JP7023184B2 - レーザ加工ヘッド及びレーザ切断加工方法 - Google Patents

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本発明は、例えば板状のワークのレーザ切断を行うレーザ加工ヘッド及びレーザ切断加工方法に関する。さらに詳細には、コリメーションレンズとして二重焦点のコリメーションレンズを使用したレーザ加工ヘッド及び二重焦点のコリメーションレンズを透過した外層光の焦点位置と内層光の焦点位置との光軸方向の位置的関係を、ワークの板厚に対応して調節して切断加工を行うレーザ切断加工方法に関する。
板状のワークのレーザ切断加工を行う場合、薄板の場合には集光レンズとして短焦点レンズを備えたレーザ加工ヘッドが使用される。そして、厚板のレーザ切断加工を行う場合には、長焦点レンズを備えたレーザ加工ヘッドが使用される。すなわち、ワークの板厚が変わると、適正の集光レンズを備えたレーザ加工ヘッドと交換することが行われている。したがって、種々の厚さのワークのレーザ切断を連続的に行う場合、能率向上を図る上において問題がある。
そこで、1つのレーザ加工ヘッドにおいて、厚さ3mm以下の薄板、厚さ3mm~12mm程度の中厚板及び厚さ12mm~20mm程度の厚板に対応して、レーザ光の集光径を適正に調節することが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許第5623455号公報
前記特許文献1に記載の構成は、特許文献1の図1,2に概略的に示されているように、レーザ光を出射する光ファイバの出射端に対向してレーザ光の広がり角を調整するための第1のレンズが備えられている。そして、この第1のレンズに対向してコリメータレンズ(本実施形態のコリメーションレンズと同様)が備えられている。さらに、コリメータレンズによって、平行光線化されたレーザ光を集光する集光レンズが備えられている。
上記構成において、集光レンズを定位置に保持した状態において、第1のレンズ及びコリメータレンズを光軸方向に位置調節することによって、集光レンズによって集光されるレーザ光の集光径を調節している。したがって、レーザ光の集光径を、ワークの板厚に応じて調節できるものである。また、前記構成においては、第1のレンズ及びコリメータレンズを定位置に保持して集光レンズを光軸方向に位置調節することにより、集光径を一定に保持して集光位置を調節する構成である。
したがって、特許文献1に記載の構成によれば、レーザ加工ヘッドを交換することなく、レーザ光の集光径及び集光位置を調節できることになる。
しかし、特許文献1に記載の構成においては、第1のレンズ、コリメータレンズ及び集光レンズが必要であり、レンズの数が多くなるという問題がある。また、第1のレンズ、コリメータレンズ及び集光レンズの各レンズを、光軸方向に個別に移動調節自在な構成としなければならず、構成が複雑になる、という問題がある。
本発明は、前述のごとき問題に鑑みてなされたもので、コリメーションレンズとして、二重焦点のコリメーションレンズを使用して、レンズの数を少なくし構成の簡素化を図ったものである。
したがって、本発明は、プロセスファイバーの出射端から出射されたレーザ光を平行光線化するコリメーションレンズと、コリメーションレンズを透過したレーザ光を集光してワークへ照射する集光レンズとを備えたレーザ加工ヘッドであって、
前記コリメーションレンズは、外周縁に備えたリング状の外側コリメーションレンズの内側に、内側コリメーションレンズを一体に備えた構成であり、外側コリメーションレンズの焦点距離は、内側コリメーションレンズの焦点距離よりも大である。
また、前記レーザ加工ヘッドにおいて、内側コリメーションレンズの直径は、内側コリメーションレンズの焦点位置とプロセスファイバーの出射端とを一致した位置に位置決めしたときに、出射端から出射されて広がるレーザ光を入射する直径にほぼ同じになるように形成してある。
また、前記レーザ加工ヘッドを使用してのレーザ切断加工方法であって、外側コリメーションレンズを透過したレーザ光の焦点位置を、内側コリメーションレンズを透過して一旦集光された後に広がる広がり角内に保持してワークのレーザ切断加工を行う。
また、前記レーザ切断加工方法において、集光レンズによって集光された焦点位置でのモード解析図をビームフォーカスモニタの表示画面に表示し、表示されたモード解析図の面積の98%を占める位置を基底位置とし、この基底位置からモード解析図の頂部までの中間位置を50%としたとき、基底位置におけるモード解析図の直径をD1とし、中間位置の直径をD2としたとき、(D1-D2)/D2の値が1.00以下である。
本発明によれば、コリメーションレンズとして二重焦点のコリメーションレンズを使用するものである。したがって、集光レンズによって集光径及び集光位置を、コリメーションレンズを光軸方向に位置調節することによって、ワークの板厚に対応して調節することができる。よって、レンズの数を少なくでき、構成の簡素化を図ることができるものである。
本発明の実施形態に係るレーザ加工ヘッドの構成を概念的、概略的に示した構成説明図である。 集光レンズに対してコリメーションレンズを光軸方向に移動した場合に、ワーク表面に集光される作用説明図である。 レーザ光の集光位置におけるレーザ光の傾斜(テーパ)を示すモード傾斜比率とレーザ切断加工面との関係を示す説明図である。 モード傾斜比率の説明図である。 モード傾斜比率と集光レンズに対する入射ビーム径との関係を示す説明図である。
以下、図面を用いて本発明の実施形態に係るレーザ加工ヘッドについて説明するに、理解を容易にするために、レーザ加工ヘッドに備えた光学系について説明する。
図1を参照するに、本実施形態に係るレーザ加工ヘッド1は、プロセスファイバー3の出射端3Eから出射されたレーザ光LBを平行光線化するコリメーションレンズ5を備えている。さらに、レーザ加工ヘッド1には、前記コリメーションレンズ5を透過したレーザ光LBを集光してワークWへ照射する集光レンズ7を備えている。この集光レンズ7は、プラノコンベックスレンズ(平凸レンズ)から構成してある。そして、集光レンズ7は、レーザ加工ヘッド内で相対的に昇降可能で、常態では所定の位置に固定して備えられている。
前記コリメーションレンズ5は、二重焦点のコリメーションレンズである。より詳細には、コリメーションレンズ5は、外縁側に備えたリング状の外側コリメーションレンズ5Aの内側に、内側コリメーションレンズ5Bを一体に備えた構成である。さらに詳細には例えば、直径dより内側の入射面の曲率半径が直径dのより外側の入射面の曲率半径より小さくなっている。但し何れの入射面も凸レンズの作用をもつものであり、球面の中心は入射面より図において下方に位置する。
そして、コリメーションレンズ5は、基準位置9Aから集光レンズ7に近接する方向(プロセスファイバー3の出射端3Eから離反する方向)の厚板対応領域の一つである位置9B側へ移動可能に備えられている。また、コリメーションレンズ5は、前記基準位置9Aからプロセスファイバー3の出射端3Eに近接する方向(集光レンズ7から離反する方向)の薄板対応領域の一つである位置9C側へ移動可能に備えられている。
前記コリメーションレンズ5において、外側コリメーションレンズ5Aの焦点距離は、内側コリメーションレンズ5Bの焦点距離よりも大きくしてある。換言すれば、外側コリメーションレンズ5Aは、長焦点レンズに構成してある。そして、内側コリメーションレンズ5Bは短焦点レンズに構成してある。
コリメーションレンズ5において、内側コリメーションレンズ5Bの直径dは、コリメーションレンズ5を、基準位置9A(内側コリメーションレンズ5Bの焦点位置がプロセスファイバー3の出射端3Eとほぼ一致する位置)に位置決めしたときに、プロセスファイバー3の出射端3Eから出射されて広がるレーザ光LBの径と等しくなるように構成してある。したがって、コリメーションレンズ5を、基準位置9Aに位置決めすると、コリメーションレンズ5を透過したレーザ光LBは、内側コリメーションレンズ5Bの径dに等しい径の平行光線となるものである。そして、図2(b)に示すように、レーザ光LBはワーク載置面F上に載置した所定厚さの中板厚のワークWBの上面に集光されるものである。
なお、レーザ加工ヘッド1内で集光レンズ7を、光軸方向に位置調節することにより、集光位置PAは、ワークWBの上面、上面から離れた位置及びワークWBの内部の位置の所望位置に調節することができる。ところで、前記集光位置PAでのエネルギー分布を、フォーカスモニタによって観察すると、図2(b-1)に示すとおりであった。
既に理解されるように、コリメーションレンズ5を、前記基準位置9Aから厚板対応領域の一つである位置9Bの位置、すなわち、プロセスファイバー3の出射端3Eから基準位置9Aよりも離れる方向の位置に移動すると、図2(a)に示すように、プロセスファイバー3から出射されたレーザ光LBはより大きな直径となってコリメーションレンズ5に入射される。したがって、レーザ光LBは、コリメーションレンズ5における外側コリメーションレンズ5A及び内側コリメーションレンズ5Bに入射される。よって、コリメーションレンズ5を透過したレーザ光LBは、図2(a)に示すように、外層光11Aと内層光11Bに区分けして集光レンズ7に入射されることになる。
ここで、コリメーションレンズ5における外側コリメーションレンズ5Aは長焦点レンズに構成してあり、内側コリメーションレンズ5Bは短焦点レンズに構成してあるから、内層光11Bは、図2(a)に示すように、厚板のワークWAの表面の外側の集光位置PBに集光される。そして、集光位置PBを通過すると、内層光11Bは所定の広がり角でもって広がり(発散する)板金上で比較的大きな(図2(b)における板金上のスポット径より大きい)スポット径を有することになる。
そして、外側コリメーションレンズ5Aを透過した外層光11Aは、前記集光位置PBから広がる内層光11Bの広がり角内において集光することになる。この外層光11Aの集光位置PCは、ワークWAの内部に位置する。すなわち、内層光11Bの集光位置PBと外層光11Aの集光位置PCは、光軸方向に位置ずれした形態にある。そして、外層光11Aは、ワークWAの内部においては内層光11Bの発散角内に位置し、(概念上)ワークWAの切断面に直接接触するものではない。
したがって、コリメーションレンズ5を透過して、集光レンズ7によって集光されたレーザ光LBの集光部分(焦点位置)の集光径は大きなものであり、かつ集光部分の光軸方向の寸法(焦点深度)は大きなものである。よって、アシストガスによるドロスの排出性が向上するものであり、厚板の切断に適したモードとなるものである。なお、ワークWAの表面に対する集光位置PB,PCの位置は、レーザ加工ヘッド1を光軸方向に位置調節することにより、所望の位置関係に調節することができる。
すなわち、図2(a)に示すように、コリメーションレンズ5を厚板対応領域の位置9Bに位置決めすると、ワークWAを切断加工する部分のレーザ光LBのエネルギー分布は、厚板切断に適したモードとなるものである。なお、集光位置PBと集光位置PCとの間におけるワーク表面のエネルギー分布をフォーカスモニタによって観察すると、図2(a-1)に示すとおりであった。したがって、切断幅を広くしてワークWAの切断を行うことができる。
次に、コリメーションレンズ5を、前記基準位置9Aからプロセスファイバー3の出射端3E側の薄板対応領域の位置9Cへ位置決めすると、レーザ光LBは、内側コリメーションレンズ5Bの軸心側を透過する。この際、透過したレーザ光LBは、平行光線化されることなく、所定の広がり角を保持して透過する。
したがって、集光レンズ7に入射されるレーザ光LBの径は、コリメーションレンズ5を基準位置9A、厚板対応領域の位置9Bに位置決めしたときよりも大径となる。よって、集光レンズ7の焦点位置(集光位置)PDの集光径をより小さくすることができる。すなわち、コリメーションレンズ5を、薄板対応領域の位置9Cに位置決めすることによって、集光径をより小さくして薄板のワークWCの切断に適した形態となるものである。なお、焦点位置PDは、レーザ加工ヘッド1の位置を調節することにより、ワークWCの上面に対して所望の位置とすることができる。そして、焦点位置PDにおけるエネルギー分布は、フォーカスモニタによって観察すると、図2(c-1)に示すとおりであった。
以上のごとき説明から理解されるように、本実施形態においては、プロセスファイバー3の出射端3Eから出射されたレーザ光LBを平行光線化するためのコリメーションレンズ5は、リング状の長焦点レンズに構成した外側コリメーションレンズ5Aの内側に短焦点レンズに構成したコリメーションレンズ5Bを一体に備えた、二重焦点のコリメーションレンズ5に構成してある。そして、レーザ加工ヘッド1の定位置に備えた集光レンズ7に対してコリメーションレンズ5を光軸方向に位置調節可能に備えている。
すなわち、本実施形態においては、コリメーションレンズ5と、集光レンズ7を備えた簡単な構成でもって、コリメーションレンズ5を光軸方向に位置調節することにより、厚板のワークWA、中厚のワークWB及び薄板のワークWCに対応して集光径及び焦点深度を適正値に調節することができる。
ところで、前記構成において、厚板のワークWAのレーザ切断加工を行う場合、外層光11Aは内層光11Bの発散角内に位置する。したがって、ワークWAのレーザ切断加工を行う場合、内層光11Bの発散角の影響を受けることで厚板の加工に適した状態になる。そこで、コリメーションレンズ5の位置を9Bの位置から9Aの位置まで変化させて同じ材料(SS400板厚22mm)に対して、レーザ切断加工を行った。コリメーションレンズ5を位置9A,9Cに位置決めした場合には、板厚22mmのワークの切断は不可能であった。
ここで、ワークの切断可能性と面精度を確認するために、コリメーションレンズ5を位置9Bから位置9A側へ僅かに移動して切断加工を行った。
図3の写真は切断面精度の違いが現れやすい板厚22mmの切断面の上側約5mmの写真である。一番上がコリメーションレンズ5の位置が9Bの位置の状態で、真ん中がコリメーションレンズ5の位置が9Bの位置から少し9Aの位置に近づいた状態で、一番下がコリメーションレンズ5が9Bの位置からさらに9Aに近づいた位置の状態の写真である。
また、図3右部の写真はそれぞれ一番上と一番下の板厚22mmの断面全体に渡る写真であるがいずれも切断可能であることが確認できた。左部の写真で明らかなように厚板の加工ではコリメーションレンズ5が9Bの位置の状態である一番上の写真が切断面精度は良好で、コリメーションレンズ5が9Bの位置から遠ざかり9Aの位置に近づく状態になるに従い、切断面上側が粗くなる傾向であることが分かった。よって加工する厚板材料の板厚、材質に対してコリメーションレンズ5を9Aから9Bに位置を適宜変更することで、面粗度が良好なコリメーションレンズ5の位置を決定することができることになる。
そこで、ビームフォーカスモニタを用いて切断位置(集光位置PC)でのモード解析を行った。そして、図4に示すように、ビームフォーカスモニタの表示画面13において、モード解析図15の面積の98%を含む位置を基底位置17とし、この基底位置17における直径d(98%)をD1とした。そして、モード解析図15の頂部19と基底位置17との中間位置21における直径d(50%)をD2とした。ここで、(D1-D2)/D2の値を、モード傾斜比率と定義した。したがって、図4に示したモード解析において、モード傾斜比率は、(0.728-0.503)/0.503≒0.45となる。
ここで、コリメーションレンズ5の位置(9C、9A、9B)をそれぞれ移動させたときにおけるモード傾斜比率および特許文献1(特許第5623455号公報)の図1(A)、図1(B)、図1(C)に示すように薄板、中厚板、厚板用に変化させた時のモード傾斜比率の関係を、図5に示している。
このとき、厚さ3mm以下の薄板に対してコリメーションレンズ5を9C位置から9A位置寄の位置に、厚さ3mm~12mm程度の中厚板に対してコリメーションレンズ5を9A位置から僅かに9C位置寄りの位置から、9A位置から僅かに9B位置寄りの位置に、及び厚さ12mm~20mm程度の厚板に対応して、コリメーションレンズ5を僅かに9A位置寄りの位置から9B位置に移動させ、薄板から厚板まで切断できることを確認した。よってレンズ等の交換をすることなく薄板は従来通りの加工特性を維持しつつ厚板まで切断できる。
また、各切断板厚の面粗さを確認したが、特に厚板ではモード傾斜比率が小さくなるほど切断の面粗さは小さくなり、モード傾斜比率が大きくなるほど切断の面粗さは大きくなる傾向にあることが分かった。よって本件発明の構成においては厚板においては従来技術より面粗度が良好な加工を実現できる。なお厚板の切断においてはモード傾斜比率は1.0以下でより小さい方が切断面粗度においては望ましい。参考までに、従来構成のコリメーションレンズを9B位置に相当する位置に位置決めした場合には、図5の9B位置の上側に示すように、モード傾斜比率は1.0より大きなものである。
また薄板においては、モード傾斜比率の影響より、集光径の大きさの影響が大なので、集光径が小さければ高速で面粗度の良質な加工ができ、従来と同様の加工を実現できる。
すなわち、モード傾斜比率が大きくなることは、レーザ光がワークの切断に寄与している部分におけるレーザビームの外周面のテーパー角度が大きいことに相当するものである。したがって、ワークのレーザ切断面は、ワーク表面に対して傾斜面となり易いものである。よって、モード傾斜比率を小さく保持して、二重焦点のコリメーションレンズを光軸方向に位置調節することで、ワークの板厚に対応した加工が容易に実現できる。
以上のごとき説明から理解されるように、本実施形態によれば、レーザ加工ヘッド1に備えたコリメーションレンズ5を、二重焦点のコリメーションレンズの構成としたから、ワークが薄板、中厚板、厚板の場合であっても、容易に対応可能であり、前述したごとき問題を解消し得るものである。
また、本実施形態によれば、コリメーションレンズ5が二重焦点のコリメーションレンズであることにより、モード傾斜比率をより小さくすることができ厚板ワークの切断面粗度のよい切断がより容易になるものである。
なお、本発明は、前述したごとき実施形態のみに限るものではなく、適宜の変更を行うことにより、その他の形態でもって実施可能である。すなわち、モード傾斜比率を演算する際、ビームフォーカスモニタの表示画面に表示されたモード解析図の98%を占める位置を基底位置とした。しかし、基底位置は、98%を占める位置に限ることなく、他の位置にすることも可能である。また、モード解析図の基底位置と頂部との中間位置を選択してモード傾斜比率を求めた。しかし、中間位置に限ることなく、基底位置寄りの位置又は頂部寄りの位置を選択することも可能である。
1 レーザ加工ヘッド
3 プロセスファイバー
5 コリメーションレンズ
5A 外側コリメーションレンズ
5B 内側コリメーションレンズ
7 集光レンズ
9A 基準位置
9B 厚板対応位置
9C 薄板対応位置
11A 外層光
11B 内層光
13 表示画面
15 モード解析図
17 基底位置
19 頂部
21 中間位置

Claims (4)

  1. プロセスファイバーの出射端から出射されたレーザ光を平行光線化するコリメーションレンズと、コリメーションレンズを透過したレーザ光を集光してワークへ照射する集光レンズとを備えたレーザ加工ヘッドであって、
    前記コリメーションレンズは、外周縁に備えたリング状の外側コリメーションレンズの内側に、内側コリメーションレンズを一体に備えた構成であり、外側コリメーションレンズの焦点距離は、内側コリメーションレンズの焦点距離よりも大であることを特徴とするレーザ加工ヘッド。
  2. 請求項1に記載のレーザ加工ヘッドにおいて、内側コリメーションレンズの直径は、内側コリメーションレンズの焦点位置とプロセスファイバーの出射端とを一致した位置に位置決めしたときに、出射端から出射されて広がるレーザ光を入射する直径に形成してあることを特徴とするレーザ加工ヘッド。
  3. 請求項1又は2に記載のレーザ加工ヘッドを使用してのレーザ切断加工方法であって、外側コリメーションレンズを透過したレーザ光の焦点位置を、内側コリメーションレンズを透過して一旦集光された後に広がる広がり角内に保持してワークのレーザ切断加工を行うことを特徴とするレーザ切断加工方法。
  4. 請求項3に記載のレーザ切断加工方法において、集光レンズによって集光された焦点位置でのモード解析図をビームフォーカスモニタの表示画面に表示し、表示されたモード解析図の面積の98%を占める位置を基底位置とし、この基底位置からモード解析図の頂部までの中間位置を50%としたとき、基底位置におけるモード解析図の直径をD1とし、中間位置の直径をD2としたとき、(D1-D2)/D2の値が1.00以下であることを特徴とするレーザ切断加工方法。
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