JP6689054B2 - 2つの部材の組付構造と、該組付構造を備えた照明灯具 - Google Patents

2つの部材の組付構造と、該組付構造を備えた照明灯具 Download PDF

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Description

本発明は、互いに嵌り合う円筒形の開口部を備えた2つの部材を着脱可能に組み合わせるための組付構造と、該組付構造を備えた照明灯具に関する。
従来より、互いに嵌り合う円筒形の開口部を備えた2つの部材を着脱可能に組み合わせるための組付構造には様々なタイプがある。その中でも例えば、照明灯具のケース構造に適用された例として、LEDユニットを配設するケース(円盤状のベースも含む)と、LEDユニットを保護するようにケースに被せて取り付けるカバーとの組み合わせに関するものが数多く知られている(例えは特許文献1,2参照)。
このような照明灯具においては、ケース内部のLEDユニットを交換したり、灯具を配設した壁裏配線用の穴からケース内に進入した虫等の異物を除去するために、利用者がカバーを取り外せる構造となっている。かかるカバーの取り外し時に、充電部(基板等)に接触すると感電の虞があるため、設計的な配慮が必要であった。特に、電気用品安全法では前記設計的な配慮に関して、工具なしで容易に取り外すことができる部分を取り外した状態で、試験指が充電部へ接触しない旨の規定がある。
従って、従来のLED照明灯具では、前記設計的な配慮として、例えば、カバーが本体とネジによる締結で固定されており、工具を使わなければ外せない、すなわち、外す意図がなければ外せない構造となっていた。あるいは、カバーは容易に外すことができるが、その代わりにケース内部のLED基板や電源基板を別途カバーで覆うことにより、直接接触することができない構造となっていた。
特開2015−156283号公報 特開2012−182192号公報
しかしながら、前述した従来の照明灯具における設計的な配慮では、何れの場合も、締結するためのネジあるいは基板を別途覆うためのカバーが別部品として必要となる。従って、照明灯具の部品点数や組付工数が増えてしまい、コストアップの要因になるという問題があった。
また、ネジを介して取り付ける場合は、その締結作業が面倒であり、作業負担が増加するという問題もあった。
さらに、カバーで基板を覆う場合には、このカバーを光が透過することによって発光効率が低下するという問題もあった。しかも、カバーの内側に熱が籠もりやすいため、LEDやその他電気部品の寿命が低下したり、故障が発生しやすいという問題もあった。
ところで、照明灯具のケース構造にも適用できる2つの部材の組付構造として、例えばスナップフィットによる係合を利用したものも知られている。ここでスナップフィットとは、部材に設けた凸部を、材料の弾性を利用して受け手側の凹部に嵌め込んで引っ掛けることで、機械的に固定する方法である。スナップフィットによる係合を解除するには、通常は凹部に精密ドライバー等の工具の先端を挿入して、凹部から凸部を外す作業が必要となる。
このような工具の挿入によって、スナップフィットによる係合を解除する場合、前述した設計的な配慮の法規制にも適合することになる。しかしながら、前記スナップフィットによる係合を、そのまま照明灯具のケース構造に適用したとしても、次の問題が生じることになる。
すなわち、照明灯具のケースとカバーをスナップフィットの係合により組み付けた場合、カバーを外す時は工具を凹部に挿入したまま係合が解除された状態を維持しつつ、ケースに対してカバーを開けるように作業しなければならない。このような2つの動作は片手で同時に行うことは困難であり、カバーを取り外す作業が非常に面倒になることは明白であった。
本発明は、以上の従来の技術が有する問題点に着目してなされたものであり、簡易な構成で2つの部材を組み合わせることが可能となり、部品点数や組付工数を削減してコスト低減を実現でき、しかも、2つの部材の着脱作業も容易に行うことができると共に、工具を使わなければ分離できないにも拘わらず、その作業も容易に行うことができる2つの部材の組付構造と、該組付構造を備えた照明灯具を提供することを目的としている。
前述した目的を達成するための本発明の要旨とするところは、以下の各項の発明に存する。
[1]互いに嵌り合う円筒形の開口部(14,24)を備えた2つの部材(11,21)を着脱可能に組み合わせるための組付構造において、
前記2つの部材(11,21)の各開口部(14,24)が嵌り合った状態での相対的な回転位置の変化により、何れか一方の部材(21)に設けられた係止部(31)が他方の部材(11)に設けられた被係止部(32)に係脱可能であり、前記係止部(31)が前記被係止部(32)に係合すると、前記各開口部(14,24)の回転中心となる軸方向における離脱を規制する連結手段(30)と、
前記2つの部材(11,21)が前記被係止部(32)に前記係止部(31)が係合する相対的な回転位置に変化すると、これに伴ない何れか一方の部材(11)に設けられた係止爪(41)が他方の部材(21)に設けられた被係止孔(42)にスナップフィットにより係合して、前記各開口部(14,24)の相対的な回転を規制し、かつ所定の工具(T)を前記被係止孔(42)に挿入して、該工具(T)により前記回転位置をずらす操作によってのみ前記スナップフィットによる係合が解除され、その後も解除が維持されるロック手段(40)と、を有し、
前記ロック手段(40)における前記係止爪(41)は、前記被係止孔(42)の周囲表面に対して摺接する先端側(41a)がテーパー状に傾斜し、該傾斜した一方向への回転に伴ない前記被係止孔(42)に嵌入して係合するものであり、前記被係止孔(42)に嵌入して係合したロック状態と、前記被係止孔(42)の外部より挿入された工具(T)に押されて該被係止孔(42)から外れたロック解除状態とに変位し、
前記係止爪(41)がある方の部材(11)において該係止爪(41)の先端側(41a)を臨む位置には、前記被係止孔(42)の外部より挿入された工具(T)を、該被係止孔(42)より前記係止爪(41)を外しつつ前記一方向へ斜めに導くためのガイド部(43)が設けられ、
前記ガイド部(43)に導かれた前記工具(T)の先端を支点として、該工具(T)を前記一方向へ立ち上げた際に、該工具(T)の動きに伴って前記被係止孔(42)が前記一方向へ押されることにより、該被係止孔(42)がある方の部材(12)は前記ロック解除状態が維持される位置まで回転するように設定されたことを特徴とする組付構造。
[2]前記工具(T)により前記回転位置をずらす操作によって、前記ロック手段(40)のスナップフィットによる係合が解除されるだけでなく、前記連結手段(30)でも前記係止部(31)が前記被係止部(32)から離脱して係合が解除されることを特徴とする前記[1]に記載の組付構造。
[3]前記連結手段(30)における前記係止部(31)と前記被係止部(32)とは、互いに前記軸方向に重なる状態で摺接可能に係合する相対位置に複数設けられており、前記回転位置の変化により、互いに前記軸方向に重なる係合状態と、互いに前記軸方向に重ならない離脱状態とに変位することを特徴とする前記[1]または[2]に記載の組付構造。
[4]前記連結手段(30)における前記係止部(31)と前記被係止部(32)とは、前記係合状態にて前記係止部(31)のある一方の部材(21)を前記被係止部(32)のある他方の部材(11)に対して、正逆何れか一方向への回転を規制することを特徴とする前記[3]に記載の組付構造。
]前記[1],[2],[3]または[4]に記載の2つの部材(11,21)の組付構造を備えた照明灯具(10)であって、
前記一方の部材は、その内側に光源(50)を収納する照明灯具(10)のケース本体(11)であり、前記他方の部材は、前記光源(50)を覆う状態で前記ケース本体(11)に着脱可能に組み合わされるカバー部材(21)であり、
前記ケース本体(11)と前記カバー部材(21)とは、互いの各開口部(14,24)が嵌り合った状態で組み合わされることを特徴とする照明灯具(10)。
]前記ケース本体(11)と前記カバー部材(21)との各開口部(14,24)の間に、連通された内部の防水性を保つためのシール部材(28)を介在させたことを特徴とする前記[]に記載の照明灯具(10)。
次に、前述した解決手段に基づく作用を説明する。
前記[1]に記載の組付構造によれば、2つの部材(11,21)の各開口部(14,24)が嵌り合った状態では、互いの相対的な回転位置の変化により、連結手段(30)の一方の部材(21)にある係止部(31)が他方の部材(11)にある被係止部(32)に係脱する。すなわち、係止部(31)が被係止部(32)に係合すると、各開口部(14,24)は軸方向における離脱が規制されるが、係止部(31)が被係止部(32)から離脱すると、各開口部(14,24)は軸方向に離脱できる。ここで軸方向とは、各開口部(14,24)の中心を通り互いの回転中心となる架空の軸が延びる方向である。
しかも、2つの部材(11,21)はロック手段(40)により、各開口部(14,24)の相対的な回転も規制され、前記連結手段(30)による連結が不用意に外れないように固定できる。ロック手段(40)では、前記連結手段(30)の被係止部(32)に係止部(31)が係合する相対的な回転位置に変化すると、これに伴ない一方の部材(11)にある係止爪(41)が他方の部材(21)にある被係止孔(42)にスナップフィットにより係合する。
よって、各開口部(14,24)の相対的な回転は規制され、当該回転位置にて係止部(31)と被係止部(32)の係合状態も維持される。一方、2つの部材(11,21)を分離する場合は、先ず、ロック手段(40)のスナップフィット係合を解除する必要がある。そのためには、所定の工具(T)を前記被係止孔(42)に挿入して、該工具(T)により回転位置をずらす操作によってのみスナップフィット係合は解除される。
このような工具(T)による操作によれば、スナップフィット係合が工具(T)の操作中だけ一時的に解除されるのではなく、回転位置をずらすことで、工具(T)を被係止孔(42)から抜いた後も、そのまま解除された状態が維持される。従って、工具(T)による操作と必ずしも同時に2つの部材(11,21)を分離する必要はなく、工具(T)による操作が終わってから分離すれば良い。
以上の組付構造によれば、ネジを介して2つの部材(11,21)を組み合わせる場合に比べて、部品点数が削減されてコスト低減を実現できるだけではなく、互いの組み付けないし分離する作業が容易であり、その作業時間を短縮することができる。しかも、利用者が工具(T)を用意して外す意図がなければ、不用意に分離される虞もない。
前記[2]に記載の組付構造によれば、前記工具(T)により回転位置をずらす操作によって、前記ロック手段(40)のスナップフィット係合が解除されるだけでなく、前記連結手段(30)でも係止部(31)が被係止部(32)から離脱して係合が解除される。これにより、ロック手段(40)の解除操作だけで同時に連結手段(30)の係合も解除されるため、いっそう2つの部材(11,21)を分離する作業を簡略化することができる。
また、前記連結手段(30)の係止部(31)と被係止部(32)は、具体的には例えば前記[3]に記載したように、互いに軸方向に重なる状態で摺接可能に係合する周方向の相対位置に間隔をおいて複数設けるものとする。そして、互いの回転位置の変化により、周方向に合致すれば軸方向に重なる係合状態となり、周方向に離間すれば軸方向に重ならない離脱状態となる。かかる構成によれば、何れか一方の部材(11,21)を回転させるだけで、簡単に係脱させることができる。
ここで、さらに前記[4]に記載したように、前記係止部(31)と前記被係止部(32)とは、係合状態にて係止部(31)のある一方の部材(21)を被係止部(32)のある他方の部材(11)に対して、正逆何れか一方向への回転を規制するように構成すると良い。これにより、連結手段(30)において係合状態と離脱状態にするための回転方向やその位置決めが明確となり、回転後の一方向への位置ずれも防止することができる。
以上のような2部品の組付構造は、例えば[]に記載したように照明灯具(10)のケース構造に適用すると良い。すなわち、一方の部材は、その内側に光源(50)を収納する照明灯具(10)のケース本体(11)とし、他方の部材は、光源(50)を覆う状態でケース本体(11)に着脱可能に組み合わされるカバー部材(21)とする。ここでケース本体(11)とカバー部材(21)は、互いの各開口部(14,24)が嵌り合った状態で組み合わされる。
特に、前記[]に記載したように、ケース本体(11)とカバー部材(21)との各開口部(14,24)の間に、連通された内部の防水性を保つためのシール部材(28)を介在させれば、多湿な浴室等の照明灯具(10)に適した防水構造のケーシングとして活用することができる。
本発明に係る2つの部材の組付構造と、該組付構造を備えた照明灯具によれば、簡易な構成で2つの部材を組み合わせることが可能となり、部品点数や組付工数を削減してコスト低減を実現することができる。しかも、2つの部材の着脱作業も容易に行うことができると共に、工具を使わなければ分離できないにも拘わらず、その作業も容易に行うことができる。
本発明の実施の形態に係る照明灯具を示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係る照明灯具を各構成部品を分解して示す分解斜視図である。 本発明の実施の形態に係る照明灯具を示す平面図である。 本発明の実施の形態に係る照明灯具を示す正面図である。 本発明の実施の形態に係る照明灯具を示す底面図である。 本発明の実施の形態に係る照明灯具を示す側面図である。 図4中のVII−VII線断面図である。 本発明の実施の形態に係る照明灯具のケース本体とカバー部材の係合が解除された状態において、カバー部材の上側を切断して灯具内部の構造を示す断面図である。 本発明の実施の形態に係る照明灯具のケース本体とカバー部材との係合が解除された状態において、連結手段およびロック手段の要部を拡大して示す説明図である。 本発明の実施の形態に係る照明灯具のケース本体とカバー部材との係合が解除された状態において、連結手段の要部を拡大して示す断面図(図8中のX−X線断面図)である。 本発明の実施の形態に係る照明灯具のケース本体とカバー部材との係合が解除された状態において、ロック手段の要部を拡大して示す断面図(図8中のXI−XI線断面図)である。 本発明の実施の形態に係る照明灯具のケース本体とカバー部材とが係合した状態において、カバー部材の上側を切断して灯具内部の構造を示す断面図である。 本発明の実施の形態に係る照明灯具のケース本体とカバー部材とが係合した状態において、連結手段およびロック手段の要部を拡大して示す説明図である。 本発明の実施の形態に係る照明灯具のケース本体とカバー部材とが係合した状態において、連結手段の要部を拡大して示す断面図(図12中のXIV−XIV線断面図)である。 本発明の実施の形態に係る照明灯具のケース本体とカバー部材とが係合した状態において、ロック手段の要部を拡大して示す断面図(図12中のXV−XV線断面図)である。 本発明の実施の形態に係る照明灯具のケース本体とカバー部材との係合を解除する工具による最初の操作と、この操作時におけるロック手段および連結手段の要部を拡大して示す説明図である。 本発明の実施の形態に係る照明灯具のケース本体とカバー部材との係合を解除する工具による最後の操作と、この操作後におけるロック手段および連結手段の要部を拡大して示す説明図である。 本発明の別の実施の形態である変形例に係る照明灯具の全体およびロック手段を拡大して示す説明図である。 本発明の別の実施の形態である変形例に係る照明灯具においてロック手段がロック状態に至る過程を示す説明図である。 本発明の別の実施の形態である変形例に係る照明灯具においてロック手段がロック解除状態に至る過程を示す説明図である。
以下、図面に基づき本発明を代表する実施の形態を説明する。
図1〜図17は、本発明の一実施の形態を示している。
本実施の形態に係る2つの部材を着脱可能に組み合わせる組付構造を、以下に照明灯具10のケース構造に適用した場合を例に説明する。2つの部材である一方の部材と他方の部材は、特にその具体的な形状は問わないが、互いに嵌り合う円筒形の開口部を備えるものとする。
図1,2に示すように、本実施の形態に係る照明灯具10は、浴室の天井や側壁等の壁面に配設されるものであり、その外形をなすケース10aは防水性を備えている。ケース10aは、全体として中心軸と平行な奥行方向の厚さが薄い扁平な円盤形をなし、一方の部材としてケース本体11と、他方の部材としてカバー部材21とからなる。
ケース本体11は、その内側に光源ユニット50を収納するものであり、カバー部材21は、前記光源ユニット50を覆う状態で前記ケース本体11に着脱可能に組み合わされるものである。なお、ケース本体11とカバー部材21の中心軸が互いの回転中心となる軸と一致しており、この軸が延びる方向を「軸方向」とする。
先ず、照明灯具10のケース10aの全体の概要について説明する。
図2に示すように、ケース本体11は、合成樹脂や金属により円形で底浅なケース状に形成されており、その底面部12の外周縁に沿ってフランジ状の周壁部13が一体に設けられている。周壁部13の先端縁側が、そのまま円形の開口部14をなしている。
底面部12の内面には、光源ユニット50が配設される。よって、底面部12の内面上には、光源ユニット50を内面より離隔した位置に取り付ける一対のボス12a,12aが突設されている。なお、底面部12には、その他、ネジ等で固定する取付孔や各種配線を通すための挿通孔等が開設されている。
カバー部材21は、前記ケース本体11よりも深さのある円形のケース状に形成されており、一般にはグローブと称される。カバー部材21の前面部22の外周縁に沿って円筒状の周壁部23が一体に設けられている。周壁部23の先端縁側が、そのまま円形の開口部24をなしている。カバー部材21は、少なくとも前面部22より光を外部へ照射できるように透光性材質である合成樹脂等により形成される。また、周壁部23において、開口部24よりやや離れた位置には、その全周に亘り径方向外側に向かって延びるフランジ部25が形成されている。
本実施の形態では、カバー部材21の開口部24の外径は、ケース本体11の開口部14の内径よりも小さく設定され、ケース本体11の開口部14の内側にカバー部材21の開口部24が嵌るように組み合わされる。ここで図7に示すように、カバー部材21の開口部24の端縁は、ケース本体11の底面部12の内面周囲に当接し、ケース本体11の開口部14の端縁は、カバー部材21のフランジ部25に当接するように設定されている。このようにケース本体11とカバー部材21とは、各開口部14,24が嵌り合うことで、互いの内部空間が密閉された状態で連通する。
次に、ケース本体11とカバー部材21の連結手段30について説明する。
連結手段30は、ケース本体11とカバー部材21の各開口部14,24が嵌り合った状態での相対的な回転位置の変化により、カバー部材21に設けられた係止部31がケース本体11に設けられた被係止部32に係脱可能であり、係止部31が被係止部32に係合すると、各開口部14,24の軸方向における離脱を規制するものである。
カバー部材21における周壁部23の内周面にて、直径方向に対向する位置には、内周面上に突出する一対の係止部31,31が設けられている。図8,図9および図10に示すように、各係止部31は、周壁部23の内周面に沿って細幅で弧状に延びる薄板状に形成されている。また、係止部31の先端31aは、ケース本体11に対してカバー部材21が回転する一方向に向かって前記開口部24側に傾斜している。このような各係止部31は、前記回転軸を間にして点対称となる形状に設けられている。
ケース本体11における底面部12の内面にて、直径方向に対向する位置には、内面上に突出する一対の被係止部32,32が設けられている。各被係止部32は、前記係止部31と同様に前記回転軸を間にして点対称となる形状に設けられている。図8,図9および図10に示すように、各被係止部32は、底面部12の内面上に立設された支持片32aの上端より前記内面と平行に広がり、その下面側に前記係止部31が重なり合うように係合する被係止片32bとして形成されている。
ここで支持片32aは周方向に沿って配されており、その上端に連なる被係止片32bは、径方向外側に延出している。また、支持片32aの一側縁には、径方向外側に延出して前記係止部31の先端が当接し、ケース本体11に対してカバー部材21が回転する一方向への回転範囲を規制する回転規制片32cが形成されている。この回転規制片32cに前記係止部31の先端31aが当接することで、ケース本体11に対するカバー部材21の一方向への回転も規制される。また、係止部31の先端31aが傾斜することで、係止部31が被係止部32の被係止片32bに重なり合う際、端縁同士がぶつかり合うことが回避される。
以上のように、連結手段30をなす係止部31と被係止部32は、互いに軸方向(上下)に重なる状態で摺接可能に係合する相対位置に2つずつ設けられている。係止部31および被係止部32は、ケース本体11とカバー部材21の各開口部14,24の回転位置の変化により、互いに軸方向に重なる係合状態と、互い軸方向に重ならない離脱状態とに変位する。係合状態では、各開口部14,24の軸方向における離脱が規制されるだけでなく、前述したように一方向への回転も規制される。
次に、ケース本体11とカバー部材21とのロック手段40について説明する。
ロック手段40は、ケース本体11とカバー部材21が、前記被係止部32に前記係止部31が係合する相対的な回転位置に変化すると、これに伴ないケース本体11に設けられた係止爪41がカバー部材21に設けられた被係止孔42にスナップフィットにより係合するものである。このスナップフィット係合により、各開口部14,24の相対的な回転は規制されるが、所定の工具Tを前記被係止孔42に挿入して、該工具Tにより前記回転位置をずらす操作によってのみスナップフィット係合が解除され、その後も解除が維持される。
ケース本体11における周壁部13の外周面にて、前記各被係止部32の一方と周壁部13越し対向する位置には、径方向外側に向かって突出する収納部15が設けられている。この収納部15は、周壁部13の外周面に沿って細幅で弧状に延びる開口断面に形成されており、上下面がそれぞれ開口している。収納部15の開口上部における一端側に、係止爪41は設けられている。
図8,図9および図11に示すように、係止爪41は、収納部15の開口上部における一端側に一体に連結され、その先端側41aが開口上部における他端側に向かって延びており、上下に弾性変形が可能に配されている。この先端側41aは、後述する被係止孔42の周囲表面に対してスムーズに摺接するようにテーパー状に傾斜している。また、先端側41aにて、その傾斜の頂端より後方で被係止孔42に引っ掛かる部分の保持角は、一度嵌るとそのままでは外れないよう直角に設定されている。
また、収納部15の開口下部における他端側には、後述する被係止孔42の外部より挿入された工具Tを、該被係止孔42より係止爪41を外しつつ、係止爪41のテーパーが傾く方向と同じ一方向へ斜めに導くためのガイド部43が設けられている。ここで工具Tとは、図16に示すように、被係止孔42に挿通可能な精密ドライバー等の先端側が細棒状のものが該当する。
図11に示すように、ガイド部43は、収納部15の内部でリブとして形成されており、収納部15の開口下部における他端側から前記係止爪41の先端側41aを下方より臨む位置まで斜めに延びている。このガイド部43の基端側には、該ガイド部43に沿って斜めに導かれた工具Tの先端を位置決めして当接させる凹溝43aがある。なお、収納部15の開口上部における一端側には、後述の舌片部26の一端側を当接させる位置決め用のストッパ15aが上方に突設されている。
カバー部材21におけるフランジ部25にて、前記収納部15に対応する一端側には、径方向外側に向かって突出する舌片部26が設けられている。舌片部26は、前記収納部15の開口上部に合致する形状であり、フランジ部25と同じ板厚に形成されている。この舌片部26の略中央に被係止孔42は設けられている。図8,図9および図11に示すように、被係止孔42は、前記係止爪41の先端側41aが嵌入する形状をなしている。
以上のように、ロック手段40をなす係止爪41と被係止孔42は、係止爪41がその先端側41aのテーパーが傾斜した一方向へ回転すると、正確には、定位置に固定されたケース本体11にある係止爪41に対して、カバー部材21が相対的に他方向へ回転することに伴って、係止爪41は被係止孔42に嵌入して係合したロック状態となる。かかるロック状態では、カバー部材21のケース本体11に対する正逆両方向への回転は規制される。特に、前記連結手段30では規制されないケース本体11に対するカバー部材21の他方向への回転が規制される。
係止爪41の先端側41aにて、被係止孔42の内縁に引っ掛かる部分の角度は、前述したように直角であり、被係止孔42に一度嵌るとそのままでは外すことはできない。そこで、被係止孔42の外部より工具Tを差し込み、係止爪41を弾性に抗して外す方向に力を加えれば外すことができる。ただし、工具Tを差し込んだ方向にそのまま引き抜くと、係止爪41は再び被係止孔42に係合することになる。詳しくは後述するが本光源ユニット50では、工具Tによる操作によってのみスナップフィット係合が解除され、その後も解除が維持されるように設定されている。
次に、照明灯具10のケース10aにおける防水構造について説明する。
カバー部材21の開口部24の外周側に沿って、上下に並ぶ細幅のフランジ間で周方向に延びる溝部27が形成されている。この溝部27内には弾性体からなるシール部材28が埋設されている。シール部材28は、開口部24に沿って環状に設けられており、その円形断面の外周の一部が溝部27より外側にはみ出ている。
図7に示すように、ケース10aの組付状態において、溝部27の外側にはみ出た溝部27の外周が、対向するケース本体11の周壁部13の内周面に弾発的に密着することにより、各開口部14,24の間がシールされる。これにより、ケース10aの内部の防水性を確保することができ、浴室等での使用に適したものとなる。
次に、ケース本体11に配設された光源ユニット50についても簡単に説明する。
光源ユニット50は、底面部12の内側に収まる大きさの円形状の基板51の表面に複数のLED52を実装して構成されている。ここで基板51は、一般的なプリント配線基板であり、LED52は、具体的には例えば表面実装型のLEDチップである。もちろん、発光素子を略砲弾型のモールドに埋め込んだLEDランプを用いても良い。なお、基板51の表面は、LED52も覆うように防水性の樹脂によりコーティングすると良い。
また、基板51の裏面側等の適所には、図示省略したが電線や信号線等の各種配線を接続するためのコネクタが設けられている。ここでコネクタに接続された各種配線は、前述したケース本体11における底面部12にある挿通孔より外部に通じており、各種配線を介して照明灯具10への電気信号の入出力や給電が行われる。
次に、本実施の形態に係る照明灯具10の作用を説明する。
照明灯具10を浴室に施工する場合は、先ずケース本体11を天井等の壁面に対してネジ等で固定し、このケース本体11の開口部14をカバー部材21で覆うように組み合わせる。ケース本体11とカバー部材21の各開口部14,24が嵌り合った状態では、互いの相対的な回転位置の変化により、連結手段30をなすケース本体11の係止部31がカバー部材21の被係止部32に係脱する。
図8,図9に示すように、既に固定されたケース本体11の被係止部32に対して、カバー部材21の係止部31が軸方向に重なり合わない回転位置にして、ケース本体11の開口部14の内側にカバー部材21の開口部24を嵌め合わせる。そして、ケース本体11に対してカバー部材21を、図8中で時計回りとなる一方向へ回転させると、図12,図13に示すように、係止部31が被係止部32に対して軸方向に重なる係合状態となる。
これにより、ケース本体11とカバー部材21の各開口部14,24は、互いに軸方向における離脱が規制される。ここで係止部31と被係止部32は、それぞれ直径方向に対向する位置に一対ずつ設けられている。すなわち、周方向の相対位置に間隔をおいて複数設けられているため、安定した係合状態を保つことができる。また、2つの部材11,21のうち何れか一方を回転させるだけで、簡単に互いに係脱させることができる。
また、図10に示すように、係止部31の先端31aは傾斜しており、係止部31が被係止部32の被係止片32bに重なり合う時に、それぞれ端縁同士がぶつかり合うことが回避される。さらに、係止部31と被係止部32が重なる係合状態になると、係止部31の先端31aが被係止部32の回転規制片32cに当接するため、当該位置にて一方向への回転が規制される。これにより、連結手段30において係合状態と離脱状態にするための回転方向やその位置決めが明確となり、回転後の一方向への位置ずれも防止することができる。
前記連結手段30にて係合状態となると、同時にロック手段40ではロック状態となる。すなわち、図12,図13に示すように、ロック手段40では、前記連結手段30の被係止部32に係止部31が係合する相対的な回転位置に変化すると、これに伴ないケース本体11にある係止爪41がカバー部材21にある被係止孔42にスナップフィットにより係合する。これにより、各開口部14,24の相対的な正逆両方向への回転が規制され、前記連結手段30による係合状態が不用意に外れないように維持される。
図9,図11に示すように、係止爪41の先端側41aはテーパー状に傾斜しているため、被係止孔42のある舌片部26の一端側に当接すると、その下方へスムーズに弾性変形し、被係止孔42の周囲表面に対して弾発的に摺接しつつ、被係止孔42に合致すると弾発力により嵌入してロック状態となる。この時、舌片部26の一端側が収納部15にあるストッパ15aに当接するため、当該位置にて一方向への回転が規制される。かかる位置決めにより、係止爪41が被係止孔42を乗り越えることを防止することができる。
係止爪41で被係止孔42に引っ掛かる部分の保持角は、一度嵌るとそのままでは外れない角度であるが、被係止孔42の外部より工具Tを挿入して、係止爪41の弾発力に抗して外れる方向に力を加えることにより、被係止孔42から外れてロック解除状態となる。このように工具Tを使った場合のみ、ロック状態からロック解除状態に変位させることが可能となり、ケース本体11からカバー部材21を分離することができる。
詳しく言えば、図16(a)に示すように、工具Tを被係止孔42に外部から挿入すると、工具Tの先端は被係止孔42より係止爪41を外しつつ、ガイド部43によって一方向へ斜めに導かれる。この時、図16(b)に示すように、ロック手段40は未だ係合状態にある。
続いて、図17(a)に示すように、収納部15内で凹溝43aに当接した工具Tの先端を支点として、工具Tを一方向へ立ち上げると、工具Tの動きに伴って被係止孔42の内縁が一方向へ押されることにより、この被係止孔42にかかる力はカバー部材21をケース本体11に対して一方向へ回転させる力として作用する。
このように、工具Tを被係止孔42に挿入して、該工具Tにより各開口部14,24の回転位置をテコの原理でずらす操作によって、被係止孔42があるカバー部材21は、係止爪41が被係止孔42の周囲(舌片部26の裏面)に乗り上げて、被係止孔42から係止爪41が外れたロック解除状態が維持される位置まで容易に回転する。この時、図17(b)に示すように、ロック手段40も同時に離脱状態となる。
このような工具Tによる操作によれば、スナップフィット係合が工具Tの操作中だけ一時的に解除されるのではなく、回転位置をずらすことで、その後工具Tを被係止孔42から抜いても、そのまま解除された状態が維持される。従って、工具Tによる操作と必ずしも同時にケース本体11とカバー部材21を分離させる必要はなく、工具Tによる操作が終わってから分離すれば良い。しかも、ロック手段40の解除操作だけで、同時に連結手段30の係合も解除されるため、いっそうケース本体11とカバー部材21を分離する作業を簡略化することができる。
以上の組付構造によれば、ネジを介してケース本体11とカバー部材21を組み合わせる場合に比べて、部品点数が削減されてコスト低減を実現できるだけではなく、互いの組み付けないし分離する作業が容易であり、その作業時間を短縮することができる。しかも、利用者が工具Tを用意して外す意図がなければ、不用意に解除される虞もない。
よって、本実施の形態のようにLEDを光源とする照明灯具10に適用した場合には、その関連法規の設計的な配慮を満たすことができる。また、ケース10aの内部(主に光源ユニット50)の保守点検を行う場合のカバー部材21の取り外しおよび取り付け作業の簡素化および効率化も可能となる。
ところで、前述した実施の形態によれば、前記連結手段30の係止部31および被係止部32は、ケース10aの内部に配されており、外面上に出っ張らないように構成されているが、前記ロック手段40の係止爪41および被係止孔42は、それぞれケース10aの外面上に出っ張る収納部15と舌片部26に設けられている。
そこで、別の実施の形態となる変形例として、ロック手段40の係止爪41および被係止孔42についても、ケース10aの外面上に出っ張らすことなく内部に配するように構成しても良い。具体的には例えば、図18〜図20に示すように、ロック手段400の係止爪410および被係止孔420を、2つの部材11,21の周壁部13,23にそれぞれ設けることで、ケース10aの外面上に出っ張らない構成とすることができる。
詳しく言えば、本変形例では、ケース本体11の開口部14の内側ではなく外側に、カバー部材21の開口部24が嵌るように組み合わされて、カバー部材21の周壁部23がケース本体11の周壁部13を外側から覆う状態となる。このケース本体11の周壁部13の一端側の下方に、係止爪410は径方向外側を臨み、かつ径方向内側に撓むように設けられている。また、カバー部材21の周壁部23の一端側の下方には、前記係止爪410がスナップフィットにより係合する被係止孔420が設けられている。
また、ケース本体11の周壁部13において、前記係止爪410の先端側を臨む位置には、前記被係止孔420の外部より挿入された工具Tを、前記被係止孔420より係止爪410を外しつつ、一方向へ斜めに導くためのガイド部430が設けられ、このようなガイド部430は、周壁部13にて径方向内側に図示した断面形状で凹むように設けられている。なお、前記連結手段30については、図示省略したが前述した実施の形態と同様の構成である。
このようなロック手段400によれば、図示省略した前記連結手段30の被係止部32に係止部31が係合する相対的な回転位置に変化すると、これに伴ない係止爪410が被係止孔420にスナップフィットにより係合する。これにより、各開口部14,24の相対的な正逆両方向への回転が規制され、前記連結手段30による係合状態が不用意に外れないように維持される。
図19(a)に示すように、係止爪410の先端側はテーパー状に傾斜しているため、被係止孔420に係合するに至るまでは、カバー部材21の周壁部23の内壁面に図中の矢印方向へスムーズに摺接する。図19(b)に示すように、被係止孔420が被係止孔420に合致すると、弾発力により嵌入してロック状態となる。この時、係止爪410の後方に突設されているストッパ441が、被係止孔420の手前にある段部442に当接するため、当該位置にて一方向への回転が規制される。かかる位置決めにより、係止爪410が被係止孔420を乗り越えることを防止することができる。
ロック手段400がロック状態にある時は、被係止孔420の外部より工具Tを挿入して、係止爪410の弾発力に抗して外れる方向に力を加えることにより、被係止孔420から外れてロック解除状態となる。すなわち、図20(a)に示すように、工具Tを被係止孔420に外部から挿入すると、工具Tの先端は被係止孔420より係止爪410を外しつつ、ガイド部430によって一方向へ斜めに導かれる。
続いて、図20(b)に示すように、ガイド部430の底部に当接した工具Tの先端を支点として、工具Tを図中の矢印方向へ立ち上げると、工具Tの動きに伴って被係止孔420の内縁が一方向へ押されることにより、この被係止孔420にかかる力はカバー部材21をケース本体11に対して一方向へ回転させる力として作用することになり、その基本的な原理は前述のロック手段40と同様である。
以上、本発明の実施の形態を図面によって説明してきたが、具体的な構成はこれらの実施の形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。例えは、前記連結手段30の係止部31および被係止部32についても、2つの部材11,21の周壁部13,23に設けることにより、互いに軸方向ではなく径方向に係合するように構成しても良い。
また、2つの部材であるケース本体11とカバー部材21は、特にその具体的な形状は問わないが、互いに嵌り合う円筒形の開口部14,24を備えるものとする。ここで各開口部14,24は円筒形であるが、その周壁部13,23の高さ寸法の大小は問わず、少なくとも一方の部材では、その周壁の高さを極小として円板に近い形状としても良い。
また、前記実施の形態では、連結手段30の係止部31および被係止部32を、直径方向に対向する位置に一対設けたが、これらの数は2組だけに限定されるものではなく、周方向に間隔をおいて3組以上設けても良い。また、ロック手段40の係止爪41および被係止孔42のスナップフィット構造は、前記実施の形態に限定されるものでなく、弾性を利用して係止可能な構成であれば、形状等を適宜変更しても良い。
また、前記実施の形態では、連結手段30の係止部31がカバー部材21に設けられ、被係止部32がケース本体11に設けられたが、逆の態様として、係止部31をケース本体11に設けて、被係止部32をカバー部材21に設けても良い。同様に、ロック手段40の係止爪41をカバー部材21に設けて、被係止孔42をケース本体11に設けても良い。
また、前記実施の形態では、照明灯具10を浴室等に設置される防水性を備えたものを例に説明したが、これは単なる例示に過ぎず、例えばシール部材28を設けずに防水性を備えない照明灯具であっても良い。もちろん、2つの部材の組付構造を適用する対象は照明灯具に限定されることはない。
さらに、2つの部材11,21は、それぞれ開口部14,24の反対側が塞がれた有底の構造である必要もなく、例えば管形の部材同士の組み合わせにも適用することができる。また、各開口部14,24は円筒形であるが、ここで円筒形とはその周壁の高さ寸法の大小は問わず、例えば少なくともケース本体11では、その周壁の高さを極小として円板に近い形状としても良い。
本発明は、互いに嵌り合う円筒形の開口部を備えた2つの部材を着脱可能に組み合わせるための組付構造として広く利用することができ、特に、照明灯具のケース構造での利用に適している。
10…照明灯具
10a…ケース
11…ケース本体
12…底面部
13…周壁部
14…開口部
15…収納部
21…カバー部材
22…前面部
23…周壁部
24…開口部
25…フランジ部
26…舌片部
27…溝部
28…シール部材
30…連結手段
31…係止部
32…被係止部
40…ロック手段
41…係止爪
42…被係止孔
43…ガイド部
43a…凹溝
50…光源ユニット
51…基板
52…LED
400…ロック手段
410…係止爪
420…被係止孔
430…ガイド部

Claims (6)

  1. 互いに嵌り合う円筒形の開口部を備えた2つの部材を着脱可能に組み合わせるための組付構造において、
    前記2つの部材の各開口部が嵌り合った状態での相対的な回転位置の変化により、何れか一方の部材に設けられた係止部が他方の部材に設けられた被係止部に係脱可能であり、前記係止部が前記被係止部に係合すると、前記各開口部の回転中心となる軸方向における離脱を規制する連結手段と、
    前記2つの部材が前記被係止部に前記係止部が係合する相対的な回転位置に変化すると、これに伴ない何れか一方の部材に設けられた係止爪が他方の部材に設けられた被係止孔にスナップフィットにより係合して、前記各開口部の相対的な回転を規制し、かつ所定の工具を前記被係止孔に挿入して、該工具により前記回転位置をずらす操作によってのみ前記スナップフィットによる係合が解除され、その後も解除が維持されるロック手段と、を有し、
    前記ロック手段における前記係止爪は、前記被係止孔の周囲表面に対して摺接する先端側がテーパー状に傾斜し、該傾斜した一方向への回転に伴ない前記被係止孔に嵌入して係合するものであり、前記被係止孔に嵌入して係合したロック状態と、前記被係止孔の外部より挿入された工具に押されて該被係止孔から外れたロック解除状態とに変位し、
    前記係止爪がある方の部材において該係止爪の先端側を臨む位置には、前記被係止孔の外部より挿入された工具を、該被係止孔より前記係止爪を外しつつ前記一方向へ斜めに導くためのガイド部が設けられ、
    前記ガイド部に導かれた前記工具の先端を支点として、該工具を前記一方向へ立ち上げた際に、該工具の動きに伴って前記被係止孔が前記一方向へ押されることにより、該被係止孔がある方の部材は前記ロック解除状態が維持される位置まで回転するように設定されたことを特徴とする組付構造。
  2. 前記工具により前記回転位置をずらす操作によって、前記ロック手段のスナップフィットによる係合が解除されるだけでなく、前記連結手段でも前記係止部が前記被係止部から離脱して係合が解除されることを特徴とする請求項1に記載の組付構造。
  3. 前記連結手段における前記係止部と前記被係止部とは、互いに前記軸方向に重なる状態で摺接可能に係合する相対位置に複数設けられており、前記回転位置の変化により、互いに前記軸方向に重なる係合状態と、互いに前記軸方向に重ならない離脱状態とに変位することを特徴とする請求項1または2に記載の組付構造。
  4. 前記連結手段における前記係止部と前記被係止部とは、前記係合状態にて前記係止部のある一方の部材を前記被係止部のある他方の部材に対して、正逆何れか一方向への回転を規制することを特徴とする請求項3に記載の組付構造。
  5. 前記請求項1,2,3または4に記載の2つの部材の組付構造を備えた照明灯具であって、
    前記一方の部材は、その内側に光源を収納する照明灯具のケース本体であり、前記他方の部材は、前記光源を覆う状態で前記ケース本体に着脱可能に組み合わされるカバー部材であり、
    前記ケース本体と前記カバー部材とは、互いの各開口部が嵌り合った状態で組み合わされることを特徴とする照明灯具。
  6. 前記ケース本体と前記カバー部材との各開口部の間に、連通された内部の防水性を保つためのシール部材を介在させたことを特徴とする請求項に記載の照明灯具。
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