JP2021017904A - 剛滑り支承装置 - Google Patents

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圭介 林
Keisuke Hayashi
圭介 林
林 哲也
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Abstract

【課題】従来構造に比べて鉛直方向の変形性を向上できる剛滑り支承装置を提供することを目的とする。【解決手段】上部建造物及び下部建造物におけるそれぞれの対向部分に配設した上沓10及び下沓20で構成され、上沓10及び下沓20との対向部分における摺動面(10a,20a)同士が摺動する剛滑り支承装置1であって、上沓10は、下沓20に向かって開口する装着凹部11aを有するベースポット11と、上沓摺動面10aを構成する合成樹脂製のスライドベアリング35と、スライドベアリング35を保持するとともに、移動可能に装着凹部11aに収容されるピストン34と、装着凹部11aに収容されたピストン34とベースポット11との間に介在する弾性プレート31とで構成され、装着凹部11aへの収容状態におけるピストン34とベースポット11との間に、弾性プレート31の変形を促進する変形空間Hが形成された。【選択図】図1

Description

この発明は、例えば、建物などの上部建造物を基礎構造物などの下部建造物で支持する剛滑り支承装置に関する。
従来より、例えば、建物などの上部建造物を基礎構造物などの下部建造物で支持する免震建造物における支持構造において地震動等に対して可動支持する剛滑り支承装置が用いられている。
例えば、従来構造の剛滑り支承装置100は、図7に示すように、上部建造物及び下部建造物におけるそれぞれの対向部分に配設した上沓110及び下沓120で構成されている。剛滑り支承装置100は、上沓110及び下沓120との対向部分における上沓摺動面110a,下沓摺動面120a同士が摺動する構成である。
そして、上沓110は、下沓120に向かって開口する装着凹部111aを有するベースポット111と、上沓摺動面110aを構成する合成樹脂製のスライドベアリング135と、スライドベアリング135を保持するとともに、移動可能に装着凹部111aに収容されるピストン134と、装着凹部111aに収容されたピストン134とベースポット111との間に介在する弾性プレート131とで構成されている。
このような剛滑り支承装置は、主桁等の被支持建造物と、橋脚等の支持建造物との間に配設され、被支持建造物に固定された上沓と、支持建造物に固定された下沓との境界面、つまり摺動面同士が摺動することで、境界面における面内方向に変位可能に支持することができる。
このような剛滑り支承装置は、上述したように、面内方向の相対変位を許容することができるものの、相対変位後に変位前の相対位置に復帰することができない。そのため、剛滑り支承装置は、特許文献1で開示されるように、例えば、積層ゴムが弾性変形することで、相対変位に追従するとともに、当初の位置に復帰させることができる積層ゴム支承装置と併用される。
積層ゴム支承装置は、例えば、鋼板とゴムとを積層して構成しており、図7に示すような従来構造の剛滑り支承装置に比べて鉛直方向の変形性が高いため、鉛直方向の荷重や相対変位によって、剛滑り支承装置に比べて積層ゴム支承装置が鉛直方向に大きく変形するおそれがあった。
剛滑り支承装置と積層ゴム支承装置とを複数配置した支持構造では、剛滑り支承装置に比べて積層ゴム支承装置が鉛直方向に大きく変形すると、剛滑り支承装置に大きな荷重が作用することとなる。このように、剛滑り支承装置と積層ゴム支承装置とを複数併用した支持構造において、剛滑り支承装置に大きな荷重が作用すると、剛滑り支承装置や、剛滑り支承装置で支持する被支持箇所に大きな負荷が作用し、損傷するおそれがあった。
特開2006−161436号公報
そこで本発明では、従来構造に比べて鉛直方向の変形性を向上できる剛滑り支承装置を提供することを目的とする。
この発明は、第1建造物及び第2建造物におけるそれぞれの対向部分に配設した第1沓及び第2沓で構成され、前記第1沓及び前記第2沓との対向部分における摺動面同士が摺動する剛滑り支承装置であって、前記第1沓及び前記第2沓の一方は、他方の沓に向かう側が開口する収容空間を有する本体部と、前記摺動面を構成する滑り部材と、該滑り部材を保持するとともに、移動可能に前記収容空間に収容される保持部材と、前記収容空間において、前記保持部材とともに収容されるとともに、前記保持部材と前記本体部との間に介在する弾性支持部材とで構成され、前記収容空間に収容された状態における前記保持部材と前記本体部との間に、前記弾性支持部材の変形を促進する変形促進空間が形成されたことを特徴とする。
前記収容空間に収容された状態における前記保持部材と前記本体部との間に形成された変形促進空間は、前記保持部材及び前記本体部で構成する前記収容空間における前記弾性支持部材との隙間、弾性支持部材の表面に設けた凹部、あるいは弾性支持部材を貫通する貫通空間などで構成することができる。さらには、前記本体部に前記収容空間に面する凹部を設けて変形促進空間を形成してもよい。
この剛滑り支承装置により、収容空間に収容された弾性支持部材の変形を促進する変形促進空間が前記保持部材と前記本体部との間に形成されているため、収容空間における弾性支持部材の変形性を向上することができる。そのため、従来構造の剛滑り支承装置に比べて鉛直方向の変形性を向上することができる。
本発明により、従来構造に比べて鉛直方向の変形性を向上できる剛滑り支承装置を提供することができる。
剛滑り支承装置の概略断面図。 上沓の摺動部の分解斜視図。 図1のA−A矢視断面図。 図1のa部拡大図による説明図。 剛滑り支承装置の組み立て説明図。 別の実施形態の弾性プレート31の説明図。 従来構造の剛滑り支承装置の概略断面図。
この発明の一実施形態を以下図面と共に説明する。
図1は剛滑り支承装置1の概略断面図を示し、図2は上沓10における摺動部30の底面側からの分解斜視図を示している。図3は図1のA−A矢視断面図を示し、図4は図1のa部拡大図による説明図を示している。
詳しくは、図4(a)は図1のa部拡大図を示し、図4(b)は、剛滑り支承装置1に偏荷重が作用し、弾性プレート31が圧縮変形した状態のa部拡大図を示している。
また、図5は剛滑り支承装置1の組み立て説明図を示し、図6は別の実施形態の弾性プレート31の説明図を示している。
詳しくは、図5(a)はベースポット11に対して弾性プレート31を装着する状態の底面側からの斜視図を示している。図5(b)は弾性プレート31を装着したベースポット11に対してシム32及びシールリング33を装着する状態の底面側からの斜視図を示している。図5(c)は弾性プレート31,シム32及びシールリング33を装着したベースポット11に対してピストン34及びスライドベアリング35を装着する状態の底面側からの斜視図を示している。図5(d)は上沓10の底面側からの斜視図を示している。
また、図6(a)は間隔保持部311を有する弾性プレート31aの斜視図を示している。図6(b)は変形促進凹部312を有する弾性プレート31bの断面斜視図を示している。図6(c)は変形促進孔313を有する弾性プレート31cの断面斜視図を示している。
剛滑り支承装置1は、上部建造物(図示省略)と下部建造物(図示省略)との間に配設されて免震構造を構成する免震装置であり、上部建造物に固定された上沓10と、下部建造物に固定された下沓20とで構成されている。
剛滑り支承装置1は、上沓10の境界面である上沓摺動面10aと下沓20の境界面である下沓摺動面20aとが摺動することで、上部建造物及び下部建造物を境界面(摺動面)における面内方向に変位可能に支持している。そのため、例えば、地震や強い風等による振動エネルギーを吸収し、免震構造とすることができる。
なお、このような剛滑り支承装置1は、例えば、積層ゴムが弾性変形することで、相対変位に追従するとともに、当初の位置に復帰させることができる積層ゴム支承装置(図示省略)と併用される。
図1に示すように、下沓20は、下部建造物の上面に固定されたソールプレート21と、ソールプレート21に装着されたスライドプレート22とで構成されている。下沓20は、スライドプレート22の上面が、後述する上沓10の上沓摺動面10aと摺動する下沓摺動面20aを形成している。なお、スライドプレート22は、ステンレス板で構成している。
上沓10は、上部建造物の底面に固定される鋼製のベースポット11と、ベースポット11の底面側中央の装着凹部11aに配置された平面視円形状の摺動部30とを備える。
装着凹部11aは、下側が開放された、つまり下沓20に向かって開放された円筒形状の空間である。
ベースポット11の装着凹部11aに装着される摺動部30は、図2に示すように、上から順に、弾性プレート31、シム32、シールリング33、ピストン34、及びスライドベアリング35で構成されている。
弾性プレート31は、所定の厚みを有する平面視円形のゴム製のプレートであって、円筒状に形成された装着凹部11aの内径よりひとまわり小さな外径を有する。
シム32は、装着凹部11aの内径と略同径の平面視円形形状に形成され、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)などのフッ素樹脂製等で形成された薄板である。
シールリング33は、径外側が垂直面となり、径内側が下方に向かって径外側に傾斜する傾斜面である片断面台形状の円形リングである。シールリング33の外径はシム32と同径に形成され、シールリング33の内径は弾性プレート31の外径よりひとまわり小さな径に形成される。
ピストン34は、ステンレス製の略円柱形状であり、シールリング33の嵌合を許容する円形凹部34aを上面の外周縁に沿って形成している。ピストン34の底面には、スライドベアリング35を装着する凹状の取付部34bを設けている。
なお、本実施形態では、取付部34bにスライドベアリング35を装着することとしたが、取付部34bにベアリングホルダーを設置し、当該ベアリングホルダーを介してスライドベアリング35を取り付けてもよい。また、ピストン34の底面に取付部34bを設けず、スライドベアリング35をピストン34の底面に直接、接着固定してもよい。さらに、シム32を省略してもよい。
スライドベアリング35は、自己潤滑性を有するとともに、低摩擦係数のPTFE製の平面視円形の板状体である。スライドベアリング35の底面35aが、下沓20のスライドプレート22の表面である下沓摺動面20aと摺動する上沓摺動面10aとされる。
なお、スライドベアリング35は、適宜の変形性と強度を有する所定の厚みで板状に形成されている。本実施形態のスライドベアリング35は、厚さが約1.0mm〜8.0mmに形成されている。
このように各要素を構成した上沓10の摺動部30は以下の要領で組み付けられる。
まず、図5(a)に図示するように、ベースポット11の装着凹部11aに対して下方から弾性プレート31を装着する。このとき、弾性プレート31は、装着凹部11aの底面視中央に配置する。そのため、図3に示したように、弾性プレート31の径外側には、装着凹部11aの内面との間に変形空間Hが形成される。
そして、図5(b)に図示するように、弾性プレート31が装着された装着凹部11aの下方から、シム32及びシールリング33を装着する。
ここで、弾性プレート31は装着凹部11aの内径よりひと回り小さな径で形成されているため、装着凹部11aに装着した弾性プレート31は固定されない。これに対し、シム32及びシールリング33は、装着凹部11aの内径と略同径で形成されているため、装着凹部11aに装着された状態で固定することができる。よって、装着凹部11aの上面に対して弾性プレート31を設置してからシム32及びシールリング33を装着してもよい。また、装着凹部11aに装着された弾性プレート31を固定することなく仮保持した状態で、その下方からシム32及びシールリング33を装着してもよい。
また、このとき、弾性プレート31の外径より内径をひとまわり小さく形成したシールリング33は、装着凹部11a内に装着された状態で、シム32を介して、弾性プレート31と装着凹部11aとの間に形成される変形空間Hを下方から塞ぐように装着される。
なお、装着凹部11aへの弾性プレート31の装着や、シム32やシールリング33の装着と並行して、ピストン34の取付部34bにスライドベアリング35を挿入し、固定する。
このように取付部34bにスライドベアリング35が装着されたピストン34を、弾性プレート31、シム32、及びシールリング33が装着された装着凹部11aの下方から装着する(図5(c)参照)。
図5(d)に示すように、装着凹部11aにピストン34が装着されることで、弾性プレート31、シム32、シールリング33、ピストン34、及びスライドベアリング35により構成される摺動部30のベースポット11への組付けが完了する。なお、組付けが完了後、上部建造物の荷重が弾性プレート31に生じると、装着凹部11aに装着された摺動部30は、ベースポット11に対して上下方向に撓むことになる。
このようにして、下沓20の下沓摺動面20aと、上沓10の上沓摺動面10aとを摺動可能に対向させることによって剛滑り支承装置1が構成されている。
上述したように、上沓10は、装着凹部11aに収容された状態におけるピストン34とベースポット11との間に、弾性プレート31の変形を促進する変形空間Hが形成されている。そのため、図7に示すような従来構造の剛滑り支承装置100に比べて鉛直方向の変形性を向上することができる。
詳述すると、図4(a)に示すように、装着凹部11aに収容された弾性プレート31の変形を促進する変形空間Hが弾性プレート31と、シム32またはシールリング33と、ベースポット11との間に形成されている。そのため、図4(b)に示すように、装着凹部11a内における弾性プレート31の変形性を向上することができる。したがって、変形空間Hが設けられた上述の剛滑り支承装置1は、支持力を大きく低下させることなく、従来構造の剛滑り支承装置100に比べて鉛直方向の変形性を向上することができる。
また、弾性プレート31を、装着凹部11aの平面視形状より小さく形成し、装着凹部11aに収容された状態で弾性プレート31の平面視外側に変形空間Hが形成されている。そのため、従来構造の剛滑り支承装置100に比べて鉛直方向の変形性を簡易に向上することができる。
詳述すると、変形空間Hを、弾性プレート31の表面に設けた凹部、あるいは弾性プレート31を貫通する貫通空間などで構成する場合、弾性プレート31の形状が複雑になる。弾性プレート31の形状が複雑になると、弾性プレート31の加工性が低下したり、弾性プレート31の弾性支持力が部分的に変化したりするおそれがある。
これに対し、円盤状の弾性プレート31を装着凹部11aの平面視形状より小さく形成し、弾性プレート31を装着凹部11aに収容するだけで、弾性プレート31の平面視外側の外側に変形空間Hを簡易に形成することができる。したがって、弾性プレート31の加工性が低下したり、弾性支持力が部分的に変化したりすることなく、従来構造の剛滑り支承装置100に比べて鉛直方向の変形性を向上することができる。
また、弾性プレート31とピストン34との間には、装着凹部11aの収容された弾性プレート31の抜け出しを防止するシールリング33が設けられ、シールリング33は、弾性プレート31と変形空間Hとを跨ぐ大きさで形成されている。シールリング33は弾性プレート31と変形空間Hとを跨ぐ大きさ、すなわちシールリング33は弾性プレート31と変形空間Hとにわたって形成されているため、変形空間Hがあっても荷重を支持することができる。
さらに、スライドベアリング35はPTFE製板材で構成されているため、所望の滑り性能を有するスライドベアリング35を構成することができる。
以上、本発明の構成と、前述の実施態様との対応において、本発明の第1建造物は上部建造物に対応し、
以下同様に、
第2建造物は下部建造物に対応し、
第1沓は上沓10に対応し、
第2沓は下沓20に対応し、
摺動面は上沓摺動面10a,下沓摺動面20aに対応し、
剛滑り支承装置は剛滑り支承装置1に対応し、
収容空間は装着凹部11aに対応し、
本体部はベースポット11に対応し、
滑り部材はスライドベアリング35に対応し、
保持部材はピストン34に対応し、
弾性支持部材は弾性プレート31に対応し、
変形促進空間及び外側空間は変形空間Hに対応し、
抜出し防止体はシールリング33に対応するも、上記実施形態に限定するものではない。
上述の説明では、摺動面10a,20aにおける面内方向の任意の方向に可動する全方向可動支承である剛滑り支承装置1について説明したが、面内方向の一方向に可動する一方向可動支承としてもよい。また、例えば橋脚で主桁を支持する場合、ビルとビルとを連絡する渡り廊下をビルから支持する場合、トラス屋根を柱で支持する場合などにおける剛滑り支承装置として用いてもよい。さらには、ビル同士を接続するエキスパンション構造における剛滑り支承装置として用いてもよい。
また、上述の説明における上沓10の構成を下沓に代え、下沓20の構成を上沓に代えた剛滑り支承装置を構成してもよい。
また、スライドベアリング35をPTFE製板材で構成したが、PTFE製のみならず、適宜の変形性、強度、及び滑り性能を備えていれば、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)等のPTFEとは異なるフッ素樹脂や、ポリアミド(PA)、ポリアセタール(POM)、ポリエチレン(PE)等の熱可塑性樹脂で構成してもよい。
さらに、上述の説明では、装着凹部11aより平面視小径に形成した弾性プレート31の径外側に変形空間Hを形成したが、装着凹部11aに収容された状態でピストン34とベースポット11との間に形成されれば他の形態であってもよい。
例えば、図6(a)に示すように、平面視円形状に形成された弾性プレート31aの外周面に沿って凸状の間隔保持部311を複数備えていてもよい。
間隔保持部311は周方向に所定間隔を隔てて複数設けられている。また、間隔保持部311の突出量は変形空間Hの径方向の間隔と略同一である。そのため、装着凹部11aの平面視中央に装着された弾性プレート31aは、間隔保持部311が装着凹部11aの内面に当接することにより、径外側に変形空間Hを形成することができる。
また、径外側に変形空間Hが形成された弾性プレート31と異なり、図6(b)に図示する弾性プレート31bは、装着凹部11aの内径と略同一の外径を有する平面視円形状である。そして、弾性プレート31bは、上面と下面とに高さ方向に凹む変形促進凹部312を有している。
このように構成された弾性プレート31bは、装着凹部11aに装着された状態で、径外側に変形空間Hは形成されない。その反面、装着凹部11aに装着された弾性プレート31bと装着凹部11aの上面(ベースポット11の底面)との間、及び弾性プレート31bとシム32との間に、変形促進凹部312による変形空間Hbが形成される。
なお、弾性プレート31bを装着凹部11aの内径よりひとまわり小さく形成し、径外側の変形空間Hと、上述の変形空間Hbとを併用してもよい。また、変形促進凹部312は、弾性プレート31bの上面と下面との一方にのみ形成されていてもよい。
さらに、図6(c)に図示する弾性プレート31cは、装着凹部11aの内径と略同一の外径を有する平面視円形状であり、高さ方向に貫通する変形促進孔313を有している。変形促進孔313は、弾性プレート31cの平面視内側及び外周に沿って、所定間隔を隔てて複数設けている。
このように構成された弾性プレート31cは、装着凹部11aに装着された状態で、径外側に変形空間Hは形成されない。その反面、装着凹部11aに装着された弾性プレート31cと装着凹部11aの上面(ベースポット11の底面)との間、及び弾性プレート31cとシム32との間に、変形促進孔313によって上下方向に貫通する変形空間Hcが形成される。
なお、弾性プレート31cを装着凹部11aの内径よりひとまわり小さく形成し、径外側の変形空間Hと、上述の変形空間Hcとを併用してもよい。さらには、弾性プレート31cの上面と下面との少なくとも一方に変形促進凹部312を設け、変形空間Hbと変形空間Hcとを併用してもよい。
このように、変形空間H,Hb,Hcを形成できる間隔保持部311,変形促進凹部312,変形促進孔313を有する弾性プレート31a,弾性プレート31b,弾性プレート31cを備えた剛滑り支承装置1は、弾性プレート31を備えた剛滑り支承装置1と同様に、変形空間H,Hb,Hcにより弾性プレート31a,弾性プレート31b,弾性プレート31cの変形を促進することができる。
したがって、弾性プレート31a,弾性プレート31b,弾性プレート31cを備えた剛滑り支承装置1も、従来構造の剛滑り支承装置100に比べて鉛直方向の変形性を向上することができる。
さらに、図示を省略するが、剛滑り支承装置100の弾性プレート131のように、装着凹部11aと同径の弾性プレートを設け、装着凹部11aの内面に変形空間Hに相当する径方向の凹みを設けてもよい。装着凹部11aの内面に凹部を設けることで弾性プレート31の変形を促進することができる。
したがって、装着凹部11aの内面に凹部を設けた剛滑り支承装置1も、弾性プレート31を設けた剛滑り支承装置1と同様に従来構造の剛滑り支承装置100に比べて鉛直方向の変形性を向上することができる。
1…剛滑り支承装置
10…上沓
10a…上沓摺動面
11…ベースポット
11a…装着凹部
20…下沓
20a…下沓摺動面
31,31a,31b,31c…弾性プレート
33…シールリング
34…ピストン
35…スライドベアリング
H,Hb,Hc…変形空間

Claims (3)

  1. 第1建造物及び第2建造物におけるそれぞれの対向部分に配設した第1沓及び第2沓で構成され、前記第1沓及び前記第2沓との対向部分における摺動面同士が摺動する剛滑り支承装置であって、
    前記第1沓及び前記第2沓の一方は、
    他方の沓に向かう側が開口する収容空間を有する本体部と、
    前記摺動面を構成する滑り部材と、
    該滑り部材を保持するとともに、移動可能に前記収容空間に収容される保持部材と、
    前記収容空間において、前記保持部材とともに収容されるとともに、前記保持部材と前記本体部との間に介在する弾性支持部材とで構成され、
    前記収容空間に収容された状態における前記保持部材と前記本体部との間に、前記弾性支持部材の変形を促進する変形促進空間が形成された
    剛滑り支承装置。
  2. 前記弾性支持部材を、前記収容空間の平面視形状より小さく形成し、
    前記変形促進空間が、前記収容空間に収容された状態で前記弾性支持部材の平面視外側に形成された
    請求項1に記載の剛滑り支承装置。
  3. 前記弾性支持部材と前記保持部材との間に、前記収容空間の収容された前記弾性支持部材の抜け出しを防止する抜出し防止体が設けられた
    請求項2に記載の剛滑り支承装置。
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