JP2015132301A - 部品の取付構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】部品との間に隙間が生じる等の問題を招来することなく、部品の取り付け作業を容易化する。【解決手段】ロックネジ部材50のネジ部51よりも大きな内径を有する部品下方取付孔32cの内周面に中心に向けて突出するように支持爪片部32eを形成し、支持爪片部32eは、部品下方取付孔32cにロックネジ部材50を螺合させた場合に先端部をネジ部51の隣接するネジ山51aの相互間に位置させることによりロックネジ部材50を回転可能に保持し、かつスライド操作部32に対するロックネジ部材50の長手方向に沿った移動を許容するように弾性変形可能に構成し、さらに部品下方取付孔32cに対応する建具下方取付孔31dには、ロックネジ部材50のネジ部51に螺合するネジ溝を設け、部品下方取付孔32cを介して建具下方取付孔31dにロックネジ部材50を螺合させた。【選択図】図7−2

Description

本発明は、建具等の保持体に部品を取り付けるための構造に関するものである。
例えば、開口枠や障子等の建具にネジ部材を螺合して部品を取り付ける場合には、部品に取付孔を形成する一方、建具側にネジ孔を形成し、部品の取付孔を介して建具のネジ孔にネジ部材を螺合させることにより、ネジ部材の頭部と建具との間に部品を挟持させるのが一般的である。部品の取付孔は、ネジ部材の雄ネジ部よりも大きな内径を有するように構成されており、ネジ部材を回転させることなく雄ネジ部を軸方向に移動させることが可能である。従って、上記のような取付構造によれば、ネジ部材の雄ネジ部が建具のネジ孔に達した時点から工具を用いて螺合作業を行えば良く、部品を取り付ける際の作業時間を短縮することができる(例えば、特許文献1参照)。
特開2010−7347号公報
ところで、上述の取付構造では、建具のネジ孔に螺合させる以前のネジ部材を部品の取付孔に保持させておくことは困難である。このため、例えば、既に躯体に設置された後の建具に対して、縦枠の側面や上枠の下面に対して部品を取り付ける場合には、一方の手で部品とネジ部材との両方を位置決めしながら、もう一方の手で工具を操作してネジ部材の螺合作業を行わなければならない等、部品の取り付け作業が煩雑となる。
こうした問題は、部品の取付孔にネジ部材に螺合するネジ溝を設けることで解決することが可能である。すなわち、部品の取付孔にネジ溝を形成した場合には、予め部品の取付孔にネジ部材を螺合させておくことで、部品からのネジ部材の脱落を防止できる。このため、部品の取り付けに際しては、一方の手で部品のみを保持し、もう一方の手で工具を操作すれば良く、部品の取り付け作業を容易化することが可能となる。
しかしながら、部品の取付孔に設けたネジ溝のピッチに対して、建具に設けたネジ孔のピッチが整合していない場合には、建具のネジ孔にネジ部材を螺合させることができず、建具と部品との間に隙間が生じる等の問題を来す恐れがある。
本発明は、上記実情に鑑みて、部品との間に隙間が生じる等の問題を招来することなく、部品の取り付け作業を容易化することのできる部品の取付構造を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る部品の取付構造は、取付対象となる部品に部品側取付孔を設けるとともに、前記部品が取り付けられる保持体の対応する位置に保持体側取付孔を設け、前記部品側取付孔及び前記保持体側取付孔にわたってネジ部材を螺合させることにより、前記部品を前記保持体に取り付けるようにした部品の取付構造であって、前記部品側取付孔を前記ネジ部材のネジ部よりも大きな内径を有するように形成するとともに、前記部品側取付孔の中心に向けて突出するように前記部品側取付孔の内周面に支持爪片部を形成し、前記支持爪片部は、前記部品側取付孔に前記ネジ部材を螺合させた場合にその先端部を前記ネジ部の隣接するネジ山とネジ山との間に位置させることにより前記ネジ部材を回転可能に保持し、かつ前記部品に対する前記ネジ部材の長手方向に沿った移動を許容するように弾性変形可能に構成し、前記支持爪片部を設けた部品側取付孔に対応する保持体側取付孔には、前記ネジ部材のネジ部に螺合するネジ溝を設け、前記部品側取付孔を介して前記保持体側取付孔のネジ溝に前記ネジ部材を螺合させることを特徴とする。
この発明によれば、支持爪片部によってネジ部材を部品に保持させることができ、部品の取り付け作業を容易化することができる。しかも、支持爪片部によって保持されたネジ部材は、支持爪片部が弾性変形することにより長手方向に沿って変位することが可能である。このため、部品に保持させたネジ部材のピッチが保持体に設けたネジ孔のピッチと整合していない状態となった場合にも、支持爪片部が適宜変形することでピッチを調整することが可能となり、部品と保持体との間の隙間を生じることなく保持体のネジ孔にネジ部材を螺合させることが可能となる。
また本発明は、上述した部品の取付構造において、前記保持体に前記ネジ部材を挿通させる貫通孔を形成し、前記貫通孔を介して前記部品に対応する位置に裏板部材を配設するとともに、前記裏板部材において前記部品側取付孔に対応する位置に前記保持体側取付孔を形成したことを特徴とする。
この発明によれば、保持体の板厚を増大させることなく、部品の取り付け強度を向上させることができる。
また本発明は、上述した部品の取付構造において、前記部品側取付孔の周方向に沿って互いに等間隔となる複数位置にそれぞれ前記支持爪片部を設けたことを特徴とする。
この発明によれば、複数位置に設けた支持爪片部によって部品側取付孔にネジ部材が保持されるため、ネジ部材の脱落をより確実に防止することができる。
また本発明は、上述した部品の取付構造において、前記部品側取付孔において前記ネジ部材の挿入側端部開口縁に前記支持爪片部を設けたことを特徴とする。
この発明によれば、目視で確認しながらネジ部材を部品の支持爪片部に保持させることができる。
また本発明は、上述した部品の取付構造において、前記部品側取付孔の内周面には、前記ネジ部材のネジ部外周面に当接する台状部を設けたことを特徴とする。
この発明によれば、ネジ部材のネジ部外周面に台状部が当接するため、部品側取付孔に対するネジ部材の位置決めをより正確に行うことができる。
本発明によれば、支持爪片部によってネジ部材を部品に保持させることができ、部品の取り付け作業を容易化することができる。しかも、支持爪片部によって保持されたネジ部材は、支持爪片部が弾性変形することにより長手方向に沿って変位することが可能である。このため、部品に保持させたネジ部材のピッチが保持体に設けたネジ孔のピッチと整合していない状態となった場合にも、支持爪片部が適宜変形することでピッチを調整することが可能となり、部品と保持体との間の隙間を生じることなく保持体のネジ孔にネジ部材を螺合させることが可能となる。
図1は、本発明の実施の形態1である部品の取付構造を適用した建具の要部を示す分解斜視図である。 図2は、図1に示した建具において取付対象となる部品の分解斜視図である。 図3は、図1に示した建具において取付対象となる部品の外観図である。 図4は、図3におけるA−A線断面図である。 図5は、図3におけるB−B線断面図である。 図6は、図3におけるC−C線断面図である。 図7−1は、図1に示した建具の要部を示すもので、部品にネジ部材を螺合する以前の断面図である。 図7−2は、図1に示した建具の要部を示すもので、部品にネジ部材を螺合した後の断面図である。 図8は、図1に示した建具において保持体側取付孔のピッチとネジ部材のピッチとがずれた状態を示すもので、(a)は断面図、(b)は部分拡大断面図である。 図9は、図1に示した建具において部品側取付孔に設けた支持爪片部が変形することにより保持体側取付孔のピッチとネジ部材のピッチとが整合された状態を示すもので、(a)は断面図、(b)は部分拡大断面図である。 図10は、本発明の実施の形態2である部品の取付構造を適用した建具の要部を示す分解斜視図である。 図11は、図10に示した建具の要部を示すもので、(a)は部品を取り付ける以前の断面図、(b)は、一方のネジ部材を螺合させた状態の断面図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明に係る部品の取付構造の好適な実施の形態について詳細に説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1である部品の取付構造を適用した建具(保持体)の要部を示したものである。ここで例示する建具は、図には明示していないが、既設された建具の室内側に位置する部分に内窓として追加される「はめ殺し窓(FIX窓)」である。具体的には、開口枠10に対して、いわゆるケンドン方式で障子20を建て込んだ後、縦框部材21に設けたストッパ部材30を操作することにより、開口枠10に対する障子20の上方への移動を阻止するように構成した建具を例示している。
ストッパ部材30は、図2に示すように、縦框部材21の室内側に位置する見付け壁部分21aを挟んで内表面側に設けたストッパ片(裏板部材)31と、外表面側に設けたスライド操作部(取付対象部品)32とを備えたものである。ストッパ片31及びスライド操作部32は、見付け壁部分21aに形成したスライド用貫通孔21bを介して互いの間に連結ネジ部材40を螺合させることにより相互に連結するものである。見付け壁部分21aに形成したスライド用貫通孔21bは、上下方向に沿って形成した長孔であり、ストッパ片31及びスライド操作部32を上下方向に沿ってスライドさせることが可能である。以下、ストッパ片31及びスライド操作部32の詳細構造について説明する。
ストッパ部材30のストッパ片31は、ストッパ基部31a及びストッパ当接部31bを有したもので、例えば金属により成形してある。ストッパ基部31aは、矩形状を成す平板状部材である。ストッパ当接部31bは、ストッパ基部31aの上端部側縁から側方に向けて直角となるように屈曲して延在した平板状を成すもので、ストッパ基部31aと一体に成形してある。ストッパ片31のストッパ基部31aには、上下2つの建具側取付孔(保持体側取付孔)31c,31dが設けてある。上方の建具側取付孔31cは、連結ネジ部材40のネジ部41よりも大きな内径を有した貫通孔である。下方の建具側取付孔31dは、内周面にネジ溝が設けられたネジ孔であり、後述するロックネジ部材50のネジ部51に螺合することが可能である。尚、以下においては便宜上、ストッパ片31の上方に設けた建具側取付孔を「建具上方取付孔31c」と称し、下方に設けた建具側取付孔を「建具下方取付孔31d」と称して説明を行う。
ストッパ部材30のスライド操作部32は、ストッパ部材30を操作する際に把持する部分であり、例えば樹脂材によって成形してある。このスライド操作部32には、見付け壁部分21aに対向する部分の上方部にガイド突部32aが設けてある。ガイド突部32aは、左右方向に沿った幅がスライド用貫通孔21bとほぼ等しく、かつ上下方向に沿った寸法がスライド用貫通孔21bの1/2程度となるように形成したものである。ガイド突部32aをスライド用貫通孔21bに挿入させた場合には、縦框部材21に対する左右方向への移動が規制された状態でスライド用貫通孔21bの長手方向に沿ってスライド操作部32を上下方向に移動させることが可能である。
また、スライド操作部32には、図2及び図4に示すように、上下2つの部品側取付孔32b,32cが設けてある。上方の部品側取付孔32bは、ガイド突部32aの突出端部に開口するように設けたものである。この部品側取付孔32bは、内周面にネジ溝を有しており、連結ネジ部材40のネジ部41に螺合することが可能である。下方の部品側取付孔32cは、ロックネジ部材50のネジ部51よりも大きな内径を有した貫通孔である。この部品側取付孔32cは、図7−2に示すように、スライド操作部32のガイド突部32aがスライド用貫通孔21bの最も上方となる位置に配置された場合に、スライド用貫通孔21bを貫通できる位置に設けてある。尚、以下においては便宜上、スライド操作部32の上方に設けた部品側取付孔を「部品上方取付孔32b」と称し、下方に設けた部品側取付孔を「部品下方取付孔32c」と称して説明を行う。
スライド操作部32の部品下方取付孔32cには、図3〜図6に示すように、内周面に複数の台状部32d及び複数の支持爪片部32eが設けてある。本実施の形態1では、部品下方取付孔32cの周方向に沿って互いに等間隔となる3位置にそれぞれ台状部32dを設けるとともに、台状部32dの相互間となる3位置にそれぞれ支持爪片部32eを設けるようにしている。
台状部32dは、部品下方取付孔32cの全長にわたる部位から部品下方取付孔32cの中心に向けて設けた突出部であり、個々の先端部に支持周面32fを有している。それぞれの支持周面32fは、部品下方取付孔32cと同心となる円柱状の曲面であり、互いの間にロックネジ部材50のネジ部51を長手方向に沿って摺動可能に挿入することのできる隙間を確保するように形成してある。
支持爪片部32eは、部品下方取付孔32cにおいて室内側に位置する側の開口縁部からそれぞれ部品下方取付孔32cの中心に向けて突出したものである。個々の支持爪片部32eは、部品下方取付孔32cの中心に向かうに従って周方向に沿った幅寸法が漸次小さくなり、かつ部品下方取付孔32cの長手方向に沿った板厚寸法が漸次小さくなるように形成してある。
これら支持爪片部32eは、それぞれの先端部をロックネジ部材50のネジ部51において隣接するネジ山51aとネジ山51aとの間に位置させることが可能であるとともに、部品下方取付孔32cの長手方向に沿って弾性変形可能である。また、3つの支持爪片部32eの先端部間に確保される間隙は、ロックネジ部材50の谷径に合致するように設定してある。従って、部品下方取付孔32cの中心部にロックネジ部材50を螺合させた場合には、支持爪片部32eの先端部を介してロックネジ部材50を回転可能に保持することが可能である。さらに、支持爪片部32eを介して部品下方取付孔32cにロックネジ部材50が保持された状態で、スライド操作部32に対してロックネジ部材50を長手方向に移動させる外力を加えた場合には、支持爪片部32eが弾性的に変形し、スライド操作部32に対してロックネジ部を相対移動させることが可能である。支持爪片部32eの弾性変形によるロックネジ部材50の相対移動量としては、例えばロックネジ部材50のピッチに対して1/2以上確保されていれば良い。
尚、図4中の符号32gは、スライド操作部32の下方部に対して開閉可能となるように設けたカバー部材である。このカバー部材32gは、閉じた場合に部品下方取付孔32cに螺合されたロックネジ部材50の頭部を覆うことができるように構成してある。
上述したストッパ片31及びスライド操作部32は、図7−1及び図7−2に示すように、ストッパ片31の建具上方取付孔31c及び見付け壁部分21aのスライド用貫通孔21bを介して連結ネジ部材40をスライド操作部32の部品上方取付孔32bに螺合させることにより、見付け壁部分21aを挟んで互いに連結された状態となる。
この状態においては、ガイド突部32aがスライド用貫通孔21bの長手方向に沿って上下方向に移動することで、ストッパ片31及びスライド操作部32を縦框部材21に対して上下にスライドさせることができる。
スライド操作部32を介してストッパ片31を縦框部材21の下方に配置させた場合には、図7−1に示すように、縦框部材21に設けた通過溝21cが開放された状態となる。従って、開口枠10の縦枠部材11に設けた係合ピン12を縦框部材21の通過溝21cに挿通させることで、ケンドン方式により開口枠10に障子20を建て込むことが可能となる。
一方、開口枠10に障子20を建て込んだ後、スライド操作部32を介してストッパ片31を縦框部材21の上方に移動させると、図7−2に示すように、ストッパ片31のストッパ当接部31bによって縦框部材21の通過溝21cが閉じられた状態となるとともに、ストッパ当接部31bの上端面が係合ピン12の下面に当接した状態となる。しかも、スライド操作部32のガイド突部32aがスライド用貫通孔21bの最も上方となる位置に配置された場合には、部品下方取付孔32cがスライド用貫通孔21bを介して建具下方取付孔31dと対向した状態に配置される。従って、この状態においてスライド操作部32の部品下方取付孔32c及び見付け壁部分21aのスライド用貫通孔21bを介してロックネジ部材50をストッパ片31の建具下方取付孔31dに螺合させれば、ストッパ片31及びスライド操作部32の下方への移動が阻止されるため、開口枠10に対する障子20の上方への移動を阻止することができる。
これらの操作の間、この建具によれば、上述したように、建具下方取付孔31dに螺合させる以前の状態においてもロックネジ部材50を予めスライド操作部32の部品下方取付孔32cに保持させておくことが可能である。従って、ストッパ片31及びスライド操作部32を操作する際にロックネジ部材50が紛失するような事態を招来することはない。また、ロックネジ部材50をストッパ片31の建具下方取付孔31dに螺合させる場合にも、ロックネジ部材50を片手で保持しておく必要がないため、ロックネジ部材50を螺合させる作業を容易に行うことが可能となる。
ここで、ロックネジ部材50をストッパ片31の建具下方取付孔31dに螺合させる場合には、図7−1に示すように、既に、連結ネジ部材40によってストッパ片31とスライド操作部32とが連結された状態にあるため、スライド操作部32に対してストッパ片31の位置や向きが固定されることになる。従って、スライド操作部32の部品下方取付孔32cに保持させたロックネジ部材50のピッチが、ストッパ片31の建具下方取付孔31dに形成したネジ溝のピッチと整合していない場合、例えば見付け壁部分21aとストッパ片31やスライド操作部32との間に隙間が生じた状態でロックネジ部材50が建具下方取付孔31dに螺合される等の問題を招来する恐れがある。
しかしながら、この建具では、3つの支持爪片部32eの先端部を介してロックネジ部材50をスライド操作部32に保持させるようにしているため、図8の(a)及び(b)に示すように、ロックネジ部材50のピッチが建具下方取付孔31dのピッチと整合していない場合には、図9の(a)及び(b)に示すように、支持爪片部32eが適宜変形することでロックネジ部材50がスライド操作部32に対して長手方向に移動し、ロックネジ部材50のピッチが建具下方取付孔31dのピッチに整合されることになる。これにより、ストッパ片31の建具下方取付孔31dにロックネジ部材50を容易に螺合させることができ、見付け壁部分21aとストッパ片31やスライド操作部32との間に隙間が生じる等の問題を招来する恐れがない。しかも、円周方向に沿って等間隔に配設した3つの支持爪片部32eは、部品下方取付孔32cの中心位置にロックネジ部材50を保持するように機能することになり、建具下方取付孔31dへのロックネジ部材50の螺合作業を一層容易化することができる。
尚、上述した実施の形態では、部品下方取付孔32cにおいてロックネジ部材50の挿入側端部開口縁に支持爪片部32eを設けるようにしているため、目視で確認しながらロックネジ部材50を部品の支持爪片部32eに保持させることができるが、支持爪片を設ける位置はその他の位置であっても構わない。
(実施の形態2)
図10及び図11は、本発明の実施の形態2である部品の取付構造を適用した建具(保持体)の要部を示したものである。ここで例示する建具は、開口枠60に対して障子70を左右にスライドさせるようにした片引き窓と称されるものである。この建具においては、障子70のスライド量を制限するため、取付ネジ部材80を用いて開口枠60の上枠部材61及び下枠部材62にそれぞれ中間ストッパ部材(取付対象部品)90を取り付けるようにしている。
中間ストッパ部材90は、直方体状を成すブロック状部材であり、例えば樹脂材によって成形してある。この中間ストッパ部材90には、図10及び図11に示すように、左右2つの部品側取付孔90aが設けてある。部品側取付孔90aは、それぞれ取付ネジ部材80のネジ部81よりも大きな内径を有した貫通孔であり、内周面に複数の台状部90b及び複数の支持爪片部90cを有している。台状部90b及び支持爪片部90cの構成については、実施の形態1と同様の構成を有したものである。
一方、中間ストッパ部材90が取り付けられる枠部材61,62には、部品取付孔90aに対応する部位にそれぞれ建具側取付孔(保持体側取付孔)61a,62aが設けてある。建具側取付孔61a,62aは、いずれも取付ネジ部材80のネジ部81に螺合することのできるネジ溝が形成してある。
この建具では、中間ストッパ部材90の2つの部品側取付孔90aにそれぞれ支持爪片部90cの先端部を介して取付ネジ部材80を予め保持させておくことが可能である。従って、中間ストッパ部材90の取り付けに際しては、一方の手で中間ストッパ部材90のみを保持し、もう一方の手で工具を操作すれば、建具側取付孔61a,62aのそれぞれに取付ネジ部材80を螺合させることができ、中間ストッパ部材90の取り付け作業を容易化することが可能となる。特に、上枠部材61の見込み面に中間ストッパ部材90を取り付ける場合には、図11に示すように、中間ストッパ部材90の2つの部品側取付孔90aが鉛直方向に沿って配置されるため、中間ストッパ部材90を取り付ける際の作業性が著しく向上することになる。
ここで、図11の(b)に示すように、一方の部品側取付孔90aの取付ネジ部材80を枠部材61の建具側取付孔61aに螺合させた場合には、取付ネジ部材80によって中間ストッパ部材90と枠部材61とが連結された状態となるため、枠部材61に対して中間ストッパ部材90の位置や向きが固定されることになる。従って、中間ストッパ部材90のもう一方の部品取付孔90aに保持させた取付ネジ部材80のピッチが、枠部材61の建具側取付孔61aに形成したネジ溝のピッチと整合していない場合、例えば枠部材61の見込み面と中間ストッパ部材90との間に隙間が生じた状態で取付ネジ部材80が建具側取付孔61aに螺合される等の問題を招来する恐れがある。
しかしながら、この建具では、3つの支持爪片部90cの先端部を介して取付ネジ部材80を中間ストッパ部材90に保持させるようにしているため、部品取付孔90aに保持させた取付ネジ部材80のピッチが建具側取付孔61aのピッチと整合していない場合には、支持爪片部90cが適宜変形することで取付ネジ部材80が中間ストッパ部材90に対して長手方向に移動し、取付ネジ部材80のピッチが建具側取付孔61aのピッチに整合されることになる。これにより、中間ストッパ部材90の建具側取付孔61aに取付ネジ部材80を容易に螺合させることができ、枠部材61の見込み面と中間ストッパ部材90との間に隙間が生じる等の問題を招来する恐れがない。
尚、上述した実施の形態2では、保持体として建具を例示しているが、その他の保持体に部品を取り付けるものにももちろん適用することが可能である。また、2つの部品取付孔90aにそれぞれ支持爪片部90cを形成するようにしているが、本発明では少なくとも一方の部品側取付孔にのみ支持爪片部を設ければ良く、もう一方の部品取付孔については取付ネジ部材のネジ部よりも大きな内径を有した貫通孔を設けるようにしても構わない。この場合においても、支持爪片部を設けた部品側取付孔に対して先に取付ネジ部材を螺合させれば、部品が枠部材に仮保持される結果、次の取付ネジ部材を螺合させる際に部品を保持する必要がなくなり、部品の取り付け作業を容易化することが可能となる。
さらに、上述した実施の形態1及び実施の形態2では、取付対象となる部品に2つの部品側取付孔を設けるとともに、保持体の対応する位置にそれぞれ保持体側取付孔を設けたものを例示しているが、取付対象となる部品に唯一部品側取付孔を設け、かつ保持体の対応する位置に唯一保持体側取付孔を設けたものにも適用することが可能である。さらに、部品側取付孔の周方向に沿って互いに等間隔となる3位置にそれぞれ支持爪片部を設けているため、部品側取付孔の中心にネジ部材を保持することができ、保持体側取付孔に対して位置決めされる結果、保持体へのネジ部材の螺合作業を容易に行うことができるようになるが、支持爪片部を設ける位置や数は実施の形態に限定されない。例えば台状部を設ける等して部品側取付孔に対するネジ部材の径方向に沿った移動が制限されている場合には、支持爪片を唯一設けるようにして取付構造を構成することも可能である。
20 障子、21 縦框部材、30 ストッパ部材、31 ストッパ片、31c,31d 建具側取付孔、32 スライド操作部、32b,32c 部品側取付孔、32d 台状部、32e 支持爪片部、40 連結ネジ部材、41 ネジ部、50 ロックネジ部材、51 ネジ部、51a ネジ山、60 開口枠、61,62 枠部材、61a,62a 建具側取付孔、80 取付ネジ部材、81 ネジ部、90 中間ストッパ部材、90a 部品側取付孔、90b 台状部、90c 支持爪片部

Claims (5)

  1. 取付対象となる部品に部品側取付孔を設けるとともに、前記部品が取り付けられる保持体の対応する位置に保持体側取付孔を設け、前記部品側取付孔及び前記保持体側取付孔にわたってネジ部材を螺合させることにより、前記部品を前記保持体に取り付けるようにした部品の取付構造であって、
    前記部品側取付孔を前記ネジ部材のネジ部よりも大きな内径を有するように形成するとともに、前記部品側取付孔の中心に向けて突出するように前記部品側取付孔の内周面に支持爪片部を形成し、
    前記支持爪片部は、前記部品側取付孔に前記ネジ部材を螺合させた場合にその先端部を前記ネジ部の隣接するネジ山とネジ山との間に位置させることにより前記ネジ部材を回転可能に保持し、かつ前記部品に対する前記ネジ部材の長手方向に沿った移動を許容するように弾性変形可能に構成し、
    前記支持爪片部を設けた部品側取付孔に対応する保持体側取付孔には、前記ネジ部材のネジ部に螺合するネジ溝を設け、
    前記部品側取付孔を介して前記保持体側取付孔のネジ溝に前記ネジ部材を螺合させることを特徴とする部品の取付構造。
  2. 前記保持体に前記ネジ部材を挿通させる貫通孔を形成し、前記貫通孔を介して前記部品に対応する位置に裏板部材を配設するとともに、前記裏板部材において前記部品側取付孔に対応する位置に前記保持体側取付孔を形成したことを特徴とする請求項1に記載の部品の取付構造。
  3. 前記部品側取付孔の周方向に沿って互いに等間隔となる複数位置にそれぞれ前記支持爪片部を設けたことを特徴とする請求項1に記載の部品の取付構造。
  4. 前記部品側取付孔において前記ネジ部材の挿入側端部開口縁に前記支持爪片部を設けたことを特徴とする請求項1に記載の部品の取付構造。
  5. 前記部品側取付孔の内周面には、前記ネジ部材のネジ部外周面に当接する台状部を設けたことを特徴とする請求項1に記載の部品の取付構造。
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