JP6110282B2 - 報酬分配システムおよび分配管理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、報酬分配システムおよび分配管理装置に係り、特に複数の事業者によって構成されるサービスにおいて、事業者の寄与率に応じて分配する報酬分配システムおよび分配管理装置に関する。
現在、インターネット上でのアプリケーション管理サービスの普及に伴い、アプリケーション開発を複数の事業者が関与して行うケースが増加している。
特許文献1に記載の技術は、複数のサービス管理者への対価を決定する場合に、サービスの利用回数に応じた課金処理を実施する。これによって、特許文献1に記載の技術は、インターネット上でのサービスが使用される回数を増やす効果を生じさせている。
特開2007−080157号公報
特許文献1の技術では単一のアプリケーションを構成する複数のサービスが存在する場合に、サービスの利用回数に応じて複数のサービス管理者への報酬分配が可能である。
しかし、特許文献1の技術では、アプリケーションを使用したことでユーザが得ることができた効果の定量値(使用効果量)に応じてユーザの利用料金を算出することができない。また、アプリケーションを構成するデータまたは処理サービスの使用効果量に応じたデータ・処理サービス管理者への報酬分配を決定することができない。
本発明は、複数の事業者によって管理、提供される処理サービスまたはデータに関し、アプリケーションによりユーザが得ることができる使用効果量に対する寄与率に応じた報酬分配処理を実施する。これによって、複数の事業者によって管理、提供されるデータ・処理サービスの連携を行える報酬分配システムおよび分配管理装置を提供する。
上述した課題は、分配管理装置と、アプリケーション運用装置と、データ管理装置と、処理サービス管理装置と、を備え、アプリケーションを構成するデータまたは処理サービスを提供する複数の事業者に対して報奨額の分配計算を行う報酬分配システムであって、データ管理装置は、任意のアプリケーションが処理動作のためのデータと、データの仕様情報と、を保持するデータ記憶部を備え、処理サービス管理装置は、任意のアプリケーションの処理動作の少なくとも一部を行うサービス処理部と、このサービス処理部の仕様情報を保持するサービス記憶部と、を備え、アプリケーション運用装置は、データ管理装置が保持するデータの少なくとも一部と、処理サービス管理装置が保持するサービス処理部の少なくとも一部と、を用いて構成されるアプリケーションを実行する処理部を備え、分配管理装置は、アプリケーション実行の結果として得られた効果を定量値として推定する推定処理部と、推定した効果定量値および当該アプリケーションを構成するデータおよびサービス処理部それぞれのアプリケーション実行時における利用回数と、アプリケーション構成時における選択回数と、を含むアプリケーションの履歴に関する情報と、さらに当該データおよび処理サービスの間の入出力関係情報とを組み合わせて、各データおよびサービス処理部の効果定量値に対する寄与を推定する寄与推定部と、推定した寄与に基づいて、データまたはサービス処理部をデータ管理装置または処理サービス管理装置に提供した提供者に対する報奨額を算出する分配額算出部と、を備える報酬分配システムにより、達成できる。
また、アプリケーション運用装置と、データ管理装置と、処理サービス管理装置と、接続され、アプリケーションを構成するデータまたは処理サービスを提供する複数の事業者に対して報奨額の分配計算を行う分配管理装置であって、アプリケーション実行の結果として得られた効果を定量値として推定する推定処理部と、推定した効果定量値および当該アプリケーションを構成するデータおよびサービス処理部それぞれのアプリケーション実行時における利用回数と、アプリケーション構成時における選択回数と、を含むアプリケーションの履歴に関する情報と、さらに当該データおよび処理サービスの間の入出力関係情報とを組み合わせて、データおよびサービス処理部の効果定量値に対する寄与を推定する寄与推定部と、推定した寄与に基づいて、データまたはアプリケーション運用装置をデータ管理装置または処理サービス管理装置に提供した提供者に対する報奨額を算出する分配額算出部と、を備える分配管理装置により、達成できる。
本発明によれば、複数の事業者によって管理されるデータ・処理サービスの連携を行う場合に、各事業者の寄与率に応じた報酬を分配する報酬分配システムおよび分配管理装置を提供することができる。
ビルディングオートメーションシステム(BAS)の分業サービス提供環境の全体構成図である。 ビルディングオートメーションシステムの分業サービス提供環境の装置構成図である。 ビルディングオートメーションシステムの分業サービス提供環境の全体処理を示すブロック図である。 データ仕様情報テーブルである。 収集データ仕様情報テーブルである。 処理サービス仕様情報テーブルである。 収集処理サービス仕様情報テーブルである。 制御対象情報テーブルである。 アプリケーション構成情報テーブルである。 アプリケーション構成情報設定部の処理フローである。 ユーザ情報テーブルである。 アプリケーション実行部の処理フローである。 使用効果量テーブルである。 実行結果テーブルである。 アプリケーション実行結果収集部の処理フローである。 使用効果推定部の処理フローである。 寄与率算出過程の情報を模式的に表現した図である。 寄与率算出過程の情報を模式的に表現した図である。 寄与率算出過程の情報を模式的に表現した図である。 寄与率算出過程を模式的に表現した図である。 寄与率情報テーブルである。 寄与率推定部の処理フロー(その1)である。 寄与率推定部の処理フロー(その2)である。 報酬分配額算出部の処理フローである。 アプリケーション運用装置を用いた報酬額分配方法の概念図である。
以下、本発明の実施形態について、実施例を用い図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下の実施例ではビルディングオートメーションシステム(BAS)を用いて説明するが、発明は実施例に限定されるものではない。
(1.全体構成)
図1を参照して、ビルディングオートメーションシステムの全体構成を説明する。図1において、ビルディングオートメーションシステムは、複数の事業者によって提供されるデータ・処理サービスを連携させる。このことで、ビルディングオートメーションシステムは、任意のアプリケーションを構成・実行する。ビルディングオートメーションシステムは、さらにデータおよび処理サービスそれぞれへの報酬分配計算を実施する。ビルディングオートメーションシステムは、アプリケーション運用装置101と、データ管理装置103と、処理サービス管理装置104と、ユーザ表示端末105と、ユーザ建物オフィスビル102−Aと、ネットワーク100と、を含んで構成されている。
ユーザ建物オフィスビル102は、ビル監視制御装置151と、エネルギー量情報管理装置152と、環境情報管理装置153と、制御対象情報管理装置154と、が設置されているから構成される。
各々の装置および端末は、ネットワーク100を介して互いに通信する。ネットワーク100は、LAN(Local Area Network)を構成する通信経路である。ユーザ建物オフィスビル102、データ管理装置103、処理サービス管理装置104は、それぞれ複数接続されている。
(1.1 アプリケーション運用装置の概要)
アプリケーション運用装置101は、複数の事業者から提供されるデータおよび処理サービスを含むアプリケーションの構成要素に関する仕様情報を基にユーザが任意のアプリケーションの構成を設定する。アプリケーション運用装置101は、構成したアプリケーションを実行した後にその結果情報を収集する。
(1.2 課金管理装置の概要)
課金管理装置(分配管理装置)110は、収集した結果情報を用いてアプリケーションを実行したことによりユーザが得た効果量を推定する。課金管理装置110は、推定した効果量を基にアプリケーションを構成していたデータおよび処理サービスを含むアプリケーションの構成要素の寄与率を推定する。課金管理装置110は、推定した寄与率に基づいてアプリケーションの構成要素の提供事業者に対する報酬の分配額を算出する。
(1.3 データ管理装置の概要)
データ管理装置103は、アプリケーションを構成する構成要素の一つであるデータを記憶、提供する。データ管理装置103は、アプリケーション運用装置で実行されたアプリケーションの処理に要するデータを、アプリケーションから送信される要求に基づいて送信する。
(1.4 処理サービス管理装置の概要)
処理サービス管理装置104は、アプリケーションを構成する構成要素の一つである処理サービスを記憶、提供、実行する装置である。処理サービス管理装置104は、アプリケーション運用装置で実行されたアプリケーションの処理に要する処理サービスを、アプリケーションから送信される要求に基づいて送信または実行する。
(1.5 ビル監視制御装置の概要)
ビル監視制御装置151は、ユーザ建物オフィスビル102−Aに備え付けられている空調および昇降機を含む設備の監視、制御、情報管理、入退管理を含む建物全体の管理を行う装置であり、アプリケーション運用装置101で実行されたアプリケーションからの要求に基づいて、設備の監視、制御、情報送信を含む処理を行う。
(1.6 エネルギー量情報管理装置)
エネルギー量情報管理装置152は、ユーザ建物オフィスビル102に備え付けられている設備、あるいはフロア、あるいは建物全体でのエネルギー消費量の定期的な計測、および記憶、外部送信を行う。エネルギー量情報管理装置152は、アプリケーション運用装置101で実行されたアプリケーションからの要求に基づいて、エネルギー情報を送信する。なお、ここでのエネルギー量とは消費電気量、消費電力、消費ガス量、あるいは水量を指す。
(1.7 環境情報管理装置)
環境情報管理装置153は、ユーザ建物オフィスビル102−Aに設置されている空調および昇降機を含む設備の状態および動作結果の情報を管理する装置である。環境情報管理装置153は、ビル監視制御装置151に環境情報を送信する。
(1.8 制御対象情報管理装置)
制御対象情報管理装置154は、ユーザ建物オフィスビル102ーAに設置されている空調や昇降機を含む設備の制御を実行する装置である。制御対象情報管理装置154は、それぞれに対応する設備に関する情報を保持する。制御対象情報管理装置154は、ビル監視制御装置151からの制御信号に基づいて、設備の制御を実行する。
(1.9 ユーザ表示端末)
ユーザ表示端末105は、アプリケーション運用装置101が保持する情報を表示する。
(2.機能構成)
次に、各装置のハードウェアおよび機能構成を説明する。
(2.1 アプリケーション運用装置の機能構成)
アプリケーション運用装置101は、CPU(中央演算処理装置)106と、入力装置107と、出力装置108と、通信装置109と、記憶装置111と、を含んで構成されている。入力装置107は、キーボード、マウスを含む。出力装置108は、ディスプレイ、プリンタを含む。通信装置109は、有線LAN、無線LANを含む。記憶装置111は、メモリ、ハードディスクドライブを含む。アプリケーション運用装置101は、パーソナルコンピュータ、サーバコンピュータ、ハンドヘルドコンピュータを含む情報処理機器である。
記憶装置111は、次のデータベースとコンピュータプログラムを格納している。
先ずデータベースとして、記憶装置111は、制御対象情報記憶部120と、収集データ仕様情報記憶部121と、収集処理サービス仕様情報記憶部125と、アプリケーション構成情報記憶部126と、ユーザ情報記憶部127と、を備える。
制御対象情報記憶部120は、アプリケーション運用装置101で実行される任意のアプリケーションが制御対象とする設備の名称、特性、IPアドレスを含むネットワーク上の識別子を含む情報を保持する。収集データ仕様情報記憶部121は、アプリケーション運用装置101で実行される任意のアプリケーションを構成するデータについて、名称、属性、kWhを含む単位、データ、保持する装置のIPアドレスを含むネットワーク上の識別子を含む仕様情報を保持する。収集処理サービス仕様情報記憶部125は、アプリケーション運用装置101で実行される任意のアプリケーションを構成する処理サービスについて、名称、処理概要、入出力データ、処理サービスを保持する装置のIPアドレスを含むネットワーク上の識別子を含む仕様情報を保持する。アプリケーション構成情報記憶部126は、第三者のユーザが任意のアプリケーションを構成するために設定したデータおよび処理サービスの構成情報を保持する。ユーザ情報記憶部127は、第三者のユーザに関する業種を含む利用者情報を記憶する。
コンピュータプログラムとして、記憶装置111は、制御対象情報収集プログラム112(制御対象情報収集部)と、データ・処理サービス仕様情報収集プログラム113(データ・処理サービス仕様情報収集部)と、アプリケーション構成設定プログラム114(アプリケーション構成設定部)と、ユーザ情報収集プログラム128(ユーザ情報収集部)と、アプリケーション実行プログラム115(アプリケーション実行部)と、アプリケーション実行結果収集プログラム116(アプリケーション実行結果収集部)と、を備える。
制御対象情報収集プログラム112(制御対象情報収集部)は、アプリケーション運用装置101で実行されるアプリケーションの制御対象設備の情報を取得し、制御対象情報記憶部120に格納する。データ・処理サービス仕様情報収集プログラム113(データ・処理サービス仕様情報収集部)は、アプリケーションを構成するデータおよび処理サービスの仕様情報を収集し、収集データ仕様情報記憶部121および収集処理サービス仕様情報記憶部125に格納する。
アプリケーション構成設定プログラム114(アプリケーション構成設定部)は、収集データ仕様情報記憶部121および収集処理サービス仕様情報記憶部125に記憶されている仕様情報を基に、第三者のユーザが任意のアプリケーションを構成するためにデータと処理サービスを設定し、設定されたデータおよび処理サービスの構成をアプリケーション構成情報126に格納する。
ユーザ情報収集プログラム128(ユーザ情報収集部)は、アプリケーションを構成した第三者のユーザの業種を含むユーザ情報を収集し、収集したユーザ情報をユーザ情報記憶部127に格納する。アプリケーション実行プログラム115(アプリケーション実行部)は、アプリケーション構成設定部114で第三者のユーザにより構成が設定されたアプリケーションを実行する。アプリケーション実行結果収集プログラム116(アプリケーション実行結果収集部)は、アプリケーション実行部115で実行されたアプリケーションの実行結果を収集し、実行結果記憶部123に格納する。
(2.2 課金管理装置の機能構成)
課金管理装置110は、ハードウェア構成について、アプリケーション運用装置101と同様の情報処理装置である。課金管理装置110が備える記憶装置185は、次のデータベースとコンピュータプログラムを備えている。
先ずデータベースとして、記憶装置185は、寄与率情報記憶部122と、実行結果記憶部123と、使用効果量情報記憶部124と、を備える。
寄与率情報記憶部122は、アプリケーションを構成するデータまたは処理サービスの、ユーザが得られた効果量に対する寄与率情報を保持する。実行結果記憶部123は、アプリケーションを構成するデータの読み込み回数、処理サービスの実行回数、実行時間を含むアプリケーション自体の動作結果情報、アプリケーションを実行した際の制御対象設備の動作情報およびエネルギー消費情報を含むアプリケーションが影響を及ぼす対象の計測データを含む情報を保持する。使用効果量情報記憶部124は、アプリケーションを実行したことでユーザが得ることができた効果量の定量情報、および効果量の算出根拠情報を保持する。
またコンピュータプログラムとして、記憶装置185は、使用効果量推定プログラム117(使用効果量推定部)と、寄与率推定プログラム118(寄与率推定部)と、報酬分配額算出プログラム119(報酬分配額算出部)と、を備える。
使用効果量推定プログラム117(使用効果量推定部)は、実行結果情報記憶部123に格納された情報を基に、第三者のユーザがアプリケーションを実行したことで得ることができた効果を定量値として推定する。寄与率推定プログラム118(寄与率推定部)は、使用効果量推定プログラム117が推定した使用効果量と、実行結果情報記憶部123に格納されているアプリケーション自体の動作結果情報に基づいて、アプリケーションを構成するデータおよび処理サービスごとの使用効果量に対する寄与率を算出する。報酬分配額算出プログラム119(報酬分配額算出部)は、寄与率推定プログラム118が算出した寄与率に基づいて、アプリケーションを実行したユーザから徴収した料金を、データまたは処理サービスを提供した事業者に対して分配計算を行う。
(2.3 処理サービス管理装置の機能構成)
処理サービス管理装置104は、ハードウェア構成について、アプリケーション運用装置101と同様の情報処理装置である。処理サービス管理装置104が備える記憶装置135は、次のデータベースとコンピュータプログラムを備えている。
データベースについて、記憶装置135は、処理サービス仕様情報記憶部138を備える。処理サービス仕様情報記憶部138は、収集処理サービス仕様情報記憶部125と同様の処理サービスに関する仕様情報を保持する。
コンピュータプログラムについて、記憶装置135は、処理サービス管理部136と、アプリケーションを構成する処理サービス137と、を備える。処理サービス管理部136は、アプリケーションを構成する処理サービス137の実行管理、および処理サービス仕様情報記憶部138へのデータの登録、更新、検索、削除を行う。アプリケーションを構成する処理サービス137は、アプリケーション運用管理装置101で実行されるアプリケーションを構成する処理サービスの実体である。
(2.4 データ管理装置の機能構成)
データ管理装置103は、ハードウェア構成について、アプリケーション運用装置101と同様の情報処理装置である。データ管理装置103が備える記憶装置145は、次のデータベースとコンピュータプログラムを備えている。
データベースについて、記憶装置145は、アプリケーションを構成するデータ記憶部147と、データ仕様情報記憶部148と、を備える。アプリケーションを構成するデータ記憶部147は、アプリケーション運用管理装置101で実行されるアプリケーションを構成するデータの実体を保持する。データ仕様情報記憶部148は、収集処理データ仕様情報記憶部121と同様の、処理サービスに関する仕様情報を保持する。
コンピュータプログラムについて、記憶装置145は、データ管理部146を備える。データ管理部146は、アプリケーションを構成するデータ記憶部147と、データ仕様情報記憶部148へのデータの登録、更新、検索、削除を行う。
(2.5 ユーザ建物オフィスビル管理の構成)
ビル監視制御装置151、エネルギー量情報管理装置152、環境情報管理装置153、制御対象情報管理装置154は、ユーザ建物オフィスビル102に設置された装置である。ビル監視制御装置151、エネルギー量情報管理装置152、環境情報管理装置153、制御対象情報管理装置154は、ハードウェア構成について、アプリケーション運用装置101と同様である。各装置は、ネットワーク100を介して、直接または間接的にアプリケーション運用装置101との情報送受信を行う。
(3.装置構成)
図1Bを参照して、ビルディングオートメーションシステムの装置構成を説明する。図1Bにおいて、ビルディングオートメーションシステムは、データ管理者163によって管理されるデータ管理装置103と、処理サービス管理装置164によって管理される処理サービス管理装置104と、運用事業者161によって管理されるアプリケーション運用装置101と、課金事業者160によって管理される課金管理装置110と、ユーザ建物オフィスビル102に存在するビル監視制御装置151と、がネットワーク100を介して接続されたシステムである。
ユーザ建物オフィスビル102には電力によって稼働する昇降機155が存在する。昇降機155の使用電力は、電力メータ171が計測する。加速度センサ172で計測された加速度を含む、昇降機155の稼動情報は、環境情報管理装置153を介してビル監視制御装置151に送信される。昇降機に対する制御情報は、ビル監視制御装置151より制御対象情報管理装置154に送信される。制御対象情報管理装置154は、昇降機155の制御を実行する。
また、ユーザ建物オフィスビル102には、給水管177から給水ポンプ179により供給される水道173と、ガス管178から供給されるガス供給器175が設置されている。それぞれの使用量は、水道メータ174、ガスメータ176が計測する。計測機器である電力メータ171、水道メータ174、ガスメータ176は、エネルギー情報管理装置152に対して使用量情報を送信する。エネルギー情報管理装置152は、送信された電力、水、ガスのそれぞれの使用量情報を時系列に記憶する。
ユーザ建物オフィスビル102に存在するビル監視制御装置151は、エネルギー情報管理装置152から電力、ガス、水道を含む使用量情報を取得する。ビル監視制御装置151は、使用量情報について、アプリケーション運用装置101にネットワーク100を介して送信する。
データ管理者163は、アプリケーションの構成要素の一つである入退管理データを含むデータをデータ管理装置103に記憶する。処理サービス管理者164は、アプリケーションの構成要素の一つである昇降機の稼働需要予測および間引き制御を含む処理サービスを処理サービス管理装置104に記憶する。ユーザであるオフィスビル102の管理者は、制御対象情報管理装置に、制御対象設備の情報を記憶する。オフィスビル102の管理者は、アプリケーション運用装置101を用いて、昇降機の間引き制御を含むアプリケーションを構成および実行する。なお、構成した間引き制御アプリケーションは、データ管理者163が提供するデータと、処理サービス管理者164が提供する処理サービスを構成要素とする。運用事業者161は、アプリケーション運用装置101を用いて、ユーザであるオフィスビル102の管理者からの要求に基づいて構成したアプリケーションを実行する。運用事業者161は、その結果情報を収集する。課金管理者160は、課金管理装置110を用いて、アプリケーションを実行したことによりユーザ建物オフィスビル102が得た昇降機の間引き制御による節電効果量を含む効果量を、収集した結果情報を用いて推定する。課金管理者160は、推定した効果量を基にアプリケーションを構成していたデータおよび処理サービスを含むアプリケーションの構成要素の寄与率を推定する。課金管理者160は、推定した寄与率に基づいてデータ管理者163および処理サービス管理者164に対する報酬の分配額を算出する。なお、本明細書において、「管理者」は、人の概念を含まない。
(4.全体処理)
図2を参照して、処理の全体概要を説明する。
(4.1 データ・処理サービス仕様情報収集部の処理の概略)
データ・処理サービス仕様情報収集部113は、データ仕様情報記憶部148のデータ仕様情報と、処理サービス仕様情報記憶部138の処理サービスの仕様情報とをデータ管理部146および処理サービス管理部136から収集する。データ・処理サービス仕様情報収集部113は、それぞれ収集データ仕様情報記憶部125および収集処理サービス仕様情報記憶部121に記憶する。
(4.2 制御対象情報収集部の処理の概略)
制御対象情報収集部112は、ビル監視制御装置151から収集した制御対象情報を制御対象情報記憶部120に記憶する。
(4.3 アプリケーション構成設定部の処理の概略)
アプリケーション構成設定部114は、収集データ仕様情報記憶部121および収集処理サービス仕様情報記憶部125からそれぞれデータおよび処理サービスの仕様情報を、制御対象情報記憶部120から制御対象情報を取得する。アプリケーション構成設定部114は、それらの順序関係および入出力関係を設定する。これによって、アプリケーション構成設定部114は、アプリケーションの構成情報を作成する。作成された構成情報について、アプリケーション構成設定部114は、アプリケーション構成情報記憶部126に記憶する。構成情報の作成は、アプリケーションのユーザが直接行ってもよいし、コンピュータプログラムにより機械的に行ってもよい。
(4.4 ユーザ情報収集部)
ユーザ情報収集部128は、アプリケーションの構成情報を作成したユーザの業種を含む情報を収集する。ユーザ情報収集部128は、ユーザの業種を含む情報をユーザ情報記憶部127に記憶する。
(4.5 アプリケーション実行部の処理の概略)
アプリケーション実行部115は、アプリケーション構成情報記憶部126に記憶されたアプリケーションの構成情報に従ってアプリケーションを実行する。
(4.6 アプリケーション実行結果収集部の処理の概略)
アプリケーション実行結果収集部116は、アプリケーション実行部115から実行結果を収集する。アプリケーション実行結果収集部116は、実行結果を実行結果情報記憶部123に記憶する。
(4.7 使用効果量推定部の処理の概略)
使用効果量推定部117は、アプリケーション構成設定部114によって設定されたアプリケーションの使用効果量を、実行結果情報記憶部123に記憶されているエネルギー消費量を含む情報を基にして推定する。使用効果量推定部117は、アプリケーションの使用効果量を、使用効果量情報記憶部124に記憶する。
使用効果量推定部117は、アプリケーションを利用しているユーザの過去のエネルギー使用量を用いて、アプリケーションを利用しなかったと仮定した場合でのエネルギー使用量を推定する。使用効果量推定部117は、アプリケーションを利用した結果として計測された実際のエネルギー消費量と推定されたエネルギー消費量との差分にエネルギー料金の単価を乗算することで使用効果量を推定する。
(4.8 寄与率推定部の処理の概略)
寄与率推定部118は、実行結果情報記憶部123に記憶されている処理サービスの利用回数および処理時間を含む情報、および使用効果量情報記憶部124に記憶されている使用効果量を含む情報を基にして、データおよび処理サービスの使用効果量に対する寄与率を推定する。寄与率推定部118は、推定した寄与率を寄与率情報記憶部122に記憶する。
ここで、寄与は、具体的な数値で表現される寄与率、寄与度、寄与量を含む概念である。また、寄与度または寄与量は、寄与を数値で表現する値である。寄与率、寄与度、寄与量は、いずれもCO2量、電気量、ガス量、金銭を含む明細書中で表現された軽量可能な単位系の数値から算出される。
(4.9 報酬分配額算出部の処理の概略)
最後に報酬分配額算出部119は、寄与率情報記憶部122に記憶された各データおよび各処理サービスの寄与率に基づいて、各データおよび各処理サービスのそれぞれを提供した事業者への報酬を算出する。なお、事業者はデータ管理者163および処理サービス管理者164であってもよい。
(5.各処理部の詳細な処理)
(5.1 データ・処理サービス仕様情報収集部の詳細な処理)
図3ないし図6を参照して、データ・処理サービス仕様情報収集部113の処理を説明する。データ・処理サービス仕様情報収集部113は、アプリケーションを構成するデータおよび処理サービスの仕様情報を収集し、収集データ仕様情報記憶部121および収集処理サービス仕様情報記憶部125のそれぞれに格納する処理部である。
収集されるデータ仕様情報と、収集し記憶部に格納されたデータ仕様情報は、それぞれ図3と図4に示すデータテーブルとして、それぞれデータ仕様情報記憶部148と収集データ仕様情報記憶部121とに記憶される。
図3を参照して、データ仕様情報テーブルを説明する。図3において、データ仕様情報テーブルは、所有者ID400と、アドレス401と、データ名402と、属性403と、を含んで構成されている。
データ仕様情報テーブルの1行目は、所有者ID400が「OW1」のデータ所有者は、アドレス401が「192.168.10.92」のデータ管理装置103にデータ名402が「入退管理」のデータを保持しており、また入退管理データの属性403は「時刻」「入館人数」「退館人数」であることを示している。
図4を参照して、収集データ仕様情報テーブルを説明する。図3に示すデータ仕様情報を収集し、収集データ仕様情報記憶部121に記憶されるデータテーブルが収集データ仕様情報テーブルである。
図4において、収集データ仕様情報テーブルは、所有者ID600と、データ601と、アドレス602と、データ名603と、属性604と、を含んで構成されている。収集データ仕様情報テーブルの1行目は、図3の1行目のデータ仕様情報に対して、データID601として「A1」を割り振っていることを示している。
また同様に、収集される処理サービス仕様情報と、収集し記憶部に格納された処理サービス仕様情報は、それぞれ具体的には図4と図6に示すようなデータテーブルとして、それぞれ処理サービス仕様情報記憶部138と収集処理サービス仕様情報記憶部125に記憶される。
図5を参照して、処理サービス仕様情報テーブルを説明する。図5において、所有者ID500と、アドレス501と、処理名502と、入力属性503と、出力属性504と、を含んで構成されている。
処理サービス仕様情報テーブルの1行目は、所有者ID500が「OW2」の処理サービス所有者は、アドレス501が「192.168.10.132」の処理サービス管理装置104に処理名502が「昇降機稼働需要予測」の処理サービスを保持しており、また処理サービスの入力属性503は「時刻」「入館人数」「退館人数」であり、出力属性504は「時刻」「稼働需要予測値」であることを示している。
図6を参照して、収集処理サービス仕様情報テーブルを説明する。図6は、図5に示す処理サービス仕様情報を収集し、収集処理サービス仕様情報記憶部125に記憶されるデータテーブルである。図6において、収集処理サービス仕様情報テーブルは、所有者ID700と、サービスID701と、アドレス702と、処理名703と、入力属性704と、出力属性705と、を含んで構成されている。
収集処理サービス仕様情報テーブルの1行目は、図5の1行目の処理サービス仕様情報に対して、処理サービスID701として「B1」を割り振っていることを示している。
(5.2 制御対象情報収集部の詳細な処理)
図7を参照して、制御対象情報収集部112の処理を説明する。図7において、制御対象情報テーブルは、所有者ID800と、制御対象ID801と、アドレス802と、制御対象名803と、対応制御方法804と、通信制御情報805と、を含んで構成されている。
制御対象情報収集部112は、収集した制御対象情報について、図7に示すデータテーブルとして記憶する。制御対象情報テーブルの1行目は、制御対象の機器の一つとして、所有者ID800が「OW1」の所有者は制御対象名803が「昇降機」を制御対象としており、対応制御方法804として「間引き制御」が可能であり、そのために送信しなければならない送信制御情報805は「時刻」「制御信号」で、送信制御情報805の送信宛先アドレス802は「192.168.10.73」である。またアプリケーション運用装置101の中での識別子である制御対象ID801は「C1」であること意味している。
(5.3 アプリケーション構成設定部の詳細な処理)
図8と図9を用いて、アプリケーション構成設定部114の処理を説明する。アプリケーション構成情報設定部114は、ある任意のアプリケーションを構成するデータ、処理サービス、および制御対象を選択する。アプリケーション構成情報設定部114は、選択した制御対象の順序関係および入出力関係を設定することで、アプリケーションの構成情報を作成する。
図8を参照して、アプリケーション構成情報テーブルを説明する。図8において、アプリケーション構成情報テーブルは、ユーザID360と、ユースケース361と、処理順番362と、アドレス363と、データID364と、処理サービスID365と、制御対象ID366と、入力側ID367と、出力側ID368と、を含んで構成されている。なお、アプリケーション構成情報テーブルは、アプリケーション構成設定部114の処理(図9)によって、生成されるテーブルである。
アプリケーション構成情報テーブルの1行目の意味は、次の通りである。(1)設定対象としてデータID364が「A1」のデータを選択した。(2)図9のステップ902で選択したデータID364「A1」に対する入力側のデータ、処理サービス、制御対象は存在せず、一方出力側には出力側ID368が「B1」の処理サービスが存在するように設定した。(3)ステップ901およびステップ902で選択したデータID「A1」は、この構成における処理順序が「1」番目であり、さらにこの構成を一意に識別するユースケースID361が「U1」である。(4)ユースケースID361が「U1」の構成情報を作成しているユーザは、ユーザID「User1」である。
図9を参照して、アプリケーション構成設定部114の処理フローを説明する。図9において、アプリケーション構成設定部114は、データ、処理サービス、制御対象のいずれかを設定対象として選択する(S901)。設定対象としてデータを選択したとき、アプリケーション構成設定部114は、図4に示す収集データ仕様情報テーブルから、任意のデータのデータID601とアドレス602を取得する(S902)。ステップ901で処理サービスを選択したとき、およびステップ902のあと、アプリケーション構成設定部114は、図6に示す収集処理サービス仕様情報テーブルから任意の処理サービスの処理サービスID701とアドレス702を取得する(S903)。ステップ901で制御対象を選択したとき、およびステップ903のあと、アプリケーション構成設定部114は、図7に示す制御対象情報テーブルから任意の制御対象ID801とアドレス802を取得する(S904)。
アプリケーション構成設定部114は、ステップ901からS904で取得したデータ、処理サービス、あるいは制御対象に対して、処理の流れ上、その前後に位置づけられるデータ、処理サービス、制御対象を、入力側もしくは出力側として設定する(S905)。アプリケーション構成設定部114は、ステップ901からステップ905で設定した情報にユースケースIDおよび処理順番を付与する(S906)。このユースケースIDとは、本処理部において設定したデータ、処理サービス、および制御対象の構成を一意に識別するための識別子であり、ステップ901からステップ908が終了するまで同一の値をとる。また処理順番とは、設定しようとしている現在の構成における処理の流れ上の順序を意味している。
アプリケーション構成設定部114は、この構成を作成しているユーザの識別子を、ステップ906にて付与したユースケースIDに紐づける(S907)。アプリケーション構成設定部114は、ステップ902からS907で設定した構成情報を、アプリケーション構成情報記憶部に記憶する(S908)。最後に、アプリケーション構成設定部114は、構成情報の設定が終了したか否かを判定する(S909)。終了していない場合、アプリケーション構成設定部114は、ステップ901に遷移する。ステップ909で、構成情報設定が終了した場合、アプリケーション構成情報設定部114は、処理を終了する。この終了判定の処理は、ユーザによる設定終了情報の入力を以って行ってもよい。
(5.4 ユーザ情報テーブル)
図10を参照して、ユーザ情報テーブルを説明する。アプリケーション構成時に収集されたユーザ情報は、図10に示すユーザ情報テーブルに記憶される。図10において、ユーザ情報テーブルは、ユーザID371と、業種372と、を含んで構成される。
ユーザ情報テーブルの1行目は、ユーザと業種の関係として、ユーザID371が「User1」のユーザの業種372は「商社」として記憶されたことを意味している。
(5.5 アプリケーション実行部の詳細な処理)
図11を参照して、アプリケーション実行部115の詳細な処理フローを説明する。図11において、アプリケーション実行部115は、実行対象とするアプリケーションの構成を示す任意のユースケースIDを設定する(S111)。アプリケーション実行部115は、現在の処理順番を示す処理順序カウンターを”1”に設定する(S112)。アプリケーション実行部115は、ステップ111とステップ112で設定したユースケースIDと処理順番をキーとして、アプリケーション構成情報テーブルに記憶されているデータID・処理サービスID・制御対象IDのいずれかを取得する(S113)。アプリケーション実行部115は、取得したデータID、処理サービスID、制御IDのいずれかをキーとして、それぞれ収集データ仕様情報テーブル・収集処理サービス仕様情報テーブル・制御対象情報テーブルからアドレスを取得する(S114)。
アプリケーション実行部115は、ステップ114で取得したアドレスに対して、処理要求情報を送信する(S115)。この処理要求情報とは、具体的にはデータ管理装置103に対してはデータの検索および取得処理要求、処理サービス管理装置に対しては処理開始要求、制御対象については制御実行要求がそれである。またデータ管理装置103への処理要求情報を送信した後、アプリケーション実行部115は、データ本体をアプリケーション運用装置101にコピーしてもよい。また処理サービス管理装置104への処理要求情報を送信した後、アプリケーション実行部115は、処理サービスの実体をアプリケーション運用装置101にコピーした後に処理サービスを実行してもよいし、コピーを行わず処理サービス管理装置104で実行させてもよい。
アプリケーション実行部115は、ステップ115で処理要求情報を送信した処理サービスの処理の回数である利用回数と処理サービスの処理に要した時間である処理時間を、処理サービスIDに紐づけてアプリケーション結果収集部116に送信する(S116)。
最後に、アプリケーション実行部115は、ステップ115で処理要求情報を送信したデータあるいは処理サービスあるいは制御対象が、ステップ111で設定したユースケースIDに対応する最後の処理か否かを判定する(S117)。最後の処理であれば、アプリケーション実行部115は、処理を終了する。ステップ117で最後の処理でなければ、アプリケーション実行部115は、ステップ118において処理順番カウンターに1を加算し(S118)、ステップ113から処理を繰り返す。
(5.6 アプリケーション実行結果収集部の詳細な処理)
図12ないし図14を参照して、アプリケーション実行結果収集部116の詳細な処理を説明する。
図12を参照して、使用効率量テーブルを説明する。使用効率量テーブルは、図14のステップ443および図15のステップ457で記憶されたものである。図12において、使用効率量テーブルは、ユースID338と、日時331と、実エネルギー量(kWh)332と、エネルギー推定量(kWh)333と、アプリケーション使用有無334と、エネルギー量差分(kWh)335と、エネルギー単価(¥/kWh)336と、使用効果量(¥)337と、を含んで構成されている。
使用効率量テーブルの1行目は、ユースケースID338が「U1」のユースケースで、取得期間である日時331が「7/1の14:00から15:00」のアプリケーション実行結果としての実エネルギー消費量332は、「15kWh」であったとして記憶されたことを意味している。
使用効率量テーブルの2行目は、ユースケースID338が「U1」のユースケースの、日時331が「7/1の14:00から15:00」の場合では、アプリケーション使用有無334は「有」であり、ステップ454で取得された実エネルギー量332は「15kWh」、ステップ455で推定されたエネルギー量推定値333は「23kWh」、ステップ456で算出されるその差分であるエネルギー量差分335は「8kWh」であり、この日時のエネルギー単価336は「10円/kWh」であったことから、ステップ457で算出される使用効果量337は「80円」であったことを記録していることを意味している。
また6行目は、ステップ452においてアプリケーション使用有無334が「無」と判定されたことから、ステップ453でエネルギー量差分335が「0」と設定され、結果としてステップ457で使用効果量337も「0円」と算出され記憶されたことを意味している。
図13を参照して、実行結果テーブルを説明する。実行結果テーブルは、図14のステップ444で記憶されたものである。図13において、実行結果テーブルは、ユースケース341と、結果取得期間342と、データID343と、処理サービスID346と、利用回数344と、累積処理時間(s)345と、を含んで構成されている。
図13の2行目は、ユースケースID341が「U1」のユースケースについて、結果取得期間342が「7/1から7/31」における処理サービスID346が「B1」の処理サービスの累積利用回数344は「50」回、累積処理時間345は「100」秒であったと記憶されていることを意味している。
図14を参照して、アプリケーション実行結果収集部116の処理フローを説明する。図14において、結果の収集を行うユースケースIDを取得する(S441)。このユースケースIDは、アプリケーション実行部115から送信されてくる値である。
次いでステップ442において、結果を取得する期間を設定する(S442)。この期間の値は、月日でもよいし、時間帯でもよい。
次いでステップ443において、アプリケーションを実行した結果としての実消費エネルギー量データを、ステップ442で設定した期間に関して取得し、ステップ441で取得したユースケースIDと紐づけて、使用効果量情報記憶部124に記憶する(S443)。このステップの結果として記憶される使用効果量情報記憶部124のデータテーブルを、図12に示している。このステップ443の処理で取得する実エネルギー量の情報は、アプリケーション実行部115がビル監視制御装置151経由で、もしくは直接、エネルギー情報管理装置152から取得し、これをアプリケーション実行結果取集部116が取得してもよいし、アプリケーション実行部116がビル監視制御装置151経由で、もしくは直接、エネルギー情報管理装置152から取得してもよい。
他方、ステップ444において、アプリケーション実行部115から送信されてきた処理サービスの利用回数と処理時間について、それぞれの累積値を計算し、ステップ441で取得したユースケースIDに紐づけて、実行結果記憶部123に記憶する(S444)。
なお、ステップ443とステップ444との上下の2本の2本線は、間に挟んだ処理の順序が順不同であることを示すフローチャート記号である。すなわち、ステップ444、ステップ443の順に実行しても構わない。
このステップ444の結果として実行結果記憶部123に記憶されるデータテーブルを図13に示す。
(5.7 使用効果推定部の詳細な処理)
図15を参照して、使用効果推定部117の詳細な処理フローを説明する。図15において、使用効果推定部117は、使用効果量の推定を行うユースケースIDと対象期間の日時を設定する(S451)。
使用効果推定部117は、設定した日時にアプリケーションを実行したか否かを判定する(S452)。この判定処理のための情報は、アプリケーション運用装置101が保持するシステムログを含む情報を基に行ってもよい。
使用効果推定部117は、当該日時にアプリケーションを実行したと判定されれば(YES)、使用効果推定部117は、設定したユースケースIDと日時をキーとして、使用効果量情報記憶部124から実エネルギー量を取得する(S454)。
使用効果推定部117は、ステップ451で設定したユースケースIDに紐づけられているユーザに関して、アプリケーションを実行しなかったと仮定した場合での当該対象期間の消費エネルギー量の推定を行う(S455)。この推定方法は、アプリケーションを実行していない過去の同一時間帯の実エネルギー量の平均値として算出する方法でもよいし、アプリケーションを実行していない過去の実エネルギー消費量と気温との相関に基づいて算出する方法でもよい。
なお、ステップ454とステップ455の処理の順序は順不同であり、ステップ455、ステップ454の順に実行しても構わない。
使用効果推定部117は、ステップ455で推定したエネルギー推定値と、ステップ454で取得した実エネルギー量とのエネルギー差分量を算出する(S456)。
ステップ452において当該日時にアプリケーションを実行していないと判定されれば(NO)、使用効果推定部117は、当該日時のエネルギー差分量を”0”と設定する(S453)。
最後に、使用効果推定部117は、ステップ456もしくはステップ453で明らかとなったエネルギー差分量にエネルギー単価を乗算し、この値を、当該ユーザが当該ユースケースの構成に基づいたアプリケーションを実行したことで、当該期間に得ることができた効果量とし、使用効果量情報記憶部124に記憶して(S457)、終了する。
ステップ457の結果として使用効果量情報記憶部124に記憶されるデータテーブルを図12に示している。
(5.8 寄与率推定部の詳細な処理)
図16ないし図21を参照して、寄与率推定部118の処理を説明する。
図16を参照して、1処理あたりに要した時間の算出結果を説明する。図16において、1処理あたりに要した時間の算出結果は、ユースケースID321と、処理サービスID322と、累積利用回数323と、累積処理時間(s)324と、1処理あたりに要した時間(s)325と、を含んで構成されている。
1行目には取得したユースケースID321が「U1」で、処理サービスID322が「B1」の結果例を示しており、累積利用回数323が「50」で、累積処理時間(s)325が「100」であることから、1処理あたりに要した時間(s)325が「2.0」と算出されたことを意味している。
図17を参照して、効果量に対する寄与度の算出結果を説明する。図17において、効果量に対する寄与度の算出結果は、処理サービスID301と、取得した同種のユースケースIDとそれぞれでの処理サービスの構成選択の有無302と、総計処理量(¥)303と、回答選択304と、未選択回数305と、単位効果量(¥)306と、未選択時に対する選択時の効果量比307と、季節308と、業種309と、各ユースケースの効果量(¥)310と、を含んで構成されている。
図17において、後述するステップ404のループ処理の結果取得されたユースケースIDが「U1」「U2」「U3」の3つである場合の例を示している。先ずステップ407の処理によって、1行目の処理サービスID301が「B1」の処理サービスについての各ユースケースでの処理サービスの構成選択の有無302は、「U1」の時は選択されたことを意味する「○」、「U2」の時は選択されなかったことを意味する「×」、「U3」では「○」と判定される。2行目の処理サービスID301が「B2」の処理サービスについても、同様の処理で判定されている。具体的には図17の1行目では、処理サービス「B1」が選択された場合の総計効果量303は、ユースケースIDが「U1」の使用効果量である「10」と「U3」の使用効果量「7」を合計して、「17」となる。他方、選択されなかった場合の総計効果量303は、ユースケースIDが「U2」の使用効果量「1」のみであり、従って「1」となる。具体的には図17の1行目では、処理サービスID「B1」は、7月におけるアプリケーション構成時での選択回数が2で未選択回数が1なので、1選択あたりの単位効果量は「17/2=8.5」となり、また1未選択あたりの単位効果量は「1/1=1.0」となる。
具体的には図17の1行目では、処理サービス「B1」の未選択時に対する選択時の効果量比307は「8.5/1.0=8.5」となる。これは、「7月」における業種「商社」のユーザが、同種のアプリケーションを実行する場面において、処理サービス「B1」を選択することで、選択しなかった場合と比較して「8.5」倍の使用効果量を得ることができることを意味しており、すなわち、使用効果量に対する処理サービスの寄与度である。
図18を参照して、ユースケースID=U1における各処理サービスの合計寄与度の計算結果を説明する。図18において、ユースケースID=U1における各処理サービスの合計寄与度の計算結果は、処理サービスID201と、処理時間に関する寄与度202と、処理量に関する寄与度203と、処理時間に関する寄与度に対する重み計数204と、効果量に関する寄与度に対する重み計数205と、総寄与度206と、を含んで構成されている。具体的には図18に、ユースケースIDが「U1」の場合での、各寄与度に対する重み係数の例と、重み係数に基づいて算出された各処理サービスの寄与度の結果例を示す。先ず1行目の処理サービスID201が「B1」の処理サービスについて、処理時間に関する寄与度は図16の1行目の列325から「2.0」であり、効果量に関する寄与度は図17の1行目の列307から「8.5」である。さらに処理時間に関する寄与度と効果量に関する寄与度のそれぞれに対する重み係数として「0.2」と「0.1」を乗算する。その結果を合計することで、総寄与度「0.2×2.00+0.1×8.50=1.25」を算出する。その他の処理サービスIDの総寄与度についても同様に算出する。
図19を参照して、ユースケースIDが「U1」の場合のデータと処理サービスの入出力関係を説明する。図19において、寄与率推定部118は、図8に示すアプリケーション構成情報テーブルからユースケースIDが「U1」である処理サービスID365を参照する。結果として取得される処理サービスIDは、「B1」と「B2」である。このとき、入力側ID367と出力側ID368の対応関係の情報から、処理サービスID「B1」の入力側IDは、データID「A1」である。一方、出力側IDは、処理サービス「B2」と紐づいている。
一方、処理サービスID「B2」は、入力側IDがデータID「A8」と処理サービスID「B1」であり、出力側IDには制御対象の「C1」が紐づいている。以上の手順によって、このステップでは、図19に概念的に示すようなデータと処理サービスの入出力関係の構成を明らかとする。
図19によると、データA1は、処理サービスB1の入力すべてを担っており、処理サービスB1を介して処理サービスB2の入力の「1/2」を担っている。一方、データA8は、処理サービスB2の「1/2」を担っている。したがって、寄与率推定部118は、データA1の総寄与度を「1.25/2+0.679=1.31」と、データA8の総寄与度を「1.25/2=0.625」と算出する。
図20を参照して、寄与率計算結果を説明する。図20において、寄与率計算結果は、処理サービスID221と、データID222と、総寄与度223と、寄与率224と、を含んで構成されている。なお、寄与率計算結果は、総寄与度223と寄与率224とについて、ユースケースごとに含んで構成されている。たとえば図20に示す寄与率情報テーブルは、図19で算出したユースケースID「U1」における処理サービスIDとデータIDの総寄与度を正規化して寄与率を算出した結果を示す例である。この例では、処理サービスID221が「B1」の総寄与度は「1.25」で処理サービスID221が「B2」の総寄与度は「0.679」であり、またデータID222が「A1」の総寄与度は「1.31」でデータID222が「A8」の総寄与度は「0.625」であることから、その合計値は「3.86」である。従って、各データおよび各処理サービスの寄与率は、各寄与度を「3.86」で除算することで求まり、すなわち処理サービスID221が「B1」の寄与率は「0.324」で処理サービスID221が「B2」の寄与率は「0.176」であり、またデータID222が「A1」の寄与率は「0.339」で、データID222が「A8」の寄与率は「0.161」と算出される。
図21を参照して、寄与率推定部118の寄与率推定処理フローを説明する。図21Aにおいて、寄与率推定部118は、業種を設定し、類似のユーザのユーザIDを、業種をキーとしてユーザ情報テーブルからすべて取得する(S401)。具体的には、業種として「商社」を設定した場合、図10の業種372を参照して、ユーザID371から「User1」を取得する。寄与率推定部118は、ステップ401で取得したユーザIDをキーとして、アプリケーション構成情報テーブルから、ユーザIDに紐づくユースケースIDをすべて取得する(S402)。具体的にはユーザID「User1」をキーとして図8に示すアプリケーション構成情報テーブルのユーザID360を参照することで、ユースケースID「U1」を取得する。
寄与率推定部118は、寄与率計算の対象月を設定する(S403)。ここでは、対象月を「7月」とする。寄与率推定部118は、ステップ402で取得したユースケースIDの数だけステップ405〜ステップ408を繰り返す(S404)。
寄与率推定部118は、ステップ402で取得したユースケースIDから任意のIDを一つ選択する(S405)。具体的にはユースケースID「U1」を選択する。寄与率推定部118は、ステップ405で選択したユースケースIDと、ステップ403で設定した月の二つをキーとして、実行結果テーブルから処理サービスごとの利用回数と累積処理時間を取得し、1利用あたりに要した時間を算出する。この値を、各処理サービスの各ユースケースにおける処理時間に対する寄与度とする(S406)。具体的にはユースケースIDが「U1」で対象月が7月の場合、まず図13に示す実行結果テーブルからは、2行目のユースケースID341が「U1」で結果取得期間342が「7/1〜7/31」となる処理サービスID346が「B1」で、利用回数344が「50」で累積処理時間(s)345が「100」という情報が取得できる。取得した累積利用回数と累積処理時間(s)を用いて1処理あたりに要した時間を算出する。その結果を図16に示す。
上記のステップ406の処理は、処理サービスの処理時間に対する寄与評価のための情報を生成することを主たる目的としたステップである。以降のステップ407からS413までの処理は、アプリケーション構成時に、処理サービスが未選択であった場合と比べて、選択された場合にユーザにもたらす効果量を評価することを主たる目的とした処理である。
寄与率推定部118は、ステップ405で選択したユースケースIDをキーとして、 アプリケーション構成情報テーブルから構成情報を取得し、アプリケーション構成時での各処理サービスの選択の有無を判定する(S407)。寄与率推定部118は、ステップ405で選択したユースケースIDと、ステップ403で設定した月の二つをキーとして使用効果量テーブルから使用効果量をすべて取得し、集計する(S408)。ステップ407とステップ408の処理結果を図17に示す。
さらにステップ408の処理で、寄与率推定部118は、図12に示す使用効果量テーブルから、ユースケースID338が「U1」で、かつ日時331が「7月」の使用効果量337の値をすべて取得し、その値を集計する。その集計の結果を図17の308〜310に示している。これは、ステップ401で設定した業種「商社」の、ステップ403で設定した「7月」におけるユースケースIDが「U1」の場合では、使用効果量の集計値が「10」と計算されたことを意味している。
以上、ステップ405からステップ409の処理を、ステップ402で取得したユースケースIDの数だけ繰り返すことで、各ユースケースにおける各処理サービスの、1利用あたりに要した処理時間と、構成選択の有無および使用効果量の集計値を算出する。
寄与率推定部118は、ステップ407で取得された処理サービスの種類数だけステップ410〜ステップ413を繰り返す(S409)。寄与率推定部118は、ステップ407の繰り返しで取得された処理サービスの種類の中から、一つ選択する。具体的には処理サービスID「B1」を選択する(S410)。
寄与率推定部118は、ステップ410で選択した処理サービスに関するステップ407の判定結果を基に、処理サービスがアプリケーション構成時に選択された場合とされていない場合のそれぞれで、ステップ408で算出した使用効果量振り分け、集計する(S411)。
図21Bに移って、寄与率推定部118は、ステップ411で集計された、構成選択された場合とされていない場合での使用効果量集計値を、各処理サービスの選択・未選択回数で除算することで、選択・未選択あたりの単位効果量を算出する(S412)。寄与率推定部118は、ステップ412で算出された1選択あたりの処理サービスの使用効果量を、1未選択あたりの使用効果量で除算することで、処理サービスの構成未選択時に対する構成選択時の効果比を算出する。この値を、各処理サービスの使用効果量に対する寄与度とする(S413)。以上、ステップ410からS413を、ステップ407で取得された処理サービスの種類の数だけ繰り返すことで、寄与率推定部118は、アプリケーション構成時において選択されなかった場合に対する、選択された場合にユーザが得ることができる使用効果量の比を、処理サービスごとに算出する。
寄与率推定部118は、ユースケースIDの重みを計算するためにステップ402で取得したユースケースIDの数だけステップ415〜ステップ419を繰り返す(S414)。寄与率推定部118は、ステップ402で取得したユースケースIDから一つ選択する(S415)。具体的にはユースケースID「U1」を選択する。寄与率推定部118は、ステップ413で算出された使用効果量に対する寄与度と、選択したユースケースIDに関するステップ406で算出された処理時間に対する寄与度のそれぞれに任意の重み係数を乗算し、その合計を各処理サービスの寄与度として算出する(S416)。以上までのステップが、処理サービスの寄与度を算出することを主たる目的としたステップである。以降のステップでは、データの寄与度を算出することを主たる目的としている。
寄与率推定部118は、ステップ415で選択したユースケースIDをキーとして、アプリケーション構成情報テーブルから、データ・処理サービスの構成情報を取得する(S417)。寄与率推定部118は、ステップ417で取得したアプリケーションの構成情報に記載のデータと処理サービスの入出力関係に基づいて、ステップ413で算出した各処理サービスの寄与度を、データの寄与度として分配する(S418)。最後に、寄与率推定部118は、データと処理サービスの寄与度を正規化することで、あるユースケースにおけるデータと処理サービスのそれぞれの寄与率を算出し、寄与率記憶部に記憶する(S419)。
以上のステップの処理を経て、寄与率推定部118は、アプリケーションを構成するデータと処理サービスの使用効果量に対する寄与率を、ユースケースごとに算出する。
(5.9 報酬分配額算出部の処理)
図22、図23を用いて、報酬分配額算出部119の詳細な処理を説明する。
図22を参照して、報酬分配額集計処理を説明する。図22において、報酬分配額算出部119は、ステップ232からステップ236をユースケースの数だけ繰り返す(S231)。酬分配額算出部119は、報酬分配算出を行う任意のユースケースIDを設定し、設定したユースケースIDのユースケースに関してユーザから徴収したアプリケーション使用料金額を取得する(S232)。ユーザから徴収した料金は、使用効果量の一部に限らず、任意の料金でもよい。そもそも月額で徴収する固定料金でもよい。
報酬分配額算出部119は、ステップ232で設定したユースケースIDをキーとして、寄与率情報テーブルから、データIDと紐づいた寄与率を取得する(S233)。報酬分配額算出部119は、処理サービスIDと紐づいた寄与率を取得する(S234)。報酬分配額算出部119は、ステップ232で取得したユーザから徴収した利用料金額に、ステップ2334およびステップ2354取得したデータと処理サービスの寄与率を乗算することで、このユースケースにおけるデータと処理サービスの報酬分配額を算出する(S235)。以上のステップ232からS235までの処理を報酬分配額算出部119は、ユースケースの数だけ繰り返す。最終的に、報酬分配額算出部119は、ステップ235でユースケースごとに、かつデータと処理サービスごとに算出された報酬分配額を、データと処理サービスごとに集計することで、それぞれの報酬分配額を算出する(S236)。
図23を参照して、ステップ235までの処理の過程を概念的に説明する。図23において、アプリケーションユーザ241が、248に示すようなデータと処理サービスの構成をユースケース「U1」として、アプリケーション構成設定部114で設定し、アプリケーション実行部115で実行した後に得られた使用効果量に基づいて、寄与率推定部118において、処理サービスB1、処理サービスB2、データA1、データA8の寄与率が、それぞれ「0.324」「0.176」「0.339」「0.161」と算出されたことを示している。ここで具体的には、7月のアプリケーション利用料金としてアプリケーションユーザから「3,000円」が課金事業者160に支払われたとする。その後、課金事業者160は、ユーザから支払われた利用料金のすべてをデータおよび処理サービスの提供者に支払う。ものとした場合、算出されたデータと処理サービスごとの寄与率に基づいて、データA1の提供者244、データA2の提供者245、処理サービスB1の提供者246、処理サービスB2の提供者247の提供者にそれぞれ、「1,017円」「483円」「972円」「528円」を報奨として分配する。その後、課金事業者160は、図22のステップ236にある通り、すべてのユーザのユースケースのそれぞれで同様の報酬分配処理を行うことで、データおよび処理サービス提供者それぞれへの報奨分配額を算出する。
(6.その他の実施形態)
以上、本発明の一実施形態について具体的に説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。具体的には、上記実施形態では、アプリケーションとしてビル監視制御アプリケーションを説明したが、データと処理サービスの構成が明らかとなるアプリケーションであれば、どの様な形態のアプリケーションでも構わない。
また上記実施形態では、処理サービスの寄与度算出において重み付け処理を行ったが、この重み付け係数は処理サービスの寄与率を調節するためのパラメータに過ぎず、本発明の利用者が任意に設定しても構わない。
また上記実施形態では、データの寄与度を算出する際に、処理サービスとの入出力関係に基づいて処理サービスの寄与度を分配することで行ったが、具体的には処理サービスと同様に、アプリケーション構成時におけるデータの選択回数を考慮したデータの寄与度算出を行ってもよい。この場合、処理サービスの寄与度算出と同じ処理をデータに対して行うだけで良い。
また上記実施形態では、使用効果量推定部の説明のためにエネルギーとして電力量を説明したが、計量可能なエネルギーであればこれに限らず、具体的にはガス量または熱量でも構わない。
さらに上記実施形態では、使用効果量としてエネルギーとしたが、適用対象は、それに限定されるものではなく、具体的には、水量、CO2排出量を含む定量化可能な指標であれば何れを用いても構わない。
さらに上記実施形態では、使用効果量として金銭的な効果量を用いたが、定量化可能な指標であればこれに限らず、具体的には快適度合いを含む指標を効果量の一つとして扱っても構わない。その場合、具体的には空調機の快適度であれば、環境情報管理装置153から取得した温度および湿度を含む情報を基に快適度合いを定量化すればよいし、具体的には昇降機の快適度であれば、環境情報管理装置153から取得した加速度の情報を基に定量化し、本実施例で説明した効果量に関するものと同じ処理を、快適度合いに対しても行うだけでよい。
さらに上記実施形態では、使用効果量を推定する際に電力量という単一の指標に基づいた例を示したが、電力量、ガス量、熱量を含むエネルギー量、水量、あるいはCO2排出量、さらには快適度を含む指標をとして代替してもよい。さらに、任意の重み係数を用いた式によって複数の指標を統合し、一つの指標として使用効果量を扱ってもよい。具体的には電力量とガス量と熱量に対する使用効果量をそれぞれに対応する任意の重み係数である重み1、重み2、重み3によって統合して評価する場合は、次式によって一つの指標としての使用効果量に算出される。
重み1×電力量に関する使用効果量+重み2×ガス量に関する使用効果量+重み3×熱に関する使用効果量
さらに上記実施形態では、課金管理装置110およびアプリケーション運用装置101を情報処理機器として説明してきたが、装置は情報処理機器に限らず仮想サーバ上で機能するソフトウエアであっても構わない。
(7.まとめ)
本実施の形態によれば、複数の事業者によって提供されるデータ・処理サービスの連携を行う場合に、各事業者の寄与率に応じた報酬を分配する環境を構築することができる。具体的には、アプリケーションを構成するためにユーザが設定した各データまたは各処理サービスについて、それぞれのアプリケーション実行時における利用回数および選択回数を含むアプリケーションの履歴に関する情報と、アプリケーションを実行したことによりユーザが得た効果の定量値に基づいて、ユーザが得られた効果に対する処理サービスの寄与度を算出し、さらに処理サービスとの入出力構成に基づきデータの寄与度を算出することで、データおよび処理サービスそれぞれのユーザが得た効果に対する寄与率を推定し、推定した寄与率に従って各データまたは各処理サービスを提供した事業者への報酬を分配することができる。
100…ネットワーク、101…アプリケーション運用装置、102…ユーザ建物オフィスビル、103…データ管理装置、104…処理サービス管理装置、105…ユーザ表示端末、106…CPU、107…入力装置、108…出力装置、109…通信装置、110…課金管理装置(分配管理装置)、111…記憶装置、112…制御対象情報収集部、113…データ・処理サービス仕様情報収集部、114…アプリケーション構成設定部、115…アプリケーション実行部、116…アプリケーション実行結果収集部、117…使用効果量推定部、118…寄与率推定部、119…報酬分配額算出部、120…制御対象情報記憶部、121…収集データ仕様情報記憶部、122…寄与率情報記憶部、123…実行結果情報記憶部、124…使用効果量情報記憶部、125…収集処理サービス仕様情報記憶部、126…アプリケーション構成情報記憶部、127…ユーザ情報記憶部、128…ユーザ情報収集部、131…CPU、132…入力装置、133…出力装置、134…通信装置、135…記憶装置、136…処理サービス管理部、137…アプリケーションを構成する処理サービス、138…処理サービス仕様情報記憶部、141…CPU、142…入力装置、143…出力装置、144…通信装置、145…記憶装置、146…データ管理部、147…アプリケーションを構成するデータ記憶部、148…データ仕様情報記憶部、151…ビル監視制御装置、152…エネルギー量情報管理装置、153…環境情報管理装置、154…制御対象情報管理装置、155…昇降機、160…課金事業者、161…運用事業者、163…データ管理者、164…処理サービス管理者、171…電力メータ、172…加速度センサ、173…水道、174…水道メータ、175…ガス供給器、176…ガスメータ、177…給水管、178…ガス管、179…給水ポンプ、181…CPU、182…入力装置、183…出力装置、184…通信装置、185…記憶装置。

Claims (3)

  1. 分配管理装置と、アプリケーション運用装置と、データ管理装置と、処理サービス管理装置と、を備え、アプリケーションを構成するデータまたは処理サービスを提供する複数の事業者に対して報奨額の分配計算を行う報酬分配システムであって、
    前記データ管理装置は、任意のアプリケーションが処理動作のためのデータと、データの仕様情報と、を保持するデータ記憶部を備え、
    前記処理サービス管理装置は、任意のアプリケーションの処理動作の少なくとも一部を行うサービス処理部と、このサービス処理部の仕様情報を保持するサービス記憶部と、を備え、
    前記アプリケーション運用装置は、前記データ管理装置が保持するデータの少なくとも一部と、前記処理サービス管理装置が保持する前記サービス処理部の少なくとも一部と、を用いて構成されるアプリケーションを実行する処理部を備え、
    前記分配管理装置は、アプリケーション実行の結果として得られた効果を定量値として推定する推定処理部と、推定した効果定量値および当該アプリケーションを構成するデータおよび前記サービス処理部それぞれのアプリケーション実行時における利用回数と、アプリケーション構成時における選択回数と、を含むアプリケーションの履歴に関する情報と、さらに当該データおよび処理サービスの間の入出力関係情報とを組み合わせて、各データおよびサービス処理部の効果定量値に対する寄与を推定する寄与推定部と、推定した寄与に基づいて、前記データまたは前記サービス処理部を前記データ管理装置または前記処理サービス管理装置に提供した提供者に対する報奨額を算出する分配額算出部と、を備えることを特徴とする報酬分配システム。
  2. アプリケーション運用装置と、データ管理装置と、処理サービス管理装置と、接続され、アプリケーションを構成するデータまたは処理サービスを提供する複数の事業者に対して報奨額の分配計算を行う分配管理装置であって、
    アプリケーション実行の結果として得られた効果を定量値として推定する推定処理部と、
    推定した効果定量値および当該アプリケーションを構成するデータおよびサービス処理部それぞれのアプリケーション実行時における利用回数と、アプリケーション構成時における選択回数と、を含むアプリケーションの履歴に関する情報と、さらに当該データおよび処理サービスの間の入出力関係情報とを組み合わせて、前記データおよび前記サービス処理部の効果定量値に対する寄与を推定する寄与推定部と、
    推定した寄与に基づいて、前記データまたは前記アプリケーション運用装置を前記データ管理装置または前記処理サービス管理装置に提供した提供者に対する報奨額を算出する分配額算出部と、
    を備えることを特徴とする分配管理装置。
  3. 請求項2に記載の分配管理装置であって、
    前記寄与推定部は、前記アプリケーション運用装置が保持する、データIDと処理サービスIDと制御対象IDと入力側IDと出力側IDとを含むアプリケーション構成に基づいて、前記データと前記処理サービスとの入出力関係を把握し、この入出力関係に基づいて、前記寄与を推定することを特徴とする分配管理装置。
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