JP2021025363A - 滑り部材及び滑り支承装置 - Google Patents

滑り部材及び滑り支承装置 Download PDF

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Tetsuya Hayashi
林  哲也
崇之 間鍋
Takayuki Manabe
崇之 間鍋
将也 中塚
Masaya Nakatsuka
将也 中塚
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Abstract

【課題】摺動面に潤滑剤を安定して供給できるスライドベアリング35及び滑り支承装置1を提供することを目的とする。【解決手段】上部建造物と下部建造物との間に配設される滑り支承装置1における上沓摺動面10aとなる底面35aを有するスライドベアリング35であって、潤滑剤が含浸されるとともに、他の一般部より空隙率が高い高空隙部37と、空隙率が高空隙部37に比べて低い一般部36とで構成され、高空隙部37が、一般部36の摺動面36bに対して突出した摺動面37bを有する形状に形成されたことを特徴とする。【選択図】図4

Description

この発明は、例えば、建物などの上部建造物を基礎建造物などの下部建造物で支持する滑り支承装置及び滑り支承装置における摺動面を構成する滑り部材に関する。
従来、例えば、建物などの上部建造物を基礎建造物などの下部建造物で支持する免震建造物における支持構造において、地震動等に対して可動支持する滑り支承装置が用いられている。
より詳しくは、滑り支承装置は、例えば、上部建造物に固定された上沓と、下部建造物に固定された下沓とで構成されている。この上沓と下沓とは、それぞれ対向部分が摺動面として形成されている。これにより、滑り支承装置は、下部建造物から上部建造物に伝わる振動や、上部建造物から下部建造物に伝わる振動を、上沓と下沓との摺動によって低減している。
ところで、滑り支承装置は、長期に亘って建造物の間に設けられることになる。このため、滑り支承装置は、摺動面の滑り性能を長期に亘って発揮する必要がある。
そこで、例えば、特許文献1では潤滑剤を保持するディンプルを摺動面に設けた滑り部材が考案されている。これにより、特許文献1は、例えば、上沓と下沓とが摺動した際、滑り部材の潤滑剤によって摺動面の摺動性を向上することができる。このため、特許文献1は、摺動面の滑り性能を長期に亘って発揮できるとされている。
しかしながら、特許文献1の滑り部材は、摺動面同士の摺動に伴って潤滑剤が供給されるため、摺動面への潤滑剤の供給が安定しているとはいえず、改善の余地があった。
特開2016−23672号公報
本発明は、摺動面に潤滑剤を安定して供給できる滑り部材及び滑り支承装置を提供することを目的とする。
この発明は、第1建造物と第2建造物との間に配設される滑り支承装置における摺動面を構成する滑り部材であって、一般部と、潤滑剤が含浸されるとともに、前記一般部より空隙率が高い高空隙部とが備えられ、前記高空隙部が、前記一般部の摺動面に対して突出した摺動面を有する形状に形成されたことを特徴とする。
上記高空隙部及び一般部は、別体、または一体であってもよい。さらに、高空隙部及び一般部は、一般部が高空隙部を囲繞するように支持する、または高空隙部が一般部を囲繞するように支持する構成であってもよい。
この発明により、摺動面に潤滑剤を安定して供給することができる。
具体的には、高空隙部は、一般部に比べて空隙率が高いため、一般部よりも変形率が高くなる。さらに、一般部の摺動面に対して高空隙部の摺動面が突出しているため、第1建造物と第2建造物との間に配設された際、上部側の建造物の荷重が作用し、高空隙部は、その摺動面が一般部の摺動面に略一致するように圧縮変形する。
このように圧縮変形した高空隙部は、圧縮変形による圧力を潤滑剤に対して作用させることができ、高空隙部に含浸された潤滑剤が外部に染出ることとなる。これにより、滑り部材は、摺動面同士の摺動に伴って潤滑剤が供給される場合に比べて、摺動面に潤滑剤を安定して供給することができる。
本発明により、摺動面に潤滑剤を安定して供給できる滑り部材及び滑り支承装置を提供することができる。
滑り支承装置の概略断面図。 底面側(上沓摺動面)から見た上沓における摺動部の分解斜視図。 底面側(上沓摺動面)から見たスライドベアリングの分解斜視図。 図1中の断面位置におけるスライドベアリングの断面図。 別の実施形態におけるスライドベアリングの概略断面図。 別の実施形態におけるスライドベアリングの外観斜視図。 別の実施形態におけるスライドベアリングの外観斜視図。
この発明の一実施形態を以下図面と共に説明する。
図1は滑り支承装置1の概略断面図を示し、図2は底面(上沓摺動面10a)側から見た上沓10における摺動部30の分解斜視図を示している。さらに、図3は底面(上沓摺動面10a)側から見たスライドベアリング35の分解斜視図を示し、図4は図1中の断面位置におけるスライドベアリング35の断面図を示している。
滑り支承装置1は、図示省略する上部建造物と下部建造物との間に配設されて免震構造を構成する免震装置であり、上部建造物に固定された上沓10と、下部建造物に固定された下沓20とで構成されている。
滑り支承装置1は、上沓10の境界面である上沓摺動面10aと下沓20の境界面である下沓摺動面20aが摺動することで、上部建造物及び下部建造物を境界面(摺動面)における面内方向に変位可能に支持している。そのため、例えば、地震や強い風等による振動エネルギーを吸収し、免震構造にすることができる。
なお、このような滑り支承装置1は、例えば、積層ゴムが弾性変形することで、相対変位に追従するとともに、当初位置に復帰させることができる積層ゴム支承装置(図示省略)と併用される。
図1に示すように、下沓20は、下部建造物の上面に固定されたソールプレート21と、ソールプレート21に装着されたスライドプレート22とで構成されている。下沓20は、スライドプレート22の上面が、後述する上沓10の上沓摺動面10aと摺動する下沓摺動面20aを形成している。
なお、スライドプレート22は、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)やポリフッ化ビニリデン(PVDF)等のフッ素樹脂、ポリアミド(PA)、ポリアセタール(POM)、ポリエチレン(PE)等の熱可塑性樹脂製の板材で構成している。あるいは、スライドプレート22は、後述するスライドベアリング35と同様に、自己潤滑性を有するとともに、表面が低摩擦係数のPTFE製の板材であるスライドベアリングで構成してもよい。また、スライドプレート22は、ステンレス板で構成してもよい。
上沓10は、上部建造物の底面に固定される鋼製のベースポット11と、ベースポット11の底面側中央の装着凹部11aに配置された平面視円形状の摺動部30とを備える。
装着凹部11aは、下側が開放された、つまり下沓20に向かって開放された円筒状の空間である。
ベースポット11の装着凹部11aに装着される摺動部30は、図1及び図2に示すように、上から順に、弾性プレート31、シム32、シールリング33、ピストン34及びスライドベアリング35で構成されている。
弾性プレート31は、円筒状に形成された装着凹部11aの内径と略同径の平面視円形状のゴム製のプレートである。
シム32は、弾性プレート31と同じ径の平面視円形状であり、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)などのフッ素樹脂等で形成された薄板である。
シールリング33は、径外側が垂直面となり、径内側が下方に向かって径外側に傾斜する傾斜面である片断面台形状の円形リングであって、外径が弾性プレート31及びシム32と同径とされている。
ピストン34は、ステンレス製の略円柱状であり、シールリング33の嵌合を許容する円形凹部34aを上面の外周縁に沿って形成している。ピストン34の底面には、スライドベアリング35を装着する凹状の取付部34bを設けている。
なお、本実施形態では、取付部34bにスライドベアリング35を装着することとしたが、取付部34bにベアリングホルダーを設置し、当該ベアリングホルダーを介してスライドベアリング35を取り付けてもよい。また、ピストン34の底面に取付部34bを設けず、スライドベアリング35をピストン34の底面に直接、接着固定してもよい。さらに、シム32を省略してもよい。
スライドベアリング35は、自己潤滑性を有するとともに、表面が低摩擦係数のPTFE製の平面視円形状の板材である。スライドベアリング35の底面35aが、下沓20のスライドプレート22の表面である下沓摺動面20aと摺動する上沓摺動面10aとされる。
引き続き、上述したスライドベアリング35について、さらに詳述する。
スライドベアリング35は、図2及び図3に示すように、全体積に対する空間の体積割合である空隙率が異なる一般部36及び高空隙部37とで構成されており、高空隙部37には潤滑剤(図示省略)が含浸されている。
一般部36は、上部建造物を支持する部材として、適宜の変形率と所定強度とを有する所定の厚みで形成されている。例えば、一般部36は、厚さが約0.9mm〜8.0mm、硬度がD50〜D80程度のPTFE製の板材で形成されている。
より詳しくは、一般部36は、図2及び図3に示すように、平面視において、略中央に開口を有する略円環状の板状体に形成されている。この一般部36は、高空隙部37に比べて空隙率が低い。
さらに、一般部36の開口は、一般部36の上面36aから底面である摺動面36bに至る貫通孔であり、高空隙部37が嵌合する挿着孔36cとして円筒状に開口している。
なお、一般部36は、所望される変形率と強度とを得られる圧縮率で原料粉を圧縮して形成している。
具体的には、一般部36は、略円筒状の金型に投入された原料粉を、所定の圧縮率で圧縮して略円柱状の成形品を得る工程と、成形品を焼成する工程と、焼成した成形品を所望される厚みで切り出す工程を経て製造されている。
上述した一般部36の原料粉は、パウダー状のフッ素樹脂に、例えば、カーボン、グラスファイバー、ブロンズ、二硫化モリブデンなどの適宜の充填材を配合したものである。これにより、一般部36は、空隙率が比較的低く、かつ上部建造物の支持に適した変形率と強度とを有している。
一方、高空隙部37は、図2及び図3に示すように、一般部36の挿着孔36cに嵌合可能な直径の平面視略円形の板状体に形成している。この高空隙部37は、上部建造物の支持に加えて、潤滑剤を保持する部材として、一般部36に比べて強度は低いものの適宜の強度と、高い空隙率及び変形率とを有する所定の厚みで形成されている。すなわち、高空隙部37は、一般部36の変形率に比べて高い変形率を有する。例えば、高空隙部37は、厚さが約1.2mm〜10.0mm、硬度がD50〜D80程度のPTFE製の板材で形成されている。
なお、高空隙部37は、一般部36よりも低い圧縮率で原料粉を圧縮成形することで、高空隙部37の空隙率よりも高い空隙率にしている。あるいは、高空隙部37は、焼成によって除去できる充填材を原料粉に配合することで、一般部36の空隙率よりも高い空隙率にしている。例えば、高空隙部37の空隙率は20%〜50%程度に設定している。
具体的には、高空隙部37は、一般部36と同様に、略円筒状の金型に投入された原料粉を、所定の圧縮率で圧縮して略円柱状の成形品を得る工程と、成形品を焼成する工程と、焼成した成形品を所望される厚みで切り出す工程を経て製造されている。
上述した高空隙部37の原料粉は、パウダー状のフッ素樹脂に、例えば、グラファイト、カーボン、ポリイミド、窒化ホウ素、フマル酸、タルク、芳香族ポリエステルなどの充填材を、一般部36よりも高い割合で配合したものである。これにより、高空隙部37は、一般部36に比べて空隙率を高めて、良好な潤滑剤の保持性を確保している。
そして、高空隙部37は、図4に示すように、上面37aを一般部36の上面36aに略一致させて、一般部36の挿着孔36cに嵌合している。この状態において、高空隙部37は、図4に示すように、下沓20の下沓摺動面20aに接触する底面である摺動面37bが、一般部36における摺動面36bに対して所定の突出代Hだけ突出している。
つまり、高空隙部37は、一般部36の厚みに対して突出代Hの分だけ厚肉の厚みに形成している。このため、上部建造物に固定された上沓10が下沓20に載置された状態、つまり上部建造物の荷重が下沓20に作用した状態において、高空隙部37は、図1に示すように、その摺動面37bが一般部36の摺動面36bに略一致するように圧縮変形する。
なお、高空隙部37の突出代Hは、上部建造物の重量や高空隙部37の変形率に応じた適宜の長さに設定されている。例えば、高空隙部37の突出代Hは、0.1mm〜1.0mmに設定している。
このように、高空隙部37は、一般部36の摺動面36bに対して突出した摺動面37bを有する形状に形成されているので、スライドベアリング35は、上沓摺動面10a及び下沓摺動面20aに潤滑剤を安定して供給することができる。
具体的には、高空隙部37は、一般部36に比べて空隙率が高いため、一般部36よりも変形率が高くなる。さらに、一般部36の摺動面36bに対して高空隙部37の摺動面37bが突出しているため、上部建造物と下部建造物との間に配設された際、上部建造物の荷重が作用した高空隙部37は、その摺動面37bが一般部36の摺動面36bに略一致するように圧縮変形する。
このように圧縮変形した高空隙部37は、圧縮変形による圧力を潤滑剤に対して作用させることができ、高空隙部37に含浸された潤滑剤が外部に染出ることとなる。これにより、スライドベアリング35の摺動面(10a,20a)は、摺動面同士の摺動に伴ってのみ潤滑剤が供給される場合に比べて、摺動面同士が摺動しなくても上部建造物の荷重が作用することによる高空隙部37の圧縮変形によって摺動面(10a,20a)に潤滑剤を安定して供給することができる。
また、高空隙部37が、一般部36に対して別体で構成されたことにより、スライドベアリング35は、一般部36と高空隙部37とが一体形成された場合に比べて、成形性を向上することができる。
具体的には、例えば、一般部36と高空隙部37とを一体形成した場合、原料粉を異なる圧縮率で複数回圧縮して、空隙率の異なる一般部36と高空隙部37とを一体形成する必要がある。
これに対して、一般部36と高空隙部37とを別体で構成したことにより、スライドベアリング35は、空隙率の異なる一般部36と高空隙部37とを容易に形成することができる。
さらに、スライドベアリング35は、高空隙部37及び一般部36の組み合わせを自在にして、上部建造物の重量に応じたスライドベアリング35の提供を容易にすることができる。
従って、スライドベアリング35は、一般部36と高空隙部37とが一体形成された場合に比べて、成形性を向上させることができる。
また、高空隙部37が、一般部36に設けた挿着孔36cに挿着されることにより、スライドベアリング35は、空隙率が高い高空隙部37を、空隙率が低い一般部36で保持することができる。換言すると、スライドベアリング35は、比較的変形率が高い高空隙部37の径外側を、比較的強度の高い一般部36で拘束することができる。
さらに、高空隙部37を一般部36の挿着孔36cに嵌合しているため、スライドベアリング35は、荷重の作用により、高空隙部37を挿着孔36cの周面に密着させることができる。
このため、スライドベアリング35は、摺動面(10a,20a)への潤滑剤の過剰な供給を抑制することができる。
従って、スライドベアリング35は、摺動面(10a,20a)への潤滑剤の安定した供給と、安定した強度の確保とを両立することができる。
また、一般部36の挿着孔36cが、貫通孔で構成されたことにより、スライドベアリング35は、非貫通の挿通孔に挿着される高空隙部に比べて、高空隙部37の体積を大きく確保することができる。
このため、スライドベアリング35は、より多くの潤滑剤を高空隙部37に含浸させることができる。これにより、スライドベアリング35は、より長期に亘って摺動面(10a,20a)に潤滑剤を安定して供給することができる。
また、滑り支承装置1は、上部建造物及び下部建造物におけるそれぞれの対向部分に配設した上沓10及び下沓20で構成され、上沓10及び下沓20との対向部分における摺動面(10a,20a)同士が摺動する構成である。この滑り支承装置1は、上沓10が、上述した一般部36と高空隙部37とを有するスライドベアリング35を備えたことにより、摺動面(10a,20a)に潤滑剤を安定して供給することができる。
この発明の構成と、上述の実施形態との対応において、
この発明の第1建造物は、実施形態の上部建造物に対応し、
以下同様に、
第2建造物は、下部建造物に対応し、
摺動面は、上沓摺動面10aに対応し、
平面は、底面35aに対応し、
滑り部材は、スライドベアリング35に対応し、
第1沓は、上沓10に対応し、
第2沓は、下沓20に対応し、
第1沓及び第2沓との対向部分における摺動面は、上沓摺動面10a,下沓摺動面20aに対応するが、
この発明は、上述の実施形態の構成のみに限定されるものではなく、多くの実施の形態を得ることができる。
上述の説明では、免震構造の摺動面(10a,20a)における面内方向の任意の方向に可動する全方向可動支承である滑り支承装置1について説明したが、弾性すべり支承、スライドベアリングのみであってもよく、面内方向の一方向に可動する一方向可動支承としてもよい。また、例えば橋脚で主桁を支持する場合、ビルとビルとを連絡する渡り廊下をビルから支持する場合、トラス屋根を柱で支持する場合などにおける滑り支承装置として用いてもよい。さらには、ビル同士を接続するエキスパンション構造における滑り支承装置として用いてもよい。
また、上述の説明における上沓10の構成を下沓に備え、下沓20の構成を上沓に備えた滑り支承装置を構成してもよい。
また、スライドベアリング35をPTFE製板材で構成したが、PTFE製のみならず、適宜の変形率、強度及び滑り性能を備えていれば、他の樹脂製素材(例えば、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)等のフッ素樹脂、ポリアミド(PA)、ポリアセタール(POM)、ポリエチレン(PE)等の熱可塑性樹脂)で構成してもよい。
また、一般部36の挿着孔36cを、平面視略円形の貫通孔としたが、これに限定せず、平面視略矩形の貫通孔であってもよい。この場合、高空隙部37は、一般部36の挿着孔に嵌合する平面視略矩形の板状体に形成することとなる。
また、平面視略円形のスライドベアリング35としたが、これに限定せず、平面視略矩形のスライドベアリングであってもよい。この場合、高空隙部37は、一般部36の挿着孔に応じて、平面視略矩形、または平面視略円形の板状体に形成することとなる。
また、一般部36の挿着孔36cに高空隙部37を嵌合させてスライドベアリング35を構成したが、これに限定せず、一般部36の挿着孔36cに高空隙部37を接着させたスライドベアリングであってもよい。あるいは、一般部36の挿着孔36cに高空隙部37を嵌め込み、下沓20に接触した状態において、高空隙部37が挿着孔36cの周面に密着するスライドベアリングであってもよい。
また、一般部36の挿着孔36cを貫通孔としたが、これに限定せず、高空隙部37を支持可能であれば、適宜の形状の挿通孔としてもよい。例えば、別の実施形態におけるスライドベアリング35の概略断面図を示す図5(a)のように、凹設された非貫通孔で、一般部36の挿着孔36dを構成してもよい。
あるいは、別の実施形態におけるスライドベアリング35の概略断面図を示す図5(b)のように、底面側に対して上面側が小径の略円錐台形状の貫通孔で、一般部36の挿着孔36eを構成してもよい。この場合、高空隙部37は、平面視略円形の板、あるいは断面視略円錐台形状であり、平面視略円形の板のどちらでもよい。
また、底面視略円形の高空隙部37としたが、これに限定せず、別の実施形態におけるスライドベアリング35の概略断面図を示す図5(c)のように、略円環状の高空隙部38としてもよい。この場合、一般部36は、その底面が下沓20の下沓摺動面20aに接触する形状であれば、適宜の形状であってもよい。
例えば、一般部39は、図5(c)のように、高空隙部38の開口に嵌合する突部分39aを有する断面略凸形状であってもよい。あるいは、一般部39は、高空隙部38の開口に嵌合する略円板状であってもよい。
また、1つの高空隙部37を備えたスライドベアリング35としたが、これに限定せず、別の実施形態におけるスライドベアリング40の外観斜視図を示す図6のように、1つの一般部41に対して複数の高空隙部42が挿着されたスライドベアリング40としてもよい。
さらには、スライドベアリング35の代わりに、図7に示すように、SUS製あるいは鋼製の板材51の底面に、スライドベアリング35と同様の一般部53の中心に高空隙部54が設けられたスライドベアリング52を複数配置してスライドベアリング部材50を構成してもよい。
1…滑り支承装置
10…上沓
10a…上沓摺動面
20…下沓
20a…下沓摺動面
35a…底面
35,40…スライドベアリング
36,41,53…一般部
36b…摺動面
36c,36d,36e…挿着孔
37,42,54…高空隙部
37b…摺動面

Claims (5)

  1. 第1建造物と第2建造物との間に配設される滑り支承装置における摺動面を構成する滑り部材であって、
    一般部と、潤滑剤が含浸されるとともに、前記一般部より空隙率が高い高空隙部とが備えられ、
    前記高空隙部が、
    前記一般部の摺動面に対して突出した摺動面を有する形状に形成された
    滑り部材。
  2. 前記高空隙部が、
    前記一般部に対して別体で構成された
    請求項1に記載の滑り部材。
  3. 前記高空隙部が、
    前記一般部に設けた挿着孔に挿着された構成である
    請求項1または請求項2に記載の滑り部材。
  4. 前記一般部の前記挿着孔が、貫通孔で構成された
    請求項3に記載の滑り部材。
  5. 第1建造物及び第2建造物におけるそれぞれの対向部分に配設した第1沓及び第2沓で構成され、前記第1沓及び前記第2沓との対向部分における摺動面同士が摺動する滑り支承装置であって、
    前記第1沓及び前記第2沓の一方が、
    請求項1から請求項4のいずれか1つに記載の滑り部材を備えた
    滑り支承装置。
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