JP2008096232A - ボタン、およびこのボタンを備えた表示装置 - Google Patents

ボタン、およびこのボタンを備えた表示装置 Download PDF

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Abstract

【課題】複数のボタン操作を行うことができ、かつ、デザイン性を向上できるボタンを提供すること。
【解決手段】ボタン4は、ケース3に対して出没可能に、かつ互いに所定の距離以上離れて設けられた複数のボタン軸41を備えている。ボタン4は、これら各ボタン軸41を覆うボタンカバー44を備えている。そして、ボタンカバー44は、各ボタン軸41の軸方向に対して傾斜可能に、かつ、ケース3から脱落しないように各ボタン軸41、またはケース3に係合されている。これにより、直下にボタン軸41が配置されているボタンカバー44の一部分を押下した際に、当該ボタン軸41のみを、十分に押し込むことができる。従って、ボタン軸41が配置されている各部分ごとにボタン操作を行うことができる。また、ボタンカバー44は、各ボタン軸41を覆っているので、ケース3から突出する各ボタン軸41を隠すことができ、デザイン性を向上できる。
【選択図】図2

Description

本発明は、ボタンおよび表示装置に関する。
従来、環状に形成されたケースの周面に表示部が設けられているとともに、ケース側面に、前記表示部を操作する複数の操作ボタンが配設されたリスト機器が知られている(例えば、特許文献1参照)。この特許文献1に記載のリスト機器に見られるように、一般に、表示部等の操作用のボタンは、複数の操作ボタンがケースから突出して設けられている。
特開2006−200909号公報
しかしながら、前記特許文献1に記載のボタンでは、複数の操作ボタンがケースから突出しているため、デザイン上好ましくない場合がある。
本発明の目的は、複数のボタン操作を行うことができ、かつ、デザイン性を向上できるボタンおよび表示装置を提供することにある。
本発明のボタンは、ケースに対して出没可能に、かつ、互いに所定の距離以上離れて設けられた複数のボタン軸と、前記各ボタン軸を覆うボタンカバーとを備え、前記ボタンカバーは、前記各ボタン軸の軸方向に対して傾斜可能に、かつ、前記ケースから脱落しないように、前記各ボタン軸、または前記ケースに係合されていることを特徴とする。
本発明によれば、ボタンカバーは、各ボタン軸の軸方向に対して傾斜可能に、各ボタン軸、またはケースに係合されているうえ、各ボタン軸は、互いに所定の距離以上離れて配置されている。これにより、ボタンカバー上面において、直下にボタン軸が配置されている部分(以降、押圧部と表記する)を押下した際に、他のボタン軸では、ボタンカバーが傾斜するため、そのボタン軸が連動してボタン入力が認識される程度までには押下されることがない。このため、当該ボタン軸のみを、その入力が認識されるように十分に押し込むことができ、ボタンカバーが一体であっても、各押圧部ごとにボタン操作を行うことができる。
ここで、一般的に、ボタン軸には、当該ボタン軸が挿入されるケースに設けられた孔と、当該ボタン軸との間に形成される隙間を塞ぐために、防水用のパッキンが嵌められる。本発明のボタンでは、ボタンカバーは、各ボタン軸の軸方向に対して傾斜可能に、各ボタン軸、またはケースに係合されているので、ボタンカバーの押圧部(直下にボタン軸が配置されている部分)を押下した際に、他の押圧部のボタン軸が斜めになることがない。これにより、パッキンの防水性能を十分に発揮させることができ、防水性能を良好に維持できる。
ボタンカバーは、各ボタン軸を覆っているので、ケースから突出する複数のボタン軸を隠すことができ、デザイン性を向上できる。
本発明では、前記各ボタン軸の頭部には、所定の厚みを有し、かつ、柔軟な素材から構成され、前記ボタン軸と前記ボタンカバーとを接着する接着部材が設けられ、前記ボタンカバーは、当該接着部材によって前記各ボタン軸の頭部に接着されることにより、前記各ボタン軸の軸方向に対して傾斜可能に、かつ、前記ケースから脱落しないように、前記各ボタン軸に係合されることが好ましい。
本発明によれば、ボタンカバーとボタン軸の頭部とは、所定の厚みを有し、かつ、柔軟な素材から構成された両面テープ等の接着部材により接着されているので、ボタンカバーは、各ボタン軸の軸方向に対して傾斜可能に設けられている。
また、ボタンカバーとボタン軸の頭部とは、両面テープ等の接着部材により接着されているので、ボタンカバーがボタン軸から脱落することを確実に防止できる。
本発明では、前記各ボタン軸の頭部には、当該ボタン軸の頭部から起立し、先端に球状部が形成されたジョイント部が設けられ、前記ボタンカバーの前記各ボタン軸の頭部に対応する位置には、前記球状部が嵌合される凹状の受口が形成され、前記ボタンカバーは、前記ジョイント部の前記球状部が前記ボタンカバーの前記受口に嵌合され、前記各ボタン軸の頭部に連結されることにより、前記各ボタン軸の軸方向に対して傾斜可能に、かつ、前記ケースから脱落しないように、前記各ボタン軸に係合されることが好ましい。
本発明によれば、ボタン軸の頭部から起立するジョイント部の先端の球状部が、ボタンカバーに形成された受口に嵌合されること(いわゆるボールジョイント)により、ボタン軸とボタンカバーとは、傾斜可能に連結されている。また、ボタンカバーは、ボールジョイントによってボタン軸に連結されているので、ケースからの脱落が防止されている。
ボタン軸と、ボタンカバーとは、ボールジョイントによって連結されるので、ケースにボタン軸を取り付けた後に、ボタンカバーをボタン軸に取り付けることでボタンカバーを設置したり、ボタンカバーにボタン軸を取り付け、それからボタン軸をケースに取り付けることで、ボタンカバーを設置したりすることができ、組立手順の自由度を高めることができる。
ボタン軸と、ボタンカバーとは、いわゆるボールジョイントによって連結されるので、連結位置が受口によって決められており、ボタンカバーを設置することで、同時に、位置決め調整することなくケースに対して適切な位置にボタンカバーを位置決めすることができる。
本発明では、前記ケースの前記各ボタン軸が設けられた位置とは異なる位置には、ねじ穴が設けられ、前記ボタンカバーの前記ねじ穴と対応する位置には、孔が穿設され、前記ボタンカバーは、前記孔にねじが挿入され、当該ねじが前記ケースに設けられた前記ねじ穴に螺合することにより、前記各ボタン軸の頭部に当接可能に設置されるとともに、前記各ボタン軸の軸方向に対して傾斜可能に、かつ、前記ケースから脱落しないように、前記ケースに係合されることが好ましい。
本発明によれば、ボタンカバーは、ねじに挿通され、当該ねじの頭に引っ掛けられているので、ケースからの脱落が防止されている。また、ボタンカバーは、ボタン軸とは接合しておらず、ボタン軸と当接可能に設置されている。これにより、ボタンカバーの孔を、ねじの径より大きい径を備えた孔に形成し、ねじと孔との間に隙間を設けることで、ボタンカバーをボタン軸の軸方向に対し傾斜可能に設置できる。
また、ボタンカバーは、ねじによってケースに係合され、各ボタン軸とは、当接可能に設置されている。従って、ねじを取り外すことで、ボタンカバーをケースから簡単に取り外すことができ、ボタン軸等のメンテナンスを容易に行うことができる。
また、ボタンカバーのケースとの連結位置は、ケースに設けられたねじ穴によって決められているので、ボタンカバーを設置することで、同時に、位置決め調整することなくケースに対して適切な位置にボタンカバーを位置決めすることができる。
本発明では、前記ボタンカバーは、柔軟な素材から構成され、前記各ボタン軸の頭部に接合されることにより、前記各ボタン軸の軸方向に対して傾斜可能に、かつ、前記ケースから脱落しないように、前記各ボタン軸に係合されることが好ましい。
ボタンカバーと、ボタン軸とは、例えば、ボタンカバーのケースと対向する面側に切込みが設けられ、この切り込み内にボタン軸が差し込まれることにより接合されたり、ボタンカバーのケースと対向する面側に、ボタン軸頭部が接着されることにより接合されることが考えられる。
ここで、本発明によれば、ボタンカバーは、ゴム等の柔軟な素材から構成されているので、ボタン軸の軸方向に対し傾斜可能に設置されている。また、ボタンカバーは、ボタン軸頭部と例えば前述のような方法で接合されているので、ケースからの脱落が防止されている。
ボタンカバーは、ある押圧部(ボタンカバー上面において、直下にボタン軸が配置されている部分)が押下された際に、ボタンカバーのある押圧部と他の押圧部との間の部分が変形する。これにより、他の押圧部が、押下されたある押圧部に連動して動くことを抑制することができ、よりスムーズに押圧部を押下できて操作性を向上できる。
本発明では、前記ケースには溝が形成され、前記ボタン軸は前記溝の底面に対して出没可能に設けられ、前記ボタンカバーは、前記溝の中に出没可能に設けられていることが好ましい。
本発明によれば、ボタン軸は、溝の中に設けられているので、上面側をボタンカバーで覆われているとともに、側面側を溝を構成する側壁に覆われている。これにより、ケースから突出する複数のボタン軸を十分に隠すことができ、デザイン性をより向上できる。
本発明では、前記ケースには、平面視円環状の溝が形成され、前記溝を形成する内周側の側壁、または外周側の側壁には、前記溝の底面から離れた位置に、かつ、前記溝の内側に向かって突出した雌ねじ部が形成され、前記ボタン軸は前記溝の底面に対して出没可能に設けられ、前記ボタンカバーは、平面視円環状に形成されて前記各ボタン軸を覆う本体部と、前記本体部から前記溝の底面側に延設された内周側および外周側の側壁部とを備え、前記ボタンカバーの内周側の側壁部、または外周側の側壁部には、当該側壁部から前記雌ねじ部が形成された内周側または外周側の前記側壁に向かって突出し、前記雌ねじ部に螺合する雄ねじ部が形成され、前記ボタンカバーは、前記側壁に螺合し回転されて、前記雄ねじ部が前記側壁に形成された前記雌ねじ部を通過し、前記雄ねじ部が前記雌ねじ部の溝底面側に配置されて前記ボタンカバーが前記各ボタン軸の頭部に当接可能に設置されることにより、前記ボタンカバーは、前記各ボタン軸の軸方向に対して傾斜可能に、かつ、前記ケースから脱落しないように、前記ケースに係合されることが好ましい。
本発明によれば、側壁には、溝の内側に向かって突出した雌ねじ部が設けられ、ボタンカバーの側壁部には、当該側壁部から前記雌ねじ部が形成された前記側壁に向かって突出する雄ねじ部が形成されている。
これにより、ボタンカバーは、側壁に螺合し回転され、雄ねじ部が側壁に形成された雌ねじ部を通過することで、雄ねじ部が雌ねじ部の溝底面側、かつ、雄ねじ部あるいは雌ねじ部の突出分、雄ねじ部が雌ねじ部の内側に配置される。従って、雄ねじ部が雌ねじ部に引っ掛かるので、ボタンカバーのケースからの脱落が防止される。
ボタンカバーは、ボタン軸とは接合しておらず、ボタン軸と当接可能に設置されている。また、雌ねじ部あるいは雄ねじ部の突出分、雄ねじ部は、雌ねじ部の内側に配置可能となるので、ボタンカバーと、内周側および外周側の側壁との間には、隙間が形成される。これにより、ボタンカバーは、ボタン軸の軸方向に対し傾斜可能に設置される。
ボタンカバーを、側壁に螺合し回転させ、雄ねじ部に雌ねじ部を通過させることで、各ボタン軸の軸方向に対して傾斜可能に、かつ、ケースから脱落しないように設置することができる。これにより、ボタンカバーを設置するのに治具を使用する必要や、位置決めする必要がなくて組立作業を容易にできる。
また、設置されたボタンカバーを、側壁に螺合させることで、ケースから簡単に取り外すことができるので、ボタン軸等のメンテナンスを容易に行うことができる。
本発明では、前記ケースには、溝が形成され、前記ボタン軸は前記溝の底面に対して出没可能に設けられ、前記溝を形成する側壁の先端部には、前記溝の内側に向かって突出する突出部が設けられ、前記ボタンカバーは、前記突出部の溝底面側に配置される係合部を備え、前記係合部は、弾性を有し、内側に押し込み可能に形成され、前記ボタンカバーは、前記係合部が内側に押し込まれながら前記溝に挿入され、前記係合部の押し込みが解除され、前記係合部が前記突出部の溝底面側に配置されるとともに、前記各ボタン軸の頭部に当接可能に設置されることにより、前記各ボタン軸の軸方向に対して傾斜可能に、かつ、前記ケースから脱落しないように、前記ケースに係合されることが好ましい。
本発明によれば、ボタンカバーは、作業者により係合部が内側に押し込まれながら溝に挿入され、係合部の押し込みが解除されることにより、係合部が突出部の内側に配置されるので、ケースからの脱落が防止される。
また、この際、ボタンカバーは、ボタン軸とは接合しておらず、ボタン軸とは当接可能に設置されるので、ボタンカバーは、ボタン軸の軸方向に対して傾斜可能に設置される。
ボタンカバーは、作業者により係合部が内側に押し込まれながら溝に挿入され、係合部の押し込みが解除されることにより、側壁に係合されて設置されるので、設置するのに治具を使用する必要や、位置決めする必要がなくて組立作業を容易にできる。しかも、係合部を内側に押し込みながらボタンカバーを溝に挿入するだけで、簡単にボタンカバーを設置することができるので、組立作業をより容易にできる。
本発明の表示装置は、略円筒状に形成された表示装置であって、略円筒状に形成された前記ケースと、前記ケースの外周面に設けられた表示部と、前記ケースの端面に配設されて前記表示部を操作する前述のボタンとを備えていることを特徴とする。
本発明によれば、前述のボタンを備えるので、前述と同様の作用および効果を享受できる。
また、ボタンは、略円筒状に形成されたケースの端面に配設されているので、ケースの周面にわたって表示部を設けることができ、表示部に対する視認性や、表示装置のデザイン性を向上できる。
本発明によれば、複数のボタン操作を行うことができ、かつ、デザイン性を向上できる。
〔第1実施形態〕
以下、本発明の第1実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本実施形態に係る時計1Aの分解斜視図である。
本実施形態の表示装置である時計1Aは、図1に示すように、使用者の手首等に嵌められる腕時計として構成され、時刻や日付等を表示する表示部を構成する表示パネル2と、この表示パネル2を内部に収納するケース3と、ケース3に設けられて前記表示パネル2を操作するボタン4とを備えている。
ケース3は、図1に示すように、略円筒状に形成され、外周面には、略全周に亘って表示パネル2が設けられている。この表示パネル2は、可撓性を有する電気泳動ディスプレイで構成され、ケース3の周面に形成された開口部31から外部に露出している。なお、開口部31には、当該開口部31を閉塞する透光性のカバーガラス32が設けられており、表示パネル2は、このカバーガラス32によって外部から保護されている。
ケース3の一端側の面には、図1に示すように、一端側の面の外縁に沿って立設する外周側の側壁33Aと、一端側の面の内縁に沿って立設する内周側の側壁33Bとにより、平面視略円環状の溝34が形成されている。また、ケース3の一端側の面には、この溝34を覆うように、表示パネル操作用のボタン4が配設されている。
図2は、ボタン4の構造を示す時計1Aの断面図である。
ボタン4は、図1および図2に示すように、溝34の底面に嵌入されたボタンガイド35の孔351に挿入された複数(3個)のボタン軸41と、このボタン軸41を突出方向に付勢するコイルばね42と、ボタン軸41の突出方向への移動を規制するEリング43と、ボタン軸41の頭部(以後ボタン軸頭部412と表記することがある)に接合された略円環状のボタンカバー44とを備えて構成されている。また、ボタン軸41の先端部分からボタン軸41の没入方向(図2中左方向)に所定距離だけ離れた位置には、表示パネル2を制御する図示しない制御基板に信号を送るスイッチ端子51,52が設けられている。
ボタン軸41は、図1に示すように、溝34において、溝34が連続する円周方向に略等間隔(120度間隔)に3つ配置されている。これらのボタン軸41は、図2に示すように、略円柱状のボタン軸本体411と、ボタン軸本体411の突出方向(図2中右側)先端にボタン軸本体411より大きい径に形成された略円板状のボタン軸頭部412とを備えて構成されている。
本実施形態では、このボタン軸頭部412と、ボタンカバー44とが接着部材4121により接着されている。接着部材4121は、所定の厚みを有し、かつ、柔軟な素材から構成された両面テープ等で構成され、ボタン軸頭部412と、ボタンカバー44とを接着している。これにより、ボタンカバー44は、ボタン軸41の軸方向に対して傾斜可能に設けられている。
ボタン軸本体411のボタンガイド35に挿入される部分には、図2に示すように、溝4111が形成され、当該溝4111には、Oリング等からなる防水用のパッキン4112が嵌められている。このパッキン4112は、ボタンガイド35の孔351内面に密着し、孔351とパッキン4112との隙間から水が浸入することを防いでいる。また、ボタン軸本体411の先端部分には溝4113が形成され、当該溝4113には、後述するEリング43が嵌められている。
コイルばね42は、図2に示すように、ボタン軸本体411に挿通され、ボタン軸頭部412と、ボタンガイド35との間に配置されている。このコイルばね42は、ボタン軸41が没入方向(図2中左方向)に移動した際に、当該ボタン軸41を突出方向(図2中右方向)に付勢する。
Eリング43は、ボタン軸本体411の先端部分に形成された溝4113に嵌められており、ケース3に当接することでボタン軸41が所定の位置よりも突出方向に移動することを規制する。ボタン軸41は、これらコイルばね42、およびEリング43が取り付けられることにより、溝34の底面に対して出没可能に設けられている。
ボタンカバー44は、図1および図2に示すように、平面視略円環状に形成され、各ボタン軸41に接着された本体部441と、本体部441の両端から溝34の底面側に延設された側壁部442A,442Bとを備えて断面視略U字状、かつ、溝34の幅より若干小さい幅に形成されている。また、ボタンカバー44の上面において、図1に示すように、直下にボタン軸41が配置される部分には、●▲■の記号が表記されている。以降、ボタンカバー44において、直下にボタン軸41が配置される部分(●▲■の記号が表記された部分)を押圧部443と呼ぶ。
ボタンカバー44は、ケース3にボタン軸41が取り付けられた後に、●▲■の記号が表記された部分(押圧部443)がボタン軸頭部412の真上に来るように、ボタン軸頭部412に取り付けられる。これにより、ボタンカバー44は、ボタンカバー44と両側壁33A,33Bとの間に若干の隙間ができる位置、かつ、ボタンカバー44と両側壁33A,33Bとが同心円になる位置に配置され、ボタン軸41の軸方向に対し傾斜可能に設置される。なお、ボタンカバー44は、まず、ボタン軸41がボタンカバー44に取り付けられ、ボタン軸41がケース3に取り付けられることによりケース3に対して設置されてもよい。また、ボタンカバー44は、本体部441の上面がケース3の外面と略連続するように、側壁33A,33Bのケース3一端側の面における端面331からあまり突出しないように設けられている。
以下にボタン操作について説明する。
ボタンカバー44のある押圧部443が押下されることにより、当該押圧部443直下のボタン軸41は、没入方向に移動し、スイッチ端子51を押下する。この際、ボタンカバー44と各ボタン軸41とは傾斜可能に設けられているうえ、各ボタン軸41は溝34が連続する円周方向に略等間隔(120度間隔)に配置されているので、他の押圧部443では、ボタン軸41は、スイッチ端子51を押下するほどには、当該他の押圧部443により没入方向に押下されない。これにより、押下した押圧部直下のボタン軸41のみが、スイッチ端子51を押下する。そして、スイッチ端子51とスイッチ端子52とが接触することにより、表示パネル2を制御する図示しない制御基板に入力信号が送られ、表示パネル2が操作される。
以上のような、本実施形態の時計1Aによれば、以下のような効果がある。
(1)本実施形態のボタン4では、ボタンカバー44は、所定の厚みを有し、かつ、柔軟な素材から構成された接着部材4121により、各ボタン軸41に、ボタン軸41の軸方向に対して傾斜可能に接着されている。また、各ボタン軸41は互いに所定の距離離れて配置されている。さらに、ボタンカバー44は、溝34の幅より若干小さい幅に形成され、側壁33A,33Bとの間には、隙間が設けられている。これにより、ある押圧部443を押下した際に、他の押圧部443直下のボタン軸41では、ボタンカバー44が傾斜するため、そのボタン軸41が連動してボタン入力が認識される程度までには押下されることがない。従って、本実施形態のボタン4では、押下した押圧部443直下のボタン軸41のみを、その入力が認識されるように十分に押し込むことができ、ボタンカバー44が一体であっても、各押圧部443ごとにボタン操作することができる。
(2)ボタンカバー44は、接着部材4121により、各ボタン軸41に、各ボタン軸41の軸方向に対して傾斜可能に接着されているので、ボタンカバー44のある押圧部443を押下した際に、他の押圧部443のボタン軸41が斜めになることがない。これにより、パッキン4112の防水性能を十分に発揮させることができ、防水性能を良好に維持できる。
(3)ボタンカバー44とボタン軸頭部412とは、両面テープ等の接着部材4121により接着されているので、ボタンカバー44がボタン軸41から脱落することを防止できる。
(4)ボタンカバー44は、各ボタン軸41を覆っているので、ケース3から突出する各ボタン軸41を隠すことができ、デザイン性を向上できる。また、ボタン軸41は、溝34の中に設けられているので、ボタン軸41の側面側も隠すことができ、よりボタン軸41を目立たなくできる。
(5)ボタンカバー44は、側壁33A,33Bの一端側の面における端面331からあまり突出しないように設けられている。これにより、ボタン4の上面を、ケース3の外面と略連続させることができるので、ボタン4をケース3から目立たなくすることができ、デザイン性をより向上できる。
(6)ボタンカバー44は、平面視略円環状に形成され、各ボタン軸41と接着しているので、押圧部443から若干ずれた部分を押下しても、ボタン軸41を押下することができる。
(7)ボタン4は、略円筒状に形成されたケース3の端面に配設されている。これにより、ケース3の周面にわたって表示パネル2を設けることができ、表示パネル2に対する視認性や、時計1Aのデザイン性を向上できる。
図3は、本発明の第2実施形態に係るボタン4の構造を示す時計1Bの断面図である。なお、本第2実施形態以降において、前記第1実施形態と同一機能部位には、同一符号を付し、それらの説明を省略、若しくは簡略化する。
本実施形態の時計1Bは、前述の時計1Aと略同様の構成を備えるが、前述の時計1Aでは、ボタンカバー44と、ボタン軸41とは、ボタン軸頭部412に設けられた両面テープ等の接着部材4121により接着されていたが、本実施形態の時計1Bでは、ボタンカバー44と、ボタン軸41とは、ボールジョイントによって傾斜可能に連結されている点が前述の時計1Aとの相違点である。
各ボタン軸41の頭部412には、図3に示すように、ボタン軸頭部412から起立する棒状部4122と、棒状部4122の先端に設けられた球状部4123とからなるジョイント部4124が設けられている。また、ボタンカバー44のボタン軸頭部412に対応する位置の肉厚は、厚く形成され、この肉厚部分には、前記球状部を嵌め込むための受口444が形成されている。そして、この受口444に球状部4123が嵌合されることにより、ボタン軸41は、ボタンカバー44に傾斜可能に連結される。
ボタンカバー44は、ケース3にボタン軸41を取り付けた後に、ボタン軸41に取り付けられて設置されてもよいし、ボタンカバー44にボタン軸41を取り付け、それからボタン軸41をケース3に取り付けることで設置されてもよい。どちらの方法でボタンカバー44を設置しても、ボタンカバー44には、初めから受口444が形成されており、連結位置が決められているので、ボタンカバー44を位置決め調整することなくケース3に対して適切な位置(ボタンカバー44と両側壁33A,33Bとの間に若干の隙間ができる位置、かつ、ボタンカバー44と両側壁33A,33Bとが同心円になる位置)に位置決めすることができる。なお、本実施形態では、少なくとも、ボタンカバー44およびボタン軸41のいずれか一方は、合成樹脂により形成される。
本実施形態における時計1Bでも、ボタンカバー44は、ボールジョイントにより、各ボタン軸41と傾斜可能に連結されている。また、ボタン軸41は互いに所定距離だけ離れて設けられている。これにより、ある押圧部443を押下した際に、他の押圧部443直下のボタン軸41では、ボタンカバー44が傾斜するため、そのボタン軸41が連動してボタン入力が認識される程度までには押下されることがない。従って、本実施形態のボタン4でも、押下した押圧部443直下のボタン軸41のみを、その入力が認識されるように十分に押し込むことができ、各押圧部443ごとにボタン操作することができる。また、ボタンカバー44は、各ボタン軸41を覆っているので、ケース3から突出する各ボタン軸41を隠すことができ、デザイン性を向上できる。従って、前述の時計1Aと同様に、(1)〜(7)と同様の効果を奏することができるうえ、以下の効果を奏することができる。
(8)ボタンカバー44とボタン軸41とを、ボールジョイントにより連結するので、連結位置が受口444によって決められており、ボタンカバー44を設置することで、同時に、位置決め調整することなくケース3に対して適切な位置(ボタンカバー44と両側壁33A,33Bとの間に若干の隙間ができる位置、かつ、ボタンカバー44と両側壁33A,33Bとが同心円になる位置)にボタンカバー44を位置決めすることができる。
(9)ボタンカバー44とボタン軸41とを、ボールジョイントにより連結するので、ボタンカバー44を、ケース3にボタン軸41を取り付けた後にボタン軸41に取り付けることで設置したり、ボタンカバー44にボタン軸41を取り付け、それからボタン軸41をケース3に取り付けることで設置したりすることができ、時計1Bの組立手順の自由度を高めることができる。
図4は、本発明の第3実施形態に係るボタン4の構造を示す時計1Cの断面図である。具体的には、図4(A)は、ボタンカバー44とボタン軸41との関係を示す図、図4(B)は、ボタンカバー44のケース3への係合状態を示す図である。図5は、ボタンカバー44の要部を示す斜視図である。
本実施形態の時計1Cは、前述の時計1Aと略同様の構成を備えるが、前述の時計1Aでは、ボタンカバー44は、接着部材4121によりボタン軸頭部412に接着されていたが、本実施形態の時計1Cでは、ボタンカバー44は、ねじ36によりケース3に係合され、ボタン軸頭部412に当接可能に設置されている点が前述の時計1Aとの相違点である。
溝34の底面において、各ボタン軸41の間には、図4(B)に示すように、ねじ穴37が設けられている。すなわち、ねじ穴37は、溝34が連続する円周方向に略等間隔(120度間隔)に3つ配置されている。
ボタンカバー44のこのねじ穴37に対応する位置には、図4(B)および図5に示すように、本体部441から窪んだ断面視略円形状の収納部445が形成されている。収納部445の底面には、図4(B)に示すように、孔4451が形成されている。ボタンカバー44は、この収納部445の孔4451にねじ36が挿入され、当該ねじ36がケース3に設けられたねじ穴37に螺合することにより、ケース3に係合されるとともに、図4(A)に示すように、ボタン軸頭部412に当接可能に設置される。また、孔4451の径は、ねじ36の径より若干大きく形成されており、ねじ36と孔4451との間には、隙間が形成されている。これにより、ボタンカバー44は、ボタン軸41の軸方向に対して傾斜可能に、ケース3に係合される。また、ねじ36は、収納部445の底面から頭部361が若干浮いた状態で、溝34の底面に螺合しており、ボタンカバー44がより傾斜できるようになっている。なお、収納部445は、デザイン性の向上のため、キャップなどで塞がれていてもよい。
このような本実施形態における時計1Cでも、ボタンカバー44は、ねじ36より、ボタン軸41の軸方向に対して傾斜可能に、ケース3に係合されている。また、ボタン軸41は、互いに所定距離だけ離れて設けられている。これにより、ある押圧部443を押下した際に、他の押圧部443直下のボタン軸41では、ボタンカバー44が傾斜するため、そのボタン軸41が連動してボタン入力が認識される程度までには押下されることがない。従って、本実施形態のボタン4でも、押下した押圧部443直下のボタン軸41のみを、その入力が認識されるように十分に押し込むことができ、各押圧部443ごとにボタン操作することができる。また、ボタンカバー44は、各ボタン軸41を覆っているので、デザイン性を向上できる。従って、(1)〜(8)と同様の効果を奏することができるうえ、以下の効果を奏することができる。
(10)ボタンカバー44は、ねじ36によってケース3に係合されている。また、ボタン軸41には、当接可能に設置されている。これにより、ねじ36を取り外すことで、ボタンカバー44をケース3から簡単に取り外すことができ、ボタン軸41等のメンテナンスを容易に行うことができる。
図6は、本発明の第4実施形態に係るボタン4の構造を示す時計1Dの断面図である。具体的には、図6(A)は、ボタンカバー44の側壁33A,33Bとの螺合状態を示す時計1Dの断面図、図6(B)は、ボタンカバー44の側壁33A,33Bとの係合状態を示す時計1Dの断面図である。
本実施形態の時計1Dは、前述の時計1Aと略同様の構成を備えるが、前述の時計1Aでは、ボタンカバー44は、接着部材4121によりボタン軸頭部412に接着されていたが、本実施形態の時計1Dでは、ボタンカバー44は、外周側の側壁部442Aに形成された雄ねじ部4421が外周側の側壁33Aに形成された雌ねじ部332の溝34底面側に配置され、側壁33A,33Bに係合されているとともに、ボタン軸頭部412に当接可能に設置されている点が前述の時計1Aとの相違点である。
図6(A)に示すように、ケース3の一端側の面において、平面視円環状の溝34を形成する外周側および内周側の側壁33A,33Bのうち、外周側の側壁33Aには、先端部に沿って雌ねじ部332が形成されている。雌ねじ部332は、溝34の内側に向かって若干突出しており、その先端には、雌ねじ3321が形成されている。また、ボタンカバー44の外周側および内周側の側壁部442A,442Bのうち、外周側の側壁部442Aには、先端部に沿って雄ねじ部4421が形成されている。雄ねじ部4421は、当該側壁部442Aから外側に向かって若干突出しており、その先端には、雄ねじ44211が形成されている。
ボタンカバー44は、図6(A)に示すように、側壁33A,33Bに螺合し回転されて、雄ねじ部4421が雌ねじ部332を通過することで、図6(B)に示すように、雄ねじ部4421が雌ねじ部332の溝34底面側に配置され、側壁33A,33Bに係合される。これにより、ボタンカバー44のケース3からの脱落が防止される。なお、本実施形態のボタンカバー44には、●▲■の記号は表記されておらず、●▲■の記号は、ケース3において、使用者から見て視認しやすい位置に表記されている。つまり、●▲■の記号は、例えば、側壁33A,33Bの端面331において、各ボタン軸41の径方向外側あるいは径方向内側に当たる部分や、外周側の側壁33Aの周面334において、各ボタン軸41の径方向外側に当たる部分に表記されている。これにより、ボタンカバー44が回転しても、直下にボタン軸41が配置されている部分(押圧部443)が分かるようになっている。
この際、図6(A)に示すように、雄ねじ部4421は側壁部442Aから、雌ねじ部332は側壁33Aから突出しているので、雄ねじ部4421は、当該雄ねじ部4421の突出分、雌ねじ部332の内側に配置可能となり、ボタンカバー44と側壁33A,33Bとの間には、若干の隙間が形成される。また、ボタンカバー44は、ボタン軸41の頭部412に当接可能に設置される。これにより、ボタンカバー44は、ボタン軸41の軸方向に対して傾斜可能に設けられている。また、ボタンカバー44は、設置された際に、雄ねじ部4421と、雌ねじ部332との間に、隙間が設けられるように形成されており、これにより、ボタン軸41の軸方向により傾斜できるようになっている。
このような本実施形態における時計1Dでも、ボタンカバー44は、ボタン軸41の軸方向に対して傾斜可能に設けられているとともに、ボタン軸41は、互いに所定距離だけ離れて設けられているので、押下した押圧部443(直下にボタン軸41が配置されている部分)直下のボタン軸41のみを、その入力が認識されるように十分に押し込むことができ、各押圧部443ごとにボタン操作することができる。また、ボタンカバー44は、各ボタン軸41を覆っているので、デザイン性を向上できる。従って、本実施形態の時計1Dは、(1)〜(7),(10)と同様の効果を奏することができるうえ、以下の効果を奏することができる。
(11)ボタンカバー44は、側壁33A,33Bに螺合し回転されて、雄ねじ部4421が雌ねじ部332を通過し、雄ねじ部4421が雌ねじ部332の溝34底面側に配置されることにより、設置される。従って、ボタンカバー44を設置するのに、治具を使用する必要や、位置決めする必要がなくて組立作業を容易にできる。
図7は、本発明の第5実施形態に係るボタン4の構造を示す時計1Eの断面図、図8は、ボタンカバー44の要部を示す斜視図である。
本実施形態の時計1Eは、前述の時計1Aと略同様の構成を備えるが、前述の時計1Aでは、ボタンカバー44は、接着部材4121によりボタン軸頭部412に接着されていたが、本実施形態の時計1Eでは、ボタンカバー44は、外周側の側壁部442Aに形成された係合部446が外周側の側壁33Aに形成された突出部333の内側に配置され、側壁33A,33Bに係合されているとともに、ボタン軸頭部412に当接可能に設置されている点が前述の時計1Aとの相違点である。
図7および図8に示すように、溝34を形成する外周側および内周側の側壁33A,33Bのうち、外周側の側壁33Aには、端縁に沿って溝34の幅方向に突出する突出部333が形成されている。また、本実施形態のボタンカバー44では、外周側および内周側の側壁部442A,442Bのうち、外周側の側壁部442Aには、複数の係合部446が形成されている。係合部446は、側壁部442Aの先端から本体部441側に向かって形成された2つの切欠き4422の間に、弾性変形によって内側に押し込み可能に形成された押込部4461と、この押込部4461から外側に折曲する掛止片4462とから構成されている。
ボタンカバー44は、作業者により、押込部4461が内側に押し込まれながら溝34に挿入され、押込部4461の押し込みが解除される。そして、掛止片4462が弾性力により原型状に復元し、掛止片4462が突出部333の内側に配置されることにより、ボタンカバー44は、側壁33A,33Bに係合され、ケース3からの脱落が防止される。また、ボタンカバー44は、ボタン軸41の頭部412に当接可能に設置されることにより、ボタン軸41の軸方向に対して傾斜可能に設けられる。なお、本実施形態のボタンカバー44にも、●▲■の記号は表記されておらず、●▲■の記号は、ケース3において、使用者から見て視認しやすい位置に表記されている。つまり、●▲■の記号は、例えば、側壁33A,33Bの端面331において、各ボタン軸41の径方向外側あるいは径方向内側に当たる部分や、外周側の側壁33Aの周面334において、各ボタン軸41の径方向外側に当たる部分に表記されている。これにより、ボタンカバー44が回転しても、直下にボタン軸41が配置されている部分(押圧部443)が分かるようになっている。
このような本実施形態における時計1Eでも、ボタンカバー44は、ボタン軸41の軸方向に対して傾斜可能に設けられているとともに、ボタン軸41は、互いに所定距離だけ離れて設けられているので、押下した押圧部443直下のボタン軸41のみを、その入力が認識されるように十分に押し込むことができ、各押圧部443ごとにボタン操作することができる。また、ボタンカバー44は、各ボタン軸41を覆っているので、デザイン性を向上できる。従って、本実施形態の時計1Eは、(1)〜(7)と同様の効果を奏することができるうえ、以下の効果を奏することができる。
(12)ボタンカバー44は、作業者により押込部4461が内側に押し込まれながら溝34に挿入され、押込部4461の押し込みが解除されることにより、掛止片4462が突出部333の溝34底面側に配置され、設置される。従って、ボタンカバー44を設置するのに治具を使用する必要や、位置決めする必要がないうえ、押込部4461を内側に押し込みながらボタンカバー44を溝34に挿入するだけで、簡単にボタンカバー44を設置することができるので、組立作業をより容易にできる。
図9は、本発明の第6実施形態に係るボタン4の構造を示す時計1Fの断面図である。
本実施形態の時計1Fは、前述の時計1Aと略同様の構成を備えるが、前述の時計1Aでは、ボタンカバー44は、接着部材4121によりボタン軸頭部412に接着されていたのに対し、本実施形態の時計1Fでは、図9に示すように、ボタンカバー44は、合成樹脂製であり、ゴム等の柔軟な素材からなり、平面視略環状、かつ、溝34の底面側に断面視略T字状の溝447を備えた断面視略C状に形成されている。そして、●▲■の記号が表記された部分(押圧部443)がボタン軸頭部412の真上に来るように、各ボタン軸頭部412が前記溝447に嵌め込まれ、ボタンカバー44と各ボタン軸頭部412とが接合されている点が前述の時計1Aとの相違点である。
本実施形態では、ボタンカバー44は、ゴム等の柔軟な素材から構成されているので、ある押圧部443が押下された際に、ボタンカバー44のある押圧部443と他の押圧部443との間の部分が変形する。これにより、他の押圧部443が、押下されたある押圧部443に連動して動くことを抑制することができる。また、ボタンカバー44は、ゴム等の柔軟な素材から構成されているので、ボタン軸41の軸方向に対し、傾斜可能に設けられている。従って、ある押圧部443を押下することで、当該押圧部443直下のボタン軸41のみをその入力が認識されるように十分に押し込むことができ、各押圧部443ごとにボタン操作することができる。また、ボタンカバー44は、各ボタン軸41を覆っているので、デザイン性を向上できる。従って、本実施形態の時計1Fは、(1)〜(8)と同様の効果を奏することができるうえ、以下の効果を奏することができる。
(13)ボタンカバー44は、ゴム等の柔軟な素材から構成されているので、ある押圧部443が押下された際に、ボタンカバー44のある押圧部443と他の押圧部443との間の部分が変形する。これにより、他の押圧部443が、押下されたある押圧部443に連動して動くことを抑制することができ、よりスムーズに押圧部443を押下できて操作性を向上できる。
〔実施形態の変形〕
なお、本発明を実施するための最良の構成、方法などは、以上の記載で開示されているが、本発明は、これに限定されるものではない。すなわち、本発明は、主に特定の実施形態に関して特に図示され、かつ、説明されているが、本発明の技術的思想および目的の範囲から逸脱することなく、以上述べた実施形態に対し、形状、数量、その他の詳細な構成において、当業者が様々な変形を加えることができるものである。
従って、上記に開示した形状、数量などを限定した記載は、本発明の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本発明を限定するものではないから、それらの形状、数量などの限定の一部もしくは全部の限定を外した部材の名称での記載は、本発明に含まれるものである。
すなわち、前記第4実施形態では、溝34の外側の側壁33Aに雌ねじ部332が形成されているとともに、ボタンカバー44の外側の側壁部442Aに雄ねじ部4421が形成されていたが、溝34の内側の側壁33Bに雌ねじ部332が形成されているとともに、ボタンカバー44の内側の側壁部442Bに雄ねじ部4421が形成されていてもよい。
前記第5実施形態では、溝34の外側の側壁33Aに突出部333が形成されているとともに、ボタンカバー44の外側の側壁部442Aに係合部446が形成されていたが、溝34の内側の側壁33Bに突出部333が形成されているとともに、ボタンカバー44の内側の側壁部442Bに係合部446が形成されていてもよい。
前記第6実施形態では、ゴム等の柔軟な素材からなるボタンカバー44には、底面側に断面視略T字状の溝447が形成され、この溝447にボタン軸頭部412が嵌め込まれることにより、ボタンカバー44とボタン軸頭部412とは接合されていたが、ボタンカバー44とボタン軸頭部412とは、接着剤で接着されていてもよい。このような接合方法でも、ボタンカバー44は、ゴム等の柔軟な素材から構成されているため、ボタン軸41の軸方向に対し傾斜可能に設けられ、前記第6実施形態と同様の効果を奏することができる。
前記各実施形態では、ボタン軸41は、3つ設けられていたが、ボタン軸41は、2つだけ設けられていてもよいし、4つ以上設けられていてもよい。この際、各ボタン軸41は、押下された押圧部443直下のボタン軸41のみが十分に押し込まれるような距離以上、互いに離れて配置されていればよい。
前記各実施形態では、溝34およびボタンカバー44は、平面視略環状に形成されていたが、溝34およびボタンカバー44は、平面視四角形状等の平面視多角形状や、平面視楕円形状、平面視半円形状等の円弧形状に形成されていてもよく、平面視でどのような形状に形成されていてもよい。
前記各実施形態では、ボタン軸41は、溝34の底面に出没可能に設けられ、その側面側を溝34を構成する側壁33A,33Bによって覆われていたが、ボタン軸41の側面は、断面略U字状に形成されたボタンカバー44によって覆われていてもよい。また、ボタン軸41の側面は、側壁33A,33Bやボタンカバー44によって覆われていなくてもよい。
前記第1〜第5実施形態では、ボタンカバー44が断面略U字状に形成されることにより、また、前記第6実施形態では、ボタンカバー44がボタン軸頭部412を包み込むことにより、ボタンカバー44は、ボタン軸41の頭部412を包み込んでいたが、ボタンカバー44は、ボタン軸頭部412を包み込む必要はない。すなわち、ボタンカバー44は、少なくともボタン軸41を、ボタン軸41の軸方向、かつ、ケース3から離れた側から見て覆っていればよく、平板状に形成されていてもよい。
前記各実施形態では、ボタンカバー44の上面は、側壁33A,33Bより突出しているが、ボタンカバー44は、上面が側壁33A,33Bの上面と略面一となるように設けられていてもよい。このように、設けられれば、ボタン4が誤って押されることを防止することができる。
前記各実施形態では、ボタン4は、略円筒状に形成されたケース3の一端側の面に配設されていたが、周面に配設されていてもよい。
前記ボタン4は、略円筒状に形成されたケース3に配設されていたが、円柱状や立方体状に形成されたケース3に配設されていてもよく、略円筒状に形成されたケース3に配設されることに限定されない。
前記各実施形態では、表示部は、電気泳動ディスプレイパネルを備えて構成されていたが、表示部は、液晶ディスプレイパネルや有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイパネルを備えて構成されていてもよく、電気泳動ディスプレイパネルを備えて構成されることに限定されない。
前記各実施形態では、本発明のボタンを適用し得る表示装置として、時計を例に挙げて説明したが、本発明のボタンは、PDA(Personal Digital Assistants)や、携帯電話等の表示装置にも適用可能であり、時計に限定されない。また、本発明のボタンは、表示部を備えていないリモコンや、キーボード等の各種の電子機器にも適用できる。
本発明の第1実施形態に係る時計の分解斜視図。 前記実施形態のボタンの構造を示す時計の断面図。 本発明の第2実施形態に係るボタンの構造を示す時計の断面図。 本発明の第3実施形態に係るボタンの構造を示す時計の断面図。 前記実施形態のボタンカバーの要部を示す斜視図。 本発明の第4実施形態に係るボタンの構造を示す時計の断面図。 本発明の第5実施形態に係るボタンの構造を示す時計の断面図。 前記実施形態のボタンカバーの要部を示す斜視図。 本発明の第6実施形態に係るボタンの構造を示す時計の断面図。
符号の説明
1A〜1F…時計(表示装置)、3…ケース、4…ボタン、33A,33B…側壁、34…溝、36…ねじ、37…ねじ穴、41…ボタン軸、44…ボタンカバー、333…突出部、412…ボタン軸頭部(ボタン軸の頭部)、441…本体部、442A,442B…側壁部、444…受口、446…係合部、4121…接着部材、4123…球状部、4124…ジョイント部、4421…雄ねじ部、4451…孔。

Claims (9)

  1. ケースに対して出没可能に、かつ、互いに所定の距離以上離れて設けられた複数のボタン軸と、
    前記各ボタン軸を覆うボタンカバーとを備え、
    前記ボタンカバーは、前記各ボタン軸の軸方向に対して傾斜可能に、かつ、前記ケースから脱落しないように、前記各ボタン軸、または前記ケースに係合されている
    ことを特徴とするボタン。
  2. 請求項1に記載のボタンにおいて、
    前記各ボタン軸の頭部には、所定の厚みを有し、かつ、柔軟な素材から構成され、前記ボタン軸と前記ボタンカバーとを接着する接着部材が設けられ、
    前記ボタンカバーは、当該接着部材によって前記各ボタン軸の頭部に接着されることにより、前記各ボタン軸の軸方向に対して傾斜可能に、かつ、前記ケースから脱落しないように、前記各ボタン軸に係合される
    ことを特徴とするボタン。
  3. 請求項1に記載のボタンにおいて、
    前記各ボタン軸の頭部には、当該ボタン軸の頭部から起立し、先端に球状部が形成されたジョイント部が設けられ、
    前記ボタンカバーの前記各ボタン軸の頭部に対応する位置には、前記球状部が嵌合される凹状の受口が形成され、
    前記ボタンカバーは、前記ジョイント部の前記球状部が前記ボタンカバーの前記受口に嵌合され、前記各ボタン軸の頭部に連結されることにより、前記各ボタン軸の軸方向に対して傾斜可能に、かつ、前記ケースから脱落しないように、前記各ボタン軸に係合される
    ことを特徴とするボタン。
  4. 請求項1に記載のボタンにおいて、
    前記ケースの前記各ボタン軸が設けられた位置とは異なる位置には、ねじ穴が設けられ、
    前記ボタンカバーの前記ねじ穴と対応する位置には、孔が穿設され、
    前記ボタンカバーは、前記孔にねじが挿入され、当該ねじが前記ケースに設けられた前記ねじ穴に螺合することにより、前記各ボタン軸の頭部に当接可能に設置されるとともに、前記各ボタン軸の軸方向に対して傾斜可能に、かつ、前記ケースから脱落しないように、前記ケースに係合される
    ことを特徴とするボタン。
  5. 請求項1に記載のボタンにおいて、
    前記ボタンカバーは、柔軟な素材から構成され、前記各ボタン軸の頭部に接合されることにより、前記各ボタン軸の軸方向に対して傾斜可能に、かつ、前記ケースから脱落しないように、前記各ボタン軸に係合される
    ことを特徴とするボタン。
  6. 請求項1から請求項5のいずれかに記載のボタンにおいて、
    前記ケースには溝が形成され、
    前記ボタン軸は前記溝の底面に対して出没可能に設けられ、
    前記ボタンカバーは、前記溝の中に出没可能に設けられている
    ことを特徴とするボタン。
  7. 請求項1に記載のボタンにおいて、
    前記ケースには、平面視円環状の溝が形成され、
    前記溝を形成する内周側の側壁、または外周側の側壁には、前記溝の底面から離れた位置に、かつ、前記溝の内側に向かって突出した雌ねじ部が形成され、
    前記ボタン軸は前記溝の底面に対して出没可能に設けられ、
    前記ボタンカバーは、平面視円環状に形成されて前記各ボタン軸を覆う本体部と、前記本体部から前記溝の底面側に延設された内周側および外周側の側壁部とを備え、
    前記ボタンカバーの内周側の側壁部、または外周側の側壁部には、当該側壁部から前記雌ねじ部が形成された内周側または外周側の前記側壁に向かって突出し、前記雌ねじ部に螺合する雄ねじ部が形成され、
    前記ボタンカバーは、前記側壁に螺合し回転されて、前記雄ねじ部が前記側壁に形成された前記雌ねじ部を通過し、前記雄ねじ部が前記雌ねじ部の溝底面側に配置されて前記ボタンカバーが前記各ボタン軸の頭部に当接可能に設置されることにより、前記ボタンカバーは、前記各ボタン軸の軸方向に対して傾斜可能に、かつ、前記ケースから脱落しないように、前記ケースに係合される
    ことを特徴とするボタン。
  8. 請求項1に記載のボタンにおいて、
    前記ケースには、溝が形成され、
    前記ボタン軸は前記溝の底面に対して出没可能に設けられ、
    前記溝を形成する側壁の先端部には、前記溝の内側に向かって突出する突出部が設けられ、
    前記ボタンカバーは、前記突出部の溝底面側に配置される係合部を備え、
    前記係合部は、弾性を有し、内側に押し込み可能に形成され、
    前記ボタンカバーは、前記係合部が内側に押し込まれながら前記溝に挿入され、前記係合部の押し込みが解除され、前記係合部が前記突出部の溝底面側に配置されるとともに、前記各ボタン軸の頭部に当接可能に設置されることにより、前記各ボタン軸の軸方向に対して傾斜可能に、かつ、前記ケースから脱落しないように、前記ケースに係合される
    ことを特徴とするボタン。
  9. 略円筒状に形成された表示装置であって、
    略円筒状に形成された前記ケースと、前記ケースの外周面に設けられた表示部と、前記ケースの端面に配設されて前記表示部を操作する請求項1から請求項8のいずれかに記載のボタンとを備えている
    ことを特徴とする表示装置。
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