JP7037552B2 - ポップアップ注ぎ口を有する可撓性容器 - Google Patents

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Description

本開示は、可撓性容器用の装具を対象とする。
装具付きの可撓性パウチが既知である。装具は、可撓性容器または可撓性パウチから流動性材料を送達するための硬質注ぎ口である。そのようなパウチは、しばしば「注ぎパウチ」と称される。
従来の注ぎパウチは、典型的には、対向する可撓性フィルムの間に挟持され、かつパウチの周縁部に沿って熱シールされている、カヌー形状の基部を有する装具を含む。このように、装具の位置は、注ぎパウチの縁部に制限限定される。装具の限定された周辺位置はまた、注ぎパウチの注ぎ形状を限定する。さらに、装具をパウチ縁部にシールすることは、シール不良のリスクを低減するために、装具基部と可撓性フィルムとの間の正確な位置合わせを必要とするので、問題がある。その結果、要求される程度の正確性を伴わない作製手順は、高いシール破損率を被る。
当該技術分野では、包装体の周縁部に沿った装具位置に限定されない可撓性パウチの必要性が認識されており、また可撓性パウチ作製中の漏れの発生を低減する必要性も認識されている。当該技術分野では、周縁部の装具によって提供されるもの以外の代替的な注ぎ形状を有する可撓性パウチの必要性がさらに認識されている。
本開示は、表面装着されたポップアップ注ぎ口を有する可撓性容器を提供する。ポップアップ注ぎ口の位置は、可撓性容器の周縁部に限定されない。ポップアップ注ぎ口は、伸縮性の注ぎ口設計を有しており、これにより、可撓性容器に対する改善された流動方向および体積制御を提供する。
本開示は、可撓性容器を提供する。一実施形態では、可撓性容器は、第1の多層フィルムおよび第2の多層フィルムを含む。各多層フィルムは、内側シール層を含む。多層フィルムは、シール層が互いに対向し、かつ第2の多層フィルムが第1の多層フィルムの上に重ねられるように配設されている。多層フィルムは、共通の周縁部に沿ってシールされている。可撓性容器は、多層フィルムのうちの1つにオリフィスを含み、ポップアップ注ぎ口は、オリフィスを通って(またはそこから)延伸する。ポップアップ注ぎ口は、オリフィスの周りの多層フィルムにシールされたフランジを有する。ポップアップ注ぎ口は、エチレン/α-オレフィンマルチブロックコポリマーを含む。
本開示は、別の可撓性容器を提供する。一実施形態では、可撓性容器は、前面パネルおよび背面パネルを含む。前面パネルは、背面パネルの上に重ねられている。第1のガセットパネルおよび第2のガセットパネルは、前面パネルと背面パネルとの間に位置している。各パネルは、多層フィルムから成り、各多層フィルムは、内側シール層を含む。パネルは、共通の周縁部に沿って熱シールされている。可撓性容器は、パネルのうちの1つにオリフィスを含み、ポップアップ注ぎ口は、オリフィスを通って(またはそこから)延伸する。ポップアップ注ぎ口は、オリフィスでパネルの内側シール層にシールされたフランジを有する。ポップアップ注ぎ口は、エチレン/α-オレフィンマルチブロックコポリマーを含む。
本開示の利点は、製袋およびシール作製機器と共に利用することができるポップアップ注ぎ口を有する可撓性容器である。
本開示の利点は、ポップアップ注ぎ口と同じ射出成形動作で作製され、かつポップアップ注ぎ口と同じ材料で作製された可撓性バルブを有する射出成形されたポップアップ注ぎ口を有する可撓性容器である。
本開示の利点は、液体などの流動性材料を注ぐための改善された流動制御を提供する、ポップアップ注ぎ口を有する可撓性容器である。
本開示の利点は、可撓性容器に含有された食料品を消費するために、注ぎ口が人の口に直接導かれる状況において、ユーザに快適性を提供する、エチレン/α-オレフィンマルチブロックコポリマーポップアップ注ぎ口である。
本開示の利点は、可撓性容器から内容物を吸引除去するためのニップルまたはストローとして機能することができる、可撓性で弾力性のあるポップアップ注ぎ口を有する可撓性容器である。
本開示の利点は、注ぎ口の早期の延伸を防止する感圧接着剤(PSA)フィルムによって保護される、ポップアップ注ぎ口を有する可撓性容器である。PSAはまた、ポップアップ注ぎ口の使用前に無菌状態を提供し、消費者にとって不正開封防止の証拠として機能する。
本開示の実施形態による、ポップアップ注ぎ口を有する可撓性容器の斜視図である。 ポップアップが後退状態にある、図1のポップアップ注ぎ口の斜視図である。 本開示の一実施形態による、後退状態のポップアップ注ぎ口の図2の2A-2A線に沿って切り取られた断面図である。 本開示の一実施形態による、ポップアップ注ぎ口が中立状態にある、図1のポップアップ注ぎ口の斜視図である。 本開示の一実施形態による、中立状態のポップアップ注ぎ口の図3の3A-3A線に沿って切り取られた断面図である。 本開示の一実施形態による、図3の中立状態のポップアップ注ぎ口を延伸状態に移動させる人の斜視図である。 本開示の一実施形態による、延伸状態のポップアップ注ぎ口の斜視図である。 本開示の一実施形態による、延伸状態のポップアップ注ぎ口の図5の5A-5A線に沿って切り取られた断面図である。 本開示の一実施形態による、ポップアップ注ぎ口を通して分注されている流動性材料の斜視図である。 本開示の一実施形態による、ポップアップ注ぎ口を有する別の可撓性容器の斜視図である。 本開示の一実施形態による、ポップアップ注ぎ口を通した流動性材料の分注を示す、図7の可撓性容器の正面図である。
定義
本明細書中の元素の周期律表への全ての言及は、CRC Press,Inc.,2003によって出版および著作権化されている元素の周期律表を指すものとする。さらに、族(複数可)へのいかなる言及も、族の番号付けに関してIUPACシステムを使用するこの元素周期表に反映される族(複数可)とする。矛盾する記載、文脈から暗示的、または本技術分野において慣習的でない限り、全ての部およびパーセントは、重量に基づく。米国の特許実務の目的上、本明細書で参照されるいかなる特許、特許出願、または刊行物の内容も、特に合成技術、定義(本明細書で提供される任意の定義と矛盾しない範囲まで)、および当該技術分野における一般知識の開示に関して、参照によりそれらの全体が本明細書に組み込まれる(またはそのように、それらの同等の米国版が参照により組み込まれる)。
本明細書に開示される数値範囲は、下限値および上限値、ならびにそれらを含む全ての値を含む。明確な値(例えば、1または2、または3~5、または6、または7)を含む範囲については、いずれかの2つの明確な値間の任意の部分範囲が含まれる(例えば、1~2、2~6、5~7、3~7、5~6など)。
矛盾する記載、文脈から暗示的、または本技術分野において慣習的でない限り、全ての部およびパーセントは重量に基づき、全ての試験方法は本開示の出願日の時点で現行のものである。
本明細書で使用される場合、「組成物」という用語は、組成物を含む材料の混合物、ならびに組成物の材料から形成された反応生成物および分解生成物を指す。
「~を含む(comprising)」、「~を含む(including)」、「~を有する(having)」という用語、およびそれらの派生語は、それらが具体的に開示されているか否かにかかわらず、任意の追加の成分、ステップ、または手順の存在を除外することを意図するものではない。いかなる疑義も避けるために、「含む」という用語を使用して請求される全ての組成物は、別途記載がない限り、ポリマー化合物であるか否かにかかわらず、任意の追加の添加剤、アジュバント、または化合物を含んでもよい。対照的に、「本質的に~から成る」という用語は、操作性に必須ではないものを除いて、いかなる後続の引用の範囲からも、任意の他の構成要素、ステップ、または手順を除外する。「から成る」という用語は、具体的に定義または列挙されていない任意の構成要素、ステップ、または手順を除外する。
密度は、ASTM D 792に従って測定する。
弾性回復率は、以下のように測定される。一軸引張における応力-歪み挙動は、Instron(商標)万能試験機を使用して、21℃で300%分-1の変形速度で測定される。300%の弾性回復率は、ASTM D 1708マイクロ引張試験片を使用して、荷重とそれに続く300%歪みまでの除荷サイクルから決定される。全ての実験の回復率は、負荷がベースラインに戻ったときの歪みを使用して、除荷サイクル後に計算される。回復率は、次のように定義される。
%回復率=100*(Ef-Es)/Ef
ここで、Efは、繰り返し荷重にかかる歪み、Esは、除荷サイクル後に荷重がベースラインに戻るときの歪みである。
本明細書で使用される場合、「エチレン系ポリマー」は、(重合性モノマーの総量に基づいて)50モルパーセントを超える重合エチレンモノマーを含有し、任意に、少なくとも1つのコモノマーを含有し得るポリマーである。
メルトフローレート(MFR)は、ASTM D 1238、条件280℃/2.16kg(g/10分)に従って測定される。
メルトインデックス(MI)は、ASTM D 1238、条件190℃/2.16kg(g/10分)に従って測定される。
ショアA硬度は、ASTM D 2240に従って測定される。
本明細書で使用される場合、Tmまたは「融点」(プロットされたDSC曲線の形状に関して融解ピークとも称される)は、典型的には、USP5,783,638に記載されているとおり、ポリオレフィンの融点またはピークを測定するためのDSC(示差走査熱量測定)技術によって測定される。2つ以上のポリオレフィンを含む多くの混成物は、1つを超える融点またはピークを有し、多くの個々のポリオレフィンは1つのみの融点またはピークを含むことに留意されたい。
本明細書で使用する場合、「オレフィン系ポリマー」は、(重合性モノマーの総量に基づいて)50モルパーセントを超える重合オレフィンモノマーを含有し、任意に、少なくとも1つのコモノマーを含有し得るポリマーである。オレフィン系ポリマーの非限定的な例としては、エチレン系ポリマーおよびプロピレン系ポリマーが挙げられる。
「ポリマー」は、重合形態で、ポリマーを構成する複数の、および/または繰り返し「単位」または「マー単位」を提供する、同じまたは異なる種類のモノマーを重合することによって調製された化合物である。したがって、ポリマーという一般的な用語は、ホモポリマーという用語を含み、通常、1種類のモノマーのみから調製されたポリマーを指すために用いられ、コポリマーという用語は、通常、少なくとも2種類のモノマーから調製されたポリマーを指す。さらに、ランダム、ブロックなどの全ての形態のコポリマーも包含する。「エチレン/α-オレフィンポリマー」および「プロピレン/α-オレフィンポリマー」という用語は、それぞれエチレンまたはプロピレンを重合させて調製された上述のコポリマー、および1つ以上の追加の重合性α-オレフィンモノマーを示す。ポリマーは、多くの場合、特定のモノマーまたはモノマーの種類に「基づいて」、特定のモノマー含有量を「含む」など、1つ以上の特定のモノマー「から作製される」として言及されるが、この文脈では、「モノマー」という用語は、特定されたモノマーの重合残留物を指し、非重合種を指していないことを理解していることに留意する。一般に、本明細書におけるポリマーは、対応するモノマーの重合形態である「単位」に基づくとして言及される。
「プロピレン系ポリマー」は、(重合性モノマーの総量に基づいて)50モルパーセントを超える重合プロピレンモノマーを含有し、任意に少なくとも1つのコモノマーを含有し得るポリマーである。
本開示は、可撓性容器を提供する。一実施形態では、可撓性容器は、第1の多層フィルムおよび第2の多層フィルムを含む。各多層フィルムは、内側シール層を含む。多層フィルムは、シール層が互いに対向し、かつ第2の多層フィルムが第1の多層フィルムの上に重ねられるように配設されている。多層フィルムは、共通の周縁部に沿ってシールされている。多層フィルムのうちの1つには、オリフィスが存在する。ポップアップ注ぎ口が、オリフィスから延伸している。ポップアップ注ぎ口は、オリフィスの周りの多層フィルムにシールされたフランジを有する。ポップアップ注ぎ口は、エチレン/α-オレフィンマルチブロックコポリマーから成る。
1.多層フィルム
本発明の可撓性容器は、第1の多層フィルムおよび第2の多層フィルムを含む。可撓性容器は、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つ以上の多層フィルムを含み得ることが理解される。各多層フィルムは、可撓性であり、少なくとも2つまたは少なくとも3つの層を有する。可撓性多層フィルムは、弾力性、可撓性、変形可能、かつ柔軟である。各可撓性フィルムの構造および組成は、同じであっても、または異なっていてもよい。例えば、2つの対向する多層フィルムの各々は、別個のウェブから作製され得、各ウェブが、特有の構造、および/または特有の組成、仕上がり、もしくは印刷を有する。代替的に、各多層フィルムは、同じ構造および同じ組成であり得る。
可撓性多層フィルムは、ポリマー材料から成る。好適な高分子材料の非限定的な例には、オレフィン系ポリマー、プロピレン系ポリマー、エチレン系ポリマー、ポリアミド(ナイロンなど)、エチレン-アクリル酸もしくはエチレン-メタクリル酸、および亜鉛、ナトリウム、リチウム、カリウム、もしくはマグネシウム塩を含むそれらのアイオノマー、エチレン酢酸ビニル(EVA)コポリマー、ならびにそれらの混成物が含まれる。可撓性多層フィルムは、印刷可能であるか、または可撓性容器の上に印を表示するための感圧性ラベルもしくは他の種類のラベルを受容するために印刷可能であるかまたは適合性であるかのいずれかであり得る。
一実施形態では、可撓性多層フィルムが提供され、これは、少なくとも3つの層:(i)最外層、(ii)1つ以上のコア層、および(iii)最内シール層を含む。最外層(i)および最内シール層(iii)は、1つ以上のコア層(ii)が表面層の間に挟持されている状態の表面層である。最外層は、(a-i)HDPE、(b-ii)プロピレン系ポリマー、または(a-i)と(b-ii)との組み合わせ、単独で、または低密度ポリエチレン(LDPE)などの他のオレフィン系ポリマーを含み得る。好適なプロピレン系ポリマーの非限定的な例としては、プロピレンホモポリマー、ランダムプロピレン/α-オレフィンコポリマー(10重量パーセント未満のエチレンコモノマーを有する大部分の量のプロピレン)、およびプロピレンインパクトコポリマー(マトリックス相中に分散された異相プロピレン/エチレンコポリマーゴム相)が挙げられる。
1つ以上のコア層(ii)を用いる場合、本発明の多層フィルム中の全層の数は、3層(1つのコア層)、または4層(2つのコア層)、または5層(3つのコア層、または6層(4つのコア層)、または7層(5つのコア層)~8層(6つのコア層)、または9層(7つのコア層)、または10層(8つのコア層)、または11層(9つのコア層))以上から成り得る。
各多層フィルムは、75ミクロン、または100ミクロン、または125ミクロン、または150ミクロン~200ミクロン、または250ミクロン、または300ミクロン、または350ミクロン、または400ミクロンの厚さを有する。
一実施形態では、各多層フィルムは、同一の構造および同一の組成を有する可撓性多層フィルムである。
可撓性多層フィルムは、(i)共押出多層構造、または(ii)積層体、または(i)および(ii)の組み合わせであり得る。一実施形態では、可撓性多層フィルムは、少なくとも3つの層:シール層、外層、およびそれら間の結合層を有する。結合層は、シール層を外層に接合する。可撓性多層フィルムは、シール層と外層との間に配置された1つ以上の任意の内層を含み得る。
一実施形態では、可撓性多層フィルムは、少なくとも2層、または3層、または4層、または5層、または6層、または7~8層、または9層、または10層、または11層以上の層を有する、共押出フィルムである。例えば、フィルムを構築するために使用されるいくつかの方法は、キャスト共押出法またはブロー共押出法によるもの、接着積層、押出積層、熱積層、および蒸着などのコーティングである。これらの方法の組み合わせもまた、可能である。フィルム層は、ポリマー材料に加えて、包装産業で一般的に使用される安定剤、スリップ添加剤、粘着防止添加剤、加工助剤、清澄剤、核剤、顔料または着色剤、充填剤および補強剤などの添加剤を含み得る。好適な感覚刺激特性および/または光学特性を有する添加剤およびポリマー材料を選択することが特に有用である。
一実施形態では、最外層は、高密度ポリエチレン(HDPE)を含む。さらなる実施形態では、HDPEは、The Dow Chemical Companyによって提供されるELITE(商標)樹脂などの実質的に線状の多成分エチレン系コポリマー(EPE)である。
一実施形態では、各コア層は、0.908g/cc、または0.912g/cc、または0.92g/cc、または0.921g/cc~0.925g/cc、または0.93g/cc未満の密度を有する、1つ以上の線状もしくは実質的に線状のエチレン系ポリマーまたはブロックコポリマーを含む。一実施形態では、1つの以上のコア層の各々は、線状低密度ポリエチレン(LLDPE)、超低密度ポリエチレン(ULDPE)、超低密度ポリエチレン(VLDPE)、多成分エチレン系ポリマー(「EPE」)、オレフィンブロックコポリマー(OBC)、プラストマー/エラストマー、および単一部位触媒線状低密度ポリエチレン(m-LLDPE)から選択される、1つ以上のエチレン/C-Cα-オレフィンコポリマーを含む。
一実施形態では、シール層は、0.86g/cc、または0.87g/cc、または0.875g/cc、または0.88g/cc、または0.89g/cc~0.90g/cc、または0.902g/cc、または0.91g/cc、または0.92g/ccの密度を有する、1つ以上のエチレン系ポリマーを含む。さらなる実施形態では、シール層は、EPE、プラストマー/エラストマー、またはm-LLDPEから選択される、1つ以上のエチレン/C-Cα-オレフィンコポリマーを含む。
一実施形態では、可撓性多層フィルムは、共押出フィルムであり、シール層は、線状もしくは実質的に線状のポリマーなどのエチレン系ポリマー、または55℃~115℃のTm、および0.865~0.925g/cm、もしくは0.875~0.910g/cm、もしくは0.888~0.900g/cmの密度を有する、エチレンと、1-ブテン、1-ヘキセン、もしくは1-オクテンなどのアルファ-オレフィンモノマーとの、単一部位触媒された線状もしくは実質的に線状のポリマーから成り、外層は、170℃~270℃のTmを有するポリアミドから成る。
一実施形態では、可撓性多層フィルムは、少なくとも5つの層を有する共押出フィルムおよび/または積層フィルムであり、共押出フィルムは、線状もしくは実質的に線状のポリマーなどのエチレン系ポリマー、またはエチレンと、1-ブテン、1-ヘキセン、もしくは1-オクテンなどのアルファ-オレフィンコモノマーとの、単一部位触媒された線状もしくは実質的に線状のポリマーから成るシール層であって、エチレン系ポリマーが、55℃~115℃のTm、および0.865~0.925g/cm、もしくは0.875~0.910g/cm、もしくは0.888~0.900g/cmの密度を有する、シール層と、HDPE、EPE、LLDPE、OPET(二軸配向ポリエチレンテレフタレート)、OPP(配向ポリプロピレン)、BOPP(二軸配向ポリプロピレン)、ポリアミド、およびそれらの組み合わせから選択される材料から成る最外層と、を有する。
一実施形態では、可撓性多層フィルムは、少なくとも7つの層を有する共押出および/または積層フィルムである。シール層は、線状もしくは実質的に線状のポリマーなどのエチレン系ポリマー、またはエチレンと、1-ブテン、1-ヘキセン、もしくは1-オクテンなどのアルファ-オレフィンコモノマーとの、単一部位触媒された線状もしくは実質的に線状のポリマーから成り、エチレン系ポリマーは、55℃~115℃のTm、および0.865~0.925g/cm、もしくは0.875~0.910g/cm、もしくは0.888~0.900g/cmの密度を有する。外層は、HDPE、EPE、LLDPE、OPET、OPP、BOPP、ポリアミド、およびそれらの組み合わせから選択される材料から成る。
一実施形態では、可撓性多層フィルムは、全ての層がエチレン系ポリマーから成る、3層以上の共押出(または積層)フィルムである。さらなる実施形態では、可撓性多層フィルムは、各層がエチレン系ポリマーから成る、3層以上の共押出(もしくは積層)フィルムであり、(1)シール層は、線状または実質的に線状のエチレン系ポリマー、または、エチレンと、1-ブテン、1-ヘキセン、もしくは1-オクテンなどのアルファ-オレフィンコモノマーとの、単一部位触媒された線状もしくは実質的に線状のポリマーから成り、エチレン系ポリマーは、55℃~115℃のTm、および0.865~0.925g/cm、もしくは0.875~0.910g/cm、もしくは0.888~0.900g/cmの密度を有し、および(2)外層は、HDPE、EPE、LLDPE、またはm-LLDPEから選択される、1つ以上のエチレン系ポリマーを含み、ならびに(3)1つ以上のコア層の各々は、LDPE、LLDPE、ULDPE、VLDPE、EPE、オレフィンブロックコポリマー(OBC)、プラストマー/エラストマー、およびm-LLDPEから選択される、1つ以上のエチレン/C-Cα-オレフィンコポリマーを含む。
一実施形態では、可撓性多層フィルムは、OPETまたはOPPを含有する少なくとも1つの層を有する、共押出および/もしくは積層5層、または共押出(もしくは積層)7層フィルムである。
一実施形態では、可撓性多層フィルムは、ポリアミドを含有する少なくとも1つの層を有する、共押出(もしくは積層)5層、または共押出(もしくは積層)7層フィルムである。
一実施形態では、可撓性多層フィルムは、エチレン系ポリマー、または線状もしくは実質的に線状のポリマー、または90℃~106℃のTmを有する、エチレンと、1-ブテン、1-ヘキセン、もしくは1-オクテンなどのアルファ-オレフィンモノマーとの、単一部位触媒された線状もしくは実質的に線状のポリマーから成るシール層を有する、7層の共押出(もしくは積層)フィルムである。外層は、170℃~270℃のTmを有するポリアミドである。フィルムは、シール層内のエチレン系ポリマーとは異なる、第2のエチレン系ポリマーから成る内層(第1の内層)を有する。フィルムは、外層内のポリアミドと同一または異なるポリアミドから成る内層(第2の内層)を有する。7層のフィルムは、100マイクロメートル~250マイクロメートルの厚さを有する。
一実施形態では、図1~図6に示されるような可撓性容器10を提供する。可撓性容器10は、第1の多層フィルム12(前面フィルム12)および第2の多層フィルム14(背面フィルム14)を含む。多層フィルム12、14は、本明細書で先に開示されるような任意の可撓性多層フィルムであり得る。背面フィルム14は、前面フィルム12の上に重ねられている。各フィルム12、14は、オレフィン系ポリマーを含有するそれぞれのシール層を有する。前面フィルム12のシール層は、背面フィルム14のシール層と対向している。
可撓性容器10はまた、ガセットパネル16を含む。ガセットパネル16は、前面フィルム12および/または背面フィルム14から形成される。ガセットパネル16は、ガセットリム18を含む。ガセットパネル16は、(1)可撓性容器およびその内容物を漏れなく支持するための構造的完全性、および(2)可撓性容器をひっくり返らずに直立させるための安定性(水平面、または実質的に水平な表面などの支持面の上のガセットリム)を提供する。この意味で、可撓性容器10は、「スタンドアップパウチ」または「SUP」である。
前面フィルム12および背面フィルム14は、共通の周縁部20の周りにシールされている。一実施形態では、前面フィルム12、背面フィルム14、およびガセットリム18は、共通の周縁部20に沿って互いに熱シールされている。本明細書で用いられる場合、「熱シールプロセス」または「熱シーリング」という用語および同様の用語は、フィルムの対向する内面(シール層)を接触させ、融解させ、熱シールを形成するか、または溶着させて、フィルムを互いに取り付けるように、ポリマー材料の2つ以上のフィルムを対向する熱シールバーの間に配置し、フィルムを挟持している熱シールバーを互いに向かって動かして、熱および圧力をフィルムに適用する動作である。熱シーリングは、熱シーリング手順を実施するために、シールバーを互いに向かって、かつ互いに離して動かすのに好適な構造および機構を含む。
一実施形態では、ハンドル21が、可撓性パウチ10の上部熱シール23内に存在する。さらなる実施形態では、ハンドル21は、上部シール23のサイドカットおよびボトムカットによって形成されたカットアウトハンドルであり、フィルムのフラップが、カットアウト領域の上部分に沿って取り付けられている。フラップは、外側に延伸するように折り畳まれ、それによって、ハンドル21を介して可撓性容器10を運搬するか、または別様に取り扱うことで、人の手に快適さを提供する。
多層フィルムのうちの1つには、オリフィス22が存在する。オリフィス22は、ポップアップ注ぎ口24の一部分がオリフィス22を通して延伸し、かつフランジ28の直径が、オリフィス22を通過するには大きすぎるように、サイズ決めされるか、または別様に構成されている。このようにして、フランジ28は、容器内部に位置し、注ぎ口の残りの部分は、多層フィルムから外側に延伸する。代替的に、フランジ28は、多層フィルムの最外層に接着され、ポップアップ注ぎ口24は、オリフィス22から外側に延伸する。多層フィルムの外面へのフランジ接着は、熱シール、接着シール、およびそれらの組み合わせによって行われる。
2.ポップアップ注ぎ口
ポップアップ注ぎ口24は、エチレン/α-オレフィンマルチブロックコポリマーから成る。ポップアップ注ぎ口24は、中空であり、それを通って延伸するチャネル26を有する。ポップアップ注ぎ口24は、近位端部にフランジ28を、遠位端部に分注出口30(または出口30)を含む。フランジ28と出口30との間には、複数の一体的に接続された折り畳み式パネル32a~32eが存在する。折り畳み式パネルは、複数の可撓性エルボー34a、34b、34c、34d、および34eによって一体的に接続されている。フランジ28、出口30、折り畳み式パネル32a~32e、および可撓性エルボー34a~34eは、接続されており、各々が、同じエチレン/α-オレフィンマルチブロックコポリマー(または、以下に考察されるものと同じポリマー混成物)から成る。可撓性エルボーは、折り畳み式パネルを互いに接続し、かつ隣接する折り畳み式パネルが互いに対して屈曲するか、またはヒンジ式に動くことを可能にする。ポップアップ注ぎ口24は、一体的な構成要素である。換言すれば、フランジ28、出口30、折り畳み式パネル32a~32e、および可撓性エルボー34a~34eは、各々が同じワンショット成形品の構成要素であり、各構成要素は、同じポリマー材料-単一の一体的な物品から成る。
一実施形態では、ポップアップ注ぎ口24の2つ以上の構成要素は、異なるポリマー材料から成る。例えば、出口30および/または可撓性バルブ36は、他の構成要素-折り畳み式パネル、折り畳み式エルボー、フランジを形成する、別のポリマー材料(エチレン/α-オレフィンマルチブロックコポリマー/HDPE混成品などの)よりも硬質な1つの高分子材料(噛み込みバルブを形成するための)から成り得る。別の例として、フランジ28は、多層フィルムとの熱シーリングを促進する1つのポリマー材料から成り得、他の構成要素(折り畳み式パネル、折り畳み式エルボー、出口、バルブ)は、注ぎ口24のポップアップ特徴を可能にするための別の異なるポリマー材料(エチレン/α-オレフィンマルチブロックコポリマー/HDPE混成物など)から形成される。そのような多材料注ぎ口は、ツーショット成形手順またはマルチショット成形手順によって作製され得る。
一実施形態では、折り畳み式パネル32a~32eは、互いに対して同心円状に配置されている。図1~図6は、5つの折り畳み式パネルを有するポップアップ注ぎ口24を示しているが、ポップアップ注ぎ口24は、2、または3、または4、または5~6、または7、または8、または9、または10個以上の折り畳み式パネルを有し得ることが理解される。図2Aに示されるように、可撓性エルボー34a~34eにより、折り畳み式パネルをアコーディオンのような様式で折り畳むことができ、それによってパネルは、アコーディオンの蛇腹に似た、交互様式で折り畳まれる。各可撓性エルボー34a~34eは、弾力性があり、かつ移動可能であり、各可撓性エルボーは、後退状態に曲がり、かつ部分的延伸状態に延伸するか、または完全延伸状態に延伸する能力を有する。フランジ28の直径にわたって延伸する拘束部材は、ポップアップ注ぎ口24を後退状態に維持するために必要とされる。ポップアップ注ぎ口は、以下に詳細に開示されるように、可撓性エルボー(複数可)のうちの少なくとも1つを完全延伸状態に自然に移動させる、固有の圧縮力、または固有の外向きの押圧力を有する。
個々には、各折り畳み式パネルは、円筒形、または実質的に円筒形の形状の中空管である。図2A、3A、および5Aに示されるように、各折り畳み式パネル32a~32eの直径は、可撓性注ぎ口の近位端部(すなわち、フランジ28)から注ぎ口の遠位端部(すなわち、出口30)に移動するにつれて減少する。換言すれば、各パネル(シリンダ)の直径は、フランジ(近位端部)から出口(遠位端部)に移動するにつれて前のパネル(シリンダ)よりも小さくなる。折り畳み式パネル32a~32eは、ポップアップ注ぎ口24の垂直方向の上昇を提供する。
一実施形態では、出口30は、図5Aに示されるように、半径Aを有する。半径Aは、折り畳み式パネル32aの半径Bよりも小さく、半径Bは、折り畳み式パネル32bの半径Cよりも小さく、半径Cは、折り畳み式パネル32cの半径Dよりも小さく、半径Dは、折り畳み式パネル32dの半径Eよりも小さく、半径Eは、折り畳み式チャネル32eの半径Fよりも小さく、半径Fは、フランジ28の半径Gよりも小さい。このようにして、折り畳みパネルは、図2Aに示される後退状態Xにあるときに、互いに同心円状に入れ子になっている。本明細書で使用される場合、「後退状態」(または「後退状態X」)という用語は、ポップアップ注ぎ口24の構成であり、それによって全ての可撓性エルボー34a~34eが、後退される。図2Aに示されるように、出口30は、後退状態Xにあるとき、同心円状に最も内側のパネルである。図2A、3A、5Aに示されるように、出口30は、最小の直径を有し、フランジ28は、最大の直径を有する。
一実施形態では、ポップアップ注ぎ口24の一部分は、オリフィス22を通って延伸する。フランジ28は、可撓性容器10の内部に位置し、かつ多層フィルムのうちの1つ、この場合は前面フィルム12のシール層と接触する。フランジ28は、オリフィスを画定する前面フィルム12の周縁領域に沿って取り付けられる。フィルムシール層とフランジ28との間の取り付けは、(i)熱シール、(ii)接着シール、および(iii)(i)と(ii)との組み合わせによって行われる。
代替的に、フランジ28は、前面フィルム12(または背面フィルム14)の最外層にシールされてもよい。フランジ28と最外層との間の接着は、(i)熱シール、(ii)接着シール、および(iii)(i)と(ii)との組み合わせによるものであり得る。
一実施形態では、ポップアップ注ぎ口24は、図2A、3A、および5Aに見られるように、壁厚Tを有する。ポップアップ注ぎ口の構成要素-フランジ28、出口30、折り畳み式パネル32a~32e、および可撓性エルボー34a~34eは、各々が同じまたは実質的に同じ壁厚を有する。さらなる実施形態では、ポップアップ注ぎ口24の各構成要素の壁厚Tは、同じであり、0.2mm、または0.3mm、または0.4mm、または0.5mm、または0.6mm、または0.7mm、または0.8mm、または0.9mm、または1.0mm~1.2mm、または1.5mm、または1.7mm、または1.9mm、または2.0mmである。
3.エチレン/α-オレフィンマルチブロックコポリマー
ポップアップ注ぎ口24は、エチレン/α-オレフィンマルチブロックコポリマーから形成される。「エチレン/α-オレフィンマルチブロックコポリマー」という用語は、エチレンと、化学的または物理的特性が異なる2つ以上の重合性モノマー単位の複数のブロックまたはセグメントによって特徴付けられる、1つ以上の共重合可能なα-オレフィンコモノマーと、を重合形態で含む。「エチレン/α-オレフィンマルチブロックコポリマー」という用語は、2つのブロック(ジブロック)および2つ超のブロック(マルチブロック)を有するブロックコポリマーを含む。「インターポリマー」および「コポリマー」という用語は、本明細書では互換的に使用される。コポリマー中の「エチレン」または「コモノマー」の量に言及する場合、これは、その重合単位を意味することが理解される。いくつかの実施形態では、エチレン/α-オレフィンマルチブロックコポリマーは、以下の式によって表すことができる。
(AB)
式中、nは、少なくとも1であり、好ましくは1より大きい整数、例えば、2、3、4、5、10、15、20、30、40、50、60、70、80、90、100、またはそれ以上であり、「A」は、ハードブロックまたはセグメントを表し、「B」は、ソフトブロックまたはソフトセグメントを表す。好ましくは、AおよびBは、実質的に分岐鎖状または実質的に星形の様式とは対照的に、実質的に線状の方法で、または線状の様式で、連結または共有結合される。他の実施形態では、AブロックおよびBブロックは、ポリマー鎖に沿ってランダムに分布される。換言すれば、ブロックコポリマーは、通常、以下のような構造を有しない。
AAA-AA-BBB-BB
さらに他の実施形態では、ブロックコポリマーは、通常、異なるコモノマー(複数可)を含む第3の種類のブロックを有しない。さらに他の実施形態では、ブロックAおよびブロックBの各々は、ブロック内に実質的にランダムに分布したモノマーまたはコモノマーを有する。換言すれば、ブロックAもブロックBも、ブロックの残りの部分とは実質的に違う組成を有する、先端セグメントなどの異なる組成の2つ以上のサブセグメント(またはサブブロック)を含まない。
好ましくは、エチレンは、ブロックコポリマー全体の大部分のモル分率を含み、すなわち、エチレンは、全ポリマーの少なくとも50モルパーセントを構成する。より好ましくは、エチレンは、少なくとも60モルパーセント、少なくとも70モルパーセント、または少なくとも80モルパーセントを構成し、ポリマー全体の実質的な残部は、好ましくは3つ以上の炭素原子を有する少なくとも1つの他のコモノマーを含む。いくつかの実施形態では、エチレン/α-オレフィンマルチブロックコポリマーは、50モル%~90モル%のエチレン、または60モル%~85モル%のエチレン、または65モル%~80モル%のエチレンを含み得る。多くのエチレン/オクテンマルチブロックコポリマーについて、組成物は、ポリマー全体の80モルパーセントを超えるエチレン含有量、およびポリマー全体の10~15モルパーセント、または15~20モルパーセントのオクテン含有量を含む。
エチレン/α-オレフィンマルチブロックコポリマーは、様々な量の「ハード」セグメントおよび「ソフト」セグメントを含む。「ハード」セグメントは、エチレンが、ポリマーの重量に基づいて、90重量パーセント超、または95重量パーセント、または95重量パーセント超、または98重量パーセント超、最大100重量パーセントの量で存在する、重合単位のブロックである。換言すれば、ハードセグメント中のコモノマー含有量(エチレン以外のモノマー含有量)は、ポリマーの重量に基づいて、10重量パーセント未満、または5重量パーセント、または5重量パーセント未満、または2重量パーセント未満であり、最低でゼロであり得る。いくつかの実施形態では、ハードセグメントは、エチレンに由来する全ての、または実質的に全ての単位を含む。「ソフト」セグメントは、コモノマー含有量(エチレン以外のモノマー含有量)が、ポリマーの重量に基づいて、5重量パーセント超、または8重量パーセント超、10重量パーセント超、または15重量パーセント超である、重合単位のブロックである。いくつかの実施形態では、ソフトセグメント中のコモノマー含有量は、20重量パーセント超、25重量パーセント超、30重量パーセント超、35重量パーセント超、40重量パーセント超、45重量パーセント超、50重量パーセント超、または60重量パーセント超であり得、最大100重量パーセントであり得る。
ソフトセグメントは、エチレン/α-オレフィンマルチブロックコポリマー中に、エチレン/α-オレフィンマルチブロックコポリマーの総重量の1重量パーセント~99重量パーセント、または5重量パーセント~95重量パーセント、10重量パーセント~90重量パーセント、15重量パーセント~85重量パーセント、20重量パーセント~80重量パーセント、25重量パーセント~75重量パーセント、30重量パーセント~70重量パーセント、35重量パーセントから65重量パーセント、40重量パーセント~60重量パーセント、または45重量パーセント~55重量パーセントの量で存在し得る。逆に、ハードセグメントは、同様の範囲で存在し得る。ソフトセグメントの重量パーセントおよびハードセグメントの重量パーセントは、DSCまたはNMRから得られたデータに基づいて計算され得る。そのような方法および計算は、例えば、「Ethylene/α-Olefin Block Interpolymers」と題され、Colin L.P.Shan、Lonnie Hazlittらの名において2006年3月15日に出願され、Dow Global Technologies Inc.に譲渡された、米国特許第7,608,668号に開示されており、その開示は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。特に、ハードセグメントおよびソフトセグメントの重量パーセント、ならびにコモノマー含有量は、US7,608,668の第57欄~第63欄に記載されるように決定されてもよい。
エチレン/α-オレフィンマルチブロックコポリマーは、好ましくは、線状に結合された(または共有結合された)2つ以上の化学的に違う領域またはセグメント(「ブロック」と称される)を含むポリマー、すなわち、ペンダントまたはグラフトされた様式ではなく、重合エチレン性官能基に関して端から端まで結合されている化学的に区別された単位を含むポリマーである。一実施形態では、ブロックは、組み込まれたコモノマーの量もしくは種類、密度、結晶化度、そのような組成のポリマーに起因する結晶のサイズ、立体規則性の種類もしくは程度(アイソタクチックまたはシンジオタクチック)、位置規則性または位置不規則性、分岐の量(長鎖分岐もしくは超分岐を含む)、均質性、または任意の他の化学的もしくは物理的特性において異なる。逐次モノマー付加、流動性触媒、またはアニオン重合技術によって生成されたインターポリマーを含む先行技術のブロックインターポリマーと比較して、本発明のエチレン/α-オレフィンマルチブロックコポリマーは、一実施形態では、それらの調製に使用される複数の触媒と組み合わせたシャトリング剤(複数可)の効果のために、両ポリマー多分散性(PDIまたはMw/MnまたはMWD)の特有の分布、多分散ブロック長分布、および/または多分散ブロック数分布によって特徴付けられる。
一実施形態では、エチレン/α-オレフィンマルチブロックコポリマーは、連続プロセスで生成され、1.7~3.5、または1.8~3、または1.8~2.5、または1.8~2.2の多分散指数(Mw/Mn)を有する。バッチまたは半バッチプロセスで生成される場合、エチレン/α-オレフィンマルチブロックコポリマーは、1.0~3.5、または1.3~3、または1.4~2.5、または1.4~2のMw/Mnを有する。
さらに、エチレン/α-オレフィンマルチブロックコポリマーは、ポアソン分布ではなく、シュルツ・フロリー分布に適合するPDI(またはMw/Mn)を有する。本発明のエチレン/α-オレフィンマルチブロックコポリマーは、多分散ブロック分布ならびにブロックサイズの多分散分布の両方を有する。これにより、改善された、かつ識別可能な物理的特性を有するポリマー生成物の形成が生じる。多分散ブロック分布の理論的利点は、Potemkin、Physical Review E(1998)57(6)、pp.6902-6912、およびDobrynin、J.Chem.Phvs.(1997)107(21)、pp9234-9238において、これまでにモデル化および考察されている。
一実施形態では、本発明のエチレン/α-オレフィンマルチブロックコポリマーは、ブロック長の最確分布を有する。
さらなる実施形態では、本開示のエチレン/α-オレフィンマルチブロックコポリマー、特に連続溶液重合反応器で生成されるものは、ブロック長の最確分布を有する。本開示の一実施形態では、エチレンマルチブロックインターポリマーは、以下のものを有すると定義される。
(A)約1.7~約3.5のMw/Mn、摂氏度単位での少なくとも1つの融点Tm、およびグラム/立方センチメートルでの密度d、ここで、Tmおよびdの数値は、以下の関係に対応し、
Tm>-2002.9+4538.5(d)-2422.2(d)、または
(B)約1.7~約3.5のMw/Mn、J/gでの融解熱ΔH、および最高DSCピークと最高結晶化温度分析分画(「CRYSTAF」)ピークとの間の温度差として定義される摂氏でのデルタ量ΔTによって特徴付けられ、ここで、ΔTおよびΔHの数値は、以下の関係を有し、
ゼロより大きく、最大130J/gのΔHに関して、ΔT>-0.1299(ΔH)+62.81、
130J/gを超えるΔHに関して、ΔT≧48℃、
ここで、CRYSTAFピークは、累積ポリマーの少なくとも5パーセントを使用して決定され、ポリマーの5パーセント未満が同定可能なCRYSTAFピークを有する場合、CRYSTAF温度は、30℃であり、または
(C)エチレン/α-オレフィンインターポリマーの圧縮成形フィルムで測定された300%歪みでのパーセントおよび1サイクルでの弾性回復率Re、およびグラム/立方センチメートルでの密度dを有し、ここで、エチレン/α-オレフィンインターポリマーが架橋相を実質的に有しない場合、Reおよびdの数値は、以下の関係を満たし、
Re>1481-1629(d)、または
(D)TREFを使用して分画されたときに40℃~130℃で溶出する分子量画分であって、画分が、同じ温度の間で溶出する同程度のランダムエチレンインターポリマー画分のものよりも少なくとも5パーセント高いモルコモノマー含有量を有することを特徴とする、分子量画分を有し、ここで、当該同程度のランダムエチレンインターポリマーが、同じコモノマー(複数可)を有し、かつメルトインデックス、密度、およびエチレン/α-オレフィンインターポリマーのものの10パーセント以内のモルコモノマー含有量(ポリマー全体に基づく)を有し、または
(E)25℃での貯蔵弾性率G’(25℃)、および100℃での貯蔵弾性率G’(100℃)を有し、ここで、G’(25℃)のG’(100℃)に対する比率は、約1:1~約9:1の範囲にある。
エチレン/α-オレフィンマルチブロックコポリマーはまた、以下を有してもよい。
(F)TREFを使用して分画されたときに40℃~130℃の間で溶出する分子画分であって、画分が、少なくとも0.5~最大約1のブロックインデックス、および約1.3を超える分子量分布Mw/Mnを有することを特徴とする、分子画分、または
(G)ゼロよりも大きく、最大約1.0の平均ブロックインデックス、および約1.3を超える分子量分布Mw/Mn。
本発明のエチレン/α-オレフィンマルチブロックコポリマーの調製に使用するのに好適なモノマーは、エチレンおよびエチレン以外の1つ以上の付加重合性モノマーを含む。好適なコモノマーの例としては、プロピレン、1-ブテン、1-ペンテン、3-メチル-l-ブテン、1-ヘキセン、4-メチル-1-ペンテン、3-メチル-1-ペンテン、1-オクテン、1-デセン、1-ドデセン、1-テトラデセン、1-ヘキサデセン、1-オクタデセン、および1-エイコセンなどの3~30個、または3~20個、または4~8個の炭素原子の直鎖もしくは分岐α-オレフィン;シクロペンテン、シクロヘプテン、ノルボルネン、5-メチル-2-ノルボルネン、テトラシクロドデセン、および2-メチル-1,4,5,8-ジメタノ-1,2,3,4,4a,5,8,8a-オクタヒドロナフタレン等の3~30個、または3~20個の炭素原子のシクロオレフィン;ブタジエン、イソプレン、4-メチル-1,3-ペンタジエン、1,3-ペンタジエン、1,4-ペンタジエン、1,5-ヘキサジエン、1,4-ヘキサジエン、1,3-ヘキサジエン、1,3-オクタジエン、1,4-オクタジエン、1,5-オクタジエン、1,6-オクタジエン、1,7-オクタジエン、エチリデンノルボルネン、ビニルノルボルネン、ジシクロペンタジエン、7-メチル-1,6-オクタジエン、4-エチリデン-8-メチル-1,7-ノナジエン、および5,9-ジメチル-1,4,8-デカトリエンなどのジ-およびポリオレフィン;ならびに3-フェニルプロペン、4-フェニルプロペン、1,2-ジフルオロエチレン、テトラフルオロエチレン、および3,3,3-トリフルオロ-1-プロペンが挙げられる。
一実施形態では、エチレン/α-オレフィンマルチブロックコポリマーは、スチレンを含まない(すなわち、スチレンを有しない)。
エチレン/α-オレフィンマルチブロックコポリマーは、参照により本明細書に組み込まれる、米国特許第7,858,706号に記載されているような鎖シャトリングプロセスを介して生成され得る。特に、好適な鎖シャトリング剤および関連情報は、第16欄39行目~第19欄44行目に列挙されている。好適な触媒は、第19欄45行目~第46欄19行目に記載され、好適な共触媒は、第46欄20行目~第51欄28行目に記載されている。このプロセスは、本明細書全体を通して記載されているが、特に第51欄29行目~第54欄56行目に記載されている。このプロセスはまた、例えば、以下の、米国特許第7,608,668号、同第7,893,166号、および同第7,947,793号にも記載されている。
一実施形態では、エチレン/α-オレフィンマルチブロックコポリマーは、ハードセグメントおよびソフトセグメントを有し、スチレンを有せず、(i)エチレン、および(ii)C-Cα-オレフィンコモノマーから成り、かつ以下を有するものとして定義される。
1.7~3.5のMw/Mn、少なくとも1つの摂氏での融点Tm、およびグラム/立方センチメートルでの密度d、ここで、Tmおよびdの数値は、以下の関係に対応し、
Tm<-2002.9+4538.5(d)-2422.2(d)
ここで、dは、0.86g/cc、または0.87g/cc、または0.88g/cc~0.89g/ccであり、
かつ
Tmは、80℃、または85℃、または90℃~95℃、または99℃、または100℃、または
105℃~110℃、または115℃、または120℃、または125℃である。
一実施形態では、エチレン/α-オレフィンマルチブロックコポリマーは、エチレン/オクテンマルチブロックコポリマーであり、以下(i)~(ix)の特性のうちの1つ、いくつか、任意の組み合わせ、または全てを有する。
(i)80℃、または85℃、または90℃~95℃、または99℃、または100℃、または105℃~110℃、または115℃、または120℃、または125℃の溶解温度、
(ii)0.86g/cc、または0.87g/cc、または0.88g/cc~0.89g/ccの密度、
(iii)50~85重量%のソフトセグメントおよび40~15重量%のハードセグメント、
(iv)ソフトセグメント中の10モル%、または13モル%、または14モル%、または15モル%~16モル%、または17モル%、または18モル%、または19モル%、または20モル%のオクテン、
(v)ハードセグメント中の0.5モル%、または1.0モル%、または2.0モル%、または3.0モル%~4.0モル%、または5モル%、または6モル%、または7モル%、または9モル%のオクテン、
(vi)1g/10分、または2g/10分、または5g/10分、または7g/10分~10g/10分、または15g/10分~20g/10分のメルトインデックス(MI)、
(vii)65、または70、または71、または72~73、または74、または75、または77、または79、または80のショアA硬度、
(viii)ASTM D 1708に従って測定された21℃での300%分-1変形率で、50%、または60%~70%、または80%、または90%の弾性回復率(Re)。
(ix)ブロックの多分散分布およびブロックサイズの多分散分布。
一実施形態では、エチレン/α-オレフィンマルチブロックコポリマーは、エチレン/オクテンマルチブロックコポリマーである。
本発明のエチレン/α-オレフィンマルチブロックコポリマーは、本明細書に開示される2つ以上の実施形態を含み得る。
一実施形態では、エチレン/オクテンマルチブロックコポリマーは、商品名INFUSE(商標)の下で販売されており、米国ミシガン州ミッドランド所在のThe Dow Chemical Companyから入手可能である。さらなる実施形態では、エチレン/オクテンマルチブロックコポリマーは、INFUSE(商標)9817である。
一実施形態では、エチレン/オクテンマルチブロックコポリマーは、INFUSE(商標)9807である。
一実施形態では、エチレン/オクテンマルチブロックコポリマーは、INFUSE(商標)9500である。
一実施形態では、エチレン/オクテンマルチブロックコポリマーは、INFUSE(商標)9507である。
4.ポリマー混成物
一実施形態では、ポップアップ注ぎ口24は、エチレン/α-オレフィンマルチブロックコポリマーおよび高密度ポリエチレンから成る、ポリマー混成物から成る。「高密度ポリエチレン」(または「HDPE」)は、エチレンホモポリマーであるか、または少なくとも1つのC-C10α-オレフィンコモノマーを有するエチレン/α-オレフィンコポリマーであり、0.94グラム/cc超、もしくは0.945g/cc、もしくは0.95g/cc、もしくは0.955g/cc、もしくは0.96g/cc~0.97g/cc、もしくは0.98g/ccの密度を有する。好適なコモノマーの非限定的な例としては、プロピレン、1-ブテン、1-ペンテン、4-メチル-1-ペンテン、1-ヘキセン、および1-オクテンが挙げられる。HDPEは、エチレン、すなわち、重合エチレンに由来する、少なくとも50重量パーセント、または少なくとも70重量パーセント、または少なくとも80重量パーセント、または少なくとも85重量パーセント、または少なくとも90重量パーセント、または少なくとも95重量パーセントのエチレンを重合形態で含む。HDPEは、単峰性コポリマーまたは多峰性コポリマーであり得る。「単峰性エチレンコポリマー」は、分子量分布を示すゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)で1つの違うピークを有するエチレン/C-C10α-オレフィンコポリマーである。「多峰性エチレンコポリマー」は、分子量分布を示すGPCで少なくとも2つの違うピークを有するエチレン/C-C10α-オレフィンコポリマーである。多峰性は、2つのピークを有するコポリマー(二峰性)ならびに2つ超のピークを有するコポリマーを含む。
一実施形態では、HDPEは、以下の特性のうちの1つ、いくつか、または全てを有し、以下の特性(i)~(iv)のうちの1つ、いくつか、任意の組み合わせ、または全てを有する。
(i)0.945g/cc、もしくは0.95g/cc、もしくは0.955g/cc、もしくは0.960g/cc~0.965g/cc、もしくは0.970g/cc、もしくは0.975g/cc、もしくは0.980g/ccの密度、および/または
(ii)0.5g/10分、もしくは1.0g/10分、もしくは1.5g/10分、もしくは2.0g/10ミル~2.5g/10分、もしくは3.0のメルトインデックス(MI)、および/または
(iii)125℃、もしくは128℃、もしくは130℃~132℃、もしくは135℃、もしくは137℃の溶融温度(Tm)、および/または
(iv)二峰性分子量分布。
一実施形態では、HDPEは、0.955g/cc、または0.957g/cc、または0.959g/cc~0.960g/cc、または0.963g/cc、または0.965g/ccの密度を有し、かつ1.0g/10分、または1.5g/10分、または2.0g/10分~2.5g/10分、または3.0g/10分のメルトインデックスを有する。
好適な市販のHDPEの非限定的な例には、CONTINUUM(商標)およびUNIVAL(商標)の商品名の下で販売されている、Dow高密度ポリエチレン樹脂が含まれるが、これらに限定されない。
HDPEは、以下の種類のエチレン系ポリマーの各々とは違う:線状低密度ポリエチレン(LLDPE)、メタロセンLLDPE(m-LLDPE)、超低密度ポリエチレン(ULDPE)、超低密度ポリエチレン(VLDPE)、多成分エチレン系コポリマー(EPE)、エチレン-α-オレフィンマルチブロックコポリマー、エチレンプラストマー/エラストマー、および低密度ポリエチレン(LDPE)。
エチレン/α-オレフィンマルチブロックコポリマーとHDPEとのポリマー混成物は、70重量%超、もしくは75重量%、もしくは80重量%、もしくは85重量%~90重量%、もしくは95重量%、もしくは99重量%のエチレン/α-オレフィンマルチブロックコポリマー、および相互量のHDPE、または30重量%未満、もしくは25重量%、もしくは20重量%、もしくは15重量%~10重量%、もしくは5重量%、もしくは1重量%のHDPEを含む。
一実施形態では、ポップアップ注ぎ口全体が、75重量%~78重量%、もしくは80重量%、もしくは83重量%、もしくは85重量%、もしくは87重量%、もしくは90重量%のエチレン/α-オレフィンマルチブロックコポリマー、および相互量のHDPE、または25重量%~22重量%、もしくは20重量%、もしくは17重量%、もしくは15重量%、もしくは13重量%、もしくは10重量%のHDPEから成り、ポリマー混成物は、以下の特定のうちの1つ、いくつか、または全てを有する。
(i)80(29)、もしくは83(31)、もしくは85(33)、もしくは87(35)、もしくは89(38)、もしくは90(39)、もしくは91(40)、もしくは93(44)、もしくは95(46)、もしくは97(50)、もしくは99(56)、もしくは100(59)のショアA硬度(括弧内のショアD硬度)、および/または
(ii)180%、もしくは200%、もしくは220%、もしくは240%、もしくは260%、もしくは280%、もしくは300%、もしくは320%~340%、もしくは360%、もしくは380%、もしくは400%、もしくは410%の破断伸び、および/または
(iii)50MPa、もしくは75MPa、もしくは100MPa、もしくは125MPa、もしくは150MPa、もしくは175MPa、もしくは200MPa~225MPa、もしくは250MPa、もしくは275MPaの引張弾性率、および/または
30%、もしくは35%、もしくは40%、もしくは45%~50%、もしくは55%、もしくは60%、もしくは65%、もしくは70%の弾性回復率。
ポップアップ注ぎ口および関連特性のためのエチレン/α-オレフィンマルチブロックコポリマーおよびHDPEポリマー混成物の非限定的な例を、以下の表1に記載する。
Figure 0007037552000001
5.可撓性バルブ
一実施形態では、ポップアップ注ぎ口24は、図5および6に示されるような可撓性バルブ36を含む。可撓性バルブ36は、出口30に位置している。
可撓性バルブ36は、チャネル26を通る流動性材料の流動を制御する。可撓性バルブ36の形状は、平坦、凸状、または凹状であり得る。可撓性バルブ36は、0.1mm、または0.2mm、または0.3mm、または0.4mm、または0.5mm~0.6mm、または0.7mm、または0.8mm、または0.9mm、または1.0mm未満、または1.0mmの厚さを有する。
可撓性バルブ36は、それを通る流動を可能にするために開放する、開口部38を含む。一実施形態では、可撓性バルブ36は、ポップアップ注ぎ口24と一体的であり、可撓性バルブ36は、他のポップアップ注ぎ口構成要素と同じ、エチレン/α-オレフィンマルチブロックコポリマーと任意のHDPEとの混成物から成るか、または別様にそれから形成されている。
6.シールフィルム
一実施形態では、可撓性容器10は、図1、2、および3に示されるようなシールフィルム42を含む。シールフィルム42は、可撓性フィルムであり、ポップアップ注ぎ口24が図2Aに示される後退状態Xにあるときに、ポップアップ注ぎ口24を覆う。シールフィルム42は、ポップアップ注ぎ口24を退避状態Xに維持するための拘束部材として機能する。シールフィルム42は、オレフィン系ポリマーフィルムであり、接着材料が塗布された内面を含む。後退状態Xにあるとき、ポップアップ注ぎ口24は、可撓性フィルム42の内面に当接するか、または別様に衝突する、最外面を有する。シールフィルム42の内面は、少なくともフランジ28に接着剤で取り付けられ、任意に、出口30および/または後退された可撓性エルボーのうちの1つと接触するために、内面の他の領域に貼り付けられてもよい。このようにして、シールフィルム42は、使用前にポップアップ注ぎ口24の全部または実質的に全部を覆い、可撓性容器10の使用の準備が整うまで、ポップアップ注ぎ口24を汚れ、汚染物質、および他の異物から保護する。シールフィルム42はまた、ポップアップ注ぎ口の偶発的な漏れを防止し、かつクロージャであり得る。
一実施形態では、シールフィルム42は、その内面に接着材料が塗布されたLLDPEから成る。シールフィルム42に好適なLLDPEの非限定的な例は、The Dow Chemical Companyから入手可能な、Dowlex 2049である。
一実施形態では、シールフィルム42は、PSAフィルムである。
一実施形態では、シールフィルム42は、図1、2、および3に示す、タブ44を含む。この実施形態では、シールフィルム42は、感圧性接着剤剥離シールフィルムである。タブ44は、接着材料を含まない、シールフィルム内面上の領域である。図3に示されるように、タブ44を可撓性容器10から引き離すか、または別様に剥離させることで、ポップアップ注ぎ口24を露出させ、それによってポップアップ注ぎ口をシールフィルム42による拘束から解放する。したがって、本明細書で使用される場合、「ポップアップ注ぎ口」という用語は、後退されたポップアップ注ぎ口にわたって位置する拘束部材(例えば、シールフィルムなど)の除去時に、後退状態から中立状態に自然にまたは別様に自動的に移動する。
出願人は、(1)中立状態のポップアップ注ぎ口24の成形もしくは別様に射出成形、または(2)75~90重量%のエチレン/α-オレフィンおよび25~10重量%のHDPE混成物の、ポップアップ注ぎ口24のためのポリマー材料としての利用が、可撓性エルボー34a~34eのうちの少なくとも1つのための固有の延伸特徴を有利に付与することを発見した。ポップアップ注ぎ口24の型内形成と組み合わせたエチレン/α-オレフィンおよびHDPEポリマー混成物の弾性回復率は、シールフィルム42の除去時に、後退状態から中立状態への少なくとも1つの可撓性エルボー34a~34eの自動延伸のための外向きの圧縮力(または押圧力)を生成する。自動ポップアップの傾向および速度は、エチレン/α-オレフィンマルチブロックコポリマーと混成物されるHDPEの量を変えることによって調整することができる。本発明のポップアップ注ぎ口24は、ポップアップ注ぎ口が中立状態Yにあるときに、ユーザに出口30への容易なアクセスを提供する。中立状態Yでは、出口30は、フランジ28の上方に持ち上げられており、これにより、人がポップアップ注ぎ口24を完全に延伸させるために出口30を容易につまむか、または把持して引っ張ることが可能になる。本発明のポップアップ注ぎ口24の構成および動作は、注ぎ口の延伸を作動させるために追加のプルリングまたはハンドルを必要とする従来の設計と比較して、有利である。さらに、ポップアップ注ぎ口を中立状態で成形することで、可撓性エルボーに対する応力および永久変形を最小限に抑えることによって、ポップアップ注ぎ口の耐久性が改善される。
後退状態Xでは、全ての可撓性エルボー34a~34eが、後退状態にある。ポップアップ注ぎ口を後退状態Xに保持するか、または別様に維持するために、拘束部材(シーリングフィルムなど)が必要とされる。図3Aに示される「中立状態」(または「中立状態Y」)では、可撓性エルボー34a~34eのうちの全てではないが、少なくとも1つが、部分的延伸状態、または完全延伸状態にある。同様に、中立状態では、可撓性エルボー34a~34eのうちの全てではないが少なくとも1つが、後退状態にある。中立状態Yでは、折り畳み式パネルのうちの全てではないが1つ以上が、前面多層フィルム12から外側に向かって延伸している。
本発明のポップアップ注ぎ口24は、後退状態X(図2A)から中立状態Y(図3A)に自然に(または自動的に)移動するのに十分な固有の圧縮力(または押圧力)を有する。図3Aは、可撓性エルボー34eが完全に延伸されており、かつ可撓性エルボー34a、34b、34c、および34dが部分的に延伸されている、中立状態Yの実施形態を示す。中立状態Yでは、出口30は、部分的に延伸された可撓性エルボーの上方に持ち上げられており、それによって、図4に示されるように、人の手の2本の指の間で出口30を容易に把持することが可能になる。
ユーザが出口30を引っ張ると、中立状態Yから、引張力により、可撓性エルボー34a、34b、34c、および34dが完全に延伸され、出口30が中立状態Yから延伸状態Zに持ち上げられる。「延伸状態」(または「延伸状態Z」)は、各可撓性エルボー34a~34eが完全に延伸されている構成である。図5および5Aは、完全に延伸された各可撓性エルボー34a~34eを示し、それによって延伸状態Zを示す。延伸状態Zでは、折り畳み式パネル32a~32eのうちの全てが、広げられる。いったんポップアップ注ぎ口24が延伸状態Zになると、可撓性容器10は、使用の準備が整う。
延伸状態Zでは、各可撓性エルボーは、それぞれの曲率半径Rを生じる。可撓性エルボー34a~34eの各々に対する曲率半径値の非限定的な例は、以下の表2に提供されている。
Figure 0007037552000002
各曲率半径の大きさ(RC1-RC5)は、同じあっても、または異なっていてもよい。一実施形態では、少なくとも2つ、または少なくとも3つの曲率半径が、互いに対して異なる値を有する。
一実施形態では、人の手48によって可撓性容器10に適用される圧搾力は、図6に示されるように、可撓性容器の内部から流動性材料50を分注するのに十分である。
一実施形態では、延伸構成Z(図5A)でのポップアップ注ぎ口24の長さは、20mm、または40mm、または60mm、または80mm、または100mm~120mm、または140mm、または160mm、または180mm、または200mmである。
7.クロージャ
一実施形態では、ポップアップ注ぎ口24は、クロージャを含み得る。出口30は、ブロージャを受容するためのねじ山または他の構造を含み得る。クロージャは、出口30と噛み合い係合するように構成されている。好適なクロージャの非限定的な例としては、スクリューキャップ、フリップトップキャップ、スナップキャップ、不正開封防止注ぎ口、縦型ツイストキャップ、横型ツイストキャップ、無菌キャップ、ヴィトッププレス、プレスタップ、プッシュオンタップ、レバーキャップ、コンロ装具コネクタ、ならびに他の種類の除去可能な(および任意に再閉可能な)クロージャが挙げられる。
一実施形態では、ポップアップ注ぎ口は、「後部プラグ」クロージャ」を含む。後部プラグクロージャは、ポップアップ注ぎ口24の近位区分に固着されている。注ぎ口が後退状態Xにあるとき、後部プラグクロージャは、ポップアップ注ぎ口24を完全に閉鎖する。
図1~6は、スタンドアップパウチとしての可撓性容器10を示しているが、本発明の可撓性容器は、箱型パウチ、ピローパウチ、注ぎ口kシール式パウチ、注ぎ口側ガセット付きパウチであり得る。ポップアップ注ぎ口は、可撓性容器の前面、背面、側面、およびガセット面を含む、任意のフィルム面の上に設置することができることが理解される。
本発明の可撓性容器10は、ハンドル付きまたはハンドルなしで形成することができる。
一実施形態では、可撓性容器10は、0.05リットル(L)、または0.1L、または0.25L、または0.5L、または0.75L、または1.0L、または1.5L、または2.5L、または3L、または3.5L、または4.0L、または4.5L、または5.0L~6.0L、または7.0L、または8.0L、または9.0L、または10.0L、または20L、または30Lの体積を有する。
8.可撓性容器
本開示は、別の可撓性容器を提供する。一実施形態では、図7~8に示されるような可撓性容器110を提供する。可撓性容器110は、4つのパネル、つまり、前面パネル112、背面パネル114、第1のガセットパネル116、および第2のガセットパネル118を有する。4つのパネル112、114、116、118は、それぞれ、上部セグメント120および底部セグメント122を形成する。ガセットパネル116、118は、互いに対向している。可撓性容器110が空または完全に折り畳まれた構成にあるとき、ガセットパネル116、118は、内向きに折り畳まれる。容器110を反転させると、可撓性容器110に対する上下位置が変化する。しかしながら、一貫性のために、ポップアップ注ぎ口124に隣接するハンドルは、上部ハンドル125(または上部ハンドル125)と呼ばれ、反対のハンドルは、下部ハンドル127(または底部ハンドル127)と呼ばれるだろう。
4つのパネル112、114、116、118は各々、可撓性多層フィルムの別々のウェブから成り得る。可撓性多層フィルムは、本明細書に先に開示されるような任意の可撓性多層フィルムであり得る。多層フィルムの各ウェブの組成および構造は、同じであっても、または異なっていてもよい。代替的に、1つのウェブのフィルムを使用して、4つの全てのパネル、ならびに上部セグメントおよび底部セグメントを作製することもできる。さらなる実施形態では、2つ以上のウェブを使用して、各パネルを作製することができる。
一実施形態では、各それぞれのパネル112、114、116、および118に対して1つのウェブの多層フィルムである、4つのウェブの多層フィルムのウェブが提供されている。パネルに対する各多層フィルムの構造および組成は、同じである。前面パネル112は、ガセットパネル116、118が前面パネルと背面パネルとの間に位置する状態で、背面パネル114に重ねられている。パネル用の内側シール層は、互いに面している。前面パネル112、背面パネル114、第1のガセットパネル116、および第2のガセットパネル118の縁部は、位置合わせされ、共通の周縁部を形成する。各パネルの縁部は、隣接するパネルに熱シールされて、周辺シール141を形成する。
上部セグメント120および底部セグメント122を形成するために、多層フィルムの4つのパネルは、それぞれの端部で互いに収束し、かつ互いにシールされる。例えば、上部セグメント120は、上部端部144で互いにシールされたパネル112、114、116、118の延伸部によって画定され得る。同様に、底部セグメント122は、底部端部146で互いにシールされたパネル112、114、116、118の延伸部によって画定され得る。図7に示されるように、底部端部146のパネル112、114、116、118のテーパー状部分は、可撓性容器110がスタンドアップパウチ、すなわち「SUP」であることを可能にするのに十分な支持、安定性、および構造を提供する。
可撓性容器110は、パネルのうちの1つに、この場合、前面パネル112に、オリフィス121を含む。ポップアップ注ぎ口124が、オリフィス121を通って延伸する。ポップアップ注ぎ口124は、オリフィス121で前面パネル112の内側シール層にシールされたフランジ128を有する。代替的に、フランジ128は、本明細書で先に開示されるように、前面フィルム112の最外層にシールされてもよい。ポップアップ注ぎ口124は、先に開示されるように、エチレン/α-オレフィンマルチブロックコポリマーおよび任意のHDPEから成る。
ポップアップ注ぎ口124は、本明細書で先に開示されるような、任意のポップアップ注ぎ口(例えば、ポップアップ24など)であり得る。ポップアップ注ぎ口124は、チャネル126、フランジ128、出口130、折り畳み式パネル132a~132e、可撓性エルボー134a~134e、および可撓性バルブ136を含む。
可撓性容器110は、本明細書で先に開示されるように、ポップアップ注ぎ口124を覆うためのシールフィルムを含み得る。
一実施形態では、シールフィルムは、上部ハンドル125の下側に取り付けることができる。シールフィルムは、本明細書で先に開示されるような、任意のシールフィルムであり得る。ユーザがハンドル125を持ち上げると、上向きの持ち上げ力により、ポップアップ注ぎ口124が後退状態Xから中立状態Yに移動する。その後、ユーザ(例えば、人152)は、出口130をつまんで把持し、ポップアップ注ぎ口124を延伸状態Zに引っ張ることができる。換言すれば、上部ハンドル125を持ち上げると、シールフィルムが剥離し、ポップアップ注ぎ口が、後退状態Xから中立状態Yに移動する。
一実施形態では、ポップアップ注ぎ口124は、可撓性容器から流動性材料を制御して注ぐことを可能にする。図8に示されるように、人は、片手150で上部ハンドル125を把持し、他方の手152で下部ハンドル127を把持して、可撓性容器110を反転させ、完全に延伸された注ぎ口124からの流動性材料154の分注方向を正確に制御することができる。
一実施形態では、可撓性容器110は、0.05リットル(L)、または0.1L、または0.25L、または0.5L、または0.75L、または1.0L、または1.5L、または2.5L、または3L、または3.5L、または4.0L、または4.5L、または5.0L~6.0L、または7.0L、または8.0L、または9.0L、または10.0L、または20L、または30Lの体積を有する。
一実施形態では、可撓性容器10および/または可撓性容器110は、90重量%~100重量%のエチレン系ポリマーから作製されており、多層フィルムは、LLDPE、LDPE、HDPE、およびそれらの組み合わせなどのエチレン系ポリマーから選択される層材料を有する可撓性多層フィルムから成り、装具10は、エチレン/α-オレフィンマルチブロックコポリマーから成る。重量パーセントは、可撓性容器(内容物を含まず)の総重量に基づく。90重量%~100重量%のエチレン系ポリマーから作製された可撓性容器は、容易にリサイクル可能であるので有利である。
本発明の可撓性容器は、液体食料品(飲料など)、油、塗料、グリース、化学物質、液体中の固体の懸濁液、および固体粒子状物質(粉末、穀物、粒状固体)を含むがこれらに限定されない、流動性物質の貯蔵に好適である。好適な液体の非限定的な例としては、シャンプー、コンディショナー、液体石鹸、ローション、ジェル、クリーム、バーム、および日焼け止め剤などの液体パーソナルケア製品が挙げられる。他の好適な液体としては、家庭用手入れ用/洗浄用製品および自動車用手入れ用製品が挙げられる。他の液体としては、調味料(ケチャップ、マスタード、マヨネーズ)および乳幼児食品などの液体食品が挙げられる。
本発明の可撓性容器は、より高い粘度を有し、放出するために容器への圧搾力の適用を必要とする、流動性物質の貯蔵に好適である。そのような圧搾可能な流動性物質の非限定的な例としては、グリース、バター、マーガリン、石鹸、シャンプー、動物飼料、ソース、および乳幼児食品が挙げられる。
限定するものではなく、例として、本開示の実施例が提供される。
ポップアップ注ぎ口は、The Dow Chemical Companyから入手可能な、Infuse(商標)9817およびInfuse(商標)9807の商品名で販売されているエチレン/α-オレフィンマルチブロックコポリマー単独、またはHDPE DMDC-1250 NTとの混成物から射出成形される。射出成形機は、図1~6に示されるようなポップ注ぎ口24としての構造および形状を有する、毎秒350立方センチメートル(cc/秒)の射出速度を有する実験室規模の射出成形機である。以下の表3に列挙されているポリマー材料の各々を、金型に完全に充填し、図1~6に示すポップアップ注ぎ口24の構造および形状を有する、好適なポップアップ注ぎ口を生成した。
Figure 0007037552000003
表3のポップアップ注ぎ口1~6は、図1~6に示すポップアップ注ぎ口24と同じまたは実質的に同じ構造および形状を有する。ポップアップ注ぎ口の実施例1~6の寸法を以下の表4に提供する。
Figure 0007037552000004
実施例1~6の各ポップアップ注ぎ口は、以下の表5に列挙されているフィルム構造(フィルム1)で作製された予め作製されたスタンドアップパウチの上に設置される。フィルム1は、複数の用途に対する堅牢なフィルムとして設計されている。
Figure 0007037552000005
ポップアップ注ぎ口を設置するための手順
1.外科用メスで前面フィルム内に直径35mmのオリフィス穴を開ける。
2.上部が閉鎖された出口を有する注ぎ口(注ぎ口2)を、包装体の内側部分に位置付け、穴の中央に配置し、かつポップアップ注ぎ口を完全に囲むのに十分な高さを有する金属リングによって支持する。
3.フランジ28と全く同じ寸法(外径42mm、内径32mm)の金属パイプの小区分を、130℃に加熱し、包装体の外側部分に対して、すなわち、包装フィルムに対して、3~5秒間手で押圧する。
4.シールフィルムは、除去可能なラベル用途に一般的に使用されている、Robond(商標)8915感圧性接着剤でフィルム1の1片をコーティングすることによって、予め調製される。シールフィルムの2つの端部は、手でシールフィルムを容易に除去するために使用することができるタブを形成するために、コーティングされていない。シールフィルムは、ポップアップ注ぎ口の縁部および中央区分にしっかりと接着されている。
5.ポップアップ注ぎ口の適切な機能性を確実にするために、130℃で3~5秒間、加熱されたロッドに対して手で押圧することによって、出口の縁部をシールフィルムに溶着させる。注ぎ口の選択された構成によっては、この動作は、工業規模の動作では必要ないであろう。
可撓性容器の使用
ポップアップ注ぎ口の使用は、図3~5の一連の写真に見ることができる。
1.後退状態Xのポップアップ注ぎ口は、充填されていないSUPの全体の厚さを妨げない。
2.シールフィルムにコーティングされていないままの側部タブは、可撓性容器表面から手で容易に引き出すことができる。
3.出口の縁部はシールフィルムに溶着されているので、注ぎ口全体が、容易にその完全延伸状態Zに引き出される。
注ぎ口のポップアップ特徴は、(i)成形中の注ぎ口の構成、および(ii)射出成形材料中のエチレン/α-オレフィンマルチブロックコポリマーの存在の結果である。ポップアップ注ぎ口の形成(成形)は、ポップアップ注ぎ口が中立状態、すなわち、後退状態と完全延伸状態との間にあるときに生じる。この中立状態で注ぎ口を成形することは、少なくとも2つの利点を有する。第一に、注ぎ口を中立状態で成形することにより、拘束部材(感圧性粘着フィルム)を除去した後に、注ぎ口を完全後退状態からこの中立状態へ自動的にポップアップさせることができる。自動ポップアップの傾向および速度は、利用されるエチレン/α-オレフィンマルチブロックコポリマー材料の弾性および剛性に依存する。ポップアップ注ぎ口は、追加のプルリングまたはハンドルを必要とする従来の設計と比較して、ポップアップ注ぎ口を引き出すための先端部への容易なアクセスをユーザに提供する。第二に、中立状態で注ぎ口を成形することで、後退状態で成形された注ぎ口または延伸状態で成形された注ぎ口と比較して、応力および永久変形を最小限に抑えることによって、注ぎ口の耐久性が改善される。
本開示は、本明細書に含まれる実施形態および例示に限定されず、実施形態の一部、および異なる実施形態の要素の組み合わせを含む実施形態の変更された形態を、以下の特許請求の範囲内に含むことが明確に意図される。

Claims (15)

  1. 可撓性容器であって、
    第1の多層フィルムおよび第2の多層フィルムであって、各多層フィルムが、内側シール層を含み、前記多層フィルムは、前記シール層が互いに対向し、かつ前記第2の多層フィルムが前記第1の多層フィルムの上に重ねられるように配設され、前記多層フィルムが、共通の周縁部に沿ってシールされている、前記第1の多層フィルムおよび第2の多層フィルムと、
    前記多層フィルムのうちの1つにあるオリフィスと、
    前記オリフィスを通って延伸し、かつ前記オリフィスの周りの前記多層フィルムにシールされたフランジを有するポップアップ注ぎ口であって、前記ポップアップ注ぎ口は、エチレン/α-オレフィンマルチブロックコポリマーを含み、前記エチレン/α-オレフィンマルチブロックコポリマーは、(i)エチレンモノマーと(ii)C ~C α-オレフィンコモノマーから成り、かつハードセグメントおよびソフトセグメントを有するよう構成されている、前記ポップアップ注ぎ口と
    を含む前記可撓性容器。
  2. 前記ポップアップ注ぎ口が、
    出口と、
    複数の折り畳み式パネルと、
    前記折り畳み式パネルを互いに一体的に接続する複数の可撓性エルボーと
    を含み、
    前記折り畳み式パネルおよび前記可撓性エルボーが、前記フランジを前記出口に一体的に接続する、請求項1に記載の可撓性容器。
  3. 前記ポップアップ注ぎ口は、各可撓性エルボーが後退されている後退状態と、
    前記ポップアップ注ぎ口を前記後退状態に保持するように、前記ポップアップ注ぎ口の上に接着剤で取り付けられている、シールフィルムと、を有する、請求項2に記載の可撓性容器。
  4. 前記シールフィルムが前記ポップアップ注ぎ口から除去されるとき、ポップアップ注ぎ口が、自動的に中立状態に移動する、請求項3に記載の可撓性容器。
  5. 前記シールフィルムが前記ポップアップ注ぎ口から除去されるとき、少なくとも1つの可撓性エルボーが、後退状態から完全延伸状態に自動的に移動する、請求項4に記載の可撓性容器。
  6. 前記ポップアップ注ぎ口は、各可撓性エルボーが完全に延伸されている延伸状態を有する、請求項2に記載の可撓性容器。
  7. 前記ポップアップ注ぎ口が前記延伸状態にあるとき、各可撓性エルボーが、それぞれの曲率半径(Rc)を有する、請求項6に記載の可撓性容器。
  8. 前記ポップアップ注ぎ口がポリマー混成物から成り、前記ポリマー混成物は、75重量%超~99重量%のエチレン/α-オレフィンマルチブロックコポリマーと、25重量%未満~1重量%の高密度ポリエチレンとを含む請求項1に記載の可撓性容器。
  9. 前記ポップアップ注ぎ口が、チャネルを画定し、
    前記ポップアップ注ぎ口が、
    前記チャネルを通った流動を可能にするために開放する、前記チャネルにわたって延伸している、可撓性バルブであって、エチレン/α-オレフィンマルチブロックコポリマーを含む、前記可撓性バルブ
    を含む、請求項1に記載の可撓性容器。
  10. 前記可撓性バルブが、前記出口に位置している、請求項9に記載の可撓性容器。
  11. 前記ポップアップ注ぎ口が、射出成形注ぎ口である、請求項1に記載の可撓性容器。
  12. 可撓性容器であって、
    前面パネルおよび背面パネルであって、前記前面パネルが、前記背面パネルの上に重ねられている、前記前面パネルおよび背面パネルと、
    前記前面パネルと前記背面パネルとの間に位置している、第1のガセットパネルおよび第2のガセットパネルであって、各パネルが、多層フィルムから成り、各多層フィルムが、内側シール層を含み、前記パネルが、共通の周縁部に沿って熱シールされている、前記第1のガセットパネルおよび第2のガセットパネルと、
    パネルのうちの1つにあるオリフィスと、
    前記オリフィスを通って延伸し、かつ前記オリフィスで前記パネルの前記内側シール層にシールされたフランジを有するポップアップ注ぎ口であって、前記ポップアップ注ぎ口は、エチレン/α-オレフィンマルチブロックコポリマーを含み、前記エチレン/α-オレフィンマルチブロックコポリマーは、(i)エチレンモノマーと(ii)C ~C α-オレフィンコモノマーから成り、かつハードセグメントおよびソフトセグメントを有するよう構成されている、前記ポップアップ注ぎ口と
    を含む前記可撓性容器。
  13. 前記ポップアップ注ぎ口が、前記前面パネルに位置している、請求項12に記載の可撓性容器。
  14. 前記ポップアップ注ぎ口が、前記可撓性容器の上部セグメントに位置している、請求項12に記載の可撓性容器。
  15. 前記ポップアップ注ぎ口がポリマー混成物から成り、前記ポリマー混成物は、75重量%超~99重量%のエチレン/α-オレフィンマルチブロックコポリマーと、25重量%未満~1重量%の高密度ポリエチレンとを含む請求項12に記載の可撓性容器。
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