JP7038609B2 - 負圧式ブレーキ倍力装置 - Google Patents

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本発明は、負圧式ブレーキ倍力装置に関する。
乗用車等の自動車のブレーキシステムでは、運転者によるブレーキ操作の入力を所定の比率で倍力して大きな出力を発生する負圧式ブレーキ倍力装置が用いられている。負圧式ブレーキ倍力装置は、運転者によるブレーキ操作の入力を入力軸で受け、かかる入力を倍力して出力軸から出力させる。出力軸がマスタシリンダのピストンを押圧することでマスタシリンダ内に液圧が発生する。このマスタシリンダの液圧により、ブレーキシリンダがブレーキ力を発生して各車輪にブレーキがかけられる。このようにして運転者のペダル踏力が低減される。
負圧式ブレーキ倍力装置は、互いに結合されるフロントシェル及びリアシェルと、リアシェルに対して進退自在に配設されたバルブボディとを備えている。フロントシェルとリアシェルとから形成される空間は、ダイヤフラムにより定圧室と変圧室とに区画される。定圧室と変圧室との間に圧力差を生じさせることで、バルブボディが進退動して負圧式ブレーキ倍力装置が作動する。運転者がブレーキ操作を行ったときには変圧室に大気が導入される。その際に、異物が同時に装置内に進入しないように大気の導入経路にフィルタが備えられている。
例えば、特許文献1に記載の負圧式ブレーキ倍力装置において、フィルタは、制御弁体を摺動可能に支持し大気の導入経路となるリテーナの内部空間に配置されている。かかるフィルタは、入力軸に形成されスプリングの一端を支持する鍔部によって所望の位置に位置決めされている。
特開2006-273204号公報
しかしながら、変圧室への大気の吸込み時に入力ロッドの移動及び吸込み圧の影響を受けてフィルタの位置ずれを生じるおそれがある。フィルタの位置ずれを防ぐために鍔部の径方向の幅を拡大させることが考えられるが、鍔部の大きさを拡大させることによって大気の通路面積が減少する。このために通気性が低下して応答性が低下するおそれがある。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、フィルタの位置ずれを抑制可能な負圧式ブレーキ倍力装置を提供する。
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、シェルと、ブレーキ操作の入力を受けて軸方向に移動する入力軸と、軸方向に移動して入力を倍力した出力を発生する出力軸と、シェルに対して軸方向に進退自在に配設されたバルブボディと、バルブボディに保持され、入力軸が貫通する内部空間を有するスリーブと、スリーブの内部空間に配置され、入力軸の外周部に設けられた鍔部とスリーブの内面とに両端が支持されたスプリングと、スリーブの内部空間に配置されたフィルタとを備えた負圧式ブレーキ倍力装置において、フィルタは、鍔部により軸方向に位置決めされており、スプリングは、鍔部側の端部に、鍔部の外形よりも径方向外側に延びた延在部を有する、負圧式ブレーキ倍力装置が提供される。
以上説明したように本発明によれば、負圧式ブレーキ倍力装置のフィルタの位置ずれを抑制することができる。
本発明の実施の形態に係る負圧式ブレーキ倍力装置の全体構成例を示す部分断面図である。 同実施形態に係る負圧式ブレーキ倍力装置の構成例を具体的に示す説明図である。 同実施形態に係る負圧式ブレーキ倍力装置の第1のスプリングを示す斜視図である。 第1のスプリングの延在部を示す説明図である。 第1のスプリングの延在部の作用を説明するための図である。 第1の変形例を示す説明図である。 第2の変形例を示す説明図である。 第3の変形例を示す説明図である。 第4の変形例を示す説明図である。 第5の変形例を示す説明図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。また、本明細書において、「前」とは出力軸が配置された側を意味し、各図の左側に相当する。「後」とは入力軸が配置された側を意味し、各図の右側に相当する。
<負圧式ブレーキ倍力装置の全体構成>
まず、本発明の実施の形態に係る負圧式ブレーキ倍力装置(以下、単に「ブレーキ倍力装置」ともいう。)の全体構成例について簡単に説明する。図1は、ブレーキ倍力装置1の一例を示す部分断面図である。
ブレーキ倍力装置1は、入力軸11及びシェル2を備えている。入力軸11は、図示しないブレーキペダルに連結されて運転者によるペダル操作の入力を受けて軸方向に移動する。シェル2は、フロントシェル3及びリアシェル5が互いに連結されて構成されている。リアシェル5にはバルブボディ40が進退自在に配設されている。バルブボディ40には、フロントシェル3とリアシェル5とにより形成される空間を、定圧室7と変圧室9とに気密に区画するパワーピストン17が取り付けられている。定圧室7には負圧導入口31を介して負圧が導入される。変圧室9には作動時に大気流入通路29を介して大気が導入される
パワーピストン17は、パワーピストン部材13及びダイヤフラム15を備える。パワーピストン部材13は、バルブボディ40に取り付けられている。ダイヤフラム15は、バルブボディ40及びフロントシェル3と、リアシェル5との間に設けられて、弾性変形可能に構成されている。パワーピストン17及びバルブボディ40は、リターンスプリング19により後退方向に付勢されている。定圧室7と変圧室9とは、負圧導入通路27を介して連通可能になっている。
バルブボディ40には、プッシュロッド60が連結されている。プッシュロッド60は、入力軸11への入力を倍力した出力を発生する。この出力は、パワーピストン17により発生される。プッシュロッド60は、バルブボディ40に取り付けられたリテーナ39により保持されている。本実施形態に係るブレーキ倍力装置1において、プッシュロッド60が出力軸として機能する。
バルブボディ40には、入力軸11に連結された弁プランジャ35が摺動自在に配設されている。また、バルブボディ40には弁体21が設けられている。弁体21は、バルブボディ40に保持されたスリーブ70により、軸方向移動可能に支持されている。バルブボディ40及び弁体21により負圧弁23が構成されている。負圧弁23は、弁プランジャ35の作動により開閉し、定圧室7と変圧室9との間を連通又は遮断する。
また、弁プランジャ35と弁体21とにより大気弁25が構成されている。大気弁25は、変圧室9と少なくとも大気との間を連通又は遮断する。本実施形態に係るブレーキ倍力装置1において、バルブボディ40、弁体21及び弁プランジャ35により構成される負圧弁23及び大気弁25は、ブレーキ倍力装置1の作動を制御する制御弁として機能する。
プッシュロッド60の後端部は、リアクションディスク50に当接している。プッシュロッド60の後端部及びリアクションディスク50は、バルブボディ40内に配置されている。また、リアクションディスク50の後方には、所定の空間を介してプレートプランジャ37が設けられている。プレートプランジャ37の後端面は、弁プランジャ35の先端部に当接している。
ブレーキ倍力装置1において、運転者によりブレーキペダルが踏み込まれていない通常時、入力軸11が後退位置となっている。また、通常時、定圧室7には、負圧導入口31を介して所定の負圧が導入される。負圧導入口31は、例えば車両のエンジンの吸気通路に連通している。ブレーキ倍力装置1の非作動状態では、負圧弁23が開き、かつ、大気弁25が閉じている。したがって、定圧室7と変圧室9とが負圧導入通路27を介して連通しているとともに、変圧室9は大気と遮断されている。これにより、変圧室9にも負圧が導入されている。
運転者によりブレーキペダルが踏み込まれて入力軸11が前進すると、弁プランジャ35が前進する。これに伴って負圧弁23が閉じるとともに大気弁25が開く。これにより、定圧室7と変圧室9とが遮断されるとともに、変圧室9は大気流入通路29を介して大気と連通する。したがって、大気(空気)が変圧室9に導入され、変圧室9と定圧室7とに圧力差が生じる。この圧力差により、パワーピストン17がリターンスプリング19の付勢力に抗して前進するとともに、バルブボディ40、リアクションディスク50及びプッシュロッド60が前進して、ブレーキ倍力装置1が作動する。
入力軸11が後退すると、負圧弁23が開くとともに大気弁25が閉じた状態となる。これに伴って、変圧室9に導入された空気が負圧弁23及び負圧導入通路27を介して定圧室7に流動し、さらに定圧室7に流動した空気は負圧導入口31を介して定圧室7から流出する。これにより、変圧室9の圧力が低下し、パワーピストン17、プッシュロッド60、バルブボディ40、リアクションディスク50、プレートプランジャ37及び弁プランジャ35が、リターンスプリング19の付勢力により後退する。
<フィルタの配置構成>
次に、本実施形態に係るブレーキ倍力装置1におけるフィルタの配置構成を詳細に説明する。図2は、図1のバルブボディ40の内部の構成を説明するための拡大断面図である。
バルブボディ40の内部には、スリーブ70、弁体21、弁プランジャ35、入力軸11、第1のスプリング80及び第2のスプリング65が配置されている。スリーブ70は、バルブボディ40の後端側から内部に挿入されて固定されている。スリーブ70は、軸方向の両端が開口した段付きの円筒形状を有している。スリーブ70の前部には円筒状のガイド部71が設けられている。弁体21は、ガイド部71により軸方向移動可能に支持されている。弁体21とスリーブ70との間には第2のスプリング65が配置されている。第2のスプリング65は、弁体21を前方に付勢している。
スリーブ70の内部空間79には、スリーブ70を貫通するようにして入力軸11が配置されている。入力軸11の先端部は弁プランジャ35に接続されている。弁プランジャ35は、バルブボディ40により軸方向移動可能に支持されている。入力軸11の後方側は、バルブボディ40を後端側から覆うカバー41により支持されている。カバー41は、バルブボディ40の進退動に伴って伸縮可能になっている。入力軸11の外周部には鍔部11aが設けられている。入力軸11は、第1のスプリング80により後方側に付勢されている。第1のスプリング80の前端部80aは、スリーブ70の内面に形成された座面73に支持され、後端部80bは、入力軸11に設けられた鍔部11aに支持されている。
スリーブ70の内部空間79には、フィルタ90及びサイレンサ95が収容されている。サイレンサ95は、スリーブ70の後端側にカバー41に接して配置されている。フィルタ90は、サイレンサ95の前側に配置されている。フィルタ90及びサイレンサ95は、いずれも円柱状を有しており、外周面がスリーブ70の内周面に接してスリーブ70内に保持されている。また、フィルタ90及びサイレンサ95は、いずれも中心部に軸方向孔90a,95aを有し、当該軸方向孔90a,95aには入力軸11が貫通している。
カバー41の後端面には、大気を導入するための大気導入孔43が形成されている。大気導入孔43は、複数形成されている。弁プランジャ35及び弁体21により構成された大気弁25の開弁時には、大気導入孔43から大気(空気)が導入される。導入された大気は、大気導入経路29を介して図示しない変圧室9へと流入する。
サイレンサ95は、例えば繊維を使用したフェルトからなり、バルブボディ40内に大気が導入される際に発生する音を低減する機能を有している。ただし、サイレンサ95の構成は特に限定されるものではない。また、サイレンサ95は、備えられていなくてもよい。
フィルタ90は、例えば発泡ウレタンからなり、導入される大気中の異物を捕集する機能を有している。サイレンサ95がフェルトからなりフィルタ90が発泡ウレタンからなる場合、フィルタ90の剛性は、サイレンサ95の剛性に比べて低いものとなっている。フィルタ90が前方に移動しようとした場合、フィルタ90の前側の端面は、入力軸11の鍔部11aに係止されるようになっている。これによりフィルタ90が位置決めされ、大気が導入される場合の吸込み圧によってフィルタ90の前方側への移動が制限されている。
また、本実施形態に係るブレーキ倍力装置1では、第1のスプリング80は、入力軸11の鍔部11aに支持された後端部80bに、鍔部11aの外形よりも径方向外側に延びた延在部81を有している。第1のスプリング80の延在部81は、フィルタ90が入力軸11の鍔部11aを超えて位置ずれすることを抑制する機能を有している。
上述のとおり、フィルタ90が、発泡ウレタン等の比較的変形しやすい材料からなる場合、フィルタ90が入力軸11の鍔部11aにより位置決めされている場合においても、大気の導入が繰り返されることによりフィルタ90が鍔部11aを超えて前方側に位置ずれするおそれがある。入力軸11の鍔部11aを拡径することにより、フィルタ90が鍔部11aを超えにくくなるものの、大気が通過する通路面積が減少して通気性が低下するため望ましくない。
これに対して、第1のスプリング80の後端部80bに設けられた延在部81は、第1のスプリング80を構成する線材の太さが太くないこともあって、鍔部11aの外形よりも外側に延在している場合であっても通路面積を大幅に減少させることがない。したがって、本実施形態に係るブレーキ倍力装置1は、大気の通気性を低下させることなく、フィルタ90が入力軸11の鍔部11aを超えて位置ずれすることを抑制することができる。
図3及び図4は、本実施形態に係るブレーキ倍力装置1に用いられている第1のスプリング80の構成を示す説明図である。図3は、第1のスプリング80の斜視図であり、図4は、第1のスプリング80の後端部80b及び入力軸11の鍔部11aを軸方向に見た模式図である。
本実施形態において、第1のスプリング80の延在部81は、第1のスプリング80の後端部80b側の線材の端部が、第1のスプリング80の径方向に向かって、後端部80bの接線方向へと鍔部11aの外形よりも外側に延びるようにして形成されている。かかる形態の延材部81であれば、第1のスプリング80を製造する際に線材を切断する位置を変更することによって容易に形成することができる。
図5は、第1のスプリング80の延在部81の作用を説明するために示す図である。フィルタ90が大きく変形して入力軸11の鍔部11aの位置を超えようとする場合であっても、第1のスプリング80の延在部81によって、フィルタ90の前方側への移動が制限される。したがって、フィルタ90の前方側への位置ずれが抑制される。
また、本実施形態において、第1のスプリング80の延在部81の端部82は、鍔部11aの外形よりも径方向の外側に位置しているため、鍔部11aとは接触しないようになっている。このため、ブレーキ倍力装置1の使用に伴って延在部81の端部82によって鍔部11aが摩耗することが抑制される。したがって、ブレーキ倍力装置1の損傷を低減することができる。
<変形例>
ここまで、本実施形態に係るブレーキ倍力装置1の構成例を説明したが、ブレーキ倍力装置1の構成は上記実施形態の例に限られるものではなく、種々の変形が可能である。以下、ブレーキ倍力装置1の変形例の幾つかを説明する。
図6は、第1の変形例に係るブレーキ倍力装置1の延在部81Aを示す図であり、上記実施形態で説明した図4に対応する説明図である。第1の変形例に係る延在部81Aにおいては、上記実施形態における延在部81の端部側が、第1のスプリング80の後端部80bの径方向外側に向けて屈曲している。第1の変形例に係る延在部81Aであっても、延在部81Aの端部82が入力軸11の鍔部11aの外形よりも径方向の外側に位置しており、上記実施形態に係るブレーキ倍力装置1と同様の効果を得ることができる。
図7は、第2の変形例に係るブレーキ倍力装置1の延在部81Bを示す図であり、上記実施形態で説明した図4に対応する説明図である。第2の変形例において、第1のスプリング80の延在部81Bは、第1のスプリング80の後端部80b側の線材の端部側が湾曲しながら、第1のスプリング80の径方向に向かって、入力軸11の鍔部11aの外形よりも外側に延びるようにして形成されている。第2の変形例に係る延在部81Bであっても、延在部81Bの端部82が入力軸11の鍔部11aの外形よりも径方向の外側に位置しており、上記実施形態に係るブレーキ倍力装置1と同様の効果を得ることができる。
図8は、第3の変形例に係るブレーキ倍力装置1の延在部81Cを示す図であり、上記実施形態で説明した図4に対応する説明図である。第3の変形例において、第1のスプリング80の延在部81Cは、第1のスプリング80の後端部80b側の線材の端部側が湾曲しながら、入力軸11の鍔部11aの外形よりも外側に延びた後、鍔部11aの外形の内側に戻るようにして形成されている。第3の変形例に係る延在部81Cであっても、フィルタ90が鍔部11aを超えて前方側に移動することを抑制することができる。
図9は、第4の変形例に係るブレーキ倍力装置1の延在部81Dを示す図であり、入力軸11、フィルタ90及び第1のスプリング80を径方向に見た説明図である。第4の変形例に係る延在部81Dは、第1のスプリング80の径方向に向かって延びるのではなく、後端部80bの位置よりもさらに後方に向かって延びるようにして形成されている。第4の変形例に係る延在部81Dであっても、延在部81Dの端部82が入力軸11の鍔部11aの外形よりも外側に位置しており、上記実施形態に係るブレーキ倍力装置1と同様の効果を得ることができる。さらに、第4の変形例に係る延在部81Dは、延在部81Dの端部82がよりフィルタ90に近づけられるために、フィルタ90の前方側への移動を抑制する効果を高めることができる。
図10は、第5の変形例に係るブレーキ倍力装置1のフィルタ90を示す図であり、第1のスプリング80の後端部80b、入力軸11の鍔部11a及びフィルタ90を軸方向に見た模式図である。第5の変形例に係るフィルタ90は、第1のスプリング80の延在部81を受容可能な溝部90bを有している。第5の変形例に係るフィルタ90によれば、延在部81がフィルタ90の溝部90bに配置された状態でフィルタ90の軸回転方向の移動が制限される。このため、フィルタ90が前方側に移動し、振動等に起因して軸回転方向への力が作用する場合に、フィルタ90の位置ずれを抑制することができる。
以上説明したように、本実施形態に係るブレーキ倍力装置1では、スリーブ70のフィルタ90の前方側への移動が入力軸11の鍔部11aにより制限されるとともに、鍔部11aに支持された第1のスプリング80の後端部80bに、鍔部11aの外形よりも外側に延びた延在部81が設けられて、フィルタ90の前方側への移動が制限されている。これにより、大気が通過する通路面積を大幅に減少させることなく、フィルタ90が鍔部11aを超えて前方側に位置ずれすることを抑制することができる。
また、本実施形態に係るブレーキ倍力装置1において、第1のスプリング80の後端部80bに設けられた延在部81の端部82が、入力軸11の鍔部11aの外形よりも径方向の外側に位置する場合には、当該82が鍔部11aに接触することによる鍔部11aの摩耗を防ぐことができる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
1・・・負圧式ブレーキ倍力装置、2・・・シェル、11・・・入力軸、11a・・・鍔部、25・・・大気弁、29・・・大気流入通路、40・・・バルブボディ、41・・・カバー、43・・・大気導入孔、60・・・プッシュロッド(出力軸)、70・・・スリーブ、73・・・座面、79・・・内部空間、80・・・第1のスプリング、81・・・延在部、82・・・端部、90・・・フィルタ

Claims (2)

  1. シェル(2)と、
    ブレーキ操作の入力を受けて軸方向に移動する入力軸(11)と、
    前記軸方向に移動して前記入力を倍力した出力を発生する出力軸(60)と、
    前記シェル(2)に対して前記軸方向に進退自在に配設されたバルブボディ(40)と、
    前記バルブボディ(40)に保持され、前記入力軸(11)が貫通する内部空間(79)を有するスリーブ(70)と、
    前記スリーブ(70)の内部空間(79)に配置され、前記入力軸(11)の外周部に設けられた鍔部(11a)と前記スリーブ(70)の内面とに両端が支持されたスプリング(80)と、
    前記スリーブ(70)の内部空間(79)に配置されたフィルタ(90)とを備えた負圧式ブレーキ倍力装置(1)において、
    前記フィルタ(90)は、前記鍔部(11a)により前記軸方向に位置決めされており、
    前記スプリング(80)は、前記鍔部(11a)側の端部に、前記鍔部(11a)の外形よりも径方向外側に延びた延在部(81)を有する、負圧式ブレーキ倍力装置(1)。
  2. 前記延在部(81)の端部(82)が、前記鍔部(11a)の外形よりも径方向外側に位置する、請求項1に記載の負圧式ブレーキ倍力装置(1)。
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