JP7032055B2 - 冷蔵庫 - Google Patents

冷蔵庫 Download PDF

Info

Publication number
JP7032055B2
JP7032055B2 JP2017082014A JP2017082014A JP7032055B2 JP 7032055 B2 JP7032055 B2 JP 7032055B2 JP 2017082014 A JP2017082014 A JP 2017082014A JP 2017082014 A JP2017082014 A JP 2017082014A JP 7032055 B2 JP7032055 B2 JP 7032055B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
evaporator
refrigerator
refrigerator according
refrigerating
refrigerating cooler
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017082014A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018048799A (ja
Inventor
秀竹 林
明裕 野口
耕世 西村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Lifestyle Products and Services Corp
Original Assignee
Toshiba Lifestyle Products and Services Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Lifestyle Products and Services Corp filed Critical Toshiba Lifestyle Products and Services Corp
Priority to CN201710825568.0A priority Critical patent/CN107830676A/zh
Publication of JP2018048799A publication Critical patent/JP2018048799A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7032055B2 publication Critical patent/JP7032055B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Removal Of Water From Condensation And Defrosting (AREA)
  • Cold Air Circulating Systems And Constructional Details In Refrigerators (AREA)
  • Defrosting Systems (AREA)
  • Heat-Exchange Devices With Radiators And Conduit Assemblies (AREA)

Description

本発明の実施形態は、冷蔵庫に関する。
従来、冷蔵庫では、コンプレッサ、コンデンサおよびエバポレータ等で構成された冷凍サイクルにより貯蔵室を冷却することが行われている。このとき、エバポレータは、例えば貯蔵室の背面側のダクトに設けられることがある(例えば、特許文献1参照)。
特開2016-033449号公報
さて、特許文献1のように冷蔵庫の背面側にエバポレータを配置する場合、エバポレータの本体部を垂直に配置することで設置スペースの前後方向の長さを短くするようにしているものの、吸熱量を稼ぐためにはエバポレータの上下方向もある程度の長さが必要になることから、エバポレータによって占有されるスペースが大きくなっていた。その結果、貯蔵室の奥行きを確保するためにはエバポレータの上部もしくは下部にファンを配置せざるを得ず、背面側に大きなデッドスペースつまりは貯蔵室として利用できないスペースが存在していた。
そこで、貯蔵室として利用可能な有効な庫内体積を稼ぐことができる冷蔵庫を提供する。
実施形態の冷蔵庫は、内部に冷媒が流れる流路が複数形成されている偏平管を有するマルチフロー型のエバポレータを用いて冷凍サイクルの熱交換を行う。
第1実施形態の冷蔵庫の構成を模式的に示す図 冷蔵用冷却器(エバポレータ)の外観を模式的に示す図 偏平管の構造を模式的に示す図 冷蔵用冷却器の配置態様を模式的に示す図 第2実施形態における冷蔵用冷却器の配置態様を模式的に示す図その1 冷蔵用冷却器の配置態様を模式的に示す図その2 冷蔵用冷却器の配置態様を模式的に示す図その3 冷蔵用冷却器の配置態様を模式的に示す図その4 冷蔵用冷却器の他の構造を模式的に示す図その1 冷蔵用冷却器の他の構造を模式的に示す図その2 第3実施形態における冷蔵用冷却器の設置場所を模式的に示す図その1 冷蔵用冷却器の設置場所を模式的に示す図その2 冷蔵用冷却器の設置場所を模式的に示す図その3 第4実施形態における冷蔵用冷却器の構成を模式的に示す図 冷蔵用冷却器を平面視にて模式的に示す図 フィンの全体形状を模式的に示す図その1 フィンの全体形状を模式的に示す図その2 フィンに設けた孔部を模式的に示す図 フィンのピッチの違いを模式的に示す図 フィンの内部構造を模式的に示す図その1 フィンの内部構造を模式的に示す図その2 フィンの内部構造を模式的に示す図その3 冷蔵用冷却器の他の構成を模式的に示す図 フィンの他の形状を模式的に示す図
以下、複数の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、各実施形態において実質的に共通する部位には同一の符号を付して説明する。
(第1実施形態)
以下、第1実施形態について、図1から図4を参照して説明する。
図1に示すように、冷蔵庫1は、前面が開口した縦長矩形箱状の断熱箱体2内に、上下方向に並んで配置された複数の貯蔵室を有している。具体的には、断熱箱体2内には、上段から順に、貯蔵室として、冷蔵室3、野菜室4が設けられ、その下方に製氷室5と小冷凍室6が左右に並べて設けられ、これらの下方に冷凍室7が設けられている。製氷室5内には、周知の自動製氷装置8(図1参照)が設けられている。断熱箱体2は、基本的には、鋼板製の外箱2aと、合成樹脂製の内箱2bと、外箱2aと内箱2bとの間に設けられた断熱材2cとから構成されている。
冷蔵室3および野菜室4は、いずれも冷蔵温度帯(例えば1~4℃)の貯蔵室であり、冷蔵室3と野菜室4との間は、プラスチック製の仕切壁10により上下に仕切られている。冷蔵室3の前面部には、図1に示すように、ヒンジ開閉式の断熱扉3aが設けられている。野菜室4の前面部には、引出し式の断熱扉4aが設けられている。断熱扉4aの背面部には、貯蔵容器を構成する下部ケース11が連結されている。下部ケース11の上部の後部には、下部ケース11よりも小型の上部ケース12が設けられている。
冷蔵室3内は、複数の棚板13により上下に複数段に区切られている。冷蔵室3内の最下部(仕切壁10の上部)には、右側にはチルド室14が設けられ、その左側には卵ケースおよび小物ケースが上下に設けられ、さらに、これらの左側には貯水タンクが設けられている。貯水タンクは、自動製氷装置8の製氷皿8aに供給する水を貯留するためのものである。チルド室14には、チルドケース18が出し入れ可能に設けられている。
製氷室5、小冷凍室6および冷凍室7は、いずれも冷凍温度帯(例えば-10~-20℃)の貯蔵室である。また、野菜室4と、製氷室5および小冷凍室6との間は、図1に示すように断熱仕切壁19により上下に仕切られている。製氷室5の前面部には、引出し式の断熱扉5aが設けられている。断熱扉5aの後方には、貯氷容器20が連結されている。小冷凍室6の前面部にも、図示はしないが貯蔵容器が連結された引出し式の断熱扉が設けられている。冷凍室7の前面部にも、貯蔵容器22が連結された引出し式の断熱扉7aが設けられている。
冷蔵庫1には、詳しく図示はしないが、冷蔵用冷却器24および冷凍用冷却器25の2つの冷却器を備える冷凍サイクルが組み込まれている。冷蔵用冷却器24は、冷蔵温度帯の貯蔵室である冷蔵室3および野菜室4を冷却するための冷気を生成するものであり、冷蔵庫1の背面部に設けられている。この冷蔵用冷却器24は、詳細は後述するが、偏平状に形成され、その内部に冷媒が流れる流路が複数形成されている偏平管24c(図2、図3参照)と、偏平管24cへの冷媒の入口となるヘッダ24a(図2参照)と、冷媒の出口となるヘッダ24b(図2参照)とを有し、本体部24g(図2参照)が概ね薄い直方体状に形成されたマルチフロー型のエバポレータ(蒸発器)である。以下、図2において本体部24gの厚みに相当する長さを、偏平管24cの幅とも称する。
冷凍用冷却器25は、製氷室5、冷凍温度帯の貯蔵室である小冷凍室6および冷凍室7を冷却するための冷気を生成するものであり、冷蔵庫1の背面部であって冷蔵用冷却器24の下方に設けられている。冷蔵庫1の下部背面部には、機械室26が設けられている。詳しく図示はしないが、この機械室26内には、上述の冷凍サイクルを構成する圧縮機27、凝縮器(図示せず)、圧縮機27および凝縮器を冷却するための冷却ファン(図示せず)、除霜水蒸発皿28などが設けられている。また、冷凍用冷却器25も、マルチフロー型のエバポレータを採用している。
冷蔵庫1の背面下部寄り部分には、全体を制御するマイコン等を実装した制御装置29が設けられている。なお、図示はしないが、冷蔵庫1に設けられる電気機器のアース線は、外箱2aなどを介して接地されている。
冷蔵庫1内の冷凍室7の背面部には、冷凍用冷却器室30が設けられている。冷凍用冷却器室30内には、冷凍用冷却器25、除霜用ヒータ(図示せず)、送風手段たる冷凍用送風ファン31などが設けられている。冷凍用送風ファン31は、ファンが回転することによる送風作用によって風を発生させて冷凍用冷却器25によって生成した冷気を循環させるものであり、冷凍用冷却器25の上方に設けられている。冷凍用冷却器室30の前面の中間部には、冷気吹出口30aが設けられ、下部には、戻り口30bが設けられている。
この構成において、冷凍用送風ファン31および冷凍サイクルが駆動されると、送風作用によって風が生成され、冷凍用冷却器25によって生成した冷気は、冷気吹出口30aから製氷室5、小冷凍室6、冷凍室7内に供給され、戻り口30bから冷凍用冷却器室30内に戻される循環をする。これにより、それら製氷室5、小冷凍室6および冷凍室7は冷却される。なお、冷凍用冷却器25の下方には、当該冷凍用冷却器25の除霜時の除霜水を受ける排水樋32が設けられている。その排水樋32に受けられた除霜水は、機械室26内に設けられた除霜水蒸発皿28に導かれ、除霜水蒸発皿28の所で蒸発される。
そして、冷蔵庫1内における冷蔵室3および野菜室4の後方には、冷蔵用冷却器24、冷気ダクト34、送風手段たる冷蔵用送風ファン35などが設けられている。即ち、冷蔵庫1内における冷蔵室3の最下段の後方(チルド室14の後方)には、冷気ダクト34の一部を構成する冷蔵用冷却器室36が設けられ、この冷蔵用冷却器室36内に冷蔵用冷却器24が設けられている。冷気ダクト34は、冷蔵用冷却器24によって生成した冷気を冷蔵室3および野菜室4に供給するための通路を形成するものである。冷蔵用送風ファン35は、ファン体が回転することによる送風作用によって風を発生させ冷蔵用冷却器24によって生成した冷気を循環させるものであり、冷蔵用冷却器24の下方に設けられている。
冷蔵用冷却器室36の上方には、上方に延びる冷気供給ダクト37が設けられ、冷蔵用冷却器室36の上端部が冷気供給ダクト37の下端部に連通している。この場合、冷蔵用冷却器室36と冷気供給ダクト37とから冷気ダクト34が構成される。冷蔵用冷却器室36の前部壁36aは、冷気供給ダクト37よりも前方に膨出している。また、その前部壁36aの背面側(冷蔵用冷却器24側)には、冷蔵用冷却器24の前面を覆う断熱性を有する断熱材38が設けられている。冷気供給ダクト37の前部には、冷蔵室3内に開口する冷気供給口39が複数個設けられている。
冷蔵用冷却器室36内の下部であって冷蔵用冷却器24の下方には、排水樋40が設けられている。排水樋40は、冷蔵用冷却器24からの除霜水を受けるものである。この排水樋40に受けられた除霜水も、排水樋32で受けられた除霜水と同様に、機械室26内に設けられた除霜水蒸発皿28に導かれ、除霜水蒸発皿28の所で蒸発される。排水樋40の左右の長さ寸法および前後の奥行き寸法は、冷蔵用冷却器24の左右の長さ寸法および前後の奥行き寸法よりも大きく、冷蔵用冷却器24から滴下する除霜水をすべて受けられる大きさに構成されている。
野菜室4の後方には、送風ダクト42が設けられている。送風ダクト42内には、送風手段たる冷蔵用送風ファン35が設けられている。送風ダクト42は、下端部に吸込み口43を有し、上端部が排水樋40をう回するようにして冷蔵用冷却器室36(冷気ダクト34)に連通している。吸込み口43は、野菜室4において開口している。なお、冷蔵室3の底部を構成する仕切壁10の後部の左右の両隅部には、野菜室4に連通する複数の連通口が形成されている。
この構成において、冷蔵用送風ファン35が駆動されると送風作用によって、主に図1の白抜き矢印で示すように、風が発生する。すなわち、野菜室4内の空気は、吸込み口43から冷蔵用送風ファン35側に吸い込まれ、送風ダクト42側へ吹き出される。送風ダクト42側へ吹き出された空気は、冷気ダクト34、具体的には冷蔵用冷却器室36および冷気供給ダクト37を通り、複数の冷気供給口39から冷蔵室3内に吹き出される。
冷蔵室3内に吹き出された空気は、連通口44を通して野菜室4内にも供給され、最終的に冷蔵用送風ファン35に吸い込まれる。このように、冷蔵用送風ファン35の送風作用により風の循環が行われる。この風の循環の過程中に冷凍サイクルが駆動されていると、冷蔵用冷却器室36内を通る空気が冷蔵用冷却器24によって冷却されて冷気となり、その冷気が冷蔵室3および野菜室4に供給されることによって、冷蔵室3および野菜室4が冷蔵温度帯の温度に冷却される。
また、冷蔵用冷却器室36内の下部の前部には、貯水部を構成する貯水容器56が設けられている。この貯水容器56は、冷蔵用冷却器24と排水樋40との間で、かつ給水部53の下方に設けられている。そして、貯水容器56は、前部が冷蔵用冷却器室36の前部壁36aに取り付けられ、後方へ突出する片持ち状態に設けられている。この貯水容器56は、冷蔵用冷却器24から滴下する除霜水を受けて貯留するものである。
次に上記した構成の作用について説明する。
まず、冷蔵用冷却器24の詳細な構造について説明する。図2に示すように、冷媒の入口となるヘッダ24a、冷媒の出口となるヘッダ24b、これらヘッダ24aとヘッダ24bとの間を接続する偏平管24c、各偏平管24cの間に設けられている金属材料で波状に形成された吸熱用のフィン24d、入口側のヘッダ24aに設けられ、冷媒配管(図示省略)が接続される入口側接続部24e、および、出口側のヘッダ24bに設けられ、外部配管(図示省略)が接続される出口側接続部24fを備えている。このとき、偏平管24cが設けられている部位である本体部24gは、その外形が概ね薄い直方体状となっている。
ヘッダ24aおよびヘッダ24bは、中空円筒状に形成されており、互いの中空部(図示省略)が各偏平管24cによってそれぞれ連通した状態となっている。より具体的には、偏平管24cは、図3に示すように、その外形が偏平状に形成されているとともに、その内部に冷媒が流れる複数の流路24hが形成されている。そして、各流路24hによって、ヘッダ24aおよびヘッダ24bの互いの中空部が連通している。
このように流路24hを複数設けることにより、従来のような系の大きい流路が1つ設けられているタイプのものに比べて、冷媒と偏平管24cとの接触面積が増大する。これにより、冷媒から偏平管24cに効率よく熱が伝わる。また、偏平管24cとフィン24dとが接触しているため、偏平管24cからフィン24dにも効率よく熱が伝わる。そして、フィン24dが波状に形成されていることから、空気との接触面積つまりは熱交換面積を一層大きくすることが可能となる。
このように、マルチフロー型の冷蔵用冷却器24は、空気との間で効率的な熱交換を行うことが可能となっている。例えば、冷蔵用冷却器24は、同体積であれば従来のフィンチューブ型のものに比べて2~3倍の吸熱効果が期待できる一方、従来と同様の吸熱効果を得られればよいのであれば薄型にできる等、体積を大きく削減することができる。これにより、本実施形態のように冷蔵庫1の背面側に冷蔵用冷却器24を配置する場合には、背面側のデッドスペースつまりは貯蔵室として利用できないスペースを削減することができる。
また、本実施形態の場合、冷蔵用冷却器24は、図4に示すように、入口側のヘッダ24aが下方に、出口側のヘッダ24bが上方となるように配置されている。換言すると、冷蔵用冷却器24は、偏平管24cが配置されている部位である本体部24gが冷蔵庫1の設置面に対して垂直となるように配置されているとともに、偏平管24cも設置面に対して垂直となるように配置されている。なお、ここでいう垂直とは、設置面に対して90度の状態に限らず、概ね垂直と見なせる状態、例えば若干斜めになった状態も含んでいる。
冷蔵用冷却器24に流入する冷媒は、矢印Fにて示すように入口側接続部24eから冷蔵用冷却器24に液体状態で流入し、冷蔵用冷却器24内で蒸発して気体状態となった後、上方の出口側接続部24fから主に気体状態となって流出する。このとき、液体状態の冷媒は重力によって下方に流下することから、図4(B)に模式的に示すように冷媒の入口を下方に設置し、出口を上方に設置することにより、冷媒の移動をスムーズにすることができ、効率的な熱交換を行うことができる。なお、図4(B)は、図4(A)に示す冷蔵用冷却器24を図示左方側から視た状態を模式的に示している。
さて、冷蔵用冷却器24は、冷凍サイクルが運転されると、温度が低下して霜が生じる。この霜は熱交換性能を低下させることから、霜を除去する除霜処理が例えば一定期間毎に行われている。この除霜処理では、付着した霜を溶かして除霜水として下方に排出している。そのため、本実施形態のように冷蔵用冷却器24の本体部24gを垂直に配置することにより、除霜水の流下を促すことができる。さらに、偏平管24cも垂直になるように配置していることにより、除霜水が偏平管24cを伝わりやすくなり、流下をさらに促すことができる。
以上説明した冷蔵庫1によれば、次のような効果を得ることができる。
冷蔵庫1は、内部に冷媒が流れる流路24hが複数形成されている偏平管24cを有するマルチフロー型の冷蔵用冷却器24(エバポレータ)を用いて冷凍サイクルの熱交換を行う。
マルチフロー型の冷蔵用冷却器24は、上記したように熱交換性能が高く、同一性能であれば従来のフィンチューブ型のものに比べてその体積を大きく削減することができる。また、薄型化が可能となるため、配置場所の自由度も向上する。したがって、冷蔵用冷却器24の配置の自由度を高めることができ、有効な庫内体積つまりは貯蔵室に利用できる庫内スペースを稼ぐことができる。
また、冷蔵用冷却器24の本体部24gを垂直に配置したことにより、除霜水の流下を促すことができる。この場合、偏平管24cも垂直になるように配置したことにより、除霜水が偏平管24cを伝わり易くなり、除霜水の流下をさらに促すことができる。
また、本実施形態のように冷蔵用冷却器24と冷凍用冷却器25の2つのエバポレータを有している場合には、冷蔵用冷却器24をその動作サイクルごとに毎サイクル除霜することができる。冷蔵用冷却器24は、冷媒がながれていれば冷却される一方、冷蔵室3の庫内温度が0℃以上であることから、冷媒が流れていなければ冷蔵用送風ファン35を回し続けることによりエバを温めて除霜することができる。また、冷凍用冷却器25についても、毎サイクル除霜することができる。
このとき、マルチフロー型の冷蔵用冷却器24は熱容量が小さくなるため、従来のフィンチューブ型のものに比べて除霜時間が短くなり、効率の良い運転ができ、省電力化を図ることができる。
また、入口側接続部24eおよび出口側接続部24fを本体部24gと概ね平行に設けているので、冷蔵用冷却器24の前後方向への長さ(厚み)を薄くすることができ、貯蔵室を大きくすることができる。
また、冷凍用冷却器25についても、冷蔵用冷却器24と同様の効果を得ることができる。
また、冷蔵用冷却器24に除霜用ヒータを設け、加熱することによって冷蔵用冷却器24の表面に付着した霜を除霜する構成とすることができる。これにより、除霜が効率よく行われることから除霜性能を確保することができるとともに、迅速に除霜することができことから除霜時間を短縮することができる。
あるいは、冷蔵用冷却器24に送風ファンを設け、送風することによって冷蔵用冷却器24の表面に付着した霜を除霜する構成とすることができる。これにより、消費電力の増加を抑制しつつ除霜することができる。
(第2実施形態)
以下、第2実施形態について、図5から図10を参照しながら説明する。第2実施形態では、冷蔵用冷却器24の配置態様および構造の他の例について説明する。
上記したように、冷蔵用冷却器24の下方側は、除霜水が流下するため、その範囲(流下領域(Rx。図7参照)内に冷蔵用送風ファン35を配置すると、除霜処理が行われた際に冷蔵用送風ファン35に除霜水がかかるおそれがある。
そのため、例えば図5に示すように冷蔵用冷却器室36内に配置する場合には、冷蔵用冷却器24に送風するためのファン60を、冷蔵用冷却器24と概ね平行となる位置に配置することが考えられる。なお、ファン60は冷蔵用送風ファン35であってもよい。
これにより、重力によって流下する除霜水がファン60にかかることを防止できる。なお、マルチフロー型の冷蔵用冷却器24であれば、上記したように薄型にできるため、冷蔵用冷却器室36内にファン60と併設することも可能である。
この場合、冷蔵用冷却器24の下方側には貯水容器56(図1参照)が設けられているため、この貯水容器56によって冷蔵用冷却器24の下方側の空間は、庫内側が一部塞がれた状態となっている。この状態でファン60を回転させた場合には、空気の流れは、矢印Bにて示すようにまず下方側からファン60に吸い込まれた後、冷蔵用冷却器24を通過して上方に抜けていく。
つまり、このファン60は、冷蔵用冷却器24に対して風の流れの上流側つまりは風上側に配置されている。これにより、冷蔵用冷却器24に生じた霜が飛び散ったり蒸発したりした場合であっても、水分がファン60にかかることを防止できる。
あるいは、図6に示すように冷気ダクト34内に配置する場合には、冷蔵用冷却器24の上方側にファン60を配置することができる。これにより、除霜水がファン60にかかることを防止できる。この場合、下方側から吸い上げられた空気は、矢印Bにて示すように冷蔵用冷却器24を通った後に上方に抜けていくものの、飛び散った水滴は重力によって下方に移動すると考えられるため、ファン60にかかるおそれは低減される。
あるいは、図7に示すように、冷蔵用冷却器24よりも下方であっても、除霜水の流下領域(Rx)つまりは概ね冷蔵用冷却器24の真下の範囲から外れた位置であれば除霜水がファン60にかかることを防止できると考えられる。このとき、ファン60を、冷蔵用冷却器24に対して、冷蔵用冷却器24を通過する際の風向きとは逆側に配置するとよい。
図7の場合には冷蔵用冷却器24を通過する際の風向きが図示左向きであることから、ファン60を、冷蔵用冷却器24よりも図示右方側にするとよい。これにより、冷蔵用冷却器24の表面に付着した霜が風によって飛ばされたとしても、ファン60にかかるおそれを低減できる。
このように、冷蔵用冷却器24は、除霜水の流下領域外であれば、任意の位置に配置することができる。そのため、例えば図6において、図示左右方向にスペースがあれば、ファン60を冷蔵用冷却器24の斜め上方等に配置することもできる。
また、冷蔵用冷却器24は、図8に示すように、冷蔵庫1の設置面に対して水平に配置できる。なお、ここで言う水平とは、概ね水平と見なせる状態、例えば若干斜めになった状態を含んでいる。
このように概ね水平に配置することにより、高さ方向の必要スペースを削減することができる。また、天井に沿って配置したり、断熱仕切り部分に配置できたりするため、庫内容積を増大させることができる。
この場合、ファン60を冷蔵用冷却器24の上方に配置することで、除霜水がファン60にかかることを防止できる。また、概ね水平にすることにより、本体部24gを大きくして表面積を稼いだり、本体部24gを薄型化することで設置の自由度の向上や必要スペースの削減を図ったりすることができる。
また、図8では風向きを上向き、つまりは、冷蔵用冷却器24からファン60に向かう向きにしているが、冷蔵用冷却器24から剥離した霜は重力によって下方に移動するため、風向きが問題になることはない。なお、風向きを下向き、つまりは、ファン60から冷蔵用冷却器24に向かう向きにすることで、冷蔵用冷却器24から剥離した霜がファン60に付着することをさらに抑制できるようになる。
さて、ここまでは冷蔵用冷却器24としていわゆる並行式のものを説明したが、冷蔵用冷却器24は、図9に示すように蛇行式のものを採用できる。蛇行式の冷蔵用冷却器24は、1本の偏平管24cを折り返しながら冷媒の入口から出口までが接続された構成となっている。この偏平管24cには、冷媒の入口側にはヘッダ24aが設けられ、冷媒の出口側にはヘッダ24bが設けられている。また、折り返されている偏平管24cの間には、フィン24dが設けられている。
このような蛇行式の冷蔵用冷却器24であっても、第1実施形態で示した並行式のものと同様に、熱交換性能が高く、同一性能であれば従来のフィンチューブ型のものに比べてその体積を大きく削減することができ、薄型化が可能となるため配置場所の自由度も向上することから、貯蔵室として利用可能な有効な庫内体積を稼ぐことができる。
ところで、冷蔵用冷却器24は、上記したように、液体状態の冷媒が流入し、気体状態で流出する。このとき、蒸発しきれなかった冷媒が、液体状態で流出するいわゆる液バックが生じる可能性がある。
そこで、図10(a)に模式的に示す並行式の冷蔵用冷却器24や図10(b)に模式的に示す蛇行式の冷蔵用冷却器24において、出口側のヘッダ24bの容積を、入口側のヘッダ24aの容積よりも大きく形成する。なお、図10は、ヘッダ24aとヘッダ24bの直径の違いにより、容積の違いを模式的に示している。
これにより、出口側のヘッダ24bがアキュムレータのように機能し、冷蔵用冷却器24の後段側において冷媒が液体状態のまま循環するおそれを低減することができる。また、十分な容積を確保できれば、アキュムレータレス化を図ることもできる。
また、冷凍用冷却器25についても、冷蔵用冷却器24と同様の効果を得ることができる。
(第3実施形態)
以下、第3実施形態について、図11から図13を参照しながら説明する。第3実施形態では、冷蔵用冷却器24の設置場所の他の例について説明する。
第1実施形態では冷蔵室3内のチルド室14の後方に冷蔵用冷却器24を配置した例を示したが、冷蔵用冷却器24は、他の場所にも配置することができる。
例えば、図11に示すように、冷蔵用冷却器24は、冷蔵庫1の内部であって天井側に配置することができる。また、冷蔵用冷却器24は、冷蔵庫1の内部であって背面側(以下、便宜的に上部背面側と称する)に配置することができる。また、冷蔵用冷却器24は、冷蔵庫1の内部であって天井側且つ背面側(以下、便宜的に上部背面側と称する)に配置することができる。これら冷蔵庫1の天井側、背面側あるいは冷蔵庫1の上部背面側は、冷蔵庫1の大きさにもよるものの、冷蔵室3に食材を出し入れする際に比較的手が届き難い場所である。また、マルチフロー型の冷蔵用冷却器24は上記したように小型化されているため、その必要スペースも小さくなっている。
そこで、天井側や背面側あるいは上部背面側に冷蔵用冷却器室36のスペースを確保し、そこに冷蔵用冷却器24を配置することにより、比較的手が届き難い場所を有効活用することができる。また、チルド室14の後方側には冷蔵用冷却器室36用のスペースが不要となることから、チルド室14を大きくすることができる。また、庫内レイアウトの自由度を向上させることができる。このとき、冷蔵用冷却器24は、背面ダクトに相当する冷気供給ダクト37よりも少なくとも一部あるいは全部が前方側に配置することができる。これにより、冷気供給ダクト37における風の流れが冷蔵用冷却器24によって妨げられることを防止することができる。
この場合、図12に示すように、冷蔵用冷却器24と冷蔵用送風ファン35を併設(図5参照)して上部背面側に配置することにより、本実施形態では野菜室4の後方に空きスペースができることから、野菜室4も大型化することができる。
また、図13に示すように、冷蔵用冷却器24と冷蔵用送風ファン35を併設(図5参照)してチルド室14の後方に配置した場合には、野菜室4を大型化することができる。
このように、冷蔵用冷却器24にマルチフロー型のものを採用することにより、冷蔵用冷却器24だけでなく冷蔵用送風ファン35の配置場所や配置態様の自由度も向上する。これにより、食材の出し入れがし難い上部背面側を有効活用できる等、貯蔵室として利用可能な有効な庫内体積を稼ぐことができる。また、冷凍用冷却器25についても、冷蔵用冷却器24と同様の効果を得ることができる。
また、天井側や背面側あるいは上部背面側に配置した冷蔵用冷却器24の下方に、排水樋40を配置することもできる。これにより、庫内の上部側に冷蔵用冷却器24を配置する場合であっても、排水経路を確保することができる。このとき、冷蔵室3の前方側に延びる天井ダクト(図示省略)を設け、その天井ダクトの下面を排水樋40として利用することもできる。また、天井タクトの下面と冷気供給ダクト37の前面とを一体に形成して排水樋40として利用することもできる。これにより、排水経路の確保と構造の簡素化とを両立させることができる。
(第4実施形態)
以下、第4実施形態について、図14から図24を参照しながら説明する。第4実施形態では、冷蔵用冷却器24の他の構成例について説明する。
図14および図15に示すように、本実施形態の冷蔵用冷却器24は、冷媒の共通の入口となるヘッダ24a、冷媒の共通の出口となる24b、偏平管24cを蛇行させた蛇行式のエバポレータを2つ備えている。
換言すると、冷蔵用冷却器24は、2つの本体部24gが互いの平面が隣り合う態様に構成されており、冷媒の入口側と出口側との間に、偏平管24cを複数備えている。以下、便宜的に、一方の本体部24g側を第1冷却部241と称し、他方の本体部側を第2冷却部242と称する。なお、「第1」および「第2」の名称は、本体部24gの数を限定するものではなく、3つ以上の本体部24gを組み合わせることもできる。
これは、例えば必要な冷却能力を確保するためには、所定の冷媒の流量を確保すること、および、所定の熱交換量を確保することが必要となる。この場合、1つの本体部24gで必要な冷却能力を確保しようとすると、本体部24gが大きくなり、設置できる場所や設置する向きが限定されるおそれがある。
そこで、本実施形態のように複数の本体部24gを設けることで、必要な冷媒の流量および熱交換量を確保しつつ、本体部24gの大きさや形状つまりは冷蔵用冷却器24の大きさや形状の自由度を向上させることができる。これにより、設置できる場所や設置する向きの自由度も高くなり、例えば冷蔵室3の大容量化等を図ることができる。
また、マルチフロー型の冷蔵用冷却器24を用いていることから、冷蔵用冷却器24の配置の自由度を高めることができ、有効な庫内体積つまりは貯蔵室に利用できる庫内スペースを稼ぐことができること等を含めて、上記した各実施形態と同様の効果を得ることができる。また、偏平管24cを複数設けることにより、冷媒側の圧力損失の低減ならびに偏平管24c内の伝熱面積の拡大を図ることができ、所望の冷却性能を得ることができる。
さて、この冷蔵用冷却器24には、フィン24dが設けられている。このフィン24dは、蛇行している1本の偏平管24cにおいて、偏平管24cの表面に接触している。また、フィン24dは、偏平管24cの幅よりも幅広に設けられている。また、本実施形態においては、フィン24dは、第1冷却部241と第2冷却部242との間を連結している。つまり、フィン24dは、複数の偏平管24cを連結している。換言すると、フィン24dは、複数の偏平管24cを連結する一体のものである。
このフィン24dは、一枚の平板を図16に示す矩形状や、図17に示す波状にしたいわゆるコルゲートフィンが用いられている。つまり、フィン24dは、表面形状がフラットであるとともに、全体として矩形状あるいは波状のコルゲートフィンになっている。この場合、フィン24dの表面に凹凸がないことから、表面に付着した水分等の排出を効率よく行うことができる。
また、コルゲートフィンとしたことにより、図15の図示左右方向に相当する本体部24gの幅の範囲内において、フィン24dの表面積を増加させることができる。また、フィン24dにおける熱交換つまりは吸熱の効率を向上させることができる。また、偏平管24cとフィン24dとの接触面積が増えることから、偏平管24cとの間の伝熱性を向上させることができる。
また、一体型のフィン24dとすることにより、伝熱効率を向上させることができ、熱交強度の向上つまりは熱交換性能の向上を図ることができる。また、複数の偏平管24cを用いる構成において、機械的な強度を向上させることもできる。
この場合、フィン24dの全体をコルゲートフィンとした例を示したが、フィン24dの一部を他の形状にしたものとすることもできる。また、第1冷却部241と第2冷却部242とで個別のフィン24dを設ける構成とすることもできる。これにより、例えば同じ形状の本体部24gを製造し、それらを各ヘッダ24a、24bに接続することで冷蔵用冷却器24を構成することが可能となり、製造性を向上させることができる。
また、図14では偏平管24cの外側にはフィン24dがはみ出さないようにした構成を例示したが、2つの偏平管24cの外側にフィン24dがはみ出す構成とすることができる。これにより、空気との接触面積が増え、熱交換性能をより向上させることができる。
ところで、コルゲートフィンは、上記した図16や図17に示したように、矩形状あるいは波状に折り返して形成されていることから、フィン24dが水平方向となるように配置した場合には、つまりは、図15の図示上下方向が鉛直方向となるように配置した場合には、重力方向において下方側となる折り返し部分に除霜水が溜まる可能性がある。そして、折り返し部分に除霜水が溜まると、風の流れが妨げられたり霜が付きやすくなったりすることで、熱交換性能が低下するおそれがある。
そのため、図18に示すように、フィン24dの折り返し部分、特には、偏平管24cよりも外側に位置する部分に、フィン24dを貫通する孔部70を形成することができる。これは、例えば図14に示した構成であれば、第1冷却部241と第2冷却部242との間に位置する部分等に相当する。
これにより、フィン24dの表面が水平な状態に配置された場合であっても、折り返し部分に水分が貯留されてしまうことを防止できる。この場合、孔部70は、例えば楕円形の1つあるいは複数の孔部70a、四角形状の孔部70b、円形の1つあるいは複数の孔部70c、偏平管24c間の長さに概ね等しいスリット70d等により構成することができる。この場合、偏平管24cに接していない部位に孔部70を設けることで、熱伝導性が低下することを抑制できる。
ところで、図14のように本体部24gを隣り合わせて配置した場合、例えば第2冷却部242が風上側、第1冷却部241が風下側に配置されることが想定される。この場合、風上側の第2冷却部242は、冷媒の蒸発量が相対的に多くなる一方、風下側の第1冷却部241は、冷媒の蒸発量が相対的に少なくなると想定される。そして、冷媒の蒸発によって第2冷却部242の内圧が高くなり、第2冷却部242への冷媒の流入が阻害されるおそれがある。
そのため、図19に示すように、第1冷却部241と第2冷却部242とにおいて、フィン24dのピッチを変える構成とすることができる。具体的には、第1冷却部241側のフィン24dのピッチ(P1)を、第2冷却部242側のフィン24dのピッチ(P2)よりも短くすることができる。
これにより、第1冷却部241側の方がフィン24dの表面積が大きくなることから、第1冷却部241側の冷媒の蒸発が相対的に促進され、第2冷却部242側の冷媒の蒸発が相対的に低下することで、第1冷却部241および第2冷却部242における冷媒の蒸発量を概ね同じにすることができる。換言すると、第1冷却部241および第2冷却部242における冷媒の流量を調整することができる。したがって、所望の冷却性能を十分に発揮させることができる。
この場合、偏平管24cの内部構造に差異を設けることで、冷媒の流量を調整することもできる。具体的には、第1冷却部241の偏平管24cの内部構造が上記した図3に示すものであった場合、図20に示すように、第2冷却部242の内部構造を、流路24hの数が第1冷却部241側よりも少なくなった構造とすることができる。これにより、第2冷却部242側への冷媒に流入量を調整することができる。
あるいは、図21に示すように、第2冷却部242の偏平管24cの内部構造を、流路24hの大きさが第1冷却部241側よりも小さくなった構造とすることができる。これにより、第2冷却部242側への冷媒に流入量を調整することができる。
さらには、図22に示すように、第2冷却部242の偏平管24cの内部構造を、流路24hの大きさが第1冷却部241側よりも大きく、且つ、流路24h数が第1冷却部241側よりも少ない構造とすることができる。これにより、熱交換面積が相対的に低減するため、第2冷却部242側への冷媒に流入量を調整することができる。
さて、冷蔵用冷却器24は、全体として所望の冷却性能が得られれば良いため、例えば設置場所の大きさや形状、あるいは設置場所に設けられている他の部材との位置関係等に鑑みて、図23に示すように、複数の偏平管24cにおいて本体部24gの大きさを異ならせることもできる。これにより、設置スペースを有効に活用することができる。この場合、上記したように、それぞれの偏平管24cに設けるフィン24dの形状やピッチを異ならせたり、それぞれの偏平管24cにおいて流路24hの数が大きさ等の内部構造を異ならせたりすることもできる。
また、フィン24dは、コルゲートフィンに限らず、図24に示すように、全体として平面状のプレートフィンとすることもできる。このようなプレートフィンを採用することにより、冷蔵用冷却器24を、偏平管24cの偏平方向が鉛直方向となるように配置した場合において、フィン24dの表面が重力方向に沿って配置されることになり、付着した水分の排出を促すことができる。これは、蛇行式のものであっても並行式のものであっても同様である。また、プレートフィンを用いる場合であっても、複数の偏平管24cにおいてそれぞれのフィン24dの間隔を異ならせたり、内部構造を異ならせたりすることができる。
本実施形態では2つの蛇行した偏平管24cを設けた構成を例示したが、並行式のエバポレータ(図2等参照)を1つあるいは複数設けることで、ヘッダ24aとヘッダ24bとの間に複数の偏平管24cを設ける構成とすることができる。その場合、本実施形態と同様に、内部に設けられている流路24hの大きさが異なるものが混在したり、内部に設けられている流路24hの数が異なるものが混在したり、偏平管24cの全長が異なるものが混在したりする構成とすることができる。
この場合、フィン24dの表面形状や全体形状、ピッチあるいは孔部70の位置等も本実施形態と同様の構成とすることができる。すなわち、蛇行式だけでなく並行式のエバポレータによっても、本実施形態と同様の効果を得ることができる。
(その他の実施形態)
実施形態ではヘッダ24a、24bを有するマルチフロー型のエバポレータを例示したが、ヘッダ24a等を介さず、偏平管24cに直接的に外部配管を接続する構成にすることができる。
実施形態では冷蔵温度帯の貯蔵室と冷凍温度帯の貯蔵室の双方にマルチフロー型のエバポレータを用いる構成を例示したが、冷蔵温度帯のみ、あるいは、冷蔵温度帯のみのようにいずれか一方の温度帯の貯蔵室にマルチフロー型のエバポレータを用いる構成とすることができる。
入口側接続部24eおよび出口側接続部24fが延びる向きは、実施形態で例示した向きに限らない。例えば、第1実施形態や図8に示したような冷蔵用冷却器24の配置の場合には、入口側接続部24eおよび出口側接続部24fを上下方向つまりはファン60の厚み方向に延びる向きとすることができる。これにより、入口側接続部24eおよび出口側接続部24fの長さの範囲内にファン60を配置することにより設置スペースの省スペース化を図ることができる。
各実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。本実施形態およびその変形は、発明の範囲および要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
図面中、1は冷蔵庫、24は冷蔵用冷却器(エバポレータ)、24a、24bはヘッダ、24cは偏平管、24dはフィン、24gは本体部、24hは流路、25は冷凍用冷却器(エバポレータ)、35は冷蔵用送風ファン(ファン)、60はファン、70、70a~70dは孔部、Rxは流下領域を示す。

Claims (21)

  1. 内部に冷媒が流れる流路が複数形成されている偏平管を有するマルチフロー型のエバポレータを用いて冷凍サイクルの熱交換を行うものであって、
    前記エバポレータは、冷媒の入口側と出口側との間に、前記偏平管を複数備えており、
    それぞれの前記偏平管は、蛇行して配置されている部位である本体部が、冷媒の入口側と出口側との間で並列に配置されており、
    複数の前記偏平管を連結する一体のフィンを備え、
    前記フィンは、前記偏平管の幅よりも広い平板を加工したコルゲートフィンであって、蛇行する前記偏平管の間、および前記本体部において最も外側に位置する前記偏平管の外側に設けられており、前記本体部の間を連結するとともに、当該本体部の間に位置するそれぞれの折り返し部分のみに、当該折り返し方向に沿って孔部が形成されている冷蔵庫。
  2. 前記エバポレータは、前記本体部が、当該冷蔵庫の設置面に対して垂直となるように配置されている請求項1記載の冷蔵庫。
  3. 前記エバポレータは、前記偏平管の偏平方向が、当該冷蔵庫の設置面に対して垂直となるように配置されている請求項1または2記載の冷蔵庫。
  4. 前記エバポレータは、前記本体部が、当該冷蔵庫の設置面に対して水平となるように配置されている請求項1記載の冷蔵庫。
  5. 前記エバポレータに対して送風するファンを備え、
    前記エバポレータを、前記ファンによる送風によって除霜する請求項1から4のいずれか一項記載の冷蔵庫。
  6. 前記ファンは、前記エバポレータを除霜した際に生じる除霜水の流下領域外に配置されている請求項5記載の冷蔵庫。
  7. 前記ファンは、前記エバポレータよりも上方に配置されている請求項5または6記載の冷蔵庫。
  8. 前記エバポレータを加熱するヒータを備え、
    前記エバポレータを、前記ヒータによる加熱によって除霜する請求項1から7のいずれか一項記載の冷蔵庫。
  9. 前記エバポレータは、冷媒の入口側および出口側に、前記偏平管に連通する中空のヘッダをそれぞれ有しており、冷媒の出口側となる前記ヘッダの容量が、冷媒の入口側となる前記ヘッダの容量よりも大きく形成されている請求項1から8のいずれか一項記載の冷蔵庫。
  10. 前記エバポレータは、当該冷蔵庫の内部であって天井側に配置されている請求項1から9のいずれか一項記載の冷蔵庫。
  11. 前記エバポレータは、当該冷蔵庫に設けられている背面ダクトよりも前方に配置されている請求項1から10のいずれか一項記載の冷蔵庫。
  12. 前記エバポレータの下方側に、当該エバポレータから滴下する水を排水する排水樋を設けた請求項1から11のいずれか一項記載の冷蔵庫。
  13. 前記排水樋は、当該冷蔵庫の天井側に設けられている天井ダクト、および当該冷蔵庫に設けられている背面ダクトに一体に設けられている請求項12記載の冷蔵庫。
  14. 前記エバポレータを、冷蔵温度帯の貯蔵室の冷却に用いる請求項1から13のいずれか一項記載の冷蔵庫。
  15. 前記エバポレータを毎サイクル除霜する請求項1から14のいずれか一項記載の冷蔵庫。
  16. 前記フィンの表面形状をフラットにした請求項1から15のいずれか一項記載の冷蔵庫。
  17. 複数の前記偏平管は、内部に設けられている流路の大きさが異なるものが混在する請求項1から16のいずれか一項記載の冷蔵庫。
  18. 複数の前記偏平管は、内部に設けられている流路の数が異なるものが混在する請求項1から17のいずれか一項記載の冷蔵庫。
  19. 複数の前記偏平管は、全長が異なるものが混在する請求項1から18のいずれか一項記載の冷蔵庫。
  20. 前記フィンは、風上側の本体部と風下側の本体部とにおいてフィンピッチが異なるものが混在している請求項1から19のいずれか一項記載の冷蔵庫。
  21. 前記フィンは、重力方向における下方側の折曲部に孔部が形成されている請求項1から20のいずれか一項記載の冷蔵庫。
JP2017082014A 2016-09-16 2017-04-18 冷蔵庫 Active JP7032055B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
CN201710825568.0A CN107830676A (zh) 2016-09-16 2017-09-14 冰箱

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016181674 2016-09-16
JP2016181674 2016-09-16

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018048799A JP2018048799A (ja) 2018-03-29
JP7032055B2 true JP7032055B2 (ja) 2022-03-08

Family

ID=61766225

Family Applications (2)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017028976A Pending JP2018048798A (ja) 2016-09-16 2017-02-20 冷蔵庫
JP2017082014A Active JP7032055B2 (ja) 2016-09-16 2017-04-18 冷蔵庫

Family Applications Before (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017028976A Pending JP2018048798A (ja) 2016-09-16 2017-02-20 冷蔵庫

Country Status (1)

Country Link
JP (2) JP2018048798A (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7534069B2 (ja) 2018-12-10 2024-08-14 東芝ライフスタイル株式会社 冷蔵庫
KR102619556B1 (ko) 2018-12-19 2024-01-02 삼성전자주식회사 냉장고
JP2023058069A (ja) * 2021-10-13 2023-04-25 パナソニックIpマネジメント株式会社 冷蔵庫

Citations (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004101074A (ja) 2002-09-10 2004-04-02 Denso Corp 熱交換器
JP2004347314A (ja) 2003-04-28 2004-12-09 Showa Denko Kk エバポレータおよびその製造方法
JP2005024187A (ja) 2003-07-03 2005-01-27 Matsushita Electric Ind Co Ltd ヒートポンプ用室外熱交換器
KR100676634B1 (ko) 2004-11-17 2007-02-02 주식회사 동성기연 배수통로를 가지는 열교환기용 냉각핀
JP2009068742A (ja) 2007-09-12 2009-04-02 Sharp Corp 熱交換器
JP2010025481A (ja) 2008-07-22 2010-02-04 Daikin Ind Ltd 熱交換器
JP2012032111A (ja) 2010-08-02 2012-02-16 Fuji Electric Co Ltd 熱交換器
JP2012132593A (ja) 2010-12-20 2012-07-12 Fuji Electric Co Ltd 熱交換器
WO2013183136A1 (ja) 2012-06-07 2013-12-12 株式会社日立製作所 空気熱交換器
JP2016003831A (ja) 2014-06-18 2016-01-12 シャープ株式会社 冷蔵庫
US20160047591A1 (en) 2014-08-18 2016-02-18 Samsung Electronics Co., Ltd. Refrigerator
JP2016095094A (ja) 2014-11-14 2016-05-26 東芝キヤリア株式会社 熱交換器及び冷凍サイクル装置
CN205481945U (zh) 2016-01-08 2016-08-17 浙江同星制冷有限公司 一种多扁管连接加热板式换热器

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5613682U (ja) * 1979-07-10 1981-02-05
JPS602475Y2 (ja) * 1979-10-22 1985-01-23 松下冷機株式会社 熱交換器
JPH0377170U (ja) * 1989-11-29 1991-08-02
JPH03181759A (ja) * 1989-12-08 1991-08-07 Nippondenso Co Ltd 冷媒蒸発器
JPH06317363A (ja) * 1993-05-07 1994-11-15 Showa Alum Corp 熱交換器
JPH08247622A (ja) * 1995-03-08 1996-09-27 Toshiba Corp 冷蔵庫
JP3863217B2 (ja) * 1996-05-29 2006-12-27 株式会社デンソー 積層型蒸発器
JP3734922B2 (ja) * 1997-04-23 2006-01-11 松下冷機株式会社 冷凍冷蔵庫

Patent Citations (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004101074A (ja) 2002-09-10 2004-04-02 Denso Corp 熱交換器
JP2004347314A (ja) 2003-04-28 2004-12-09 Showa Denko Kk エバポレータおよびその製造方法
JP2005024187A (ja) 2003-07-03 2005-01-27 Matsushita Electric Ind Co Ltd ヒートポンプ用室外熱交換器
KR100676634B1 (ko) 2004-11-17 2007-02-02 주식회사 동성기연 배수통로를 가지는 열교환기용 냉각핀
JP2009068742A (ja) 2007-09-12 2009-04-02 Sharp Corp 熱交換器
JP2010025481A (ja) 2008-07-22 2010-02-04 Daikin Ind Ltd 熱交換器
JP2012032111A (ja) 2010-08-02 2012-02-16 Fuji Electric Co Ltd 熱交換器
JP2012132593A (ja) 2010-12-20 2012-07-12 Fuji Electric Co Ltd 熱交換器
WO2013183136A1 (ja) 2012-06-07 2013-12-12 株式会社日立製作所 空気熱交換器
JP2016003831A (ja) 2014-06-18 2016-01-12 シャープ株式会社 冷蔵庫
US20160047591A1 (en) 2014-08-18 2016-02-18 Samsung Electronics Co., Ltd. Refrigerator
JP2016095094A (ja) 2014-11-14 2016-05-26 東芝キヤリア株式会社 熱交換器及び冷凍サイクル装置
CN205481945U (zh) 2016-01-08 2016-08-17 浙江同星制冷有限公司 一种多扁管连接加热板式换热器

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018048798A (ja) 2018-03-29
JP2018048799A (ja) 2018-03-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7032055B2 (ja) 冷蔵庫
JP7369434B2 (ja) 冷蔵庫
JP7421309B2 (ja) 冷蔵庫
CN109764604B (zh) 冰箱回风道组件及冰箱
WO2015029409A1 (ja) 冷蔵庫
WO2021258819A1 (zh) 冰箱
TWI722397B (zh) 冰箱
JP6426350B2 (ja) 冷蔵庫
JP5322551B2 (ja) 冷凍装置
JP6940424B2 (ja) 冷蔵庫
JP6955348B2 (ja) 冷蔵庫
JP3919597B2 (ja) 冷蔵庫
JP4666956B2 (ja) 冷却貯蔵庫
CN112113381A (zh) 蒸发器异形的冰箱
JP6762247B2 (ja) 冷凍冷蔵装置
JP2007183061A (ja) ショーケース
CN220206106U (zh) 蒸发器、制冷装置及制冷设备
JP4203662B2 (ja) 冷蔵庫
WO2023063165A1 (ja) 冷蔵庫
WO2023095537A1 (ja) 冷蔵庫
CN219120857U (zh) 风道组件及冰箱
JP6697040B2 (ja) 冷蔵庫
JP6921309B2 (ja) 冷蔵庫
JP7008472B2 (ja) 室外機
JP2024102616A (ja) 冷却貯蔵庫

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200228

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20201223

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210105

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210301

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210518

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210708

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210914

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20211105

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220201

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220224

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7032055

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150