JP4910759B2 - 電磁接触器 - Google Patents

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Description

本発明は、配電盤などにおいて電源と負荷との間に接続され、負荷への電源供給のオン/オフ操作やオン時に過電流が発生しても接点消耗を軽減するための接点装置を有する電磁接触器に関する。
電磁接触器には、その電源投入時に当該電磁接触器に使用されているコンデンサ負荷等の起動電流が過大な場合、開閉接点が異常な消耗を起こすため、この消耗を軽減する接点機能を有するタイプのものがある。
例えば、コンデンサ負荷等の起動電流が過大な場合、起動電流の軽減を図る方法として、図11の電気回路図に示すように、2台の電磁接触器M1,M2を電源Pとコンデンサ負荷Cとの間に並列接続して用いる方法がある。これは、3相の電源Pとコンデンサ負荷Cとの間に、3相の接点M2aを有する電磁接触器M2が配線接続され、更に、同電源Pとコンデンサ負荷Cとに相毎に抵抗器Rを介して、3相の接点M1aを有する電磁接触器M1が、電磁接触器M2に並列接続されて構成されている。
この構成において、一方の電磁接触器M1が最初に投入されると、電源Pから抵抗器R及び接点M1aを介してコンデンサ負荷Cへ過大な起動電流が流れるが、この際、起動電流は、抵抗器Rによって軽減される。この起動電流が定常状態になった一定時間経過後、他方の電磁接触器M2が投入されると、定常状態となった電流が接点M2aを介してコンデンサ負荷Cへ流れる。この後、先に投入されていた電磁接触器M1の接点M1aを開放させる方法がある。
この他の例として特許文献1に示す構成のものもある。この種の電磁接触器を図12〜図17を介して説明する。図12は電磁接触器の電気回路図、図13は電磁接触器のオン/オフ動作のタイミングチャート、図14〜図17は電磁接触器の動作説明のための内部構成図である。
図12に示すように、電磁接触器M3は、3相の主接点11と副接点10とを備えており、3相の電源Pとコンデンサ負荷Cとの間に主接点11が配線接続され、更に、電源Pとコンデンサ負荷Cとの間に相毎に抵抗としてリアクトル線3を介して、副接点10が主接点11に対して並列接続されて構成されている。なお、副接点10は、主接点11よりも小型である。
また、リアクトル線3、副接点10及び主接点11以外の構成部品は、図14(図15〜図17も同様)に、それら構成部品3,10,11も含んで示す通りである。即ち、1は副接点10を収納する副接点外部ケース、2は端子ネジ、3はリアクトル線、4は本体端子ネジ、5は副接点支え部、5aは副接点支え連結部、6は主接点支え部、6aは主接点支え連結部、7は可動鉄心、8は固定鉄心、9はコイル、9aはコイル端子、10は副接点、11は主接点、12は復帰スプリングである。
この電磁接触器M3の動作を説明する。図14に示すように、コイル9に電圧が印加されていない状態では、可動鉄心7と固定鉄心8とは所定距離離れているので2つの破線枠で示すように、主接点11及び副接点10の双方も離れたオフ状態にある。
その後、電磁接触器M3の投入操作によって、図13に示す時刻t1にて、コイル電圧Vcが印加されると、コイル9に電流が流れて励磁され、この電磁力によって可動鉄心7が固定鉄心8に吸い寄せられ、所定距離吸い寄せられると、時刻t2に示すように、副接点10がオンとなる。この実際の状態を図15の上側の破線枠内に示す。この時点では主接点11はオフ状態である。その副接点10のオンによって、電源Pから起動電流がリアクトル線3及び副接点10を介してコンデンサ負荷Cへ流れる。この際、起動電流は、リアクトル線3によって軽減される。
この際、コイル電圧Vcが印加状態なので、図16に示すように可動鉄心7が更に固定鉄心8に吸い寄せられ、図13の時刻t3にて、下側の破線枠内に示すように主接点11がオンとなる。このオンのタイミングは、副接点10を介して流れる起動電流が定常状態となる時間に設定されており、主接点11のオンによって電源Pからの電流は、主接点11を介してコンデンサ負荷Cへ流れる。この時点で副接点10もオンとなっているがリアクトル線3の抵抗があるので電流は副接点10の経路へは殆ど流れない。
ここでも、コイル電圧Vcが印加状態なので、可動鉄心7は更に吸い寄せられ、最後には図17に示すように固定鉄心8に吸着状態となる。このタイミングを時刻t4で示す。
電磁接触器M3の遮断動作は、投入動作の逆で、時刻t5において、コイル電圧Vcが印加されなくなると、直ぐに時刻t6において、主接点11がオフとなり、これから所定時間経過後の時刻t7において、副接点10がオフとなって遮断される。
更に、この他の例として特許文献2や特許文献3に示す構成のものもある。
特許文献2は、主電磁接触器の開閉部と連動する補助接点ユニットを主電磁接触器の上部に載置し、前記主電磁接触器のコンタクトベース上端の磁性板と補助接点ユニットのコンタクトベース下端の永久磁石の相互の電磁力により、補助接点ユニットと主電磁接触器の開閉部が順次開閉することにより起動電流を軽減する電磁接触器において、補助接点ユニットと主電磁接触器の各々のコンタクトベースが投入状態で相互の接触面が傾斜している場合でも正常に接触しているときと同様に安定して動作可能なようになっている。
特許文献3は、収納用の同一の筐体と、少なくとも1つの固定接点部分及び可動部分により作用される固定接点部分と協働する可動接点部分を備えた少なくとも1つの回路遮断器と、可動部分の駆動を保証する制御機構とからなる部分接触作用多極スイッチ装置である。制御機構は回路遮断器の可動部分に機械結合の仲介を通して接続され、機械結合は解放自在結合からなる。この解放自在結合は、磁気的に互いに結合する各々永久磁石及び磁性材料のプレートからなり、制御機構のストロークの間に解放位置へ移動自在であって、可動部分により及ぼされる抵抗力が所定閾値を越えたとき、当該解放自在結合が制御機構の復帰ストロークの終りにおいて係合位置へ移動自在となるようになっている。この部分接触作用多極スイッチ装置は、開放又は閉成状態への装置の動きの移行状態の合図発生に応用することができる。
実公平6−48727号公報 実用新案登録第3074696号公報 特開平5−266778号公報
しかし、上述した従来技術においては、次のような問題がある。
図11に示した構成では、2つの電磁接触器M1,M2を用いて配線しなければならないので、大きな取付けスペースが必要となる。
図12〜図17に示した電磁接触器は、1つなので上記のような取付けスペースの問題は無いが、主接点11よりも小型である副接点10は遮断を行う構造であるため、消耗が激しく寿命が短かった。更には、通電時に何らかの原因で副接点10が溶着した場合、遮断のためにコイル電圧Vcが解除されると、副接点10が溶着状態のため、主接点11が先にオフとなり、電流はリアクトル線3と副接点10を介した経路を流れることになる。この状態で電流が流れ続けると、リアクトル線3が過熱して切断してしまうことになる。
また、特許文献2及び3は、何れも永久磁石と磁性体を使用して連結する構成をとっているので、永久磁石の磁力のばらつきが大きく、このため機械的に連結したものに比べて連結が不安定であった。更に、永久磁石は高価なのでコスト高の要因となっていた。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、小取付けスペース且つ低コストで、投入遮断用の接点の長寿命化を図ることができる電磁接触器を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明の請求項1による電磁接触器は、電源と負荷との各端子を橋接するオン動作、その橋接を解除するオフ動作を行う主接点と、この主接点に電気的な抵抗手段を介して並列接続され、該主接点同様にオン及びオフ動作を行う副接点と、これら主接点と副接点に連結され、コイル電圧印加による励磁時の固定鉄心に対する可動鉄心の吸引動作によって副接点、主接点の順でオン動作を行わせ、この後のコイル電圧印加解除による非励磁時の固定鉄心に対する可動鉄心の離間動作によって主接点、副接点にオフ動作を行わせる電磁石操作手段とを有してなる電磁接触器において、前記電磁石操作手段は、前記主接点がオンとなって所定時間経過した後に、励磁状態にありながら、前記副接点のみをオフ動作させる連結機構によって当該副接点に連結されているとともに、前記電磁石操作手段と前記副接点との連結機構は、前記副接点を前記吸引動作に従い前記橋接する方向に第1の弾性力に逆らって移動する副接点支え部と、この副接点支え部に設けられたカギ形状部と、このカギ形状部に一端部が係合され、他端部から該一端部へ向かう第2の弾性力で保持されたスライド手段と、前記吸引動作に従い前記副接点支え部を同方向に移動させ、この移動時に前記スライド手段を前記係合が外れる方向に前記第2の弾性力に逆らって移動させ、前記副接点及び前記主接点がオンとなった後に前記可動鉄心が更に移動して前記固定鉄心に吸着する間に、前記係合が外れて前記第1の弾性力で前記副接点支え部が前記橋接を解除する位置に戻る動作を行わせる主接点連結用支え部とを備えていることを特徴とする。
この構成によれば、必ず副接点が主接点よりも先にオフとなるので、従来のように副接点での遮断は行わない。このため消耗が激しく寿命が短くなるといったことが無くなる。言い換えれば、副接点の長寿命化を図ることができる。更に、副接点を短時間でオフとすることができるので、従来のように副接点が溶着することが無くなり、溶着状態のため主接点が先にオフとなって電流が抵抗手段と副接点を介した経路を流れ続け、当該抵抗手段が過熱して切断するといった不具合もなくなる。また、1つの電磁接触器で済むので小取付けスペースで実現することができる。また、電磁接触器の投入時に最初に副接点をオンとして過大な起動電流を流し、この後、電流が低下して主接点がオンとなり安定した直後にリアクトルにより殆ど電流の流れていない副接点を機械的に自動でオフとするための電磁石操作手段と副接点との連結機構を、カギ形状部を有する副接点支え部と、スライド手段と、主接点連結用支え部とを備えた簡単な構成で実現することができる。従って、従来のように高価な永久磁石も使用しないので、安価に構成することができる。
以上説明したように本発明によれば、小取付けスペース且つ低コストで、投入遮断用の接点の長寿命化を図ることができるという効果がある。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る電磁接触器の構成を示し、(a)は電磁接触器全体の構成を示す断面図、(b)は(a)の紙面左方向からの副接点外部ケース内の構成を示す断面図である。図2は、本発明の実施の形態に係る電磁接触器の構成を示す一部断面斜視図である。但し、図1及び図2において、図14に示した従来構成例の各部に対応する部分には同一符号を付す。
図1(及び図2)に示す本実施の形態の電磁接触器M10は、破線枠で囲んだ3相の主接点11と副接点10とを備えており、電気的には、既に説明済みの図12の電気回路と同様に、3相の電源Pとコンデンサ負荷Cとの間に主接点11が配線接続され、更に、電源Pとコンデンサ負荷Cとの間に相毎に抵抗としてリアクトル線3を介して、副接点10が主接点11に対して並列接続されて構成されている。なお、副接点10は、主接点11よりも物理的に小型である。また、本実施の形態の説明において電源Pとコンデンサ負荷Cは図11を参照する。
また、リアクトル線3、副接点10及び主接点11以外の構成部品は、図1(及び図2)に、それら構成部品3,10,11も含んで示す通りである。即ち、1は副接点10を収納する副接点外部ケース、1aはスプリングガイド、1bは斜め突起形状、2は端子ネジ、3はリアクトル線、4は本体端子ネジ、5は副接点支え部、5bはスプリングガイド、5cはカギ形状部、5dはカギ形状部5cの傾斜面、6は主接点支え部、6aは主接点支え連結部、7は可動鉄心、8は固定鉄心、9はコイル、9aはコイル端子、10は副接点、11は主接点、12は復帰スプリング、13は主接点連結用支え部、13aは連結部、13bはスプリングガイド、14はスライド駒(スライド手段)、14aは摺動部、14bは引掛部、15はスライド駒用スプリング、16は副接点支え用スプリングである。
なお、電磁石操作手段は、可動鉄心7、固定鉄心8及びコイル9から構成されており、電磁石操作手段と副接点の連結機構は、前記副接点支え部5、スライド駒14、主接点連結用支え部13等から構成されている。
これら構成要素から成る電磁接触器M10の特徴は、電磁接触器M10の投入時に最初に副接点10をオンとして過大な起動電流を流し、この後、電流が低下して主接点11がオンとなり安定した直後にリアクトルにより殆ど電流の流れていない副接点10を機械的にオフとする構成とした点にある。
その副接点10を機械的にオフとする構成を、更に図3〜図5を参照して説明する。まず図3の斜視図において、(a)に副接点支え部5に主接点連結用支え部13が組み合わされた状態を示し、(b)にスライド駒14の上面側の図、(c)にスライド駒14の下面側の図、(d)に主接点連結用支え部13を示す。副接点支え部5は、3相分の副接点10が独立して収容された縦長の収容部を有しており、一側面に概略L字型の主接点連結用支え部13が組み合わされている。この組み合わせによって、主接点連結用支え部13の連結部13aが各副接点10の中央部下方に配置された状態となる。
この副接点支え部5に主接点連結用支え部13を組み合わせる手順を、図4の斜視図を参照して説明する。まず、(a)に示すように、スライド駒14にスライド駒用スプリング15を組み合わせ、(b)に示すように、そのスライド駒用スプリング15が主接点連結用支え部13の縦長部分に垂直状態に当接するように、スライド駒14を当該主接点連結用支え部13の横長部分に載置する。
更に(c)に示すように、その載置されたスライド駒14が副接点支え部5の下面と主接点連結用支え部13の横長部分との間に移動自在に挟まれる状態に、主接点連結用支え部13を副接点支え部5に組み合わせる。この際、スライド駒14の引掛部14bが副接点支え部5のカギ形状部5cに係合されている。この係合状態では、スライド駒14は、スライド駒用スプリング15のバネ圧によって係合部分の方向に押し付けられて静止状態となっている。
次に、このように副接点支え部5と主接点連結用支え部13との組み合わせ部品を、図5の斜視図の(a)に示すように、副接点外部ケース1に収納する。この際、(b)の拡大図に示すように、副接点外部ケース1の下方の底面に、斜め突起形状1bがスライド駒14の下方に位置する状態に固定し、更に、斜め突起形状1bの傾斜面の上方近傍にスライド駒14の摺動部14aが配置される状態とする。次に(c)に示すように、各副接点10の収容部に収納してバネで保持する。
この図5(c)のように組み立てられた副接点外部ケース1における主接点連結用支え部13の連結部13aを、図1に示すように、主接点支え部6の主接点支え連結部6aに連結して電磁接触器M10を完成させる。
次に、この電磁接触器M10の投入遮断時の動作を、図6及び図7〜図10を参照して説明する。但し、図6は電磁接触器のオン/オフ動作のタイミングチャート、図7〜図10は電磁接触器の動作説明のための構成を示し、(a)は電磁接触器全体の構成を示す断面図、(b)は(a)の紙面左方向からの副接点外部ケース内の構成を示す断面図である。
まず、図7に示すように、コイル9に電圧が印加されていない状態では、可動鉄心7と固定鉄心8とは所定距離離れているので2つの破線枠で示すように、主接点11及び副接点10の双方も離れたオフ状態にある。
その後、電磁接触器M10の投入操作によって、図6に示す時刻t1にて、コイル電圧Vcが印加されると、コイル9に電流が流れて励磁され、この電磁力によって可動鉄心7が固定鉄心8に吸い寄せられ、所定距離吸い寄せられると、時刻t2に示すように、副接点10がオンとなる。この実際の状態を図8に示す。この時、図8(b)に示すように、可動鉄心7に組み合わされた主接点支え部6が可動鉄心7と同時に下方へ引き寄せられるので、主接点支え部6に連結された主接点連結用支え部13も一体に下方へ引き寄せられる。
従って、主接点連結用支え部13に組み合わされたスライド駒14も一体に下方へ引き寄せられ、このスライド駒14の引掛部14bに係合されたカギ形状部5cも一体に下方に引き寄せられる。この際、カギ形状部5cを一体に有する副接点支え部5も下方に引き寄せられるので、この分、副接点支え用スプリング16が圧縮される。また、スライド駒14の摺動部14aは、斜め突起形状1bの上端に当接状態となる。
この時点では主接点11はオフ状態である。その副接点10のオンによって、電源Pから起動電流がリアクトル線3及び副接点10を介してコンデンサ負荷Cへ流れる。この際、起動電流は、リアクトル線3によって軽減される。
更に、コイル電圧Vcが印加状態なので、図9に示すように可動鉄心7が更に固定鉄心8に吸い寄せられ、図6の時刻t3にて、主接点11がオンとなる。このオンのタイミングは、副接点10を介して流れる起動電流が定常状態となる時間に設定されており、主接点11のオンによって電源Pからの電流は、主接点11を介してコンデンサ負荷Cへ流れる。この時点で副接点10もオンとなっているがリアクトル線3の抵抗があるので電流は副接点10の経路へは殆ど流れない。
また、この主接点11がオンとなる動作では、可動鉄心7が更に下方に吸い寄せられるので、摺動部14aが斜め突起形状1bの傾斜面に沿って更に下方に下がる。このように傾斜面に沿って摺動部14aが下方に下がると、傾斜面の上から下へ向かう方向に摺動部14aが移動し、これに従ってスライド駒14が矢印Y1で示す方向に副接点支え用スプリング16のバネ圧に逆らって移動する。従って、スライド駒14の引掛部14bがカギ形状部5cからその矢印Y1で示す方向へ当該スライド駒14の移動分移動するので、引掛部14bとカギ形状部5cとの係合が浅くなる。この際、まだ引掛部14bと係合状態にあるカギ形状部5cを一体に有する副接点支え部5も下方に引き寄せられるので、更に、副接点支え用スプリング16が圧縮される。
この時点でもコイル電圧Vcは印加状態なので、可動鉄心7は更に吸い寄せられ、最後には図10(a)に示すように固定鉄心8に吸着状態となる。このタイミングは図6の時刻t4であり、この際、スライド駒14は更に上記の矢印Y1方向に移動するので、図10(b)に示すように、引掛部14bとカギ形状部5cとの係合が外れる。この際、圧縮されていた副接点支え用スプリング16の戻りバネ力に応じて、副接点支え部5が上方に戻り各副接点10がオフ状態となる。
その後の電磁接触器M10の遮断動作は、投入動作の逆で、時刻t5において、コイル電圧Vcが印加されなくなると、直ぐに時刻t6において、可動鉄心7が固定鉄心8から離れ上方に戻るので、これに応じて主接点11がオフとなって遮断される。また、図10(b)に示すように、スライド駒14の摺動部14aの傾斜面が、カギ形状部5cの傾斜面5dと所定間隔で平行状態となっているので、先のように可動鉄心7が上方に戻ると、傾斜面同士で滑り合い、図7(b)に示すように、スライド駒14がカギ形状部5cに係合状態となる。
このように本実施の形態の電磁接触器M10によれば、電磁接触器M10の投入時に最初に副接点10をオンとして過大な起動電流をリアクトルにより抑えて流し、この後、電流が低下して主接点11がオンとなり安定した直後に副接点10を機械的に自動でオフとする構成とした。これを1つの電磁接触器M10で実現可能なので、小取付けスペースで済む。
また、その副接点10を機械的に自動でオフとする構成は、上述のように、カギ形状部5cを有する副接点支え部5と、スライド駒14と、斜め突起形状1bを有する主接点連結用支え部13とを備えた簡単な構成で実現可能であって、高価な永久磁石も使用しないので、安価に構成することができる。
更に、必ず副接点10が主接点11よりも先にオフとなるので、従来のように主接点11よりも後で副接点10をオフする構造であり、遮断を副接点で行うため、消耗が激しく寿命が短くなるといったことが無くなる。言い換えれば、副接点10の長寿命化を図ることができる。
更には、必ず副接点10が主接点11よりも先に短時間でオンからオフとなるので、従来のように副接点10の溶着の可能性が減り、溶着状態のため主接点11が先にオフとなって電流がリアクトル線3と副接点10を介した経路を流れ続け、当該リアクトル線3が過熱して切断するといった不具合もなくなる。
本発明の実施の形態に係る電磁接触器の構成を示し、(a)は電磁接触器全体の構成を示す断面図、(b)は(a)の紙面左方向からの副接点外部ケース内の構成を示す断面図である。 本実施の形態の電磁接触器の構成を示す一部断面斜視図である。 本実施の形態の電磁接触器の特徴部分の構成を示す斜視図であり、(a)は副接点支え部に主接点連結用支え部を組み合わせた状態の図、(b)はスライド駒の上面側の図、(c)はスライド駒の下面側の図、(d)は主接点連結用支え部の図である。 上記の副接点支え部に主接点連結用支え部を組み合わせる手順を説明するための斜視図であり、(a)はスライド駒にスライド駒用スプリングを組み合わせた図、(b)は(a)構成のスライド駒を主接点連結用支え部に載置した図、(c)は(b)構成の主接点連結用支え部を副接点支え部に組み合わせた図である。 (a)は上記の主接点連結用支え部を副接点支え部に組み合わせた部品を副接点外部ケースに収納した図、(b)は(a)の丸枠内の拡大図、(c)は副接点外部ケース内の完成図である。 本実施の形態の電磁接触器のオン/オフ動作を説明するためのタイミングチャートである。 本実施の形態の電磁接触器のオフ状態の構成を示し、(a)は電磁接触器全体の構成を示す断面図、(b)は(a)の紙面左方向からの副接点外部ケース内の構成を示す断面図である。 本実施の形態の電磁接触器の副接点のみオン状態の構成を示し、(a)は電磁接触器全体の構成を示す断面図、(b)は(a)の紙面左方向からの副接点外部ケース内の構成を示す断面図である。 本実施の形態の電磁接触器の副接点及び主接点がオン状態の構成を示し、(a)は電磁接触器全体の構成を示す断面図、(b)は(a)の紙面左方向からの副接点外部ケース内の構成を示す断面図である。 本実施の形態の電磁接触器の主接点のみオン状態の構成を示し、(a)は電磁接触器全体の構成を示す断面図、(b)は(a)の紙面左方向からの副接点外部ケース内の構成を示す断面図である。 従来の電磁接触器を2台並列接続した電磁接触器の電気回路図である。 従来の主接点及び副接点を用いた電磁接触器の電気回路図である。 図12に示す電磁接触器のオン/オフ動作を説明するためのタイミングチャートである。 従来の電磁接触器のオフ状態の構成を示す断面図である。 従来の電磁接触器の副接点のみオン状態の構成を示す断面図である。 従来の電磁接触器の副接点及び主接点がオン状態の構成を示す断面図である。 従来の電磁接触器の主接点のみオン状態の構成を示す断面図である。
符号の説明
1 副接点外部ケース
1a スプリングガイド
1b 斜め突起形状
2 端子ネジ
3 リアクトル線
4 本体端子ネジ
5 副接点支え部
5b スプリングガイド
5c カギ形状部
5d カギ形状部の傾斜面
6 主接点支え部
6a 主接点支え連結部
7 可動鉄心
8 固定鉄心
9 コイル
9a コイル端子
10 副接点
11 主接点
12 復帰スプリング
13 主接点連結用支え部
13a 連結部
13b スプリングガイド
14 スライド駒
14a 摺動部
14b 引掛部
15 スライド駒用スプリング
16 副接点支え用スプリング
M10 電磁接触器

Claims (1)

  1. 電源と負荷との各端子を橋接するオン動作、その橋接を解除するオフ動作を行う主接点と、この主接点に電気的な抵抗手段を介して並列接続され、該主接点同様にオン及びオフ動作を行う副接点と、これら主接点と副接点に連結され、コイル電圧印加による励磁時の固定鉄心に対する可動鉄心の吸引動作によって副接点、主接点の順でオン動作を行わせ、この後のコイル電圧印加解除による非励磁時の固定鉄心に対する可動鉄心の離間動作によって主接点、副接点にオフ動作を行わせる電磁石操作手段とを有してなる電磁接触器において、
    前記電磁石操作手段は、前記主接点がオンとなって所定時間経過した後に、励磁状態にありながら、前記副接点のみをオフ動作させる連結機構によって当該副接点に連結されているとともに、
    前記電磁石操作手段と前記副接点との連結機構は、前記副接点を前記吸引動作に従い前記橋接する方向に第1の弾性力に逆らって移動する副接点支え部と、この副接点支え部に設けられたカギ形状部と、このカギ形状部に一端部が係合され、他端部から該一端部へ向かう第2の弾性力で保持されたスライド手段と、前記吸引動作に従い前記副接点支え部を同方向に移動させ、この移動時に前記スライド手段を前記係合が外れる方向に前記第2の弾性力に逆らって移動させ、前記副接点及び前記主接点がオンとなった後に前記可動鉄心が更に移動して前記固定鉄心に吸着する間に、前記係合が外れて前記第1の弾性力で前記副接点支え部が前記橋接を解除する位置に戻る動作を行わせる主接点連結用支え部とを備えていることを特徴とする電磁接触器。
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