JP7017087B2 - シート給送装置 - Google Patents

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Description

本発明は、シートを供給するシート給送装置に関する。
特許文献1には、給紙トレイに積載された用紙の高さに応じて回動するアクチュエータの状態を検出することによって、給紙トレイに積載された用紙残量を判定する給送装置が開示されている。例えば、用紙の高さが所定高さ未満となったときのアクチュエータの回動位置が光学センサによって検出されることに応じて、給紙トレイに積載された用紙の残量が少なくなったと判断することができる。
特開2016-124669号公報
光学センサにより検出されるアクチュエータの回動位置にはバラツキが生じ得る。このバラツキは、例えば、アクチュエータの形状や組付けのバラツキによって生じ得る。このバラツキが生じると、給紙トレイに積載された用紙の残量が少なくなったと判断されたときの、給紙トレイに残っているシートの枚数が、給送装置の個体毎に異なる。つまり、ある給送装置では、給紙トレイに残っているシートの枚数が約50枚であるときに、給紙トレイに積載された用紙の残量が少なくなったと判断されるが、別の給送装置では、給紙トレイに残っているシートの枚数が約20枚であるときに、給紙トレイに積載された用紙の残量が少なくなったと判断される。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、トレイに積載されたシートの残量が少なくなったことをユーザに報知する報知機が作動されたときの、トレイに残っているシートの枚数の装置個体毎のバラツキを抑制する手段を提供することにある。
(1) 本発明に係るシート給送装置は、シートを積載した状態で支持する支持面を有するトレイと、上記トレイからシートを供給する供給部と、上記トレイに支持されたシートの残量を検出する残量センサと、メモリと、報知機と、コントローラと、を具備する。上記コントローラは、上記トレイに支持されたシートが上記支持面から所定高さ以上であることに応じて出力される第1信号を、上記残量センサから受信し、上記トレイに支持されたシートが上記支持面から所定高さ未満であることに応じて出力される第2信号を、上記残量センサから受信し、上記第1信号を受信した後に上記第2信号を受信してから、上記供給部によってシートが供給される毎に、シートの単位厚みを積算し、上記積算された値が、上記メモリに記憶された所定値に到達したと判断したことに応じて、上記報知機を作動させる。
上記残量センサが出力する信号が変化する所定高さと、報知機が作動されるときにトレイに残っているシートの目標検出高さとの差が、所定値としてメモリに記憶されることによって、報知機が作動されたときのトレイに残っているシートの枚数の装置個体毎のバラツキが抑制される。
(2) 好ましくは、上記コントローラは、上記第1信号を受信した後に上記第2信号を受信してから、上記供給部によって供給されたシートの枚数をカウントし、上記トレイにシートが支持されていないことに応じて出力される第3信号を、上記残量センサから受信し、上記第3信号を受信したことに応じて、カウントしたシートの枚数を上記メモリに記憶させ、上記メモリに記憶されたシートの枚数に基づいて、上記所定値を設定する。
上記構成によれば、使用されるシートの厚みに応じた所定値が設定されるので、報知機が作動されるときにトレイに残っているシートの目標検出高さが安定する。
(3) 好ましくは、上記トレイは、装置本体から引出可能であり、上記トレイが上記装置本体から引き出されたことを検出するトレイセンサを更に具備しており、上記コントローラは、上記第2信号を受信した後に、上記トレイが上記装置本体から引き出されたことに応じて出力される第4信号を上記トレイセンサから受信したことに応じて、上記積算を中止する。
上記構成によれば、トレイが装置本体から引き出されて、シートが補充された可能性があるときには、シートの単位厚みの積算が中止されるので、報知器の作動したときにトレイに大量のシートが残っている状態となることが抑制される。
(4) 好ましくは、上記コントローラは、上記第2信号を及び上記第4信号を受信した後に、上記トレイが上記装置本体に装着されたことに応じて出力される第5信号を上記トレイセンサから受信したときに、上記第2信号を上記残量センサから受信したことに応じて、上記報知機を作動させる。
上記構成によれば、第2信号を受信してから、トレイが装置本体に対して挿抜された後に、残量センサが第2信号を出力していれば、直ちに報知機が作動される。
(5) 好ましくは、上記報知機はディスプレイであり、上記報知器の作動は、上記ディスプレイに、上記トレイに支持されたシート残数が少ない旨の表示がなされることである。
(6) 好ましくは、上記トレイに支持されたシートの最上面に当接し、当該シートの高さに応じて回動するアクチュエータを有しており、上記アクチュエータは、上記トレイに支持されたシートが上記支持面から所定高さ以上であるときに第1状態となり、上記トレイに支持されたシートが上記支持面から所定高さ未満であるときに第2状態となり、上記残量センサは、上記第1状態の上記アクチュエータを検出したことに応じて上記第1信号を出力し、上記第2状態の上記アクチュエータを検出したことに応じて上記第2信号を出力する。
(7) 好ましくは、上記メモリに予め記憶された上記所定値は、上記所定高さと目標検出高さとの差である。
本発明によれば、報知機が作動されたときのトレイに残っているシートの枚数の装置個体毎のバラツキが抑制される。
図1は、プリンタ10の外観斜視図である。 図2は、プリンタ10の内部構造を模式的に示す模式断面図である。 図3は、残量センサ31の構成を模式的に示す図であって、(A)は、FULL状態を示しており、(B)はMID状態を示す。 図4は、残量センサ31の構成を模式的に示す図であって、(A)は、LOW状態を示しており、(B)はEmpty状態を示す。 図5は、プリンタ10のブロック図である。 図6は、残量検出処理のフローチャートである。 図7は、LOW状態警告判断処理のフローチャートである。 図8は、シート厚み推定処理のフローチャートである。 図9は、トレイ挿抜検出処理のフローチャートである。
以下、本発明の各実施形態について説明する。なお、以下に説明される各実施形態は本発明の一例にすぎず、本発明の要旨を変更しない範囲で、本発明の各実施形態を適宜変更できることは言うまでもない。また、プリンタ10が使用可能に水平面に設置された使用姿勢を基準として上下方向7が定義され、プリンタ10の開口13が形成された面を前面として前後方向8が定義され、プリンタ10を前面から見て左右方向9が定義される。各実施形態では、使用姿勢において、上下方向7が鉛直方向に相当し、前後方向8及び左右方向9が水平方向に相当する。前後方向8及び左右方向9は、直交している。
[プリンタ10の全体構成]
プリンタ10は、図1に示されるように、インクジェット記録方式でシート12(図2参照)に画像を記録するものである。プリンタ10は、ファクシミリ機能、スキャン機能、及びコピー機能などの各種の機能を有していてもよい。プリンタ10は、シート給送装置の一例である。プリンタ10は、概ね直方体形状の筐体14を有している。筐体14の内部には、図2に示されるように、給送トレイ15と、排出トレイ16と、給送ローラ23と、搬送ローラ対25と、排出ローラ対27と、記録部24と、プラテン26とが配置されている。筐体14は、装置本体の一例である。給送トレイ15は、トレイの一例である。
筐体14の前面14Aで且つ左右方向9の概ね中央には、操作パネル17が位置する。操作パネル17は、プリンタ10の各種コマンドを入力するためのテンキーなどを有する。操作パネル17は、ユーザによる操作に応じた操作信号をコントローラ130(図5参照)に出力する。操作パネル17には、ディスプレイ18が設けられている。ディスプレイ18は、ユーザへプリンタ10の状態を報知するための各種オブジェクトやテキストが表示される。ディスプレイ18は、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ等である。例えば、給送トレイ15に支持されたシート12の残数が少ない旨のオブジェクトが、ディスプレイ18に表示される。ディスプレイ18は、報知機の一例である。なお、報知機の具体例はディスプレイ18に限定されず、スピーカ、LEDランプ、或いはこれらの組み合わせでもよい。
[給送トレイ15、排出トレイ16、給送ローラ23]
図1及び図2に示されるように、筐体14の前面14Aで且つ左右方向9の概ね中央には、開口13が形成されている。給送トレイ15は、開口13を通じて前後方向8に挿抜される。給送トレイ15は、上向きの支持面15A上に、複数のシート12が積層された状態で支持する。排出トレイ16は、給送トレイ15の上方に配置されている。排出トレイ16は、記録部24及びプラテン26の間から排出ローラ対27によって排出されたシート12を支持する。給送ローラ23は、不図示のモータによって駆動されることによって、給送トレイ15に支持されたシート12を搬送路28へ給送する。給送ローラ23は、供給部の一例である。
[搬送路28]
搬送路28は、図2に示されるように、不図示のガイド部材や、記録部24、プラテン26等によって形成される空間を指す。搬送路28は、給送トレイ15の後端部から上方に延びつつUターンし、記録部24に対面する位置を経由して排出トレイ16に至る経路である。搬送向きは、図2において一点鎖線の矢印で示されている。
[搬送ローラ対25]
搬送ローラ対25は、記録部24より搬送向きの上流に配置されている。搬送ローラ対25の一方のローラは、不図示のモータによって駆動される。他方のローラは、一方のローラの回転に伴って連れ回る。シート12は、モータの正転駆動力が伝達されて正回転する搬送ローラ対25に挟持されて、搬送向きに沿って搬送される。
[排出ローラ対27]
排出ローラ対27は、記録部24より搬送向きの下流に配置されている。排出ローラ対27の一方のローラは、不図示のモータによって駆動される。他方のローラは、一方のローラの回転に伴って連れ回る。シート12は、モータの正転駆動力が伝達されて正回転する排出ローラ対27に挟持されて、搬送向きに沿って搬送される。
[記録部24、プラテン26]
記録部24及びプラテン26は、図2に示されるように、搬送向きにおける搬送ローラ対25及び排出ローラ対27の間に配置されている。より詳細には、記録部24及びプラテン26は、搬送ローラ対25より搬送向きの下流で、且つ排出ローラ対27より搬送向きの上流に配置されている。また、記録部24及びプラテン26は、上下方向7において互いに対向して配置されている。
記録部24は、キャリッジ22と、キャリッジ22に搭載された記録ヘッド21とを備える。キャリッジ22は、不図示のモータの駆動力が伝達されて左右方向9に往復移動する。記録ヘッド21の下面には、複数のノズル29が形成されている。記録ヘッド21は、ピエゾ素子等の振動素子を振動させることによって、ノズル29からインク滴を吐出する。キャリッジ22が移動する過程において、プラテン26に支持されたシート12に対して記録ヘッド21がインク滴を選択的に吐出することによって、シート12に画像が記録される。なお、キャリッジ22には、インクチューブが接続されている。インクチューブは、不図示のインクカートリッジと連結されている。インクチューブを通じて、インクカートリッジに貯留されたインクが記録ヘッド21に供給される。
図2に示されるように、筐体14の内部には、給送トレイ15が筐体14から引き出されたことを検知するトレイセンサ30が設けられている。トレイセンサ30は、例えば、給送トレイ15が接離するスイッチ式のメカニカルセンサである。トレイセンサ30は、筐体14に装着された給送トレイ15と当接することによって、ON状態となってON信号(第5信号の一例)を出力する。トレイセンサ30は、筐体14から給送トレイ15が引き出されることによって、給送トレイ15から離れてOFF状態となって、OFF信号(第4信号の一例)を出力する。
[残量センサ31]
図2~4に示されるように、給送トレイ15の上方には、残量センサ31が位置する。残量センサ31は、アクチュエータ32,33及びセンサ34,35を有する。アクチュエータ32は、筐体14又は筐体14の内部に設けられた不図示のフレームに回動自在に支持されており、支軸32Aから下方且つ後方へ向かって延びている。センサ34は、光学センサであり、アクチュエータ32の支軸32A付近から径方向へ延びる被検出部36を検出する。センサ34は、被検出部36を検出したときにLOW信号を出力する。センサ34は、被検出部36を検出しないときにHIGH信号を出力する。
アクチュエータ33は、アクチュエータ32の前方において、筐体14又は筐体14の内部に設けられた不図示のフレームに回動自在に支持されており、支軸33Aから下方且つ後方へ向かって延びている。センサ35は、光学センサであり、アクチュエータ33の支軸33A付近から径方向へ延びる被検出部37を検出する。センサ35は、被検出部37を検出したときにLOW信号を出力する。センサ35は、被検出部37を検出しないときにHIGH信号を出力する。
図3,4に示されるように、各アクチュエータ32,33は、給送トレイ15に支持された最上位置のシート12と当接する。給送トレイ15に支持されているシート12の枚数に応じて、最上位置のシート12に上下方向7の位置が変動する。したがって、アクチュエータ32,33は、給送トレイ15に支持されているシート12の枚数に応じて、回動位置が変動する。
詳細には、図3(A)に示されるように、給送トレイ15に、満載近くの枚数のシート12が支持されている状態(FULL状態)における各アクチュエータ32,33の回動位置では、アクチュエータ32の被検出部36はセンサ34に検出されない。また、アクチュエータ33の被検出部37はセンサ35に検出されない。したがって、センサ34,35からそれぞれ出力される信号の組は、(HIGH,HIGH)となる。
図3(B)に示されるように、給送トレイ15に、中程度の枚数のシート12が支持されている状態(MID状態)における各アクチュエータ32,33の回動位置では、アクチュエータ32の被検出部36はセンサ34に検出される。他方、アクチュエータ33の被検出部37はセンサ35に検出されない。したがって、センサ34,35からそれぞれ出力される信号の組は、(LOW,HIGH)となる。MID状態は、第1状態の一例である。センサ35が出力するHIGH信号が第1信号の一例である。
図4(A)に示されるように、給送トレイ15に、残り数十枚のシート12が支持されている状態(LOW状態)における各アクチュエータ32,33の回動位置では、アクチュエータ32の被検出部36はセンサ34に検出される。また、アクチュエータ33の被検出部37はセンサ35に検出される。したがって、センサ34,35からそれぞれ出力される信号の組は、(LOW,LOW)となる。LOW状態は、第2状態の一例である。また、MID状態からLOW状態へ各センサ34,35の信号が変化するときの、給送トレイ15の支持面15A上の最上位置のシート12の高さが、所定高さの一例である。センサ35が出力するLOW信号が第2信号の一例である。
図4(B)に示されるように、給送トレイ15に、シート12が支持されていない状態(Empty状態)では、アクチュエータ32の回動先端は、給送トレイ15の支持面15Aに設けられた凹部19に嵌まる。アクチュエータ33の回動先端は、給送トレイ15の支持面15Aに当接する。この状態における各アクチュエータ32,33の回動位置では、アクチュエータ32の被検出部36はセンサ34に検出されない。他方、アクチュエータ33の被検出部37はセンサ35に検出される。したがって、センサ34,35からそれぞれ出力される信号の組は、(HIGH,LOW)となる。センサ34,35から出力される信号の組(HIGH,LOW)が第3信号の一例である。
[コントローラ130]
図5に示されるように、コントローラ130は、CPU131、ROM132、RAM133、EEPROM134、及びASIC135を備えている。ROM132には、CPU131が各種動作を制御するためのプログラムなどが格納されている。RAM133は、CPU131が上記プログラムを実行する際に用いるデータや信号等を一時的に記録する記憶領域、或いはデータ処理の作業領域として使用される。EEPROM134には、電源オフ後も保持すべき設定情報、例えば残量補正において用いられる目標高さ位置Hや検出高さG、差分値D、シートの推定厚みTなどが格納される。ROM132、RAM133、及びEEPROM134は、メモリの一例である。検出高さGが、所定高さの一例である。差分値Dが所定値の一例である。
ASIC135は、給送ローラ23、搬送ローラ対25、排出ローラ対27、及び記録ヘッド21を動作させるためのものである。コントローラ130は、ASIC135を通じて不図示のモータを駆動させることによって給送ローラ23、搬送ローラ対25、及び排出ローラ対27を回転させる。また、コントローラ130は、ASIC135を通じて記録ヘッド21の駆動素子に駆動信号を出力することによって、記録ヘッド21にノズル29を通じてインクを吐出させる。
また、ASIC135には、操作パネル17及びディスプレイ18と接続されている。コントローラ130は、ASIC135を通じて、ディスプレイ18に各種オブジェクトやテキストを表示させる。
さらに、ASIC135には、トレイセンサ30と、センサ34,35とが電気的に接続されている。コントローラ130は、給送トレイ15が筐体14から引き出されたか否かをトレイセンサ30から受信した信号に基づいて判定する。また、コントローラ130は、センサ34,35から受信した信号に基づいて、給送トレイ15に支持されたシート12の量(枚数)を判定する。
EEPROM134は、センサ34,35が出力する信号の組み合わせと、給送トレイ15に支持されたシート12の量との対応を示すテーブルを記憶している。このテーブルにおいて、センサ34,35からそれぞれ出力される信号の4つの組と、給送トレイ15の4つの状態とは、以下のように対応している。
(HIGH,HIGH):FULL状態
(LOW ,HIGH):MID状態
(LOW ,LOW ):LOW状態
(HIGH,LOW ):Empty状態
残量補正において用いられる目標高さ位置H、検出高さG、差分値D、及びシートの推定厚みTは、予め設定されてEEPROM134に記憶されている。目標高さ位置Hは、LOW状態を判定するための値である。LOW状態では、給送トレイ15に支持されているシート12の枚数は数十枚である。例えば、複数台のプリンタ10を使用している状態において、この数十枚がプリンタ10の個体毎に異なると、つまり、20枚であったり50枚であったりすると、ディスプレイ18にLOW状態が表示されてから、給送トレイ15にシート12を補充せずに印刷可能な枚数が異なることとなり、ユーザにとって、シート12を補充すべきタイミングがわかり難い。他方、アクチュエータ32,33の寸法誤差や筐体14との組付け誤差から、センサ34,35が出力する信号が変化するときのアクチュエータ32,33の回動位置は一定となり難い。
したがって、プリンタ10が出荷される前に、センサ35が出力する信号が変化するときのアクチュエータ33の回動位置を事前に計測して、目標高さ位置Hとの差分値Dを算出する。詳細には、給送トレイ15の支持面15Aに、規定の高さが異なる治具を順次載置して、センサ35が出力する信号がHIGH信号からLOW信号に変化する治具の高さを決定する。例えば、決定された高さが6.0mmであったとする。この高さ6.0mmが、検出高さGとしてプリンタ10に設定される。そして、例えばシートの推定厚みTが0.1mmと設定されており、残り25枚でLOW状態と判定させるのであれば、目標高さ位置Hが2.5mmに設定される。そうすると、このプリンタ10において、差分値Dは3.5mm(6.0mm-2.5mm)に設定される。差分値Dは、所定高さと目標検出高さとの差の一例である。
[残量検出処理]
以下、図6~図9を参照しつつ、給送トレイ15におけるシート12の残量検出処理が説明される。給送トレイ15においてシート12の残量が変化するタイミングは、主として、プリンタ10においてシート12に画像記録が行われたときなので、シート12に画像記録が行われたときを例として残量検出処理が説明される。
コントローラ130は、操作パネル17において画像記録開始を受け付けたとき、又はプリンタ10と情報通信可能なパソコンなどの外部情報機器を通じて画像記録開始を受け付けたときに、画像記録を開始する。コントローラ130は、例えば外部情報機器から画像記録開始のコマンド、及び印刷データを受信する。印刷データは、少なくとも1ページ分のデータを含むので、正常な印刷データを受信したコントローラ130は、1ページ分の印刷データがあると判断する(S10:Yes)。
コントローラ130は、センサ34,35から受信した信号に基づいて、現在の給送トレイ15の状態がEmpty状態であるか否かを判定する(S11)。コントローラ130は、直前にセンサ34,35から受信した信号の組をRAM133に記憶させている。したがって、RAM133に記憶されているセンサ34,35から受信した信号の組に基づいて、現在の給送トレイ15の状態を判定する。コントローラ130は、RAM133に記憶されているセンサ34,35から受信した信号の組が(HIGH,LOW)であれば、給送トレイ15がEmpty状態であると判定する(S11:Yes)。コントローラ130は、RAM133に記憶されているセンサ34,35から受信した信号の組が(HIGH,LOW)でなければ、給送トレイ15がEmpty状態でないと判断する(S11:No)。
コントローラ130は、給送トレイ15がEmpty状態であると判断すると(S11:Yes)、ディスプレイ18に給送トレイ15がEmpty状態である旨の表示を行う(S12)。具体的には、例えば、「給送トレイにシートがありません。」とのテキストをディスプレイ18に表示する。
ディスプレイ18に給送トレイ15がEmpty状態である旨の表示がされた後、ユーザが操作パネル17に当該表示を消去するための入力を行うと(S13:Yes)、当該入力を受け付けたコントローラ130は、ディスプレイ18から当該表示を消去する(S14)。また、ユーザが給送トレイ15にシート12を補充することによって、センサ34,35からコントローラ130が受信した信号の組が(HIGH,LOW)以外となれば、コントローラ130は、ディスプレイ18から当該表示を消去する(S14)。なお、コントローラ130は、センサ34,35から受信した信号の組をRAM133に上書きする。
コントローラ130は、給送トレイ15がEmpty状態でないと判断すると(S11:No)、センサ34,35から受信した信号の組がLOW状態を示すもの、すなわち(LOW,LOW)に変化したかを判定する(S15)。なお、コントローラ130は、周期的に、例えば数百m秒毎にセンサ34,35から信号の組を受信している。そして、コントローラ130は、センサ34,35から受信した信号の組が(LOW,LOW)以外から、(LOW,LOW)へ変化したことに応じて、センサ34,35から受信した信号の組がLOW状態に変化したことを示すLOW変化フラグに「ON」の値を入力してRAM133に記憶させる。
コントローラ130は、RAM133に記憶されたLOW変化フラグが「ON」であることに応じて、センサ34,35から受信した信号の組がLOW状態を示すものに変化したと判断する(S15:Yes)。そして、コントローラ130は、給送トレイ15の残量が補正中であることを示す残量補正中フラグに「ON」の値を入力してRAM133に記憶させる(S16)。そして、コントローラ130は、RAM133に記憶されている現在のシート量(高さ)を初期化、すなわちゼロにする(S17)。また、コントローラ130は、LOW変化フラグに「OFF」の値を入力してRAM133に記憶させる。
また、コントローラ130は、センサ34,35から受信した信号の組がLOW状態を示すものに変化した後、Empty状態までの印刷枚数をカウントしていることを示す印刷枚数有効フラグに「ON」の値を入力してRAM133に記憶させる(S18)。また、コントローラ130は、RAM133に記憶されている現在の印刷枚数を初期化、すなわちゼロにする(S19)。
そして、コントローラ130は、給紙処理を実行する(S20)。給紙処理は、モータを駆動して、給送ローラ23を回転させ、給送トレイ15に積載されたシート12の先端が搬送ローラ対25へ到達するまでシート12を給送する処理である。また、コントローラ130は、センサ34,35から受信した信号の組がLOW状態を示すものに変化していないと判断すると(S15:No)、S16からS19の処理を実行することなく、給紙処理を実行する(S20)。
給紙処理の後、コントローラ130は、頭出し処理を実行する(S21)。頭出し処理は、モータを駆動して、先端が搬送ローラ対25に到達したシート12を、搬送ローラ対25に挟持させて、シート12の先端を、プラテン26上の記録ヘッド21の直下まで搬送する処理である。
頭出し処理の後、コントローラ130は、給送トレイ15に積載されたシート12の残量が補正中であるかを判断する(S22)。コントローラ130は、RAM133に記憶された残量補正中フラグを読み出し、残量補正中フラグが「ON」であれば残量が補正中であると判断する(S22:Yes)。
コントローラ130は、残量が補正中であると判断すると(S22:Yes)、RAM133に記憶されている現在のシート量を1枚分だけ加えて更新する(S23)。現在のシート量は、残量が補正中のときに給紙されたシートの枚数分に対応する高さである。したがって、1枚のシート12が給送されると、シートの推定厚みTに1枚を乗じた高さ、すなわち0.1mmがシート量に加算される。現在のシート量がゼロであれば、加算された後のシート量は0.1mmとなる。シート量の加算は、シートの単位厚みを積算する一例である。
続いて、コントローラ130は、更新された現在のシート量が差分値Dに到達したかを判断する(S24)。例えば、差分値Dとして3.5mmが設定されていれば、更新された現在のシート量が3.5mmに到達したかを、コントローラ130は判断する。
コントローラ130は、更新された現在のシート量が差分値Dに到達したと判断したことに応じて(S24:Yes)、残量補正中フラグに「OFF」の値を入力してRAM133に記憶させる(S25)。コントローラ130は、更新された現在のシート量が差分値Dに到達していないと判断したことに応じて(S24:No)、残量補正中フラグを変更せずに印字処理(S26)を実行する。また、コントローラ130は、残量が補正中でないと判断すると(S22:No)、S23からS25の処理を実行せずに、印字処理(S26)を実行する。
印字処理は、1枚のシートに印刷データに示される画像を記録する処理である。コントローラ130は、プラテン26上のシート12に対してキャリッジ22を走査しつつ、記録ヘッド21を駆動してノズル29からインク滴を選択的にシート12へ吐出させる。1パス分の画像記録が終了すると、コントローラ130は、モータを駆動して搬送ローラ対25及び排出ローラ対27を改行幅分だけ駆動する。これにより、プラテン26上のシート12が搬送向きへ改行幅分だけ搬送される。コントローラ130は、シート12の搬送が停止している間に、1パス分の画像記録を実行する。これらが繰り返されて、1枚のシート12に対して画像記録が行われる。
コントローラ130は、1枚分の画像記録が終了すると、排紙処理を実行する(S27)。排紙処理は、モータを駆動して排出ローラ対27を連続的に駆動し、画像記録後のシート12を排出トレイ16へ排出する処理である。
排紙処理後、コントローラ130は、LOW状態警告判断処理を実行する(S28)。LOW状態警告判断処理の詳細については後述される。LOW状態警告判断処理後、コントローラ130は、ディスプレイ18における給送トレイ15の残量警告の表示を更新する(S29)。詳細には、コントローラ130は、LOW状態を除いて、RAM133に記憶されているセンサ34,35から受信した信号の組に基づいて、ディスプレイ18の残量警告の表示を更新する。
すなわち、コントローラ130は、センサ34,35から受信した信号の組が(HIGH,HIGH)であれば、FULL状態である旨の残量警告の表示をディスプレイ18に行う。また、コントローラ130は、センサ34,35から受信した信号の組が(LOW,HIGH)であれば、MID状態である旨の残量警告の表示をディスプレイ18に行う。また、コントローラ130は、センサ34,35から受信した信号の組が(HIGH,LOW状態)であれば、Empty状態である旨の残量警告の表示をディスプレイ18に行う。
コントローラ130は、センサ34,35から受信した信号の組が(LOW,LOW)であれば、LOW状態警告判断処理においてLOW警告を行うと判断したことを条件として、LOW状態である旨の残量警告の表示をディスプレイ18に行う。他方、コントローラ130は、センサ34,35から受信した信号の組が(LOW,LOW)であっても、LOW状態警告判断処理においてLOW警告を行うと判断していないことを条件として、MID状態である旨の残量警告の表示をディスプレイ18に行う。残量警告の表示をディスプレイ18に行うことは、報知機を作動させる一例である。
コントローラ130は、ディスプレイ18の残量警告の表示を更新した後、シート厚み推定処理を実行する(S30)。シート厚み推定処理の詳細については後述される。
[LOW状態警告判断処理]
図7に示されるように、コントローラ130は、RAM133に記憶されたセンサ34,35から受信した信号の組が(LOW,LOW)であるかを判断する(S31)。コントローラ130は、センサ34,35から受信した信号の組が(LOW,LOW)であると判断したことに応じて(S31:Yes)、RAM133に記憶された残量補正中フラグが「ON」であるかを判断する(S32)。
コントローラ130は、残量補正中フラグが「ON」でないと判断したことに応じて(S32:No)、LOW状態の警告表示を行うと判断する(S33)。コントローラ130は、LOW状態の警告表示を行うと判断すると、LOW警告フラグに「ON」の値を入力してRAM133に記憶させる。コントローラ130は、センサ34,35から受信した信号の組が(LOW,LOW)でないと判断したとき、または残量補正中フラグが「ON」であると判断したとき、LOW状態警告判断処理を終了する。
[シート厚み推定処理]
図8に示されるように、コントローラ130は、印刷枚数有効フラグが「ON」であるかを判断する(S40)。コントローラ130は、印刷枚数有効フラグが「OFF」であれば(S40:No)、シート厚み推定処理を終了する。
コントローラ130は、印刷枚数有効フラグが「ON」であると判断したことに応じて、RAM133に記憶されたセンサ34,35から受信した信号の組が(LOW,LOW)であるかを判断する(S41)。コントローラ130は、センサ34,35から受信した信号の組が(LOW,LOW)であると判断したことに応じて(S41:Yes)、RAM133に記憶されている現在の印刷枚数を1枚カウントアップする(S42)。
コントローラ130は、センサ34,35から受信した信号の組が(LOW,LOW)でないと判断したことに応じて(S41:No)、または、現在の印刷枚数をカウントアップした後、RAM133に記憶されたセンサ34,35から受信した信号の組が(HIGH,LOW)であるかを判断する(S43)。
コントローラ130は、センサ34,35から受信した信号の組が(HIGH,LOW)であると判断したことに応じて(S43:Yes)、センサ34,35から受信した信号の組が(LOW,LOW)から(HIGH,LOW)になるまでに、給送トレイ15が筐体14から引き出されていないかを判断する(S44)。給送トレイ15が筐体14から引き出されたかの判断は、後述されるトレイ挿抜検出処理において、RAM133に記憶されるトレイ挿抜フラグの値に基づいて判断される。
コントローラ130は、給送トレイ15が筐体14から引き出されていないと判断したことに応じて(S44:Yes)、RAM133に記憶された現在の印刷枚数に基づいてシート厚みを算出する(S45)。詳細には、コントローラ130は、検出高さG(例えば、6.0mm)を現在の印刷枚数で除することによって、1枚のシート12の厚みを算出する(6.0mm/現在の印刷枚数)。
詳細には、現在の印刷枚数は、センサ34,35から(LOW,LOW)の信号の組を受信してから、(HIGH,LOW)の信号の組を受信するまでにプリンタ10が印刷したシート12の枚数、つまり、給送トレイ15の状態が、MID状態からLOW状態に切り替わってから、Empty状態に切り替わるまでにプリンタ10が印刷したシート12の枚数に相当する。また、検出高さGは、センサ35から受信する信号がHIGHからLOW状態に切り替わったときの給送トレイ15の支持面15Aから最上位置のシート12までの高さ、つまり、給送トレイ15の状態がMID状態からLOW状態に切り替わったときの、給送トレイ15に積載されているシート12のうち最上位位置のシート12の支持面15Aからの高さに相当する。
したがって、検出高さGを現在の印刷枚数で除することによって、シート12の1枚当たりの厚みを精度よく推定することができる。そして、算出した厚みを、シートの推定厚みTとして更新してRAM133に記憶させる(S45)。また、コントローラ130は、印刷枚数有効フラグに「OFF」の値を入力してRAM133に記憶させる。
コントローラ130は、給送トレイ15が筐体14から引き出されたと判断したことに応じて(S44:No)、シート12の厚みを算出せずに(S46)、トレイ挿抜フラグに「OFF」の値を入力してRAM133に記憶させる。そして、コントローラ130は、シート厚み推定処理を終了する。また、コントローラ130は、センサ34,35から受信した信号の組が(HIGH,LOW)でないと判断したことに応じて(S43:No)、シート厚み推定処理を終了する。
[トレイ挿抜検出処理]
図9に示されるように、コントローラ130は、プリンタ10の電源がONにされた後(S51)、トレイセンサ30から受信した信号を監視する(S52)。コントローラ130は、トレイセンサ30から受信した信号がON状態からOFF状態に変化したことに応じて、コントローラ130は、給送トレイ15が筐体14から引き出されたと判断する。
コントローラ130は、給送トレイ15が筐体14から引き出されたと判断したことに応じて(S52:Yes)、残量補正中フラグに「OFF」の値を入力してRAM133に記憶させる(S53)。また、コントローラ130は、印刷枚数有効フラグに「OFF」の値を入力してRAM133に記憶させる(S54)。また、コントローラ130は、トレイ挿抜フラグに「ON」の値を入力してRAM133に記憶させる。
残量補正中フラグに「OFF」の値が入力されることによって、筐体14引き出された給送トレイ15が戻された後、センサ34,35から受信した信号として(LOW,LOW)がRAM133に記憶されると、LOW状態警告判断処理においてLOW状態の警告表示を行うと判断される。
印刷枚数有効フラグに「OFF」の値が入力されることによって、筐体14引き出された給送トレイ15が戻された後、シート厚み推定処理において、現在の印刷枚数がカウントアップされない。
[本実施形態の作用効果]
本実施形態によれば、センサ34,35から受信した信号の組が(LOW,LOW)となるときの給送トレイ15における最上位置のシート12の高さと、目標高さ位置Hとの差分値Dが、EEPROM134に記憶されることによって、ディスプレイ18にLOW状態の警告表示が表示されたときに、給送トレイ15に残っているシート12の枚数の装置個体毎のバラツキが抑制される。
また、シート厚み推定処理において、LOW状態からEmpty状態になるまでに給送トレイ15から給送されたシート12の枚数と検出高さGに基づいて、シート12の1枚当たりの厚みが推定されて、シートの推定厚みTが更新されるので、ディスプレイ18にLOW状態が警告表示されるときに、給送トレイ15に残っているシート12の目標高さ位置Hが安定する。
また、センサ34,35から受信した信号の組が(LOW,LOW)から(HIGH,LOW)となるまでに、給送トレイ15が筐体14から引き出されて、シート12が補充された可能性があるときには、残量補正中フラグに「OFF」の値が入力される。これにより、ディスプレイ18にLOW状態の警告表示がされたときに、給送トレイ15に大量のシート12が残っている状態となることが抑制される。
また、センサ34,35から受信した信号の組が(LOW,LOW)から(HIGH,LOW)となるまでに、給送トレイ15が筐体14から引き出され、再び給送トレイ15が筐体14に戻された後に、センサ34,35から受信した信号の組が(LOW,LOW)であれば、直ちにディスプレイ18にLOW状態の警告表示がされる。
[変形例]
前述された実施形態では、残量センサ31として、2個のアクチュエータ32,33及びセンサ34,35を有する構成が開示されているが、これに限らない。例えば、残量センサ31は、1個のアクチュエータ及びセンサによって実現され、MID状態及びLOW状態のみがコントローラに判断されてもよい。また、各アクチュエータ32,33及びセンサ34,35は、筐体14やフレームに設けられなくてもよい。例えば、給送ローラ23を支持するアームに、各アクチュエータ32,33及びセンサ34,35が設けられてもよい。また、トレイセンサ30は、メカニカルセンサに限らない。例えば、給送トレイ15の有無を光学的に検出する光学センサであってもよい。
10・・・プリンタ(シート給送装置)
14・・・筐体(装置本体)
15・・・給送トレイ
18・・・ディスプレイ(報知機)
21・・・記録ヘッド
30・・・トレイセンサ
31・・・残量センサ
33・・・アクチュエータ
130・・・コントローラ
132・・・ROM(メモリ)
133・・・RAM(メモリ)
134・・・EEPROM(メモリ)

Claims (7)

  1. シートを積載した状態で支持する支持面を有するトレイと、
    上記トレイからシートを供給する供給部と、
    上記トレイに支持されたシートの残量を検出する残量センサと、
    メモリと、
    報知機と、
    コントローラと、を具備するシート給送装置であって、
    上記コントローラは、
    上記トレイに支持されたシートが上記支持面から所定高さ以上であることに応じて出力される第1信号を、上記残量センサから受信し、
    上記トレイに支持されたシートが上記支持面から所定高さ未満であることに応じて出力される第2信号を、上記残量センサから受信し、
    上記第1信号を受信した後に上記第2信号を受信してから、上記供給部によってシートが供給される毎に、シートの単位厚みを積算し、
    上記積算された値が、上記メモリに記憶された目標検出高さに応じた値に到達したと判断したことに応じて、上記報知機を作動させるシート給送装置。
  2. 上記コントローラは、
    上記第1信号を受信した後に上記第2信号を受信してから、上記供給部によって供給されたシートの枚数をカウントし、
    上記トレイにシートが支持されていないことに応じて出力される第3信号を、上記残量センサから受信し、
    上記第3信号を受信したことに応じて、カウントしたシートの枚数を上記メモリに記憶させ、
    上記メモリに記憶されたシートの枚数に基づいて、上記目標検出高さに応じた値を設定する請求項1に記載のシート給送装置。
  3. 上記トレイは、装置本体から引出可能であり、
    上記トレイが上記装置本体から引き出されたことを検出するトレイセンサを更に具備しており、
    上記コントローラは、上記第2信号を受信した後に、上記トレイが上記装置本体から引き出されたことに応じて出力される第4信号を上記トレイセンサから受信したことに応じて、上記積算を中止する請求項1又は2に記載のシート給送装置。
  4. 上記コントローラは、上記第2信号を及び上記第4信号を受信した後に、上記トレイが上記装置本体に装着されたことに応じて出力される第5信号を上記トレイセンサから受信したときに、上記第2信号を上記残量センサから受信したことに応じて、上記報知機を作動させる請求項3に記載のシート給送装置。
  5. 上記報知機はディスプレイであり、
    上記報知機の作動は、上記ディスプレイに、上記トレイに支持されたシート残数が少ない旨の表示がなされることである請求項1から4のいずれかに記載のシート給送装置。
  6. 上記トレイに支持されたシートの最上面に当接し、当該シートの高さに応じて回動するアクチュエータを有しており、
    上記アクチュエータは、上記トレイに支持されたシートが上記支持面から所定高さ以上であるときに第1状態となり、上記トレイに支持されたシートが上記支持面から所定高さ未満であるときに第2状態となり、
    上記残量センサは、上記第1状態の上記アクチュエータを検出したことに応じて上記第1信号を出力し、上記第2状態の上記アクチュエータを検出したことに応じて上記第2信号を出力する請求項1から5のいずれかに記載のシート給送装置。
  7. 上記メモリに予め記憶された上記目標検出高さに応じた値は、上記所定高さと上記目標検出高さとの差である請求項1から6のいずれかに記載のシート給送装置。
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