JP3969530B2 - 発光ダイオード用ソケット - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は発光ダイオード(以下、LEDという)を電子機器やオーディオ機器の表面パネルに取付けるためのソケットに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来におけるこの種のソケットを図6、図7と共に説明する。
図において、1はLED2を挟持するホルダーにして、電子機器やオーディオ機器のパネルPの前面側に現れる鍔部11と、該鍔部11から筒部12が延長されると共に、該筒部12の後方(鍔部11とは反対側)には複数個(図示のものは4個)の切り溝12aが形成されている。2は前記切り溝12aが形成された部分に嵌合される円筒状のキャップである。なお、32はリード線である。
【0003】
このように構成された従来のソケットにあっては、LED3の鍔部31を鍔部12の切り溝12aの部分に嵌合する。この時、筒部12の後方は切り溝12aによって分離されているので、LED3の鍔部31はホルダー1が有する弾性力によって固定される。
【0004】
次いで、LED3が取付けられたホルダー1をパネルPの孔P1 に対して前面側から差し込む。この状態においてキャップ2を切り溝12aが形成された部分に嵌め込み、該キャップ2の端面と鍔部11とによってパネルPの前後面を挟持した状態で固定されるものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前記したようなLEDの鍔部外周をホルダーによって保持するものにあっては、LEDの鍔部の外径寸法が規格化されていないため製造業者によってバラツキがあるため、他社製のLEDを使用した場合にホルダーで保持できないといった欠点があり、従って、同じ製造業者が製造したLEDしか使用できないこととなり、LEDの購入に制限が生じて選択の余地がないといった問題があった。
【0006】
本発明は前記した問題点を解決せんとするもので、その目的とするところは、LEDの鍔部をホルダーとキャップとによって挟持するようにしたので、LEDの鍔部の大きさに関係なくホルダー内に収容でき、従って、LEDの製造会社に関係なくパネルへの取付けが可能な発光ダイオード用ソケットを提供せんとするにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の発光ダイオード用ソケットは前記した目的を達成せんとするもので、その請求項1の手段は、内径が発光ダイオード3の発光部33が挿入可能な大きさに形成されると共に筒部先端面が前記発光ダイオードの鍔部31に当接する厚みに形成され、外周面の前記一端に近い側に複数の爪部42aが形成された筒部42および該筒部の他端に鍔部41が形成されたホルダー4と、前記ホルダーの爪部が係合される係合孔52bが形成されると共に有底筒状の底部51に前記発光ダイオードのリード線を挿通するための導出孔51aが形成された筒部52および該筒部に形成された切り溝52aが延長され前記筒部の開放側に鍔部53が形成されたキャップ5と、リング状に形成され内径が前記発光部の挿入が可能な大きさに形成され、かつ、平面に打ち抜き突出した多数の弾性片61が形成されたワッシャーとから構成し、電子機器やオーディオ機器における前面のパネルPに形成された孔P1に対して、前記ホルダーの筒部を挿入すると共に前記キャップの筒部内に発光ダイオードを挿入すると共にリード線を導出孔から導出した状態で前記ワッシャーを介して前記ホルダーの筒部がキャップの筒部内に挿入することで、前記ワッシャーは前記パネルの裏面とワッシャーの鍔部との間に弾性的に挟持されると共にホルダーの爪部がキャップの係合孔内に係合することで一体化され、かつ、発光ダイオードの鍔部がホルダーの筒部先端面とキャップの底部との間に挟持されることを特徴とする。
【0008】
請求項2の手段は、請求項1におけるホルダーが、前記ホルダーの筒部に複数の切り溝を形成したことを特徴とする
【0009】
請求項3の手段は、請求項1におけるホルダーが、前記ホルダーの筒部に形成した爪部を前記キャップの筒部に形成すると共に前記キャップの筒部に形成した係合孔を前記ホルダーの筒部に形成したことを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る発光ダイオード用ソケットの一実施の形態(例えば、LED3における発光部33の直径が5mmの場合)を図1〜図3と共に説明する。4はホルダーにして、従来と同様に電子機器やオーディオ機器のパネルPの前面側に現れる鍔部11が形成されると共に、該鍔部41の後方には前記鍔部の外径より小径の筒部42が形成されている。また、前記筒部42の外周の複数箇所(図示のものは4箇所)には爪部42aが一体的に形成されている。
【0012】
なお、筒部42の内径はLED3の発光部33よりも大きく、かつ、鍔部31よりも小さく形成されている。従って、鍔部31の発光部33側面は筒部42の開口部に当接するように形成されている。
【0013】
5は有底筒状に形成されたキャップにして、底部51にはLED3のリード線32を導出するための導出孔51aが形成され、該底部51に一体的に形成された筒部52には複数個(図示のものは4個)の切り溝52aが形成され、この切り溝52aは筒部52の開口部に形成された鍔部53にも連続して形成されている。また、前記筒部52には前記したホルダー4の爪部42aが係合される係合孔52bが形成されている。
【0014】
6はリング状のワッシャーにして、打ち抜き突出した弾性片61が複数個形成され、前記キャップ5の鍔部53とパネルPとの間に介在される。
【0015】
次に、LED3をパネルPに取付ける方法について説明する。
先ず、ホルダー4の筒部42をパネルPの表面側から孔P1 に差し込み、次いで、ワッシャー6をパネルPの裏面側よりホルダー4の筒部42に挿入し、その後、同じくホルダー4の筒部42内にLED3の発光部33を差し込む。
【0016】
次に、キャップ5の導出孔51aにLED3のリード線52を挿入しながらホルダー4の筒部42を挿入するが、この時、ホルダー4の筒部42にキャップ5を挿入すると、切り溝52aによってキャップ5の筒部52および鍔部53が外方に向かって押し開かれるので、筒部53は筒部42に嵌合される。
【0017】
この嵌合時において、爪部42aと係合孔52bとが一致するように位置合わせを行うことにより、爪部42aが係合孔52bに係合されてホルダー4とキャップ5とは一体化される。従って、LED3は鍔部31の一面側がホルダー42の開口部に当接し、また、他面側がキャップ5の鍔部53に当接した状態となるので、LED3の鍔部31の外径に関係なくホルダー4とキャップ5との間に収納されることとなる。
【0018】
また、ホルダー4とキャップ5とが一体化された状態において、ホルダー4の鍔部41とキャップ5の鍔部53との間にワッシャー6が介在された状態となるので、該ワッシャー6の弾性力によってパネルPに対してホルダー4とキャップ5はガタなく取付けられる。
【0019】
次に、第2の実施の形態(例えば、LED3における発光部33の直径が3mmの場合)を図4、図5と共に説明する。なお、前記した害1の実施の形態と同一符号は同一部分を示し説明は省略する。
この実施の形態にあっては、ホルダー4に鍔部41を形成すると共に筒部42に爪部42aを形成した点では前記第1の実施の形態と同じであるが、ホルダー4の筒部42に複数個(図示のものは2個)の切り溝42bを形成した点で異なる。
【0020】
また、キャップ5の鍔部53から筒部52に切り溝52aを形成すると共に筒部52に前記ホルダー4の爪部42aを係合するための係合孔52bを形成した点で前記第1の実施の形態と同じであるが、ホルダー4の切り溝42bに係合される突起52cをキャップ5に形成した点で異なる。
【0021】
この実施の形態も前記した第1の実施の形態と同様に、ホルダー4の筒部42をパネルP(図示せず)の孔に差し込み、次いで、ワッシャー(図示せず)をパネルの裏面側よりホルダー4の筒部42に挿入し、その後、同じくホルダー4の筒部42内にLED3の発光部33を差し込む。
【0022】
次に、キャップ5の導出孔51aにLED3のリード線52を挿入しながらホルダー4の筒部42を挿入するが、この時、ホルダー4の切り溝42bにキャップ5の突起52cが一致するように位置合わせしてホルダー4の筒部42にキャップ5を挿入すると、切り溝52aによってキャップ5の筒部52および鍔部53が外方に向かって押し開かれるので、筒部53は筒部42に嵌合される。
【0023】
この嵌合時において、爪部42aと係合孔52bとは前記切り溝42bと突起52cとを位置合わせしてあるので、爪部42aが係合孔52bに係合されてホルダー4とキャップ5とは一体化される。従って、LED3は鍔部31の一面側がホルダー42の開口部に当接し、また、他面側がキャップ5の鍔部53に当接した状態となるので、LED3の鍔部31の外径に関係なくホルダー4とキャップ5との間に収納される。
【0024】
【発明の効果】
本発明は前記したように、発光ダイオードの鍔部をホルダーとキャップとによって挟持するようにしたので、LEDの鍔部の大きさに関係なくホルダー内に収容でき、従って、発光ダイオードの製造会社に関係なくパネルへの取付けが可能なものである。
【0025】
また、パネルへの取付け時において、パネルの裏面とキャップの鍔部との間に弾性力を有するワッシャーを介在させることにより、パネルに対して発光ダイオードをガタなく確実に取付けることができる等の効果を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る発光ダイオード用ソケットの第2の実施の形態を示す分解斜視図である。
【図2】同上の組み立て状態の平面図である。
【図3】パネルに取付けた状態の半断面図である。
【図4】第2の実施の形態の組み立て状態の平面図である。
【図5】同上の判断面図である。
【図6】従来例の分解断面図である。
【図7】パネルに取付けた状態の断面図である。
【符号の説明】
3 LED(発光ダイオード)
31 鍔部
32 リード線
33 発光部
4 ホルダー
41 鍔部
42 筒部
42a 爪部
5 キャップ
51 底部
52a 導出孔
52 鍔部
52a 切り溝
52b 係合孔
53 鍔部

Claims (3)

  1. 内径が発光ダイオード3の発光部33が挿入可能な大きさに形成されると共に筒部先端面が前記発光ダイオードの鍔部31に当接する厚みに形成され、外周面の前記一端に近い側に複数の爪部42aが形成された筒部42および該筒部の他端に鍔部41が形成されたホルダー4と、
    前記ホルダーの爪部が係合される係合孔52bが形成されると共に有底筒状の底部51に前記発光ダイオードのリード線を挿通するための導出孔51aが形成された筒部52および該筒部に形成された切り溝52aが延長され前記筒部の開放側に鍔部53が形成されたキャップ5と、
    リング状に形成され内径が前記発光部の挿入が可能な大きさに形成され、かつ、平面に打ち抜き突出した多数の弾性片61が形成されたワッシャーとから構成し、
    電子機器やオーディオ機器における前面のパネルPに形成された孔P1に対して、前記ホルダーの筒部を挿入すると共に前記キャップの筒部内に発光ダイオードを挿入すると共にリード線を導出孔から導出した状態で前記ワッシャーを介して前記ホルダーの筒部がキャップの筒部内に挿入することで、前記ワッシャーは前記パネルの裏面とワッシャーの鍔部との間に弾性的に挟持されると共にホルダーの爪部がキャップの係合孔内に係合することで一体化され、かつ、発光ダイオードの鍔部がホルダーの筒部先端面とキャップの底部との間に挟持されることを特徴とする発光ダイオード用ソケット。
  2. 前記ホルダーの筒部に複数の切り溝を形成したことを特徴とする請求項1記載の発光ダイオード用ソケット。
  3. 前記ホルダーの筒部に形成した爪部を前記キャップの筒部に形成すると共に前記キャップの筒部に形成した係合孔を前記ホルダーの筒部に形成したことを特徴とする請求項1記載の発光ダイオード用ソケット。
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