JP7037289B2 - 制御切替装置、プラント、制御切替方法およびプログラム - Google Patents

制御切替装置、プラント、制御切替方法およびプログラム Download PDF

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Description

本発明は、制御切替装置、プラント、制御切替方法およびプログラムに関する。
プラントの監視又は制御に関連して幾つかの技術が提案されている。
例えば、特許文献1には、発電プラントの起動停止操作を遠隔で行う、発電プラントの遠隔運転操作システムが記載されている。このシステムは、複数の火力発電プラントと遠隔制御センタとを備える。火力発電プラントは、通信端末を介して入力される操作信号に基づいて各要素を制御する機能を備える。遠隔制御センタは、通信端末を介して各火力発電プラントの制御対象となる要素にアクセスし、当該火力発電プラントの起動・停止を含む運転状態を遠隔制御する。
また、特許文献2には、プラントの管理者に情報提供を行うためのプラントサービスデータサーバが記載されている。このサーバは、サイトからの運転データ、及び、プラントの管理者からの運転データに関する情報を受信して記憶する。また、このサーバには、サービス情報提供項目が登録される。そして、このサーバでは、複数のサービス情報提供者が、運転データ記憶手段に記憶されている複数の運転データのうち、登録されているサービス情報提供項目に係るデータを使って加工した加工データをサービス情報として取得して、プラントの管理者に送信する。
特開2003-52083号公報 特許第3658587号公報
技術の進歩等に伴いプラント等の制御が更新される場合がある。一方、新たな制御が可能になっても、何らかの理由により必ずしも新たな制御が導入されるとは限らない。例えば、新たなプラント制御を導入するための費用が高額である場合、導入費用に見合うだけの効果を得られる確証を得られないと導入が見送られることが考えられる。
これに対し、新たな制御(今まで用いられていた制御以外の制御)の導入を容易にすることができれば好ましい。例えば、プラントの運転効率を向上させる制御が開発された場合、この制御を更新して運転効率の向上を図ることができる。
本発明は、新たな制御の導入を比較的容易にすることができる制御切替装置、プラント、制御切替方法およびプログラムを提供する。
本発明の第1の態様によれば、制御切替装置は、制御対象の制御を行う第一制御実行部であって制御装置が備える第一制御実行部による制御とは異なる制御を前記制御対象に対して行う第二制御実行部であって前記制御装置とは別体である制御切替装置が備える第二制御実行部の使用又は不使用の切替操作を受ける操作入力部と、記第一制御実行部及び前記第二制御実行部に協働して前記制御対象を制御させるため前記第二制御実行部の使用を指示する操作に応じて前記第二制御実行部に前記制御対象を制御させる第二制御モードに遷移させる、若しくは、前記第一制御実行部に前記制御対象を制御させ前記第二制御実行部の使用を停止させる、前記第二制御実行部の不使用を指示する操作に応じて前記第一制御実行部に前記制御対象を制御させる第一制御モードに遷移させる制御切替部と、前記第二制御実行部による制御の利用に対して従量制の課金を算出する課金算出部と、を備える。
前記第二制御実行部を使用する第二制御モードにて前記制御対象を制御させた場合の効果を表示する表示部を備えるようにしてもよい。
前記表示部は、前記第二制御モードにて前記制御対象を制御させた場合の効果を、前記第二制御実行部を使用しない第一制御モードにて前記制御対象を制御させた場合の効果との比較にて表示するようにしてもよい。
前記表示部は、前記第一制御モードにて前記制御対象を制御させた場合の実測データに基づく運転結果情報と、前記第二制御モードにて前記制御対象を制御させた場合の実測データに基づく運転結果情報とを表示するようにしてもよい。
前記制御対象の運転パラメータの履歴と、前記第一制御モードにて、前記運転パラメータの履歴に示される運転パラメータを用いて前記制御対象を制御させた結果とを示す第一運転履歴情報を記憶する記憶部と、前記第二制御モードにて、前記運転パラメータの履歴に示される運転パラメータを用いて前記制御対象を制御させた場合のシミュレーションを行って、シミュレーション結果を示す第二運転履歴情報を算出するシミュレーション実行部と、を備え、前記表示部は、前記第一運転履歴情報と前記第二運転履歴情報とを表示するようにしてもよい。
前記第二制御実行部による前記制御対象の制御の程度を示す利用情報を取得する利用情報取得部を備え、前記課金算出部は、前記利用情報に基づいて、前記第二制御実行部の利用に対する課金を計算するようにしてもよい。
本発明の第2の態様によれば、プラントは、制御対象と、前記制御対象の制御を行う第一制御実行部であって制御装置が備える第一制御実行部と、前記制御対象に対して前記第一制御実行部による制御とは異なる制御を行う第二制御実行部であって前記制御装置とは別体である制御切替装置本体が備える第二制御実行部と、前記第二制御実行部の使用又は不使用の切替操作を受ける操作入力部と、記第一制御実行部及び前記第二制御実行部に協働して前記制御対象を制御させるため前記第二制御実行部の使用を指示する操作に応じて前記第二制御実行部に前記制御対象を制御させる第二制御モードに遷移させる、若しくは、前記第一制御実行部に前記制御対象を制御させ前記第二制御実行部の使用を停止させる、前記第二制御実行部の不使用を指示する操作に応じて前記第一制御実行部に前記制御対象を制御させる制御切替部と、前記第二制御実行部による制御の利用に対して従量制の課金を算出する課金算出部と、を備える。
前記第二制御モードにおける制御を実装するためのアプリケーションプログラムを生成するアプリケーション生成部と、前記アプリケーションプログラムのインストールにより前記第二制御モードにおける制御を実装するアプリケーションインストール部と、
を備えるようにしてもよい。
本発明の第3の態様によれば、制御切替方法は、制御対象の制御を行う第一制御実行部であって制御装置が備える第一制御実行部による制御とは異なる制御を前記制御対象に対して行う第二制御実行部であって前記制御装置とは別体である制御切替装置本体が備える第二制御実行部の使用又は不使用の切替操作を受け、記第一制御実行部及び前記第二制御実行部に協働して前記制御対象を制御させるため前記第二制御実行部の使用を指示する操作に応じて前記第二制御実行部に前記制御対象を制御させる第二制御モードに遷移させる、若しくは、前記第一制御実行部に前記制御対象を制御させ前記第二制御実行部の使用を停止させる、前記第二制御実行部の不使用を指示する操作に応じて前記第一制御実行部に前記制御対象を制御させる第一制御モードに遷移させ、前記第二制御実行部による制御の利用に対して従量制の課金を算出することを含む。
本発明の第4の態様によれば、プログラムは、コンピュータに、制御対象の制御を行う第一制御実行部であって制御装置が備える第一制御実行部による制御とは異なる制御を前記制御対象に対して行う第二制御実行部であって前記制御装置とは別体である制御切替装置本体が備える第二制御実行部の使用又は不使用の切替操作を示す切替操作情報を取得させ、記第一制御実行部及び前記第二制御実行部に協働して前記制御対象を制御させるため前記第二制御実行部の使用を指示する操作に応じて前記第二制御実行部に前記制御対象を制御させる第二制御モードに遷移させる、若しくは、前記第一制御実行部に前記制御対象を制御させ前記第二制御実行部の使用を停止させる、前記第二制御実行部の不使用を指示する操作に応じて前記第一制御実行部に前記制御対象を制御させる第一制御モードに遷移させ、前記第二制御実行部による制御の利用に対して従量制の課金を算出させるためのプログラムである。
上記した制御切替装置、プラント、制御切替方法およびプログラムによれば、新たな制御の導入を比較的容易にすることができる。
本発明の第一実施形態に係るプラントの機能構成を示す概略ブロック図である。 本発明の第二実施形態に係る発電プラントの装置構成を示す概略構成図である。 同実施形態に係る制御対象の構成を示す概略構成図である。 同実施形態に係る制御装置の機能構成を示す概略ブロック図である。 同実施形態に係るリモートサーバ装置本体の機能構成を示す概略ブロック図である。 同実施形態に係るリモート端末装置の機能構成を示す概略ブロック図である。 同実施形態に係る制御切替装置本体の機能構成を示す概略ブロック図である。 同実施形態に係る制御切替端末装置の機能構成を示す概略ブロック図である。 同実施形態に係る第二制御実行部による弁開度の変更例を示すグラフである。 同実施形態に係る切替側表示部が、第二制御実行部が制御対象を制御する場合の性能改善量の予測値を表示する場合の、発電プラントの動作例を示す図である。 同実施形態に係る発電プラントの出力の例を示すグラフである。 同実施形態に係る第一制御実行部が制御を行う場合の弁開度の例、及び、第二制御実行部が制御を行う場合の弁開度の例を示すグラフである。 同実施形態に係る第二制御実行部を利用することによる効果の例を示す図である。 同実施形態に係る第二制御実行部を利用して弁開度を制御することによる、実際の改善効果の表示例を示すグラフである。 同実施形態に係る第二制御実行部による冷却空気温度の変更例を示すグラフである。 大気温度の例を示すグラフである。 同実施形態に係る第一制御実行部が制御を行う場合の冷却空気温度の例、及び、第二制御実行部が制御を行う場合の冷却空気温度の例を示すグラフである。 同実施形態に係る第二制御実行部を利用することによる効果の例を示す図である。 同実施形態に係る第二制御実行部を利用しない場合、第二制御実行部を利用する場合それぞれのプラント出力の例を示すグラフである。 同実施形態に係る第二制御実行部を利用して冷却空気温度を制御することによる、実際の改善効果の表示例を示すグラフである。 少なくとも1つの実施形態に係るコンピュータの構成例を示す概略ブロック図である。
以下、本発明の実施形態を説明するが、以下の実施形態は請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
<第一実施形態>
図1は、本発明の第一実施形態に係るプラントの機能構成を示す概略ブロック図である。図1に示すように、プラント10は、制御対象11と、第一制御実行部12と、第二制御実行部13と、操作入力部14と、制御切替部15とを備える。
プラント10は、制御対象11を制御して動作させるプラントである。制御対象11は、特定のものに限定されない。従って、プラント10は特定の種類のプラントに限定されない。
第一制御実行部12、第二制御実行部13の各々は、制御対象11を制御する。第一制御実行部12が行う制御と第二制御実行部13が行う制御とは異なる。すなわち、第二制御実行部13は、第一制御実行部12による制御とは異なる制御を前記制御対象に対して行う。
第一制御実行部12が行う制御と第二制御実行部13が行う制御との違いは、特定の違いに限定されない。例えば、第一制御実行部12が行う制御と第二制御実行部13が行う制御とで、制御ロジック及びパラメータ値のうち何れか一方が異なっていてもよいし、両方が異なっていてもよい。
また、第二制御実行部13が制御対象11を制御する場合、第二制御実行部13単独で(第一制御実行部12から独立して)制御を行うようにしてもよいし、第二制御実行部13が第一制御実行部12と協働して制御を行うようにしてもよい。例えば、第二制御実行部13が、第一制御実行部12からの出力値に対して補正を行うようにしてもよい。あるいは、第二制御実行部13が、第一制御実行部12への入力値に対して補正を行うようにしてもよい。
操作入力部14は、第二制御実行部13の使用又は不使用の切り替えを指示するユーザ操作を受ける。
制御切替部15は、操作入力部14が受けるユーザ操作に基づいて、第一制御実行部12による制御を行う第一制御モードと第二制御実行部13による制御を行う第二制御モードとを切り替える。
第二制御実行部13の使用を指示するユーザ操作が行われ、第二制御実行部13に制御対象11を制御させるモードである第二制御モードに遷移した場合、制御切替部15は、第二制御実行部13に制御対象11を制御させる。この場合、上記のように、第一制御実行部12と第二制御実行部13とに協働で制御対象11を制御させるようにしてもよいし、第一制御実行部12による制御を停止させて第二制御実行部13に制御対象11を制御させるようにしてもよい。
一方、第一制御実行部12の使用を指示するユーザ操作が行われ、第一制御実行部12に制御対象11を制御させるモードである第一制御モードに遷移した場合、制御切替部15は、第二制御実行部13による制御を停止させて第一制御実行部12に制御対象11を制御させる。
なお、操作入力部14及び制御切替部15を制御切替装置として構成するようにしてもよい。
以上のように、操作入力部14は、第二制御実行部13の使用又は不使用の切替操作を受ける。第二制御実行部13の使用を指示する操作が行われた場合、制御切替部15は、第二制御実行部13に制御対象11を制御させるか、あるいは、第一制御実行部12及び第二制御実行部13に制御対象11を制御させる。一方、第二制御実行部13の不使用を指示する操作が行われた場合、制御切替部15は、第二制御実行部13による制御を停止させて第一制御実行部12に制御対象11を制御させる。
このように、制御切替部15がユーザ操作に応じて第二制御実行部13の使用又は不使用を切り替えることで、ユーザは、第二制御実行部13を試験的に使用することができる。従って、ユーザは、第二制御実行部13を試験的に使用してみて、これを導入するか否かを決定することができる。この点で、プラント10によれば、第二制御実行部13が行う新たな制御の導入を比較的容易にすることができる。
例えば、ユーザは、第二制御実行部13を使用してみて良好な結果を得られた場合、そのまま第二制御実行部13を定常的に使用し続けるようにしてもよいし、必要時のみ第二制御実行部13を使用するなどスポット的に使用するようにしてもよい。一方、ユーザは、第二制御実行部13を使用してみて良好な結果を得られなかった場合、第二制御実行部13の使用を抑制することができる。すなわち、ユーザは、第二制御実行部13による制御対象11の制御を停止させることができる。
また、第一制御実行部12と第二制御実行部13とが機能的に分離されていることで、第二制御実行部13の使用に対する課金の体系を柔軟に設定することができる。特に、第二制御実行部13の使用に対して従量制課金を行うことができる。
例えば、第二制御実行部13の提供者が、ユーザが第二制御実行部13を使用した時間に応じて課金するようにしてもよい。あるいは、第二制御実行部13の提供者が、ユーザが第二制御実行部13の使用によって得られた効果の定量的評価に基づいて課金するようにしてもよい。ここでいう効果は、例えば運転が効率化されたことによる燃料費削減効果など、金銭的な効果、すなわち金銭的な利益であってもよい。また、第二制御実行部の演算量又は演算結果のデータ送信量に基づいて課金してもよい。
また、第二制御実行部13の使用に対する課金を従量制課金とすることで、第二制御実行部13を装置として販売する場合と比較して、初期費用を安く抑えることができる。この点で、プラント10によれば、第二制御実行部13が行う新たな制御の導入を比較的容易にすることができる。
<第二実施形態>
第二実施形態では、第一実施形態をさらに具体化した例について説明する。
図2は、本発明の第二実施形態に係る発電プラントの装置構成を示す概略構成図である。図2に示すように、発電プラント20は、制御対象21と、制御装置22と、ゲートウェイ(Gateway)装置23と、リモートサーバ装置本体25と、リモート端末装置26と、制御切替装置本体28と、制御切替端末装置29とを備える。
リモートサーバ装置本体25とリモート端末装置26を併せてリモートサーバ装置24と称する。制御切替装置本体28と制御切替端末装置29とを併せて制御切替装置27を称する。
また、ゲートウェイ装置23、リモートサーバ装置24、制御切替装置本体28の各々は通信ネットワーク91に通信接続する。制御装置22は、ゲートウェイ装置23を介して通信ネットワーク91に通信接続する。
発電プラント20はガスタービン発電プラントであり、燃料ガスをガスタービンで燃焼させて発電を行う。但し、発電プラント20はガスタービン発電プラント以外のプラントであってもよい。例えば発電プラント20は、機械製造プラントなど発電プラント以外のプラントであってもよい。また、発電プラント20が発電プラントである場合、火力発電以外の発電プラントであってもよいし、ガス以外の燃料を用いる火力発電プラントであってもよい。発電プラント20がガス燃料の火力発電プラントである場合、ガスタービン単体の発電プラントであってもよいし、コンバインドサイクル発電プラントであってもよい。
発電プラント20は、図1のプラント10の例に該当する。
制御対象21は、発電プラント20における制御対象である。以下では、制御対象21がガスタービン発電ユニットである場合を例に説明するが、上記のように発電プラント20における制御対象はこれに限定されない。
制御対象21は、図1の制御対象11の例に該当する。
図3は、制御対象21の構成を示す概略構成図である。図3に示すように、制御対象21は、ガスタービン110と、ガスタービン110の駆動で発電する発電機190とを備えている。
ガスタービン110は、外気を圧縮して圧縮空気を生成する圧縮機120と、圧縮機120からの圧縮空気中で燃料Fを燃焼させて高温の燃焼ガスを生成する燃焼器130と、燃焼器130からの燃焼ガスにより駆動されるタービン140と、ガスタービン110を構成する部品を冷却する冷却系統150と、を備えている。
圧縮機120は、軸線Arを中心として回転する圧縮機ロータ121と、圧縮機ロータ121を覆う圧縮機ケーシング124と、複数の静翼で構成される静翼列125と、圧縮機ケーシング124の吸込み口に設けられているIGV(Inlet Guide Vane)126と、を有する。
圧縮機ロータ121は、軸線Arを中心として軸線方向に延びるロータ軸122と、このロータ軸122に取り付けられている複数の動翼で構成される動翼列123と、を有する。
IGV126は、複数のガイドベーン127と、複数のガイドベーン127を駆動する駆動器128とを有する。このIGV126は、圧縮機ケーシング124内に吸い込まれる空気の流量を調節する。
タービン140は、燃焼器130からの燃焼ガスにより軸線Arを中心として回転するタービンロータ141と、タービンロータ141を覆うタービンケーシング144と、複数の静翼で構成される静翼列145と、を有する。
タービンロータ141は、軸線Arを中心として軸線方向に延びるロータ軸142と、このロータ軸142に取り付けられている複数の動翼で構成される動翼列143と、を有する。
圧縮機ロータ121とタービンロータ141とは、同一軸線Ar上に位置し、互いに接続されてガスタービンロータを成す。このガスタービンロータには、発電機190のロータ191が接続されている。燃焼器130からの燃焼ガスでタービンロータ141が回転することで、圧縮機ロータ121及び発電機のロータ191が回転する。圧縮機ロータ121が回転することで、圧縮機120は空気を圧縮して圧縮空気を燃焼器130へ供給する。また、発電機190は、発電機のロータ191が回転することで発電する。
ガスタービン110は、さらに、圧縮機ケーシング124とタービンケーシング144との間に配置されている中間ケーシング133を備えている。燃焼器130は、この中間ケーシング133に取り付けられている。圧縮機ケーシング124と中間ケーシング133とタービンケーシング144とは、互いに接続されてガスタービンケーシングを成す。
燃焼器130には、燃料供給源からの燃料Fを燃焼器130に供給する燃料ライン131が接続されている。この燃料ライン131には、燃焼器130に流入する燃料Fの流量を調節する燃料調節弁132が設けられている。
冷却系統150は、圧縮機120が圧縮した空気をタービンロータ141に送る高圧抽気ライン151と、高圧抽気ライン151を通る空気を冷却する冷却器152と、圧縮機120からの抽気をタービン140の静翼列145に送る低圧抽気ライン153と、低圧抽気ライン153を流れる空気の流量を制限するオリフィス154と、高圧抽気ライン151と低圧抽気ライン153とを接続する接続ライン155と、接続ライン155に設けられている第一流量調節弁156と、接続ライン155と低圧抽気ライン153とを接続するバイパスライン157と、バイパスライン157に設けられている第二流量調節弁158と、を備えている。
かかる構成にて、冷却系統150は、高圧抽気ライン151で抽気した圧縮空気を冷却器152で冷却し、冷却された圧縮空気をタービンロータ141に送ることでタービンロータ141を冷却する。
また、冷却系統150は、低圧抽気ライン153で抽気した圧縮空気をオリフィス154で膨張させて温度低下させる。冷却系統150は、この温度低下した空気をタービン140の静翼列145に送ることで静翼列145を冷却する。この空気は、静翼列145を経由して、静翼列145とタービンロータ141との間の空間であるディスクキャビティ(Disk Cavity)に送られる。
バイパスライン157に設けられている第二流量調節弁158を開くことで、オリフィス154を流れる空気流量を低減させて、タービン140へ流入する空気の温度の低減を小さくすることができる。この第二流量調節弁158の開度を調節することで、ディスクキャビテイ温度(Disk Cavity Temperature;DCT)を調節することができる。
制御装置22は、制御対象21を制御して発電を行わせる。制御装置22は、例えばEWS(Engineering Workstation)又はPLC(Programmable Logic Controller)などのコンピュータを用いて構成される。
また、制御装置22は、制御対象21の運転に関する各種情報をリモートサーバ装置24へ送信する。例えば、制御装置22は、制御対象21を制御するために大気温度など制御対象21の動作環境の測定データを取得しており、取得したデータをリモートサーバ装置24へ送信する。また、制御装置22は、制御対象21を制御するためにタービン回転数など制御対象21の状態を示すデータを取得しており、取得したデータをリモートサーバ装置24へ送信する。また、制御装置22は、制御対象21の運転モード情報など、制御装置22が制御対象21を制御している状態を示すデータをリモートサーバ装置24へ送信する。
図4は、制御装置22の機能構成を示す概略ブロック図である。図4に示すように、制御装置22は、第一通信部210と、第一記憶部280と、第一制御部290とを備える。第一制御部290は、第一制御実行部291を備える。
第一通信部210は、他の機器と通信を行う。特に第一通信部210は、制御対象21に設けられたセンサ等が送信する、制御対象21の動作環境の測定データ及び制御対象21の状態を示すデータを受信する。また、第一通信部210は、制御対象21を制御するための制御信号を制御対象21へ送信する。また、第一通信部210は、制御対象21の運転に関する各種情報をリモートサーバ装置24へ送信する。
第一記憶部280は、各種情報を記憶する。第一記憶部280は、制御装置22が備える記憶デバイスを用いて構成される。
第一制御部290は、制御装置22の各部を制御して各種機能を実行する。第一制御部290は、制御装置22が備えるCPU(Central Processing Unit、中央処理装置)が第一記憶部280からプログラムを読み出して実行することで構成される。
第一制御実行部291は、制御対象21を制御する。具体的には、第一制御実行部291は、制御対象21を制御するための制御プログラムを実行する。制御プログラムの実行により、第一制御実行部291は、第一通信部210に制御信号を制御対象21へ送信させる。
第一制御実行部291は、図1の第一制御実行部12の例に該当する。
ゲートウェイ装置23は、制御装置22がリモートサーバ装置本体25と通信を行うためのインタフェースとして機能する。また、ゲートウェイ装置23は、例えばファイアウォール(Firewall)として機能するなど、制御装置22に対して通信のセキュリティを提供する。
リモートサーバ装置24は、制御対象21に対する新たな制御を生成するための装置である。
ここでの新たな制御は、制御装置22が制御対象21に発電を行わせるための制御を少なくとも部分的に変更するものであり、制御プログラムとして構成される。新たな制御は、制御装置22が行う元の制御と、制御ロジック及びパラメータ値のうち何れか一方が異なっていてもよいし、両方が異なっていてもよい。
リモートサーバ装置24が、新たな制御を自動的に生成するようにしてもよいし、リモートサーバ装置24のユーザが新たな制御を生成するための環境を提供するようにしてもよい。リモートサーバ装置24は、新たな制御を生成するための情報として、制御対象21の運転に関する各種情報を制御装置22から受信する。
リモートサーバ装置本体25は、制御対象21に対する新たな制御を生成する機能を実現するための演算等の処理を実行する。リモートサーバ装置本体25は、例えばワークステーションなどのコンピュータを用いて構成される。
図5は、リモートサーバ装置本体25の機能構成を示す概略ブロック図である。図5に示すように、リモートサーバ装置本体25は、第二通信部310と、第二記憶部380と、第二制御部390とを備える。第二記憶部380は、リモート側運転パラメータ履歴記憶部381と、リモート側運転結果データ履歴記憶部382とを備える。第二制御部390は、アプリケーション生成部391と、アプリケーションインストール部392とを備える。
第二通信部310は、他の機器と通信を行う。特に第二通信部310は、制御対象21の運転に関する各種情報を第一通信部210から受信する。また、第二通信部310は、リモート端末装置26と通信を行う。第二通信部310は、リモート端末装置26が受けたユーザ操作を示す信号をリモート端末装置26から受信し、リモート端末装置26に対して画像の表示及び音声の出力を指示する信号をリモート端末装置26へ送信する。
第二記憶部380は、各種情報を記憶する。第二記憶部380は、リモートサーバ装置本体25が備える記憶デバイスを用いて構成される。
リモート側運転パラメータ履歴記憶部381は、運転パラメータの履歴を記憶する。ここでいう運転パラメータは、制御対象21の運転に関する各種情報である。運転パラメータの履歴は、運転パラメータの時系列データである。運転パラメータには、例えば大気圧など発電プラント20の運転環境に関する情報、吸気流量など発電プラント20の制御量に関する情報、及び、弁開度など発電プラント20の状態に関する情報が含まれていてもよい。
リモート側運転結果データ履歴記憶部382は、運転結果データ履歴を記憶する。ここでいう運転結果データ履歴は、制御装置22が制御対象21を制御した結果を示すデータの時系列データである。ここで、運転結果データ履歴が示す結果としていろいろなものを用いることができる。例えば、運転結果データ履歴が発電量を示すようにしてもよいし、発電効率を示すようにしてもよい。あるいは、運転結果データ履歴がNoX排出量を示すようにしてもよい。あるいは、運転結果データ履歴が複数の項目のデータを示すようにしてもよい。
第二制御部390は、リモートサーバ装置本体25の各部を制御して各種機能を実行する。第一制御部290は、制御装置22が備えるCPUが第一記憶部280からプログラムを読み出して実行することで構成される。
アプリケーション生成部391は、制御対象21に対する新たな制御を行うための制御プログラムを生成する。以下では、この制御プログラムをアプリケーションプログラム、或いは単にアプリケーションとも称する。
アプリケーション生成部391が、アプリケーションプログラムを自動的に生成するようにしてもよいし、リモートサーバ装置24のユーザがアプリケーションプログラムを生成するための環境を提供するようにしてもよい。アプリケーション生成部391がアプリケーションプログラムを自動的に生成する場合、運転パラメータの履歴及び運転結果データ履歴に基づいてアプリケーションプログラムを生成するようにしてもよい。例えば、アプリケーション生成部391が、運転結果データ履歴から所定の条件以上に評価の高い履歴を複数抽出し、この運転結果を得られるプラント状態に共通する特徴を運転パラメータの履歴から読み出して、読み出した特徴を実現するアプリケーションプログラムを生成するようにしてもよい。
アプリケーションインストール部392は、アプリケーションプログラムを制御切替装置27にインストールする。制御切替装置27は、インストールされたアプリケーションプログラムを実行することで、制御装置22による制御とは異なる制御を制御対象21に対して行うことができる。
アプリケーションインストール部392が、自動的にアプリケーションプログラムを制御切替装置27にインストールするようにしてもよい。あるいは、アプリケーションインストール部392が、ユーザ操作に従ってアプリケーションプログラムを制御切替装置27にインストールするようにしてもよい。すなわち、アプリケーションインストール部392が、手動又は半自動でアプリケーションプログラムを制御切替装置27にインストールするようにしてもよい。
リモート端末装置26は、リモートサーバ装置24におけるヒューマンインタフェースとして機能する。リモート端末装置26は、例えばパソコン(Personal Computer;PC)等のコンピュータを用いて構成される。
図6は、リモート端末装置26の機能構成を示す概略ブロック図である。図6に示すように、リモート端末装置26は、第三通信部410と、リモート側表示部420と、リモート側操作入力部430と、第三記憶部480と、第三制御部490とを備える。
第三通信部410は、他の機器と通信を行う。特に第三通信部410は、リモートサーバ装置本体25の第二通信部310と通信を行う。第三通信部410は、画像の表示及び音声の出力を指示する信号を第二通信部310から受信する。また、第三通信部410は、リモート端末装置26が受けたユーザ操作を示す信号を第二通信部310へ送信する。
リモート側表示部420は、例えば液晶パネル又はLED(Light Emitting Diode、発光ダイオード)パネル等の表示画面を備え、各種画像を表示する。例えば、ユーザがアプリケーションプログラムを生成する場合、リモート側表示部420が、プログラミング用のエディタを表示するようにしてもよい。
リモート側操作入力部430は、例えばキーボード及びマウス等の入力デバイスを備え、ユーザ操作を受ける。例えば、ユーザがアプリケーションプログラムを生成する場合、リモート側操作入力部430が、プログラミング用のエディタに対するユーザ操作を受けるようにしてもよい。また、リモートサーバ装置本体25のアプリケーションインストール部392が、ユーザ操作に従ってアプリケーションプログラムを制御切替装置27にインストールする場合、リモート側操作入力部430が、アプリケーションプログラムのインストールを指示するユーザ操作を受けるようにしてもよい。
第三記憶部480は、各種情報を記憶する。第三記憶部480は、リモート端末装置26が備える記憶デバイスを用いて構成される。
第三制御部490は、リモート端末装置26の各部を制御して各種機能を実行する。特に、第三制御部490は、第三通信部410がリモートサーバ装置本体25から受信する、画像表示を指示する信号に基づいて、リモート側表示部420を制御して指示された画像を表示させる。また、第三制御部490は、リモート側操作入力部430が受けたユーザ操作を示す信号を、第三通信部410を制御してリモートサーバ装置本体25へ送信させる。
第三制御部490は、リモート側操作入力部430が備えるCPUが第三記憶部480からプログラムを読み出して実行することで構成される。
制御切替装置27は、制御装置22による制御対象21の制御に対し、アプリケーションプログラムを実行することによる制御の変更の有無を切り替える。これにより、制御切替装置27は、制御装置22による制御対象21の制御の少なくとも一部について、アプリケーションプログラムを実行することによる制御との切替を行う。
制御切替装置本体28は、かかる制御の切替のための演算等の処理を実行する。制御切替装置本体28は、例えばEWSなどのコンピュータを用いて構成される。
図7は、制御切替装置本体28の機能構成を示す概略ブロック図である。図7に示すように、制御切替装置本体28は、第四通信部510と、第四記憶部580と、第四制御部590とを備える。第四記憶部580は、切替側運転パラメータ履歴記憶部581と、切替側運転結果データ履歴記憶部582とを備える。第四制御部590は、第二制御実行部591と、制御切替部592と、シミュレーション実行部593と、課金算出部594とを備える。
第四通信部510は、他の機器と通信を行う。特に第四通信部510は、アプリケーションプログラム、及び、アプリケーションプログラムのインストールを指示する信号を、リモートサーバ装置本体25の第二通信部310から受信する。
また、第四通信部510は、運転パラメータ取得部の例に該当し、制御対象21の制御に用いられる運転パラメータを制御装置22から取得する。制御対象21の制御に用いられる運転パラメータは、第一通信部210が送信する、制御対象21の運転に関する各種情報に含まれる。運転パラメータは、制御切替装置本体28がアプリケーションプログラムの実行による制御対象21の制御のシミュレーションを行うために用いられる。
また、第四通信部510は、第一運転結果情報を取得する。ここでいう第一運転結果情報は、第一制御実行部291が制御対象21を制御した結果を示す情報である。第一運転結果情報は、第一通信部210が送信する、制御対象21の運転に関する各種情報に含まれる。
また、第四通信部510は、利用情報取得部の例に該当し、利用情報を取得する。ここでいう利用情報は、前記第二制御実行部による前記制御対象の制御の程度を示す情報である。すなわち、利用情報は、制御対象21の運用者が第二制御実行部591による制御を利用した程度を示す情報である。例えば、利用情報は、制御切替装置本体28の第二制御実行部591が制御対象21を制御した時間を示す利用時間情報であっても、第二制御実行部の演算量又は演算結果のデータ送信量あってもよい。あるいは、利用情報は、第二制御実行部591が制御対象21を制御することによって得られた効果を定量的に示す利用効果情報であってもよい。上述したように、ここでいう効果は金銭的な効果、すなわち金銭的な利益であってもよい。
利用情報は、第二制御実行部591による制御の利用に対する課金を算出するために用いられる。
第四記憶部580は、各種情報を記憶する。第四記憶部580は、制御切替装置本体28が備える記憶デバイスを用いて構成される。
切替側運転パラメータ履歴記憶部581は、運転パラメータの履歴を記憶する。上記のように運転パラメータは、制御対象21の制御に用いられるデータである。
切替側運転結果データ履歴記憶部582は、第一運転履歴情報を記憶する。ここでいう第一運転履歴情報は、第一制御実行部291が、切替側運転パラメータ履歴記憶部581が記憶している運転パラメータの履歴を用いて制御対象21を制御した結果を示す情報である。具体的には、第一運転履歴情報は、第四通信部510が受信した第一運転結果情報を、切替側運転パラメータ履歴記憶部581が記憶している運転パラメータの期間について時系列に纏めた履歴情報である。
切替側運転パラメータ履歴記憶部581及び切替側運転結果データ履歴記憶部582を備える第四記憶部580は、運転パラメータの履歴、及び、第一運転履歴情報を記憶する記憶部の例に該当する。
第四制御部590は、制御切替装置本体28の各部を制御して各種処理を実行する。第四制御部590は、制御切替装置本体28が備えるCPUが第四記憶部580からプログラムを読み出して実行することで構成される。
第二制御実行部591は、第一制御実行部291による制御とは異なる制御を制御対象21に対して行う。第二制御実行部591は、第一実施形態の第二制御実行部13の例に該当する。
第一制御実行部291が行う制御と第二制御実行部591が行う制御との違いは、特定の違いに限定されない。例えば、第一制御実行部291が行う制御と第二制御実行部591が行う制御とで、制御ロジック及びパラメータ値のうち何れか一方が異なっていてもよいし、両方が異なっていてもよい。
また、第二制御実行部591が制御対象21を制御する場合、第二制御実行部591単独で(第一制御実行部291から独立して)制御を行うようにしてもよいし、第二制御実行部591が第一制御実行部291と協働して制御を行うようにしてもよい。例えば、第二制御実行部591が、第一制御実行部291からの出力値に対して補正を行うようにしてもよい。あるいは、第二制御実行部591が、第一制御実行部291への入力値に対して補正を行うようにしてもよい。
なお、ここでのアプリケーションプログラムは、第二制御実行部591の機能を実現するためのプログラムである。従って、アプリケーションプログラムの使用又は不使用は、第二制御実行部591の使用又は不使用と一致する。
制御切替部592は、制御切替端末装置29が受けるユーザ操作に基づいて、第一制御実行部291による制御と第二制御実行部591による制御との運転制御モードを切り替える。制御切替部592は、第一実施形態の制御切替部15の例に該当する。
第二制御実行部591の使用を指示するユーザ操作が行われ、第二制御実行部591に制御対象21を制御させるモードである第二制御モードに遷移した場合、制御切替部592は、第二制御実行部591に制御対象21を制御させる。この場合、上記のように、第一制御実行部291と第二制御実行部591とに協働で制御対象21を制御させるようにしてもよいし、第一制御実行部291による制御を停止させて第二制御実行部591に制御対象21を制御させるようにしてもよい。
一方、第二制御実行部591の不使用を指示するユーザ操作が行われ、第一制御実行部291に制御対象21を制御させるモードである第一制御モードに遷移した場合、制御切替部592は、第二制御実行部591による制御を停止させて第一制御実行部291に制御対象21を制御させる。
シミュレーション実行部593は、第二制御実行部591が制御対象21を制御する運転制御モードが第二制御モードに遷移された場合のシミュレーションを行う。第一制御モードで第一制御実行部291が制御対象21を制御しているときに、シミュレーション実行部593が第二制御モードでの第二制御実行部591による制御対象21の制御のシミュレーションを行うことで、第一制御モードでの第一制御実行部291による制御の結果と、第二制御モードでの第二制御実行部591による制御の結果とを合わせてユーザに提示できる。提示を受けたユーザは、第一制御モードでの第一制御実行部291による制御の結果と第二制御モードでの第二制御実行部591による制御の結果とを比較して、第二制御モードでの第二制御実行部591による制御を導入するメリットを検討し、第二制御モードでの第二制御実行部591による制御を導入するか否かを決定することができる。
例えば、第一制御モードで第一制御実行部291が制御対象21を制御しているときに、シミュレーション実行部593が、制御対象21の現在の環境情報及び制御対象21の現在の状態情報に基づいて、第二制御モードでの第二制御実行部591による制御のシミュレーションをリアルタイムで行うようにしてもよい。これにより、第一制御モードでの第一制御実行部291による制御の結果と、第二制御モードでの第二制御実行部591による制御のシミュレーションの結果とを合わせてユーザに提示することができる。
また、シミュレーション実行部593が、運転パラメータの履歴を用いて第二制御モードで第二制御実行部591が制御対象を制御する場合のシミュレーションを行って、シミュレーション結果を示す第二運転履歴情報を算出するようにしてもよい。これにより、運転パラメータの履歴の期間について、第一制御モードで第一制御実行部291が制御対象21を制御した結果を示す第一運転履歴情報と、第二制御モードで第二制御実行部591が制御対象21を制御した場合のシミュレーション結果を示す第二運転履歴情報とをユーザに提示することができる。
課金算出部594は、利用情報に基づいて、第二制御実行部591の利用に対する課金を計算する。上記のように、ここでの利用情報は、第二制御実行部591による制御対象21の制御の程度を示す情報である。
これにより、第二制御実行部591の利用に対して従量制の課金を行うことが可能になる。この点で、第二制御実行部591を装置として販売する形態に限らず、他の販売形態ないし課金形態の選択肢を得られる。
制御切替端末装置29は、制御切替装置27におけるヒューマンインタフェースとして機能する。制御切替端末装置29は、例えばEWS等のコンピュータを用いて構成される。
図8は、制御切替端末装置29の機能構成を示す概略ブロック図である。図8に示すように、制御切替端末装置29は、第五通信部610と、切替側表示部620と、切替側操作入力部630と、第五記憶部680と、第五制御部690とを備える。
第五通信部610は、他の機器と通信を行う。特に第五通信部610は、制御切替装置本体28の第四通信部510と通信を行う。第五通信部610は、画像の表示及び音声の出力を指示する信号を第四通信部510から受信する。また、第五通信部610は、制御切替端末装置29が受けたユーザ操作を示す信号を第四通信部510へ送信する。
切替側表示部620は、例えば液晶パネル又はLEDパネル等の表示画面を備え、各種画像を表示する。
特に切替側表示部620は、制御切替部592が第二制御実行部591に制御対象21を制御させた場合の効果を表示する。切替側表示部620が、制御切替部592が第二制御実行部591に制御対象21を制御させた場合の効果を、第二制御実行部591による制御を停止させて第一制御実行部291に制御対象21を制御させた場合の効果との比較にて表示するようにしてもよい。
切替側表示部620が、第一制御実行部291、第二制御実行部591それぞれが実際に制御対象21の制御を行ったときの結果を表示するようにしてもよい。具体的には、切替側表示部620は、第一制御実行部291が制御対象21を制御したときの実測データに基づく運転結果情報と、第二制御実行部591が制御対象21を制御したときの実測データに基づく運転結果情報とを表示する。
切替側表示部620が、第一制御実行部291による制御の結果と第二制御実行部591による制御のシミュレーション結果とをリアルタイムで表示するようにしてもよい。具体的には、切替側表示部620が、第一制御実行部291が運転パラメータを用いて制御対象を制御した場合の結果を示す第一運転結果情報と、第二制御実行部591が運転パラメータを用いて制御対象を制御した場合の結果を示す第二運転結果情報とを表示するようにしてもよい。
あるいは、切替側表示部620が、第一制御実行部291による制御の結果の履歴を示す第一運転履歴情報と、第二制御実行部591による制御の結果の履歴を示す第二運転履歴情報とを表示するようにしてもよい。この場合、第二運転履歴情報として、シミュレーション実行部593が運転パラメータの履歴を用いてシミュレーションを行ったシミュレーション結果の情報を用いることができる。
切替側表示部620は、表示部の例に該当する。
切替側操作入力部630は、例えばキーボード及びマウス等の入力デバイスを備え、ユーザ操作を受ける。特に、切替側操作入力部630は操作入力部の例に該当し、第二制御実行部591の使用又は不使用の切替操作を受ける。
第五記憶部680は、各種情報を記憶する。第五記憶部680は、制御切替端末装置29が備える記憶デバイスを用いて構成される。
第五制御部690は、制御切替端末装置29の各部を制御して各種機能を実行する。特に、第五制御部690は、第五通信部610が制御切替装置本体28から受信する、画像表示を指示する信号に基づいて、切替側表示部620を制御して指示された画像を表示させる。また、第五制御部690は、切替側操作入力部630が受けたユーザ操作を示す信号を、第五通信部610を制御して制御切替装置本体28へ送信させる。
通信ネットワーク91は、通信ネットワーク91自らに通信接続している各機器間の通信を仲介する。特に、通信ネットワーク91は、制御装置22とリモートサーバ装置本体25との通信、及び、制御切替装置本体28とリモートサーバ装置本体25との通信を仲介する。
通信ネットワーク91は、特定の種類の通信ネットワークに限定されない。例えば、通信ネットワーク91は、インターネット(Internet)であってもよいし、発電プラント20専用の通信ネットワークとして構成されていてもよい。
また、制御装置22、リモートサーバ装置本体25及び制御切替装置本体28間の通信経路の形態は、図2に示す、制御装置22がゲートウェイ装置23を介して通信ネットワーク91に接続し、リモートサーバ装置本体25、制御切替装置本体28のそれぞれが直接通信ネットワーク91に接続する形態に限定されない。例えば、制御装置22、制御切替装置本体28のいずれもゲートウェイ装置23を介して通信ネットワーク91に通信接続するようにしてもよい。
図2の例では、制御装置22がゲートウェイ装置23を介して通信ネットワーク91と通信接続することで、制御装置22の通信について特にセキュリティを高めた構成例を示している。制御装置22は、制御切替装置27の協働を必要とせずに制御装置22単独で制御対象21を制御することができる。従って、制御切替装置27に何らかの不具合が生じた場合でも、制御装置22が正常に動作していれば、制御対象21の運転を継続することができる。
なお、ゲートウェイ装置23が、制御装置22から通信ネットワーク91への通信信号を通過させるが、通信ネットワーク91から制御装置22への通信信号は通過させない(無視する)ようにしてもよい。これにより、制御装置22に対する攻撃など、制御装置22に不具合が生じる可能性をより低減させることができる。
次に、第二制御実行部591が弁開度を変更する場合の例について説明する。
制御量変更対象が弁開度である場合、アプリケーションプログラム不使用時は、第一制御実行部291が、例えば大気温度及び発電機出力に基づいて弁開度を決定する。
一方、アプリケーションプログラム使用時は、例えば大気温度及び発電機出力に加えて、制御対象21の各部における温度、振動(例えば燃焼振動)等の測定値に基づいて、第一制御実行部291による制御の場合の弁開度からの変更可否を判定する。
変更可能と判定した場合、第二制御実行部591が弁開度の変更量を算出し、第四通信部510を介して制御装置22へ送信する。制御装置22では、第二制御実行部591が算出した変更量に基づいて第一制御実行部291が、第一制御実行部291自らの制御における弁開度から変更する。
このように弁開度を変更することで制御対象21の性能及び運用性の改善を図る。
なお、弁開度変更対象の弁として、例えばDCT制御用の流量調節弁(図3の例の場合、第二流量調節弁158)を挙げることができるが、これに限定されない。また、開度変更対象の装置は弁に限定されない。例えば、第二制御実行部591が、IGV(図3の例の場合、IGV126)の開度を変更するようにしてもよい。
改善効果の表示について、シミュレーション実行部593が、アプリケーションプログラム不使用の状態で、アプリケーションプログラム使用時に予想される弁開度の変更量から理論上の性能改善量を算出するようにしてもよい。そして、制御切替端末装置29の切替側表示部620が、シミュレーション実行部593が算出した性能改善量を算出するようにしてもよい。
図9は、第二制御実行部591による弁開度の変更例を示すグラフである。図9のグラフの横軸はプラント出力を示す。縦軸は、弁開度を示す。
線L111は、第一制御実行部291がこの弁を制御する場合の、プラント出力と弁開度との関係の例を示す図である。図9の例では、第一制御実行部291は、プラント出力に応じて弁開度を決定する。
点P111は、第一制御実行部291が決定する弁開度の例を示す点である。点P112は、第二制御実行部591が決定する弁開度の例を示す点である。同じプラント出力に対し、第二制御実行部591は、第一制御実行部291の場合よりも弁開度を小さく設定している。
第二制御実行部591が、第一制御実行部291の決定する弁開度に対する補正値を算出するようにしてもよいし、第一制御実行部291から独立して弁開度を算出するようにしてもよい。
切替側表示部620が、第二制御実行部591が制御対象21を制御する場合の性能改善量の予測値を示すようにしてもよい。
図10は、切替側表示部620が、第二制御実行部591が制御対象21を制御する場合の性能改善量の予測値を表示する場合の、発電プラント20の動作例を示す図である。
(ステップS101)
第一制御実行部291が制御対象21を制御しているときに、制御切替装置本体28の第四通信部510が、運転パラメータと実際の制御量のデータとを受信し、第四記憶部580がこれらのデータを記憶しておく。例えば、制御量変更対象が弁開度である場合、第四記憶部580は、実際の制御量のデータとして弁開度のデータを記憶する。
(ステップS102)
シミュレーション実行部593が、アプリケーションプログラムを利用した場合の制御量を運転パラメータに基づいて算出する。例えば、制御量変更対象が弁開度である場合、シミュレーション実行部593は、アプリケーションプログラムを利用した場合の弁開度を算出する。
(ステップS103)
シミュレーション実行部593は、ステップS102で算出した制御量の、第一制御実行部291の制御による制御量(実際の制御量)からの変更量を算出する。例えば、制御量変更対象が弁開度である場合、シミュレーション実行部593は、ステップS102で算出した弁開度の、第四記憶部580が記憶しているデータに示される弁開度(実際の弁開度)からの変更量を算出する。
(ステップS104)
シミュレーション実行部593は、各時刻における理論上の性能改善量を算出し、所定の期間について、性能改善量の累積値を算出する。性能改善量として、例えば、発電機出力[MW(メガワット)]、又は、効率[%]を用いるようにしてもよいが、これらに限定されない。
(ステップS105)
切替側表示部620は、シミュレーション実行部593が算出した性能改善量の累積値を表示する。
ステップS105の後、図10の処理を終了する。
図11は、発電プラント20の出力の例を示すグラフである。図11のグラフの横軸は時刻を示す。縦軸はプラント出力を示す。
線L121は、時刻毎のプラント出力の例を示す。
図12は、第一制御実行部291が制御を行う場合の弁開度の例、及び、第二制御実行部591が制御を行う場合の弁開度の例を示すグラフである。図12のグラフの横軸は、時刻を示す。縦軸は、弁開度を示す。
線L131は、第一制御実行部291が制御を行う場合の、時刻毎の弁開度の例を示す。線L132は、第二制御実行部591が制御を行う場合の、時刻毎の弁開度の例を示す。図12では、図11に示されるプラント出力に対して、第一制御実行部291、第二制御実行部591の各々が決定する弁開度の例を示している。
図13は、第二制御実行部591を利用することによる効果の例を示す図である。図13の横軸は時刻を示す。縦軸は発電量増加分の累積値を示す。
線L141は、第二制御実行部591を利用しない場合の発電量に対する、第二制御実行部591を利用する場合の発電量の増加分の累積値を示している。
例えば、制御切替端末装置29の切替側表示部620が図13のグラフを表示することで、ユーザは、第二制御実行部591を利用することによる効果を参照して、第二制御実行部591を利用するか否かを決定することができる。
また、切替側表示部620が、実際の改善効果を表示するようにしてもよい。例えば、ユーザが切替側操作入力部630からのユーザ操作にて、アプリケーションプログラムの使用又は不使用(第二制御実行部591の使用又は不使用)を切り替える。切替側表示部620は、アプリケーションプログラム使用時の性能値と、アプリケーションプログラム不使用時の性能値とを表示する。性能値として、例えば、発電機出力[MW(メガワット)]、又は、効率[%]を用いるようにしてもよいが、これらに限定されない。
図14は、第二制御実行部591を利用して弁開度を制御することによる、実際の改善効果の表示例を示すグラフである。図14のグラフの横軸は時刻を示す。縦軸はプラント出力を示す。
線L151は、各時刻におけるプラント出力の例を示している。
図14の例では、時刻T11以前は、アプリケーションプログラムは使用されていない。一方、時刻T11にてアプリケーションプログラムの使用と不使用との切替が行われ、時刻T11以降は、アプリケーションプログラムが使用されている。
切替側表示部620が、アプリケーションプログラムが使用されていないとき、使用されているときそれぞれのプラント出力を表示することで、ユーザは、アプリケーションプログラムを使用することによる効果を、アプリケーションプログラムを使用しない場合と対比することができ、対比結果に基づいてアプリケーションプログラムを使用するか否かを決定することができる。
次に、第二制御実行部591がクーラーの制御を変更する場合の例について説明する。例えば、第二制御実行部591が、ガスタービンへの冷却枢機を冷却するクーラーの性能を最適化する制御を行うようにしてもよい。具体的には、第二制御実行部591は、冷却空気温度が許容範囲内で最も高い温度になるように制御する。これにより、プラント性能の改善を図ることができる。
アプリケーションプログラム不使用時は、ガスタービンへの冷却空気を冷却するクーラーの冷却能力は、大気温度及びプラントの冷却水などの冷媒側の温度により決まる。冷却空気温度が設計制限値内に入るようにクーラー能力を設計しておき、冷媒側温度による能力制御は行われないことが一般的である。この場合、冷媒側温度が低ければ必要以上に冷却空気が冷やされ、プラント性能の低下につながる。
これに対し、例えば冷媒の流量制御弁を設ける、又は、モータをインバータ化するなど、クーラーの能力を制御するようなハードの改造をあらかじめ実施しておく。
そして、アプリケーションプログラム使用時に、第二制御実行部591は、実際の運転データ上で冷却空気温度をモニタする。第二制御実行部591は、設計制限値の近くに設定されている制御用のトラッキングラインを目安にクーラーのフィードバック制御の演算を行う。例えば、第二制御実行部591は、弁の開度又はモータの回転数など、クーラーの能力制御に関する信号を、第四通信部510を介して制御装置22へ送信する。
制御装置22では、第一制御実行部291が、第二制御実行部591からの信号に基づいて弁の開度又はモータの回転数等を制御する。
これにより、冷却空気温度が上昇し、排熱量が低減することでプラント性能が改善される。
図15は、第二制御実行部591による冷却空気温度の変更例を示すグラフである。図15のグラフの横軸は大気温度を示す。縦軸は冷却空気温度を示す。図15のでは、冷却系統(図3の例では、冷却系統150がタービン(図3の例では、タービン140)に供給する冷却空気の温度の例を示している。この冷却空気は、タービンを冷却するためにある程度以下の温度になっている必要がある。一方、この冷却空気の温度が低すぎると、ガスタービン110の効率が低下してしまう。このため、この冷却空気は、タービンを冷却可能な範囲の温度のうち、なるべく高い温度になっていることが好ましい。
図15の線L211は、第一制御実行部291が冷却空気温度を制御する場合の、大気温度と冷却空気温度との関係の例を示す。この例では、第一制御実行部291は、大気温度に応じて冷却空気温度を決定する。
線L212は、冷却空気温度の設計上限値を示す。タービンを冷却するために、冷却空気温度が線L212に示される上限値以下であることが求められる。
点P211は、第一制御実行部291が決定する冷却空気温度の例を示す点である。点P212は、第二制御実行部591が決定する冷却空気温度の例を示す点である。同じ大気温度に対し、第二制御実行部591は、冷却空気温度の上限値以下の範囲で第一制御実行部291の場合よりも冷却空気温度を高く設定している。これにより、ガスタービンの効率が高まることが期待される。
第二制御実行部591が、第一制御実行部291の決定する制御量に対する補正値を算出するようにしてもよいし、第一制御実行部291から独立して制御量を算出するようにしてもよい。ここでの制御量としては、冷却空気の流量を制御する流量調節弁の開度、又は、空気を冷却するクーラーのモータ回転速度を用いることができるが、これらに限定されない。
アプリケーションプログラム不使用時の改善効果の表示については、図10を参照して説明したのと同様である。なお、変更対象がクーラーの制御である場合、ステップS103で、シミュレーション実行部593は、アプリケーションプログラムを使用したと仮定した場合の空気冷却温度の演算値の、第一制御実行部291の制御による冷却空気温度(実際の冷却空気温度)からの変化量を算出する。
図16は、大気温度の例を示すグラフである。図61のグラフの横軸は時刻を示す。縦軸は大気温度を示す。
線L221は、時刻毎の大気温度の例を示す。
図17は、第一制御実行部291が制御を行う場合の冷却空気温度の例、及び、第二制御実行部591が制御を行う場合の冷却空気温度の例を示すグラフである。図17のグラフの横軸は、時刻を示す。縦軸は、冷却空気温度を示す。
線L231は、第一制御実行部291が制御を行う場合の、時刻毎の冷却空気温度の例を示す。線L232は、第二制御実行部591が制御を行う場合の、時刻毎の冷却空気温度の例を示す。図17では、図16に示される大気温度に対して、第一制御実行部291、第二制御実行部591の各々が決定する冷却空気温度の例を示している。
図18は、第二制御実行部591を利用することによる効果の例を示す図である。図18の横軸は時刻を示す。縦軸は燃料費削減分の累積値を示す。
線L241は、第二制御実行部591を利用しない場合の燃料消費量に対する、第二制御実行部591を利用する場合の燃料消費量の削減分の累積値を示している。
例えば、制御切替端末装置29の切替側表示部620が図18のグラフを表示することで、ユーザは、第二制御実行部591を利用することによる効果を参照して、第二制御実行部591を利用するか否かを決定することができる。
また、弁開度の変更の例で説明したのと同様、切替側表示部620が、実際の改善効果を表示するようにしてもよい。
図19は、第二制御実行部591を利用しない場合、第二制御実行部591を利用する場合それぞれのプラント出力の例を示すグラフである。図19のグラフの横軸は大気温度を示す。縦軸は冷却空気温度を示す。
領域A211内に白丸で示す各点は、第二制御実行部591を利用しない場合の冷却空気温度の例を示す。領域A212内に黒丸で示す各点は、第二制御実行部591を利用する場合の冷却空気温度の例を示す。線L251は、冷却空気温度の設計上限値を示す。
第二制御実行部591を用いた場合、冷却空気温度は、その設計上限値以下の範囲内でなるべく高めに設定されている。
図20は、第二制御実行部591を利用して冷却空気温度を制御することによる、実際の改善効果の表示例を示すグラフである。図20のグラフの横軸は時刻を示す。縦軸はプラント効率[%]を示す。
線L261は、各時刻におけるプラント効率の例を示している。
図20の例では、時刻T21以前は、アプリケーションプログラムは使用されていない。一方、時刻T21にてアプリケーションプログラムの使用と不使用との切替が行われ、時刻T21以降は、アプリケーションプログラムが使用されている。
切替側表示部620が、アプリケーションプログラムが使用されていないとき、使用されているときそれぞれのプラント効率を表示することで、ユーザは、アプリケーションプログラムを使用することによる効果を、アプリケーションプログラムを使用しない場合と対比することができ、対比結果に基づいてアプリケーションプログラムを使用するか否かを決定することができる。
以上のように、制御切替端末装置29の切替側操作入力部630は、第二制御実行部591の使用又は不使用の切替を指示するユーザ操作を受ける。第二制御実行部591の使用を指示する操作が行われた場合、制御切替部592は、第二制御実行部591に制御対象21を制御させる。第二制御実行部591の不使用を指示する操作が行われた場合、制御切替部592は、第二制御実行部591による制御を停止させて第一制御実行部291に制御対象21を制御させる。
このように、制御切替部592がユーザ操作に応じて第二制御実行部591の使用又は不使用を切り替えることで、ユーザは、第二制御実行部591を試験的に使用することができる。従って、ユーザは、第二制御実行部591を試験的に使用してみて、これを導入するか否かを決定することができる。この点で、発電プラント20によれば、第二制御実行部591が行う新たな制御の導入を比較的容易にすることができる。
例えば、ユーザは、第二制御実行部591を使用してみて良好な結果を得られた場合、そのまま第二制御実行部591を定常的に使用し続けるようにしてもよいし、必要時のみ第二制御実行部591を使用するなどスポット的に使用するようにしてもよい。一方、ユーザは、第二制御実行部591を使用してみて良好な結果を得られなかった場合、第二制御実行部591の使用を抑制することができる。すなわち、ユーザは、第二制御実行部591による制御対象21の制御を停止させることができる。
また、第一制御実行部291と第二制御実行部591とが機能的に分離されていることで、第二制御実行部591の使用に対する課金の体系を柔軟に設定することができる。特に、第二制御実行部591の使用に対して従量制課金を行うことができる。
例えば、第二制御実行部591の提供者が、ユーザが第二制御実行部591を使用した時間に応じて課金するようにしてもよい。あるいは、第二制御実行部591の提供者が、ユーザが第二制御実行部591の使用によって得られた効果の定量的評価に基づいて課金するようにしてもよい。上述したように、ここでいう効果は金銭的な効果、すなわち金銭的な利益であってもよい。また、第二制御実行部の演算量又は演算結果のデータ送信量に基づいて課金してもよい。
また、第二制御実行部591の使用に対する課金を従量制課金とすることで、第二制御実行部591を装置として販売する場合と比較して、初期費用を安く抑えることができる。この点で、発電プラント20によれば、第二制御実行部591が行う新たな制御の導入を比較的容易にすることができる。
また、切替側表示部620は、制御切替部592が第二制御実行部591に制御対象21を制御させた場合の効果を表示する。
これにより、ユーザは、第二制御実行部591を利用する場合の効果を参照して、第二制御実行部591を利用するか否かを決定することができる。
また、切替側表示部620は、制御切替部592が第二制御実行部591に制御対象21を制御させた場合の効果を、第二制御実行部591による制御を停止させて第一制御実行部291に制御対象21を制御させた場合の効果との比較にて表示する。
これにより、ユーザは、第二制御実行部591を利用する場合の効果と、第二制御実行部591を利用しない場合の効果とを比較して、第二制御実行部591を利用するか否かを決定することができる。
また、切替側表示部620は、第一制御実行部291が制御対象21を制御したときの実測データに基づく運転結果情報と、第二制御実行部591が制御対象21を制御したときの実測データに基づく運転結果情報とを表示する。
この場合、切替側表示部620が表示する運転結果情報は実測値に基づく情報なので、シミュレーション誤差を含んでいない。この点で、ユーザは、より正確な情報を参照して第二制御実行部591を使用するか否かを決定することができる。
また、第四記憶部580は、制御対象21の制御に用いられる運転パラメータの履歴、及び、第一制御実行部291が運転パラメータの履歴を用いて制御対象21を制御した結果を示す第一運転履歴情報を記憶する。シミュレーション実行部593は、運転パラメータの履歴を用いて第二制御実行部591が制御対象21を制御する場合のシミュレーションを行って、シミュレーション結果を示す第二運転履歴情報を算出する。切替側表示部620は、第一運転履歴情報と第二運転履歴情報とを表示する。
このように、切替側表示部620が第二制御実行部591による制御のシミュレーション結果に基づいて運転結果を表示することで、実際には第二制御実行部591が制御対象21の制御を行っていない場合でも運転結果を表示することができる。
また、切替側表示部620は、同一の運転パラメータが示す同一条件での、第一制御実行部291による制御の結果及び第二制御実行部591による制御の結果を表示することができる。ユーザは、同一条件での制御の結果を比較できる点で、より高精度に比較を行うことができる。
なお、シミュレーション実行部593が、シミュレーションに用いるデータは過去のデータに限らない。切替側表示部620が、第一制御実行部291による制御の結果と第二制御実行部591による制御のシミュレーション結果とをリアルタイムで表示するようにしてもよい。具体的には、切替側表示部620が、第一制御実行部291が運転パラメータを用いて制御対象を制御した場合の結果を示す第一運転結果情報と、第二制御実行部591が運転パラメータを用いて制御対象を制御した場合の結果を示す第二運転結果情報とを表示するようにしてもよい。
このように、切替側表示部620が第二制御実行部591による制御のシミュレーション結果に基づいて運転結果を表示することで、実際には第二制御実行部591が制御対象21の制御を行っていない場合でも運転結果を表示することができる。
また、切替側表示部620は、同一の運転パラメータが示す同一条件での、第一制御実行部291による制御の結果及び第二制御実行部591による制御の結果を表示することができる。ユーザは、同一条件での制御の結果を比較できる点で、より高精度に比較を行うことができる。
また、第四通信部510は、第二制御実行部591による制御対象21の制御の程度を示す利用情報を取得する。課金算出部594は、利用情報に基づいて、第二制御実行部591の利用に対する課金を計算する。
これにより、制御切替装置27では、第二制御実行部591の利用に対して従量制の課金を行うことが可能になる。この点で、第二制御実行部591を装置として販売する形態に限らず、他の販売形態ないし課金形態の選択肢を得られる。
次に、図21を参照して、プラント10及び発電プラント20を構成するためのハードウェア構成の例について説明する。
図21は、少なくとも1つの実施形態に係るコンピュータの構成例を示す概略ブロック図である。図21に示すコンピュータ50は、CPU51と、記憶装置52と、通信装置53と、表示装置54と、入力装置55とを備える。記憶装置52は、各種情報及びプログラムを記憶する。CPU51は、記憶装置52からプログラムを読み出して実行することで、コンピュータ50の各部を制御して各種処理を実行する。通信装置53は、他の装置と通信を行う。表示装置54は、各種画像を表示する。入力装置55は、ユーザ操作を受ける。
但し、図21に示す各部の全てがコンピュータ50に必要とは限らない。例えば、上述したリモートサーバ装置本体25及び制御切替装置本体28のように、端末装置が別筐体にて構成されている装置をコンピュータ50に実装する場合、コンピュータ50が表示装置54及び入力装置55を備えていなくてもよい。
上述のプラント10及び発電プラント20の全部又は一部が、1つ以上のコンピュータ50に実装されていてもよい。
例えばプラント10の第一制御実行部12、第二制御実行部13及び制御切替部15の全部又は一部の動作は、プログラムの形式で記憶装置52に記憶されている。CPU51は、プログラムを記憶装置52から読み出し、このプログラムに従って第一制御実行部12の処理、第二制御実行部13の処理及び制御切替部15の処理を実行する。第一制御実行部12、第二制御実行部13及び制御切替部15が1つのコンピュータ50に実装されていてもよいし、これらのうち少なくともいずれか1つが、別のコンピュータに実装されていてもよい。操作入力部14は、入力装置55に実装されている。
また、発電プラント20の制御装置22、リモートサーバ装置本体25、リモート端末装置26、制御切替装置本体28及び制御切替端末装置29が、それぞれ1つのコンピュータ50に実装されていてもよい。
制御装置22の場合、第一記憶部280は、記憶装置52に実装される。第一制御部290の動作は、プログラムの形式で記憶装置52に記憶されている。CPU51は、プログラムを記憶装置52から読み出し、このプログラムに従って第一制御部290の処理を実行する。第一通信部210は、通信装置53に実装されている。
リモートサーバ装置本体25の場合、第二記憶部380は、記憶装置52に実装される。第二制御部390の動作は、プログラムの形式で記憶装置52に記憶されている。CPU51は、プログラムを記憶装置52から読み出し、このプログラムに従って第二制御部390の処理を実行する。第二通信部310は、通信装置53に実装されている。
リモート端末装置26の場合、第三記憶部480は、記憶装置52に実装される。第三制御部490の動作は、プログラムの形式で記憶装置52に記憶されている。CPU51は、プログラムを記憶装置52から読み出し、このプログラムに従って第三制御部490の処理を実行する。第三通信部410は、通信装置53に実装されている。リモート側表示部420は、表示装置54に実装されている。リモート側操作入力部430は、入力装置55に実装されている。
制御切替装置本体28の場合、第四記憶部580は、記憶装置52に実装される。第四制御部590の動作は、プログラムの形式で記憶装置52に記憶されている。CPU51は、プログラムを記憶装置52から読み出し、このプログラムに従って第四制御部590の処理を実行する。第四通信部510は、通信装置53に実装されている。
制御切替端末装置29の場合、第五記憶部680は、記憶装置52に実装される。第五制御部690の動作は、プログラムの形式で記憶装置52に記憶されている。CPU51は、プログラムを記憶装置52から読み出し、このプログラムに従って第五制御部690の処理を実行する。第五通信部610は、通信装置53に実装されている。切替側表示部620は、表示装置54に実装されている。切替側操作入力部630は、入力装置55に実装されている。
なお、プラント10及び発電プラント20の全部または一部の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することで各部の処理を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
また、「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。
以上、本発明の実施形態を図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
10 プラント
11、21 制御対象
12、291 第一制御実行部
13、591 第二制御実行部
14 操作入力部
15、592 制御切替部
20 発電プラント
22 制御装置
210 第一通信部
280 第一記憶部
290 第一制御部
23 ゲートウェイ装置
24 リモートサーバ装置
25 リモートサーバ装置本体
310 第二通信部
380 第二記憶部
381 リモート側運転パラメータ履歴記憶部
382 リモート側運転結果データ履歴記憶部
390 第二制御部
391 アプリケーション生成部
392 アプリケーションインストール部
26 リモート端末装置
410 第三通信部
420 リモート側表示部
430 リモート側操作入力部
480 第三記憶部
490 第三制御部
27 制御切替装置
28 制御切替装置本体
510 第四通信部
580 第四記憶部
581 切替側運転パラメータ履歴記憶部
582 切替側運転結果データ履歴記憶部
590 第四制御部
593 シミュレーション実行部
594 課金算出部
29 制御切替端末装置
610 第五通信部
620 切替側表示部
630 切替側操作入力部
680 第五記憶部
690 第五制御部
91 通信ネットワーク

Claims (10)

  1. 制御対象の制御を行う第一制御実行部であって制御装置が備える第一制御実行部による制御とは異なる制御を前記制御対象に対して行う第二制御実行部であって前記制御装置とは別体である制御切替装置が備える第二制御実行部の使用又は不使用の切替操作を受ける操作入力部と、
    記第一制御実行部及び前記第二制御実行部に協働して前記制御対象を制御させるため前記第二制御実行部の使用を指示する操作に応じて前記第二制御実行部に前記制御対象を制御させる第二制御モードに遷移させる、若しくは、前記第一制御実行部に前記制御対象を制御させ前記第二制御実行部の使用を停止させる、前記第二制御実行部の不使用を指示する操作に応じて前記第一制御実行部に前記制御対象を制御させる第一制御モードに遷移させる制御切替部と、
    前記第二制御実行部による制御の利用に対して従量制の課金を算出する課金算出部と、
    を備える制御切替装置。
  2. 前記第二制御実行部を使用する第二制御モードにて前記制御対象を制御させた場合の効果を表示する表示部を備える、請求項1に記載の制御切替装置。
  3. 前記表示部は、前記第二制御モードにて前記制御対象を制御させた場合の効果を、前記第二制御実行部を使用しない第一制御モードにて前記制御対象を制御させた場合の効果との比較にて表示する、請求項2に記載の制御切替装置。
  4. 前記表示部は、前記第一制御モードにて前記制御対象を制御させた場合の実測データに基づく運転結果情報と、前記第二制御モードにて前記制御対象を制御させた場合の実測データに基づく運転結果情報とを表示する、
    請求項3に記載の制御切替装置。
  5. 前記制御対象の運転パラメータの履歴と、前記第一制御モードにて、前記運転パラメータの履歴に示される運転パラメータを用いて前記制御対象を制御させた結果とを示す第一運転履歴情報を記憶する記憶部と、
    前記第二制御モードにて、前記運転パラメータの履歴に示される運転パラメータを用いて前記制御対象を制御させた場合のシミュレーションを行って、シミュレーション結果を示す第二運転履歴情報を算出するシミュレーション実行部と、
    を備え、
    前記表示部は、前記第一運転履歴情報と前記第二運転履歴情報とを表示する、
    請求項3に記載の制御切替装置。
  6. 前記第二制御実行部による前記制御対象の制御の程度を示す利用情報を取得する利用情報取得部を備え、
    前記課金算出部は、前記利用情報に基づいて、前記第二制御実行部の利用に対する課金を計算する、
    請求項1から5の何れか一項に記載の制御切替装置。
  7. 制御対象と、
    前記制御対象の制御を行う第一制御実行部であって制御装置が備える第一制御実行部と、
    前記制御対象に対して前記第一制御実行部による制御とは異なる制御を行う第二制御実行部であって前記制御装置とは別体である制御切替装置本体が備える第二制御実行部と、 前記第二制御実行部の使用又は不使用の切替操作を受ける操作入力部と、
    記第一制御実行部及び前記第二制御実行部に協働して前記制御対象を制御させるため前記第二制御実行部の使用を指示する操作に応じて前記第二制御実行部に前記制御対象を制御させる第二制御モードに遷移させる、若しくは、前記第一制御実行部に前記制御対象を制御させ前記第二制御実行部の使用を停止させる、前記第二制御実行部の不使用を指示する操作に応じて前記第一制御実行部に前記制御対象を制御させる第一制御モードに遷移させる制御切替部と、
    前記第二制御実行部による制御の利用に対して従量制の課金を算出する課金算出部と、
    を備えるプラント。
  8. 前記第二制御モードにおける制御を実装するためのアプリケーションプログラムを生成するアプリケーション生成部と、
    前記アプリケーションプログラムのインストールにより前記第二制御モードにおける制御を実装するアプリケーションインストール部と、
    を備える請求項7に記載のプラント。
  9. 制御対象の制御を行う第一制御実行部であって制御装置が備える第一制御実行部による制御とは異なる制御を前記制御対象に対して行う第二制御実行部であって前記制御装置とは別体である制御切替装置本体が備える第二制御実行部の使用又は不使用の切替操作を受け、
    記第一制御実行部及び前記第二制御実行部に協働して前記制御対象を制御させるため前記第二制御実行部の使用を指示する操作に応じて前記第二制御実行部に前記制御対象を制御させる第二制御モードに遷移させる、若しくは、前記第一制御実行部に前記制御対象を制御させ前記第二制御実行部の使用を停止させる、前記第二制御実行部の不使用を指示する操作に応じて前記第一制御実行部に前記制御対象を制御させる第一制御モードに遷移させ
    前記第二制御実行部による制御の利用に対して従量制の課金を算出する
    ことを含む制御切替方法。
  10. コンピュータに、
    制御対象の制御を行う第一制御実行部であって制御装置が備える第一制御実行部による制御とは異なる制御を前記制御対象に対して行う第二制御実行部であって前記制御装置とは別体である制御切替装置本体が備える第二制御実行部の使用又は不使用の切替操作を示す切替操作情報を取得させ、
    記第一制御実行部及び前記第二制御実行部に協働して前記制御対象を制御させるため前記第二制御実行部の使用を指示する操作に応じて前記第二制御実行部に前記制御対象を制御させる第二制御モードに遷移させる、若しくは、前記第一制御実行部に前記制御対象を制御させ前記第二制御実行部の使用を停止させる、前記第二制御実行部の不使用を指示する操作に応じて前記第一制御実行部に前記制御対象を制御させる第一制御モードに遷移させ
    前記第二制御実行部による制御の利用に対して従量制の課金を算出させる
    ためのプログラム。
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