JP7008579B2 - フロントフード構造 - Google Patents
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Description
フードアウタパネル51の裏側には、フードアウタパネルの耐デント性を確保するためのデントリンフォース53が設けられている。また、フードインナパネル52とデントリンフォース53との間には、フードを車両側にロックするためのストライカー55に強度を付与するロックリンフォース54が設けられている。
また、デントリンフォース53の先端部はフードインナパネル52に対し脚を延ばし、フードインナパネル52とスポット溶接により強固に結合されている。
即ち、図9(a)に示すように、デントリンフォース53の先端とフードインナパネル52との結合部より後方は、前方からの衝撃荷重を受けても、潰れにくい構造となっている。
しかしながら、上記構造にあっては、図9(b)に示すように、前方からの衝撃荷重を受けると、局部荷重が発生し、反力も局部的に発生するため、傷害値が高くなりやすいという課題があった。
このような構成によれば、頭部インパクタによる衝撃荷重及び車両前方からの衝撃荷重が入力した場合、変形誘発部が変形するため、衝撃荷重の入力に対する衝撃吸収を効率よく行うことができる。
また、変形誘発部の形状が、フードの撓み量を減らすため、フードを閉めにくくなるという課題があった。
尚、前記フードインナパネルにおいて、前記ロックリンフォースよりも前方に、複数の折れの起点部を有することが望ましい。
また、前記ロックリンフォースの前壁は、鉛直方向に対し上部が後方に傾斜していることが望ましい。
また、前記フードアウタパネルの裏面側にマスチックにより結合され、前記フードアウタパネルを補強する板状のデントリンフォースを備え、前記デントリンフォースは、その前端が前記フードインナパネルに接地することなく前記ロックリンフォースの上方に位置し、且つ該前端が前記ロックリンフォースより前方に位置しないことが望ましい。
また、ロックリンフォースの前壁を、鉛直方向に対し上部が後方へ傾斜するように配置すると共に、前側のフランジを接着剤で固定することにより、前方からの荷重に対し、前壁を倒れやすくし、より大きな潰れのストロークを確保し、より傷害値を低減することができる。
ここで、フードアウタパネル1とフードインナパネル2とは、従来の形状と同じものを使用することができる。
具体的に説明すると、図1、図2に示すように、デントリンフォース3は、その前端がフードインナパネル2に接地することなく、ロックリンフォース4の上方に位置する(従来におけるフードインナパネルに接地するための脚部を含む前部分が省かれた状態)。デントリンフォース3とフードアウタパネル1とはマスチック接着により結合され、ロックリンフォース4の後壁上端に形成されたフランジ4bとはスポット溶接により結合されている。
図4(a)に示す通常状態から、例えば歩行者の大腿部がフード先端側に衝突すると、図4(b)から図4(e)まで順に示すように、前端側に近い折れ目2a、2b、2c、2dまでが順次折れ曲がる。
これにより衝撃を吸収しつつ潰れのストロークが大きく確保され、局部荷重を防ぎ、反力を面で分散して受けることができる。即ち、傷害値を低くすることができる。
これにより、さらにストロークを大きくし、傷害値をより低くすることができる。
図示するように、フロントフード前部が潰れるストロークが大きくなる構造であるため、反力は局部的ではなく、面で発生し、それにより歩行者の傷害値を低減することができる。
また、ロックリンフォース4の前壁4cを、鉛直方向に対し上部が後方へ傾斜するように配置すると共に、前側のフランジ4aをマスチック接着で固定することにより、前方からの荷重に対し、前壁4cを倒れやすくし、より大きな潰れのストロークを確保し、より傷害値を低減することができる。
具体的に説明すると、ロックリンフォース4において、前壁上端のフランジ4aは後方に屈曲して形成され、フードアウタパネル1とマスチック接着されることにより該フードアウタパネル1とともに上端延長部を形成する。
一方、ロックリンフォース4の後壁上端のフランジ4bは、その下面がフードインナパネルの上面と溶接される。
このように構成することにより、前記ロックリンフォース4はフードインナパネルに固定されるため、その前壁上端のフランジ4aが形成する前記上端延長部が、フードアウタパネル1に対する垂直方向の衝撃入力に抗することができる。
また、この構成によりデントリンフォースを廃止し、部品数を低減することができる。
本実施例では、前記実施の形態に示したフロントフード構造の効果をシミュレーション試験により検証した。
実施例1では、図1、図2に示したフロントフード構造を、大腿部インパクタに対し車両パッケージで決まる打撃角度から求めた速度で衝突させた。そして、車両前後方向における潰れのストローク(mm)と、大腿部インパクタが受ける荷重とを測定し、その関係を検証した。
比較例1では、図8、図9に示した従来のフロントフード構造に対し、実施例1と同様の試験を行った。
このグラフに示すように、本発明に係る実施例1のほうが、潰れのストロークが大きく、大腿部インパクタが受ける荷重が小さくなった。
2 フードインナパネル
2a~2d 折り目
3 デントリンフォース
4 ロックリンフォース
4a フランジ
4b フランジ
4c 前壁
5 ストライカー
Claims (4)
- 自動車の意匠面を形成するフードアウタパネルと、前記フードアウタパネルの裏面側に配置され、前記フードアウタパネルと共にフロントフードを形成するフードインナパネルとを備えるフロントフード構造であって、
前記フロントフードの前部において、前記フードアウタパネルと前記フードインナパネルとの間に配置されたロックリンフォースを備え、
前記ロックリンフォースは、車両前後方向の前壁上端と後壁上端にそれぞれフランジ部を有するとともに、前記前壁上端のフランジは、後方に向けて屈曲し形成され、
前記フードインナパネル側に位置する前壁下端よりも前記後壁上端のフランジ部が車両後方に位置し、
前記前壁上端のフランジ部と前記フードアウタパネルとはマスチックにより結合されることを特徴とするフロントフード構造。 - 前記フードインナパネルにおいて、前記ロックリンフォースよりも前方に、複数の折れの起点部を有することを特徴とする請求項1に記載されたフロントフード構造。
- 前記ロックリンフォースの前壁は、鉛直方向に対し上部が後方に傾斜していることを特徴とする請求項1または請求項2に記載されたフロントフード構造。
- 前記フードアウタパネルの裏面側にマスチックにより結合され、前記フードアウタパネルを補強する板状のデントリンフォースを備え、
前記デントリンフォースは、その前端が前記フードインナパネルに接地することなく前記ロックリンフォースの上方に位置し、且つ該前端が前記ロックリンフォースより前方に位置しないことを特徴とする請求項1に記載されたフロントフード構造。
Priority Applications (1)
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JP2018105962A JP7008579B2 (ja) | 2018-06-01 | 2018-06-01 | フロントフード構造 |
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JP2019209771A JP2019209771A (ja) | 2019-12-12 |
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JP2018105962A Active JP7008579B2 (ja) | 2018-06-01 | 2018-06-01 | フロントフード構造 |
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Citations (4)
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