JP2019018233A - レーザ加工機 - Google Patents

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Abstract

【課題】レーザ光を板金の板厚方向の複数の位置に合焦させることができ、複数の焦点位置の間隔を可変させることができるレーザ加工機を提供する。【解決手段】レンズ31は、内周側に正の第1の焦点距離F1を有する第1のレンズ領域31aと、外周側に第1の焦点距離F1よりも短い正の第2の焦点距離F2を有する第2のレンズ領域31bとを有する。レンズ31は発散光のレーザ光を透過させる。レンズ31は光軸方向に移動自在に構成されている。集束レンズ34は、第1のレンズ領域31aより射出されたレーザ光を、加工対象の板金の板厚方向の第1の焦点位置に集束させ、第2のレンズ領域31bより射出されたレーザ光を、板金の板厚方向の第1の焦点位置よりも手前側の第2の焦点位置に集束させる。レンズ31を所定の位置に位置させることにより、第1の焦点位置と前記第2の焦点位置との距離が所定の距離に設定される。【選択図】図6

Description

本発明は、レーザ光によって金属の板(板金)を加工するレーザ加工機に関する。
レーザ発振器より射出されたレーザ光によって板金を切断または溶接したり、板金に対してマーキングを施したりするよう加工するレーザ加工機が普及している。特許文献1には、レーザ光を板金の板厚方向の複数の位置に合焦させて板金を加工することが記載されている。この加工方法によれば、厚板の切断が可能となったり、板金の切断品質を向上させたりすることができる。
国際公開第98/14302号
特許文献1においては、集束レンズまたは集束用のミラーの曲率を調整することによって、複数の焦点位置を実現している。従って、複数の焦点位置は集束レンズまたはミラーの形状で一意的に決まってしまう。それゆえ、特許文献1に記載の従来の手法では、複数の板厚の板金それぞれに適した複数の焦点位置とすることができない。
本発明は、レーザ光を板金の板厚方向の複数の位置に合焦させることができ、複数の焦点位置の間隔を可変させることができるレーザ加工機を提供することを目的とする。
本発明は、内周側に正の第1の焦点距離を有する第1のレンズ領域と、外周側に前記第1の焦点距離よりも短い正の第2の焦点距離を有する第2のレンズ領域とを有し、発散光のレーザ光を透過させる第1のレンズと、前記第1のレンズを光軸方向に移動させるための第1の移動機構と、前記第1の移動機構によって前記第1のレンズを光軸方向に移動させるよう駆動する第1の駆動部と、前記第1のレンズ領域より射出されたレーザ光を、加工対象の板金の板厚方向の第1の焦点位置に集束させ、前記第2のレンズ領域より射出されたレーザ光を、前記板金の板厚方向の前記第1の焦点位置よりも手前側の第2の焦点位置に集束させる集束レンズと、前記第1の駆動部を制御して前記第1のレンズを所定の位置に位置させることにより、前記第1の焦点位置と前記第2の焦点位置との距離を所定の距離に設定する制御装置とを備えることを特徴とするレーザ加工機を提供する。
本発明は、内周側に正の第1の焦点距離を有する第1のレンズ領域と、外周側に前記第1の焦点距離よりも短い正の第2の焦点距離を有する第2のレンズ領域とを有し、発散光のレーザ光を透過させる第1のレンズと、前記第1及び第2のレンズ領域より射出されたレーザ光が入射され、負の焦点距離を有する第2のレンズと、前記第2のレンズを光軸方向に移動させるための移動機構と、前記移動機構によって前記第2のレンズを光軸方向に移動させるよう駆動する駆動部と、前記第1のレンズ領域より射出され、前記第2のレンズを透過したレーザ光を、加工対象の板金の板厚方向の第1の焦点位置に集束させ、前記第2のレンズ領域より射出され、前記第2のレンズを透過したレーザ光を、前記板金の板厚方向の前記第1の焦点位置よりも手前側の第2の焦点位置に集束させる集束レンズと、前記駆動部を制御して前記第2のレンズを所定の位置に位置させることにより、前記第1の焦点位置と前記第2の焦点位置との距離を所定の距離に設定する制御装置とを備えることを特徴とするレーザ加工機を提供する。
本発明は、内周側に正の第1の焦点距離を有する第1のレンズ領域と、外周側に前記第1の焦点距離よりも長い正の第2の焦点距離を有する第2のレンズ領域とを有し、発散光のレーザ光を透過させる第1のレンズと、内周側に負の焦点距離を有する第3のレンズ領域と、外周側に入射面及び射出面双方が平面となっている平面領域とを有し、前記第3のレンズ領域は前記第1のレンズ領域より射出されたレーザ光を透過させ、前記平面領域は前記第2のレンズ領域より射出されたレーザ光を透過させる第2のレンズと、前記第2のレンズを光軸方向に移動させるための移動機構と、前記移動機構によって前記第2のレンズを光軸方向に移動させるよう駆動する駆動部と、前記第1のレンズ領域より射出され、前記第3のレンズ領域を透過したレーザ光を、加工対象の板金の板厚方向の第1の焦点位置に集束させ、前記第2のレンズ領域より射出され、前記平面領域を透過したレーザ光を、前記板金の板厚方向の前記第1の焦点位置と同じ位置または前記第1の焦点位置よりも手前側である第2の焦点位置に集束させる集束レンズと、前記駆動部を制御して前記第2のレンズを所定の位置に位置させることにより、前記第1の焦点位置と前記第2の焦点位置との距離を、0を含む所定の距離に設定する制御装置とを備えることを特徴とするレーザ加工機を提供する。
本発明は、内周側に正の第1の焦点距離を有する第1のレンズ領域と、外周側に前記第1の焦点距離よりも短い正の第2の焦点距離を有する第2のレンズ領域とを有し、発散光のレーザ光を透過させる第1のレンズと、内周側に入射面及び射出面双方が平面となっている平面領域と、外周側に正の焦点距離を有する第3のレンズ領域とを有し、前記平面領域は前記第1のレンズ領域より射出されたレーザ光を透過させ、前記第3のレンズ領域は前記第2のレンズ領域より射出されたレーザ光を透過させる第2のレンズと、前記第2のレンズを光軸方向に移動させるための移動機構と、前記移動機構によって前記第2のレンズを光軸方向に移動させるよう駆動する駆動部と、前記第1のレンズ領域より射出され、前記平面領域を透過したレーザ光を、加工対象の板金の板厚方向の第1の焦点位置に集束させ、前記第2のレンズ領域より射出され、前記第3のレンズ領域を透過したレーザ光を、前記板金の板厚方向の前記第1の焦点位置と同じ位置または前記第1の焦点位置よりも手前側である第2の焦点位置に集束させる集束レンズと、前記駆動部を制御して前記第2のレンズを所定の位置に位置させることにより、前記第1の焦点位置と前記第2の焦点位置との距離を、0を含む所定の距離に設定する制御装置とを備えることを特徴とするレーザ加工機を提供する。
本発明は、内周側に正の第1の焦点距離を有する第1のレンズ領域と、外周側に前記第1の焦点距離よりも長い正の第2の焦点距離を有する第2のレンズ領域とを有し、発散光のレーザ光を透過させる第1のレンズと、内周側に正の焦点距離を有する第3のレンズ領域と、外周側に入射面及び射出面双方が平面となっている平面領域とを有し、前記第3のレンズ領域は前記第1のレンズ領域より射出されたレーザ光を透過させ、前記平面領域は前記第2のレンズ領域より射出されたレーザ光を透過させる第2のレンズと、前記第2のレンズを光軸方向に移動させるための移動機構と、前記移動機構によって前記第2のレンズを光軸方向に移動させるよう駆動する駆動部と、前記第1のレンズ領域より射出され、前記第3のレンズ領域を透過したレーザ光を、加工対象の板金の板厚方向の第1の焦点位置に集束させ、前記第2のレンズ領域より射出され、前記平面領域を透過したレーザ光を、前記板金の板厚方向の前記第1の焦点位置と同じ位置または前記第1の焦点位置よりも手前側である第2の焦点位置に集束させる集束レンズと、前記駆動部を制御して前記第2のレンズを所定の位置に位置させることにより、前記第1の焦点位置と前記第2の焦点位置との距離を、0を含む所定の距離に設定する制御装置とを備えることを特徴とするレーザ加工機を提供する。
本発明のレーザ加工機によれば、レーザ光を板金の板厚方向の複数の位置に合焦させることができ、複数の焦点位置の間隔を可変させることができる。
第1実施形態のレーザ加工機の全体的な構成例を示す図である。 第1実施形態のレーザ加工機におけるコリメータユニットの詳細な構成例を示す図である。 第1実施形態のレーザ加工機における第1及び第2のレンズと集束レンズとを概念的に示し、複数の焦点位置の変化を説明するための図である。 第2実施形態のレーザ加工機における第1及び第2のレンズと集束レンズとを概念的に示し、複数の焦点位置の変化を説明するための図である。 第3実施形態のレーザ加工機における第1及び第2のレンズと集束レンズとを概念的に示し、複数の焦点位置の変化を説明するための図である。 第4実施形態のレーザ加工機における第1のレンズ及び集束レンズを概念的に示し、複数の焦点位置の変化を説明するための図である。 第5実施形態のレーザ加工機における第1及び第2のレンズと集束レンズとを概念的に示し、複数の焦点位置の変化を説明するための図である。 第6実施形態のレーザ加工機における第1及び第2のレンズと集束レンズとを概念的に示し、複数の焦点位置の変化を説明するための図である。 第7実施形態のレーザ加工機における第1及び第2のレンズと集束レンズとを概念的に示し、複数の焦点位置の変化を説明するための図である。
以下、第1〜第7実施形態のレーザ加工機について、添付図面を参照して説明する。第1〜第7実施形態のレーザ加工機において、同一の機能を有する部分には同一の符号を付し、その説明を省略することがある。
<第1実施形態>
図1において、レーザ加工機100は、レーザ光を生成して射出するレーザ発振器10と、レーザ加工ユニット20と、レーザ発振器10より射出されたレーザ光をレーザ加工ユニット20へと伝送するプロセスファイバ12とを備える。また、レーザ加工機100は、操作部40と、レーザ発振器10及びレーザ加工ユニット20を制御するNC装置50とを備える。NC装置50は、制御装置の一例である。
レーザ発振器10としては、レーザダイオードより発せられる励起光を増幅して所定の波長のレーザ光を射出するレーザ発振器、またはレーザダイオードより発せられるレーザ光を直接利用するレーザ発振器が好適である。レーザ発振器10は、例えば、固体レーザ発振器、ファイバレーザ発振器、ディスクレーザ発振器、ダイレクトダイオードレーザ発振器(DDL発振器)である。
レーザ発振器10は、波長900nm〜1100nmの1μm帯のレーザ光を射出する。ファイバレーザ発振器及びDDL発振器を例とすると、ファイバレーザ発振器は、波長1060nm〜1080nmのレーザ光を射出し、DDL発振器は、波長910nm〜950nmのレーザ光を射出する。
レーザ加工ユニット20は、加工対象の板金Wを載せる加工テーブル21と、門型のX軸キャリッジ22と、Y軸キャリッジ23と、Y軸キャリッジ23に固定されたコリメータユニット30とを有する。X軸キャリッジ22は、加工テーブル21上でX軸方向に移動自在に構成されている。Y軸キャリッジ23は、X軸キャリッジ22上でX軸に垂直なY軸方向に移動自在に構成されている。
コリメータユニット30は、プロセスファイバ12の射出端より射出した一点鎖線または実線で示すレーザ光が入射されるレンズ31(第1のレンズ)と、レンズ31より射出したレーザ光が入射されるレンズ32(第2のレンズ)とを有する。また、コリメータユニット30は、レンズ32より射出したレーザ光をX軸及びY軸に垂直なZ軸方向下方に向けて反射させるベンドミラー33と、ベンドミラー33で反射したレーザ光を集束させる集束レンズ34と、加工ヘッド35とを有する。
以上のように構成されるレーザ加工機100は、レーザ発振器10より射出されたレーザ光によって板金Wを加工する。板金Wの加工とは、板金Wの切断あるいは溶接、または、板金Wに対するマーキングのいずれであってもよい。
図2を用いて、コリメータユニット30の詳細な構成例を説明する。図2に示すように、レンズ31は、内周側に正の第1の焦点距離を有するレンズ領域31aと、外周側に第1の焦点距離よりも短い正の第2の焦点距離を有するレンズ領域31bとを有する。レンズ領域31aを第1のレンズ領域とすれば、レンズ領域31bは第2のレンズ領域である。レンズ31は、いわゆる両凸レンズである。
プロセスファイバ12の射出端12eより射出した発散光のレーザ光は、レンズ31に入射される。内周側の実線で示すレーザ光は、レンズ領域31aを透過し、外周側の一点鎖線で示すレーザ光はレンズ領域31bを透過する。
レンズ31は、レンズ31を光軸方向に移動自在とするための移動機構311に取り付けられている。駆動部312が移動機構311を駆動することによって、レンズ31は矢印で示すように光軸方向に移動する。
レンズ31より射出されたレーザ光は、負の焦点距離を有するレンズ32に入射される。レンズ32は、いわゆる両凹レンズである。レンズ32は、レンズ32を光軸方向に移動自在とするための移動機構321に取り付けられている。駆動部322が移動機構321を駆動することによって、レンズ32は、矢印で示すように光軸方向に移動する。
移動機構311及び321は、例えば、ギア、ベルト、ラック・ピニオン、ウォームギア、ボールねじ等のいずれか(またはこれらの任意の組み合わせ)でよく、駆動部312及び312は例えばモータである。NC装置50は、駆動部312を制御してレンズ31を移動させ、駆動部322を制御してレンズ32を移動させる。駆動部312及び322は、NC装置50以外の制御装置によって制御されてもよい。
レンズ31は、射出端12eからレンズ31までの距離がレンズ31(レンズ領域31a及び31b)の焦点距離以上となるように配置されている。よって、レンズ31は発散光を収束光に変換する。NC装置50は、レンズ31を、射出端12eからレンズ31までの距離がレンズ31(レンズ領域31a及び31b)の焦点距離以上となる範囲で光軸方向に移動させることができる。
仮にレンズ32が存在しないとすると、レンズ31のレンズ領域31bより射出された収束光は所定の位置を集束点として集束する。レンズ32を、その集束点よりレンズ31側に、レンズ32の焦点距離と同じ距離だけずらした位置(基準位置)に配置させれば、一点鎖線で示すように、レンズ32はレンズ領域31bより射出された収束光を平行光に変換する。レンズ領域31aの第1の焦点距離はレンズ領域31bの第2の焦点距離よりも長いため、実線で示すように、レンズ32はレンズ領域31aより射出された収束光を発散光に変換する。
レンズ32より射出されるレーザ光のビーム径は、レンズ31より射出される収束光の収束角に応じて変化する。よって、レンズ31及びレンズ32は、ビーム径を可変させることができる。
ベンドミラー33は、入射されたレーザ光の進行方向を下方へと折り曲げ、集束レンズ34に入射させる。集束レンズ34は、実線で示す発散光のレーザ光を板金Wの板厚方向の第1の焦点位置に集束させ、一点鎖線で示す平行光のレーザ光を第1の焦点位置よりも手前側の第2の焦点位置に集束させる。このように、コリメータユニット30は、レーザ光を板金Wの板厚方向の2つの異なる位置に合焦させることができる。
コリメータユニット30は、X軸キャリッジ22及びY軸キャリッジ23によってX軸方向及びY軸方向に任意に移動自在であるから、加工ヘッド35より射出されるレーザ光を板金Wに照射する位置をX軸方向及びY軸方向に任意に移動させることができる。
以上のように、第1実施形態のレーザ加工機100は、レンズ31及び32を備え、レンズ31及び32が光軸方向に移動自在に構成されている。レンズ31は、内周側に正の第1の焦点距離を有するレンズ領域31aと、外周側に第1の焦点距離よりも短い正の第2の焦点距離を有するレンズ領域31bとを有する。
よって、第1実施形態のレーザ加工機100によれば、板金Wに第1及び第2の焦点位置を有するレーザ光を照射して板金Wを加工することができる。後述するように、第1実施形態のレーザ加工機100によれば、第1及び第2の焦点位置を可変させて、第1の焦点位置と第2の焦点位置との間の距離を可変することができる。
図3を用いて、第1実施形態のレーザ加工機100において、レンズ31及び32の位置に応じて、第1及び第2の焦点位置と、第1の焦点位置と第2の焦点位置との間の距離がどのように変化するかを説明する。図3においては、ベンドミラー33を省略して、光軸が一直線となるように、レンズ31及び32と集束レンズ34を配置した状態を概念的に示している。
図3に示すように、レンズ31のレンズ領域31a、レンズ領域31b、集束レンズ34、レンズ32の焦点距離をそれぞれF1、F2、F3、F4とする。図3の(a)は、図2と同様に、レンズ31とレンズ32とを互いに近付けた状態を示している。このとき、レンズ32より射出されるレーザ光のビーム径は太くなり、第1の焦点位置と第2の焦点位置との間の距離はΔd1となる。
図3の(b)は、図3の(a)の状態から、レンズ31を射出端12e側に移動させ、レンズ32をレンズ31から離れるように移動させた状態を示している。このとき、レンズ32より射出されるレーザ光のビーム径は細くなり、第1の焦点位置と第2の焦点位置との間の距離は距離Δd1よりも長いΔd2となる。後述する理由により、図3の(b)における第1及び第2の焦点位置における集束径は、図3の(a)におけるそれよりも大きくなる。
図3の(a)における焦点距離F1と焦点距離F4との合成焦点距離は、図3の(b)における焦点距離F1と焦点距離F4との合成焦点距離よりも長くなる。集束径は、(焦点距離F3)÷合成焦点距離により決まるため、内周側のレンズ領域31aを透過するレーザ光の集束径は図3の(a)よりも図3の(b)の方が大きくなる。同様に、図3の(a)における焦点距離F2と焦点距離F4との合成焦点距離は、図3の(b)における焦点距離F2と焦点距離F4との合成焦点距離よりも長くなり、外周側のレンズ領域31bを透過するレーザ光の集束径も図3の(a)よりも図3の(b)の方が大きくなる。
NC装置50は、駆動部312及び322を制御してレンズ31及び32を適宜の位置に移動させることにより、第1の焦点位置と第2の焦点位置との間の距離を所定の距離に設定することができる。
図3の(a)の状態は距離Δd1が短く、集束径が小さいから、薄板の板金Wを加工するのに好適である。図3の(b)の状態は距離Δd2が長く、集束径が大きいから、厚板の板金Wを加工するのに好適である。第1実施形態のレーザ加工機100によれば、複数の板厚の板金Wそれぞれに適した複数の焦点位置とすることができる。
図3において、焦点距離F1〜F4をそれぞれ83.5mm、83mm、190mm、−126mmとすると、距離Δd1は4mm、距離Δd2は9mmとなる。図3の(a)において、第1の焦点位置の集束径は120μm、第2の焦点位置の集束径は125μmとなる。図3の(b)において、第1の焦点位置の集束径は240μm、第2の焦点位置の集束径は280μmとなる。なお、図3の(b)におけるレンズ31とレンズ32との間の距離は、図3の(a)におけるそれと比較して49mm長い。
図3において(a)と(b)とでは、板金Wに照射されるレーザ光の第1の焦点位置の位置が異なり、第2の焦点位置の位置も異なる。図3に示すように、集束レンズ34を移動させるための移動機構341及び移動機構341を駆動する駆動部342を設けて、集束レンズ34を移動自在に構成してもよい。NC装置50が駆動部342を制御して集束レンズ34を移動させ、第1及び第2の焦点位置を板金Wの板厚方向に可変できるように構成してもよい。
<第2実施形態>
第2実施形態のレーザ加工機100は、図1におけるレンズ31を図4に示すレンズ31Bに置換した構成を有する。レンズ31Bは、レンズ領域31a及び31bと、レンズ領域31aとレンズ領域31bとの間に設けられ、第1の焦点距離よりも短く、第2の焦点距離より長い正の焦点距離を有するレンズ領域31cとを有する。レンズ領域31cは、第3のレンズ領域である。図4に示すように、レンズ領域31cの焦点距離をF1.5とする。
図4の(a)及び(b)におけるレンズ31Bとレンズ32との位置関係は、図3の(a)及び(b)におけるレンズ31とレンズ32との位置関係と同じである。
集束レンズ34は、レンズ領域31cより射出して、レンズ32を透過した破線で示すレーザ光を、板金Wの板厚方向の第1の焦点位置よりも手前側で第2の焦点位置よりも奥側の第3の焦点位置に集束させる。図4の(a)において、第2の焦点位置と第3の焦点位置との間の距離はΔd1.5となる。図3の(b)において、第2の焦点位置と第3の焦点位置との間の距離は距離Δd1.5よりも長いΔd2.5となる。
第2実施形態のレーザ加工機100によれば、第1の焦点位置と第2の焦点位置との間に第3の焦点位置を設けることができるので、板金Wの板厚方向における第1の焦点位置と第2の焦点位置との間のレーザパワー不足を補うことが可能となる。
第2実施形態のレーザ加工機100においても、移動機構341及び駆動部342を設けて、NC装置50が駆動部342を制御して集束レンズ34を移動させ、第1〜第3の焦点位置を板金Wの板厚方向に可変できるように構成してもよい。
<第3実施形態>
第3実施形態のレーザ加工機100は、第1実施形態のレーザ加工機100と同様の構成であるが、レンズ31を移動させず、レンズ32を移動させる構成を有する。従って、第3実施形態のレーザ加工機100においては、移動機構311及び駆動部312は省略可能である。
図5を用いて、第3実施形態のレーザ加工機100において、レンズ32の位置に応じて、第1及び第2の焦点位置と、第1の焦点位置と第2の焦点位置との間の距離がどのように変化するかを説明する。
図5の(a)は、レンズ32をレンズ31に対する上記の基準位置よりもレンズ31側に近付けた位置に位置させた状態を示している。このとき、レンズ32より射出されるレーザ光は発散光となる。図5の(a)においては、第1の焦点位置と第2の焦点位置との間の距離はΔd3となる。
図5の(b)は、図5の(a)の状態から、レンズ32をレンズ31から離れるように移動させて、レンズ32がレンズ31に対する基準位置に位置している状態を示している。このとき、レンズ領域31bより射出されてレンズ32を透過する一点鎖線で示すレーザ光は平行光となる。図5の(b)においては、第1の焦点位置と第2の焦点位置との間の距離は距離Δd3よりも長いΔd4となる。
図5の(c)は、図5の(b)の状態から、レンズ32をレンズ31からさらに離れるように移動させた状態を示している。このとき、レンズ32より射出されるレーザ光は収束光となる。図5の(c)においては、第1の焦点位置と第2の焦点位置との間の距離は距離Δd4よりも長いΔd5となる。
図5の(b)における第1及び第2の焦点位置における集束径は、図5の(a)におけるそれよりも大きくなる。図5の(c)における第1及び第2の焦点位置における集束径は、図5の(b)におけるそれよりも大きくなる。
NC装置50は、駆動部322を制御してレンズ32を適宜の位置に移動させることにより、第1の焦点位置と第2の焦点位置との間の距離を所定の距離に設定することができる。
第3実施形態のレーザ加工機100によれば、複数の板厚の板金Wそれぞれに適した複数の焦点位置とすることができる。第3実施形態のレーザ加工機100によれば、レンズ31を移動させる構成が不要となり、第1実施形態のレーザ加工機100よりも構成を簡略化することができる。
第3実施形態のレーザ加工機100においても、移動機構341及び駆動部342を設けて、NC装置50が駆動部342を制御して集束レンズ34を移動させ、第1及び第2の焦点位置を板金Wの板厚方向に可変できるように構成してもよい。第3実施形態のレーザ加工機100において、レンズ31の代わりに、図4に示すレンズ31Bを用いてもよい。レンズ31Bを用いれば、第2実施形態と同様の効果を奏する。
<第4実施形態>
第4実施形態のレーザ加工機100は、第1実施形態のレーザ加工機100におけるレンズ32を削除し、レンズ31を移動させる構成を有する。従って、第4実施形態のレーザ加工機100においては、移動機構321及び駆動部322が不要となる。
図6の(a)において、射出端12eからレンズ31までの距離及び焦点距離F1は、実線で示すように、レンズ領域31aが発散光を平行光に変換するように設定されている。レンズ領域31bは、一点鎖線で示すように、発散光を収束光に変換する。このとき、集束レンズ34によって集束されるレーザ光の第1の焦点位置と第2の焦点位置との間の距離はΔd6となる。
図6の(b)は、図6の(a)の状態から、レンズ31を射出端12eから離れるように移動させた状態を示している。このとき、第1の焦点位置と第2の焦点位置との間の距離は距離Δd6よりも長いΔd7となる。
NC装置50は、駆動部312を制御してレンズ31を適宜の位置に移動させることにより、第1の焦点位置と第2の焦点位置との距離を所定の距離に設定することができる。図6の(a)は薄板の板金Wを加工するのに好適であり、図6の(b)は厚板の板金Wを加工するのに好適である。
第4実施形態のレーザ加工機100においても、移動機構341及び駆動部342を設けて、NC装置50が駆動部342を制御して集束レンズ34を移動させ、第1及び第2の焦点位置を板金Wの板厚方向に可変できるように構成してもよい。第4実施形態のレーザ加工機100において、レンズ31の代わりに、図4に示すレンズ31Bを用いてもよい。
第4実施形態のレーザ加工機100によれば、レンズ32及びレンズ32を移動させる構成が不要となり、構成を簡略化することができるが、第1〜第3実施形態のレーザ加工機100の方が第1の焦点位置と第2の焦点位置との間の距離を可変させる効果が大きい。なお、第4実施形態のレーザ加工機100においては、レンズ領域31aの焦点距離F1をレンズ領域31bの焦点距離F2よりも短くして、レンズ領域31aが発散光を収束光に変換し、レンズ領域31bが発散光を平行光に変換するように構成することが可能である。
<第5実施形態>
第5実施形態のレーザ加工機100は、図1におけるレンズ31を図7に示すレンズ31Cに置換し、レンズ32を図7に示すレンズ32Cに置換した構成を有する。レンズ31Cは、レンズ31とは異なり、外周側のレンズ領域31eの焦点距離F2が内周側のレンズ領域31dの焦点距離F1よりも長い。
レンズ32Cは、内周側に負の焦点距離を有するレンズ領域32aと、外周側に入射面及び射出面双方が平面となっている平面領域32bとを有する。レンズ領域32aの焦点距離はF4である。但し、レンズ領域32aの焦点距離F4はレンズ32の焦点距離F4と同じとは限らない。レンズ31のレンズ領域31d及び31eをそれぞれ第1及び第2のレンズ領域とすれば、レンズ領域32aは第3のレンズ領域である。
図7の(a)において、レンズ領域31dは、実線にて示す発散光のレーザ光を収束光に変換する。レンズ領域31eは、一点鎖線にて示す発散光のレーザ光を平行光に変換する。レンズ領域32aは、レンズ領域31dより射出された収束光を平行光に変換する。平面領域32bは、レンズ領域31eより射出された平行光をそのまま平行光として射出する。
集束レンズ34は、レンズ領域32aより射出された平行光を板金Wの板厚方向の第1の焦点位置に集束させ、平面領域32bより射出された平行光を第2の焦点位置に集束させる。図7の(a)においては、第1の焦点位置と第2の焦点位置とは同じ位置であり、第1の焦点位置と第2の焦点位置との間の距離Δd0は0である。即ち、集束レンズ34はレンズ領域32a及び平面領域32bより射出された平行光を1つの焦点位置に集束させる。
図7の(b)は、図7の(a)の状態から、レンズ32Cを射出端12e側に移動させた状態を示している。レンズ領域32aは、実線で示すように、入射された収束光を発散光に変換する。このとき、集束レンズ34がレンズ領域32aより射出された発散光を集束させる第1の焦点位置は、図7の(a)のときよりも奥側(図7の右側)へと変位する。図7の(b)において、第2の焦点位置は図7の(a)のときと同じ位置である。
従って、図7の(b)において、第1の焦点位置と第2の焦点位置との間の距離は距離Δd0よりも長いΔd8となる。
このように、第5実施形態のレーザ加工機100によれば、集束レンズ34は、レンズ領域31dより射出され、レンズ領域32aを透過したレーザ光を、板金Wの板厚方向の第1の焦点位置に集束させる。集束レンズ34は、レンズ領域31eより射出され、平面領域32bを透過したレーザ光を、第1の焦点位置と同じ位置または第1の焦点位置よりも手前側である第2の焦点位置に集束させる。
NC装置50は、駆動部322を制御してレンズ32Cを適宜の位置に移動させることにより、第1の焦点位置と第2の焦点位置との距離を、0を含む所定の距離に設定することができる。第1の焦点位置と第2の焦点位置との距離を短くすれば薄板の板金Wを加工するのに好適であり、第1の焦点位置と第2の焦点位置との距離を長くすれば厚板の板金Wを加工するのに好適である。
<第6実施形態>
第6実施形態のレーザ加工機100は、図1におけるレンズ32を図8に示すレンズ32Dに置換した構成を有する。レンズ32Dは、内周側に入射面及び射出面双方が平面となっている平面領域32cと、外周側に正の焦点距離を有するレンズ領域32dとを有する。レンズ領域32dの焦点距離はF5である。レンズ31のレンズ領域31a及び31bをそれぞれ第1及び第2のレンズ領域とすれば、レンズ領域32dは第3のレンズ領域である。
なお、図8に示すレンズ31のレンズ領域31a及び31bの焦点距離F1及びF2は、図3、図5、図6におけるレンズ31のレンズ領域31a及び31bの焦点距離F1及びF2と同じとは限らない。
図8の(a)において、レンズ領域31aは、実線にて示す発散光のレーザ光を平行光に変換する。レンズ領域31bは、一点鎖線にて示す発散光のレーザ光を収束光に変換する。平面領域32cは、レンズ領域31aより射出された平行光をそのまま平行光として射出する。レンズ領域32dは、レンズ領域31bより射出された収束光が合焦した以降の発散光を平行光に変換する。
集束レンズ34は、平面領域32cより射出された平行光を板金Wの板厚方向の第1の焦点位置に集束させ、レンズ領域32dより射出された平行光を第2の焦点位置に集束させる。図8の(a)においては、第1の焦点位置と第2の焦点位置とは同じ位置であり、第1の焦点位置と第2の焦点位置との間の距離Δd0は0である。即ち、集束レンズ34は平面領域32c及びレンズ領域32dより射出された平行光を1つの焦点位置に集束させる。
図8の(b)は、図8の(a)の状態から、レンズ32Dを射出端12eから離れるように移動させた状態を示している。レンズ領域32dは、一点鎖線で示すように、入射された発散光を収束光に変換する。このとき、集束レンズ34がレンズ領域32dより射出された収束光を集束させる第2の焦点位置は、図8の(a)のときよりも手前側(図8の左側)へと変位する。図8の(b)において、第1の焦点位置は図8の(a)のときと同じ位置である。
従って、図8の(b)において、第1の焦点位置と第2の焦点位置との間の距離は距離Δd0よりも長いΔd9となる。
このように、第6実施形態のレーザ加工機100によれば、集束レンズ34は、レンズ領域31aより射出され、平面領域32cを透過したレーザ光を、板金Wの板厚方向の第1の焦点位置に集束させる。集束レンズ34は、レンズ領域31bより射出され、レンズ領域32dを透過したレーザ光を、第1の焦点位置と同じ位置または第1の焦点位置よりも手前側である第2の焦点位置に集束させる。
NC装置50は、駆動部322を制御してレンズ32Dを適宜の位置に移動させることにより、第1の焦点位置と第2の焦点位置との距離を、0を含む所定の距離に設定することができる。第1の焦点位置と第2の焦点位置との距離を短くすれば薄板の板金Wを加工するのに好適であり、第1の焦点位置と第2の焦点位置との距離を長くすれば厚板の板金Wを加工するのに好適である。
<第7実施形態>
第7実施形態のレーザ加工機100は、図1におけるレンズ31を図9に示すレンズ31Cに置換し、レンズ32を図9に示すレンズ32Eに置換した構成を有する。図9に示すレンズ31Cは図7に示すレンズ32Cと同様に、外周側のレンズ領域31eの焦点距離F2が内周側のレンズ領域31dの焦点距離F1よりも長い。但し、図9に示すレンズ31Cのレンズ領域31d及び31eの焦点距離F1及びF2は、図7に示すレンズ32Cのレンズ領域31d及び31eの焦点距離F1及びF2と同じとは限らない。
レンズ32Eは、内周側に正の焦点距離を有するレンズ領域32eと、外周側に入射面及び射出面双方が平面となっている平面領域32fとを有する。レンズ領域32eの焦点距離はF6である。レンズ31のレンズ領域31a及び31bをそれぞれ第1及び第2のレンズ領域とすれば、レンズ領域32eは第3のレンズ領域である。
図9の(a)において、レンズ領域31aは、実線にて示す発散光のレーザ光を収束光に変換する。レンズ領域31bは、一点鎖線にて示す発散光のレーザ光を平行光に変換する。レンズ領域32eは、レンズ領域31aより射出された収束光が合焦した以降の発散光を平行光に変換する。平面領域32fは、平行光をそのまま平行光として射出する。
集束レンズ34は、レンズ領域32eより射出された平行光を板金Wの板厚方向の第1の焦点位置に集束させ、平面領域32fより射出された平行光を第2の焦点位置に集束させる。図9の(a)においては、第1の焦点位置と第2の焦点位置とは同じ位置であり、第1の焦点位置と第2の焦点位置との間の距離Δd0は0である。即ち、集束レンズ34はレンズ領域32e及び平面領域32fより射出された平行光を1つの焦点位置に集束させる。
図9の(b)は、図9の(a)の状態から、レンズ32Eを射出端12e側に移動させた状態を示している。レンズ領域32eは、実線で示すように、入射された発散光を発散光として射出する。このとき、集束レンズ34がレンズ領域32eより射出された発散光を集束させる第1の焦点位置は、図9の(a)のときよりも奥側(図9の右側)へと変位する。図9の(b)において、第2の焦点位置は図9の(a)のときと同じ位置である。
従って、図9の(b)において、第1の焦点位置と第2の焦点位置との間の距離は距離Δd0よりも長いΔd10となる。
このように、第7実施形態のレーザ加工機100によれば、集束レンズ34は、レンズ領域31dより射出され、レンズ領域32eを透過したレーザ光を、板金Wの板厚方向の第1の焦点位置に集束させる。集束レンズ34は、レンズ領域31eより射出され、平面領域32fを透過したレーザ光を、第1の焦点位置と同じ位置または第1の焦点位置よりも手前側である第2の焦点位置に集束させる。
NC装置50は、駆動部322を制御してレンズ32Eを適宜の位置に移動させることにより、第1の焦点位置と第2の焦点位置との距離を、0を含む所定の距離に設定することができる。第1の焦点位置と第2の焦点位置との距離を短くすれば薄板の板金Wを加工するのに好適であり、第1の焦点位置と第2の焦点位置との距離を長くすれば厚板の板金Wを加工するのに好適である。
以上説明した第1〜第7実施形態のレーザ加工機100によれば、レーザ光を板金Wの板厚方向の複数の位置に合焦させることができ、複数の焦点位置の間隔を可変させることができる。従って、各種の板厚の板金Wを高速に切断でき、ピアシング加工を高速化することができる。また、切断面の面粗度及び真直度を改善することができる。
本発明は以上説明した本実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能である。
10 レーザ発振器
12 プロセスファイバ
12e 射出端
20 レーザ加工ユニット
30 コリメータユニット
31,31B,31C レンズ(第1のレンズ)
31a,31d レンズ領域(第1のレンズ領域)
31b,31e レンズ領域(第2のレンズ領域)
31c,32a,32d,32e レンズ領域(第3のレンズ領域)
32,32C,32D,32E レンズ(第2のレンズ)
32b,32c,32f 平面領域
33 ベンドミラー
34 集束レンズ
40 操作部
50 NC装置(制御装置)
100 レーザ加工機
311,321,341 移動機構
312,322,342 駆動部
W 板金

Claims (8)

  1. 内周側に正の第1の焦点距離を有する第1のレンズ領域と、外周側に前記第1の焦点距離よりも短い正の第2の焦点距離を有する第2のレンズ領域とを有し、発散光のレーザ光を透過させる第1のレンズと、
    前記第1のレンズを光軸方向に移動させるための第1の移動機構と、
    前記第1の移動機構によって前記第1のレンズを光軸方向に移動させるよう駆動する第1の駆動部と、
    前記第1のレンズ領域より射出されたレーザ光を、加工対象の板金の板厚方向の第1の焦点位置に集束させ、前記第2のレンズ領域より射出されたレーザ光を、前記板金の板厚方向の前記第1の焦点位置よりも手前側の第2の焦点位置に集束させる集束レンズと、
    前記第1の駆動部を制御して前記第1のレンズを所定の位置に位置させることにより、前記第1の焦点位置と前記第2の焦点位置との距離を所定の距離に設定する制御装置と、
    を備えることを特徴とするレーザ加工機。
  2. 前記第1のレンズと前記集束レンズとの間に配置され、負の焦点距離を有する第2のレンズと、
    前記第2のレンズを光軸方向に移動させるための第2の移動機構と、
    前記第2の移動機構によって前記第2のレンズを光軸方向に移動させるよう駆動する第2の駆動部と、
    をさらに備え、
    前記制御装置は、前記第1及び第2の駆動部を制御して前記第1及び第2のレンズを所定の位置に位置させることにより、前記第1の焦点位置と前記第2の焦点位置との距離を所定の距離に設定する
    ことを特徴とする請求項1に記載のレーザ加工機。
  3. 前記第1のレンズは、前記第1のレンズ領域と前記第2のレンズ領域との間に、前記第1の焦点距離よりも短く、前記第2の焦点距離より長い正の焦点距離を有する第3のレンズ領域をさらに有し、
    前記集束レンズは、前記第3のレンズ領域より射出されたレーザ光を、前記板金の板厚方向の前記第1の焦点位置よりも手前側で前記第2の焦点位置よりも奥側の第3の焦点位置に集束させる
    ことを特徴とする請求項1または2に記載のレーザ加工機。
  4. 内周側に正の第1の焦点距離を有する第1のレンズ領域と、外周側に前記第1の焦点距離よりも短い正の第2の焦点距離を有する第2のレンズ領域とを有し、発散光のレーザ光を透過させる第1のレンズと、
    前記第1及び第2のレンズ領域より射出されたレーザ光が入射され、負の焦点距離を有する第2のレンズと、
    前記第2のレンズを光軸方向に移動させるための移動機構と、
    前記移動機構によって前記第2のレンズを光軸方向に移動させるよう駆動する駆動部と、
    前記第1のレンズ領域より射出され、前記第2のレンズを透過したレーザ光を、加工対象の板金の板厚方向の第1の焦点位置に集束させ、前記第2のレンズ領域より射出され、前記第2のレンズを透過したレーザ光を、前記板金の板厚方向の前記第1の焦点位置よりも手前側の第2の焦点位置に集束させる集束レンズと、
    前記駆動部を制御して前記第2のレンズを所定の位置に位置させることにより、前記第1の焦点位置と前記第2の焦点位置との距離を所定の距離に設定する制御装置と、
    を備えることを特徴とするレーザ加工機。
  5. 前記第1のレンズは、前記第1のレンズ領域と前記第2のレンズ領域との間に、前記第1の焦点距離よりも短く、前記第2の焦点距離より長い正の焦点距離を有する第3のレンズ領域をさらに有し、
    前記集束レンズは、前記第3のレンズ領域より射出されたレーザ光を、前記板金の板厚方向の前記第1の焦点位置よりも手前側で前記第2の焦点位置よりも奥側の第3の焦点位置に集束させる
    ことを特徴とする請求項4に記載のレーザ加工機。
  6. 内周側に正の第1の焦点距離を有する第1のレンズ領域と、外周側に前記第1の焦点距離よりも長い正の第2の焦点距離を有する第2のレンズ領域とを有し、発散光のレーザ光を透過させる第1のレンズと、
    内周側に負の焦点距離を有する第3のレンズ領域と、外周側に入射面及び射出面双方が平面となっている平面領域とを有し、前記第3のレンズ領域は前記第1のレンズ領域より射出されたレーザ光を透過させ、前記平面領域は前記第2のレンズ領域より射出されたレーザ光を透過させる第2のレンズと、
    前記第2のレンズを光軸方向に移動させるための移動機構と、
    前記移動機構によって前記第2のレンズを光軸方向に移動させるよう駆動する駆動部と、
    前記第1のレンズ領域より射出され、前記第3のレンズ領域を透過したレーザ光を、加工対象の板金の板厚方向の第1の焦点位置に集束させ、前記第2のレンズ領域より射出され、前記平面領域を透過したレーザ光を、前記板金の板厚方向の前記第1の焦点位置と同じ位置または前記第1の焦点位置よりも手前側である第2の焦点位置に集束させる集束レンズと、
    前記駆動部を制御して前記第2のレンズを所定の位置に位置させることにより、前記第1の焦点位置と前記第2の焦点位置との距離を、0を含む所定の距離に設定する制御装置と、
    を備えることを特徴とするレーザ加工機。
  7. 内周側に正の第1の焦点距離を有する第1のレンズ領域と、外周側に前記第1の焦点距離よりも短い正の第2の焦点距離を有する第2のレンズ領域とを有し、発散光のレーザ光を透過させる第1のレンズと、
    内周側に入射面及び射出面双方が平面となっている平面領域と、外周側に正の焦点距離を有する第3のレンズ領域とを有し、前記平面領域は前記第1のレンズ領域より射出されたレーザ光を透過させ、前記第3のレンズ領域は前記第2のレンズ領域より射出されたレーザ光を透過させる第2のレンズと、
    前記第2のレンズを光軸方向に移動させるための移動機構と、
    前記移動機構によって前記第2のレンズを光軸方向に移動させるよう駆動する駆動部と、
    前記第1のレンズ領域より射出され、前記平面領域を透過したレーザ光を、加工対象の板金の板厚方向の第1の焦点位置に集束させ、前記第2のレンズ領域より射出され、前記第3のレンズ領域を透過したレーザ光を、前記板金の板厚方向の前記第1の焦点位置と同じ位置または前記第1の焦点位置よりも手前側である第2の焦点位置に集束させる集束レンズと、
    前記駆動部を制御して前記第2のレンズを所定の位置に位置させることにより、前記第1の焦点位置と前記第2の焦点位置との距離を、0を含む所定の距離に設定する制御装置と、
    を備えることを特徴とするレーザ加工機。
  8. 内周側に正の第1の焦点距離を有する第1のレンズ領域と、外周側に前記第1の焦点距離よりも長い正の第2の焦点距離を有する第2のレンズ領域とを有し、発散光のレーザ光を透過させる第1のレンズと、
    内周側に正の焦点距離を有する第3のレンズ領域と、外周側に入射面及び射出面双方が平面となっている平面領域とを有し、前記第3のレンズ領域は前記第1のレンズ領域より射出されたレーザ光を透過させ、前記平面領域は前記第2のレンズ領域より射出されたレーザ光を透過させる第2のレンズと、
    前記第2のレンズを光軸方向に移動させるための移動機構と、
    前記移動機構によって前記第2のレンズを光軸方向に移動させるよう駆動する駆動部と、
    前記第1のレンズ領域より射出され、前記第3のレンズ領域を透過したレーザ光を、加工対象の板金の板厚方向の第1の焦点位置に集束させ、前記第2のレンズ領域より射出され、前記平面領域を透過したレーザ光を、前記板金の板厚方向の前記第1の焦点位置と同じ位置または前記第1の焦点位置よりも手前側である第2の焦点位置に集束させる集束レンズと、
    前記駆動部を制御して前記第2のレンズを所定の位置に位置させることにより、前記第1の焦点位置と前記第2の焦点位置との距離を、0を含む所定の距離に設定する制御装置と、
    を備えることを特徴とするレーザ加工機。
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