F1、F2と、2つの可動接点M1、M2と、電磁石装置2と、回生部3(又は3A、3B)と、制御部11と、を備える。2つの可動接点M1、M2は、2つの固定接点F1、F2に接触する閉位置と2つの固定接点F1、F2から離れた開位置との間で移動可能である。電磁石装置2は、コイルL1を含む。電磁石装置2は、コイルL1に電流が流れると、コイルL1が磁束を発生することにより、2つの可動接点M1、M2を、閉位置と開位置とのうち一方から他方へ移動させる。回生部3(又は3A、3B)は、スイッチ31と、負荷32と、を含む。回生部3(又は3A、3B)は、コイルL1に接続されている。負荷32は、スイッチ31に接続され、電流が流れると電力を消費する。制御部11は、スイッチ31のオンオフを制御する。コイルL1の状態が、電源V1から電流が供給される給電状態から、電源V1から電流が供給されない非給電状態になると、回生部3(又は3A、3B)には、コイルL1からの回生電流I1が流れる。制御部11は、コイルL1の状態が給電状態から非給電状態になると、スイッチ31を制御することで、負荷32に回生電流I1を流させる。
上記の構成によれば、コイルL1の状態が給電状態から非給電状態になると、負荷32が回生電流I1を消費する。これにより、電磁継電器1(又は1A、1B)が負荷32を備えていない場合と比較して、コイルL1で生じる回生電流I1がより早く低減する。
また、第2の態様に係る電磁継電器1(又は1A、1B)では、第1の態様において、スイッチ31は、負荷32に並列に接続されている。回生部3(又は3A、3B)は、ダイオード33を更に含む。ダイオード33は、スイッチ31及び負荷32の並列回路に直列に接続されている。ダイオード33のカソードは、電源V1とコイルL1との間の高電位側の配線W2に接続される。回生部3(又は3A、3B)は、コイルL1に並列に接続されている。
上記の構成によれば、回生部3(又は3A、3B)は、コイルL1に並列に接続されているので、回生電流I1が回生部3(又は3A、3B)以外の回路(例えば、電源V1)に流れる可能性を低減できる。
また、第3の態様に係る電磁継電器1(又は1A、1B)では、第2の態様において、回生部3(又は3A、3B)は、電圧制限素子34を更に含む。電圧制限素子34は、スイッチ31及び負荷32の並列回路とダイオード33とに直列に接続されている。電圧制限素子34には、コイルL1の逆起電圧が所定電圧よりも大きいとき、回生電流I1が流れる。
上記の構成によれば、コイルL1の状態が給電状態から非給電状態になり、コイルL1に所定電圧よりも大きい逆起電圧が発生した場合に、回生部3(又は3A、3B)以外の回路(例えば、電源V1)を逆起電圧から保護できる。
また、第4の態様に係る電磁継電器1(又は1A、1B)では、第3の態様において、電圧制限素子34は、ツェナーダイオードである。
上記の構成によれば、電圧制限素子34をツェナーダイオードにより構成できる。
また、第5の態様に係る電磁継電器1(又は1A、1B)では、第1~4の態様のいずれか1つにおいて、スイッチ31は、負荷32に並列に接続されている。制御部11は、コイルL1の状態が給電状態のときは、スイッチ31をオンにし、コイルL1の状態が非給電状態のときは、スイッチ31をオフにする。
上記の構成によれば、コイルL1の状態が給電状態から非給電状態になると、スイッチ31がオフになるので、回生電流I1は負荷32に流れて消費される。一方で、コイルL1の状態が給電状態のときは、スイッチ31がオンになっているので、電源V1からコイルL1への電流の供給が一時的に遮断されても、回生部3(又は3A、3B)とコイルL1との間で回生電流I1が循環し、コイルL1に電流が流れた状態を維持できる。
また、第6の態様に係る電磁継電器1(又は1A、1B)では、第1~5の態様のいずれか1つにおいて、電磁石装置2は、可動子21と、継鉄4と、固定子22と、を更に含む。可動子21は、2つの可動接点M1、M2と一緒に移動する。継鉄4は、コイルL1で発生する磁束が通る。固定子22は、コイルL1で発生する磁束により、可動子21との間に、可動子21を移動させる吸引力が発生する。
上記の構成によれば、コイルL1で生じる回生電流I1が負荷32で消費されてより早く低減することによって、電磁石装置2において、可動子21と固定子22との間に発生する吸引力をより早く低減させることができる。
また、第7の態様に係る電磁継電器1(又は1A、1B)では、第1~6の態様のいずれか1つにおいて、負荷32は、抵抗器である。
上記の構成によれば、負荷32は抵抗器であるから、電磁継電器1(又は1A、1B)に設けられた基板等に容易に実装できる。また、負荷32を抵抗値の異なる別の抵抗器に変更したり、負荷32として可変抵抗器を用いたりすることで、負荷32における電力の消費量を容易に変更できる。すなわち、コイルL1で生じる回生電流I1が低減する量を容易に変更できる。
第1の態様以外の構成については、電磁継電器1(又は1A、1B)に必須の構成ではなく、適宜省略可能である。
また、第8の態様に係る制御方法は、電磁継電器1(又は1A、1B)の制御方法である。電磁継電器1(又は1A、1B)は、2つの固定接点F1、F2と、2つの可動接点M1、M2と、電磁石装置2と、回生部3(又は3A、3B)と、を備える。2つの可動接点M1、M2は、2つの固定接点F1、F2に接触する閉位置と2つの固定接点F1、F2から離れた開位置との間で移動可能である。電磁石装置2は、コイルL1を含む。電磁石装置2は、コイルL1に電流が流れると、コイルL1が磁束を発生することにより、2つの可動接点M1、M2を、閉位置と開位置とのうち一方から他方へ移動させる。回生部3(又は3A、3B)は、スイッチ31と、負荷32と、を含む。回生部3(又は3A、3B)は、コイルL1に接続されている。負荷32は、スイッチ31に接続され、電流が流れると電力を消費する。コイルL1の状態が、電源V1から電流が供給される給電状態から、電源V1から電流が供給されない非給電状態になると、回生部3(又は3A、3B)には、コイルL1からの回生電流I1が流れる。制御方法は、コイルL1の状態が給電状態から非給電状態になると、スイッチ31を制御することで、負荷32に回生電流I1を流させることを含む。
上記の構成によれば、コイルL1の状態が給電状態から非給電状態になると、負荷32が回生電流I1を消費する。これにより、電磁継電器1(又は1A、1B)が負荷32を備えていない場合と比較して、コイルL1で生じる回生電流I1がより早く低減する。
上記態様に限らず、実施形態1に係る電磁継電器1(又は1A、1B)の種々の構成(変形例を含む)は、制御方法にて具現化可能である。
(実施形態2)
次に、実施形態2に係る電磁継電器1Cについて、図9を参照して説明する。実施形態1と同様の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
電磁継電器1Cにおいて、回生部3Cは、スイッチ31及び負荷32の並列回路を含む。ダイオード33及び電圧制限素子34は、電磁継電器1Cのうち回生部3Cの外部の構成として設けられている。回生部3Cは、コイルL1に直列に接続されている。スイッチ31及び負荷32の並列回路の第2端302は、コイルL1の第2端L12(高電位側端子)に電気的に接続されている。スイッチ31及び負荷32の並列回路の第1端301は、電源スイッチ12を介して電源V1に電気的に接続されている。電源スイッチ12とスイッチ31及び負荷32の並列回路の第1端301との間には、ダイオード33のカソードが電気的に接続されている。ダイオード33のアノードは、電圧制限素子34(ツェナーダイオード)のアノードに電気的に接続されている。電圧制限素子34のカソードは、コイルL1の第1端L11(低電位側端子)と電源V1との間に電気的に接続されている。
制御部11は、電源スイッチ12をオンにしてコイルL1の状態を給電状態にしているときは、スイッチ31をオンにする(図4参照)。また、制御部11は、電源スイッチ12をオフにしてコイルL1の状態を非給電状態にしているときは、スイッチ31をオフにする(図4参照)。
上記の構成により、制御部11が電源スイッチ12をオンにしてコイルL1の状態を給電状態にしているときに、電源V1からコイルL1への電流の供給が一時的に遮断された場合は、コイルL1で発生する回生電流I1は、経路A3を経て、コイルL1に戻る。経路A3は、電圧制限素子34、ダイオード33及びスイッチ31をこの順で通る経路である。このとき、負荷32に流れる回生電流I1の大きさは、スイッチ31に流れる回生電流I1の大きさよりも小さい。したがって、スイッチ31がオフであって回生電流I1が負荷32に流れスイッチ31に流れない場合と比較して、負荷32での電力の消費量が小さいので、電源V2から電装品100への電流の供給がより長く継続される。
また、制御部11が電源スイッチ12をオンからオフに切り替え、コイルL1の状態を給電状態から非給電状態に切り替えた場合は、コイルL1で発生する回生電流I1は、経路A4を経て、コイルL1に戻る。経路A4は、電圧制限素子34、ダイオード33及び負荷32をこの順で通る経路である。したがって、回生電流I1は、負荷32に流れて負荷32で消費される。これにより、コイルL1で生じる回生電流I1をより早く低減させることができる。
図10に、実施形態2の一変形例に係る電磁継電器1Dを示す。図10に示すように、スイッチ31及び負荷32の並列回路(回生部3C)は、コイルL1に直列に、電圧制限素子34のカソードとコイルL1の第1端L11との間に電気的に接続されていてもよい。
上述した各実施形態は、変形例も含めて、適宜組み合わせて実現されてもよい。
1、1A、1B、1C、1D 電磁継電器
2 電磁石装置
3、3A、3B、3C 回生部
4 継鉄
11 制御部
21 可動子
22 固定子
31 スイッチ
32 負荷
33 ダイオード
34 電圧制限素子
F1、F2 固定接点
I1 回生電流
L1 コイル
M1、M2 可動接点
V1 電源
W2 配線

Claims (5)

  1. 固定接点と、
    前記固定接点に接触する閉位置と前記固定接点から離れた開位置との間で移動可能な可動接点と、
    コイルを含み、前記コイルに電流が流れると、前記コイルが磁束を発生することにより、前記可動接点を、前記閉位置と前記開位置とのうち一方から他方へ移動させる電磁石装置と、
    スイッチと、前記スイッチに並列に接続され、電流が流れると電力を消費する負荷と、前記スイッチ及び前記負荷の並列回路に直列に接続されたダイオードと、前記スイッチ及び前記負荷の前記並列回路と前記ダイオードとに直列に接続された電圧制限素子と、を含み、前記コイルに直列又は並列に接続されている回生部と、
    前記スイッチのオンオフを制御する制御部と、を備え、
    前記コイルの状態が、電源から電流が供給される給電状態から、前記電源から電流が供給されない非給電状態になると、前記回生部には、前記コイルからの回生電流が流れ、
    前記制御部は、前記コイルの状態が前記給電状態から前記非給電状態になると、前記スイッチを制御することで、前記負荷に前記回生電流を流させ
    前記ダイオードのカソードは、前記電源と前記コイルとの間の高電位側の配線に接続され、
    前記電圧制限素子には、前記コイルの逆起電圧が所定電圧よりも大きいとき、前記回生電流が流れる、
    電磁継電器。
  2. 前記電圧制限素子は、ツェナーダイオードである、
    請求項1記載の電磁継電器。
  3. 前記電磁石装置は、
    前記可動接点と一緒に移動する可動子と、
    前記コイルで発生する前記磁束が通る継鉄と、
    前記コイルで発生する前記磁束により、前記可動子との間に、前記可動子を移動させる吸引力が発生する固定子と、を更に含む、
    請求項1又は2に記載の電磁継電器。
  4. 前記負荷は、抵抗器である、
    請求項1~3のいずれか一項に記載の電磁継電器。
  5. 電磁継電器の制御方法であって、
    前記電磁継電器は、
    固定接点と、
    前記固定接点に接触する閉位置と前記固定接点から離れた開位置との間で移動可能な可動接点と、
    コイルを含み、前記コイルに電流が流れると、前記コイルが磁束を発生することにより、前記可動接点を、前記閉位置と前記開位置とのうち一方から他方へ移動させる電磁石装置と、
    スイッチと、前記スイッチに並列に接続され、電流が流れると電力を消費する負荷と、前記スイッチ及び前記負荷の並列回路に直列に接続されたダイオードと、前記スイッチ及び前記負荷の前記並列回路と前記ダイオードとに直列に接続された電圧制限素子と、を含み、前記コイルに直列又は並列に接続されている回生部と、を備え、
    前記コイルの状態が、電源から電流が供給される給電状態から、前記電源から電流が供給されない非給電状態になると、前記回生部には、前記コイルからの回生電流が流れ、
    前記制御方法は、前記コイルの状態が前記給電状態から前記非給電状態になると、前記スイッチを制御することで、前記負荷に前記回生電流を流させることを含み、
    前記ダイオードのカソードは、前記電源と前記コイルとの間の高電位側の配線に接続され、
    前記電圧制限素子には、前記コイルの逆起電圧が所定電圧よりも大きいとき、前記回生電流が流れる、
    制御方法。
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