JP7007721B2 - ガス栓 - Google Patents
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Description
そして、透孔(54)及びストッパピン(44)の両端部が外部に露出しないように、筒状部(53)の外表面及びそれに続く操作つまみ(4)の回動規制部(41)の外表面に、被覆カバー(55)を被覆させている
さらに、回動規制部としてのドライブシャフトを別途設け、ストッパピンの両端を露出させる透孔は、操作つまみの外周壁で被覆する構成としたものがある(特許文献3参照)。このものでは、被覆カバー(55)も隠蔽シールも必要ないが、操作つまみはドライブシャフトにビス止めされているため、組み付けが面倒である上に、当該ビスは通常の工具で取外し可能であるから、いたずら等によってビスが緩められ、操作つまみが取り外される問題がある。
前記蓋部の内面には、弾性係合片と蓋側係合部が突設され、
前記ドライブシャフトの所定位置には、前記弾性係合片が軸線方向に抜け止め状態に弾性的に係合可能な第1被係合部と、前記弾性係合片が前記第1被係合部に係合した状態にて、前記蓋側係合部が回転方向に回り止め状態に係合する第2被係合部とが設けられ、
前記蓋部のうち前記弾性係合片の基端部近傍の所定個所は穿孔工具で穿孔可能な薄肉部に形成され、
前記穿孔工具による穿孔作業で形成された孔部を介して、前記第1被係合部に係合状態にある前記弾性係合片を、係合解除方向に弾性変形可能とした』ことである。
ガス栓本体のせん収容部内にせんを収容し、せん収容部に続く筒状部にドライブシャフトを収容すると共にせんに相対回動阻止状態に取り付ける。筒状部に形成された一方の透孔からスプリングピンを挿通し、ドライブシャフト内を介して他方の透孔に挿通させることにより、ドライブシャフトは、筒状部に対して抜け止め状態に取り付けられると共に、回動規制部として機能する。
ドライブシャフトの第1被係合部に弾性係合片が対応すると同時に、第2被係合部に蓋側係合部が対応するように、操作つまみをドライブシャフトに被せて軸線方向に押し付けると、弾性係合片が第1被係合部に軸線方向に弾性的に係合すると同時に、蓋側係合部が第2被係合部に回転方向に係合する。これにより、操作つまみはドライブシャフトに対して、抜け止め状態に且つ回り止め状態に装着される。
ガス栓本体内の修理や部品交換等の作業終了後には、新しい操作つまみを用意し、上記要領にてドライブシャフトに嵌め込んで取り付ける。
前記操作つまみを前記ドライブシャフトに抜け止め状態に且つ回り止め状態に装着させたとき、前記段部は前記筒状部の頂部に当接し、前記蓋部の内面中央域は前記ドライブシャフトの頂部に当接し、前記蓋部の薄肉部のうち前記穿孔工具による穿孔予定箇所はドライブシャフトの頂部に設けた切欠部に対応するように設定されている』ことである。
操作つまみをガス栓本体の筒状部に被せるように装着させると、操作つまみの環状周壁に設けた段部が筒状部の頂部に当接し、蓋部の中央域がドライブシャフトの頂部に当接した状態で、操作つまみはドライブシャフトに抜け止め状態に且つ回り止め状態に装着される。これにより、操作つまみのがたつきは防止でき、操作つまみを、ドライブシャフトと共に、所定角度確実に回動させることが出来る。なお、ドライブシャフトの頂部には切欠部が設けられており、蓋部に設けた薄肉部のうち、穿孔工具で穿孔させる箇所には前記切欠部が対応するように設定されているものとする。これにより、穿孔工具で形成される孔部から、切欠部を介して、弾性係合片の係合を解除することが出来る。
目印部に穿孔工具を当てて穿孔させれば、蓋部のうち、前記第1被係合部に係合状態にある弾性係合片を係合解除方向に弾性変形させることが可能となる適切な個所に孔部を形成することが出来る。よって、第1被係合部への弾性係合片の係合を一層容易に且つ確実に解除することが出来る。
図1に示すように、ガス栓本体(1)にはせん収容部(11)が上方に開放するように設けられていると共に、せん収容部(11)の左右に、ガス流路(10a)が同軸上に連通している。せん収容部(11)内にはガス流路(10a)を連通或は遮断する逆円錐台形状のせん(13)が回動自在に収容される。
せん収容部(11)の上方開放端には筒状部(12)が上方へ延設されており、筒状部(12)の直径の両端に対応する各位置には、筒状のスプリングピン(10)の両端を挿通させる透孔(1a)(1b)が貫通している。なお、スプリングピン(10)がガス流路(10a)に平行に透孔(1a)(1b)に架設されるように、透孔(1a)(1b)の形成位置は設定されている。
操作軸部(14)は、後述するドライブシャフト(2)の下面に開放している長孔(24)にちょうど嵌合可能な大きさ形状を有しており、操作軸部(14)を長孔(24)に嵌め込むことにより、せん(13)とドライブシャフト(2)とは相対回動阻止状態に連結される。
コイルバネ(16)の付勢力によって、せん(13)とドライブシャフト(2)とは相互に離反する方向に付勢されるが、ドライブシャフト(2)はスプリングピン(10)によってガス栓本体(1)の筒状部(12)に上方へ抜け止め状態に固定されているから、せん(13)は、コイルバネ(16)の付勢力によって、せん収容部(11)の底側に押圧状態に収容され、せん(13)の収容姿勢は安定する。
横長空間部(30)にドライブシャフト(2)の横長凸部(21)を収容させた状態にて、横長凸部(21)の長手方向両端部のわずか外側に対応する蓋部(31)の下面の各位置に、一対の弾性係合片(33)を各々垂下させていると共に、横長凸部(21)の短手方向の両側には、蓋側係合部(35)がそれぞれ向かい合うように突設されている。
蓋側係合部(35)は、横長空間部(30)の長手方向に沿った係合壁(35a)と、環状周壁(32)に沿った円弧状壁(35b)を有しており、係合壁(35a)の中央にはそれぞれ凹部(34)が設けられている。
なお、目印部(36)は、その長辺が、横長空間部(30)の長手方向に沿った中心線上の一端近傍に位置しており、操作つまみ(3)を、上記要領にて、ドライブシャフト(2)に装着させた状態においては、目印部(36)の下方には、ドライブシャフト(2)の上面 (2c)の横長凸部(21)に形成された切欠部(23)が対応する構成となっている。そして、図5の二点鎖線で示すように、目印部(36)の一端を穿孔予定箇所(36a)とする。
まず、ガス栓本体(1)のせん収容部(11)にせん(13)を収容し、せん(13)とせん収容部(11)との間に、潤滑・シール用のグリスを塗布する。
そして、せん(13)の下環状溝部(15)内にコイルバネ(16)を配設した後、コイルバネ(16)の上端部を、ドライブシャフト(2)の下面の上環状溝部(25)に対応させながら、せん(13)の操作軸部(14)をドライブシャフト(2)の長孔(24)に嵌合させて、ドライブシャフト(2)を筒状部(12)内に収容する。
これにより、ドライブシャフト(2)は、筒状部(12)に固定させたスプリングピン(10)によって、ガス栓本体(1)の筒状部(12)内にて、上方へ抜止め状態に収容されると共に、ドライブシャフト(2)の横孔部(20)の第1、第2柱部(2a)(2b)の回動阻止面(20a)(20b)がスプリングピン(10)に当接する90度の範囲でその回動が規制される。
すなわち、ドライブシャフト(2)の係合凸部(22)の係合段部(22a)が、弾性係合片(33)を上方へ抜け止め状態にワンウェイ係合させる第1被係合部として機能すると共に、係合凸部(22)の両外側面部(22c)が、蓋側係合部(35)を回転方向に回り止め状態に係合させる第2被係合部として機能することとなる。
なお、蓋側係合部(35)の中央部に形成されている凹部(34)は、ドライブシャフト(2)の横長凸部(21)の両側面中央に突設させた係合凸部(27)がちょうど嵌め込み可能な大きさに形成されている。
そして、この装着状態にて、操作つまみ(3)の蓋部(31)の内面がドライブシャフト(2)の横長凸部(21)の頂面に当接すると同時に、操作つまみ(3)の環状周壁(32)の凸部(38)が筒状部(12)の頂部に当接することで、ドライブシャフト(2)に対する操作つまみ(3)のがたつきを防止している。さらに、環状周壁(32)の下半部(32b)で、筒状部(12)の透孔(1a)(1b)を被覆可能に設定されている。
このように、操作つまみ(3)の取り外しには、専用の穿孔工具(6)で操作つまみ(3)の蓋部(31)の所定位置に穿孔させる必要があるから、いたずら等による操作つまみ(3)の取り外しは確実に防止することが出来る。
(10)・・・・・・・スプリングピン
(10a) ・・・・・・ガス流路
(11)・・・・・・・せん収容部
(12)・・・・・・・筒状部
(13)・・・・・・・せん
(1a)(1b)・・・・・透孔
(2) ・・・・・・・ドライブシャフト
(22a) ・・・・・・係合段部(第1被係合部)
(22c) ・・・・・・両外側面部(第2被係合部)
(3) ・・・・・・・操作つまみ
(31)・・・・・・・蓋部
(32)・・・・・・・環状周壁
(33)・・・・・・・弾性係合片
(35)・・・・・・・蓋側係合部
(6) ・・・・・・・穿孔工具
(S) ・・・・・・・環状空間部
Claims (3)
- 一方に開放し且つガス流路に連通するせん収容部を有するガス栓本体と、前記せん収容部内に回動自在に収容されて前記ガス流路を開閉するせんと、前記せん収容部の開放端から延設される筒状部と、前記筒状部内に収容されて前記せんに対して相対回動阻止状態に装着されるドライブシャフトと、前記ドライブシャフトに嵌め込みにより装着され且つ前記筒状部に対して回動自在に外嵌する操作つまみと、前記筒状部の直径線上に貫通させた一対の透孔に架設させて前記ドライブシャフトの回動範囲を規制するスプリングピンとを有するガス栓において、
前記操作つまみは、前記ドライブシャフトの頂部を覆う扁平円板状の蓋部と、前記蓋部の周縁から延設されて前記透孔を含む前記筒状部に微小な環状空間部を介して外嵌する環状周壁とからなる円筒形状とし、
前記蓋部の内面には、弾性係合片と蓋側係合部が突設され、
前記ドライブシャフトの所定位置には、前記弾性係合片が軸線方向に抜け止め状態に弾性的に係合可能な第1被係合部と、前記弾性係合片が前記第1被係合部に係合した状態にて、前記蓋側係合部が回転方向に回り止め状態に係合する第2被係合部とが設けられ、
前記蓋部のうち前記弾性係合片の基端部近傍の所定個所は穿孔工具で穿孔可能な薄肉部に形成され、
前記穿孔工具による穿孔作業で形成された孔部を介して、前記第1被係合部に係合状態にある前記弾性係合片を、係合解除方向に弾性変形可能としたことを特徴とするガス栓。 - 請求項1に記載のガス栓において、
前記操作つまみの環状周壁の内周面に周方向に沿って環状に又は部分的に段部が内方へ突設され、
前記操作つまみを前記ドライブシャフトに抜け止め状態に且つ回り止め状態に装着させたとき、前記段部は前記筒状部の頂部に当接し、前記蓋部の内面中央域は前記ドライブシャフトの頂部に当接し、前記蓋部の薄肉部のうち前記穿孔工具による穿孔予定箇所はドライブシャフトの頂部に設けた切欠部に対応するように設定されていることを特徴とするガス栓。 - 請求項1又は請求項2に記載のガス栓において、
前記操作つまみの蓋部の外面のうち、前記穿孔工具による穿孔予定箇所に目印部を設けたことを特徴とするガス栓。
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