JP2012006644A - 包装容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】シート材からなり、十分なタンパープルーフ機能を備えた包装容器を提供する。
【解決手段】シート材からなる包装容器10は、組立状態において立体化され、物品が収容される収容空間を形成する本体部12と、本体部12の上側に位置し、接合されることなく折り重なった二枚のシート片からなる挟持部16と、を備え、前記本体部12は、接合されることなく重なった二枚のシート片を互いに離間する方向に広げて立体化することで物品が挿入される筒形状を構成する筒部20と、組立状態において、前記筒部20の上端開口を覆う蓋フラップ22と、前記蓋フラップ22の端部に連接され、組立状態において、前記挟持部16を構成する二枚のシート片の間に差し込まれる差込部24と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、シート材を折り曲げて一部を接合することで構成される包装容器であって、平坦に折り畳まれた平坦状態と、少なくとも一部を立体化した組立状態と、に変化する包装容器に関する。
従来から、シート材を折り曲げて一部を接合し、さらに、この折り曲げられたシート材の一部を立体化することで物品を収容する収容空間を形成した包装容器が広く知られている。
例えば、特許文献1には、一枚のシート材からなり、連接した二側面と、この二つの側面の両側にそれぞれ連接され、お互いに対面する糊付け片とを有する包装容器が開示されている。この包装容器には、一つの側面の一端に設けられこの側面に重ねられる折返片と、この折返片の端縁部に連接して形成された底蓋片と、上記側面と連接するもう一方の側面の一端に設けられこの側面に重ねられる折返片とこの折返片の端縁部に連接して形成された保持片が設けられている。
こうしたシート材を折り曲げて形成される包装容器は、包装容器の全面に印刷を施すことができたり、物品収容前の搬送時や物品を取り出した後の廃棄時には平坦に折り畳んで小型化できたりといった利点が知られている。
特開平10−181736号公報
しかしながら、従来のシート材からなる包装容器の多くは、物品の不正な取り出しを防止するタンパープルーフ機能が不十分という問題があった。例えば、特許文献1記載の包装容器では、物品を収容する空間の上端は開口されたままとなっているため、比較的簡単に物品を取り出すことができる。
もちろん、従来のシート材からなる包装容器の中には、蓋部分を備えたものもある。しかし、従来の包装容器に設けられた蓋の多くは、物品収容空間を構成する本体部の上端開口を覆う蓋フラップと、当該蓋フラップの周囲から延設する差込片と、から構成されている。そして、蓋をする際には、この差込片を、本体部の側壁と物品との間に差し込むようになっている。かかる構成の場合、蓋フラップ部を上側に持ち上げるだけで簡易に蓋を開けることができ、結果として、簡易に物品を取り出すことができる。つまり、従来、十分なタンパープルーフ機能を備えたシート材からなる包装容器はなかった。
そこで、本発明では、十分なタンパープルーフ機能を備えたシート材からなる包装容器を提供することを目的とする。
本発明の包装容器は、シート材を折り曲げて一部を接合することで構成される包装容器であって、平坦に折り畳まれた平坦状態と、少なくとも一部を立体化した組立状態と、に変化する包装容器であって、組立状態において立体化され、物品が収容される収容空間を形成する本体部と、本体部の上側に位置し、接合されることなく折り重なった二枚のシート片からなる挟持部と、を備え、前記本体部は、接合されることなく重なった二枚のシート片を互いに離間する方向に広げて立体化することで物品が挿入される筒形状を構成する筒部と、組立状態において、前記筒部の上端開口を覆う蓋フラップと、前記蓋フラップの端部に連接され、組立状態において、前記挟持部を構成する二枚のシート片の間に差し込まれる差込部と、を備えることを特徴とする。
好適な態様では、さらに、前記本体部および挟持部の左右方向の一端に連接され、組立状態においても平坦なサイド部であって、折り重なった二枚のシート片が接合されてなるサイド部を備える。この場合、前記挟持部を構成する二枚のシート片は、前記筒部の上端から上方に延びるとともに、左右方向の一端が前記サイド部に連接されたシート片からなる立壁と、切込線を介して前記筒部と区分されるとともに、左右方向の一端が前記サイド部に連接されたシート片からなり、前記サイド部との連接部分を固定端として立壁に対して可動な可動壁と、であることが望ましい。また、前記差込部は、前記シート材を折り曲げる前の展開状態において、前記立壁に隣接するとともに、切込線により前記立壁と区分された領域のシート片からなる、ことも望ましい。
他の好適な態様では、前記筒部を構成する二枚のシート片は、折り曲げ線を介することなく前記サイド部に連接されたシート片からなる背壁と、前記背壁に折り重なるシート片であって、折り曲げ線を介して前記背壁に連接されるとともに、折り曲げ線を介して前記サイド部に連接されたシート片からなる前壁と、であり、組立状態において、前記背壁および前壁は互いに離間する方向に弧状に湾曲させられる。他の好適な態様では、前記物品は、底部に隙間が生じる箱状であり、前記本体部は、さらに、前記隙間に差し込まれて前記物品と係合する底フラップを備える。
本発明によれば、蓋フラップを持ち上げる際に、蓋フラップが挟持部と干渉するため、不正な開封、ひいては、物品の不正な取り出しが効果的に防止される。
第一実施形態の包装容器の斜視図である。 第一実施形態の包装容器の上部斜視図である。 第一実施形態の包装容器の横断面図である。 第一実施形態の包装容器の展開図である。 第二実施形態の包装容器の上部斜視図である。 第二実施形態の包装容器の上部斜視図である。 第二実施形態の包装容器の下部斜視図である。 第二実施形態の包装容器の展開図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。図1は、本発明の第一実施形態である包装容器10の斜視図である。また、図2は包装容器10の上部斜視図、図3は包装容器10の横断面図、図4は包装容器10の展開図である。
なお、以下の図面では、見易さのために、斜視図と展開図との間で、寸法比や形状を異ならせている。また、以下の図面において、砂目ハッチングを施した幾何学形状部分は、接着剤または粘着剤の塗布部分を示しており、互いに接合される箇所には同一形状で白抜きの幾何学形状を図示している。また、以下の説明において「シート片」とは、シート材の一部分の領域を指すものとする。
この包装容器10は、一枚のシート材を折り曲げるとともに一部を接合することで形成される容器であって、適宜、折り曲げられて立体化されることにより物品が収容可能な自立容器となる。図1〜4に示す包装容器10は、略円筒形の物品の収容に、特に好適な構成を有している。以下、物品の形状が略円筒形である場合を例に挙げて、この包装容器10の構成について詳説する。
包装容器10を構成するシート材は、立体形状を維持できる程度の強度を有するものであれば特に限定されない。したがって、例えば、合成樹脂シート、紙と合成樹脂シートの積層シート、紙又は合成樹脂シートと金属箔の積層シートなどを用いることができる。合成樹脂シートの樹脂材料は特に限定されず、ポリプロピレンやポリエチレンなどのポリオレフィン系、ポリスチレン系、ポリエステル系などの汎用樹脂が例示される。
シート材の表面または裏面には、各種印刷を施してもいい。印刷される内容としては、例えば、包装容器10に収容される物品(商品)の商品名や商品イメージ、使用イメージ、原材料などの商品説明文などが挙げられる。ここで、このシート材は、平坦であり、この後、折り曲げることで立体化させられる。したがって、プラスチックをバキュームフォームすることで立体化させるブリスター容器などと異なり、本包装容器10においては、シート材(ひいては包装容器10)の全面に印刷を施すことができる。その結果、ブリスター容器などと比べて、印刷面積を大幅に増やすことができ、商品としての美観の多様性を高めることができる。
包装容器10は、1枚のシート材を、図4に図示する展開図の外形線に沿って打ち抜いた後、適宜、折り曲げ、一部を接合することで形成される。したがって、後述する本体部12、サイド部14、挟持部16などの包装容器10の構成要素は、全て、一体形成されていることになる。また、シート材には、折り曲げ作業を容易にするために、予め、押罫や、切罫、ミシン罫、リード罫などからなる折り曲げ線L1〜L4が形成されている。
図4に示された一枚のシート材は、第一折り曲げ線L1に沿って二つ折りにされ、組立状態において、前面側に位置するシート片と、背面側に位置するシート片と、に区分される。なお、本説明では、図1において手前側を「前面側」とし、奥側を「背面側」としている。しかし、ここでいう「前面側」、「背面側」は、あくまで、説明上の名称であり、実際の製品としての前面・背面とは無関係であってもよい。
この二つ折りにされたシート材のうち、砂目ハッチングを施した幾何学形状部分には、接着剤または粘着剤が塗布されており、同一形状で白抜きの幾何学形状部分と接合される。その後、一部を立体化することで、包装容器10は、図1、図2に示すような形状となる。
この包装容器10は、物品を収容する本体部12、当該本体部12の上側に位置する挟持部16、本体部12および挟持部16の右側端部に連接されて横方向に張り出すサイド部14に大別される。
サイド部14は、折り重なった二枚のシート片(前面側シート片および背面側シート片)を接合することで構成される部位で、包装容器10を立体化させた組立状態においても平坦な部位である。このサイド部14は、シート材を糊付けする糊付け片として機能するだけでなく、種々の印刷を行う印刷面としても機能する。したがって、かかるサイド部14を設けることにより、包装容器10の表面積、ひいては、印刷面積を増加させることができ、商品としてのデザインの幅を広げることができる。
サイド部14の左側端部には、本体部12および挟持部16が連接されている。本体部12は、物品を収容する部位で、物品が差し込まれる略筒状の筒部20、当該筒部20の上端開口を覆う蓋フラップ22、当該蓋フラップ22に繋がった差込部24、および、筒部20の下端開口を覆う底フラップ26(図1〜図3では見えず。図4参照)から構成されている。
筒部20は、前面側シート片の一部である前壁20fおよび背面側シート片の一部である背壁20bから構成される。この前壁20fおよび背壁20bは、平坦状態においては、互いに接合されることなく重なっている。組立状態にする際には、この重なった前壁20fおよび背壁20bを互いに離間する方向に湾曲させる。この湾曲により、前壁20fと背壁20bで囲まれた略レモン形状の収容空間が形成される。この湾曲させられた前壁20fおよび背壁20bは、シート材が本来もつ弾性により、バネのように機能し、前壁20fおよび背壁20bの間に挿入された円筒形の物品の側面を押さえることができる。この押さえる力により、物品の転動が効果的に抑えられ、包装容器10に対する物品の位置・姿勢を好適に保つことができる。
ここで、本実施形態において、前壁20fは、第二折り曲げ線L2を介してサイド部14に連接されており、組立状態にする際には、当該第二折り曲げ線L2に沿ってシート材が折り曲げられる。一方で、背壁20bは、折り曲げ線を介することなくサイド部14に連接している。その結果、真上から見た場合に、図4に示すように、レモン形の筒部20の長軸Cが、サイド部14に対して傾き、筒部20の大部分がサイド部14より前面側に突出したような形状となる。
背壁20bには、当該背壁20bの下端から上側に向かって伸びる二本の半破断線28bと当該二本の半破断線28bの上端に接続された略半円状の切込線28aとで区切られた開封帯28が形成されている(図4参照、図1〜3では見えず)。ここで、半破断線28bとは、ユーザによる破断を補助するための線で、例えば、間欠的に切り込みを施すミシン目線や、シート材の肉厚よりも浅い溝線であるハーフカット線などが該当する。この開封帯28は、物品が収容されて製品として構成された包装容器10から、物品を取り出す際に切り離される部位である。ユーザは、この半破断線28bに沿って開封帯28を切り離すことにより、物品を包装容器10から容易に取り出すことができる。
底フラップ26は、組立状態において、筒部20の下端開口の少なくとも一部を覆う部位で、前壁20fの下端および背壁20bの下端から延出した二つのフラップを互いに接合することにより形成されている。組立時には、この底フラップ26は、前壁20fおよび背壁20bとの境界に形成された第三折り曲げ線L3に沿って、前壁20fおよび背壁20bに対して略90度に折り曲げられる。
蓋フラップ22は、組立状態において、筒部20の上端開口の大部分を覆う部位である。この蓋フラップ22は、背壁20bの上端から延出しており、第四折り曲げ線によって背壁20bと区分されている。組立時には、この蓋フラップ22は、当該第四折り曲げ線L4に沿って、背壁20bに対して略90度に折り曲げられる。
蓋フラップ22のうち、組立状態において、挟持部16に近接する端部からは、差込部24が延びている。この差込部24は、組立状態において上向きになるように、折り曲げられ、挟持部16を構成する二枚のシート片の間に差し込まれる。この差込部24を設けることにより、包装容器10の不正な開封を防止できるが、これについては、後に詳説する。
挟持部16は、包装容器10を立体化させた組立状態においても平坦なまま、本体部12の上側に位置する部位である。この挟持部16は、本体部12の背壁20b上端に繋がったシート片からなる立壁30と、切込線により本体部12の前壁20fと区分されるとともに立壁30の前面側に位置するシート片からなる可動壁32と、が接合されることなく重なっている。この挟持部の上端近傍に形成された丸孔38は、店舗などに陳列するために当該包装容器10をフックに引っ掛ける際などに利用される。
立壁30は、その右端部がサイド部14に、下端が本体部12の背壁20bの上端に連接されており、平坦なまま、殆ど変形しないようになっている。一方、可動壁32は、右端部はサイド部14に連接されているものの、その下端は、切込線により本体部12から区分されている。換言すれば、可動壁32は、サイド部14との連接部分が固定端、サイド部14とは反対側の端部が自由端となっており、立壁30に対して比較的自由に可動できるようになっている。そのため、図2に示すように、可動壁32は、手前側にめくる(湾曲させる)ことができるようになっている。
ここで、本実施形態では、既述した通り、また、図1に示すように、組立状態において、この挟持部16を構成する立壁30および可動壁32の間に、上向きに折り曲げられた差込部24を差し込んでいる。この差込部24を差し込む際には、図2に示すように、まず、可動壁32を手前側にめくる。また、最終的に上向きになるように、差込部24を蓋フラップ22に対して略90度に折り曲げておき、その状態で、蓋フラップ22を、筒部20の上端開口を覆うように、折り曲げる。その後、可動壁32のめくり上げを中断し、可動壁32を立壁30に沿った平坦状態に戻すことで、差込部24が、可動壁32と立壁30との間に挟みこまれた状態となる。
このとき、可動壁32は、蓋フラップ22の真上に位置しており、当該蓋フラップ22の上方向への移動を阻害する。その結果、包装容器10の不正な開封を効果的に防止することができる。
すなわち、商品として店舗等に陳列された包装容器10から物品を不正に取り出すためには、開封帯28を切り離して包装容器10を開封するか、蓋フラップ22を開けて筒部20の上端開口から物品を取り出す必要がある。前者の場合、開封帯28の切り離しという付加逆的な変更が包装容器10に加えられることになるため、不正な物品取り出しの有無を容易に確認することができる。したがって、万一、物品が不正に取り出されたとしても、それに気づくことなく商品が販売されることはない。
また、本体部12の上端開口から物品を取り出す場合には、蓋フラップ22を上に持ち上げ、筒部20の上端開口を露出させる必要がある。しかし、本実施形態の場合、単に蓋フラップ22を上方向に引っ張っても、当該蓋フラップ22と可動壁32の下端とが干渉するため、蓋フラップ22の上方向への移動、ひいては、上端開口の露出が阻害される。その結果、物品の不正な取り出しが、効果的に防止される。
もちろん、可動壁32を手前側にめくれば、蓋フラップ22を容易に上方向に持ち上げることができる。しかし、従来、包装容器10の多くは、蓋フラップ22から延設された部分を、下方向に折り曲げて、筒部20の内側に差し込んでおり、また、蓋フラップ22の真上を横断する可動壁32に相当する部材は設けられていなかった。換言すれば、蓋フラップ22から延設された部分(差込部24)を、上方向に折り曲げた本実施形態のような包装容器10は、従来、無かった。そのため、組立状態の本包装容器10を見ただけでは、蓋フラップ22の持ち上げ方を簡単に見出すことができず、蓋フラップ22を持ち上げるのに手間取ることが予想される。こうした開封に手間取る構成は、不正な開封を断念させやすくなり、結果として、不正開封、物品の不正取り出しを効果的に防止できる。また、差込部24を、立壁30と可動壁32との間に挟みこむことで、蓋フラップ22のばたつきを抑えることができ、製品としての美観を向上させることができる。
なお、差込部24の前面側に位置する可動壁32部分に、不透明インクで印刷を施せば、差込部24の存在そのものに気付きづらくなり、ひいては、蓋フラップ22の持ち上げ方をより分かりづらくすることができる。さらに、立壁30にも不透明インクで印刷を施せば、包装容器10を背面から見ても、差込部24の存在に気付きづらくなるため、不正な開封、物品の不正取り出しをより効果的に防止できる。
次に、第二実施形態について図5〜図8を参照して説明する。図5、図6は第二実施形態である包装容器10の上部斜視図、図7は下部斜視図、図8は展開図である。
この包装容器10も、第一実施形態の包装容器10と、基本的な構成は同じとなっている。すなわち、本体部12、当該本体部12の上側に位置する挟持部16、本体部12および挟持部16の左側端部につながるサイド部14を備えている。
ただし、第一実施形態と異なり、この包装容器10は、略箱状の物品の収容に特に適した構成となっている。具体的には、本実施形態において、筒部20は断面略矩形となっている。すなわち、筒部20は、背壁20b、前壁20f、右側壁20r、左側壁20lの四つの壁を有しており、それぞれの壁の境界部分には、折り曲げ線L1,L2,L6,L7が形成されている。そして、組立状態においては、シート材をこの折り曲げ線L1,L2,L6,L7に沿って折り曲げることにより、断面略矩形の筒部20が構成される。なお、右側壁20rとサイド部14との境界には折り曲げ線L2が形成されており、組立状態においては、右側壁20rがサイド部14に対して略90度になるように当該折り曲げ線に沿って折り曲げられる。一方で、背壁20bは、折り曲げ線を介することなくサイド部14に連接している。そのため、筒部20の大部分がサイド部14より前面側に突出したような形状となる。
また、第一実施形態と異なり、開封帯28は、左側壁20lに設けられている。ユーザは、この半破断線28bに沿って開封帯28を切り離すことにより、物品を包装容器10から容易に取り出すことができる。なお、これまで説明した開封帯28の形態は、一例であり、開封のために、本体部12の一部を破断できるのであれば、その形態、形状、形成位置などは適宜、変更されてもよい。
筒部20の上側には、第一実施形態と同様に、立壁30および可動壁32からなる挟持部16が設けられている。立壁30は、筒部20上端およびサイド部14の左端部に連接されており、組立状態においても平坦なままとなっている。可動壁32は、サイド部14の左端部に連接されるとともに、切込線により筒部20と区分されている。その結果、可動壁32は、サイド部14との連接部分を固定端として立壁30に対して可動になっており、図6に示すように、手前側にめくれるようになっている。
本体部12には、筒部20の上端開口を覆う蓋フラップ22と、当該蓋フラップ22から延出する差込部24が設けられている。組立状態では、この差込部24は、挟持部16を構成する立壁30と可動壁32との間に挟みこまれる。その結果、蓋フラップ22が容易に持ち上げることができなくなり、不正な開封が効果的に防止される。
なお、本実施形態では、筒部20を断面略矩形の角筒形としている関係上、この蓋フラップ22、差込部24、および立壁30の形状も、第一実施形態と若干異なっている。本実施形態において、蓋フラップ22は、筒部20の断面形状と同じ略矩形であり、差込部24は、この略矩形の蓋フラップ22の一辺から延びる略台形となっている。立壁30の左側端部(すなわちサイド部14とは反対側端部)は、差込部24の形相当に切りかかれている。これは、図8をみれば分かるとおり、この差込部24の切り欠き部分が、そのまま、差込部24になっているからである。
また、図7に示すように、第一実施形態と異なり、本実施形態の、底フラップ26は、右側壁20rの下端から延出した一枚のフラップ26から構成されている。この底フラップ26は、物品100の底部と係合する部位である。すなわち、本実施形態では、底部に隙間110が生じる箱状の物品を対象としている。より具体的には、本実施形態では、略角筒形の物品筒部102と、当該物品筒部102の下端開口を覆う物品底フラップ104と、物品底フラップ106の先端から延びて物品筒部102に差し込まれる物品差込部106と、を備えた物品100を想定している。この物品100の物品筒部102の下端と、物品底フラップ104との間には、隙間110が生じている。包装容器10の底フラップ26は、第三折り曲げ線L3に沿って折り曲げられたうえで、この隙間110に差し込まれ、物品100の底部と係合するようになっている。
かかる構成とすることで、物品の不正な取り出しが、より効果的に防止される。すなわち、万一、不正な開封者が、包装容器10の蓋フラップ22を持ち上げ、筒部20上端開口を露出させたとしても、物品を取り出すためには、筒部20から物品を引き抜く必要がある。しかし、本実施形態において、物品は、底フラップ26と係合しているため、筒部20の上端開口から物品を引っ張ったとしても、物品を引き抜くことは困難である。また、こうした底フラップ26を物品底部に係合する形態は、殆ど知られていない。そのため、不正な開封者が、本包装容器10を一見しただけでは、物品と底フラップ26が係合していることを理解できない。その結果、物品の引き抜きに時間がかかり、物品の不正な取り出しを断念させやすくなる。つまり、本実施形態によれば、従来の包装容器10に比べ、タンパープルーフ機能を大幅に向上できる。なお、ここで、説明した底フラップ26は、一例であり、当然、他の形態であってもよい。例えば、箱状物品の底部に係合する底フラップ26を、右側壁20rだけでなく、左側壁20lからも延出させ、二つの底フラップ26を有するようにしてもよい。また、底フラップ26は、物品の底部と係合しない形態であってもよい。
なお、当然ながら、これで説明した構成は一例であり、挟持部16を構成する立壁30および可動壁32に挟み込まれる差込部24を有するのであれば、他の構成は、適宜、変更可能である。たとえば、筒部20の形状や、底フラップ26の形態などは適宜、異なるものにしてもよい。また、可動壁32は、少なくとも、その下端周辺が可動であればよいため、他の部分、例えば、その上端などが立壁30と接合されていてもよい。かかる構成とした場合、一度差し込んだ差込片の抜き取りがより困難になるため、不正な開封を寄り効果的に防止できる。また、本実施形態では、サイド部14を設けているが、サイド部14は無くてもよい。
10 包装容器、12 本体部、14 サイド部、16 挟持部、20 筒部、20b 背壁、20f 前壁、20l 左側壁、20r 右側壁、22 蓋フラップ、24 差込部、26 底フラップ、28 開封帯、30 立壁、32 可動壁、100 物品。

Claims (6)

  1. シート材を折り曲げて一部を接合することで構成される包装容器であって、平坦に折り畳まれた平坦状態と、少なくとも一部を立体化した組立状態と、に変化する包装容器であって、
    組立状態において立体化され、物品が収容される収容空間を形成する本体部と、
    本体部の上側に位置し、接合されることなく折り重なった二枚のシート片からなる挟持部と、
    を備え、前記本体部は、
    接合されることなく重なった二枚のシート片を互いに離間する方向に広げて立体化することで物品が挿入される筒形状を構成する筒部と、
    組立状態において、前記筒部の上端開口を覆う蓋フラップと、
    前記蓋フラップの端部に連接され、組立状態において、前記挟持部を構成する二枚のシート片の間に差し込まれる差込部と、
    を備えることを特徴とする包装容器。
  2. 請求項1に記載の包装容器であって、さらに、
    前記本体部および挟持部の左右方向の一端に連接され、組立状態においても平坦なサイド部であって、折り重なった二枚のシート片が接合されてなるサイド部を備えることを特徴とする包装容器。
  3. 請求項2に記載の包装容器であって、
    前記挟持部を構成する二枚のシート片は、
    前記筒部の上端から上方に延びるとともに、左右方向の一端が前記サイド部に連接されたシート片からなる立壁と、
    切込線を介して前記筒部と区分されるとともに、左右方向の一端が前記サイド部に連接されたシート片からなり、前記サイド部との連接部分を固定端として立壁に対して可動な可動壁と、
    であることを特徴とする包装容器。
  4. 請求項3に記載の包装容器であって、
    前記差込部は、前記シート材を折り曲げる前の展開状態において、前記立壁に隣接するとともに、切込線により前記立壁と区分された領域のシート片からなる、ことを特徴とする包装容器。
  5. 請求項3または4に記載の包装容器であって、
    前記筒部を構成する二枚のシート片は、
    折り曲げ線を介することなく前記サイド部に連接されたシート片からなる背壁と、
    前記背壁に折り重なるシート片であって、折り曲げ線を介して前記背壁に連接されるとともに、折り曲げ線を介して前記サイド部に連接されたシート片からなる前壁と、
    であり、組立状態において、前記背壁および前壁は互いに離間する方向に弧状に湾曲させられる、
    ことを特徴とする包装容器。
  6. 請求項1から5のいずれか1項に記載の包装容器であって、
    前記物品は、底部に隙間が生じる箱状であり、
    前記本体部は、さらに、前記隙間に差し込まれて前記物品と係合する底フラップを備える、
    ことを特徴とする包装容器。
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