JP7016089B2 - 糖タンパク質から糖鎖を調製する方法、キット、及び、装置 - Google Patents
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Description
(I)前記糖タンパク質に、ヒドロキシルアミン化合物と塩基性試薬とを含む糖鎖遊離溶液を接触させて、前記糖タンパク質から糖鎖を遊離させ、糖鎖を含む糖鎖含有サンプルを得る工程、
(II)前記糖鎖含有サンプルを、ベタイン構造を有する化合物からなる、単糖以上の長さの糖鎖を精製するための精製剤に接触させて、前記精製剤に前記糖鎖を吸着させる工程、
(III)前記精製剤から前記糖鎖を溶出させる工程、を含む方法。
〔2〕更に、(IV)糖鎖標識溶液中の糖鎖標識試薬と糖鎖と反応させる糖鎖標識工程を含む、上記〔1〕の方法。
〔3〕更に、(V)還元試薬を含む還元溶液と反応させる還元工程を含む、上記〔2〕の方法。
〔4〕前記還元溶液中の前記還元試薬の濃度が、1.0mmol/L以上250mmol/L以下である、上記〔3〕の方法。
〔5〕前記糖鎖遊離溶液中のヒドロキシルアミン類が2%以上70%以下である、上記〔1〕~〔4〕の方法。
〔6〕前記ヒドロキシルアミン化合物は、ヒドロキシルアミン、ヒドロキシルアミンの塩、O置換ヒドロキシルアミン及びO置換ヒドロキシルアミンの塩からなる群より選択される少なくとも一種である、上記〔1〕~〔5〕の方法。
〔7〕前記塩基性試薬は、アルカリ金属の水酸化物、アルカリ金属の弱酸塩、アルカリ土類金属の水酸化物、アンモニア水溶液に溶解したアルカリ土類金属の塩及び有機塩基からなる群より選択される少なくとも一種である、上記〔1〕~〔6〕の方法。
〔8〕前記アルカリ金属の水酸化物は、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム又は水酸化カリウムであり、前記アルカリ金属の弱酸塩が、重炭酸ナトリウム又は炭酸ナトリウムであり、前記アルカリ土類金属の水酸化物が、水酸化カルシウム、水酸化バリウム又は水酸化ストロンチウムであり、前記アルカリ土類金属の塩が、酢酸カルシウム、塩化カルシウム、酢酸バリウム又は酢酸マグネシウムであり、前記有機塩基が、1,8-ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ-7-エン、1,5,7-トリアザビシクロ[4.4.0]デカ-5-エン、7-メチル-1,5,7-トリアザビシクロ[4.4.0]デカ-5-エン、1,1,3,3-テトラメチルグアニジン、2-tert-ブチル-1,1,3,3-テトラメチルグアニジン又はセチルトリメチルアンモニウムヒドロキシドである上記〔7〕の方法。
〔9〕前記精製剤が、前記ベタイン構造を有する化合物を有効成分として含有するものである、上記〔1〕~〔8〕に記載の方法。
〔10〕前記精製剤が、前記ベタイン構造を有する側鎖が主鎖に結合しているポリマーが不溶性支持体に固定されている糖鎖濃縮担体である、上記〔9〕の方法。
(a)ヒドロキシルアミン化合物、
(b)塩基性試薬、
(c)ベタイン構造を有する化合物からなる、単糖以上の長さの糖鎖を精製するための精製剤、を含むキット。
〔12〕更に、(d)糖鎖標識試薬、を含む、上記〔11〕のキット。
〔13〕前記ヒドロキシルアミン化合物は、ヒドロキシルアミン、ヒドロキシルアミンの塩、O置換ヒドロキシルアミン及びO置換ヒドロキシルアミンの塩からなる群より選択される少なくとも一種である、上記〔11〕又は〔12〕のキット。
〔14〕前記塩基性試薬は、アルカリ金属の水酸化物、アルカリ金属の弱酸塩、アルカリ土類金属の水酸化物、アンモニア水溶液に溶解したアルカリ土類金属の塩及び有機塩基からなる群より選択される少なくとも一種である、請求項〔11〕~〔13〕の何れかのキット。
〔15〕前記アルカリ金属の水酸化物は、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム又は水酸化カリウムであり、前記アルカリ金属の弱酸塩が、重炭酸ナトリウム又は炭酸ナトリウムであり、前記アルカリ土類金属の水酸化物が、水酸化カルシウム、水酸化バリウム又は水酸化ストロンチウムであり、前記アルカリ土類金属の塩が、酢酸カルシウム、塩化カルシウム、酢酸バリウム又は酢酸マグネシウムであり、前記有機塩基が、1,8-ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ-7-エン、1,5,7-トリアザビシクロ[4.4.0]デカ-5-エン、7-メチル-1,5,7-トリアザビシクロ[4.4.0]デカ-5-エン、1,1,3,3-テトラメチルグアニジン、2-tert-ブチル-1,1,3,3-テトラメチルグアニジン又はセチルトリメチルアンモニウムヒドロキシドである、上記〔14〕のキット。
前記糖タンパク質を含む糖タンパク質含有サンプルが収容される第1容器を保持する第1容器保持部、前記第1容器に試薬を導入する試薬導入部、及び、ベタイン構造を有する化合物からなる、単糖以上の長さの糖鎖を精製するための精製剤を含む第2容器を保持する第2容器保持部を備え、
前記試薬導入部が、前記第1容器にヒドロキシルアミン化合物と塩基性試薬とを含む糖鎖遊離試薬を導入する糖鎖遊離試薬導入部を含む、装置。
〔17〕前記試薬導入部が、糖鎖標識試薬を導入する糖鎖標識試薬導入部を更に含む、上記〔16〕の装置。
〔18〕前記第2容器の収容物を固液分離する固液分離部を備える、上記〔16〕又は〔17〕の装置。
本実施形態に係る糖タンパク質から糖鎖を調製する方法は、
(I)前記糖タンパク質に、ヒドロキシルアミン化合物と塩基性試薬とを含む糖鎖遊離溶液を接触させて、前記糖タンパク質から糖鎖を遊離させ、糖鎖を含む糖鎖含有サンプルを得る工程、
(II)前記糖鎖含有サンプルを、ベタイン構造を有する化合物からなる、単糖以上の長さの糖鎖を精製するための精製剤に接触させて、前記精製剤に前記糖鎖を吸着させる工程、
(III)前記精製剤から前記糖鎖を溶出させる工程、を含み、これにより糖タンパク質から糖鎖を調製することができる。
工程(I)は、糖タンパク質に、ヒドロキシルアミン化合物と塩基性試薬とを含む糖鎖遊離溶液を接触させて、糖タンパク質から糖鎖を遊離させ、糖鎖を含む糖鎖含有サンプルを得る工程である。
工程(II)は、工程(I)の糖鎖含有サンプル取得工程で得た糖鎖含有サンプルを、ベタイン構造を有する化合物からなる、単糖以上の長さの糖鎖を精製するための精製剤に接触させて、前記精製剤に前記糖鎖を吸着させる工程である。精製剤は、単糖以上の長さの糖鎖を効率よく吸着させることができる。
-A-L-Z (1)
[式(1)中、Zは、2級アミノ基、3級アミノ基、4級アンモニウム基及びイミノ基からなる群より選択されるカチオン性基を表し、Lは炭素数1~10のアルキレン基を表し、Aは、リン酸基、カルボキシル基、ホスホン酸基、ホスフィン酸基、スルホン酸基、スルフィン基、スルフェン基、水酸基、チオール基及びボロン酸基からなる群より選択されるアニオン性基を表す。]
イル基、エポキシ基、スチレン基等が挙げられる。連鎖移動基としては、メルカプト基、アミノ基等が挙げられるが、反応性に優れている点でメルカプト基が好ましい。
)トリメトキシシラン、(3-メルカプトプロピル)メチルジメトキシシラン、(3-メルカプトプロピル)ジメチルメトキシシラン、(3-メルカプトプロピル)トリエトキシシラン、(3-メルカプトプロピル)メチルジエトキシシラン、(3-メルカプトプロピル)ジメチルエトキシシラン、(メルカプトメチル)トリメトキシシラン、(メルカプトメチル)メチルジメトキシシラン、(メルカプトメチル)ジメチルメトキシシラン、(メルカプトメチル)トリエトキシシラン、(メルカプトメチル)メチルジエトキシシラン、(メルカプトメチル)ジメチルエトキシシラン等が挙げられるが、入手性から(3-メルカプトプロピル)トリメトキシシランや(3-メルカプトプロピル)トリエトキシシランが好ましい。これらのシランカップリング剤は、単独、又は、2種以上の組み合わせで用いることができる。
工程(III)は、上記工程(II)の糖鎖吸着工程で糖鎖を吸着させた精製剤から糖鎖を溶出させる工程である。
バッチ法による場合には、工程(I)の糖鎖含有サンプル取得工程で得た糖鎖含有サンプルと本実施形態で用いる精製剤とを適当な容器(例えば、マイクロチューブや遠心管、マイクロプレート等)中で接触させ、当該精製剤に糖鎖を吸着させる(工程(II))。このとき、精製剤は不溶性支持体に固定されていることが好ましい。続いて、精製剤-糖鎖複合体を固液分離し、タンパク質、ペプチド断片、脂質、塩等の夾雑物を含む液相部分を除去し当該複合体のみを回収する。固液分離は、重力による自然沈降や遠心分離等により行うことができ、吸引等により液相部分を除去することができる。また、フェライト等の磁性材料を当該担体の不溶性支持体に含ませることで磁力を用いて当該複合体を集積することにより固液分離を行ってもよい。その場合には遠心分離等を行う必要はない。また、フィルターに通液させるろ過によって固液分離を行ってもよく、その際には、減圧下又は加圧下で行ってもよい。
スピンカラム法による場合には、フィルター等を内蔵した容器、例えば、フィルターカップ等を用いて行うことができる。フィルターカップとしては、例えば上部と下部に開口部を有し、下部の開口部がフィルターで被覆されているものを用いることができる。フィルターカップを用いる場合には、本実施形態で用いる精製剤を充填したフィルターカップに、工程(I)の糖鎖含有サンプル取得工程で得た糖鎖含有サンプルを投入して通液により当該精製剤と試料を反応液下で接触させる。精製剤は不溶性支持体に固定されていることが好ましい。通液は、重力による自然落下、及び遠心分離等を行ってもよく、また、減圧下若しくは加圧下で通液させてもよい。通液後、当該精製剤を通過した遊離のタンパク質やペプチド断片、脂質、塩等が含まれる排液を除去する。
工程(IV)は、糖鎖標識溶液中の糖鎖標識試薬と糖鎖を反応させる糖鎖標識工程であり、本実施形態の糖タンパク質から糖鎖を調製する方法は必要に応じて工程(IV)を含むことができる。
工程(V)は、還元試薬を含む還元溶液と反応させる還元工程であり、本実施形態の糖タンパク質から糖鎖を調製する方法において、工程(IV)の糖鎖標識工程を含む場合に、必要に応じて工程(V)の還元工程を含むことができる。
本実施形態に係る糖タンパク質から糖鎖を調製するためのキットは、上記した[糖タンパク質から糖鎖を調製するための方法]項で説明した本実施形態の糖タンパク質から糖鎖を調製するための方法を実施するために好適なキットであり、
(a)ヒドロキシルアミン化合物、
(b)塩基性試薬、
(c)ベタイン構造を有する化合物からなる、単糖以上の長さの糖鎖を精製するための精製剤、
を含む。このように、糖タンパク質から糖鎖を調製するために必要な試薬類をキットとして提供することができる。更に、当該キットは、(d)糖鎖標識試薬を含んでいてよく、また、(e)還元試薬を含んでいてよい。糖タンパク質から糖鎖を調製するために必要な試薬類及び情報等をキット化することにより、糖タンパク質から糖鎖の調製をより簡便に行うことができる。
本実施形態に係る糖タンパク質から糖鎖を調製するための装置は、上記した[糖タンパク質から糖鎖を調製するための方法]項で説明した本実施形態の糖タンパク質から糖鎖を調製するための方法を実施するために好適な装置であり、
前記糖タンパク質を含む糖タンパク質含有サンプルが収容される第1容器を保持する第1容器保持部、前記第1容器に試薬を導入する試薬導入部、及び、ベタイン構造を有する化合物からなる、単糖以上の長さの糖鎖を精製するための精製剤を含む第2容器を保持する第2容器保持部を備え、
前記試薬導入部が、前記第1容器にヒドロキシルアミン化合物と塩基性試薬とを含む糖鎖遊離試薬を導入する糖鎖遊離試薬導入部を含むものである。糖タンパク質から糖鎖を調製するために必要な試薬類及び部材類等を装置化することにより、糖タンパク質から糖鎖の調製をより簡便に行うことができる。
精製剤として、ベタイン構造を有する側鎖が主鎖に結合しているポリマーが不溶性支持体に固定されている糖鎖濃縮担体を合成した。詳細には、シリカビーズ表面上での2-メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン由来の構成単位を含むポリマー(以下、「MPCポリマー」と記載する。)の合成を例示して説明するが、本発明の範囲を限定する意図ではない。
シリカビーズへの連鎖移動基の導入
連鎖移動基を有するシランカップリング剤5gをpH3.0の酢酸水溶液50mLとエタノール50mLとの混合液に添加し、1時間室温で撹拌することでシランカップリング剤を加水分解した後に、不溶性支持体の一例としての無機粒子であるシリカビーズ5gを投入し70℃で2時間攪拌した後、吸引ろ過により反応溶液からシリカビーズを回収し、100℃で1時間加熱した。その後、エタノールで分散させてよく振盪した後、遠心分離により上澄みを除去し乾燥させた。
ポリマーの構成単位となる2-メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン(以下、「MPCモノマー」と記載、日本油脂株式会社製)を、エタノールに溶解させ、0.8mol/Lのモノマー溶液を20mL作製した。そこにAIBNを0.027mol/Lになるように添加し、均一になるまで撹拌した。その後、上記した連鎖移動基を導入したシリカビーズ4gを投入し、アルゴンガス雰囲気下、70℃で6時間反応させた。次いで、遠心分離により反応溶液からシリカビーズを回収し、エタノールに分散させ、よく振盪した後、吸引ろ過によりシリカビーズを回収し、乾燥させることで、2-メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン由来の構成単位を含むポリマーがシリカビーズに固定化している担体(以下、単に「担体」と記載する。)を得た。
担体の表面に導入された、ポリマーを含む層の重量の測定
上記で得られた担体の表面に導入された、ポリマーを含む層の重量は、TGA装置(セイコーインスツルメント社製TG/DTA6200)を用いて、空気雰囲気中、室温から500℃へ10℃/分で昇温し、更に500℃を1時間維持した後の重量減少率を測定した。この値と、別途BET法で求めた単位重量当たりの粒子の表面積から、粒子の表面に導入された、ポリマーを含む層の重量を算出したところ、1.08mg/m2であった。
(反応条件1)
(1)糖鎖標識溶液の調製
(1-1)10%酢酸、45%メタノール、45%水の混合溶媒を調製した。
(1-2)1Mの2-アミノベンズアミド、及び、還元試薬であるピコリンボランが、0.6、1.2、2.3、4.7、9、47、及び、239mM濃度となるように、溶液(1-1)に溶解した。
ウシフェツイン(Fetuin)タンパク質(20μg)を50%ヒドロキシルアミン水溶液とDBUの混合液(5:2(体積比)、15μL)を添加して混合した後、ヒートブロックを用いて37℃で75分間加熱した。
上記(2)で調製した溶液(2)15μLにアセトニトリル1000μLを加えてよく混合した後、糖鎖精製のための精製剤として上記実施例1で合成した担体1mgに加えてよく混合した。スピンカラム(Ultrafree-MC, Millipore Cat#: UFC30HVNB)に加え、卓上遠心機を用いて遠心して担体と溶液を分離した。続いて、アセトニトリル400μLを加え、遠心により溶液を除去した。再度、アセトニトリル400μLを加え、遠心により溶液を除去した。
上記(1-2)の濃度となるように調製したピコリンボランと2-アミノベンズアミドの混合液である溶液(1-2)50μLを担体に添加後、溶液を回収し、先の溶液と混合して50℃で2.5時間反応させ、糖鎖を蛍光標識した。
上記(4)で得られた蛍光標識糖鎖を含む溶液(4)をクリーンアップカラム(住友ベークライト、BS-45403付属品)に付して過剰の試薬を除去した後、蛍光標識糖鎖をHPLCで分析した。
上記反応条件1において、ピコリンボランを、47、93、239、374、561、748、及び、935mM濃度となるように溶液(1)に溶解したことを除いては同様に反応させた。
反応条件1の結果を図2のグラフに、反応条件2の結果を図3のグラフに示す。横軸はピコリンボラン濃度[mM]を示し、縦軸はピーク総表面積、すなわち、2-アミノベンズアミドの標識効率を示す。
(1)O結合型糖鎖の遊離
ウシフェツイン(Fetuin)タンパク質(20μg)を50%ヒドロキシルアミン水溶液とDBUの混合液(5:2(体積比)、15μL)を添加して混合した後、ヒートブロックを用いて37℃で75分間加熱した。
上記(1)で調製した溶液(1)15μLにアセトニトリル1000μLを加えてよく混合した後、糖鎖精製のための担体として上記実施例1で合成した担体1mgに加えてよく混合した。スピンカラム(Ultrafree-MC、Millipore Cat#:UFC30HVNB)に加え、卓上遠心機を用いて遠心して担体と溶液を分離した。続いて、アセトニトリル400μLを加え、遠心により溶液を除去した。再度、アセトニトリル400μLを加え、遠心により溶液を除去した。
ピコリンボランと2-アミノベンズアミドの混合液50μLを上記(2)の処理を行った担体に添加後、溶液を回収し、先の溶液と混合して50℃で2.5時間反応させ、糖鎖を蛍光標識した。
上記(3)で得られた蛍光標識糖鎖を含む溶液(3)をクリーンアップカラム(住友ベークライト、BS-45403付属品)に付して過剰の試薬を除去した後、蛍光標識糖鎖をHPLCで分析した。
(1)O結合型糖鎖の遊離
実施例3の(1)と同様にしてO結合型糖鎖の遊離を行った。
上記(1)で調製した溶液15μLにアセトニトリル1000μLを加えてよく混合した後、本比較例で用いる糖鎖精製のための担体であるクリーンアップカラム(住友ベークライト、BS-45403付属品)に加え、卓上遠心機を用いて遠心して溶液を除去した。続いて、アセトニトリル400μLを加え、遠心により溶液を除去した。再度、アセトニトリル400μLを加え、遠心により溶液を除去した。
ピコリンボランと2-アミノベンズアミドの混合液50μLをクリーンアップカラムに添加後、溶液を回収し、先の溶液と混合して50℃で2.5時間反応させ、糖鎖を蛍光標識した。
実施例3の(4)と同様にしてO結合型糖鎖の精製を行った。
(1)O結合型糖鎖の遊離
実施例3の(1)と同様にしてO結合型糖鎖の遊離を行った。
グラファイトカーボンカラム(シグマアルドリッチ、スペルクリンENVI-Carb
C)にアセトニトリル1mLを通液させた。更に、水3mLを通液させた。続いて、上記(1)で調製した溶液15μLと0.1%酢酸水180μLを混合し、本比較例で用いる糖鎖精製のための担体であるグラファイトカーボンカラムに通液させた。水3mLを通液させ、グラファイトカーボンを洗浄した。0.22μmのフィルターを装着した後、酢酸アンモニウム in 50%アセトニトリル水溶液500μLを通液させ、溶液を回収した。回収した溶液は遠心エバポレータを用いて乾燥させた。
ピコリンボランと2-アミノベンズアミドの混合液50μLを、上記(2)で乾燥させたサンプルに添加後して50℃で2.5時間反応させ、糖鎖を蛍光標識した。
実施例3の(4)と同様にしてO結合型糖鎖の精製を行った。
Claims (14)
- 糖タンパク質から糖鎖を調製する方法であって、
(I)前記糖タンパク質に、ヒドロキシルアミン化合物と塩基性試薬とを含む糖鎖遊離溶液を接触させて、前記糖タンパク質から糖鎖を遊離させ、糖鎖含有サンプルを得る工程であって、
前記ヒドロキシルアミン化合物は、ヒドロキシルアミン、ヒドロキシルアミンの塩、O置換ヒドロキシルアミン及びO置換ヒドロキシルアミンの塩からなる群より選択される少なくとも一種であり、
前記塩基性試薬は、アルカリ金属の水酸化物、アルカリ金属の弱酸塩、アルカリ土類金属の水酸化物、アンモニア水溶液に溶解したアルカリ土類金属の塩及び有機塩基からなる群より選択される少なくとも一種である、工程、
(II)有機溶媒、又は、有機溶媒と水との混合溶媒中で、前記糖鎖含有サンプルを、ベタイン構造を有する化合物からなる、単糖以上の長さの糖鎖を精製するための精製剤に接触させて、前記精製剤に前記糖鎖を吸着させる工程であって、
前記ベタイン構造を有する化合物は、1級アミノ基、2級アミノ基、3級アミノ基、4級アンモニウム基及びイミノ基から選択されるカチオン部位、並びに、リン酸基、ホスホン酸基、ホスフィン酸基、スルホン酸基、スルフィン基、スルフェン基、カルボキシル基、水酸基、チオ―ル基、及び、ボロン酸基から選択されるアニオン部位を有するベタイン構造を有する化合物である、工程、
(III)前記精製剤から前記糖鎖を溶出させる工程、を含む方法。 - 更に、(IV)糖鎖標識溶液中の糖鎖標識試薬を糖鎖と反応させる糖鎖標識工程を含む、請求項1に記載の方法。
- 更に、(V)還元試薬を含む還元溶液と反応させる還元工程を含む、請求項2に記載の方法。
- 前記還元溶液中の前記還元試薬の濃度が、1.0mmol/L以上250mmol/L以下である、請求項3に記載の方法。
- 前記糖鎖遊離溶液中のヒドロキシルアミン化合物が2%以上70%以下である、請求項1~4の何れか一項に記載の方法。
- 前記アルカリ金属の水酸化物は、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム又は水酸化カリウムであり、前記アルカリ金属の弱酸塩が、重炭酸ナトリウム又は炭酸ナトリウムであり、前記アルカリ土類金属の水酸化物が、水酸化カルシウム、水酸化バリウム又は水酸化ストロンチウムであり、前記アルカリ土類金属の塩が、酢酸カルシウム、塩化カルシウム、酢酸バリウム又は酢酸マグネシウムであり、前記有機塩基が、1,8-ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ-7-エン、1,5,7-トリアザビシクロ[4.4.0]デカ-5-エン、7-メチル-1,5,7-トリアザビシクロ[4.4.0]デカ-5-エン、1,1,3,3-テトラメチルグアニジン、2-tert-ブチル-1,1,3,3-テトラメチルグアニジン又はセチルトリメチルアンモニウムヒドロキシドである、請求項1~5の何れか一項に記載の方法。
- 前記精製剤が、前記ベタイン構造を有する化合物を有効成分として含有するものである、請求項1~6の何れか一項に記載の方法。
- 前記精製剤が、前記ベタイン構造を有する側鎖が主鎖に結合しているポリマーが不溶性支持体に固定されている糖鎖濃縮担体である、請求項7に記載の方法。
- 糖タンパク質から糖鎖を調製するためのキットであって、
(a)ヒドロキシルアミン化合物、
(b)塩基性試薬、
(c)ベタイン構造を有する化合物からなる、単糖以上の長さの糖鎖を精製するための精製剤、及び、
(d)前記精製剤に糖鎖を吸着させる際の反応液の溶媒用の有機溶媒、又は、有機溶媒と水との混合溶媒、を含み、
ここで、前記ヒドロキシルアミン化合物は、ヒドロキシルアミン、ヒドロキシルアミンの塩、O置換ヒドロキシルアミン及びO置換ヒドロキシルアミンの塩からなる群より選択される少なくとも一種であり、
前記塩基性試薬は、アルカリ金属の水酸化物、アルカリ金属の弱酸塩、アルカリ土類金属の水酸化物、アンモニア水溶液に溶解したアルカリ土類金属の塩及び有機塩基からなる群より選択される少なくとも一種であり、
前記ベタイン構造を有する化合物は、1級アミノ基、2級アミノ基、3級アミノ基、4級アンモニウム基及びイミノ基から選択されるカチオン部位、並びに、リン酸基、ホスホン酸基、ホスフィン酸基、スルホン酸基、スルフィン基、スルフェン基、カルボキシル基、水酸基、チオ―ル基、及び、ボロン酸基から選択されるアニオン部位を有するベタイン構造を有する化合物である、キット。 - 更に、(d)糖鎖標識試薬、を含む、請求項9に記載のキット。
- 前記アルカリ金属の水酸化物は、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム又は水酸化カリウムであり、前記アルカリ金属の弱酸塩が、重炭酸ナトリウム又は炭酸ナトリウムであり、前記アルカリ土類金属の水酸化物が、水酸化カルシウム、水酸化バリウム又は水酸化ストロンチウムであり、前記アルカリ土類金属の塩が、酢酸カルシウム、塩化カルシウム、酢酸バリウム又は酢酸マグネシウムであり、前記有機塩基が、1,8-ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ-7-エン、1,5,7-トリアザビシクロ[4.4.0]デカ-5-エン、7-メチル-1,5,7-トリアザビシクロ[4.4.0]デカ-5-エン、1,1,3,3-テトラメチルグアニジン、2-tert-ブチル-1,1,3,3-テトラメチルグアニジン又はセチルトリメチルアンモニウムヒドロキシドである、請求項9又は10に記載のキット。
- 糖タンパク質から糖鎖を調製するための装置であって、
前記糖タンパク質を含む糖タンパク質含有サンプルが収容される第1容器を保持する第1容器保持部、前記第1容器に試薬を導入する試薬導入部、及び、ベタイン構造を有する化合物からなる、単糖以上の長さの糖鎖を精製するための精製剤を含む第2容器を保持する第2容器保持部を備え、
前記試薬導入部が、前記第1容器にヒドロキシルアミン化合物と塩基性試薬とを含む糖鎖遊離試薬を導入する糖鎖遊離試薬導入部、及び、前記第2容器に前記精製剤に糖鎖を吸着させる際の反応液の溶媒用の有機溶媒、又は、有機溶媒と水との混合溶媒を導入する溶媒導入部を含み、
ここで、前記ヒドロキシルアミン化合物は、ヒドロキシルアミン、ヒドロキシルアミンの塩、O置換ヒドロキシルアミン及びO置換ヒドロキシルアミンの塩からなる群より選択される少なくとも一種であり、
前記塩基性試薬は、アルカリ金属の水酸化物、アルカリ金属の弱酸塩、アルカリ土類金属の水酸化物、アンモニア水溶液に溶解したアルカリ土類金属の塩及び有機塩基からなる群より選択される少なくとも一種であり、
前記ベタイン構造を有する化合物は、1級アミノ基、2級アミノ基、3級アミノ基、4級アンモニウム基及びイミノ基から選択されるカチオン部位、並びに、リン酸基、ホスホン酸基、ホスフィン酸基、スルホン酸基、スルフィン基、スルフェン基、カルボキシル基、水酸基、チオ―ル基、及び、ボロン酸基から選択されるアニオン部位を有するベタイン構造を有する化合物である、装置。 - 前記試薬導入部が、糖鎖標識試薬を導入する糖鎖標識試薬導入部を更に含む、請求項12に記載の装置。
- 前記第2容器の収容物を固液分離する固液分離部を備える、請求項12又は13に記載の装置。
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