JP7018859B2 - サスペンション制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、自動車等の車両に設けられるサスペンション制御装置に関する。
特許文献1には、作動流体として電気粘性流体を用いたシリンダ装置、いわゆる、ERF(Electric Rheological Fluid)ダンパが開示されている。ERFダンパは、電気粘性流体の性状(粘度)が高温時と低温時とで異なるため、電気粘性流体の温度変化に伴う減衰力特性の変化を抑制する必要がある。そこで、特許文献1に記載のサスペンション制御装置は、電気粘性流体の温度と抵抗値(電気抵抗値)との相関に着眼し、電気粘性流体の抵抗値に基づき推定した温度を用いて高電圧ドライバへ出力する高電圧指令(高電圧指令値)を算出するようにした。
国際公開第2017/002620号公報
ところで、ERFダンパの電気特性は、抵抗とコンデンサとを有するRC回路と等価である。よって、電極に電圧を印加すると、コンデンサ(電気粘性流体)にピーク電流が流れる。その後、電気粘性流体に流れる電流が低下して当該電流が0になると、系の抵抗に応じた電流が回路に流れる。ここで、抵抗の値は、印加させる電圧値を流れる電流値で除算することで算出されるので、電圧の変化に伴い電気粘性流体に電流が流れると、算出される抵抗値が小さくなり、ERFダンパの温度推定誤差が大きくなる。そこで、電気粘性流体の静電容量と温度特性とを考慮することで、温度推定誤差を小さくすることが考えられるが、コントローラの処理が複雑化する。
本発明は、複雑な処理を行うことなく、電気粘性流体の温度の推定精度を向上させることが可能なサスペンション制御装置を提供することを課題とする。
本発明のサスペンション制御装置は、車両の相対移動する2部材間に設けられて作動流体に電気粘性流体を用いる減衰力調整式緩衝器と、車両の挙動を検出する車両挙動検出部と、前記車両挙動検出部の検出結果に基づき前記減衰力調整式緩衝器の減衰力を制御するコントローラと、前記コントローラから出力された電圧指令値に応じた電圧を前記減衰力調整式緩衝器へ出力する電圧出力部と、を有するサスペンション制御装置であって、前記コントローラは、電気粘性流体の温度を推定する温度推定部と、前記温度推定部から出力される温度推定値に基づき前記電圧指令値を導出する電圧指令部と、有し、前記電圧出力部から出力される電圧および電流のモニタ値の所定時間内の変化率が設定値より小さいときに、前記温度推定部から出力される温度推定値を更新することを特徴とする。
本発明によれば、複雑な処理を行うことなく、電気粘性流体の温度の推定精度を向上させることが可能であり、延いては、電気粘性流体の温度変化に伴う減衰力特性の変化を抑制することができる。
第1実施形態に係るサスペンション制御装置の概念図である。 高電圧ドライバのブロック図である。 第1実施形態におけるコントローラのブロック図である。 温度推定部のブロック図である。 温度推定部における温度更新処理のフローチャートである。 第2実施形態に係るサスペンション制御装置の概念図である。 第2実施形態におけるコントローラのブロック図である。 車両状態推定部のブロック図である。 第3実施形態における温度推定部のブロック図である。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態を図1ないし図5を参照して説明する。
ここでは、4輪自動車に設けられるサスペンション制御装置を例示する。図1は、第1実施形態に係るサスペンション制御装置の概念図である。なお、図1には、1つの車輪2と該車輪2に対応する1セットのサスペンション装置4のみを示す。また、減衰力調整式緩衝器としてのERFダンパ6は、例えば、国際公開第2017/057213号公報に開示されたシリンダ装置を用いることができる。
図1を参照すると、サスペンション装置4は、車体1と車輪2との間に介装される懸架ばね5およびERFダンパ6を有する。ERFダンパ6は、電気粘性流体を作動流体として用いる減衰力調整式緩衝器である。電気粘性流体は、例えばシリコンオイル等からなる基油と、該基油中に分散させた微粒子とによって構成され、印加される電圧に応じて粘度(流通抵抗)が変化する。コントローラ21(ECU: Electronic Control Unit)は、ERFダンパ6の電極に印加させる電圧を制御することにより、ERFダンパ6が発生する減衰力をソフト特性からハード特性まで連続的あるいは段階的に調整する。なお、車輪2は、路面の凹凸を吸収するばねとして機能するタイヤ3を含む。
バッテリ8の正極は、昇圧部12(図2参照)を備えた高電圧ドライバ11(電圧出力部)を介してERFダンパ6の電極(例えば「中間筒」)に接続される。他方、バッテリ8の負極(グランド)は、高電圧ドライバ11を介してERFダンパ6のシリンダ(例えば「内筒」)に接続される。高電圧ドライバ11は、コントローラ21から出力される高電圧指令値に基づきバッテリ8から出力された直流電圧(Batt電圧)を昇圧させ、昇圧後の高電圧をERFダンパ6へ出力する。また、高電圧ドライバ11は、ERFダンパ6へ出力される昇圧後の高電圧を監視し、当該高電圧出力値を高電圧モニタ信号(高電圧モニタ値、高電圧値)としてコントローラ21へ出力する。他方、高電圧ドライバ11は、昇圧部12によって昇圧された後にERFダンパ6に流れる電流値を検出し、当該電流値である高電圧電流モニタ信号を、高電圧電流モニタ値(高電圧電流値)としてコントローラ21へ出力する。
サスペンション制御装置は、車両の挙動を検出する車両挙動検出部を有する。第1実施形態における車両挙動検出部は、車体1側に設けられるばね上加速度センサ17と、車輪2側に設けられるばね下加速度センサ18と、によって構成される。コントローラ21は、ばね上加速度センサ17とばね下加速度センサ18との検出結果に基づき、ERFダンパ6が発生する減衰力(以下「減衰力」)を制御する。すなわち、コントローラ21は、車両挙動検出部の検出結果を用いて高電圧指令演算を実行し、高電圧ドライバ11へ出力する高電圧指令(高電圧指令値)を算出する。
そして、高電圧ドライバ11は、コントローラ21から出力された高電圧指令に対応する高電圧をERFダンパ6へ出力する。これにより、高電圧ドライバ11の出力(高電圧出力)に応じた電圧が、ERFダンパ6の電極(電気粘性流体)に印加される。このように、サスペンション制御装置は、電気粘性流体の粘度(性状)が印加される電圧に応じて変化することを利用して減衰力を調整する(切り替える)ように構成される。
図2を参照すると、高電圧ドライバ11は、バッテリ8の直流電圧を昇圧させる昇圧部12と、ERFダンパ6に流れる高電圧電流を検出する電流検出部13と、を有する。昇圧部12は、コントローラ21から出力される高電圧指令に基づきERFダンパ6へ出力する電圧を制御する。
電流検出部13は、昇圧部12とERFダンパ6との間に設けられる。電流検出部13は、昇圧部12によって昇圧された後のERFダンパ6に出力される電流値を検出し、当該電流値である高電圧電流モニタ信号を、高電圧電流モニタ値(高電圧電流値)としてコントローラ21の温度推定部22へ出力する。このように、第1実施形態では、コントローラ21は、ERFダンパ6へ出力される高電圧を監視し、当該高電圧出力を高電圧モニタ信号(高電圧モニタ値、高電圧値)としてコントローラ21へ出力する。
図3を参照すると、コントローラ21は、温度推定部22、目標減衰力算出部23、相対速度算出部24、指令マップ部25(電圧指令部)、および応答性補償部26を有する。目標減衰力算出部23は、ばね上加速度センサ17によって検出されたばね上加速度を積分して、ばね上速度(車体1の上下方向への変位速度)を算出する。また、目標減衰力算出部23は、算出したばね上速度にスカイフック減衰係数を乗算することでERFダンパ6が発生する目標減衰力を算出し、算出した目標減衰力を指令マップ部25へ出力する。
相対速度算出部24は、ばね上加速度センサ17によって検出されたばね上加速度と、ばね下加速度センサ18によって検出されたばね下加速度との差分から、車体1と車輪2との上下方向の相対加速度を算出し、さらに、算出された相対加速度を積分して相対速度を算出する。相対速度算出部24で算出された車体1と車輪2との上下方向の相対速度は、指令マップ部25へ出力される。
温度推定部22では、電気粘性流体の温度が推定(算出)される。温度推定部22には、高電圧ドライバ11から出力された高電圧モニタ信号(高電圧モニタ値)および高電圧電流モニタ信号(高電圧電流モニタ値)が入力される。温度推定部22では、高電圧モニタ値(高電圧値)および高電圧電流モニタ値(高電圧電流値)に基づき、電気粘性流体の温度が推定(算出)される。推定結果としての温度推定値は、指令マップ部25へ出力される。
図4を参照すると、温度推定部22は、温度推定マップ部27を有する。温度マップ部27では、高電圧ドライバ11から出力された高電圧モニタ値(高電圧値)および高電圧電流モニタ値(高電圧電流値)から、電気粘性流体の温度が推定(算出)される。温度推定マップ部27の推定結果としての温度推定値は、図3に示される指令マップ部25と応答性補償部26とへ出力される。第1実施形態では、電気粘性流体の温度推定に用いる高電圧値として、高電圧ドライバ11からERFダンパ6へ出力される高電圧出力のモニタ値(高電圧モニタ値)を用いたことにより、電気粘性流体の温度を考慮しない場合と比較して、適切な減衰力を発生させることができる。
なお、第1実施形態では、電気粘性流体の温度推定に、高電圧モニタ値と、高電圧電流モニタ値と、高電圧値(高電圧出力)との相関を示すマップを用いている。しかし、電気粘性流体の温度は、マップを用いて推定することに限定されるものではなく、例えば、高電圧モニタ値と、高電圧電流モニタ値と、高電圧値との相関を示す数式(関数)、配列等を用いて算出するように構成することができる。
図3を参照すると、指令マップ部25には、温度推定部22から出力される電気粘性流体の温度推定値(以下「温度推定値」)と、目標減衰力算出部23から出力される目標減衰力と、相対速度算出部24から出力されるばね上ばね下間の相対速度(以下「相対速度」)とが入力される。指令マップ部25では、温度推定値と、目標減衰力と、相対速度とから、指令マップを用いて高電圧指令値が算出される。指令マップは、温度推定値と、目標減衰力と、相対速度と、電気粘性流体に印加させる高電圧の指令値(高電圧指令値)との相関を示すものであり、指令マップ部25に格納されている。
なお、第1実施形態では、電圧指令部は、温度推定値と、目標減衰力と、相対速度と、高電圧指令値との相関を示すマップを用いて高電圧指令値を算出するが、マップを用いることに限定されるものではなく、例えば、温度推定値と、目標減衰力と、相対速度と、高電圧指令値との相関を示す数式(関数)、配列等を用いて高電圧指令値を算出するように構成することができる。
応答性補償部26には、指令マップ部25から出力される高電圧指令値と温度推定部22から出力される温度推定値が入力される。応答性補償部26では、指令マップ部25から出力された高電圧指令値を、温度推定部22から出力された温度推定値に基づき補正する。ここで、電気粘性流体の温度が高い場合、高電圧指令値の変化に伴う電気粘性流体の粘度変化が速いため、減衰力の切り替え応答性が高くなる。他方、電気粘性流体の温度が低い場合、高電圧指令値の変化に伴う電気粘性流体の粘度変化が遅いため、減衰力の切り替え応答性が低くなる。そこで、応答性補償部26は、指令マップ部25から出力された高電圧指令値を温度推定値に応じて補正し、補正後の補正高電圧指令値を高電圧ドライバ11へ出力する。
具体的には、応答性補償部26は、温度推定値が高い場合、電圧に対する減衰力切り替え応答性が高いため、減衰力の切り替え速度(変化率)の制限を大きくする、すなわち、切り替え速度(変化率)の制限の設定値を小さくして許容可能な速度幅(周波数帯)を狭くする。他方、温度推定値が低い場合、電圧に対する減衰力切り替え応答性が低いため、減衰力の切り替え速度(変化率)の制限を小さくする、すなわち、切り替え速度(変化率)の制限の設定値を大きくして許容可能な速度幅(周波数帯)幅を広くする。高電圧ドライバ11は、コントローラ21から高電圧指令として出力された補正高電圧指令値に対応する高電圧(高電圧出力)を、ERFダンパ6の電極へ出力する。これにより、ERFダンパ6は、高電圧が印加された電気粘性流体の粘度に応じた減衰力を発生する。これにより、ERFダンパ6の減衰力特性は、ハードな特性(硬特性)とソフトな特性(軟特性)との間で可変となって連続的に制御される。
次に、コントローラ21に設けられる更新可能な温度推定値について、図5に示されるフローチャートを参照して、コントローラ21における温度推定値の更新処理(以下「温度更新」)を説明する。
本実施形態におけるコントローラ21は、走行開始時の温度推定値(初期推定値)と更新時に使用されている温度推定値(以下「前回推定値」)を保持している状態である。
まず、図5のステップ1では、高電圧ドライバ11から出力される高電圧値(高電圧モニタ値)のERFダンパにより生じる減衰力の切り替え速度(変化率)が、予め定められた設定値(高電圧設定値)よりも大きいか、または、高電圧ドライバ11から出力された高電圧電流値(高電圧電流モニタ値)の変化率が予め定められた設定値(高電圧電流設定値)よりも大きいか、を判定する。
図5のステップ1において、高電圧値の減衰力の切り替え速度(変化率)が設定値よりも大きい場合、または、高電圧電流値の変化率が設定値よりも大きい場合(ステップ1のYes)、コントローラ21は、温度更新をしない、すなわち、前回の温度更新で出力された温度推定値(以下「前回推定値」)と同一の温度推定値を出力する。
一方、図5のステップ1において、高電圧値の変化率が設定値以下で、または、高電圧電流モニタ値(高電圧電流値)の減衰力の切り替え速度(変化率)が設定値以下である場合(ステップ1のNo)、車両が停止中であるか否かが判定される(図5のステップ2)。ここで、車両が停止中であるか否かの判定は、車速が設定値(停止判定設定値)以下であるか否かを判定することで行われる。また、車速は、車速センサ(図示省略)によって検出された値を用いてもよく、ばね上加速度センサ17とばね下加速度センサ18から車両が停止中であるかを推定してもよい。車外ネットワークと通信を行い、例えば、GPS(Global Positioning System)等を用いて、車両が停止中であるか否かの判定をしてもよい。
図5のステップ2において、車両が停車中であると判定された場合(ステップ2のYes)、高電圧ドライバ11へ出力される高電圧指令値が0であるか否かが判定される(図5のステップ3)。図5のステップ3において、高電圧指令値が0であると判定された場合(ステップ3のYes)、温度推定値の再設定(初期化)処理を実行する。該再設定処理では、温度推定値を再設定(初期化)するための高電圧指令値(以下「初期化指令値」)が高電圧ドライバ11へ一定時間出力される(図5のステップ4)。
なお、温度推定値の再設定処理は、初期化に限るものではなく、例えば、コントローラ21と相互通信可能な車載カメラ、カーナビゲーションシステム、あるいはレーザセンサ等を、CAN(Controller Area Network)で接続し、路面状況に合わせて、温度推定値を変更してもよく、また、車体に設けられる外気温度センサ(図示なし)の検出値から温度推定マップおよび/または温度の基準となる推定値を再設定してもよい。
ステップ4において、温度推定部22では、初期化指令値が一定時間、一定指令値が出力される。この初期化指令値に基づき電気粘性流体の温度推定が実行され(図5のステップ5)、推定結果としての温度推定値を更新値として、温度推定値を更新する(図5のステップ8)。
図5のステップ3において、高電圧指令値が0でないと判定された場合(ステップ3のNo)、温度推定部22による温度推定が実行される(図5のステップ5)。すなわち、図5のステップ4の温度推定値の初期化処理を実行しないで、高電圧ドライバ11から出力される高電圧値(高電圧モニタ値)に基づき電気粘性流体の温度推定が実行される。
一方、図5のステップ2において、車両が停車中でない、すなわち、サスペンション装置4(図1参照)が作動中であると判定された場合(ステップ2のNo)、コントローラ21は、の温度推定を実行する(図5のステップ6)。すなわち、ステップ3のNoと同様に高電圧ドライバ11から出力される高電圧値(高電圧モニタ値)に基づき電気粘性流体の温度推定が実行される。
次に、図5のステップ7では、図5のステップ6で得られた温度推定値と、前回推定値との差分が算出され、さらに、算出された差分が設定値(差分設定値)よりも大きいか否かが判定される。ここで、図5のステップ1の判定から高電圧値および高電圧電流値の変化率が小さいことが既知であるので、当該差分が設定値よりも大きい場合、ノイズまたは車両への入力が高周波によるもの(波状路状態)であると考えられる。よって、差分が設定値よりも大きい場合(ステップ7のYes)、温度更新を実行しないで処理を終了する。他方、差分が設定値以下である場合(ステップ7のNo)、図5のステップ6で得られた温度推定値で温度更新を実行する(図5のステップ8)。
従来制御では、電気粘性流体の温度を、抵抗値と(補正)高電圧モニタ値とから、温度推定マップを用いて推定し、抵抗値は、電圧値を電流値で除算することで算出される。ERFダンパの電気特性は、抵抗とコンデンサとを有するRC回路と等価であるので、電圧変化に伴い電気粘性流体(コンデンサ)に電流が流れると、算出される抵抗値が小さくなり、その結果、温度推定誤差が大きくなる。理論上、電気粘性流体(コンデンサ)の静電容量と温度特性との相関を示すマップを用いることにより、温度推定誤差を小さくすることが可能であるが、コントローラの処理が複雑化する。
第1実施形態では、高電圧ドライバ11(電圧出力部)から出力される高電圧モニタ値(高電圧値)の変化率が設定値(高電圧設定値)よりも大きいか、または、高電圧ドライバ11から出力される高電圧電流モニタ値(高電圧電流値)の変化率が設定値(高電圧電流設定値)よりも大きい場合、温度推定値を更新しないで、前回推定値と同一の温度推定値を出力するようにした。
このように、第1実施形態では、高電圧モニタ値(高電圧値)と高電圧電流モニタ値(高電圧電流値)との静的特性に基づき温度推定マップを作成し、動的特性を示す電圧変化または電流変化率が大きい状態では、温度推定値の更新を行わず、前回推定値をそのまま温度推定値として出力するようにしたので、静的特性に基づく温度推定を行うことが可能であり、複雑な処理を行うことなく、電気粘性流体に対する高精度な温度推定が可能となる。
第1実施形態では以下の効果を奏する。
第1実施形態によれば、車両の相対移動する2部材間に設けられて作動流体に電気粘性流体を用いる減衰力調整式緩衝器と、車両の挙動を検出する車両挙動検出部と、車両挙動検出部の検出結果に基づき減衰力調整式緩衝器の減衰力を制御するコントローラと、コントローラから出力された電圧指令値に応じた電圧を減衰力調整式緩衝器へ出力する電圧出力部と、を有するサスペンション制御装置であって、コントローラは、電圧出力部から出力される電圧または電流のモニタ値に基づき電気粘性流体の温度を推定する温度推定部と、温度推定部から出力される温度推定値に基づき電圧指令値を導出する電圧指令部と、有し、電圧出力部から出力される電圧または電流のモニタ値の所定時間内の変化率が設定値より小さいときに、温度推定部から出力される温度推定値を更新する。
よって、電圧モニタ値(電圧値)と電流モニタ値(電流値)との静的特性に基づき電気粘性流体の温度を推定し、動的特性を示す電圧変化または電流変化率が大きい状態では、温度推定値の更新を行わず、前回推定値をそのまま温度推定値として出力するように、温度推定部を構成したので、動的特性を無視した静的特性に基づく温度推定を行うことが可能であり、複雑な処理を行うことなく、電気粘性流体の高精度な温度推定が可能となる。これにより、電気粘性流体の温度変化に伴う車両の乗り心地および操縦安定性の変化を抑制することが可能であり、車両の乗り心地および操縦安定性を向上させることができる。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態を添付した図を参照して説明する。
なお、第1実施形態との共通部分については、同一の称呼および符号を用いることとし、重複する説明を省略する。
第1実施形態では、車両挙動検出部として、ばね上加速度センサ17とばね下加速度センサ18とを用いた。これに対し、第2実施形態では、車両挙動検出部として、車高センサ31を用いる。図6を参照すると、コントローラ21には、車高センサ31から出力される車高検出信号と、高電圧ドライバ11から出力されるバッテリ電圧モニタ信号および高電圧電流モニタ信号とが入力される。コントローラ21は、車両挙動信号としての車高検出信号(車高検出値)と、ERFダンパ6の電力検出信号としてのバッテリ電圧モニタ信号および高電圧電流モニタ信号とに基づき、ERFダンパ6が発生する減衰力に対応する(補正)高電圧指令値を算出し、算出された(補正)高電圧指令値を高電圧指令として高電圧ドライバ11へ出力する。
図7を参照すると、コントローラ21は、温度推定部22と、目標減衰力算出部23と、相対速度算出部24と、指令マップ部25と、応答性補償部26と、車両状態推定部32とを有する。車両状態推定部32には、車高センサ31(図6参照)から出力される車高検出値と、温度推定部22から出力される温度推定値と、応答性補償部26から出力される補正高電圧指令値とが入力される。車両状態推定部32は、車高検出値と、温度推定値と、補正高電圧指令値とに基づき、現時点の車両状態量(例えば「ばね上速度」)を推定(算出)し、推定された車両状態量を目標減衰力算出部23へ出力する。
図8は車両状態推定部のブロック図を示しており、車両状態推定部32は、車両状態量をオブザーバ33に基づき推定する。この場合に、オブザーバ33は、一定の減衰係数で設計される。このため、ERFダンパ6を用いる場合、電気粘性流体の温度変化に伴う減衰力特性の変化を考慮することができない。そこで、第2実施形態では、電気粘性流体の温度変化に伴う減衰力特性の変化を外乱入力としてオブザーバ33へ入力することにより、減衰力特性の変化を考慮するように構成した。
車両状態推定部33は、温度特性を考慮したダンパモデル34を用いることにより、車両状態量を推定する上で、ERFダンパ6の減衰力特性が電気粘性流体の温度変化によって変化することを考慮するようにしている。ここで、車両状態推定部32は、オブザーバ33、ダンパモデル34、および微分部35を有している。オブザーバ33には、車高センサ31から出力される車高検出信号(車高検出値)と、ダンパモデル34から出力される減衰力推定信号(減衰力推定値)とが入力される。オブザーバ33は、車高検出値と減衰力推定値とに基づき、車両状態量(例えば「ばね上速度」)を推定し、推定結果を目標減衰力算出部23へ出力する。
微分部35には、車高センサ31から出力される車高検出信号(車高検出値)が入力される。微分部35は、車高検出値を微分して、ERFダンパ6のピストン速度(車体1と車輪2との上下方向の相対速度)を算出する。算出されたピストン速度は、ダンパモデル34へ出力される。
ダンパモデル34には、微分部35から出力されるピストン速度と、温度推定部22から出力される温度推定値と、応答性補償部26から出力される補正高電圧指令値とが入力される。ダンパモデル34は、ピストン速度と、温度推定値と、(補正)高電圧指令値とに基づき、ERFダンパ6が発生する減衰力を推定(算出)し、推定結果としての減衰力推定値をオブザーバ33へ出力する。なお、応答性補償部26を用いない場合、ダンパモデル34には、補正高電圧指令値の代わりに、指令マップ部25から出力される高電圧指令値が入力される。
このように、ダンパモデル34では、ERFダンパ6が発生する減衰力が電気粘性流体の温度推定値を考慮して推定される。これにより、温度推定値が変化したとしても、オブザーバ33における車両状態量の推定精度を向上させることができる。すなわち、従来制御では、モデルを用いて車両状態量を推定する場合、減衰力が変化すると、モデル化誤差が発生して車両状態量の推定精度が低下する。これに対し、第2実施形態では、ダンパモデル34(推定モデル)に温度依存性を持たせることにより、減衰力推定値の推定精度を高めることができる。
目標減衰力算出部23は、車両状態推定部32で推定された車両状態量に基づいて、ERFダンパ6で発生させる目標減衰力を算出し、算出された目標減衰力を指令マップ部25に出力する。この場合に、例えば、車両状態推定部32からの車両状態量として、ばね上速度を用いる場合は、目標減衰力算出部23は、そのばね上速度に、スカイフック制御理論より求めたスカイフック減衰係数を乗算することにより目標減衰力を算出することができる。なお、目標減衰力を算出する制御則としては、スカイフック制御に限らず、例えば、最適制御、H∞制御等のフィードバック制御を用いてもよい。
第2実施形態によれば、前述した第1実施形態と同一の作用効果を得ることができる。
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態を添付した図を参照して説明する。
なお、第1実施形態との共通部分については、同一の称呼および符号を用いることとし、重複する説明を省略する。
第1実施形態では、温度推定値を求めるために、高電圧ドライバ11から出力されるバッテリ電圧モニタ信号および高電圧電流モニタ信号を用いた。
これに対し、第3実施形態では、車両の外気温度により電気粘性流体の温度推定を行う。図9は、第3実施形態における温度推定部のブロック図を示す。ERFダンパ6に用いられる電気粘性流体は、流体温度が低い場合では、電気抵抗値が非常に高くなる特性があり、このため、電気粘性流体に流れる電流値が微小となることから、電気粘性流体の温度推定が困難となる。
そこで、外気温度が低い状態(図9においては20℃以下)では、外気温度に基づいた推定値とすることで温度推定の精度向上を図る。その後、自己発熱により電気粘性流体の温度が上昇するにつれて、電気粘性流体に流れる電流値が大きくなる(電気粘性流体の温度上昇により抵抗値が下がる)。電気粘性流体の温度が十分に上昇してから、バッテリ電圧モニタ信号および高電圧電流モニタ信号を用いる温度推定制御に変更する。外気温度による温度推定制御からバッテリ電圧モニタ信号および高電圧電流モニタ信号を用いる温度推定制御に切り替えるときは、図9に示すように自動的に温度推定値が選択されるようにする。
第3実施形態における温度推定部22は、外気温度に基づいて補正ダンパ推定温度を算出する算出部X1とバッテリ電圧モニタ信号および高電圧電流モニタ信号に基づいて補正ダンパ推定温度を算出する算出部X2と外気温度推定マップ部36を有している。算出部X1およびX2は、入力される信号を演算することで出力の可否を判定する。算出部X1は、常に1が加算されており、外気温度推定マップ部36からの入力を減算する。算出部X2は、外気温度推定マップ部36からの入力を加算する。
まず、バッテリ電圧モニタ信号および高電圧電流モニタ信号を用いて電気粘性流体の温度を推定する。電気粘性流体の推定温度値が20℃以下の場合、外気温度推定マップ部36は、算出部X1およびX2に0を出力する。算出部X1は、常に1が加算されていることからX1=1-0=1となるが、算出部X2はX2=0となるので、外気温度による温度推定値が適用される。電気粘性流体の推定温度値が30℃以上の場合、外気温度推定マップ部36は、算出部X1およびX2に1を出力する。
算出部X1は、常に1が加算されていることからX1=1-1=0となるが、算出部X2はX2=1となるので、バッテリ電圧モニタ信号および高電圧電流モニタ信号に基づいた温度推定値が適用される。換言すれば、電流と電圧の関係から推定したダンパ温度推定値に基づく減衰力調整式緩衝器の減衰力制御と、外気温度による温度推定値に基づく減衰力調整式緩衝器の減衰力制御が滑らかに切り替わるように、ダンパ推定温度に基づき外気温度推定マップ部(推定方式線形切替用テーブル)を用いて線形切替を行い、最終的な補正ダンパ推定温度とする。なお、算出部X1およびX2は、加算および減算を用いたが、乗算および除算を用いてもよい。
第3実施形態によれば、前述した第1実施形態と同一の作用効果を得ることができる。さらに、寒冷地などにおいても、電気粘性流体を用いた減衰力調整式緩衝器に適切な減衰力を発生させることができるので、乗り心地と車両の操縦安定性を向上することができる。
なお、本実施形態において、外気温度推定マップ部を用いた例を示したが、例えば、エンジン(図示なし)をかけてから所定時間経過後、または車両の走行距離に応じて、ERFダンパ6はその自己発熱で十分に電気粘性流体の温度が上昇したと判定して、電流と電圧の関係から推定したダンパ温度推定値に基づく減衰力調整式緩衝器の減衰力制御に切り替えてもよい。すなわち、電気粘性流体の推定温度が低いときは、外気温度に基づく電気粘性流体の温度推定を行い、電気粘性流体の推定温度が高いときは、電流と電圧の関係から推定したダンパ推定温度に基づいて減衰力を制御すればよく、上記実施形態に限るものではない。
なお、本実施形態にかかる電気粘性流体の温度推定の開始時において、電気粘性流体の推定温度が低い状態(抵抗値が高い状態)であるという判定により開始されたが、外気温度が低いという判定が行われてもよい。すなわち、電気粘性流体の温度推定の開始時において、電気粘性流体の推定温度が低い状態(抵抗値が高い状態)であるという判定が行われるのであれば、同時に行われてもよい。例えば、電気粘性流体の推定温度が低い状態であって、外気温度が低い状態であるときに本実施形態にかかる制御を開始するようにしてもよい。
1 車体、2 車輪、6 ERFダンパ(減衰力調整式緩衝器)、11 高電圧ドライバ(電圧出力部)、17 ばね上加速度センサ(車両挙動検出部)、18 ばね下加速度センサ(車両挙動検出部)、21 コントローラ、22 温度推定部、25 指令マップ部(電圧指令部)

Claims (5)

  1. 車両の相対移動する2部材間に設けられて作動流体に電気粘性流体を用いる減衰力調整式緩衝器と、
    車両の挙動を検出する車両挙動検出部と、
    前記車両挙動検出部の検出結果に基づき前記減衰力調整式緩衝器の減衰力を制御するコントローラと、
    前記コントローラから出力された電圧指令値に応じた電圧を前記減衰力調整式緩衝器へ出力する電圧出力部と、を有するサスペンション制御装置であって、
    前記コントローラは、
    電気粘性流体の温度を推定する温度推定部と、
    前記温度推定部から出力される温度推定値に基づき前記電圧指令値を導出する電圧指令部と、有し、
    前記電圧出力部から出力される電圧および電流のモニタ値の所定時間内の変化率が設定値より小さいときに、前記温度推定部から出力される温度推定値を更新することを特徴とするサスペンション制御装置。
  2. 前記減衰力調整式緩衝器は、電圧が印加される電極を有し、
    前記車両挙動検出部の検出値が設定値より小さいときであって、前記コントローラから出力される電圧指令値が0を含む設定値以下であるとき、前記温度推定部を初期化させる電圧指令値を一定時間出力することを特徴とする請求項1に記載のサスペンション制御装置。
  3. 前記温度推定部は、前記電圧出力部から出力される電圧または電流のモニタ値に基づき電気粘性流体の温度を推定することを特徴とする請求項1または2に記載のサスペンション制御装置。
  4. 前記温度推定部は、車両の外気温度に基づき電気粘性流体の温度を推定することを特徴とする請求項1または2に記載のサスペンション制御装置。
  5. 前記温度推定部は、車両の走行状態開始時において、車両の外気温度が低いときには、車両の外気温度に基づき電気粘性流体の温度を推定し、車両の外気温度が高い、または走行状態において所定時間の経過後においては、前記電圧出力部から出力される電圧または電流のモニタ値に基づき電気粘性流体の温度を推定することを特徴とする請求項1または2に記載のサスペンション制御装置。
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