JP7006206B2 - コネクタ組付体 - Google Patents

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Description

本発明は、電気配線を中継するコネクタ組付体に関する。
種々の機械部品においては、電子制御部品と制御装置との電気配線を行う際に、この電気配線を中継するコネクタが使用される。コネクタにおける、別のコネクタが装着される装着部は、水、オイル等の液体が接触する可能性がある環境下に配置される場合には、Oリング等の封止部材を用いて、装着部からコネクタ内のコネクタ端子への液体の浸入を防いでいる。
また、例えば、自動車の自動変速機等の機械部品においては、各構成部品の潤滑、作動等を行うためにオイル(自動変速機油)が使用される。自動変速機に用いられるコネクタは、自動変速機のケースの外部へオイルが漏れ出すことを防止する封止部材を備える。このようなコネクタとしては、例えば特許文献1に開示されたものがある。
また、自動変速機に用いられる雄コネクタは、オイルと接触し得る油中環境下に配置される第1装着部と、被水するおそれがある気中環境下に配置される第2装着部とを有する。筒形状を有する各装着部の内側には、雄コネクタに挿通されたコネクタ端子の端部が配置されている。そして、各装着部に雌コネクタがそれぞれ装着されたときには、コネクタ端子によって、各雌コネクタの導通端子に接続された配線の電気接続が行われる。
自動変速機に用いられる雄コネクタ及び雌コネクタにおいては、気中環境下に配置される第2装着部の内周と雌コネクタの外周との間に、防水用の封止部材が配置される。そして、この封止部材によって、第2装着部と雌コネクタとの隙間から、第2装着部内のコネクタ端子の端部へ水が浸入することを防止している。
特開2014-127429号公報
ところで、防水用の封止部材は、弾性変形した状態で第2装着部の内周と雌コネクタの外周との間に挟持されている。そして、弾性変形した封止部材から第2装着部には反力が作用している。また、コネクタが高温環境下に晒されるときには、コネクタを構成する各部が熱膨張する。特に、筒形状の第2装着部が熱膨張すると、その環形状の外形が大きくなろうとする。そして、第2装着部は、封止部材による反力を受けて、この封止部材から離れようとすることになる。この結果、コネクタの防水性が低下することが懸念される。
特に、自動変速機におけるオイル等は、最大で150℃程度の高温になり、自動変速機に用いられるコネクタには、耐熱性及び耐油性が要求される。そのため、コネクタにおいては、耐熱性及び耐油性の要求を満たしつつ、防水性の低下を抑制することができる樹脂材料の選定が望まれる。
特許文献1等の従来のコネクタにおいては、封止部材によるコネクタの防水性の低下を懸念する課題は見出されていない。この防水性の低下を懸念する課題は、さらに優れたコネクタを開発しようとする発明者の意思により見出されたものである。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたもので、第1装着部に要求される耐熱性等の性能を維持しつつ、第2装着部に要求される防水性の性能を長期間にわたって維持することができるコネクタ組付体を提供しようとして得られたものである。
本発明の一態様は、複数のコネクタ端子と、複数の前記コネクタ端子が挿通された挿通部と、前記挿通部の一方側において、前記挿通部から突出する複数の前記コネクタ端子の一端部の周りを囲む筒形状に形成された第1装着部と、前記挿通部の他方側において、前記挿通部から突出する複数の前記コネクタ端子の他端部の周りを囲む筒形状に形成された第2装着部と、を有するコネクタと、
前記第1装着部に装着された第1雌コネクタと、
前記第2装着部に防水用の封止部材を介して装着されるとともに、複数の前記コネクタ端子の他端部と導通される複数の導通端子が設けられた第2雌コネクタと、を備えるコネクタ組付体であって、
前記第1装着部を構成する第1材料は、ガラス繊維を含有する合成樹脂によって構成されており、
前記第2装着部を構成する第2材料は、ガラス繊維の含有量が前記第1材料よりも少ない合成樹脂、又はガラス繊維を含有しない合成樹脂によって構成されており
前記封止部材と前記第2材料の合成樹脂との少なくとも一方が、加熱環境下の熱によって変質することにより、前記封止部材と前記第2装着部とが密着している、コネクタ組付体にある。
前記一態様のコネクタ組付体は、異なる使用環境下に配置される第1装着部及び第2装着部の材質を異ならせることにより、第1装着部及び第2装着部に要求される互いに異なる性質を同時に満たすものである。
第2装着部は、雌コネクタの外周に、防水用の封止部材を介して装着される。そして、この封止部材によって、第2装着部の内周と雌コネクタの外周との間から複数のコネクタ端子の他端部へ、水が浸入することが防止される。しかし、発明者の研究の結果、加熱環境下においてコネクタが長期間使用されると、封止部材による防水性が低下するおそれがあることが分かった。そして、この防水性低下の理由の一つとして、第2装着部が熱によって膨張するときに、第2装着部が、弾性変形した封止部材による反力を受けて、封止部材から離れようとすることが影響していることが分かった。
そこで、前記一態様のコネクタ組付体においては、加熱環境下において長期間使用されたときの、封止部材に対する第2装着部の第2材料の密着性を、封止部材に対する第1装着部の第1材料の密着性に比べて高くしている。これにより、第2装着部が熱によって膨張するときであっても、第2装着部が封止部材に密着しやすくし、封止部材による第2装着部の内周と雌コネクタの外周との封止性能を維持し、コネクタの第2装着部における防水性を維持することができる。
それ故、前記一態様のコネクタ組付体によれば、第1装着部に要求される耐熱性等の性能を維持しつつ、第2装着部に要求される防水性の性能を長期間にわたって維持することができる。
「密着性」とは、ゴム、樹脂等によって構成される封止部材と、各装着部を構成する材料とが、熱の影響を受けて密着又は吸着されることによって、互いに離れにくくなる性質のことをいう。密着性は、雌コネクタと第2装着部との間に、両者を離そうとする外力を加えたときに、両者が離れた時の外力の大きさによって確認することができる。封止部材と第2装着部との密着性が高いほど、雌コネクタと第2装着部とが離れる時の外力が大きくなる。
実施形態にかかる、コネクタの斜視図。 実施形態にかかる、コネクタの断面図。 実施形態にかかる、コネクタをコネクタ組付体として使用する状態を示す断面図。 実施形態にかかる、コネクタを、第1材料構成部、第2材料構成部及び接着材に分解した状態で示す斜視図。 実施形態にかかる、他のコネクタの断面図。 参考形態にかかる、コネクタ組付体の断面図。
前述したコネクタの他の態様について説明する。
前記コネクタは、前記第1装着部に装着された第1雌コネクタと、前記第2装着部に装着された第2雌コネクタとを備えたコネクタ組付体とすることができる。また、コネクタを雌コネクタとする場合には、次の参考態様のコネクタ組付体を形成することもできる。
参考態様は、複数の第1コネクタ端子、及び複数の前記第1コネクタ端子の周りを囲む筒形状に形成された第1装着部を有する第1雄コネクタと、
複数の第2コネクタ端子、及び複数の前記第2コネクタ端子の周りを囲む筒形状に形成された第2装着部を有する第2雄コネクタと、
前記第1装着部の内周に装着される第1コネクタ部、前記第2装着部の内周に装着される第2コネクタ部、及び前記第1コネクタ部内及び前記第2コネクタ部内に連続して配置され、複数の前記第1コネクタ端子及び複数の前記第2コネクタ端子に導通される複数の導通端子を有する雌コネクタと、を備え、
前記第2装着部は、前記第2コネクタ部の外周に、防水用の封止部材を介して装着されており、
前記第1コネクタ部及び前記第2コネクタ部を構成する第1材料と、前記第2装着部を構成する第2材料とは、互いに異なる材料によって構成されており、
前記第2材料は、前記第1材料に比べて、加熱環境下において前記封止部材と接触した状態が維持されたときの前記封止部材との間の密着性が高い材料によって構成されている、コネクタ組付体にある。
参考態様のコネクタ組付体においては、第2雄コネクタの第2装着部は、雌コネクタの第2コネクタ部の外周に、防水用の封止部材を介して装着される。そして、この封止部材によって、第2装着部の内周と第2コネクタ部の外周との間から、複数の第2コネクタ端子及び複数の導通端子へ、水が浸入することが防止される。ただし、第2雄コネクタの第2装着部が熱によって膨張するときには、弾性変形した封止部材による反力を受けて、第2装着部が封止部材から離れようとすることが考えられる。
そこで、参考態様のコネクタ組付体においては、加熱環境下において長期間使用されたときの、封止部材に対する第2装着部の第2材料の密着性を、封止部材に対する第1コネクタ部及び第2コネクタ部の第1材料の密着性に比べて高くしている。これにより、第2装着部が熱によって膨張するときであっても、第2装着部が封止部材に密着しやすくし、封止部材による、第2装着部の内周と第2コネクタ部の外周との封止性能を維持し、コネクタ組付体の第2装着部及び第2コネクタ部における防水性を維持することができる。
それ故、前記参考態様のコネクタ組付体によれば、第1装着部及び第1コネクタ部に要求される耐熱性等の性能を維持しつつ、第2装着部及び第2コネクタ部に要求される防水性の性能を長期間にわたって維持することができる。
前述したコネクタにかかる好ましい実施形態について、図面を参照して説明する。
<実施形態>
本形態のコネクタ1は、図1及び図2に示すように、複数のコネクタ端子2、複数のコネクタ端子2が挿通された挿通部3、挿通部3の一方側に形成された第1装着部4A、及び挿通部3の他方側に形成された第2装着部4Bを備える。挿通部3は、第1装着部4Aと第2装着部4Bとの間に形成されている。第1装着部4Aは、挿通部3から突出する複数のコネクタ端子2の一端部21の周りを囲む筒形状に形成されている。第2装着部4Bは、挿通部3から突出する複数のコネクタ端子2の他端部22の周りを囲む筒形状に形成されている。
図3に示すように、本形態のコネクタ1は雄コネクタである。第1装着部4Aには第1雌コネクタ5Aが装着され、第2装着部4Bには第2雌コネクタ5Bが装着される。第1雌コネクタ5Aには、複数のコネクタ端子2の一端部21と導通される複数の導通端子51Aが設けられている。第2雌コネクタ5Bには、複数のコネクタ端子2の他端部22と導通される複数の導通端子51Bが設けられている。第1装着部4Aは、第1雌コネクタ5Aの外周に装着されるよう構成されている。第2装着部4Bは、第2雌コネクタ5Bの外周に、防水用の封止部材41を介して装着されるよう構成されている。同図において、各雌コネクタ5A,5B及び導通端子51A,51Bは模式的に示す。
第1装着部4Aを構成する第1材料と、第2装着部4Bを構成する第2材料とは、互いに異なる材料によって構成されている。第2材料は、第1材料に比べて、加熱環境下において封止部材41と接触した状態が維持されたときの封止部材41との間の密着性が高い材料によって構成されている。
以下に、本形態のコネクタ1について詳説する。
図3に示すように、本形態のコネクタ1は、電子制御機器71と制御装置72との電気配線を行う際に、この電気配線を中継する中継コネクタとして使用される。電子制御機器71は、種々の機械部品に搭載されたものとすることができる。本形態の機械部品は、自動車に搭載された自動変速機であり、電子制御機器71は、自動変速機に用いられたモータ等のアクチュエータ、レゾルバ等のセンサなどである。電子制御機器71は、コネクタ1の複数のコネクタ端子2を介して、制御装置72としての電子制御ユニット(ECU)に電気接続される。
自動変速機においては、自動変速の制御動作、各構成部品間の潤滑等を行うためのオイル(自動変速機油)が用いられる。コネクタ1は、自動変速機のケース8に設けられた配置穴81に配置される。コネクタ1の挿通部3の外周には、配置穴81の内周に接触するオイル用の封止部材31が装着されている。封止部材31は、挿通部3の外周に形成された溝部811に配置されている。オイル用の封止部材31によって、ケース8内のオイルが、コネクタ1と配置穴81との隙間から外部へ漏洩することが防止される。
また、図1に示すように、コネクタ1の挿通部3の外周には、コネクタ1をケース8に取り付けるための取付部36が突出して設けられている。取付部36には、ボルト等が挿通される取付穴361が設けられている。
図3に示すように、コネクタ1が配置穴81に配置されたときには、第1装着部4Aが自動変速機のケース8内に配置され、第2装着部4Bが配置穴81から突出してケース8の外部に配置される。また、第1装着部4A及び第1雌コネクタ5Aは、オイルと接触し得る油中環境下R1に配置され、第2装着部4B及び第2雌コネクタ5Bは、オイル用の封止部材31によって、油中環境下R1と隔離された気中環境下R2に配置される。気中環境下R2は、被水する可能性がある環境下ともなる。
第1雌コネクタ5Aと電子制御機器71との間は、油中環境下R1において、第1雌コネクタ5Aの導通端子51Aに繋がる第1電線52Aによって接続される。第2雌コネクタ5Bと制御装置72との間は、気中環境下R2において、第2雌コネクタ5Bの導通端子51Bに繋がる第2電線52Bによって接続される。なお、第2雌コネクタ5Bは、第2電線52Bを介さず、制御装置72の制御基板に直接取り付けられていてもよい。
また、電子制御機器71は、自動変速機のバルブボディのスプールバルブとしてもよい。また、機械部品は、自動変速機以外の種々のものとしてもよい。また、コネクタ1は、自動変速機にブラケットを介して取り付けられ、ブラケットに対して遊動して自動変速機のケース8の配置穴81に配置されるものであってもよい。
図4に示すように、本形態の挿通部3は、第1装着部4Aと同じ第1材料によって構成されている。挿通部3及び第1装着部4Aは、第1材料の樹脂成形を行って形成されたものである。第1材料による挿通部3及び第1装着部4Aと、第2材料による第2装着部4Bとは、インサート成形又は二色成形を行うことによって、一部品のコネクタ1として形成されている。
コネクタ1は、第1材料によって構成された、挿通部3及び第1装着部4Aである第1材料構成部11と、第2材料によって構成された、第2装着部4Bである第2材料構成部12とを有する。言い換えれば、第1材料構成部11と第2材料構成部12とは、それぞれ樹脂の成形品として捉えることができる。コネクタ1は、2つの成形品が一体化されたものとして捉えることができる。
図3に示すように、コネクタ1と、コネクタ1の第1装着部4Aに装着された第1雌コネクタ5Aと、コネクタ1の第2装着部4Bに装着された第2雌コネクタ5Bとは、コネクタ組付体10を構成する。コネクタ1は、第1雌コネクタ5A及び第2雌コネクタ5Bとセットにして、コネクタ組付体10として扱われる。
図1及び図2に示すように、第1装着部4A及び第2装着部4Bは、4つの角部が曲線状に形成された略四角筒形状に形成されている。第2装着部4Bの内周には、防水用の封止部材41の全周と接触する平坦面43が形成されている。
図3に示すように、防水用の封止部材41は、弾性変形可能な材料によって環形状に形成されている。本形態の封止部材41は、シリコーンゴムによって構成されている。封止部材41は、第2雌コネクタ5Bの外周に装着されている。封止部材41は、弾性変形した状態で第2装着部4Bの内周と第2雌コネクタ5Bの外周との間に挟持されている。そして、弾性変形した封止部材41から第2装着部4Bには反力が作用しており、この反力によって封止部材41と第2装着部4Bとの間が封止されている。封止部材41は、弾性変形可能であるとともに、第1材料に比べて第2材料との密着性が高い材料であれば、シリコーンゴム以外のゴム又は樹脂によって構成されていてもよい。
本形態の第1装着部4A及び挿通部3を構成する第1材料は、ガラス繊維を含有する合成樹脂によって構成されている。本形態の第1材料は、耐熱性及び耐油性を高くするために、ポリアミド樹脂(PA66樹脂)と、ガラス繊維(グラスファイバー)と、その他の添加剤とを含有する。第1材料におけるガラス繊維の含有量は、33質量%である。ガラス繊維の含有量は、適宜変更することができる。ガラス繊維は、ポリアミド樹脂の全体に混入されている。
本形態の第2装着部4Bを構成する第2材料は、ガラス繊維を含有しない合成樹脂によって構成されている。本形態の第2材料は、耐熱性を維持して防水性を高めるために、ポリブチレンテレフタレート樹脂(PBT樹脂)と、その他の添加剤とを含有する。
発明者の研究により、ポリブチレンテレフタレート樹脂は、ポリアミド樹脂に比べて、高温環境下において、封止部材41としてのシリコーンゴムに接触した状態が維持されたときに、シリコーンゴムとの密着性が高いことが分かった。この密着性は、シリコーンゴム及びポリブチレンテレフタレート樹脂の少なくとも一方の変質により、両者が接着された状態として観察される。シリコーンゴムとポリブチレンテレフタレート樹脂とは、化学結合を伴って接着される場合もあると考える。
封止部材41と第2装着部4Bとの密着性は、封止部材41を構成する材料と、第2装着部4Bを構成する第2材料との少なくとも一方が、熱を受けて変質することによって高まると考えられる。封止部材41を構成するシリコーンゴムの耐熱性、耐候性、耐水性等は、他の一般的なゴムの耐熱性、耐候性、耐水性等に比べて高いことが知られている。
封止部材41にシリコーンゴムを用いることにより、第2装着部4Bと第2雌コネクタ5Bとの間の防水性を高く維持することができる。また、本形態のコネクタ1においては、シリコーンゴムと第2材料との少なくとも一方をあえて若干変質させることによって、シリコーンゴムによる封止部材41と第2装着部4Bとの間の封止性能を高めている。
密着性とは、第2雌コネクタ5Bと第2装着部4Bとの間に、両者を離そうとする外力を加えたときに、両者が離れにくい性質のことを示す。言い換えれば、第2装着部4Bから第2雌コネクタ5Bを外そうとする外力を両者に加えたときに、第2雌コネクタ5Bが第2装着部4Bから外れた時の外力の大きさが大きいほど、封止部材41と第2装着部4Bとの密着性が高いと言える。封止部材41と第2装着部4Bとは、高温環境下において必ずしも接着される性質を有していなくてもよく、高温環境下において吸着される性質を有していればよい。
また、合成樹脂にガラス繊維が混入されることにより、材料の耐熱性及び耐油性が向上する。第2材料は、ガラス繊維を含有しないことにより、シリコーンゴムによる封止部材41に対する、高温環境下における密着性が高くなると考えられる。第2材料は、第1材料に比べて少ない含有量のガラス繊維を含有していてもよい。第2材料が、ガラス繊維を含有する場合には、第2材料における合成樹脂の含有量が減少し、シリコーンゴムに対する密着性が、ガラス繊維を含有しない場合に比べて低くなると考えられる。
本形態の第1材料及び第2材料の構成は、一例である。第1材料には、耐熱性及び耐油性を有する種々の合成樹脂を用いることができる。また、第2材料には、シリコーンゴムとの密着性がよい種々の合成樹脂を用いることができる。
また、第1材料及び第2材料は、ともにガラス繊維を含有しない合成樹脂によって構成することもできる。この場合には、シリコーンゴムに対する第2材料を構成する合成樹脂の密着性を、シリコーンゴムに対する第1材料を構成する合成樹脂の密着性よりも高くする。
また、第2装着部4Bの第2材料の耐熱性は、第1装着部4A及び挿通部3の第1材料の耐熱性に比べて低い。ここで、耐熱性とは、加熱環境下に長時間晒されたときであっても性状の変化を起こしにくい性質のことをいう。第2装着部4Bは、加熱源となる油中環境下R1には配置されず、第1装着部4Aと比べて加熱されにくい。そのため、第2材料の耐熱性は、第1材料の耐熱性に比べて低くすることができる。
そして、油中環境下R1に配置される第1装着部4Aの耐熱性を維持しつつ、気中環境下R2に配置される第2装着部4Bは、第1装着部4Aに比べて耐熱性を低くして、加熱環境下に長時間晒されたときの封止部材41との密着性を高めることができる。これにより、コネクタ1の多くの部分を占める第1装着部4A及び挿通部3の耐熱性を第1材料によって維持し、第2装着部4Bのみ、耐熱性を若干低下させても、封止部材41との相性による密着性を改善する。
図2及び図4に示すように、第1材料による第1材料構成部11と第2材料による第2材料構成部12とが合わさる界面Kとしての、挿通部3と第2装着部4Bとの界面Kにおける、複数のコネクタ端子2の他端部22を囲む全周の位置には、接着材61が設けられている。挿通部3における、第2装着部4Bと対向する端面と、第2装着部4Bにおける、挿通部3と対向する端面とには、接着材61が配置される接着用凹部32が形成されている。なお、接着用凹部32は、挿通部3の端面及び第2装着部4Bの端面のいずれか一方に形成されていてもよい。
接着材61は、各接着用凹部32に配置された状態で、第1材料構成部11(第1材料)と第2材料構成部12(第2材料)とに接着されている。第1材料構成部11と第2材料構成部12との界面Kにおいては、第1材料と第2材料とが化学結合等を伴って互いに接着されると考えられる。ただし、この界面Kには、加熱環境下に長時間晒されたときの経年劣化等により、微小な隙間が生じる場合も想定される。そのため、第1材料構成部11と第2材料構成部12との界面Kに接着材61が設けられていることにより、コネクタ1の外周における界面K(隙間)を介して、コネクタ1の外周側から内周側へ水が浸透することを防止することができる。
接着材61は、第1材料及び第2材料によるコネクタ1のインサート成形又は二色成形を行う際に、第1材料と第2材料との境界位置に配置することができる。また、コネクタ1は、第1材料による成形品と、第2材料による成形品とを接着材61によって接着して形成することもできる。
なお、挿通部3は、第2装着部4Bと同じ第2材料によって構成されていてもよい。この場合には、第1材料構成部11と第2材料構成部12との界面Kは、挿通部3と第1装着部4Aとの間に形成される。
接着材61は、第1材料及び第2材料との接着性が良い種々の材料によって構成することができる。接着材61には、エポキシ樹脂を用いたエポキシ系接着剤を使用することができる。また、接着材61は、加熱、硬化剤の混合、紫外線の照射を行うことによって硬化するものとすることができる。また、接着材61には、エポキシ系接着剤以外のものを用いてもよい。
また、図2に示すように、挿通部3には、複数のコネクタ端子2と挿通部3との界面に第1装着部4A側から浸透するオイルが、第2装着部4B側へ浸透することを阻止するための浸透阻止材62が設けられている。挿通部3の、第2装着部4B側の表面には、複数のコネクタ端子2の全体を囲む状態で浸透阻止用凹部33が形成されている。浸透阻止材62は、浸透阻止用凹部33内に配置されており、各コネクタ端子2の全周に接触している。
浸透阻止材62は、挿通部3とコネクタ端子2とを接着する接着剤の機能を有する。接着材61及び浸透阻止材62は、同じ接着剤によって構成することができ、異なる接着剤によって構成することもできる。
挿通部3及び取付部36を、第1材料によって形成するか又は第2材料によって形成するかの選択は、浸透阻止材62との結合のしやすさを考慮して行うことができる。すなわち、浸透阻止材62が設けられる挿通部3は、第1材料及び第2材料のうち、浸透阻止材62との結合強度が高い方によって形成することができる。
また、第1材料構成部11と第2材料構成部12との界面Kへのオイルの浸透の阻止は、例えば、図5に示すように、第1材料構成部11及び第2材料構成部12に接触する浸透阻止材62によって行うこともできる。浸透阻止材62は、浸透阻止用凹部33と第2装着部4Bの内周面44とに接触する状態で設けることができる。この場合には、第1材料構成部11と第2材料構成部12とが浸透阻止材62によって接着される。
図1及び図4に示すように、本形態のコネクタ1は、第1材料と第2材料との2種類の樹脂材料を組み合わせて形成したものである。コネクタ1は、第1材料による第1材料構成部11と第2材料による第2材料構成部12との結合強度を補強するための補強構造を有する。第1材料構成部11と第2材料構成部12とには、第1材料構成部11と第2材料構成部12との離脱を防止する係止形状が形成されている。
図4に示すように、本形態の第2材料構成部12の第2装着部4Bにおける、挿通部3と対向する端面には、係止突出部42が突出して形成されている。係止突出部42の、第1装着部4A側の先端部には、基端部よりも幅が広くなった幅広部421が形成されている。係止突出部42は、筒形状の第2装着部4Bにおける互いに対向する壁部に一対に形成されている。
図2及び図4に示すように、本形態の第1材料構成部11の挿通部3における外周には、内周側に陥没する係止溝34が形成されている。また、挿通部3における、第2装着部4Bと対向する端面には、係止凹部35が陥没して形成されている。係止凹部35は係止溝34に連通されている。そして、第2装着部4Bの係止突出部42は係止凹部35に配置され、係止突出部42の幅広部421は係止溝34に係止される。これにより、第1材料構成部11と第2材料構成部12との離脱が機械的に防止される。
なお、本形態の第1材料構成部11及び第2材料構成部12は、前述したように、インサート成形又は二色成形を行って形成されるものである。そのため、係止突出部42と係止凹部35及び係止溝34との係止状態は、インサート成形又は二色成形が行われる際に形成される。
(コネクタ1の製造方法)
コネクタ1は、次のように製造することができる。
まず、複数のコネクタ端子2を第1成形型に配置し、第1成形型内に形成された第1キャビティに、溶融した第1材料を充填する。そして、第1キャビティ内に充填された第1材料によって、複数のコネクタ端子2が挿通された挿通部3、及び第1装着部4Aを有する第1材料構成部11が成形される。
次いで、第1材料構成部11を第2成形型に配置し、接着材61を第1材料構成部11における接着用凹部32に配置する。次いで、第2成形型内に形成された第2キャビティに、溶融した第2材料を充填する。そして、第2キャビティ内に充填された第2材料によって、第1材料構成部11の挿通部3に結合された第2材料構成部12としての第2装着部4Bが成形される。また、挿通部3と第2装着部4Bとの間には接着材61が挟み込まれる。そして、第1材料構成部11と第2材料構成部12とは、第1材料と第2材料との樹脂同士の結合、及び接着材61による結合とによって一体化され、成形体となる。
次いで、第2成形型から成形体を取り出し、成形体における挿通部3の浸透阻止用凹部33内に浸透阻止材62を注入する。こうして、第1材料構成部11及び第2材料構成部12を有するコネクタ1が製造される。なお、本形態の製造方法は一例であり、コネクタ1は、本形態とは異なる種々の製造方法によって製造することができる。
(作用効果)
本形態のコネクタ1は、異なる使用環境下に配置される第1装着部4A及び第2装着部4Bの材質を異ならせることにより、第1装着部4A及び第2装着部4Bに要求される互いに異なる性質を同時に満たすものである。コネクタ1の使用時においては、第1装着部4Aはオイルによる油中環境下R1に配置され、第2装着部4Bは被水するおそれがある気中環境下R2に配置される。油中環境下R1に配置される第1装着部4Aには耐熱性、耐油性等が要求される一方、気中環境下R2に配置される第2装着部4Bには耐熱性に加え防水性が要求される。
また、第2装着部4Bは、第2雌コネクタ5Bの外周に、防水用の封止部材41を介して装着される。そして、この封止部材41によって、第2装着部4Bの内周と第2雌コネクタ5Bの外周との間から複数のコネクタ端子2の他端部22へ、水が浸入することが防止される。しかし、発明者の研究の結果、コネクタ1が長期間使用されると、封止部材41による防水性が低下するおそれがあることが分かった。そして、この防水性低下の理由の一つとして、筒形状の第2装着部4Bが、熱によって膨張するときに、環形状の外形が大きくなるように変形し、第2装着部4Bが、弾性変形した封止部材41の反力を受けて、封止部材41から離れようとすることが影響していることが分かった。
第2装着部4Bには、耐油性の要求がなく、また、第2装着部4Bは高温になる油中環境下R1から離れた位置にあることによって、第2装着部4Bへの耐熱性の要求レベルは第1装着部4Aに比べて低くなる。そこで、本形態のコネクタ1においては、加熱環境下において長期間使用されたときの、封止部材41に対する第2装着部4Bの第2材料の密着性を、封止部材41に対する第1装着部4Aの第1材料の密着性に比べて高くしている。
これにより、第2装着部4Bが熱によって膨張するときであっても、第2装着部4Bが封止部材41に密着しやすくし、封止部材41による第2装着部4Bの内周と第2雌コネクタ5Bの外周との封止性能を維持し、コネクタ1の第2装着部4Bにおける防水性を維持することができる。そして、第1装着部4Aの第1材料には、耐熱性及び耐油性の要求が満たされる材料を使用する一方、第2装着部4Bの第2材料には、耐熱性及び防水性の要求が満たされる材料を使用することができる。
それ故、本形態のコネクタ1によれば、第1装着部4Aに要求される耐熱性及び耐油性の性能を維持しつつ、第2装着部4Bに要求される防水性の性能を長期間にわたって維持することができる。
<参考形態>
本形態は、図6に示すように、コネクタが雌コネクタ1Xによって形成され、雌コネクタ1Xに、第1雄コネクタ5C及び第2雄コネクタ5Dが装着される場合について示す。本形態においては、第1雄コネクタ5C、第2雄コネクタ5D及び雌コネクタ1Xによってコネクタ組付体10Xが形成されている。なお、同図は、雌コネクタ1Xを有するコネクタ組付体10Xを模式的に示すものである。
第1雄コネクタ5Cは、複数の第1コネクタ端子51Cと、複数の第1コネクタ端子51Cの周りを囲む筒形状に形成された第1装着部53Cとを有する。第2雄コネクタ5Dは、複数の第2コネクタ端子51Dと、複数の第2コネクタ端子51Dの周りを囲む筒形状に形成された第2装着部53Dとを有する。雌コネクタ1Xは、第1装着部53Cの内周に装着される第1コネクタ部4Cと、第2装着部53Dの内周に装着される第2コネクタ部4Dと、第1コネクタ部4C内及び第2コネクタ部4D内に連続して配置された複数の導通端子2Xとを有する。複数の導通端子2Xは、複数の第1コネクタ端子51C及び複数の第2コネクタ端子51Dに導通されている。
図6に示すように、第2装着部53Dは、第2コネクタ部4Dの外周に、防水用の封止部材41Xを介して装着されている。第1コネクタ部4C及び第2コネクタ部4Dを構成する第1材料と、第2装着部53Dを構成する第2材料とは、互いに異なる材料によって構成されている。第2材料は、第1材料に比べて、加熱環境下において封止部材41Xと接触した状態が維持されたときの封止部材41Xとの間の密着性が高い材料によって構成されている。
本形態における第1材料及び第2材料の構成は、実施形態に示した構成と同様である。本形態においては、実施形態のコネクタ1の第2装着部4Bが、第2雄コネクタ5Dの第2装着部53Dとなり、実施形態の第2雌コネクタ5Bが、雌コネクタ1Xの第2コネクタ部4Dとなっている。
本形態においては、雌コネクタ1Xが自動変速機のケース8の配置穴81に配置されたときには、第1コネクタ部4C及び第1雄コネクタ5Cがケース8内に配置され、第2コネクタ部4D及び第2雄コネクタ5Dが配置穴81から突出してケース8の外部に配置される。第1コネクタ部4C及び第1雄コネクタ5Cは、オイルと接触し得る油中環境下R1に配置され、第2コネクタ部4D及び第2雄コネクタ5Dは、第1コネクタ部4Cの外周に装着されたオイル用の封止部材31Xによって、油中環境下R1と隔離された気中環境下R2に配置される。気中環境下R2は、被水する可能性がある環境下ともなる。
(作用効果)
本形態のコネクタ組付体10Xの使用時においては、油中環境下R1に配置される第1コネクタ部4C及び第1雄コネクタ5Cには耐熱性、耐油性等が要求される一方、気中環境下R2に配置される第2コネクタ部4D及び第2雄コネクタ5Dには耐熱性に加え防水性が要求される。
本形態のコネクタ組付体10Xにおいては、第2雄コネクタ5Dの第2装着部53Dは、雌コネクタ1Xの第2コネクタ部4Dの外周に、防水用の封止部材41Xを介して装着される。そして、この封止部材41Xによって、第2装着部53Dの内周と第2コネクタ部4Dの外周との間から、複数の第2コネクタ端子51D及び複数の導通端子2Xへ、水が浸入することが防止される。ただし、第2雄コネクタ5Dの筒形状の第2装着部53Dが熱によって膨張するときには、環形状の外形が大きくなるように変形し、第2装着部53Dが封止部材41Xから離れようとすることが考えられる。
第2装着部53D及び第2コネクタ部4Dには、耐油性の要求がなく、また、第2装着部53D及び第2コネクタ部4Dは高温になる油中環境下R1から離れた位置にあることによって、第2装着部53D及び第2コネクタ部4Dへの耐熱性の要求レベルは第1装着部53C及び第1コネクタ部4Cに比べて低くなる。そこで、本形態のコネクタ組付体10Xにおいては、加熱環境下において長期間使用されたときの、封止部材41Xに対する第2装着部53Dの第2材料の密着性を、封止部材41Xに対する第1コネクタ部4C及び第2コネクタ部4Dの第1材料の密着性に比べて高くしている。
これにより、筒形状の第2装着部53Dが熱によって膨張するときであっても、第2装着部53Dが封止部材41Xに密着しやすくし、封止部材41Xによる、第2装着部53Dの内周と第2コネクタ部4Dの外周との封止性能を維持し、コネクタ組付体10Xの第2装着部53D及び第2コネクタ部4Dにおける防水性を維持することができる。そして、第1コネクタ部4C及び第2コネクタ部4Dの第1材料には、耐熱性及び耐油性の要求が満たされる材料を使用する一方、第2装着部53Dの第2材料には、耐熱性及び防水性の要求が満たされる材料を使用することができる。
それ故、本形態のコネクタ組付体10Xによれば、第1装着部53C及び第1コネクタ部4Cに要求される耐熱性及び耐油性の性能を維持しつつ、第2装着部53D及び第2コネクタ部4Dに要求される防水性の性能を長期間にわたって維持することができる。
本形態のコネクタ組付体10Xにおけるその他の構成、作用効果等については、実施形態の場合と同様である。また、本形態においても、実施形態に示した符号と同一の符号が示す構成要素は、実施形態の場合と同様である。
本発明は、各実施形態のみに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲においてさらに異なる実施形態を構成することが可能である。また、本発明は、様々な変形例、均等範囲内の変形例等を含む。
1 コネクタ
11 第1材料構成部
12 第2材料構成部
2 コネクタ端子
21 一端部
22 他端部
3 挿通部
31 オイル用の封止部材
4A 第1装着部
4B 第2装着部
41 防水用の封止部材
5A 第1雌コネクタ
5B 第2雌コネクタ
61 接着材
R1 油中環境下
R2 気中環境下

Claims (5)

  1. 複数のコネクタ端子と、複数の前記コネクタ端子が挿通された挿通部と、前記挿通部の一方側において、前記挿通部から突出する複数の前記コネクタ端子の一端部の周りを囲む筒形状に形成された第1装着部と、前記挿通部の他方側において、前記挿通部から突出する複数の前記コネクタ端子の他端部の周りを囲む筒形状に形成された第2装着部と、を有するコネクタと、
    前記第1装着部に装着された第1雌コネクタと、
    前記第2装着部に防水用の封止部材を介して装着されるとともに、複数の前記コネクタ端子の他端部と導通される複数の導通端子が設けられた第2雌コネクタと、を備えるコネクタ組付体であって、
    前記第1装着部を構成する第1材料は、ガラス繊維を含有する合成樹脂によって構成されており、
    前記第2装着部を構成する第2材料は、ガラス繊維の含有量が前記第1材料よりも少ない合成樹脂、又はガラス繊維を含有しない合成樹脂によって構成されており
    前記封止部材と前記第2材料の合成樹脂との少なくとも一方が、加熱環境下の熱によって変質することにより、前記封止部材と前記第2装着部とが密着している、コネクタ組付体
  2. 前記第1材料は、ポリアミド樹脂及びガラス繊維を含有するものであり、
    前記第2材料は、ポリブチレンテレフタレート樹脂を含有するものであり、
    前記封止部材は、シリコーンゴムから構成されており、
    前記封止部材と前記第2装着部とは、前記シリコーンゴム及び前記ポリブチレンテレフタレート樹脂の少なくとも一方の変質により、互いに接着されている、請求項に記載のコネクタ組付体
  3. 前記第1装着部は、オイルと接触し得る油中環境下に配置され、前記第2装着部は、前記挿通部の外周に装着された封止部材によって前記油中環境下と隔離された気中環境下に配置される、請求項1又は2に記載のコネクタ組付体
  4. 前記挿通部は、前記第1材料又は前記第2材料によって構成されており、
    前記第1材料によって構成された第1材料構成部と、前記第2材料によって構成された第2材料構成部とが合わさる界面における、複数の前記コネクタ端子を囲む全周の位置には、接着材が設けられている、請求項1~のいずれか1項に記載のコネクタ組付体
  5. 前記第1材料によって構成された第1材料構成部と、前記第2材料によって構成された第2材料構成部とには、前記第1材料構成部と前記第2材料構成部との離脱を防止する係止形状が形成されている、請求項1~のいずれか1項に記載のコネクタ組付体
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