JP7042127B2 - 硬化性樹脂組成物、並びにそれを用いた成形体及びリードフレーム基板 - Google Patents
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Description
これらの課題に対して、近年、耐熱性が高い、ヒドロシリル化反応によって硬化する樹脂の半導体パッケージ用への適用が開示されている(例えば、特許文献2)。
(D)成分の含有量が全硬化性組成物中5~40重量%であり、(E)成分の含有量が全硬化性組成物中30~90重量%であり、(F)成分の含有量が全硬化性組成物中1~30重量%であり、(F)の(E)に対する重量比(F)/(E)が0.03~0.33であることを特徴とする硬化性樹脂組成物を用いることで上記課題が解決できることを見出し、本発明に至った。すなわち、本発明は以下の構成を有するものである。
(D)成分の含有量が全硬化性組成物中5~40重量%であり、(E)成分の含有量が全硬化性組成物中30~90重量%であり、(F)成分の含有量が全硬化性組成物中1~30重量%であり、(F)の(E)に対する重量比(F)/(E)が0.03~0.33であることを特徴とする硬化性樹脂組成物。
本発明の硬化性樹脂組成物は、(A)SiH基と反応性を有する炭素-炭素二重結合を1分子中に少なくとも2個含有する有機化合物、(B)SiH基を1分子中に少なくとも2個含有する有機化合物、(C)ヒドロシリル化触媒、(D)酸化チタン、(E)シリカ、(F)アスペクト比が2以上1,000未満である無機フィラーを含有し、(D)成分の含有量が全硬化性組成物中5~40重量%であり、(E)成分の含有量が全硬化性組成物中30~90重量%であり、(F)成分の含有量が全硬化性組成物中1~30重量%であり、(F)の(E)に対する重量比(F)/(E)が0.03~0.33であることを特徴とする硬化性樹脂組成物である。
以下、各成分について説明する。
(A)成分はSiH基と反応性を有する炭素-炭素二重結合を1分子中に少なくとも2個含有する有機化合物であって、室温下において固体状態であり、後述する(B)成分と相溶しないのであれば特に限定されない。
SiH基と反応性を有する炭素-炭素二重結合を1分子中に少なくとも2個含有する有機化合物としては、特開2000-265067に代表されるような(メタ)アクリル酸エステル系化合物、特開2006-36973に代表されるイソシアヌレート化合物系及びそのプレポリマー、分子末端にアルケニル基を有するポリシロキサン等を用いることが出来るが、強度の観点から、下記一般式(1)
(B)成分は1分子中に少なくとも2個のSiH基を含有する化合物であれば特に制限は無く、例えば国際公開WO96/15194に記載される化合物で、1分子中に少なくとも2個のSiH基を有するもの等が使用できる。
これらのうち、入手性の面からは、1分子中に少なくとも2個のSiH基を有する鎖状及び/又は環状オルガノポリシロキサンが好ましく、(A)成分との相溶性が良いという観点からは、さらに、下記一般式(2)
一般式(2)で表される化合物としては、入手容易性の観点からは、1,3,5,7-テトラメチルシクロテトラシロキサンであることが好ましい。
(B)成分は単独もしくは2種以上のものを混合して用いることが可能である。
(B)成分の揮発性が低くなり得られる硬化性樹脂組成物からのアウトガスの問題が生じ難いという観点及び該組成物から得られる硬化物に実用的な強度・靭性を与えるという観点から、揮発性が実質上なく、シロキサン骨格に加えて有機化合物由来の骨格が導入された成分を有することが、シロキサン骨格だけから構成される化合物よりも好ましい。該化合物の製造法は限定されないが(B)成分は、SiH基と反応性を有する炭素-炭素二重結合を1分子中に1個以上含有する有機化合物(α)と、1分子中に少なくとも2個のSiH基を有する化合物(β)を、ヒドロシリル化反応して得ることができる化合物であることが好ましい。
ここで(α)成分は上記した(A)成分の説明の中で示したSiH基と反応性を有する炭素-炭素二重結合を1分子中に少なくとも2個含有する化合物と同じもの(α1)も用いることができる。(α1)成分を用いると得られる硬化物の架橋密度が高くなり力学強度が高い硬化物となりやすい。
その他、SiH基と反応性を有する炭素-炭素二重結合を1分子中に1個含有する化合物(α2)も用いることができる。(α2)成分としては、SiH基と反応性を有する炭素-炭素二重結合を1分子中に1個含有する化合物であれば特に限定されない。
(α2)成分のSiH基と反応性を有する炭素-炭素二重結合の結合位置は特に限定されず、分子内のどこに存在してもよい。(α2)成分の具体的な例としては、前述した(A)成分以外に炭素-炭素二重結合を1分子中に1個含有する有機化合物などが挙げられる。
上記のような(α1)成分あるいは/および(α2)成分としては単一のものを用いてもよいし、複数のものを組み合わせて用いてもよい。
(β)成分は、1分子中に少なくとも2個のSiH基を有する化合物であり、鎖状及び/又は環状のポリオルガノシロキサンもその例である。
具体的には、例えば
ここで、(α)成分との相溶性が良くなりやすいという観点から、下記一般式(3)
入手容易性等から、1,3,5,7-テトラメチルシクロテトラシロキサンであることが好ましい。
上記したような各種(β)成分は単独もしくは2種以上のものを混合して用いることが可能である。
次に、本発明の(B)成分として、(α)成分と(β)成分をヒドロシリル化反応して得ることができる化合物を用いる場合の、(α)成分と(β)成分とのヒドロシリル化反応に関して説明する。
これらの中では、触媒活性の点から塩化白金酸、白金-オレフィン錯体、白金-ビニルシロキサン錯体等が好ましい。また、これらの触媒は単独で使用してもよく、2種以上併用してもよい。
また、上記触媒には助触媒を併用することが可能であり、例としてトリフェニルホスフィン等のリン系化合物、ジメチルマレート等の1,2-ジエステル系化合物、2-ヒドロキシ-2-メチル-1-ブチン等のアセチレンアルコール系化合物、単体の硫黄等の硫黄系化合物、トリエチルアミン等のアミン系化合物等が挙げられる。助触媒の添加量は特に限定されないが、ヒドロシリル化触媒1モルに対しての好ましい添加量の下限は、10-2モル、より好ましくは10-1モルであり、好ましい添加量の上限は102モル、より好ましくは10モルである。
反応時間、反応時の圧力も必要に応じ種々設定できる。
(α)成分と(β)成分を反応させた後に、溶媒あるいは/および未反応の(α)成分あるいは/および(β)成分を除去することもできる。これらの揮発分を除去することにより、得られる(B)成分が揮発分を有さないため(A-1)成分との硬化の場合に揮発分の揮発によるボイド、クラックの問題が生じにくい。除去する方法としては例えば、減圧脱揮の他、活性炭、ケイ酸アルミニウム、シリカゲル等による処理等が挙げられる。減圧脱揮する場合には低温で処理することが好ましい。この場合の好ましい温度の上限は100℃であり、より好ましくは60℃である。高温で処理すると増粘等の変質を伴いやすい。
ヒドロシリル化触媒としては、ヒドロシリル化反応の触媒活性があれば特に限定されないが、例えば、白金の単体、アルミナ、シリカ、カーボンブラック等の担体に固体白金を担持させたもの、塩化白金酸、塩化白金酸とアルコール、アルデヒド、ケトン等との錯体、白金-オレフィン錯体(例えば、Pt(CH2=CH2)2(PPh3)2、Pt(CH2=CH2)2Cl2)、白金-ビニルシロキサン錯体(例えば、Pt(ViMe2SiOSiMe2Vi)n、Pt[(MeViSiO)4]m)、白金-ホスフィン錯体(例えば、Pt(PPh3)4、Pt(PBu3)4)、白金-ホスファイト錯体(例えば、Pt[P(OPh)3]4、Pt[P(OBu)3]4)(式中、Meはメチル基、Buはブチル基、Viはビニル基、Phはフェニル基を表し、n、mは、整数を示す。)、ジカルボニルジクロロ白金、カールシュテト(Karstedt)触媒、また、アシュビー(Ashby)の米国特許第3159601号および3159662号明細書中に記載された白金-炭化水素複合体、ならびにラモロー(Lamoreaux)の米国特許第3220972号明細書中に記載された白金アルコラート触媒が挙げられる。さらに、モディック(Modic)の米国特許第3516946号明細書中に記載された塩化白金-オレフィン複合体も本発明において有用である。
また、白金化合物以外の触媒の例としては、RhCl(PPh)3、RhCl3、RhAl2O3、RuCl3、IrCl3、FeCl3、AlCl3、PdCl2・2H2O、NiCl2、TiCl4、等が挙げられる。
(D)成分は酸化チタンであり、組成物の反射率を向上させる効果を有する。酸化チタンの種類としては特に限定はなく、ルチル型、アナターゼ型、ブルカイト型などを用いることが出来るが安定性の観点でルチル型を用いることが好ましい。平均粒径としても種々のものが用いられるが、得られる硬化物の光線反射率が高くなりやすく、また硬化性樹脂組成物タブレットがより硬くなるという観点から、1.0μm以下のものが好ましく、0.30μm以下のものがより好ましく、0.25μm以下のものが最も好ましい。
酸化チタンの製造方法としては、硫酸法、塩素法などいずれの方法により製造されたものも使用できる。
酸化チタンの表面に無機化合物や有機化合物を被覆する場合は、湿式法や乾式法の公知の方法を用いて、例えば酸化チタンの乾式粉砕の際、スラリー化した際あるいは湿式粉砕した際に行うことができる。他にも、液相法、気相法等、種々の方法が挙げられる。
表面処理の方法としても各種方法を適用することができ、湿式法、乾式法、液相法、気相法等、種々の方法が例示できる。
(E)成分は、シリカであり、0~1000℃の温度範囲において、熱膨張係数が0.45~0.60×10-6/℃の無機フィラーである。
(F)成分は、アスペクト比が2以上1,000未満の(D)成分や(E)成分とは異なる無機フィラーであり、パッケージ基板の反りを低減する効果を有する。ここで言うアスペクト比とは、(長軸部の長さ)/(短軸断面長さ)から計算される。アスペクト比は2未満の場合、反りの低減効果が小さいため好ましくなく、1,000以上である場合は、樹脂の流動性が悪化するため好ましくない。さらに好ましくは、アスペクト比が3以上500未満である。
さらにこの範囲では成形性についても問題がない。なお、ガラス繊維、アルミナ繊維、チタン酸カリウム、ウォラストナイト等の熱膨張係数は2~8×10-6/℃程度である。
本発明の樹脂組成物として、さらに(G)成分として、SiH基と反応性を有する炭素-炭素二重結合を1分子中に少なくとも1個含有する分子量が1000以上のシリコーン化合物を添加してもよい。(G)成分は、実質的にSi-O-Si結合からなるシロキサン骨格で構成されるシリコーン化合物であり、一般の有機系高分子を用いる場合と比較して、耐熱性、耐光性に優れた硬化物を得ることができる。さらに、(G)成分を用いることにより無機充填材と混合した場合に、より小さな熱膨張係数を有しながら、靭性に優れた硬化物を与える硬化性樹脂組成物とすることができ、よりパッケージ基板の反りの低下を抑制することができる。
この場合、骨格に結合した置換基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、オクチル基等のアルキル基、フェニル基、2-フェニルエチル基、2-フェニルプロピル基等のアリール基、メトキシ基、エトキシ基、イソプロポキシ基等のアルコキシ基、水酸基等の基を挙げることができる。これらのうち、耐熱性が高くなりやすいという点においては、メチル基、フェニル基、水酸基、メトキシ基が好ましく、メチル基、フェニル基がより好ましい。また、SiH基と反応性を有する炭素-炭素二重結合を有する置換基としては、ビニル基、アリル基、アクリロキシ基、メタクリロキシ基、アクリロキシプロピル基、メタクリロキシプロピル基等を挙げることができるが、これらのうち反応性がよいという点においては、ビニル基が好ましい。
Rn(CH2=CH)mSiO(4-n-m)/2
(式中、Rは水酸基、メチル基あるいはフェニル基から選ばれる基であり、n、mは0≦n<4、0<m≦4、0<n+m≦4を満たす数)であらわされる分子量1000以上のシリコーン化合物である。
これらの内、反り抑制効果がより得られやすいという点においては、ビニル基を末端に有する直鎖状ポリシロキサンが好ましく、ビニル基を両末端に有する直鎖状ポリシロキサンがより好ましく、両末端にビニル基を有する直鎖状ポリジメチル-ポリジフェニルシロキサンあるいは直鎖状ポリメチルフェニルシロキサンがさらに好ましく、両末端にビニル基を有する直鎖状ポリジメチル-ポリジフェニルシロキサンあるいは直鎖状ポリメチルフェニルシロキサンであって、全置換基に対するフェニル基の量が10モル%以上であるシロキサンであることが特に好ましい。
本発明においては、必要に応じて以下に示す各種添加剤を使用することができる。
(硬化遅延剤)
本発明の硬化性樹脂組成物の保存安定性を改良する目的、あるいは製造過程でのヒドロシリル化反応の反応性を調整する目的で、硬化遅延剤を使用することができる。硬化遅延剤としては、脂肪族不飽和結合を含有する化合物、有機リン化合物、有機イオウ化合物、窒素含有化合物、スズ系化合物、有機過酸化物等が挙げられ、これらを併用してもかまわない。
また、これらのヒドロシリル化硬化遅延剤は単独で使用してもよく、2種以上併用してもよい。
本発明の硬化性樹脂組成物には老化防止剤を添加してもよい。老化防止剤としては、ヒンダートフェノール系等一般に用いられている老化防止剤の他、クエン酸やリン酸、硫黄系老化防止剤等が挙げられる。
本発明における硬化性樹脂組成物は、各種成形のためにタブレットとして使用することもできる。タブレットの形状は、特に限定されず、円柱状、角柱状、円盤状、球状などの形状を含むが、トランスファー成形に一般的な円柱状が好ましい。
本発明における硬化性樹脂組成物を用いて、成形体を作成することができる。成形方法としては、特に限定されず、硬化性樹脂組成物の成形方法として一般的なトランスファー成形や圧縮成形などの方法を用いることができる。本発明における硬化性樹脂組成物を硬化してなる成形体は、その480nmにおける分光反射率が90%以上であり、180℃24時間の耐熱試験後の分光反射率の保持率(耐熱試験後の分光反射率/初期の分光反射率×100)が90%以上であることが望ましい。
硬化物の分光反射率の測定方法については、例えば分光光度計を用いて測定することができる。
本発明における硬化性樹脂組成物を基板と共に成形して、発光ダイオード用パッケージを作製することができる。
形状については特定されないが、基板構造が実質的に金属の片面に樹脂が成形されている形状を有する場合(例えばMAPタイプ)において特に本発明の効果が得られやすい。
また発光ダイオードや受光素子の場合などにおいてはさらにレンズを適用することも可能であり、封止剤をレンズ形状に成形してレンズ機能を持たせることも可能である。
本発明で言う半導体パッケージの成形方法としては各種の方法が用いられる。例えば、射出成形、トランスファー成形、RIM成形、キャスティング成形、プレス成形、コンプレッション成形等、熱可塑性樹脂やエポキシ樹脂、シリコーン樹脂等の熱硬化性樹脂に一般に用いられる各種成形方法が用いられる。これらの内、成形サイクルが短く成形性が良好であるという点においてはトランスファー成形が好ましい。成形条件も任意に設定可能であり、例えば成形温度についても任意であるが、硬化が速く成形サイクルが短く成形性が良好になりやすいという点においては100℃以上、より好ましくは120℃以上、さらに好ましくは150℃以上の温度が好ましい。上記のような各種方法によって成形した後、必要に応じて後硬化(アフターキュア)することも任意である。後硬化した方が耐熱性が高くなり易い。
硬化時間も種々設定できるが、高温短時間で反応させるより、比較的低温長時間で反応させた方が歪のない均一な硬化物が得られやすいという点において好ましい。逆に、高温短時間で反応させる方が成形サイクルを短くできるという点において好ましい。
成形時の圧力も必要に応じ種々設定でき、常圧、高圧、あるいは減圧状態で成形することもできる。ボイドの発生を抑制したり、充填性をよくしたり、場合によって発生する揮発分を除きやすいという点においては、減圧状態で硬化させることが好ましい。成形体へのクラックを防止できるという点においては、加圧状態で硬化させることが好ましい。
5Lの四つ口フラスコに、攪拌装置、滴下漏斗、冷却管をセットした。このフラスコにトルエン1800g、1,3,5,7-テトラメチルシクロテトラシロキサン1440gを入れ、120℃のオイルバス中で加熱、攪拌した。トリアリルイソシアヌレート200g、トルエン200g及び白金ビニルシロキサン錯体のキシレン溶液(白金として3wt%含有)1.44mlの混合液を50分かけて滴下した。得られた溶液をそのまま6時間加温、攪拌した後、未反応の1,3,5,7-テトラメチルシクロテトラシロキサン及びトルエンを減圧留去した。1H-NMRの測定によりこのものは1,3,5,7-テトラメチルシクロテトラシロキサンのSiH基の一部がトリアリルイソシアヌレートと反応した以下の構造を有することがわかった。
表1に示す通り、実施例及び比較例の硬化性樹脂組成物を混合して作製した。(A)成分としては、ジアリルモノグリシジルイソシアヌレート(四国化成製)を使用した。(B)成分としては、製造例1で得られた反応物を使用した。(C)成分としては、白金ビニルシロキサン錯体のキシレン溶液(白金として3wt%含有する白金ビニルシロキサン錯体、ユミコアプレシャスメタルズジャパン製、Pt-VTSC-3X)(D)成分としては、酸化チタンPFC-107(石原産業製)を使用した。(E)成分としてはシリカFB-9454FC(デンカ製)、(F)成分としては、ウォラストナイトとしてKAP-150(関西マテック製)、チタン酸カリウムとしてティスモD(大塚化学製)、ガラス繊維としてPFE-001(日東紡績製)を使用した。さらに(G)成分として、両末端ビニルポリメチルフェニルシロキサン共重合体(フェニル基:メチル基=3:7、数平均分子量15,000)を使用した。その他の成分としては、モノアリルジグリシジルイソシアヌレート(四国化成製)、1-エチニルシクロヘキサン-1-オール(アルドリッチ製)、Irganox1010(BASF製)、ステアリン酸カルシウム(堺化学工業製)を使用した。
基板としてAgめっきした縦68mm、横225m、厚み0.2mmの銅合金(KLF194、神戸製鋼製)からなるエッチングリードフレームを使用した。金型は、リフレクタとなる凹面を縦16列、横14列で合計224個有するキャビティ構造体4つからなるものを使用し、1枚のリードフレーム基板上にそれら構造体が1列に一体成形される。各リフレクタの凹面は上面φ2.7mm、底面φ2.55mm(テーパー角度:約8度)、高さ0.47mmで、底面には図1に示すような電極分離線が、ゲート方向に対して垂直になるよう設けられている。各リフレクタのピッチ間隔は縦横ともに3.2mmである。リードフレームおよび金型の材質および寸法は、上記の要件を満足する樹脂付きリードフレーム基板が作製できれば、特に制約はない。成形品の概略図を図1に示す。
Claims (7)
- (A)SiH基と反応性を有する炭素-炭素二重結合を1分子中に少なくとも2個含有する、下記一般式(1)で表される有機化合物、(B)SiH基を1分子中に少なくとも2個含有する、下記一般式(2)で表される環状オルガノポリシロキサン、(C)ヒドロシリル化触媒、(D)酸化チタン、(E)シリカ、(F)アスペクト比が2以上1,000未満である無機フィラーを含有し、
(D)成分の含有量が全硬化性組成物中5~40重量%であり、
(E)成分の含有量が全硬化性組成物中30~90重量%であり、
(F)成分の含有量が全硬化性組成物中1~30重量%であり、
(F)の(E)に対する重量比(F)/(E)が0.03~0.33であることを特徴とする硬化性樹脂組成物。
- (F)成分がガラス繊維、チタン酸カリウムまたはウォラストナイトを主成分とすることを特徴とする請求項1に記載の硬化性樹脂組成物。
- (F)成分がウォラストナイトを主成分とすることを特徴とする請求項1または2に記載の硬化性樹脂組成物。
- (A)成分がジアリルモノメチルイソシアヌレート又はジアリルモノグリシジルイソシアヌレートであることを特徴とする請求項1~3のいずれか一項に記載の硬化性樹脂組成物。
- 更に、(G)SiH基と反応性を有する炭素-炭素二重結合を1分子中に少なくとも1個含有する分子量が1000以上のシリコーン化合物を含むことを特徴とする請求項1~4のいずれか一項に記載の硬化性樹脂組成物。
- 請求項1~5のいずれか一項に記載の硬化性樹脂組成物を硬化してなり、波長480nmにおける分光反射率が90%以上であることを特徴とする成形体。
- 請求項1~5のいずれか一項に記載の硬化性樹脂組成物を用いた成形体からなることを特徴とするリードフレーム基板。
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