JP7007598B2 - 発光装置、発光モジュール及び発光装置の製造方法 - Google Patents

発光装置、発光モジュール及び発光装置の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、発光素子を用いた発光装置、発光モジュール及び発光装置の製造方法に関する。
発光ダイオード(LED)等の発光素子を用いた発光装置は、液晶ディスプレイのバックライトやディスプレイ等の光源として広く利用されている。
例えば、特許文献1に開示される光源装置は、実装基板に実装される複数の発光素子と、複数の発光素子のそれぞれに蛍光体層を備え、蛍光体層の表面に反射層が配置されている。
このような発光装置は、近年の小型軽量化のトレンドにそって、より小型、薄型化を測りつつ、一層の高輝度化が求められている。特に、発光素子が発した光の取り出し効率の改善が求められているところである。
特開2012-204614号公報
本発明の目的の一は、さらに光の取り出し効率を高めた発光装置、発光モジュール及び発光装置、発光モジュールの製造方法を提供することにある。
本発明の一の形態に係る発光装置によれば、電極を設けた第一主面と、該第一主面と反対側の第二主面と、前記第一主面及び前記第二主面と連続した第一側面とを有する発光素子と、前記第二主面よりも大きい面積を有する矩形状で、前記第二主面と接合される第三主面と、前記第三主面と反対の第四主面と、前記第三主面及び第四主面と連続した第二側面を有し、前記発光素子が発する光の波長を変換して異なる波長の光を発する波長変換部材と、前記第一側面の前記第二主面側と、前記第三主面の一部と、を連続して覆う透光性接着部材と、前記透光性接着部材で覆われていない前記第一側面及び前記透光性接着部材の外側面を覆い、周囲に第三側面を有する第一光反射性部材と、を備える発光装置であって、前記第一光反射性部材は、光反射性を有する第一フィラーを含有しており、前記第二主面に垂直な方向の断面における、前記第三側面同士の距離は、前記第二側面の内、前記第四主面側における前記第二側面同士の距離よりも小さく、前記波長変換部材は、前記第二側面の内、前記第三主面と近接する領域に傾斜させた第一傾斜面を有しており、前記波長変換部材は、前記第一傾斜面の表面に、光反射性粒子を有することができる。
また本発明の他の形態に係る、発光素子と、波長変換部材と、透光性接着部材と、第一光反射性部材と、を備える発光装置の製造方法によれば、前記波長変換部材となる、第一樹脂中に蛍光体を混入した第一樹脂層上面に、複数の前記発光素子を互いに離隔して配置、隣接する前記発光素子同士の間に前記第一光反射性部材となる、光反射性を有する第一フィラーを含有させた第二樹脂層を配置されたものを準備する工程と、前記第二樹脂層を、一定の間隔で、第一厚さを有する第一刃でもって切削し、第一切削領域を形成する工程と、前記第一切削領域に、前記第一厚さよりも薄い第二厚さを有する第二刃を挿入して、前記第一切削領域の直下にある前記第一樹脂層を切削して第二切削領域を形成し、発光装置毎に分割すると共に、各発光装置の側面において、前記波長変換部材の側面である第二側面の内、前記第一光反射性部材と接合する領域の近傍に、前記第二側面の平面から傾斜させた第一傾斜面を形成し、かつ前記第一傾斜面に、光反射性粒子を付着させる工程と、を含むことができる。
さらに本発明の他の形態に係る、発光素子と、波長変換部材と、透光性接着部材と、第一光反射性部材と、を備える発光装置の製造方法であって、前記波長変換部材となる、第一樹脂中に蛍光体を混入した第一樹脂層上面に、複数の前記発光素子を互いに離隔して配置、隣接する前記発光素子同士の間に前記第一光反射性部材となる、光反射性を有する第一フィラーを含有させた第二樹脂層を配置されたものを準備する工程と、前記第二樹脂層を、一定の間隔で、第一厚さを有する第一刃でもって切削し、第一切削領域を形成する工程と、前記第一切削領域に、前記第一厚さよりも薄い第二厚さを有する第二刃を挿入して、前記第一切削領域の直下にある前記第一樹脂層を切削して第二切削領域を形成し、発光装置毎に分割すると共に、各発光装置の側面において、前記第一光反射性部材の側面である第三側面の内、前記波長変換部材と接合する領域の近傍に、前記第三側面の平面から傾斜させた第二傾斜面を形成する工程と、を含むことができる。
本発明の一の形態に係る発光装置によれば、発光装置の発光素子を発光させる際、波長変換部材を通じた光を、第一傾斜面の傾斜方向によって外部に取り出す方向に反射させると共に、さらに第一傾斜面に配置した光反射性粒子によって発光素子からの光を散乱させて、外部に取り出される成分を増やすことが可能となり、発光装置全体の光取り出し効率を向上させることができる。
実施形態1に係る液晶ディスプレイ装置の各構成を示す構成図である。 実施形態1に係る発光モジュールの模式平面図である。 実施形態1に係る発光モジュールの一部拡大模式断面図であって、導光板を下にして上下を反転した図である。 変形例に係る発光モジュールの模式底面図である。 実施形態1に係る発光装置を示す模式断面図である。 変形例に係る発光装置を示す写真である。 実施形態1に係る発光装置の製造工程を示す模式断面図である。 実施形態1に係る発光装置の製造工程を示す模式断面図である。 実施形態1に係る発光装置の製造工程を示す模式断面図である。 実施形態1に係る発光装置の製造工程を示す模式断面図である。 実施形態1に係る発光装置の製造工程を示す模式断面図である。 実施形態1に係る発光装置の製造工程を示す模式断面図である。 実施形態2に係る発光装置を示す模式断面図である。 実施形態2に係る発光装置の製造工程を示す模式断面図である。 実施形態2に係る発光装置の製造工程を示す模式断面図である。 実施形態2に係る発光装置の製造工程を示す模式断面図である。 実施形態3に係る発光装置を示す模式断面図である。
以下、図面に基づいて本発明を詳細に説明する。なお、以下の説明では、必要に応じて特定の方向や位置を示す用語(例えば、「上」、「下」、及びそれらの用語を含む別の用語)を用いるが、それらの用語の使用は図面を参照した発明の理解を容易にするためであって、それらの用語の意味によって本発明の技術的範囲が制限されるものではない。また、複数の図面に表れる同一符号の部分は同一もしくは同等の部分又は部材を示す。
さらに、以下に示す実施形態は、本発明の技術思想を具体化するための発光装置、発光モジュール及び発光装置の製造方法を例示するものであって、本発明を以下に限定するものではない。また、以下に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は、特定的な記載がない限り、本発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、例示することを意図したものである。また、一の実施の形態、実施例において説明する内容は、他の実施の形態、実施例にも適用可能である。また、図面が示す部材の大きさや位置関係等は、説明を明確にするため、誇張していることがある。
[実施形態1]
(液晶ディスプレイ装置1000)
図1は、実施形態1に係る発光モジュールを備える液晶ディスプレイ装置1000の各構成を示す構成図を示す。この液晶ディスプレイ装置1000は、上側から順に、液晶パネル120と、2枚のレンズシート110a、110b、拡散シート110cと、発光モジュール100とを備える。図1に示す液晶ディスプレイ装置1000は、液晶パネル120の下方に発光モジュール100を積層する、いわゆる直下型の液晶ディスプレイ装置である。液晶ディスプレイ装置1000は、発光モジュール100から照射される光を、液晶パネル120に照射する。なお、上述の構成部材以外に、さらに偏光フィルムやカラーフィルタ等の部材を備えてもよい。
(発光モジュール100)
実施形態1の発光モジュール100の構成を図2と図3に示す。実施形態1の発光モジュール100は白色の面発光である。図2は、本実施形態に係る発光モジュールの模式平面図である。図3は、実施形態1に係る発光モジュールを示す一部拡大模式断面図である。これらの図に示す発光モジュール100は、光源である発光装置3と、発光装置3を配置する導光板1とを備えている。
(導光板1)
導光板1は、外部に光を放射する発光面となる導光板第一主面1c(図3において下面)と、導光板第一主面1cと反対側の導光板第二主面1d(図3において上面)を有する。導光板1の導光板第二主面1dには、発光装置3が配置される凹部1bを複数離間させて形成している。また凹部1b同士の間には、溝1eが形成される。一方、導光板1の導光板第一主面1c側には、発光装置3からの光の反射や拡散機能を有する光学機能部1aを設けることができる。
さらに発光モジュール100は、導光板1の導光板第二主面1d側を被覆する第二光反射性部材16を備えている。また発光モジュール100は、凹部1bの内側面、及び発光装置3の外側面と接する透光性の接合部材14を備える。
図2と図3に示す発光モジュール100は、1枚の導光板1に複数の凹部1bを設けて、各々の凹部1bに発光装置3を配置している。ただ発光モジュールは、図4の模式底面図に示すように、導光板1’に一つの凹部1bを設けて、凹部1bに発光装置3を配置したものを複数配列して発光モジュール100’とすることもできる。
(発光装置3)
発光装置3の模式断面図を図5に示す。この図に示す発光装置3は、発光素子11と、発光素子11の第二主面11cを覆う波長変換部材12と、透光性接着部材19と、発光素子11の第一側面11eを覆う第一光反射性部材15とを備えている。
また図5の発光装置3は、発光素子11の第二主面11cを波長変換部材12で被覆している。さらに波長変換部材12は、発光素子11の第二主面11cと接合される第三主面12cと、第四主面12dと、これら第三主面12cと第四主面12dとをつなぐ第二側面12eを有する。第三主面12cは、第二主面11cよりも大きい面積を有する矩形状であり、第二主面11cと接合される。この波長変換部材12は、発光素子11が発する光の波長を変換して異なる波長の光を発する。
一方、透光性接着部材19で、発光素子11の第一側面11eの内、第二主面11c側と、第三主面12cの一部とを連続して覆っている。さらに第一光反射性部材15で、透光性接着部材19を設けた発光素子11の第一側面11eを覆う。また、第一光反射性部材15は、周囲に第三側面15eを有する。
(発光素子11)
発光素子11は、第二主面11cと、この第二主面11cの反対側に第一主面11dと、第二主面11cと第一主面11dの間に第一側面11eを有している。第一主面11dには、正負一対の電極11bを有している。この発光素子11は、主として第二主面11cから光を放射し、第二主面11cを覆う波長変換部材12に光を照射する。
発光素子11は、例えば、サファイア等の透光性基板と、透光性基板の上に積層された半導体積層構造とを有する。半導体積層構造は、発光層と、発光層を挟むn型半導体層及びp型半導体層とを含み、n型半導体層及びp型半導体層に、電極11bであるn側電極及びp側電極がそれぞれ電気的に接続される。発光素子11は、例えば透光性基板を備える第二主面11cが導光板1に対向して配置され、第二主面11cと反対側の第一主面11dに一対の電極11bを有する。
発光素子11としては、縦、横及び高さの寸法に特に制限は無いが、好ましくは平面視において縦及び横の寸法が1mm以下の半導体発光素子を用い、より好ましくは縦及び横の寸法が0.5mm以下であり、さらに好ましくは、縦及び横の寸法が0.25mm以下の発光素子を用いる。このような発光素子を用いると、液晶ディスプレイ装置のローカルディミングを行った際に、高精細な映像を実現することができる。また、縦及び横の寸法が0.5mm以下の発光素子を用いると、発光素子のコスト効率がよくなり、発光モジュール100の低コスト化が可能になる。なお、縦及び横の寸法の両方が0.25mm以下である発光素子は、発光素子の上面の面積が小さくなるため、相対的に第一側面11eからの光の出射量が多くなる。つまり、このような発光素子は発光がバットウィング形状になりやすくなるため、発光素子が導光板に接合され、発光素子と導光板との距離がごく短い本実施形態の発光モジュールに好ましく用いられる。
また発光素子11の高さは、0.10mm~0.25mmとすることが好ましい。発光素子11の高さは、発光装置3を導光板1の凹部1bに実装した状態で、発光素子11の第一主面11dが凹部1bから突出していることが好ましい。
発光素子11は、平面視においてどのような形状でもよく、例えば、正方形又は長方形である。高精細な液晶ディスプレイ装置に使用される発光素子が、長方形の場合、発光素子の実装工程において、複数の発光素子の一部の発光素子に回転ずれ発生したとしても、平面視において長方形の発光素子を用いることで目視での確認が容易となる。また、p型電極とn型電極の距離を離して形成することができるため、後述する配線の形成を容易に行うことができる。一方、平面視において正方形の発光素子を用いる場合は、小さい発光素子を量産性良く製造することができる。発光素子11の密度(配列ピッチ)、すなわち発光素子11間の距離は、導光板1に凹部1bを設ける間隔によって決定され、例えば、0.06mm~20mm程度とすることができ、1mm~10mm程度が好ましい。なお発光素子11の配列ピッチは、隣接する2つの発光素子11の中心間の距離である。発光素子11は、発光装置3のほぼ中心に配置されるように設計される結果、発光装置3の配列ピッチも同様に0.06mm~20mm程度、好ましくは1mm~10mm程度となる。
また図4の例において、発光装置3の各外側面が凹部1bの各内側面とほぼ平行となるように配置しているが、本発明はこの配置に限らず、例えば発光装置の中心を軸として四角形の凹部1bに対し45°回転させた配置としてもよい。
発光素子11には、公知の半導体発光素子を利用することができる。本実施形態においては、発光素子11として発光ダイオードを例示する。
発光素子11として、任意の波長の光を出射する素子を選択することができる。例えば、青色、緑色の光を出射する素子としては、窒化物系半導体(InxAlyGa1-x-yN、0≦X、0≦Y、X+Y≦1)又はGaPを用いた発光素子を用いることができる。また、赤色の光を出射する素子としては、GaAlAs、AlInGaPなどの半導体を含む発光素子を用いることができる。さらに、これら以外の材料からなる半導体発光素子を用いることもできる。半導体層の材料及びその混晶度を変更することによって発光波長を変化させることができる。用いる発光素子の組成、発光色、大きさ、個数などは、目的に応じて適宜選択すればよい。
(波長変換部材12)
波長変換部材12は、発光素子11の第二主面11cを覆うように配置されている。この波長変換部材12は、第二主面11cから出射される光を第三主面12cで受けて、その光の波長を変換して、第四主面12dから出射する。例えば波長変換部材12は、発光素子11からの光で励起されて、異なる波長の光を発光する蛍光体を含む。このようにして発光素子11が発する光の内、波長変換部材12を透過する成分と、波長変換部材12で波長変換された成分とが混色されて、混色光が出射される。
波長変換部材12は、波長変換物質を母材となる第一樹脂に分散させたものとできる。また、波長変換部材12を、複数の層で構成してもよい。例えば複数の波長変換部層で波長変換部材を構成できる。あるいは波長変換部材を、母材に波長変換物質を添加した第一層と、母材に拡散材を添加した光拡散部を第二層とする二層構造としてもよい。
母材となる第一樹脂の材料は、例えばエポキシ樹脂、シリコーン樹脂、これらを混合した樹脂、又はガラスなどの透光性材料を用いることができる。波長変換部材12の耐光性及び成形容易性の観点からは、第一樹脂としてシリコーン樹脂を選択すると有益である。また、波長変換部材12の母材としては、導光板1の材料よりも高い屈折率を有する材料が好ましい。
波長変換部材12が含有する波長変換物質には、蛍光体が好適に利用できる。例えば、YAG蛍光体、βサイアロン蛍光体、KSF系蛍光体又はMGF系蛍光体等のフッ化物系蛍光体、窒化物蛍光体などが挙げられる。組成式の具体例としては、以下の一般式(I)、(II)、(III)を挙げることができる。
2[M1-aMn4+ a6]・・・(I)
(ただし、上記一般式(I)中、Aは、K+、Li+、Na+、Rb+、Cs+及びNH4+からなる群から選ばれる少なくとも1種であり、Mは、第4族元素及び第14族元素からなる群から選ばれる少なくとも1種の元素であり、aは0<a<0.2を満たす。)
(x-a)MgO・a(Ma)O・b/2(Mb)23・yMgF2・c(Mc)X2・(1-d-e)GeO2・d(Md)O2・e(Me)23:Mn・・・(II)
(ただし、上記一般式(II)中、Maは、Ca,Sr,Ba,Znから選択された少なくとも1種であり、Mbは、Sc,La,Luから選択された少なくとも1種であり、Mcは、Ca,Sr,Ba,Znから選択された少なくとも1種であり、Xは、F,Clから選択された少なくとも1種であり、Mdは、Ti,Sn,Zrから選択された少なくとも1種であり、Meは、B,Al,Ga,Inから選択された少なくとも1種である。また、x、y、a、b、c、d、eについて、2≦x≦4、0<y≦2、0≦a≦1.5、0≦b<1、0≦c≦2、0≦d≦0.5、0≦e<1)
MaxMbAl3z:Eu・・・(III)
(ただし、上記一般式(III)中、Maは、Ca、Sr及びBaからなる群から選択される少なくとも1種の元素であり、Mbは、Li、Na及びKからなる群から選択される少なくとも1種の元素であり、x、y及びzはそれぞれ、0.5≦x≦1.5、0.5≦y≦1.2、及び3.5≦z≦4.5を満たす。
一般式(I)に表されるKSF蛍光体の半値幅は、10nm以下とできる。また、一般式(II)に表されるMGF蛍光体の半値幅は、15nm以上35nm以下とできる。上記一般式(I)に示されるように、KSF蛍光体の組成K2SiF6:Mn4+を構成するSiの一部を、別の4価の元素であるTiやGeで置換(組成式では、K2(Si,Ti,Ge)F6:Mnと表される)したり、またKSF蛍光体の組成K2SiF6:Mn4+を構成するKの一部を別のアルカリ金属に置換したり、Siの一部を3価の元素のAl等で置換したり、複数の元素の置換を組み合わせたりしても構わない。
波長変換部材12は、一つの波長変換物質が含有されていてもよいし、複数の波長変換物質が含有されていてもよい。複数の波長変換物質を含有する場合は、例えば、波長変換部材が緑色系の発光をするβサイアロン蛍光体と赤色系の発光をするKSF系蛍光体等のフッ化物系蛍光体とを含むことができる。これにより、発光モジュール100の色再現範囲を広げることができる。この場合、発光素子11は、波長変換部材12を効率良く励起できる短波長の光を出射することが可能な窒化物系半導体(InxAlyGa1-x-yN、0≦X、0≦Y、X+Y≦1)を備えることが好ましい。また、例えば、青色系の光を出射する発光素子11を用いた際に、発光モジュールとして赤色系の光を得たい場合は、波長変換部材12にKSF系蛍光体(赤色蛍光体)を60重量%以上、好ましくは90重量%以上含有させてもよい。つまり、特定の色の光を出射する波長変換物質を波長変換部材12に含有させることで、特定の色の光を出射するようにしてもよい。また、波長変換物質は量子ドットであってもよい。波長変換部材12内において、波長変換物質はどのように配置されていてもよい。例えば、略均一に分布していてもよく、一部に偏在してもよい。また、波長変換部材をそれぞれ含有する複数の層が積層されて設けられていてもよい。
また波長変換部材12は、光を拡散、反射させる部材を付加してもよい。例えば波長変換部材12の内部に光拡散部材を混入させたり、波長変換部材12の表面に光拡散板を貼付したり、あるいは波長変換部材12と離間させて、導光板の表面や内部に、光拡散部材を混入したり光拡散層を設けてもよい。このような光拡散層や光拡散領域等の光拡散部を設けることで、導光板1から放射される光をより均一にできる。さらに光拡散部は、複数設けてもよい。例えば複数の光拡散層を積層して光拡散領域を構成する。
光拡散部は、母材に拡散材を添加して構成できる。例えば樹脂材料を母材として、これにSiO2やTiO2等の白色の無機微粒子を含有させたものを、光拡散部として用いることができる。また、拡散材には、光反射性部材である白色系の樹脂や金属を微粒子状に加工したものを使用することもできる。これらの拡散材は、母材の内部に不規則に含有されることで、光拡散部の内部を通過する光を不規則に、かつ繰り返し反射させて、透過光を多方向に拡散することで、照射光が局部的に集中するのを抑制して、輝度ムラが生じるのを防止する。
波長変換部材12の厚さは、0.02mm~0.30mmとすることが好ましい。発光モジュールの薄型化及び種々の波長変換の効果を発揮するため、上記範囲内とすることが好ましい。
図5の発光装置3は、平面視において、波長変換部材12の外形を発光素子11の外形よりも大きくしている。この発光装置3は、発光素子11の第二主面11cから出射されるより多くの光を波長変換部材12に透過させて導光板1に入射して、色ムラや輝度ムラを少なくできる。
(透光性接着部材19)
図5に示すように、発光素子11の第一側面11eの一部であって、第一側面11eの第二主面側及び波長変換部材12の第三主面の一部を連続して透光性接着部材19が被覆している。なお、透光性接着部材19の外側面は、第一側面11eから波長変換部材12に向かって広がる傾斜面とすることが好ましい。また、発光素子11側に凸状の曲面であることがより好ましい。これにより、第一側面11eから出る光を、より波長変換部材12側に導くことができ、光取り出し効率を高めることができる。
また、発光素子11の第二主面11cと波長変換部材12の間には、透光性接着部材19を有してもよい。これにより、例えば、透光性接着部材19に拡散剤等を含有することで発光素子11の第二主面11cから出る光が、透光性接着部材19で拡散され、波長変換部材12に入ることで輝度ムラを少なくできる。この透光性接着部材19は、後述する接合部材14と同じ部材を使用することができる。
(第一光反射性部材15)
さらに、発光装置3は、発光素子11に波長変換部材12を設けた状態で、第一側面11eを第一光反射性部材15で被覆している。詳細には、透光性接着部材19で覆われていない第一側面11e及び透光性接着部材19の外側面を、第一光反射性部材15で被覆している。
(第一フィラー41)
第一光反射性部材15は、光反射性に優れた材質である。この第一光反射性部材15は、図5の部分拡大図に示すように、光反射性を有する第一フィラー41を含有している。第一フィラー41は、金属由来の無機物で構成できる。好ましくは、第一フィラー41は白色の無機微粒子、例えばTiO2である。このような第一フィラー41を母材となる第二樹脂42、例えば透明樹脂に添加して、白色樹脂として第一光反射性部材15が得られる。
発光装置3は、発光素子11の第二主面11cを除く他の面をこの第一光反射性部材15で被覆することにより、第二主面11c以外の方向への光の漏れを抑制している。すなわち、第一光反射性部材15は、第一側面11eや第一主面11dから出射される光を反射して、発光素子11の発光を有効に導光板1の導光板第一主面1cから外部に放射させて、発光モジュール100の光取り出し効率を高めることができる。
第一光反射性部材15は、発光素子11から出射される光に対して60%以上の反射率を有し、好ましくは90%以上の反射率を有する白色樹脂が適している。この第一光反射性部材15は、白色粉末等の白色の顔料を含有させた樹脂であることが好ましい。特に、TiO2等の無機白色粉末を含有させたシリコーン樹脂が好ましい。
第一光反射性部材15は、第一側面11eの少なくとも一部に接しており、発光素子11の周囲にあって発光素子11を埋設して、発光素子11の電極11bを表面に露出させている。図5の例では、第一光反射性部材15は、波長変換部材12と接している。ただ、第一光反射性部材15と波長変換部材12の間に、上述の通り透光性の接着部材を介在させてもよい。
(第一傾斜面12f)
図5に示すように、第二主面11cに垂直な方向の断面における、第三側面15e同士の距離は、透光性接着部材19を第一側面11eに設けた上端の位置において、第二側面12e同士の距離よりも小さい。言い換えれば、第一光反射性部材15の幅は、第四主面側における波長変換部材12の幅よりも狭く構成される。具体的には、第一光反射性部材15よりも幅広の波長変換部材12は、第二側面の内、第三主面12cと近接する領域に、第一傾斜面12fを形成している。第一傾斜面12fは、第二側面12eの上端、すなわち第三主面12cから傾斜されている。いいかえると、波長変換部材12は第三主面12cの隅部を面取りしたような形状をしている。これにより、発光素子11から波長変換部材12に入光した光を、第一傾斜面12fの傾斜によって外部に取り出す方向に反射させ、外部に取り出される成分を増やすことが可能となり、発光装置全体の光取り出し効率を向上させることができる。
第一傾斜面12fは、第三側面15eから第二側面12eに連続して傾斜されている。この第一傾斜面12fは、少なくとも部分的に曲面状に形成させていることが好ましい。第一傾斜面12fが、平面状であることに対し曲面状であることで第一傾斜面12fの面積を大きくすることができ、外部に取り出される成分をより増やすことが可能となり、さらに発光装置全体の光取り出し効率を向上させることができる。
(光反射性粒子44)
さらに波長変換部材12は、第一傾斜面12fに、発光素子11が発する光を反射する光を反射させる光反射性粒子44を付着させている。これにより、上述した第一傾斜面12fの傾斜に加えて、さらに第一傾斜面12fに配置した光反射性粒子44によって発光素子11からの光を散乱させて、外部に取り出される成分を一層増やすことが可能となる。なお、図5は発光装置の断面図であるため第一傾斜面12fの一部が見えている。上面視で矩形の発光装置であれば、上面視で矩形の4辺に対応する4つの面のそれぞれに第一傾斜面12fが存在することになる。
光反射性粒子44は、好ましくは第一フィラー41と同じ材質を含む。この例では、シリコーン樹脂等の母材に、TiO2等の白色の無機微粒子を第一フィラー41として含有させている。より好ましくは、第一光反射性部材15を構成する第二樹脂42と同じ母材に、第一フィラー41を混在させたものとする。これにより、第一光反射性部材15と光反射性粒子44とを共通化でき、製造も容易となる。
また波長変換部材12は、第二側面12eに光反射性粒子44を付着させないことが好ましい。ただ、第二側面12eに光反射性粒子44をある程度付着させてもよく、この場合は、例えば図6に示すように第一傾斜面12fよりも第二側面12eの付着量を少なくすることが好ましい。図6は発光装置を側面から見た図であり、第一傾斜面12fは図において点線で囲まれた領域であって、その点線に囲まれた領域に光反射性粒子44が付着している。
(発光装置の製造方法)
次に、実施形態1に係る発光装置の製造方法を、図7~図12の模式断面図に基づいて説明する。まず図7に示すように、第一樹脂層50と発光素子11と第二樹脂層40を準備する。ここでは、ベースシート30上に第一樹脂層50を塗布する。ベースシート30は、たとえば粘着層を有するテープ材が利用できる。これにより、ベースシート30に貼付した波長変換部材12を剥離し易くできる。第一樹脂層50は、母材となる第一樹脂に蛍光体を混入しており、硬化後に波長変換部材12となる。第一樹脂は、上述したシリコーン樹脂等が利用できる。また蛍光体は、YAG系蛍光体等が利用できる。
第一樹脂層50が硬化された状態で、その上面に複数の発光素子11を互いに離間して配置する。発光素子11は、第一主面11dを上面とし、第二主面11c側を第一樹脂層50に接着し固定される。さらに、隣接する発光素子11同士の間に、第二樹脂42を塗布する。第二樹脂42は、母材となる第二樹脂42に光反射性を有する第一フィラー41を混入させており、硬化後に第一光反射性部材15となる。なお第一主面11dにおいて、電極11bが第二樹脂層40から表出するように、必要に応じて電極11bを覆うようにマスクを配置した状態で第二樹脂42を塗布する。または、電極11bを覆うように第二樹脂層を形成し、その後研削等により電極11bが露出するように形成してもよい。このようにして第二樹脂42が硬化されると、図7に示すように第一樹脂層50上に発光素子11と第二樹脂層40が設けられた中間体が得られる。
次に図8及び図9に示すように、中間体に第一切削領域46を形成する。ここでは、第一厚さ(第一刃厚)を有する第一刃61でもって、第二樹脂層40の、隣接する発光素子11同士の間を一定の間隔で切削する。そして、第一切削領域46の底面に第一樹脂層50が表出した状態で切削を停止する。この際、第二樹脂層40のみならず、第一樹脂層50の一部まで切削させることが好ましい。これにより、確実に第二樹脂層40を貫通させて第一樹脂層50を表出させることができる。第一刃61は、超硬メタルソー、電鋳ブレード、メタルボンドブレード等の材質で構成される。ここでは、第一刃61で乾式切削を行う。このため切削過程で第一樹脂層50の切削屑45が生じる。切削屑45は吸引などにより除去しつつ、意図的に一定量は第一切削領域46に残すようにする。この切削屑45が、後述する光反射性粒子44となる。
さらに図10及び図11に示すように、発光装置3毎に分割する。ここでは、図10に示すように第一切削領域46を更に切削して第二切削領域48を形成する。具体的には、第一切削領域46に、第一厚さ(第一刃厚)よりも薄い第二厚さ(第二刃厚)を有する第二刃62を挿入して、第一切削領域46の直下にある第一樹脂層50を切削することで、第二切削領域48を形成する。この際、図11に示すように吸引器60で第一樹脂層50の切削屑55を吸引する。この結果、図11に示すように発光装置3毎に分割される。同時に、各発光装置3の側面において、第一傾斜面12fを形成する。第一傾斜面12fは、第二側面12eの内、第一光反射性部材15と接合する領域の近傍に形成される。第一傾斜面12fは、第二側面12eの主平面から傾斜させた状態となる。このような第一傾斜面12fは、第一刃61や第二刃62による切削の過程で第一切削領域46の端縁に形成される。第一傾斜面12fの加工は、第一刃61や第二刃62と異なる別の工具を用いて行ってもよいし、あるいは第二刃を用いた第二切削領域48の加工時に行ってもよい。これにより、発光装置の発光素子を発光させる際、波長変換部材に入光した光を、第一傾斜面の傾斜方向によって外部に取り出す方向に反射させる傾斜面を得ることができる。
さらに、この第一傾斜面12fに、光反射性粒子44を付着させる。光反射性粒子44は、第一傾斜面12fの形成後に、別途用意した光反射性粒子を接着材等で表面に固定する。あるいは、第一傾斜面12fの形成時に同時に、第一切削領域46の切削により発生した切削屑を第一傾斜面12fに付着させる。第一切削領域46の切削により発生した切削屑が、光反射性粒子であることから、第一傾斜面12fに光反射性粒子44として付着させることができる。さらに、第二刃62を挿入して、第一切削領域46の直下にある第一樹脂層50を切削する際に、第二厚さ(第二刃厚)が第一厚さ(第一刃厚)よりも薄いので第二刃62が第二樹脂層40に当たらないため光反射性粒子の切削屑は出ない。つまり第一樹脂層50を第二刃62で切削する際に、第一樹脂層50の側面に光反射性粒子の切削屑が付着することを防ぐ、あるいは抑制することが出来る。第一傾斜面12fへの付着量は、ブレードの回転数及び吸引の調整により適宜を調整が可能である。
光反射性粒子44は、第一傾斜面12fに必要量を固定する。例えば、接着材をスプレーで塗布して、光反射性粒子44を第一傾斜面12fに固着させる。
このようにして、図12に示すようにベースシート30上に並べられた発光装置3が得られる。なお、図7~図12は、紙面に垂直な方向に切削する工程を示すものであるが、その工程と同様に、紙面に平行な方向へも切削する工程がある。その後、ベースシート30から各発光装置3を剥離して、個片化した発光装置3を得る。
このようにして、波長変換部材12を通じた光を第一傾斜面12fの傾斜方向によって外部に取り出す方向に反射させると共に、さらに第一傾斜面12fに配置した光反射性粒子44によって光を散乱させて、外部に取り出される成分を増やすことが可能となり、発光装置全体の光取り出し効率を向上させることができる。
[実施形態2]
以上の例では、傾斜面を波長変換部材12側に設けた例を説明したが、本発明はこの構成に限定するものでない。例えば傾斜面を波長変換部材側でなく、第一光反射性部材15側に設けてもよい。このような例を実施形態2に係る発光装置3Bとして、図13の模式断面図に示す。この図に示す発光装置3Bは、発光素子11と、波長変換部材12と、透光性接着部材19と、第一光反射性部材15と、光反射性粒子44を備えている。なお、上述した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付して詳細説明を省略する。
図13に示す発光装置3Bは、第一光反射性部材15に、傾斜面として第二傾斜面15fを設けている。第二傾斜面15fは、第三側面15eの内、第三主面12cの近接する領域に設けられる。この第二傾斜面15fは、第三側面15eから裾広がりとなる方向に傾斜されている。よって、この構成によれば、第一光反射性部材15が第三主面12cと接合される面積を増やすことができるので、第一光反射性部材15と波長変換部材12との密着力を高められる効果が得られる。また、波長変換部材に入光した光を外部に取り出す方向に反射させる効果を高められる。加えて、波長変換部材12の第三主面12c側(15f近傍)に光反射性粒子44を配置することにより、配光の範囲を調整することが可能である。
実施形態2に係る発光装置3Bの製造方法は、上述した実施形態1に係る発光装置3の製造方法とほぼ同様である。主な相違点は、第二樹脂層40に第一切削領域46Bを形成する際に、第一刃61により第二樹脂層40を切削している途中で、第一刃61の先端が第一樹脂層50に達する前に切削を停止させる。これにより、図14に示すように、第二樹脂層40にのみ第一切削領域46Bが形成され、第一切削領域46Bの底面に第一樹脂層50が表出しない。さらに図15に示すように第二刃62を第一切削領域46Bに挿入して、図16に示すように第二切削領域48Bを形成し、発光装置3Bに個片化する。このようにして実施形態2に係る発光装置3Bが得られる。
[実施形態3]
以上説明した構成では、傾斜面を波長変換部材12又は第一光反射性部材15の何れかに設ける例を説明した。ただ本発明はこの構成に限られず、傾斜面を波長変換部材及び第一光反射性部材に設けてもよい。このような例を実施形態3に係る発光装置3Cとして、図17の模式断面図に示す。この図に示す発光装置3Cは、第一光反射性部材15から波長変換部材12にかけて連続する傾斜面49を有している。傾斜面49は、第一光反射性部材15の第二傾斜面15fと波長変換部材12の第一傾斜面12fとで形成される。このような構成によっても、上述した実施形態1及び2と同様の効果が得られる。すなわち、第一傾斜面12fによって、発光素子11から導入された光を波長変換部材12の内部側に反射させて波長変換される光の成分を増やし、全体として発光の利用効率を改善できるという実施形態1の効果、及び第一光反射性部材15と第三主面12cが接合される面積を増やして密着力を向上させるという実施形態2の効果を得ることができる。本実施例においても、他の実施例と同様に傾斜面49の第一傾斜面12fに光反射性粒子44を付着させることにより、外部に取り出される成分を増やすことが可能となる。
このような実施形態1~3を一例とする発光装置を用いて発光モジュールを構成することができる。以下、実施形態1に係る発光装置3を用いて構成した、図3等に示した発光モジュールの説明を続ける。
(導光板1)
導光板1は、光源から入射される光を面状にして外部に放射する透光性の部材である。導光板1は、図3に示すように、発光面となる導光板第一主面1cと、導光板第一主面1cと反対側に導光板第二主面1dとを備える。この導光板1は、導光板第二主面1dに複数の凹部1bを設けている。また、本実施形態では隣接する凹部1bの間に溝1eを設けている。
また、凹部1b内には、発光装置3の一部を配置している。詳細には、波長変換部材12が、凹部1bの底面と対向するように発光装置3の一部を導光板1の凹部1bに配置する。これにより、発光モジュール全体は薄型化が可能になる。導光板1は、図2及び図3に示すように、複数の凹部1bを設けて各々の凹部1bに発光装置3の一部を配置して発光モジュール100とすることができる。
あるいは、図4に示すように、ひとつの凹部1bのある導光板1’にひとつの発光装置3の一部を配置し、複数の導光板1’を平面形状に配置して発光モジュール100’とすることができる。複数の凹部1bを設けている導光板1は、図3に示すように、凹部1bの間に格子状の溝1eを設けている。ひとつの凹部1bを設けている導光板1’は、図4に示すように、導光板第二主面1dの外周部に、外周縁に向かって傾斜面1fを設けている。
溝1eや導光板第二主面1dの外周部に設けている傾斜面1fは、その表面に、第二光反射性部材16が設けられる。溝1eに配置される第二光反射性部材16は、詳細には後述するが、好ましくは発光装置3からの光を反射する白色樹脂で、発光素子11の発光が、溝1eで区画された隣の導光板1に入射するのを防止して、各々の発光素子11の光が隣に漏れるのを防止する。ひとつの導光板1’の導光板第二主面1dの外周部に設けている傾斜面1fに接合される第二光反射性部材16は、導光板1の周囲に光が漏れるのを防止して、導光板1の導光板第一主面1cからの発光強度が低下するのを防止する。
導光板1の大きさは、液晶ディスプレイ装置1000の大きさにより適宜設定されるが、例えば、複数の凹部1bのある導光板1にあっては、一辺が1cm~200cm程度とすることができ、3cm~30cm程度が好ましい。厚みは0.1mm~5mm程度とすることができ、0.1mm~3mmが好ましい。導光板1の平面形状は、例えば、略矩形や略円形等とすることができる。
導光板1の材料としては、アクリル、ポリカーボネート、環状ポリオレフィン、ポリエチレンテレフタレート、ポリエステル等の熱可塑性樹脂、エポキシ、シリコーン等の熱硬化性樹脂等の樹脂材料やガラスなどの光学的に透明な材料を用いることができる。特に、熱可塑性の樹脂材料は、射出成型によって効率よく製造することができるため、好ましい。中でも、透明性が高く、安価なポリカーボネートが好ましい。製造工程において、半田リフローのような高温環境にさらされることなく製造される発光モジュールは、ポリカーボネートのような熱可塑性であり耐熱性の低い材料であっても用いることができる。
また、導光板1は、単層で形成されていてもよく、複数の透光性の層が積層されて形成されていてもよい。複数の透光性の層が積層されている場合には、任意の層間に屈折率の異なる層、例えば空気の層等を設けることが好ましい。これにより、光をより拡散させやすくなり、輝度ムラを低減した発光モジュールとすることができる。このような構成は、例えば、任意の複数の透光性の層の間にスペーサを設けて離間させ、空気の層を設けることで実現することができる。また、導光板1の導光板第一主面1c上に透光性の層と、導光板1の導光板第一主面1cと該透光性の層の間に屈折率の異なる層、例えば空気の層等を設けてもよい。これにより、光をより拡散させやすくなり、輝度ムラを低減した液晶ディスプレイ装置とすることができる。このような構成は、例えば、任意の導光板1と透光性の層の間にスペーサを設けて離間させ、空気の層を設けることで実現することができる

(凹部1b)
導光板1は、導光板第二主面1d側に、凹部1bを設けている。発光装置3の一部を、波長変換部材12が凹部1bの底面と対向するように凹部1b内に配置する。凹部1bの内側面は、平面視において、発光装置3の外側面よりも大きい。詳細には、図3に示すように、凹部1bの内側面は、発光装置3の外側面より外側に位置する。
図2~図4の導光板1、1’は、平面視において、凹部1bの内形を四角形として、ここに配置する発光装置3の外形も四角形としている。四角形の凹部1bに配置される四角形の発光装置3は、発光装置3の各外側面が、対向する凹部1bの内側面が平行となるように配置してもよい。また、発光装置3の各外側面が、凹部1bの各内側面に対し45°回転するように配置するようにしてもよい。また、平面視において、凹部1bの底面の中心と発光装置3の中心がほぼ一致するように配置されることが好ましい。これにより、発光装置3の側面から凹部1bの内側面までの距離を一定にすることができ、発光モジュールの色ムラを改善することができる。ただ、外形を四角形とする発光装置は、四角形の凹部に対して各々の辺が交差、いいかえると、四角形の凹部に対して回転する姿勢で配置することもできる。
ここで、凹部1bの平面視における大きさは、発光装置3の外形によっても変更されるが、円形にあっては直径、楕円形にあっては長径、四角形にあっては対角線の長さを、例えば、0.05mm~10mmとすることができ、好ましくは0.1mm~2mmが好ましい。深さは0.05mm~4mmとすることができ、0.1mm~1mmが好ましい。凹部1bの平面視形状は、例えば、略矩形、略円形とすることができ、凹部1bの配列ピッチ等によって選択可能である。凹部1bの配列ピッチ(最も近接した2つの凹部1bの中心間の距離)が略均等である場合には、略円形又は略正方形が好ましい。なかでも、略円形とすることは、発光装置3からの光を良好に広げることに効果がある。
凹部1bの底面から導光板第二主面1dまでの凹部1bの高さは、断面視において、より好ましくは、図3に示すように、発光素子11の第二主面11cと導光板第二主面1dが略同一平面になる凹部1bの高さである。また凹部1bの高さを、凹部1bに発光装置3を実装した状態で、第三主面12cの位置が導光板第二主面1dよりも高くなるようにしてもよい。これによって、発光装置3が凹部1bから突出し、電極11bへの配線作業等を容易に行うことができる。このように、発光装置3の高さに応じて、凹部1bの高さを調整することが好ましい。
(接合部材14)
透光性の接合部材14は、凹部1bの内側面及び発光装置3の外側面と接している。つまり、透光性接合部材14は、凹部1bの内側面から凹部1bの外に位置する発光装置3の第三側面まで延伸させている。また、接合部材14は、凹部1bの外側に位置する第一光反射性部材15の一部と接してもよい。言い換えると、第四主面12d及び第二側面12e、第三側面15eを連続して被覆するように配置されてもよい。さらに、接合部材14は、第三側面15eに対して傾斜する外側面、傾斜面14aを有している。この傾斜面14aは、第三側面15eとの間でなす傾斜角αが鋭角となるようにしている。また接合部材14は、波長変換部材12と凹部1bの底面の間に配置されてもよい。
図3に示すように接合部材14で実施形態1に係る発光装置3を凹部1b内に固定する際、発光装置3の第三主面12c付近に傾斜面を形成したことで、アンカー効果が発揮されて密着力が向上される。
さらに、図3に示すように、接合部材14は、導光板1の導光板第二主面1dと接している。これにより、傾斜面14aが形成される領域を広くして、多くの光を反射できるようになり、輝度ムラを低減できるようにしている。ここで、接合部材14の傾斜面14aが第三側面15eとなす傾斜角αは、5°~85°、好ましくは5°~50°、より好ましくは10°~45°とすることができる。発光装置3の外側面と凹部1bの内側面との間の幅d1は、凹部1bの内径と、発光装置3の外径、あるいはこれらの形状や発光装置3を凹部1bに実装する際の姿勢、発光装置3の実装位置の公差等によって変化する。加えて、接合部材14の高さ、すなわち発光装置3の高さ(発光素子11の高さや波長変換部材12の厚さ)、凹部1bの深さ(高さ)によっても、傾斜角αは変化する。よって、これらの各条件に応じて、第2主面1dに向かって裾広がりの接合部材14の傾斜面14aが第一光反射性部材15の外側面となす傾斜角αも設定される。
また、図3に示すように、接合部材14は、断面視において傾斜面14aを有している。この形状は、接合部材14を透過して傾斜面14aに入射する光を一様な状態で発光面側に反射できる。
接合部材14として、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂等の透光性の熱硬化性の樹脂材料等を用いることができる。また、接合部材14は、光の透過率を60%以上とし、好ましくは90%以上とする。さらに、接合部材14は、拡散材等を含み、あるいは光を反射する添加物である白色粉末等を含んでもよいし、拡散材や白色粉末等を含まない透光性の樹脂材料のみで構成されてもよい。
さらに、透光性の接合部材14は、傾斜面14aを、断面視において、曲面とすることもできる。例えば傾斜面14aを凹部1b側に向かって凸状となる曲面とすることができる。この傾斜面14aは、傾斜面14aにおける反射光の進行方向を広範囲にし、輝度ムラを低減できる。
また傾斜面14aは、第三側面15eの全面を覆ってもよい。図3等の例では、第三側面15eの上部を残して部分的に傾斜面14aで被覆しているが、傾斜面14aの上端を第一光反射性部材15の上端まで延長させてもよい。
(光学機能部1a)
導光板1は、導光板第一主面1c側に、発光装置3からの光の反射や拡散機能を有する光学機能部1aを設けることができる。この導光板1は、発光装置3からの光を側方に広げ、導光板1の面内における発光強度を平均化させることができる。光学機能部1aは、例えば、光を導光板1の面内で広げる機能を有することができる。光学機能部1aは、例えば、導光板第一主面1c側に設けられた円錐や四角錐、六角錐等の多角錐形等の凹み、あるいは、円錐台や多角錐台等の凹みである。これにより、導光板1と、光学機能部1a内にある屈折率の異なる材料(例えば空気)と凹みの傾斜面との界面で照射された光を発光装置3の側方方向に反射するものを用いることができる。また、例えば、傾斜面を有する凹みに光反射性の材料(例えば金属等の反射膜や白色の樹脂)等を設けたものであってもよい。光学機能部1aの傾斜面は、断面視において平面でもよく、曲面でもよい。
(第二光反射性部材16)
第二光反射性部材16は、図3に示すように、導光板1の導光板第二主面1d側を被覆する。詳細には、第二光反射性部材16は、導光板1の導光板第二主面1d、透光性の接合部材14の傾斜面14a及び第三側面15eで、接合部材14で被覆していない領域を被覆する。
第二光反射性部材16は、発光素子11から出射する光、導光板1内に入射した光を反射し、外部に光を放射する発光面となる導光板第一主面1c側に光を導くことで、光取り出し効率を向上することができる。また、導光板1に積層することで、導光板1を補強する。
第二光反射性部材16は、前述の第一光反射性部材15と同じ材料、すなわち、光を反射する添加物である白色粉末等を透明樹脂に添加している白色樹脂が好適に使用できる。第二光反射性部材16は、発光素子11の発光を有効に導光板1の導光板第一主面1cから外部に放射させる。
また、第二光反射性部材16は、第一光反射性部材15と同じように発光素子11から出射される光に対して60%以上の反射率を有し、好ましくは90%以上の反射率を有する白色樹脂が適している。この白色樹脂は、白色粉末等の白色の顔料を含有させた樹脂であることが好ましい。特に、TiO2等の無機白色粉末を含有させたシリコーン樹脂が好ましい。これにより、導光板1の一面を被覆するために比較的大量に用いられる材料としてTiO2のような安価な原材料を多く用いることで、発光モジュール100を安価にすることができる。
以上の発光モジュール100は、導光板1に凹部1bを設けて、この凹部1bに、発光装置3を配置するので、全体を薄型化できる。また、導光板1に凹部1bを設けて、凹部1bに発光装置3を配置するので、発光装置3と導光板1との実装精度が向上する。とくに、発光素子11に波長変換部材12を接合して、発光素子11と波長変換部材12とが一体構造となった発光装置3を導光板1の凹部1bに配置する構造とすることで、波長変換部材12と発光素子11の導光板1への実装精度が向上し、優れた発光特性を実現できる。また、発光素子11の光を波長変換部材12に透過させて導光板1に導光し、外部に放射する発光モジュール100においては、発光素子11と波長変換部材12と導光板1とを精度よく配置できることから、導光板1から外部に放射される光の色ムラや輝度ムラ等の発光特性を改善して、特に優れた発光特性を実現する。
接合部材14が、第二側面12e、導光板1の内側面と接し、さらに凹部1bの外に位置する第一光反射性部材15と接することで、波長変換部材12から出射光で、第二光反射性部材16側に出た光をより発光装置3の側方に導くことができ輝度ムラが改善される。また、波長変換部材12から出射光をより導光板1に入射することができ、光取り出し効率を向上することができる。
直下型の液晶ディスプレイ装置では、液晶パネルと発光モジュールとの距離が近いため、発光モジュールの色ムラや輝度ムラが液晶ディスプレイ装置の色ムラや輝度ムラに影響を及ぼす可能性がある。そのため、直下型の液晶ディスプレイ装置の発光モジュールとして、色ムラや輝度ムラの少ない発光モジュールが望まれている。本実施形態の発光モジュール100の構成をとれば、発光モジュール100の厚みを、5mm以下、3mm以下、1mm以下等と、薄くしながら、輝度ムラや色ムラを少なくできる。
なお、導光板1上には、拡散等の機能を有する透光性の部材をさらに積層してもよい。その場合、光学機能部1aが凹みである場合には、凹みの開口(つまり、導光板1の導光板第一主面1cに近い部分)を塞ぐが、凹みを埋めないように、透光性の部材を設けることが好ましい。これにより、光学機能部1aの凹み内に空気の層を設けることができ、発光素子11からの光を良好に広げることができる。
本開示に係る発光装置、発光モジュール及び発光装置の製造方法は、テレビやタブレット、液晶ディスプレイ装置のバックライトとして、テレビやタブレット、スマートフォン、スマートウォッチ、ヘッドアップディスプレイ、デジタルサイネージ、掲示板などに好適に利用できる。また、照明用の光源としても利用でき、非常灯やライン照明、あるいは各種のイルミネーションや車載用のインストゥルメントパネルなどにも利用できる。
1000…液晶ディスプレイ装置
100、100’…発光モジュール
110a…レンズシート
110b…レンズシート
110c…拡散シート
120…液晶パネル
1、1’…導光板
1a…光学機能部
1b…凹部
1c…導光板第一主面
1d…導光板第二主面
1e…溝
1f…傾斜面
3、3B、3C…発光装置
11…発光素子
11b…電極
11c…第二主面
11d…第一主面
11e…第一側面
12…波長変換部材
12c…第三主面
12d…第四主面
12e…第二側面
12f…第一傾斜面
14…接合部材
14a…傾斜面
15…第一光反射性部材
15e…第三側面
15f…第二傾斜面
16…第二光反射性部材
19…透光性接着部材
24…導電膜
30…ベースシート
40…第二樹脂層
41…第一フィラー
42…第二樹脂
44…光反射性粒子
45…切削屑
46、46B…第一切削領域
48、48B…第二切削領域
49…傾斜面
50…第一樹脂層
55…切削屑
60…吸引器
61…第一刃
62…第二刃

Claims (11)

  1. 電極を設けた第一主面と、該第一主面と反対側の第二主面と、前記第一主面及び前記第二主面と連続した第一側面とを有する発光素子と、
    前記第二主面よりも大きい面積を有する矩形状で、前記第二主面と接合される第三主面と、前記第三主面と反対の第四主面と、前記第三主面及び第四主面と連続した第二側面を有し、前記発光素子が発する光の波長を変換して異なる波長の光を発する波長変換部材と、
    前記第一側面の前記第二主面側と、前記第三主面の一部と、を連続して覆う透光性接着部材と、
    前記透光性接着部材で覆われていない前記第一側面及び前記透光性接着部材の外側面を覆い、周囲に第三側面を有する第一光反射性部材と、
    を備える発光装置であって、
    前記第一光反射性部材は、光反射性を有する第一フィラーを含有しており、
    前記第二主面に垂直な方向の断面における、前記第三側面同士の距離は、前記第二側面の内、前記第四主面側における前記第二側面同士の距離よりも小さく、
    前記波長変換部材は、前記第二側面の内、前記第三主面と近接する領域に傾斜させた第一傾斜面を有しており、
    前記波長変換部材は、前記第一傾斜面の表面に、光反射性粒子を有する発光装置。
  2. 請求項1に記載の発光装置であって、
    前記第一光反射性部材は、前記第三側面の内、前記第三主面と近接する領域に傾斜させた第二傾斜面を有しており、前記第二傾斜面は、前記第一傾斜面と連続している発光装置。
  3. 請求項2に記載の発光装置であって、前記第一傾斜面が、少なくとも部分的に曲面状に形成されてなる発光装置。
  4. 請求項1~3のいずれか一項に記載の発光装置であって、
    前記光反射性粒子が、前記第一フィラーと同じ材質で構成されてなる発光装置。
  5. 請求項4に記載の発光装置であって、
    前記第一フィラーが、TiO2を含む発光装置。
  6. 請求項1~5のいずれか一項に記載の発光装置と、
    外部に光を放射する発光面となる導光板第一主面と、
    前記導光板第一主面の反対側の面であり、前記発光装置が配置される凹部を備える導光板第二主面と、を有する透光性の導光板と、
    前記導光板第二主面及び前記発光装置を覆う第二光反射性部材と
    を備える発光モジュール。
  7. 請求項6に記載の発光モジュールであって、
    断面視において、前記第一光反射性部材の少なくとも一部は、前記凹部の外に位置し、 前記凹部の内側面及び前記発光装置の外側面と接する透光性の接合部材を有し、
    前記接合部材は、前記凹部の外に位置する前記第三側面に延伸させてなる発光モジュール。
  8. 発光素子と、
    波長変換部材と、
    透光性接着部材と、
    第一光反射性部材と、
    を備える発光装置の製造方法であって、
    前記波長変換部材となる、第一樹脂中に蛍光体を混入した第一樹脂層上面に、複数の前記発光素子を互いに離隔して配置、隣接する前記発光素子同士の間に前記第一光反射性部材となる、光反射性を有する第一フィラーを含有させた第二樹脂層を配置されたものを準備する工程と、
    前記第二樹脂層を、一定の間隔で、第一厚さを有する第一刃でもって切削し、第一切削領域を形成する工程と、
    前記第一切削領域に、前記第一厚さよりも薄い第二厚さを有する第二刃を挿入して、前記第一切削領域の直下にある前記第一樹脂層を切削して第二切削領域を形成し、発光装置毎に分割すると共に、各発光装置の側面において、前記波長変換部材の側面である第二側面の内、前記第一光反射性部材と接合する領域の近傍に、前記第二側面の平面から傾斜させた第一傾斜面を形成し、かつ前記第一傾斜面に、光反射性粒子を付着させる工程と、を含む発光装置の製造方法。
  9. 請求項8に記載の発光装置の製造方法であって、
    前記第二樹脂層に第一切削領域を形成する工程において、前記第一刃の先端で前記第一樹脂層の一部を切削させてなる発光装置の製造方法。
  10. 発光素子と、
    波長変換部材と、
    透光性接着部材と、
    第一光反射性部材と、
    を備える発光装置の製造方法であって、
    前記波長変換部材となる、第一樹脂中に蛍光体を混入した第一樹脂層上面に、複数の前記発光素子を互いに離隔して配置、隣接する前記発光素子同士の間に前記第一光反射性部材となる、光反射性を有する第一フィラーを含有させた第二樹脂層を配置されたものを準備する工程と、
    前記第二樹脂層を、一定の間隔で、第一厚さを有する第一刃でもって切削し、第一切削領域を形成する工程と、
    前記第一切削領域に、前記第一厚さよりも薄い第二厚さを有する第二刃を挿入して、前第一切削領域の直下にある前記第一樹脂層を切削して第二切削領域を形成し、発光装置毎に分割すると共に、各発光装置の側面において、前記第一光反射性部材の側面である第三側面の内、前記波長変換部材と接合する領域の近傍に、前記第三側面の平面から傾斜させた第二傾斜面を形成する工程と、
    を含む発光装置の製造方法。
  11. 請求項10に記載の発光装置の製造方法であって、
    前記第二樹脂層に第一切削領域を形成する工程において、前記第一刃の先端が前記第一樹脂層に達する前に切削を停止させてなる発光装置の製造方法。
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