JP7021806B1 - ストロー付き飲料容器及びそれを用いたストロー付き飲料品 - Google Patents

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Abstract

【課題】世界的に問題となっているプラスチックごみの減量化を図る。【解決手段】ストロー付き飲料容器1は、紙素材からなる共通の1枚のシート10を折り曲げて構成され、右側が開口した略箱体形状の左箱部20と、共通の1枚のシート10を折り曲げて構成され、左側が開口した略箱体形状の右箱部30と、共通の1枚のシート10により構成され、左箱体20と右箱体30とを連結する連結部40と、を有し、左箱部20と右箱部30とを連結部40以外の部位において互いに突き合わせ、その突き合わせ部分11の左箱部20及び右箱部30のうち一方に、共通の1枚のシート10から筒状に形成した紙素材ストロー50を一体的に備える。【選択図】図16

Description

本発明は、ストロー付き飲料容器及びそれを用いたストロー付き飲料品に関する。
従来、飲料が充填されるストロー付き飲料容器が知られている。現在数多く流通しているストロー付き飲料容器は、プラスチック製のストローがプラスチック製の収納袋に収納され、その収納袋が紙パックに付けられているものである。また、特許文献1に示すように、紙パックにプラスチック製のストローが一体化されたストロー付き飲料容器もある。
実用新案登録第3180950号公報(図1~4等)
世界的には、プラスチックごみの減量が大きな目標とされており、現在流通しているストロー付き飲料容器の流通量を考えると、紙パックに付けられているプラスチック製のストローや収納袋のごみの量はとてつもないものとなる。また、SDGsで海洋資源の保全がうたわれているなか、プラスチック製のストローは海洋プラスチックゴミの象徴としても挙げられている。これに対して、上記従来技術のストロー付き飲料容器はいずれも、ストローがプラスチック製であるため、世界的に問題となっているプラスチックごみの減量化を図ることができない。
本発明の目的は、世界的に問題となっているプラスチックごみの減量化を図ることができるストロー付き飲料容器を提供することにある。
上記目的を達成するために、本願発明のストロー付き飲料容器は、紙素材からなる1枚のシートを折り曲げて構成され、右側が開口した略箱体形状の左箱部と、前記1枚のシートを折り曲げて構成され、左側が開口した略箱体形状の右箱部と、前記1枚のシートにより構成され、前記左箱部と前記右箱部とを連結する連結部と、を有し、前記左箱部と前記右箱部とを前記連結部以外の部位において互いに突き合わせ、その突き合わせ部分の前記左箱部及び前記右箱部のうち一方に、前記1枚のシートから筒状に形成した紙素材ストローを一体的に備え、前記紙素材ストローは、前記突き合わされた前記左箱部及び前記右箱部の内部に位置する内ストロー部と、前記突き合わされた前記左箱部及び前記右箱部の外部に位置する外ストロー部と、を備え、前記内ストロー部と前記外ストロー部との境界部が折り曲げられた状態で、前記内ストロー部は前記突き合わされた左箱部又は右箱部の壁面の内周に沿うように設けられ、前記外ストロー部は前記壁面の外周に沿うように設けられており、前記突き合わされた前記左箱部及び前記右箱部は、前記内ストロー部及び前記外ストロー部を備えた前記紙素材ストローを長さ方向に貫通させる貫通部を備えている、ストロー付き飲料容器であって、前記紙素材ストローは、当該紙素材ストローが一体的に備えられた前記壁面に沿うように、前記左箱部及び前記右箱部に形成された貫通部から前記内ストロー部と前記外ストロー部との境界部までが略扁平形状にて設けられており、前記壁面の外周に沿うように設けられた前記外ストロー部を覆うように当該壁面の外周に貼り付けられる、保護テープ部と、前記突き合わされた前記左箱部及び前記右箱部の内外を貫通する空気孔と、を有し、前記保護テープ部の上部は当該保護テープ部の下部よりも強く前記壁面の外周に接着され、当該保護テープ部が下から剥がされて上へ持ち上げられることで前記外ストロー部が持ち上がるように構成されており、前記空気孔は、前記保護テープ部が貼り付けられた状態において当該保護テープ部に覆われた前記外ストロー部により塞がれる一方、前記保護テープ部が上へ持ち上げられて少なくとも一部分剥がされた状態において前記外ストロー部が持ち上がり離間することで露出し、かつ、前記1枚のシートは、前記紙素材ストローの前記筒状の軸方向を長辺方向、前記軸方向に直交する直交方向を短辺方向とする、長方形の合成紙から切り出された複数枚のシートのうちの1つにより構成されており、前記紙素材ストローの前記軸方向における長さは、前記1枚のシートのうち当該紙素材ストロー以外の部分の当該軸方向における長さと等しいことを特徴とする。なお、本願発明のストロー付き飲料容器は、本願発明者がストローを紙パックと一体型にできないかを検討及び研究して得られたものである。
本願発明のストロー付き飲料容器は、左箱部と、右箱部と、それらを連結する連結部とを有している。左箱部及び右箱部は、紙素材からなる共通の1枚のシートを折り曲げることによってそれぞれ形成されており、連結部も同一の1枚のシートを用いて形成されている。そして、左箱部と右箱部とが連結部以外の部位において互いに突き合わされることで、飲料が充填される箱体状の容器本体が構築される。このとき、上記のように付き合わされる左箱部又は右箱部に、紙素材のストローが一体的に備えられる。このストローについても、上記左箱部、右箱部、及び連結部と共通の上記1枚のシートが用いられ、当該シートから筒状に形成されている。
以上のように、本願発明のストロー付き飲料容器においては、通常のプラスチック製ではなく紙素材のストローを用いることで、世界的に問題となっているプラスチックごみの減量化を図ることができる。特に、1枚の紙素材のシートから、飲料を貯留する容器本体と、これに付属するストローと、の両方を一体的に製造することができる。その際、例えば大判の合成紙からそれら容器本体とストローとを無駄なく切り出すことで、シートの消費量を節約することもできる。
本発明によれば、世界的に問題となっているプラスチックごみの減量化を図ることができる。
本発明の一実施形態によるストロー付き飲料容器及びそれを用いたストロー付き飲料品(通常時の状態)を示す斜視図である。 本発明の一実施形態によるストロー付き飲料容器及びそれを用いたストロー付き飲料品(保護テープ部を貼り付ける前の状態)を示す斜視図である。 図2のX-X断面図である。 本発明の一実施形態によるストロー付き飲料容器を成型する前の状態を示す展開図である。 本発明の一実施形態によるストロー付き飲料容器を大判の合成紙から切り出す様子を示す図である。 本発明の一実施形態によるストロー付き飲料容器(紙素材ストロー及び前面を成型して底面を成型する様子)を示す左側面図である。 本発明の一実施形態によるストロー付き飲料容器(紙素材ストロー及び前面を成型して底面を成型する様子)を示す前面図である。 本発明の一実施形態によるストロー付き飲料容器(紙素材ストロー及び前面を成型して底面を成型する様子)を示す後面図である。 本発明の一実施形態によるストロー付き飲料容器(底面を成型して飲料を充填した状態)を示す左側面図である。 本発明の一実施形態によるストロー付き飲料容器(紙素材ストローを貫通部に貫通させて上面を成型する様子)を示す左側面図である。 図10のY部分(貫通部付近)を矢印G方向から見た図である。 図10及び図16のY部分(境界部のみ)を矢印G方向から見た図(紙素材ストローの境界部が略円形状に広がった状態)である。 本発明の一実施形態によるストロー付き飲料容器(紙素材ストローの境界部を略扁平形状にして上面を成型する様子)を示す左側面図である。 図13及び図15のY部分(境界部のみ)を矢印G方向から見た図(紙素材ストローの境界部が略扁平形状になった状態)である。 本発明の一実施形態によるストロー付き飲料容器及びそれを用いたストロー付き飲料品(紙素材ストローを持ち上げた状態)を示す斜視図である。 本発明の一実施形態によるストロー付き飲料容器及びそれを用いたストロー付き飲料品(飲用時の状態)を示す斜視図である。 図15のX-X断面図である。 図15のY部分(境界部のみ)を矢印G方向から見た図(紙素材ストローの境界部に縦の折り目がある場合)である。
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照して説明する。
<構成>
本実施形態によるストロー付き飲料容器1及びそれを用いたストロー付き飲料品2(通常時の状態)を説明する図を図1~図3に示す。また、ストロー付き飲料容器1の成型の様子を説明する図を図4~図14に示す。本実施形態によるストロー付き飲料容器1及びそれを用いたストロー付き飲料品2(飲用時の状態)を説明する図を図15~図18に示す。なお、以下の説明において、上下方向、前後方向(手前側、奥側)及び左右方向は、紙素材ストロー50が沿う壁面21,31を前面とした場合における上下方向、前後方向(手前側、奥側)及び左右方向に相当しており、図1~図3及び図6~図18の各図中に適宜示される矢印の方向に対応している。また、図3、図6~図14、図17及び図18については、説明の便宜上、ストロー付き飲料容器1を構成する合成紙Pの厚みを実際よりも分厚くなるよう図示している。
本実施形態によるストロー付き飲料容器1は、内部に密封空間Sが形成されたものであり、その密封空間Sに飲料Lが充填されたものがストロー付き飲料品2である(図1~図3及び図15~図17参照)。
ストロー付き飲料容器1は、紙素材からなる共通の1枚のシート10を折り曲げて構成されており、左箱部20と、右箱部30と、それらを連結する連結部40と、を有している。さらに左箱部には、紙素材のストロー50が一体的に備えられている。紙素材ストロー50についても、左箱部20、右箱部30及び連結部40と共通のシート10が用いられ、当該シート10から筒状に形成されている。なお、以下の説明において、左箱部20、右箱部30及び連結部40をまとめて容器本体11とする場合もある。
シート10は、紙の表面にポリエチレン等がラミネートされた耐水性の紙素材からなり、図4に示すように、容器本体11及び紙素材ストロー50の展開図が型取りされたものである。シート10は、図5に示すように、大判の合成紙Pから順次切り取られることによって得られる。
シート10には、左箱部20を構成するための面21~29と、右箱部30を構成するための面31~39と、紙素材ストローを構成するための面50と、が型取りされている。
面24は、左箱部20を構成する面のうち左側に臨む左側面をなす矩形形状の面である。左箱部20を成型した状態において、左側面24は、左右方向の長さがw1(例えば70mm)であり、上下方向の長さがh2(例えば90mm)である。
面21は、左箱部20を構成する面のうち手前側に臨む左前面をなす矩形形状の面であり、図4において左側面24の左辺に繋がっている。左箱部20を成型した状態において、左前面21は、左右方向の長さがw3(例えば25mm)であり、上下方向の長さがh2(例えば90mm)である。
面22は、左箱部20を構成する面のうち上側に臨む左上面をなす矩形形状の面であり、図4において左側面24の上辺に繋がっている。左箱部20を成型した状態において、左上面22は、左右方向の長さがh3+接着代(例えば25mm+5mm)であり、前後方向の長さがw1(例えば70mm)である。
面23は、左箱部20を構成する面のうち奥側に臨む左奥面をなす矩形形状の面であり、図4において左側面24の右辺に繋がっている。左箱部20を成型した状態において、左奥面23は、左右方向の長さがw2の半分(例えば25mm)であり、上下方向の長さがh2(例えば90mm)である。
面25は、左箱部20を構成する面のうち下側に臨む左底面をなす矩形形状の面であり、図4において左側面24の下辺に繋がっている。左箱部20を成型した状態において、左底面25は、左右方向の長さがh3+接着代(例えば25mm+5mm)であり、前後方向の長さがw1(例えば70mm)である。
面26は、左箱部20を構成する面のうち左前面21と左上面22との折り代部をなす矩形形状の面であり、図4において左前面21の上辺及び左上面22の左辺に繋がっている。左箱部20を成型した状態において、折り代部26は、左右方向の長さがh3+接着代(例えば25mm+5mm)であり、前後方向の長さがw3(例えば25mm)である。
面27は、左箱部20を構成する面のうち左前面21と左底面25との折り代部をなす矩形形状の面であり、図4において左前面21の下辺及び左底面25の左辺に繋がっている。左箱部20を成型した状態において、折り代部27は、左右方向の長さがh3+接着代(例えば25mm+5mm)であり、前後方向の長さがw3(例えば25mm)である。
面28は、左箱部20を構成する面のうち左奥面23と左上面22との折り代部をなす矩形形状の面であり、図4において左奥面23の上辺及び左上面22の右辺に繋がっている。左箱部20を成型した状態において、折り代部28は、左右方向の長さがh3+接着代(例えば25mm+5mm)であり、前後方向の長さがw2の半分(例えば25mm)である。
面29は、左箱部20を構成する面のうち左奥面23と左底面25との折り代部をなす矩形形状の面であり、図4において左奥面23の下辺及び左底面25の右辺に繋がっている。左箱部20を成型した状態において、折り代部29は、左右方向の長さがh3+接着代(例えば25mm+5mm)であり、前後方向の長さがw2の半分(例えば25mm)である。
面34は、右箱部30を構成する面のうち右側に臨む右側面をなす矩形形状の面である。右箱部30を成型した状態において、右側面34は、左右方向の長さがw1(例えば70mm)であり、上下方向の長さがh2(例えば90mm)である。
面31は、右箱部30を構成する面のうち手前側に臨む右前面をなす矩形形状の面であり、図4において右側面34の右辺に繋がっている。右箱部30を成型した状態において、右前面31は、左右方向の長さがw3+接着代(例えば25mm+5mm)であり、上下方向の長さがh2(例えば90mm)である。
面32は、右箱部30を構成する面のうち上側に臨む右上面をなす矩形形状の面であり、図4において右側面34の上辺に繋がっている。右箱部30を成型した状態において、右上面32は、左右方向の長さがh3+接着代(例えば25mm+5mm)であり、前後方向の長さがw1(例えば70mm)である。
面33は、右箱部30を構成する面のうち奥側に臨む右奥面をなす矩形形状の面であり、図4において右側面24の左辺に繋がっている。右箱部30を成型した状態において、右奥面33は、左右方向の長さがw2の半分(例えば25mm)であり、上下方向の長さがh2(例えば90mm)である。また、右奥面33の左辺は、左奥面23の右辺に繋がっており、これにより、左奥面23と右奥面33とが一体の面(左右方向の長さw2及び上下方向の長さh2を有する面)をなしている。言い換えれば、左奥面23と右奥面33とが連結部40によって連結されることによって一体の面をなしている。
面35は、右箱部30を構成する面のうち下側に臨む右底面をなす矩形形状の面であり、図4において右側面34の下辺に繋がっている。右箱部30を成型した状態において、右底面35は、左右方向の長さがh3+接着代(例えば25mm+5mm)であり、前後方向の長さがw1(例えば70mm)である。
面36は、右箱部30を構成する面のうち右前面31と右上面32との略三角形状の折り代部をなす矩形形状の面であり、図4において右前面31の上辺及び右上面32の右辺に繋がっている。右箱部30を成型した状態において、折り代部36は、左右方向の長さがh3+接着代(例えば25mm+5mm)であり、前後方向の長さがw3(例えば25mm)である。
面37は、右箱部30を構成する面のうち右前面31と右底面35との略三角形状の折り代部をなす矩形形状の面であり、図4において右前面31の下辺及び右底面35の右辺に繋がっている。右箱部30を成型した状態において、折り代部37は、左右方向の長さがh3+接着代(例えば25mm+5mm)であり、前後方向の長さがw3(例えば25mm)である。
面38は、右箱部30を構成する面のうち右奥面33と右上面32との略三角形状の折り代部をなす矩形形状の面であり、図4において右奥面33の上辺及び右上面32の左辺に繋がっている。右箱部30を成型した状態において、折り代部38は、左右方向の長さがh3+接着代(例えば25mm+5mm)であり、前後方向の長さがw2の半分(例えば25mm)である。また、折り代部38の左辺は、折り代部28の右辺に繋がっており、これにより、折り代部28と折り代部38とが一体の面(左右方向の長さw2及び上下方向の長さh3+接着代を有する面)をなしている。
面39は、右箱部30を構成する面のうち右奥面33と右底面35との略三角形状の折り代部をなす矩形形状の面であり、図4において右奥面33の下辺及び右底面35の左辺に繋がっている。右箱部30を成型した状態において、折り代部39は、左右方向の長さがh3+接着代(例えば25mm+5mm)であり、前後方向の長さがw2の半分(例えば25mm)である。また、折り代部39の左辺は、折り代部29の右辺に繋がっており、これにより、折り代部29と折り代部39とが一体の面(左右方向の長さw2及び上下方向の長さh3+接着代を有する面)をなしている。
面50は、紙素材ストローを構成する矩形形状の面であり、図4において左前面21及び折り代部26の左辺に繋がっている。面50は、図4において、その下端部が左前面21の下端部よりも少し上(例えば10mm上)にあり、その上端部が折り代部26の上端部よりも上(例えば40mm上)まで延びており、左右方向の長さがw4(例えば40mm)であり、上下方向の長さがh1(例えば150mm)である。面50は、図4に示される矢印Bのように筒状に丸められ、そして、丸められた状態で接着されることによって紙素材ストローを構成するようになっている。
左箱部20は、シート10の面21~29を折り曲げることによって右側が開口した略箱体形状に構成されている。左箱部20には、左前面21の端部に紙素材ストロー50が繋がっている。また、右箱部30は、シート10の面31~39を折り曲げることによって左側が開口した略箱体形状に構成されている。そして、折り代部26と折り代部36の上端部同士、左上面22と右上面32の上端部同士、折り代部28と折り代部38の上端部同士、折り代部27と折り代部37の下端部同士、左底面25と右底面35の下端部同士、及び、折り代部29と折り代部3の下端部同士が突き合わされて接着されている。また、左前面21の右端部と右前面31の左端部同士は、図7に示されるように、紙素材ストロー50が左前面21及び右前面31の内側に位置する状態で突き合わされて接着されている。ここで、左前面21の右端部と右前面31の左端部との突き合わせ部分を突き合わせ部分12とする。これにより、ストロー付き飲料容器1には、突き合わされた左箱部20及び右箱部30の内部に密封空間Sが形成され、この密封空間Sに飲料Lが充填されている。なお、本実施形態では、左箱部20が紙素材ストロー50を備えている例を説明しているが、右箱部30に紙素材ストロー50を備えていてもよい(すなわち、右前面31の端部に紙素材ストロー50が繋がっていてもよい)。
左箱部20及び右箱部30には、紙素材ストロー50を長さ方向に貫通させる貫通部13、14が形成されている。貫通部13、14は、突き合わせ部分12の真上に位置する折り代部26,36に形成されている。折り代部26,36には、図4に示すような切り込みが形成されており、これらの切り込みが貫通部13,14として機能するようになっている。図10及び図11に示すように、左箱部20及び右箱部30の上端部同士を突き合わせて接着する際に、折り代部26,36に形成された切り込みを貫通部13,14として用いて紙素材ストロー50の一部を外側に貫通させている。ここで、紙素材ストロー50のうち、左箱部20及び右箱部30の内部に位置する部分を内ストロー部51とし、左箱部20及び右箱部30の外部に位置する部分を外ストロー部52とする。ここで、紙素材ストロー50は、貫通部13,14の開口の周囲部分に接している。貫通部13,14の開口の形状は、略菱形状であり、紙素材ストロー50は、その開口形状に沿うように長さ方向に延びる折り目が付けられている。このため、紙素材ストロー50のうち左前面21及び右前面31寄りの部分52aは、貫通部13のうち左前面21寄りの部分13a及び右前面31寄りの部分14aに接しており、紙素材ストロー50のうち左上面22及び右上面32寄りの部分52bは、貫通部13のうち左上面22寄りの部分13b及び右上面32寄りの部分14bに接している。これにより、紙素材ストロー50と貫通部13,14との接着を容易にするのと同時に折りたたみ及び貫通部13,14の開口の変形をスムーズに行うことができるようになっている。
紙素材ストロー50は、通常時の状態において、左箱部20又は右箱部30の壁面(ここでは、左前面21及び右前面31)に沿うように設けられている。詳細には、図2及び図3に示すように、内ストロー部51と外ストロー部52との境界部53が折り曲げられた状態で、内ストロー部51は壁面21,31の内周に沿うように設けられ、外ストロー部52は壁面21,31の外周に沿うように設けられている。本実施形態では、図10に示すように、外ストロー部52が、貫通部13,14を通じて外側に貫通しているところ、図13及び図14に示すように、紙素材ストロー50の貫通部13,14付近から境界部53付近までを略扁平形状に変形させながら、図2及び図3に示すように、紙素材ストロー50を境界部53で折り曲げて、折り代部26,36とともに下方向に向けるようにしている。そして、紙素材ストロー50が境界部53で折り曲げられた状態では、紙素材ストロー50の孔が境界部53の部分で塞がり、飲料Lが容器本体11内から漏れ出ないようになっている。また、紙素材ストロー50のうち扁平形状に潰れるのは貫通部13,14付近と境界部53付近だけであり、内ストロー部51と外ストロー部52は可能な範囲で円形状を保ったままの状態になっている。
紙素材ストロー50は、左箱部20又は右箱部30の壁面21,31に沿って設けられる際に、貫通部13,14の開口の周囲部分13a,13b,14a、14bに接着されている。詳細には、図13に示すように紙素材ストロー50の貫通部13,14付近から境界部53付近までが略扁平形状に変形させられた際に、紙素材ストロー50が貫通部13,14の開口の周囲部分13a,13b,14a,14bに接着されている。また、図14に示されるように、境界部53は、紙素材ストロー50のうち左前面21及び右前面31寄りの部分52aのみが貫通部13,14の開口の周囲部分に接着されている。また、境界部53では、紙素材ストロー50のうち左上面22及び右上面32寄りの部分52bに長さ方向に延びる折り目を付けないようにしている。
図1に示すように、壁面21,31の外周に沿うように設けられた外ストロー部52は、通常時の状態において、壁面21,31の外周に貼り付けられる保護テープ部60によって保護されている。保護テープ部60は、外ストロー部52全体を覆う大きさになっている。また、保護テープ部60は、その上部が容器本体11に強く接着され、左右両側と下部が容器本体11に軽く接着されている。
図4に示すように、ストロー付き飲料容器1には、容器本体11の内外を貫通する空気孔15,16がさらに形成されている。空気孔15,16は、図4に示すように、左箱部20を構成する左前面21、及び、右箱部30を構成する右前面31の上端部付近に形成されている。空気孔15,16は、保護テープ部60が貼り付けられた状態において保護テープ部60に覆われた外ストロー部52により塞がれる一方(図1及び図2参照)、保護テープ部60が少なくとも一部分剥がされた状態において外ストロー部52が離間することで露出するようになっている(図15及び図16参照)。すなわち、空気孔15,16は、通常時の状態では露出しない位置で、かつ、飲用時の状態にした際に露出される位置に設けられている。
<製造>
次に、上記の構成を有するストロー付き飲料容器1及びそれを用いたストロー付き飲料品2の製造について説明する。
まず、図5に示される大判の合成紙Pから図4に示されるシート10を切り出す。このとき、貫通部13,14となる切り込みや空気孔15,16も形成しておく。ここでは、図4に示すように、紙素材ストロー50の長さと容器本体11の長さがいずれもh1であるため、一般的な長方形の合成紙Pからシート10を切り出すことができ、無駄になる部分を最小限(切り出し始め及び切り出し終わりのP1,P2の部分だけ)で済ませることができる。
次に、図4に示される矢印Bのように、シート10の面50を筒状に丸めて、そして、丸めた状態で接着することによって紙素材ストローを構成する。次に、シート10の面21~29、31~39を折り曲げて、左前面21の右端部と右前面31の左端部とを突き合わせて突き合わせ部分12を形成する。このとき、図6~図8に示すように、紙素材ストロー50が左前面21及び右前面31の内側に位置するように左前面21の右端部と右前面31の左端部とを突き合わせる。この状態で、左前面21の右端部と右前面31の左端部とを接着する。次に、シート10の底面側の面25,27,29,35,37,39を折り曲げて、折り代部27の右端部と折り代部37の左端部とを突き合わせ、折り代部27の下端部と折り代部37の下端部とを突き合わせ、左底面25の下端部と右底面35の下端部とを突き合わせ、折り代部29の下端部と折り代部39の下端部とを突き合わせる。この状態で、折り代部27の右端部と折り代部37の左端部とを接着し、折り代部27の下端部と折り代部37の下端部とを接着し、左底面25の下端部と右底面35の下端部とを接着し、折り代部29の下端部と折り代部39の下端部とを接着する。これにより、ストロー付き飲料容器1は、図6~図8に示されるように、紙素材ストロー50の上部が突き出した略角筒状の状態になる。
次に、図6に示される矢印Cのように、左底面25及び右底面35を上方に押し込む。そして、図6に示される矢印Dのように、折り代部27及び折り代部37を三角形状に折り込んで左底面25及び右底面35に接着し、折り代部29及び折り代部39を三角形状に折り込んで左底面25及び右底面35に接着する。これにより、ストロー付き飲料容器1は、図9に示されるように、上部が開口した略箱体状の状態になる。そして、この状態のストロー付き飲料容器1に飲料Lを充填する。
次に、図9に示される矢印E,Fのように折り代部26,28,36,38を引き広げ、折り代部28の上端部と折り代部38の上端部とを突き合わせ、折り代部26の上端部と折り代部36の上端部とを突き合わせる。そして、容器本体11の上部の開口から一部が突き出している紙素材ストロー50の上部(すなわち、外ストロー部52)を少し前方向に折り曲げて、折り代部26及び折り代部36に形成された切り込みからなる貫通部13,14に挿入する。次に、折り代部28の上端部と折り代部38の上端部とを接着し、左上面22の上端部と右上面32の上端部とを突き合わせて接着し、折り代部26の上端部と折り代部36の上端部とを接着する。これにより、ストロー付き飲料容器1は、図10に示されるように、紙素材ストロー50の上部が貫通部13,14を通じて斜め上方向に突き出した状態になる。
次に、図10に示される矢印Hのように、左上面22及び右上面32を下方に押し込む。そして、折り代部28及び折り代部38を三角形状に折り込み、紙素材ストロー50の貫通部13,14付近及び境界部53付近を略扁平形状に変形させつつ折り代部26及び折り代部36を三角形状に折り込む。このとき、図12及び図14に示すように、屈曲変形しない奥側の部分52bに長さ方向に延びる折り目が付かないように変形させる。そして、紙素材ストロー50の貫通部13,14付近を略扁平形状に変形させる際に、紙素材ストロー50の部分52aを折り代部26の部分13a及び折り代部36の部分14aに接着する。さらに紙素材ストロー50の部分52bを折り代部26の13b及び折り代部36の14b部分に接着する。これにより、ストロー付き飲料容器1は、図13に示されるように、紙素材ストローの境界部53付近及び貫通部13,14付近が略扁平形状の状態になる。
次に、図13に示される矢印Iのように、三角形状に折り込まれた折り代部28及び折り代部38を左奥面23及び右奥面33に接着する。また、図13に示される矢印Jのように、三角形状に折り込まれた折り代部26及び折り代部36を、外ストロー部52とともに、左前面21及び右前面31に接するように織り込む。このとき、図2及び図3に示すように、紙素材ストロー50が境界部53で折り曲がり、外ストロー部52が折り代部26,36とともに左前面21及び右前面31に沿って下方向を向くことになる。そして、この状態では、下ストロー部52によって左前面21及び右前面31の上端部に形成された空気孔15,16が塞がることになる。また、紙素材ストロー50が境界部53で折り曲げられると、紙素材ストロー50の孔が境界部53の部分で塞がり、飲料Lが容器本体11内から漏れ出ないようになる。これにより、図2及び図3に示されるように、飲料Lが密閉空間Sに充填されたストロー付き飲料容器1が得られる。
最後に、飲料Lが密閉空間Sに充填されたストロー付き飲料容器1の左前面21及び右前面31の外周に、図1に示すように、保護テープ部60を貼り付けて外ストロー部52全体を覆う。ここで、保護テープ部60は、後述の飲用時の動作を考慮して、その上部が容器本体11に強く接着され、左右両側と下部が容器本体11に軽く接着されている。外ストロー部52は折りたたまれているだけで固定されていないが、この段階で保護テープ60に抑えられ固定される。これにより、図1に示されるようなストロー付き飲料品2が得られる。
<飲用動作>
次に、上記の構成を有するストロー付き飲料品2の飲用動作について説明する。
まず、図1に示される通常時の状態にあるストロー付き飲料品2から保護テープ部60を剥がして、図15に示されるように、下ストロー部52が斜め上方向を向く状態にする。このとき、保護テープ部60は、図1に示される矢印Aのように、下から上に向かって剥がすことが好ましい。詳細には、保護テープ部60を下から剥がして上へ持ち上げる。すると、力のベクトルが効率的に働くため、図15に示されるように、外ストロー部52を持ち上げることができる。特に本実施形態では、保護テープ部60の上部を強く接着しておき、左右両側と下部を軽く接着しているため、保護テープ部60を下から剥がした際に、その上部で剥がれが止まり、効率的に外ストロー部52を持ち上げることができる。そして、図15に示される状態になると、空気孔15,16が露出して開放される。但し、この状態では、紙素材ストロー50を折り曲げた状態が解除されるが、紙素材ストロー50の貫通部13,14付近及び境界部53付近が略扁平形状のままであるため、内ストロー部51と外ストロー部52とがほとんど連通しておらず、紙素材ストロー50を通じて容器本体11の密閉空間Sに充填されている飲料Lを飲むことが難しい。
次に、図15に示される矢印Kのように、容器本体11の前部を左右から軽く押すと、図12及び図16に示されるように、貫通部13,14の開口が前後方向に広がるように変形し、この変形とともに外ストロー部52もスムーズに前後方向に広がるように変形して円形に近い形状になる。ここで、外ストロー部52がスムーズに前後方向に広がるのは、図11で示すように折り代部26,36の変形に合わせ紙素材ストロー50の上下が広げられるのと合わせ、図12及び図14に示すように、境界部53の部分52bに長さ方向に延びる折り目を付けないようにしているからである。仮に部分52bに長さ方向に延びる折り目が付いていると、図18に示すように、ストロー50が内側に織り込まれるきっかけを作ってしまい、その結果、ストロー50が略扁平形状のままで維持されてしまう。これにより、図17に示すように、内ストロー部51と外ストロー部52とが連通して、紙素材ストロー50が容器本体11の内部から外部まで1本の筒状となり、ストロー50を通じて容器本体11内の飲料Lを吸い出すことが可能な飲用時の状態にできる。
このように、本実施形態のストロー付き飲料容器1を使用すれば、上記のような2つの動作によって簡単に飲料Lを飲める状態にすることができる。すなわち、1動作目で保護テープ部60を剥がして外ストロー部52を持ち上げて空気孔15,16を開き、2動作目で容器本体11を左右両側から押して略扁平形状の紙素材ストロー50の貫通部13,14付近及び境界部53付近をスムーズに開いてストロー50全体を容器本体11の底から先端まで1本の筒状にして安定させることができる。
<実施形態の効果>
以上説明したように、本実施形態のストロー付き飲料容器1は、左箱部20と、右箱部30と、それらを連結する連結部40とを有している。左箱部20及び右箱部30は、紙素材からなる共通の1枚のシート10を折り曲げることによってそれぞれ形成されており、連結部40も同一の1枚のシート10を用いて形成されている。そして、左箱部20と右箱部30とが連結部40以外の部位において互いに突き合わされることで、飲料Lが充填される箱体状の容器本体11が構築される。このとき、上記のように付き合わされる左箱部20又は右箱部30に、紙素材のストロー50が一体的に備えられる。このストロー50についても、左箱部20、右箱部30、及び連結部40と共通の上記1枚のシート10が用いられ、当該シート10から筒状に形成されている。
以上のように、本実施形態のストロー付き飲料容器1においては、通常のプラスチック製ではなく紙素材のストロー50を用いることで、世界的に問題となっているプラスチックごみの減量化を図ることができる。特に、1枚の紙素材のシート10から、飲料Lを貯留する容器本体11と、これに付属するストロー50と、の両方を一体的に製造することができる。その際、例えば大判の合成紙Pからそれら容器本体11とストロー50とを無駄なく切り出すことで、シート10の消費量を節約することもできる。このとき、ストロー50の長さと容器本体11の長さを合わせれば、一般的な長方形の合成紙Pからストロー付き飲料容器1を無駄なく切り出すことができる(図4及び図5参照)。
また、本実施形態では特に、紙素材ストロー50が、突き合わされた左箱部20及び右箱部30の内部に位置する内ストロー部51と、突き合わされた左箱部20及び右箱部30の外部に位置する外ストロー部52と、を備える。そして、通常時の状態において、内ストロー部51と外ストロー部52との境界部53が折り曲げられた状態で、内ストロー部51が壁面21,31の内周に沿うように設けられ、外ストロー部52が壁面21,31の外周に沿うように設けられている(図3参照)。
これにより、通常時の状態においては、紙素材ストロー50を境界部53の位置で折り曲げた状態にすることで、内ストロー部51と外ストロー部52とを連通させないようにし、容器本体11内の飲料Lがストロー50を通じて容器本体11の外部に漏れないようにできる(図3参照)。また、紙素材ストロー50を折り曲げた状態を解除することで、内ストロー部51と外ストロー部52とを連通させて、ストロー50を通じて容器本体11内の飲料Lを吸い出すことが可能な飲用時の状態にできる(図16及び図17参照)。このとき、紙素材ストロー50を左箱部20及び右箱部30の上端部の位置で折り曲げるようにしておくことで、境界部53が左箱部20及び右箱部30の上端部に位置することになるため、外ストロー部52を下方向に折り曲げることで通常時の状態にでき(図3参照)、外ストロー部52を持ち上げることで飲用時の状態にできる(図16参照)。
また、本実施形態では特に、突き合わされた左箱部20及び右箱部30のうち少なくとも一方が、内ストロー部51及び外ストロー部52を備えた紙素材ストロー50を長さ方向に貫通させる貫通部13,14を備えている(図3,図4及び図10~図17参照)。これにより、ストロー50が容器本体11を貫通した構造を容易に得ることができる。
ここで、本実施形態のように、紙素材ストロー50を左箱部20及び右箱部30の上端部の位置で折り曲げるように構成すると、貫通部13,14も左箱部20及び右箱部30の上端部付近に配置されることになる。そして、ストロー50が折り曲げられた通常時の状態から外ストロー部52を持ち上げて飲用時の状態にする場合、外ストロー部52を持ち上げた直後は、紙素材ストロー50を貫通させる貫通部13,14の開口が略扁平形状になっているところ(図14及び図15参照)、容器本体11を左右から軽く押すことで(図15及び図16の矢印K参照)、貫通部13,14の開口が広がるように変形し、円形に近い形状になる(図12及び図16参照)。これにより、ストロー50が容器本体11の内部から外部まで1本の筒状となり(図17参照)、安定させることができる。
このとき、紙素材ストロー50を貫通部13,14の開口の周囲部分に接着しているため、容器本体11を左右両側から押した際に、外ストロー部52をスムーズに広げることができる。また、部分52bには、長さ方向に延びる折り目を付けないようにしている(図14参照)。仮に部分52bに長さ方向に延びる折り目を付けると、ストロー50が内側に織り込まれるきっかけを作ってしまい、その結果、ストロー50が略扁平形状のままで維持されてしまうからである(図18参照)。
また、本実施形態では特に、壁面21,31の外周に沿うように設けられた外ストロー部52を覆うように壁面21,31の外周に貼り付けられる保護テープ部60をさらに有している(図1参照)。これにより、通常時の状態において、外ストロー部52を清潔に保つことができる。また、紙素材ストロー50を左箱部20及び右箱部30の上端部の位置で折り曲げるように構成する場合には、保護テープ部60を下から剥がして上へ持ち上げると力のベクトルが効率的に働くため、外ストロー部52を持ち上げることができる(図15参照)。このとき、保護テープ部60の上部を強く接着しておき、左右両側と下部を軽く接着しておくと、保護テープ部60を下から剥がした際に、その上部で剥がれが止まり、効率的に外ストロー部52を持ち上げることができる。
また、本実施形態では特に、突き合わされた左箱部20及び右箱部30の内外を貫通する空気孔15,16をさらに有している(図4,図7,図15及び図16参照)。空気孔15,16は、保護テープ部60が貼り付けられた状態において保護テープ部60に覆われた外ストロー部52により塞がれる一方(図1参照)、保護テープ部60が少なくとも一部分剥がされた状態において外ストロー部52が離間することで露出するようになっている(図15及び図16参照)。これにより、外ストロー部52を持ち上げて通常時の状態から飲用時の状態にした際に、容器本体11の内外が空気孔15,16を通じて連通されるようになり、ストロー50を通じて飲料Lをスムーズに飲むことができる。
また、本実施形態では特に、左箱部20が、手前側に臨む左前面21と、上側に臨む左上面22と、奥側に臨む左奥面23と、左側に臨む左側面24と、下側に臨む左底面25と、を有している(図1,図2,図4,図15及び図16参照)。また、右箱部30が、手前側に臨む右前面31と、上側に臨む右上面32と、奥側に臨む右奥面33と、右側に臨む右側面34と、下側に臨む右底面35と、を有している(図1,図2,図4,図15及び図16参照)。そして、連結部40が左奥面23と右奥面33とを連結し、左前面21の右端部と右前面31の左端部とが突き合わせ部分12を構成し、紙素材ストロー50が、壁面としての左前面21又は右前面31に沿うように左前面21又は右前面31に一体的に設けられている(図2参照)。これにより、本実施形態のストロー付き飲料容器1では、簡単な構造で、紙素材ストロー50を容器本体11に一体的に設けることができる。
また、本実施形態では特に、突き合わされた左箱部20及び右箱部30の内部に形成した密封空間Sに飲料Lを充填することでストロー付き飲料品2を得ている(図3,図9及び図17参照)。これにより、飲料Lを飲み終えた後のストロー付き飲料容器1を廃棄しても、プラスチックごみが増量することを防ぐことができる。
<変形例>
上記実施形態では、折り代部26~39が左箱部20及び右箱部30の外側に位置しているが(図1~図3,図6~図10,図13及び図15~図17参照)、左箱部20及び右箱部30の内側に位置していてもよい。また、上記実施形態では、左箱部20、右箱部30及びストロー50の寸法(w、h等)の具体例を示しているが、これらの寸法に限定されるものではない。
なお、以上の説明において、外観上の寸法や大きさが「同一」「等しい」「異なる」等の記載がある場合は、当該記載は厳密な意味ではない。すなわち、それら「同一」「等しい」「異なる」とは、設計上、製造上の公差、誤差が許容され、「実質的に同一」「実質的に等しい」「実質的に異なる」という意味である。
また、以上既に述べた以外にも、上記実施形態や各変形例による手法を適宜組み合わせて利用しても良い。
その他、一々例示はしないが、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲内において、種々の変更が加えられて実施されるものである。
1 ストロー付き飲料容器
2 ストロー付き飲料品
10 シート
12 突き合わせ部分
13,14 貫通部
15,16 空気孔
20 左箱部
21 左前面(壁面)
22 左上面
23 左奥面
24 左側面
25 左底面
30 右箱部
31 右前面(壁面)
32 右上面
33 右奥面
34 右側面
35 右底面
40 連結部
50 紙素材ストロー
51 内ストロー部
52 外ストロー部
53 境界部
60 保護テープ部
L 飲料
S 密封空間

Claims (3)

  1. 紙素材からなる1枚のシートを折り曲げて構成され、右側が開口した略箱体形状の左箱部と、
    前記1枚のシートを折り曲げて構成され、左側が開口した略箱体形状の右箱部と、
    前記1枚のシートにより構成され、前記左箱部と前記右箱部とを連結する連結部と、
    を有し、
    前記左箱部と前記右箱部とを前記連結部以外の部位において互いに突き合わせ、
    その突き合わせ部分の前記左箱部及び前記右箱部のうち一方に、前記1枚のシートから筒状に形成した紙素材ストローを一体的に備え、
    前記紙素材ストローは、
    前記突き合わされた前記左箱部及び前記右箱部の内部に位置する内ストロー部と、
    前記突き合わされた前記左箱部及び前記右箱部の外部に位置する外ストロー部と、
    を備え、
    前記内ストロー部と前記外ストロー部との境界部が折り曲げられた状態で、前記内ストロー部は前記突き合わされた左箱部又は右箱部の壁面の内周に沿うように設けられ、前記外ストロー部は前記壁面の外周に沿うように設けられており、
    前記突き合わされた前記左箱部及び前記右箱部は、前記内ストロー部及び前記外ストロー部を備えた前記紙素材ストローを長さ方向に貫通させる貫通部を備えている、ストロー付き飲料容器であって、
    前記紙素材ストローは、
    当該紙素材ストローが一体的に備えられた前記壁面に沿うように、前記左箱部及び前記右箱部に形成された貫通部から前記内ストロー部と前記外ストロー部との境界部までが略扁平形状にて設けられており、
    前記壁面の外周に沿うように設けられた前記外ストロー部を覆うように当該壁面の外周に貼り付けられる、保護テープ部と、
    前記突き合わされた前記左箱部及び前記右箱部の内外を貫通する空気孔と、を有し、
    前記保護テープ部の上部は当該保護テープ部の下部よりも強く前記壁面の外周に接着され、当該保護テープ部が下から剥がされて上へ持ち上げられることで前記外ストロー部が持ち上がるように構成されており、
    前記空気孔は、
    前記保護テープ部が貼り付けられた状態において当該保護テープ部に覆われた前記外ストロー部により塞がれる一方、前記保護テープ部が上へ持ち上げられて少なくとも一部分剥がされた状態において前記外ストロー部が持ち上がり離間することで露出し、
    かつ、
    前記1枚のシートは、
    前記紙素材ストローの前記筒状の軸方向を長辺方向、前記軸方向に直交する直交方向を短辺方向とする、長方形の合成紙から切り出された複数枚のシートのうちの1つにより構成されており、
    前記紙素材ストローの前記軸方向における長さは、前記1枚のシートのうち当該紙素材ストロー以外の部分の当該軸方向における長さと等しい
    ことを特徴とするストロー付き飲料容器。
  2. 請求項1記載のストロー付き飲料容器において、
    前記左箱部は、
    手前側に臨む左前面と、上側に臨む左上面と、奥側に臨む左奥面と、左側に臨む左側面と、下側に臨む左底面と、を有しており、
    前記右箱部は、
    手前側に臨む右前面と、上側に臨む右上面と、奥側に臨む右奥面と、右側に臨む右側面と、下側に臨む右底面と、を有しており、
    前記連結部は、前記左奥面と前記右奥面とを連結し、
    前記左前面の右端部と前記右前面の左端部とが、前記突き合わせ部分を構成し、
    前記紙素材ストローは、
    前記壁面としての前記左前面又は前記右前面に沿うように当該左前面又は当該右前面に一体的に設けられている
    ことを特徴とするストロー付き飲料容器。
  3. 請求項1又は請求項2記載のストロー付き飲料容器における、前記突き合わされた前記左箱部及び前記右箱部の内部に形成した密封空間に、飲料を充填したことを特徴とするストロー付き飲料品。
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