JP7017230B2 - 冷蔵庫 - Google Patents

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本発明は、貯蔵室内に食品等を冷却保存する冷蔵庫に関し、特に、低圧密閉室を備えた冷蔵庫に関する。
一般的な冷蔵庫は複数の貯蔵室を有し、例えば、上方から、冷蔵室、冷凍室および野菜室を有している。
また、冷蔵室の内部にチルド室を有する冷蔵庫もある。このような冷蔵庫は例えば特許文献1に記載されている。
係る冷蔵庫では、最上段に形成された冷蔵庫の下部にチルド室が形成されている。チルド室の先端部分には開閉扉が形成されている。チルド室にはポンプが接続されており、ポンプでチルド室の内部の空気を吸引することで、チルド室の内部を低圧状態としている。このようにすることで、チルド室に貯蔵された魚や肉などの貯蔵食品が酸化することを抑制し、貯蔵食品を新鮮な状態に保つことができる。
特開2016-133251号公報
しかしながら、上記した冷蔵庫に備えられたチルド室では、ポンプの吸引力によりチルド室内を低圧状態とした際に、収納された野菜等から蒸散する水蒸気がチルド室の内部に充満し、チルド室の内部に結露が発生する。その結露が食品に付着すると、鮮度に悪影響を与える恐れがある。また、その結露を真空ポンプで吸引して外部に排出することも考えられるが、結露を効率的に外部に排出することは簡単でなかった。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、低圧密閉室内の水分を容易に外部に排出することができる冷蔵庫を提供することにある。
本発明の冷蔵庫は、貯蔵室と、前記貯蔵室の内部に設置された低圧密閉室と、を具備し、前記低圧密閉室は、上面部と、下面部と、前記上面部と前記下面部とをつなぐ複数の側面部と、を有し、前記貯蔵室を冷却する冷気を、前記低圧密閉室の外側から、前記低圧密閉室の前記側面部に向かって吹き付け、前記冷気が吹き付けられる前記側面部の内側面に、親水性塗料を塗布し、前記低圧密閉室の内部であって、前記親水性塗料が塗布された前記内側面の下方側に、幅方向に沿って傾斜する溝部を形成し、前記溝部は、幅方向の一方側に向かって下方に傾斜する第1溝部と、幅方向の他方側に向かって下方に傾斜する第2溝部と、を有し、前記第1溝部は、幅方向における一方側の外側端部である第1端部を有し、前記第2溝部は、幅方向における他方側の外側端部である第2端部を有し、前記親水性塗料が塗布された領域は、幅方向における一方側の外側端部である第3端部と、幅方向における他方側の外側端部である第4端部と、を有し、前記第1溝部の前記第1端部は、前記親水性塗料の前記第3端部よりも、幅方向における外側に配置され、前記第2溝部の前記第2端部は、前記親水性塗料の前記第4端部よりも、幅方向における外側に配置され、前記第1溝部と前記第2溝部とが合流する部分に、前記低圧密閉室の空気を吸引するポンプが接続することを特徴とする。
また、本発明の冷蔵庫では、前記低圧密閉室の前記側面部は、前方側面部と、後方側面部と、左方側面部と、右方側面部と、を有し、前記後方側面部に、前記低圧密閉室の外側から前記冷気を吹き付け、吹き付けられる前記冷気が吹き出される吹出口を、前記低圧密閉室の後方側に形成することを特徴とする。
また、本発明の冷蔵庫では、前記溝部は、幅方向の一方側に向かって下方に傾斜する第1溝部と、幅方向の他方側に向かって下方に傾斜する第2溝部と、を有し、前記第1溝部と前記第2溝部とが合流する部分に、前記低圧密閉室の空気を吸引するポンプが接続することを特徴とする。
また、本発明の冷蔵庫では、前記低圧密閉室の前記後方側面部には、外側に向かって延出する複数のリブが形成され、前記低圧密閉室の後方には、前記低圧密閉室に向かって吹き出される前記冷気が通過する前記吹出口が複数配置されることを特徴とする。
本発明の冷蔵庫は、貯蔵室と、前記貯蔵室の内部に設置された低圧密閉室と、を具備し、前記低圧密閉室は、上面部と、下面部と、前記上面部と前記下面部とをつなぐ複数の側面部と、を有し、前記貯蔵室を冷却する冷気を、前記低圧密閉室の外側から、前記低圧密閉室の前記側面部に向かって吹き付け、前記冷気が吹き付けられる前記側面部の内側面に、親水性塗料を塗布し、前記低圧密閉室の内部であって、前記親水性塗料が塗布された前記内側面の下方側に、幅方向に沿って傾斜する溝部を形成し、前記溝部は、幅方向の一方側に向かって下方に傾斜する第1溝部と、幅方向の他方側に向かって下方に傾斜する第2溝部と、を有し、前記第1溝部は、幅方向における一方側の外側端部である第1端部を有し、前記第2溝部は、幅方向における他方側の外側端部である第2端部を有し、前記親水性塗料が塗布された領域は、幅方向における一方側の外側端部である第3端部と、幅方向における他方側の外側端部である第4端部と、を有し、前記第1溝部の前記第1端部は、前記親水性塗料の前記第3端部よりも、幅方向における外側に配置され、前記第2溝部の前記第2端部は、前記親水性塗料の前記第4端部よりも、幅方向における外側に配置され、前記第1溝部と前記第2溝部とが合流する部分に、前記低圧密閉室の空気を吸引するポンプが接続することを特徴とする。従って、低圧密閉室の側面に冷気を吹き付けることで、低圧密閉室の側面を冷却することができ、低圧密閉室の内部雰囲気に含まれる水分を、低圧密閉室の側面部内側に水滴として集合させることができる。よって、低圧密閉室で発生する水分を効果的に外部に排出することができる。
また、本発明の冷蔵庫では、前記冷気が吹き付けられる前記側面部の内側面に、親水性塗料を塗布することを特徴とする。従って、低圧密閉室の側面部の内側面に親水性塗料を塗布することで、低圧密閉室の内部雰囲気に含まれる水分を、より積極的に側面部の内側面に水滴として集合させることができる。よって、低圧密閉室の内部で発生する水滴を、更に効率的に外部に排出することができる。
また、本発明の冷蔵庫では、前記低圧密閉室の前記側面部は、前方側面部と、後方側面部と、左方側面部と、右方側面部と、を有し、前記後方側面部に、前記低圧密閉室の外側から前記冷気を吹き付け、吹き付けられる前記冷気が吹き出される吹出口を、前記低圧密閉室の後方側に形成することを特徴とする。従って、吹出口から吹き出された冷気を、低圧密閉室の後方側側面に吹き付けることで、充分に温度が低い冷気で後方側側面を冷却することができ、水滴を効果的に収集することができる効果を顕著にすることができる。
また、本発明の冷蔵庫では、前記低圧密閉室の前記後方側面部には、外側に向かって延出する複数のリブが形成され、前記低圧密閉室の後方には、前記低圧密閉室に向かって吹き出される前記冷気が通過する前記吹出口が複数配置されることを特徴とする。従って、低圧密閉室の後方側面部に外側に向かって延出する複数のリブが形成されることで、低圧密閉室の後方側面部に沿って冷気を流すことが難しくなる。しかしながら、低圧密閉室の後方に複数の吹出口を配置することで、低圧密閉室の後方側面部を効果的に冷却することができる。
本発明の実施形態に係る冷蔵庫の外観を示す正面図である。 本発明の実施形態に係る冷蔵庫の内部構成を示す側方断面図である。 本発明の実施形態に係る冷蔵庫で採用される低圧密閉室を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る冷蔵庫で採用される低圧密閉室を示す分解斜視図である。 本発明の実施形態に係る冷蔵庫で採用される低圧密閉室を示す図であり、(A)は低圧密閉室の内部を前方から見た図であり、(B)は低圧密閉室を示す切開斜視図である。 本発明の実施形態に係る冷蔵庫を示す図であり、(A)は低圧密閉室から排出される水の経路を示す切開斜視図であり、(B)はその要所を示す拡大された切開斜視図である。 本発明の実施形態に係る冷蔵庫を示す図であり、冷蔵室供給風路を示す正面図である。
以下、本発明の実施形態に係る冷蔵庫10を図面に基づき詳細に説明する。以下の説明では、同一の部材には原則的に同一の符号を付し、繰り返しの説明は省略する。更に以下の説明では、上下前後左右の各方向を適宜用いるが、左右とは冷蔵庫10を前方から見た場合の左右を示している。
図1は、本形態の冷蔵庫10の概略構造を示す正面外観図である。図1に示すように、冷蔵庫10は、本体としての断熱箱体11を備え、この断熱箱体11の内部に食品等を貯蔵する貯蔵室を形成している。この貯蔵室としては、最上段が冷蔵室15、その下段左側が製氷室16で右側が上段冷凍室18、更にその下段が下段冷凍室19である。尚、製氷室16、上段冷凍室18および下段冷凍室19は、何れも冷凍温度域の貯蔵室であり、以下の説明ではこれらを冷凍室17と総称する場合もある。
断熱箱体11の前面は開口しており、前記各貯蔵室に対応した開口には、各々断熱扉21等が開閉自在に設けられている。断熱扉21は、冷蔵室15の前面を左右方向に分割して塞ぐもので、断熱扉21の幅方向における外側上下端部が断熱箱体11に回転自在に取り付けられている。また、断熱扉22,23,24は、各々収納容器と一体的に組み合わされ、冷蔵庫10の前方に引出自在に、断熱箱体11に支持されている。
図2は、冷蔵庫10の概略構造を示す側方断面図である。図2に示すように、冷蔵庫10の本体である断熱箱体11は、前面が開口する鋼板製の外箱12と、この外箱12内に間隙を持たせて配設され、前面が開口する合成樹脂製の内箱13とから構成されている。外箱12と内箱13との間隙には、発泡ポリウレタン製の断熱材14が充填発泡されている。尚、上記した各断熱扉21等も、断熱箱体11と同様の断熱構造を採用している。
冷蔵室15と、その下段に位置する冷凍室17とは、断熱仕切壁27によって仕切られている。
冷蔵室15の背面には、冷蔵室に送風される冷気が流通する冷蔵室供給風路30が形成されている。また、冷気を冷蔵室供給風路30から冷蔵室15に吹き出すための吹出口34が形成されている。冷蔵室供給風路30の具体的形状は後述する。また、ここでは図示していないが、冷蔵室15を冷却した冷気が冷却室32に帰還するための冷蔵室帰還風路も形成されている。
冷凍室17の奥側には、蒸発器である冷却器31が収納される冷却室32が形成されている。冷却器31は、図示しない圧縮機、図示しない放熱器、図示しない膨張手段であるキャピラリーチューブに冷媒配管を介して接続されており、蒸気圧縮式の冷凍サイクル回路を構成するものである。
冷却室32の上方には、冷却室32の内部で冷却器31が冷却した冷気を送風する送風機33が配設されている。また、ここでは図示しないが、各供給風路を適宜開閉するためのダンパが設けられても良い。
ここでは図示していないが、冷却室32で冷却された冷気を冷凍室17に送風するための冷凍室供給風路が形成されている。更に、冷凍室17を冷却した冷気が冷却室32に帰還するための帰還風路も形成されている。ここでは、冷凍室17を冷却した冷気が冷却室32に帰還するための帰還口35が図示されている。
冷蔵室15の下部には、低圧密閉室であるチルド室40が配設されている。チルド室40は、肉や野菜などの生鮮食品等を貯蔵するための小貯蔵室であり、その室内温度帯域は例えば、0℃以上1℃以下とされている。更に、密閉されているチルド室40の室内気圧は、貯蔵された生鮮食品等の鮮度を良好に保つために低圧とされている。チルド室40の室内気圧は、例えば、0.5気圧程度とされる。チルド室40の具体的な構成は後述する。
チルド室40の後方には、冷気を冷蔵室15の内部に向かって吹き出す吹出口34が配設されている。吹出口34は、チルド室40の上面よりも下方であり、且つ、チルド室40の下面よりも上方である位置に配設される。
チルド室40の後方に吹出口34を配置することで、チルド室40を効果的に冷却することができる。更に、チルド室40の内部で水分を効果的に収集することができる。具体的には、含水量が多い肉等の生鮮食品をチルド室40に貯蔵すると、生鮮食品から蒸散した水分がチルド室40の内部で結露することで結露水が発生する。本形態では、吹出口34から吹き出した冷気を、チルド室40の後方面に直に吹き付けることで、チルド室40の後方面の温度を引き下げている。このようにするとで、チルド室40の後方面の内部に結露水を凝集させ、結露水が生鮮食品に付着することを防止することができる。かかる事項は後述する。
また、吹出口34の開口には、合成樹脂から成る吹出カバー36が設置されている。吹出カバー36は、前方に向かって開口面積が小さくなる略筒状部材である。このようにすることで、吹出口34から吹き出された冷気を、吹出カバー36を経由して、チルド室40の後方側面に強く吹き付けることできる。よって、より効果的にチルド室40の後方側面を冷却することができる。
図3を参照して、チルド室40の構成を詳述する。この図は、チルド室40を示す斜視図である。
チルド室40は、略箱型形状を呈している密閉容器であり、上面部37、下面部38、および、上面部37と下面部38とをつなぐ側面部39を有している。側面部39は、前方側面部39A、後方側面部39B、左方側面部39Cおよび右方側面部39Dを有している。
更に、チルド室40は、前部に前方開口を有する略箱体であるチルドケース57と、チルドケース57の前方開口を塞ぐ略板形状のパネル43とから構成されている。パネル43の前面中央部には把手46が取り付けられている。把手46は、その上端を回転中心にして所定の角度範囲で回動可能に取り付けられている。チルドケース57およびパネル43は、射出成型された合成樹脂等からなる。また、チルドケース57の外面には、格子状に多数のリブ47が形成されている。このようにすることで、チルドケース57が補強され、使用状況下にてチルド室40の内部を低圧にした際に、チルドケース57が内側に向かって変形してしまうことを防止できる。
チルド室40は、次のように動作する。先ず、ユーザが、把手46を下方から手を掛けることで手前に回転させると、パネル43とチルドケース57との間に間隙が生じ、チルド室40の内部が大気圧状態となる。次に、ユーザがパネル43を前方に引き出すと、パネル43と共に後述する収納容器44が手前に引き出される。その後、ユーザは、冷蔵保存されるべき生鮮食品等を収納容器44に収納した後に、パネル43を後方に押すことで、収納容器44をチルドケース57に内蔵させる。更に、ユーザが、把手46を後方に向かって押し込むと、パネル43とチルドケース57との間隙が密閉され、後述するポンプ51がチルド室40の内部の空気を外部に排出し、チルド室40の内部は例えば、0.5気圧程度の低圧状態となる。チルド室40の内部が所定の低圧状態となれば、後述するポンプ51は停止する。
図4は上記したチルド室40を構成する各部材を上下後方に離して示す分解斜視図である。
チルド室40は、前部および上部に開口を有するチルドケース本体部41と、チルドケース本体部41の上部開口を塞ぐ蓋形状のチルドケース蓋部42と、チルドケース本体部41の前方開口を塞ぐパネル43とから構成されている。また、チルドケース本体部41およびチルドケース蓋部42の外周面には、機械的強度を増すために多数のリブ47が格子状に形成されている。更に、チルドケース本体部41の下面には、当該下面を補強するための凹凸形状が形成されている。
チルドケース本体部41の前端に形成される前面開口45は、パネル43で前方から覆われる。パネル43の後面には、生鮮食品等が載置される収納容器44が配設されている。ユーザがパネル43を前後方向に移動させると、収納容器44はパネル43と共に前後方向に移動する。
把手46が手前に引き出されていない時には、図示しないロック機構により、パネル43は、チルドケース本体部41の前面開口45を密閉している。一方、ユーザが把手46の下端を前方に向かって引くことで、把手46が回動すると、ロック機構によるパネル43のロックが解除される。よって、パネル43は、チルドケース本体部41の前面開口45を密閉しない。
図5を参照して、チルド室40の構成を更に詳述する。図5(A)はチルド室40の内部を前方から見た図であり、図5(B)はチルド室40の切開斜視図である。ここでは、親水性塗料56が塗布される領域をハッチングで示している。
図5(A)を参照して、チルド室40の後方側面部39Bの内面側には、親水性塗料56が塗布されている。ここでは、後方側面部39Bの内面側の略全面に、親水性塗料56が塗布されている。ここで、親水性塗料56とは、親水性基をもつポリマと溶媒とから構成される塗料である。親水性塗料56を後方側面部39Bの内面側に塗布することで、チルド室40の内部雰囲気に含まれる水分が親水性塗料56の表面に付着しやすくなり、後方側面部39Bの内面に水滴が形成されやすくなる。
本実施形態では、上記したように、チルド室40の後方側面部39Bに対して外側から冷気を吹き付けることで、後方側面部39Bの温度を、チルド室40の他の部位よりも低くしている。このようにすることで、後方側面部39Bの内側面に水滴が形成されやすい状況を作り出している。更に、本願発明では、後方側面部39Bの内側面に親水性塗料56を塗布することで、後方側面部39Bの内側面で、更に積極的に水滴を形成している。このようにすることで、チルド室40に貯蔵される生鮮食品等に水滴が付着してしまうことを抑止することができる。
図5(A)を更に参照して、後方側面部39Bの下方には、溝部49が形成されている。溝部49は、チルド室40の下面部38の後端を下方に窪ませた部位である。左右方向に於いて、溝部49の幅は親水性塗料56の幅よりも広く形成されている。また、溝部49の左端部は親水性塗料56の左端部よりも左方に配置され、溝部49の右端部は親水性塗料56の右端部よりも右方に配置されている。よって、親水性塗料56に水分が付着することで形成された水滴は、後方側面部39Bの内側面を伝って溝部49まで移動し、後述するように蒸発皿まで導かれる。
溝部49は、左方側の第1溝部49Aと、右方側の第2溝部49Bとから構成されている。第1溝部49Aは右方に向かって下方に傾斜する傾斜溝であり、第2溝部49Bは左方に向かって下方に傾斜する傾斜溝である。第1溝部49Aと第2溝部49Bとは、ほぼ等しい長さであり、溝部49の左右方向中央でつながっている。
第1溝部49Aと第2溝部49Bとがつながる部分には、集合した水をチルド室40の室外に逃がす排水孔50が形成されている。上記のように、第1溝部49Aおよび第2溝部49Bは、中央に向かって下方に傾斜する傾斜溝である。よって、重力の作用により第1溝部49Aおよび第2溝部49Bに滴下した水分は、第1溝部49Aおよび第2溝部49Bを流れて排水孔50に至った後に、チルド室40の外部に排出される。
図5(B)に示すように、溝部49の中央に、溝部49に集合した水を外部に排出するための排水孔50が形成されている。排水孔50は溝部49の最下部に、後方に向かって形成されている。また、溝部49の内部に於いて排水孔50の前方には、例えば発泡樹脂からなるフィルタ58が配置されている。換言すると、フィルタ58は排水孔50を塞いでいる。このようにすることで、チルド室40の内部に存在するゴミをフィルタ58で補足し、排水孔50にゴミが詰まってしまうことを防止することができる。
図6を参照して、チルド室40から発生した水が進行する経路を説明する。図6(A)はチルド室40から排水される水の経路を示す切開斜視図であり、図6(B)は要所を拡大して示す切開斜視図である。
図6(A)を参照して、チルド室40の後方には、チルド室40の内部雰囲気を吸引するポンプ51が配置されている。チルド室40とポンプ51とは吸引パイプ53で接続されている。ポンプ51は、ポンプ収納容器52に収納されている。また、ポンプ収納容器52からは、下方に向かって排水パイプ54が延びている。排水パイプ54は、上記した断熱仕切壁27の内部に充填された断熱材14の内部に配置されている。断熱材14の内部に排水パイプ54を通すことで、排水パイプ54が冷凍室17と熱的に分離され、排水パイプ54を流通する水が凍結してしまうことを防止することができる。更に、排水パイプ54は、冷凍室17の後方に配置された断熱材14の内部にも配置されている。排水パイプ54の下端は、除霜水を暫定的に受ける除霜室皿55に配置されている。
従って、チルド室40から発生した水は、吸引パイプ53、ポンプ収納容器52、および排水パイプ54を経由して除霜室皿55に流れる。除霜室皿55に流れた水は、除霜水と共に、ここでは図示しない蒸発皿に至る。蒸発皿は、図示しない圧縮機や冷媒パイプなどの熱源と熱的に結合されているので、蒸発皿に移送された水はこの熱により蒸発する。
図6(B)を参照して、吸引パイプ53の紙面上に於ける左方側端部は、チルド室40の排水孔50に接続している。一方、吸引パイプ53の紙面上に於ける右方側端部は、ポンプ収納容器52に内蔵されたポンプ51の吸引口に接続している。ここで、ポンプ51は、略箱状に形成された合成樹脂から成るポンプ収納容器52に内蔵されている。このようにすることで、ポンプ51が稼働することで発生する騒音をポンプ収納容器52で吸収し、ポンプの稼働音が冷蔵庫10の外部に漏れることを抑制することができる。ポンプ51は、チルド室40の内部空気と共に、溝部49に集合した水も吸引する。また、ポンプ51が吸引した水は、上記したように、排水パイプ54を経由して下方に移送される。
図7は、冷蔵室供給風路30を前方から見た図である。ここでは、冷蔵室供給風路30にハッチングを付している。
冷蔵室供給風路30は、上記した冷却室32から冷蔵室15に供給される冷気が流通する風路である。具体的には、冷蔵室供給風路30は、左右方向中央部から上方に向かって形成され、上端から左右両側に分岐し、更に左右方向端部から下方に向かって延在している。冷蔵室供給風路30の途中の複数箇所に、冷気を冷蔵室15に吹き出すための吹出口34が形成されている。
この図では、チルド室40が配置される領域を点線で示している。チルド室40の後方に2つの吹出口34が配置されている。このように複数の吹出口34を、チルド室40の後方に配置することで、チルド室40の上記した後方側面部39Bを効率的に冷却することができる。よって、チルド室40の内部雰囲気に含まれる水分を、より効果的に後方側面部39Bに凝集させて除去することができる。
また、図4等に示したように、チルド室40の後方側面部39Bは複数のリブ47が形成されている。従って、チルド室40の後方側面部39Bに沿って冷気を流すことは簡単ではない。しかしながら、チルド室40の後方に複数の吹出口34を配置することで、チルド室40の後方側面部39Bを効果的に冷却することができる。
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の変更実施が可能である。
10 冷蔵庫
11 断熱箱体
12 外箱
13 内箱
14 断熱材
15 冷蔵室
16 製氷室
17 冷凍室
18 上段冷凍室
19 下段冷凍室
21 断熱扉
22 断熱扉
23 断熱扉
24 断熱扉
27 断熱仕切壁
30 冷蔵室供給風路
31 冷却器
32 冷却室
33 送風機
34 吹出口
35 帰還口
36 吹出カバー
37 上面部
38 下面部
39 側面部
39A 前方側面部
39B 後方側面部
39C 左方側面部
39D 右方側面部
40 チルド室
41 チルドケース本体部
42 チルドケース蓋部
43 パネル
44 収納容器
45 前面開口
46 把手
47 リブ
49 溝部
49A 第1溝部
49B 第2溝部
50 排水孔
51 ポンプ
52 ポンプ収納容器
53 吸引パイプ
54 排水パイプ
55 除霜室皿
56 親水性塗料
57 チルドケース
58 フィルタ

Claims (3)

  1. 貯蔵室と、
    前記貯蔵室の内部に設置された低圧密閉室と、を具備し、
    前記低圧密閉室は、上面部と、下面部と、前記上面部と前記下面部とをつなぐ複数の側面部と、を有し、
    前記貯蔵室を冷却する冷気を、前記低圧密閉室の外側から、前記低圧密閉室の前記側面部に向かって吹き付け
    前記冷気が吹き付けられる前記側面部の内側面に、親水性塗料を塗布し、
    前記低圧密閉室の内部であって、前記親水性塗料が塗布された前記内側面の下方側に、幅方向に沿って傾斜する溝部を形成し、
    前記溝部は、幅方向の一方側に向かって下方に傾斜する第1溝部と、幅方向の他方側に向かって下方に傾斜する第2溝部と、を有し、
    前記第1溝部は、幅方向における一方側の外側端部である第1端部を有し、
    前記第2溝部は、幅方向における他方側の外側端部である第2端部を有し、
    前記親水性塗料が塗布された領域は、幅方向における一方側の外側端部である第3端部と、幅方向における他方側の外側端部である第4端部と、を有し、
    前記第1溝部の前記第1端部は、前記親水性塗料の前記第3端部よりも、幅方向における外側に配置され、
    前記第2溝部の前記第2端部は、前記親水性塗料の前記第4端部よりも、幅方向における外側に配置され、
    前記第1溝部と前記第2溝部とが合流する部分に、前記低圧密閉室の空気を吸引するポンプが接続することを特徴とする冷蔵庫。
  2. 前記低圧密閉室の前記側面部は、前方側面部と、後方側面部と、左方側面部と、右方側面部と、を有し、
    前記後方側面部に、前記低圧密閉室の外側から前記冷気を吹き付け、
    吹き付けられる前記冷気が吹き出される吹出口を、前記低圧密閉室の後方側に形成することを特徴とする請求項1に記載の冷蔵庫。
  3. 前記低圧密閉室の前記後方側面部には、外側に向かって延出する複数のリブが形成され、
    前記低圧密閉室の後方には、前記低圧密閉室に向かって吹き出される前記冷気が通過する前記吹出口が複数配置されることを特徴とする請求項2に記載の冷蔵庫。
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