JP7006528B2 - 渦電流式レールブレーキ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、渦電流式レールブレーキ装置に関する。さらに詳しくは、鉄道レールに対して永久磁石を用いて渦電流を発生させて制動力を得る、鉄道車両用の渦電流式レールブレーキ装置に関する。
鉄道車両のブレーキ装置は、主に、粘着式ブレーキ装置、非粘着式ブレーキ装置に大別される。粘着式ブレーキ装置は、鉄道車輪に制動力を与え、鉄道レールと鉄道車輪との摩擦力によって鉄道車両を減速又は停止させる方式である。粘着式ブレーキ装置の例としては、ディスクブレーキ等の機械式ブレーキ装置がある。一方、非粘着式ブレーキ装置は、鉄道レールと鉄道車輪との摩擦力によらず、鉄道車両に直接制動力を与え、鉄道車両を減速又は停止させる方式である。非粘着式ブレーキ装置の例としては、渦電流式レールブレーキ装置がある。
渦電流式レールブレーキ装置には磁石が設けられ、鉄道レールを磁石からの磁界の中に置くことで、鉄道レールに渦電流を発生させ、制動力を得る。このような渦電流式レールブレーキ装置は、常用ブレーキと併用して用いられたり、非常用ブレーキとして用いられたりしている。
渦電流式レールブレーキ装置はたとえば、特許第5151882号公報(特許文献1)に開示されている。
特許文献1の渦電流式レールブレーキ装置は、直線状に配列された複数の永久磁石を含む。複数の永久磁石は、配列方向に交互に磁極の配置が反転している。渦電流式レールブレーキ装置の制動時には複数の永久磁石は鉄道レールと対向し、鉄道レールに渦電流を発生させる。一方、非制動時には鉄道車両の進行方向を軸として複数の永久磁石を回転させ、鉄道レールから離す。これにより、鉄道レールに渦電流が発生しなくなる。特許文献1の渦電流式レールブレーキ装置はこのような構成により制動状態又は非制動状態への切替を行う。
特許第5151882号公報
しかしながら、特許文献1の渦電流式レールブレーキ装置では、制動状態又は非制動状態への切替方法として、複数の永久磁石を回転させる。そのため、複数の永久磁石の可動域を設ける必要があり、鉄道車両の左右方向にある程度のスペースが必要である。この点、渦電流式レールブレーキ装置の左右方向の長さが大きい場合、前後方向から見た車輪外形状からの突出面積が大きくなるため走行中に飛来物が衝突する可能性が高くなる。このため渦電流式レールブレーキ装置の左右方向の長さをより短くすることが望まれている。
本発明の目的は、鉄道車両の左右方向の長さを短くした渦電流式レールブレーキ装置を提供することである。
本発明の鉄道車両に取り付けられる渦電流式レールブレーキ装置は、磁石列と、支持部材と、磁極ブロックと、複数のポールピースと、スライド装置と、を含む。磁石列は、渦電流式レールブレーキ装置の前後方向に一列に配置され、配列方向において交互に磁極の配置が反転する複数の永久磁石を含む。支持部材は、磁石列の上方に配置され、磁石列を支持し、磁性体である。磁極ブロックは、支持部材に設けられ、磁石列の一方の端の永久磁石と前後方向において隣接し、磁性体である。複数のポールピースは、磁石列及び磁極ブロックよりも下方に前後方向に一列に配置される。スライド装置は、支持部材の上方に配置され、支持部材を前後方向にスライドさせることで、渦電流式レールブレーキ装置を制動状態又は非制動状態に切替可能である。渦電流式レールブレーキ装置の上方から見て、スライド装置は、制動状態のときに複数の永久磁石を1つの永久磁石と1つのポールピースとが重複するように配置し、非制動状態のときに前後方向において隣接する2つの永久磁石を1つのポールピースと重複させ、かつ、磁極ブロック及び磁極ブロックと隣接する永久磁石を前後方向の一方の端のポールピースと重複させる。
本発明の渦電流式レールブレーキ装置によれば、鉄道車両の左右方向の長さを短くすることができる。
図1は、鉄道車両に取り付けられた渦電流式レールブレーキ装置を示す側面図である。 図2は、制動状態の渦電流式レールブレーキ装置の断面図である。 図3は、図2中の渦電流式レールブレーキ装置の前端部の拡大図である。 図4は、制動状態での磁気回路を示す図である。 図5は、渦電流式レールブレーキ装置の上方から見た制動状態での永久磁石とポールピースとの重複を模式的に示す平面図である。 図6は、非制動状態の渦電流式レールブレーキ装置の断面図である。 図7は、非制動状態での磁気回路を示す図である。 図8は、渦電流式レールブレーキ装置の上方から見た非制動状態での永久磁石とポールピースとの重複を模式的に示す平面図である。 図9は、図6中のIX-IX線での断面図である。
(1)本実施形態の鉄道車両に取り付けられる渦電流式レールブレーキ装置は、磁石列と、支持部材と、磁極ブロックと、複数のポールピースと、スライド装置と、を含む。磁石列は、渦電流式レールブレーキ装置の前後方向に一列に配置され、配列方向において交互に磁極の配置が反転する複数の永久磁石を含む。支持部材は、磁石列の上方に配置され、磁石列を支持し、磁性体である。磁極ブロックは、支持部材に設けられ、磁石列の一方の端の永久磁石と前後方向において隣接し、磁性体である。複数のポールピースは、磁石列及び磁極ブロックよりも下方に前後方向に一列に配置される。スライド装置は、支持部材の上方に配置され、支持部材を前後方向にスライドさせることで、渦電流式レールブレーキ装置を制動状態又は非制動状態に切替可能である。渦電流式レールブレーキ装置の上方から見て、スライド装置は、制動状態のときに複数の永久磁石を1つの永久磁石と1つのポールピースとが重複するように配置し、非制動状態のときに前後方向において隣接する2つの永久磁石を1つのポールピースと重複させ、かつ、磁極ブロック及び磁極ブロックと隣接する永久磁石を前後方向の一方の端のポールピースと重複させる。
このような構成によれば、一列に配置された複数の永久磁石を渦電流式レールブレーキ装置の前後方向にスライドさせることで制動状態又は非制動状態への切替ができる。そのため、渦電流式レールブレーキ装置の左右方向に磁石列の可動域を設ける必要が無く、渦電流式レールブレーキ装置の左右方向の長さを短くできる。また、磁石列の端の永久磁石は、前後方向の両側のうち片側でしか他の永久磁石と隣接しないため、磁石列の端の永久磁石から出た磁束は外部に漏れやすい。この点、本実施形態の渦電流式レールブレーキ装置では磁極ブロックが設けられるため、磁石列の端の永久磁石から出た磁束が磁極ブロックを通りやすい。したがって、渦電流式レールブレーキ装置の外部に磁束が漏れにくい。
(2)上記(1)の渦電流式レールブレーキ装置においてさらに、磁石列、支持部材及び磁極ブロックを収容するケーシングを含むのが好ましい。この場合、渦電流式レールブレーキ装置の前後方向から見て、スライド装置の渦電流式レールブレーキ装置の左右方向の長さは、ケーシングの渦電流式レールブレーキ装置の左右方向の長さよりも短い。
スライド装置のサイズは、スライド方向に可動域を設ける必要があるため、スライド方向に大きくなる。この点、本実施形態の渦電流式レールブレーキ装置において、磁石列のスライド方向は渦電流式レールブレーキ装置の前後方向であるため、左右方向のサイズは小さくて済む。そのため、スライド装置の左右方向の長さがケーシングの左右方向の長さよりも短くなるようにスライド装置を配置することが可能である。
(3)上記(1)又は(2)の渦電流式レールブレーキ装置において、スライド装置は、アクチュエータと、支持部材に取り付けられた2つのスタンドと、アクチュエータと2つのスタンドとを繋ぐ連結部材と、を含むのが好ましい。
このような構成のスライド装置によれば、アクチュエータを作動させることで連結部材が前後方向に移動し、2つのスタンドに取り付けられた支持部材(複数の永久磁石)が前後方向にスライドでき、その構成も簡素で済む。
(4)上記(1)~(3)のいずれかの渦電流式レールブレーキ装置において、複数のポールピースの総数は、複数の永久磁石の総数よりも1つ多いのが好ましい。
制動状態のとき、渦電流式レールブレーキ装置の上方から見て、1つの永久磁石は1つのポールピースと重複する。永久磁石の数とポールピースの数とが同数であれば、非制動状態に切替えるために複数の永久磁石をスライドさせると、磁石列の端の永久磁石及びそれに隣接する磁極ブロックと重複するポールピースが存在しなくなる。この点、複数の永久磁石の総数よりも1つ多くポールピースを設けておけば、複数の永久磁石がスライドしても、磁石列の端の永久磁石及び磁極ブロックがポールピースと重複することができる。したがって、渦電流式レールブレーキ装置の前後方向の端部において磁束が漏れることをさらに抑制できる。
(5)上記(1)~(4)のいずれかの渦電流式レールブレーキ装置においてさらに、支持部材に設けられ、磁石列の他方の端の永久磁石と前後方向において隣接し、磁性体であるもう1つの磁極ブロックを含むのが好ましい。
上述したように、複数の永久磁石が前後方向に一列に配置されれば、磁石列の端の永久磁石は前後方向の両側のうち片側でしか他の永久磁石と隣接しない。この点は、磁石列の他方の端の永久磁石についても同様である。磁石列の他方の端の永久磁石と隣接する2つ目の磁極ブロックが設けられれば、渦電流式レールブレーキ装置の前後方向の両端部において制動力を十分に発揮することができる。
(6)上記(1)~(5)のいずれかの渦電流式レールブレーキ装置においてさらに、磁石列、支持部材、複数のポールピース及びスライド装置を渦電流式レールブレーキ装置の上下方向に昇降可能な昇降装置を含むのが好ましい。
このような構成によれば、鉄道車両の制動力を与える必要が無いとき(すなわち、非制動時)、渦電流式レールブレーキ装置を鉄道レールから離すことができる。そのため、渦電流式レールブレーキ装置と鉄道レールとの不用意な接触を回避する対策をとる必要が無い。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態を詳しく説明する。図中同一又は相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
初めに、本明細書における方向について説明する。本明細書において「前後方向」とは、鉄道車両の進行方向を意味する。本明細書において「上下方向」とは、鉄道車両が直立静止している状態での鉛直方向を意味する。本明細書において「左右方向」とは、前後方向及び上下方向の双方と垂直な方向を意味する。また、渦電流式レールブレーキ装置の前後方向、上下方向及び左右方向は、渦電流式レールブレーキ装置が鉄道車両に取り付けられた状態での前後方向、上下方向及び左右方向を意味する。
図1は、鉄道車両に取り付けられた渦電流式レールブレーキ装置を示す側面図である。なお、渦電流式レールブレーキ装置1は断面を示している。図1を参照して、渦電流式レールブレーキ装置1は、鉄道車両20の前後方向に並んだ2つの車輪10の間に配置される。また、渦電流式レールブレーキ装置1は、鉄道車両20の台車21に取り付けられ、鉄道車両20の上下方向において台車21と鉄道レール22との間に配置される。
図2は、制動状態の渦電流式レールブレーキ装置の断面図である。図2は、鉄道車両の左右方向に垂直な面での断面図である。図2を参照して、本実施形態の渦電流式レールブレーキ装置1は、磁石列40と、支持部材3と、磁極ブロック4と、複数のポールピース5と、スライド装置6と、を含む。
[磁石列]
渦電流式レールブレーキ装置1は、前後方向に一列に配置された複数の永久磁石2を含む。本明細書では、このように配置された複数の永久磁石2を磁石列と呼ぶ。ここで、「前後方向に一列に配置」とは、複数の永久磁石2が設計上、前後方向に沿って直線に配列されることを意味し、複数の永久磁石が厳密に前後方向に沿って配列される場合のみならず、寸法公差や取付公差等によって厳密な直線から僅かにずれて配列される場合も含む。
図3は、図2中の渦電流式レールブレーキ装置の前端部の拡大図である。図3を参照して、各永久磁石2は2つの磁極(N極及びS極)を有し、2つの磁極は上下方向に配置される。複数の永久磁石2は、前後方向(配列方向)において交互に磁極の配置が反転している。換言すれば、配列方向に隣接する2つの永久磁石2同士の磁極の配置は、反転している。
製造を容易にするため、複数の永久磁石2は全て、同じ形状及び同じ磁石特性であるのが好ましい。また、複数の永久磁石2は、等間隔に配列されるのが好ましい。複数の永久磁石2の数は特に限定されず、渦電流式レールブレーキ装置1のサイズ、必要な制動力に応じて適宜設定すればよい。
[支持部材]
支持部材3は、磁石列40の上方に配置される。ここで、「上方」とは、上述した上下方向に沿った方向を意味する。後述する「下方」も同様である。支持部材3は、前後方向に延在し、磁石列40を支持する。支持方法はたとえば、接着剤、ボルト締結等である。支持部材3は、磁性体である。この支持部材3は、ヨークとして機能させることができる。所定の制動力を発現させる磁気回路を形成可能な板厚、幅が確保されている限り、支持部材3のサイズ、材料に限定はない。支持部材3の材料は公知の磁性材料(例:炭素鋼、鋳鉄等)を用いてもよい。このことは、後述する磁極ブロック4及びポールピース5の材料についても同様である。支持部材3の形状は、複数の永久磁石2及び後述する磁極ブロック4を支持可能であれば特に限定されない。たとえば、支持部材3は複数の永久磁石2の配列方向を長手方向とする直方体である。
[磁極ブロック]
磁極ブロック4は、磁石列40の一方の端の永久磁石2と前後方向において隣接する。つまり、磁石列の端に配置される永久磁石2の前後方向に沿った両側のうち、他の永久磁石2と隣接していない側に磁極ブロック4は設けられる。磁極ブロック4は、磁性体であり、支持部材3に設けられる。磁極ブロック4は、支持部材3と一体であってもよいし、別体であってもよい。磁極ブロック4が支持部材3と一体である場合、磁極ブロック4の材料は支持部材3と同じである。磁極ブロック4の形状は特に限定されず、永久磁石2と同じであってもよいし、永久磁石2と異なっていてもよい。
図2を参照して、磁極ブロック4、磁石列40及び支持部材3は、前後方向を長手方向とするケーシング8に収容される。ケーシング8は、側壁11と、上蓋12とを含む。側壁11は、支持部材3の前後方向及び左右方向に設けられ、磁極ブロック4、磁石列40及び支持部材3を囲む。支持部材3の前方に配置された側壁11と後方に配置された側壁11との前後方向の距離は、支持部材3の前後方向の長さよりも長い。これにより、後述するようにスライド装置6を作動させることで、支持部材3(複数の永久磁石2)を前後方向にスライドさせることができる。
[ポールピース]
複数のポールピース5は、磁石列40及び磁極ブロック4よりも下方に前後方向に一列に配置される。制動状態では、各ポールピース5と各永久磁石2との間には僅かな隙間が設けられる。各ポールピース5は、磁性体である。各ポールピース5は全て、同じ形状及び同じ材質であるのが好ましく、複数の永久磁石2と同じ間隔で配列されるのが好ましい。
各ポールピース5は、非磁性体であるケーシングカバー7に設けられる。ケーシングカバー7は、ケーシング8の側壁11の下端部に取り付けられ、上下方向において上蓋12と対向する。すなわち、ケーシングカバー7はケーシング8の下蓋としての役割を担う。ケーシングカバー7の材料が樹脂や非磁性体(例:オーステナイト系ステンレスやアルミ合金など)であるのは、後述するように永久磁石2からの磁束を積極的にポールピース5に通し、磁束がケーシングカバー7を通ることを抑制するためである。
[スライド装置]
スライド装置6は、支持部材3の上方に配置され、支持部材3を前後方向にスライドさせることが可能である。スライド装置6は、アクチュエータ14と、支持部材3に取り付けられた2つのスタンド13と、アクチュエータ14と2つのスタンド13を繋ぐ連結部材15とを含む。アクチュエータ14はたとえば、流体式、電磁制御式のアクチュエータである。アクチュエータ14に取り付けられた連結部材15は、前後方向に延びる。連結部材15の一部及び2つのスタンド13はケーシング8内に収容され、アクチュエータ14はケーシング8外に配置される。たとえば、図2に示すように、上蓋12で凹部を形成し、凹部にアクチュエータ14を収容する。しかしながら、アクチュエータ14の配置はこれに限定されるものではなく、ケーシング8内に取り付けられてもよい。
アクチュエータ14を作動させることで連結部材15及び2つのスタンド13が前後方向に動き、2つのスタンド13に取り付けられた支持部材3(すなわち複数の永久磁石2)が前後方向にスライドする。これにより、渦電流式レールブレーキ装置1が制動状態又は非制動状態に切替可能となる。以下、制動状態及び非制動状態について詳述する。
[制動状態の磁気回路]
図4は、制動状態での磁気回路を示す図である。図4を参照して、制動状態では1つの永久磁石は1つのポールピース5と上下方向において対向する。この場合、各永久磁石の磁束は次のようになる。
N極が下方に配置されたある永久磁石2Aを例に説明する。この永久磁石2AのN極から出た磁束は、磁性体であるポールピース5を通り、鉄道レール22に到達する。鉄道レール22に到達した磁束は、隣接するポールピース5を通り、永久磁石2Aに隣接するS極が下方に配置された永久磁石2Bに到達する。また、このS極が下方に配置された永久磁石2Bの上方に配置されたN極から出た磁束は、磁性体である支持部材3を通り、隣接する永久磁石2AのS極に到達する。すなわち、隣接する2つの永久磁石2A、2B、この2つの永久磁石2A、2Bに対向する2つのポールピース5、鉄道レール22及び支持部材3によって磁気回路が形成され、電気伝導体である鉄道レール22は磁場の中に存在することになる。そうすると、鉄道車両の走行中では鉄道レール22は磁場内で動くことになるため、制動状態では鉄道レール22に渦電流が発生する。この渦電流によって反磁界が発生し、渦電流式レールブレーキ装置1(すなわち鉄道車両)に反力(制動力)が作用する。このような制動状態での磁石列及び複数のポールピースを渦電流式レールブレーキ装置の上方から見ると次のようになる。
図5は、渦電流式レールブレーキ装置の上方から見た制動状態での永久磁石とポールピースとの重複を模式的に示す平面図である。図5を参照して、上述した制動状態では、渦電流式レールブレーキ装置の上方から見て、1つの永久磁石2の少なくとも一部が1つのポールピース5と重複する。本明細書において「重複する」とは、永久磁石2及びポールピース5のみを上下方向に投影した場合に永久磁石2の投影面とポールピース5の投影面とが重なることを意味する。このように、永久磁石2とポールピース5とが重複すれば、永久磁石2からの磁束がポールピース5を通りやすくなる、上述したような制動状態での磁気回路を形成することができる。
好ましくは、制動時、渦電流式レールブレーキ装置の上方から見て、1つの永久磁石2の全域が1つのポールピース5と重複する。換言すれば、渦電流式レールブレーキ装置の上方から見て、1つの永久磁石2の投影面積は1つのポールピース5の投影面積以下であるのが好ましい。これにより、1つの永久磁石2からより多くの磁束が1つのポールピース5を通りやすくなる。
[非制動状態の磁気回路]
渦電流式レールブレーキ装置1が非制動状態である場合について説明する。
図6は、非制動状態の渦電流式レールブレーキ装置の断面図である。図6を参照して、渦電流式レールブレーキ装置を非制動状態とするには、図2に示す制動状態からスライド装置6を作動させ、支持部材3(磁石列40)を前後方向にスライドさせる。そして、前後方向において隣接する2つの永久磁石を1つのポールピースと上下方向において対向させる。この場合、各永久磁石の磁束は次のようになる。
図7は、非制動状態での磁気回路を示す図である。図7を参照して、制動状態の場合と同様に、N極が下方に配置されたある永久磁石2Aを例に説明する。この永久磁石2AのN極から出た磁束は、ポールピース5を通り、鉄道レール22を通ることなく隣接するS極が下方に配置された永久磁石2Bに到達する。なぜなら、1つのポールピース5は隣接する2つの永久磁石2A、2Bの双方と対向しているためである。このS極が下方に配置された永久磁石2Bの上方に配置されたN極から出た磁束は、支持部材3を通り、永久磁石2AのS極に到達する。すなわち、隣接する2つの永久磁石2A、2B、この2つの永久磁石2A、2Bに対向する1つのポールピース5及び支持部材3によって磁気回路が形成される。これにより、鉄道レール22が磁場の影響をほとんど受けないようになり、鉄道レール22に渦電流は発生しにくくなる。つまり、鉄道車両に制動力は作用しにくくなる。
続いて、磁石列40の端の永久磁石2Cとそれに隣接する磁極ブロック4とによる磁気回路について説明する。
非制動状態では、磁極ブロック4と対向するポールピース5は前後方向の一方の端の永久磁石2Cとも対向している。そのため、永久磁石2Cと磁極ブロック4とによる磁気回路は次のようになる。磁石列40の一方の端の永久磁石2CのN極が下方に配置されている場合、N極から出た磁束はポールピース5を通り、鉄道レール22を通ることなく磁極ブロック4に到達する。磁極ブロック4に到達した磁束は、支持部材3を通り、磁石列40の端の永久磁石2CのS極に到達する。すなわち、磁石列40の端の永久磁石2C、ポールピース5、磁極ブロック4及び支持部材3によって磁気回路が形成される。これにより、磁石列40の端でも鉄道レール22に渦電流が発生しにくくなり、より確実に非制動状態を確保できることになる。このような非制動状態での磁石列及び複数のポールピースを渦電流式レールブレーキ装置の上方から見ると次のようになる。
図8は、渦電流式レールブレーキ装置の上方から見た非制動状態での永久磁石とポールピースとの重複を模式的に示す平面図である。図8を参照して、非制動状態では、渦電流式レールブレーキ装置の上方から見て、1つのポールピース5の少なくとも一部が前後方向において隣接する2つの永久磁石2それぞれと重複する。このように、隣接する2つの永久磁石2とポールピース5とが重複すれば、一方の永久磁石2からの磁束がポールピース5を通り、他方の永久磁石2に到達しやすくなるため、上述したような非制動状態での磁気回路を形成することができる。
磁極ブロック4とポールピース5との重複も同様である。すなわち、非制動状態では、渦電流式レールブレーキ装置の上方から見て、1つのポールピース5の少なくとも一部が1つの磁極ブロック4及び磁極ブロック4に隣接する永久磁石2と重複する。好ましくは、渦電流式レールブレーキ装置の上方から見て、1つの磁極ブロック4の投影面積は1つのポールピース5の投影面積以下である。
[渦電流式レールブレーキ装置の左右方向の長さ]
図9は、図6中のIX-IX線での断面図である。図9を参照して、上述したように本実施形態の渦電流式レールブレーキ装置1によれば、支持部材3(すなわち磁石列40)を前後方向(永久磁石の配列方向)に移動させることで制動状態又は非制動状態への切替を行うため、磁石列40を左右方向に移動させる必要がない。そのため、磁石列40の可動域を設けなくて済む分、渦電流式レールブレーキ装置1の左右方向の長さを短くすることができる。なお、支持部材3のスライドを円滑にするため、支持部材3と側壁11との間にドライブッシュ等の潤滑部材16が設けられてもよい。
[好ましい態様]
渦電流式レールブレーキ装置1の左右方向の長さを短くするために、渦電流式レールブレーキ装置の前後方向から見て、スライド装置6の渦電流式レールブレーキ装置の左右方向の長さは、ケーシング8の渦電流式レールブレーキ装置の左右方向の長さよりも短いことが好ましい。このような構成によれば、前後方向からみて、スライド装置6がケーシング8の側壁11から左右方向に飛び出さない分、渦電流式レールブレーキ装置の左右方向の長さを短くできる。
[ポールピースの総数]
図6を参照して、複数のポールピース5の総数は、複数の永久磁石2の総数よりも1つ多いのが好ましい。このような構成によれば、非制動状態において磁極ブロック4がこの1つ余分に設けたポールピース5と渦電流式レールブレーキ装置1の上方から見て重複することができる。これにより、上述したように渦電流式レールブレーキ装置1の前後方向の端部においても永久磁石2からの磁束が外部に漏れることを抑制できる。
[磁極ブロックの数]
また、上述したように磁極ブロック4を設けることで、磁石列の一方の端の永久磁石2からの磁束が外部に漏れることを抑制できる。この点、複数の永久磁石2は直線状に配列されるため、磁石列の他方の端の永久磁石2にも同様のことが言える。そのため、磁石列の他方の端の永久磁石2と前後方向において隣接する2つ目の磁極ブロック4が設けられるのが好ましい。
[昇降装置]
制動状態の際、鉄道レール22に渦電流を発生させるため、複数の永久磁石2は鉄道レール22に極力近い方が望ましい。この点を本実施形態の渦電流式レールブレーキ装置について言えば、ケーシングカバー7と鉄道レール22との距離が極力近くなるように渦電流式レールブレーキ装置を配置することとなる。
一方で、非制動状態の際、鉄道レール22には渦電流を発生させないため、渦電流式レールブレーキ装置を鉄道レール22に近づけておく必要はない。また、渦電流式レールブレーキ装置と鉄道レール22との距離は、鉄道車両への積載量、鉄道車両の左右方向への傾斜、旋回時の慣性力等の影響により常に一定ではない。そのため、渦電流式レールブレーキ装置の底(ケーシングカバー7)が鉄道レール22に接触しないように最低限の間隔を確保する必要がある。そのため、渦電流式レールブレーキ装置は、非制動時に渦電流式レールブレーキ装置を鉄道レール22から離すことができる構成を含んでいるのが望ましい。
そこで、本実施形態の渦電流式レールブレーキ装置1は、複数の永久磁石2、支持部材3、ポールピース5及びスライド装置6を渦電流式レールブレーキ装置1の上下方向に昇降可能な昇降装置を含んでいてもよい。このような構成によれば、非制動状態の際に昇降装置を作動させ、渦電流式レールブレーキ装置1を鉄道レール22から離すことができる。昇降装置はたとえば、鉄道車両の台車に取り付けられた流体式アクチュエータである。より具体的には、このアクチュエータを渦電流式レールブレーキ装置1のケーシング8に取り付け、渦電流式レールブレーキ装置1を昇降させる。
以上、本発明の実施の形態を説明した。しかしながら、上述した実施の形態は本発明を実施するための例示に過ぎない。したがって、本発明は上述した実施の形態に限定されることなく、その趣旨を逸脱しない範囲内で上述した実施の形態を適宜変更して実施することができる。
上述の実施形態では、永久磁石2の2つの磁極が上下方向に配置される場合について説明した。しかしながら、永久磁石2の2つの磁極の配置はこれに限定されず、2つの磁極は前後方向又は左右方向に配置されてもよい。この場合であっても、隣接する永久磁石2同士の磁極の配置は反転する。
本発明の渦電流式レールブレーキ装置は、鉄道車両の制動装置として用いることができる。
1:渦電流式レールブレーキ装置
2:永久磁石
3:支持部材
4:磁極ブロック
5:ポールピース
6:スライド装置
7:ケーシングカバー
8:ケーシング
11:側壁
12:上蓋
13:スタンド
14:アクチュエータ
15:連結部材
20:鉄道車両
21:台車
22:鉄道レール
40:磁石列

Claims (6)

  1. 鉄道車両に取り付けられる渦電流式レールブレーキ装置であって、
    前記渦電流式レールブレーキ装置の前後方向に一列に配置され、配列方向において交互に磁極の配置が反転する複数の永久磁石を含む磁石列と、
    前記磁石列の上方に配置され、前記磁石列を支持し、磁性体である支持部材と、
    前記支持部材に設けられ、前記磁石列の一方の端の前記永久磁石と前記前後方向において隣接し、磁性体である磁極ブロックと、
    前記磁石列及び前記磁極ブロックよりも下方に前記前後方向に一列に配置された複数のポールピースと、
    前記支持部材の上方に配置され、前記支持部材を前記前後方向にスライドさせることで、前記渦電流式レールブレーキ装置を制動状態又は非制動状態に切替可能なスライド装置と、を備え、
    前記渦電流式レールブレーキ装置の上方から見て、前記スライド装置は、
    前記制動状態のときに前記複数の永久磁石を1つの前記永久磁石と1つの前記ポールピースとが重複するように配置し、
    前記非制動状態のときに前記前後方向において隣接する2つの前記永久磁石を1つの前記ポールピースと重複させ、かつ、前記磁極ブロック及び前記磁極ブロックと隣接する前記永久磁石を前記前後方向の一方の端の前記ポールピースと重複させる、渦電流式レールブレーキ装置。
  2. 請求項1に記載の渦電流式レールブレーキ装置であってさらに、
    前記磁石列、前記支持部材及び前記磁極ブロックを収容するケーシングを備え、
    前記渦電流式レールブレーキ装置の前後方向から見て、前記スライド装置の前記渦電流式レールブレーキ装置の左右方向の長さは、前記ケーシングの前記渦電流式レールブレーキ装置の左右方向の長さよりも短い、渦電流式レールブレーキ装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の渦電流式レールブレーキ装置であって、
    前記スライド装置は、
    アクチュエータと、
    前記支持部材に取り付けられた2つのスタンドと、
    前記アクチュエータと前記2つのスタンドとを繋ぐ連結部材と、を含む、渦電流式レールブレーキ装置。
  4. 請求項1~請求項3のいずれか1項に記載の渦電流式レールブレーキ装置であって、
    前記複数のポールピースの総数は、前記複数の永久磁石の総数よりも1つ多い、渦電流式レールブレーキ装置。
  5. 請求項1~請求項4のいずれか1項に記載の渦電流式レールブレーキ装置であってさらに、
    前記支持部材に設けられ、前記磁石列の他方の端の前記永久磁石と前記前後方向において隣接し、磁性体であるもう1つの磁極ブロックを備える、渦電流式レールブレーキ装置。
  6. 請求項1~請求項5のいずれか1項に記載の渦電流式レールブレーキ装置であってさらに、
    前記磁石列、前記支持部材、前記複数のポールピース及び前記スライド装置を前記渦電流式レールブレーキ装置の上下方向に昇降可能な昇降装置を備える、渦電流式レールブレーキ装置。
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