JP7006683B2 - 円筒形電池 - Google Patents

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Description

本発明は複数の正極リードが接続された正極板を有する円筒形電池に関する。
近年、電動工具、電動アシスト自転車やハイブリッド電気自動車といった高出力用途の駆動電源として高エネルギー密度を有する非水電解質二次電池が広く用いられている。非水電解質二次電池は、外装体によって円筒形電池、角形電池及びパウチ型電池に大別される。円筒形電池は外部からの衝撃に強く、多数の電池を用いて組電池に加工することが容易であることから、上記の用途には好適である。
円筒形電池は、セパレータを介して負極板と正極板が巻回された電極体を外装缶へ挿入し、その開口部を封口体で封止して作製される。一般的な円筒形電池では封口体を正極外部端子として利用するため、電極体中の正極板と封口体を電気的に接続する必要がある。そのための手段として、非水電解質二次電池では正極板と封口体の間をリードで電気的に接続する方法が主に採用されている。
上記の方法によれば正極板の集電部が正極リードの接続部に限定される。そのため、正極板を長尺化しても十分な負荷特性が得られない場合がある。そこで、正極板に複数のリードを接続することにより非水電解質二次電池の集電構造の適正化が図られている。
特許文献1及び2に開示された円筒形電池では、正極板に接続された複数のリードが電極体上に配置された集電板に接続されている。その集電板はリード部を有しており、そのリード部を封口体に接続することにより正極板と封口体の間の電気的な接続が確保される。リードはいずれも集電板の外周から内周に向けて折り曲げて集電板上に接続されているため、電極体から導出するリード間の相対的な位置関係にバラツキが生じてもリードと集電板を容易に接続することができる。
国際公開第2016/098291号 国際公開第2016/174811号
特許文献1及び2に開示されている円筒形電池では、集電板と電極体の間に2枚の絶縁板が配置されている。電極体上に配置された絶縁板には貫通孔が設けられており、正極板に接続された複数のリードの一部がその貫通孔を経由して集電板の外周部へ引き出されている。集電板上にも絶縁板を配置することにより、リードと集電板との溶接の際に発生するスパッタ等による電極体への影響を効果的に防止することができる。
円筒形電池では、外装缶の開口部近傍の側面に内径方向に突出する溝入れ部が設けられ、封口体が溝入れ部にガスケットを介してかしめ固定される。その際、封口体、又は溝入れ部の下部に設けた絶縁ワッシャが電極体を押圧するように作用し、電極体が電池内部で確実に固定される。これにより、円筒形電池が振動や落下衝撃を受けた場合でもリードの破断が抑制される。ところが2枚の絶縁板の間にリードが介在しているため、リードの厚みに起因して電極体が絶縁板から局所的に力を受けて負極板が変形するという課題が生じる。
本発明は上記に鑑みてなされたものであり、本発明の一態様に係る円筒形電池は、負極板と複数の正極リードが接続された正極板がセパレータを介して巻回された電極体と、電極体上に配置された第1絶縁板と、第1絶縁板上に配置された集電板と、集電板の第1絶縁板との対向面に当接するように配置された第2絶縁板と、封口体と、外装缶と、を含み、第1絶縁板は少なくとも一つの貫通孔を有し、複数の正極リードは、第1絶縁板の内周側に配置された少なくとも1つの第1正極リードと、第1絶縁板の外周側に配置された少なくとも1つの第2正極リードからなり、第1正極リードは第1絶縁板の貫通孔を通り第1絶縁板と第2絶縁板の間を経由して集電板の外周部から集電板上に折り曲げられ、第2正極リードは第1絶縁板の外周部の外側を通り集電板の外周部から集電板上に折り曲げられており、第1正極リード及び第2正極リードのいずれも集電板上に接続され、集電板は封口体と電気的に接続され、第2絶縁板に第1正極リードを収容する凹部が設けられていることを特徴としている。
本発明によれば絶縁板による電極体への局所的な加圧が防止された円筒形電池を提供することができる。
図1は実施形態に係る非水電解質二次電池の断面図である。 図2は実施形態に係る正極板及び負極板の平面図である。 図3(a)~図3(f)は実施形態に係る電極体から導出する正極リードの集電板への接続方法を工程順に示す斜視図である。 図4(a)は実施形態に係る第2絶縁板の平面図であり、図4(b)は図4(a)のAA線断面図である。 図5は集電板に接続された第1正極リードを第1絶縁板の外周方向に広げた状態の電極体の要部斜視図である。 図6は実施例に係る正極板の平面図である。
以下、本発明を実施するための形態について図1に示す円筒形の非水電解質二次電池10を用いて説明する。ただし、以下に示す実施形態は、本発明の技術思想を理解するために例示するものであって、本発明はこの実施形態に限定されない。
非水電解質二次電池10は有底円筒状の外装缶24と、外装缶24に収容された電極体16と非水電解質を含む。外装缶24の開口部近傍の側面には溝入れ部が形成されており、溝入れ部上にガスケットを介して封口体23がかしめ固定されている。これにより、電池内部が密閉される。
封口体23は外部端子キャップ23a、防爆弁23b、環状の絶縁板23c、及び内部端子板23dから構成されている。防爆弁23bと内部端子板23dが絶縁板23cを介して互いに接合されており、防爆弁23bは外部端子キャップ23aのフランジ部と電気的に接続されている。電池内部の圧力が上昇すると、防爆弁23bが変形して内部端子板23dとの接合部が破断して封口体23内部の電流経路が遮断される。内部端子板23dに薄肉の易破断部を設けて、その易破断部を破断させて電流経路を遮断することもできる。電流経路の遮断後に、さらに電池内部の圧力が上昇すると防爆弁23bが開裂して電池内部のガスが排出される。
電極体16は、正極板11及び負極板13をセパレータ15を介して巻回して作製され
る。図2に示すように、正極板11及び負極板13にはそれぞれ正極集電体露出部11b及び負極集電体露出部13bが設けられている。各正極集電体露出部11bには正極リード12が接続され、各負極集電体露出部13bには負極リード14が接続されている。正極リード12はいずれも集電板18に接続され、集電板18のリード部18aを介して封口体の内部端子板に電気的に接続されている。負極リード14は外装缶24の底部に平行になるように折り曲げて、互いに重ね合わせた部分が外装缶24の底部に接続されている。より詳しくは、電極体16の外周側の負極リード14が外装缶24の底部に接合され、外周側のリード14上に内周側の負極リード14が接合されている。
正極リード12の集電板18への接続方法について図3を参照しながら説明する。作製直後の電極体16から第1正極リード12aと第2正極リード12bの2本の正極リード12が導出している(図3(a))。第1正極リード12aを第1絶縁板17の貫通孔17aに挿入して第1絶縁板17を電極体16上に配置する(図3(b))。このとき、第2正極リード12bは第1絶縁板17の外周側に配置されている。次に、第1正極リード12a及び第2正極リード12bを電極体16の外周方向に折り曲げて(図3(c))、第2絶縁板19を取り付けた集電板18を第1絶縁板17上に配置する(図3(d))。そして、第1正極リード12a及び第2正極リード12bを集電板18上に折り曲げて接続する(図3(e))。接続方法として、例えばレーザ溶接を用いることができる。最後に、電極体を外装缶へ挿入するために、集電板18のリード部18aを90°の角度で折り曲げる(図3(f))。
図4(a)は電極体16側から見た第2絶縁板19の平面図である。第1絶縁板17と第2絶縁板19の間には第1正極リード12aが介在するため、第1正極リード12aが第1絶縁板17と第2絶縁板19の当接を阻害する。そこで、本実施形態では第1正極リード12aの厚みの影響を低減するために、第2絶縁板19の第1絶縁板17との対向面に凹部19aを設けて、その凹部19aに第1正極リード12aを収容している。凹部19aが第1正極リード12aを収容するように形成されていれば、凹部19aの深さは小さくても本発明の効果は発揮される。しかし、凹部19aの深さは第1正極リード12aの厚み以上であることが好ましい。凹部19aの深さは均一でなくてもよく、例えば、内周側より外周側の深さを大きくすることができる。第2絶縁板19と集電板18の位置関係を明確にするために、集電板18に接続された第1正極リード12aを第1絶縁板17の外周方向に広げた状態の電極体16の要部斜視図を図5に示す。
第2絶縁板19の集電板18との当接面には、第2絶縁板19の外周と内周に沿って凸部19bが設けられている。凸部19bは第2絶縁板19の内周及び外周の少なくとも一方に設けられていることが好ましい。凸部19bが設けられていれば、第2絶縁板19上での集電板18の位置ズレが防止される。凸部19bを利用して、集電板18と第2絶縁板19を互いに固定して一体部品とすることができる。凸部19bを設けずに集電板18と第2絶縁板19を接着剤又は両面テープにより互いに固定することもできる。しかし、集電板18と第2絶縁板19を互いに固定することは必ずしも必要ではない。
図1に示すように、電極体16の外装缶24の底部側の端部に第3絶縁板21が配置されており、集電板18上には環状の絶縁板20が配置されている。環状の絶縁板20及び第3絶縁板21は電池の内部短絡を防止するために用いることが好ましい。第1~第3絶縁板17,19,21及び環状の絶縁板20には、電池内部で安定に存在することができる樹脂材料を用いることが好ましく、樹脂材料としてポリオレフィン樹脂、ポリイミド樹脂、ポリフェニレンサルファイド樹脂、及びフェノール樹脂などが例示される。
正極リード12及び集電板18には電池内部で正極電位に曝されても安定に存在でき、電子伝導性に優れた金属材料を用いることが好ましく、そのような金属材料としてアルミニウム及びアルミニウム合金が例示される。また、負極リード14には電池内部で負極電位に曝されても安定に存在でき、電子伝導性に優れた金属材料を用いることが好ましく、そのような金属材料としてニッケル、銅、及びそれらを含む合金が例示される。
次に、本実施形態に係る円筒形の非水電解質二次電池10に用いることができる正極板11、負極板13、セパレータ15、及び非水電解質の構成材料や作製方法について説明する。
正極板11は正極集電体と、正極集電体の両面に形成された正極合剤層11aを有している。正極合剤層11aは正極活物質を含む正極合剤スラリーを正極集電体上に塗布、乾燥して形成することができる。正極合剤スラリーを間欠塗布することにより、正極集電体露出部11bを形成することができる。正極合剤層11aをローラーで所定厚みに圧縮し、正極集電体露出部11bに正極リード12を接合して正極板11が得られる。本実施形態では、第1絶縁板17の貫通孔17aに挿入する第1正極リード12aには1本のリードが用いられているが、複数のリードを第1正極リードとして用いることができる。同様に、第1絶縁板17の外周部の外側に配置される第2正極リードとして複数のリードを用いることができる。
正極活物質としては、リチウムイオンを吸蔵、放出することができるリチウム遷移金属複合酸化物を用いることができる。リチウム遷移金属複合酸化物としては、一般式LiMO(MはCo、Ni、及びMnの少なくとも1つ)、LiMn及びLiFePOが挙げられる。これらは、単独で又は2種以上を混合して用いることができ、Al、Ti、Mg、及びZrからなる群から選ばれる少なくとも1つを添加又は遷移金属元素と置換することができる。
負極板13は負極集電体と、負極集電体の両面に形成された負極合剤層13aを有している。負極合剤層13aは負極活物質を含む負極合剤スラリーを負極集電体上の塗布、乾燥して形成することができる。負極合剤スラリーを間欠塗布することにより、負極集電体露出部13bを形成することができる。負極合剤層13aをローラーで所定厚みに圧縮し、負極集電体露出部13bに負極リード14を接合して負極板13が得られる。本実施形態では、負極板の巻き始め側と巻き終わり側の両端部にそれぞれ負極リード14が接合されているが、負極リードの数や接合位置は限定されない。
負極活物質としては、リチウムイオンを吸蔵、放出することができる炭素材料や金属酸化物、リチウムと合金化することができる金属材料を用いることができる。炭素材料としては、天然黒鉛及び人造黒鉛などの黒鉛が例示される。金属酸化物及び金属材料としては、ケイ素及びスズ並びにこれらの酸化物が挙げられる。炭素材料、金属酸化物及び金属材料は単独で又は2種以上を混合して用いることができ、黒鉛と酸化ケイ素を混合して用いることもできる。
セパレータとしては、ポリエチレン(PE)やポリプロピレン(PP)のようなポリオレフィンを主成分とする微多孔膜を用いることができる。微多孔膜は1層単独で又は2層以上を積層して用いることができる。2層以上の積層セパレータにおいては、融点が低いポリエチレン(PE)を主成分とする層を中間層に、耐酸化性に優れたポリプロピレン(PP)を表面層に用いることが好ましい。さらに、セパレータには酸化アルミニウム(Al)、酸化チタン(TiO)及び酸化ケイ素(SiO)のような無機粒子を添加することができる。このような無機粒子はセパレータ中に担持させることができ、セパレータ表面に結着剤とともに塗布することもできる。
非水電解質としては、溶媒としての非水溶媒中に電解質塩としてのリチウム塩を溶解さ
せたものを用いることができる。また、非水溶媒に代えてゲル状のポリマーを用いた非水電解質を用いることもできる。
非水溶媒としては、環状炭酸エステル、鎖状炭酸エステル、環状カルボン酸エステル及び鎖状カルボン酸エステルを用いることができ、これらは2種以上を混合して用いることが好ましい。環状炭酸エステルとしては、エチレンカーボネート(EC)、プロピレンカーボネート(PC)及びブチレンカーボネート(BC)が例示される。また、フルオロエチレンカーボネート(FEC)のように、水素の一部をフッ素で置換した環状炭酸エステルを用いることもできる。鎖状炭酸エステルとしては、ジメチルカーボネート(DMC)、エチルメチルカーボネート(EMC)、ジエチルカーボネート(DEC)及びメチルプロピルカーボネート(MPC)などが例示される。環状カルボン酸エステルとしてはγ-ブチロラクトン(γ-BL)及びγ-バレロラクトン(γ-VL)が例示され、鎖状カルボン酸エステルとしてはピバリン酸メチル、ピバリン酸エチル、メチルイソブチレート及びメチルプロピオネートが例示される。
リチウム塩としては、LiPF、LiBF、LiCFSO、LiN(CFSO、LiN(CSO、LiN(CFSO)(CSO)、LiC(CFSO、LiC(CSO、LiAsF、LiClO、Li10Cl10及びLi12Cl12が例示される。これらの中でもLiPFが特に好ましく、非水電解質中の濃度は0.5~2.0mol/Lであることが好ましい。LiPFにLiBFなど他のリチウム塩を混合することもできる。
(正極板の作製)
正極活物質としてのコバルト酸リチウム(LiCoO)、導電剤としてのカーボンブラック、及び結着剤としてのポリフッ化ビニリデン(PVdF)を94:3:3の質量比で混合した。その混合物を分散媒としてのN-メチル-2-ピロリドン(NMP)中で混練して正極合剤スラリーを作製した。その正極合剤スラリーを厚さが15μmのアルミニウム製の正極集電体の両面にドクターブレード法により間欠塗布し、乾燥して正極合剤層11aを形成した。このとき、図2に示すように正極板に正極集電体露出部11bを設けた。正極合剤層11aをローラーで圧縮し、圧縮後の極板を所定の寸法に切断した。最後に、正極集電体露出部11bに正極リード12を接合して正極板11を作製した。正極板11の巻き始め側に配置された正極リード12が第1正極リード12aに対応し、正極板11の巻き終わり側に配置された正極リード12が第2正極リード12bに対応する。本実施例では図6に示すように、正極リード12の表裏に絶縁テープ31を貼着した。図示していないが、正極リード12の接合後に正極集電体露出部11bの表裏にも絶縁テープを貼着した。
(電極体の作製)
上記のようにして作製した正極板11及び負極板13をセパレータ15を介して巻回して電極体16を作製した。セパレータ15には、ポリエチレン製の微多孔膜を用いた。
(非水電解質の調製)
エチレンカーボネート(EC)、プロピレンカーボネート(PC)及びジエチルカーボネート(DEC)が体積比で10:10:80(25℃、1気圧)となるように混合して、非水電解液に用いる非水溶媒を調整した。この非水溶媒に、電解質塩としてのヘキサフルオロリン酸リチウム(LiPF)を1.0mol/Lとなるように溶解して非水電解質を調製した。
(非水電解質二次電池の作製)
本開示の実施形態と同様に、図3に示す手順に従って第1正極リード12a及び第2正極リード12bを集電板18に接続した。接続方法として、レーザ溶接を用いた。集電板18の第1絶縁板17との対向面に図4に示す第2絶縁板19を設けた。本実施例では、第1絶縁板17と第2絶縁板19の間に第1正極リード12aとともに、第1正極リード12aの表裏に貼着された絶縁テープ31を介在させた。第1正極リード12aとその表裏の絶縁テープ31の総厚みは0.25mmであったため、第2絶縁板19の凹部19aの深さは0.3mmとした。第1絶縁板17と第2絶縁板19の間に第1正極リード12aとともに絶縁テープ31が介在する場合、凹部19aの深さは第1正極リード12aと絶縁テープ31の総厚み以上とすることが好ましい。なお、第2絶縁板19の凹部19aと凸部19bを除く平面部19cの厚みは0.5mmとした。
電極体16の負極リード14が導出する側の端部に第3絶縁板21を配置し、電極体16を外装缶24へ挿入した。集電板18上には環状の絶縁板20を配置した。負極リード14を外装缶24の底部に接続し、外装缶24の開口部近傍の側面に溝入れ部を形成した。集電板18のリード部18aを封口体23に接続した後、非水電解質を外装缶24に注入した。最後に、封口体23を外装缶24の溝入れ部にガスケット22を介してかしめ固定して実施例に係る非水電解質二次電池10を作製した。
(比較例1)
第2絶縁板に凹部を形成しなかったこと以外は実施例と同様にして比較例1に係る非水電解質二次電池を作製した。
(比較例2)
第2絶縁板に凹部を形成しなかったこと、及び第2絶縁板の平面部の厚みを0.2mmとしたこと以外は実施例と同様にして比較例2に係る非水電解質二次電池を作製した。なお、比較例2の第2絶縁板の平面部の厚みは実施例の第2絶縁板の凹部の残肉厚みに一致する。
(負極板の変形の有無の確認)
実施例、及び比較例1~2の各20個の電池のX線によるコンピュータ断層撮影を行い、負極板の変形の有無を確認した。負極板の変形が確認された電池をNGと判定した。NGと判定された電池の数を表1に示す。
(ドラム試験)
実施例及び比較例1~2の各6個の電池のドラム試験を次のように行った。6個の電池を収容したドラムを一定の回転数で所定時間回転させた。試験前後の電池の内部抵抗を測定し、試験後の内部抵抗が試験前に比べて1.2倍以上になっていた電池をNGと判定した。ドラム試験の結果、NGと判定された電池の数を表1に示す。
Figure 0007006683000001
実施例では電池組立後の負極板の変形、及びドラム試験の内部抵抗の上昇のいずれも確認されていない。凹部が形成されていない第2絶縁板を用いた比較例1ではドラム試験で内部抵抗の上昇は確認されていないが、電池組立後の負極板の変形が確認されている。これは、比較例1では第1絶縁板と第2絶縁板の間に正極リードが介在しているため、電極体が第1絶縁板から局所的な圧力を受けたことが原因であると推察される。負極板の変形が生じるのは正極板に対向していない部分であるため、その負極板の変形が直ちに内部短絡などの問題を引き起こすわけではない。しかし、円筒形電池の製造品質という観点からそのような負極板の変形は防止することが好ましい。
平面部の厚みが低減された第2絶縁板を用いた比較例2では電池組立後の負極板の変形は確認されていないが、ドラム試験で内部抵抗の上昇が確認されている。これは、比較例2では電極体を電池内部に固定する力が不足するため、ドラム試験の際に正極リード又は負極リードに損傷が生じた結果であると推察される。以上の結果から、本発明の一態様によれば出力特性及び安全性に優れた円筒形電池を高品質で提供することができることがわかる。
本発明によれば、出力特性や安全性に優れた円筒形電池を高品質で提供することが可能になるため、本発明の産業上の利用可能性は大きい。
10 非水電解質二次電池
11 正極板
12 正極リード
12a 第1正極リード
12b 第2正極リード
13 負極板
14 負極リード
15 セパレータ
16 電極体
17 第1絶縁板
17a 貫通孔
18 集電板
18a リード部
19 第2絶縁板
19a 凹部
19b 凸部
19c 平面部
20 絶縁板
21 第3絶縁板
22 ガスケット
23 封口体
24 外装缶
31 絶縁テープ

Claims (5)

  1. 負極板と複数の正極リードが接続された正極板がセパレータを介して巻回された電極体と、前記電極体上に配置された第1絶縁板と、前記第1絶縁板上に配置された集電板と、前記集電板の前記第1絶縁板との対向面に当接するように配置された第2絶縁板と、封口体と、外装缶と、を備え、
    前記第1絶縁板は少なくとも一つの貫通孔を有し、
    前記複数の正極リードは、前記第1絶縁板の内周側に配置された少なくとも1つの第1正極リードと、前記第1絶縁板の外周側に配置された少なくとも1つの第2正極リードからなり、
    前記第1正極リードは前記貫通孔を通り前記第1絶縁板と前記第2絶縁板の間を経由して前記集電板の外周部から前記集電板上に折り曲げられ、
    前記第2正極リードは前記第1絶縁板の外周部の外側を通り前記集電板の外周部から前記集電板上に折り曲げられており、
    前記第1正極リード及び前記第2正極リードのいずれも前記集電板上に接続され、
    前記集電板は前記封口体と電気的に接続され、
    前記第2絶縁板の前記第1絶縁板との対向面に前記第1正極リードを収容する凹部が設けられている円筒形電池。
  2. 前記凹部の深さは前記第1正極リードの厚み以上である請求項1に記載の円筒形電池。
  3. 前記第1絶縁板と前記第2絶縁板の間に前記第1正極リードとともに前記第1正極リードに貼着された絶縁テープが介在している請求項1に記載の円筒形電池。
  4. 凹部の深さは、前記第1絶縁板と前記第2絶縁板の間に介在する前記正極リード及び前記絶縁テープの総厚み以上である請求項3に記載の円筒形電池。
  5. 前記集電板及び前記第2絶縁板は互いに固定されている請求項1から4のいずれかに記載の円筒形電池。
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