JP7009318B2 - 乗客コンベア - Google Patents

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Description

本発明は、乗降口に誘導手摺りを備えた乗客コンベアに関する。
通常、乗客コンベアの誘導手摺りは、乗降床の両側に存在する空きスペースを用いて、溶接や鋲螺にて乗降床に固定する。このためトラス主枠の長手方向と直交する乗降床の幅寸法を、乗客コンベアの全幅寸法より、例えば100~200mmほど狭くしている。
一方、近年の乗客コンベアにおいては、乗降床の幅寸法と乗客コンベアの全幅寸法を同等にしているもの、つまり前述した誘導手摺りを設置する空きスペースが存在しない乗客コンベアがある。このような乗客コンベアにあっては、誘導手摺りの代わりに、乗降床に、例えば、移動可能な三角コーンを置いている例を見ることもある。
本技術分野の背景技術として、特開2011-131987号公報(特許文献1)がある。この公報には、乗降床に開孔を設け、この開孔に誘導手摺りの脚部を挿入して設置し、誘導手摺りを脱着することができるマンコンベア(乗客コンベア)が記載されている。
特開2011-131987号公報
前記特許文献1には、乗降床に誘導手摺りを設置した乗客コンベアが記載されている。しかし、特許文献1の乗客コンベアは、誘導手摺りが乗降床に設置されていることから、保全作業などにより乗降床を開閉させる場合、誘導手摺りが乗降床の開閉を妨げるため、乗降床を開閉させる場合には、誘導手摺りを事前に取り外しておく必要があり、手間がかかるという課題があった。
そこで、本発明は、乗降床の幅寸法と乗客コンベアの幅寸法とを同等にした乗客コンベアにあって、乗降床の開閉を妨げることのない誘導手摺りを設置した乗客コンベアを提供する。
上記課題を解決するため、本発明の乗客コンベアは、建築物に架設されるトラス主枠と、トラス主枠に固定される床枠と、床枠に支持される乗降床と、トラス主枠の長手方向の端部の乗降口に設置される誘導手摺りと、を有するものであって、床枠に誘導手摺りを固定する固定構造を備え、誘導手摺りは、脚部を有し、固定構造は、床枠に固定され、脚部に挿入されるベースを有し、乗降床は、ベースと対向する位置に、ベースの上部への延在、または、脚部のベースへの挿入を許容する切り欠きを有し、トラス主枠の長手方向と直交する乗降床は、乗客コンベアの全幅寸法と同等の幅寸法を有するものである。
本発明によれば、乗降床の幅寸法と乗客コンベアの幅寸法とを同等にした乗客コンベアにあって、乗降床の開閉を妨げることのない誘導手摺りを設置した乗客コンベアを提供することができる。
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
本実施例に係る乗客コンベアの概略を示す構成図である。 本実施例に係る乗客コンベアの乗降口付近を示す構成図である。 本実施例に係る乗客コンベアの固定構造付近を示す断面図である。 本実施例に係る固定構造のベースを説明する断面図である。 本実施例に係る切り欠きを説明する上面図である。 本実形例に係る切り欠きが形成された乗降床を示す要部拡大図である。 本実施例に係る目隠し板を説明する断面図である。 本実施例に係る目隠し板を示す斜視図である。 本実施例に係る誘導手摺りの脚部をベースに対向させた状態を示す断面図である。 本実施例に係るロック機構を説明する断面図である。 本実施例に係るロック機構付近を示す拡大断面図である。 本実施例に係る目隠し板および乗降床を持ち上げた状態を示す断面図である。 本実施例に係る目隠し板を持ち上げた状態を示す斜視図である。 本実施例に係る乗降床を持ち上げた状態を示す斜視図である。 他の実施例に係るロック機構付近を示す拡大断面図である。
以下、実施例を、図面を参照して説明する。なお、各図において同一又は類似の構成には同じ符号を付し、繰り返しの説明は省略する。
本実施例では、乗降床の開閉を妨げない誘導手摺りを設置した乗客コンベアの例を説明する。本実施例に記載する乗客コンベアは、乗降口付近の利用者を誘導するためや逆侵入による事故を防止するために、誘導手摺りが設置されている。
図1は、本実施例に係る乗客コンベアの概略を示す構成図である。
本実施例に記載する乗客コンベアは、例えばエスカレーターであり、トラス主枠1と、踏段2と、移動手摺り3と、乗降床4と、誘導手摺り5と、欄干13と、アングル11、床枠14と、を有している。そして、一般的に、乗客コンベアには、当然、乗降口12が存在する。
トラス主枠1は、建築物に架設され、建築物の下階の床と、図示しない上階の床との間を連続するように架設されており、トラス主枠1の長手方向の下階の終端部には、断面L字状のアングル11が、下階の床に掛けられるように設置されている。なお、図1では、下階のみを記載しているが、上階も同等の構造となっている。
踏段2は、トラス主枠1の内部に設置される。そして、踏段2は、無端状に連結され、トラス主枠1の長手方向の両端部の乗降口12(上階の乗降口と下階の乗降口との)間を循環移動する。
移動手摺り3は、トラス主枠1の長手方向に沿って踏段2の側方に立設される一対の欄干13に支持され、踏段2と同期して移動する。
床枠14は、トラス主枠1に固定される。床枠14の断面形状は略L字状であることが好ましい。なお、床枠14の断面形状は、必ずしも略L字状である必要はなく、乗降床4を支持できる構造であればよい。
乗降床4は、床枠14に支持される。そして、乗降床4は、機械室の上部を覆い、乗降口12の床面を形成する。なお、機械室(図示しない)は、トラス主枠1の長手方向の両端部の乗降口12の下部に形成される。
誘導手摺り5は、トラス主枠1の長手方向の端部(移動手摺り3の設置方向の延長線上)であって、乗降口12に設置される。乗降口12付近の利用者を誘導するためや逆侵入による事故を防止するために、誘導手摺り5が設置されている。
なお、本実施例に記載する乗客コンベアは、上述した基本的な構造を有するエスカレーターが、2台併設されているものである。それぞれのエスカレーターには、トラス主枠1の長手方向と直交するように、乗降床4が設置されている。そして、乗降床4の幅寸法が、エスカレーターの全幅寸法と同等に形成されている。また、併設されている2台のエスカレーターの乗降口12の中央部に、誘導手摺り5が設置されている。
また、図1では、アングル11と乗降床4との間に段差が形成されているが、最終的にはモルタル等にて、この段差は埋められることになる。
図2は、本実施例に係る乗客コンベアの乗降口付近を示す構成図である。
誘導手摺り5は、例えばステンレスのパイプで成型されたものであり、略コ字状の形状を有している。なお、誘導手摺り5の形状は、必ずしも略コ字状である必要はなく、乗降口12付近の利用者を誘導するためや逆侵入による事故を防止するための機能を有するものであれば、様々な形状が採用できる。そして、誘導手摺り5は、乗降床4の開閉が可能な程度の少なくとも1つの脚部を有する必要がある。
本実施例に記載する乗客コンベアに設置される誘導手摺り5は、脚部5a、脚部5bを有する略コ字状の形状を有している。
本実施例に記載する乗客コンベアでは、一方の脚部5aは、床枠14に固定され、他方の脚部5bは誘導手摺り5の固定台座などを介してアングル11に固定されている。つまり、一方の脚部5aに、誘導手摺り5を床枠14に固定するための固定構造を備えている。
なお、誘導手摺り5の脚部5a及び脚部5bの両方に、固定構造を有し、誘導手摺り5を床枠14に固定することができることは言うまでもなく、乗降床4の大きさや誘導手摺り5の大きさ、誘導手摺り5の設置位置により適宜対応することができる。
本実施例に記載する乗客コンベアでは、他方の脚部5bの固定方法は、既知のものである。例えば、他方の脚部5bを、誘導手摺りの固定台座などを介して、溶接や鋲螺により、アングル11やトラス主枠1に、または、建築物に設置した構造物に固定することができる。
図3は、本実施例に係る乗客コンベアの固定構造付近を示す断面図である。詳細には、図3は、誘導手摺り5の脚部5aを、床枠14に固定した固定状態を示すものである。
誘導手摺り5の脚部5aを床枠14に固定する固定構造は、図3に示すように、ベース21と、ロック機構24とを有している。そして、図3には、乗降床4には形成された切り欠き22が、また、脚部5aと乗降床4との間隙を覆い隠す目隠し板23が記載されている。
図4は、本実施例に係る固定構造のベースを説明する断面図である。
次に、固定構造のベース21について説明する。
ベース21は、図4に示すように、床枠14に固定される断面形状がコ字状に形成されている。そして、ベース21は、袴部21aと挿入部21bとを有している。
袴部21aは脚部5aと嵌合する部分であり、挿入部21bは床枠14と嵌合する部分である。つまり、袴部21aには、脚部5aの下端に設置される係合部が挿入され、挿入部21bには、床枠14が接合される。
本実施例では、2台のエスカレーターが併設されており、それぞれのエスカレーターのトラス主枠1に設置された断面形状がL字状の床枠14の垂直部分(垂直片)が背中合わせとなるようにして配置されている。このことから、挿入部21bは、それぞれの隣り合う床枠14の垂直部分を跨ぐようにして嵌め込まれる。そして、この状態で、固定ボルト31により、床枠14と挿入部21bと、が固定される。
袴部21aは、挿入部21bの上部に設けられ、例えば円筒形で、脚部5aの係合部の内径より若干小さい外径を有している。また、袴部21aと挿入部21bとの間には段差が設けられ、この段差に脚部5aの係合部の下端が接することにより、脚部5aの高さ方向の位置が決定される。
なお、本実施例では、挿入部21bが、2つの床枠14の垂直部分を跨ぐように嵌め込まれる構造を採用したが、例えば、1台設置のエスカレーターにあって、移動手摺り3の設置方向の延長線上に対となる誘導手摺り5を設置する場合、挿入部21bの断面形状をL字状とし、1つの床枠14の垂直部分に片持ちさせるようにベース21を固定することもできる。
なお、図4では、ロック機構24は省略して記載している。
図5は、本実施例に係る切り欠きを説明する上面図である。また、図6は、本実形例に係る切り欠きが形成された乗降床を示す要部拡大図である。
次に、切り欠き22について説明する。
切り欠き22は、図5、図6に示すように、乗降床4に形成される。そして、ベース21の袴部21aの設置位置と対向するような位置に形成される。
本実施例では、ベース21の上部、すなわち袴部21aが乗降床4の上面より突出し、袴部21aに挿入される脚部5aの係合部(脚部5aの下端)が乗降床4の上面より上方に位置する構造であることから、切り欠き22は袴部21aの延在を許容する大きさに設定されている。
一方、袴部21aに挿入した脚部5aの係合部(脚部5aの下端)が乗降床4の上面より下方にまで及ぶ場合には、切り欠き22は、脚部5aの袴部21aへの挿入を許容する大きさに設定される。
また、本実施例では、誘導手摺り5を取り付けた状態のまま乗降床4の取り外しを可能とすることから、脚部5aと切り欠き22との間にも所定の隙間寸法が必要となる。
図7は、本実施例に係る目隠し板を説明する断面図である。また、図8は、本実施例に係る目隠し板を示す斜視図である。
次に、目隠し板23について説明する。
目隠し板23は、図7、図8に示すように、環状体であり、その内径は、脚部5aの外径より若干大きく、その外径は、乗降床4に形成される切り欠き22の外径より大きく設定されている。
目隠し板23は、脚部5aに移動可能に遊嵌されており、通常時は、自重で乗降床4の上面に接し、脚部5aと切り欠き22との間に形成される隙間を塞いでいる。一方、保全作業等などにより乗降床4を取り外す場合には、目隠し板23は脚部5aに嵌められたまま上方へ移動され、乗降床4の取り外しを可能とする。
なお、図7では、ロック機構24は省略して記載している。
図9は、本実施例に係る誘導手摺りの脚部をベースに対向させた状態を示す断面図である。
次に、誘導手摺り5の脚部5aについて説明する。
誘導手摺り5の脚部5aには、図9に示すように、ベース21の袴部21aに挿入される係合部5cが設けられている。係合部5cは、例えば円筒形で、袴部21aの外径より若干大きい内径を有している。
また、袴部21aと挿入部21bとの間には段差が設置され、この段差に係合部5cの下端が接することで脚部5aの高さ方向の位置が決定される。なお、この段差の位置は、必ずしも袴部21aと挿入部21bとの間に形成される必要はなく、袴部21a又は挿入部21bのいずれか一方に形成されてもよい。
なお、図9では、ロック機構24は省略して記載している。
図10は、本実施例に係るロック機構を説明する断面図である。また、図11は、本実施例に係るロック機構付近を示す拡大断面図である。
次に、ロック機構24について説明する。
ロック機構24は、ベース21の袴部21aに挿入した誘導手摺り5の脚部5aが、ベース21の袴部21aから抜けることを防止するものであり、図10、図11に示すように、例えば、脚部5aの係合部5cとベース21の袴部21aとを締結するものである。本実施例では、2本の固定ねじ32からなっている。
固定ねじ32は、脚部5aの係合部5cに設けられる孔33に挿入され、袴部21aに形成されるねじ山34に螺合され、脚部5aとベース21の袴部21aとを強固にぐらつきがないように固定する。
ここで、床枠14に誘導手摺り5の脚部5aを固定する手順について説明する。
まず、ベース21の断面がコ字状の挿入部21bを、隣り合わせる2つの床枠14の垂直部分に跨ぐように嵌め込み、この状態で固定ボルト31により固定する。これによりベース21の上部に形成される袴部21aが乗降床4の上面より突出した状態で、ベース21が床枠14に強固に固定される。つまり、袴部21aと挿入部21bとから形成されるベース21の長さは、乗降床4の厚さより長いことが必要となる。
次に、環状に形成されている目隠し板23に脚部5aを挿入し、目隠し板23を脚部5aの所定位置で抑えつつ、脚部5aの係合部5cをベース21の袴部21aに挿入する。このとき、袴部21aと挿入部21bとの間には段差があることから、脚部5aの係合部5cの下端がこの段差に接し、脚部5aの高さ位置が決定される。
次に、固定ねじ32を脚部5aの係合部5cに設けられる孔33に挿入させつつ、袴部21aに形成されるねじ山34に固定ねじ32を螺合する。これによって、誘導手摺り5の脚部5aがベース21の袴部21aに固定され、誘導手摺り5がベース21から不用意に抜けることを防ぐことができる。
この状態で目隠し板23を持ち上げつつ乗降床4を取り付ける。乗降床4を取り付けた後、脚部5aに遊嵌された目隠し板23は、自重で乗降床4の上面に接し、脚部5aと切り欠き22との間に形成される隙間を塞ぐことができる。この状態で通常運転が行われる。
図12は、本実施例に係る目隠し板および乗降床を持ち上げた状態を示す断面図である。また、図13は、本実施例に係る目隠し板を持ち上げた状態を示す斜視図である。また、図14は、本実施例に係る乗降床を持ち上げた状態を示す斜視図である。
次に、保全作業などにより乗降床4を取り外す手順について説明する。
保全作業などにより乗降床4を取り外す場合、図12および図13に示すように、誘導手摺り5の脚部5aに遊嵌される目隠し板23を、脚部5aに嵌めたまま上方へ移動し、所定位置で保持しておく。
この状態で、図12および図14に示すように、乗降床4を上方に持ち上げた後、横方向に移動させて取り外す。このように作業性の観点から、誘導手摺り5を取り付けた状態のまま乗降床4の取り外しを可能とするため、脚部5aと切り欠き22との間には所定の隙間寸法が必要となり、脚部5aと切り欠き22との間には隙間が必要となる。この隙間を通常運転時は目隠し板23で塞ぐ。
一方、乗降床4を取り外す場合、目隠し板23を脚部5aに嵌められたまま上方へ移動し、乗降床4の取り外しを可能とする。
なお、脚部5aの係合部5cとベース21の袴部21aとを固定するロック機構が本実施例のように固定ねじ32であった場合には、その固定ねじ32が、脚部5aの外径より若干突出する場合がある。その場合は、切り欠き22の大きさを若干大きくする。また、固定ねじ32を脚部5aの係合部5cの外径とほぼ同様となるようなねじを使用してもよい。
本実施例によれば、床枠14に固定されるとともに、誘導手摺り5の脚部5aが挿入されるベース21と、脚部5aとベース21とを固定するロック機構24と、を有する固定構造により、更には、ベース21と対向する位置にあって、ベース21の上部の延在を許容する切り欠き22を乗降床4に形成することによって、床枠14に誘導手摺り5の脚部5aを固定することができる。
そして、乗降床4の幅寸法とエスカレーターの全幅寸法とを同等にしたものであっても、誘導手摺り5を強固に固定することができ、汎用性の高い誘導手摺り5を実現でき、かつ床枠14に誘導手摺り5を設置することから、誘導手摺り5の設置台数を低減することができる。
また、誘導手摺り5を取り付けた状態のまま乗降床4を開閉することができ、これによって、保全作業などの作業性の向上を図ることができる。
また、ベース21は、隣接するエスカレーターのそれぞれの床枠14に跨設されることにより、2台併設されるエスカレーターの中心に誘導手摺り5を配置することができ、かつベース21を強固に床枠14に固定することができる。
さらに、誘導手摺り5の脚部5aに遊嵌され、脚部5aと切り欠き22との間に形成される隙間を塞ぐ移動可能な目隠し板23を設けたことにより、通常時は、自重で乗降床4の上面に接し、脚部5aと切り欠き22との間に形成される隙間を塞ぎ、安全性の向上を図ることができる。
一方、保全作業などにより乗降床4を取り外す場合、目隠し板23は取り外すことなく、脚部5aに嵌めたままの状態で上方へ移動する。これによって、乗降床4の取り外し時の作業性の向上を図ることができる。
また、誘導手摺り5の脚部5aは、ロック機構24によりベース21に着脱自在に固定されることにより、必要に応じて容易に誘導手摺り5を取り外すことができるとともに、不用意に誘導手摺り5が抜かれることを防ぎ、安全性を保持することもできる。
また、例えば、誘導手摺り5にエスカレーターの運転方向や店舗案内広告等を掲載しているものにあっては、運転方向や店舗案内広告等の変更が生じた場合、誘導手摺り5を容易に取り外せることから、調整作業が容易である。
さらに、ロック機構24を、誘導手摺り5の脚部5aとベース21とを締結する固定ねじ32から構成することにより、簡易な構造のロック機構24とし、コスト低減を図ることができる。
また、本実施例に記載する誘導手摺り5は、トラス主枠1の長手方向に沿って左右両側に配置される移動手摺り3の延長線上に設置するものであることから、乗客コンベアを2台以上併設する場合、それぞれの乗客コンベア毎に、左右2列の誘導手摺り5を設置する必要がなく、誘導手摺り5の設置数の増加を防ぐこともできる。つまり、本実施例では、2台が併設される乗客コンベアの間の空間に一つの移動手摺り5を設置している。
図15は、他の実施例に係るロック機構付近を示す拡大断面図である。
ここで、ロック機構24の他の実施例を説明する。つまり、ベース21の袴部21aに挿入した誘導手摺り5の脚部5aが抜けることを防止するロック機構24の他の実施例である。
図15に示すロック機構24は、ベース21の袴部21aに設置されるばね42と、ばね42により付勢され、ベース21の袴部21aの側面から弾性をもって所定量突出し、誘導手摺り5の脚部5aの係合部5cに形成される穴41に係合可能な球体43と、ばね42および球体43の一部を収納する収納部44と、を有している。
なお、球体43は、収納部44の開口部に嵌合され、球体43の外周面に接するフランジ等により、袴部21aの側面からの突出量が設定されている。
本実施形態にあっては、脚部5aを袴部21aに挿入する場合、脚部5aを袴部21aの上に配置し、手指等で球体43を押し、その突出量を少なくし、この状態で脚部5aの係合部5cを袴部21aに挿入していく。
この状態で、さらに脚部5aを下方に移動させていくと、脚部5aの係合部5cの下端が袴部21aと挿入部21bとの間の段差に接し、脚部5aの高さ位置が決定される。さらに、脚部5aの係合部5cに形成される穴41と球体43とが対向すると、ばね42により、図15の右方向に付勢される球体43が穴41に係合し、脚部5aが袴部21aから抜けることを阻止する。この状態で通常運転が行われる。
一方、誘導手摺り5を抜く場合、図15に示す解放具(ピン)45の先端を穴41の外側から挿入し、弾性支持される球体43を押し込み、この状態で脚部5aを上方にずらして、誘導手摺り5を袴部21aから抜き取る。
なお、本実施例では、球体43を使用して説明したが、その形状は球体に限定されるものではなく、本実施例で説明する機能を有するものであれば、他の形状を有する突起体であってよい。
本実施形態によれば、こうしたロック機構24を有することにより、容易に誘導手摺り5の脚部5aの抜き差しを行うことができ、作業性に優れたものとすることができる。
以上、本発明の乗客コンベアの実施例態について、その作用効果も含めて説明した。しかし、本発明の乗客コンベアは、上記した実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の変形実施が可能である。
1 トラス主枠
2 踏段
3 移動手摺り
4 乗降床
5 誘導手摺り
14 床枠
21 ベース
21a 袴部
21b 挿入部
22 切り欠き
23 目隠し板
24 ロック機構
31 固定ボルト
32 固定ねじ
41 穴
42 ばね
43 球体
44 収納部
45 解放具

Claims (6)

  1. 建築物に架設されるトラス主枠と、前記トラス主枠に固定される床枠と、前記床枠に支持される乗降床と、前記トラス主枠の長手方向の端部の乗降口に設置される誘導手摺りと、を有する乗客コンベアにおいて、
    前記床枠に前記誘導手摺りを固定する固定構造を備え
    前記誘導手摺りは、脚部を有し、前記固定構造は、前記床枠に固定され、前記脚部に挿入されるベースを有し、
    前記乗降床は、前記ベースと対向する位置に、前記ベースの上部への延在、または、前記脚部の前記ベースへの挿入を許容する切り欠きを有し、
    前記トラス主枠の長手方向と直交する前記乗降床は、乗客コンベアの全幅寸法と同等の幅寸法を有することを特徴とする乗客コンベア。
  2. 請求項に記載の乗客コンベアにおいて、
    2台以上の乗客コンベアが併設されるものであって、前記ベースは、隣接する乗客コンベアのそれぞれの前記床枠に跨設されることを特徴とする乗客コンベア。
  3. 請求項に記載の乗客コンベアにおいて、
    前記脚部に遊嵌され、前記脚部と前記切り欠きとの間に形成される隙間を塞ぐ目隠し板を有することを特徴とする乗客コンベア。
  4. 請求項に記載の乗客コンベアにおいて、
    前記脚部と前記ベースとを着脱自在に固定するロック機構を有することを特徴とする乗客コンベア。
  5. 請求項に記載の乗客コンベアにおいて、
    前記ロック機構は、前記脚部と前記ベースとを締結する固定ねじであることを特徴とする乗客コンベア。
  6. 請求項に記載の乗客コンベアにおいて、
    前記ロック機構は、ばねにより付勢され、前記ベースの側面からばねの弾性をもって所定量が突出し、前記脚部に形成される穴に係合可能な突起体であることを特徴とする乗客コンベア。
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