JP7026075B2 - 鞍乗り型車両の風防装置 - Google Patents

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Description

本発明は、鞍乗り型車両における運転者の前方に設けられる風防装置に関し、特に高さを調整可能なスクリーン(風防部材)を備える風防装置に関する。
従来、鞍乗り型車両において、運転者にあたる走行風を軽減するため、運転者の前方にスクリーンが設けられており、さらに、運転者の利便性を高めるため、スクリーンの高さを調整可能としたものが知られている(特許文献1参照)。
特開2017-124808号公報
さて、前記の従来の技術では、スクリーンを支持するスクリーンブラケットと、車体側の部材に取り付けられるベース部材と、スクリーンブラケットとベース部材とを連結するリンク部材とで、4節リンク構造を構成して、スクリーンを昇降可能にすると共に、レバー部材を設けて、可動状態と固定状態とを切り替える操作を運転者が行えるようにしている。しかしながら、水や粉塵などの異物が、操作レバーなどの可動部の隙間に侵入して、そこに蓄積すると、作動不良を引き起こすという問題があった。
本発明は、以上の背景を鑑みてなされたものであって、高さを調整可能なスクリーンを備える鞍乗り型車両の風防装置において、水や粉塵などの異物が可動部の隙間に侵入して作動不良を引き起こすことを防止できるようにすることを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明は、鞍乗り型車両(2)において運転者の前方に設けられ、高さおよび角度の少なくともいずれかを調整可能な風防部材(5)を備える風防装置(1)であって、前記風防部材を保持する保持部材(11)と、車体に固定される取付部材(12)と、前記取付部材に設けられるガイド孔(71)と、前記保持部材と前記取付部材とを回転可能に連結すると共に前記ガイド孔に沿って移動可能に設けられる第1軸部材(51)と、運転者の操作に応じて、所定位置に前記第1軸部材を固定するロック状態を解除する操作部材(15)と、を備え、前記操作部材は、前記第1軸部材に対して軸方向に摺動可能に設けられ、前記操作部材には、内外を連通する連通孔(121)が、前記第1軸部材の軸方向に延びた状態で設けられていることを特徴とする。
この構成によれば、操作部材の内部に侵入した異物(水や粉塵など)が連通孔を通って外部に排出されるので、侵入した異物の蓄積による作動不良を防止することができる。
上記発明において、前記操作部材(15)は、前記第1軸部材(51)の軸方向に摺動可能に設けられ、前記連通孔(121)は、前記第1軸部材の軸方向に形成されていることが好ましい。
この構成によれば、操作部材の操作方向と連通孔の方向とが一致するため、操作部材の動作に応じて、侵入した異物を排出することができる。
上記発明において、前記保持部材(11)および前記操作部材(15)の一方には、前記第1軸部材(51)の軸方向に突出して前記操作部材を軸方向に摺動可能に支持させる筒状凸部(85)が設けられ、前記保持部材および前記操作部材の他方には、前記筒状凸部を受容する筒状凹部(64)が設けられていることが好ましい。
この構成によれば、筒状凸部により、保持部材や取付部材と操作部材との間に異物が侵入することを抑制することができる。
上記発明において、前記筒状凸部(85)の外周側及び前記筒状凹部(64)の入口側にそれぞれ形成された凹凸が互いに組み合わされてラビリンス構造を形成していることが好ましい。
この構成によれば、ラビリンス構造により、筒状凹部に異物が侵入することを抑制することができる。
上記発明において、前記操作部材(15)は、前記第1軸部材(51)に対する抜け止め部材が収容される凹部(66)と、前記ガイド孔(71)に嵌合する嵌合部(62)とを有し、前記連通孔(121)は、前記凹部の底部と前記嵌合部の外面とを連通するように設けられていることが好ましい。
この構成によれば、操作部材の嵌合部の外面側に侵入した異物を凹部の開口側に排出することができる。
上記発明において、前記保持部材(11)と前記取付部材(12)との間に設けられる接続部材(13)と、前記第1軸部材(51)と平行配置され、前記保持部材と前記接続部材の一端とを連結する第2軸部材(52)と、前記第1軸部材と平行配置され、前記取付部材と前記接続部材の他端とを連結する第3軸部材(53)と、を備え、前記接続部材における前記第2軸部材が挿通される取付孔(131)の周囲に軸方向に突出する庇部(132)が設けられると共に、前記保持部材における前記第2軸部材が挿通される取付孔(133)の周囲に軸方向に突出する環状凸部(134)が前記庇部と嵌合可能に設けられ、前記接続部材における前記第3軸部材が挿通される取付孔(141)の周囲に軸方向に突出する庇部(142)が設けられると共に、前記取付部材における前記第3軸部材が挿通される取付孔(143)の周囲に軸方向に突出する環状凸部(144)が前記庇部と嵌合可能に設けられていることが好ましい。
この構成によれば、組み付けた状態で庇部が環状凸部を覆う状態となり、保持部材や取付部材と接続部材との間の隙間に異物が侵入することを抑制することができる。また、環状凸部が庇部と嵌合することで、保持部材や取付部材と接続部材との間の位置決めがなされ、保持部材や取付部材の取付孔と接続部材の取付孔とのセンタリングができるため、第2軸部材や第3軸部材の組み付けが容易になる。
以上の構成によれば、操作部材の内部に侵入した異物(水や粉塵など)が連通孔を通って外部に排出されるので、侵入した異物の蓄積による作動不良を防止することができる。
本実施形態に係る風防装置を二輪車(鞍乗り型車両)に適用した状態を示す側面図 スクリーンアジャスターを示す側面図 スクリーンアジャスターを示す平面図 スクリーンアジャスターを示す斜視図 スクリーンアジャスターの状態遷移(ローポジション状態およびハイポジション状態)を示す側面図 操作部材およびホルダの要部を示す斜視図 ロック機構の状態遷移(ロック状態およびロック解除状態)を示す断面図 第1シャフトおよびクリップの組立前の状態を示す斜視図 図3のA-A線で切断して、第1シャフトおよびクリップの組立後の状態を示す断面図 図3のB-B線で切断して、第2シャフトおよびクリップの組立後の状態を示す断面図 図3のC-C線で切断して、第3シャフトおよびクリップの組立後の状態を示す断面図 第1シャフトおよびストッパの組立前の状態を示す斜視図 操作部材を示す正面図 操作部材を示す背面図 アームを示す斜視図
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を、二輪車(鞍乗り型車両)に適用した例について説明する。
図1に示すように、風防装置1は、二輪車2(鞍乗り型車両)における車体3の前部に設けられている。風防装置1は、スクリーン5(風防部材)を備えている。スクリーン5は、運転者の前方に配置され、運転者にあたる走行風を軽減する。スクリーン5は、透明な合成樹脂材料やガラス材料で形成することができる。
図2に示すように、風防装置1は、スクリーン5の高さを調整するスクリーンアジャスター6を備えている。本実施形態では、スクリーンアジャスター6により、スクリーン5をローポジションおよびハイポジションの2つの位置に調整することができる。
なお、本実施形態では、スクリーン5の高さと同時に姿勢(傾斜角度)も変化する。また、スクリーン5の高さは運転者が好みに応じて調整すればよいが、例えば、市街地での低速走行時には、スタイリングを重視したローポジションとし、高速道路での高速走行時には、防風を重視したハイポジションとすればよい。
また、本実施形態では、スクリーン5の高さを、ローポジションおよびハイポジションの上下2つの位置に調整できるようにしたが、3つ以上の位置に調整できるようにしてもよい。
スクリーンアジャスター6は、スクリーン5を保持するホルダ11(保持部材)と、車体側部材7に固定されるブラケット12(取付部材)と、ホルダ11とブラケット12との間に介装されるアーム13(接続部材)と、を備えている。このホルダ11、ブラケット12およびアーム13は、合成樹脂材料で形成することができる。
ホルダ11は、スクリーン5が固定される複数の取付部21と、ブラケット12が回転可能かつ摺動可能に連結される第1ヒンジ部22と、アーム13が回転可能に連結される第2ヒンジ部23と、を備えている。
ブラケット12は、車体側部材7に固定される複数の取付部31と、ホルダ11が回転可能かつ摺動可能に連結されるスライドガイド部32と、アーム13が回転可能に連結されるヒンジ部33と、を備えている。
アーム13は、ホルダ11に連結される第1連結部41と、ブラケット12に連結される第2連結部42と、を備えている。
また、図2,図3に示すように、スクリーンアジャスター6は、第1シャフト51(第1軸部材)と第2シャフト52(第2軸部材)と第3シャフト53(第3軸部材)とを備えている。この第1シャフト51、第2シャフト52および第3シャフト53は、金属材料で形成することができる。
第1シャフト51は、ホルダ11とブラケット12とを回転可能に連結する。第2シャフト52は、ホルダ11とアーム13とを回転可能に連結する。第3シャフト53は、アーム13とブラケット12とを回転可能に連結する。この第1シャフト51、第2シャフト52および第3シャフト53は、互いに平行に配置され、3軸のリンク構造を構成する。
次に、スクリーンアジャスター6の高さ調整機構について説明する。
図3,図4に示したように、スクリーンアジャスター6は、操作部材15を左右に1対備えている。この操作部材15には、運転者が把持する把持部61が設けられている。また、操作部材15は、第1シャフト51の左右の端部に設けられている。
図5(A),(B)に示すように、ブラケット12のスライドガイド部32には、ガイド孔71が設けられている。このガイド孔71は、左右のスライドガイド部32にそれぞれ設けられている。ガイド孔71は、上下方向に延びた状態で形成されている。
運転者が操作部材15の把持部61を把持して上下に動かすことで、第1シャフト51が、ガイド孔71に沿って上下方向に移動させることができ、この昇降操作により、ホルダ11が上下方向に移動し、図5(A)に示すローポジション状態と図5(B)に示すハイポジション状態とを切り替えることができる。
図5(A)に示すローポジション状態では、第1シャフト51がガイド孔71の下端側に位置する。図5(B)に示すハイポジション状態では、第1シャフト51がガイド孔71の上端側に位置する。また、アーム13は、第1シャフト51およびホルダ11の上下動に応じて揺動する。
次に、スクリーンアジャスター6のロック機構について説明する。
スクリーンアジャスター6は、スクリーン5およびホルダ11を所定の高さ位置に保持するロック機構を備えている。本実施形態では、スクリーン5およびホルダ11が、ローポジションおよびハイポジションの2つの位置に保持される。
図5(A),(B)に示したように、ブラケット12のガイド孔71の上下の端部には、他の部分より幅広(大径)に形成されたロック部72が設けられている。このロック部72は、ブラケット12の外面側から内面側に向けて次第に狭くなるテーパ形状に形成されている。
一方、図6に示すように、操作部材15には、ブラケット12のロック部72と嵌合可能な嵌合部62が設けられている。この嵌合部62は、ロック部72と相互補完的なテーパ形状(円錐台形状)に形成されている。
したがって、図7(A)に示すように、操作部材15の嵌合部62がガイド孔71のロック部72に嵌合した状態では、第1シャフト51がガイド孔71に沿って移動することができず、第1シャフト51の移動が規制されるロック状態となる。
一方、図7(B)に示すように、操作部材15の嵌合部62が、ガイド孔71のロック部72から離脱すると、第1シャフト51がガイド孔71に沿って移動することができるロック解除状態となる。
このとき、ロック部72および嵌合部62は、ロック部72に対して嵌合部62が嵌合する方向に次第に狭くなるテーパ形状に形成されているため、嵌合部62をロック部72に円滑に嵌合させ、かつ嵌合状態での両者のガタつきを抑えることができる。
また、図5(A),(B)に示したように、ガイド孔71のロック部72は上下に2つ設けられており、操作部材15の嵌合部62がロック部72の下側に嵌入したロック状態では、ホルダ11がローポジションに保持され、操作部材15の嵌合部62がロック部72の上側に嵌入したロック状態では、ホルダ11がハイポジションに保持される。
また、図7(A),(B)に示したように、操作部材15には、中心孔63が設けられている。この中心孔63の内部には、第1シャフト51が挿入される。これにより、操作部材15は、第1シャフト51に対して、その軸方向に摺動可能に支持される。
また、操作部材15の中央には凹部66が第1シャフト51の軸方向に凹設されている。この凹部66には、ストッパ81とスプリング82(付勢部材)とが収容されている。ストッパ81は、第1シャフト51からの操作部材15の抜けだしを阻止するものである。スプリング82は、コイルばねであり、内部に第1シャフト51が挿入される。このスプリング82は、操作部材15とストッパ81との間に圧縮状態で取り付けられている。このため、スプリング82により、操作部材15の嵌合部62がロック部72に圧接する向きに操作部材15が付勢される。したがって、操作部材15の把持部61を、スプリング82の付勢力に抗して外向きに引くことで、ロック解除状態とすることができ、操作部材15を引く操作をやめると、スプリング82の付勢力でロック状態(初期状態)に復帰する。
また、図6に示したように、ホルダ11における操作部材15が装着される第1ヒンジ部22には、側方に突出した筒状凸部85が設けられている。一方、図7(A),(B)に示したように、操作部材15には、ホルダ11の筒状凸部85が嵌入する筒状凹部64が設けられている。これにより、操作部材15が、第1シャフト51の軸方向に移動可能にホルダ11に支持される。
ここで、図4に示したように、操作部材15は左右に1対設けられており、また、ガイド孔71も左右に1対設けられており、操作部材15の嵌合部62とガイド孔71のロック部72とで構成されるロック機構も左右に1対設けられている。したがって、運転者は、左右の操作部材15の把持部61をそれぞれ左右の手で把持して、左右の操作部材15を同時に外向きに引いて、左右のロック機構を同時にロック解除状態とすることで、操作部材15を昇降させることができる。
次に、スクリーンアジャスター6のアシスト機構について説明する。
スクリーンアジャスター6は、ホルダ11を上向きに付勢するアシスト機構を備えている。具体的には、図3に示したように、ホルダ11とアーム13との連結部分に、アシストスプリング91が設けられている。このアシストスプリング91は、ねじりコイルばね、特に2つのねじりコイルばねを直列に結合したダブルトーション型のものであり、両端の腕部がホルダ11に係止されると共に、中心の腕部がアーム13に係止されている。また、このアシストスプリング91の内部には、ホルダ11とアーム13とを連結する第2シャフト52が挿通される。
図2に示したように、このアシストスプリング91の付勢力により、第2シャフト52を中心にして、ホルダ11とアーム13との間に両者を押し開く回転力F1が発生する。また、ガイド孔71に沿って第1シャフト51を押し上げる上昇力F2が発生する。
このアシストスプリング91により、ホルダ11がブラケット12に対して上向きに常時付勢された状態となる。このため、ホルダ11、ブラケット12およびアーム13の各連結部分のガタつきを抑制することができる。
また、ローポジション状態からハイポジション状態に遷移させる際に、運転者は、操作部材15の把持部61を把持して、スクリーン5およびホルダ11を持ち上げる操作を行うが、このとき、アシストスプリング91の付勢力が、スクリーン5およびホルダ11の自重を相殺して、スクリーン5およびホルダ11を上昇させる際の操作力が軽減される。これにより、操作性(アジャスト操作の質感)を向上させることができる。また、ハイポジションでのロック解除時の自重落下を防止する効果もある。
次に、第1シャフト51、第2シャフト52および第3シャフト53の取付構造について説明する。
図8に示すように、第1シャフト51には、抜け止め用のクリップ101が取り付けられる。第1シャフト51におけるクリップ101の取付位置には小径部55が設けられている。なお、第2シャフト52および第3シャフト53にも同様に、クリップ101が取り付けられ、第2シャフト52および第3シャフト53におけるクリップ101の取付位置には小径部55が設けられている。
クリップ101は、軸受け穴103と、開放部104と、弾発係止片105とを備えている。このクリップ101は、弾性に富む合成樹脂材料で形成することができる。組立時には、開放部104を第1シャフト51の小径部55に当ててクリップ101を押し込めばよい。このとき、弾発係止片105が弾性変形して、小径部55が軸受け穴103に嵌まり込み、弾発係止片105の弾性変形が復元することで、クリップ101の第1シャフト51からの離脱が阻止される。また、クリップ101が小径部55に嵌合することで、第1シャフト51に対するクリップ101の軸方向のずれが規制される。
図9に示すように、第1シャフト51には左右2つの小径部55が形成されて左右2つのクリップ101が取り付けられる。ホルダ11の第1ヒンジ部22の取付孔とブラケット12のスライドガイド部32のガイド孔71とに第1シャフト51を挿入して左右2つのクリップ101を取り付けると、左右2つのクリップ101がブラケット12の左右のスライドガイド部32の内面に突き当たることで、第1シャフト51の軸方向のずれが規制される。
図10に示すように、第2シャフト52には1つの小径部55が形成されて1つのクリップ101が取り付けられる。アーム13の第1連結部41の取付孔131とホルダ11の第2ヒンジ部23の取付孔133とに第2シャフト52を挿入してクリップ101を取り付けると、アーム13に設けられた左右の規制部45にクリップ101が突き当たることで、第2シャフト52の軸方向のずれが規制される。
図11に示すように、第3シャフト53には1つの小径部55が形成されて1つのクリップ101が取り付けられる。アーム13の第2連結部42の取付孔141とブラケット12のヒンジ部33の取付孔143とに第3シャフト53を挿入してクリップ101を取り付けると、ブラケット12に設けられた左右の規制部35にクリップ101が突き当たることで、第3シャフト53の軸方向のずれが規制される。
次に、操作部材15の取付構造について説明する。
図7(A),(B)に示したように、第1シャフト51の端部には、操作部材15の抜け止め用のストッパ81(抜け止め部材)が取り付けられる。図12に示すように、ストッパ81は、中心孔111と弾発係止片112とを備えている。このストッパ81は、弾性に富む合成樹脂材料で形成することができる。中心孔111には第1シャフト51が挿入される。弾発係止片112は、第1シャフト51を挟み込むように複数(ここでは3つ)設けられている。また、弾発係止片112は、径方向に変位可能に形成されている。
一方、第1シャフト51におけるストッパ81の取付位置には、環状溝56が設けられている。ストッパ81の中心孔111内に第1シャフト51を挿入すると、第1シャフト51の環状溝56にストッパ81の弾発係止片112が引っかかる(図7(A)参照)。これにより、第1シャフト51に対する操作部材15の軸方向の離脱が阻止される。
次に、スクリーンアジャスター6の異物対策構造について説明する。
図7(A),(B)に示したように、操作部材15の中央には凹部66が設けられており、この凹部66にストッパ81やスプリング82が収容されているが、この凹部66の開口から凹部66の内部に水や粉塵などの異物が侵入して、そこに異物が滞留すると、操作部材15の動作不良を引き起こす恐れがある。そこで、本実施形態では、凹部66に侵入した異物の排出を促進する構造(異物排出促進構造)が設けられている。
具体的には、凹部66の底部と嵌合部62の外面とを連通する連通孔121が設けられている。この連通孔121は、第1シャフト51の軸方向に延びた状態で設けられており、図13に示すように、凹部66の底部に開口すると共に、図14に示すように、嵌合部62の外面に開口している。連通孔121は、周方向に所定の間隔をおいて複数(ここでは6つ)設けられている。また、図13に示したように、凹部66の内周面には、連通孔121に連続する状態で、軸方向に延びた溝122が設けられている。この溝122は、凹部66の底部から開口部まで延びた状態で設けられている。また、図14に示したように、嵌合部62の外周面には、連通孔121に連続する状態で、軸方向に延びた溝123が設けられている。この溝123は、嵌合部62の全体に渡るように設けられている(図6参照)。
この連通孔121および溝122,123により、操作部材15の内外が連通される、具体的には、操作部材15の凹部66の内部と、ブラケット12のガイド孔71に面した操作部材15の嵌合部62の外面側とが連通され、操作部材15の内部に侵入した異物(水や砂)を、操作部材15の外部に排出することができる。
また、図4に示したように、スクリーンアジャスター6では、操作部材15をロック解除状態とした場合に(図7(B)参照)、操作部材15とホルダ11との間の隙間から、操作部材15とホルダ11との間に異物が侵入する。すなわち、ホルダ11の第1ヒンジ部22に設けられた筒状凸部85と操作部材15の筒状凹部64との間に異物が侵入する恐れがある。そこで、本実施形態では、操作部材15とホルダ11との間に異物が侵入することを抑制する構造(異物侵入抑制構造)が設けられている。
具体的には、図6に示したように、ホルダ11における筒状凸部85の外周側には、軸方向に凹設された環状凹部126が設けられている。
図7(A)に示したように、通常時(ロック状態)では、ホルダ11の環状凹部126に、操作部材15の把持部61の内側端部127が嵌入する。これにより、操作部材15とホルダ11との間に形成される隙間がラビリンス構造を形成する。このため、操作部材15とホルダ11との間の隙間に異物が侵入することを抑制することができる。
また、図4に示したように、スクリーンアジャスター6では、アーム13の第1連結部41とホルダ11の第2ヒンジ部23との間の隙間に異物が侵入する恐れがある。また、アーム13の第2連結部42とブラケット12のヒンジ部33との間の隙間に異物が侵入する恐れがある。そこで、本実施形態では、ホルダ11およびブラケット12とアーム13との間に異物が侵入することを抑制する構造(異物侵入抑制構造)が設けられている。
具体的には、図15に示すように、アーム13の第1連結部41における第2シャフト52が挿通される取付孔131の外周に、庇部132が設けられている。この庇部132は、取付孔131の上側に設けられている。また、庇部132は、第2シャフト52の軸線を中心にした半円形状に形成されている。
一方、図10に示したように、ホルダ11の第2ヒンジ部23における第2シャフト52が挿通される取付孔133の外周には、環状凸部134が設けられている。この環状凸部134は、アーム13に対向する面に設けられている。また、環状凸部134は、取付孔133を取り囲むように環状に凸設されている。
このため、ホルダ11とアーム13とを組み付けた状態では、アーム13の庇部132がホルダ11の環状凸部134を上側から覆う状態となる。これにより、アーム13の第1連結部41とホルダ11の第2ヒンジ部23との間の隙間に異物が侵入することを抑制することができる。
また、ホルダ11とアーム13とを組み付ける際に、アーム13の庇部132にホルダ11の環状凸部134が突き当たり、環状凸部134が庇部132に嵌入することで、アーム13とホルダ11との位置決めがなされ、ホルダ11の取付孔133とアーム13の取付孔131とのセンタリングができるため、第2シャフト52の組み付けが容易になる。
また、図15に示したように、アーム13の第2連結部42における第3シャフト53が挿通される取付孔141の外周に、庇部142が設けられている。この庇部142は、取付孔141の上側に設けられている。また、庇部142は、第3シャフト53の軸線を中心にした半円形状に形成されている。
一方、図11に示したように、ブラケット12のヒンジ部33における第3シャフト53が挿通される取付孔143の外周には、環状凸部144が設けられている。この環状凸部144は、アーム13に対向する面に設けられている。また、環状凸部144は、取付孔143を取り囲むように環状に凸設されている。
このため、ブラケット12とアーム13とを組み付けた状態では、アーム13の庇部142がブラケット12の環状凸部144を上側から覆う状態となる。これにより、アーム13の第2連結部42とブラケット12のヒンジ部33との間の隙間に異物が侵入することを抑制することができる。
また、ブラケット12とアーム13とを組み付ける際に、アーム13の庇部142にブラケット12の環状凸部144が突き当たり、環状凸部144が庇部142に嵌入することで、アーム13とブラケット12との位置決めがなされ、ブラケット12の取付孔143とアーム13の取付孔141とのセンタリングができるため、第3シャフト53の組み付けが容易になる。
以上で具体的実施形態の説明を終えるが、本発明は上記実施形態に限定されることなく幅広く変形実施することができる。例えば、上記実施形態では、スクリーン5の高さを調整することで、スクリーン5の角度(姿勢)も変化するようにしたが、スクリーン5の高さのみを調整できるようにしたり、スクリーン5の角度(姿勢)のみを調整できるようにしたりしてもよい。また、上記実施形態では、ホルダ(保持部材)11に筒状凸部85を設け、操作部材15に筒状凹部64を設けたが、これとは逆に、ホルダ11に筒状凹部を設け、操作部材15に筒状凸部を設けるようにしてもよい。
1...風防装置、2...二輪車(鞍乗り型車両)、3...車体、5...スクリーン(風防部材)、6...スクリーンアジャスター、7...車体側部材、11...ホルダ(保持部材)、12...ブラケット(取付部材)、13...アーム(接続部材)、15...操作部材、21...取付部、22...第1ヒンジ部、23...第2ヒンジ部、31...取付部、32...スライドガイド部、33...ヒンジ部、35...規制部、41...第1連結部、42...第2連結部、45...規制部、51...第1シャフト(第1軸部材)、52...第2シャフト(第2軸部材)、53...第3シャフト(第3軸部材)、55...小径部、56...環状溝、61...把持部、62...嵌合部、63...中心孔、64...筒状凹部、66...凹部、71...ガイド孔、72...ロック部、81...ストッパ(抜け止め部材)、82...スプリング、85...筒状凸部、91...アシストスプリング、101...クリップ、103...軸受け穴、104...開放部、105...弾発係止片、111...中心孔、112...弾発係止片、121...連通孔、122...溝、123...溝、126...環状凹部、127...内側端部、131...取付孔、132...庇部、133...取付孔、134...環状凸部、141...取付孔、142...庇部、143...取付孔、144...環状凸部

Claims (6)

  1. 鞍乗り型車両において運転者の前方に設けられ、高さおよび角度の少なくともいずれかを調整可能な風防部材を備える風防装置であって、
    前記風防部材を保持する保持部材と、
    車体に固定される取付部材と、
    前記取付部材に設けられるガイド孔と、
    前記保持部材と前記取付部材とを回転可能に連結すると共に前記ガイド孔に沿って移動可能に設けられる第1軸部材と、
    運転者の操作に応じて、所定位置に前記第1軸部材を固定するロック状態を解除する操作部材と、を備え、
    前記操作部材は、前記第1軸部材に対して軸方向に摺動可能に設けられ、
    前記操作部材には、内外を連通する連通孔が、前記第1軸部材の軸方向に延びた状態で設けられていることを特徴とする風防装置。
  2. 前記操作部材は、前記第1軸部材の軸方向に摺動可能に設けられ、
    前記連通孔は、前記第1軸部材の軸方向に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の風防装置。
  3. 前記保持部材および前記操作部材の一方には、前記第1軸部材の軸方向に突出して前記操作部材を軸方向に摺動可能に支持させる筒状凸部が設けられ、
    前記保持部材および前記操作部材の他方には、前記筒状凸部を受容する筒状凹部が設けられていることを特徴とする請求項2に記載の風防装置。
  4. 前記筒状凸部の外周側及び前記筒状凹部の入口側にそれぞれ形成された凹凸が互いに組み合わされてラビリンス構造を形成していることを特徴とする請求項3に記載の風防装置。
  5. 前記操作部材は、前記第1軸部材に対する抜け止め部材が収容される凹部と、前記ガイド孔に嵌合する嵌合部とを有し、
    前記連通孔は、前記凹部の底部と前記嵌合部の外面とを連通するように設けられていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の風防装置。
  6. 前記保持部材と前記取付部材との間に設けられる接続部材と、
    前記第1軸部材と平行配置され、前記保持部材と前記接続部材の一端とを連結する第2軸部材と、
    前記第1軸部材と平行配置され、前記取付部材と前記接続部材の他端とを連結する第3軸部材と、を備え、
    前記接続部材における前記第2軸部材が挿通される取付孔の周囲に軸方向に突出する庇部が設けられると共に、前記保持部材における前記第2軸部材が挿通される取付孔の周囲に軸方向に突出する環状凸部が前記庇部と嵌合可能に設けられ、
    前記接続部材における前記第3軸部材が挿通される取付孔の周囲に軸方向に突出する庇部が設けられると共に、前記取付部材における前記第3軸部材が挿通される取付孔の周囲に軸方向に突出する環状凸部が前記庇部と嵌合可能に設けられていることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の風防装置。
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