JP6125476B2 - 車両用モールディング及び車両におけるモールディングの取付構造 - Google Patents
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Description
<1> サイドパネルに対するフェンダーパネルの位置が車体幅方向にばらつくと、フェンダーパネルとモールディングとの間の隙間(図10に示すフェンダーパネル8とモールディングMとの間の隙間d参照)が広くなり過ぎて、モールディングのシールリップがフェンダーパネルから離れたり、モールディングがガタ付いたりすることがある。
<2> モールディングの車体への取り付け後に、例えばガラス面の清掃時に手指や清掃具が引っ掛かる等してモールディングを持ち上げようとする力(図10に示す矢印F参照)が働くと、モールディングがフェンダーパネルに対して浮いてしまう虞がある。
<3> フェンダーパネルの内側面(ボンネット側の面)にクリップ等の装着部材を設置しようとしても、設計上の制約から設置できないことがある。また、仮に装着部材を設置できたとしても、設置コストが増大するほか、装着部材の増設は部品点数や取付け工数の増加を招き、好ましくない。
当該モールディングは、車両への取り付け時に、前記ボデーパネルを構成するサイドパネルとフェンダーパネルとの境界よりも下方に位置して前記フェンダーパネルと対向し得る下側末端部を有しており、
前記下側末端部にある脚部の前記フェンダーパネルと対向する側面には、前記フェンダーパネルの縁部のうちモールディングと対向する部位の先端部を受け入れ可能な受け部が、脚部と一体形成されており、
前記受け部は、前記下側末端部にある脚部から前記フェンダーパネルの側に向けて突設された底壁部と、前記底壁部の上面から窓板の表面側に向けて突設された側壁部とを有している、
ことを特徴とする車両用モールディングとしたものである。
受け部の底壁部とフェンダーパネル縁部の先端部との係合関係により、フェンダーパネルに対するモールディングの高さ方向位置が規制(又は位置決め)されると共に、受け部の側壁部とフェンダーパネル縁部との係合関係により、フェンダーパネルに対するモールディングの幅方向位置が規制(又は位置決め)される。このため、実車においてフェンダーパネル縁部の先端部の位置にばらつきがあったとしても、上述のような係合関係に基づいて、フェンダーパネルとモールディングとの間に過度な隙間が生じたり、モールディングがガタ付いたりすることを防止することができる。また、意図せぬ外力によってモールディングがフェンダーパネルに対して浮き上がる事態を回避することができる。
また、フェンダーパネルにクリップ等の装着部材を設置せずとも、受け部とフェンダーパネル縁部との係合関係に基づいて、モールディングの下側末端部をフェンダーパネルに固定できる。更に、受け部が脚部に一体的に形成されているため、別体化した受け部相当部材を新たに装着する必要が無く、部品点数の増大を防止することができる。
前記受け部は、前記下側末端部にある脚部、前記底壁部及び前記側壁部によって三方が囲まれた溝形状をなすと共に、その溝形状の長手方向両端のうちの少なくとも下端側が開放されている、ことを特徴とするものである。
前記受け部における底壁部の上面及び側壁部の幅方向における内側面が、前記頭部の長手方向と平行な方向に延びている、ことを特徴とするものである。
前記フェンダーパネルは、前記サイドパネルとの隣接領域の近傍において縁部を有しており、このフェンダーパネルの縁部は、該フェンダーパネルの上側表面にあたるフェンダーパネル装飾面の側から車内側に向けて折り返すように形成されると共に前記フェンダーパネル装飾面の長手方向に沿って延びる部分であり、
前記フェンダーパネルの縁部のうち前記モールディングと対向する部位の先端部を前記モールディングの受け部が受け入れた状態で、前記フェンダーパネルに対して前記モールディングが装着される、ことを特徴とする車両におけるモールディングの取付構造としたものである。
図6に示すように、上側底壁部31と下側底壁部32とは、モールディングの長手方向に沿い所定間隔を隔てて配置されている。側壁部33は、上側底壁部31の外下側の角と下側底壁部32の外上側の角とを連結するように設けられている。その結果、上側及び下側底壁部31,32間で且つ脚部23と側壁部33との間には、高さ方向に貫通する孔としての開口34が確保されている。なお、開口34は、射出成形において受け部30を形作るためのスライド式金型が抜けた後の痕跡である。このように受け部30は、脚部23、二つの底壁部31,32及び側壁部33によって三方が囲まれた溝形状(又は樋形状)をなすと共に、その溝形状(又は樋形状)の長手方向の上端側端部及び下端側端部が共に開放されている。
フェンダーパネル8にクリップ50等の装着部材を設置せずとも、受け部30とフェンダーパネル縁部8cとの係合関係に基づいて、モールディングの下側末端部20aをフェンダーパネル8に確実に固定することができる。
受け部30が脚部23に一体的に形成されているため、別体化した受け部相当部材を新たに装着する必要が無く、部品点数の増大を防止することができる。
モールディングの下側末端部20aにある受け部30が溝形状(又は樋形状)をなし且つその溝形状の下端側が開放されていることで、フェンダーパネル縁部8cの先端部を、受け部30の下端側から当該受け部30内に相対スライドさせつつ受入れ可能となり、モールディング下側末端部20aをフェンダーパネル8に取り付け易くなる。
上側及び下側底壁部31,32の各上面並びに側壁部33の内側面が、頭部22及び脚部23の長手方向と平行な方向に延びていることで、気温の変化等の環境的要因によりモールディング20がその長手方向に熱膨張又は熱収縮した場合でも、受け部30の存在がそのような熱膨張や熱収縮を妨げることがない。
受け部の側壁部33と頭部の外側縁22aとが平行であることで、車両への取り付け時に、頭部22とフェンダーパネル8との距離(d)が長手方向のどの位置においてもほぼ一定となり、見栄えを良くすることができる。
上側及び下側底壁部31,32の長手方向長の合計(L1+L2)と、側壁部33の長手方向長(L3)とを等しくしたことで、底壁部31,32の剛性と側壁部33の剛性とをほぼ均等化している。このため、フェンダーパネル縁部8cの先端部が受け部の底壁部31,32を押す力に対する反力と、フェンダーパネル縁部8cが受け部の側壁部33を押す力に対する反力とをほぼバランスさせて、受け部30の歪みや変形を回避することができる。
モールディングの下側末端部20aに位置する受け部30の横断面において、底壁部(31,32)の上面、側壁部33の内側面、及び脚部23の外側面のうちの少なくとも1つの表面に、受け部補強用の突出部を追加的に形成してもよい。例えば図8及び図9に示すように、上側底壁部31及び下側底壁部32のそれぞれの上面にリブ状の突出部41を形成してもよい。突出部41の各々は、それぞれ対応する底壁部31又は32の上面及び脚部23の外側面の二つの面にかけて横断面L字状に形成されており、その結果、各突出部41(特に底壁部の上面に沿った部分)は、脚部23の長手方向に対して交差する(略直交する)方向に延びている。図8及び図9の受け部30に設けられた一対の突出部41は、受け部30の剛性を高めて、受け部30の機械的強度を補強する。
6 窓板
8 フェンダーパネル(ボデーパネル)
8b フェンダーパネル装飾面
8c フェンダーパネルの縁部(直線部)
10 整流板
20 モールディング
20a モールディングの下側末端部
21 装飾面(モールディングの上面)
22 頭部
22a 頭部の外側縁
23 脚部
30 受け部
31,32 上側及び下側底壁部
33 側壁部
35 面取り形状の角部
41 受け部補強用の突出部
50 クリップ(装着部材)
K クリップとの係合部
S 隙間(境界)
Claims (10)
- 車両窓板の周縁とボデーパネルとの間に取り付けられる長尺なモールディングであって、前記ボデーパネルは、少なくともサイドパネル及びフェンダーパネルを含み、前記フェンダーパネルは、その上側表面にあたるフェンダーパネル装飾面の側から車内側に向けて折り返すように形成されると共に前記フェンダーパネル装飾面の長手方向に沿って延びるフェンダーパネルの縁部を有するものであり、当該モールディングの本体部が、車両への取り付け時に窓板の表面側に配置される頭部と、前記頭部の裏面から突出すると共に車両への取り付け時に窓板の端面側に配置される脚部とを具備してなる車両用モールディングにおいて、
当該モールディングは、車両への取り付け時に、前記ボデーパネルを構成するサイドパネルとフェンダーパネルとの境界よりも下方に位置して前記フェンダーパネルと対向し得る下側末端部を有しており、
前記下側末端部にある脚部の前記フェンダーパネルと対向する側面には、前記フェンダーパネルの縁部のうちモールディングと対向する部位の先端部を受け入れ可能な受け部が、脚部と一体形成されており、
前記受け部は、前記下側末端部にある脚部から前記フェンダーパネルの側に向けて突設された底壁部と、前記底壁部の上面から窓板の表面側に向けて突設された側壁部とを有している、
ことを特徴とする車両用モールディング。 - 前記受け部は、前記下側末端部にある脚部、前記底壁部及び前記側壁部によって三方が囲まれた溝形状をなすと共に、その溝形状の長手方向両端のうちの少なくとも下端側が開放されている、ことを特徴とする請求項1に記載の車両用モールディング。
- 前記受け部における底壁部の上面及び側壁部の幅方向における内側面が、前記頭部の長手方向と平行な方向に延びている、ことを特徴とする請求項2に記載の車両用モールディング。
- 前記受け部の側壁部が、前記頭部の幅方向における外側縁と平行に形成されている、
ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の車両用モールディング。 - 前記受け部を構成する底壁部と側壁部とは、底壁部の長手方向長と、側壁部の長手方向長とがほぼ等しくなるように長さ設定されている、
ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の車両用モールディング。 - 前記受け部における側壁部の先端に位置する二つの角部のうち、車両への取り付け時に下側に位置する角部が面取り形状をしている、
ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の車両用モールディング。 - 前記受け部の横断面において、前記底壁部の上面、前記側壁部の幅方向における内側面、及び前記脚部の幅方向における外側面のうちの少なくとも1つの表面には、該表面から突出すると共に前記フェンダーパネルの縁部の先端部に対向する位置に配置される突出部が形成されている、
ことを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の車両用モールディング。 - サイドパネル及びフェンダーパネルを含むボデーパネルと、請求項1に記載の車両用モールディングとを備えた車両におけるモールディングの取付構造であって、
前記フェンダーパネルは、前記サイドパネルとの隣接領域の近傍において縁部を有しており、このフェンダーパネルの縁部は、該フェンダーパネルの上側表面にあたるフェンダーパネル装飾面の側から車内側に向けて折り返すように形成されると共に前記フェンダーパネル装飾面の長手方向に沿って延びる部分であり、
前記フェンダーパネルの縁部のうち前記モールディングと対向する部位の先端部を前記モールディングの受け部が受け入れた状態で、前記フェンダーパネルに対して前記モールディングが装着される、ことを特徴とする車両におけるモールディングの取付構造。 - 前記フェンダーパネルの縁部は、前記フェンダーパネルの装飾面の長手方向と平行な方向にストレートに延びる直線部として提供されており、前記直線部が前記受け部に対して差し込まれている、ことを特徴とする請求項8に記載の車両におけるモールディングの取付構造。
- 前記サイドパネルの下側で且つ前記モールディングの受け部よりも下側には、整流板が配置されている、ことを特徴とする請求項8又は9に記載の車両におけるモールディングの取付構造。
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