JP7039270B2 - 戸車 - Google Patents
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Description
引戸1は、建物の開口部10に取り付けられる枠体2と、枠体2内に配置され図中左右方向にスライド可能な障子4,4と、を備える引違い戸である。
図3は、引戸1の縦断面図である。
図5は、引戸1の下部の拡大縦断面図である。
外側ケース51の側面であって外側ケース51の長手方向(図10の左右方向)における中央部には、外側ケース51の下端部近傍の位置から上面の近傍の位置まで延びる上下方向溝である外側中央貫通孔511が形成されている。外側中央貫通孔511は、外側ケース51の長手方向である横方向に対する縦方向としての上下方向に延びており、外側中央貫通孔511の下端部の幅は、外側ケース51の長手方向(図10の左右方向)に広がっている。外側中央貫通孔511の上部には、2つの斜辺が接続された角部512が設けられており、角部512には、後述の軸部材6の周面直線状部62が係合可能である。また、外側中央貫通孔511と、外側ケース51の端部との中央部には、長方形状に形成された支持貫通孔513が形成されている。
中ケース52の側面には、中ケース52の長手方向(図11の左右方向)に等間隔で下部貫通孔521が形成されている。下部貫通孔521は、それぞれ頂点が丸く形成された平行四辺形状に形成されている。中央の下部貫通孔521と、中ケース52の長手方向における一方の端部の下部貫通孔521(図11の左側の下部貫通孔521)との間には、下部凸部522が設けられており、下部凸部522は、外側ケース51の支持貫通孔513に上から差し込まれた状態で係合している。これにより、中ケース52は、外側ケース51によって、外側ケース51に対して水平方向へ移動可能に、且つ、外側ケース51から外れないように支持されている。即ち、中ケース52は外側ケースに対して下框42の長手方向に移動可能に支持されている。
内側ケース53の側面であって内側ケース53の長手方向(図12Aの左右方向)における中央部の上部には、円形の内側中央貫通孔531が形成されている。
また、内側ケース53の側面には、内方突出部532が形成されている。内方突出部532は、内側中央貫通孔531の近傍からそれぞれ内側ケース53の長手方向における一方の端部、他方の端部に至るまで延びており、図12Bに示すように、断面視で横向きV字状に内側ケース53の内側へ屈曲して形成されている。従って、一対の内方突出部532は、屈曲された頂点から上下方向に離れるにつれて互いに離間する屈曲部を構成と共に、後述の車軸挿入貫通孔533に沿って内側ケース53の内方に向かって屈曲される屈曲部を構成する。そしてこの屈曲部は、図12Bに示す断面視で車軸挿入貫通孔533に沿ったくの字に形成される。
図12Bは、引戸1の戸車5の内側ケース53を示す正面図である。
また、内側ケース53の上面には4つの上部開口534が形成されている。上部開口534には、それぞれ車輪54の上部が配置され、4つの車輪54が一体となる4連の戸車とされる。これにより、戸車5の上下方向の高さが抑えられている。この車輪の直径は約30mmとされ、4連の車輪が取り付けられた戸車を障子4の下部である下框のほぼ左右端部に配置し、約200kg近くの大開口用障子の重量を分散して受けつつ、左右方向に移動可能としている。
外輪部541の周面には、レール2212、2232に係合する溝5411が形成されている。外輪部541は、車軸542と同軸的な位置関係で車軸542の外周を取り囲んで配置されている。外輪部541と車軸542との間には、ベアリング543が配置されており、外輪部541は車軸542に対して滑らかに回転可能に構成されている。図6に示す左側の3つの車軸542は、中ケース52の下部貫通孔521に挿入されている。
また、車軸542は、平行四辺形状の下部貫通孔521において、図6に示す右上の部分から図7に示すように、左下の部分へ移動する。これにより、車輪54は、内側ケース53と共に、外側ケース51に対して下方向へ移動して、外側ケース51に対して車輪54が最も下側へ配置された状態となる。
本実施形態においては、車軸挿入貫通孔533は、上下方向(内側ケース53の長手方向である横方向に対する縦方向)に長く形成され、一対の支持壁としての外側ケース51の側壁は、屈曲された頂点部位から離れるにつれて互いに離間する屈曲部としての内方突出部532を有する。
これにより、車輪54を下框42に対して傾斜させるいわゆる起倒を実現させるための追加部品が一切不要となり、シンプルな構造で、低コストで、車輪54の傾斜が可能な起倒式の車輪54を有する戸車5を提供することが可能となる。特に、内方突出部532を有するため、所定の傾斜角度までの安定した戸車5の車輪54の起倒を実現させることが可能となる。
これにより、横方向離間部535の位置に、障子4の全体の荷重がかかる内側中央貫通孔531を配置させることにより、内側中央貫通孔531が形成されている内側ケース53の部分を剛性の高い部分とすることが可能となり、内側ケース53の耐荷重性及び耐久性を高めることが可能となる。
これにより、内側ケース53は、外側ケース51に対して揺動するため、複数の車輪54を有する場合であっても、各車輪54が適切にレール2212、2232に接触するようにすることが可能となる。
6…軸部材
51…外側ケース
52…中ケース
53…内側ケース
54…車輪
61…中央部
62…周面直線状部
511…外側中央貫通孔(上下方向溝)
523…傾斜貫通溝(傾斜溝)
531…内側中央貫通孔(軸部材貫通孔)
Claims (6)
- 外側ケースと、
前記外側ケースに対して第1方向へ移動可能に前記外側ケースに支持された中ケースと、
前記中ケースに対して前記中ケースの移動方向と交差する第2方向へ移動可能に前記外側ケースに支持され、車輪を支持する内側ケースと、を備え、
前記中ケースには、前記外側ケースの移動方向に対して傾斜する傾斜溝と、前記車輪の車軸が挿入される下部貫通孔とが形成され、
前記外側ケースには、縦方向に延びる縦溝が形成され、
前記内側ケースには、軸部材が貫通する軸部材貫通孔が形成され、
前記軸部材は、前記傾斜溝及び前記縦溝に係合している戸車。 - 少なくとも一方が開口した箱型の外側ケースと、
前記外側ケースに収納され、一対の支持壁に傾斜溝と、車輪の車軸が挿入される下部貫通孔とが形成される中ケースと、
前記外側ケースの開口から露出する前記車輪を支持する内側ケースと、
を備え、
前記中ケースを前記外側ケースの開口に対向する側の端部に接触させた状態で、前記中ケースの傾斜溝に沿って前記内側ケースを前記外側ケースに対してスライド可能とした戸車。 - 前記内側ケースは、上下方向に延び、前記車輪を軸支する支持孔を形成する一対の側壁と、
前記側壁に形成され、断面視で略くの字に内側に屈曲される屈曲部と、を備える請求項1又は2に記載の戸車。 - 前記内側ケースには、前記傾斜溝の側壁に沿った一対の平面と、前記外側ケースに形成され、ケース短手方向に延びる上下溝の側壁に沿った一対の平面と、を含む略平行四辺形の軸部材が貫通される請求項1又は2に記載の戸車。
- 前記内側ケースは、複数の車輪を支持し、
前記内側ケースは、前記軸部材を介して前記外側ケースの内部において前記外側ケースに対して揺動可能に前記外側ケースに支持されている請求項1に記載の戸車。 - 前記軸部材は、前記軸部材の両端部において前記傾斜溝及び前記縦溝に係合している溝係合部と、前記溝係合部の間の中間部とを備え、
前記中間部は、前記傾斜溝を構成する中ケースの部分に当接する請求項1に記載の戸車。
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JP2017232657A JP7039270B2 (ja) | 2017-12-04 | 2017-12-04 | 戸車 |
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JP7039270B2 true JP7039270B2 (ja) | 2022-03-22 |
Family
ID=66976401
Family Applications (1)
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JP2017232657A Active JP7039270B2 (ja) | 2017-12-04 | 2017-12-04 | 戸車 |
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Citations (4)
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JP2003328632A (ja) | 2002-05-14 | 2003-11-19 | Nakanishi Metal Works Co Ltd | 調整戸車 |
KR100785706B1 (ko) | 2006-09-21 | 2007-12-17 | 김영록 | 창문용 호차 |
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JPH0446466Y2 (ja) * | 1987-01-16 | 1992-10-30 | ||
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JPH10252342A (ja) * | 1997-03-10 | 1998-09-22 | Meiko:Kk | 調整戸車および障子下縁の隙間閉鎖装置 |
-
2017
- 2017-12-04 JP JP2017232657A patent/JP7039270B2/ja active Active
Patent Citations (4)
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