JP7013150B2 - インクジェット記録装置、インクジェット記録方法、およびプログラム - Google Patents

インクジェット記録装置、インクジェット記録方法、およびプログラム Download PDF

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Description

本発明は、記録ヘッドを走査させながら記録媒体にインク等の記録液体を吐出して画像を記録するインクジェット記録装置に関する。特に、金属光沢性を発現する機能を持つメタリックインクを使用したインクジェット記録装置、インクジェット記録方法、およびプログラムに関する。
近年、金属粒子を含有しインクジェット記録装置等により記録媒体上に記録をすることのできるメタリックインクが出てきており、このメタリックインクを使うことで記録物に金属光沢を付与することができる。
従来、インクジェット記録物の光沢性を高めるために同一領域に対して一度(1回)の走査でインクを付与する、いわゆる1パス記録手法が知られている。一般に、1パス記録方法では、同一領域に対して複数回の走査でインクを付与することが可能ないわゆるマルチパス記録手法と比べて、記録物に表面凹凸が生じにくく、高い光沢性が得られる。記録物の光沢性と金属光沢性とは異なる画質評価項目であるが、この1パス記録手法により、金属光沢性も同様に良好となる。
特許第5539118号
しかしながら、1パス記録手法では、1回の走査により記録を行うため、使用するインクジェット記録ヘッドのノズルごとの吐出量差、着弾位置の違い(よれ)がそのまま記録物にムラとして現れてしまうという課題がある。
これに対し、マルチパス記録手法では、同一領域に対して記録走査を複数回行うため、ノズルごとの吐出量差、よれの影響が平均化されムラが低減されるが、一方で、表面の凹凸が増加してしまい、金属光沢性が低下する。
特許文献1には、有色インクとクリアインク(画質向上液)とを用いるインクジェット記録装置において、有色インクよりも後の走査でクリアインクを付与することにより光沢ムラを軽減する方法が開示されている。しかしながら、上述のように記録物の光沢性と金属光沢性とは異なる画質評価項目であり、クリアインクを付与することによって通常の記録物としての光沢性の向上が可能であったとしても、金属光沢性の向上については十分とはいえない。
このように、従来の方法では、良好な金属光沢感を持ち、かつムラが少ない記録物を作成することが難しかった。
本発明の目的は、金属光沢性を発現する機能を持つメタリックインク用いたインクジェット記録において、記録物の金属光沢性の向上とムラの低減とを両立可能なインクジェット記録装置、インクジェット記録方法、およびプログラムを提供することである。
上記課題を解決するため、本発明は以下の構成を有する。
金属光沢性を発現する粒子と溶剤とを含むメタリックインクを吐出するための複数の吐出口が所定方向に配列された記録ヘッドを用い、前記記録ヘッドを前記所定方向と交差する走査方向に移動させつつ記録データに基づいて、前記記録ヘッドから前記メタリックインクを記録媒体に吐出する記録走査を前記記録媒体の同一領域に対して複数回行うことにより、前記記録媒体に画像を記録するインクジェット記録装置であって、前記複数回の前記記録走査のうちの少なくとも1つを、残りの1つまたは複数のいずれの記録比率よりも高い記録比率を有する第1の走査に設定する制御手段を有し、前記制御手段は、前記第1の走査の記録比率の合計が、前記複数回の前記記録走査の記録比率の合計の半分より高くなるように設定することを特徴とする、インクジェット記録装置。
本発明によれば、金属光沢性を発現する機能を持つ粒子を含むメタリックインクを用いたインクジェット記録の分野において、金属光沢性が高くムラが少ない記録物の作成が可能となる。
本実施形態のインクジェット記録装置を示した図である。 本実施形態の記録ヘッドを吐出口面側から見た図である。 本実施形態の記録装置の制御系の概略的構成を示すブロック図である。 本実施形態の制御手段が実行する画像データの変換処理を説明する図である。 本実施形態の記録装置のマルチパス記録モードを説明する図である。 複数の銀インク滴が付与された際のドット形成状態の例を説明する図である。 複数の銀インク滴が付与された際のドット形成状態の例を説明する図である。 複数の銀インク滴が付与された際のドット形成状態の例を説明する図である。 本実施形態の4パスのマスクおよび記録データ生成処理の例を示す図である。 一般的な4パスのマスクの例を示す図である。 本実施形態で記録媒体上に銀粒子膜が形成されていく様子の例の模式図である。 本実施形態の4パスのマスクおよび記録データ生成処理の例を示す図である。 本実施形態の4パスのマスクおよび記録データ生成処理の例を示す図である。 本実施形態で記録媒体上に銀粒子膜が形成されていく様子の例の模式図である。 本実施形態の4パスのマスクおよび記録データ生成処理の例を示す図である。 本実施形態の4パスのマスクおよび記録データ生成処理の例を示す図である。 本実施形態の4パスのマスクおよび記録データ生成処理の例を示す図である。 本実施形態の2パスのマスクおよび記録データ生成処理の例を示す図である。 本実施形態で記録媒体上に銀粒子膜が形成されていく様子の例の模式図である。 本実施形態の多値データを各パス比率に応じて量子化する処理を示す図である。 本実施形態の記録Dutyに応じたマスク設定で記録を行うフロー図である。 本実施形態の元の記録データおよび記録データ生成処理の例を示す図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。
<記録装置>
図1は、本発明に使用可能なインクジェット記録装置2(以下、単に記録装置ともいう)の記録部の構成を説明するための側断面図である。4つの記録ヘッド5と光学センサ32を搭載したキャリッジ1は、ベルト34を介して伝達されるキャリッジモータの駆動力によって、図のX方向に往復移動可能になっている。キャリッジ1が記録媒体に対し相対的にX方向に移動する最中、記録ヘッド5が記録データに従ってZ方向にインクを吐出することにより、プラテン4上に配置された記録媒体に1走査分の画像が記録される。1回分の記録走査が終了すると、記録媒体は1走査分の記録幅に対応した距離だけ図のX方向とは交差するY方向(搬送方向)に搬送される。このような複数回の記録走査と搬送動作を交互に繰り返すことにより、記録媒体に徐々に画像が形成される。
光学センサ32は、キャリッジ1とともに移動しながら検出動作を行うことにより、プラテン4の上に記録媒体が存在するか否かを判断する。キャリッジ1の走査領域であってプラテン4から外れた位置には、記録ヘッド5のメンテナンス処理を行うための回復手段30が配備されている。
<記録ヘッド>
図2は、キャリッジ1に搭載された記録ヘッド5を吐出口面側から(つまり、図1におけるZ方向とは反対方向に)見た図である。記録ヘッド5のそれぞれは、X方向に互いに並列に配置されている吐出口列101~104のうちの1つを有する。吐出口列101~104のそれぞれには、インクを滴として吐出するための吐出口が複数(ここでは、n=32個)、所定方向(図のY方向、配列方向ともいう)に1200dpiのピッチで配列している。吐出口列101~104は、メタリック(Me)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)のインクをそれぞれ吐出する。
なお、本実施形態においては、記録ヘッド5をインク色毎に設けたが、本発明においてはこれに限定されず、1つの記録ヘッドが複数のインクを吐出可能な複数の吐出口列を有する構成であってもよい
<制御部>
図3は、インクジェット記録装置2における制御系の概略構成(記録制御装置)を示すブロック図である。主制御部300は、演算、選択、判別、制御などの処理動作を実行するCPU301、CPU301によって実行すべき制御プログラム等を格納するROM302、記録データのバッファ等として用いられるRAM303、および入出力ポート304等を備えている。入出力ポート304には、記録媒体を搬送制御するためのLFモータ309、キャリッジ1を往復移動させ記録走査制御するためのCRモータ310、および記録ヘッド5のそれぞれを駆動(吐出制御)するための駆動回路305、306、307が接続されている。さらに、主制御部300は、インターフェース回路311を介してホストコンピュータ312にも接続されている。以下に説明する本発明の特徴的な制御は、ホストコンピュータ312にインストールされたプリンタドライバが実行したり、記録装置2のCPU301がROM302に格納されているプログラムや各種パラメータに従って実行したりするものである。
<記録データ生成処理>
図4は、ホストコンピュータ312および記録装置2が実行する画像データの変換処理を説明する図である。オリジナルの画像データ401は600dpiのRGBデータである。プリンタドライバは、まずこの画像データ401を、記録装置2が用いるインク色CMYMeに対応した600dpiの濃度データ402に変換する。その後、多値誤差拡散法やディザ法などに従ったデータ処理を行い、CMYMeそれぞれの濃度データ402を、0~2の3段階のレベル(階調数)を有する量子化データ403に変換する。なお、ここでは一例として3値に量子化する例を示したが、量子化値Nはこれに限るものではない。ホストコンピュータ312は、この状態の各色の量子化データを記録装置2に転送する。
3値の画像データを受け取ったCPU301は、ROM302に予め格納されているドット配置パターンを参照することにより、600dpiの量子化データ403を、1200dpiの2値の記録データ404に変換する。さらに、RAM303内に用意されているプリントバッファに記録データを蓄積していく。この記録データは、1200dpiで配列する2×2の各画素に対し記録「1」または非記録「0」を定める2値データである。
1走査分以上の記録データがRAM303に蓄積されると、CPU301はROM302に格納されたプログラムに従って、記録データ404に基づいた記録動作を実行する。具体的には、2値の記録データ404を1走査分ずつ読み出しながら記録ヘッド5に吐出動作を行わせる。この際、主走査方向の記録解像度は1200dpiとしても良いが、600dpiとすることも出来る。記録解像度が600dpiである場合、記録結果405に示されるように、主走査方向に並ぶ記録データ1および2に対応するドットは、画素位置Aに重複して記録される。また、記録データ3および4に対応するドットは、画素位置Bに重複して記録される。CPU301は、入出力ポート304を介して各種モータを随時駆動制御しながら、これら記録データ404に従って記録ヘッド5から吐出動作を行うことにより、記録媒体に1ページ分の画像を記録する。
<マルチパス記録>
次に、本実施形態の記録装置で実行されるマルチパス記録について説明する。マルチパス記録とは、画像を記録すべき同一の単位領域(以下、同一領域ともいう)に対して走査を複数回行って画像を記録する記録方法をいう。
図5は、本実施形態の記録装置で実行される記録モードのうち、一例として、パスマスクを用いて4回の走査でのマルチパス記録を行うモードを説明する図である。4回の走査で同一領域に記録すべき画像を完成する場合の、記録ヘッド、パスマスクのマスクパターン、記録されたドットパターンなどが模式的に示されている。
図5において、P0001は記録ヘッドを示す。ここでは、図示および説明の簡略化のため、記録ヘッドは16個の吐出口(以下、ノズルともいう)を有するものとして表されている。ノズル列は、図のようにそれぞれ4つのノズルを含む第1グループから第4グループの4つのノズル群に分割されて用いられる。P0002はパスマスクのマスクパターンを示し、各ノズルに対応して記録を許容するマスクの画素(以下、記録許容画素ともいう)を黒塗りで示している。4つのノズル群に対応したマスクパターンは互いに補完の関係にあり、これら4つのパターンを重ね合わせると4×4の画素が総て記録許容画素となる。すなわち、4つのパターンを用いて4×4の領域の記録を完成するようになっている。
P0003~P0006は、形成されるドットの配置パターンを示し、記録走査を重ねていくことによって画像が完成されていく様子を示したものである。これらのパターンに示されるように、マルチパス記録では、それぞれの記録走査で、各ノズル群に対応したマスクパターンによって生成された2値の記録データ(ドットデータ)に基づいて、ドットを形成する。そして、記録走査が終了するごとに、記録媒体を図中の矢印で示される方向にノズル群の幅分ずつ搬送する。このように、記録媒体の各ノズル群の幅に対応した領域は、4回の記録走査によってそれぞれの領域の画像が完成する。
<メタリックインク>
(金属粒子)
本実施形態で用いるメタリックインクは、金属粒子を含有する。インク中の金属粒子の含有量(質量%)は、インクの全質量を基準として、0.1質量%以上30.0質量%以下であることが好ましく、1.0質量%以上15.0質量%以下であることがさらに好ましい。
金属粒子の具体例としては、特に限定はされないが、金、銀、銅、白金、アルミニウム、チタン、クロム、鉄、ニッケル、亜鉛、ジルコニウム、錫等の粒子を挙げることができる。これらの金属粒子は、単体または合金でもよく、組み合わせて使用することも可能である。金属粒子の保存安定性と、形成される画像の光沢性の観点から、金、銀、銅粒子を用いることが好ましく、銀粒子であることが特に好ましい。銀粒子は、形成される画像の高光沢性と無彩色性のため、有色インクとの組み合わせにより幅広いメタリックカラーを表現することが可能である点で特に優れる。
本実施形態に用いられる銀粒子の平均粒子径は、インクの保存安定性と銀粒子により形成される画像の光沢性の観点から、1nm以上200nm以下であることが好ましく、10nm以上100nm以下であることが更に好ましい。
(他の成分)
上記の金属粒子に加え、本実施形態で用いるメタリックインクは、溶剤としての水(イオン交換水)の他、界面活性剤や水溶性有機溶剤、pH調整剤、防錆剤、防腐剤、防黴剤、酸化防止剤、還元防止剤、および蒸発促進剤等の種々の添加剤を含有してもよい。
次に、本発明の特徴の1つであるメタリックインクによる記録媒体上のドット形成状態およびメタリックインク中の金属粒子が膜を形成する過程について説明する。
以下の実施形態では、使用するメタリックインクとして、金属粒子としてナノオーダーサイズの粒径の銀粒子を溶剤内に分散された状態で含有する、銀ナノインク(以下、「銀インク」とも表記する。)を例に説明をする。
図6から図8は、複数の銀インク滴を記録媒体に付与する際のドット形成状態を説明する模式図である。
図6は、第1インク滴を付与した後、続けて第2インク滴を付与する場合を説明する図であり、記録媒体の断面方向から見た図である。
図6(a)は、記録媒体601に着弾する直前のノズルから吐出された第1インク滴604と、一定時間遅れて吐出された第2インク滴605と、を示す。それぞれのインク滴は、銀粒子602と、溶剤603と、を含有する。溶剤内にナノオーダーサイズの銀粒子として分散された状態において、銀粒子は、プラズモン効果によって、無彩色な銀色にはなっておらず別の色を呈する。
次に、第1インク滴604は第2インク滴605よりも先行して記録媒体601に着弾する(図6(b))。先に着弾した第1インク滴604において、溶剤603が記録媒体内に浸透し、またはインク滴表面から蒸発して、溶剤が減少する。これに伴って、銀粒子602同士が接触し、これにより、銀粒子の粒子径の増大や形状変化が進む。その結果、記録媒体の表面近辺に、銀粒子が密に集まってなる銀粒子膜が形成され、プラズモン効果が奏されなくなり、無彩色な銀色が発現する(図6(c))。
先行する第1インク滴604の銀粒子膜化が進行している途中に、第1インク滴604と近接して後続の第2インク滴605が着弾すると、第2インク滴605でも同様に、溶剤の浸透または蒸発に伴い、銀粒子膜が形成される(図6(c))。その際に、まだ銀粒子膜の形成途中である第1インク滴604と、第2インク滴605と、の接触が生じると、インク滴同士は容易に結合して、銀粒子膜606を形成する(図6(d))。
図7は、第1インク滴を付与した後、しばらく時間をおいてから第2インク滴を付与する場合を説明する図である。
図7(a)は、ノズルから吐出された第1インク滴704を示し、図7(c)は図6(a)で示される例の場合よりも長い一定時間遅れて吐出された第2インク滴705を示す。それぞれのインク滴は、銀粒子702と溶剤703とを含有することは、図6で説明したものと同様である。第1インク滴704は第2インク滴705よりも先行して記録媒体701に着弾する(図7(b))。先に着弾した第1インク滴704は、溶剤が浸透または蒸発して溶剤が減少するに伴って、銀粒子702が記録媒体の表面近辺に銀粒子膜を形成するのは、図6と同じである(図7(c))。しかしながら、図7で説明するインク付与状態においては、先行するインク滴704がドット形状に銀粒子膜を形成した後で、後続の第2インク滴705が記録媒体に着弾する(図7(d))。そのため、図6で説明したようなドット形成途中でのインク滴の接触および結合は起こらず、第1インク滴704および第2インク滴705のそれぞれが個別に銀粒子膜706を形成する。このとき、第1インク滴704と第2インク滴705が重なる部分については、第1インク滴704の上に第2インク滴705が銀粒子膜を形成するため、表面の凹凸が大きい状態で形成される(図7(e))。
このように、銀インク滴により記録媒体上に形成される銀粒子膜は、複数の銀インク滴の着弾時間差の大きさ(長さ)によって、表面の凹凸の状態が異なる。着弾時間差が小さい(短い)場合、表面の凹凸は小さく平滑な膜となるため、金属光沢性は高くなる。着弾時間差が大きい(長い)場合、表面の凹凸は大きく平滑性は低くなるため、金属光沢性は低くなる。
また、一度に付与する銀インク滴の量によっても、金属光沢性は変化する。次に、インク付与量による金属光沢性の差について説明する。
図8は、より多数の銀インク滴を一度に記録媒体に付与する際のドット形成状態を説明する模式図である。
図8(a)は、記録媒体801に着弾する直前の、ノズルから吐出された第1インク滴804から第5インク滴808を示す。それぞれのインク滴は銀粒子802と溶剤803とを含有することは、図6で説明したものと同様である。図8の例では図6の例と比べてインク付与量が多く、インク滴の着弾時間差も短く、第1インク滴804から第3インク滴806は、第4インク滴807、第5インク滴808よりも先行して記録媒体801に着弾する(図8(b))。先に着弾した第1インク滴804から第3インク滴806は、着弾直後から銀粒子同士が接触を開始し、溶剤の浸透または蒸発に伴い記録媒体の表面近辺に銀粒子膜が形成されるのは、図6と同様である(図8(b))。続いて、第4インク滴807、第5インク滴808が先行のインク滴の上に着弾すると、第4インク滴807、第5インク滴808においても、溶剤の浸透または蒸発に伴い、銀粒子の接触および銀粒子膜形成が開始される(図8(c))。
このとき、第1インク滴804から第3インク滴806は、溶剤の浸透または蒸発がまだ終了しておらず、すべてのインク滴同士が接触し、図6および図7の例よりも長い時間で多くの銀粒子の膜形成が進む。そのため、表面の凹凸が小さく平滑な、金属光沢性が高い銀粒子膜809が形成される(図8(d))。
記録媒体内に所定量の溶剤が浸透または蒸発するために要する時間(速度)は同一なので、一度に多量の銀インク滴を付与すれば、単位面積当たりのインク量が多くなり溶剤の浸透および蒸発に要する時間も長くなる。銀粒子が記録媒体上に定着するまでの時間も長くなるため、銀粒子同士が接触する機会を得る時間も長くなる。結果として、より長い時間をかけて金属膜化が進み、銀色の発現に寄与する銀粒子が増えるため、金属光沢性が向上する。
このように、インクジェット記録方法により複数の銀インク滴を付与して記録媒体上に銀粒子膜を形成することにより記録物を作成する場合、一度の走査で高い記録比率を設定し多量の銀インク滴を付与することが、銀色発現および金属光沢性向上において好ましい。言い換えると、銀インクを使用する場合、銀色を発現させるためには、通常のカラーインクまたはクリアインクでは設定しないような高い記録比率を設定した走査を設け、インクを付与することが有効である。例えば特許文献1は、通常のカラーインクおよびクリアインクを用いた記録方法を開示しているが、特許文献1の構成において特定パスの記録比率を著しく高く設定すると、カラー画像にムラやにじみ等の画像劣化が生じる可能性がある。これに対して、本実施形態による銀インクを用いた記録の場合は、特定パスの記録比率を著しく高く設定しても、同様の画像劣化は見られなかった。
一方で、インクジェット記録装置の記録ヘッドは、複数のノズルを備えており、製造時の公差によるノズルごとの吐出量差、着弾位置の違い(よれ)が存在する。吐出量差、よれは画質劣化の原因となり、これを低減するには、従来から実施されてきたマルチパス記録が好ましいことは前述のとおりである。つまり、マルチパス記録では、画像を記録すべき同一の単位領域に対して複数回の走査を行って記録するため、ノズルごとの吐出量差、よれの影響が平均化されて、ムラが低減されるという効果が奏され得る。
そこで本実施形態では、マルチパスのうち銀色発現および金属光沢向上のための機能を発揮するパス(第1の記録走査)と、記録ヘッドのノズル製造ばらつきによるムラを低減する機能を発揮するパスであって前記パスとは異なるパス(第2の記録走査)とを設ける。銀色発現および金属光沢向上のための機能を発揮するパス(第1の走査)および記録ヘッドのノズル製造ばらつきによるムラを低減する機能を発揮するパス(第2の走査)のそれぞれの記録比率および記録順序の設定方法について、具体的な例により詳細に説明する。
本実施形態の記録装置による記録は、図4を用いて説明した前述の記録データの生成方法に従う方法を用いることによって実現される。
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態について説明する。本実施形態においては、銀粒子を含有する銀インクを用いてマルチパス記録で記録する走査のパス数を4とし、特に4パス目の記録比率を高く設定した場合について説明する。
図9を用いて、本実施形態で用いる特徴的なマスクパターンについて説明する。図9(a)は、4パスのマスクパターンに関し、1パス目、2パス目、3パス目、4パス目のマスクパターン901、902、903、904が示されている。記録許容画素すなわちインクが付与される画素は、黒塗りされた画素である。
図10は、一般的な4パスのマスクパターンに関し、1パス目、2パス目、3パス目、4パス目のマスクパターン1001、1002、1003、1004が示されている。
図9(a)に示される本実施形態のマスクパターンが図10に示される一般的な4パスのマスクパターンと異なる部分としては、次の点がある。つまり、1パス目、2パス目、3パス目にあたる部分では、全記録画素(16画素)のうち記録許容画素は2画素であり比率は12.5%と低く設定される。また、4パス目にあたる部分では記録許容画素は10画素であり比率が62.5%と高く設定される。つまり、全4パスの記録比率は複数種類であり、不均等である。また、本実施形態では4パスのうちの1つのパスが、残りの他のいずれよりも高い記録比率を有している。
以下、複数回のパス(走査)のうち、残りの他のいずれよりも高い記録比率を有するパス(走査)を、「記録比率の高いパス(走査)」または「第1の走査」ともいうものとする。第1の走査に含まれる記録走査は、1つであってもよく複数であってもよい。複数の記録走査が含まれる場合、それらの記録比率は同じであっても異なっていてもよい。また、第1の走査とは異なる記録比率(相対的に低い記録比率)を有するパスを、「記録比率の低いパス(走査)」または「第2の走査」ともいうものとする。
ちなみに図10に示される一般的なマスクパターンでは、各パスとも記録許容画素は4画素であり比率は25%に設定されていて均等である。本実施形態においては、銀インク(Me)には図9(a)に示されるマスクパターンが用いられ、それ以外のカラーインク(CMY)には、図10に示される一般的なマスクパターンが用いられる。
図9(a)に示されるマスクパターンの4パス目(記録比率の高いパス(第1のパス))の記録比率の算出方法について、以下に説明する。基準となる記録比率は、記録媒体上の1滴のインク液滴のドットサイズ(ドットが被覆する面積)と、記録媒体上の単位面積と、から算出される。本実施形態では銀インク1滴の記録媒体上のドット直径は61.0μmであり、つまり半径は30.5μmであった。また、記録媒体上の600dpi(42.3μm)の単位格子の単位面積は、約1789.3μm2となる。したがって、記録媒体上に付与されるインクのドットが単位格子の面積(単位面積)の全体を被覆するために必要となる最小の記録比率である目標記録比率kを算出すると、式(1)に示されるようになる。
k =1789.3/(30.5×30.5×3.14)=0.613 ・・・式(1)
本実施形態では、記録比率の高いパス(第1の走査)の記録比率を目標記録比率kである61.3%と同等以上に設定すれば、同時に付与されたインク同士は、例え記録媒体上においてドットが分散するように配置されたとしても、確実に接触できることとなる。
よって、第1の実施形態では記録比率の高いパスの比率を目標記録比率kである61.3%よりも高い62.5%に設定した。
また、1パス目から3パス目の記録比率が低いパス(第2の走査)の記録比率については、残りの37.5%を均等に割り振って、それぞれ12.5%に設定した。
このようにして記録比率が算出された図9に示されるマスクパターンを銀インクに対して適用して、記録を行う。
図9(b)は、図4に示される記録データ生成処理フローによって作成された記録データに対し、図9(a)に示されるマスクパターンによって、各パスの記録データを生成する処理について説明したものである。
図9(b)は、全記録画素に対しすべてドットを付与するいわゆるベタ画像を2値化した銀インク用記録データ1101を示す。記録データ1101に対して図9(a)に示されるマスクパターン901から904を用いてマスク処理を実施し、各パスの記録データ1102、1103、1104、1105を生成した。元の記録データ1101がベタ画像であるため、各パスの記録データはマスクパターンのパターンと等しくなっている。
次に、パスごとの記録データに対応する銀インク滴を記録ヘッドから順次吐出させ、記録媒体上に銀インクを付与する場合の様子について模式的に説明する。
図11(a)から(f)は、図9(b)で処理したパスごとの記録データを用いて記録ヘッドから銀インク滴を吐出させ、記録媒体上に銀粒子膜が形成されていく様子を模式的に示した図である。各パスで付与された銀インクは、図6から図8で説明した形成過程に基づいて、付与されるインク量と着弾時間差に応じて、記録媒体上で銀粒子膜を形成する。
インク内の銀粒子同士が接触する時間が長いほど、すなわちインク内の溶剤の記録媒体内への浸透または蒸発が終了するまでの時間が長いほど、銀粒子の金属膜化が進行し、より密な状態で膜化するため、金属光沢性の高い銀粒子膜が形成される。
図11(a)から(d)は各パスにおいて銀インクが記録ヘッドから吐出され、記録媒体1201上に着弾する前の状態を示している。このとき、各パス間の時間差は約300msecとなっている。本実施形態で使用している銀インクを含むインクジェット用インクが記録媒体上に着弾してからインク内の溶剤の記録媒体内への浸透が終了するまでにかかる時間は、1液滴の場合およそ数十msecである。よって、図11(a)から(c)のように1パス目から3パス目までについては、各パスで付与されるインク滴の数が少ないため、先行するパスで付与されたインクは記録媒体上で浸透がほぼ終了している。同様に、図11(d)では3パス目までに付与されたインク滴の記録媒体上での浸透がほぼ終了している。図11(d)で付与される4パス目のインク滴は数が多い。そのため、着弾した後、図11(e)に示されるようにインク滴同士が接触した状態で記録媒体内へのインク内の溶剤の浸透が開始される。インク付与量が多く、溶剤の記録媒体内への浸透または蒸発が終了するまでの時間が長くなるため、銀粒子の金属膜化が進行し、金属光沢の高い銀粒子膜が形成される(図11(f))。
形成された記録物は、1パス目から3パス目までに付与されたインク滴により、前述のマルチパス記録による効果でノズルごとの吐出量差、よれの影響が平均化されて、ムラが低減する。また、4パス目で銀粒子の接触時間を長く維持することで銀粒子の金属膜化が進行し、金属光沢性の高い記録物が形成される。本実施形態によると、金属光沢性が高く、かつムラの低減された記録物を作成することができた。
本実施形態では、図11(d)に示されるような記録比率の高いパス(第1の走査)を設けることによって金属光沢性が高い状態を作り出しているが、記録比率の高いパスの記録比率は、第1の実施形態で設定した記録比率に限定されるものではない。前述したように、金属光沢性の高い状態を得るためには同時にインク滴が接触する数をより多くすることが重要となる。そのためには、第1の走査の記録比率を高くすることが有効であることは言うまでもない。一方で、第1の走査の記録比率を低くすることも可能であるが、下げ過ぎることは好ましくない。第1の走査の記録比率を低くする場合については、許容レベルの金属光沢性を得ることができる銀粒子膜を形成可能な比率であれば問題ない。許容レベルの金属光沢が得られるように同時により多くのインク滴が接触するための記録比率は、全記録比率の合計の半分以上の値に設定することが好ましい。
本実施形態では、記録比率の高いパスの走査順序を、4パスの中の4パス目に設定しているが、これは4パス目に限られるものではない。記録比率の高いパスの走査順序を1パス目から3パス目のいずれかに設定した場合についても、同様に、銀粒子の接触時間が長いことによる銀粒子の金属膜化の進行および高金属光沢の効果を得られる。1パス目から3パス目に設定した場合には4パス目に設定する場合に対して金属光沢性の若干の低下が生じることが確認されているが、十分許容できる金属光沢を得ることができるため、適宜順序を変更することは可能である。
また、本実施形態では、記録比率の高いパス以外のパス(第2の走査)について、残りのパスによる合計記録比率を、各パスに対して均等な記録比率となるように配分して設定しているが、各パスで記録比率を異なるように設定しても問題ない。残りのパスは、ムラを低減する役割を受け持つため、ムラの低減が可能となる記録比率に設定することが望ましい。場合によっては記録比率0%でインクを付与しないパスを設定することも可能である。しかしながら、記録比率の高いパス以外のパスの記録比率がすべて0%となる場合は、実質上1パスでの記録と等しく、ムラを低減する機能が発現しないため好ましくない。また、記録比率の高いパス(第1の走査)以外の記録比率が限りなく0%に近い比率の場合も、同様の理由から好ましくない。よって、前記ムラを低減する役割を受け持つパス(第2の走査)の回数は、全走査回数のうちの少なくとも1回であることが望ましく、第2の走査に含まれる各パスで記録される比率は少なくとも1種類の比率を備えることが好ましい。また、ムラを低減する役割を受け持つパス(第2の走査)の記録比率の合計は、全記録比率の半分未満の比率に設定することが好ましい。つまり、第2の走査の記録比率の合計は、第1の走査の記録比率の合計を超えないことが好ましい。ムラを低減する役割を受け持つパス(第2の走査)の記録比率について、パスごとの比率の違いと効果の違いについては後述する別の実施形態で詳細に説明する。
また、マルチパス数として4パスの場合について説明したがパス数については4に限られるものではなく、パス数を適宜変更することは可能である。
また、記録比率の高いパス(第1の走査)を全パスの中の1つ(1パス)とした場合について説明したが、2つ以上(2回以上)のパスの記録比率を高く設定することも可能である。
複数のパスの記録比率を高く設定する場合、記録比率の高いパスが1つ(1回)の場合に対して金属光沢性は低下するものの、十分許容できる金属光沢性を得られる設定であれば、適用可能である。このとき、記録比率の高いパスの記録比率の合計が、記録比率の高いパスを1つ(1回)とした場合の記録比率、すなわち前述の式(1)で算出される記録比率と同等以上となるように設定することが好ましい。その場合の複数のパスの各記録比率は、全パスを均等な記録比率とした値より高い値であることが好ましい。これは、複数のパスの各記録比率を、全パスの記録比率を均等な値とした記録比率と等しい値とした場合は、パスあたりのインク付与量が少なくインク同士の接触も少ないため、金属光沢の低い銀粒子膜が形成されてしまうためである。
また、インク同士の接触および銀粒子膜の形成を促すために、記録比率の高いパス(第1の走査)である2つ以上のパスは連続して行われることが好ましい。
以上より、2つ以上のパスの記録比率を高く設定する場合は、記録比率の高いパスそれぞれの記録比率は全パスを均等な記録比率とした値より高い値であることが好ましい。また、記録比率を高く設定した複数のパスの比率の合計は、記録比率の高いパスが1つの場合の記録比率と同等以上であることがより好ましい。また、2つ以上のパスは連続して行われることが好ましい。
また、本実施形態では、記録データとして元の多値データを2値データに処理してからマスクパターンによって各パスで付与する記録データを生成する場合について説明したが、各パスの記録データの生成方法については他の手法も適用可能である。たとえば、元の多値データから各パスの多値データを生成して、各パスの多値データを2値化して記録データを生成する方法も適用可能である。
さらに本実施形態で使用する記録媒体も特に限定されるものではなく、使用する銀インクに対し銀粒子膜が形成され十分な金属光沢を得られる記録媒体であれば使用可能である。
(第2の実施形態)
本発明の第2の実施形態について説明する。第1の実施形態と同様にマルチパス記録で記録する走査のパス数は4であるが、4パス目の記録比率を第1の実施形態より高く設定した場合について説明する。
図12(a)は4パスのマスクパターンであり、それぞれ1パス目、2パス目、3パス目、4パス目のマスクパターン1301、1302、1303、1304を示す。黒塗りされた画素は記録許容画素である。
図12(a)に示されるマスクパターンにおいて、1パス目、2パス目、3パス目にあたる部分では、全記録画素(16画素)のうち記録許容画素が1画素であり、記録比率は6.25%と第1の実施形態よりも低く設定されている。また、4パス目にあたる部分では記録許容画素が13画素であり、記録比率は81.25%と第1の実施形態よりも高く設定されている。
図12(b)は、第1の実施形態と同様に、記録データに対し図13に示されるマスクパターンによって各パスの記録データを生成する処理を模式的に説明したものである。
図12(b)は、全記録画素にインクを付与するベタ画像を2値化した銀インク用記録データ1401を示す。記録データ1401に対して図12(a)に示されるマスクパターン1301から1304までを用いてマスク処理を実施し、各パスの記録データ1402、1403、1404、1405を生成した。
第2の実施形態は、各パスの記録比率が第1の実施形態のものと異なる以外は第1の実施形態と同様であるため、以降の説明を省略する。
本実施形態で得られた記録物は、1パス目から3パス目までに付与されたインク滴により、前述のマルチパス記録による効果でノズルごとの吐出量差、よれの影響が平均化されて、ムラが低減する。また、4パス目において銀粒子の接触時間が長く維持されることで銀粒子の金属膜化が進行し、金属光沢の高い記録物となる。特に4パス目の記録比率は第1の実施形態のものより高いため、第1の実施形態よりも金属光沢性が高く、かつムラの低減効果は若干小さい記録物を作成することができた。本実施形態によっても十分に金属光沢性が高く、かつムラの低減された記録物を作成することができた。
(第3の実施形態)
本発明の第3の実施形態について説明する。第1の実施形態と同様にマルチパス記録で記録する走査のパス数は4であるが、1パス目の記録比率を高く設定し、2パス目から4パス目の記録比率を低く設定した場合について説明する。
図13(a)は4パスのマスクパターンであり、それぞれ1パス目、2パス目、3パス目、4パス目のマスクパターン1501、1502、1503、1504を示す。黒塗りされた画素は記録許容画素である。
図13(a)に示されるマスクパターンにおいて、1パス目にあたる部分は、全記録画素(16画素)のうち記録許容画素が10画素であり、記録比率は62.5%と高く設定されている。また、2パス目から4パス目にあたる部分は、記録許容画素が2画素であり、記録比率は12.5%と低く設定されている。
図13(b)は、第1の実施形態と同様に、記録データに対し図13(a)に示されるマスクパターンによって各パスの記録データを生成する処理を模式的に説明したものである。
図13(a)は、全記録画素にインクを付与するベタ画像を2値化した銀インク用記録データ1601を示す。記録データ1601に対して図13(b)に示されるマスクパターン1501から1504までを用いてマスク処理を実施し、各パスの記録データ1602、1603、1604、1605を生成した。
次に、パスごとの記録データに対応するインク滴を記録ヘッドから順次吐出させ、記録媒体上に銀インクを付与する場合の様子について模式的に説明する。
図14(a)から(f)は、図13(b)に示されるパスごとの記録データを用いて記録ヘッドから銀インクを吐出させ、記録媒体上に銀粒子膜が形成されていく様子を模式的に示した図である。
図14(a)から(d)は、各パスにおいて銀インクが記録ヘッドから吐出され、記録媒体1701上に着弾する前の状態を示している。第1の実施形態と同様に、各パス間の時間差は約300msecであり、銀インクが記録媒体上で浸透が終了するまでの時間は1液滴の場合およそ数十msecである。
図14(a)に示されるように、1パス目に付与されるインク滴は数が多い。そのため、インク滴が記録媒体1701に着弾すると、図14(b)に示されるようにインク滴同士が接触した状態で、インク内の溶剤の記録媒体内への浸透が開始される。図14(b)に示されるように、2パス目に付与されるインク滴は数が少ない。しかしながら、1パス目で付与されたインク内の溶剤の記録媒体内への浸透がまだ終了しておらず、溶剤は記録媒体上に残っている。そのため、2パス目のインク滴は、1パス目のインク滴と接触した状態から浸透が開始される。そのため、一部のインク滴で銀粒子の金属膜化が進行する。
図14(c)から(d)に示されるように、3パス目、4パス目においては、先行するパスで付与されたインクは記録媒体上において浸透がほぼ終了している。各パスで付与されるインク滴の数が少ないため、インク滴同士が接触することなく、溶剤の浸透が開始される。その結果、3パス目、4パス目で付与されたインク滴はそのドット形状を残した状態となり(図14(e))、次いで溶剤の蒸発等により、銀粒子膜が形成される(図14(f))。
形成された記録物は、1パス目で銀粒子の接触時間が長く維持されることで、銀粒子の金属膜化が進行して、金属光沢性が高くなる。また、2パス目から4パス目までで付与されたインク滴により、前述のマルチパス記録による効果でノズルごとの吐出量差、よれの影響が平均化されて、ムラが低減された記録物が形成される。特に2パス目から4パス目で付与されたインク滴によるドット形状を残した状態で金属膜が形成されているため、第1の実施形態より金属光沢性が若干低いものの、ムラの低減効果が大きい記録物が作成できた。本実施形態によっても十分に金属光沢性が高く、かつムラの低減された記録物を作成することができた。
第1の実施形態と第3の実施形態との比較から、記録比率の高い第1の走査を、複数回の記録走査の前半の回よりも後半の回に行うと、金属光沢性の向上に有効であることが見出された。
(第4の実施形態)
本発明の第4の実施形態について説明する。第1の実施形態と同様に4パスであるが、1パス目から3パス目の記録比率について、第1の実施形態における全て等しい記録比率とは異なりパスごとに異なる比率を設定した場合について説明する。
図15(a)は4パスのマスクパターンであり、それぞれ1パス目、2パス目、3パス目、4パス目のマスクパターン1801、1802、1803、1804を示す。黒塗りされた画素は、記録許容画素である。図15(a)に示されるマスクパターンは、1パス目にあたる部分が全記録画素(16画素)のうち記録許容画素が3画素で比率が18.75%、2パス目の部分が2画素で比率が12.5%、3パス目の部分が1画素で比率が6.25%と低く設定されている。さらに4パス目にあたる部分では記録許容画素が10画素であり比率が62.5%と高く設定されている。
図15(b)は、第1の実施形態と同様に、記録データに対し図15(a)に示されるマスクパターンによって各パスの記録データを生成する処理を模式的に説明したものである。
図15(b)は、全記録画素にインクを付与するベタ画像を2値化した銀インク用記録データ1901を示す。記録データ1901に対して図15(a)に示されるマスクパターン1801から1804を用いてマスク処理を実施し、各パスの記録データ1902、1903、1904、1905を生成した。
1パス目から3パス目の記録比率が第1の実施形態のものと異なる以外は第1の実施形態と同様であるため以降の説明を省略する。
本実施形態で得られた記録物は、1パス目から3パス目までに付与されたインク滴により前述のマルチパス記録による効果でノズルごとの吐出量差、よれの影響が平均化されて、ムラが低減される。また、4パス目で銀粒子の接触時間を長く維持することで銀粒子の金属膜化が進行し、金属光沢の高い記録物となる。
1パス目から3パス目の記録比率が第1の実施形態と異なることでムラの低減効果に違いが生じている。特に3パス目の比率が1パス目、2パス目よりも低く設定されているため、3パス目でインク付与されたインクは記録媒体上で短時間に浸透が終了することになる。このため4パス目のインク付与までに3パス目までに付与されたインクについてのインク内の溶剤の記録媒体内への浸透が終了している。4パス目のインク滴数が多いため、記録媒体内に浸透または蒸発するまでの時間が長く銀粒子の金属膜化が進行し金属光沢の高い銀粒子膜が形成されることは第1の実施形態と同様である。第1の実施形態と比較してそれぞれのパスの機能がより効果的に発揮されるため、第1の実施形態より金属光沢が高く、ムラが低減された記録物が作成できた。
(第5の実施形態)
本発明の第5の実施形態について説明する。第4の実施形態と同様に4パスであるが、1パス目から3パス目の記録比率について、インク付与を行わないパスすなわち記録比率が0%であるパスがある場合について説明する。
図16(a)は4パスのマスクパターンであり、それぞれ1パス目、2パス目、3パス目、4パス目のマスクパターン2001、2002、2003、2004を示す。黒塗りされた画素は記録許容画素である。図16(a)に示されるマスクパターンは、1パス目にあたる部分が全記録画素(16画素)のうち記録許容画素が0画素であり比率が0%、2パス目、3パス目にあたる部分の記録許容画素がそれぞれ3画素であり比率が18.75%と低く設定されている。また、4パス目にあたる部分では記録許容画素が10画素であり比率が62.5%と高く設定されている。
図16(b)は、第1の実施形態同様に、記録データに対し図16(a)に示されるマスクパターンによって各パスの記録データを生成する処理を模式的に説明したものである。
図16(b)は、全記録画素にインクを付与するベタ画像を2値化した銀インク用記録データ2101を示す。記録データ2101に対して図16(a)に示されるマスクパターン2001から2004を用いてマスク処理を実施し、各パスの記録データ2102、2103、2104、2105を生成した。
1パス目から3パス目の記録比率が第4の実施形態のものと異なる以外は第4の実施形態と同様であるため以降の説明を省略する。
本実施形態で得られた記録物は、2パス目、3パス目で付与されたインク滴により、前述のマルチパス記録による効果でノズルごとの吐出量差、よれの影響が平均化されて、ムラが低減さる。また、4パス目で銀粒子の接触時間を長く維持することで銀粒子の金属膜化が進行し、金属光沢の高い記録物となる。1パス目がインクを付与しないため第4の実施形態に対し若干ムラの低減効果の低い記録物が作成できた。本実施形態によっても十分に金属光沢性が高く、かつムラの低減された記録物を作成することができた。
(第6の実施形態)
本発明の第6の実施形態について説明する。第1の実施形態と同様に4パスであるが、1パス目、2パス目の記録比率を低く設定し、3パス目、4パス目の記録比率を高く設定した場合について説明する。
図17(a)は4パスのマスクパターンであり、それぞれ1パス目、2パス目、3パス目、4パス目のマスクパターン2201、2202、2203、2204を示す。黒塗りされた画素は記録許容画素である。
図17(a)で示したマスクパターンは、1パス目、2パス目にあたる部分では、全記録画素(16画素)のうち記録許容画素が2画素であり記録比率が12.5%と低く設定されている。また、3パス目、4パス目にあたる部分では記録許容画素が6画素であり記録比率が31.25%と高く設定されている。
図17(b)は、第1の実施形態同様に、記録データに対し図17(a)に示されるマスクパターンによって各パスの記録データを生成する処理を模式的に説明したものである。
図17(b)は、全記録画素にインクを付与するベタ画像を2値化した銀インク用記録データ2301を示す。記録データ2301に対して図17(a)に示される2201から2204までのマスクパターンを用いてマスク処理を実施し、各パスの記録データ2302、2303、2304、2305を生成した。
3パス目、4パス目の記録比率が第1の実施形態のものと異なるが、銀粒子膜の形成については第1の実施形態と同様であるため以降の説明を省略する。
本実施形態で得られた記録物は、1パス目、2パス目で付与されたインク滴により前述のマルチパス記録による効果でノズルごとの吐出量差、よれの影響が平均化されて、ムラが低減される。また、3パス目、4パス目で銀粒子の接触時間を長く維持することで銀粒子の金属膜化が進行し、金属光沢の高い記録物となる。3パス目、4パス目の記録比率自体は第1の実施形態に対し低く設定されているが、記録比率の値としてはムラ低減機能を受け持つパスよりも十分に高い値に設定されている。このため3パス目のインク付与終了後に銀粒子が接触し銀粒子膜化が進行している途中で、4パス目のインク付与が行われることになる。その結果、4パス目のインク付与により銀粒子の接触は増加し銀粒子膜化も進行するため、第1の実施形態同等の記録物が作成できた。本実施形態によっても十分に金属光沢性が高く、かつムラの低減された記録物を作成することができた。
(第7の実施形態)
本発明の第7の実施形態について説明する。マルチパス記録のパス数は2であり、1パス目の記録比率を低く設定し、2パス目の記録比率を高く設定した場合について説明する。
図18(a)は2パスのマスクパターンであり、それぞれ1パス目、2パス目のマスクパターン2401、2402を示す。黒塗りされた画素は記録許容画素である。
図18(a)に示されるマスクパターンは、1パス目にあたる部分では全記録画素(16画素)のうち記録許容画素が4画素であり比率が25.0%と低く設定され、2パス目にあたる部分では記録許容画素が12画素であり比率が75.0%と高く設定されている。
図18(b)は、第1の実施形態同様に、記録データに対し図18(a)に示されるマスクパターンによって各パスの記録データを生成する処理を模式的に説明したものである。
図18(b)は、全記録画素にインクを付与するベタ画像を2値化した銀インク用記録データ2501である。記録データ2501に対して図18(a)に示されるマスクパターン2401、2402を用いてマスク処理を実施し、各パスの記録データ2502、2503を生成した。
次に、パスごとの記録データに対応する銀インク滴を記録ヘッドから順次吐出させ、記録媒体上に銀インクを付与する場合の様子について模式的に説明する。
図19(a)から(c)は、図18(b)に示される処理により生成されたパスごとの記録データを用いて記録ヘッドから銀インクを吐出させ、記録媒体上に銀粒子膜が形成されていく様子を模式的に示した図である。
図19(a)から(b)は各パスにおいて銀インクが記録ヘッドから吐出され、記録媒体2601上に着弾する前の状態を示している。第1の実施形態と同様に、各パス間の時間差は約300msecとなっている。また、銀インクの記録媒体上での浸透が終了するまでの時間は、1液滴の場合およそ数十msecである。
図19(a)に示されるように、1パス目に付与されるインク滴は数が少ない。そのため、着弾した後、図19(b)に示されるようにインク滴同士が接触しない状態で記録媒体内へのインク内の溶剤の浸透が開始される。図19(b)に示される段階において、記録媒体上では浸透がほぼ終了している。
図19(b)に示されるように、2パス目に付与されるインク滴は数が多い。そのため、着弾した後、図19(c)に示されるようにインク滴同士が接触した状態で記録媒体内へのインク内の溶剤の浸透が開始される。インク付与量が多く溶剤が記録媒体内へ浸透または蒸発しきるまでの時間が長くなるため銀粒子の金属膜化が進行し金属光沢の高い銀粒子膜が形成される(図19(d))。
形成された記録物は、記録比率の低い1パス目のインク付与によりムラが低減される。また、記録比率の高い2パス目のインク付与により銀粒子の接触と銀粒子の金属膜化が進行し、金属光沢性が高い記録物が形成される。第7の実施形態では、特にムラの低減機能を受け持つ記録比率の低いパスが1パス目のみと少ないため、第1の実施形態よりムラ低減効果が低く金属光沢の高い記録物が作成できた。本実施形態によっても十分に金属光沢性が高く、かつムラの低減された記録物を作成することができた。
(第8の実施形態)
本発明の第8の実施形態について説明する。第8の実施形態は、第1の実施形態と同様に4パスであるが、各パスの記録データの作成方法が異なる。具体的には、第1の実施形態においては、多値の記録データを2値化してからパス毎の記録比率に基づいて記録データを分配していた。これに対し、第8の実施形態においては、まず、多値データを各パスの記録比率に応じて各パス用に変換し、得られた各パス用の多値データをそれぞれ量子化して、2値の記録データを生成する場合について説明する。
図20は、多値の記録データに対し各パスの比率に応じた変換を行い得られた多値データを個別に量子化して2値データを生成する処理を模式的に説明したものである。
図20は、全記録画素にインクを付与するベタ画像の多値の銀インク用記録データ2701を示す。また、図20は、記録データ2701に対して各パスの記録比率が12.5%、12.5%、12.5%、62.5%となるように変換した各パスの多値データ2702、2703、2704、2705を示す。各パスの多値データをそれぞれ2値化して、各パスの記録データ2706、2707、2708、2709として生成する。本実施形態において、2値化手法として公知のディザ法を用いた。また、このとき、各パスの記録データが互いに補完的となるように、各パスに対して異なるディザ法を用いた。2値化手法としては特に限定されるものではないことは前述したとおりである。
生成されたパスごとの記録データに応じた銀インク滴を記録ヘッドから順次吐出させ、記録媒体上に銀インクを付与する。各パスの記録比率は第1の実施形態と同様であるため以降の説明を省略する。記録データの作成方法が第1の実施形態とは異なる本実施形態によっても、十分に金属光沢性が高く、かつムラの低減された記録物を作成することができた。
(第9の実施形態)
本発明の第9の実施形態について説明する。パス数は4であり4パス目の記録比率を高く設定することは第1の実施形態と同様であるが、4パス目の記録比率を記録データに基づく記録デューティ(Duty)に応じて異なる値に設定して記録を行う場合について説明する。
ここで、記録デューティ(Duty)とは、記録ヘッドの1回の走査によって記録される単位記録領域に対するインクの付与量をいう。記録デューティは、インク毎に、記録データに基づいて算出することができる。例えば、1回の走査あたりの記録領域を構成する複数の単位領域毎に、形成すべきドットの数(インク滴を付与する画素数)をカウントし、それらの単位領域毎のカウント値を合計して、1走査当りの記録領域に形成されるべき総ドット数(総画素数)を算出する。そして、その総ドット数(総画素数)が、1走査あたりの記録領域内に形成可能なドット数(インク滴を付与することのできる画素数)に占める割合を、記録デューティとすることができる。
図21は、本実施形態における、記録データの記録デューティに応じてマスクパターンを設定して記録を行う場合の処理フローを示す図である。
図21を参照して、まず、前述した記録データ生成処理フローによって作成された記録データにおいて銀インクを付与する画素の割合を「平均デューティ(平均Duty)」として算出する(S101)。次いで、算出した平均Dutyと閾値とを比較する(S102)。算出した平均Dutyが閾値以上の場合は、第1のマスクパターンを設定し(S103)、記録データに対して第1のマスクパターンを用いてマスク処理を実施した各パスの記録データを記録する(S104)。一方、算出した平均Dutyが閾値未満の場合、第2のマスクパターンを設定し(S105)、記録データに対して第2のマスクパターンを用いてマスク処理を実施した各パスの記録データを記録する(S106)。以上、記録データのDutyに応じてマスクパターンを設定して記録を行う場合の処理フローを説明した。
上記処理フローに従って実際に記録データを生成し記録物を作成する処理について説明する。
図9(a)は本実施形態で使用する第1のマスクパターンであり、第1の実施形態において説明したものと同一のマスクパターンである。マスクパターンは1パス目から3パス目の記録比率が12.5%、4パス目の記録比率が62.5%に設定されている。図12(a)は本実施形態で使用する第2のマスクパターンであり、第2の実施形態において説明したものと同一のマスクパターンである。マスクパターンは1パス目から3パス目の比率が6.25%、4パス目の比率が81.25%に設定されている。つまり、第2のマスクパターンは、第1のマスクパターンと比べて、1パス目から3パス目までの記録比率が低く、4パス目の記録比率が高く、設定されている。
また、本実施形態では閾値を80と設定した。
図22は、本実施形態でそれぞれ元の記録データとして使用される記録データ2901および記録データ2902である。
記録データ2901に基づき記録する場合について説明する。
まず、CPUは受け取った記録データ2901の平均Dutyを算出する(図21、S101)。図22(a)の記録データ2901は全記録画素にインクを付与するベタ画像であるため記録データの平均Dutyは100となる。次に、平均Dutyと閾値とを比較する(S102)。平均Dutyは100であり、閾値80以上であるため、第1のマスクパターンを設定する(S103)。記録データ2901に対し第1のマスクパターンにより各パスの記録データを生成して記録を行う(S104)。記録データに対し第1のマスクパターン(図9(b))を設定し各パスの記録データを生成する手法については、図9(b)で示したとおりであり第1の実施形態と同様であるため、以降の説明を省略する。
記録Dutyが高い記録データ2901を記録する場合、上記ステップにより、十分に金属光沢性が高く、かつムラが低減された記録物を作成することができた。
次に、記録データ2902に基づき記録する場合について説明する。
CPUは受け取った記録データ2902の平均Dutyを算出する(図21、S101)。図22(a)の記録データ2902は全記録画素(16画素)のうちインクを付与する画素が12画素であるので記録データの平均Dutyは75となる。次に、平均Dutyと閾値を比較する(S102)。平均Dutyは75であり、閾値80未満であるため、第2のマスクパターンを設定する(S105)。記録データ2902に対し第2のマスクパターン(図12(a))により各パスの記録データを生成して記録を行う(S106)。
図22(b)は、記録データに対し図12(a)のマスクパターンによって各パスの記録データを生成する処理を模式的に説明したものである。図22(b)は、記録データのDutyが75の銀インク用記録データ2902である。記録データ2902に対して図12(a)に示されるマスクパターン1301から1304を用いてマスク処理を実施し、各パスの記録データ3002、3003、3004、3005を生成した。各パスの記録比率が第1の実施形態におけるものとは異なる以外は第1の実施形態の場合と同様であるため以降の説明を省略する。
得られた記録物は、記録比率の低い1パス目から3パス目までに付与されたインク滴により、前述のマルチパス記録による効果でノズルごとの吐出量差、よれの影響が平均化されて、ムラが低減される。また、記録比率の高い4パス目で銀粒子の接触時間を長く維持することで銀粒子の金属膜化が進行し、金属光沢の高い記録物となる。
本実施形態では、元の記録データのDutyが閾値よりも低い場合(S102でNOの場合)は、閾値以上である場合(S102でYESの場合)と比べて、記録比率が高い4パス目の記録比率をより高く設定したマスクパターンを選択する(S105)。これにより、記録比率が高いパスである4パス目において付与される銀インク量を、記録データのDutyの高低に関わらず同等または所定値以上とすることで、金属光沢性が高くムラが低減された記録物が作成できる。
本実施形態によれば、元の記録データの記録デューティの大小によらず、十分に金属光沢性が高く、かつムラが低減された記録物を作成することができた。

Claims (26)

  1. 金属光沢性を発現する粒子と溶剤とを含むメタリックインクを吐出するための複数の吐出口が所定方向に配列された記録ヘッドを用い、前記記録ヘッドを前記所定方向と交差する走査方向に移動させつつ記録データに基づいて、前記記録ヘッドから前記メタリックインクを記録媒体に吐出する記録走査を前記記録媒体の同一領域に対して複数回行うことにより、前記記録媒体に画像を記録するインクジェット記録装置であって、
    前記複数回の前記記録走査のうちの少なくとも1つを、残りの1つまたは複数のいずれの記録比率よりも高い記録比率を有する第1の走査に設定する制御手段を有し、
    前記制御手段は、前記第1の走査の記録比率の合計が、前記複数回の前記記録走査の記録比率の合計の半分より高くなるように設定することを特徴とする、インクジェット記録装置。
  2. 前記制御手段は、前記第1の走査の記録比率の合計を、1回の前記記録走査により前記記録媒体上に分散して配置される前記メタリックインクのドットが前記記録媒体の単位面積の全体を被覆するために必要とされる記録比率と同等以上であるように設定することを特徴とする、請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  3. 前記制御手段は、前記第1の走査が前記複数回の前記記録走査において後半のいずれかの回に行われるように設定することを特徴とする、請求項1または2に記載のインクジェット記録装置。
  4. 前記制御手段は、前記複数回の前記記録走査のうち前記第1の走査と記録比率が異なる第2の走査の記録比率の合計が、前記第1の走査の記録比率の合計を超えないように設定することを特徴とする、請求項1から3のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置。
  5. 前記制御手段は、前記第1の走査の記録比率を、前記記録データに基づくインクの付与量に応じて変更することを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置。
  6. 前記制御手段は、前記第1の走査の記録比率を、前記記録データに基づくインクの付与量が小さいほど高くなるよう設定することを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置。
  7. 前記金属光沢性を発現する粒子は銀の粒子であることを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置。
  8. 請求項1から7のいずれか一項に記載の前記制御手段としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
  9. 金属光沢性を発現する粒子と溶剤とを含むメタリックインクを吐出するための複数の吐出口が所定方向に配列された記録ヘッドを用い、前記記録ヘッドを前記所定方向と交差する走査方向に移動させつつ記録データに基づいて、前記記録ヘッドから前記メタリックインクを記録媒体に吐出する記録走査を前記記録媒体の同一領域に対して複数回行うことにより、前記記録媒体に画像を記録するインクジェット記録方法であって、
    前記複数回の前記記録走査のうちの少なくとも1つを、残りの1つまたは複数のいずれの記録比率よりも高い記録比率を有する第1の走査に設定する制御工程を有し、
    前記制御工程において、前記第1の走査の記録比率の合計は、前記複数回の前記記録走査の記録比率の合計の半分より高くなるように設定されることを特徴とする、インクジェット記録方法。
  10. 前記制御工程において、前記第1の走査の記録比率の合計は、1回の前記記録走査により前記記録媒体上に分散して配置される前記メタリックインクのドットが前記記録媒体の単位面積の全体を被覆するために必要とされる記録比率と同等以上であるように設定されることを特徴とする、請求項9に記載のインクジェット記録方法。
  11. 前記制御工程において、前記第1の走査が前記複数回の前記記録走査において後半のいずれかの回に行われるように設定されることを特徴とする、請求項9または10に記載のインクジェット記録方法。
  12. 前記制御工程において、前記複数回の前記記録走査のうち前記第1の走査と記録比率が異なる第2の走査の記録比率の合計が、前記第1の走査の記録比率の合計を超えないように設定されることを特徴とする、請求項9から11のいずれか一項に記載のインクジェット記録方法。
  13. 前記制御工程において、前記第1の走査の記録比率は、前記記録データに基づくインクの付与量に応じて変更されることを特徴とする請求項9から12のいずれか一項に記載のインクジェット記録方法。
  14. 前記制御工程において、前記第1の走査の記録比率は、前記記録データに基づくインクの付与量が小さいほど高くなるよう設定されることを特徴とする請求項9から13のいずれか一項に記載のインクジェット記録方法。
  15. 前記金属光沢性を発現する粒子は銀の粒子であることを特徴とする請求項9から14のいずれか一項に記載のインクジェット記録方法。
  16. 金属光沢性を発現する粒子と溶剤とを含むメタリックインクを吐出するための複数の吐出口が所定方向に配列された記録ヘッドを用い、前記記録ヘッドを前記所定方向と交差する走査方向に移動させつつ前記記録ヘッドから前記メタリックインクを記録媒体に吐出する記録走査を前記記録媒体の同一領域に対して複数回行うことにより、前記記録媒体に画像を記録するインクジェット記録装置であって、
    前記複数回の前記記録走査のうちの少なくとも1つを、残りの1つまたは複数のいずれの記録比率よりも高い記録比率を有する第1の走査に設定する制御手段を有し、
    前記制御手段は、前記第1の走査の記録比率の合計を、1回の前記記録走査により前記記録媒体上に分散して配置される前記メタリックインクのドットが前記記録媒体の単位面積の全体を被覆するために必要とされる記録比率と同等以上であるように設定することを特徴とするインクジェット記録装置。
  17. 金属光沢性を発現する粒子と溶剤とを含むメタリックインクを吐出するための複数の吐出口が所定方向に配列された記録ヘッドを用い、前記記録ヘッドを前記所定方向と交差する走査方向に移動させつつ前記記録ヘッドから前記メタリックインクを記録媒体に吐出する記録走査を前記記録媒体の同一領域に対して複数回行うことにより、前記記録媒体に画像を記録するインクジェット記録装置であって、
    前記複数回の前記記録走査のうちの少なくとも1つを、残りの1つまたは複数のいずれの記録比率よりも高い記録比率を有する第1の走査に設定する制御手段を有し、
    前記制御手段は、連続する2回以上の前記記録走査を前記第1の走査に設定することを特徴とするインクジェット記録装置。
  18. 金属光沢性を発現する粒子と溶剤とを含むメタリックインクを吐出するための複数の吐出口が所定方向に排列された記録ヘッドを用い、前記記録ヘッドを前記所定方向と交差する走査方向に移動させつつ前記記録ヘッドから前記メタリックインクを記録媒体に吐出する記録走査を前記記録媒体の同一領域に対して複数回行うことにより、前記記録媒体に画像を記録するインクジェット記録装置であって、
    前記複数回の前記記録走査のうちの少なくとも1つを、残りの1つまたは複数のいずれの記録比率よりも高い記録比率を有する第1の走査に設定する制御手段を有し、
    前記制御手段は、前記複数回の前記記録走査のうち前記第1の走査と記録比率が異なる第2の走査の記録比率の合計が、前記第1の走査の記録比率の合計を超えないように設定することを特徴とするインクジェット記録装置。
  19. 金属光沢性を発現する粒子と溶剤とを含むメタリックインクを吐出するための複数の吐出口が所定方向に配列された記録ヘッドを用い、前記記録ヘッドを前記所定方向と交差する走査方向に移動させつつ前記記録ヘッドから前記メタリックインクを記録媒体に吐出する記録走査を前記記録媒体の同一領域に対して複数回行うことにより、前記記録媒体に画像を記録するインクジェット記録方法であって、
    前記複数回の前記記録走査のうちの少なくとも1つを、残りの1つまたは複数のいずれの記録比率よりも高い記録比率を有する第1の走査に設定する制御工程を有し、
    前記制御工程において、前記第1の走査の記録比率の合計は、1回の前記記録走査により前記記録媒体上に分散して配置される前記メタリックインクのドットが前記記録媒体の単位面積の全体を被覆するために必要とされる記録比率と同等以上であるように設定されることを特徴とする、インクジェット記録方法。
  20. 金属光沢性を発現する粒子と溶剤とを含むメタリックインクを吐出するための複数の吐出口が所定方向に配列された記録ヘッドを用い、前記記録ヘッドを前記所定方向と交差する走査方向に移動させつつ前記記録ヘッドから前記メタリックインクを記録媒体に吐出する記録走査を前記記録媒体の同一領域に対して複数回行うことにより、前記記録媒体に画像を記録するインクジェット記録方法であって、
    前記複数回の前記記録走査のうちの少なくとも1つを、残りの1つまたは複数のいずれの記録比率よりも高い記録比率を有する第1の走査に設定する制御工程を有し、
    前記制御工程において、連続する2回以上の前記記録走査が前記第1の走査に設定されることを特徴とする、インクジェット記録方法。
  21. 金属光沢性を発現する粒子と溶剤とを含むメタリックインクを吐出するための複数の吐出口が所定方向に配列された記録ヘッドを用い、前記記録ヘッドを前記所定方向と交差する走査方向に移動させつつ前記記録ヘッドから前記メタリックインクを記録媒体に吐出する記録走査を前記記録媒体の同一領域に対して複数回行うことにより、前記記録媒体に画像を記録するインクジェット記録方法であって、
    前記複数回の前記記録走査のうちの少なくとも1つを、残りの1つまたは複数のいずれの記録比率よりも高い記録比率を有する第1の走査に設定する制御工程を有し、
    前記制御工程において、前記複数回の前記記録走査のうち前記第1の走査と記録比率が異なる第2の走査の記録比率の合計が、前記第1の走査の記録比率の合計を超えないように設定されることを特徴とする、インクジェット記録方法。
  22. 金属記録材料を記録媒体に塗布する記録部と、金属光沢性を発現する金属化合物を含む前記金属記録材料と、前記記録媒体と記録ヘッドとが相対移動するように構成された相対移動部と、を備えた記録装置であって、
    前記記録部は、前記相対移動部が相対移動を実行している間に、前記記録媒体上に画像を記録し、
    前記記録媒体の同じ領域に3回以上の相対移動で画像を記録する場合、前記記録部は、前記相対移動部による3回以上の相対移動における所定の相対移動において、同じ領域に付与された前記金属記録材料の記録比率が、前記金属記録材料の総量の31.25%以上になるように前記金属記録材料を付与することを特徴とする記録装置。
  23. 前記記録媒体の同じ領域に3回以上の相対移動で画像を記録する場合、前記記録部は、所定の相対移動において、同じ領域に付与された前記金属記録材料の記録比率が、前記金属記録材料の総量の62.5%以上になるように前記金属記録材料を付与することを特徴とする請求項22に記載の記録装置。
  24. 金属記録材料を記録媒体に塗布する記録部と、金属光沢性を発現する金属化合物を含む前記金属記録材料と、前記記録媒体の同じ領域に対して複数の記録スキャンを実行して前記記録媒体上に画像を記録するように構成され、記録スキャンにおいて前記金属記録材料が前記記録媒体と相対移動する前記記録部から前記記録媒体に塗布されるように構成された制御部と、を備えた記録装置であって、
    前記制御部は、所定のスキャンにおける前記金属記録材料の記録比率を、複数の記録スキャンにおける前記金属記録材料の記録比率の合計の62.5%以上になるように設定し、所定のスキャンとは異なる複数の記録スキャンのうちの少なくとも1つのスキャンにおける前記金属記録材料の記録比率を0より大きく設定することを特徴とする記録装置。
  25. 前記金属記録材料は金属インクであり、前記記録部は、前記金属インクを前記記録媒体に吐出するための複数の吐出口を含む記録ヘッドであり、前記記録ヘッドが前記記録媒体をスキャンしている間、前記記録ヘッドは前記金属インクを前記記録媒体に吐出することを特徴とする請求項22から24のいずれか一項に記載の記録装置。
  26. 前記金属記録材料は、前記記録媒体に銀色を付与することを特徴とする請求項22から25のいずれか一項に記載の記録装置。
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