JPH10167068A - レールブレーキ装置 - Google Patents
レールブレーキ装置Info
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- JPH10167068A JPH10167068A JP32560596A JP32560596A JPH10167068A JP H10167068 A JPH10167068 A JP H10167068A JP 32560596 A JP32560596 A JP 32560596A JP 32560596 A JP32560596 A JP 32560596A JP H10167068 A JPH10167068 A JP H10167068A
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- magnetic pole
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 励磁コイル、その電源を用いずに永久磁石で
磁極を励磁するようにして、ブレーキシステム全体の軽
量化、小型化を図る。 【解決手段】 このレールブレーキ装置は、ブレーキの
不動作時には磁極6が台車枠3に対して上昇位置にあ
り、磁極内の励磁用永久磁石7a,7b,7cはリンク機構9,10
によってその磁束が磁極内で短絡する回転位置に置かれ
ている。そしてブレーキ動作時には磁極6が昇降駆動装
置4によって台車枠から下降してレール11に近接する。
この時に励磁用永久磁石はその磁束がレールに鎖交する
ようになる回転位置までリンク機構9,10によって磁極内
で回転させられ、ブレーキ力が効くようになる。このよ
うにして、磁極を励磁コイルへの通電によって励磁する
のではなく、永久磁石の回転位置を制御することによっ
てブレーキ動作時には磁極を励磁してブレーキ力を発生
させる。
磁極を励磁するようにして、ブレーキシステム全体の軽
量化、小型化を図る。 【解決手段】 このレールブレーキ装置は、ブレーキの
不動作時には磁極6が台車枠3に対して上昇位置にあ
り、磁極内の励磁用永久磁石7a,7b,7cはリンク機構9,10
によってその磁束が磁極内で短絡する回転位置に置かれ
ている。そしてブレーキ動作時には磁極6が昇降駆動装
置4によって台車枠から下降してレール11に近接する。
この時に励磁用永久磁石はその磁束がレールに鎖交する
ようになる回転位置までリンク機構9,10によって磁極内
で回転させられ、ブレーキ力が効くようになる。このよ
うにして、磁極を励磁コイルへの通電によって励磁する
のではなく、永久磁石の回転位置を制御することによっ
てブレーキ動作時には磁極を励磁してブレーキ力を発生
させる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は鉄道車両のレールブ
レーキ装置に関する。
レーキ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に鉄道車両を減速させるためのブレ
ーキ装置としては、レールと車輪との間の摩擦力を利用
した、いわゆる粘着ブレーキ装置が用いられている。こ
の粘着ブレーキ装置では、取り得る最大のブレーキ力は
この摩擦力により決まる。すなわち、車輪に可能な限り
のブレーキ力を付加しても車輪がその回転を停止したま
まレール上を滑走することになるだけであり、車輪踏面
での最大ブレーキ力としてはそこに発生する摩擦力によ
って決まり、その摩擦力を超えるブレーキ力を得ること
はできない。
ーキ装置としては、レールと車輪との間の摩擦力を利用
した、いわゆる粘着ブレーキ装置が用いられている。こ
の粘着ブレーキ装置では、取り得る最大のブレーキ力は
この摩擦力により決まる。すなわち、車輪に可能な限り
のブレーキ力を付加しても車輪がその回転を停止したま
まレール上を滑走することになるだけであり、車輪踏面
での最大ブレーキ力としてはそこに発生する摩擦力によ
って決まり、その摩擦力を超えるブレーキ力を得ること
はできない。
【0003】これらの関係は、車輪自体のブレーキ力F
w、車輪とレールとの最大摩擦係数μmax 、車輪踏面の
ブレーキ力Fとすると、車両踏面でのブレーキ力Fは、
次の(1)式に示すものとなる。
w、車輪とレールとの最大摩擦係数μmax 、車輪踏面の
ブレーキ力Fとすると、車両踏面でのブレーキ力Fは、
次の(1)式に示すものとなる。
【0004】F≦μmax ×Fw (1) ここで摩擦係数μmax <1であり、通常鉄道車両の場
合、μmax =0.1〜0.2程度である。そこで、ブレ
ーキ力として(1)式により得られる値を超えて得たけ
れば、粘着ブレーキ装置以外のブレーキ方式を採用する
必要がある。
合、μmax =0.1〜0.2程度である。そこで、ブレ
ーキ力として(1)式により得られる値を超えて得たけ
れば、粘着ブレーキ装置以外のブレーキ方式を採用する
必要がある。
【0005】近年、在来線車両の高速化の要求が強くな
り、従来では最高速度が100〜120km/h程度で
あったものを、130Km/h以上、160km/h程
度まで高速化しようとする動きがある。
り、従来では最高速度が100〜120km/h程度で
あったものを、130Km/h以上、160km/h程
度まで高速化しようとする動きがある。
【0006】しかしながら、在来線の場合、法令によっ
て非常ブレーキをかけた場合でも600m以内で車両が
停止することが義務づけられている。一方、この高速化
した車両で600m以内に停止させようとすると、計算
上必要なブレーキ力は最大摩擦係数μmax を超えてしま
い、車輪がレール面上で滑ってしまい、結果的に必要ブ
レーキ力が得られなくて600m以内停止の規則を満た
すことができなくなってしまう。
て非常ブレーキをかけた場合でも600m以内で車両が
停止することが義務づけられている。一方、この高速化
した車両で600m以内に停止させようとすると、計算
上必要なブレーキ力は最大摩擦係数μmax を超えてしま
い、車輪がレール面上で滑ってしまい、結果的に必要ブ
レーキ力が得られなくて600m以内停止の規則を満た
すことができなくなってしまう。
【0007】そこで、この問題を解決するために粘着ブ
レーキ方式と並設してさらにブレーキ力を増加させる方
法として、車両のブレーキ力をレールから直接得るレー
ルブレーキ方式が提案されている。このレールブレーキ
方式には、大別して次の3種類がある。
レーキ方式と並設してさらにブレーキ力を増加させる方
法として、車両のブレーキ力をレールから直接得るレー
ルブレーキ方式が提案されている。このレールブレーキ
方式には、大別して次の3種類がある。
【0008】1)レール吸着ブレーキ方式、 2)レール渦電流ブレーキ方式、 3)レール吸着・渦電流ブレーキ方式。
【0009】図13に示すようにレール吸着方式のレー
ルブレーキ装置101は、車輪102,102に支持さ
れた台車枠103に取り付けられていて、動作時には台
車枠103から下方のレール104側に油圧装置105
によって降下させ、磁極106の下端のブレーキシュー
107をレール104と接触させ、この状態で励磁コイ
ル108に通電することによって磁極106を磁化して
電磁石にし、レール104との間に電磁吸引力を発生さ
せ、ブレーキ力を得る仕組みである。
ルブレーキ装置101は、車輪102,102に支持さ
れた台車枠103に取り付けられていて、動作時には台
車枠103から下方のレール104側に油圧装置105
によって降下させ、磁極106の下端のブレーキシュー
107をレール104と接触させ、この状態で励磁コイ
ル108に通電することによって磁極106を磁化して
電磁石にし、レール104との間に電磁吸引力を発生さ
せ、ブレーキ力を得る仕組みである。
【0010】このレール吸着時の電磁吸引力をFmと
し、レール104と磁極106との間の摩擦係数をμr
とすると、発生するブレーキ力FBは次の(2)式のよ
うになる。
し、レール104と磁極106との間の摩擦係数をμr
とすると、発生するブレーキ力FBは次の(2)式のよ
うになる。
【0011】FB=μr×Fm (2) また図14に示すように、レール渦電流方式のレールブ
レーキ装置111は、車輪102,102に支持された
台車枠103に支持部材112を介して取り付けられて
いて、動作時には励磁コイル113に通電することによ
って磁極鉄心114に磁束を発生させる仕組みである。
この動作により、この磁束はエアギャップ115を通し
てレール104に入り、車両とレール104との間の相
対速度と磁束によりレール104に渦電流が発生し、こ
の渦電流と磁束との積によりブレーキ力が得られるので
ある。
レーキ装置111は、車輪102,102に支持された
台車枠103に支持部材112を介して取り付けられて
いて、動作時には励磁コイル113に通電することによ
って磁極鉄心114に磁束を発生させる仕組みである。
この動作により、この磁束はエアギャップ115を通し
てレール104に入り、車両とレール104との間の相
対速度と磁束によりレール104に渦電流が発生し、こ
の渦電流と磁束との積によりブレーキ力が得られるので
ある。
【0012】また図15に示すように、レール吸着・渦
電流方式のレールブレーキ装置121は、渦電流方式ブ
レーキ装置をレール吸着方式のレールブレーキ装置とし
て動作させるのであり、車輪102,102に支持され
た台車枠103から油圧装置122によってレール渦電
流方式のレールブレーキ装置121を昇降できるように
支持し、また磁極鉄心123のレール接触端面にはブレ
ーキシュー124が取り付けてある。そして動作時に
は、油圧装置122によってレール104側にレールブ
レーキ装置121を移動させ、ブレーキシュー124を
レール104と接触させ、その後、励磁コイル125に
通電して磁束を発生させる仕組みである。この動作によ
り、発生した磁束によりレール104と磁極鉄心123
との間に電磁吸引力が発生し、この電磁吸引力とブレー
キシュー124の摩擦係数によってブレーキ力が得られ
ることになる。
電流方式のレールブレーキ装置121は、渦電流方式ブ
レーキ装置をレール吸着方式のレールブレーキ装置とし
て動作させるのであり、車輪102,102に支持され
た台車枠103から油圧装置122によってレール渦電
流方式のレールブレーキ装置121を昇降できるように
支持し、また磁極鉄心123のレール接触端面にはブレ
ーキシュー124が取り付けてある。そして動作時に
は、油圧装置122によってレール104側にレールブ
レーキ装置121を移動させ、ブレーキシュー124を
レール104と接触させ、その後、励磁コイル125に
通電して磁束を発生させる仕組みである。この動作によ
り、発生した磁束によりレール104と磁極鉄心123
との間に電磁吸引力が発生し、この電磁吸引力とブレー
キシュー124の摩擦係数によってブレーキ力が得られ
ることになる。
【0013】このような各種方式のレールブレーキ装置
のいずれにおいても、ブレーキ力を得るためには励磁コ
イルに通電する必要がある。しかし、これらのレールブ
レーキ装置は主に非常ブレーキとして使用されるもので
あり、非常ブレーキとしての励磁電源には通常、バッテ
リを使用しているために重量的に解決すべき課題があっ
た。
のいずれにおいても、ブレーキ力を得るためには励磁コ
イルに通電する必要がある。しかし、これらのレールブ
レーキ装置は主に非常ブレーキとして使用されるもので
あり、非常ブレーキとしての励磁電源には通常、バッテ
リを使用しているために重量的に解決すべき課題があっ
た。
【0014】すなわち、レールブレーキ装置本体を軽量
化しようとすると、反対に消費電力を増加させて磁束密
度を増加させる必要があり、ひいてはバッテリを大容量
にする必要が生じてその重量が増加してしまい、逆にバ
ッテリの容量を下げて軽量化を図れば、レールブレーキ
装置本体の重量を増加させなければならず、いずれの場
合にもレールブレーキシステム全体としての重量を軽減
することは困難であった。
化しようとすると、反対に消費電力を増加させて磁束密
度を増加させる必要があり、ひいてはバッテリを大容量
にする必要が生じてその重量が増加してしまい、逆にバ
ッテリの容量を下げて軽量化を図れば、レールブレーキ
装置本体の重量を増加させなければならず、いずれの場
合にもレールブレーキシステム全体としての重量を軽減
することは困難であった。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、従来の
レールブレーキ装置はいずれの方式においても、システ
ム全体の重量を軽減することが難しい問題点があった。
レールブレーキ装置はいずれの方式においても、システ
ム全体の重量を軽減することが難しい問題点があった。
【0016】本発明はこのような従来の問題点を解決す
るためになされたもので、磁極の励磁に永久磁石を利用
することによって励磁コイルへの通電必要電流を軽減し
ながらも従来と同様のブレーキ力を得ることができ、ひ
いてはブレーキシステム全体の重量の軽減化が図れるレ
ールブレーキ装置を提供することを目的とする。
るためになされたもので、磁極の励磁に永久磁石を利用
することによって励磁コイルへの通電必要電流を軽減し
ながらも従来と同様のブレーキ力を得ることができ、ひ
いてはブレーキシステム全体の重量の軽減化が図れるレ
ールブレーキ装置を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明のレール
ブレーキ装置は、台車枠に昇降駆動装置によって昇降す
るように支持された磁極と、前記磁極内に回転できるよ
うに設けられた励磁用永久磁石と、前記励磁用永久磁石
と前記台車枠との間を連結し、前記磁極の上昇位置で前
記励磁用永久磁石の磁束を当該磁極内で短絡させ、前記
磁極の下降位置で前記励磁用永久磁石の磁束がレールに
鎖交するように前記励磁用永久磁石を回転させるリンク
機構とを備えたものである。
ブレーキ装置は、台車枠に昇降駆動装置によって昇降す
るように支持された磁極と、前記磁極内に回転できるよ
うに設けられた励磁用永久磁石と、前記励磁用永久磁石
と前記台車枠との間を連結し、前記磁極の上昇位置で前
記励磁用永久磁石の磁束を当該磁極内で短絡させ、前記
磁極の下降位置で前記励磁用永久磁石の磁束がレールに
鎖交するように前記励磁用永久磁石を回転させるリンク
機構とを備えたものである。
【0018】この請求項1の発明のレールブレーキ装置
では、ブレーキの不動作時には磁極が台車枠に対して上
昇位置にあり、磁極内の励磁用永久磁石はリンク機構に
よってその磁束が磁極内で短絡する回転位置に置かれて
いる。そしてブレーキ動作時には磁極が昇降駆動装置に
よって台車枠から下降してレールに近接する。この時に
励磁用永久磁石はその磁束がレールに鎖交するようにな
る回転位置までリンク機構によって磁極内で回転させら
れ、ブレーキ力が効くようになる。このようにして、磁
極を励磁コイルへの通電によって励磁するのではなく、
永久磁石の回転位置を制御することによってブレーキ動
作時には磁極を励磁してブレーキ力を発生させることが
でき、励磁コイルとそれへの通電機構を不要にしてシス
テム全体の小型化が図れる。
では、ブレーキの不動作時には磁極が台車枠に対して上
昇位置にあり、磁極内の励磁用永久磁石はリンク機構に
よってその磁束が磁極内で短絡する回転位置に置かれて
いる。そしてブレーキ動作時には磁極が昇降駆動装置に
よって台車枠から下降してレールに近接する。この時に
励磁用永久磁石はその磁束がレールに鎖交するようにな
る回転位置までリンク機構によって磁極内で回転させら
れ、ブレーキ力が効くようになる。このようにして、磁
極を励磁コイルへの通電によって励磁するのではなく、
永久磁石の回転位置を制御することによってブレーキ動
作時には磁極を励磁してブレーキ力を発生させることが
でき、励磁コイルとそれへの通電機構を不要にしてシス
テム全体の小型化が図れる。
【0019】請求項2の発明は、請求項1のレールブレ
ーキ装置において、さらに、ブレーキ開放時に、前記リ
ンク機構を駆動して前記励磁用永久磁石をその磁束が前
記磁極内で短絡するようになる回転位置まで回転させる
復帰手段を備えたものであり、ブレーキ開放動作時に強
制的にレールから磁極を引き離すことができ、ブレーキ
開放動作も円滑に行えるようになる。
ーキ装置において、さらに、ブレーキ開放時に、前記リ
ンク機構を駆動して前記励磁用永久磁石をその磁束が前
記磁極内で短絡するようになる回転位置まで回転させる
復帰手段を備えたものであり、ブレーキ開放動作時に強
制的にレールから磁極を引き離すことができ、ブレーキ
開放動作も円滑に行えるようになる。
【0020】請求項3の発明のレールブレーキ装置は、
台車枠に支持された磁極と、前記磁極内に回転できるよ
うに設けられた励磁用永久磁石と、ブレーキ開放時に前
記励磁用永久磁石の磁束を当該磁極内で短絡させ、ブレ
ーキ作動時に前記励磁用永久磁石の磁束がレールに鎖交
するように前記励磁用永久磁石を回転させる磁石回転駆
動機構とを備えたものである。
台車枠に支持された磁極と、前記磁極内に回転できるよ
うに設けられた励磁用永久磁石と、ブレーキ開放時に前
記励磁用永久磁石の磁束を当該磁極内で短絡させ、ブレ
ーキ作動時に前記励磁用永久磁石の磁束がレールに鎖交
するように前記励磁用永久磁石を回転させる磁石回転駆
動機構とを備えたものである。
【0021】この請求項3の発明のレールブレーキ装置
では、ブレーキの不動作時には磁極内の励磁用永久磁石
が磁石回転駆動機構によってその磁束が磁極内で短絡す
る回転位置に置かれ、そしてブレーキ動作時には励磁用
永久磁石がその磁束がレールに鎖交するようになる回転
位置まで磁石回転駆動機構によって回転させられ、ブレ
ーキ力が効くようになる。このようにして、磁極を励磁
コイルへの通電によって励磁するのではなく、永久磁石
の回転位置を回転駆動機構によって制御することによっ
てブレーキ動作時には磁極を励磁してブレーキ力を発生
させ、またブレーキ不動作時にはそのブレーキ力を消滅
させることができ、励磁コイルとそれへの通電機構を不
要にしてシステム全体の小型化が図れる。
では、ブレーキの不動作時には磁極内の励磁用永久磁石
が磁石回転駆動機構によってその磁束が磁極内で短絡す
る回転位置に置かれ、そしてブレーキ動作時には励磁用
永久磁石がその磁束がレールに鎖交するようになる回転
位置まで磁石回転駆動機構によって回転させられ、ブレ
ーキ力が効くようになる。このようにして、磁極を励磁
コイルへの通電によって励磁するのではなく、永久磁石
の回転位置を回転駆動機構によって制御することによっ
てブレーキ動作時には磁極を励磁してブレーキ力を発生
させ、またブレーキ不動作時にはそのブレーキ力を消滅
させることができ、励磁コイルとそれへの通電機構を不
要にしてシステム全体の小型化が図れる。
【0022】請求項4の発明は、請求項1〜3のレール
ブレーキ装置において、さらに、前記励磁用永久磁石を
包み込む断熱材を備えたものであり、これによってブレ
ーキ動作時に発生する熱が磁極から永久磁石に移るのを
断熱材によって断熱し、永久磁石の磁気特性が熱劣化す
るのを防止することによって長期間の使用を可能にす
る。
ブレーキ装置において、さらに、前記励磁用永久磁石を
包み込む断熱材を備えたものであり、これによってブレ
ーキ動作時に発生する熱が磁極から永久磁石に移るのを
断熱材によって断熱し、永久磁石の磁気特性が熱劣化す
るのを防止することによって長期間の使用を可能にす
る。
【0023】請求項5の発明は、請求項1〜4のレール
ブレーキ装置において、前記磁石回転駆動機構を前記台
車枠に配設したものであり、これによってブレーキ時に
作動する可動側を軽量化することができる。
ブレーキ装置において、前記磁石回転駆動機構を前記台
車枠に配設したものであり、これによってブレーキ時に
作動する可動側を軽量化することができる。
【0024】請求項6の発明は、請求項1〜4のレール
ブレーキ装置において、前記磁石回転駆動機構を前記磁
極に配設したものであり、これによってブレーキ動作の
ための磁極の上下動に独立して永久磁石を回転させるこ
とができる。
ブレーキ装置において、前記磁石回転駆動機構を前記磁
極に配設したものであり、これによってブレーキ動作の
ための磁極の上下動に独立して永久磁石を回転させるこ
とができる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図に
基づいて詳説する。図1〜図3は本発明の第1の実施の
形態を示しており、この実施の形態のレールブレーキ装
置1は、レール吸着・渦電流方式(ハイブリッド)のも
のを示しており、車輪2,2に支持された台車枠3に昇
降駆動装置としての油圧装置4によってフレーム5が昇
降できるように支持されている。フレーム5には磁気枠
6が取り付けられていて、この磁気枠6内に円筒形又は
円柱形の励磁用永久磁石7が適数本、ここでは3カ所7
a,7b,7cに設けられている。台車枠3の片側には
ブレーキ開放用の油圧装置8が取り付けられていて、こ
の油圧装置8に一端が連結されたクランク機構9の他端
が直下に位置する励磁用永久磁石7aの中心部に接合さ
れていて、油圧装置8のプランジャ8aが上下方向に作
動する時、クランク機構9によって励磁用永久磁石7a
が90°回転するように設定されている。また励磁用永
久磁石7a,7b,7c間は平行移動リンク機構10に
よって連結されていて、端部の永久磁石7aの回転に伴
って他の永久磁石7b,7cも共に同一角度、同一方向
に回転するように設定されている。磁気枠6のレール1
1に面する下端面にはブレーキシュー12が取り付けて
ある。
基づいて詳説する。図1〜図3は本発明の第1の実施の
形態を示しており、この実施の形態のレールブレーキ装
置1は、レール吸着・渦電流方式(ハイブリッド)のも
のを示しており、車輪2,2に支持された台車枠3に昇
降駆動装置としての油圧装置4によってフレーム5が昇
降できるように支持されている。フレーム5には磁気枠
6が取り付けられていて、この磁気枠6内に円筒形又は
円柱形の励磁用永久磁石7が適数本、ここでは3カ所7
a,7b,7cに設けられている。台車枠3の片側には
ブレーキ開放用の油圧装置8が取り付けられていて、こ
の油圧装置8に一端が連結されたクランク機構9の他端
が直下に位置する励磁用永久磁石7aの中心部に接合さ
れていて、油圧装置8のプランジャ8aが上下方向に作
動する時、クランク機構9によって励磁用永久磁石7a
が90°回転するように設定されている。また励磁用永
久磁石7a,7b,7c間は平行移動リンク機構10に
よって連結されていて、端部の永久磁石7aの回転に伴
って他の永久磁石7b,7cも共に同一角度、同一方向
に回転するように設定されている。磁気枠6のレール1
1に面する下端面にはブレーキシュー12が取り付けて
ある。
【0026】次に、上記構成のレールブレーキ装置1の
動作について説明する。図2はブレーキ不動作状態、図
3はブレーキ動作状態を示している。車両の走行中は、
レールブレーキ装置1は図2に示す不動作状態にある。
この不動作状態では、油圧装置4によってレールブレー
キ装置1の全体が台車枠3側に上昇した位置にある。ま
た油圧装置8のプランジャ8aは下方に押出された状態
にあり、これによってクランク機構9を介して端部位置
の永久磁石7aのN極、S極が上下に位置する回転位置
で固定される。この回転位置では、平行移動リンク機構
10を介して他の永久磁石7b,7cは同じ回転位置で
固定される。したがって、各永久磁石7a,7b,7c
それぞれにおいてそれらから出る磁束は磁気枠6内にお
いて短絡し、レール11側へ出る磁束はなく、ブレーキ
力を発生させない。
動作について説明する。図2はブレーキ不動作状態、図
3はブレーキ動作状態を示している。車両の走行中は、
レールブレーキ装置1は図2に示す不動作状態にある。
この不動作状態では、油圧装置4によってレールブレー
キ装置1の全体が台車枠3側に上昇した位置にある。ま
た油圧装置8のプランジャ8aは下方に押出された状態
にあり、これによってクランク機構9を介して端部位置
の永久磁石7aのN極、S極が上下に位置する回転位置
で固定される。この回転位置では、平行移動リンク機構
10を介して他の永久磁石7b,7cは同じ回転位置で
固定される。したがって、各永久磁石7a,7b,7c
それぞれにおいてそれらから出る磁束は磁気枠6内にお
いて短絡し、レール11側へ出る磁束はなく、ブレーキ
力を発生させない。
【0027】ブレーキ動作時には、ブレーキ作動信号を
受けて外部の制御回路(図示せず)により油圧装置4が
作動し、フレーム5は図2の状態から下降し始める。こ
の時、永久磁石回転駆動用の油圧装置8は不動作状態の
ままにされ、この結果、フレーム5の下降と共にクラン
ク機構9がプランジャ8aに引き上げられる形になって
永久磁石7aを図中右回転させ始める。この永久磁石7
aの回転に伴って、他の永久磁石7b,7cも平行移動
リンク機構10により同時に同じ角度だけ回転する。
受けて外部の制御回路(図示せず)により油圧装置4が
作動し、フレーム5は図2の状態から下降し始める。こ
の時、永久磁石回転駆動用の油圧装置8は不動作状態の
ままにされ、この結果、フレーム5の下降と共にクラン
ク機構9がプランジャ8aに引き上げられる形になって
永久磁石7aを図中右回転させ始める。この永久磁石7
aの回転に伴って、他の永久磁石7b,7cも平行移動
リンク機構10により同時に同じ角度だけ回転する。
【0028】そして油圧装置4が所定のストロークだけ
フレーム5を下降させ、図3に示す状態になれば、磁気
枠6のブレーキシュー12がレール11に接触する。そ
してこの時には、永久磁石7a,7b,7cはすべて元
の位置から90°回転した位置になって、各々から出る
磁束はレール11と鎖交し、ブレーキ力が発生する。
フレーム5を下降させ、図3に示す状態になれば、磁気
枠6のブレーキシュー12がレール11に接触する。そ
してこの時には、永久磁石7a,7b,7cはすべて元
の位置から90°回転した位置になって、各々から出る
磁束はレール11と鎖交し、ブレーキ力が発生する。
【0029】ブレーキを開放する際には、この第1の実
施の形態の場合、まず永久磁石回転駆動用の油圧装置8
を起動してプランジャ8aを図2に示す状態まで押出
し、クランク機構9によって永久磁石7aを図中90°
左回転させて磁束を磁気枠6内で短絡させるようにす
る。この時、他の永久磁石7b,7cもリンク機構10
によって同じ角度だけ回転して磁束を短絡するようにな
る。
施の形態の場合、まず永久磁石回転駆動用の油圧装置8
を起動してプランジャ8aを図2に示す状態まで押出
し、クランク機構9によって永久磁石7aを図中90°
左回転させて磁束を磁気枠6内で短絡させるようにす
る。この時、他の永久磁石7b,7cもリンク機構10
によって同じ角度だけ回転して磁束を短絡するようにな
る。
【0030】これによって永久磁石7a,7b,7cか
ら出る磁束がレール11と鎖交しなくなって磁気吸引力
が消滅する。この後に油圧装置4によってフレーム5を
上昇させる。こうして、磁気吸引力をまず消失させた後
にフレーム5を上昇させるようにすることにより、油圧
装置4に磁気吸着を引き離すような大きな駆動力を要求
しなくても済み、また永久磁石回転駆動用の油圧装置8
は永久磁石7a,7b,7cを回転させるのに必要な駆
動力を持っていればよくて、いずれも比較的小さな駆動
力を有する油圧装置で実現することができるようにな
る。なお、元の位置まで復帰した後には、永久磁石回転
駆動用油圧装置8を逆方向に作動させてプランジャ8a
を図2に示す位置まで引き戻しておく。
ら出る磁束がレール11と鎖交しなくなって磁気吸引力
が消滅する。この後に油圧装置4によってフレーム5を
上昇させる。こうして、磁気吸引力をまず消失させた後
にフレーム5を上昇させるようにすることにより、油圧
装置4に磁気吸着を引き離すような大きな駆動力を要求
しなくても済み、また永久磁石回転駆動用の油圧装置8
は永久磁石7a,7b,7cを回転させるのに必要な駆
動力を持っていればよくて、いずれも比較的小さな駆動
力を有する油圧装置で実現することができるようにな
る。なお、元の位置まで復帰した後には、永久磁石回転
駆動用油圧装置8を逆方向に作動させてプランジャ8a
を図2に示す位置まで引き戻しておく。
【0031】以上のように、この第1の実施の形態のレ
ールブレーキ装置1によれば、図15に示した従来のレ
ールブレーキ装置121では必要であった磁極励磁用コ
イル125とそれに通電するための電源が不要となり、
ブレーキ装置自体も含めたブレーキシステムとして軽量
化、小型化が可能となる。また、従来は励磁用コイルを
巻装するためのスペースが必要であり、このスペースの
ために磁極のポールピッチに制約があり、その結果、車
両低速側でのブレーキ力が不足気味であったが、本装置
によればポールピッチの制約がなくなり、低速側でのブ
レーキ力向上が可能となる。さらに、励磁コイルやケー
ブル等の断線、励磁用電源の故障による動作不能となる
事故もなくなり、ブレーキシステムの信頼性が向上す
る。
ールブレーキ装置1によれば、図15に示した従来のレ
ールブレーキ装置121では必要であった磁極励磁用コ
イル125とそれに通電するための電源が不要となり、
ブレーキ装置自体も含めたブレーキシステムとして軽量
化、小型化が可能となる。また、従来は励磁用コイルを
巻装するためのスペースが必要であり、このスペースの
ために磁極のポールピッチに制約があり、その結果、車
両低速側でのブレーキ力が不足気味であったが、本装置
によればポールピッチの制約がなくなり、低速側でのブ
レーキ力向上が可能となる。さらに、励磁コイルやケー
ブル等の断線、励磁用電源の故障による動作不能となる
事故もなくなり、ブレーキシステムの信頼性が向上す
る。
【0032】次に本発明の第2の実施の形態について、
図4及び図5に基づいて説明する。この第2の実施の形
態のレールブレーキ装置21はレール吸着方式のもので
あり、台車枠3に油圧装置4によって昇降できるように
支持されたフレーム22に磁極鉄心23を取り付け、こ
の磁極鉄心23内に車両の進行方向と軸が一致するよう
に円筒形又は円柱形の励磁用永久磁石24を回転できる
状態で組み込んである。そして永久磁石24の一端にク
ランク25の一端が連結してあり、このクランク25の
他端に永久磁石回転駆動用油圧装置26のプランジャ2
6aが連結してある。
図4及び図5に基づいて説明する。この第2の実施の形
態のレールブレーキ装置21はレール吸着方式のもので
あり、台車枠3に油圧装置4によって昇降できるように
支持されたフレーム22に磁極鉄心23を取り付け、こ
の磁極鉄心23内に車両の進行方向と軸が一致するよう
に円筒形又は円柱形の励磁用永久磁石24を回転できる
状態で組み込んである。そして永久磁石24の一端にク
ランク25の一端が連結してあり、このクランク25の
他端に永久磁石回転駆動用油圧装置26のプランジャ2
6aが連結してある。
【0033】次に、上記構成の第2の実施の形態のレー
ルブレーキ装置21の動作について説明する。車両走行
時には図4及び図5(a)に示す不動作状態に置かれ
る。この不動作状態では、油圧装置4によって本装置2
1が上昇位置にあり、磁極鉄心23内で励磁用永久磁石
24はNS極が上下方向に来る回転位置に置かれ、永久
磁石24から出る磁束は磁極鉄心23内で短絡され、レ
ール11と鎖交することがなく、ブレーキ力は発生しな
い。
ルブレーキ装置21の動作について説明する。車両走行
時には図4及び図5(a)に示す不動作状態に置かれ
る。この不動作状態では、油圧装置4によって本装置2
1が上昇位置にあり、磁極鉄心23内で励磁用永久磁石
24はNS極が上下方向に来る回転位置に置かれ、永久
磁石24から出る磁束は磁極鉄心23内で短絡され、レ
ール11と鎖交することがなく、ブレーキ力は発生しな
い。
【0034】ブレーキ動作時には、図5(b)に示すよ
うに油圧装置4によって本装置21が下降し、磁極鉄心
23の下端部がレール11に接触する。この下降動作の
際、永久磁石回転駆動用油圧装置26は動作せず、プラ
ンジャ26aは固定され、これに一端が連結されている
クランク25の他端がフレーム22や磁極鉄心23と共
に下降する永久磁石25によって下方に移動し、これに
よって永久磁石25が90°回転する。この結果、永久
磁石25のNS極が水平方向にきて、磁束が磁極鉄心2
3内を通ってレール11と鎖交し、ブレーキ力が発生す
るようになる。
うに油圧装置4によって本装置21が下降し、磁極鉄心
23の下端部がレール11に接触する。この下降動作の
際、永久磁石回転駆動用油圧装置26は動作せず、プラ
ンジャ26aは固定され、これに一端が連結されている
クランク25の他端がフレーム22や磁極鉄心23と共
に下降する永久磁石25によって下方に移動し、これに
よって永久磁石25が90°回転する。この結果、永久
磁石25のNS極が水平方向にきて、磁束が磁極鉄心2
3内を通ってレール11と鎖交し、ブレーキ力が発生す
るようになる。
【0035】この後ブレーキを開放するには、まず永久
磁石回転駆動用油圧装置26を作動させてプランジャ2
6aを図5(b)に示す状態からさらに下方へ押出して
永久磁石24を図中90°右回転させる。これによって
永久磁石25から出る磁束を再び磁極鉄心23で短絡さ
せるようにして磁気吸引力を消滅させる。そしてこの
後、油圧装置4を駆動してレールブレーキ装置21を引
き上げ、図5(a)の状態まで戻す。この時、永久磁石
回転駆動用油圧装置26を逆向きに駆動してプランジャ
26aを同図(a)の位置まで引き戻す。
磁石回転駆動用油圧装置26を作動させてプランジャ2
6aを図5(b)に示す状態からさらに下方へ押出して
永久磁石24を図中90°右回転させる。これによって
永久磁石25から出る磁束を再び磁極鉄心23で短絡さ
せるようにして磁気吸引力を消滅させる。そしてこの
後、油圧装置4を駆動してレールブレーキ装置21を引
き上げ、図5(a)の状態まで戻す。この時、永久磁石
回転駆動用油圧装置26を逆向きに駆動してプランジャ
26aを同図(a)の位置まで引き戻す。
【0036】このようにしてこの第2の実施の形態のレ
ールブレーキ装置21によれば、図13に示した従来の
レールブレーキ装置101では必要であった磁極励磁用
コイル108とそれに通電するための電源が不要とな
り、ブレーキ装置自体も含めたブレーキシステムとして
軽量化、小型化が可能となる。また、励磁コイルやケー
ブル等の断線、励磁用電源の故障による動作不能となる
事故もなくなり、ブレーキシステムの信頼性が向上す
る。
ールブレーキ装置21によれば、図13に示した従来の
レールブレーキ装置101では必要であった磁極励磁用
コイル108とそれに通電するための電源が不要とな
り、ブレーキ装置自体も含めたブレーキシステムとして
軽量化、小型化が可能となる。また、励磁コイルやケー
ブル等の断線、励磁用電源の故障による動作不能となる
事故もなくなり、ブレーキシステムの信頼性が向上す
る。
【0037】次に、本発明の第3の実施の形態のレール
ブレーキ装置31は、図4に示した第2の実施の形態の
レールブレーキ装置21において、永久磁石回転駆動用
油圧装置26に代えて駆動用モータ32を設け、永久磁
石24を90°回転駆動するようにしたことを特徴とす
る。したがって、ブレーキ不動作状態では図5(a)に
示した回転位置に永久磁石24が来るように駆動し、ブ
レーキ動作時には図5(b)に示した回転位置まで90
°回転させ、そしてブレーキ開放時には再び90°反転
させて図5(a)に示した回転位置まで復帰させる制御
を行う。
ブレーキ装置31は、図4に示した第2の実施の形態の
レールブレーキ装置21において、永久磁石回転駆動用
油圧装置26に代えて駆動用モータ32を設け、永久磁
石24を90°回転駆動するようにしたことを特徴とす
る。したがって、ブレーキ不動作状態では図5(a)に
示した回転位置に永久磁石24が来るように駆動し、ブ
レーキ動作時には図5(b)に示した回転位置まで90
°回転させ、そしてブレーキ開放時には再び90°反転
させて図5(a)に示した回転位置まで復帰させる制御
を行う。
【0038】この第3の実施の形態のレールブレーキ装
置31にあっても、第2の実施の形態のレールブレーキ
装置21と同様の効果を奏することができる。ただしモ
ータ32を搭載しているためにその駆動用電源が必要に
なるが、モータ駆動用の電流検出であるために従来の励
磁コイルを励磁させるために必要とされるような大電流
を必要とせず、電源設備を小型化できるのである。
置31にあっても、第2の実施の形態のレールブレーキ
装置21と同様の効果を奏することができる。ただしモ
ータ32を搭載しているためにその駆動用電源が必要に
なるが、モータ駆動用の電流検出であるために従来の励
磁コイルを励磁させるために必要とされるような大電流
を必要とせず、電源設備を小型化できるのである。
【0039】次に、本発明の第4の実施の形態のレール
ブレーキ装置41を図7〜図9に基づいて説明する。こ
の第4の実施の形態のレールブレーキ装置41はレール
渦電流方式のものであり、車輪2,2によって支持され
ている台車枠3に支持部材42によって本レールブレー
キ装置41のフレーム5が固定支持されている。レール
ブレーキ装置41自体の構造は図1に示したハイブリッ
ドレールブレーキ装置1とほぼ共通しているので、共通
する部材には同一の符号を付すことによって詳しい説明
は省略する。ただし、磁極6の下端面にブレーキシュー
は取り付けられていない。
ブレーキ装置41を図7〜図9に基づいて説明する。こ
の第4の実施の形態のレールブレーキ装置41はレール
渦電流方式のものであり、車輪2,2によって支持され
ている台車枠3に支持部材42によって本レールブレー
キ装置41のフレーム5が固定支持されている。レール
ブレーキ装置41自体の構造は図1に示したハイブリッ
ドレールブレーキ装置1とほぼ共通しているので、共通
する部材には同一の符号を付すことによって詳しい説明
は省略する。ただし、磁極6の下端面にブレーキシュー
は取り付けられていない。
【0040】このレール渦電流方式のレールブレーキ装
置41の場合、励磁用永久磁石7aの回転駆動用油圧装
置43の働きが第1の実施の形態の場合に異なり、ブレ
ーキ不動作時には図7及び図8に示す状態であるが、動
作時には図9に示すように、油圧装置43を作動させて
プランジャ43aによってクランク機構9を引き上げ、
永久磁石7aを90°回転させる。そしてこの永久磁石
7aの回転に伴い、リンク機構10によって他の永久磁
石7b,7cも同じく90°回転させる。この結果、永
久磁石7a,7b,7cそれぞれの磁束が磁気枠6を通
り、エアギャップ44を介してレール11と鎖交し、車
両の走行に伴ってレール11に渦電流を生じさせ、ブレ
ーキ力を得るのである。
置41の場合、励磁用永久磁石7aの回転駆動用油圧装
置43の働きが第1の実施の形態の場合に異なり、ブレ
ーキ不動作時には図7及び図8に示す状態であるが、動
作時には図9に示すように、油圧装置43を作動させて
プランジャ43aによってクランク機構9を引き上げ、
永久磁石7aを90°回転させる。そしてこの永久磁石
7aの回転に伴い、リンク機構10によって他の永久磁
石7b,7cも同じく90°回転させる。この結果、永
久磁石7a,7b,7cそれぞれの磁束が磁気枠6を通
り、エアギャップ44を介してレール11と鎖交し、車
両の走行に伴ってレール11に渦電流を生じさせ、ブレ
ーキ力を得るのである。
【0041】この第4の実施の形態のレールブレーキ装
置41にあっても、図14に示した従来のレール渦電流
方式のレールブレーキ装置111のように磁束発生のた
めの磁極励磁用コイル113とそれに通電するための電
源が不要となり、ブレーキ装置自体も含めたブレーキシ
ステムとして軽量化、小型化が可能となる。また、従来
は励磁用コイルを巻装するためのスペースが必要であ
り、このスペースのために磁極のポールピッチに制約が
あり、その結果、車両低速側でのブレーキ力が不足気味
であったが、本装置によればポールピッチの制約がなく
なり、低速側でのブレーキ力向上が可能となる。さら
に、励磁コイルやケーブル等の断線、励磁用電源の故障
による動作不能となる事故もなくなり、ブレーキシステ
ムの信頼性が向上する。
置41にあっても、図14に示した従来のレール渦電流
方式のレールブレーキ装置111のように磁束発生のた
めの磁極励磁用コイル113とそれに通電するための電
源が不要となり、ブレーキ装置自体も含めたブレーキシ
ステムとして軽量化、小型化が可能となる。また、従来
は励磁用コイルを巻装するためのスペースが必要であ
り、このスペースのために磁極のポールピッチに制約が
あり、その結果、車両低速側でのブレーキ力が不足気味
であったが、本装置によればポールピッチの制約がなく
なり、低速側でのブレーキ力向上が可能となる。さら
に、励磁コイルやケーブル等の断線、励磁用電源の故障
による動作不能となる事故もなくなり、ブレーキシステ
ムの信頼性が向上する。
【0042】次に、本発明の第5の実施の形態のレール
ブレーキ装置51を図10に基づいて説明する。この第
5の実施の形態のレールブレーキ装置51は図7に示し
たレールブレーキ装置41において採用した励磁用永久
磁石の回転駆動用油圧装置43、クランク9及び平行移
動リンク機構10に代えて、レールブレーキ装置51の
フレーム5自体に油圧装置52を取り付け、この油圧装
置52のプランジャ52aに各永久磁石7a,7b,7
cを回転駆動させるためのクランクリンク53a,53
b,53cを連結したことを特徴とする。
ブレーキ装置51を図10に基づいて説明する。この第
5の実施の形態のレールブレーキ装置51は図7に示し
たレールブレーキ装置41において採用した励磁用永久
磁石の回転駆動用油圧装置43、クランク9及び平行移
動リンク機構10に代えて、レールブレーキ装置51の
フレーム5自体に油圧装置52を取り付け、この油圧装
置52のプランジャ52aに各永久磁石7a,7b,7
cを回転駆動させるためのクランクリンク53a,53
b,53cを連結したことを特徴とする。
【0043】この実施の形態のレールブレーキ装置51
では、通常時には図10に示す状態にして永久磁石7
a,7b,7cを図8に示したと同じ回転位置に置き、
ブレーキ動作時には油圧装置52を駆動させてプランジ
ャ52aを水平に押出し、これによってクランクリンク
53a,53b,53cを90°回転させ、永久磁石7
a,7b,7cを同じく90°回転させ、図9に示す回
転位置にするのである。これによって第4の実施の形態
のレールブレーキ装置41と同様に永久磁石から出る磁
束によってレール11に渦電流を生じさせ、ブレーキ力
を得ることができる。
では、通常時には図10に示す状態にして永久磁石7
a,7b,7cを図8に示したと同じ回転位置に置き、
ブレーキ動作時には油圧装置52を駆動させてプランジ
ャ52aを水平に押出し、これによってクランクリンク
53a,53b,53cを90°回転させ、永久磁石7
a,7b,7cを同じく90°回転させ、図9に示す回
転位置にするのである。これによって第4の実施の形態
のレールブレーキ装置41と同様に永久磁石から出る磁
束によってレール11に渦電流を生じさせ、ブレーキ力
を得ることができる。
【0044】したがって、この第5の実施の形態のレー
ルブレーキ装置51にあっても、第4の実施の形態のレ
ールブレーキ装置41と同様、ブレーキ装置自体も含め
たブレーキシステムとして軽量化、小型化が可能とな
り、また車両低速側でのブレーキ力向上が図れ、さら
に、励磁コイルやケーブル等の断線、励磁用電源の故障
による動作不能となる事故もなくなり、ブレーキシステ
ムの信頼性が向上する。
ルブレーキ装置51にあっても、第4の実施の形態のレ
ールブレーキ装置41と同様、ブレーキ装置自体も含め
たブレーキシステムとして軽量化、小型化が可能とな
り、また車両低速側でのブレーキ力向上が図れ、さら
に、励磁コイルやケーブル等の断線、励磁用電源の故障
による動作不能となる事故もなくなり、ブレーキシステ
ムの信頼性が向上する。
【0045】次に、本発明の第6の実施の形態のレール
ブレーキ装置61を、図11に基づいて説明する。この
第6の実施の形態のレールブレーキ装置61は、図1に
示したハイブリッドレールブレーキ装置1における永久
磁石駆動機構としての油圧装置8、クランク機構9、リ
ンク機構10に代えて、図10の第5の実施の形態と同
様の駆動機構、つまり、レールブレーキ装置61のフレ
ーム5自体に取り付けられた油圧装置52と、この油圧
装置52のプランジャ52aに連結され、各永久磁石7
a,7b,7cを回転駆動させるためのクランクリンク
53a,53b,53cとを備えたことを特徴とする。
したがって、その他の構成要素は第1の実施の形態のレ
ールブレーキ装置1と共通であり、同一の部分には同一
の符号を付して、その説明を省略する。
ブレーキ装置61を、図11に基づいて説明する。この
第6の実施の形態のレールブレーキ装置61は、図1に
示したハイブリッドレールブレーキ装置1における永久
磁石駆動機構としての油圧装置8、クランク機構9、リ
ンク機構10に代えて、図10の第5の実施の形態と同
様の駆動機構、つまり、レールブレーキ装置61のフレ
ーム5自体に取り付けられた油圧装置52と、この油圧
装置52のプランジャ52aに連結され、各永久磁石7
a,7b,7cを回転駆動させるためのクランクリンク
53a,53b,53cとを備えたことを特徴とする。
したがって、その他の構成要素は第1の実施の形態のレ
ールブレーキ装置1と共通であり、同一の部分には同一
の符号を付して、その説明を省略する。
【0046】この実施の形態のレールブレーキ装置61
では、通常時には図11に示す状態にして永久磁石7
a,7b,7cを図2に示したと同じ回転位置に置き、
ブレーキ動作時には図3に示したと同じように油圧装置
4によって本装置61自体を降下させてブレーキシュー
12をレール11に接触させた状態にする。そして永久
磁石回転駆動用の油圧装置52を駆動させてプランジャ
52aを水平に押出し、これによってクランクリンク5
3a,53b,53cを90°回転させ、永久磁石7
a,7b,7cを同じく90°回転させ、図3に示す回
転位置にする。これによって第1の実施の形態のレール
ブレーキ装置1と同様に、各々から出る磁束はレール1
1と鎖交し、ブレーキ力が発生する。
では、通常時には図11に示す状態にして永久磁石7
a,7b,7cを図2に示したと同じ回転位置に置き、
ブレーキ動作時には図3に示したと同じように油圧装置
4によって本装置61自体を降下させてブレーキシュー
12をレール11に接触させた状態にする。そして永久
磁石回転駆動用の油圧装置52を駆動させてプランジャ
52aを水平に押出し、これによってクランクリンク5
3a,53b,53cを90°回転させ、永久磁石7
a,7b,7cを同じく90°回転させ、図3に示す回
転位置にする。これによって第1の実施の形態のレール
ブレーキ装置1と同様に、各々から出る磁束はレール1
1と鎖交し、ブレーキ力が発生する。
【0047】ブレーキを開放する際には、まず永久磁石
回転駆動用の油圧装置52を起動してプランジャ52a
を図11に示す状態まで引き戻し、クランクリンク53
a,53b,53cによって永久磁石7a,7b,7c
を一斉に90°逆回転させて磁束を磁気枠6内で短絡さ
せるようにする。これによって永久磁石7a,7b,7
cから出る磁束がレール11と鎖交しなくなって磁気吸
引力が消滅するので、この後に油圧装置4によってフレ
ーム5を上昇させる。
回転駆動用の油圧装置52を起動してプランジャ52a
を図11に示す状態まで引き戻し、クランクリンク53
a,53b,53cによって永久磁石7a,7b,7c
を一斉に90°逆回転させて磁束を磁気枠6内で短絡さ
せるようにする。これによって永久磁石7a,7b,7
cから出る磁束がレール11と鎖交しなくなって磁気吸
引力が消滅するので、この後に油圧装置4によってフレ
ーム5を上昇させる。
【0048】以上のように、この第6の実施の形態のレ
ールブレーキ装置61によれば、第1の実施の形態のレ
ールブレーキ装置1と同様に、ブレーキ装置自体も含め
たブレーキシステムとして軽量化、小型化が可能とな
り、またポールピッチの制約がなくなって低速側でのブ
レーキ力向上が可能となり、さらに、励磁コイルやケー
ブル等の断線、励磁用電源の故障による動作不能となる
事故もなくなり、ブレーキシステムの信頼性が向上す
る。
ールブレーキ装置61によれば、第1の実施の形態のレ
ールブレーキ装置1と同様に、ブレーキ装置自体も含め
たブレーキシステムとして軽量化、小型化が可能とな
り、またポールピッチの制約がなくなって低速側でのブ
レーキ力向上が可能となり、さらに、励磁コイルやケー
ブル等の断線、励磁用電源の故障による動作不能となる
事故もなくなり、ブレーキシステムの信頼性が向上す
る。
【0049】次に、本発明の第7の実施の形態のレール
ブレーキ装置71を図12に基づいて説明する。この実
施の形態のレールブレーキ装置71は図1に示した第1
の実施の形態のレールブレーキ装置1における永久磁石
7a,7b,7cそれぞれを断熱材72によって被覆し
たことを特徴とし、その他の構成要素は第1の実施の形
態のレールブレーキ装置1と全く共通する。
ブレーキ装置71を図12に基づいて説明する。この実
施の形態のレールブレーキ装置71は図1に示した第1
の実施の形態のレールブレーキ装置1における永久磁石
7a,7b,7cそれぞれを断熱材72によって被覆し
たことを特徴とし、その他の構成要素は第1の実施の形
態のレールブレーキ装置1と全く共通する。
【0050】この実施の形態のレールブレーキ装置71
のように断熱材72で各永久磁石7a,7b,7cそれ
ぞれを被覆することにより、ハイブリッドレールブレー
キ装置が動作してブレーキシュー12とレール11との
間の摩擦熱により永久磁石7a,7b,7cの磁気特性
が低下するのを極力防ぐことができる。
のように断熱材72で各永久磁石7a,7b,7cそれ
ぞれを被覆することにより、ハイブリッドレールブレー
キ装置が動作してブレーキシュー12とレール11との
間の摩擦熱により永久磁石7a,7b,7cの磁気特性
が低下するのを極力防ぐことができる。
【0051】なお、この断熱材72の被覆は、他の実施
の形態でも同様にそれらの永久磁石に同様に利用するこ
とができる。
の形態でも同様にそれらの永久磁石に同様に利用するこ
とができる。
【0052】また、以上の各実施の形態で使用した油圧
装置は、特にこれに限定されず、同じく同方向、駆動力
が出力できる他の手段、たとえば、電磁アクチュエータ
に置き換えて使用することができるものである。
装置は、特にこれに限定されず、同じく同方向、駆動力
が出力できる他の手段、たとえば、電磁アクチュエータ
に置き換えて使用することができるものである。
【0053】
【発明の効果】以上のように請求項1の発明によれば、
従来のように磁極を励磁コイルへの通電によって励磁す
るのではなく、永久磁石の回転位置を制御することによ
ってブレーキ動作時には磁極を励磁してブレーキ力を発
生させることができ、励磁コイルとそれへの通電機構を
不要にしてシステム全体の軽量化、小型化が図れる。
従来のように磁極を励磁コイルへの通電によって励磁す
るのではなく、永久磁石の回転位置を制御することによ
ってブレーキ動作時には磁極を励磁してブレーキ力を発
生させることができ、励磁コイルとそれへの通電機構を
不要にしてシステム全体の軽量化、小型化が図れる。
【0054】請求項2の発明によれば、ブレーキ開放時
にリンク機構を駆動して励磁用永久磁石をその磁束が磁
極内で短絡するようになる回転位置まで回転させる復帰
手段を備えことにより、ブレーキ開放動作時に強制的に
レールから磁極を引き離すことができ、ブレーキ開放動
作も円滑に行える。
にリンク機構を駆動して励磁用永久磁石をその磁束が磁
極内で短絡するようになる回転位置まで回転させる復帰
手段を備えことにより、ブレーキ開放動作時に強制的に
レールから磁極を引き離すことができ、ブレーキ開放動
作も円滑に行える。
【0055】請求項3の発明によれば、従来のように磁
極を励磁コイルへの通電によって励磁するのではなく、
永久磁石の回転位置を回転駆動機構によって制御するこ
とによってブレーキ動作時には磁極を励磁してブレーキ
力を発生させ、またブレーキ不動作時にはそのブレーキ
力を消滅させることができ、励磁コイルとそれへの通電
機構を不要にしてシステム全体の軽量化、小型化が図れ
る。
極を励磁コイルへの通電によって励磁するのではなく、
永久磁石の回転位置を回転駆動機構によって制御するこ
とによってブレーキ動作時には磁極を励磁してブレーキ
力を発生させ、またブレーキ不動作時にはそのブレーキ
力を消滅させることができ、励磁コイルとそれへの通電
機構を不要にしてシステム全体の軽量化、小型化が図れ
る。
【0056】請求項4の発明によれば、励磁用永久磁石
を包み込む断熱材を備えたことによって、ブレーキ動作
時に発生する熱が磁極から永久磁石に移るのを断熱材に
よって断熱し、永久磁石の磁気特性が熱劣化するのを防
止することができ、同一の永久磁石によって長期間の使
用が可能となる。
を包み込む断熱材を備えたことによって、ブレーキ動作
時に発生する熱が磁極から永久磁石に移るのを断熱材に
よって断熱し、永久磁石の磁気特性が熱劣化するのを防
止することができ、同一の永久磁石によって長期間の使
用が可能となる。
【0057】請求項5の発明によれば、磁石回転駆動機
構を台車枠に配設したので、ブレーキ時に作動する可動
側を軽量化することができる。
構を台車枠に配設したので、ブレーキ時に作動する可動
側を軽量化することができる。
【0058】請求項6の発明によれば、磁石回転駆動機
構を磁極に配設したので、ブレーキ動作のための磁極の
上下動に独立して永久磁石を回転させることができる。
構を磁極に配設したので、ブレーキ動作のための磁極の
上下動に独立して永久磁石を回転させることができる。
【図1】本発明の第1の実施の形態の一部破断正面図。
【図2】上記の実施の形態の永久磁石回転駆動機構部分
を示す一部破断拡大正面図。
を示す一部破断拡大正面図。
【図3】上記の実施の形態の永久磁石回転駆動機構部分
のブレーキ動作時の状態を示す一部破断拡大正面図。
のブレーキ動作時の状態を示す一部破断拡大正面図。
【図4】本発明の第2の実施の形態の正面図。
【図5】上記の実施の形態の動作説明図。
【図6】本発明の第3の実施の形態の正面図。
【図7】本発明の第4の実施の形態の一部破断正面図。
【図8】上記の実施の形態の永久磁石回転駆動機構部分
を示す一部破断拡大正面図。
を示す一部破断拡大正面図。
【図9】上記の実施の形態の永久磁石回転駆動機構部分
のブレーキ動作時の状態を示す一部破断拡大正面図。
のブレーキ動作時の状態を示す一部破断拡大正面図。
【図10】本発明の第5の実施の形態の一部破断正面
図。
図。
【図11】本発明の第6の実施の形態の一部破断正面
図。
図。
【図12】本発明の第7の実施の形態の永久磁石回転駆
動機構部分を示す一部破断拡大正面図。
動機構部分を示す一部破断拡大正面図。
【図13】従来のレール吸着式のレールブレーキ装置の
正面図。
正面図。
【図14】従来のレール渦電流方式のレールブレーキ装
置の正面図。
置の正面図。
【図15】従来のレール吸着・渦電流方式のレールブレ
ーキ装置の正面図。
ーキ装置の正面図。
1 レールブレーキ装置 2 車輪 3 台車枠 4 油圧装置 5 フレーム 6 磁極 7a,7b,7c 永久磁石 8 油圧装置 8a プランジャ 9 クランク 10 リンク機構 11 レール 12 ブレーキシュー 21 レールブレーキ装置 22 フレーム 23 磁極 24 永久磁石 25 クランク 26 油圧装置 26a プランジャ 31 レールブレーキ装置 32 モータ 41 レールブレーキ装置 42 支持部材 43 油圧装置 43a プランジャ 44 磁気ギャップ 51 レールブレーキ装置 52 油圧装置 52a プランジャ 53a,53b,53c クランクリンク 61 レールブレーキ装置 71 レールブレーキ装置 72 断熱材
Claims (6)
- 【請求項1】 台車枠に昇降駆動装置によって昇降する
ように支持された磁極と、 前記磁極内に回転できるように設けられた励磁用永久磁
石と、 前記励磁用永久磁石と前記台車枠との間を連結し、前記
磁極の上昇位置で前記励磁用永久磁石の磁束を当該磁極
内で短絡させ、前記磁極の下降位置で前記励磁用永久磁
石の磁束がレールに鎖交するように前記励磁用永久磁石
を回転させるリンク機構とを備えて成るレールブレーキ
装置。 - 【請求項2】 ブレーキ開放時に、前記リンク機構を駆
動して前記励磁用永久磁石をその磁束が前記磁極内で短
絡するようになる回転位置まで回転させる復帰手段を備
えて成る請求項1に記載のレールブレーキ装置。 - 【請求項3】 台車枠に支持された磁極と、 前記磁極内に回転できるように設けられた励磁用永久磁
石と、 ブレーキ開放時に前記励磁用永久磁石の磁束を当該磁極
内で短絡させ、ブレーキ作動時に前記励磁用永久磁石の
磁束がレールに鎖交するように前記励磁用永久磁石を回
転させる磁石回転駆動機構とを備えて成るレールブレー
キ装置。 - 【請求項4】 前記励磁用永久磁石を包み込む断熱材を
備えて成る請求項1〜3のいずれかに記載のレールブレ
ーキ装置。 - 【請求項5】 前記磁石回転駆動機構を前記台車枠に配
設したことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載
のレールブレーキ装置。 - 【請求項6】 前記磁石回転駆動機構を前記磁極に配設
したことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の
レールブレーキ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32560596A JPH10167068A (ja) | 1996-12-05 | 1996-12-05 | レールブレーキ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32560596A JPH10167068A (ja) | 1996-12-05 | 1996-12-05 | レールブレーキ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10167068A true JPH10167068A (ja) | 1998-06-23 |
Family
ID=18178748
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32560596A Pending JPH10167068A (ja) | 1996-12-05 | 1996-12-05 | レールブレーキ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10167068A (ja) |
Cited By (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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-
1996
- 1996-12-05 JP JP32560596A patent/JPH10167068A/ja active Pending
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