JP7041469B2 - 揺動板モータ及びその駆動方法 - Google Patents

揺動板モータ及びその駆動方法 Download PDF

Info

Publication number
JP7041469B2
JP7041469B2 JP2017084087A JP2017084087A JP7041469B2 JP 7041469 B2 JP7041469 B2 JP 7041469B2 JP 2017084087 A JP2017084087 A JP 2017084087A JP 2017084087 A JP2017084087 A JP 2017084087A JP 7041469 B2 JP7041469 B2 JP 7041469B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electromagnetic coils
stator
rocking plate
magnetic field
time
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017084087A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017201873A (ja
Inventor
ジェイ.アトムア ロバート
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Boeing Co
Original Assignee
Boeing Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Boeing Co filed Critical Boeing Co
Publication of JP2017201873A publication Critical patent/JP2017201873A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7041469B2 publication Critical patent/JP7041469B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K1/00Details of the magnetic circuit
    • H02K1/06Details of the magnetic circuit characterised by the shape, form or construction
    • H02K1/12Stationary parts of the magnetic circuit
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B64AIRCRAFT; AVIATION; COSMONAUTICS
    • B64CAEROPLANES; HELICOPTERS
    • B64C27/00Rotorcraft; Rotors peculiar thereto
    • B64C27/54Mechanisms for controlling blade adjustment or movement relative to rotor head, e.g. lag-lead movement
    • B64C27/58Transmitting means, e.g. interrelated with initiating means or means acting on blades
    • B64C27/68Transmitting means, e.g. interrelated with initiating means or means acting on blades using electrical energy, e.g. having electrical power amplification
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K1/00Details of the magnetic circuit
    • H02K1/06Details of the magnetic circuit characterised by the shape, form or construction
    • H02K1/12Stationary parts of the magnetic circuit
    • H02K1/17Stator cores with permanent magnets
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K3/00Details of windings
    • H02K3/04Windings characterised by the conductor shape, form or construction, e.g. with bar conductors
    • H02K3/28Layout of windings or of connections between windings
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K41/00Propulsion systems in which a rigid body is moved along a path due to dynamo-electric interaction between the body and a magnetic field travelling along the path
    • H02K41/06Rolling motors, i.e. motors having the rotor axis parallel to the stator axis and following a circular path as the rotor rolls around the inside or outside of the stator ; Nutating motors, i.e. having the rotor axis parallel to the stator axis inclined with respect to the stator axis and performing a nutational movement as the rotor rolls on the stator
    • H02K41/065Nutating motors
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02PCONTROL OR REGULATION OF ELECTRIC MOTORS, ELECTRIC GENERATORS OR DYNAMO-ELECTRIC CONVERTERS; CONTROLLING TRANSFORMERS, REACTORS OR CHOKE COILS
    • H02P31/00Arrangements for regulating or controlling electric motors not provided for in groups H02P1/00 - H02P5/00, H02P7/00 or H02P21/00 - H02P29/00

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Electromagnetism (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Aviation & Aerospace Engineering (AREA)
  • Reciprocating, Oscillating Or Vibrating Motors (AREA)
  • Linear Motors (AREA)
  • Connection Of Motors, Electrical Generators, Mechanical Devices, And The Like (AREA)
  • Synchronous Machinery (AREA)
  • Permanent Magnet Type Synchronous Machine (AREA)

Description

本開示は、概して、電気モータに関する。より具体的には、本開示の実施形態は、揺動板モータ(wobble plate motor)を駆動するための磁気システムに関する。
電気モータは、電磁エネルギーから機械エネルギーを生成する。交流(AC)モータは、一般的に、ロータ及び固定ステータを含む。固定ステータは、通常、導電性ワイヤの巻線を有しており、この巻線に交流が流れ、その交流が回転磁場を形成する。ロータの中には、ステータによって形成された回転磁場に反応する強磁性体のコンポーネントを含むものがある。そのようなロータは、ステータの磁場の回転に応じて、回転運動を行う。ロータを出力シャフトに連結することにより、AC電流の電磁エネルギーが、出力シャフトの回転機械エネルギーに変換される。
2つ以上のギアを使用することによって、ギア比による機械的効果を生じさせることができる。様々なギア配置によって、第1のギアが1回転すると、同じ時間内に第2のギアが1回転よりも多く又は少なく回転する構成とすることができる。ギア比は、これらの2つの回転数の比である。第2のギアが第1のギアより少なく回転する場合、そのようなギアの組み合わせは、ギアによる減速をもたらすものと言える。用途によっては、ギア比が極めて高く、ギアの減速量が極力小さいACモータを有することが望ましい場合がある。例えば、電流の多数回の振動を出力シャフトの1回転に変換するアクチュエータは、極めて精細な制御が可能である。
以前から、揺動板(wobble plate)式の駆動機構は、小型で高ギア比のモータを実現するための有望な手法であると考えられてきた。そのような揺動板式の駆動機構の例は、米国特許出願公開第2014/0285072号及び第2015/0015174号公報に開示されている。米国特許第2275827号及び第3249776号には、さらに古いシステムが開示されている。
揺動板機構では、ギアのうちの一方、例えばロータギアが、他方のギア、例えばステータギアの周囲に沿って章動する。本明細書において、章動する又は章動という言葉は、揺動(wobble)、揺れ(sway)、又は、円形ロッキング動(rocking motion)を含む。ロータギアの歯数とステータギアの歯数が1つ異なる場合、そのシステムは、ステータギアの歯数に等しいギア比を有することになる。原則として、揺動板式駆動機構のギア比は、非常に高くすることができる。
米国特許出願公開第2014/0285072号に開示された揺動板式駆動機構は、ステータ軸の周囲に配置された3個の電磁コイルを含むステータを利用している。これらのコイルは、互いに120度位相がずれた交流電流によって駆動され、コイル内部において、ステータ軸に平行な磁場を形成する。このような揺動板モータは、過度に高いピーク電圧をコイルに印加する必要がある。
揺動板モータは、揺動板及びステータを含む。揺動板は、磁気感応性材料によって形成されるとともに、揺動軸を有している。ステータは、永久磁石及び一組の電磁コイルを含むとともに、ステータ軸を有している。揺動板は、揺動軸がステータ軸を中心として歳差運動するよう、ステータの周方向に章動するように構成されている。揺動板は、ステータに対する最近接移動点を有する。最近接移動点は、揺動板が章動するにつれて、ステータ軸を中心として移動する。永久磁石及び一組の電磁コイルは、ステータと揺動板との間に、所定の束密度を有する磁場を形成するように構成されており、最も高い束密度が、揺動板が章動するにつれて、ステータ軸を中心とする角度方向における、最近接移動点よりも前方の移動位置に存在するように構成されている。
揺動板モータは、磁気感応性材料によって形成されるとともに揺動軸を有する揺動板を含む。揺動板モータは、揺動板の下方に配置されるとともにステータ軸を有するステータを含む。ステータは、永久磁石と、永久磁石の下方に配置されたステータコアと、ステータコアの周囲に配置された一組の磁気感応性極片とを含む。ステータは、ステータコアの周囲における、ステータコアと一組の極片との間に配置された第1組の電磁コイルと、ステータコアの周囲における、ステータコアと一組の極片との間に配置された第2組の電磁コイルとをさらに含む。第1組の電磁コイルの其々は、第2組の電磁コイルのうちの一対の隣接する電磁コイルの其々と、周方向に重なっている。揺動板は、揺動軸がステータ軸を中心として歳差運動するよう、ステータの周方向に章動するように構成されている。揺動板は、ステータに対する最近接移動点を有し、最近接移動点は、揺動板が章動するにつれてステータ軸を中心として移動する。永久磁石ならびに第1組及び第2組の電磁コイルは、ステータと揺動板との間に所定の束密度を有する磁場を形成するように構成されており、最も高い束密度が、ステータ軸を中心とする角度方向における、最近接移動点よりも前方の移動位置に存在するように構成されている。
揺動板モータを磁気的に駆動する方法は、揺動板の下方に配置されるとともにステータ軸を有するステータを用意することを含む。ステータは、永久磁石と、永久磁石の下方に配置されたステータコアと、ステータコアの周囲に配置された一組の磁気感応性極片とを含む。極片は、永久磁石からの一次径方向磁場を伝播するように構成されている。ステータは、ステータコアの周囲における、ステータコアと一組の極片との間に配置された第1組の電磁コイルと、ステータコアの周囲における、ステータコアと一組の極片との間に配置された第2組の電磁コイルとをさらに含む。当該方法は、第1組の電磁コイルのうちの一対の隣接する電磁コイルの其々に第1電流を誘起することを含む。第1電流は、第1時刻において最小電流値、第2時刻において最大電流値、第3時刻において最小電流値となる。第3時刻と第1時刻との差は、揺動板の章動の一周期全体の数分の一である。当該方法は、第2組の電磁コイルのうちの一対の隣接する電磁コイルの其々に第2電流を誘起することを含む。第2電流は、第2時刻において最小電流値、第3時刻において最大電流値、第4時刻において最小電流値となる。第4時刻と第2時刻との差は、揺動板の章動の一周期全体の数分の一である。第1組の電磁コイルのうちの一対の隣接する電磁コイルの一方は、第2組の電磁コイルのうちの一対の隣接する電磁コイルの一方と周方向に重なっている。第1組の電磁コイルのうちの一対の隣接する電磁コイルの他方は、第2組の電磁コイルのうちの一対の隣接する電磁コイルの両方と周方向に重なっている。
特徴、機能、及び、利点は、本開示の様々な実施形態において個別に実現可能であるが、他の実施形態において互いに組み合わせてもよく、さらなる詳細については、以下の記載及び図面を参照することによって明らかになるであろう。
揺動板及びステータを含む、例示的な揺動板モータの概略等角図である。 永久磁石及び一組の電磁コイルを含む、揺動板モータのステータの一例の概略分解等角図である。 図2のステータの概略分解等角図である。 揺動板モータの別の例の概略断面図であり、永久磁石によって形成される磁束を示す図である。 図4の揺動板モータの概略上面図であり、永久磁石によって形成される磁束を示す図である。 図4の揺動板モータの概略断面図であり、一組の電磁コイルによって形成される磁束を示す図である。 図4の揺動板モータの概略断面図であり、一組の電磁コイルによって形成される磁束を示す図である。 揺動板モータを磁気的に駆動する方法を示す概略フローチャートである。 図2のステータの概略底面図である。 時間に対する、ステータの一組の電磁コイルに誘起される一組の電流を示すグラフの概略図である。
<概要>
永久磁石及び一組の電磁コイルを有し、各電磁コイル内にステータ軸に垂直な磁場を形成するように構成された揺動板モータの様々な実施形態を、以下に説明するとともに、関連する図面に図示する。別段の記載がない限り、揺動板モータ及び/又はその様々なコンポーネントは、本明細書において記載及び/又は図示した構造、部品、機能、及び/又は変形例の少なくとも1つを含んでいればよいが、これは必須ではない。また、本教示に関連させて本明細書に記載、図示、及び/又は図示した構造、部品、機能、及び/又は変形例を、他の同様のモータに含めることができるが、これは必須ではない。以下の様々な実施形態の説明は、単に例示的な性質のものであり、本開示やその適用例又は用途を、なんら限定することを意図するものではない。また、以下に説明する、実施形態によってもたらされる利点は、例示的な性質のものであり、すべての実施形態が同じ利点や同程度の利点をもたらすとは限らない。
<実施形態、構成要素、及び、代替例>
以下のセクションでは、例示的な揺動板モータならびに関連する方法の、選択された局面を説明する。これらのセクションにおける実施形態は、説明を目的とするものであり、本開示の全体の範囲を限定するものであると解釈されるべきではない。各セクションは、1つ又は複数の異なる発明、及び/又は背景的又は関連する情報、機能及び/又は構造を含みうる。
実施形態1:
本実施形態では、例示的な揺動板式駆動機構を説明する。図1を参照のこと。
図1は、概括的に符号10で示す揺動板モータの概略図である。揺動板モータ10は、揺動軸14を有する揺動板12と、ステータ軸18を有するステータ16とを含む。揺動板は、ステータの周方向に沿って章動するように構成されており、その際に揺動軸がステータ軸を中心として歳差運動を行う。具体的には、揺動板12は、ステータ16に対する最近接移動点20を有する。最近接移動点は、揺動板が章動するにつれて、ステータ軸を中心として周方向に移動する。最近接点20がステータ軸18を中心として移動する方向を、章動方向と称することにする。最近接移動点20は、ステータ軸18を中心として、矢印22で示す章動方向に移動しうる。最近接移動点20は、降下位置あるいは0度位置とも称する。
例えば、揺動板12は、一組の揺動歯部を有し、ステータ16は、一組のステータ歯部を有する。揺動板に対する揺動歯部及びステータに対するステータ歯部の形状、構成、配向、及び配置としては、様々なものが考えられる。例えば、ステータの上面24にステータ歯部を配置し、これに対応する揺動板の下面に揺動歯部を配置してもよい。別の例において、外周面26に揺動歯部を配置し、これに対応するステータの内周面にステータ歯部を配置してもよい。概括的に説明するために、揺動歯部及びステータ歯部は、図1において省略している。
揺動板12の章動に伴って、揺動歯部がステータ歯部と相互作用するように構成することができる。この相互作用は、例えば、一般的なギアシステムにおけるギア歯の噛み合いに類似するものである。例えば、揺動板が1回目の章動を行う際には、1番目の揺動歯部が1番目のステータ歯部と、2番目の揺動歯部が2番目のステータ歯部と、というように順次接触していく。揺動歯部の数とステータ歯部の数との相対数に応じ、揺動板が章動する際の揺動歯部とステータ歯部との相互作用により揺動板が回転する。
一例として、ステータ歯部の数が、揺動歯部の数より1つ多いものとする。この例では、揺動板12の1回目の章動中には、1番目の揺動歯部が1番目のステータ歯部と、2番目の揺動歯部が2番目のステータ歯部と、というように相互作用していく。しかしながら、1回目の章動の終わりでは、最後の揺動歯部は、最後から2番目のステータ歯部と相互作用し、1番目の揺動歯部が、最後のステータ歯部と相互作用する。すなわち、1回目の章動により、揺動板は、章動方向22とは反対の回転方向28に、隣接するステータ歯部間の角度間隔に等しい量だけ回転することになる。
別の例において、ステータ歯部の数が、揺動歯部の数より1つ少ないものとする。この例では、1回目の章動の終わりから2回目の章動の始まりにかけて、最後から2番目の揺動歯部が、最後のステータ歯部と相互作用し、さらに最後の揺動歯部が、1番目のステータ歯部と相互作用する。すなわち、1回目の章動により、揺動板12は、章動方向22と同じ方向である回転方向30に、隣接するステータ歯部間の角度間隔に等しい量だけ回転することになる。
揺動板12は、ステータ16に対して章動方向に章動する際に、章動方向と同じ又は反対の回転方向に回転しうる。揺動板は、ステータ歯部の数と等しい回数だけ章動することにより、完全に一回転する。すなわち、移動部材が1つだけ、すなわち揺動板だけの場合、揺動板モータ10のギア比を、数十又は数百とすることができる。当業者であればわかるように、揺動板12は、揺動板の回転を別の対象物に伝達するために、例えば、図1には示されていない出力板又はシャフトに連結される。
ステータ16の周方向に沿う揺動板12の章動は、揺動板に印加される力によって駆動される。例えば、揺動板に電磁力を印加し、これによって揺動板を章動させることができる。このような力は、ステータから送ることができる。このような力は、揺動板における任意の適切な位置に印加することができる。例えば、揺動板における、章動方向22において最近接移動点20よりも前方の位置に力が印加される。
揺動板12は、ステータ16に対する最離間移動点32を有しうる。最離間移動点は、揺動板における最近接移動点20の反対側に位置しうる。最離間移動点32を、180度位置と称する場合もある。章動方向22における0度位置20と180度位置32との中間に、90度移動位置34が存在しうる。同様に、章動方向22における180度位置32と0度位置20との中間に、270度移動位置36が存在しうる。
例えば、矢印38で示す力が、揺動板12の90度位置34に印加される。力38の向きは、適切な任意の向きに設定しうる。例えば、力38は、引力であり、ステータ16に向かう方向、あるいは、ステータ軸18に平行な方向である。揺動板が章動し、0度位置20、90度位置34、及び180度位置32のすべてが揺動板の周方向に移動するにつれて、力38も揺動板の周方向に移動する。これにより、力38は、常に、揺動板の90度位置34の近傍に印加される。すなわち、力38は、章動方向22において、降下位置20の前方に印加される。揺動板における降下位置よりも前方に印加された力によって、揺動板を章動させることができる。
力38は、例えば電磁力である。力38は、例えば、ステータ16によって形成された電磁場に対する、揺動板12の材料の反応の結果として生じる。ステータは、永久磁石及び一組の電磁コイルを含む。永久磁石及び一組の電磁コイルは、所定の束密度を有する磁場を、ステータと揺動板との間に形成するように構成されている。すなわち、ステータ16と揺動板12との間隙40に、磁場が形成されうる。揺動板は、例えば、磁場に反応するように構成された磁気感応性材料(magnetically susceptible material)によって形成される。磁気感応性材料は、磁場の存在下において、それ自体が磁化される。揺動板は、力38等の力を受けて反応するように構成可能である。
揺動板に印加される力は、揺動板とステータとの間の磁場の束密度に比例しうる。降下位置よりも前方の移動位置に印加力を作用させるため、永久磁石及び一組の電磁コイルは、例えば、章動方向22における、最近接移動点よりも前方の移動位置で束密度が最も高くなる磁場を形成するように構成されている。電磁コイルは、例えば、揺動板が章動する際に、磁場の最も高い束密度が、降下位置よりも常に前方に位置するように構成されている。
実施形態2:
本実施形態では、揺動板式駆動機構の例示的なステータを説明する。図2~3を参照のこと。
図2は、揺動板モータのステータ‐概括的に符号100で示す‐の一例の概略分解等角図である。ステータ100は、永久磁石102、ステータコア104、一組の磁気感応性極片106、及び、一組の電磁コイル108を含む。ステータ100は、ステータ軸110を有する。ステータ100のコンポーネントの相対的な配置及び配向は、ステータ軸を基準として説明することができる。「軸方向」は、ステータ軸110に対して平行な直線方向を指す。「径方向」は、ステータ軸110に対して垂直な直線方向を指す。「周方向」は、ステータ軸を中心とする角度方向であって、当該軸に沿う方向あるいは軸から離れる方向ではない方向を指す。
永久磁石102は、任意の好適な形状を有するとともに、任意の好適な磁場を形成するように構成することができる。例えば、永久磁石は、ステータ軸110を対称軸とする円筒状であり、ステータ軸に沿って永久磁石を貫通する経路112を含む。永久磁石102は、任意の好適な強磁性材料によって構成することができる。永久磁石102は、N極及びS極を有し、これらは、ステータ軸110に沿って実質的に整列している。永久磁石によって形成される磁場を、一次磁場と呼ぶ場合がある。
ステータコア104は、例えば、永久磁石102の下方に配置される。ステータコア104は、磁場内に配置された際に磁気モーメントを得ることができる磁気感応性材料によって形成することができる。例えば、ステータコア104は、電磁鋼又は鉄によって形成することができる。ステータコア104は、任意の適当な形状を有しうる。例えば、ステータコアは、ステータ軸110を対称軸とするとともに、永久磁石102の半径に一致する半径を有する円筒形である。ステータコアは、例えば永久磁石を通る経路112と整列する経路114を含みうる。
ステータ100は、永久磁石102とステータコア104との間に配置された水平スペーサ116を含みうる。水平スペーサ116は、永久磁石からステータコアに伝達される磁場を制限し、ステータ100によって形成される磁場の大きさの調整を補助する役割を行う。
一組の磁気感応性極片106は、ステータコア104の周囲に配置されている。極片106は、ステータ100内の磁場を、ステータの1つのコンポーネントから別のコンポーネントに導くことができる。電磁鋼などの任意の適当な磁気感応性材料によって、極片を形成することができる。また、極片は、任意の好適な数だけ設けることができる。例えば、図2に示した例は、12個の極片を含む。また、極片は、任意の好適な形状を有することができる。例えば、図2に示した12個の極片は、くさび形であり、極片に代えてくさび片と称する場合もある。極片106は、一組の垂直スペーサ118によって、互いに離隔されている。垂直スペーサ118は、垂直スペーサ間に位置する極片の磁場を隔離するのを助ける役割を行う。
一組の磁気感応性極片106は、まとめて1つの上面領域120を有している。極片は、その上面領域の大きさが、永久磁石102の上面領域の所定倍となるような大きさ及び構成とされている。いくつかの例において、極片の上面領域120は、永久磁石の上面領域の3倍である。
一組の電磁コイル108は、ステータコア104の周囲における、ステータコアと磁気感応性極片106との間に配置されている。一組の電磁コイルは、第1組の電磁コイル及び第2組の電磁コイルを含む。例えば、第1組の電磁コイルは、3個の内側電磁コイル124を含み、第2組の電磁コイルは、3個の外側電磁コイル126を含む。3個の外側電磁コイル126は、例えば、内側電磁コイル124と一組の磁気感応性極片106との間に配置されている。電磁コイルの第1組及び第2組は、2個、3個、及び4個以上を含め、任意の適当な数のコイルを含むことができる。第1組の電磁コイルの数と第2組の電磁コイルの数は、同じでなくともよい。一組の電磁コイル108の底面図を、図9に示す。
図2に戻ると、第1組の電磁コイル124の其々は、第2組の電磁コイル126のうちの一対の隣接する電磁コイルの其々と、周方向に重なっている。また、第2組の電磁コイル126の其々は、第1組の電磁コイル124のうちの一対の隣接する電磁コイルの其々と周方向に重なりうる。一組の電磁コイル108の其々は、ステータ軸110に垂直に配向されたコイル軸128を有しうる。各電磁コイルは、コイル軸128を中心として複数の閉ループ130を形成する1つ又は複数の導体を含みうる。一組の電磁コイルの其々に電流が流れると、各コイルは、コイル軸に実質的に平行な配向の磁場を、コイル内に形成しうる。
内側電磁コイル124と外側電磁コイル126とが上述のように周方向に重なる場合、電磁コイルのうちの1つによって形成される磁力線が、別の電磁コイルによって形成された1つ又は複数の閉ループを通る。例えば、内側電磁コイル124のうちの1つによって形成された磁場の一部は、一対の隣接する外側電磁コイル126の其々を通る。一対の隣接する外側電磁コイルの間に角度間隙(angular gap)132が存在する場合、例えば、内側電磁コイルによって形成された磁場の一部は、一対の隣接する外側電磁コイルのいずれをも通らない。
同様に、例えば、外側電磁コイル126のうちの1つによって形成された磁場の一部は、一対の隣接する内側電磁コイル124の其々を通る。一対の隣接する内側電磁コイルの間に角度間隙134が存在する場合、例えば、外側電磁コイルによって形成された磁場の一部は、一対の隣接する内側電磁コイルのいずれをも通らない。
図3は、ステータ100の非分解図である。ステータ100は、永久磁石及び一組の磁気感応性極片106の上方に配置された上側部材136を含みうる。上側部材は、極片の上面領域及び永久磁石の上面領域を覆っている。上側部材は、経路138を含んでおり、これは、図2に符号112で示した永久磁石を通る経路に、実質的に整列するものである。上側部材136は、電磁鋼のような磁気感応性材料など、任意の適当な材料によって形成することができる。
ステータによって形成された磁場は、軸方向に沿って、上側部材に入り、上側部材から出る。ステータ100は、揺動板を含む揺動板モータに使用することができる。そのようなシステムでは、揺動板は、例えば、上側部材136に隣接する位置に、ステータと揺動板との間に間隙を設けた状態で、配置される。磁力線は、例えば、実質的に軸方向に上側部材を通ってステータから出ると、ステータと揺動板との間隙を渡って、揺動板を通過し、再び揺動板とステータとの間隙を渡って、実質的に軸方向に上側部材を通ってステータに入る。
実施形態3:
本実施形態では、例示的な揺動板式駆動機構又はモータを説明する。図4~7を参照のこと。具体的には、本実施形態は、揺動板モータにおける、永久磁石によって形成される一次磁場、及び、一組の電磁コイルによって生成される誘導磁場について説明する。
図4は、概括的に符号200で示す、揺動板モータの別の例の概略断面図である。揺動板モータ200は、実施形態1で説明した揺動板モータ10に類似のものであってよい。従って、モータ10の様々な特徴及び利点のすべてを繰り返して説明はしない。揺動板モータ200は、揺動板202と、ステータ軸206を有するステータ204を含みうる。図4は、揺動板モータ200の概略断面の半分を示しており、図面の左端にステータ軸206が位置している。揺動板モータ200の全体図では、ステータ軸は、ステータの中心を通っている。ステータ204は、実施形態2で説明したステータ100に類似のものであってよい。従って、ステータ100の様々な特徴及び利点のすべてを繰り返して説明はしない。
ステータ204は、永久磁石208、永久磁石の下方に配置されたステータコア210、及び、ステータコアの周囲に配置された一組の磁気感応性極片212を含みうる。ステータ204は、ステータコア210の周囲における、ステータコアと一組の極片212との間に配置された第1組の電磁コイル214と、ステータコアの周囲における、ステータコアと一組の極片との間に配置された第2組の電磁コイル216とを含みうる。第1組の電磁コイル214の其々は、例えば、第2組の電磁コイル126のうちの一対の隣接する電磁コイルの其々と周方向に重なっている。図4に示した断面は、第1組の電磁コイル214のうちの1つが、第2組の電磁コイル216のうちの1つと周方向に重なっている領域を通る、揺動板モータ200の断面を示している。図4に示した断面は、ステータ204に対する揺動板の最近接移動点218を通る断面でもある。
永久磁石208は、概括的に矢印220で示す一次磁場を形成するように構成することができる。この一次磁場は、例えば、永久磁石を端緒として形成されるものであり、かつ、当該永久磁石に対する他の部材、すなわち揺動板202、ステータコア210及び一組の磁気感応性極片212による磁気応答を含むものである。なお、これらの部材のうちのいずれかあるいはすべては、永久磁石208の存在下で磁化される構成とされていてもよい。
永久磁石208は、N極222及びS極224を有しうる。N極及びS極は、ステータ軸206に沿って実質的に整列している。すなわち、永久磁石によって形成される一次磁場は、例えば、揺動板202に向かって軸方向に誘導されるとともに、ステータコア210に向かって軸方向に誘導される。一次磁場は、永久磁石から軸方向に揺動板内に誘導され、揺動板内で実質的に径方向に誘導され、揺動板から一組の磁気感応性極片内に軸方向に誘導され、一組の磁気感応性極片から径方向にステータコア内に誘導され、ステータコアから永久磁石内に誘導されて、閉ループを形成することができる。ステータと揺動板との間の一次磁場は、例えば、ステータ軸に実質的に平行である。当業者であればわかるように、揺動板モータ200は、永久磁石208の極性が上記とは逆であり、かつ、一次磁場の向きが矢印220とは反対である場合にも、同等に機能することができる。
ステータコア210は、永久磁石208からの一次磁場を誘導しうるように構成される。例えば、当該一次磁場は、第1組及び第2組の電磁コイル214及び216のうちの1つ又は複数を通過したのち、一組の磁気感応性極片212へと誘導される。すなわち、ステータコア210内において、一次磁場は、軸方向から径方向に、あるいは径方向から軸方向に向きが変化する。
一組の磁気感応性極片212の其々は、ステータコア210からの径方向の磁場を、揺動板202に向かって軸方向に誘導するように構成することができる。また、一組の磁気感応性極片212の其々は、揺動板からの軸方向の磁場を、ステータコアに向かって誘導するように構成することができる。すなわち、一組の磁気感応性極片の其々内において、一次磁場は、軸方向から径方向に、あるいは径方向から軸方向に向きが変化する。
図5は、揺動板モータ200の概略上面図であり、揺動板202内の一次磁場を矢印220で示している。図5において、相対的に大きい矢印は、相対的に大きい磁場を表している。一次磁場220の大きさは、例えば、揺動板内の最近接移動点218の近傍において最大となる。また揺動板内の一次磁場は、最近接点からの角度距離が増すにつれて小さくなる。最近接点218の近傍では、一次磁場220は、例えば、実質的にステータ軸206から径方向に離間する方向に向かう。揺動板内の磁場の方向は、径方向成分及び方位角成分(azimuthal component)を有し、方位角成分の相対的な大きさは、最近接点からの角度距離が増すにつれて増大しうる。
永久磁石208は、単独であれば、ステータ軸を中心として概ね対称形の磁場を形成する。この対称性は、揺動板モータ200では、揺動板202がステータ軸に対して傾斜することで破られ、図5に示した非対称の一次磁場が形成されうる。
図6は、図4と同様の揺動板モータ200の概略断面図である。第1組の電磁コイル214のうちの1つ又は複数、及び、第2組の電磁コイル216のうちの1つ又は複数は、矢印226で示す誘導磁場を形成するように構成することができる。誘導磁場226は、電磁コイル214及び216のうちの1つ又は複数に電流が流れた際に形成することができる。第1及び第2組の電磁コイルの其々は、例えば、ステータ軸206に対して径方向に近接又は離間する方向の誘導磁場226を当該電磁コイル内に形成するように配向されている。
例えば、電磁コイル214内で径方向に向かう誘導磁場226を形成するためには、電流は、電磁コイル214の上部228において、点230で示すように、図6の紙面に垂直な方向に図6を見る者に向かって流れる。これに対して、電磁コイル214の下部232では、十字234で示すように、図6の紙面に垂直な方向に図6を見る者から離れる方向に電流が流れる。電磁コイル214を流れる電流の方向及び電磁コイル214内の誘導磁場226の方向は、物理学において確立されている右手の法則に従う。
同様に、電磁コイル216における電流は、上部238においては点236で示すように、下部242においては十字240で示すように流れ、誘導磁場226の生成に貢献する。電磁コイル216内の電流は、必ずしも電磁コイル214内の電流と同じ大きさ又は位相を有する必要はない。
誘導磁場226は、一組の磁気感応性極片212内にも存在しうる。一組の磁気感応性極片の其々は、例えば、一組の電磁コイルのうちの1つからの誘導径方向磁場を、揺動板202に向かって軸方向に誘導するように構成されている。すなわち、ステータ204と揺動板との間の誘導磁場は、ステータ軸206に実質的に平行となりうる。最近接移動点218の近傍において、誘導磁場226は、ステータ204と揺動板との間において、一次軸方向磁場(図4の220参照)とは反対となる。誘導磁場は、いったん揺動板202に入ると、ステータ軸に向かって径方向に、そしてステータ軸を中心として方位角方向に誘導される。
図7は、図5と同様の揺動板モータ200の概略上面図であり、揺動板202内の誘導磁場を矢印226で示している。図7において、相対的に大きい矢印は、相対的に大きい磁場を表している。誘導磁場226の大きさは、例えば、揺動板内の最近接移動点218の近傍で最大となる。揺動板内の誘導磁場は、最近接点からの角度距離が増すにつれて小さくなる。
揺動板202内の誘導磁場226は、径方向成分及び方位角成分を有しうる。図7に示した例において、揺動板は、例えば、曲線矢印244で示した章動方向に章動する。すなわち、揺動板202が章動するにつれて、最近接移動点218が章動方向244に移動する。最近接移動点の近傍では、揺動板内の誘導磁場は、例えば、比較的大きな内向きの径方向成分と、章動方向244に沿う比較的小さな方位角成分とを有する。誘導磁場の方位角成分の相対的な大きさは、最近接点からの距離が増すにつれて増大する。
最近接点218の近傍であって、章動方向244において最近接点よりも前方の方位角位置では、揺動板202内の誘導磁場226は、例えば、外向きの径方向成分を有する。最近接点の近傍であって、章動方向において最近接点よりも後方の方位角位置では、揺動板内の誘導磁場は、例えば、内向きの径方向成分を有する。
次に、図4~7を参照すると、永久磁石208及び一組の電磁コイル214、216は、例えば、ステータ204と揺動板202との間に所定の束密度を有する磁場を形成するように構成されており、最も高い束密度が、揺動板が章動する際に、ステータ軸206を中心とする角度方向244における、最近接移動点218よりも前方の移動位置に位置するように構成されている。この磁場は、例えば、永久磁石によって形成される一次磁場220と、一組の電磁コイルによって形成される誘導磁場226とのベクトルの和としてのトータルの磁場である。もちろん、一次磁場及び誘導磁場の其々は、揺動板202、ステータコア210、及び、一組の磁気感応性極片212の磁気応答にも依存しうる。
最近接点218に最も近い位置では、一次磁場220と誘導磁場226とが概ね打ち消し合う。この位置では、トータル磁場のうちの比較的小さい方位角成分が残存しうる。このような打ち消し状態あるいは打ち消しに近い状態は、最近接点に隣接する方位角位置であって、章動方向244において最近接点の後方となる位置においても起こりうる。一方、章動方向において最近接点よりも前方の方位角位置では、一次磁場と誘導磁場とが、概ね加算され、トータルの磁場の相対的な大きさが増大する。特に、例えば、揺動板内の一次磁場及び誘導磁場の外向きの径方向成分同士が、最近接点よりも前方の位置で加算し合う。従って、揺動板とステータとの間の束密度が最も高い移動位置は、最近接点よりも前方に位置することになる。
揺動板202とステータ204との間には、引力が発生しうる。揺動板が受ける引力は、揺動板の周方向の位置によって異なりうる。揺動板とステータとの間の最大引力は、揺動板における束密度の最も高い移動位置に印加される。
実施形態4:
本実施形態では、揺動板モータを磁気的に駆動するための例示的な方法を説明する。当該方法は、本明細書で説明した装置のいずれかと共に採用することができるものである。図8~図10を参照のこと。
図8は、概括的に符号300で示した、揺動板モータを磁気的に駆動するための方法の複数のステップを示している。方法300は、図1~図7に示すとともにこれらを参照して説明した揺動板モータのいずれかについて採用することができるものである。方法300の様々なステップを以下で説明し、かつ図8に示すが、必ずしもこれらのステップのすべてを行う必要は無く、また場合によっては、ここで示した順序とは異なる順序で行うこともできる。
方法300は、揺動板の下方に配置されたステータを用意するステップ302を含む。ステータは、永久磁石、ステータコア、一組の磁気感応性極片、第1組の電磁コイル、及び、第2組の電磁コイルを含みうる。ステータは、例えばステータ軸を有し、揺動板は、例えば揺動軸を有する。ステータコアは、例えば、永久磁石の下方に配置される。
このようなステータの一例として、実施形態2で説明したステータ100がある。ステータ100の底面図を、図9に示している。一組の磁気感応性極片106は、例えば、ステータコア104の周囲に配置されるとともに、永久磁石からの一次径方向磁場を伝播するように構成されている。第1組の電磁コイル124は、例えば、ステータコアの周囲における、ステータコアと一組の極片106との間に配置されている。第2組の電磁コイル126は、例えば、ステータコア104周囲の、ステータコアと一組の極片との間に配置されている。
前述したように、第1組の電磁コイル124は、3個の内側電磁コイル、すなわち、第1電磁コイル150、第2電磁コイル152、及び、第3電磁コイル154を含みうる。第2組の電磁コイル126は、3個の外側電磁コイル、すなわち、第4電磁コイル160、第5電磁コイル162、及び、第6電磁コイル164を含む。内側及び外側電磁コイルの其々は、ステータ軸110を中心として実質的に90度の範囲にわたって延びている。内側及び外側電磁コイルの其々は、例えば、12個のくさび片106のうちの3個に対して、径方向に磁場を誘導するように構成されている。
第4電磁コイル160は、例えば、第1電磁コイル150及び第2電磁コイル152と周方向に重なっている。第5電磁コイル162は、例えば、第2電磁コイル152及び第3電磁コイル154と周方向に重なっている。第6電磁コイル164は、例えば、第3電磁コイル154及び第1電磁コイル150と周方向に重なっている。
方法300は、第1組の電磁コイルのうちの一対の隣接する電磁コイルの其々に第1電流を誘起するステップ304を含む。例えば、図9に矢印170で示す第1電流は、第1電磁コイル150及び第2電磁コイル152に誘起される。第1電流170は、例えば、時間的に一定ではなく、時間依存性を有する。
図10では、時間に対する、ステータの一組の電磁コイルに誘起される一組の電流を示すグラフを、概括的に符号400で示している。時間軸には、8個の等間隔の時刻、すなわち、第1時刻401、第2時刻402、第3時刻403、第4時刻404、第5時刻405、第6時刻406、第7時刻407、及び、第8時刻408が示されている。揺動板の章動の期間すなわち周期410は、例えば、第7時刻407と第1時刻401との間の期間に等しい。
第1電流170は、例えば、第1時刻401において最小電流値420、第2時刻402において最大電流値422、第3時刻403において最小電流値420となる。最小電流値420は、例えばゼロである。最大電流値422は、電磁コイルにおけるループの数に依存しうる。第1電磁コイルにおけるループの数をNとすると、最大電流値422と数Nとの積は、例えば、2,500~3,000アンペアの範囲内である。他の例において、最大電流値422と数Nとの積は、1,000~5,000アンペアの範囲内である。第3時刻と第1時刻との差は、揺動板の章動の一周期全体410の数分の一とすることができる。例えば、第3時刻と第1時刻との差は、章動周期の3分の1である。
方法300は、第2組の電磁コイルのうちの一対の隣接する電磁コイルの其々に、第2電流を誘起するステップ306を含む。例えば、第1組における一対の隣接する電磁コイルのうちの一方は、第2組における一対の隣接する電磁コイルのうちの一方と周方向に重なっており、第1組における一対の隣接する電磁コイルのうちの他方は、第2組における一対の隣接する電磁コイルの両方と周方向に重なっている。例えば、図9に矢印172で示す第2電流は、第4電磁コイル160及び第5電磁コイル164に誘起される。例えば、第1電磁コイル150は、第4電磁コイル160と周方向に重なっており、第2電磁コイル152は、第4電磁コイル160及び第5電磁コイル162の両方と重なっている。
第2電流172は、例えば、第1電流170と同様の時間依存性を有するが、第1電流に対して時間的にシフトされている。すなわち、第2電流は、例えば、第2時刻402において最小電流値420、第3時刻403において最大電流値422、第4時刻404において最小電流値420となる。第4時刻と第2時刻との差は、揺動板の章動の一周期全体410の数分の一であり、例えば章動周期の3分の1である。
このようにして、ステップ302、304、及び306によって、ステータ軸を有するステータと、揺動軸を有する揺動板との間隙に磁場を形成することができる。揺動板は、ステータに対しその周方向に章動するように構成されており、その際に、揺動軸はステータ軸を中心として歳差運動を行い、ステータに対する揺動板の最近接移動点は、ステータ軸を中心として移動する。磁場は、永久磁石及び一組の電磁コイルによって形成しうる。また磁場は、揺動板及び一組の磁気感応性極片の磁気応答をも含みうる。
ステータと揺動板との間隙における磁場は、ステータ軸206を中心とする角度方向における、最近接移動点よりも前方の移動位置に、最も高い束密度を有しうる。このような磁場を形成することは、例えば、一組の電磁コイルに電流を誘起することを含む。ここで、一組の電磁コイルの其々は、コイル軸を有するとともに、コイル軸を中心として複数の閉ループを形成する1つ又は複数の導体を含むものである。各コイル軸は、ステータ軸に垂直に配向されうる。例えば、図9に示すコイル軸128は、第1電磁コイル150に関連するもので、ステータ軸110に対して垂直である。
一組の電磁コイルに電流を誘起することは、例えば、一組の磁気感応性極片内に誘導径方向磁場を形成することを含み、当該磁場は、磁気感応性極片のうちのいくつかにおいては、永久磁石による一次径方向磁場とは反対向きのものである。例えば、第1電磁コイル150に誘起された第1電流170は、隣接する磁気感応性極片106内に、ステータ軸110から径方向に離れる向きの誘導径方向磁場を形成する。図4に示すように、永久磁石による一次磁場220は、径方向にステータ軸206に向かって誘導される。従って、第1電磁コイル150に第1電流170が流れている際には、第1電磁コイルに隣接する極片内のトータルの磁場は、第1電磁コイルに電流が流れていない場合よりも、小さくなりうる。一組の電磁コイルにおいて電流を流す順序を適宜調節することにより、磁場の束密度が最も高い領域が、最近接移動点よりも前方に形成されるようにすることができる。
ステップ302、304及び306において上述したように磁場を形成することは、図9に矢印174で示す第3電流を、第2電磁コイル152及び第3電磁コイル154に誘起することを含みうる。第3電流174は、例えば、第3時刻403において最小電流値、(図10における420参照)、第4時刻404において最大電流値422、第5時刻405において最小電流値となる。
磁場を形成することは、図9に矢印176で示す第4電流を、第5電磁コイル162及び第6電磁コイル164に誘起することを含みうる。第4電流176は、例えば、第4時刻404において最小電流値420、第5時刻405において最大電流値422、第6時刻406において最小電流値となる。
磁場を形成することは、図9に矢印178で示す第5電流を、第3電磁コイル154及び第1電磁コイル150に誘起することを含みうる。第5電流178は、例えば、第5時刻405において最小電流値420、第6時刻406において最大電流値422、第7時刻407において最小電流値となる。
磁場を形成することは、図9に矢印180で示す第6電流を、第6電磁コイル164及び第4電磁コイル160に誘起することを含みうる。第6電流180は、例えば、第6時刻406において最小電流値420、第7時刻407において最大電流値422、第8時刻408において最小電流値となる。
図10に示したパターンは、例えば、第1電流170が、第1及び第2電磁コイル150及び152において、第7時刻407から再び誘起され、第2電流172が、第4及び第5電磁コイル160及び162において、第8時刻408から再び誘起される、というように続いていく。
第1電流170、第2電流172、第3電流174、第4電流176、第5電流178、第6電流180の其々は、任意の好適な形状で、最小電流値420と最大電流値422との間で変化し、再び最小電流値に戻る。例えば、時間に対する各電流の曲線形状は、図10に示したような半円形であってもよい。別の例において、各電流は、正弦関数の半分を描くように変化してもよい。別の例において、各電流は、最小電流値と最大電流値との間で直線状に変化してもよい。
実施形態5:
このセクションでは、実施形態の追加的な局面及び特徴を、限定を意図することなく、一連の付記として提示する。これらの項のいくつか又はすべてには、明確化及び効率化のために、英数字を付している。これらの付記の其々は、1つ又は複数の他のパラグラフ、及び/又は、本願の任意の他の箇所における開示と、任意の適切な方法で組み合わせることができる。以下の付記のいくつかは、他の付記に明示的に言及してさらなる限定を加えているが、これは適切な組み合わせのいくつかの例を提示しているにすぎず、限定するものではない。
A1. 磁気感応性材料によって形成されるとともに揺動軸を有する揺動板と、
永久磁石及び一組の電磁コイルを含むとともにステータ軸を有するステータと、
を含む揺動板モータであって、
前記揺動板は、前記揺動軸が前記ステータ軸を中心として歳差運動するよう、前記ステータの周方向に章動するように構成されており、
前記揺動板は、前記ステータに対する最近接移動点を有し、前記最近接移動点は、前記揺動板が章動するにつれて前記ステータ軸を中心として移動し、
前記永久磁石及び前記一組の電磁コイルは、前記ステータと前記揺動板との間に、所定の束密度を有する磁場を形成するように構成されており、最も高い束密度が、前記揺動板が章動するにつれて、前記ステータ軸を中心とする角度方向における、前記最近接移動点よりも前方の移動位置に存在するように構成されている、揺動板モータ。
A2. 前記揺動板と前記ステータとの間の最大引力が、前記揺動板における前記束密度が最も高い移動位置に印加される、付記A1に記載の揺動板モータ。
A3. 前記一組の電磁コイルの其々は、コイル軸を有するとともに、前記コイル軸を中心として複数の閉ループを形成する1つ又は複数の導体を含んでおり、各コイル軸は、前記ステータ軸に垂直に配向されている、付記A1に記載の揺動板モータ。
A4. 前記ステータは、前記永久磁石の下方に配置されたステータコア、及び、前記ステータコアの周囲に配置された一組の磁気感応性極片を含み、
前記一組の電磁コイルは、前記ステータコアの周囲における、前記ステータコアと前記磁気感応性極片との間に配置されている、付記A1に記載の揺動板モータ。
A5. 前記永久磁石は、前記揺動板に向かって軸方向に誘導されるとともに、前記ステータコアに向かって軸方向に誘導される一次磁場を形成するように構成されている、付記A4に記載の揺動板モータ。
A6. 前記一組の磁気感応性極片の其々は、前記ステータコア又は電磁コイルのうちの一方からの径方向磁場を、前記揺動板に向かって軸方向に誘導するように構成されている、付記A4に記載の揺動板モータ。
A7. 前記一組の電磁コイルは、第1組の電磁コイル及び第2組の電磁コイルを含み、
前記第1組の電磁コイルの其々は、前記第2組の電磁コイルのうちの一対の隣接する電磁コイルの其々と、周方向に重なっている、付記A4に記載の揺動板モータ。
A8. 前記ステータコアは、前記永久磁石からの一次磁場を、前記第1組及び第2組の電磁コイルうちの1つ又は複数を通して、前記一組の磁気感応性極片に誘導するように構成されている、付記A7に記載の揺動板モータ。
A9. 前記第1及び第2組の電磁コイルの其々は、前記ステータ軸に対して径方向に近接又は離間する方向の誘導磁場を、前記電磁コイル内に生成するように配向されている、付記A7に記載の揺動板モータ。
A10. 前記第1組の電磁コイルは、3個の内側電磁コイルを含み、前記第2組の電磁コイルは、前記内側電磁コイルと前記一組の磁気感応性極片との間に配置された3個の外側電磁コイルを含み、
前記内側及び外側電磁コイルの其々は、前記ステータ軸を中心として実質的に90度の範囲にわたって延びている、付記A7に記載の揺動板モータ。
A11. 前記一組の磁気感応性極片は、12個のくさび片を含み、
前記内側及び外側電磁コイルの其々は、前記12個のくさび片のうちの3個に対して、径方向に磁場を誘導するように構成されている、付記A10に記載の揺動板モータ。
B1. 磁気感応性材料によって形成されるとともに揺動軸を有する揺動板と、
前記揺動板の下方に配置されるとともにステータ軸を有するステータと、を含み、
前記ステータは、
永久磁石と、
前記永久磁石の下方に配置されたステータコアと、
前記ステータコアの周囲に配置された一組の磁気感応性極片と、
前記ステータコアの周囲における、前記ステータコアと前記一組の極片との間に配置された第1組の電磁コイルと、
前記ステータコアの周囲における、前記ステータコアと前記一組の極片との間に配置された第2組の電磁コイルと、を含み、
前記第1組の電磁コイルの其々は、前記第2組の電磁コイルのうちの一対の隣接する電磁コイルの其々と、周方向に重なっており、
前記揺動板は、前記揺動軸が前記ステータ軸を中心として歳差運動するよう、前記ステータの周方向に章動するように構成されており、
前記揺動板は、前記ステータに対する最近接移動点を有し、前記最近接移動点は、前記揺動板が章動するにつれて前記ステータ軸を中心として移動し、
前記永久磁石ならびに前記第1組及び第2組の電磁コイルは、前記ステータと前記揺動板との間に所定の束密度を有する磁場を形成するように構成されており、最も高い束密度が、前記ステータ軸を中心とする角度方向における、前記最近接移動点よりも前方の移動位置に存在するように構成されている、揺動板モータ。
B2. 前記ステータと前記揺動板との間の前記誘導磁場は、前記ステータ軸に実質的に平行である、付記B1に記載の揺動板モータ。
C1. 揺動板モータを磁気的に駆動する方法であって、
ステータ軸を有するステータと揺動軸を有する揺動板との間隙に磁場を形成することを含み、前記揺動板は、前記揺動軸が前記ステータ軸を中心として歳差運動するとともに、前記ステータに対する前記揺動板の最近接移動点が前記ステータ軸を中心として移動するように、前記ステータの周方向に章動するように構成されており、
前記磁場は、永久磁石及び一組の電磁コイルによって形成され、
前記間隙における前記磁場は、前記ステータ軸を中心とする角度方向における、前記最近接移動点よりも前方の移動位置に最も高い束密度を有する、方法。
C2. 磁場を形成するに際し、第1組の電磁コイルのうちの一対の隣接する電磁コイルの其々に第1電流を誘起し、前記第1電流は、第1時刻において最小電流値、第2時刻において最大電流値、第3時刻において前記最小電流値となり、前記第3時刻と前記第1時刻との差は、前記揺動板の章動の一周期全体の数分の一である、付記C1に記載の方法。
C3. 磁場を形成するに際し、第2組の電磁コイルのうちの一対の隣接する電磁コイルの其々に第2電流を誘起し、前記第2電流は、前記第2時刻において前記最小電流値、前記第3時刻において前記最大電流値、第4時刻において前記最小電流値となり、前記第4時刻と前記第2時刻との差は、前記揺動板の章動の一周期全体の数分の一であり、
前記第1組の電磁コイルのうちの前記一対の隣接する電磁コイルの一方は、前記第2組の電磁コイルのうちの前記一対の隣接する電磁コイルの一方と周方向に重なっており、前記第1組の電磁コイルのうちの前記一対の隣接する電磁コイルの他方は、前記第2組の電磁コイルのうちの前記一対の隣接する電磁コイルの両方と周方向に重なっている、付記C2に記載の方法。
C4. 磁場を形成するに際し、前記一組の電磁コイルに電流を誘起することによって、一組の磁気感応性極片内に誘導径方向磁場を形成し、前記誘導径方向磁場は、前記磁気感応性極片のうちのいくつかにおいて、前記永久磁石による一次径方向磁場とは反対向きのものであり、これにより、前記最近接移動点よりも前方に磁束密度が最も高い領域を形成する、付記C1に記載の方法。
C5. 磁場を形成するに際し、前記一組の電磁コイルに電流を誘起し、前記一組の電磁コイルの其々は、コイル軸を有するとともに、前記コイル軸を中心として複数の閉ループを形成する1つ又は複数の導体を含んでおり、各コイル軸は、前記ステータ軸に垂直に配向されている、付記C1に記載の方法。
C6. 前記第1組の電磁コイルは、第1電磁コイル、第2電磁コイル、及び、第3電磁コイルを含み、磁場を形成するに際し、前記第1及び第2電磁コイルに前記第1電流を誘起し、前記第2及び第3電磁コイルに第3電流を誘起し、前記第3及び第1電磁コイルに第5電流を誘起し、前記第3電流は、前記第3時刻において前記最小電流値、前記第4時刻において前記最大電流値、第5時刻において前記最小電流値となり、前記第5電流は、前記第5時刻において前記最小電流値、第6時刻において前記最大電流値、第7時刻において前記最小電流値となる、付記C3に記載の方法。
C7. 前記第2組の電磁コイルは、第4電磁コイル、第5電磁コイル、及び第6電磁コイルを含み、前記第4電磁コイルは、前記第1及び第2電磁コイルと周方向に重なっており、前記第5電磁コイルは、前記第2及び第3電磁コイルと周方向に重なっており、前記第6電磁コイルは、前記第3及び第1電磁コイルと周方向に重なっており、
磁場を形成するに際し、前記第4及び第5電磁コイルに前記第2電流を誘起し、前記第5及び第6電磁コイルに第4電流を誘起し、前記第6及び第4電磁コイルに第6電流を誘起し、前記第4電流は、前記第4時刻において前記最小電流値、前記第5時刻において前記最大電流値、前記第6時刻において前記最小電流値となり、前記第6電流は、前記第6時刻において前記最小電流値、第7時刻において前記最大電流値、第8時刻において前記最小電流値となる、付記C6に記載の方法。
C8. 前記第1、第2、第3、第4、第5、及び第6電流の其々は、正弦関数の半分を描くように、前記最小電流値から前記最大電流値へ、そして再び前記最小電流値へと変化する、付記C7に記載の方法。
D1. 揺動板モータを磁気的に駆動する方法であって、
揺動板の下方に配置されるとともにステータ軸を有するステータを用意し、前記ステータは、
永久磁石と、
前記永久磁石の下方に配置されたステータコアと、
前記ステータコアの周囲に配置されるとともに、前記永久磁石からの一次径方向磁場を伝播するように構成された一組の磁気感応性極片と、
前記ステータコアの周囲における、前記ステータコアと前記一組の極片との間に配置された第1組の電磁コイルと、
前記ステータコアの周囲における、前記ステータコアと前記一組の極片との間に配置された第2組の電磁コイルと、を含み、
前記第1組の電磁コイルのうちの一対の隣接する電磁コイルの其々に第1電流を誘起し、前記第1電流は、第1時刻において最小電流値、第2時刻において最大電流値、第3時刻において前記最小電流値となり、前記第3時刻と前記第1時刻との差は、前記揺動板の章動の一周期全体の数分の一であり、
前記第2組の電磁コイルのうちの一対の隣接する電磁コイルの其々に第2電流を誘起し、前記第2電流は、前記第2時刻において前記最小電流値、前記第3時刻において前記最大電流値、第4時刻において前記最小電流値となり、前記第4時刻と前記第2時刻との差は、前記揺動板の章動の一周期全体の数分の一であり、
前記第1組の電磁コイルのうちの前記一対の隣接する電磁コイルの一方は、前記第2組の電磁コイルのうちの前記一対の隣接する電磁コイルの一方と周方向に重なっており、前記第1組の電磁コイルのうちの前記一対の隣接する電磁コイルの他方は、前記第2組の電磁コイルのうちの前記一対の隣接する電磁コイルの両方と周方向に重なっている、方法。
D2. 前記第1組及び第2組の電磁コイルに電流を誘起することによって、前記一組の磁気感応性極片内に誘導径方向磁場を形成し、前記誘導径方向磁場は、前記磁気感応性極片のうちのいくつかにおいて、前記永久磁石による一次径方向磁場とは反対向きのものであり、これにより、前記第1組及び第2組の電磁コイルのうちの隣接する電磁コイルの対よりも前方に磁束密度が最も高い領域を形成する、付記D1に記載の方法。
D3. 前記永久磁石は、前記ステータ軸に実質的に平行な一次磁場を、前記ステータと前記揺動板との間に形成するように構成されており、前記第1組及び第2組の電磁コイルに電流を誘起することによって、前記ステータと前記揺動板との間に誘導磁場を形成し、前記誘導磁場は、前記ステータ軸に実質的に平行であるとともに、前記ステータと前記揺動板との間における、前記ステータに対する前記揺動板の最近接移動点に隣接する位置では、前記一次磁気方向磁場とは反対向きとなる、付記D1に記載の方法。
D4. 第1組の電磁コイル及び第2組の電磁コイルを含むステータを用意するに際し、其々が、前記ステータ軸に垂直に配向されたコイル軸と、前記コイル軸を中心として複数の閉ループを形成する1つ又は複数の導体とを有する電磁コイルを用意する、付記D1に記載の方法。
D5. 前記第1組の電磁コイルは、第1電磁コイル、第2電磁コイル、及び第3電磁コイルを含み、前記第1組の電磁コイルのうちの一対の隣接する電磁コイルの其々に第1電流を誘起するに際し、前記第1及び第2電磁コイルに前記第1電流を誘起し、前記第2及び第3電磁コイルに第3電流を誘起し、前記第3及び第1電磁コイルに第5電流を誘起し、前記第3電流は、前記第3時刻において前記最小電流値、前記第4時刻において前記最大電流値、第5時刻において前記最小電流値となり、前記第5電流は、前記第5時刻において前記最小電流値、第6時刻において前記最大電流値、第7時刻において前記最小電流値となる、付記D1に記載の方法。
D6. 前記第2組の電磁コイルは、第4電磁コイル、第5電磁コイル、及び、第6電磁コイルを含み、前記第4電磁コイルは、前記第1及び第2電磁コイルと周方向に重なっており、前記第5電磁コイルは前記第2及び第3電磁コイルと周方向に重なっており、前記第6電磁コイルは、前記第3及び第1電磁コイルと周方向に重なっており、
前記第2組の電磁コイルのうちの一対の隣接する電磁コイルの其々に第2電流を誘起するに際し、前記第4及び第5電磁コイルに前記第2電流を誘起し、前記第5及び第6電磁コイルに第4電流を誘起し、前記第6及び第4電磁コイルに第6電流を誘起し、前記第4電流は、前記第4時刻において前記最小電流値、前記第5時刻において前記最大電流値、前記第6時刻において前記最小電流値となり、前記第6電流は、前記第6時刻において前記最小電流値、第7時刻において前記最大電流値、第8時刻において前記最小電流値となる、付記D5に記載の方法。
D7. 前記第1、第2、第3、第4、第5、及び第6電流の其々は、正弦関数の半分を描くように、前記最小電流値から前記最大電流値へ、そして再び前記最小電流値へと変化する、付記D6に記載の方法。
<効果、特徴、利点>
本明細書に記載した揺動板モータの様々な実施形態は、揺動板システムを電磁的に駆動する既知の方策に対する利点をもたらす。例えば、本明細書に記載の揺動板の例示的な実施形態によれば、周方向に回転する軸方向磁場の実現が可能になる。また、特に、本明細書に記載の揺動板モータの例示的な実施形態によれば、永久磁石によって形成される磁場と電磁コイルによって形成される磁場との重畳として磁場を形成することが可能になる。既知のシステムや装置には、特に揺動板駆動機構において、このような機能を実現できるものはない。従って、本明細書に記載の例示的な実施形態は、微細制御及び/又は高トルク密度を必要とする作動装置に特に有用である。なお、本明細書に記載したすべての実施形態が、同じ利点又は同程度の利点をもたらすとは限らない。
<結語>
上述の開示は、独自の有用性を有する複数の発明を包含しうる。これらの発明の其々を、その好ましい形態で開示しているが、多くの変形例が可能であり、従って、本明細書に開示及び図示した特定の実施形態を、限定的な意味で考慮すべきではない。本開示においてセクションごとの見出しが用いられている場合、そのような見出しは、単に体系化のみを目的としたものであり、特許を受けようとする発明の特徴部分を構成するものではない。本開示の要旨は、本明細書に開示された様々な要素、特徴、機能、及び/又は特性の、すべての新規且つ非自明の組み合わせ及びサブコンビネーションを含む。以下の特許請求の範囲は、新規且つ非自明とみなされる、いくつかの組み合わせ及びサブコンビネーションを特に示している。要素、特徴、機能、要素、及び/又は特性の、その他の組み合わせ及びサブコンビネーションにおいて実施される発明は、本願又は関連出願に基づく優先権を主張する出願の特許請求の範囲に記載されうる。そのような特許請求の範囲は、異なる発明を対象としたもの、同じ発明を対象としたもの、元の特許請求の範囲よりも広いもの、狭いもの、均等のもの、又は異なるもの、のいずれであろうとも、本開示の発明の要旨に含まれるものとみなされる。

Claims (14)

  1. 磁気感応性材料によって形成され且つ揺動軸を有する揺動板と、
    永久磁石及び一組の電磁コイルを含むとともにステータ軸を有するステータと、
    を備える揺動板モータであって、
    前記揺動板は、前記揺動軸が前記ステータ軸を中心として歳差運動するよう、前記ステータの周方向に章動する構成であり、
    前記揺動板は、前記ステータに対する最近接移動点を有し、前記最近接移動点は、前記揺動板が章動するにつれて前記ステータ軸を中心として移動し、
    前記永久磁石及び前記一組の電磁コイルは、前記ステータと前記揺動板との間に、所定の束密度を有する磁場を形成するように構成されており、最も高い束密度が、前記揺動板が章動するにつれて、前記ステータ軸を中心とする角度方向における、前記最近接移動点よりも前方の移動位置に存在するように構成されており
    前記ステータは、前記永久磁石の下方に配置されたステータコア、及び、前記ステータコアの周囲に配置された一組の磁気感応性極片を含み、
    前記一組の電磁コイルは、前記ステータコアの周囲における、前記ステータコアと前記磁気感応性極片との間に配置されている、揺動板モータ。
  2. 以下の構成の少なくとも1つ、すなわち、
    前記揺動板と前記ステータとの間の最大引力が、前記揺動板における前記束密度が最も高い移動位置に印加される、または
    前記一組の電磁コイルの其々が、コイル軸を有するとともに、前記コイル軸を中心として複数の閉ループを形成する1つ又は複数の導体を含んでおり、各コイル軸が、前記ステータ軸に垂直に配向される、
    を備えている、請求項1に記載の揺動板モータ。
  3. 前記永久磁石は、一次磁場を形成するように構成されており、この一次磁場は、上記揺動板に向かって軸方向に誘導されるとともに、前記ステータコアに向かって軸方向に誘導される、請求項に記載の揺動板モータ。
  4. 前記一組の磁気感応性極片の其々は、前記ステータコア又は一の電磁コイルから延びる径方向磁場を、前記揺動板に向かって軸方向に誘導するように構成されている、請求項に記載の揺動板モータ。
  5. 前記一組の電磁コイルは、第1組の電磁コイル及び第2組の電磁コイルを含み、
    前記第1組の電磁コイルの其々は、前記第2組の電磁コイルのうちの一対の隣接する電磁コイルの其々と周方向に重なっている、請求項に記載の揺動板モータ。
  6. 以下の構成の少なくとも1つ、すなわち、
    前記ステータコアが、前記永久磁石からの一次磁場を、前記第1組及び第2組の電磁コイルうちの1つ又は複数を通して、前記一組の磁気感応性極片に誘導する、または
    前記第1及び第2組の電磁コイルの其々が、前記ステータ軸に対して径方向に近接又は離間する方向の誘導磁場を、前記電磁コイル内に生成するように配向されている、
    を備えている、請求項に記載の揺動板モータ。
  7. 前記第1組の電磁コイルは、3個の内側電磁コイルを含み、前記第2組の電磁コイルは、前記内側電磁コイルと前記一組の磁気感応性極片との間に配置された3個の外側電磁コイルを含み、
    前記内側及び外側電磁コイルの其々は、前記ステータ軸を中心として実質的に90度の範囲にわたって延びている、請求項に記載の揺動板モータ。
  8. 前記一組の磁気感応性極片は、12個のくさび片を含み、
    前記内側及び外側電磁コイルの其々は、前記12個のくさび片のうちの3個に対して、径方向に磁場を誘導するように構成されている、請求項に記載の揺動板モータ。
  9. 揺動板モータを磁気的に駆動する方法であって、
    当該方法は、揺動板の下方に配置され且つステータ軸を有するステータを用意することを含み、前記ステータは、
    永久磁石と、
    前記永久磁石の下方に配置されたステータコアと、
    前記ステータコアの周囲に配置されるとともに、前記永久磁石からの一次径方向磁場を伝播するように構成された一組の磁気感応性極片と、
    前記ステータコアの周囲における、前記ステータコアと前記一組の極片との間に配置された第1組の電磁コイルと、
    前記ステータコアの周囲における、前記ステータコアと前記一組の極片との間に配置された第2組の電磁コイルと、を含み、
    当該方法は、前記第1組の電磁コイルのうちの一対の隣接する電磁コイルの其々に第1電流を誘起することを含み、前記第1電流は、第1時刻において最小電流値、第2時刻において最大電流値、第3時刻において前記最小電流値となり、前記第3時刻と前記第1時刻との差は、前記揺動板の章動の一周期全体の数分の一であり、
    当該方法は、前記第2組の電磁コイルのうちの一対の隣接する電磁コイルの其々に第2電流を誘起することを含み、前記第2電流は、前記第2時刻において前記最小電流値、前記第3時刻において前記最大電流値、第4時刻において前記最小電流値となり、前記第4時刻と前記第2時刻との差は、前記揺動板の章動の前記一周期全体の数分の一であり、
    前記第1組の電磁コイルのうちの前記一対の隣接する電磁コイルの一方は、前記第2組の電磁コイルのうちの前記一対の隣接する電磁コイルの一方と周方向に重なっており、前記第1組の電磁コイルのうちの前記一対の隣接する電磁コイルの他方は、前記第2組の電磁コイルのうちの前記一対の隣接する電磁コイルの両方と周方向に重なっている。
  10. 以下の構成の少なくとも1つ、すなわち、
    前記第1組及び第2組の電磁コイルに電流を誘起することによって前記一組の磁気感応性極片内に誘導径方向磁場を形成するに際し、前記磁気感応性極片のうちのいくつかにおいて前記誘導径方向磁場が前記永久磁石による一次径方向磁場とは反対向きのものとなり、これにより前記第1組及び第2組の電磁コイルのうちの隣接する電磁コイルの対よりも前方に磁束密度が最も高い領域を形成する、または
    第1組の電磁コイル及び第2組の電磁コイルを含むステータを用意するに際し、各電磁コイルが前記ステータ軸に垂直に配向されたコイル軸を有するようにするとともに、前記コイル軸を中心として複数の閉ループを形成する1つ又は複数の導体を配置する、
    を備えている、請求項に記載の方法。
  11. 前記永久磁石は、前記ステータ軸に実質的に平行な一次磁場を、前記ステータと前記揺動板との間に形成するように構成されており、前記第1組及び第2組の電磁コイルに電流を誘起することによって、前記ステータと前記揺動板との間に誘導磁場が形成され、前記誘導磁場は、前記ステータ軸に実質的に平行であるとともに、前記ステータに対する前記揺動板の最近接移動点の近傍では、前記ステータと前記揺動板との間における一方向磁場とは反対向きとなる、請求項に記載の方法。
  12. 前記第1組の電磁コイルは、第1電磁コイル、第2電磁コイル、及び第3電磁コイルを含み、前記第1組の電磁コイルのうちの一対の隣接する電磁コイルの其々に第1電流を誘起するに際し、前記第1及び第2電磁コイルに前記第1電流を誘起し、前記第2及び第3電磁コイルに第3電流を誘起し、前記第3及び第1電磁コイルに第5電流を誘起し、前記第3電流は、前記第3時刻において前記最小電流値、前記第4時刻において前記最大電流値、第5時刻において前記最小電流値となり、前記第5電流は、前記第5時刻において前記最小電流値、第6時刻において前記最大電流値、第7時刻において前記最小電流値となる、請求項に記載の方法。
  13. 前記第2組の電磁コイルは、第4電磁コイル、第5電磁コイル、及び、第6電磁コイルを含み、前記第4電磁コイルは、前記第1及び第2電磁コイルと周方向に重なっており、前記第5電磁コイルは前記第2及び第3電磁コイルと周方向に重なっており、前記第6電磁コイルは、前記第3及び第1電磁コイルと周方向に重なっており、
    前記第2組の電磁コイルのうちの一対の隣接する電磁コイルの其々に第2電流を誘起するに際し、前記第4及び第5電磁コイルに前記第2電流を誘起し、前記第5及び第6電磁コイルに第4電流を誘起し、前記第6及び第4電磁コイルに第6電流を誘起し、前記第4電流は、前記第4時刻において前記最小電流値、前記第5時刻において前記最大電流値、前記第6時刻において前記最小電流値となり、前記第6電流は、前記第6時刻において前記最小電流値、第7時刻において前記最大電流値、第8時刻において前記最小電流値となる、請求項12に記載の方法。
  14. 前記第1、第2、第3、第4、第5、及び第6電流の其々は、正弦関数の半分を描くように、前記最小電流値から前記最大電流値へ、そして再び前記最小電流値へと変化する、請求項13に記載の方法。
JP2017084087A 2016-04-28 2017-04-21 揺動板モータ及びその駆動方法 Active JP7041469B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US15/141,782 US10574109B2 (en) 2016-04-28 2016-04-28 Permanent magnet biased virtual elliptical motor
US15/141,782 2016-04-28

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017201873A JP2017201873A (ja) 2017-11-09
JP7041469B2 true JP7041469B2 (ja) 2022-03-24

Family

ID=58579117

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017084087A Active JP7041469B2 (ja) 2016-04-28 2017-04-21 揺動板モータ及びその駆動方法

Country Status (8)

Country Link
US (1) US10574109B2 (ja)
EP (1) EP3240165B1 (ja)
JP (1) JP7041469B2 (ja)
KR (1) KR102334048B1 (ja)
CN (1) CN107342638B (ja)
BR (1) BR102017005339B1 (ja)
CA (1) CA2959019C (ja)
RU (1) RU2732365C2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10267383B2 (en) 2017-05-03 2019-04-23 The Boeing Company Self-aligning virtual elliptical drive
KR102272081B1 (ko) 2017-09-25 2021-07-02 현대모비스 주식회사 자동차 네트워크의 데이터 통신방법
US10968969B2 (en) * 2019-03-18 2021-04-06 The Boeing Company Nutational braking systems and methods
US11459098B2 (en) 2019-11-27 2022-10-04 The Boeing Company Variable speed transmission and related methods
DE102022116169A1 (de) 2022-06-29 2024-01-04 Christoph Böld Antrieb und verfahren zum betreiben eines antriebes

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20130134803A1 (en) 2010-03-05 2013-05-30 Andreas Kappel Electromechanical motor
JP2015039286A (ja) 2013-07-12 2015-02-26 ザ・ボーイング・カンパニーTheBoeing Company アクティブ‐アクティブ冗長モータギアシステム
JP2016503283A (ja) 2013-01-04 2016-02-01 カリー,デービッド 金属リボンステータおよびそれを備えるモータ

Family Cites Families (93)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US37165A (en) 1862-12-16 1862-12-16 Improvement in gearing for machinery
US1611981A (en) 1922-03-23 1926-12-28 William O Peterson Gear mechanism
US2275827A (en) 1940-07-02 1942-03-10 Belmont Radio Corp Electric motor
CH233459A (de) * 1941-10-27 1944-07-31 Licentia Gmbh Kontaktgerät mit periodisch betätigten Kontakten.
US2458983A (en) 1943-04-29 1949-01-11 Belmont Radio Corp Electric motor follow-up control system
US2509391A (en) 1948-07-03 1950-05-30 Hansen Mfg Co Nutation type motor
US2699690A (en) 1951-03-06 1955-01-18 Arnold J Kobler Speed reduction gearing
US2703370A (en) 1952-07-02 1955-03-01 Steensen Sverre Johan Electric compressor or pump motor with rolling rotor
US2866110A (en) 1953-12-21 1958-12-23 Schon Richard Rolling electric machine with increased torque
US2908191A (en) 1955-01-27 1959-10-13 Edward V Sundt Speed reducer for motors
US2857536A (en) 1955-07-18 1958-10-21 Edward C Light Variable reluctance machine
US2871382A (en) 1956-05-17 1959-01-27 North American Aviation Inc Electromechanical actuator
US3117244A (en) 1959-03-25 1964-01-07 Rosain Claude Alternating current motors
US3249776A (en) 1962-06-13 1966-05-03 Bendix Corp Nutation motor
US3234393A (en) 1962-12-10 1966-02-08 Kollsman Instr Corp Wobble motor for light tracker
US3294994A (en) 1963-05-10 1966-12-27 Bendix Corp Nutation motor or generator
US3341726A (en) 1965-03-29 1967-09-12 John F Brinster Rotating bearing contacts for electrical commutators
US3428839A (en) 1966-06-06 1969-02-18 Diamond Power Speciality Nutating-type actuator
US3436571A (en) * 1967-03-13 1969-04-01 Trw Inc Dynamoelectric machine having corresponding ferromagnetic coils on alternating rotor and stator disks
US3463953A (en) 1967-03-20 1969-08-26 Gilbert A Maxwell Resonant motor
US3579276A (en) 1967-03-31 1971-05-18 Mesurmatic Electronics Corp Harmonic drive for digital step motor
USRE29411E (en) 1967-08-30 1977-09-20 Mesur-Matic Electronics Corporation Harmonic drive for digital step motor
US3525890A (en) 1968-02-16 1970-08-25 Gen Motors Corp Face planocentric speed reduction unit and motor
US3474272A (en) 1968-05-09 1969-10-21 Mesur Matic Electronics Corp Wobbling rotor step motor with stator coils and pole arrangement
US3539847A (en) 1968-10-18 1970-11-10 John F Gifford Nutating step motor for ac or pulse operation
US3640154A (en) 1970-09-11 1972-02-08 Philip E Massie Axial gear train
US3918315A (en) 1974-07-22 1975-11-11 William S Rouverol High capacity gearing
IS988B6 (is) 1975-04-15 1978-03-08 Balcke-Dürr AG. Tannhjólakerfi
DE2517974C2 (de) 1975-04-23 1976-11-25 Dornier System Gmbh Schrittmotor
US4108017A (en) 1977-03-16 1978-08-22 Rouverol W S Standard-pitch gearing
US4330725A (en) 1980-03-10 1982-05-18 Morgan Actuators, Inc. Nutating motor coupling
US4495432A (en) 1982-12-15 1985-01-22 Canon Kabushiki Kaisha Piezoelectric vibration wave motor with sloped drive surface
JPS6017749A (ja) 1983-07-12 1985-01-29 Fuji Xerox Co Ltd 電子写真用感光体の初期特性安定化法
GB2211900B (en) 1987-11-03 1991-04-24 Walter Guillam Molyneux Gearbox
DE3811074A1 (de) 1988-03-31 1989-10-12 Teves Gmbh Co Ohg Alfred Getriebe zum uebertragen einer drehbewegung
SU1561166A1 (ru) * 1988-04-28 1990-04-30 Московский авиационный институт им.Серго Орджоникидзе Двигатель с кат щимс дисковым ротором
US4906881A (en) 1989-02-28 1990-03-06 Eaton Corporation Nutating motor with automatic engagement and disengagement of hand wheel with output shaft
US5111102A (en) 1989-05-25 1992-05-05 Meeks Crawford R Magnetic bearing structure
US5252870A (en) 1991-03-01 1993-10-12 Jacobsen Stephen C Magnetic eccentric motion motor
US5804898A (en) * 1995-09-12 1998-09-08 Nihon Riken Co., Ltd. Electric motor utilizing magnetic energy of permanent magnet
US20030069522A1 (en) 1995-12-07 2003-04-10 Jacobsen Stephen J. Slotted medical device
US5820504A (en) 1996-05-09 1998-10-13 Hawk Corporation Trochoidal tooth gear assemblies for in-line mechanical power transmission, gear reduction and differential drive
CN2276093Y (zh) 1996-08-12 1998-03-11 邢台建筑起重机械有限公司 行星齿轮减速器
US5747915A (en) 1996-08-19 1998-05-05 Sandia Corporation Bent shaft motor
JPH10246293A (ja) 1997-03-04 1998-09-14 Namu:Kk 変速歯車装置
US5906142A (en) 1997-09-11 1999-05-25 Harmonic Drive Systems, Inc. Wave gear drive
US6131459A (en) * 1999-04-26 2000-10-17 P. D. Coop, Inc. Linearized ultrasound beam alignment servo
DE10028964B4 (de) 2000-06-10 2023-11-30 Sew-Eurodrive Gmbh & Co Kg Antrieb, umfassend ein Taumelgetriebe
JP2002257052A (ja) 2001-03-05 2002-09-11 Denso Corp トロコイドギヤポンプ
WO2003004086A2 (en) 2001-07-05 2003-01-16 Precision Vascular Systems, Inc. Troqueable soft tip medical device and method of usage
US6664711B2 (en) 2001-08-23 2003-12-16 Delphi Technologies, Inc. Harmonic motor
ATE480286T1 (de) 2002-07-25 2010-09-15 Boston Scient Ltd Medizinische vorrichtung zur navigation durch die anatomie
US7914467B2 (en) 2002-07-25 2011-03-29 Boston Scientific Scimed, Inc. Tubular member having tapered transition for use in a medical device
DE10237686B4 (de) 2002-08-16 2013-04-25 Andreas Seiler Kraftumsetzer
US8377035B2 (en) 2003-01-17 2013-02-19 Boston Scientific Scimed, Inc. Unbalanced reinforcement members for medical device
US7169118B2 (en) 2003-02-26 2007-01-30 Scimed Life Systems, Inc. Elongate medical device with distal cap
US7001369B2 (en) 2003-03-27 2006-02-21 Scimed Life Systems, Inc. Medical device
US7824345B2 (en) 2003-12-22 2010-11-02 Boston Scientific Scimed, Inc. Medical device with push force limiter
JP2005291237A (ja) 2004-03-31 2005-10-20 Harmonic Drive Syst Ind Co Ltd 軸受内輪一体型の内歯車を備えた波動歯車装置
US7850623B2 (en) 2005-10-27 2010-12-14 Boston Scientific Scimed, Inc. Elongate medical device with continuous reinforcement member
DE102006015521B3 (de) 2006-03-31 2007-04-12 ThyssenKrupp Präzisionsschmiede GmbH Verzahnung eines evolventisch wälzverzahnten Zahnrades
JP2010503484A (ja) 2006-09-13 2010-02-04 ボストン サイエンティフィック リミテッド 横断ガイドワイヤ
US8556914B2 (en) 2006-12-15 2013-10-15 Boston Scientific Scimed, Inc. Medical device including structure for crossing an occlusion in a vessel
CN101680512B (zh) 2007-06-01 2012-07-25 纳博特斯克株式会社 带有电机的减速装置和产业机械
US8409114B2 (en) 2007-08-02 2013-04-02 Boston Scientific Scimed, Inc. Composite elongate medical device including distal tubular member
US8105246B2 (en) 2007-08-03 2012-01-31 Boston Scientific Scimed, Inc. Elongate medical device having enhanced torque and methods thereof
US7841994B2 (en) 2007-11-02 2010-11-30 Boston Scientific Scimed, Inc. Medical device for crossing an occlusion in a vessel
US8376961B2 (en) 2008-04-07 2013-02-19 Boston Scientific Scimed, Inc. Micromachined composite guidewire structure with anisotropic bending properties
JP5031649B2 (ja) 2008-04-18 2012-09-19 株式会社ハーモニック・ドライブ・システムズ フレクスプラインおよび波動歯車装置
US7969055B2 (en) 2008-08-06 2011-06-28 Larry Titus Clean Energy Technologies, Llc Rotary motor
US8535243B2 (en) 2008-09-10 2013-09-17 Boston Scientific Scimed, Inc. Medical devices and tapered tubular members for use in medical devices
WO2010042349A2 (en) 2008-10-09 2010-04-15 Calnetix, Inc. High-aspect-ratio homopolar magnetic actuator
JP5227853B2 (ja) 2009-03-09 2013-07-03 株式会社ジェイテクト 揺動型歯車装置、伝達比可変機構、および車両用操舵装置
DE102009002587A1 (de) 2009-04-23 2010-10-28 Robert Bosch Gmbh Elektromotor mit integriertem Taumelgetriebe
EP2278190B1 (en) 2009-05-22 2013-01-23 National University Corporation Fukushima University Deformation crown gear speed reduction mechanism
US8137293B2 (en) 2009-11-17 2012-03-20 Boston Scientific Scimed, Inc. Guidewires including a porous nickel-titanium alloy
JP5423460B2 (ja) 2010-02-12 2014-02-19 株式会社ジェイテクト 揺動歯車の加工方法および加工装置
JP2013523282A (ja) 2010-03-31 2013-06-17 ボストン サイエンティフィック サイムド,インコーポレイテッド 曲げ剛性プロファイルを有するガイドワイヤ
BR112012031583A2 (pt) 2010-06-11 2016-11-08 Orbitech Engineering S R L cinemática com movimento orbital com orientação fixa
US8936525B2 (en) 2011-02-14 2015-01-20 Toshiaki Shimada Gear system and driver
CN104081879B (zh) * 2012-01-18 2017-03-01 株式会社日本有机雷特显示器 电子装置及其制造方法
JP6140958B2 (ja) 2012-09-25 2017-06-07 キヤノン株式会社 歯車機構、減速機及びロボットアーム
WO2014076771A1 (ja) 2012-11-13 2014-05-22 国立大学法人福島大学 クラウンギア減速機構
WO2014118284A2 (de) 2013-01-30 2014-08-07 Johnson Controls Gmbh Vorrichtung zur elektromechanischen erzeugung von rotation - elektrischer umlaufräderantrieb
CN203098755U (zh) 2013-02-04 2013-07-31 福州大学 一种双级内啮合双圆弧锥齿轮章动减速器
US9281736B2 (en) 2013-03-23 2016-03-08 The Boeing Company Virtual ellipse motor
US9164497B2 (en) 2013-10-01 2015-10-20 The Boeing Company Reluctance motor system
WO2016067472A1 (ja) 2014-10-31 2016-05-06 株式会社小松製作所 油圧ポンプ・モータ
US9938004B2 (en) 2015-05-18 2018-04-10 The Boeing Company Bearing apparatus for power transmissions
US9768664B2 (en) 2015-05-21 2017-09-19 The Boeing Company Balanced eccentric gear design and method
US10203022B2 (en) 2015-11-04 2019-02-12 The Boeing Company Elliptically interfacing wobble motion gearing system and method
US10024391B2 (en) 2016-01-06 2018-07-17 The Boeing Company Elliptically interfacing gearbox
US10177641B2 (en) 2016-07-26 2019-01-08 The Boeing Company Stator assembly including stator elements with slotted stator cores for use in an electrical motor

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20130134803A1 (en) 2010-03-05 2013-05-30 Andreas Kappel Electromechanical motor
JP2016503283A (ja) 2013-01-04 2016-02-01 カリー,デービッド 金属リボンステータおよびそれを備えるモータ
JP2015039286A (ja) 2013-07-12 2015-02-26 ザ・ボーイング・カンパニーTheBoeing Company アクティブ‐アクティブ冗長モータギアシステム

Also Published As

Publication number Publication date
BR102017005339A2 (pt) 2017-10-31
RU2017104735A3 (ja) 2020-04-08
CN107342638B (zh) 2021-02-02
BR102017005339B1 (pt) 2023-01-10
CA2959019C (en) 2021-01-26
EP3240165A1 (en) 2017-11-01
KR20170123240A (ko) 2017-11-07
RU2732365C2 (ru) 2020-09-16
US20170317546A1 (en) 2017-11-02
EP3240165B1 (en) 2022-04-06
KR102334048B1 (ko) 2021-12-06
CA2959019A1 (en) 2017-10-28
US10574109B2 (en) 2020-02-25
RU2017104735A (ru) 2018-08-16
JP2017201873A (ja) 2017-11-09
CN107342638A (zh) 2017-11-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7041469B2 (ja) 揺動板モータ及びその駆動方法
JP4846851B2 (ja) 発電機
US20090160288A1 (en) Electrical output generating devices and driven electrical devices using electromagnetic rotors, and methods of making and using the same
US20050099081A1 (en) Disk alternator
CA2743942C (en) Stepping motors with small step intervals
JP2012501622A (ja) 永久磁石型ステッピングモータ
JP6104890B2 (ja) 電流発生タービン
US10763713B2 (en) Permanent magnet motor with passively controlled variable rotor/stator alignment
JP6402193B2 (ja) パーソナルケア機器用の強化された磁気ばね機能を備えたアクチュエータ
JP2008029194A (ja) ステッピングモータ
JP2012244874A (ja) 回転電機
US20230246493A1 (en) Permanent magnet energy convertor
JP3172205U (ja) 発電機と一体化した高効率及び強力な電動機
JP4859751B2 (ja) 回転電機
US20220320956A1 (en) An Electrical Machine Comprising an Integrated Magnetic Torsion Spring
CN115702537A (zh) 改进的轴向磁通电机
JP4691087B2 (ja) 電動機
JP2015080282A (ja) 回転子
CA2476577A1 (en) Disk alternator
JPS6159060B2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200416

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210420

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20210719

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210921

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220215

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220311

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7041469

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150