JP5096949B2 - 鞍乗り型車両のウインドスクリーン装置 - Google Patents

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Description

この発明は、自動二輪車等の鞍乗り型車両のウインドスクリーン装置に関する。
従来、上記ウインドスクリーン装置において、スクリーン本体を昇降可能としたものがある(例えば、特許文献1参照。)。これは、車体側に取り付けられる左右外筒に対して、スクリーン本体が取り付けられる左右内筒を手動で昇降可能としたものである。
特許第3273963号公報
ところで、上記従来の技術は、スクリーン高さを調整するために、左右内筒の上端部に設けた左右操作部材をそれぞれ操作する必要があり、スクリーン高さを調整する際の操作が煩雑であるという課題がある。また、特にスクリーン本体が下降しきった場合には、操作部材が車体側に近接した状態となり、該操作部材を操作し難くなるという課題がある。
そこでこの発明は、鞍乗り型車両のウインドスクリーン装置において、スクリーン高さを手動かつ簡単な操作で調整可能とすることを目的とする。
上記課題の解決手段として、請求項1に記載した発明は、スクリーン本体(例えば実施例のスクリーン本体13)を昇降可能とした鞍乗り型車両(例えば実施例に自動二輪車1)のウインドスクリーン装置(例えば実施例のウインドスクリーン装置12,112)であって、前記スクリーン本体を車体側(例えば実施例の車体側支持フレーム19)に昇降可能に支持する左右一対の脚部(例えば実施例の左右脚部16,116)を備え、該左右脚部の下端部は前記車体側に取り付けられ、該左右脚部には、前記スクリーン本体の昇降を規制する左右ロック手段(例えば実施例の左右ロック部材41、左右ロック機構141)がそれぞれ設けられる鞍乗り型車両のウインドスクリーン装置において、前記スクリーン本体の上部には、前記左右脚部の上端部間に渡ってこれらに支持される単一の操作部材(例えば実施例の操作ハンドル31)が設けられ、該操作部材の操作により、前記左右ロック手段が前記スクリーン本体の昇降の規制を解除する側に作動し、前記左右脚部は、それぞれ前記車体側に傾動可能に取り付けられると共に、該左右脚部と車体側との間には、該左右脚部の傾動を規制する左右傾動ロック機構(例えば実施例の左右傾動ロック機構51)がそれぞれ設けられ、前記スクリーン本体が所定の昇降位置にあるときに、前記左右傾動ロック機構が前記左右脚部の傾動の規制を解除することを特徴とする。
請求項2に記載した発明は、前記操作部材の操作部(例えば実施例のハンドル本体31a)は、前記スクリーン本体の左右中央に配置されることを特徴とする。
請求項3に記載した発明は、前記操作部材は、前記左右脚部の上端部間に架設されたケース部材(例えば実施例のハンドルケース26)に動作可能に支持されることを特徴とする。
請求項4に記載した発明は、前記操作部材には、その操作に前記左右ロック手段を連動させるリンク手段(例えば実施例の第一及び第二リンク部材34,37、リンク部材137)が連結されると共に、該リンク手段は、前記ケース部材及び脚部の少なくとも一方の内部に収容されることを特徴とする。
請求項5に記載した発明は、前記左右脚部(例えば実施例の左右脚部116)は、前記スクリーン本体の昇降方向に沿って延びる外筒(例えば実施例の外筒17)と、該外筒内に往復動可能に挿入される内筒(例えば実施例の内筒118)とを有してなり、前記左右ロック手段(例えば実施例のロック機構141)は、前記内筒に前記外筒の内面側に移動可能に保持される球状部材(例えば実施例の球状部材142)と、前記外筒の内面に設けられて前記球状部材を選択的に係合させて前記内外筒間の往復動を規制する複数の球係合部(例えば実施例の規制孔143)とを有してなり、前記操作部材は、自身に作用する付勢力を前記球状部材に伝達可能であり、該付勢力により前記球状部材が前記球係合部に係合して前記内外筒間の往復動を規制すると共に、前記付勢力に抗して前記操作部材を操作することで、前記球状部材と球係合部との係合を解除して前記内外筒間の往復動の規制を解除することを特徴とする。
請求項に記載した発明は、前記左右脚部は、前記スクリーン本体の昇降方向に沿って延びて前記車体側に傾動可能に取り付けられる外筒(例えば実施例の外筒17)と、該外筒内に往復動可能に挿入されて前記スクリーン本体が取り付けられる内筒(例えば実施例の内筒18,118)とを有してなり、前記内筒における前記外筒内に臨むスクリーン下降側の端部(例えば実施例の下端部38、末端部材118a)には突出片(例えば実施例の突出片58,119)が設けられ、前記外筒のスクリーン下降側の端部(例えば実施例のピボット部材17b)と車体側との間には前記傾動ロック機構が設けられ、前記傾動ロック機構は、前記車体側に固定されて前記外筒と傾動軸方向で隣接するベース部と、前記外筒に傾動軸方向で移動可能に保持される移動部材と、前記ベース部に設けられて前記移動部材を選択的に係合させて前記脚部の傾動を規制する複数の係合部とを有してなり、前記移動部材は、前記係合部に係合する側に付勢されると共に、前記スクリーン本体が最下降位置にあるときには、前記突出片が前記移動部材に係合してこれを前記付勢力に抗して移動させ、前記移動部材と係合部との係合を解除して前記脚部の傾動の規制を解除することを特徴とする。
請求項1に記載した発明によれば、単一の操作部材の操作により左右ロック手段によるスクリーン本体の昇降の規制を同時に解除でき、スクリーン高さの調整を簡単な操作で行うことができる。また、操作部材をスクリーン本体の上部に設けて車体側から離間させることで、スクリーン本体が下降しきった場合にも操作部材の操作性を良好に確保でき、当該装置の利便性を向上させることができる。
また、操作部材を操作してスクリーン本体を所定の昇降位置とした後に、該スクリーン本体を左右脚部と共に傾動させてスクリーン角度を調整することができる。すなわち、操作部材をスクリーン角度調整用の操作子としても利用できると共に、スクリーン高さと共にスクリーン角度を調整可能としてより一層風防効果を高めることができる。
請求項2に記載した発明によれば、左右ロック手段に均等かつバランスよく操作力を付与でき、左右ロック手段によるスクリーン本体の昇降の規制解除を容易かつ確実に行うことができる。
請求項3に記載した発明によれば、ケース部材を左右脚部の上端部間の補強部材として機能させつつ、該ケース部材を操作部材操作時の把持部としても利用することができ、操作部材の操作性を向上させることができる。
請求項4に記載した発明によれば、操作部材と左右ロック手段とを連動させるリンク手段が外部に露出しなくなり、該リンク手段を雨水や埃等の外乱から保護すると共に外観性を向上させることができる。
請求項5に記載した発明によれば、操作部材の非操作時(解放時)には、その付勢力により左右ロック手段を内外筒間の往復動を規制する側すなわちスクリーン本体の昇降を規制する側に作動させると共に、操作部材の操作時には、左右ロック手段を内外筒間の往復動の規制を解除する側すなわちスクリーン本体の昇降の規制を解除する側に作動させることとなり、簡単な操作でスクリーン高さを調整することができる。
請求項6に記載した発明によれば、操作部材を操作してスクリーン本体を最下降位置とすることで、左右傾動ロック機構によるスクリーン本体の傾動の規制を解除でき、スクリーン本体を左右脚部と共に傾動させてスクリーン角度を調整することができる。





以下、この発明の実施例について図面を参照して説明する。なお、以下の説明における前後左右等の向きは、特に記載が無ければ車両における向きと同一とする。また、図中矢印FRは車両前方を、矢印LHは車両左方を、矢印UPは車両上方をそれぞれ示す。
図1に示すスクータ型の自動二輪車1は、バーハンドル2によって操向される前輪3と、スイング式のパワーユニット4によって駆動される後輪5とを備える。バーハンドル2及び前輪3を含むステアリング系は、車体フレーム6の前端部に回動可能に支持される。車体フレーム6の後部には、前記パワーユニット4が上下及び前後に揺動可能に支持される。
自動二輪車1は、バーハンドル2と乗員用(運転者及び後部同乗者用)のシート7との間を低部とし、該低部に乗員用のフロアステップ8を有してなる。フロアステップ8の前方には、運転者の足を前方から覆うレッグシールド9が立ち上がる。車体フレーム6の周囲はボディカバー10により覆われ、該ボディカバー10の前部が前記レッグシールド9を、下部が前記フロアステップ8をそれぞれ構成する。
また、バーハンドル2の周囲はハンドルカバー11により覆われる。ハンドルカバー11はバーハンドル2と共に回動可能とされ、レッグシールド9をはじめとするボディカバー10は車体フレーム6に固定的に取り付けられる。
そして、ハンドルカバー11の上方には、シート7に着座した乗員への走行風圧を低減するべく該乗員の正面(前方)に立ち上がるウインドスクリーン装置12が設けられる。
図2,3を参照し、ウインドスクリーン装置12は、例えばポリカーボネイト等の透明又は半透明樹脂からなるスクリーン本体13と、該スクリーン本体13を昇降可能に支持する支持フレーム14とを主になる。支持フレーム14は複数種の鉄鋼部材を主になり、バーハンドル2及びこれを支持するハンドルポスト2aに車体側支持フレーム19を介して取り付けられ、もってウインドスクリーン装置12全体が前記ステアリング系と共に回動可能とされる。
スクリーン本体13は、上部が後方に位置するように側面視で傾斜した板状とされ、左右方向に沿う上下辺と、上下中間部下側が左右外側に膨出するように湾曲した左右側辺とを主に外形状を形成する。スクリーン本体13は、その左右両側部が斜め後外側に湾曲する以外は概ね平坦状に(詳細には前方に凸の緩やかな球面状に)形成される。
以下、側面視でスクリーン本体13の上下端を結ぶ直線L1(図2参照)に沿う方向をスクリーン本体13の傾斜方向とする。なお、前記傾斜方向の角度は、後述するスクリーン本体13の傾動に伴い変化する。
また、図中矢印UP’は前記傾斜方向での上方を、矢印FR’は前記傾斜方向と直交する方向での前方をそれぞれ示す。さらに、前記傾斜方向に沿う上下方向を傾斜上下方向、傾斜方向と直交する前後方向を傾斜前後方向ということがある。なお、ウインドスクリーン装置12は、車体左右中心線CSを中心に左右対称とされる。
スクリーン本体13の左右両側部には、該スクリーン本体13を支持フレーム14に取り付けるための左右支持ステー15が裏面側(後側)から取り付けられる。
図4を併せて参照し、左右支持ステー15は例えば板状のもので、スクリーン本体13の裏面に沿って上下に延在するスクリーン結合部15aと、該スクリーン結合部15aの上端部から左右内側に向けて延出するクランプ結合部15bとを有してなる。左右支持ステー15のスクリーン結合部15aは、例えばその裏面側に上下一対のウェルドナット15dを有し、該各ウェルドナット15dにカラー15eを介してボルト15cを締め込むことで、スクリーン結合部15aがスクリーン本体13の左右両側部に結合される。なお、図中符号15fはスクリーン本体13のボルト挿通孔の周囲に装着されるマウントラバーを示す。
図3を参照し、支持フレーム14は、前記傾斜方向に沿って直線状に延びる左右一対の脚部16と、該左右脚部16の上端部間に渡るハンドルケース26とを有してなり、前記傾斜方向と直交する矢視(正面視)で門形に構成される。
左右脚部16は、その下部を構成する外筒17及び上部を構成する内筒18を主になり、これらが互いに往復動することで伸縮可能とされる。
図5を併せて参照し、外筒17は、前記傾斜方向に沿う例えば角形鋼管からなる外筒本体17aと、該外筒本体17aの下端部に一体的に結合されるピボット部材17bとを主になる。ピボット部材17bの下端部(脚部16の下端部)は、前記車体側支持フレーム19の前端部の左右両側に立ち上がる支持壁19aに、左右方向に沿うピボット軸(例えばボルト及びカラー等)19bを介して傾動(揺動)可能に取り付けられる。なお、外筒17が内筒18を挿通可能な丸型鋼管からなるものであってもよい。
外筒本体17aの上端部には、例えば樹脂製のガイドキャップ21が取り付けられる。ガイドキャップ21は、外筒本体17aの上端部内に挿入されてその左右内外の側壁22a,22bの内面に嵌合する内外挿入壁21a,21bと、外筒本体17aの上端面に下面を当接させるキャップ本体21cとを有してなる。キャップ本体21cの中央部には円形の挿通孔が形成され、該挿通孔を通じて内筒18の下部が外筒17内に同軸に挿入される。
図4を併せて参照し、内筒18は、前記傾斜方向に沿う例えば丸型鋼管からなる内筒本体18aを主になり、外筒17に対して前記傾斜方向に沿って往復動可能とされる。内筒18の外径は、左右方向では前記ガイドキャップ21の内外挿入壁21a,21b間の間隙と略同一とされ、傾斜前後方向では外筒本体17aの前後壁23a,23b間の間隙と略同一とされる。内筒18は、その外面を内外挿入壁21a,21b及び前後壁23a,23bの内面に摺接させることで、外筒17に対して傾斜することなく平行に往復動可能とされる。
内筒18の上端部には、その外周を巻回し締め付ける帯状鋼板からなるクランプ24が一体的に取り付けられる。クランプ24の巻回部前側には、前記支持ステー15のクランプ結合部15bが例えばスポット溶接により結合され、もってスクリーン本体13が左右内筒18に一体的に取り付けられる。
図3を参照し、ハンドルケース26は例えば樹脂製とされ、略方形状の中空断面形状を有して左右に延びる。ハンドルケース26の左右端部下側には、左右内筒18の上端部内に挿入、嵌合可能な左右ケース下突部27がそれぞれ形成されると共に、該左右ケース下突部27よりも左右内側には、前記左右クランプ24の左右内側に位置する締結部24aにボルト24b等により共締め可能な左右結合フランジ28がそれぞれ形成される。ハンドルケース26は、左右ケース下突部27を左右内筒18の上端部内にそれぞれ挿入、嵌合させた状態で、左右結合フランジ28を左右クランプ24の締結部24aにそれぞれ共締め固定することで、左右脚部16と一体的に組み立てられて前記門形の支持フレーム14を構成する。
ハンドルケース26には、後述のロック部材41による内外筒17,18間の往復動の規制を解除可能な操作ハンドル31が上下動可能に支持される。操作ハンドル31は、ハンドルケース26の左右中央(スクリーン本体13及び支持フレーム14の上部の左右中央)に位置するハンドル本体31aと、該ハンドル本体31aを支持して左右に延びる架設部31bとを有してなる。ハンドル本体31aは正面視逆台形状をなし、その非操作時(解放時、下方移動時)には上部のみをハンドルケース26内に入り込ませて下部はハンドルケース26下壁の開口からハンドルケース26外(下方)に突出させ、操作時(上方移動時、図7(b)参照)には概ね全体をハンドルケース26内に入り込ませる。ハンドル本体31aの上縁部は、例えば架設部31bの左右中央部に一体に結合される。
図7を参照し、架設部31bは、その左右端部に正面視で上下に長い長円状のガイド孔32aを有し、該ガイド孔32aにハンドルケース26の左右側部内に立設されたガイドピン32bが上下に相対移動可能に挿通され、該ガイドピン32bに対するガイド孔32aの遊び分だけ操作ハンドル31がハンドルケース26に対して上下動可能とされる。架設部31bにおけるガイド孔32aよりも左右内側の部位には、ハンドルケース26の下部との間に介設された例えば引張コイルバネ33によるバネ力が付与され、もって操作ハンドル31全体が下方に向けて付勢される。操作ハンドル31は、前記非操作時には引張コイルバネ33の付勢力により下降(図7(a)参照)し、前記操作時には引張コイルバネ33の付勢力に抗して上昇する(図7(b)参照)。
操作ハンドル31におけるガイド孔32aよりも左右外側の部位には、ハンドルケース26の左右端部内に収容された第一リンク部材34の左右内側の端部が係合する。
第一リンク部材34は、その長手方向中間部がハンドルケース26内に立設された前記傾斜前後方向に沿う支持軸35に回動可能に支持される。第一リンク部材34における支持軸35よりも左右内側に位置する部位(内側部)の先端部には、正面視で前記長手方向に長い長円状の係合孔36aが形成され、該係合孔36aには操作ハンドル31の左右端部に立設された係合ピン36bが挿通され、もって操作ハンドル31の上下動に伴い第一リンク部材34が前記支持軸35回りに揺動可能とされる。第一リンク部材34の内側部は、操作ハンドル31の非操作時には左右方向と略平行とされ、操作ハンドル31の操作時には左右内側ほど上方に位置するように傾斜する。このような第一リンク部材34の揺動による支持軸35と係合ピン36bとの間の距離の変化は、該係合ピン36bに対する係合孔36aの遊び分で吸収される。
第一リンク部材34における支持軸35よりも左右外側に位置する部位(外側部)は、前記内側部よりも比較的短く形成され、その先端部には内筒18内に挿通された第二リンク部材37の上端部が連結ピン36cを介して揺動可能に連結される。第一リンク部材34の外側部は、操作ハンドル31の非操作時には左右方向と略平行とされ、操作ハンドル31の操作時には左右外側ほど下方に位置するように傾斜する。このような第一リンク部材34の揺動により、操作ハンドル31の非操作時には第二リンク部材37が上方に移動し、操作ハンドル31の操作時には第二リンク部材37が下方に移動する。
第二リンク部材37は、内筒18内を概ね前記傾斜方向に沿って延びる細長のもので、内筒18内に十分な遊びをもって挿通され、該内筒18内で軸方向及び径方向に移動可能とされる。第二リンク部材37の上端部は、内筒18の上端よりも上方に突出してハンドルケース26内に臨み、該ハンドルケース26内で第一リンク部材34の外側部に連結される。
一方、第二リンク部材37の下端部は、内筒18の下端部38よりも下方に突出して外筒17内に臨み、該外筒17内において例えば鉄鋼製のロック部材41に例えば溶接により結合される。
図5を併せて参照し、ロック部材41は、例えば内筒18の外径と同等の前後幅及び左右幅を有する角柱状のもので、内筒18と軸方向を平行にして配置され、その上端面を内筒18の下端面に当接可能とされ、かつ第二リンク部材37の移動に伴い内外筒17,18に対して軸方向及び径方向に移動可能とされる。
ここで、内筒18の下端面及びロック部材41の上端面は、例えば左右外側ほど上方に位置するように傾斜した傾斜面42a,42bとされ、これら各傾斜面42a,42bが互いに当接した状態で、ロック部材41及び内筒18の軸方向が互いに平行になる。
ロック部材41は第二リンク部材37の下端部に固定されることから、操作ハンドル31の非操作時には第二リンク部材37と共に上方に移動し、操作ハンドル31の操作時には第二リンク部材37と共に下方に移動する。
そして、操作ハンドル31の非操作時には、該操作ハンドル31への付勢力により第二リンク部材37及びロック部材41が上方に移動する側に付勢される。このとき、ロック部材41に対する上方への付勢力は、その上端の傾斜面42bが内筒18下端の傾斜面42aに当接することで、該各傾斜面42a,42bに垂直な成分と平行な成分とに分けられる。
すなわち、操作ハンドル31の非操作時には、ロック部材41がその上端の傾斜面42bを内筒18下端の傾斜面42aに押し付けつつ、各傾斜面42a,42bに平行な分力により該各傾斜面42a,42bに沿って斜め上左右外側に移動し、その左右外側の側部(外側部)43を外筒17の左右外側の側壁(外側壁)22bの内面に圧接させる。
ロック部材41における比較的上下幅の広い外側部43は、例えばローレット加工がなされて(細かなギザギザ形状が形成されて)摩擦係数を増加させた摩擦接触面43aを形成する。この摩擦接触面43aが、操作ハンドル31の非操作時に外筒17の外側壁22bの内面に圧接することで、内外筒17,18間の往復動が強固に規制されて脚部16が所定長さに保たれ、スクリーン本体13の昇降が規制されてスクリーン高さが固定される。
一方、操作ハンドル31の操作時には、第二リンク部材37及びロック部材41が下方に移動し、該ロック部材41上端の傾斜面42bが内筒18下端の傾斜面42aから離間する。すると、前記各傾斜面42a,42bに平行な分力が発生しなくなり、ロック部材41の外側部43が外筒17内面への圧接状態から解放される。これにより、内外筒17,18間の往復動の規制が解除されて脚部16が伸縮可能となり、スクリーン本体13の昇降の規制が解除されてスクリーン高さが可変となる。
スクリーン高さの調整は操作ハンドル31を操作したままで行い、スクリーン本体13を所望の高さとした後に操作ハンドル31の操作を解除する(解放する)ことで、スクリーン本体13を前記所望の高さ(昇降状態)に保持してスクリーン高さの調整が完了する。このような簡単な構造及び操作により、スクリーン高さを無段階に調整可能である。
図7を参照し、第二リンク部材37下部の左右外側には、正面視台形状のリンク側突出部45が設けられる。一方、内筒18下部の左右外側の内面には、正面視三角形状の内筒側突出部46が設けられる。
リンク側突出部45は、操作ハンドル31の非操作時には内筒側突出部46の直ぐ上方に位置し、これらの傾斜辺同士が前記傾斜上下方向で互いに隣接する。
そして、操作ハンドル31の操作時には、第二リンク部材37の下降に伴いリンク側突出部45が内筒側突出部46に上方から乗り上げ、第二リンク部材37の下部をロック部材41と共に左右内側に移動させる。これにより、ロック部材41の外側部43が外筒17内面への圧接状態から解放されると共に、該外側部43が外筒17内面から離間することとなり、内外筒17,18間の往復動の規制が確実に解除される。
図3を参照し、左右脚部16の下端部(ピボット部材17b)と車体側支持フレーム19との間には、該車体側支持フレーム19に対する左右脚部16の傾動を規制する左右傾動ロック機構51がそれぞれ設けられる。
図2を併せて参照し、傾動ロック機構51は、前記支持壁19aと一体形成されるベース部52と、外筒17に対して左右方向で移動可能に保持される移動部材53と、ベース部52に設けられて移動部材53を選択的に係合させて脚部16の傾動を規制する複数の規制孔54とを有してなる。
ベース部52は左右方向に直交する板状をなし、側面視で支持壁19aから斜め上後方(脚部16の傾動範囲)に向けて広がる扇状に形成される。ベース部52の斜め上後部には、脚部16の傾動軌跡に沿って並ぶ複数(二つ)の規制孔54が形成される。
図6,8を参照し、移動部材53は左右方向に沿う円柱状をなし、脚部16の外筒17のピボット部材17bに穿設された保持孔55内に往復動可能に挿入される。移動部材53は、例えば保持孔55とキー及びキー溝(不図示)を介して係合し、その左右内側の端部(内側端部)を保持孔55から突出させた状態(図8(a)参照)と、該内側端部を保持孔55内に入り込ませた状態(図8(b)参照)との間で往復動可能とされる。外筒17の外側壁22bの下端部にはその下方に延出する延出部56が連設され、該延出部56の下端部が保持孔55よりも下方においてピボット部材17bの外側部にボルト56aにより固定される。この延出部56により、保持孔55の左右外側の開口が閉塞される。保持孔55内であって延出部56と移動部材53との間には例えば圧縮コイルバネ57が縮設され、該圧縮コイルバネ57のバネ力により移動部材53が左右内側に向けて付勢される。
なお、図13は、脚部16の外筒17の下端部を延長し、該下端部の左右内側の側壁22aに移動部材53を挿入する孔55’を形成すると共に、前後壁23a,23bの内面には左右方向に沿うガイドレール53aを設け、かつ移動部材53の前後にはガイド溝53bを設け、該ガイド溝53b及びガイドレール53aの係合により移動部材53の左右の往復動をガイドするようにした変形例を示す。
ベース部52はピボット部材17bの左右内側に隣接しており、このベース部52の各規制孔54には左右内側に移動した移動部材53の内側端部が選択的に挿入、嵌合する。この移動部材53が各規制孔54の何れかに係合することで、脚部16ひいてはスクリーン本体13の傾動が規制され、もってスクリーン角度が所定の角度に固定される。
図8を参照し、第二リンク部材37の下端部はロック部材41を貫通してその下方(スクリーン下降側)に突出する。この突出部分は、正面視で左右外側ほど上方に位置するように傾斜した傾斜辺58aを有する突出片58とされる。突出片58は、前記傾斜前後方向に直交する板状をなし、この突出片58を挿通可能とするスリット状の挿通孔59が、移動部材53の中間部に貫通形成される(図6参照)。
突出片58は、操作ハンドル31を操作した状態で(図8(a)参照)、内筒18及びスクリーン本体13等と共に最下降位置まで下降した際に、移動部材53の挿通孔59にその上方から挿入される(図8(b)参照)。このとき、突出片58の前記傾斜辺58aが挿通孔59の左右外側の端部に摺接し、突出片58の挿通孔59への挿入と共に移動部材53を圧縮コイルバネ57の付勢力に抗して左右外側に移動させ、その内側端部をベース部52の規制孔54から離脱する。これにより、移動部材53のベース部52に対する係合が解除され、支持フレーム14及びスクリーン本体13をピボット軸19b回りに傾動可能となる。
突出片58は、内筒18及びスクリーン本体13等を最下降位置から所定量上昇させる、あるいは内筒18及びスクリーン本体13等が最下降位置にあっても操作ハンドル31の操作を解除することで、第二リンク部材37と共に所定量上昇して挿通孔59から離脱する。すると、移動部材53の内側端部が各規制孔54の何れかに係合するまで移動可能な状態に戻り、この状態で移動部材53が各規制孔54の何れかと同軸位置になると、該規制孔54に移動部材53が係合して支持フレーム14及びスクリーン本体13の傾動が規制される。すなわち、各規制孔54の位置に応じてスクリーン角度を段階的に調整可能となる。
スクリーン角度の調整後には、再度操作ハンドル31を操作してスクリーン高さを所望の高さに調整すればよい。このように、単一レバーを用いてスクリーン高さ及びスクリーン角度の調整を行うことで、乗員に対する風防効果を簡単かつ広範囲に調整可能となる。
以上説明したように、上記実施例における自動二輪車1のウインドスクリーン装置12は、スクリーン本体13を昇降可能としたものであって、前記スクリーン本体13を車体側に昇降可能に支持する左右一対の脚部16を備え、該左右脚部16の下端部は前記車体側に取り付けられ、該左右脚部16には、前記スクリーン本体13の昇降を規制する左右ロック部材41がそれぞれ設けられるものにおいて、前記スクリーン本体13の上部には、前記左右脚部16の上端部間に渡ってこれらに支持される単一の操作ハンドル31が設けられ、該操作ハンドル31の操作により、前記左右ロック部材41が前記スクリーン本体13の昇降の規制を解除する側に作動するものである。
この構成によれば、単一の操作ハンドル31の操作により左右ロック部材41によるスクリーン本体13の昇降の規制を同時に解除でき、スクリーン高さの調整を簡単な操作で行うことができる。また、操作ハンドル31をスクリーン本体13の上部に設けて車体側から離間させることで、スクリーン本体13が下降しきった場合にも操作ハンドル31の操作性が良好に確保され、当該装置の利便性を向上させることができる。
また、上記ウインドスクリーン装置12は、前記操作ハンドル31のハンドル本体31aが、前記スクリーン本体13の左右中央に配置されることで、左右ロック部材41に均等かつバランスよく操作力を付与でき、左右ロック部材41によるスクリーン本体13の昇降の規制解除を容易かつ確実に行うことができる。
さらに、上記ウインドスクリーン装置12は、前記操作ハンドル31は、前記左右脚部16の上端部間に架設されたハンドルケース26に動作可能に支持されることで、ハンドルケース26を左右脚部16の上端部間の補強部材として機能させつつ、該ハンドルケース26を操作ハンドル31操作時の把持部としても利用することができ、操作ハンドル31の操作性を向上させることができる。
さらにまた、上記ウインドスクリーン装置12は、前記操作ハンドル31には、その操作に前記左右ロック部材41を連動させる第一及び第二リンク部材34,37が連結されると共に、該リンク部材34,37は、前記ハンドルケース26及び脚部16の内部に収容されることで、操作ハンドル31と左右ロック部材41とを連動させるリンク部材34,37が外部に露出しなくなり、該リンク部材34,37を雨水や埃等の外乱から保護すると共に外観性を向上させることができる。
さらに、上記ウインドスクリーン装置12は、前記左右脚部16が、それぞれ前記車体側に傾動可能に取り付けられると共に、該左右脚部16と車体側との間には、該左右脚部16の傾動を規制する左右傾動ロック機構51がそれぞれ設けられ、前記スクリーン本体13が所定の昇降位置(最下降位置)にあるときに、前記左右傾動ロック機構51が前記左右脚部16の傾動の規制を解除するものである。
この構成によれば、操作ハンドル31を操作してスクリーン本体13を所定の昇降位置とした後に、該スクリーン本体13を左右脚部16と共に傾動させてスクリーン角度を調整することができる。すなわち、操作ハンドル31をスクリーン角度調整用の操作子としても利用できると共に、スクリーン高さと共にスクリーン角度を調整可能としてより一層風防効果を高めることができる。
さらにまた、上記ウインドスクリーン装置12は、前記内筒18における前記外筒17内に臨むスクリーン下降側の端部(下端部38)に突出片58が設けられ、前記外筒17のスクリーン下降側の端部(ピボット部材17b)と車体側支持フレーム19との間には前記傾動ロック機構51が設けられ、前記傾動ロック機構51は、前記車体側に固定されて前記外筒17と傾動軸方向(左右方向)で隣接するベース部52と、前記外筒17に傾動軸方向で移動可能に保持される移動部材53と、前記ベース部52に設けられて前記移動部材53を選択的に係合させて前記脚部16の傾動を規制する複数の規制孔54とを有してなり、前記移動部材53は、前記規制孔54に係合する側に付勢されると共に、前記スクリーン本体13が最下降位置にあるときには、前記突出片58が前記移動部材53に係合してこれを前記付勢力に抗して移動させ、前記移動部材53と規制孔54との係合を解除して前記脚部16の傾動の規制を解除するものである。
この構成によれば、操作ハンドル31を操作してスクリーン本体13を最下降位置とすることで、左右傾動ロック機構51によるスクリーン本体13の傾動の規制を解除でき、スクリーン本体13を左右脚部16と共に傾動させてスクリーン角度を調整することができる。
次に、この発明の第二実施例について図9〜12を参照して説明する。
この実施例のウインドスクリーン装置112は、上記第一実施例のものに対して、スクリーン本体13の昇降を規制するべく支持フレーム114の左右脚部116に設けた左右ロック機構141が、前記左右脚部116の内筒118に設けた保持孔118b内に前記外筒17の内面側に移動可能に保持される球状部材142と、外筒17の内面に設けられて前記球状部材142を選択的に係合させて内外筒17,118間の往復動を規制する複数の規制孔143とを有してなる点を主に異なるもので、前記実施例と同一部分に同一符号を付してその説明を省略する。
図9,10を参照し、支持フレーム114の左右脚部116は、その下部を構成する前記外筒17及び上部を構成する内筒118を主になり、これらが互いに往復動することで伸縮可能である。
内筒118は、前記内筒本体18aの下端部に末端部材118aを一体的に結合してなる。末端部材118aは外筒17内に臨み、該末端部材118aに前記保持孔118bが形成される。
保持孔118bは、その一端が末端部材118aの左右内側の側面に開口し、該開口から左右外側に延びた後に上方に屈曲して延びる。末端部材118aの上部には、後述のリンク部材137の下端部を挿通可能なガイド孔144が形成され、該ガイド孔144を通じて前記保持孔118bが内筒118内に連通する。保持孔118bの前記一端開口は、外筒17の左右内側の側壁(内側壁)22aの内面に近接して設けられる。
操作ハンドル31は、その架設部31bにおける前記ガイド孔32aよりも左右外側の部位に、左右外側に延びるリンク連結部136を有し、該リンク連結部136に、内筒118内に挿通されたリンク部材137の上端部が連結される。すなわち、第二実施例では前記第一リンク部材34を用いず、操作ハンドル31と内筒118内のリンク部材137とを直接連結する。
そして、操作ハンドル31の操作時にはリンク部材137が上方に移動し、操作ハンドル31の非操作時にはリンク部材137が下方に移動する。
リンク部材137は、内筒118内を概ね前記傾斜方向に沿って延びる細長のもので、内筒118内に十分な遊びをもって挿通され、該内筒118内で軸方向及び径方向に移動可能とされる。リンク部材137の上端部は、内筒118の上端よりも上方に突出してハンドルケース26内に臨み、該ハンドルケース26内で操作ハンドル31のリンク連結部136に連結される。
一方、リンク部材137の下端部は、前記ガイド孔144を通じて保持孔118b内に臨み、該保持孔118b内の球状部材142に操作ハンドル31からの付勢力を付与する。
保持孔118bは、球状部材142の外径よりもやや大きい内径を有し、その長手方向に沿うように球状部材142を移動可能である。球状部材142は、保持孔118bの長手方向に沿うように複数(二つ)並設され、これらの内の前記ガイド孔144側のものが、その上方からリンク部材137の下端が当接して下方に付勢される。
保持孔118bの左右外側には、左右外側ほど上方に位置するように傾斜した傾斜面118cが形成され、リンク部材137により下方に付勢された球状部材142は、前記傾斜面118cに沿って斜め下左右内側に移動し、前記一端開口側の球状部材142を該開口から突出させるように付勢する。
図11を併せて参照し、外筒17の内側壁22aには、前記一端開口側の球状部材142を選択的に係合可能な複数(四つ)の規制孔143が設けられる。そして、操作ハンドル31の非操作時には、操作ハンドル31と共にリンク部材137が下方に付勢され、前記一端開口側の球状部材142が各規制孔143の何れかに係合するべく付勢され、内外筒17,118間の往復動ひいてはスクリーン本体13の昇降が規制される。
一方、操作ハンドル31の操作時には、操作ハンドル31と共にリンク部材137が上方に移動し、前記球状部材142の規制孔143への係合が解除可能となり、内外筒17,118の往復動ひいてはスクリーン本体13の昇降の規制が解除される。
この状態で内外筒17,118を往復動させてスクリーン本体13を昇降させた後、操作ハンドル31の操作を解除すれば、前記球状部材142が付勢された状態に戻り、この状態で球状部材142が各規制孔143の何れかと側面視で重なると、該規制孔143に球状部材142が係合して内外筒17,118間の往復動ひいてはスクリーン本体13の昇降が規制される。このように、スクリーン高さを各規制孔143の位置に応じて段階的に調整可能である。
末端部材118aの下部には、前記突出片58と同様の傾斜辺119aを有する突出片119の上端部が一体的に結合される。
図12を参照し、突出片119は、内筒118及びスクリーン本体13等と共に最下降位置まで下降した際に、移動部材53の挿通孔59にその上方から挿入され、該移動部材53を圧縮コイルバネ57の付勢力に抗して左右外側に移動させ、その内側端部をベース部52の規制孔54から離脱させる。これにより、移動部材53のベース部52に対する係合が解除され、支持フレーム114及びスクリーン本体13をピボット軸19b回りに傾動可能となる。
以上説明したように、上記実施例におけるウインドスクリーン装置112は、スクリーン本体13を支持する左右脚部116に昇降規制用の左右ロック機構141がそれぞれ設けられるものにおいて、前記スクリーン本体13の上部に前記左右脚部116の上端部間に渡って設けた単一の操作ハンドル31の操作により前記左右ロック機構141が昇降規制を解除することで、第一実施例と同様、単一の操作ハンドル31の操作によりスクリーン高さの調整を容易に行うことができると共に、スクリーン本体13が下降しきった場合にも操作ハンドル31の操作性を確保して当該装置の利便性を向上させることができる。
また、上記ウインドスクリーン装置112は、前記操作ハンドル31は、前記左右脚部116の上端部間に架設されたハンドルケース26に動作可能に支持されることで、ハンドルケース26を左右脚部116の上端部間の補強部材として機能させつつ、該ハンドルケース26を操作ハンドル31操作時の把持部としても利用することができ、操作ハンドル31の操作性を向上させることができる。
さらに、上記ウインドスクリーン装置112は、前記操作ハンドル31には、その操作に前記左右ロック機構141を連動させるリンク部材137が連結されると共に、該リンク部材137は、前記ハンドルケース26及び脚部116の内部に収容されることで、操作ハンドル31と左右ロック機構141とを連動させるリンク部材137が外部に露出しなくなり、該リンク部材137を雨水や埃等の外乱から保護すると共に外観性を向上させることができる。
また、上記ウインドスクリーン装置112は、左右脚部116と車体側との間に左右傾動ロック機構51がそれぞれ設けられ、前記スクリーン本体13が所定の昇降位置(最下降位置)にあるときに前記左右傾動ロック機構51が傾動規制を解除することで、操作ハンドル31をスクリーン角度調整用の操作子としても利用できると共に、スクリーン高さと共にスクリーン角度を調整可能としてより一層風防効果を高めることができる。
さらに、上記ウインドスクリーン装置112は、前記内筒118における前記外筒17内に臨むスクリーン下降側の端部(末端部材118a)に突出片119が設けられ、前記スクリーン本体13が最下降位置にあるときには、前記突出片119が前記傾動ロック機構51の移動部材53に係合し規制孔54との係合を解除させて前記脚部116の傾動の規制を解除することで、操作ハンドル31を操作してスクリーン本体13を最下降位置とすることで、左右傾動ロック機構51によるスクリーン本体13の傾動の規制を解除でき、スクリーン本体13を左右脚部116と共に傾動させてスクリーン角度を調整することができる。
そして、上記ウインドスクリーン装置112は、前記左右脚部116が、前記スクリーン本体13の昇降方向に沿って延びて前記車体側に傾動可能に取り付けられる外筒17と、該外筒17内に往復動可能に挿入されて前記スクリーン本体13が取り付けられる内筒118とを有してなり、前記左右ロック機構141は、前記内筒118に前記外筒17の内面側に移動可能に保持される球状部材142と、前記外筒17の内面に設けられて前記球状部材142を選択的に係合させて前記内外筒17,118間の往復動を規制する複数の規制孔143とを有してなり、前記操作ハンドル31は、自身に作用する付勢力を前記リンク部材137を介して球状部材142に伝達可能であり、該付勢力により前記球状部材142が前記規制孔143に係合して前記内外筒17,118間の往復動を規制すると共に、前記付勢力に抗して前記操作ハンドル31を操作することで、前記球状部材142と規制孔143との係合を解除して前記内外筒17,118間の往復動の規制を解除するものである。
この構成によれば、操作ハンドル31の非操作時(解放時)には、その付勢力により左右ロック機構141を内外筒17,118間の往復動を規制する側すなわちスクリーン本体13の昇降を規制する側に作動させると共に、操作ハンドル31の操作時には、左右ロック機構141を内外筒17,118間の往復動の規制を解除する側すなわちスクリーン本体13の昇降の規制を解除する側に作動させることとなり、簡単な操作でスクリーン高さを調整することができる。
なお、この発明は上記実施例に限られるものではなく、例えば、ベース部52の規制孔54(及び第二実施例における外筒17の規制孔143)が、移動部材53(及び球状部材142)を係合させる溝や凹部等であってもよい。また、該係合部の数を増やしてより多段階にスクリーン角度(及びスクリーン高さ)を調整可能としてもよい。さらに、当該装置をステアリング系ではなく車体フレーム6等に固定的に支持するようにしてもよい。
そして、上記実施例における構成はこの発明の一例であり、自動二輪車に限らず三輪又は四輪の鞍乗り型車両にも適用できることはもちろん、部品構成や構造、形状、大きさ、数及び配置等を含め、当該発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能であることはいうまでもない。
この発明の実施例における自動二輪車の左側面図である。 上記自動二輪車のウインドスクリーン装置周辺の左側面図である。 図2のE矢視図(ウインドスクリーン装置の正面図)である。 図3にA−A断面図である。 図3のB−B断面図である。 図3のC−C断面図である。 図3の要部拡大図であり、(a)は操作ハンドルの非操作時、(b)は操作ハンドルの操作時をそれぞれ示す。 図3の他の要部拡大図であり、(a)は操作ハンドルの操作時であってスクリーン本体が最下降位置よりも上方にあるとき、(b)は操作ハンドルの操作時であってスクリーン本体が最下降位置にあるときをそれぞれ示す。 この発明の第二実施例における図3に相当する矢視図である。 第二実施例における図7に相当する要部拡大図であり、(a)は操作ハンドルの非操作時、(b)は操作ハンドルの操作時をそれぞれ示す。 図9のD矢視図である。 図8(b)に相当する要部拡大図である。 前記ウインドスクリーン装置の脚部下側の変形例を示す斜視図である。
符号の説明
1 自動二輪車(鞍乗り型車両)
12,112 ウインドスクリーン装置
13 スクリーン本体
16,116 左右脚部
17 外筒
17b ピボット部材(端部)
18,118 内筒
118a 末端部材(端部)
19 車体側支持フレーム(車体側)
26 ハンドルケース(ケース部材)
31 操作ハンドル(操作部材)
31a ハンドル本体(操作部)
34 第一リンク部材(リンク手段)
37 第二リンク部材(リンク手段)
38 下端部(端部)
41 左右ロック部材(左右ロック手段)
51 左右傾動ロック機構
52 ベース部
53 移動部材
54 規制孔(係合部)
58,119 突出片
137 リンク部材(リンク手段)
141 左右ロック機構(左右ロック手段)
142 球状部材
143 規制孔(球係合部)

Claims (6)

  1. スクリーン本体(13)を昇降可能とした鞍乗り型車両のウインドスクリーン装置であって、
    前記スクリーン本体(13)を車体側に昇降可能に支持する左右一対の脚部(16,116)を備え、
    該左右脚部(16,116)の下端部は前記車体側に取り付けられ、
    該左右脚部(16,116)には、前記スクリーン本体(13)の昇降を規制する左右ロック手段(41,141)がそれぞれ設けられる鞍乗り型車両のウインドスクリーン装置において、
    前記スクリーン本体(13)の上部には、前記左右脚部(16,116)の上端部間に渡ってこれらに支持される単一の操作部材(31)が設けられ、
    該操作部材(31)の操作により、前記左右ロック手段(41,141)が前記スクリーン本体(13)の昇降の規制を解除する側に作動し、
    前記左右脚部(16,116)は、それぞれ前記車体側に傾動可能に取り付けられると共に、該左右脚部(16,116)と車体側との間には、該左右脚部(16,116)の傾動を規制する左右傾動ロック機構(51)がそれぞれ設けられ、
    前記スクリーン本体(13)が所定の昇降位置にあるときに、前記左右傾動ロック機構(51)が前記左右脚部(16,116)の傾動の規制を解除することを特徴とする鞍乗り型車両のウインドスクリーン装置。
  2. 前記操作部材(31)の操作部(31a)は、前記スクリーン本体(13)の左右中央に配置されることを特徴とする請求項1に記載の鞍乗り型車両のウインドスクリーン装置。
  3. 前記操作部材(31)は、前記左右脚部(16,116)の上端部間に架設されたケース部材(26)に動作可能に支持されることを特徴とする請求項1又は2に記載の鞍乗り型車両のウインドスクリーン装置。
  4. 前記操作部材(31)には、その操作に前記左右ロック手段(41,141)を連動させるリンク手段(34,37,137)が連結されると共に、該リンク手段(34,37,137)は、前記ケース部材(26)及び脚部(16,116)の少なくとも一方の内部に収容されることを特徴とする請求項3に記載の鞍乗り型車両のウインドスクリーン装置。
  5. 前記左右脚部(116)は、前記スクリーン本体(13)の昇降方向に沿って延びる外筒と、該外筒内に往復動可能に挿入される内筒とを有してなり、
    前記左右ロック手段(141)は、前記内筒に前記外筒の内面側に移動可能に保持される球状部材(142)と、前記外筒の内面に設けられて前記球状部材(142)を選択的に係合させて前記内外筒間の往復動を規制する複数の球係合部(143)とを有してなり、
    前記操作部材(31)は、自身に作用する付勢力を前記球状部材(142)に伝達可能であり、該付勢力により前記球状部材(142)が前記球係合部(143)に係合して前記内外筒間の往復動を規制すると共に、前記付勢力に抗して前記操作部材(31)を操作することで、前記球状部材(142)と球係合部(143)との係合を解除して前記内外筒間の往復動の規制を解除することを特徴とする請求項1から4の何れかに記載の鞍乗り型車両のウインドスクリーン装置。
  6. 前記左右脚部(16,116)は、前記スクリーン本体の昇降方向に沿って延びて前記車体側に傾動可能に取り付けられる外筒と、該外筒内に往復動可能に挿入されて前記スクリーン本体(13)が取り付けられる内筒とを有してなり、
    前記内筒における前記外筒内に臨むスクリーン下降側の端部には突出片(58,119)が設けられ、
    前記外筒のスクリーン下降側の端部と車体側との間には前記傾動ロック機構(51)が設けられ、
    前記傾動ロック機構(51)は、前記車体側に固定されて前記外筒と傾動軸方向で隣接するベース部(52)と、前記外筒に傾動軸方向で移動可能に保持される移動部材(53)と、前記ベース部(52)に設けられて前記移動部材(53)を選択的に係合させて前記脚部(16,116)の傾動を規制する複数の係合部(54)とを有してなり、
    前記移動部材(53)は、前記係合部(54)に係合する側に付勢されると共に、前記スクリーン本体(13)が最下降位置にあるときには、前記突出片(58,119)が前記移動部材(53)に係合してこれを前記付勢力に抗して移動させ、前記移動部材(53)と係合部(54)との係合を解除して前記脚部(16,116)の傾動の規制を解除することを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の鞍乗り型車両のウインドスクリーン装置。
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