JP6179219B2 - 留付け具 - Google Patents

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本発明は、側壁の途中高さの箇所に凹状の溝を有する複数枚の板材の取付け施工において、隣り合う板材を同時に取付け用基材上に装着・固定させる、ビスと共に用いられる留付け具に関する。
例えば、フロアデッキ用の床板を取付け施工する工程に、長尺床板をアルミ製又は木製の取付け用基材上に装着・固定させる作業工程があり、従来、この装着・固定用の各種金具等が開示されている。
例えば、特許文献1の図2においては釘が提示され、特許文献2の第1図においては木ねじが提示され、特許文献3の図1においては略直角Z字形状の止め具とステープル針が提示されている。
特開2004−132039号公報の図2 実開昭52−158528号公報の第1図 特開2006−342597号公報の図1
しかしながら、上記各特許文献による床板を取付け用基材上に装着・固定させる構造は、各床板の側面における凹凸嵌合と併せて、釘・木ねじ・止め具等が使用されている。
このため、上記取付け施工後に、例えば1枚の床板に破損・腐食等が生じた場合、全ての床板を取り外さなければこの1枚の床板を離脱・交換できない不具合があった。
本発明は、上記不具合を生じさせることがない留め付け具を提供することを解決課題とする。
本発明の請求項1に係る留付け具は、板厚になる側面の途中高さの箇所に横凹形状の溝が形成された2枚の板材を、対向する前記側面間に若干の隙間を設けた状態で、取付け用基材の上に装着・固定するために、ビスと共に用いられる留付け具であって、
該ビスの軸部に嵌入さた状態で前記隙間内に突入し得る外径を持つ胴部を有し、
該胴部の上部箇所から反対方向となる振り分けた横2方向に、前記ビスの前記取付け用基材に向けた螺入・締結により前記胴部と一体となって連れ回りして、前記各溝の内部に突入した向き前記各溝内の下面を下方に押圧して、前記各板材を前記取付け用基材に挟着する押圧翼部突出形成され、
前記ビスの回転に連れ回りして前記各押圧翼部が前記溝内に深く突入する向きに達したときに、前記板材の側面下部に当接して前記連れ回りを停止させるストッパ板部が、前記胴部の下部から横方向に突出形成され、
該ストッパ板部は、前記ビスの戻り方向の回転により前記2枚の板材の下部に位置する戻り方向の側面下部に当接して、前記押圧翼部を前記隙間から上方に取り出し可能な向きに位置させ得るところに特徴がある。
請求項2に係る留付け具は、更に、前記各押圧翼部のうちの少なくとも一方の押圧翼部は、前記突入する向きに達したときに前記溝内の側壁に当接して前記連れ回りを停止させる長さを有する。
請求項1、2に係る留付け具は、金属板製のプレス成型品、或いは、金属又製は硬質樹脂製の射出成形品である。
請求項1、2に係る留付け具は、隣り合う2枚の板材を、長手方向に沿う側部どうしを若干の隙間を設けて、下方の取付け用基材に装着・固定するために用いられる。留付け具とビスを用いた前記装着は、ビスの軸部に胴部を嵌挿させた状態で行う。
ビスと本発明に係る留付け具を用いたこの装着は次の2つのいずれかの手順で行われる。
第1の手順は以下のとおりである。
(1)2枚の板材を若干の隙間を設けて取付位置に配置する。
(2)留付け具を嵌挿したビスを、ドライバの先端部に支持させて、押圧翼部を前記隙間内に納まる向きに位置合わせをして、この隙間内の取付け用基材の上の取付け箇所に配置する。
(3)ドライバを操作してビスを取付け用基材に螺入し、この螺入の際に留付け具の軸回転方向の向きを換えて押圧翼部を両板材の溝内に突入する。
(4)最後に、ビスを締結終了深さまで螺入して、各押圧翼部により各板材を溝内から取付け用基材の方向に押圧し、押圧翼部と取付け用基材とによって各板材の一部分を挟着して、各板材を取付け用基材に装着・固定する。
第2の手順は以下のとおりである。
(1)1枚目の板材を取付け財の取付位置に配置する。
(2)留付け具を嵌挿したビスを、ドライバの先端部に支持させて、配置した板材の横における取付け用基材の上の取付け箇所に途中深さまで螺入する。
(3)片方の押圧部材が板材の溝内に深く突入するまで、留付け具のビスを中心にした向きを換える。
(4)2枚目の板材を、留付け具の筒部を挟んだ取付位置に横から滑らせるようにして配置して、留付け材の他方の押圧翼部を、この板材の溝内に突入させる。
(5)最後に、ビスを締結終了深さまで螺入して、各押圧翼部により各板材を溝内から取付け用基材が位置する方向に押圧し、押圧翼部と取付け用基材とによって各板材の一部分を挟着して、各板材を取付け用基材に装着・固定する。
上述した第1の手順において、押圧翼部を前記向きにする位置合わせは、先端部が細い或いは平坦な工具により押圧翼部を押操作する方法と、留付け具をビスの螺入による回転に連れ回りさせて行う方法とがあるが、後者の方法は、押圧翼部を押操作する手間が省けて至極便利である。請求項2に係る留付け具は後者の方法を可能にする。
また、連れ回りした留付け具を、押圧翼部が前記溝内に深く突入した位置で停止させる位置決めが必要になる。請求項3に係る留付け具は、ストッパ突出部を板材の側面に当接させることによりこの位置決めを可能にし、請求項4に係る留付け具は、押圧翼部の先端部を板材の溝内側壁に当接させることによりこの位置決めを可能にしている。
上述した第1の手順の実施において、前記ビスの胴部は、前記2枚の板材間を所定の間隔(隙間)を持たせて配置するためのスペーサにもなる。
ところで、多数枚の板材を取付け用基材の上に装着した後、一部の板材に破損、腐食等が生じて、この板材を新しい板材と交換する必要が生じることがある。
従来では、隣り合う板材どうしを凹凸嵌合させ、板材の隠れた箇所に釘、木ねじ、取付金具が取り付けられている。このため、最も外側に位置する板材から順に各板材を取り外さなければ、交換する板材を取り外すことが出来なかった。
これに対し、請求項5に係る留付け具を使用した板材の施工が行われていると、交換する板材を装着させていた留付け具をビスとともに抜き出して、交換する板材だけを取り外すことを可能にする。
本発明に係る留付け具は、特に、フロアデッキ用の床板の装着に最適である。この場合には、前記板材は床板と読み替える。
本発明に係る留付け具は、金属板製品、金属製又は硬質樹脂製の射出成形品、金属製部分と樹脂製部分とが組み合わされて一体化された成形品のうちのいずれかである。
本発明に係る留付け具と共に使用するビスは、市販の各種類及び各種サイズのビスから選択されるが、例えば、板材がフロアデッキ用の床板である場合には、軸径が細く、ビス頭部にドリル穴が設けられた軸径の細いタッピングビスの使用が望まれる。タッピングビスを使用する場合には、ビスの名称はタッピングビスと読み替える。タッピングビスはドリルねじとも称されるため、ビスの名称はドリルねじと読み替えることもできる。
フロアデッキ用の床板を取付け用基材上に配置させて示した斜視図。 同じくその一部の拡大正面断面図。 タッピングビスと第1実施形態に係る留付け具を示した斜視図。 第1実施形態に係る留付け具を折曲加工する前の展開図。 タッピングビスに第1実施形態に係る留付け具を嵌挿して示した斜視図。 (a)は第1実施形態に係る留付け具の平面図、(b)は同じく正面図、(c)は同じく底面図、(d)は(a)におけるI−I断面図、(e)は(b)におけるII−II断面図、(f)は(b)におけるIII−III断面図。 (a)は第1実施形態に係る留付け具とタッピングビスを用いた床板の装着作業工程におけるスタート時の状態を示した正面断面図、(b)はタッピングビス頭部の平面図。 (a)は次に続く作業工程を示した正面断面図、b)は同じく平面断面図。 (a)は更に次に続く向きを換える工程を示した正面断面図、(b)は同じく平面断面図。 (a)は更に次に続く締結工程を示した正面断面図、(b)は同じく平面断面図。 (a)は第1実施形態に係る留付け具を抜き出す際の向きを戻す工程を示した正面断面図、(b)は同じく平面断面図。 タッピングビスと第2実施形態の留付け具を示した斜視図。 タッピングビスに第2実施形態に係る留付け具を嵌挿して示した斜視図。 第2実施形態の留付け具を折曲加工する前の展開図。 (a)は第2実施形態の留付け具の平面図、(b)は同じく正面図、(c)は同じく底面図、(d)は(a)におけるI−I断面図、(e)は(b)におけるII−II断面図、(f)は(b)におけるIII−III断面図。 (a)は第2実施形態の留付け具とタッピングビスを用いた床板の装着作業工程におけるスタート時に続く工程を示した正面断面図、(b)は同じく平面断面図。 (a)は同じく向きを換える工程を示した正面断面図、(b)は同じく平面断面図。 (a)は同じく締結工程を示した正面断面図、(b)は同じく平面断面図。 (a)は第1実施形態に係る留付け具の平面図、(b)は同じく使用状態を示す平面断面図。
〔床板〕
図1及び図2に示す床板50(60)は、長尺方向に沿う両側面の途中高さの箇所に、横凹形状の溝50b(60b)が形成された、同じ断面形状を持つフロアデッキ用の床板である。図中、左右の床板及び床板の各部については、以後の説明を理解し易くするため異なる符号(50,60等)を付してある。
フロアデッキの取付け施工は、床板50,60を取付け用基材B,B・・・上に配置する工程より始まる。取付け用基材Bは、アルミニウム製又はアルミニウム合金製の角筒材、又は木製の角材等で構成されている。この配置では、隣り合う床板50,60どうしを、若干の隙間Sを設けた配置にする。隙間Sは、本発明に係る留付け具を使用するために必要とされるが、極力狭い隙間に留めて、細いヒールが落ち込まないようにする必要がある。この隙間Sの好適とされる間隔S1は、例えば5mmである。
本発明に係る留付け具は、タッピングビスと共に使用して、図2に示すように、隣り合う2枚の床板50,60に矢F及びE方向の挟み付け力を作用させて、床板50,60を取付け用基材B上に装着・固定するために使用される。
〔タッピングビス〕
図2に示す50,60の取付け用基材B上に向けた装着においては、タッピングビスと本発明に係る留付け具が使用される。
図3に、タッピングビス2(以下、ビス2と略称する。)と、第1実施形態に係る留付け具3A(以下、留付け具3Aと略称する。)とが示されている。
ビス2は、金属薄板に穿孔を形成して螺入・締結させるねじであり、先端部2eが穿孔用刃付きの尖ったドリル形状であり、頭部2aが角穴2bを有する肉厚円形状である。
〔第1実施形態に係る留付け具の概要〕
図3に示す第1実施形態に係る留付け具(留付け部材)3A(以下、留付け具3Aと称する。)は、略筒形状を有する胴部4と、胴部4の上部から横2方向に大きく突出する押圧翼部6,7と、胴部2の下部から横2方向に突出するストッパ板部8,9とを具備する金属板製の一体成形品である。
留付け具3Aは、図4に示す形状の金属板を横方向に折曲させ、更に、舌片11aを切欠き部10a内に突入させ、舌片11bを切欠き部10b内に突入させて、図3に示す立体形状に形成されている。図4に示すV,V・・・は折曲加工をする箇所であり、図4において右上がりのハッチングで示す2面4D,4Dは、図3に示す胴部4を形成するため曲面状に成形され、左上がりの広域のハッチングで示す3面6D,6Dは押圧翼部6になり、7Dは押圧翼部7になる。
留付け具3Aの材料である金属板は、例えば、鉄板、ステンレス板、アルミニウム板、アルミニウム合金板等が挙げられる。鉄板製の留付け具3Aの場合には、最終製造工程で、クロム鍍金、或いは、塗装による防錆処理がされている。
〔第1実施形態に係る留付け具の胴部〕
図3及び図5に示すように、胴部4は、留付け具3Aをビス2のねじ部2dに嵌挿する部分になる。
胴部4は、留付け具3Aを安定姿勢でビス2の軸部2cに嵌挿・支持させる機能、押圧翼部6,7とストッパ板部8,9とを所定高さの位置で軸回転方向に振り向ける支軸としての機能、ビス2の取付け用基材に向けた締結に伴って押圧翼部6,7を下方に押し下げる機能、等を有する。
図3、図5及び図6(a)〜(f)に示すように、胴部4の押圧翼部6,7の下方になる2箇所に、留付け具3Aの成形に伴う2本のスリット12,13が縦方向に形成されている。胴部4のスリット12,13上方箇所は、押圧翼部6,7の基部面がそれぞれ対向して接し或いは近接して、スリット12,11と連続するスリット同様の状態を作りだしている。このため、胴部4は縦割り2分割形状を有する。尚、留付け具3Aは1枚板の折曲加工品であるため、胴部4の形状は維持されている。
胴部4の内側になる略筒形状のドリル嵌挿孔5は、ビス2のねじ部2dの外周縁部に摺接又は軽く圧接する大きさを有する。この摺接又は軽い圧接は、2分割形状の胴部4の対向面を若干近接させた形状とすることにより実現させている。
この摺接又は軽い圧接に伴う摩擦抵抗力は、留付け具3Aをビス2のねじ部2dを含めた軸部2cに嵌挿・支持させた状態の維持を可能にする。このため、留付け具3Aはビス2の回転と共に、連れ回り可能である。
尚、前記摩擦抵抗力は、ビス2に対して留付け具3Aを軸方向に容易に移動させる程度の大きさでもある。
前記摺接又は圧接には、ビス2のねじ部2dによる胴部4の内壁に向けた微細な食い込みを伴う場合が含まれてもよい。また、胴部4の素材が持つ若干の弾性変形を伴う場合が含まれてもよい。
〔第1実施形態に係る留付け具の押圧翼部〕
図3に示す押圧翼部6(7)は、図2に示す溝50b(60b)内の下面50c(60c)を矢F(F)方向に押圧させる部分になる。
図3、図5及び図6(a)〜(f)に示すように、押圧翼部6(7)は、胴部4の上部から、軸心を中心にした180°の角度で横方向に振り分けられる方向に大きく突出している。押圧翼部6,7は、前記押圧を安定した姿勢で、極力広範囲に、効率良く行えるように、平面視において横方向に突出するに従って幅広くなる略三角枠形状を有する。
押圧翼部6(7)は、起立した3板面で形成されて、下方に向けた押圧に充分に耐える強度を維持させている。詳細には、図6(d)に示す留付け具3Aの下端部から押圧翼部6,7の下端部に至る高さh1は、図2に示す床板50(60)の下部側面50d(60d)の高さH1よりも若干低く設定されている。押圧翼部6(7)の上下幅h2は、図2に示す床板50(60)の溝50b(60b)の上下間隔H2よりも多少低く設定されている。このため、押圧翼部6(7)は、軸回転方向の向きを換えたときに、溝50b(60b)内に突入し得る高さになる。
〔第1実施形態に係る留付け具のストッパ板部
図3に示すストッパ板部8(9)は、押圧翼部6(7)の軸回転方向の位置決めをする部分になる。この位置決めとは、図1及び図2に示す隙間S内に位置させた留付け具3Aの軸回転方向の位置決めである。この位置決めには2種の位置決めがある。その1つは、押圧翼部6(7)を床板50(60)の溝50b(60b)内に深く突入させる位置決めである。他の1つは、留付け具3Aを隙間Sの上方に抜き出すことを可能にする、押圧翼部6(7)を溝50b(60b)内から溝S内に納まる向きに振り戻す位置決めである。
図3、図5及び図6(a)〜(f)に示すように、ストッパ板部8,9は、胴部4の下部から、軸心を中心にした180°の角度で横方向に振り分けられて突出している。ストッパ板部8,9は、胴部4のスリット12,11を形成している縦縁部の各一端部から折曲を伴って突出している。ストッパ板部8(9)は、必ずしも2つある必要はなく、ストッパ板部8ストッパ板部9のうちのいずれか一方を設けてもよい
ストッパ板部8(9)による押圧翼部6(7)の軸回転方向の位置決めが良好に行えるか否かは、押圧翼部6(7)の向きに対するストッパ突出部8(9)の向きの位置関係と、ストッパ板部8(9)の突出長さが重要になる。
例えば、床板50,60の取付け間隔S1が5mmに対応させた留付け具3Aは、図6(a)に示すストッパ板部8(9)の突出長さLを1.7mmに設定し、ストッパ板部8(9)の中心線を押圧翼部6(7)の中心線に対して29.4°の角度で反時計周り方向に傾斜させた向きに設定すると、良好な位置決めが行えることが、試験の結果判明した。しかしながら、これらの寸法値は好適とされる一例であり、本発明の権利範囲を決めるものでえはない。
留付け具3Aの幅D1と、図7(a)及び(b)に示すドリル2の頭部2aの径D2は、隙間Sよりも若干狭い程度とされる。
〔床板の装着・固定作業〕
図7(a)に示すように、床板の装着・固定作業は、床板50,60を、所定間隔S1の隙間Sを設けて、取付け用基材B上に配置させることから始まる。
続いて、留付け具3Aを、ビス2の先端部2を突出させる位置まで嵌挿させて、留付け具3Aをビス2に支持させる。
更に続く作業で、留付け具3Aを支持させたビス2の頭部2aの角穴2b内に電動ドライバ60に装着した角軸ドライバビット62の先端部を突入させ、この状態で留付け具3Aを支持させたビス2を下方に向ける。
更に続く作業で、留付け具3Aを嵌挿・支持させたビス2を、螺挿位置の隙間S上方に位置させる。
図8(a)及び(b)に示す次の作業工程において、駆動を停止させた状態の電動ドライバを持つ手の操作により、留付け具3Aを支持させたビス2を、隙間S内に入れ、ビス2の先端部2eを取付け用基材B上に当接させた状態にする。このとき、留付け具3Aは、取付け用基材B上方の浮いた高さの位置にある。
留付け具3Aの胴部4の下部分とストッパ突出部8,9は、隙間S内における床板50,60の下部側面50d,60dの間の位置にある。押圧翼部6,7は、隙間S内に位置し、しかも、図9(a)に示す溝50b,60bの下面50c、60cよりも若干高い位置にある。
そして、この状態で、電動ドライバの電源スイッチをONして、ビス2を取付け用基材Bに螺入させる。この螺入時には、図9(a)及び(b)に示すように、留付け具3Aがビス2の回転に連れ回りして、押圧翼部6(7)が床板50(60)の溝50b(60b)内に向けて軸回転移動する。
押圧翼部6(7)が溝50b(60b)内に略全量納まるまで深く突入した向きに移動すると、連れ回りしていたストッパ突出部8(9)の先端部が、床板50(60)の下部側面50d(60d)に当接して、留付け具3Aの連れ回りを停止させる、押圧翼部6(7)の位置決めが行われる。
尚、押圧翼部6,7の少なくともいずれか一方の押圧翼部6(7)の長さが、溝50b(60b)内に略全量納まるまで深く突入した向きに達したときに、溝50b(60b)内の側壁50e(60e)に当接して、留付け具3Aの連れ回りを停止させるようにすることも可能であり、この場合には、この方向の連れ回りを停止させるストッパ突出部8(9)は不要である。
ビス2の螺入を更に続けると、図10(a)及び(b)に示すように、ビス2の頭部2aが留付け具3Aの胴部4の上端面に当接して、留付け具3Aを下方に押し下げ、最後には、留付け具3Aをビス2の頭部2aと取付け用基材Bの上面との間に挟んだ状態で、ビス2が取付け用基材Bに締結される。
この締結により、押圧翼部6(7)は、床板50(60)を下方に強く押圧されて、取付け用基材B上にしっかりと装着・固定される。
上記作業では電動ドライバが使用されているが、手工具であるドライバを使用することも可能である。
尚、以後、フロアデッキの床板の1枚が、破損、大きな傷、汚損、腐食等が原因で、この1枚を交換する必要が生じた場合には、電動ドライバを反転操作して、ビス2と留付け具3を、図10(a)及び(b)に示す状態から、図11(a)及び(b)に示す状態にする。このようにすると、ビス2の戻り方向の回転に伴って留付け具3が連れ回りしながら上方に移動する。この回転に伴い、押圧翼部6(7)が溝50b(60b)内から隙間S内に納まる向きに戻ると、ストッパ板部8(9)の先端部が、床板60(50)の下部側面60d(50d)に当接して、押圧翼部6,7の前記向きを維持させる位置決めが行われる。
ビス2の戻り方向の回転操作を更に続けると、上方に移動した押圧翼部6(7)が床板50(60)の上部側面50e(60e)に当接して留付け具3Aの更なる連れ回りを停止させる。このため、留付け具3Aは回転を停止したまま上方に引き上げられる。この結果、留付け具3Aをビス2と共に隙間S内から取り出すことができる。ビス2と留付け具3Aが取り外された床板は、床板を引き上げるだけで、簡単に取り外すことができる。
新しい床板を取り付ける場合には、この床板を元の床板が置かれていた位置に置き、前述したように、留付け具3Aを嵌挿・支持させたビス2を利用して取付け用基材B上に装着・固定する。
〔第2実施形態の留付け具の概要〕
図12及び図13に示す本発明第2実施形態に係る留付け具3Bは、前記第1実施形態に係る留付け具と同様、略筒形状を有する胴部4と、胴部4の上部から横2方向に大きく突出する押圧翼部6,7と、胴部2の下部から横2方向に突出するストッパ突出部8,9とを具備する金属板製の一体成形品である。
〔第2実施形態の留付け具と第1実施形態の留付け具との差異〕
この第2実施形態に係る留付け具3B(以下、留付け具3Bと略称する。)と、図3及び図5に示す第1実施形態に係る留付け具3Aとの差異は、成形における折曲方向と、押圧翼部6,7の形状にある。
即ち、留付け具3Bは、図14に示す形状の金属板を縦方向(鞍形方向)に折曲して、図12、図13及び図15(a)〜(f)に示す形状に成形されている。
第1実施形態に係る留付け具は、図4に示す舌片11aを切欠き部10a内に突入させ、舌片11bを切欠き部10b内に突入させて組み付ける工程を必要とするが、留付け具3Bの成形ではこの工程を必要としない。
留付け具3Bの押圧翼部6,7は、図12,図13及び図15(a)〜(d)に示すように、側面形状が鞍形にて形成されている。
このため、2分割構造の胴部4は、押圧翼部6,7の上板部6a,7aにより接続されて一体化されている。
留付け具3Bにおける押圧翼部6,7、ストッパ板部8,9の各形状及び大きさ、及び、押圧翼部6,7とストッ板部8,9の向き及び大きさは、第1実施形態に係る留付け具の場合と同様である。第1実施形態に係る留付け具と床板等において共通する箇所は、同一符号が付されている。
〔第2実施形態の留付け具を用いた床板の装着・固定作業〕
図16(a)及び(b)に示すように、留付け具3Bを用いて床板50,60を取付け用基材B上に装着・固定する作業は、図8(a)及び(b)に示す第1実施形態に係る留付け具3Aを用いた場合と同様に、留付け具3Bを支持させたビス2を、押圧翼部6,7の向きを隙間S内に入る方向の位置合わせをした後、隙間S内に入れ、ビス2の先端部2eを取付け用基材B上に当接させて、留付け具3Aを取付け用基材B上方の浮いた高さに位置させる作業が行われる。
図17(a)及び(b)に示すように、続く作業で、電動ドライバを用いてビス2を取付け用基材Bに締結する操作を行うと、押圧翼部6,7がビス2の回転に連れ回りして、押圧翼部6(7)が床板50(60)の溝50b(60b)内に向けて軸回転移動し、押圧翼部6(7)が溝50b(60b)内に略全量納まるまで深く突入した向きに達すると、連れ回りしていたストッパ板部8(9)の先端部が、床板50(60)の下部側面50d(60d)に当接して、留付け具3Aの連れ回りが停止する。
尚、押圧翼部6,7の少なくともいずれか一方の押圧翼部6(7)の長さが、溝50b(60b)内に略全量納まるまで深く突入した向きに達したときに、溝50b(60b)内の側壁50e(60e)に当接して、留付け具3Bの連れ回りを停止させるようにすることも可能であり、この場合には、この方向の連れ回りを停止させるストッパ板部8(9)は不要である。
そして、更に続くビス2の螺入・締結作業により、ビス2の頭部2aが留付け具3Bの胴部4の上端面に当接して、留付け具3Bが下方に押し下げられ、最後には、図18(a)及び(b)に示すように、留付け具3Bをビス2の頭部2aと取付け用基材Bの上面との間に挟んだ状態で、ビス2が締結される。
この締結により、押圧翼部6(7)が床板50(60)を下方に強く押圧して、床板50(60)を取付け用基材B上にしっかりと装着・固定させる。
〔第3実施形態の留付け具を用いた床板の装着・固定作業〕
図19(a)に示す第3実施形態の留付け具3Cは、第2実施形態の留付け具において、更に、押圧翼部6(7)の先端部6a(6b)の形状が平面視において傾斜した形状を有している。図19(a)においては2箇所の先端部6a(6b)のいずれもが傾斜しているが、いずれか一方が傾斜した形状であっても構わない。
この傾斜の角度は、図19(b)に示すように、ストッパ板部8(9)の先端が床板50(60)の下部側面50d(60d)に当接したときに、先端部6a(6b)の端面の全面が、溝50b(60b)内の側壁50e(60e)に当接し得る角度とされている。
傾斜した先端部6a(6b)は、図19(b)に示すように、前述した連れ回りが行われると、溝50b(60b)内の側壁50e(60e)に沿った当接が行なわれるため、押圧翼部6(7)をより深く溝50b(60b)内に位置させることができ、押圧翼部6(7)によって連れ回りの正確な向きの位置決めが行える。
発明の効果
本発明に係る留付け具によれば、ビスと共に用いて、複数枚の板材(床板)間の隙間内に先端部を突入させたドライバの操作により、このビスを螺入させて2枚の板材(床板)を同時に取付け基材上に装着できる。また、例えば1枚の板材損・腐食等が生じてこの板材を交換する場合には、全ての板材を取り外すことなく、必要な板材だけを取り外して、新しい板材と交換できる。
とくに、この留付け具は、板材間の隙間内の取付け箇所に配置させる際には、押圧翼材を隙間に沿う方向に向け、板材を取付け基材上に装着する際には、押圧翼部を板材の凹溝内に振り向けることができるため、狭い板材間の隙間内に向けた突入及び抜き出しを可能にする。
また、この留付け具の胴部を含めた留付け具全体がビスの螺入に伴う回転に連れ回りするため、この留付け具の押圧翼部を板材の凹溝内に振り向ける面倒な操作をする必要がない。
また、本発明に係る留付け具によれば、この留付け具の連れ回りにより各押圧翼部が床板の溝内に深く突入する向きに達したときに、ストッパ突出部が板材の側面に当接してこの連れ回りを停止させるため、各押圧翼部の溝内における押圧位置が、確実かつ正確に確保できる。
また、本発明に係る留付け具によれば、この留付け具の連れ回りにより各押圧翼部が床板の溝内に深く突入する向きに達したときに、少なくとも一方の押圧翼部の先端部が板材の溝内側壁に当接してこの連れ回りを停止させるため、各押圧翼部の溝内における押圧位置が、確実かつ正確に確保できる
また、本発明に係る付け具によれば、この留付け具をビスとともに板材を装着させていた箇所から取り出す際に行うドリルを用いたビスの螺出方向(反締結方向)の回転操作過程における、押圧翼部を溝内に納まる向きに復帰させたときの位置きめが、ストッパ板部を板材の側面に当接させることにより行われるため、確実かつ正確にできる。
2 タッピングビス(ビス)
3A 第1実施形態に係る留付け具(留付け部材)
3B 第2実施形態に係る留付け具(留付け部材)
4 胴部
5 ドリル嵌挿孔
6,7 押圧翼部
8,9 ストッパ板部
12,13 スリット
50,60 床板
50b,60b 溝
50c,60c (溝内の)下面
50d,60d 下部側面
B 取付け用基材

Claims (2)

  1. 板厚になる側面の途中高さの箇所に横凹形状の溝が形成された2枚の板材を、対向する前記側面間に若干の隙間を設けた状態で、取付け用基材の上に装着・固定するために、ビスと共に用いられる留付け具であって、
    該ビスの軸部に嵌入さた状態で前記隙間内に突入し得る外径を持つ胴部を有し、
    該胴部の上部箇所から反対方向となる振り分けた横2方向に、前記ビスの前記取付け用基材に向けた螺入・締結により前記胴部と一体となって連れ回りして、前記各溝の内部に突入した向き前記各溝内の下面を下方に押圧して、前記各板材を前記取付け用基材に挟着する押圧翼部突出形成され、
    前記ビスの回転に連れ回りして前記各押圧翼部が前記溝内に深く突入する向きに達したときに、前記板材の側面下部に当接して前記連れ回りを停止させるストッパ板部が、前記胴部の下部から横方向に突出形成され、
    該ストッパ板部は、前記ビスの戻り方向の回転により前記2枚の板材の下部に 位置する戻り方向の側面下部に当接して、前記押圧翼部を前記隙間から上方に取り出し可能な向きに位置させ得ることを特徴とする留付け具。
  2. 前記各押圧翼部のうちの少なくとも一方の押圧翼部は、前記突入する向きに達したときに前記溝内の側壁に当接して前記連れ回りを停止させる長さを有する、請求項1に記載の留付け具。
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