JP4249767B2 - ガス栓 - Google Patents
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Description
尚、操作軸部(24)の基端部を囲むように、コイルバネ(4)の下端を受ける環状凹部(25)が形成されてあり、環状凹部(25)に対向するドライブシャフト(31)の下面には、コイルバネ(4)の上端を受ける環状溝部(33)が形成されている。
前記せん及び前記操作つまみに対してそれぞれ相対回動阻止状態に連結されるドライブシャフトが前記筒部内に収容され、
前記筒部の直径線上の両端には、前記ドライブシャフトに形成されている横孔部を介して、スプリングピンが貫通する一対の透孔が形成され、
前記横孔部の周方向の各面とこれに当接する前記スプリングピンとによって、前記せんの回動角度を規制する回動規制部が構成されているガス栓』において、前記筒部と操作つまみとの隙間から、筒部に設けた透孔とスプリングピンとの隙間等を経てガス栓内部に浸入する水滴や洗剤等が、ガス栓本体の摺動部に到達しないようにすることを課題とする。
前記筒部の前記透孔よりも下方における前記筒部の内周面と前記ドライブシャフトの外周面との間に、前記両者間の隙間よりも幅広の環状空間部を設け、
前記環状空間部に防水用グリスを充填させた』ことである。
この発明のガス栓は、せん収容部内にせんが摺動部を介して収容されており、せん収容部の開放端に連設されている筒部には、せんに相対回動阻止状態に連結されるドライブシャフトが、前記筒部に形成された透孔を挿通するスプリングピンを介して収容されている。又、前記筒部の上方開放端には、前記ドライブシャフトに相対回動阻止状態に連結される操作つまみが外嵌している。操作つまみを回動操作すると、せんが、ドライブシャフトを介して同方向に回動可能となる。この種のガス栓の、前記筒部に設けた透孔よりも下方(せん収容部側)における筒部とドライブシャフトとの間に環状空間部を設け、この環状空間部に防水用グリスを充填させる。これにより、ガス栓本体内における環状空間部よりも下方域の前記隙間は、ガス栓の外部と完全に遮断され、密閉状態に維持される。従って、水滴や洗剤が、筒部と操作つまみとの隙間から筒部の上方開放端や透孔等を経て筒部内に浸入しても、その下方の環状空間部には防水用グリスが充填されているから、環状空間部よりも下方の前記隙間への水滴や洗剤等の浸入は阻止され、それより下方に位置するせんの摺動部に水滴や洗剤等が到達することはない。尚、前記水滴や洗剤等の水分は、環状空間部よりも上方域の前記隙間に溜まったあと、自然に蒸発し、前記透孔や隙間等から外部へ排出されていく。
又、防水用グリスは、特別に設けられた環状空間部内に充填させているため、環状空間部から他所へ流出することはない。
この下空間部の上方には、環状空間部が設けられており、防水用グリスが充填されているから、下空間部内は防水用グリスによって気密状態に閉塞される。よって、潤滑・シール用グリスが洗剤等の混入で劣化したり、基油成分が蒸発したりすることがない。
又、防水用グリスは環状空間部に収容されて、不用意に流出する不都合を防止しているから、防水用グリスを必要以上に充填することがなく、経済的である。
図1は、本願発明の実施の形態におけるガス栓の組立て完成状態での断面図であり、図2は、その要部拡大断面図である。
せん収容部(11)の上方開放端からは筒部(12)が連設されてあり、筒部(12)の基端部の直径は、せん収容部(11)の開放端部の直径よりも大径に形成されて、筒部(12)とせん収容部(11)との境界部分に、段部(15)を設けている。又、筒部(12)を構成している周壁の中心に対して対向する各位置には、筒状のスプリングピン(1)の両端が貫通する透孔(2a)(2b)が形成されている。尚、スプリングピン(1)がガス流入路(13)及びガス流出路(14)に平行に位置するように、透孔(2a)(2b)の形成位置は設定されている。
ドライブシャフト(31)には、従来例において、図8及び図9に示したように、中心に対して対称な位置に、断面略台形状の第1、第2柱部(41)(42)が形成されており、これら第1、第2柱部(41)(42)を除いた範囲に、スプリングピン(1)が挿通する横孔部(40)が側方に開放するように形成されている。
そして、環状溝部(25)内にコイルバネ(4)を配設した後、コイルバネ(4)の上端部を、ドライブシャフト(31)の下面の環状溝部(33)に対応させ、せん(20)の操作軸部(24)をドライブシャフト(31)の矩形孔部(32)に嵌合させながら、ドライブシャフト(31)を筒部(12)内に収容する。
この状態において、筒部(12)の対向壁に貫通させたスプリングピン(1)に対して、ドライブシャフト(31)は、90度の範囲内で回動可能となる。
尚、摺動部(22)の上端部から段部(15)にかけて、潤滑・シール用のグリス(50)が塗布されているから、せん(20)の回動操作の潤滑性及び摺動部(22)におけるシール性が確保される。
このものでは、筒部(12)の内周面(16)に、上下2本の環状内溝(17)を、周方向に沿って、ドライブシャフト(31)との隙間に開放するように形成したもので、これに防水用グリス(51)を充填した後、ドライブシャフト(31)を筒部(12)内に収容することで、ドライブシャフト(31)の外周面(37)と環状内溝(17)とで囲まれる範囲に、防水用グリス(51)が充填された環状空間部(S)を構成することができる。
尚、図4に示す第3番目の実施の形態のように、ドライブシャフト(31)の外周面(37)に環状外溝(36)を設けると共に、それに隙間を介して対向するガス栓本体(10)の筒部(12)の内周面(16)に環状内溝(17)を設け、環状外溝(36)と環状内溝(17)とで囲まれる範囲を環状空間部(S)とし、防水用グリス(51)を充填しても良い。
(10)・・・・・・・ガス栓本体
(11)・・・・・・・せん収容部
(12)・・・・・・・筒部
(2a)(2b)・・・・・透孔
(20)・・・・・・・せん
(30)・・・・・・・操作つまみ
(31)・・・・・・・ドライブシャフト
(40)・・・・・・・横孔部
(S) ・・・・・・・環状空間部
(51)・・・・・・・防水用グリス
Claims (6)
- ガス栓本体の一方に開放し且つガス流路に連通するせん収容部内に、前記ガス流路を開閉するせんが摺動部を介して回動自在に収容されており、前記せん収容部の開放端に連続する筒部に前記せんを回動操作する操作つまみが回動自在に外嵌する構成のガス栓であって、
前記せん及び前記操作つまみに対してそれぞれ相対回動阻止状態に連結されるドライブシャフトが前記筒部内に収容され、
前記筒部の直径線上の両端には、前記ドライブシャフトに形成されている横孔部を介して、スプリングピンが貫通する一対の透孔が形成され、
前記横孔部の周方向の各面とこれに当接する前記スプリングピンとで、前記せんの回動角度を規制する回動規制部が構成されているガス栓において、
前記筒部の内周面と前記ドライブシャフトの外周面との間に所定幅の隙間を設け、
前記筒部の前記透孔よりも下方における前記筒部の内周面と前記ドライブシャフトの外周面との間に、前記両者間の隙間よりも幅広の環状空間部を設け、
前記環状空間部に防水用グリスを充填させたことを特徴とするガス栓。 - 請求項1に記載のガス栓において、前記環状空間部は、前記ドライブシャフトの外周面に周方向に沿って形成される環状外溝と、前記筒部の内周面とで囲まれる空間であることを特徴とするガス栓。
- 請求項1に記載のガス栓において、前記環状空間部は、前記筒部の内周面に周方向に沿って形成される環状内溝と、前記ドライブシャフトの外周面とで囲まれる空間であることを特徴とするガス栓。
- 請求項1に記載のガス栓において、前記環状空間部は、前記ドライブシャフトの外周面に周方向に沿って形成される環状外溝と、前記環状外溝に対向する前記筒部の内周面の所定箇所に周方向に沿って形成される環状内溝とで囲まれる空間であることを特徴とするガス栓。
- 請求項1に記載のガス栓において、前記ドライブシャフトの外周面又は前記筒部の内周面のどちらか一方には周方向に沿って下向き段部を形成し、他方には周方向に沿って上向き段部を形成し、前記環状空間部は、前記下向き段部と前記上向き段部との間に形成されることを特徴とするガス栓。
- 請求項1から5のいずれかに記載のガス栓において、前記せん収容部の上端の段部と前記ドライブシャフトの下面との間に下空間部が形成され、前記下空間部に、前記摺動部の潤滑・シール用のグリスが充填されていることを特徴とするガス栓。
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