JP7009388B2 - 車両走行試験システム、車両走行試験システム用プログラム、及び車両速度パターン表示方法 - Google Patents

車両走行試験システム、車両走行試験システム用プログラム、及び車両速度パターン表示方法 Download PDF

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Description

本発明は、車両走行試験システム、車両走行試験システム用プログラム、及び車両速度パターン表示方法に関するものである。
シャシダイナモ等のテストベンチで実路上の走行を模擬して行われる車両走行試験は、特許文献1に示すように、所定の車両速度パターンをディスプレイに表示することで、テストドライバーの運転を補助しながら行われている。
特許文献1における具体的な表示内容としては、横軸を走行距離、縦軸を車両速度としてディスプレイの下段に上記の車両速度パターンを表示するとともに、このディスプレイの上段に、横軸を走行距離、縦軸を路面高さとした地形情報を表示している。これにより、テストドライバーが地形情報を把握しながら臨場感を持って運転できるように図っている。
また、同特許文献1における別の表示内容としては、横軸を走行距離、縦軸を車両速度としたグラフに上記の車両速度パターンを表示するとともに、このグラフ上に現地点での試験車両の車両速度を車両の形を模したマーカで表示している。そして、このマーカを路面の勾配に応じて傾斜表示させることで、テストドライバーが路面の勾配情報を把握しながら運転できるように図っている。
しかしながら、前者の表示態様では、車両速度パターンと地形情報とが異なる位置に表示されているので、地形情報を確認しようとすると車両速度パターンから視線が離れてしまい、車両速度パターンに沿った運転が従来よりも難しくなる。
また、後者の表示態様では、現地点での路面の勾配情報のみを把握できるに過ぎず、これから走行する路面がどのような勾配であるかを把握することはできない。これにより、テストベンチ上での運転感覚が実路上での運転感覚と異なってしまい、実路上での運転をテストベンチ上で精度良く再現できず、例えば燃費計測などの車両性能を精度良く測定することができない。
特開平11-160204号公報
そこで本発明は、上述した問題を一挙に解決すべくなされたものであり、車両速度パターンに沿った運転を難しくすることなく、測定精度の向上を図ることをその主たる課題とするものである。
すなわち本発明に係る車両走行試験システムは、車両速度が走行時間又は走行距離に応じて変動する車両速度パターンをディスプレイに表示する表示制御装置を具備した車両走行試験システムであって、前記表示制御装置が、前記ディスプレイ上で所定方向に延在する走行路面を勾配が認識できるように表示するとともに、前記走行路面の幅方向を車両速度、前記走行路面における車両の進行方向を走行時間又は走行距離として、前記車両速度パターンを前記走行路面に重ねて表示することを特徴とするものである。
このような車両走行試験システムであれば、ディスプレイ上で所定方向に延在する走行路面を勾配が視認できるように表示するとともに、走行路面の幅方向を車両速度、走行路面における車両の進行方向を走行時間又は走行距離として、車両速度パターンを走行路面に重ねて表示しているので、車両速度パターンを見ながら、これから走行する路面の勾配を把握することができる。これにより、車両速度パターンに沿った運転を従来に比べて難しくすることなく、実路上での運転を精度良く再現することができ、測定精度の向上を図れる。
勾配を把握しつつ車両速度パターンを見やすくするためには、前記表示装置が、現地点での走行時間又は走行距離における前記勾配と前記車両速度パターンとを重ねて表示することが好ましい。
前記表示制御装置が、前記車両速度パターンに対して設定された許容幅を前記走行路面に重ねて表示することが好ましい。
このような構成であれば、路面の勾配を把握しつつ、車両速度を許容幅に収まるように運転することができる。
走行路面の勾配を認識し易くするためには、前記表示制御装置が、前記走行路面の幅方向に沿って延びる複数の第2補助線を前記走行路面に重ねて表示することが好ましい。
より具体的な実施態様としては、互いに隣り合う前記第2補助線の間隔が、前記走行路面の勾配に応じて変化する態様が挙げられる。
さらに走行路面の勾配を認識し易くするためには、前記表示制御装置が、前記走行路面の延在方向に沿って延びる複数の第1補助線を前記走行路面に重ねて表示することが好ましい。
前記表示制御装置が、前記複数の第1補助線を走行路面の幅方向に沿って等間隔で表示し、前記各第1補助線が、車両速度を等間隔で示したものであることが好ましい。
このような表示態様であれば、走行路面の勾配のみならず、車両速度パターンの示す車両速度をも認識し易くすることができる。
実路上での運転感覚により近づけるためには、前記表示制御装置が、前記走行路面の幅方向の端を示す境界線を表示し、前記境界線により前記走行路面が遠近法を用いて表されることが好ましい。
走行路面の勾配を認識し易くするためには、前記所定方向に延在する平坦面の幅方向両端を示す一対の基準直線と前記境界線の接線のなす角度が、前記走行路面の勾配が大きいほど大きく、前記走行路面の勾配が小さいほど小さく表示されることが好ましい。
より具体的な表示の態様としては、前記走行路面が上り勾配である場合に、その走行路面を示す前記境界線が前記基準直線から離れる方向に延在し、前記走行路面が下り勾配である場合に、その走行路面を示す前記境界線が前記基準直線に近づく方向に延在し、前記走行路面が平坦である場合に、その走行路面を示す前記境界線が前記基準直線と平行に延在する表示態様が挙げられる。
試験車両の現地点での車両速度を認識し易いものとするためには、前記表示制御装置が、前記車両速度パターンに沿って走行する試験車両の現時点での実車両速度を、前記走行路面上において前記幅方向に移動させながら表示することが好ましい。
車両走行試験システムの具体的な一実施態様としては、試験車両が載せられるシャシダイナモと、前記試験車両の排ガスを測定する排ガス測定装置をさらに備える構成が挙げられる。
また、本発明に係る車両走行試験システム用プログラムは、車両速度が走行時間又は走行距離に応じて変動する車両速度パターンをディスプレイに表示する表示制御装置を具備した車両走行試験システムに用いられるプログラムであって、前記表示制御装置に、前記ディスプレイ上で所定方向に延在する走行路面を勾配が認識できるように表示させるとともに、前記走行路面の幅方向を車両速度、前記走行路面における車両の進行方向を走行時間又は走行距離として、前記車両速度パターンを前記走行路面に重ねて表示させることを特徴とするプログラムである。
さらに、本発明に係る車両速度パターン表示方法は、車両速度が走行時間又は走行距離に応じて変動する車両速度パターンをディスプレイに表示する方法であって、前記ディスプレイ上で所定方向に延在する走行路面を勾配が認識できるように表示するとともに、前記走行路面の幅方向を車両速度、前記走行路面における車両の進行方向を走行時間又は走行距離として、前記車両速度パターンを前記走行路面に重ねて表示することを特徴とする方法である。
このような車両走行試験システム用プログラムや車両速度パターン表示方法であれば、上述した車両走行試験システムと同様の作用効果を得ることができる。
このように構成した本発明によれば、車両速度パターンに沿った運転を難しくすることなく、測定精度の向上を図ることができる。
本実施形態の車両走行試験システムの全体構成を示す模式図。 本実施形態の車両走行試験システムが備える機能を示す機能ブロック図。 本実施形態の表示制御装置による表示内容を説明する図。 変形実施形態における表示装制御置による表示内容を説明する図。 変形実施形態における表示装制御置による表示内容を説明する図。 変形実施形態における表示装制御置による表示内容を説明する図。 変形実施形態における表示装制御置による表示内容を説明する図。 変形実施形態における表示装制御置による表示内容を説明する図。
本実施形態に係る車両走行試験システム100は、セルと称される室内で試験車両Vを所定の車両速度パターンで走行試験し、そのときの排ガス分析や燃費測定等を行うためものであり、図1にその全体構成を示すように、シャシダイナモ装置1、排ガス測定装置3、測定管理装置4、車両速度パターン表示装置2等を備えている。
シャシダイナモ装置1は、例えば1軸式のもので、試験車両Vの駆動輪を載せる回転ドラム11等を有するダイナモ本体1bと、回転ドラム11を制御して試験車両Vに路上と同様な走行負荷を与えるダイナモ制御装置1aとを具備する。このダイナモ制御装置1aは、例えばCPU、メモリ等からなるコンピュータシステムを利用して構成してあり、外部との間で制御信号やデータ等を相互に通信できる機能を有する。なお、この図1では2WD、FF車用のものを示しているが、もちろん4WDに対応できるように回転ドラム11を前後に一対備えたものでも構わないし、2軸式のものでも構わないのは言うまでもない。
排ガス測定装置3は、測定原理の異なる複数のガス分析計を搭載しており、エンジン排ガス中に含まれるHC、NO、CO、CO等の各成分を各別に連続測定することが可能なものである。なお本実施形態では、排ガスを大気で希釈し希釈された排ガスをサンプルガスとして一定の容量でサンプリングする排ガス定容量試料採取装置5と組み合わせることにより、単位走行距離あたりのCO、HC、NOなどの重量測定も行えるように構成してある。この排ガス測定装置3は、CPU、メモリ等を利用して構成したコンピュータシステムを備え、外部との間で制御信号やデータ等を相互に通信できる機能を有する。
測定管理装置4は、例えばCPU、メモリ、通信ポートなどからなる本体部と、ディスプレイ、入力手段等からなるコンソールとを備えたコンピュータシステムである。そして、前記ダイナモ制御装置1aや排ガス測定装置3との間で、LAN等のネットワークNTを介してデータの授受を行い、ダイナモ制御装置1aや排ガス測定装置3あるいは他の機器(車両冷却用ファン6、車両情報取得装置7、排ガス吸引用ブロワ51、室内空調等)の統括的な制御やデータ取得を行うことができるようにしてある。
さらにここでの測定管理装置4は、車両速度パターン表示装置2との間でLAN等のネットワークNTを介してデータの授受を行い、車両速度パターン表示装置2を制御する表示制御装置8としての機能も備えている。なお、この表示制御装置8としての具体的な機能については後述する。
車両速度パターン表示装置2は、図2に示すように、CPUやメモリを有した本体部21と、ドライバーが視認できるように試験車両V内外の例えばフロントウィンドウ近傍に設置されたディスプレイ22と、入力手段23とを具備したものであり、ドライバーが試験車両Vを走行させるときの補助をするものである。なお、ここでの入力手段23は、例えばディスプレイ22に一体に付帯させたタッチパネルやリモコンなどである。
表示制御装置8は、前記メモリの所定領域に記憶させた所定のプログラムにしたがって、CPUや周辺機器を協働させることにより、図2に示すように、車両速度パターン記憶部81、走行路面情報記憶部82、表示画像作成部83、及び制御部84としての機能を備えたものである。
車両速度パターン記憶部81は、車両速度が走行時間又は走行距離に応じて変動する車両速度パターンを記憶したものであり、ここでは例えば法規などに定められている複数種類の車両速度パターンを記憶している。
この車両速度パターンBの一例として図3には、走行距離に沿って車両速度が不規則に変化するように設定されたものを示している。また、この車両速度パターン記憶部81は、各車両速度パターンBとともに、各車両速度パターンBに対して設定された許容幅(トレランス)を示す上限速度パターンH及び下限速度パターンLを記憶している。
なお、ユーザは、例えば測定管理装置4に附帯させた入力手段を用いて、各速度パターンB、H、Lを新たに登録したり、登録してあるものを変更したりすることができる。
走行路面情報記憶部82は、試験車両Vを走行させる模擬的な走行路面の情報(以下、走行路面情報という)を記憶したものであり、ここでは走行距離とその走行距離における走行路面の高さとを結びつけたものを前記走行路面情報として、複数種類記憶している。
なお、ユーザは、例えば測定管理装置4に附帯させた入力手段を用いて、走行路面情報を新たに登録したり、登録してあるものを変更したりすることができる。
表示画像作成部83は、車両速度パターン記憶部81に記憶されている車両速度パターンと、走行路面情報記憶部82に記憶されている走行路面情報とを取得し、これらを用いて車両速度パターン表示装置2のディスプレイ22に表示させる表示画像のデータ(以下、表示画像データという)を作成する。
ここでは、例えばユーザが測定管理装置4に附帯させた入力手段を用いて所望の車両速度パターン及び所望の走行路面情報を選択できるようにしており、表示画像作成部83は、選択された車両速度パターン及び走行路面情報に基づいて、図3に示すように、車両速度パターンBを走行路面Rに重ね合わせた表示画像を表示画像データとして作成する。
この表示画像について説明すると、ここではディスプレイ22上で手前から奥に向かって延びるように見える走行路面Rが、その勾配を認識できるように表示されている。具体的にこの走行路面Rは、当該走行路面Rの幅方向両端を示す一対の境界線X1で挟まれた領域として表されており、一対の境界線X1はディスプレイ22の下から上に延在する曲線、或いは、ディスプレイ22の下から上に連続した曲線及び直線からなる線分として表示されている。
本実施形態では、一対の境界線X1の間隔、即ち走行路面Rの幅寸法をディスプレイ22の下から上に向かって徐々に狭まるようにすることで遠近法を用いて走行路面Rを表すとともに、走行路面Rの高さが走行距離に応じて変化して見えるように、一対の境界線X1の形状を走行路面情報に基づいて算出して表示している。
ここでは、走行路面Rの幅方向と平行な複数の第1補助線Y1(以下、補助横線Y1という)を走行路面Rに重ねて表示しており、互いに隣り合う補助横線Y1の間隔を、走行路面Rの勾配に応じて変化させている。具体的には、走行路面Rが上り勾配である場合、勾配が小さいほど補助横線Y1の間隔が小さく、勾配が大きいほど補助横線Y1の間隔が大きくなる。一方、走行路面Rが下り勾配である場合、勾配が小さいほど補助横線Y1の間隔が大きく、勾配が大きいほど補助横線Y1の間隔が小さくなる。
さらに、ディスプレイ22には走行路面Rの延在方向に沿った平坦面の幅方向両端を示す基準直線X2が表示されている。この基準直線X2は、ディスプレイ22の下から上に向かって徐々に狭まる直線であり、これにより基準直線X2で挟まれた領域である前記平坦面が、遠近法によってディスプレイ22上で手前から奥に向かって延びて見えるように表示される。
ここでは、一対の境界線X1の中心線と一対の基準直線X2の中心線とを一致させており、これらの中心線をディスプレイ22の左右方向の中心線と一致するようにしている。
なお、この基準直線X2は必ずしも表示する必要はない。
本実施形態では、上述した基準直線X2と境界線X1とを比較することにより、走行路面Rの勾配を視認可能としており、例えば境界線X1の接線方向と基準直線X2の延在方向とのなす角度が、走行路面Rの勾配の度合い(傾斜角度)に応じて変化するようにしてある。
具体的には走行路面Rの勾配が大きいほど前記なす角度が大きく、走行路面Rの勾配が小さいほど前記なす角度が小さくなる。
また、基準直線X2に対する境界線X1の相対的な延在方向によって、走行路面Rが上り勾配、下り勾配、又は平坦の何れかであるかを視認可能にしてある。
具体的には走行路面Rが上り勾配である場合、境界線X1は基準直線X2から離れる方向に延在し、走行路面Rが下り勾配である場合、境界線X1は基準直線X2に近づく方向に延在する。また、走行路面Rが平坦である場合は、境界線X1が基準直線X2と平行に延在する。
言い換えれば、図3に示すように、走行路面Rの幅方向と平行な横軸(車両速度軸)と境界線X1とのなす角度θ1と、同横軸と基準直線とのなす角度θ2としたとき、走行路面Rが上り勾配である場合、θ1-θ2が正となり、走行路面Rが下り勾配である場合、θ1-θ2が負となり、走行路面Rが平坦である場合、θ1-θ2が0となる。
そして、前記表示画像作成部83は、走行路面Rの幅方向を車両速度、走行路面Rにおける車両の進行方向(走行路面Rの延びる方向)を走行距離として、車両速度パターンBが走行路面Rに重ね合わさって見えるように表示画像データを作成している。すなわち、車両速度パターンB及び走行路面Rは、いずれもディスプレイの下から上に向かう方向を走行距離として表示されることとなる。
ここでは、現地点での走行距離における勾配と車両速度パターンBとが重なって表示されるようにしてあり、具体的には走行速度パターンBと走行路面Rがディスプレイに表示されている場合には、車両の走行位置における勾配と車両速度パターンBとが重なり合うようにしてある。
具体的には、ディスプレイ22の左右方向を車両速度、上下方向を走行距離として表される車両速度パターンBの平面視形状を、走行距離に応じた走行路面Rの高さに沿って変形させ、その変形後の車両速度パターンBを走行路面Rに重ね合わせている。
これにより、車両速度パターンBが走行路面R上で走行路面Rの勾配に沿って起伏しながら表示される。
なお、表示画像作成部83は、許容幅(トレランス)を示す上限速度パターンH及び下限速度パターンLについても、車両速度パターンBと同様、走行路面Rに重ね合わさって見えるように表示画像データを作成している。
ここでは、走行路面Rの幅方向に沿って等間隔な複数の第2補助Y2(以下、補助縦線Y2という)を走行路面Rに重ねて表示しており、各補助縦線Y2は等間隔に設定した車両速度を示している。
また、この補助縦線Y2は、上述した境界線X1と同様に、前記走行路面の勾配が大きいほど基準直線X2と補助縦線Y2とのなす角度が大きく、前記走行路面の勾配が小さいほど基準直線X2と補助縦線Y2とのなす角度が小さくなるように表示されている。
つまり、この補助縦線Y2は、車両速度を示すとともに、走行路面Rの勾配を認識可能にするものである。
制御部84は、ディスプレイ22に表示される表示画像(表示内容)を制御するものであり、上述した表示画像作成部83により作成された画像データを取得して車両速度パターン表示装置2に出力し、上述した表示画像をディスプレイ22に表示させる。
この制御部84は、ドライバーによる試験車両Vの運転と同期して表示画像がスクロールするように、画像データを車両速度パターン表示装置2の本体部21に逐次出力する。ここでは、ディスプレイ22の上側が未来側としてあり、走行路面Rがディスプレイ22の上から下にスクロールする。さらに、この制御部84は、現地点での走行距離における走行路面Rの高さに応じて、走行路面Rを見下ろす角度が変わったように表示画像を表示させる。これにより、走行路面Rは、上から下にスクロールしながら、現地点での走行路面Rから一定の高さ位置における見え方(例えば、ドライバーの視点における見え方)で表示される。
本実施形態の制御部84は、スクロール速度を現地点での試験車両Vの実車両速度に基づき算出している。この実車両速度は、シャシダイナモ装置1からダイナモローラ速度を取得しこれを車両速度に変換することで得られ、制御部84は、実車両速度を示すマーカーPを走行路面Rの幅方向に沿って移動させながら表示させる。なお、試験車両Vの車輪の回転数から実車両速度を得ても良い。
このように構成された本実施形態に係る車両走行試験システム100によれば、ディスプレイ22上で手前から奥に延びて見える走行路面Rを勾配が視認できるように表示するとともに、この走行路面Rに車両速度パターンBを重ねて表示しているので、ドライバーは車両速度パターンBを見ながら、これから走行する走行路面Rの勾配を把握することができる。これにより、車両速度パターンBに沿った運転を従来に比べて難しくすることなく、臨場感を持った運転ができるようになる。
また、走行路面Rとともに基準直線X2や補助横線Y1や補助縦線Y2を表示しているので、走行路面Rの勾配をより認識し易くすることができる。
さらに、走行路面Rとともに補助縦線Y2を表示しているので、車両速度パターンBが示す車両速度や実車両速度を認識し易くすることができる。
なお、本発明は前記実施形態に限られるものではない。
例えば、表示される走行路面には、図4(a)~(c)に示すように、補助横線Y1や補助縦線Y2が表示されていなくても良い。
また、前記実施形態では、一対の境界線X1が曲線或いは連続した直線及び曲線からなる線分であったが、図4(d)に示すように、前記実施形態の境界線X1のうちの一方を直線としても良い。
さらに、走行路面Rは、前記実施形態ではディスプレイ22上で手前から奥に延びて見えるように、ディスプレイ22の下から上に向かって表示されていたが、図5~図8に示すように、ディスプレイ22の左右方向に延びるように表示されていても良いし、図示していないがディスプレイ22の斜め方向(対角方向)に延びるように表示されていても良い。
より具体的には、一対の境界線X1、第1補助線Y1、及び第2補助線Y2によって走行路面Rを表示した態様(図5)や、走行路面の幅方向片端を示す1本の境界線X1によって走行路面Rを表示した態様(図6)や、第1補助線Y1を用いることなく走行路面Rを表示した態様(図7)や、第2補助線Y2を用いることなく走行路面Rを表示した態様(図8)などを挙げることができる。
また、第2補助線Y2を用いて走行路面Rを表示する場合、表示制御装置8は、図6に示すように、第2補助線Y2が示す車両速度の値や目盛り等のスケールSをディスプレイ22に表示しても良い。この場合、試験車両の車両速度に応じてスケールSの値や目盛りを上下にスクロールさせても良いし、スケールSの値や目盛りを固定する場合は、試験車両の車両速度に応じて車両速度パターンBや許容幅(トレランス)を上下に移動させても良い。
更に、図5~図8の表示態様を用いた場合、例えば上り勾配がしばらくの間続くと、その間は境界線X1がディスプレイ22の上方に移動し続けて、走行路面Rがディスプレイ22から消えてしまう恐れがある。
そこで、表示制御装置8は、走行路面Rを走行路面Rの高さに応じてディスプレイ22上で上下に移動させながら表示することが好ましく、具体的には上り勾配において車両の位置が高くなる場合は走行路面Rを下にスクロールさせ、下り勾配において車両の位置が低くなる場合は走行路面Rを上にスクロールさせれる態様が挙げられる。
走行路面Rの勾配をより認識し易くするために、走行路面Rに例えば色の濃淡や明瞭、或いは、模様などを付けても良い。
加えて、前記実施形態では車両速度パターンBを走行距離に応じて車両速度が変動するものとして説明したが、車両速度パターンBを走行時間に応じて車両速度が変動するものとしても良い。
この場合、走行路面Rの延びる方向を走行時間として設定することが好ましく、表示画像のスクロール速度は一定速度とすることが好ましい。
加えて、前記実施形態では、走行距離とその走行距離における走行路面の高さとを結びつけたものを走行路面情報としていたが、走行距離とその走行距離における走行路面の傾斜角度(勾配)を結びつけたものを走行路面情報としても良い。
また、前記実施形態では、走行路面Rと車両速度パターンBとを重ね合わせた表示画像を作成した後、その表示画像をディスプレイ22に表示させていたが、例えば始めに走行路面Rをディスプレイ22に表示させておき、その後、表示されている走行路面R上に車両速度パターンBを重ね合わせて表示しても良い。
この場合、前記実施形態における表示画像作成部83としての機能を不要にすることができる。
さらに、前記実施形態では、車両速度パターン記憶部81、走行路面情報記憶部82、表示画像作成部83、及び制御部84としての機能を表示制御装置8に備えさせていたが、これらの機能の一部又は全部を例えば車両速度パターン表示装置2に備えさせても良い。
また、前記実施形態では測定管理装置4が表示制御装置8としての機能を備えたものとして説明したが、表示制御装置8は測定管理装置4とは別のコンピュータやサーバ等であっても良い。
前記実施形態では、車両走行試験システム100を完成車両の性能試験に用いる場合について説明したが、本発明に係る車両走行試験システムは、エンジンや駆動系(パワートレイン)などの車両の一部の性能試験等に用いても構わない。
その他、本発明は前記実施形態に限られず、その趣旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能であるのは言うまでもない。
100・・・車両走行試験システム
2 ・・・車両速度パターン表示装置
8 ・・・表示制御装置
R ・・・走行路面
X1 ・・・境界線
X2 ・・・基準直線
B ・・・車両速度パターン
Y1 ・・・補助横線
Y2 ・・・補助縦線

Claims (14)

  1. 車両速度が走行時間又は走行距離に応じて変動する車両速度パターンをディスプレイに表示する表示制御装置を具備した車両走行試験システムであって、
    前記表示制御装置が、
    前記ディスプレイ上で所定方向に延在する走行路面を勾配が認識できるように表示するとともに、
    前記走行路面の幅方向を車両速度、前記走行路面における車両の進行方向を走行時間又は走行距離として、前記車両速度パターンを前記走行路面に重ねて表示する車両走行試験システム。
  2. 前記表示制御装置が、現地点での走行時間又は走行距離における前記勾配と前記車両速度パターンとを重ねて表示する請求項1記載の車両走行試験システム。
  3. 前記表示制御装置が、前記車両速度パターンに対して設定された許容幅を前記走行路面に重ねて表示する請求項1又は2記載の車両走行試験システム。
  4. 前記表示制御装置が、前記走行路面の幅方向に沿って延びる複数の第1補助線を前記走行路面に重ねて表示する請求項1乃至3のうち何れか一項に記載の車両走行試験システム。
  5. 互いに隣り合う前記第1補助線の間隔が、前記走行路面の勾配に応じて変化する請求項4記載の車両走行試験システム。
  6. 前記表示制御装置が、前記走行路面の延在方向に沿って延びる複数の第2補助線を前記走行路面に重ねて表示する請求項1乃至5のうち何れか一項に記載の車両走行試験システム。
  7. 前記表示制御装置が、前記複数の第2補助線を走行路面の幅方向に沿って等間隔で表示し、
    前記各第2補助線が、車両速度を等間隔で示したものである請求項6記載の車両走行試験システム。
  8. 前記表示制御装置が、前記走行路面の幅方向の端を示す境界線を表示し、
    前記境界線により前記走行路面が遠近法を用いて表される請求項1乃至7のうち何れか一項に記載の車両走行試験システム。
  9. 前記所定方向に延在する平坦面の幅方向両端を示す一対の基準直線と前記境界線の接線とのなす角度が、前記走行路面の勾配が大きいほど大きく、前記走行路面の勾配が小さいほど小さく表示される請求項8記載の車両走行試験システム。
  10. 前記走行路面が上り勾配である場合に、その走行路面を示す前記境界線が前記基準直線から離れる方向に延在し、
    前記走行路面が下り勾配である場合に、その走行路面を示す前記境界線が前記基準直線に近づく方向に延在し、
    前記走行路面が平坦である場合に、その走行路面を示す前記境界線が前記基準直線と平行に延在する請求項9記載の車両走行試験システム。
  11. 前記表示制御装置が、前記車両速度パターンに沿って走行する試験車両の現時点での実車両速度を、前記走行路面上において前記幅方向に移動させながら表示する請求項1乃至10のうち何れか一項に車両走行試験システム。
  12. 試験車両が載せられるシャシダイナモと、
    前記試験車両の排ガスを測定する排ガス測定装置とをさらに備える請求項1乃至11のうち何れか一項に記載の車両走行試験システム。
  13. 車両速度が走行時間又は走行距離に応じて変動する車両速度パターンをディスプレイに表示する表示制御装置を具備した車両走行試験システムに用いられるプログラムであって、
    前記表示制御装置に、
    前記ディスプレイ上で所定方向に延在する走行路面を勾配が認識できるように表示させるとともに、
    前記走行路面の幅方向を車両速度、前記走行路面における車両の進行方向を走行時間又は走行距離として、前記車両速度パターンを前記走行路面上に重ねて表示させる車両走行試験システム用プログラム。
  14. 車両速度が走行時間又は走行距離に応じて変動する車両速度パターンをディスプレイに表示する車両速度パターン表示方法であって、
    前記ディスプレイ上で所定方向に延在する走行路面を勾配が認識できるように表示するとともに、
    前記走行路面の幅方向を車両速度、前記走行路面における車両の進行方向を走行時間又は走行距離として、前記車両速度パターンを前記走行路面に重ねて表示する車両速度パターン表示方法。
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