JP7040994B2 - 支承装置 - Google Patents
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Description
詳述すると、前記滑り部材と前記支持部材との対向部分に略環状の凸状部が設けられたことにより、前記第2摺動面において、前記凸状部によって形成された略環状の高圧接触部は、いわゆるダストシールとして機能し、摺動面に、ゴミ、粉塵、あるいは埃などのダストの侵入を防止することができる。したがって、ダストの侵入によって摺動面の滑り性能が低下することを防止できる。
上記支承装置は、可動支承であり、摺動面における面内方向の任意の方向に可動する全方向可動支承、あるいは面内方向の一方向に可動する一方向可動支承であってもよい。
また、上記分断部による前記凸状部の分断方向は、略環状の凸状部に対して略環状の内外方向、つまり径方向であってもよいし、径方向に対して交差する方向であってもよい。
図1は支承装置1の概略断面図を示し、図2は摺動部30の分解斜視図を示し、図3はスライドベアリング34の底面図を示し、図4は図1のa部について図3に示すA-A矢視拡大説明図を示している。
また、図4(b)において、上沓摺動面10aと下沓摺動面20aとの間を設けるとともに、シール用凸部40に対応する高圧接触部42が下方に突出するように変形させて図示しているが、実際には図示するような厚みは形成されない。
詳しくは、下沓20は、下部構造物の上面に固定されたソールプレート21と、ソールプレート21に装着されたスライドプレート22とで構成される。スライドプレート22の上面は、後述する上沓10の上沓摺動面10aと摺動する下沓摺動面20aが形成されている。なお、スライドプレート22は、例えば、表面にふっ素樹脂がコーティングされたステンレス板等が用いられる。
ベースポット11の装着凹部11aに装着される摺動部30は、図2に示すように、上から順に、弾性プレート31、シールリング32、ピストン33、及びスライドベアリング34で構成されている。
シールリング32は、径外側が垂直面となり、径内側が下方に向かって径外側に傾斜する傾斜面となる片断面台形状の円形リングであり、外径が弾性プレート31と同じ径に形成されている。
ピストン33の底面33bには、該底面33bにおける外周縁から所定間隔を隔てて径内側に底面視略円形状のシール用凸部40を設けている。
なお、スライドベアリング34は、適宜の変形性と強度を有し、上述のシール用凸部40の影響がおよぶ厚みで形成されている。
また、ディンプル35の形状は、上方向き円弧状の凹形状に限られず、例えば断面における上方向き三角形状、矩形状等、後述する潤滑材50を保持可能な形状であればよい。
また、スライドベアリング34が、適宜の変形性、強度並びに所望の滑り性能を有し、上述のシール用凸部40の影響がおよぶ厚みのPTFE製板材であるため、所望の滑り性能を有するとともに、シール用凸部40による高圧接触部42を容易に形成することができる。
詳述すると、別部材である弧状凸部40aを装着してシール用凸部40を形成する場合、部品点数が増えたり、装着忘れが生じたりするおそれがある。また、加工性の高いピストン33にシール用凸部40を形成する場合に比べて合成樹脂製のスライドベアリング34にシール用凸部40を形成することは困難であり、またコストの観点からも適さない。
このように、8つの分断部41を設けても、略円形状のシール用凸部40の全体に対する分断部41による開口度合が0%より大きく50%以下の範囲のうち44%となるため、上述の効果を奏することができる。
以下同様に、
第2建造物は上部構造物に対応し、
第1沓は下沓20に対応し、
第2沓は上沓10に対応し、
支承装置は支承装置1に対応し、
第1沓の摺動面及び広摺動面は下沓摺動面20aに対応し、
第2沓の摺動面及び第2摺動面は上沓摺動面10aに対応し、
滑り部材はスライドベアリング34に対応し、
支持部材はピストン33に対応し、
潤滑材は潤滑材50に対応し、
保持部はディンプル35に対応し、
高圧接触部は高圧接触部42に対応し、
凸状部はシール用凸部40に対応し、
分断部は分断部41に対応するも、上記実施形態に限定するものではない。
また、シール用凸部40の断面形状は、断面視凸状に限定されず、断面視三角状等であってもよい。
このように、径内側に対して径外側が幅狭となる底面視ハの字状の分断部41aは、上載荷重が作用した潤滑材50を逃がすことができるため、初動時における滑り性能を向上できるとともに、高圧接触部42がダストシールとして機能する際において、開口幅が狭い径外側からの異物の侵入をより防止することができる。
このように、径方向に対して交差する方向に貫通する分断部41bは、上載荷重が作用した潤滑材50を逃がすことができるため、初動時における滑り性能を向上できるとともに、径方向にシール用凸部40を貫通する同幅の分断部に比べ、交差方向の分断部41bによる径方向の有効開口が狭くなるため、高圧接触部42がダストシールとして機能する際において異物の侵入をより防止することができる。
このように、分断部41cの幅以上の円弧状の内側弧状凸部43が径内側に設けられた分断部41cは、上載荷重が潤滑材50に作用しても、シール用凸部40を構成する弧状凸部40aと内側弧状凸部43との間及び分断部41cを通って潤滑材50を逃がすことができるため、初動時における滑り性能を向上できるとともに、径方向にシール用凸部40を貫通する分断部41cの径内側に設けられた内側弧状凸部43によって、高圧接触部42がダストシールとして機能する際において異物の侵入をより防止することができる。
10…上沓
10a…上沓摺動面
20…下沓
20a…下沓摺動面
33…ピストン
34…スライドベアリング
35…ディンプル
40…シール用凸部
41…分断部
42…高圧接触部
50…潤滑材
Claims (6)
- 第1建造物及び第2建造物におけるそれぞれの対向部分に配設された第1沓及び第2沓を有し、前記第1沓及び前記第2沓との対向部分における摺動面同士が摺動する支承装置であって、
前記第2沓は、
前記第1沓の第1摺動面と摺動する第2摺動面を有する合成樹脂製の滑り部材と、該滑り部材を支持する支持部材とが備えられ、
前記滑り部材の前記第2摺動面には、潤滑材を保持する複数の保持部が設けられ、
前記滑り部材と前記支持部材との対向部分には、前記第1摺動面に対する接触圧が他の部分より高い略環状の高圧接触部を前記第2摺動面に形成する略環状の凸状部と、
略環状に形成された前記凸状部における環状方向の少なくとも一部を分断する分断部とが形成された
支承装置。 - 前記第1沓の摺動面は、前記第2沓の摺動面に比べて面内方向に広い広摺動面で形成されるとともに、前記第2沓の摺動面は狭摺動面で形成され、
前記分断部は、
前記第2摺動面の中心を挟んで対向する位置に設けられた
請求項1に記載の支承装置。 - 前記高圧接触部を
前記分断部が、環状に等間隔で複数形成された
請求項1または2に記載の支承装置。 - 略環状に形成された前記凸状部における前記分断部による開口度合が0%より大きく50%以下である
請求項3に記載の支承装置。 - 前記保持部が千鳥状に配置された
請求項1乃至4のうちいずれかに記載の支承装置。 - 前記滑り部材が、ふっ素樹脂製である
請求項1乃至5のうちいずれかに記載の支承装置。
Priority Applications (1)
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JP2018088141A JP7040994B2 (ja) | 2018-05-01 | 2018-05-01 | 支承装置 |
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ID=68469301
Family Applications (1)
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2004169715A (ja) | 2002-11-15 | 2004-06-17 | Kawaguchi Metal Industries Co Ltd | すべり支承 |
CN101387101A (zh) | 2007-09-06 | 2009-03-18 | 株式会社普利司通 | 支承构造 |
JP2012036606A (ja) | 2010-08-05 | 2012-02-23 | Nippon Pillar Packing Co Ltd | 支承装置 |
JP2014005704A (ja) | 2012-06-27 | 2014-01-16 | Daiwa House Industry Co Ltd | 基礎下免震滑り支承構造 |
JP2016023672A (ja) | 2014-07-17 | 2016-02-08 | 日本ピラー工業株式会社 | 滑り材及び支承装置 |
WO2017126692A1 (ja) | 2016-01-20 | 2017-07-27 | 株式会社ブリヂストン | 滑り支承装置 |
-
2018
- 2018-05-01 JP JP2018088141A patent/JP7040994B2/ja active Active
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