JP7021525B2 - 介助支援端末、介助支援システム、介助支援方法、および介助支援プログラム - Google Patents

介助支援端末、介助支援システム、介助支援方法、および介助支援プログラム Download PDF

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特許法第30条第2項適用 (1)公開場所 京王電鉄株式会社 本社 公開日 平成29年6月13日 (2)公開場所 東京都交通局 本社 公開日 平成29年6月20日 (3)公開場所 オムロンソーシアルソリューションズ株式会社 本社 公開日 平成29年8月9日 (4)公開場所 小田急電鉄株式会社 本社 公開日 平成29年10月19日 (5)公開場所 オムロンソーシアルソリューションズ株式会社 本社 公開日 平成29年10月27日 (6)公開場所 第5回鉄道技術展2017 公開日 平成29年11月29日
この発明は、列車に乗車した被介助者(例えば、車椅子利用者)に対する降車時の介助を支援するための技術に関する。
従来、車椅子利用者等の被介助者が列車を利用するとき、駅係員が、被介助者の列車への乗車、および被介助者の列車からの降車を介助している。被介助者は、乗車駅では、乗車時の介助を駅係員に直接申し出ることができる。一方、被介助者は、降車駅では、降車時の介助を駅係員に直接申し出ることができない。このため、被介助者が乗車した乗車駅の駅係員が、この被介助者の降車駅に対して、被介助者が乗車した列車の列車番号や、乗車した車両の車両番号等を連絡している。被介助者が降車する降車駅では、駅係員が乗車駅からの連絡に応じて、被介助者が乗車している列車の到着前に、この列車の到着ホームで待機し、当該列車が到着すると、被介助者の列車からの降車を介助している。
降車駅の駅係員が被介助者の介助を失念すると、被介助者は、駅係員の介助を受けることなく、列車から自力で降車しなければならない。そこで、駅係員が、被介助者の介助を失念するのを防止するシステムが提案されている(特許文献1参照)。この特許文献1では、サーバが、被介助者からの介助の予約を受け付け、この被介助者を介助する駅係員(乗車駅の駅係員、および降車駅の駅係員)を割り当てる。サーバは、受け付けた介助の予約にかかる被介助者の介助予定時刻になると、当該被介助者の介助を割り当てた駅係員が携帯する携帯端末においてアラームを発生させる。特許文献1には、このようにして、駅係員が被介助者の介助を失念するのを防止する、技術が記載されている。
特開2017-182703号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術は、被介助者の介助を割り当てた駅係員のみに、被介助者の介助を知らせるものである。したがって、この携帯端末を使用している駅係員が、この携帯端末でアラームが発生していることに気づかないと、被介助者を介助する必要があることを誰も気づかない(他の駅係員が被介助者の介助に向かうことがない。)。例えば、駅係員は、携帯端末から離れた場所で作業していたり、駅構内の雑踏音が大きかったりすると、携帯端末において発生しているアラームに気づかないことがある。すなわち、駅係員が被介助者の介助を失念し、被介助者が駅係員の介助を受けることなく、列車から自力で降車しなければならない事態が発生するのを十分に防止できていなかった。
この発明の目的は、被介助者の降車駅で、この被介助者に対して列車の降車にかかる介助が行われない事態の発生を抑制し、被介助者に対するサービスの向上が図れる技術を提供することにある。
この発明の介助支援端末は、上記目的を達するために、以下のように構成している。
介助支援端末は、駅に設置される。近距離無線通信部は、介助媒体との間における近距離無線通信で、この介助媒体の識別コードを取得する。関連付部は、設置駅で降車する被介助者(すなわち、設置駅で駅係員が降車時に介助する被介助者)についての列車関連情報が入力される。被介助者は、例えば、車椅子利用者である。また、列車関連情報は、被介助者が乗車している列車、およびこの被介助者の降車駅を特定できる情報であればどのような情報であってもよい。
関連付部は、介助媒体と、列車関連情報入力部に列車関連情報が入力された被介助者とを関連付ける。通知部は、列車関連情報入力部に列車関連情報が入力された被介助者が乗車している列車が設置駅に到着する到着時刻に基づくタイミングで介助準備の通知を行う。そして、停止部は、通知部が介助準備の通知を開始した後、近距離無線通信部における近距離無線通信で、この介助準備の通知にかかる被介助者に関連付けた介助媒体の識別コードが取得できなければ、通知部に対して介助準備の通知を停止させる。この停止部は、近距離無線通信部における近距離無線通信で、この介助準備の通知にかかる被介助者に関連付けた介助媒体の識別コードが取得できている間は、通知部に対して介助準備の通知を停止させない(すなわち、介助準備にかかる通知を継続させる。)構成にするのが好ましい。
このように、この例では、駅係員が携帯する携帯端末ではなく、駅に設置した介助支援端末が、介助準備にかかる通知を行うので、この介助支援端末の周辺にいる駅係員全員に対して、被介助者を介助する必要があることを認識させることができる。この介助支援端末は、駅係員が集まる駅務室等に設置することで、より多くの駅係員に、被介助者を介助する必要があることを認識させることができる。
また、介助媒体が介助支援端末の周辺にある間は、介助準備の通知を停止しないので、一時的に介助支援端末の周辺に駅係員がいなくても、介助支援端末の周辺に戻ってきた駅係員が被介助者を介助する必要があることを認識できる。したがって、駅係員を、確実に被介助者の介助に向かわせることができる。
これにより、被介助者の降車駅で、この被介助者に対して列車の降車にかかる介助が行われない事態の発生を抑制し、被介助者に対するサービスの向上が図れる。
また、通知部は、介助準備にかかる通知を、介助支援端末本体の設置場所から、被介助者が乗車している列車の到着ホームまでの移動に要する移動時間を考慮して決定したタイミングで介助準備にかかる通知を行えばよい。このように構成すれば、駅係員に対する介助準備にかかる通知が、適正なタイミングで行える。
また、列車関連情報入力部に列車関連情報が入力された被介助者が乗車している列車が設置駅に到着する到着時刻の所定時間前に、この列車の到着ホームに設置された検知端末によって、関連付けられている介助媒体が検知されなければ、介助遅れにかかる通知を通知部に行わせる介助遅れ判定部を備えてもよい。
この介助遅れ判定部を備えることによって、被介助者が乗車している列車が到着するホームに向かった駅係員が、ホームを間違えたり、他の利用客からの問い合わせに対応したりする等して、被介助者が乗車している列車が到着するホームに着くのが遅れた場合に、他の駅係員に被介助者の介助を指示することができる。したがって、被介助者が、降車駅で、駅係員によって列車の降車にかかる介助が行われない、という事態の発生を一層確実に抑制できる。
また、列車関連情報は、例えば、設置駅で列車に乗車した被介助者について入力された乗車関連情報に基づいて生成された降車関連情報である。
この乗車関連情報は、被介助者が乗車している列車を特定する列車番号、および被介助者が降車する降車駅を含んでいればよい。また、降車関連情報は、被介助者が乗車している列車を特定する列車番号、被介助者が乗車している列車が到着する降車駅のホーム、および被介助者が乗車している列車が降車駅に到着する到着時刻を含んでいればよい。
この発明にかかる介助支援システムは、複数の介助支援端末と、サーバ装置と、を備えている。このサーバ装置は、各駅に設置された介助支援端末との間で通信する通信部と、通信部において、いずれかの介助支援端末から被介助者の乗車関連情報を受信すると、この乗車関連情報に基づいて当該被介助者の降車関連情報を生成する降車関連情報生成部と、を備え、通信部は、降車関連情報生成部が生成した被介助者の降車関連情報を、当該被介助者の降車駅に設置されている介助支援端末に送信する。
この発明によれば、被介助者の降車駅で、この被介助者に対して列車の降車にかかる介助が行われない事態の発生を抑制し、被介助者に対するサービスの向上を図ることができる。
この例にかかる介助支援システムの概要を示すシステム図である。 この例にかかる介助支援端末の主要部の構成を示すブロック図である。 介助情報を説明する図である。 ビーコン情報を説明する図である。 キー情報を説明する図である。 介助キーの主要部の構成を示す図である。 ビーコンの主要部の構成を示す図である。 サーバ装置の主要部の構成を示す図である。 介助支援端末の動作を示すフローチャートである。 サーバ装置の動作を示すフローチャートである。 介助キーの動作を示すフローチャートであり、 ビーコンの動作を示すフローチャートである。
以下、この発明の実施形態について説明する。
<1.適用例>
図1は、この発明の実施形態にかかる介助支援システムの概要を示すシステム図である。この例にかかる介助支援システムは、介助支援端末1、介助キー2、ビーコン3、およびサーバ装置4を有している。介助支援端末1、介助キー2、およびビーコン3は、駅に設けられる機器である。サーバ装置4は、鉄道会社のセンタに設置される。図1では、2つの駅(駅A、および駅Z)を例示しているだけであり、この介助支援システムにかかる駅が2つであるという意味ではない。
介助支援端末1は、各駅に設置される。介助支援端末1は、駅係員が集まる駅務室等に設置するのが好ましい。介助支援端末1は、公衆回線網やインタネット等のネットワーク5を介してサーバ装置4との間でデータ通信が行える構成である。各駅には、1つ以上の介助キー2が設けられている。介助キー2は、キーコードを記憶し、通信エリアが数m~10数mである近距離無線通信で介助支援端末1、およびビーコン3とデータ通信が行える構成である。すなわち、介助支援端末1、およびビーコン3も、近距離無線通信で介助キー2とデータ通信が行える構成である。介助キー2が記憶するキーコードは、その介助キー2を識別するID(Identification)である。この例では、介助キー2がこの発明で言う介助媒体に相当し、キーコードが、この発明で言う介助媒体の識別コードに相当する。また、ビーコン3が、この発明で言う検知端末に相当する。
駅の各ホームには、ビーコン3が取り付けられている。ビーコン3は、ホーム全体を近距離無線通信エリアでカバーできるように取り付けている。各ホームに取り付けられているビーコン3は、1つであるとは限らない。ビーコン3は、有線、または無線で介助支援端末1に接続され、介助支援端末1との間でデータ通信が行える構成である。ビーコン3は、上述したように、近距離無線通信で介助キー2とデータ通信が行える構成でもある。ビーコン3は、ビーコンコードを記憶している。ビーコン3が記憶するビーコンコードは、そのビーコン3を識別するIDである。
また、介助支援端末1は、ビーコン3毎に、ビーコンコードと、取り付けられている場所(駅ホーム等)と、を対応付けたビーコン情報を記憶している。
介助支援端末1は、設置駅で降車する被介助者の降車関連情報が入力されると、いずれかの介助キー2を入力された降車関連情報に関連付ける。降車関連情報には、被介助者が乗車している列車を特定する列車番号、被介助者が乗車している車両を示す車両番号、この列車が設置駅(この被介助者が降車する降車駅)に到着する到着時刻、設置駅におけるこの列車の到着ホーム等が含まれている。
また、介助支援端末1は、入力された降車関連情報に基づき、介助準備の通知を行うタイミング(介助準備通知タイミング)を決定する。具体的には、介助支援端末1は、駅係員が介助支援端末1本体の設置場所(例えば、駅務室)から、被介助者が乗車している列車が到着するホームまでの移動時間T1を考慮して、介助準備通知タイミングを決定する。より具体的には、介助支援端末1は、被介助者が乗車している列車の到着時刻T、および介助支援端末1本体の設置場所から、被介助者が乗車している列車が到着するホームまでの移動時間T1とすると、到着時刻Tよりも、移動時間T1に数分の予備時間T2を加えた時間(T1+T2)だけ早い時刻を、介助準備通知タイミングに決定する。
なお、介助支援端末1は、ホーム毎に、駅係員が介助支援端末1本体の設置場所から移動するのに要する平均的な移動時間T1を記憶している。
さらに、介助支援端末1は、被介助者が乗車している列車が到着するホームに向かった駅係員が、ホームを間違えたり、他の利用客からの問い合わせに対応したりする等して、被介助者が乗車している列車が到着するホームに着くのが遅れているかどうかを判定する介助遅れ判定タイミングを決定する。介助支援端末1は、被介助者が乗車している列車の到着時刻Tよりも、所定時間T3だけ早い時刻を、介助遅れ判定タイミングに決定する。
ただし、所定時間T3<予備時間T2である。
介助支援端末1は、入力された降車関連情報、キーコード、介助準備通知タイミング、介助遅れ判定タイミングを関連付けた介助情報を生成し、記憶する。
介助支援端末1は、記憶している介助情報の介助準備通知タイミングになると、介助準備の通知を開始する。この介助準備の通知は、例えば音によるアラートの発生、および表示器の画面におけるアラートの表示である。介助支援端末1は、介助準備の通知を行っている介助情報の介助キー2が介助支援端末1本体周辺にあるかどうかを判定する。具体的には、介助支援端末1は、該当する介助キー2に対して、近距離無線通信でキーコードの送信を要求する。介助支援端末1は、この要求に対して該当する介助キー2からキーコードを取得すると、介助準備の通知を行っている介助情報の介助キー2が介助支援端末1本体周辺にあると判定する(介助支援端末1は、該当する介助キー2のキーコードを取得できなければ、介助準備の通知を行っている介助情報の介助キー2が介助支援端末1本体周辺にないと判定する。)。
なお、介助支援端末1は、近距離無線通信で、キーコードの送信を介助キー2に要求し、取得したキーコードの中に、該当する介助キー2のキーコードが含まれていれば、介助準備の通知を行っている介助情報の介助キー2が介助支援端末1本体周辺にあると判定する構成であってもよい。
介助支援端末1は、介助準備の通知を行っている介助情報の介助キー2が介助支援端末1本体周辺にあると判定すると、介助準備の通知を継続する。介助支援端末1は、介助準備の通知を行っている介助情報の介助キー2が介助支援端末1本体周辺にないと判定すると、介助準備の通知を停止する。
駅係員は、介助キー2を所持して、被介助者が乗車している列車が到着するホームに移動する。したがって、駅係員が、介助者が乗車している列車が到着するホームに向かうと、介助キー2が近距離無線通信エリア内から離れる。このため、介助支援端末1は、駅係員が介助キー2を所持して、被介助者が乗車している列車が到着するホームに向かわないと、この介助準備の通知を継続する。そして、介助支援端末1は、駅係員が介助キー2を所持して、介助者が乗車している列車が到着するホームに向かうと、介助キー2が近距離無線通信エリア内から離れるので、介助準備の通知を停止する。
また、介助支援端末1は、記憶している介助情報の介助遅れ判定タイミングになると、この介助情報の介助キー2を所持している駅係員が、この介助情報の被介助者が乗車している列車が到着するホームに到達しているかどうかを検知する。この検知は、被介助者が乗車している列車が到着するホームに取り付けたビーコン3と連携して行う。具体的には、被介助者が乗車している列車が到着するホームに取り付けたビーコン3が、近距離無線通信で無線通信エリア内に位置している介助キー2からキーコードを取得する。ビーコン3が、該当する介助キー2のキーコードを取得できれば、被介助者が乗車している列車が到着するホームに駅係員が到達している。反対に、ビーコン3が、該当する介助キー2のキーコードを取得できなければ、被介助者が乗車している列車が到着するホームに駅係員が到達していない。
介助支援端末1は、被介助者を介助する駅係員がホームに到達していなければ、介助遅れにかかる通知を行う。この介助遅れにかかる通知は、被介助者が乗車している列車が到着するホームや、その近くにいる別の駅係員に対して、この被介助者の介助を要請する通知である。また、介助支援端末1は、介助遅れにかかるアラートを発生させる。
このように、この例にかかる介助支援システムでは、介助支援端末1が被介助者が乗車している列車の到着に合わせた適正なタイミングで、介助支援端末1周辺にいる全ての駅係員に対して介助準備の通知を行うことができる。また、介助支援端末1は、駅係員に対して介助準備の通知を行うだけでなく、駅係員が被介助者が乗車している列車が到着するホームへ向かった後に、介助準備にかかる通知を停止する。したがって、ほぼ確実に、駅係員を被介助者が乗車している列車が到着するホームに向かわせることができる。すなわち、被介助者が乗車している列車が到着するホームに、駅係員が向かわないのを防止できる。これにより、被介助者が、降車駅で、駅係員によって列車の降車にかかる介助が行われない、という事態の発生を抑制できる。
さらに、介助支援端末1は、被介助者が乗車している列車が到着するホームに向かった駅係員が、ホームを間違えたり、他の利用客からの問い合わせに対応したりする等して、被介助者が乗車している列車が到着するホームに着くのが遅れたときには、介助遅れにかかる通知を行う。これにより、被介助者が、降車駅で、駅係員によって列車の降車にかかる介助が行われない、という事態の発生を一層確実に抑制できる。
なお、この例では、介助支援端末1に入力される列車関連情報は、降車関連情報である。
<2.構成例>
図2は、この例にかかる介助支援端末の主要部の構成を示すブロック図である。介助支援端末1は、制御ユニット11と、記憶部12と、近距離無線通信部13と、通信部14と、操作部15と、表示部16と、を備えている。制御ユニット11は、介助支援端末1本体各部の動作を制御する。また、制御ユニット11は、関連付部11a、通知部11b、停止部11c、および判定部11dを有している。制御ユニット11が有する関連付部11a、通知部11b、停止部11c、および判定部11dの詳細については、後述する。
記憶部12は、介助情報、ビーコン情報、キー情報等を記憶する。近距離無線通信部13は、介助キー2との間における近距離無線通信を行う。通信部14は、サーバ装置4、およびビーコン3との間におけるデータ通信を行う。操作部15は、キーボードやマウス等の入力デバイスを有し、介助支援端末1本体に対する入力操作を受け付ける。表示部16は、表示器、およびスピーカを有し、表示器において表示する画面の制御、およびスピーカから送出する音声の制御を行う。この例では、通信部14が、この発明で言う列車関連情報入力部に相当する。
ここで、記憶部12が記憶する介助情報、ビーコン情報、およびキー情報について説明する。図3は、介助情報を説明する図である。介助情報は、図3に示すように、介助キー2のキーコード、被介助者が乗車している列車を特定する列車番号、被介助者が乗車している車両を示す車両番号、この列車の到着時刻、この列車の到着ホーム、介助準備通知タイミング、介助遅れ判定タイミング等を関連付けた情報である。記憶部12は、複数の介助情報を記憶することができる。
なお、介助支援端末1には、被介助者が乗車している列車を特定する列車番号、被介助者が乗車している車両を示す車両番号、この列車の到着時刻、この列車の到着ホーム等が降車関連情報として入力される。この例の介助支援端末1は、上述したように、列車関連情報として、降車関連情報が入力されるものである。
図4は、ビーコン情報を説明する図である。ビーコン情報は、図4に示すように、介助支援端末1が設置されている駅のホーム等に取り付けられているビーコン3毎に、ビーコンコード、設置ホーム、乗車位置等を対応付けて登録した情報である。また、図5は、キー情報を説明する図である。キー情報は、介助キー2のキーコードと、その介助キー2が使用中であるかどうか等を対応付けた情報である。
なお、その時点において、図3に示したいずれかの介助情報に関連付けられている介助キー2が使用中の介助キー2である。言い換えれば、その時点において、図3に示したいずれの介助情報にも関連付けられていない介助キー2が未使用の介助キー2である。
次に、制御ユニット11が有する関連付部11a、通知部11b、停止部11c、および判定部11dについて説明する。関連付部11aは、サーバ装置4から送信されてきた降車関連情報を受信すると、この降車関連情報に、キーコード、介助準備通知タイミング、介助遅れ判定タイミングを関連付けた介助情報を生成する。
関連付部11aは、この時点において、未使用である介助キー2の中から、今回受信した降車関連情報に関連付ける介助キー2を選択する。また、関連付部11aは、介助支援端末1の設置場所から、今回受信した降車関連情報にかかる列車が到着するホームまでの移動時間T1に、数分の予備時間T2を加えた時間(T1+T2)だけ早いタイミングを、介助準備通知タイミングに決定する。また、関連付部11aは、今回受信した降車関連情報にかかる列車の到着時刻の所定時間T3(T3<T2)前を、介助遅れ判定タイミングに決定する。
なお、特に図示していないが、介助支援端末1は、ホーム毎に、介助支援端末1本体の設置場所からの移動時間T1を記憶部12に記憶している。また、介助準備通知タイミング、および介助遅れ判定タイミングについて、上記した決定手順は、あくまでも一例であって、この方法に限るというものではない。
関連付部11aは、今回受信した降車関連情報に、キーコード、介助準備通知タイミング、および介助遅れ判定タイミングを関連付けて生成した介助情報を記憶部12に記憶させる。
通知部11bは、記憶部12に記憶しているいずれかの介助情報の中に、介助準備通知タイミングになった介助情報があれば、表示部16に対して介助準備にかかるアラートの発生を指示する。これにより、介助支援端末1は、介助準備にかかる通知を開始する。
停止部11cは、介助準備の通知を行っているときに、該当する介助キー2のキーコードが取得できるかどうかを判定する。該当する介助キー2とは、介助準備の通知を行っている介助情報の介助キー2である。近距離無線通信部13は、介助キー2が介助支援端末1本体からある程度離れると、その介助キー2のキーコードを取得できない。すなわち、判定部11dは、介助準備にかかる通知を行っているときに、該当する介助キー2が介助支援端末1本体の周辺にあるかどうかを判定する。停止部11cは、該当する介助キー2のキーコードが取得できなければ、通知部11bにおける介助準備の通知を停止させる。言い換えれば、停止部11cは、該当する介助キー2のキーコードが取得できている期間は、通知部11bにおける介助準備の通知を停止させない。
判定部11dは、記憶部12に記憶しているいずれかの介助情報の中に、介助遅れ判定タイミングになった介助情報があれば、この介助情報にかかる列車の到着ホームに取り付けられているビーコン3が近距離無線通信で該当する介助キー2のキーコードを取得できるかどうかを判定する。判定部11dは、この介助情報にかかる列車の到着ホームに取り付けられているビーコン3が近距離無線通信で該当する介助キー2のキーコードを取得できなければ、被介助者の介助に向かった駅係員が、ホームを間違えたり、他の利用客からの問い合わせに対応したりする等して、被介助者が乗車している列車が到着するホームに到達するのが遅れていると判定し、介助遅れにかかる通知を通知部11bに行わせる。このとき、通知部11bは、表示部16に対して介助遅れにかかるアラートの発生を指示する。
この例では、判定部11dが、この発明で言う介助遅れ判定部に相当する。
介助支援端末1の制御ユニット11は、ハードウェアCPU、メモリ、その他の電子回路によって構成されている。ハードウェアCPUが、この発明にかかる介助支援プログラムを実行したときに、関連付部11a、通知部11b、停止部11c、および判定部11dとして動作する。また、メモリは、この発明にかかる介助支援プログラムを展開する領域や、この介助支援プログラムの実行時に生じたデータ等を一時記憶する領域を有している。制御ユニット11は、ハードウェアCPU、メモリ等を一体化したLSIであってもよい。また、ハードウェアCPUが、この発明にかかる介助支援方法を実行するコンピュータである。
次に、介助キー2の構成について説明する。図6は、介助キーの主要部の構成を示す図である。介助キー2は、制御部21と、近距離無線通信部22と、を備えている。制御部21は、介助キー2本体各部の動作を制御する。また、介助キー2は、制御部21が有するメモリ21aにキーコードを記憶する。近距離無線通信部22は、介助支援端末1、およびビーコン3との間における近距離無線通信を行う。制御部21は、ハードウェアCPU、メモリ、その他の電子回路によって構成されている。また、制御部21は、ハードウェアCPU、メモリ等を一体化したLSIであってもよい。
図7は、ビーコンの主要部の構成を示す図である。ビーコン3は、制御部31と、近距離無線通信部32と、通信部33とを備えている。制御部31は、ビーコン3本体各部の動作を制御する。また、ビーコン3は、制御部31が有するメモリ31aにビーコンコードを記憶する。近距離無線通信部22は、介助キー2との間における近距離無線通信を行う。また、通信部33は、介助支援端末1との間における通信を行う。制御部31は、ハードウェアCPU、メモリ、その他の電子回路によって構成されている。また、制御部31は、ハードウェアCPU、メモリ等を一体化したLSIであってもよい。
図8は、サーバ装置の主要部の構成を示す図である。サーバ装置4は、制御ユニット41と、運行管理情報記憶データベース42(運行管理情報記憶DB42)と、通信部43とを備えている。制御ユニット41は、サーバ装置4本体各部の動作を制御する。運行管理情報記憶DB42は、列車の運行にかかるダイヤ情報が記憶されている。通信部43は、各駅に設置されている介助支援端末1との間における通信を行う。
また、制御ユニット41は、降車関連情報生成部41aを有する。降車関連情報生成部41aは、通信部43で受信した被介助者の乗車関連情報に基づいて、この被介助者の降車関連情報を生成する。乗車関連情報は、被介助者が乗車した列車の列車番号、被介助者が乗車した車両の車両番号、被介助者が降車する降車駅を含む情報である。降車関連情報は、被介助者が乗車している列車の列車番号、被介助者が乗車している車両の車両番号、この列車が設置駅(この被介助者が降車する降車駅)に到着する到着時刻、設置駅におけるこの列車の到着ホーム等を含む情報である。制御ユニット41は、ハードウェアCPU、メモリ、その他の電子回路によって構成されている。ハードウェアCPUが、降車関連情報生成部41aとして機能する。また、制御ユニット41は、ハードウェアCPU、メモリ等を一体化したLSIであってもよい。
<3.動作例>
次に、この例にかかる介助支援システムの動作について説明する。ここでは、駅Aで列車に乗車し、駅Zで降車する被介助者を例にしながら、この介助支援システムにかかる機器の動作を説明する。すなわち、駅Aが乗車駅Aであり、駅Zが降車駅Zである。図9は、介助支援端末の動作を示すフローチャートである。図10は、サーバ装置の動作を示すフローチャートである。また、図11は、介助キーの動作を示すフローチャートであり、図12は、ビーコンの動作を示すフローチャートである。
乗車駅Aで、被介助者は、乗車時の介助を乗車駅Aの駅係員に直接申し出る。被介助者が乗車した乗車駅Aの駅係員(被介助者を介助した駅係員に限らない。)が、被介助者が乗車した列車の列車番号や、被介助者が乗車した車両の車両番号、被介助者の降車駅等を含む乗車関連情報を操作部15を操作して介助支援端末1に入力する。
介助支援端末1は、
(a)乗車関連情報の入力があったかどうか(s1)、
(b)降車関連情報の入力があったかどうか(s2)、
(c)介助準備の通知タイミングであるかどうか(s3)、
(d)介助遅れの判定タイミングであるかどうか(s4)、
を繰り返し判定している。
介助支援端末1は、乗車関連情報の入力があったと判定すると、入力された乗車関連情報をサーバ装置4に送信し(s5)、s1に戻る。s5では、介助支援端末1は、通信部14において、サーバ装置4とネットワーク5を介して通信し、乗車関連情報を送信する。
サーバ装置4は、図10に示すように、介助支援端末1から送信されてきた乗車関連情報を通信部43で受信すると、この乗車関連情報に基づく降車関連情報を生成する(s21、s22)。サーバ装置4は、運行管理情報記憶DB42に記憶している列車の運行にかかるダイヤ情報を用いて、通信部43で受信した被介助者の乗車関連情報に基づく降車関連情報を生成する。降車関連情報は、被介助者が乗車している列車の列車番号、被介助者が乗車している車両の車両番号、この列車が設置駅(この被介助者が降車する降車駅Z)に到着する到着時刻、設置駅におけるこの列車の到着ホーム等を含む情報である。
サーバ装置4は、s22で生成した降車関連情報を、該当する駅(被介助者の降車駅Z)に設置されている介助支援端末1に送信し(s23)、s21に戻る。
図9に戻って、介助支援端末1は、通信部14において、サーバ装置4から送信されてきた降車関連情報を受信すると、この降車関連情報にかかる介助情報を生成し、記憶部12に記憶して(s2、s6)、s1に戻る。s6では、受信した降車関連情報に対して、割り当てる介助キー2のキーコード、介助準備通知タイミング、介助遅れ判定タイミング等を関連付けた介助情報を生成する。関連付部11aが、s6にかかる処理を実行する。
関連付部11aは、s6にかかる介助情報の生成時、この時点において未使用である介助キー2の中から、今回受信した降車関連情報に関連付ける介助キー2を選択する。また、関連付部11aは、今回受信した降車関連情報にかかる列車の到着時刻よりも、介助支援端末1の設置場所から列車が到着するホームまでの移動時間T1に、数分の予備時間T2を加えた時間(T1+T2)だけ早いタイミングを介助準備通知タイミングに決定する。また、関連付部11aは、今回受信した降車関連情報にかかる列車の到着時刻の所定時間T3(T3<T2)前を、介助遅れ判定タイミングに決定する。
また、介助支援端末1は、介助準備通知タイミングであると判定すると、介助準備の通知を開始する(s3、s7)。s3では、記憶部12に記憶している介助情報の中に、介助準備通知タイミングに達した介助情報があると、介助準備通知タイミングであると判定する。また、s7では、介助準備を通知する画面の表示、および介助準備を通知する音声の送出を表示部16に行わせる。通知部11bが、s3、およびs7にかかる処理を実行する。このとき、介助準備にかかる通知が開始された介助情報のキーコードに対応する介助キー2に付されているタグ等に記載された番号の表示または報知、この介助キー2が点灯または点滅する等、介助準備にかかる通知が開始された介助情報のキーコードに対応する介助キー2を、駅係員が容易に確認できるようにしておくのが好ましい。
介助支援端末1は、s7で開始した介助準備の通知にかかる介助情報に関連付けられている介助キー2のキーコードが近距離無線通信部13で取得できるかどうかを、取得できないと判定するまで、適当な時間間隔で繰り返し行う(s8)。介助支援端末1は、近距離無線通信部13の通信エリア内にある介助キー2(すなわち本体周辺にある介助キー2)のキーコードを近距離無線通信部13で取得できる。言い換えれば、介助支援端末1は、本体周辺にない介助キー2のキーコードを近距離無線通信部13で取得できない。
駅係員は、s7で開始した介助準備の通知にかかる介助情報に関連付けられている介助キー2を所持して、被介助者が乗車している列車が到着するホームに向かう。このため、駅係員が、被介助者が乗車している列車が到着するホームに向かうと、介助支援端末1は介助キー2のキーコードを近距離無線通信部13で取得できない。すなわち、s8では、s7で開始した介助準備の通知にかかる介助情報に応じて、駅係員が被介助者の介助のために駅ホームに向かったかどうかを判定している。
介助支援端末1は、s8で該当する介助キー2のキーコードが近距離無線通信部13で取得できないと判定すると、s7で開始した介助準備の通知を停止し(s9)、s1に戻る。停止部11cが、該当する介助キー2のキーコードが近距離無線通信部13で取得できるかどうかを判定し、該当する介助キー2のキーコードが近距離無線通信部13で取得できないと判定すると、通知部11bに対して、介助準備の通知を停止させる。また、介助支援端末1は、s9で今回介助準備の通知を行った介助情報に対して、介助準備の通知完了を付加する等して、この介助情報について、再度介助準備の通知を開始しないように構成している。
ここで、s8にかかる処理ついて、1つの具体例を説明しておく。介助支援端末1は、s7で開始した介助準備の通知にかかる介助情報に関連付けられている介助キー2に対して応答を要求する応答要求を適当な時間間隔で繰り返し送信する。この適当な時間間隔は、例えば5秒、10秒等の一定の時間間隔であってもよいし、一定でない時間間隔であってもよい。また、応答要求を繰り返す時間間隔は、介助支援端末1の処理負荷、および介助準備にかかる通知の速やかな停止を考慮して決めればよい。応答要求を繰り返す時間間隔が短くなるにつれて、介助支援端末1の処理負荷を増大する。応答要求を繰り返す時間間隔が長くなるにつれて、駅係員が介助キー2を所持してホームに向かってから、介助準備にかかる通知が停止するまでの時間が長くなる。
介助キー2は、図11に示すように、応答要求を近距離無線通信部22で受信すると、近距離無線通信部22においてメモリ21aに記憶しているキーコードを送信する(s31、s32)。介助キー2は、s31、s32にかかる処理を繰り返す。
なお、介助キー2は、介助支援端末1に限らず、後述するビーコン3等の他の機器から送信されてきた応答要求を近距離無線通信部22で受信した場合も、近距離無線通信部22においてメモリ21aに記憶しているキーコードを送信する。
また、介助支援端末1は、s4で介助遅れ判定タイミングであると判定すると、被介助者の降車を介助する駅係員がホームに到達しているかどうかを判定する(s10)。s4では、記憶部12に記憶している介助情報の中に、介助遅れ判定タイミングに達した介助情報があると、介助遅れ判定タイミングであると判定する。
介助支援端末1は、今回介助遅れ判定タイミングであると判定した介助情報が示す列車の到着ホームに取り付けられているビーコン3に対して、この介助情報の介助キー2の検知を要求する検知要求を送信する。介助支援端末1は、通信部14において、この検知要求をビーコン3に送信する。ここでは、この検知要求には、検知する介助キー2のキーコードが含まれているものとして説明するが、介助キー2のキーコードは含まれていなくてもよい。
ビーコン3は、図12に示すように、通信部33において、介助支援端末1からの検知要求を受信すると(s41)、介助キー2に対して応答を要求する応答要求を近距離無線通信部32において送信する(s42)。ビーコン3は、通信部33で受信した検知要求に介助キー2のキーコードが含まれていれば、そのキーコードの介助キー2に対して応答を要求する応答要求を近距離無線通信部32において送信する。ビーコン3は、近距離無線通信部32で送信した応答要求に対する応答を介助キー2から受信すると、(s43)、s41で受信した検知要求にかかる介助キーを検知したことを介助支援端末1に通知し(s44)、s41に戻る。また、ビーコン3は、近距離無線通信部32で送信した応答要求に対する応答を介助キー2から受信できなければ(s43)、s41で受信した検知要求にかかる介助キーが未検知であることを介助支援端末1に通知し(s45)、s41に戻る。
介助支援端末1は、ビーコン3から介助キー2を検知した旨を受信すると、被介助者の降車を介助する駅係員がホームに到達している、と判定する。反対に、介助支援端末1は、ビーコン3から介助キー2が未検知である旨を受信すると、被介助者の降車を介助する駅係員がホームに到達していない、と判定する。
なお、ビーコン3は、介助支援端末1から受信した要求に介助キー2のキーコードが含まれていなければ、近距離無線通信部32において、近距離無線通信エリア内に位置する介助キー2に対して応答要求を送信する。そして、ビーコン3は、応答を受信した介助キー2のキーコードを全て介助支援端末1に送信する。介助支援端末1は、ビーコン3から受信した介助キー2のキーコードの中に、今回介助遅れ判定タイミングであると判定した介助情報の介助キー2のキーコードが含まれていれば、被介助者の降車を介助する駅係員がホームに到達している、と判定する。
介助支援端末1は、s10で、被介助者の降車を介助する駅係員がホームに到達していると判定すると、今回介助遅れ判定タイミングであると判定した介助情報を記憶部12から削除し(s14)、s1に戻る。s14では、この介助情報の介助キー2について、記憶部12に記憶している使用中を、未使用に更新する。
介助支援端末1は、s10で、被介助者の降車を介助する駅係員がホームに到達していないと判定すると、介助遅れにかかるアラートを開始する(s11)。駅係員は、上述したように、s7で開始された介助準備の通知に応じて、介助キー2を所持して被介助者が乗車している列車の到着ホームに向かっている。したがって、s11で介助遅れにかかるアラートが開始されるのは、被介助者の介助に向かった駅係員が、ホームを間違えたり、他の利用客からの問い合わせに対応したりする等して、被介助者が乗車している列車が到着するホームに到達するのが遅れている場合である。s11では、介助遅れが発生したことを通知する画面の表示、および介助遅れが発生したことを通知する音声の送出を表示部16に行わせる。
この介助遅れにかかるアラートは、介助支援端末1の周辺にいる駅係員(介助キー2を所持して被介助者が乗車している列車の到着ホームに向かった駅係員ではない。)によって認識される。介助遅れにかかる事態の発生を認識した駅係員は、例えば、被介助者が乗車している列車が到着するホームや、その近くにいる別の駅係員に対して、この被介助者の介助を要請する。
介助支援端末1は、操作部15において、介助遅れにかかるアラートの停止にかかる入力操作を受け付けると(s12)、s11で開始した介助遅れにかかるアラートを停止する(s13)。介助支援端末1は、s14で、今回介助遅れ判定タイミングであると判定した介助情報を記憶部12から削除し、s1に戻る。
判定部11dが、s4、およびs11~s14にかかる処理を実行する。
このように、この例にかかる介助支援システムでは、被介助者を介助して列車に乗車させた乗車駅Aの駅係員が、介助支援端末1において乗車関連情報を入力すると、この被介助者の降車駅Zに設置されている介助支援端末1に降車関連情報に基づく介助情報が記憶される。そして、介助支援端末1は、記憶している介助情報に応じて、介助準備にかかる通知を行うので、降車駅Zの駅係員が被介助者が列車から降車するときの介助を失念するのを防止できる。
また、介助支援端末1は、降車駅Zの駅係員が介助キー2を所持して、被介助者が乗車している列車が到着するホームに向かわないと、介助準備にかかる通知を停止しないので、降車駅Zの駅係員を確実に被介助の介助に向かわせることができる。したがって、被介助者が列車から降車するときに駅係員に介助してもらえないという事態になるのを、十分に防止できる。
さらに、介助支援端末1は、被介助者が乗車している列車が降車駅Zに到着する所定時間前に、介助遅れが発生しているかどうかを判定し、介助遅れが発生している場合に、介助遅れにかかるアラートを発生する。これにより、介助遅れが発生したときには、被介助者が乗車している列車が到着するホームや、その近くにいる別の駅係員(介助キー2を所持して移動を開始した駅係員でない別の駅係員)に対して、この被介助者の介助を要請することができる。したがって、被介助者が列車から降車するときに駅係員に介助してもらえないという事態になるのを、一層確実に防止できる。
<4.変形例>
上記の例では、サーバ装置4が、介助支援端末1から送信されてきた乗車関連情報を受信すると、この乗車関連情報に基づく降車関連情報を生成し、生成した降車関連情報を、この降車関連情報に応じた降車駅に設置されている介助支援端末1に送信する構成であるとした。
この変形例では、サーバ装置4は、介助支援端末1から送信されてきた乗車関連情報を受信すると、この乗車関連情報に応じた降車駅に設置されている介助支援端末1に対して、受信した乗車関連情報を転送する。介助支援端末1は、上記した例のs6で、受信した乗車関連情報に基づく降車関連情報の生成も行う。このように構成すれば、サーバ装置4の処理負荷を介助支援端末1に分散できる。この変形例では、介助支援端末1には、列車関連情報として、乗車関連情報が入力される。
また、別の変形例としては、介助支援端末1が、入力された乗車関連情報に基づく降車関連情報を生成し、生成した降車関連情報をサーバ装置4に送信する構成としてもよい。この場合、サーバ装置4は、介助支援端末1から送信されてきた降車関連情報を受信すると、この降車関連情報に応じた降車駅に設置されている介助支援端末1に対して、受信した降車関連情報を転送する。
さらに、上記の2つの変形例においては、被介助者が乗車した乗車駅Aに設置されている介助支援端末1と、この被介助者が降車する降車駅Zに設置されている介助支援端末1とが、サーバ装置4を介さず、ネットワーク5を介して直接通信する構成にしてもよい。
なお、この発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合せてもよい。
さらに、この発明にかかる構成と上述した実施形態にかかる構成との対応関係は、以下の付記のように記載できる。
<付記>
駅に設置される介助支援端末(1)であって、
介助媒体(2)との間における近距離無線通信で、前記介助媒体(2)の識別コードを取得する近距離無線通信部(13)と、
設置駅で降車する被介助者についての列車関連情報が入力される列車関連情報入力部(14)と、
前記介助媒体(2)と、前記列車関連情報入力部(14)に前記列車関連情報が入力された前記被介助者とを関連付ける関連付部(11a)と、
前記列車関連情報入力部(14)に前記列車関連情報が入力された前記被介助者が乗車している列車が前記設置駅に到着する到着時刻に基づくタイミングで介助準備の通知を行う通知部(11b)と、
前記通知部(11b)が前記介助準備の通知を開始した後、前記近距離無線通信部(13)における近距離無線通信で、この介助準備の通知にかかる前記被介助者に関連付けた前記介助媒体(2)の識別コードが取得できなければ、前記通知部(11b)に対して前記介助準備の通知を停止させる停止部(11c)と、を備えた介助支援端末(1)。
1…介助支援端末
2…介助キー
3…ビーコン
4…サーバ装置
5…ネットワーク
11…制御ユニット
11a…関連付部
11b…通知部
11c…停止部
11d…判定部
12…記憶部
13…近距離無線通信部
14…通信部
15…操作部
16…表示部
21…制御部
21a…メモリ
22…近距離無線通信部
31…制御部
31a…メモリ
32…近距離無線通信部
33…通信部
41…制御ユニット
41a…降車関連情報生成部
42…運行管理情報記憶データベース(運行管理情報記憶DB)
43…通信部

Claims (9)

  1. 駅に設置される介助支援端末であって、
    介助媒体との間における近距離無線通信で、前記介助媒体の識別コードを取得する近距離無線通信部と、
    設置駅で降車する被介助者についての列車関連情報が入力される列車関連情報入力部と、
    前記介助媒体と、前記列車関連情報入力部に前記列車関連情報が入力された前記被介助者とを関連付ける関連付部と、
    前記列車関連情報入力部に前記列車関連情報が入力された前記被介助者が乗車している列車が前記設置駅に到着する到着時刻に基づくタイミングで介助準備の通知を行う通知部と、
    前記通知部が前記介助準備の通知を開始した後、前記近距離無線通信部における近距離無線通信で、この介助準備の通知にかかる前記被介助者に関連付けた前記介助媒体の識別コード取得できているかどうかによって、この介助媒体が介助支援端末本体周辺にあるかどうかを判定し、前記介助媒体が介助支援端末本体周辺にないと判定すると、前記通知部に対して前記介助準備の通知を停止させる停止部と、を備えた介助支援端末。
  2. 前記停止部は、前記通知部が前記介助準備の通知を開始した後、この介助準備の通知にかかる前記被介助者に関連付けた前記介助媒体が介助支援端末本体周辺にあると判定している間は、前記通知部に対して前記介助準備の通知を停止させない、請求項1に記載の介助支援端末。
  3. 前記通知部は、前記介助準備にかかる通知を、前記介助支援端末本体の設置場所から、前記被介助者が乗車している列車の到着ホームまでの移動に要する移動時間を考慮して決定したタイミングで前記介助準備にかかる通知を行う、請求項1、または2に記載の介助支援端末。
  4. 前記列車関連情報入力部に前記列車関連情報が入力された前記被介助者が乗車している列車が前記設置駅に到着する到着時刻の所定時間前に、この列車の到着ホームに設置された検知端末によって、関連付けられている前記介助媒体が検知されなければ、介助遅れにかかる通知を前記通知部に行わせる介助遅れ判定部を備えた、請求項1~3のいずれかに記載の介助支援端末。
  5. 前記列車関連情報は、設置駅で列車に乗車した前記被介助者について入力された乗車関連情報に基づいて生成された降車関連情報である、請求項1~4のいずれかに記載の介助支援端末。
  6. 前記乗車関連情報は、前記被介助者が乗車している列車を特定する列車番号、および前記被介助者が降車する降車駅を含み、
    前記降車関連情報は、前記被介助者が乗車している列車を特定する列車番号、前記被介助者が乗車している列車が到着する降車駅のホーム、および前記被介助者が乗車している列車が降車駅に到着する到着時刻を含む、請求項5に記載の介助支援端末。
  7. 請求項5、または6に記載した複数の介助支援端末と、サーバ装置と、を備えた介助支援システムであって、
    前記サーバ装置は、
    各駅に設置された前記介助支援端末との間で通信する通信部と、
    前記通信部において、いずれかの前記介助支援端末から前記被介助者の前記乗車関連情報を受信すると、この乗車関連情報に基づいて当該被介助者の前記降車関連情報を生成する降車関連情報生成部と、を備え、
    前記通信部は、前記降車関連情報生成部が生成した前記被介助者の前記降車関連情報を、当該被介助者の降車駅に設置されている前記介助支援端末に送信する、
    介助支援システム。
  8. 駅に設置される介助支援端末のコンピュータが実行する介助支援方法であって、
    列車関連情報入力部に入力された、設置駅で降車する被介助者についての列車関連情報と、近距離無線通信機能を有する介助媒体とを関連付ける関連付ステップと
    前記列車関連情報入力部に前記列車関連情報が入力された前記被介助者が乗車している列車が前記設置駅に到着する到着時刻に基づくタイミングで介助準備の通知を開始する通知ステップと
    前記通知ステップで前記介助準備の通知を開始した後、近距離無線通信部における近距離無線通信で、この介助準備の通知にかかる前記被介助者に関連付けた前記介助媒体の識別コード取得できているかどうかによって、この介助媒体が介助支援端末本体周辺にあるかどうかを判定し、前記介助媒体が介助支援端末本体周辺にないと判定すると、前記通知ステップで開始した前記介助準備の通知を停止する停止ステップと、を有する介助支援方法。
  9. 駅に設置される介助支援端末のコンピュータに実行させる介助支援プログラムであって、
    列車関連情報入力部に入力された、設置駅で降車する被介助者についての列車関連情報と、近距離無線通信機能を有する介助媒体とを関連付ける関連付ステップと
    前記列車関連情報入力部に前記列車関連情報が入力された前記被介助者が乗車している列車が前記設置駅に到着する到着時刻に基づくタイミングで介助準備の通知を開始する通知ステップと
    前記通知ステップで前記介助準備の通知を開始した後、近距離無線通信部における近距離無線通信で、この介助準備の通知にかかる前記被介助者に関連付けた前記介助媒体の識別コード取得できているかどうかによって、この介助媒体が介助支援端末本体周辺にあるかどうかを判定し、前記介助媒体が介助支援端末本体周辺にないと判定すると、前記通知ステップで開始した前記介助準備の通知を停止する停止ステップと、を有する介助支援プログラム。
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