JP7026555B2 - 部品接合方法、車両外装品およびルーフスポイラのサイド部とその製造方法 - Google Patents
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Description
スポイラのアウタ部材はその外面を滑らかな意匠面とするため、内側の構造を複雑にすることができない。成形時のヒケが外面に現れないようにするためである。インナ部材は、剛性を有するとともに車体パネルへの取り付け部を有し、複雑な構造を有している。
上記方法によれば、2つの部品は正規の位置に位置合わせされないと、位置決め突起が2つの部品を隔てるため、両面接着テープによる接合はなされない。正規の位置に位置合わせされた時に、位置決め突起が位置決め穴に嵌り、2つの部品を互いに接するまで近づけることができ、両面接着テープで接合することができる。その結果、正規の位置で確実に2つの部品を接合することができる。
上記方法によれば、アウタ部材の内面に位置決め突起を形成し、インナ部材の外面に位置決め穴を形成したので、アウタ部材の意匠面となる外面に影響を与えずに、インナ部材とアウタ部材を接合できる。
上記方法によれば、ルーフスポイラのサイド部の良好な意匠面を維持しつつ、インナ部材とアウタ部材を正確に接合することができる。
上記方法によれば、第1側壁の位置決め突起が第1支持壁に当たるとともに、第2側壁と第2支持壁との間でもガイド凸部とガイド受面が当たるので、接合工程において、アウタ部材のインナ部材に対する姿勢を安定させることができる。また、これらガイド凸部とガイド受面とのガイド作用で、位置決め突起を位置決め穴に嵌めるまでの作業性を向上させることができる。
上記方法によれば、第2側壁と第2支持壁も他の両面接着テープで接合するので、アウタ部材のインナ部材への接合強度をさらに高めることができる。また、当該他の両面接着テープは、第1側壁と第1支持壁が両面接着テープで接合されるまでは、離型紙で覆われているので、不用意に第2側壁と第2支持壁を接着することはない。
上記構成によれば、正規な位置でアウタ部材とインナ部材を確実に接合することができる。
上記構成によれば、アウタ部材とインナ部材の接合の作業性を向上させることができる。
上記アウタ部材が上記インナ部材に被さり、上記位置決め突起が上記位置決め穴に嵌めたられた状態で、上記両面接着テープを介して上記第1側壁の内面と上記第1支持壁の外面が接合されていることを特徴とする。
上記構成によれば、ルーフスポイラのサイド部の良好な意匠面を維持しつつ、インナ部材とアウタ部材を正確に接合することができる。
上記構成によれば、位置決め突起を位置決め穴に嵌めるまでの作業性を向上させることができるとともに、アウタ部材とインナ部材の接合強度をより高めることができる。
サイド部4は、センター部3の両端から湾曲しながら下方に延びており、先細をなしている。
アウタ部材10の第2側壁12の内面には、側縁12a近傍の上下に離れた2箇所(複数箇所)において,ガイドリブ16(ガイド凸部)が2つずつ一体に形成されている。これらガイドリブ16は、側縁12aから離れるにしたがって漸次低くなっており、ガイドリブ16の縁16aは、直線状をなして第2側壁12の内面に対して傾斜している。
図4に示すように、インナ部材20の第1支持壁21の外面において平滑な複数の面領域には、予め両面接着テープ31を貼りつける。両面接着テープ31は、ウレタンフォームの基材の両面に接着剤を塗布することにより構成されている。
インナ部材20の第2支持壁22の外面においてその上端部にも両面接着テープ32を貼り付ける。
第1支持壁21の両面接着テープ31は接着剤を露出させておくが、第2支持壁22の両面接着テープ32は、接着剤を離型紙で覆った状態にしておく。
アウタ部材10をインナ部材20に被せるように(インナ部材20を内側に収めるように)近づける。この際、アウタ部材10を正規の組み付け位置よりインナ部材20の若干下方に配置する。アウタ部材10の第1側壁11は、図8(A)に概略的に示すようにインナ部材20の第1支持壁21から離れた状態から、図8(B)に示すように第1支持壁21に近づき、その位置決め突起15が第1支持壁21の外面に当たる。そのため、第1側壁11は第1支持壁21にそれ以上接近せず、両面接着テープ31が第1支持壁21に不用意に接着するのを防止できる。第1側壁11の内面の接着予定領域Rは両面接着テープ31から外れた下方位置にある。
上記のようにして、アウタ部材10とインナ部材20が正規の位置で組み付けられる。
上述したように第1側壁11が第1支持壁21に接着された状態で、ガイドリブ16の縁16aがガイド受面26に線接触状態で接しており、第2側壁12が第2支持壁22に接している。
両面接着テープ32は、第1側壁11と第1支持壁21が接合されるまでは、離型紙で覆われているので、不用意に第1側壁11に接着されるのを確実に防止できる。
ガイド凸部をインナ部材の第2支持壁に形成し、ガイド受面をアウタ部材の第2側壁に形成してもよい。
両面接着テープは、アウタ部材に貼り付けておいてもよい。
本発明は、ルーフスポイラのサイド部のみならず、アウタ部材とインナ部材を備えた他の車両外装品にも適用でき、さらに2つの部品を両面接着テープを介して接合する方法にも適用できる。
10 アウタ部材(第1の部品)
11 第1側壁
12 第2側壁
15 位置決め突起
16 ガイドリブ(ガイド凸部;ガイド手段)
20 インナ部材(第2の部品)
21 第1支持壁
22 第2支持壁
25 位置決め穴
26 ガイド受面(ガイド手段)
31、32 両面接着テープ
Claims (5)
- アウタ部材と、このアウタ部材を車体パネルに取り付けるためのインナ部材とを備えたルーフスポイラのサイド部の製造方法において、
上記アウタ部材は、側縁に向かって互いの間隔が広がる第1側壁と第2側壁とを有して断面略V字形をなすとともに、下方に向かって断面が小さくなるように形成され、
上記インナ部材は、側縁に向かって互いの間隔が広がる第1支持壁と第2支持壁とを有して断面略V字形をなすとともに、下方に向かって断面が小さくなるように形成され、
上記アウタ部材の上記第1側壁の内面に位置決め突起が形成され、上記インナ部材の上記第1支持壁の外面に位置決め穴が形成されており、
上記第1側壁の内面と上記第1支持壁の外面のいずれかに両面接着テープを貼り付けておき、
上記アウタ部材が上記インナ部材に被さるように両者を近づけ、上記位置決め突起を上記位置決め穴に嵌めた状態で、上記両面接着テープを介して上記第1側壁と上記第1支持壁を接合することを特徴とするルーフスポイラのサイド部の製造方法。 - 上記アウタ部材の第2側壁の内面と上記インナ部材の第2支持壁の外面の一方にガイド凸部が形成され、他方にガイド受面が形成されており、
上記ガイド凸部を上記ガイド受面に当接させながら、上記位置決め突起が上記位置決め穴に嵌る位置まで、上記アウタ部材を上記インナ部材に対して相対移動させることを特徴とする請求項1に記載のルーフスポイラのサイド部の製造方法。 - 上記アウタ部材と上記インナ部材の接合に先立ち、上記第2側壁の内面と上記第2支持壁の外面のいずれか一方にも、離型紙で覆った他の両面接着テープを貼り付けておき、
上記第1側壁と上記第1支持壁の上記両面接着テープによる接合が完了した後、上記第2側壁の上端部を上記第2支持壁の上端部から離すように弾性変形させて上記他の両面接着テープの離型紙を剥がし、上記第2側壁の上端部を弾性復帰させて当該他の両面接着テープにより上記第2側壁と上記第2支持壁の上端部同士を接合することを特徴とする請求項2に記載のルーフスポイラのサイド部の製造方法。 - 外面が意匠面となるアウタ部材と、このアウタ部材を車体パネルに取り付けるためのインナ部材とを備えたルーフスポイラのサイド部において、
上記アウタ部材は、側縁に向かって互いの間隔が広がる第1側壁と第2側壁とを有して断面略V字形をなすとともに、下方に向かって断面が小さくなるように形成され、
上記インナ部材は、側縁に向かって互いの間隔が広がる第1支持壁と第2支持壁とを有して断面略V字形をなすとともに、下方に向かって断面が小さくなるように形成され、
上記アウタ部材の上記第1側壁の内面に位置決め突起が形成され、上記インナ部材の上記第1支持壁の外面に位置決め穴が形成されており、
上記アウタ部材が上記インナ部材に被さり、上記位置決め突起が上記位置決め穴に嵌めたられた状態で、両面接着テープを介して上記第1側壁の内面と上記第1支持壁の外面が接合されていることを特徴とするルーフスポイラのサイド部。 - 上記アウタ部材の上記第2側壁の内面と上記インナ部材の第2支持壁の外面の一方にガイド凸部が形成され、他方にガイド受面が形成されており、上記ガイド凸部と上記ガイド受面が協働して、上記アウタ部材を上記インナ部材に対して、上記位置決め突起と上記位置決め穴が一致する位置まで導くことができ、
上記ガイド凸部と上記ガイド受面が当接した状態で、上記第2側壁の内面と上記第2支持壁の外面が他の両面接着テープにより接合されていることを特徴とする請求項4に記載のルーフスポイラのサイド部。
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