JP7024380B2 - 燃料電池システム - Google Patents

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Description

本発明は、燃料電池システムに関する。
従来、この種の燃料電池システムにおいて、システムで用いられる流体の流量を計測するものが知られている。例えば、特許文献1には、燃料電池と、水蒸気改質により燃料を改質する改質器と、改質器を加熱するバーナ燃焼器と、バーナ燃焼器に空気を送る空気供給装置と、空気の供給流量を計測する流量計測器と、バーナ燃焼器による加熱温度を計測する温度計測器と、流量計測器の計測値(指示値)に基づいて空気供給装置を制御する制御装置と、を備える燃料電池システムが記載されている。この燃料電池システムでは、バーナ燃焼器の燃焼による加熱温度と、空気供給装置による空気の供給流量との対応関係に基づいて、温度計測器の計測値に対応する供給流量に近付くように流量計測器の計測値を補正することで、空気供給装置によって供給される空気の供給流量を精度よく調節するものとしている。
また、このような流体の流量を計測する計測器として、熱式流量センサを用いるものが知られている。例えば、特許文献2には、配管内の流体の温度を計測する第1の温度センサと、配管の温度を計測する第2の温度センサとを備え、第1および第2の温度センサにより計測される流体の温度と配管の温度との温度差に基づいて、熱式流量センサの計測値を補正するものとしている。
特開2010-218887号公報 特開2004-93180号公報
ところで、上述したような燃料電池システムでは、特許文献1のように空気の供給流量を計測するものに限られず、改質器の水蒸気改質に必要とされる水の供給流量を計測するものもあり、その計測のために特許文献2のように熱式流量センサを用いることもある。しかしながら、特許文献2のように、第1および第2の温度センサにより計測される流体の温度と配管の温度との温度差に基づいて流量センサの計測値を補正するものでは、各温度センサの計測誤差が重なると流量センサの計測値の補正を精度よく行うことができない場合があり、その場合には水の流量制御を適切に行うことができなくなってしまう。
本発明は、燃料電池システムにおいて改質に必要とされる水の流量を熱式流量センサで精度よく計測して水の流量制御を適切に行うことを主目的とする。
本発明は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明の燃料電池システムは、水素を含む改質ガスと酸素を含む酸化剤ガスとに基づいて発電する燃料電池を備える燃料電池システムであって、原燃料ガスを改質して前記改質ガスを生成する改質器と、前記改質器の改質に用いられる水を貯留する水タンクと、水配管を通して前記水タンク内の水を前記改質器側へ送る水ポンプと、前記水配管における前記水ポンプの下流側に設けられ前記水配管を通る水の流量を計測する熱式流量センサと、前記水配管における前記水ポンプと前記熱式流量センサとの間に設けられ前記水配管を通る水を一時的に貯留する金属製のバッファータンクと、前記熱式流量センサにより計測される水の流量に基づいて前記水ポンプを駆動制御する制御装置と、を備えることを要旨とする。
本発明の燃料電池システムでは、水タンク内の水を水ポンプにより水配管を通して改質器側へ送るものとなっており、水配管には、水ポンプの下流側に水の流量を計測する熱式流量センサが設けられ、水ポンプと熱式流量センサとの間に水を一時的に貯留する金属製のバッファータンクが設けられている。また、熱式流量センサにより計測される水の流量に基づいて水ポンプを駆動制御する。ここで、熱式流量センサでは、計測対象の流体である水を加熱した際の水の流れ方向に生じる温度分布を計測することで水の流量を計測している。このため、熱式流量センサの雰囲気温度と、計測対象の水の水温との乖離(温度差)が大きくなると、その温度の乖離の影響を受けて水の温度分布が変化して計測する流量の誤差が大きくなる場合がある。本発明では、金属製のバッファータンクに水を一時的に貯留することで、水温を雰囲気温度に近付けた状態で熱式流量センサにより水量を計測するから、雲域温度との乖離による計測誤差を抑えることができる。これにより、改質に必要とされる水の流量を熱式流量センサで精度よく計測して水の流量制御を適切に行うことができる。
本発明の燃料電池システムにおいて、前記バッファータンクは、前記水配管の延在方向に沿って筒状に延在するように形成されているものとしてもよい。こうすれば、水配管を配設するスペースに沿ってバッファータンクを効率よく配置することが可能となる。また、バッファータンクの表面積を大きくしてバッファータンク内に貯留されている水に周囲の熱が伝わりやすくすることができるから、雰囲気温度と、計測対象の水の水温との乖離をより抑制することができる。
この態様の本発明の燃料電池システムにおいて、前記バッファータンクは、軸方向が鉛直方向となるように設けられ、下側に水が流入する流入口が形成されると共に上側に水が流出する流出口が形成されるものとしてもよい。こうすれば、バッファータンク内に貯留されている間に温められた水が上側へ移動して流出口から流出することになる。このため、バッファータンク内に貯留されている間に温められて雰囲気温度との乖離が小さくなった水を流出させることができるから、水の流量をより精度よく計測することができる。
本発明の燃料電池システムにおいて、前記バッファータンクを加熱可能なヒータを備えるものとしてもよい。こうすれば、熱式流量センサの雰囲気温度と、計測対象の水の水温との乖離が大きい場合でも、ヒータでバッファータンクを加熱することにより温度の乖離を抑制することが可能となる。
この態様の本発明の燃料電池システムにおいて、前記バッファータンク内の水の温度を直接または間接に取得する水温取得部と、前記熱式流量センサの周囲の雰囲気温度を直接または間接に取得する雰囲気温度取得部と、を備え、前記制御装置は、前記水温取得部により取得される水の温度と、前記雰囲気温度取得部により取得される雰囲気温度との乖離が所定範囲内に収まるように前記ヒータの加熱を制御するものとしてもよい。こうすれば、熱式流量センサの計測誤差をより確実に抑えることができる。
燃料電池システム10の構成の概略を示す構成図である。 改質水供給装置50の構成の概略を示す構成図である。 変形例の改質水供給装置50Bの構成の概略を示す構成図である。 温度差解消制御の一例を示すフローチャートである。 補機温度と雰囲気温度Taの時間変化の一例を示す説明図である。
次に、本発明を実施するための形態について説明する。
図1は燃料電池システム10の構成の概略を示す構成図であり、図2は改質水供給装置50の構成の概略を示す構成図である。燃料電池システム10は、図1に示すように、発電を行う発電ユニット20や、発電ユニット20からの熱により加熱された湯水を貯留する貯湯タンク80、システム全体を制御する制御装置90などを備え、これらが直方体状の燃料電池ケース12に収容されている。なお、燃料電池システム10は、発電ユニット20により発電された電力を図示しない住宅の家電製品などに供給可能であり、貯湯タンク80に貯留された湯水を図示しない住宅の浴槽などに供給可能である。
発電ユニット20は、図1に示すように、発電モジュール30と、原燃料ガス供給装置40と、エア供給装置45と、改質水供給装置50と、排熱回収装置70とを備える。
発電モジュール30は、改質水を気化して水蒸気を生成する気化器32と、天然ガスやLPガスなどの原燃料ガスを水蒸気改質により改質する改質器34と、改質ガスと酸化剤ガスとの供給を受けて発電する燃料電池スタック36などを有する。気化器32と改質器34と燃料電池スタック36は、断熱性材料により形成された箱型のモジュールケース31内に収容されている。モジュールケース31内には、燃料電池スタック36の起動や、気化器32における水蒸気の生成、改質器34における水蒸気改質反応に必要な熱を供給するために、燃料電池スタック36を通過した燃料オフガス(アノードオフガス)と酸化剤オフガス(カソードオフガス)とを燃焼させる燃焼部38が設けられている。
原燃料ガス供給装置40は、ガス供給源1と気化器32とを接続する原燃料ガス供給管41を有する。原燃料ガス供給管41には、ガス供給源1側から順に、ガス供給弁42やガスポンプ43、図示しない脱硫器などが設けられており、ガス供給弁42を開弁した状態でガスポンプ43を駆動することにより、ガス供給源1からの原燃料ガスを脱硫して気化器32へ供給する。
エア供給装置45は、外気と連通するフィルタ47と燃料電池スタック36とを接続するエア供給管46を有する。エア供給管46には、エアブロワ48が設けられており、エアブロワ48を駆動することにより、フィルタ47を介して吸入したエアを燃料電池スタック36へ供給する。
改質水供給装置50は、改質水を貯蔵する改質水タンク53と気化器32とを接続する改質水供給管51を有する。改質水タンク53は、燃料電池ケース12の底部に配置されており、改質水供給管51は上下方向に延びるものとなっている。この改質水タンク53には、改質水ポンプ52が設けられており、改質水ポンプ52を駆動することにより改質水タンク53内の改質水を汲み上げて改質水供給管51を介して気化器32(改質器34側)へ供給する。
また、改質水供給管51には、図2に示すように、改質水ポンプ52よりも下流側に改質水供給管51を通る改質水の単位時間あたりの流量を計測する熱式流量センサ54と、熱式流量センサ54と改質水ポンプ52との間に熱式流量センサ54に隣接するように配置され改質水供給管51を流れる改質水を一時的に貯留するバッファータンク55とが設けられている。熱式流量センサ54は、計測対象の流体に熱を供給しその熱によって流体の流れ方向に生じる温度分布に基づいて流体の流量を計測するものである。バッファータンク55は、銅やステンレスなどの金属素材で外径よりも高さの大きな円筒状に形成されており、表面積を比較的大きくとることができるものとなっている。また、バッファータンク55は、軸方向が改質水供給管51の延在方向に沿って鉛直方向(上下方向)に延在するように配置されている。バッファータンク55には、下端に改質水の流入口55aが設けられると共に上端に改質水の流出口55bが設けられており、下端の流入口55aから改質水が流入し、一時的に貯留された後、上端の流出口55bから流出する。バッファータンク55は、流入した改質水が流出するまでに数十分程度かかる程度の容量、例えば燃料電池システム10が定格出力で定常運転する際に改質水供給管51を通る改質水が20分~30分程度以上貯留される容量となっている。熱式流量センサ54は、バッファータンク55に一時的に貯留されて流出口55bから流出した改質水の流量を計測する。なお、発電モジュール30(燃焼部38)からの熱により熱式流量センサ54の周囲の雰囲気温度は例えば60度以上などの比較的高い温度となる場合がある。
排熱回収装置70は、循環ポンプ72の駆動により貯湯タンク80の貯湯水を循環させる循環配管71と、循環配管71内の貯湯水と燃焼部38からの燃焼排ガスとの間で熱交換を行う熱交換器73とを有する。燃焼部38からの燃焼排ガスは、熱交換により水蒸気成分が凝縮され、凝縮された水(凝縮水)が凝縮水供給管74を介して改質水タンク53に回収される。凝縮水供給管74には図示しない水精製器が設けられており、水精製器により精製(浄化)された水が改質水タンク53に回収される。また、残りの排気ガス(ガス成分)は、排気ガス排出管75を介して外気へ排出される。
なお、本実施形態では、原燃料ガス供給装置40やエア供給装置45、改質水供給装置50、排熱回収装置70などの補機が図示しない補機室に収容されている。補機室には、室内の温度を計測する温度センサ95が設けられている。温度センサ95により計測された補機温度(補機室内温度)は、制御装置90に入力される。
制御装置90は、燃料電池システム10に要求される要求電力により発電するように原燃料ガス供給装置40とエア供給装置50と改質水供給装置55とを制御する。また、入力した要求電力によっては定格出力で定常運転するように運転制御される。具体的には、制御装置90は、まず、上記要求電力と燃料電池スタック36の発電電力との偏差に基づいてフィードバック制御により燃料電池スタック36が出力すべき出力電流である電流指令を設定する。次に、設定した電流指令に基づいて目標ガス流量、目標エア流量および目標水量を設定する。そして、設定した目標ガス流量と、図示しない流量センサにより計測されるガス流量との偏差に基づくフィードバック制御により、必要な原燃料ガスが供給されるように原燃料ガス供給装置40のガスポンプ43を制御する。また、設定した目標エア流量と、図示しない流量センサにより計測されるエア流量との偏差に基づくフィードバック制御により、必要なエアが供給されるようにエア供給装置45のエアブロワ48を制御する。また、設定した目標水量と、熱式流量センサ54により計測される水量との偏差に基づくフィードバック制御により、必要な改質水が供給されるように改質水供給装置50の改質水ポンプ52を制御する。
ここで、上述したように改質水の供給流量を熱式流量センサ54を用いて測定しており、熱式流量センサ54の雰囲気温度は、外気温度や燃料電池システム10の運転状態による影響を受けて変動することになる。熱式流量センサ54の雰囲気温度と、改質水供給管51の改質水の水温との乖離(温度差)が大きくなると、計測対象の流体に熱を供給した際の流体の温度分布にも影響が及ぶ場合がある。その場合、熱式流量センサ54の計測値と本来の流量との誤差(ずれ)が大きくなり、その誤差を含む計測流量に基づいて上述した改質水のフィードバック制御が行われるから、改質水を適切に供給することができなくなって発電モジュール30の発電効率の低下などを招くことがある。これに対して、本実施形態では、改質水供給管51にバッファータンク55が設けられており、熱式流量センサ54はバッファータンク55に一時的に貯留された改質水の流量を計測する。改質水はバッファータンク55に貯留されている間に雰囲気温度によって温められるため、熱式流量センサ54の雰囲気温度と、改質水の水温との乖離を小さくすることができる。また、バッファータンク55は、伝熱性の高い金属素材で構成されているため、バッファータンク55に貯留されている改質水を雰囲気温度に近付け易くすることができる。これにより、温度の乖離に起因して熱式流量センサ54の計測値に大きな計測誤差が生じるのを抑制して改質水ポンプ52のフィードバック制御を適切に行うことができる。
以上説明した実施形態の燃料電池システム10は、改質水タンク53内の改質水を改質水ポンプ52により改質水供給管51を通して改質器34側(気化器32)へ送るものとなっており、改質水供給管51には、改質水ポンプ52の下流側に改質水の流量を計測する熱式流量センサ54が設けられ、改質水ポンプ52と熱式流量センサ54との間にバッファータンク55が設けられている。このバッファータンク55に改質水を一時的に貯留することで、水温を熱式流量センサ54の雰囲気温度に近付けた状態で、熱式流量センサ54により改質水の水量を計測することができるから、雰囲気温度との乖離による計測誤差が過大となるのを抑えることができる。
また、バッファータンク55は、改質水供給管51の延在方向に沿って円筒状に延在するように形成されているから、バッファータンク55を効率よく配置することができる。また、バッファータンク55を円筒状として表面積を比較的大きくとることにより、バッファータンク55の周囲の熱が改質水に伝わり易くして、熱式流量センサ54の雰囲気温度と、改質水の水温との乖離をより抑制することができる。
また、バッファータンク55は、軸方向が鉛直方向となるように設けられ、下側に改質水の流入口55aが形成されると共に上側に改質水の流出口55bが形成されるから、貯留されている間に温められた改質水が上側へ移動して流出口55bから流出することになる。このため、バッファータンク55内に貯留されている間に雰囲気温度との乖離が小さくなった改質水の流量をより精度よく計測することができる。また、バッファータンク55は、熱式流量センサ54に隣接するように配置されているから、雰囲気温度との乖離が小さくなった状態を保ったまま改質水の流量を計測することができる。
実施形態では、バッファータンク55が円筒状に形成されるものとしたが、これに限られず、断面多角形状などの円筒状以外の筒状に形成されるものなどとしてもよい。また、バッファータンク55が軸方向が鉛直方向(上下方向)となるように配置され、下端に改質水の流入口55aが設けられると共に上端に改質水の流出口55bが設けられるものとしたが、これに限られず、下側に流入口55aが設けられると共に上側に流出口55bが設けられるものであればよい。あるいは、バッファータンク55の軸方向が水平方向となるように配置されるものとして、水平方向の一端側に流入口が設けられると共に他端側に流出口が設けられるものなどとしてもよい。
実施形態では、バッファータンク55が外径よりも高さが大きな筒状に形成されるものとしたが、これに限られず、外径と高さが略同じ大きさの筒状に形成されてもよいし、高さよりも外径が大きな筒状に形成されてもよい。あるいは、バッファータンク55が筒状に形成されるものに限られず、改質水供給管51を通る改質水を一時的に貯留可能であれば如何なる形状に形成されるものとしてもよい。
実施形態において、改質水ポンプ52を例えばギヤポンプなどモータ駆動のポンプとし、ポンプモータの回転方向を切り替えることで正逆両方向に水を送出可能としてもよい。即ち、改質水ポンプ52は、ポンプモータを正回転方向に駆動することにより改質水タンク53内の改質水を改質器34側へ向けて送ることができ、ポンプモータを逆回転方向に駆動することにより改質水供給管51内の改質水を改質水タンク53へ戻すことができる。また、燃料電池システム10を停止する際に改質水ポンプ52のポンプモータを逆回転方向に駆動することによりバッファータンク55内の改質水を改質水タンク53に容易に戻すことができるから、バッファータンク55内の改質水の凍結防止などを行う必要がないものとすることができる。
実施形態では、バッファータンク55内の改質水が雰囲気温度によって温められるものとしたが、これに限られるものではない。図3は変形例の改質水供給装置50Bの構成の概略を示す構成図である。変形例の改質水供給装置50Bは、実施形態と同じ構成に加えて、バッファータンク55内の改質水の水温であるバッファータンク水温Twを計測する水温センサ56と、バッファータンク55を加熱可能なタンクヒータ57とを備える。制御装置90には、水温センサ56により計測されたバッファータンク水温Twが入力される。また、制御装置90は、タンクヒータ57を制御してバッファータンク55内の改質水を加熱させることにより、熱式流量センサ54の雰囲気温度と、バッファータンク55内の改質水の水温との乖離をより小さくすることができる。なお、改質水供給装置50Bが改質水供給管51を加熱するヒータを備える場合、そのヒータ(一部)をタンクヒータ57と兼用して構成するものなどとしてもよい。
図4は温度差解消制御の一例を示すフローチャートである。このフローチャートは制御装置90により実行される。温度差解消制御が実行されると、制御装置90は、まずバッファータンク水温Twと、熱式流量センサ54の雰囲気温度Taとを取得する(S100)。ここで、図5は補機温度と雰囲気温度Taの時間変化の一例を示す説明図であり、燃料電池システム10の運転開始してからの時間と、補機温度および雰囲気温度Taの変化を示す。なお、補機温度は、上述した温度センサ95により計測される温度である。熱式流量センサ54は、補機室内に配置される各補機よりも発電モジュール30に近い位置に配置されるため、図示するように時間の経過と共に補機温度よりも高い温度まで上昇する。補機温度と雰囲気温度Taとの温度差ΔTは、運転開始から徐々に大きくなり、ある時間を過ぎると略一定で推移する。このため、制御装置90は、燃料電池システム10の運転時間と、補機温度と雰囲気温度Taとの温度差ΔTとの関係を予め求めて図示しないマップとして記憶部に記憶しておき、運転時間と温度センサ95からの補機温度とに基づいて雰囲気温度Taを取得することができる。なお、図5に示すように、雰囲気温度Taと外気温との温度差を予め求めておくことにより、外気温センサにより計測される外気温から雰囲気温度Taを取得するものなどとしてもよい。あるいは、熱式流量センサ54の雰囲気温度Taを計測するための専用の温度センサを設けておき、その温度センサから雰囲気温度Taを直接取得するものなどとしてもよい。
こうしてバッファータンク水温Twと雰囲気温度Taとを取得すると、制御装置90は、雰囲気温度Taをバッファータンク水温Twで除した温度比としての判定値が所定値α1を超えるか否かを判定する(S110)。所定値α1は、雰囲気温度Taとバッファータンク水温Twとの乖離が大きいために熱式流量センサ54の誤差が大きくなることを判定するための値として、例えば値1.2などに定められる。制御装置90は、S110で判定値が所定値α1を超えないと判定するとS100に戻り、判定値が所定値α1を超えると判定するとタンクヒータ57をONとしてバッファータンク55を加熱する(S120)。これにより、バッファータンク55内の改質水を加熱して、雰囲気温度Taとバッファータンク水温Twとの乖離を速やかに小さくすることができる。続いて、制御装置90は、S100と同様にバッファータンク水温Twと雰囲気温度Taとを取得し(S130)、雰囲気温度Taをバッファータンク水温Twで除した判定値が所定値α2未満であるか否かを判定する(S140)。所定値α2は、雰囲気温度Taとバッファータンク水温Twとの乖離が殆どなくなったことを判定するための値として、例えば値1.0などに定められる。制御装置90は、S140で判定値が所定値α2未満でないと判定するとS130に戻り、判定値が所定値α2未満であると判定するとタンクヒータ57をOFFとしバッファータンク55の加熱を終了して(S150)、S100に戻る。このようにタンクヒータ57の加熱を制御することにより、雰囲気温度Taとバッファータンク水温Twとの乖離(温度比)を所定範囲内に保つことができるから、熱式流量センサ54の計測誤差を抑えて改質水ポンプ52のフィードバック制御をより安定して行うことができる。
この変形例では、バッファータンク55内の改質水の水温であるバッファータンク水温Twを計測するための水温センサ56を設けたが、これに限られず、バッファータンク55内の改質水の水温を推定することなどにより間接的に取得するものなどとしてもよい。例えば、モジュールケース31内の温度からバッファータンク55内の改質水の水温を推定するものなどとしてもよい。
本実施形態の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係について説明する。本実施形態では、燃料電池スタック36が「燃料電池」に相当し、燃料電池システム10が「燃料電池システム」に相当し、気化器32が「気化器」に相当し、改質器34が「改質器」に相当し、改質水タンク53が「水タンク」に相当し、改質水供給管51が「水配管」に相当し、改質水ポンプ52が「水ポンプ」に相当し、熱式流量センサ54が「熱式流量センサ」に相当し、バッファータンク55が「バッファータンク」に相当し、制御装置90が「制御装置」に相当する。流入口55aが「流入口」に相当し、流出口55bが「流出口」に相当する。タンクヒータ57が「ヒータ」に相当する。水温センサ56からバッファータンク水温Twを取得する制御装置90が「水温取得部」に相当し、温度センサ95から雰囲気温度Taを取得する制御装置90が「雰囲気温度取得部」に相当する。
なお、本実施形態の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係は、本実施形態が課題を解決するための手段の欄に記載した発明を実施するための形態を具体的に説明するための一例であることから、課題を解決するための手段の欄に記載した発明の要素を限定するものではない。即ち、課題を解決するための手段の欄に記載した発明についての解釈はその欄の記載に基づいて行なわれるべきものであり、本実施形態は課題を解決するための手段の欄に記載した発明の具体的な一例に過ぎないものである。
以上、本発明を実施するための形態について説明したが、本発明はこうした実施形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明は、燃料電池システムの製造産業などに利用可能である。
1 ガス供給源、10 燃料電池システム、12 燃料電池ケース、20 発電ユニット、30 発電モジュール、31 モジュールケース、32 気化器、34 改質器、36 燃料電池スタック、38 燃焼部、40 原燃料ガス供給装置、41 原燃料ガス供給管、42 ガス供給弁、43 ガスポンプ、45 エア供給装置、46 エア供給管、47 フィルタ、48 エアブロワ、50,50B 改質水供給装置、51 改質水供給管、52 改質水ポンプ、53 改質水タンク、54 流量センサ、55 バッファータンク、55a 流入口、55b 流出口、56 水温センサ、57 タンクヒータ、70 排熱回収装置、71 循環配管、72 循環ポンプ、73 熱交換器、74 凝縮水供給管、75 排気ガス排出管、80 貯湯タンク、90 制御装置、95 温度センサ。

Claims (3)

  1. 水素を含む改質ガスと酸素を含む酸化剤ガスとに基づいて発電する燃料電池を備える燃料電池システムであって、
    原燃料ガスを改質して前記改質ガスを生成する改質器と、
    前記改質器の改質に用いられる水を貯留する水タンクと、
    水配管を通して前記水タンク内の水を前記改質器側へ送る水ポンプと、
    前記水配管における前記水ポンプの下流側に設けられ前記水配管を通る水の流量を計測する熱式流量センサと、
    前記水配管における前記水ポンプと前記熱式流量センサとの間に設けられ前記水配管を通る水を一時的に貯留する金属製のバッファータンクと、
    前記熱式流量センサにより計測される水の流量に基づいて前記水ポンプを駆動制御する制御装置と、
    前記バッファータンクを加熱可能なヒータと、
    前記バッファータンク内の水の温度を直接または間接に取得する水温取得部と、
    前記熱式流量センサの周囲の雰囲気温度を直接または間接に取得する雰囲気温度取得部と、
    を備え
    前記制御装置は、前記水温取得部により取得される水の温度と、前記雰囲気温度取得部により取得される雰囲気温度との乖離が所定範囲内に収まるように前記ヒータの加熱を制御する燃料電池システム。
  2. 請求項1に記載の燃料電池システムであって、
    前記バッファータンクは、前記水配管の延在方向に沿って筒状に延在するように形成されている
    燃料電池システム。
  3. 請求項2に記載の燃料電池システムであって、
    前記バッファータンクは、軸方向が鉛直方向となるように設けられ、下側に水が流入する流入口が形成されると共に上側に水が流出する流出口が形成される
    燃料電池システム。
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