JP7439675B2 - 蓋体 - Google Patents

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Description

本発明は、有底筒状容器の開口端を閉塞するための紙製の蓋体であって、特に紙コップに用いて好適な蓋体に関する。
飲料物が収容された紙コップ(有底筒状の容器)で開口端に装着されて、開口端に蓋をする(閉塞する)蓋体で、飲料物の飲み口としての開口部を有し、この開口部を開閉式カバー部で閉塞するものが知られる。カバー部で飲み口を開閉する構造とすることで、蓋体を開口端に装着したままの状態で、紙コップ内の飲料物を飲むことができるようになっている(例えば下記特許文献1を参照)。
特許文献1には、カバー部を開位置に保持するための保持機構として、カバー部の上面に立体的に設けられた突起と、開口部に形成されて突起を係止する係止片とを有することも記載されている。
紙コップ用の蓋体はプラスチック製であることが多い。近年では脱プラスチックの観点から紙製の蓋体が提案されている。
例えば特許文献2には、紙コップで開口端の外周に装着されるリング状の側壁部と、側壁部の内周に篏合される円形の板紙で形成された頂壁とで構成されている紙製の蓋体が記載されている。
特開2020-83373号公報 特表2015-529602号公報
しかしながら、紙製の蓋体では、例えば突起のような立体形状の造形を施すことがプラスチック製の蓋体に比べて困難であるため、飲み口の開封容易性や飲み口の開状態の保持性といった蓋体の使用性に改善の余地があった。
本件は、上記の課題に鑑みて創案されたものであり、紙製の蓋体の使用性を向上させることを目的の一つとする。なお、この目的に限らず、後述する「発明を実施するための形態」に示す各構成から導き出される作用および効果であって、従来の技術では得られない作用および効果を奏することも、本件の他の目的として位置付けることができる。
ここで開示する蓋体は、有底筒状の容器で開口端を閉塞する紙製の蓋体である。前記蓋体は、前記開口端を覆う平板状の天板部が開いた線形状に切り込まれた切り込み部と前記天板部において前記切り込み部で囲まれた領域を揺動自在に枢支する折線となる折り部とで囲まれて前記折り部から延出し、前記折り部で折り曲げられた開状態においては前記領域に貫通孔を形成し、前記折り部で折り曲げられていない閉状態においては前記貫通孔を閉鎖する舌片と、前記舌片が前記折り部で折り曲げられた開状態を保持する保持機構と、を備えている。
一実施形態において前記保持機構は、前記舌片が前記折り部から延出する方向に交差する交差方向に沿って延びた保持片を備えている。前記保持片は、前記舌片への貼り付け面部をなす基部と、前記基部に連設され、前記基部から前記交差方向の両側へ延出されている延出部と、を有することが好ましい。
前記保持機構が前記保持片で構成されており、前記舌片が前記折り部で前記容器の外側へ向かって引き上げられた状態で前記開状態になる構造である場合、一実施形態に係る前記保持機構は、前記天板部において前記舌片を除く外側領域で前記延出部が挿抜可能な挿抜部を備えていることが好ましい。
前記保持機構が前記保持片で構成されており、前記舌片が前記折り部で前記容器の内側へ向かって押し込まれた状態で前記開状態になる構造である場合、一実施形態では、前記開状態で前記保持片の少なくとも一部が前記貫通孔から前記容器の内側へ向かって押し込まれて、前記延出部の少なくとも前記一部が前記天板部において前記舌片を除く外側領域で係止されることが好ましい。
前記舌片が前記折り部で前記容器の外側へ向かって引き上げられた状態で前記開状態になる構造の前記蓋体で、一実施形態に係る前記保持機構は、前記天板部において前記舌片を除く外側領域が切り込まれて形成されており、前記舌片の先端部が係脱可能な係脱部を備えている。
前記舌片が前記折り部で前記容器の外側へ向かって引き上げられた状態で前記開状態になる構造の前記蓋体で、別の一実施形態に係る前記保持機構は、前記天板部において前記舌片を除く外側領域で前記容器の外側を向いた面に対して取り付けられており、前記天板部との間に前記舌片の端部が挿抜可能な隙間を有する押さえ片を備えている。
前記蓋体は、前記閉状態から前記開状態へ移行するときに、前記舌片の折り曲げ作業時の把持を補助する開封補助機構を備えていることが好ましい。
一実施形態に係る前記開封補助機構は、前記舌片で前記容器の外側を向いた面に貼り付けられた摘み片を備えている。
別の一実施形態に係る前記開封補助機構は、前記舌片の端縁部に形成された切り欠き部を備えている。
更に別の一実施形態に係る前記開封補助機構は、前記舌片が前記折り部で前記容器の内側へ向かって押し込まれた状態で前記開状態になる構造の前記蓋体で、前記天板部において前記舌片を除く外側領域が切り込まれて形成されており、前記舌片に接続され前記折り部の箇所から前記舌片が延出する方向とは反対側に延出されているつまみ面部を備えている。
また、ここで開示する蓋体は、有底筒状の容器で開口端を閉塞する紙製の蓋体である。前記蓋体は、前記開口端を覆う平板状の天板部が開いた線形状に切り込まれた切り込み部と前記天板部において前記切り込み部で囲まれた領域を揺動自在に枢支する折線となる折り部とで囲まれて前記折り部から延出し、前記折り部で折り曲げられた開状態においては前記領域に貫通孔を形成し、前記折り部で折り曲げられていない閉状態においては前記貫通孔を閉鎖する舌片を備えている。
前記舌片は、前記貫通孔を両開き式で開閉する一対が設けられ、向かい合って配置された一対の前記折り部のそれぞれに連設されており、前記一対の舌片のそれぞれに対応して、前記天板部において前記舌片を除く外側領域が切り込まれて形成されている。前記蓋体は、前記一対の舌片のそれぞれに接続され前記一対の折り部のそれぞれの箇所から前記舌片の延出する方向とは反対側に延出されているつまみ面部を備えている。
そのほか、前記天板部は一枚のシート材で形成されることが好ましい。
本件によれば、紙製の蓋体の使用性を向上させることができる。
本件の第一実施形態に係る蓋体の説明図であって、(a)は舌片の閉状態であり、(b)は舌片の開状態である。 図1の蓋体と紙コップとを説明する斜視図であって、(a)は蓋体と紙コップとの分解斜視図であり、(b)は蓋体で紙コップに蓋をした状態で、舌片の開状態の一例であり、(c)は舌片の開状態の別の一例である。 図1の蓋体の径方向断面図であって、(a)は凸部の一例であり、(b)は凸部の別の例であり、(c)は凸部の更に別の例である。 本件の第二実施形態に係る蓋体の説明図であって、(a)は舌片の閉状態であり、(b)は舌片の開状態である。 本件の第三実施形態に係る蓋体の説明図であって、(a)は舌片の閉状態であり、(b)は舌片の開状態である。 本件の第四実施形態に係る蓋体の説明図であって、(a)は舌片の閉状態であり、(b)は舌片の開状態の一例であり、(c)は舌片の開状態の別の一例である。 本件の第五実施形態に係る蓋体の説明図であって、(a)は舌片の閉状態であり、(b)は舌片の開状態である。 変形例の説明図であって、(a)は舌片の閉状態であり、(b)は舌片の開状態である。
以下、本件を実施するための形態を説明する。下記の実施形態はあくまでも例示に過ぎず、この実施形態で明示しない種々の変形や技術の適用を排除する意図はない。本実施形態の各構成は、その趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。また、必要に応じて取捨選択することができ、適宜組み合わせることもできる。
以下、項目「1」で第一実施形態~第五実施形態の各実施形態の蓋体の構成について説明する。それから、項目「2」で各実施形態の作用効果を説明する。
以下の実施形態では、容器として、飲料物を収容するコップ(紙製の飲料物容器)を例に挙げて説明する。コップの素材は、例えば紙、プラスチック、発泡スチロール、プラスチックなどである。以下の実施形態では、紙コップ(紙製のコップ)を例示する。
以下の説明では、蓋体が装着された紙コップを水平面に載置した状態を基準にして上下方向を定める。
[1.構成]
[第一実施形態]
<全体構造>
図1(a),(b)は第一実施形態にかかる蓋体10を上側から視た説明図である。図2(a)は、図1の蓋体10と、蓋体10が装着される紙コップ5との斜視図である。図2(a)では蓋体10の一部を断面で描いている。
図2(a)に示すように紙コップ5は、上側(底面とは反対側の端部)が開口端5Aをなす有底筒状の容器である。紙コップ5は、径方向に沿う断面形状が円形をなし、底面から開口端5Aへ向かって径方向の寸法が増大する円錐台形状を有する。紙コップ5の上側縁部には径方向の外側へ向かって張り出した凸部が形成されている。
蓋体10は、紙コップ5の開口端5Aを閉塞するリッド部材であり、紙コップ5内の飲料物がこぼれることや外部から異物が混入することを防止している。
蓋体10は、大別して天板部11と側壁部12とで構成されている。
側壁部12は、紙コップ5の上端外周部に嵌装可能なリング状または円筒状のシール部材であり、一枚の帯状の紙製シートをリング状または円筒状に成形しヒートシールで貼合してなる。側壁部12は、上側縁部が径方向の外側へ向かって折り返された折り返し部をなし、上側縁部で肉厚化されている。図2では側壁部12の上側縁部の厚みが誇張して描かれている。
天板部11は、紙コップ5の開口端5Aを覆う面部である。天板部11は、一枚の平板状紙製シート材で形成されており、上方から視て円形状をなす。
側壁部12の内周面側に天板部11が篏合されて蓋体10が形成される。側壁部12と天板部11とはヒートシールで接着される。側壁部12の内周面には周方向に沿って凸部が形成されている。
蓋体10を紙コップ5に装着する際には、側壁部12の内周面に設けられた凸部が紙コップ5の上端外周部の凸部5Bを乗り越えて、蓋体10が紙コップ5の凸部5Bに篏合するようになっている。この凸形状により、紙コップ5に装着された蓋体10の離脱と、紙コップ5に収容された飲み物(液体)の漏出とを抑制している。
側壁部12の内周面に設けられた凸部の具体的な構造が図3(a)~(c)のそれぞれに例示されている。図3(a)~(c)は、蓋体10で側壁部12を径方向に視た断面図であり、一部を省略している。
図3(a)~(c)のそれぞれに例示された凸部14a~14cの構造は、側壁部12をなすシートを下側縁部で内周面に沿って上方へ折り返された内壁部を利用した構造である点で共通している。
図3(a)の凸部14aは、側壁部12で内壁部を径方向内側へ向かって突出させて形成されている。
図3(b)の凸部14bは、側壁部12で内周面に沿って上方へ折り返された内壁部自体が紙コップ5の凸部5Bに篏合する構造である。
図3(c)の凸部14cは、側壁部12で内壁部において径方向内側へ向かって突設された突出部によって構成される構造である。
<飲み口構造>
天板部11には、飲料物の飲み口としての貫通孔30A〔図1(a)では一点鎖線で示す〕と、貫通孔30Aを開閉するための舌片20Aとが設けられている。
図1(a)には、貫通孔30Aが舌片20Aにより閉鎖されている閉状態が示されており、図1(b)には、貫通孔30Aが開放されている開状態が示されている。
舌片20Aは、図1(a)に示す閉状態で貫通孔30Aを閉鎖して、図1(b)に示す開状態で貫通孔30Aを開放する(天板部11に貫通孔30Aを形成する)シール部材である。
具体的には、舌片20Aは、図1(a)に示すように、天板部11において折り部22Aと切り込み部24Aとで囲まれた領域である。
切り込み部24Aは、天板部11が上方から視てコの字型(開いた線形状)に切れ込まれた部位である。
折り部22Aは天板部11において切り込み部24Aで囲まれた領域を揺動自在に枢支する折線をなす。折り部22Aには折り曲げ用の罫線が設けられていてもよいし、罫線が設けられていなくてもよい。なお、図1(a)で折り部22Aは図示の便宜上細線で描かれている。
折り部22Aは、天板部11の径方向に対して垂直に交差する方向に延びている。舌片20Aは折り部22Aから径方向外側へ向かって延出され天板部11の径方向に沿って延出されている。
舌片20Aは、折り部22Aで上側(紙コップ5の容器の外側)へ引き上げられた開状態において、折り部22Aと切り込み部24Aとで囲まれた領域に貫通孔30Aを形成する〔図1(b)を参照〕。
舌片20Aは、折り部22Aで折り曲げられていない閉状態においては貫通孔30Aを閉鎖する〔図1(a)を参照〕。この閉状態で、舌片20Aは天板部11と同一平面に配置されている。
舌片20Aは、折り部22Aで舌片20Aが延出する方向の反対側へ180°折り返され得る。
貫通孔30Aは、天板部11で紙コップ5の内部を外部に連通させる開口部である。
貫通孔30Aは、舌片20Aが折り部22Aで引き上げられた開状態において、折り部22Aと切り込み部24Aとで囲まれた領域に表れる(形成される)。貫通孔30Aは、天板部11で周方向外側近傍に配置されている。
貫通孔30Aが、紙コップ5に蓋体10を装着した状態で紙コップ5内の飲料物(内容物)を飲むこと可能としている。非使用時には貫通孔30Aが舌片20Aで閉鎖されているので、紙コップ5内の飲料物(内容物)の漏出が防止される。
<保持機構>
蓋体10には、図1(b)に示す開状態(舌片20Aが折り部22Aで折り曲げられた状態)を保持するための保持機構40Aが設けられている。
保持機構40Aは、舌片20Aに設けられた保持片50Aと、天板部11に設けられたスリット(挿抜部)53とを備えている。
保持片50Aは、開状態の舌片20Aが閉状態に復帰するのを抑止するストッパーである。
保持片50Aは、舌片20Aが折り部22Aから延出する延出方向に交差する交差方向に沿って延びた切片であり、舌片20Aの上側の面(紙コップ5の外側を向いた面)にヒートシールで貼り付けられている。保持片50Aの延びている方向(交差方向)は、折り部22Aの延びる方向(径方向に垂直に交差する方向)でもある。保持片50Aは、例えば紙片(紙製の切片)で構成される。
保持片50Aは、舌片20Aへの貼り付け面部をなす基部51Aと、基部51Aから交差方向の両側へ延出されている延出部52Aとを有している。そのため保持片50Aの交差方向の寸法は、舌片20Aの交差方向の寸法よりも大きい。
各延出部52Aは、舌片20Aに貼り付けられておらず、延出部52Aのそれぞれと基部51Aとの境界に設けられた折目54Aで舌片20Aに対して折り返し自在である。折目54Aのそれぞれは、図1(a)の閉状態で、上方から視て舌片20Aで延出方向に沿う縁部のそれぞれに重複する位置に配置されている。
スリット53は、天板部11において舌片20Aを除く外側領域13で延出部52Aのそれぞれが挿抜自在な挿抜部である。
具体的には、スリット53は、外側領域13(天板部11)を抜き型で打ち抜いて形成された開口部で構成されている。外側領域13(天板部11)には、延出部52Aのそれぞれに対応して、交差方向に離間された一対のスリット53が径方向に沿って直線状に形成されている。
挿抜部として、スリット53に替えて延出部52Aのそれぞれが挿抜自在な切り込み部が設けられていてもよい。この切り込み部は外側領域13(天板部11)を刃物で切り込んで形成された破断部である。
一対のスリット53の形成位置は、折り返された図1(b)の閉状態で、それぞれに対応する延出部52Aが挿入され得る位置に設定されている。
舌片20Aを折り返すとき(閉状態から開状態へ移行するとき)、延出部52Aのそれぞれは折目54Aで折り立てられた状態で、それぞれの対応するスリット53に挿し込まれる〔図2(a),(b)を参照〕。スリット53から紙コップ5の内側に挿し込まれた延出部52Aのそれぞれは、折目54Aでの折りに対する反発力で平面状に広がり、スリット53にひっかかる。これにより、折り返された舌片20Aが折り部22Aでの折りに対する反発力で閉状態に復帰することが抑制されている。
舌片20Aの開状態は、図1(b),図2(b)に示すような舌片20Aが外側領域13(天板部11)に沿って延在する姿勢に折り返された状態(舌片20Aが折り部22Aで180°折り返されて外側領域13上に寝た状態)に限らない。
図2(c)に示すように、延出部52Aの先端がスリット53に差し込まれて、舌片20Aが外側領域13(天板部11)から上方へ離間された姿勢であってもよい。この場合、舌片20Aを開状態から閉状態に戻す(飲み口を閉じる)際に、使用者は舌片20Aを摘まみやすい。そのため、飲み口を閉じる作業の作業性が向上される。
<開封補助機構>
保持片50Aは、保持機構40Aの一部としての機能に加えて、閉状態から開状態へ移行するときに、舌片20Aの引き上げ作業時の把持を補助する開封補助機構としての機能も有する。
具体的には、延出部52Aのそれぞれは、折目54Aで折り立てられた状態で、使用者が舌片20Aを上方へ持ち上げる際の把持部として作用する。
<識別部>
天板部11には、紙コップ5に収容された飲料物(内容物)を識別するための識別部70Aが設けられている。
識別部70Aは所定形状の切り込みである。図1(a),(b)で天板部11には、識別部70Aとして円弧状の切り込みが三個(複数)形成されている。識別部70Aをなす三個の切り込みは、天板部11の外周近傍で周方向に沿って配列されている。
識別部70Aをなす三個の切り込みは、上方から下方に向かって押し込まれると変形し得る。識別部70Aは、各切り込みの変形の有無で飲料物(内容物)を識別する機能を果たす。
識別部70Aの使い方として、例えば識別部70Aをなす切り込みのそれぞれと飲料物の種類とを予め紐づけておき、紙コップ5に収容された飲料物に対応する切込を押し込み変形させる、という使い方を挙げることができる。識別部70Aをなす三個の切り込みのそれぞれに紐づけた飲料物の種類を示す文字列を印刷したり肉筆で記入したりしてもよい。
[第二実施形態~第五実施形態]
以下で説明する第二実施形態~第五実施形態で蓋体10は、舌片や貫通孔の寸法および形状と、保持機構の具体的な構造と、開封補助機構の具体的な構造とを除いて、第一実施形態の蓋体10と共通の構成を備えている。蓋体10が装着される紙コップ5も第一実施形態と共通である。これら第一実施形態と共通の構成については、説明を省略する。
[第二実施形態]
図4(a),(b)に示す第二実施形態に係る蓋体10の舌片20Bは、折り部22Bと切り込み部24Bとで囲まれている。舌片20Bは、上述した舌片20Aと同様に、折り部22Bで上方(紙コップ5の外側)へ引き上げられた開状態で貫通孔30Bを形成(貫通孔30Bを開放)して〔図4(b)参照〕、折り部22Bで折り曲げられていない閉状態で貫通孔30Bを閉鎖する〔図4(a)参照〕。
図4(a),(b)に示すように、第二実施形態に係る蓋体10の保持機構40Bは、舌片20Bの先端部が係脱可能な係脱部41Bを備えている。
係脱部41Bは、天板部11において舌片20Bを除く外側領域13が上方から視てM字型に切り込まれて形成されている。係脱部41Bは、交差方向〔図4(a),(b)の紙面上で左右方向〕の中央部に折り部22Bへ向かって延びる延出面部を有している。
係脱部41Bは、折り部22Bから径方向に沿って舌片20Bの延出方向とは反対側に離間した位置に形成されている。
係脱部41Bの形成位置は、舌片20Bを折り部22Bで折り返した開状態で舌片20Bの端部が係脱部41Bに挿し込まれ得る位置に設定されている。
係脱部41Bをなす切り込みの基部には折目42Bが形成されている。この折目42Bは、折目42Bと係脱部41Bとで囲まれた領域を揺動自在に枢支する折線であり、この折目42Bで折目42Bと係脱部41Bとで囲まれた領域が紙コップ5の内側へ押し込まれるようになっている。
図4(b)に示す開状態では、舌片20Bの端部は係脱部41Bの延出面部の下側に配置される。舌片20Bの先端部が係脱部41Bに挿し込まれることで、折り返された舌片20Bが折り部22Bでの折りに対する反発力で閉状態に復帰することが抑制されている。
舌片20Bは、折り部22Bとの接続箇所から端部へ向かって交差方向で離間する寸法が増大する形状をなし、端部の形状は交差方向の中央部が径方向の外側へ向かって迫り出された曲線状をなす。この舌片20Bの形状により、舌片20Bの端部を係脱部41Bへ挿入しやすくなっている。
図4(a),(b)に示すように、第二実施形態に係る蓋体10の開封補助機構は、舌片20Bで上側を向いた面(紙コップ5の外側を向いた面)に貼り付けられた紙製の摘み片60Bを備えている。摘み片60Bは、上方から視て矩形状の切片で形成されている。摘み片60Bは、例えば紙製の切片(紙片)で形成されている。摘み片60Bは、舌片20Bに向かい合って配置された面部の一部で舌片20Bにヒートシールで貼り付けられている。
例えば、摘み片60Bは、径方向内側に位置する面部で舌片20Bに貼り付けられており、径方向外側に位置する面部では舌片20Bから分離されている。この場合、摘み片60Bで径方向外側の縁部は、使用者が舌片20Bを上方へ持ち上げる際のとっかかりとなる。
[第三実施形態]
図5(a),(b)に示す第三実施形態に係る蓋体10の舌片20Cは、折り部22Cと切り込み部24Cとで囲まれている。舌片20Cは、上述した舌片20Aと同様に、折り部22Cで上方(紙コップ5の外側)へ引き上げられた開状態で貫通孔30Cを形成(貫通孔30Cを開放)して〔図5(b)参照〕、折り部22Cで折り曲げられていない閉状態で貫通孔30Cを閉鎖する〔図5(a)参照〕。
図5(a),(b)に示すように、第三実施形態に係る蓋体10の保持機構40Cは、天板部11において舌片20Cを除く外側領域13で上側を向いた面(紙コップ5の外側を向いた面)にヒートシールで貼り付けられた紙製の押さえ片43Cを備えている。
押さえ片43Cは上方から視て円形状をなす切片で形成されている。押さえ片43Cは例えば紙製の紙片で形成されている。押さえ片43Cは、天板部11に向かい合って配置された面部の一部で天板部11に貼り付けられている。押さえ片43Cは、天板部11に貼り付けられていない部位(面部の他部)と天板部11との間に、舌片20Cの端部が挿抜可能な隙間44Cを有している。
押さえ片43Cは、折り部22Cから径方向に沿って舌片20Cの延出方向とは反対側に離間して配置される。
押さえ片43Cの配置位置は、舌片20Cを折り部22Cで折り返した開状態で舌片20Cの先端部が押さえ片43Cの隙間44Cに挿し込まれ得る位置に設定されている。
図5(b)に示す開状態では、舌片20Cの端部は押さえ片43Cと天板部11との間の隙間44Cに挿し込まれる。これにより、折り返された舌片20Cが折り部22Cでの折りに対する反発力で閉状態に復帰することが抑制されている。
図5(a),(b)に示すように、第三実施形態に係る蓋体10に備えられた開封補助機構は、舌片20Cの端縁部に設けられた切り欠き部60Cを備えている。具体的には、切り欠き部60Cは、舌片20Cの先端部を径方向の外側から内側へ向かって円弧状に切り欠いた形状をなす。
切り欠き部60Cにより、舌片20Cの端部と貫通孔30Cの輪郭との間の離間する寸法が広がる。したがって、切り欠き部60Cは、使用者が舌片20Cを上方へ持ち上げる際のとっかかりとなる。
[第四実施形態]
図6(a),(b)に示す第四実施形態に係る蓋体10の舌片20Dは、折り部22Dと切り込み部24Dとで囲まれている。舌片20Dは、折り部22Dで下方(紙コップ5の内側)へ向かって押し込まれた状態で貫通孔30Dを形成(貫通孔30Dを開放)する開状態となる〔図6(b)参照〕点を除き、上述した第一実施形態の舌片20Aと共通の構成を有する。
すなわち、舌片20Dは、舌片20Aと同様な形状および寸法であり、その上側を向いた面(紙コップ5の外側を向いた面)に保持片50Aと同様な形状および寸法の保持片50Dがヒートシールで貼り付けられており、舌片20Dは、天板部11と同一平面に配置された状態で貫通孔30Dを封緘する閉状態〔図6(a)参照〕となる。
図6(a),(b)に示す第四実施形態に係る蓋体10の保持機構40Dは、保持片50Dを備えている。
保持片50Dは、舌片20Aと同様な交差方向に沿って延びた切片であり、舌片20Dへの貼り付け面部をなす基部51Dと、基部51Dから交差方向の両側へ延出されている延出部52Dとを有している。基部51Dと延出部52Dとの境界には折目54Dが設けられている。保持片50Dは、例えば紙片(紙製の切片)で構成される。
保持片50Dは、舌片20Dが下方に押し込まれた開状態では、延出部52Dの少なくとも一部が貫通孔30Dから紙コップ5の内側へ向かって押し込まれて、延出部52Dの押し込まれている一部が天板部11の外側領域13で係止される。
具体的には、舌片20Dを下方へ押し込むとき(閉状態から開状態へ移行するとき)、保持片50Dの両端から延びた延出部52Dのそれぞれが折目54Dで折り立てられた状態で、貫通孔30Dから紙コップ5の内側に押し込まれる。延出部52Dが完全に紙コップ5の内側に押し込まれると、延出部52Dのそれぞれは折目54Dでの折りに対する反発力で平面状に広がり、天板部11において舌片20Dを除く外側領域13で下方を向いた面(紙コップ5の内側を向いた面)に当接される〔図6(b)を参照〕。これにより、押し込まれた舌片20Dが折り部22Dでの折りに対する反発力で閉状態に復帰することが抑制される。
舌片20Dの開状態は、図6(b)に示すような舌片20Dが紙コップ5の内側に押し込まれきった状態(延出部52Dの先端が紙コップ5の内側に配置された状態)に限らない。
図6(c)に示すように、舌片20Dの開状態は、延出部52Dの先端が紙コップ5の外側に配置されている状態であっても。この場合、使用者が舌片20Dを開状態から閉状態に戻す(飲み口を閉じる)際に、紙コップ5の外側に配置された延出部52Dを摘まんで舌片20Dを引き上げることができる。そのため、飲み口を閉じる作業の作業性が向上される。
[第五実施形態]
図7(a),(b)に示す第五実施形態に係る蓋体10の舌片20Eは、貫通孔30Eを「両開き式」で開閉する一対の舌片20Eである。舌片20Eのそれぞれが折り部22Eと切り込み部24Eとで囲まれている。
具体的には、一対の舌片20Eのそれぞれは、向かい合って配置された一対の折り部22Eに連設されている。一対の折り部22Eは天板部11で径方向に沿って延びている。一対の折り部22Eのそれぞれは、径方向に対して垂直な交差方向で所定間隔離間して配置されている。一対の舌片20Eのそれぞれは、それぞれの対応する折り部22Eから互いに向かい合う方向へ延出されている。
一対の舌片20Eは、図7(b)に示すように、折り部22Eで下方(紙コップ5の内側)へ向かって押し込まれた開状態においては折り部22Eと切り込み部24Eで囲まれた領域に貫通孔30Eを形成する(貫通孔30Eを開放する)。
一対の舌片20Eは、図7(a)に示すように、折り部22Eで折り曲げられていない閉状態においては貫通孔30Eを閉鎖する。閉状態で一対の舌片20Eのそれぞれは、天板部11と同一平面上に配置され、一対の舌片20Eのそれぞれの端部同士が突き合わされている。
図7(a),(b)に示す第五実施形態に係る蓋体10の開封補助機構は、天板部11で舌片20Eを除く外側領域13で円弧状に切り込んで形成されたつまみ面部60Eを備えている。つまみ面部60Eは、舌片20Eのそれぞれに接続されており、各折り部22Eから舌片20Eのそれぞれが延びる方向とは反対側に延出されている。
舌片20Eを下方へ押し込むとき(閉状態から開状態へ移行するとき)、舌片20Eのそれぞれに接続されたつまみ面部60Eは、折り部22Eを軸に天板部11の面部から上方へ立ち上がる。各つまみ面部60Eを貫通孔30Eへ向かって倒すと、舌片20Eが折り部22Eを軸に下方へ押し込まれて、貫通孔30Eが開放されるようになっている。
[2.作用および効果]
<共通事項>
蓋体10は、平板状の天板部11に舌片20A~20Dが折り部22A~22Dで折り曲げられた状態を保持する保持機構40A~40Dを備えているので、紙製の蓋体10において飲み口としての貫通孔30A~30Dの開状態の保持性を確保できる。
蓋体10は、平板状の天板部11に舌片20A~20Dを閉状態から開状態へ移行させるときに、舌片20A~20Dの折り曲げ作業時の把持を補助する開封補助機構50A,60B,60C,60Eを備えているので、紙製の蓋体10において飲み口としての貫通孔30A~30C,30Eの開封容易性を確保できる。
したがって、紙製の蓋体10で飲み口の開封容易性や開状態の保持性といった使用性を向上させることができる。
蓋体10で、保持機構40A,40Dは、舌片20Aに設けられた保持片50A,50Dを備えており、保持片50A,50Dを用いた簡単な構成で飲み口としての貫通孔30A,30Dの開状態の保持性を確保できる。
<第一実施形態>
スリット53に挿し込まれた延出部52Aがスリット53にひっかかることで、開状態の舌片20Aが閉状態に復帰することが抑制される。また、閉状態から開状態へ移行するとき延出部52Aは開封補助機構として機能する。したがって、保持片50Aとスリット53とを設けた簡単な構成で、飲み口の開封容易性や開状態の保持性とのそれぞれを確保できる。
<第二実施形態>
係脱部41Bに舌片20Bの先端部を挿し込むことで、開状態の舌片20Bが閉状態に復帰することが抑制される。したがって、簡単な構成で開状態の保持性を確保できる。係脱部41Bは天板部11への切り込み加工だけで形成できる。
また、舌片20Bに摘み片60Bを貼り付けるだけの簡単な構成で飲み口の開封容易性を確保できる。
<第三実施形態>
押さえ片43Cの隙間44Cに舌片20Cの先端部を挿し込むことで、開状態の舌片20Cが閉状態に復帰することが抑制される。したがって、簡単な構成で開状態の保持性を確保できる。押さえ片43Cは天板部11へ切片を貼り付けるだけで形成できる。
また、舌片20Cの端縁部に切り欠き部60Cを設けるだけの簡単な構成で飲み口の開封容易性を確保できる。
<第四実施形態>
貫通孔30Dから押し込まれた延出部52Dが天板部11で舌片20Dを除く外側領域13で下方を向いた面(紙コップ5の内側を向いた面)に当接することで、開状態の舌片20Dが閉状態に復帰することが抑制される。押し込み式で開封される飲み口で開状態の保持性を確保できる。
<第五実施形態>
両開き式の舌片20Eを押し込んで開封する構造で、つまみ面部60Eをつまむだけ開封できるので、押し込み式であっても使用者が手指を飲み口に深く挿し込むことなく開封できる。
[3.そのほか]
上述の各実施形態はあくまでも例示に過ぎず、この実施形態で明示しない種々の変形や技術の適用を排除する意図はない。本実施形態の各構成は、それらの趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。また、必要に応じて取捨選択することができ、適宜組み合わせることもできる。
例えば、上記の各実施形態で説明した要素は様々な組み合わせで蓋体10に適用されてよい。以下に各実施形態で説明した要素の組み合わせのバリエーションをいくつか例に挙げる。
・ 保持片50A :第二実施形態および第三実施形態の舌片20B,20に設け
られてもよい。この場合、保持片50Aは開封補助機構として
の機能を果たす。
・ 係脱部41B :第三実施形態で押さえ片43Cに替えて設けられてもよい。
・ 摘み片60B :第一実施形態,第三実施形態の舌片20A,20Cに設けられ
てもよい。
・ 押さえ片43C :第一実施形態で係脱部41Bに替えて設けられてもよい。
・切り欠き部60C:第一実施形態,第二実施形態の舌片20A,20に設けられ
てもよい。
・つまみ面部60E:第四実施形態の舌片20Dで折り部22Dから舌片20Dの
延びる方向とは反対側に設けられてもよい。
各実施形態で説明した要素の形状や寸法,配置は上記のものに限定されない。図8(a),(b)は変形例に係る蓋体10を上側から視た説明図であり、(a)が閉状態であって、(b)が開状態である。この変形例で舌片20Fは折り部22Fと切り込み部24Fとで囲まれている。舌片20Fは、上記の舌片20A,20B,20Cと同様に径方向に沿って延び、折り部22Fで上方に折り返される。
舌片20Fは、上述した舌片20Aと同様に、折り部22Fで上方(紙コップ5の外側)へ引き上げられた開状態で貫通孔30Fを形成(貫通孔30Cを開放)して〔図8(b)参照〕、折り部22Fで折り曲げられていない閉状態で貫通孔30Cを閉鎖する〔図8(a)参照〕。
図8(a)に示すように、この折り部22Fは、舌片20Fの延出された方向(径方向)に対して斜めに延びている。図8(b)に示す開状態で、舌片20Fは、図8(a)に示す閉状態の舌片20Fに対して90°の傾いた位置に折り返される。天板部11において舌片20Fを除く外側領域13には、折り返された舌片20Fの先端部を挿み込み得る位置に押さえ片43Cが配置されている。
また、図8(a),(b)の蓋体10の天板部11には、識別部70Aの変形例として識別部70Fが設けられている。識別部70Fは、径方向に沿って直線状に配列された三個(複数の)「x」字型の切り込みで形成されている。識別部70Fをなす三個の切り込みもまた、上方から下方に向かって押し込まれると変形し得るもので、各切り込みの変形の有無で飲料物(内容物)を識別する機能を果たす。
なお、上記の図4~図7に示す各蓋体10に識別部を描いていないが、何れの蓋体10においても、識別部70Aや識別部70Fのような識別部が設けられていてよい。
識別部70A,70Fをなす切り込みの形状は押し込みにより変形しうる形状でさえあればよい。識別部をなす切り込みの数は三個に限らず一以上の複数であってよい。
蓋体10を構成する天板部11は一枚のシート材で形成されるものに限らず、紙製の平板材でさえあればよい。本明細書で「紙製」の蓋体には、パルプ繊維をモールド加工して製造された蓋体が含まれる。
蓋体10の全体構造は図2などに例示した側壁部12と天板部11を備える構造に限らない。開口端5Aを覆う平板状の天板部11を備えていればどのような構造でも本件を適用し得る。
蓋体10や、紙コップ5に用いる紙材料は、表面にラミネート加工や塗工により樹脂層を設けたものが使用される。
表面に設けられる樹脂層としては特に限定されないが、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリウレタン、ポリ乳酸、ポリブチレンサクシネート、エチレン-酢酸ビニル共重合体、エチレン-ビニルアルコール共重合体、エチレン-プロピレン共重合体、エチレン-プロピレン-ブタジエン共重合体、アクリル-スチレン共重合体、スチレン-ブタジエン共重合体、エチレン-(メタ)アクリル酸共重合体アイオノマー等を用いることができる。樹脂層としては、単層でも複層でもよい。
そのほか、保持片50A,50Dや、押さえ片43C,摘み片60Bなどの切片に用いる紙材料にも、上記に例示した樹脂層を設けた紙材料が用いられてよい。
保持片50A,50Dや、押さえ片43C,摘み片60Bなどの切片は、紙製の紙片に限らず、プラスチックや、そのほかの材料を用いて形成されてもよい。
5 :紙コップ
5A :開口端
10 :蓋体
11 :天板部
12 :側壁部
13 :外側領域
20A~20F :舌片
22A~22F :折り部
24A~24F :切り込み部
30A~30F :貫通孔
40A~40D :保持機構
41B :係脱部(保持機構)
42B :折目(保持機構)
43C :押さえ片(保持機構)
44C :隙間(保持機構)
50A,50D :保持片(保持機構)
51A,51D :基部(保持機構)
52A,52D :延出部(保持機構)
53 :スリット(保持機構)
54A,54D :折目(保持機構)
60B :摘み片(開封補助機構)
60C :切り欠き部(開封補助機構)
60E :つまみ面部(開封補助機構)
70A,70F :識別部

Claims (12)

  1. 有底筒状の容器で開口端を閉塞する紙製の蓋体であって、
    前記開口端を覆う平板状の天板部が開いた線形状に切り込まれた切り込み部と前記天板部において前記切り込み部で囲まれた領域を揺動自在に枢支する折線となる折り部とで囲まれて前記折り部から延出し、前記折り部で折り曲げられた開状態においては前記領域に貫通孔を形成し、前記折り部で折り曲げられていない閉状態においては前記貫通孔を閉鎖する舌片と、
    前記舌片が前記折り部で折り曲げられた開状態を保持する保持機構と、を備え、
    前記保持機構は、前記舌片が前記折り部から延出する方向に交差する交差方向に沿って延びた保持片を備え
    前記保持片は、
    前記舌片への貼り付け面部をなす基部と、
    前記基部に連設され、前記基部から前記交差方向の両側へ延出されている延出部と、を有し、
    前記舌片が前記折り部で前記容器の外側へ向かって引き上げられた状態で前記開状態になり、
    前記保持機構は、前記天板部において前記舌片を除く外側領域で前記延出部が挿抜可能な挿抜部を備えている
    ことを特徴とする蓋体。
  2. 有底筒状の容器で開口端を閉塞する紙製の蓋体であって、
    前記開口端を覆う平板状の天板部が開いた線形状に切り込まれた切り込み部と前記天板部において前記切り込み部で囲まれた領域を揺動自在に枢支する折線となる折り部とで囲まれて前記折り部から延出し、前記折り部で折り曲げられた開状態においては前記領域に貫通孔を形成し、前記折り部で折り曲げられていない閉状態においては前記貫通孔を閉鎖する舌片と、
    前記舌片が前記折り部で折り曲げられた開状態を保持する保持機構と、を備え
    前記保持機構は、前記舌片が前記折り部から延出する方向に交差する交差方向に沿って延びた保持片を備え
    前記保持片は、
    前記舌片への貼り付け面部をなす基部と、
    前記基部に連設され、前記基部から前記交差方向の両側へ延出されている延出部と、を有し、
    前記舌片が前記折り部で前記容器の内側へ向かって押し込まれた状態で前記開状態になり、
    前記開状態で前記保持片の前記延出部の少なくとも一部が前記貫通孔から前記容器の内側へ向かって押し込まれて、前記延出部の少なくとも前記一部が前記天板部において前記舌片を除く外側領域で係止される
    ことを特徴とする蓋体
  3. 前記保持機構は、前記天板部において前記舌片を除く外側領域が切り込まれて形成されており、前記舌片の先端部が係脱可能な係脱部を備えている
    ことを特徴とする請求項1に記載の蓋体。
  4. 前記保持機構は、前記天板部において前記舌片を除く外側領域で前記容器の外側を向いた面に対して取り付けられており、前記天板部との間に前記舌片の先端部が挿抜可能な隙間を有する押さえ片を備えている
    ことを特徴とする請求項1に記載の蓋体。
  5. 前記閉状態から前記開状態へ移行するときに、前記舌片の折り曲げ作業時の把持を補助する開封補助機構を備えている
    ことを特徴とする請求項1~の何れか1項に記載の蓋体。
  6. 前記開封補助機構は、前記舌片で前記容器の外側を向いた面に貼り付けられた摘み片を備えている
    ことを特徴とする請求項に記載の蓋体。
  7. 前記開封補助機構は、
    前記舌片の端縁部に形成された切り欠き部を備えている
    ことを特徴とする請求項に記載の蓋体。
  8. 前記開封補助機構は、
    前記天板部において前記舌片を除く外側領域が切り込まれて形成されており、前記舌片に接続され前記折り部の箇所から前記舌片が延出する方向とは反対側に延出されているつまみ面部を備えている
    ことを特徴とする請求項2を引用する請求項7に記載の蓋体。
  9. 有底筒状の容器で開口端を閉塞する紙製の蓋体であって、
    前記開口端を覆う平板状の天板部が開いた線形状に切り込まれた切り込み部と前記天板部において前記切り込み部で囲まれた領域を揺動自在に枢支する折線となる折り部とで囲まれて前記折り部から延出し、前記折り部で折り曲げられた開状態においては前記領域に貫通孔を形成し、前記折り部で折り曲げられていない閉状態においては前記貫通孔を閉鎖する舌片と、
    前記舌片が前記折り部で折り曲げられた開状態を保持する保持機構と、
    前記閉状態から前記開状態へ移行するときに、前記舌片の折り曲げ作業時の把持を補助する開封補助機構と、を備え
    前記舌片が前記折り部で前記容器の内側へ向かって押し込まれた状態で前記開状態になり、
    前記開封補助機構は、
    前記天板部において前記舌片を除く外側領域が切り込まれて形成されており、前記舌片に接続され前記折り部の箇所から前記舌片が延出する方向とは反対側に延出されているつまみ面部を備えている
    ことを特徴とする蓋体。
  10. 前記保持機構は、前記舌片が前記折り部から延出する方向に交差する交差方向に沿って延びた保持片を備え
    前記保持片は、
    前記舌片への貼り付け面部をなす基部と、
    前記基部に連設され、前記基部から前記交差方向の両側へ延出されている延出部と、を有する
    ことを特徴とする請求項に記載の蓋体。
  11. 有底筒状の容器で開口端を閉塞する紙製の蓋体であって、
    前記開口端を覆う平板状の天板部が開いた線形状に切り込まれた切り込み部と前記天板部において前記切り込み部で囲まれた領域を揺動自在に枢支する折線となる折り部とで囲まれて前記折り部から延出し、前記折り部で折り曲げられた開状態においては前記領域に貫通孔を形成し、前記折り部で折り曲げられていない閉状態においては前記貫通孔を閉鎖する舌片を備え、
    前記舌片は、前記貫通孔を両開き式で開閉する一対が設けられ、向かい合って配置された一対の前記折り部のそれぞれに連設されており、
    前記一対の舌片のそれぞれに対応して、前記天板部において前記舌片を除く外側領域が切り込まれて形成されており、前記一対の舌片のそれぞれに接続され前記一対の折り部のそれぞれの箇所から前記舌片の延出する方向とは反対側に延出されているつまみ面部を備えている
    ことを特徴とする蓋体。
  12. 前記天板部は一枚のシート材で形成される
    ことを特徴とする請求項1~11の何れか1項に記載の蓋体。
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